(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-07
(45)【発行日】2022-07-15
(54)【発明の名称】段付容器型パーテーション
(51)【国際特許分類】
A01G 9/00 20180101AFI20220708BHJP
A47G 7/04 20060101ALI20220708BHJP
【FI】
A01G9/00 B
A47G7/04 A
(21)【出願番号】P 2022020027
(22)【出願日】2022-02-12
【審査請求日】2022-02-12
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】300089817
【氏名又は名称】那須 正和
(72)【発明者】
【氏名】那須正和
【審査官】磯田 真美
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-023244(JP,A)
【文献】特開2019-083714(JP,A)
【文献】特開2021-040616(JP,A)
【文献】特開2019-126335(JP,A)
【文献】特表2015-533496(JP,A)
【文献】実開昭59-070445(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 9/00 - 9/12
A47G 7/00 - 7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
植栽容器であって、該植栽容器は収納容部(14)を備え、前記収納容部(14)は、2重以上に設けられた可撓性シート(10)から成り、前記収納容部(14)は、上側に開口部を備え、前記開口部は収容物を収納する開口部である収納開口(18)であり、
前記収納容部(14)は、下側に収容物(S)を受けることが可能な底である収納底(19)を備え、
前記収納容部(14)は、側方にて支持材(102)に係止可能な容器係止部(15)を備え、前記収納容部は二本以上の支柱の間に前記容器係止部(15)にて係止して設けられ、
前記収納開口(18)は斜めに傾斜して設けられ、前記設けられた一方向側の容器係止部(15)から略反対方向に設けられた容器係止部(15)に向かって前記傾斜が設けられており、前記収納開口(18)は、分割され、前記分割された収納開口(18)は前記斜め方向に高さが異なっていることを特徴とする植栽容器。
【請求項2】
植栽容器であって、該植栽容器は収納容部(14)を備え、前記収納容部(14)は、2重以上に設けられた可撓性シート(10)から成り、前記収納容部(14)は、上側に開口部を備え、前記開口部は収容物を収納する開口部である収納開口(18)であり、
前記収納容部(14)は、下側に収容物(S)を受けることが可能な底である収納底(19)を備え、
前記収納容部(14)は、側方にて支持材(102)に係止可能な容器係止部(15)を備え、前記収納容部は二本以上の支柱の間に前記容器係止部(15)にて係止して設けられ、
前記収納開口(18)は段差を備えて設けられ、前記設けられた一方向側の容器係止部(15)から略反対方向に設けられた容器係止部(15)に向かって前記段差が段々に低くなっていくようにして設けられていることを特徴とする植栽容器。
【請求項3】
前記分割された収納開口(18)が、シート係止部によって分割されたことを特徴とする請求項1から請求項2のいずれかに記載の植栽容器。
【請求項4】
前記収納開口(18)または分割して設けられた収納開口(18)の間に容器係止部(15)を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の植栽容器。
【請求項5】
前記段差を備えた収納開口(18)を備えた植栽容器が、単独の収納容部を備えた植栽容器が、横方向に連結されることによって前記段差を形成していることを特徴とする請求項2に記載の植栽容器。
【請求項6】
案内表示であって、該案内表示は収納容部(14)を備え、前記収納容部(14)は、2重以上に設けられた可撓性シート(10)から成り、前記収納容部(14)は、上側に開口部を備え、前記開口部は収容物を収納する開口部である収納開口(18)であり、
前記収納容部(14)は、下側に収容物(S)を受けることが可能な底である収納底(19)を備え、
前記収納容部(14)は、側方にて支持材(102)に係止可能な容器係止部(15)を備え、前記収納容部は二本以上の支柱の間に前記容器係止部(15)にて係止して設けられ、
前記収納開口(18)は斜めに傾斜して設けられ、前記設けられた一方向側の容器係止部(15)から略反対方向に設けられた容器係止部(15)に向かって前記傾斜が設けられており、前記収納開口(18)は、2以上に分割され、前記分割された収納開口(18)は前記斜め方向に高さが異なっており、前記収納容部には、培養基材(34)が収納され、前記収納開口(18)に植物が植栽され、前記可撓性シート(10)は、案内表示部を備えていることを特徴とする案内表示。
【請求項7】
前記案内表示が、階段(82)の柵に設けられたことを特徴とした請求項6に記載の案内表示。
【請求項8】
段付容器型パーテーションであって、前記段付容器型パーテーションは、請求項1から請求項6に記載のいずれかの収納容部が、支持材(102)に設けられ、前記支持材(102)は、2以上の支柱を備え、前記収納容部が前記支柱に係止して設けられたことを特徴とした段付容器型パーテーション。
【請求項9】
植栽容器であって、該植栽容器は収納容部(14)を備え、前記収納容部(14)は、2重以上に設けられた可撓性シート(10)から成り、前記収納容部(14)は、上側に開口部を備え、前記開口部は収容物を収納する開口部である収納開口(18)であり、
前記収納容部(14)は、下側に収容物(S)を受けることが可能な底である収納底(19)を備え、
前記収納容部(14)は、側方にて支持材(102)を覆う様にして設けられ、
前記収納開口(18)は斜めに傾斜して設けられ、前記設けられた一方向側の支柱から略反対方向に設けられた支柱に向かって前記傾斜が設けられており、前記収納開口(18)は、2以上に分割され、前記分割された収納開口(18)は前記斜め方向に高さが異なっていることを特徴とする植栽容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器型のパーテーションに関し、特に、スペースの有効活用可能な収納スペースの確保、スペースを取らず植栽可能で、生活環境や住環境、職場環境を改善可能なパーテーションに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、様々なパーテーションが提案されている。しかしながら、より省スペースな収納も兼ねて、軽量で、パーテーションの前後から手軽に収容物を取り出せ、また、植栽用のユニットとしても、同様に、軽量で、省スペースで、より安全で、パーテーションの前後から垂直面の一面で緑花を楽しめ、風通しも良いパーテーションが求められている。
【0003】
また、略垂直面において植栽可能で、且つ、植物が、しっかりと根を張るスペースを確保可能で根詰まりによる根腐れ、枯死等も抑制し、且つ、植栽容器の部分の取り外しが容易で、パーテーションの両面から植物を効率よく楽しめ、且つ、植物の葉の間を風が流れることが可能で、つまり、空気の洗浄効果が高く、施工が容易で、軽量化も図れるような植栽可能な植栽ユニットを兼ねたパーテーションが求められている。
【0004】
また、階段を活用したより目立つ看板案内表示が求められている。
【0005】
植物を店頭等の装飾に用いたり家庭用のガーデニングとして楽しむ方が増えてきており、係る装飾には花壇、プランター、ハンギング等を利用した方法が用いられている。しかしながら、ワイヤー等で吊るすタイプのハンギング等では重量に制限があり、植物の数や種類が限られてしまうという問題や、鉢やプランター等による装飾ではアレンジやバリエーションの範囲に限界がある問題がある。
【0006】
例えば、壁面上のパーテーションに吊り鉢等で植栽した場合、壁面から出っ張るので、潅水した水が垂れる範囲も広くなり、特に屋内においては、好ましくないという問題点もある。
【0007】
また、階段や坂の傾斜部に設けられた傾斜した柵を有効に活用して収納や植栽部として設けることが可能な自由度の高さが求められており、また、必要でない時は、手軽に撤去可能な略垂直な面でも植栽可能な植栽容器が求められている。
