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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-13
(45)【発行日】2022-06-21
(54)【発明の名称】衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
   D06F 73/02 20060101AFI20220614BHJP
   D06F 35/00 20060101ALI20220614BHJP
   D06F 58/10 20060101ALI20220614BHJP
   D06F 71/29 20060101ALI20220614BHJP
【FI】
D06F73/02
D06F35/00 Z
D06F58/10 Z
D06F71/29 D
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020203902
(22)【出願日】2020-12-09
(62)【分割の表示】P 2019524344の分割
【原出願日】2017-11-10
(65)【公開番号】P2021049371
(43)【公開日】2021-04-01
【審査請求日】2021-01-07
(31)【優先権主張番号】10-2016-0150162
(32)【優先日】2016-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】ユン,テジュン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ソニョン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ヒョンソプ
(72)【発明者】
【氏名】ナム,ジュニョン
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0020419(US,A1)
【文献】特開2000-300896(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2012-0091799(KR,A)
【文献】特開平10-314500(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 73/02
D06F 35/00
D06F 58/10
D06F 71/29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理装置であって、
衣類が収容される収容空間が備えられたキャビネット;
前記収容空間の内部に備えられた衣類支持部;及び、
前記収容空間に空気及び水分のうち少なくとも1つを供給する供給部;
前記衣類支持部に着脱自在に締結され、前記衣類のシワを除去するために前記衣類をプレスするプレッサ;を備え、
前記プレッサは、
前記衣類を支持する支持部;
前記支持部に対して回動自在であり、前記衣類の一面をプレスする圧縮部;を備え、
前記支持部は、
支持ボディー、
前記支持ボディーの一側に配置され、かつ、前記衣類の他面を支持する支持プレート、及び
前記支持ボディーの一側に凹状に形成され、かつ、前記支持プレートの少なくとも一部を収容する支持プレート着座部、を備え、
前記圧縮部は、前記支持ボディーにヒンジ連結されてなることを特徴とする、衣類処理装置。
【請求項2】
前記ヒンジの回転軸は、前記支持ボディーから間隔を空けることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記支持プレートは、前記プレッサの高さ方向に形成された支持ボディー溝を備え、前記衣類の縫い目がプレスされることを防止することを特徴とする、請求項に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記支持ボディーは、前記プレッサの高さ方向の一端部から前記プレッサの高さ方向の他端部に延長されたものであることを特徴とする、請求項に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
横方向における前記支持プレートの中心は、前記支持ボディーの一側に固定されてなり、
前記支持プレートの両側部分は、前方斜め方向において、前記支持プレートの中心部分から連続的に延長されることを特徴とする、請求項に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記プレッサは、前記支持プレートと前記支持ボディーとの間に備えられた支持ばねを備えることを特徴とする、請求項に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記プレッサは、前記プレッサと前記収容空間の内面との隙間を形成する隔離フレームを更に備えることを特徴とする、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記プレッサは、前記衣類支持部に掛けられるハンガーフックを更に備えることを特徴とする、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記支持部は、前記支持部の上端から上側に延びる延長部を更に備え、
前記ハンガーフックは、前記延長部の上端に備えることを特徴とする、請求項に記載の衣類処理装置。
【請求項10】
前記プレッサは、前記延長部に備えられ、かつ、前記支持部の上端から間隔を空けた衣類固定部を更に備え、前記衣類を前記プレッサに固定することを特徴とする、請求項に記載の衣類処理装置。
【請求項11】
前記圧縮部の自由端と前記支持部を締結するための締結部;を更に備えてなり、
前記締結部は、
前記プレッサの高さ方向に延びているロッキングヒンジ軸、