【0008】
更に、花を用いて広範に装飾する場合では多数の鉢等への水やりに負担も大きくなるという問題もある。そこで、小規模な装飾範囲から大規模な装飾範囲まで自在に対応でき、更にあらゆるレイアウトや創作者の自由なアレンジに対応できる装飾用具が望まれているといえる。特にオフィスなどの緑花の装飾などでは個性溢れるお洒落な植物を用い、且つ、空気環境の改善と目の保養と心の癒し効果をもたらす緑花の装飾を容易に施す技術が求められているといえる。
【0009】
そこで、従来からも種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1には、発明の名称を「花卉ハンギングバッグおよび花卉ハンギングセット」とする技術が開示され、公知技術となっている(特許文献1参照)。具体的には「有底袋体の正面部複数箇所に十文字状切り込み等による窓部を形成してなり、これにより軒先に吊るしたり、あるいはトレリス等に懸け吊るして用いる場合に安定性がよく、しかも花卉類が成長するにつれて、露出していた袋体自体が次第に隠れるようになる結果、人工的感覚があまりなく自然性を維持することができ、また取り扱い性も格段に向上する」というものである。しかしながら、特許文献1に記載の発明は、側面の穴に植え込む為、大きな穴を設けると、土の流出が大きくなる為、根の大きな苗の植え込みは困難であり、また、側面の穴である為、種を直接植えることは困難であり、また、球根や宿根草なども、冬などに一度地上部が枯れて、春に目を出すような場合に、側面からの穴だけの本構成では、うまく芽が穴から出てきにくいという問題点があり、自由に植物を選べるとはいえず、また、枯れた後の植え替えにおいても、植え替えの際に、中の土が崩れて植え替えにくく、穴も大きくできないため、小さい穴からの作業を強いられ、手軽に植え替えられず、前記問題の解決には至っていない。
【0010】
また、特許文献2には、発明の名称を「ユニット式ガーデニングラック」とする技術が開示され、公知技術となっている(特許文献2参照)。具体的には「自立接地用のベースを有しかつ長さが異なる複数種の帯板状ポールと、これら複数種の帯板状ポールの長さにそれぞれ等しい縦寸法を有しかつ横幅寸法は全て等しい大きさに形成された複数種のハンギング用格子パネルとを、帯板状ポールの両側辺部に形成した差込み溝及び係合部とハンギング用格子バネルの横幅方向の両側辺から突出させた突片との差込み係合手段を介して鉛直面内に形態の異なる複数種類の自立式ガーデニングラックを組立可能に構成している」というものである。しかしながら、特許文献2に記載の発明は、沢山の植物を自由に装飾できるが、大きな部材を組立て固定しなくてはならず、重量も増し、スペース確保の問題や装飾した個体を集合させているにすぎず、発明品本体による自由自在な装飾とは言えないため、前記問題の解決には至っていない。
【0011】
なお、本発明者は、発明の名称を「多目的収納ユニット」とする技術で特許を受けている。(特許文献3参照)具体的には「可とう性を有する略布体状の形状から成る複数の小片シートによって全体が構成され、各前記小片シートは、一部が他の前記小片シートと重なり合う領域を有するように重畳的に配置され、該重なり合う領域に少なくとも2ヵ所以上の係止部を設けることで中空領域を形成し、係る構成とすることで前記中空領域の前面側の開放部と背面側の開放部を備え、前記前面側の開放部は収納物を収納するための収納口となり、前記背面側の開放部は前記重なり合う領域から下方へ前記収納物を通過させることで長さの異なる前記収納物でも収納できるように収納領域と収納位置を自由に調整することが可能であることを特徴とする請求項1に近い記載の植栽容器」というものである。しかしながら、1つの多目的収納ユニットについては、上下方向に収納、植栽していくものなので、特に、植物の葉の間を通過する通気性による空気の浄化効果という点など、本発明の課題を解決するものではなく、より広い応用、活用範囲、よりシンプルあるいは多彩な部材、構造、及び、より発展的な部材、構造とその製造方法を開発するといった課題も追及すべきといえる。
【0012】
なお、本発明者は、発明の名称を「シート植栽容器ユニット及びその製造方法」とする技術で特許を受けている。(特許文献4参照)具体的には「収納ユニット可とう性を有する略シート状の素材から成る1以上の構成シート(10)を、支持材(102)であるポールパーテーションを構成する支柱、または柵の並んだ支柱に橋架して支持材(102)間に前記構成シート(10)が対面するように設け、前記橋架されて対面した前記構成シート(10)に挟まれた空間を中空収納部(11)とし、前記支持材(102)は、前記構成シート(10)を保持する機能を有し、前記構成シート(10)が橋架して設けられた前記対面した構成シート(10)と構成シート(10)の下部に底部を形成させる手段をとった。」というものである。しかしながら、収容物を、収納した状態のままでの、中空収納部の着脱性については述べられておらず、また、複数の中空収納部を重ねて同様に着脱可能に設けることについても、述べられておらず、中空収納部ごとの交換や移動、植え替えについては、課題が残されているといえる。また、よりシンプルな部材、構造、使用用途によるバリエーションや使いやすさを考慮した開発をするといった課題も追及すべきといえる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【文献】特開2001-186816号
【文献】特開2000-041814号
【文献】特許第6518861号
【文献】特許第6354012号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
省スペースで多数収納可能で、軽量で、容易に移動可能な収納容部と係る収納容部を備え、或いは、階段等の傾斜した柵等を効率的に活用可能とするパーテーションを提供する。
【0015】
垂直面方向においても植物を用いて自由に美しい装飾が可能であり、空気環境を整え、水やり、植え替えのいずれも簡単で、省スペースで多数植栽可能で、植物に優しく、軽量で、容易に移動可能、或いは、階段等の傾斜した柵等を効率的に活用可能とする収納容部とパーテーションを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明に係る植栽容器は、収納容部(14)を備え、前記収納容部(14)は、2重以上に設けられた可撓性シート(10)から成り、前記収納容部(14)は、上側に開口部を備え、前記開口部は収容物を収納する開口部である収納開口であり、
前記収納容部(14)は、下側に収容物(S)を受けることが可能な底である収納底(19)を備え、
前記収納容部(14)は、側方にて支持材に係止可能な容器係止部を備え、前記収納容部は二本以上の支柱の間に前記容器係止部にて係止して設けられ、
前記収納開口は斜めに傾斜して設けられ、前記設けられた一方向側の容器係止部から略反対方向に設けられた容器係止部に向かって前記傾斜が設けられており、前記収納開口は、分割され、前記分割された収納開口は前記斜め方向に高さが異なっている構成を採用する。
【0017】
本発明に係る植栽容器は、収納容部(14)を備え、前記収納容部(14)は、2重以上に設けられた可撓性シート(10)から成り、前記収納容部(14)は、上側に開口部を備え、前記開口部は収容物を収納する開口部である収納開口であり、
前記収納容部(14)は、下側に収容物(S)を受けることが可能な底である収納底(19)を備え、
前記収納容部(14)は、側方にて支持材に係止可能な容器係止部を備え、前記収納容部は二本以上の支柱の間に前記容器係止部にて係止して設けられ、
前記収納開口は段差を備えて設けられ、前記設けられた一方向側の容器係止部から略反対方向に設けられた容器係止部に向かって前記段差が段々に低くなっていくようにして設けられている構成を採用する。
【0018】
また、本発明は、前記収納開口または分割して設けられた収納開口の間に容器係止部を備えた構成を採用することもできる。
【0019】
また、本発明は、前記段差を備えた収納開口を備えた植栽容器が、単独の収納容部を備えた植栽容器が、横方向に連結されることによって前記段差を形成している構成を採用することもできる。
【0020】
本発明に係る案内表示は収納容部(14)を備え、前記収納容部(14)は、2重以上に設けられた可撓性シート(10)から成り、前記収納容部(14)は、上側に開口部を備え、前記開口部は収容物を収納する開口部である収納開口であり、