前記ロッキングヒンジ軸の一側が挿入される第1のロッキングヒンジ穴を備え、かつ、前記支持部に対して相対的な回転ができるロッキングボディー、
前記ロッキングボディーから前記圧縮部側に延長され、かつ、前記圧縮部に締結されるロッキング延長部、
前記ロッキングボディーが挿入されるように前記支持部に備えられたロッキング挿入部、及び、
前記ロッキング挿入部に備えられ、かつ、前記ロッキングヒンジ軸の他側部が挿入される第2のロッキングヒンジ穴、を備えることを特徴とする、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項12】
前記ロッキング挿入部は、凹状に形成されたものであることを特徴とする、請求項11に記載の衣類処理装置。
【請求項13】
前記締結部は、
前記第2のロッキングヒンジ穴を備えるロッキングブラケット、及び、
前記支持部に備えられ、かつ、前記ロッキングブラケットが着座するロッキングブラケット着座部、を更に備えることを特徴とする、請求項11に記載の衣類処理装置。
【請求項14】
前記ロッキングブラケットは、ロッキングブラケット固定穴を備えてなり、
前記ロッキングブラケット固定穴は、前記支持部に備えられたロッキングブラケット貫通穴に連通してなり、
固定部は、前記ロッキングブラケット固定穴と前記ロッキングブラケット貫通穴とを介して前記支持部に固定され、前記ロッキングブラケットは前記ロッキングブラケット着座部に固定されることを特徴とする、請求項13に記載の衣類処理装置。
【請求項15】
前記ロッキング延長部は、第1のロッキング突起と、前記圧縮部側に突設された第2のロッキング突起とを備えてなり、
前記第2のロッキング突起は、前記圧縮部に備えられたロッキング締結溝に嵌合されることを特徴とする、請求項11に記載の衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、衣類処理装置とは、衣類を洗濯、すすぎ、乾燥する洗濯装置、ぬれた衣類を乾
燥する乾燥装置、衣類に染み付いた匂いを除去又はシワ(wrinkle)を除去するリ
フレッシャー(refresher)などを含む概念である。
【0003】
従来の衣類処理装置は、回転するドラム内部に衣類を投入して、洗濯、乾燥、リフレッ
シャーを行っている。しかし、ドラムから取り出した衣類はシワが多くて直ぐには着れな
いという問題、洗濯水を用いた頻繁な洗濯は衣類の損傷をもたらすという問題、ドラムを
回転させるためのモータ駆動によって大きいエネルギー消耗が発生するという問題がある
【0004】
かかる問題点を解決するために、洗濯水を貯留するタブ又は回転するドラムを除去して
、衣類をかけた状態でスチーム又は熱風を供給して、洗濯、乾燥、リフレッシャーを行う
衣類処理装置が発売された。衣類処理装置は、衣類に予め形成した折り目(crease
)を再度プレスして、衣類の使用によるシワを除去するためのプレッサを含むことができ
る。
【0005】
しかし、従来のプレッサは、衣類処理装置のドアに取り付けられた状態で発売されるた
め、プレッサの取り付け位置を変えることができないという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
よって、本発明は、従来技術の限界及び欠点に起因する1つ以上の問題点を実質的に解
消する洗濯物処理装置に関する。
【0007】
本発明は、衣類の洗濯、乾燥、脱臭、殺菌、及びシワ除去が可能な衣類処理装置を提供す
ることを課題とする。
【0008】
また、本発明は、衣類に発生したシワを除去して、衣類の折り目が鮮明になるように衣類
をプレスする衣類処理装置を提供することを課題とする。
【0009】
また、本発明は、プレッサの位置が移動できるように衣類処理装置に着脱自在なプレッサ
を提供することを課題とする。
【0010】
また、本発明は、プレッサの厚さを画期的に減らして、衣類処理装置の内部空間を効率的
に移動可能な衣類処理装置を提供することを課題とする。
【0011】
また、本発明は、衣類支持部に着脱自在にかけられるプレッサを含む衣類処理装置を提供
することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明のさらなる利点、目的及び特徴は、以下の説明に部分的に記載され、以下の記載に
より当業者に明らかになるか、または本発明の実施例から分かることができる。本発明の
目的及び他の利点は、明細書及び添付の図面において特に指摘された構造によって実現及
び達成され得る。
【0013】
本発明は、上述した課題を解決するために、衣類が収容される収容空間が備えられるキャ
ビネット;前記収容空間の内部に備えられた衣類支持部;前記衣類支持部にかけられ、衣
類のシワを除去するために、衣類をプレスするプレッサを含み、前記プレッサは、衣類の
一面を支持する支持部;前記衣類支持部にかけられるハンガーフック;前記支持部に回動
自在に連結され、衣類の他面を加圧する圧縮部を含むことを特徴とする衣類処理装置を提
供することができる。
【0014】
本発明の一実施例において、前記ハンガーフックは、前記支持部の上側に延び、前記支持
部と一体に形成される延長部に備えられることを特徴とする衣類処理装置を提供すること
ができる。
【0015】
本発明の一実施例において、さらに、前記プレッサに衣類を固定するための衣類固定部を
含むことを特徴とする衣類処理装置を提供することができる。
【0016】
本発明の一実施例において、前記プレッサを前記収容空間の内側面から離隔させるために
、前記プレッサに備えられた離隔フレームを含むことを特徴とする衣類処理装置を提供す
ることができる。
【0017】
本発明の一実施例において、前記支持部と前記圧縮部の間を連結するヒンジ部を含み、前
記ヒンジ部は、前記プレッサの高さ方向に備えられたヒンジ軸;前記圧縮部から所定長さ