前記収納容部(14)は、下側に収容物(S)を受けることが可能な底である収納底(19)を備え、
前記収納容部(14)は、側方にて支持材に係止可能な容器係止部を備え、前記収納容部は二本以上の支柱の間に前記容器係止部にて係止して設けられ、
前記収納開口は斜めに傾斜して設けられ、前記設けられた一方向側の容器係止部から略反対方向に設けられた容器係止部に向かって前記傾斜が設けられており、前記収納開口は、2以上に分割され、前記分割された収納開口は前記斜め方向に高さが異なっており、前記収納容部には、培養基材が収納され、前記収納開口に植物が植栽され、前記可撓性シートは、案内表示部を備えている構成を採用する。
【0021】
本発明に係る前記段付容器型パーテーションは、前記収納容部が、支持材に設けられ、前記支持材は、2以上の支柱を備え、前記収納容部が前記支柱に係止して設けられた構成を採用する。
本発明に係る植栽容器は収納容部(14)を備え、前記収納容部(14)は、2重以上に設けられた可撓性シート(10)から成り、前記収納容部(14)は、上側に開口部を備え、前記開口部は収容物を収納する開口部である収納開口であり、
前記収納容部(14)は、下側に収容物(S)を受けることが可能な底である収納底(19)を備え、
前記収納容部(14)は、側方にて支持材を覆う様にして設けられ、
前記収納開口は斜めに傾斜して設けられ、前記設けられた一方向側の支柱から略反対方向に設けられた支柱に向かって前記傾斜が設けられており、前記収納開口は、2以上に分割され、前記分割された収納開口は前記斜め方向に高さが異なっている構成を採用する。
【0022】
また、本発明は、前記収納開口または分割して設けられた収納開口の間に容器係止部を備えた構成を採用することもできる。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係るパーテーションによれば、省スペースな収納ユニットとしてのパーテーションを提供し、パーテーションの手前側と向こう側と収納容部を介しての収容品のやり取りを容易にすることによる優れた効果を発揮する。
【0024】
本発明に係るパーテーションによれば、多数の収容物を収容可能で、且つ、容易に移動可能で容易な収納容部を備え、階段や坂等の傾斜部に設けられた柵を有効活用し、また、係る柵の隙間から子供が落下する可能性のある隙間を埋めることが可能であるという優れた効果を発揮し、或いは、階段に設けられた柵を有効に緑花等の装飾物で装飾された人目を引き雰囲気をアップ可能な看板や案内表示とすることが可能であるという優れた効果を発揮する。
【0025】
本発明に係るパーテーションによれば、垂直面の壁方向にも複数手軽に、自由に植栽可能で、上方に植栽した植物に潅水した水の排水も、周囲に広く散らず、略下側の植物に潅水され、節水効果と、係る排水に溶けだした肥料分も、下の収納容部に植栽された植物に使われることができるという優れた効果を発揮する。
【0026】
本発明に係るパーテーションによれば、多数の植物を垂直面状に省スペースで植栽可能で、且つ、空気の流れを阻害せず、植栽された複数の植物の葉の間を流れる空気が、浄化される効果が高く、居住空間、職場環境等の空気環境を良好に保つことが可能であるという優れた効果を発揮する。
【0027】
本発明に係るパーテーションによれば、閉塞しすぎず、立ったり、パーテーションを迂回しなくてもコミュニケーションとれて、パーテーションの内側と、外側のコミュニケーションも図り易いなど、パーテーションで仕切ることによって、集中力を保ちながらも、コミュニケーションを取り易く、且つ、収納場所や、環境改善を増やすことができ、仕事等の効率をアップさせることが可能であるという優れた効果を発揮する。
【0028】
本発明に係るパーテーションによれば、比較的軽量であるので、植物を植栽している場合に、定期的に容易に反転可能であり、例えば、日光に当たり、元気に良く伸びる側の植物を、室内側に反転容易で、装飾的にも、植物的にも満遍なく日光を当てるということが容易であるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明に係るパーテーションの基本構成説明図である。
【
図2】本発明に係る保持棒を設けた構成説明図である。
【
図3】本発明に係る保持棒の構成のバリエーションの構成説明図である。
【
図4】本発明に係るシート係止部を収納容部の中程に設けた構成説明図である。
【
図5】本発明に係る収容物が植物の構成説明図である。
【
図6】本発明に係る収容物が文房具の構成説明図である。
【
図7】本発明に係る収納容部の底が開放で、長尺の収容物が収容された構成説明図である。
【
図8】本発明に係る支持係止部が鎖である構成説明図である。
【
図9】本発明に係る収納容部が重複して設けられた構成説明図である。
【
図10】本発明に係る収納容部が階段の斜めの柵に設けられた構成説明図である。
【
図11】本発明に係る収納容部が階段の斜めの柵に設けられ、収納開口が段差を備えた構成説明図である。
【
図12】本発明に係る収納容部が階段の斜めの柵に設けられ、収納開口が段差を備えたバリエーションの構成説明図である。
【
図13】本発明に係る収納容部が階段の斜めの柵に設けられ、複数の収納容部が段差を備えたバリエーションの構成説明図である。
【
図14】本発明に係る収納容部が階段の斜めの柵に設けられた案内表示板を構成する構成説明図である。
【
図15】本発明に係る収納容部が階段の斜めの柵に設けられ、支柱を巻くようにして設けられた構成説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明に係るパーテーション1は、少なくとも左右2方向に支持材102を備え、該左右2方向の支持材102には係止可能な支持係止部11を備え、
前記左右の支持材102の支持係止部11に、収納容部14が、容器係止部15または保持棒21を介して設けられ、収納容部14は、2重以上に設けられた可撓性シートが、少なくとも左右両方の略端部の一部または全部が互いに係止されて、上側に開口部を備え、下側に収容物Sを受けることが可能な底である収納底19を備えた袋状であるか、または、下側にも開口部を備え、
上側の開口部は、収容物を出し入れする為の開口部である収納開口18であり、
前記可撓性シートは、前記収納開口18を構成する辺が、上下方向よりも長い長手方向であり、
前記左右の支持材102に備えられた支持係止部11に係止されて設けられ、
前記2重以上の可撓性シートは、1つの可撓性シートを折り曲げるか、2以上の可撓性シートを重ねることによって2重以上に設けられた収納容部14を備え、
前記収納容部14の前記2重以上の可撓性シートに挟まれた中空空間は、収納空間13であり、前記収納空間13は、上方に開口部である前記収納開口18を備えたことによる有用性を発揮するものである。
【0031】
以下、図面に基づいて本発明に係るパーテーション1について説明する。但し、図面に示した形状や配置構成等についてはあくまでも例示であり、本願発明の特徴的な効果が発揮される範囲において変更することを可能であり、また、それぞれの図の例示の構成は、それぞれお互いの図面の構成の例において、応用可能とする。
【0032】
なお、図面の説明において上下左右、前面、手前、向こう側、後面は、
図1(a)、
図2(a)、
図3(a)、
図4(a)、
図5(a)、
図6、
図7、
図8、
図9の各図面の方向に表されたパーテーション1の上下左右、前面、手前、向こう側、後面の方向と同じであり、また、前記各図面に対応する他の図面の方向と同じである。
【0033】
図1は、本発明に係るパーテーション1の1つの基本構成を示し、
図1(a)は、左右の支持材102に設けられた支持係止部11に可撓性シート10で構成された収納容部14を係止して設けられた構成であり、係る収納容部14を構成する可撓性シート10は、2重に重ねて設けられており、係る2重に重ねられた可撓性シート10に挟まれた中空空間は、上側に開口部である収納開口18を備える様にして、収納空間13を備えて、係る収納容部14を構成する例である。
【0034】
係る収納容部14は、右側と左側の両端に穴である容器係止部15を備え、係る容器係止部15にて支持材102の支持係止部11に係止して設けられ、上方に収納空間13の開口部である収納開口18を備えた構成の例である。
【0035】