で突設されたヒンジ突出部;前記ヒンジ突出部に備えられ、前記ヒンジ軸の一側が挿入さ
れる第1のヒンジ穴;前記ヒンジ突出部が挿入可能に前記支持部に所定長さで凹状に備え
られたヒンジ挿入部;前記ヒンジ挿入部に備えられ、前記ヒンジ軸の他側が挿入される第
2のヒンジ穴を含むことを特徴とする衣類処理装置を提供することができる。
【0018】
本発明の一実施例において、前記第2のヒンジ穴が備えられるヒンジブラケット;前記支
持部に備えられ、前記ヒンジブラケットが着座するブラケット着座部を含むことを特徴と
する衣類処理装置を提供することができる。
【0019】
本発明の一実施例において、前記ヒンジブラケットは、ブラケット固定穴を含み、前記ブ
ラケット固定穴は、支持部に備えられたブラケット貫通穴に連通して、ブラケット固定部
材によって貫通されて固定されることを特徴とする衣類処理装置を提供することができる
【0020】
本発明の一実施例において、前記圧縮部の自由端と前記支持部を締結するために締結部を
含み、前記締結部は、前記プレッサの高さ方向に備えられたロッキングヒンジ軸;前記ロ
ッキングヒンジ軸の一側が挿入される第1のロッキングヒンジ穴を含み、前記支持部に対
して相対的な回転ができるように備えられたロッキングボディー;前記ロッキングボディ
ーから前記圧縮部側に延びるように形成され、前記圧縮部に締結されるロッキング延長部
;前記ロッキングボディーが挿入されるように前記支持部に凹状に備えられたロッキング
挿入部;前記ロッキング挿入部に備えられ、前記ロッキングヒンジ軸の他側が挿入される
第2のロッキングヒンジ穴を含むことを特徴とする衣類処理装置を提供することができる
【0021】
本発明の一実施例において、前記第2のロッキングヒンジ穴が備えられるロッキングブラ
ケット;前記支持部に備えられ、前記ロッキングブラケットが着座するロッキングブラケ
ット着座部を含むことを特徴とする衣類処理装置を提供することができる。
【0022】
本発明の一実施例において、前記ロッキングブラケットは、ロッキングブラケット固定穴
を含み、前記ロッキングブラケット固定穴は、支持部に備えられたロッキングブラケット
貫通穴を介して固定部材によって固定されることを特徴とする衣類処理装置を提供するこ
とができる。
【0023】
本発明の一実施例において、前記ロッキング延長部は、第1のロッキング突起と、前記圧
縮部側に突設された第2のロッキング突起を含み、前記第2のロッキング突起は、前記圧
縮部に備えられたロッキング締結溝に嵌合されることを特徴とする衣類処理装置を提供す
ることができる。
【0024】
前述の一般的な説明および以下の本発明の詳細な説明は、例示的および説明的なものであ
り、本発明の特許請求の範囲の記載に対してさらなる説明を提供することを意図している
ことを理解されたい。
【発明の効果】
【0025】
本発明は、衣類の洗濯、乾燥、脱臭、殺菌及びシワ除去が可能な衣類処理装置を提供する
効果がある。
【0026】
また、本発明は、衣類に発生したシワを除去して、衣類の折り目が鮮明になるように衣類
をプレスする衣類処理装置を提供する効果がある。
【0027】
また、本発明は、プレッサの位置が移動できるように衣類処理装置に着脱自在なプレッサ
を提供する効果がある。
【0028】
また、本発明は、プレッサの厚さを画期的に減らして、衣類処理装置の内部空間を効率的
に移動可能な衣類処理装置を提供する効果がある。
【0029】
また、本発明は、衣類支持部に着脱自在にかけられるプレッサを含む衣類処理装置を提供
する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0030】
本出願に添付された本出願の一部を構成する図は、本発明の実施例を示して本発明のさら
なる理解を提供して、明細書と共に本発明の原理を説明する役割を果たす。
図1】本発明の一実施例による衣類処理装置を示す図である。
図2】本発明の一実施例による衣類処理装置の断面を示す図である。
図3】本発明の一実施例による衣類処理装置の断面を示す図である。
図4】本発明の一実施例による衣類処理装置に備えられたプレッサの正面図である。
図5図4の断面図である。
図6】本発明の一実施例による衣類処理装置に備えられたプレッサの分解斜視図である。
図7】本発明の別の実施例による衣類処理装置に備えられたプレッサの分解斜視図である。
図8図6におけるHを拡大したヒンジ部の分解斜視図である。
図9A図9Aは、ヒンジブラケット及びヒンジ突出部にヒンジ軸の両端が挿入された状態図である。
図9B図9Bは、ヒンジブラケットがブラケット着座部に挿入されて着座した状態図である。
図10図6におけるLを拡大した締結部の分解斜視図である。
図11】締結部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、添付図面に基づいて本発明の好適な実施例を詳細に説明する。一方、以下に開示
する装置の構成や制御方法は本発明の実施例を説明するためのものであるだけで、本発明
の権利範囲を限定するためではなく、明細書全般にわたって同じに使用された参照符号は
同一構成要素を示す。
【0032】
図1は、本発明の一実施例による衣類処理装置を示す図である。
【0033】
以下、図1を参考して、本発明の衣類処理装置を説明する。
【0034】
本発明の衣類処理装置100は、キャビネット1と、キャビネットの内部に備えられ、
衣類が収容される衣類収容部3と、収容空間31を開閉するために、キャビネット1に回
動自在に連結されたドア11と、収容空間31に衣類を支持するための衣類支持部を含む
ことができる。
【0035】
キャビネット1は、衣類処理装置100の外観を形成することができ、長方体状であっ
てもよい。
【0036】
衣類収容部3は、キャビネット1の内部に位置して、衣類が収容される空間を提供する
収容空間31を含むことができる。
【0037】
衣類支持部は、収容空間31の内部に備えられる第1の衣類支持部310と、ドア11
に備えられる第2の衣類支持部312、収容空間31の内側面31aに備えられる第3の
衣類支持部314のうち少なくとも1つ以上を含むことができる。
【0038】
第1の衣類支持部310は、収容空間31の幅方向(ドアの幅方向、Y軸方向)に沿っ
て備えられるバー(bar)状に形成することができる。
【0039】
第2の衣類支持部312は、衣類が広げられた状態を維持したまま収容空間31の内部
に位置するようにドア11の内側面に設けられることができる。
【0040】
第3の衣類支持部314は、衣類を広げた状態を維持したまま収容空間31の内部に位
置するように収容空間31の内側面31aを成す背面、左側面、右側面のうち少なくとも
1つに設けられることができる。
【0041】
図2及び図3は、本発明の一実施例による衣類処理装置の断面を示す図である。
【0042】
図2を参照すると、第2の衣類支持部312は、ドア11に固定されるベース54、ベ
ース54から突設され、ドア11の高さ方向(Z軸方向)に沿って配置される少なくとも
1つの支持部51, 52, 53を含むことができる。
【0043】
一例による衣類処理装置100は、キャビネット1の内部に収容空間31と分離された
機械室7と、機械室7の内部に備えられ、衣類収容部に空気又は水分のうち少なくとも1
つを供給する供給部を含むことができる。
【0044】
機械室7は、収容空間31の下部に位置することができる。
【0045】
供給部によって収容空間31に供給される空気は、加熱された空気(heated a
ir、熱風)であり、供給部によって収容空間に供給される水分は、スチーム(stea
m)であり得る。
【0046】
供給部は、収容空間31に空気(加熱された空気又は加熱されていない空気)を供給す
る空気供給部71と、収容空間31に水分(steam又はmist)を供給する水分供
給部72とのうち少なくともいずれか1つを含むことができる。
【0047】
以下、説明の便宜のために、供給部が空気供給部71及び水分供給部72をいずれも含
み、空気供給部71は熱風を収容空間31に供給して、水分供給部72はスチームを収容
空間31に供給する場合を基準として説明する。
【0048】
空気供給部71は、収容空間31の内部の空気を循環させる循環ダクト711、循環ダ
クト711に沿って流動する空気と熱交換する熱交換部713、収容空間31の内部の空
気が循環ダクト711に沿って流動できるようにするブロア715を含むことができる。
【0049】
循環ダクト711は、収容空間31に備えられた空気排出部35及び空気吸入部36を
介して収容空間31の内部と連通して、収容空間の内部の空気は、空気吸入部、循環ダク
ト、空気排出部、収容空間の順に循環する。
【0050】
空気排出部35と空気吸入部36は、収容空間31の底面を貫通するように設けられる
。機械室7の内部に備えられた循環ダクト711の一端は空気吸入部36に連結され、循
環ダクト711の他端は空気排出部35に連結される。
【0051】
熱交換部713は、循環ダクト711へ流入した空気の除湿及び加熱のためにヒットポ
ンプ(heat pump)として形成されてもよい。ただし、本発明の衣類処理装置に
備えられた熱交換部がヒットポンプに限られるわけではない。
【0052】
熱交換部713は、循環ダクト711の内部に備えられる蒸発器E、循環ダクト711
の内部に位置する凝縮器C、循環ダクトの外部に位置する圧縮器P及び膨張器Exを含む
ことができる。蒸発器E、圧縮器P、凝縮器C及び膨張器Exは、冷媒管714によって
互いに連結される。
【0053】
圧縮器Pは、冷媒が冷媒管714に沿って循環するように冷媒を高圧に圧縮する手段で
あり、蒸発器Eは、循環ダクト711の内部の空気から熱を吸収して冷媒を蒸発させる手
段であり、凝縮器Cは、循環ダクト711の内部の空気で熱を放出することで冷媒を凝縮
させる手段である。
【0054】
ブロア715は、循環ダクト711の内部に位置して、収容空間31の内部の空気が循
環ダクト711を介して循環するようにする手段であって、凝縮器Cと空気排出部35の
間に位置してもよい。
【0055】
ブロア715が作動するとき、循環ダクト711の内部の空気は空気排出部35を介し
て収容空間31へ移動して、収容空間31の内部の空気は空気吸入部36を介して循環ダ
クト711へ移動する。
【0056】
空気吸入部36を介して循環ダクト711へ流入される空気は、蒸発器Eを通過しなが
ら冷却され、蒸発器Eを通過した空気は凝縮器Cを通過しながら加熱される。
【0057】
蒸発器Eを通過して空気が冷却される場合、空気に含有された水分は除去され(除湿)
、空気から除去された水分(凝縮水)は、蒸発器の表面や循環ダクトの内部に残留する。
【0058】
一例による衣類処理装置100は、蒸発器Eによって発生する凝縮水を除去するための
排水部を含むことができる。排水部は、循環ダクト711の内部に凝縮水が残留して、熱
交換部713の熱交換の効率を低下させることを防止する。
【0059】
排水部は、機械室ドア74に着脱自在に設けられる排水タンク745、循環ダクト71
1の内部の凝縮水を排水タンク745に供給する排水管747及び排水ポンプ749を含
むことができる。
【0060】
一方、図3のように、水分供給部72は、機械室7の内部に備えられる貯留部721、
貯留部721の内部に備えられるヒータ725、貯留部721を水分排出部37に連結す
る水分供給管727を含むことができる。
【0061】
貯留部721は水が貯留される手段であり、ヒータ725は貯留部721の内部に貯留
された水を加熱して水をスチームに変える手段であり、水分供給管727は貯留部721
の内部のスチームを収容空間31に導く手段である。