係る容器係止部15は、本構成の例においては穴であるが、その他、Dカンやフック、紐、あるいは突起部を支持係止部11に差し込む構成でも良く、その他、限定せず、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で変更することができるものである。
【0036】
また、係る支持材102は、下側に足16を備え、自立可能な構成であり、係る足16は、板状や格子状や網状の台座16でも良く、係る支持材102が自立可能な構成であれば良く、その他限定せず、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で変更することができるものである。
【0037】
また、支持係止部11は、本構成においては、フック状であるが、穴でもDカンや丸カン、鎖80でも良く、また、レールに設けられた支持係止部11が自由に高さを変更できる構成としても良く、その他、限定せず、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で変更することができるものである。
【0038】
また、係る支持係止部11は、例えば、鎖80など、支持材102とは別体に設けた支持係止部11とする構成としても良い。但し、鎖80の場合、係る収納容部14を設けた際に、係る収納容部14の重量によって、係る収納容部14側に係る鎖80が座屈し、それによって、係る支持係止部11間が狭くなり、係る収納容部14も座屈してしまわないよう、しっかりと上下の支持材102にテンションをかけて係る鎖80を設置したり、係る収納容部14が座屈しないように、係る収納容部14の左右の支持係止部11の距離を保持可能な突っ張り棒などの保持棒21を設けることが望ましい。
【0039】
係る構成によって、パーテーション1を収納ユニットとして活用することが可能となり、また、通常の壁状のパーテーション1の場合は、壁の厚さであるスペースとなるところを、本構成においては、通常のパーテーション1では壁の厚さとなるスペースを、収納スペースとすることが可能となり、スペースを有効活用でき、有用である。
【0040】
また、係るパーテーション1は、各収納容部14の間が前後側に見通せる構成となっている為、閉塞しすぎず、係るパーテーション1に囲われたエリアにおいても、圧迫感の少ないパーテーション1となり、通常の完全に閉ざされたパーテーション1の場合は、立ち上がるか、係るパーテーション1を歩いて迂回しなければパーテーション1の向こうの人とコミュニケーションができなかったり、物の受け渡しができないという問題点があり、例えば、パーテーション1の向こう側の人への連絡書類や稟議書等を順番に入れておき、必要な時に取り出しが可能で、例えば、手前から順番に必要書類を入れていけば、向こう側の人は先に入れられた書類から取り出すことが可能となるので、自然とファーストインファーストアウトになる為、例えば、病院や店舗で、先の患者や注文から捌いていく必要があるような使い方もでき、有用である。
【0041】
また、各収納容部14の底である収納底19に水抜き穴17を設けて、係る収納空間13に培養基材34を入れて、植物Sを植栽する構成とすることもでき、係る構成とすることによって、緑花に囲まれたスペースを容易に創出することができ、風通しも良く、係る植栽された植物S間を通過した風で呼吸することができるので、酸素の供給と、乾燥の防止となり、仕事や勉強、場の雰囲気向上に有用である。
【0042】
係る構成によって、係るパーテーション1の両側から緑花を楽しむことが可能となり、また、支持材102の間のスペースを植栽部とすることが可能となる為、スペースを有効に活用でき、有用である。つまり、例えば、壁状のパーテーション1に吊り鉢等の植木鉢を吊る構成だと、壁状の一部に吊下げる様にして吊り鉢などを吊り下げて植物Sを装飾することが考えられるが、出っ張る為無駄なスペースが生まれ、潅水した水が係る出っ張ったところから広いエリアに水が垂れるので、排水の処理が困難となるという問題点もあるものであるし、植栽した培養基材34のスペースも小さくなるので、根36を張るスペースが小さくなり、根36腐れ等もし易くなり、植物Sにとっても、厳しい環境となり、植栽に適した植物Sのサイズや量や選択肢が限られてくるものであるし、壁の向こう側からは見えない為、パーテーション1の向こう側でも同様に植物Sを楽しむ為には、壁の向こう側にも植栽する必要があり、非効率な面があり、風通しも悪くなるという問題点もあった。
【0043】
また、ラティスフェンスに代表される様な格子状のパーテーション1においても、基本的に、そこに吊設されて植栽された植物Sは、係る植栽側から植物Sを楽しむ為の構成であり、また、係るラティスフェンスのパーテーション1からどうしても大きく出っ張る様に植栽されるものである。
また、係る支持材102の間に、複数の橋架した台を設置するような構成とし、その上にプランターの様な鉢を載置して使用する場合は、どうしても係る台をしっかりと作り付けなければならず、また、載置する鉢の重量もあり、全体として、どうしても重くなり、また、係る鉢の落下なども心配され、好ましくない面も多い構成である。
【0044】
一方、本構成においては、そうした容器部が落下する心配もなく、また、可撓性のシート状であるので、容器部の重量も軽く、且つ、印刷等違いのバリエーションを変える、取り換えることも容易で、より、場の雰囲気に合わせた色や模様のデザイン構成とすることも可能となり、収納機能のある緑と合わせたブラインドカーテン風となり、装飾的にも、且つ、実用性も備えて大変有用な構成である。
【0045】
また、必要に応じて、設置する支持係止部11の高さを自由に選択して変更することが可能であり、係る収納容部14の高さや、間隔を、必要に応じて自由に設定可能であり、有用である。
係る収納部は、前後面両方から収納することが可能となり有用である。
【0046】
可撓性シート10は、例えばテント生地やメッシュ生地等の布状部材を用い、必要に応じて、マグネットシートなどの着脱可能な素材を用い、素材は丈夫で可とう性を有し、必要に応じて変形可能であるとともに、収納物Sの重量に耐えるための強度を有した素材を用いることが望ましい。可撓性シート10の寸法や形状については特に限定するものではない。
【0047】
尚、
図1(a)における、九十九折り線で示した部分が、シート係止部20であり、可撓性シート10同士の係止部分を示しており、係る係止部は、縫製や接着、融着、鋲やハトメ等によって係止されるものであり、その数や長さについては特に限定するものではなく、また、ホック50や面ファスナーによって着脱可能に係止しても良く、その他、限定せず、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で変更することができるものである。
【0048】
図1(b)及び
図1(c)は、収納容部14の側面からの縦断面図であり、
図1(b)は、一枚の可撓性シート10を略半分に折り曲げて、係る折り曲げ部が係る収納容部14の収納底19となる構成であり、
図1(c)は、二枚の可撓性シート10を重ね合わせて、下側を互いに係止したシート係止部20とすることによって、係るシート係止部20が係る収納容部14の収納底19となる構成である。
【0049】
図1(d)は、係る収納容部14の下側の底に、収容物Sを受けることが可能な、収納底19を設けない構成であり、2枚の可撓性シート10を重ねて支持材102に設けた構成の例の収納容部14の断面図であり、係る構成においては、例えば、長さの違う長尺の収容物Sを収納する場合になどに有用であり、例えば、様々な長さの物差しや、農業用支柱、様々な長さにカットしたシート状の素材を筒状に丸めた物など、係る収納容部14に挟み込んで挟持させて収納することが可能である構成であり、有用である。
また、可撓性シート10の略全体をマグネットシートや面ファスナー、自己吸着シートで構成し、係る重複した可撓性シート10を互いに全体的に吸着可能とすることによって、つまり、重複した可撓性シート10の組み合わせを、マグネットシートと鉄粉入りの可撓性シート10、あるいは、面ファスナーのオスとメス、自己吸着シートと自己吸着シートが吸着可能な平滑な可撓性シート10で構成することによって、より、収容物Sをしっかりと、あるいは、倒れることなく保持可能な構成となり、有用である。
【0050】
図1においては、二枚の可撓性シート10を重ねた例であるが、例えば、3枚の可撓性シート10を重ねて係止することによって、手前側からの収納物の中空収納部11、向こう側からの収納物の中空収納部11とすることができ、有用であり、また、3重以上として、中空収納部11の数を更に増やした構成としても良い。
【0051】
また、本構成の例の
図1(a)様に、略垂直方向の開口である収納開口18を構成する可撓性シート10の左右方向の辺の長さが、係る可撓性シート10の垂直方向の長さよりも長いことによって、収納開口18を広くとることが可能となり、且つ、複数段に係る収納容部14を設けることが可能となり、より多く収納可能なパーテーション1とすることが可能となり、有用であり、特に、係る収納容部14が植栽用である構成において、横方向により多くの植物Sを植栽可能で、且つ、植物Sが横方向に根36を張るスペースを大きく備えることが可能となり、根36詰まりによって、係る植物Sが枯れることを抑制可能で、有用である。
【0052】
図1の構成のパーテーションは、主に、オフィスの机と机の間の間仕切りであったり、オフィスの入口の目隠しや仕切り、自宅の玄関の扉の外に備えて、外からの目隠しとすることができるものである。
【0053】
本構成においては、足が備えられて、地面に載置して移動可能な構成であるが、例えば、係る支持材を地面に打ち込んだり、ボルトなどによって固定する構成とすることもできる。
【0054】
図2の構成の例は、
図1の構成の収納容部14の収納開口18に、係る収納容部14の左右方向への開口幅を保持する為の棒である保持棒21を備えた構成の例である。
係る構成によって、係る収納容部14を、係る支持材102から取り外した際に、例えば、特に係る収納容部14に培養基材34を収容して植物Sを植栽している場合、特に本構成の例の様に、係る収納容部14が左右方向に長尺な構成の場合、係る収納容部14を係る支持材102から取り外した際に、係る収納容部14に収容した培養基材34の重量で係る収納容部14が座屈して、係る培養基材34がこぼれ落ちてしまうという課題があり、特に、係る収納容部14を支持材102から外した際にも、係る収納容部14が座屈しないようにすることが可能となり、有用である。
【0055】
図2の構成の例においては、係る収納容部14の左右の両端部に係る保持棒21を突き刺す穴である、保持材係止部22が設けられており、係る保持材係止部22である穴に係る保持棒21が挿入されて、係る収納容部14の両端を突っ張り、係る収納容部14の幅を保持される構成の例であり、
図2(a)は、係る保持棒21を備えた収納容部14が、支持材102に設けられた構成の例である。
【0056】
図2(b)は、係る保持棒21を備えた収納容部14が、支持材102から外された構成の例であり、
図2(c)、
図2(d)、
図2(e)は、それぞれ、
図2(b)の構成の上面図、側面図、上面図の部分拡大図である。
図2(d)に示される様に、
図2の収納容部14の側面には、穴である保持材係止部22が備えられており、係る保持材係止部22に先端がテーパー状の保持棒21が挿入され、係る保持材係止部22の穴の外径よりも小さい径の保持棒21が係る保持棒21のテーパー部で挿入が止まり(
図2(e)も合わせて参照)、係る保持棒21が、
図2(c)に示される様に、係る収納容部14を、係る収納開口18を左右の長手方向に、その開口を保持している構成の例である。
【0057】
保持材係止部22は、
図2の構成においては、穴であるが、丸カンやDカン、紐でも良く、また、図面には示していないが、係る可撓性シート10の中を係る保持棒21を挿通させる構成としても良く、その他、保持棒21にて係る収納容部14の収納開口18の左右方向の開口長さを座屈しないように保持する為の保持棒21を係止可能な構成であれば、その他、限定せず、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で変更することができるものである。
【0058】
係る構成によって、係る収納容部14を係る支持材102から取り外しても、係る収納容部14が座屈せず、例えば、植物Sを植栽されている場合などには、季節の変わり目などで枯れた植物Sを係る保持棒21を備えた収納容部14ごと取り外し、予め、保持棒21を備えた収納容部14に新たに植栽した収納容部14を入れ替えることが可能となる構成であり、係る保持棒21を把手として運ぶことも可能であり、有用である。
【0059】
図3(a)の構成の例においては、係る収納容部14の左右の略両端部に係る保持棒21を設ける保持材係止部22として、二重丸カンが設けられており、係る保持材係止部22である二重丸カンに係る保持棒21の略両端に設けられたU字カンである保持棒21側に設けられた収納容部14との係止部である保持材側係止部23が保持材係止部22と係止されて、係る収納容部14の両端の位置を保持し、係る収納容部14の幅が保持される構成の例である。
【0060】
係る構成においては、支持材102の支持係止部11と係る収納容部14との係止は、係る保持棒21を係る支持係止部11のフック形状部に挿入して係止された構成の例となっている。
また、係る支持材102を自立可能に載置可能にする為の
図1の構成の例の足16は、台座16形状である構成の例であり、係る構成とすることによって、
図5の構成の例の様に、植栽用の植栽ユニットとした構成において、水受け35を載置することができる構成となっており、床を汚し難い構成であり、有用性がある構成である。
【0061】
また、係る保持棒21は、
図3(b)の例の様に、2つでも良いし、2つ以上でも良い。
【0062】
図3(b)の例においては、可撓性シート10に設けられた保持材係止部22に保持棒21が挿通され、係る保持材係止部22は、収納開口18を構成する部分の可撓性シート10を、折り曲げて係る保持棒21を挿通可能に設けられている構成の例の断面図であり、
図3(c)は、
図3(b)と同等の収納容部14が、係る保持棒21を介して、支持材102の支持係止部11に設けられた構成の説明図である。
【0063】
係る構成においては、2本の保持材係止部22に挿通された保持棒21が、係る収納容部14の左右の両端から突き出しており、係る2本の保持棒21が、支持材102を挟むようにして支持材102の支持係止部11に設けられている構成の例である。
係る構成においては、収納開口18が、2本の保持棒21によって剛性を備え、収納開口18が安定的であるという有用性を備える一方で、係る収納開口18の開口幅が、支持係止部11の位置や形状によって決まる係る2本の保持棒21の幅に制限される構成である。一方、
図3(a)の構成の例においては、係る収納開口18の幅が、可撓性シート10が撓んで、収容物Sに合わせて、収納開口18の幅が部分的に変形可能である構成とすることも可能で、
例えば、植物Sを植栽する場合などにおいては、根鉢のサイズなどによって、幾らか開口幅の調整が利く構成で、有用な面があり、
図3(a)の構成の例の収納容部14を備えるか、
図3(b)や
図3(c)の構成の例の収納容部14を備えるかは、それぞれ用途に応じて、選択可能である。
【0064】
収納容部14は前記保持棒21に吊設するようにして設けても良く、また、係る保持材係止部22は、収納開口18を構成する部分の可撓性シート10を、折り曲げて係る保持棒21を挿通可能に設けても良いし、図面には示されていないが、収納開口18に沿う様に設けられた複数の穴に、順番に通すような構成としても良く、その他、限定せず、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で変更することができるものである。
【0065】
また、保持棒21はパーテーション設置時は外し、収納容部を支持材から取り外し時に、収納容部に設ける構成としても良い。
【0066】
図4は、収納容部14を係止して左右に分割する構成の例であり、
図1の構成の例と同等の収納容部14の略中央付近で、二重の可撓性シート10を互いに係止する、シート係止部20にて、係る収納容部14の収納空間13を左右二つに分割する構成の例である。
【0067】
図4(a)は、係るシート係止部20が、係る収納空間13の上から下までの略全体を係止した構成であり、
図4(b)は、一部を係止した構成の例であり、例えば、係る左右の支持材102の距離が長くて、係る収納空間13の中央付近の収納開口18が、広がり過ぎてしまう場合などにおいて、係る広がり過ぎを抑制する効果があり、有用である。
【0068】
図4(a)の構成の例の様に、係るシート係止部20を上から下まで、全体を係止することによって、より完全に、係る収納空間13を分割することが可能となる構成である。