【0062】
貯留部721には給水部を介して水が供給されるが、給水部は機械室ドア74に着脱自
在に備えられた給水タンク743として形成されてもよい。
【0063】
貯留部721には機械室ドア74が機械室7を閉鎖すると、給水タンク743に連結さ
れ、機械室ドア74が機械室7を開放すると、給水タンク743から分離される連結管7
23をさらに含んでもよい。
【0064】
給水タンク743を機械室ドア74に着脱自在に形成することは、本発明の衣類処理装
置100が給水源(未図示)から遠く離れた位置に設置される場合を考慮したからである
【0065】
本発明は、衣類が収容空間31の内部で広げられた状態を維持しながら熱風やスチーム
を供給されるため、スチームや熱風の供給が終った後、衣類にシワが生じることを防止す
ることができる。
【0066】
図4は、本発明の一実施例による衣類処理装置に備えられたプレッサの正面図である。
【0067】
図4を参照して、本発明の一実施例による衣類処理装置に備えられたプレッサについて
説明する。
【0068】
一例による衣類処理装置100は、衣類収容部の内部に備えられて衣類のシワを除去し
たり、衣類に予め設定されている折り目(crease)を固定したりするプレッサ9を
含むことができる(図1を参照)。
【0069】
プレッサ9は、衣類に発生したシワを除去したり、衣類に予め設定されている折り目を
固定するために衣類をプレスすることができる。プレッサ9は、衣類支持部に着脱自在に
かけられることができる。
【0070】
図5は、図4の断面図である。図6は、本発明の一実施例による衣類処理装置に備えら
れたプレッサの分解斜視図である。
【0071】
プレッサ9は、衣類の一面を支持する支持部91、衣類支持部310, 312, 3
14にかけられるハンガーフック92、支持部91に回動自在に連結されて、衣類の他面
を加圧する圧縮部93で構成することができる。
【0072】
ハンガーフック92は、支持部91の上側に備えられることができる。ハンガーフック
は、第1、第2、第3の衣類支持部のうち少なくとも1つにかけられるようにフック状で
あり、プレッサと衣類の荷重を支持することができる。
【0073】
また、ハンガーフック92は、支持部91の上側に延びるが、支持部91と一体に形成
された延長部912に設けることができる。延長部912は、支持部の上側の両端から斜
めに延びる第1の延長部912aと第2の延長部912bで構成することができ、第1の
延長部と第2の延長部は互いに当接するように形成されてもよい。この場合、ハンガーフ
ック92は、第1の延長部と第2の延長部が当接する箇所に形成されることができる。た
だし、本発明において、延長部の形状はこれに限定されず、支持部の上端中心から延長さ
れて形成することができる。
【0074】
一例による衣類処理装置は、プレッサ9に衣類を固定するための衣類固定部9121を
含むことができる。
【0075】
衣類固定部9121は、延長部912において第1の延長部912aと第2の延長部9
12bが当接する箇所に形成してもよく、クリップ状で形成してもよい。衣類固定部91
21は、下着の下端を固定して、下着の上端が重力によって下に垂れるようにすることが
できる。下着の上端は、支持部と圧縮部の間で加圧され、シワが除去できる。
【0076】
一例による衣類処理装置は、プレッサ9を収容空間の内側面から離隔させるためにプレ
ッサ9に備えられた離隔フレーム94を含むことができる。
【0077】
収容空間の内側にプレッサ9をかけて、熱風又はスチームを衣類に供給すると、収容空
間の内側面又はドアの内側面にスチームが凝縮して水滴になる。プレッサ9が収容空間の
内側面に接触している場合、水滴によって衣類がぬれてしまう問題が発生する。離隔フレ
ーム94は、プレッサ9を収容空間の内側面又はドアの内側面からプレッサを離隔させる
ことで、この問題を防止することができる。
【0078】
離隔フレーム94は、支持部の下端に備えられ、支持部から上下方向に移動可能に備え
られ、プレッサと収容空間の内側面と互いに離隔された距離を維持するように、プレッサ
の前面又は後面に折曲して備えられることができる。離隔フレーム94は、支持部の内側
に出入れ可能に備えられ、上下に移動可能に備えられる第1のフレーム941と、プレッ
サの前面又は後面方向に第1のフレームの終端において所定角度で折曲した第2のフレー
ム942と、第2のフレームの終端においてフレームの左右方向(幅方向)に水平に備え
られた第3のフレーム943で構成することができる。
【0079】
支持部91は、支持部の本体を成す支持ボディー911と、支持ボディー911の前面
に備えられて衣類の一面を支持する支持プレート914で構成することができる。
【0080】
支持ボディー911は、四角形のプラスチック材質で構成することができる。
【0081】
支持ボディー911は、前面支持ボディー911aと、前面支持ボディー911の後面
に締結される後面支持ボディー911bで構成することができる。支持ボディーを前面/
後面の支持ボディーでそれぞれ構成して、支持ボディーの強度を補強することができる。
【0082】
支持プレート914は、支持ボディー911の前面に締結されて固定されることができ
る。
【0083】
支持プレート914は、支持ボディー911の前面に備えられた支持プレート着座部9
111に着座して固定されることができる。支持プレート着座部9111は、支持ボディ
ーの前面に凹状に形成されることができ、支持プレート着座部9111の内側の形状は、
支持プレート914の外側の形状に対応するように構成することができる。
【0084】
支持プレート着座部9111は、前面支持ボディー911aを貫通するように内側に切
削された長方形の穴(Hole)であってもよい。後面支持ボディー911bが前面支持
ボディー911aの後面に締結されると、後面支持ボディー911bは前面支持ボディー
に備えられた支持プレート着座部の後方側の開放部を覆って塞いで、支持プレート着座部
の前方は開放される。
【0085】
支持プレート914は、支持プレート着座部を介して後面支持ボディー911bの前面
に固定されることができ、支持プレートは支持プレート着座部の内側に備えられる。
【0086】
支持プレートは、支持ボディー911の前面部分に支持プレートの左右長さの中心が固
定されるように備えられてもよく、支持プレートの中心から離れるにつれて、支持ボディ
ー911との距離が遠くなるように備えられてもよい。
【0087】
支持プレート914の中心部分よりも両側部分が前方にさらに突出して備えられてもよ
い。支持プレート914の中心部分から両側部分に連続して前方に突出して備えられても
よい。
【0088】
支持プレート914は、ズボンの長さ方向に生成された縫い目が押えられることを防止
するために、プレッサの高さ方向に備えられた支持ボディー溝913を含むことができる
。支持ボディー溝913は、支持プレート914の前面からみて、支持プレート914の
左右中心に高さ方向に備えられることができる。
【0089】
支持プレート914は弾性力を有する材質で形成することができ、一例としてプラスチ
ックで形成されてもよい。よって、衣類が支持部と圧縮部の間に備えられて加圧される場
合、衣類の縫い目を除いた両端を支持プレートが加圧することになる。
【0090】
一例による衣類処理装置は、支持プレート914と後面支持ボディー911bの間に支
持ばね915を備えることができる。
【0091】
支持ばね915は、支持プレート914の後面にプレッサの前方側に弾性力を作用する
。よって、支持部と圧縮部との間に衣類が加圧される場合、支持プレートが衣類の後面を
加圧できるようにしてもよい。
【0092】
図7は、本発明の別の実施例による衣類処理装置に備えられたプレッサの分解斜視図で
ある。図7を参照して、本発明の別の実施例による衣類処理装置に備えられたプレッサと
、本発明の一実施例による衣類処理装置のプレッサの相違点のみを説明する。以下で説明
する相違点を除いては、一実施例による衣類処理装置に備えられたプレッサに関する説明
を同様に適用することができる。
【0093】
支持部91は、支持ボディー911と、支持ボディー911の前面に備えられる支持プ
レート914と、支持ボディーと支持プレートを貫通する支持部貫通穴で構成することが
できる。
【0094】
支持部貫通穴は、支持ボディー911に備えられた支持ボディー貫通穴9111a,9
111bと、支持プレート914に備えられた支持プレート貫通穴914aからなる。支
持ボディー貫通穴は、前面支持ボディー911aに備えられた前面支持ボディー貫通穴9
111aと、後面支持ボディー911bに備えられた後面支持ボディー貫通穴9111b
からなる。
【0095】
支持部91に支持部貫通穴を備えることで、収容空間に供給されるスチーム又は熱風は
、支持部貫通穴を介して衣類に供給されることができ、衣類に発生したシワを効果的に除
去することができる。
【0096】
一方、本発明の別の実施例による衣類処理装置に備えられたプレッサは、延長部912
の代わりに、支持ボディー911と別の部材からなる延長フレーム9122を備えること
ができる。
【0097】
延長フレーム9122は、金属材質又はプラスチック材質で構成することができる。延
長フレーム9122は、前面支持ボディー911aと後面支持ボディー911bとの間に
挿入されて締結される第1の延長フレーム9122aと、第1の延長フレーム9122a
から上側に延びる第2の延長フレーム9122bからなる。
【0098】
ハンガーフック92は、第2の延長フレーム9122bに着脱自在に締結されることが
できる。
【0099】
以下、再び図5及び図6を参照して、本発明の一実施例による衣類処理装置に備えられ
たプレッサについて説明する。
【0100】
図6を参照すると、圧縮部93は、支持部91との間に衣類を加圧するために支持部9
1に回動自在に締結されることができる。
【0101】
圧縮部93は、一側が支持ボディー911の一側にヒンジ部95によって回動自在に連
結され、自由端である他側は支持ボディー911の他側に締結部97によって締結可能な
圧縮ボディー931と、圧縮ボディー931を貫通するように備えられた圧縮ボディー貫
通穴933で構成することができる。
【0102】
圧縮ボディー931は、前面圧縮ボディー931aと、前面圧縮ボディー931bの後
面に締結される後面圧縮ボディー931bで構成することができる。圧縮ボディー931
を前面圧縮ボディーと後面圧縮ボディーで構成する理由は、強度の補強のためである。
【0103】
衣類を支持ボディー911の表面に支持させた後、圧縮ボディー931を締結部97を
用いて支持ボディー911に締結すると、衣類は支持ボディー911と圧縮ボディー93
1の間で加圧され、収容空間31に供給された熱風やスチームは、圧縮ボディー貫通穴9
33を介して衣類に供給される。衣類に発生したシワが除去され、衣類に予め設定された
折り目が鮮明になる効果が得られる。
【0104】
圧縮ボディー貫通穴933は、圧縮ボディー931の内側を貫通する穴(Hole)と
して形成することができる。
【0105】
圧縮ボディー貫通穴は、前面圧縮ボディー931aに備えられた前面圧縮ボディー貫通
穴933aと、後面圧縮ボディー931bに備えられた後面圧縮ボディー貫通穴933b
で構成することができる。前面圧縮ボディー貫通穴933aと後面圧縮ボディー貫通穴9
33bとは互いに連通するように形成されることができる。
【0106】
図8は、図6におけるHを拡大したヒンジ部の分解斜視図である。図9Aは、ヒンジブ
ラケットとヒンジ突出部にヒンジ軸の両端が挿入された状態図である。図9Bは、ヒンジ