【0069】
また、
図4(b)の構成の例の様に、一部を係止した構成であることによって、例えば、収納物が培養基材34や植物Sである場合においては、係止されていない部分にも培養基材34が収容されるので、係る植物Sの根36が、より広く根36を張るスペースが広がり、根36詰まりによる植物Sの枯死の可能性が抑制され、有用な構成である。
【0070】
尚、係るシート係止部20は、着脱可能な構成としても良く、例えば、ホック50や面ファスナーや、紐などによる結束や、フックなどによって2枚の可撓性シート10を互いに係止するような構成でも良く、係る着脱可能なシート係止部20の構成は、その他、限定せず、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で変更することができるものである。
【0071】
また、
図4の構成の例においては、係る収納空間13を2分割する例であるが、図面には示されていないが、3分割以上の構成としても良く、係るシート係止部20の数や形状は、限定しない。
【0072】
係るシート係止部20を着脱可能な構成とすることによって、収納物の幅やサイズに合わせて、係る分割した収納空間13のサイズを変更可能で、有用である。
つまり、例えば、ノートを収納する場合と、物差しを収納する場合、A3やA4、B5サイズの資料を収納する場合などに応じて、係る収納空間13のサイズを変更可能で、有用である。
【0073】
図5の構成の例は、係るパーテーション1に、植物Sを植栽する構成の例である。
図5(a)の構成の例は、係るパーテーション1のユニットに植栽された構成の例であり、略
図4の構成の例のパーテーション1に設けられた収納容部14の収納底19に、水抜き穴17が設けられ、係る収納容部14に植栽された構成の例であって、本構成は、係る支持材102を台座16によって自立可能な構成としていることによって、係る台座16の上に水受け35を載置することが可能な構成となっており、室内であっても、万一係る水受け35からこぼれた水も、まずは、係る台座16部分にこぼれる為、床に水がこぼれてつくことを抑制できる構成となっている。
尚、
図5(a)の図面には示されていないが、係る収納底19は、1枚のシートが折り曲げられるようにして設けられており、水抜き穴17は、係る収納底19に、切り込みを入れることによって
図5(b)に示されるような水抜き穴17が設けられているものである。
尚、係る水抜き穴17は、2枚以上の可撓性シート10を重ねて設ける場合は、収納底19を形成するシート係止部20を、断続的に設けても良いし、着脱可能なシート係止部20の構成としても良い。
【0074】
図5(b)は、係る収納容部14の水抜き穴17が設けられた部分であって、係る収納容部14に、培基材と根36のついた植物Sを植栽した側面からの断面図であり、係る収納容部14に上から潅水した場合、係る水は、窄まった収納底19に備えられた水抜き穴17から排水される為、排水が広く散らばらず、下の収納容部14または水受け35の略中心ラインに、略直線状に排水可能であり、広く水が散らず、有用であり、上に潅水されて排水された水も、下の植物Sに潅水され、節水効果もあり、また、一番上の段にだけ潅水することも可能で、潅水の手間も容易であり、有用である。
また、上の収納容部14に施肥された肥料についても、水に溶けだして流れ出した養分が、下の収納容部14の植物Sで使用されることになり、有用である。
【0075】
図5(c)は、収納容部14の収納底19をホック50で着脱可能に設け、係るホック50の間を水抜き穴17として構成した例である。
係る構成によって、培養基材34や、植物Sの種類によって、排水のしやすさを調整可能となり、つまり、乾燥気味の培養土を好む植物Sの場合は、より大きく水抜き穴17を設ける等の調整が可能であり、有用である。
【0076】
尚、係る収納底19を着脱可能、あるいは、水抜き穴17のサイズを調整可能な構成は、ホック50の他に、面ファスナーでも、紐による結束でも、クランプでも良く、また、複数のファスナーを備えて、水抜き穴17のサイズを調整可能な構成としても良く、その他、限定せず、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で変更することができるものである。
また、一番上あるいは上二段は収納用の収納容部14として、それより下側の段を植栽用に活用しても良い。
尚、図面のドット部が、培養基材34を示している。
【0077】
尚、図面には示していないが、係る台座16の上面も、受け皿状に、台座16の縁から水がこぼれ難い構成とし、水受け35と合わせて、二重に水を受けることが可能な構成としても良い。
【0078】
図1の説明にも一部記載の様に、係る構成によって、係るパーテーション1の両側から鑑賞可能で、一面に、好きな植物Sを植え替え容易で、且つ葉の間を風通し良く植物Sの新鮮な空気を循環可能で空気洗浄効果、つまり有害物質吸収効果や酸素供給効果も高く、空気の乾燥を抑制し、また、収納容部14ごとの入れ替えも容易で且つ収納容部14も軽量で、植物Sの根36が張るスペースも広く、植物Sに優しく、また、上の収納容部14に潅水した水は、基本的に、下側の、収納開口18よりも狭く窄まった形状の収納底19に設けられた水抜き穴17から排水されるので、ほぼ、下側の収納容部14内に排水されるので、周囲に広く飛び散ることも抑制され、非常に有用な構成である。
【0079】
特に、観葉植物Sが空気環境を改善することは、ホルムアルデヒド等の有害物質の低減効果は、アメリカ航空宇宙局等の研究機関でも示されており、そうした有害物質による健康への被害の予防や抑制に資するものであり、冬場や夏場のエアコンによる空気の過乾燥による、ドライアイやドライマウス、ドライノーズ、肌荒れ等を予防し、また、人の心への癒し効果も期待できるものであり、本構成によって多数の植物Sを、多段に、省スペースで、多数の植物Sの間を空気循環良く植栽可能である本構成は、住環境、仕事場の環境、学習の環境を改善する上で、そして、それらの環境を改善して、能率アップを図ることが可能であり、大変有用な構成である。
【0080】
図6の構成の例は、係るパーテーション1に、ノートなどを収納された構成の例である。
図1の説明にもある様に、係る構成によって、係るパーテーション1の手前からと向こう側からと両方からノートや書類の収容物Sを出し入れ可能な構成の効果を最大限に発揮するものであり、また、係る収納容部14ごと、保持棒21と合わせて取り外して移動可能で、他のパーテーション1や、壁などに移動して掛けて収納することが可能で、有用である。
【0081】
図7の構成の例は、係るパーテーション1を構成する幾つかの収納容部14の底が収納底19が無く、開放な開口部を備えた構成であり、それぞれ長さの違う長尺な物品が収納された構成の例であり、最上段の収納容部14は、3つのシート係止部20によって分割された4つの収納容部14の内、右の二つには、シート係止部20によって設けられた収納底19を備え、真ん中の二つの分割された収納容部14には、収納底19が無い構成であり、上から2段目の収納容部14は、収納底19が設けられておらず、最下段の収納容部14には、収納底19が設けられている構成であり、それぞれの収納容部14には、長さの違う収容物Sが収容されており、2本の1mの定規と、長い巻かれた2本のポスターは、それぞれ、上の日本の収納容部14を貫通し、一番下の収納容部14の収納底19で支えられて収容され、50cmの2本の定規と、同等の長さの2本のポスターは、上から二番目の収納容部14を貫通し、一番下の収納容部14の収納底19に支えられて収納され、30cmの日本の定規と、同等の長さの2本のポスターと、4冊のノートは、複数の収納容部14に跨らずに1つの収納容部14に収容されている構成の例を示している。
【0082】
また、係る収納底19を構成するシート係止部20を、ホック50などで着脱可能に設けることによって、収納する収容物Sの長さに応じて、収納容部14を自由に設定変更可能となり、更に、有用である。
【0083】
図8の構成の例は、支持係止部11が、鎖80の構成の例であり、係る鎖80が、左右の支持材102に結束バンドである鎖係止具81によって係止して留められ、係る鎖80の輪のそれぞれが、支持係止部11となる構成である。
係る支持係止部11が、鎖80であることによって、より連続的に収納容部14を係止する高さを調整可能となり、係る収納容部14のサイズや高さや間隔を設置する自由度が増し、有用である。
また、係る鎖80が、支持材102に係止されていることによって、係る鎖80に収納容部14を設けても、係る鎖80が内側に引っ張られていき、係る収納容部14が真ん中の方で座屈して、植物Sなどの収容物Sがこぼれてしまうという問題点を克服しており、有用である。
尚、係る鎖係止具は、鎖を支持材に設ける構成であり、結束バンドでも、紐でも、針金、板材、ネジ、溶接、接着、粘着テープでも良く、その他、限定せず、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で変更することができるものである。
【0084】
図9の構成の例は、
図8の構成と同等に支持係止部11が、鎖80の構成の例であり、係る鎖80が、
係るパーテーション1を構成する幾つかの収納容部14の収納底19が無い構成であり、3段の収納容部14が植栽用であり、上から2段目の収納容部14の手前に重なる様にして、追加的に、もう一つの収納容部14が、左右の支持材102に橋架して設けられており、係る、追加的に設けられた収納容部14には、複数の筆記用具が収容された構成の例であり、係る構成の様に、係るパーテーション1を、緑化と収納用と、2ウェイで活用できる構成の例であり、有用である。
尚、係る複数の筆記用具が収容された収納容部に、別の植物を植栽することによって、例えば培養基材の性質の異なる条件を好む植物を、ちょっとした段々の花壇状に植栽でき、装飾的にも有用な構成である。
【0085】
尚、係る鎖80は、本構成においては、支持材102に係止して設けた構成の例であるが、係る鎖80を上から吊設する、あるいは、上下でしっかり固定した構成の鎖80としても良く、但し、係る鎖80を上から吊設した構成においては、収納容部14が座屈してしまわないよう、保持棒21を備えることが必要であり、また、係る鎖80の上下をしっかりと固定する構成においては、係る鎖80が弛まないようにしっかりと強い張力で設置することが望ましい。
【0086】
図10の構成の例は、
図8あるいは
図9の構成の例の支持材102が、階段82に設けられた柵である構成の例である。
【0087】
係る支持材102である柵においては、係る手摺部分が、階段82の傾斜に合わせて斜めである構成の例であることによって、係る支持材102に設けた収納容部14の開口部である収納開口18も、係る斜めの手摺部分に合わせて斜めに開口している例である。
また、係る斜めの収納開口18を分割する様にして、二つのシート係止部20によって、係る収納開口18が3つに分かれている構成の例である。
【0088】
この様に、二つのシート係止部20によって、係る収納開口18が3つに分かれている構成とすることによって、係る斜めに設けられた収納開口18に、例えば、収納物として緑花等の植物Sと、係る植物Sを培養する為の培養土などの培養基材34を収容した植栽容器とした場合に、係る培養基材34の高さを3段に収容することが可能であるので、例えば
図13の図の例に示されている様に、係る植物Sを係る斜めの収納開口18から無理なく植栽することが可能な構成とすることが可能となり、この様な階段82等に設置された斜めの柵において、スペースを取らずに緑花の装飾をすることが可能となり、つまり、柵の幅の内側の幅も有効に利用して植栽可能であるので有用である。
【0089】
また、係る収納開口18を分割している二つのシート係止部20は、係る収納容部14の上から下の全てに渡っては係止しておらず、係る収納容部14の途中までしか係止していない構成の例であり、係る構成とすることによって、係る収納容部14の内側が、係る三つに分割された収納開口18それぞれから植栽された植物Sが互いに根を広げるスペースを大きく取ることが可能な構成となり、根詰まり等し難く、係る培養基材34中の空気の通りもより良くすることが可能で、根の呼吸もより活発になり、培養基材34もより多く収容可能で、より元気に植物Sが育ち易く、有用である。
【0090】
尚、係る二つのシート係止部20は、上から下まで設けられた構成としても良いし、1つでも、2つ以上でも良く、限定せず、つまり、係る分割された収納開口18の数は、限定しない。
もし、係る収納開口18に設けられた二つのシート係止部20を備えない構成とすると、係る収納開口18が左方向に行くにしたがって高くなっていくので、係る培養基材34を水平に収容した場合、左側においては係る培養基材34から収納開口18への高さが高くなり過ぎて、植物S植栽するには適さず、また、係る斜めの収納開口18に沿って、係る培養基材34も斜めに収容した場合、潅水した際等に、係る斜めの培養基材34が下へ流れて、培養土等の培養基材34が、外へこぼれ出してしまい周囲を汚してしまう等の不具合となり、本構成とすることによって、そうした課題を解決しており、有用である。
【0091】
特にこの様な階段82に植木鉢などを置いて緑花装飾するのは、通行の邪魔になるし、万一階段82の縁から下へ落下すると、人の頭の上などに当たり、怪我や、命を奪う危険性もあり、そうした危険性を回避することが可能な構成であり、有用である。
また、この様に階段82に設けられた柵においては、柵の支柱と支柱の間が大きく開いて、特に小さい子供にとってはその大きく開いた部分から階段82の側方から落下する危険性もあり、その開口部を塞ぐ構成であり、且つ、緑花で係る階段82を装飾可能な構成であり、安全面からも、有用である。
尚、係る3段の収納開口18の下方に示された破線が、それぞれの収納開口18に植物Sを植栽可能とする培養基材34の上面部を示しているものである。
【0092】
また、係る収納容部14は、左右二か所づつに設けられた4か所の容器係止部15が左右両側の支持材102に設けられており、上方側に設けられた二か所の容器係止部15が、上側の支持材102である手摺に設けられた構成となっており、係る側方の容器係止部15によって、係る斜めに設けられた手摺に沿って斜め下にずれ落ちるのを抑制し、係る上方に設けられたシート係止部20が、係る収納開口18が垂れ下がるのを抑止する構成となっており、有用であるが、係る上方に設けられたシート係止部20は必要に応じて、選択的に設ける構成としても良い。
また、係る側方の容器係止部15によって、係る側方の支持材102に張って設けることによって、可撓性シート10によって形成された収納容部14の扁平形状を調整して、係る柵からの出っ張り量と、係る収納容部14の幅を保持することが可能な構成となり、有用である。
【0093】
また、係る上側から吊設される様に設けられたシート係止部20は、収納開口18に設けられても良いし、分割して設けられた収納開口18と収納開口18の間に設けられても良く限定しない。
また、係る収納開口18は、穴でも良いし、ホック50でも、紐でも、フックでも、丸カンでもDカンでも、面ファスナーでも良く、本発明と同一の作用効果を発揮できる範囲内で限定しない。
また、図面には示されていないが、水抜き穴17を備えた構成としてもよく、但し、透水性の素材であれば、必ずしも水抜き穴17を備えた構成としなくても良い。
但し、透水性の可撓性シートでない場合は、水抜き穴を備えることが望ましい。
【0094】
また、係る素材が、可撓性シート10から形成されることによって、この様な階段82で、もし人がこけて、ぶつかってもソフトで安全であり、有用である。
【0095】
また係る柵の支柱は、二本であるが、二本以上の支柱を備えた柵でも良く、係る二本以上の支柱の間に係る収納容部14が備えられるものである。
尚、係る容器係止部15は、支持材102に設けられた鎖80に設けられた構成であるが、支持材102に直接設けた構成としても良い。
【0096】
図11の構成の例は、
図10の構成の例の斜めの収納開口18が、略水平に段々に設けられている構成の例である。
係る構成とすることによって、格段の収納開口18に植物Sを植栽することが可能な構成となり有用であり、且つ、
図10の構成の例の収納開口18と比較して、より水平に収容した培養基材に対する収納開口18部の高さの変化が少ないので、植物Sの花等が、外からより見えやすく有用な点がある。一方、
図10の構成の例の斜めの収納開口18と比較して、製造し難い面があるものであり、つまり、係る段々を、係る柵の支柱の幅に合わせて、均等にオーダーメイド的に作る必要が出てくる。
【0097】
一方、
図10の構成の例の収納開口18においては、斜めの収納開口18を、必要に応じて、ほぼ均等に係るシート係止部20を設けるだけで良く、製造コスト的に有用な点があるものである。
【0098】