ブラケットがブラケット着座部に挿入されて着座する状態図である。
【0107】
以下、図8及び図9を参照して、本発明の一実施例による衣類処理装置に備えられたヒ
ンジ部について説明する。
【0108】
ヒンジ部95は、支持部91に対して圧縮部93を相対的に回動自在に連結するための
構成であって、支持部と圧縮部を連結する。
【0109】
ヒンジ部95は、プレッサ9の高さ方向に備えられたヒンジ軸951と、圧縮部93に
おいて所定長さで突設されたヒンジ突出部952と、ヒンジ突出部952に備えられ、ヒ
ンジ軸951の一側が挿入される第1のヒンジ穴953と、ヒンジ突出部952が挿入で
きるように支持部91に所定長さで凹状に備えられたヒンジ挿入部954と、ヒンジ挿入
部954に備えられ、ヒンジ軸951の他側が挿入される第2のヒンジ穴955を含むこ
とができる。
【0110】
ヒンジ軸951は円柱状の部材であって、第1のヒンジ穴及び第2のヒンジ穴に挿入さ
れて圧縮部と支持部を相対的に回動するように連結する。
【0111】
ヒンジ突出部952は、圧縮部の左側終端又は右側終端から支持部側に突出して形成さ
れてもよく、プレッサの高さ方向に所定長さで形成されてもよい。
【0112】
ヒンジ突出部952の上部終端又は/及び下部終端に第1のヒンジ穴953が備えられ
てもよく、第1のヒンジ穴953に連通する中空953aが内側に形成されてもよい。ヒ
ンジ軸951は、第1のヒンジ穴953を介してヒンジ突出部952の内側に備えられた
中空953aに挿入されることができる。
【0113】
ヒンジ挿入部954は、支持部91の左側終端又は右側終端に凹状に備えられてもよく
、プレッサの高さ方向に所定長さで形成されてもよい。
【0114】
ヒンジ挿入部954は、前面支持ボディー911aに備えられた前面ヒンジ挿入部95
4aと、後面支持ボディー911bに備えられた後面ヒンジ挿入部954bで構成するこ
とができる。前面支持ボディーと後面支持ボディーが互いに締結されると、前面ヒンジ挿
入部と後面ヒンジ挿入部は連結され、ヒンジ挿入部954の空間を成すことができる。
【0115】
ヒンジ挿入部954の内側面には第2のヒンジ穴955が形成されることができる。第
2のヒンジ穴955は、ヒンジ挿入部954の内側面において上端及び下端に形成されて
もよく、第2のヒンジ穴955に連通する中空955aが支持部の内側に形成されてもよ
い。ヒンジ軸951は、第2のヒンジ穴955を介して支持部の内側に備えられた中空9
55aに挿入されることができる。
【0116】
ヒンジ挿入部954の内側に圧縮部のヒンジ突出部952が挿入された場合、ヒンジ挿
入部954に備えられた第2のヒンジ穴955と、ヒンジ突出部952に備えられた第1
のヒンジ穴953は互いに連通して対向するように備えられる。ヒンジ軸951は、第1
のヒンジ穴及び第2のヒンジ穴に挿入されて支持部に圧縮部を回転自在に連結する。
【0117】
一例による衣類処理装置は、第2のヒンジ穴955が備えられるヒンジブラケット95
6を含むことができる。
【0118】
ヒンジブラケット956は、支持部に備えられるブラケット着座部957に着座しても
よい。ブラケット着座部957は、ヒンジブラケット956が挿入されて着座するように
支持ボディー911に形成された空間である。ブラケット着座部957は、前面支持ボデ
ィー911aと後面支持ボディー911bが互いに締結されて形成されることができる。
【0119】
ヒンジブラケット956は、多角形柱で形成することができ、これはヒンジブラケット
がブラケット着座部の内部に挿入された場合に空回りすることを防止することができる。
【0120】
ヒンジブラケット956はヒンジ突出部に向かう一面に第2のヒンジ穴955を設ける
ことができる。ヒンジブラケット956がブラケット着座部957に着座する場合、第2
のヒンジ穴955はヒンジ挿入部954に露出される。
【0121】
ヒンジブラケット956をブラケット着座部の内部に固定させるために、ヒンジブラケ
ット956はブラケット固定穴956aを含むことができる。
【0122】
ヒンジブラケット956がブラケット着座部に挿入された状態で、支持ボディーを貫通
するブラケット貫通穴956cは、ブラケット固定穴956aと連通して、ブラケット固
定部材956bはブラケット貫通穴956cとブラケット固定穴956aを通過して支持
ボディーに固定され、ヒンジブラケット956がブラケット着座部から外部に引き出され
ることを防止する。
【0123】
支持部91と圧縮部93がヒンジ部95によって連結される手順は、ヒンジ軸951の
一側はヒンジ突出部952に備えられた第1のヒンジ穴53に挿入され、ヒンジ軸951
の他側はヒンジブラケット956に挿入される。ヒンジブラケット956は支持ボディー
に備えられたブラケット着座部957に挿入され、ブラケット固定部材956bをブラケ
ット貫通穴956cとブラケット固定穴956aに通過させて支持ボディーに固定させる
。これによって、ヒンジブラケット956はブラケット着座部957から離脱しないよう
に固定される。
【0124】
図10は、図6におけるLを拡大した締結部の分解斜視図である。図11は、締結部の
断面図である。以下、図10及び図11を参照して、本発明の一実施例による衣類処理装
置に備えられた締結部について説明する。
【0125】
締結部97は圧縮部93の自由端と支持部91を締結するための構成であって、支持部
に締結された圧縮部は衣類を加圧して衣類に発生したシワを除去して、予め設定された折
り目をさらに押して鮮明にする。
【0126】
締結部97は、プレッサ9の高さ方向に備えられたロッキングヒンジ軸972と、ロッ
キングヒンジ軸972の一側に挿入される第1のロッキングヒンジ穴974dを含み、支
持部91に対して相対的な回転が可能に備えられたロッキングボディー974と、ロッキ