尚、本図においては、段々の収納開口18が三つ備えられた構成の例であり、それぞれの段差の境目にシート係止部20を備えて係る下側の収納開口18より低い位置にもシート係止部20が備えられた構成の例であるが、係る段差の境目のシート係止部20において、係る下側の収納開口18より低い位置まで係るシート係止部20を備える必要は、必ずしもなく、係るシート係止部20を下の収納開口18より低い位置まで設けることによって、下側の収納開口18側の培養基材34の高さを調整し易い構成であり、有用である。
【0099】
図12の構成の例は、
図11の構成の例の係る収納開口18を係止して分割しているシート係止部20が、上から下まで設けられている構成の例であり、また、係る収納容部14の下部側も、収納開口18側と同様に、段差を備えた構成の例である。
【0100】
図13の構成の例は、
図12の構成の例の収納開口18を係止して分割しているシート係止部20の部分で連結された3つの収納容部14によって一連の収納容部14を形成する構成の例であり、
図13(a)が係る一連の収納容部14が係る支持材102である柵の手すりに設けられている構成の例であり、
図13(b)が、連結される前の収納容部14を示した図である。
【0101】
図13(b)の収納容部14は、側面に縦方向に設けられたタブに、容器係止部15としてホック50が左右3つづつ備えられた構成の例であり、
図13(a)の構成の例が、
図13(b)に示される収納容部14に備えられた係る容器係止部15としての係る隣同士の収納容部14に備えられたホック50が、上下方向にずらして互いに係止されていることによって、
図12の様に係る収納開口18の高さに段差を備えて設けられた構成の例である。
尚、係る隣同士の収納容部14を係止する容器係止部15を、隣接係止部とする。
【0102】
この様に、複数の収納容部14を斜めの手摺等の支持材102に横方向に連結して吊設して設け、略垂直方向に設置されている支持材102に、一番左側の収納容部14を係止することによって、係る斜めに傾斜した支持材102を係る収納容部14が滑り落ちることなく設けることが可能であり有用である。
つまり、係る斜めの手摺に一つだけの収納容部14を吊設すると、ずり落ちてしまうのが、複数の収納容部14を連結して、側方の支柱にも係止することによって、一連の収納容部14がずり落ちるのを防止することが可能となる構成となり、有用である。
また、係る柵のサイズに合わせて、連結する収納容部14の数やサイズを変更することが可能な構成となり、有用である。
また、係る収納容部14が、可撓性シート10で形成されていることによって、例えば、係る収納容部14を両側から引っ張って扁平とすることによって、階段82側への出っ張りを自由に調整することが可能な構成となるので、通行の邪魔にならない様に調整可能な構成であり、有用である。
【0103】
図13の様に、複数の収納容部14を連結する構成と比較し、
図10から
図12の様に一体的に形成される収納容部14においては、より多くの植物Sを植栽できる構成とすることができ、また、互いの収納開口18から植栽された植物Sの根がより広く広がる構成とすることが可能であるという有用性、あるいは、
図14の構成の例の様に、看板や案内表示として一体的な造形とすることが比較的容易に可能な構成とすることが可能であり、有用である。
【0104】
図14の構成の例は、階段82の手すりに設けられた看板あるいは案内表示部の例であり、且つ、係る案内表示が、緑花で装飾されることによって、より人の目を引き、係る看板や案内表示の効果を高める案内表示を示した構成の例である。
係る看板は、
図10の構成の例の収納容部14に、「○○医院」との文字が記された看板の構成の例である。
この様に、特に店前に設置された階段82は、高さもあり、通りから見えやすい位置に配置されていることも多く、係る階段82の手すりを有効に、また、見映えよい緑花を備えた看板とすることによって、通りからも目立つ看板として、より高い集客効果をもたらし、有用である。
【0105】
図15の構成の例は、
図10の構成の例の収納容部14を構成する可撓性シート10が、係る支持材102である柵の支柱を巻くようにして設けられた構成の例である。
係る構成とすることによって、より多くの植物Sを植栽可能な構成となるとともに、より広く看板としての記載面を取ることが可能であり、より看板としてのアピール効果が高くなるという有用性を備え、また、図面には示されていないが、縦方向の支柱がより狭い間隔で複数備えられた柵においても、係る複数の支柱を跨ぐ様にして係る可撓性シート10を設けることが可能な構成とすることが可能な構成となり有用である。
【0106】
尚、一連の本図の実施例において、
可撓性シート10の素材は、可とう性を有したシート状で、テント生地やメッシュ生地等の布状部材、網状部材、他各種繊維素材、各種ゴムや各種樹脂シート製、綿、麻等の天然素材、紙製、金属メッシュ等の金属、ガラス繊維、マグネットシート、面ファスナー、自己吸着シートでも良く、また、色も透明、蛍光、光っても良く、その他、必要に応じた強度、機能を有し、本発明と同一の作用効果を発揮できる範囲内でその素材を限定しない。
また、可撓性シート10の形状も、多角形、丸、楕円、その他異形でも、長さ、大きさ違いの組み合わせ違いでもよく、その形状を限定せず、また、厚さも、本発明と同一の作用効果を発揮できる範囲内で限定しない。
【0107】
また、シート係止部20は、図面に表記していないものも、必要に応じて、必要な個所に設ける構成が可能であり、また、それぞれの係止方法は、接着、融着、縫製、結束、ピン止め、ボタン止め、面ファスナー止め、磁石、ステープラー等、本発明と同一の作用効果を発揮できる範囲内でその係止手段を限定しない。
また、シート係止部20は、着脱可能に係止してもよく、着脱可能な係止手段は、ホック50、ボタン、面ファスナー、フック、磁石、紐、ファスナー等、本発明と同一の作用効果を発揮できる範囲内でその係止手段を限定しない。着脱可能な構成とすることにより、必要に応じて可撓性シート10のサイズや材質を選択可能となり、有用である。
【0108】
また、収納容部の底部、または左右、または、その他の部分のシート係止部20は、マチを備えたシート係止部20とした構成としても良い。
支持材102は、前記収納容部の位置を保持する為の構成の物であり、前記支持係止部11または保持棒21を介して、前記収納容部14の位置を保持し、係る材質は、鉄やアルミニウム、その他金属でも良いし、木、プラスチック、ガラス、陶器、紙製の筒でも良く、形状においても、筒状、棒状、鎖状でも良く、その他、限定せず、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で変更することができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0109】
本願発明は、収納や緑化に有用なパーテーションについての発明であり、スペースの効率化、職場環境等の特に屋内の環境向上に有用であり、産業上利用可能性は極めて高いと思慮されるものである。
【符号の説明】
【0110】
1 パーテーション
10 可撓性シート
11 支持係止部
13 収納空間
14 収納容部
15 容器係止部
16 足、台座
17 水抜き穴
18 収納開口
19 収納底
20 シート係止部
21 保持棒
22 保持材係止部
23 保持材側係止部
34 培養基材
35 水受け
36 根
50 ホック
80 鎖
81 鎖係止具
82 階段
83 隣接係止部
102 支持材
S 収容物、植物
【要約】 (修正有)
【課題】省スペースで多数収納可能で、軽量で、容易に移動可能な収納容部と係る収納容部を備え、階段等の斜めの手摺においても植物を用いて自由に美しい装飾が可能であり、案内表示としても目を引く植栽容器及びパーテーションを提供する。
【解決手段】収納容部は、2重以上に設けられた可撓性シートから成り、収納容部は、上側に開口部を備え、開口部は収容物を収納する開口部である収納開口であり、収納容部は、下側に収容物を受けることが可能な底である収納底を備え、収納容部は、側方にて支持材に係止可能な容器係止部を備え、収納容部は二本以上の支柱の間に容器係止部にて係止して設けられ、収納開口は斜めに傾斜して設けられ、設けられた一方向側の容器係止部から略反対方向に設けられた容器係止部に向かって傾斜が設けられており、収納開口は、分割され、分割された収納開口は斜め方向に高さが異なっている構成とした。
【選択図】
図1