ングボディー974から圧縮部93側に延長して形成され、圧縮部93に締結されるロッ
キング延長部974aと、ロッキングボディー974が挿入されるように支持部91に凹
状に備えられたロッキング挿入部975と、ロッキング挿入部975に備えられ、ロッキ
ングヒンジ軸972の他側が挿入される第2のロッキングヒンジ穴976を含むことがで
きる。
【0127】
ロッキングヒンジ軸972は円柱状であり、支持ボディー911とロッキングボディー
974を連結する。支持ボディー911に連結されたロッキングボディー974は、支持
ボディー911に対して相対的に回動自在に連結される。
【0128】
ロッキングボディー974は円柱状であり、両端に第1のロッキングヒンジ穴974d
を備えることができる。ロッキングボディー974は内部に第1のロッキングヒンジ穴9
74dと連通する中空974fを含むことができる。第1のロッキングヒンジ穴974d
と連通する中空974fにはロッキングヒンジ軸972が挿入されることができる。
【0129】
ロッキング延長部974aの終端にはロッキング延長部から延長された第1のロッキン
グ突起974bを備えることができる。第1のロッキング突起974bはロッキング延長
部974aに垂直に備えられてもよく、圧縮ボディー931の前面をカバーするように備
えられてもよい。よって、第1のロッキング突起974bは、圧縮ボディーの前面を加圧
して圧縮ボディー931が支持ボディー911から離れる方向に回転することを防止する
ことができる。
【0130】
第1のロッキング突起974bは、圧縮ボディー931の前面に接触する箇所に圧縮ボ
ディーの前面側に突出した第2のロッキング突起974eを含むことができる。また、圧
縮ボディー931の前面には第2のロッキング突起974eが選択的に引き込めるロッキ
ング締結溝977を備えることができる。圧縮部の自由端が支持部側に回転すると、圧縮
ボディーの前面に備えられたロッキング締結溝977に第2のロッキング突起974eが
挿入されて締結され、圧縮ボディーが回転することを防止することができる。
【0131】
ロッキング挿入部975は、支持ボディーの一側に凹状に備えられ、内側にロッキング
ボディー974が回転自在に挿入されて備えられることができる。
【0132】
ロッキング挿入部975は、前面支持ボディー911aに備えられた前面ロッキング挿
入部975aと、後面支持ボディー911bに備えられた後面ロッキング挿入部975b
からなる。前面支持ボディーと後面支持ボディーが互いに締結されると、前面ロッキング
挿入部と後面ロッキング挿入部は連結されてロッキング挿入部975の空間を成すことが
できる。
【0133】
ロッキング挿入部975の内側の上端及び下端に第2のロッキングヒンジ穴976を備
えることができる。第2のロッキングヒンジ穴976は、支持ボディーに備えられた中空
に連通して、ロッキングヒンジ軸の他側は、第2のロッキングヒンジ穴を介して中空に挿
入されることができる。
【0134】
ロッキングボディー974がロッキング挿入部975に挿入されると、第1のロッキン
グヒンジ穴974dと第2のロッキングヒンジ穴976は対向するように備えられて連通
されることができ、ロッキングヒンジ軸972が第1のロッキングヒンジ穴と第2のロッ
キングヒンジ穴の両端に挿入されることができる。
【0135】
一方、第2のロッキングヒンジ穴976は、支持ボディーではない別の部材であるロッ
キングブラケット978に備えられることができる。ロッキングブラケット978は、支
持ボディーとは別の部材で形成することができ、これは支持ボディーの構造を単純化する
ことで製造工程を簡単にして、製造コストを削減することができる。
【0136】
図9A及び9Bを参照すると、ヒンジ突出部952はロッキングボディー974に、ブ
ラケット956はロッキングブラケット978に、ヒンジ軸951はロッキングヒンジ軸
972にそれぞれ対応することができ、ヒンジ部におけるブラケット956に関する説明
は、締結部におけるロッキングブラケット978にそのまま適用することができる。
【0137】
ロッキングブラケット978は、支持ボディーに備えられたロッキングブラケット着座
部9781に着座して締結されることができる。ロッキングブラケット着座部9781は
、支持ボディーの一側に形成された溝であって、前面支持ボディー911aと後面支持ボ
ディー911bが互いに締結されて形成されることができる。
【0138】
ロッキングブラケット978は多角形柱で形成することができ、好ましくは、四角形柱
で形成してもよい。ロッキングブラケット着座部9781の内側面は、ロッキングブラケ
ット978の外形に対応する形状で形成され、ロッキングブラケット978がロッキング
ブラケット着座部9781に挿入された場合、ロッキングブラケットが回転することを防
止することができる。
【0139】
ロッキングブラケット978をロッキングブラケット着座部9781に固定させるため
に、ロッキングブラケット978はロッキングブラケット固定穴9782を含むことがで
きる。ロッキングブラケット固定穴9782は、支持ボディーに備えられたロッキングブ
ラケット貫通穴9783と連通することができる。固定部材はロッキングブラケット固定
穴9782とロッキングブラケット貫通穴9783を貫通して固定されることができ、ロ
ッキングブラケット978は固定部材によってロッキングブラケット着座部9781から
外部に引き出されないように固定されることができる。
【0140】
本発明から逸脱しない範囲で本発明が様々に修正及び変更できることは当業者にとって
は自明である。よって、本発明は添付の請求の範囲及び均等物の範囲内で本発明の修正及
び変更を含むものと理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11