(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-13
(45)【発行日】2022-07-22
(54)【発明の名称】擬音装置
(51)【国際特許分類】
E03D 9/00 20060101AFI20220714BHJP
H05K 5/03 20060101ALI20220714BHJP
H05K 5/00 20060101ALI20220714BHJP
【FI】
E03D9/00 A
H05K5/03 A
H05K5/00 A
(21)【出願番号】P 2017178005
(22)【出願日】2017-09-15
【審査請求日】2020-07-28
(73)【特許権者】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【氏名又は名称】鈴木 三義
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(72)【発明者】
【氏名】沓澤 寛人
(72)【発明者】
【氏名】松田 信之
(72)【発明者】
【氏名】小手川 誠
(72)【発明者】
【氏名】中川 恵子
(72)【発明者】
【氏名】小川 佳史
(72)【発明者】
【氏名】戸屋 智和
(72)【発明者】
【氏名】小松 俊彦
(72)【発明者】
【氏名】辻 賢太郎
【審査官】松本 隆彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-070417(JP,A)
【文献】特開2011-204263(JP,A)
【文献】実開昭63-019711(JP,U)
【文献】特開2013-106755(JP,A)
【文献】実開平05-067681(JP,U)
【文献】韓国公開特許第10-2010-0021829(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03D 9/00-9/16
H05K 5/00-5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前部カバーと、
該前部カバーの後方に配置された後部カバーと、
前記前部カバーと前記後部カバーとの間に形成された収容空間に収容されるとともに、前記前部カバーの後部に取り付けられた機能部と、を備え、
前記前部カバーの前面に前記機能部の少なくとも一部と対応する機能パネルが設けられ、
前記機能部は、スピーカーユニットを有し、
前記機能パネルには、スピーカー孔が形成され
、
前記スピーカーユニットは、スピーカー本体と、スピーカー取付部と、を有し、
前記スピーカー取付部は、前記前部カバーのスピーカー取付孔の中心に設けられた中央接続部及び前記中央接続部から延びる接続片部に対応した形状をし、
前記スピーカー本体は、前記前部カバーの後面と前記スピーカー取付部との間に挟み込まれていることを特徴とする擬音装置。
【請求項2】
壁の前面に取り付けられた壁掛け仕様と、前記壁に形成された開口内に少なくとも後部が配置された埋め込み仕様とのいずれかで構成され、
前記壁掛け仕様と前記埋め込み仕様とで、前記前部カバーが同じである請求項1に記載の擬音装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、擬音装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、トイレには、排泄時の行為音が外部に聞こえてしまうことを防止するために、水洗トイレの流水音や川のせせらぎの音を発生させる擬音装置が設置されている。この擬音装置として、センサー、停止スイッチ及びスピーカー本体等の機能部品がケース内に収容され、ケースの表側(利用者側)にフロントカバーが設けられたものが提案されている。フロントカバーには、センサー及び停止スイッチに対応する位置に貫通孔がそれぞれ形成されていて、フロントカバーがケースに取り付けられた状態で、対応する貫通孔からセンサー及び停止スイッチが露出している。また、フロントカバーには、スピーカー本体と対応する位置に、複数の貫通孔であるスピーカー孔が形成されている(下記の特許文献1参照)。
【0003】
ところで、このような擬音装置は、トイレの壁面にブラケット等を介して取り付けられたいわゆる壁掛け仕様のものや、壁内に擬音装置の一部(後部)が埋め込まれた埋め込み仕様のものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の壁掛け仕様の擬音装置と埋め込み仕様の擬音装置とでは、ケース及びフロントカバーが各仕様で異なるため、ケース及びフロントカバーを各仕様にあわせて品揃えしなければならず、部品点数が増えてしまうという問題点がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、部品の種類を抑えることができる擬音装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る擬音装置は、前部カバーと、該前部カバーの後方に配置された後部カバーと、前記前部カバーと前記後部カバーとの間に形成された収容空間に収容されるとともに、前記前部カバーの後部に取り付けられた機能部と、を備え、前記前部カバーの前面に前記機能部の少なくとも一部と対応する機能パネルが設けられ、前記機能部は、スピーカーユニットを有し、前記機能パネルには、スピーカー孔が形成され、前記スピーカーユニットは、スピーカー本体と、スピーカー取付部と、を有し、前記前部カバーのスピーカー取付孔の中心に設けられた中央接続部及び前記中央接続部から延びる接続片部に対応した形状をし、前記スピーカー本体は、前記前部カバーの後面と前記スピーカー取付部との間に挟み込まれていることを特徴とする。
【0008】
このように構成された擬音装置では、機能部は、前部カバーと後部カバーとの間に形成された収容空間に収容されて、前部カバーの後部に取り付けられている。このため、設備装置の機能自体は前部カバーと機能部とで成り立つ。よって、後部カバーを設備装置が取付けられる形態に応じた形状として、前部カバーを共通化することができるため、部品の種類を抑えることができる。
また、前部カバーの前面に機能部の少なくとも一部と対応する機能パネルが設けられている。よって、前部カバーを合成樹脂で成型する際には、成型時に前面にヒケ(凹み等)が生じても、ヒケを機能パネルで隠すことができる。
【0009】
また、本発明に係る擬音装置は、壁の前面に取り付けられた壁掛け仕様と、前記壁に形成された開口内に少なくとも後部が配置された埋め込み仕様とのいずれかで構成され、前記壁掛け仕様と前記埋め込み仕様とで、前記前部カバーが同じであることが好ましい。
【0010】
このように構成された擬音装置では、壁掛け仕様と埋め込み仕様とで、前部カバーを共通化することができるため、部品の種類を抑えることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る擬音装置によれば、部品の種類を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態に係る擬音装置(AC100V式壁掛け仕様)を斜め前方から見た斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る擬音装置(AC100V式壁掛け仕様)の分解斜視図であり、斜め前方から見た図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る擬音装置(AC100V式壁掛け仕様)の分解斜視図であり、斜め後方から見た図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る擬音装置の前部カバー側を後方から見た分解斜視図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る擬音装置(電池式壁掛け仕様)の分解斜視図であり、斜め前方から見た図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る擬音装置(電池式壁掛け仕様)の分解斜視図であり、斜め後方から見た図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る擬音装置(AC100V式埋め込み仕様)の分解斜視図であり、斜め前方から見た図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係る擬音装置(AC100V式埋め込み仕様)の分解斜視図であり、斜め後方から見た図である。
【
図10】本発明の一実施形態の変形例に係る擬音装置(AC100V式埋め込み仕様)の分解斜視図であり、斜め後方から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態に係る擬音装置の一例として、AC100V式壁掛け仕様の擬音装置、電池式壁掛け仕様の擬音装置及びAC100V式埋め込み仕様の擬音装置を
図1から
図9に基づいて説明する。
まず、AC100V式壁掛け仕様の擬音装置について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る擬音装置(AC100V式壁掛け仕様)を前方から見た斜視図である。
図1に示すAC100V式壁掛け仕様の擬音装置100(以下、擬音装置100と称する)は、擬音を発生するための装置である。擬音装置100は、トイレの壁(不図示)等にブラケットB(
図2参照)を介して取り付けられている。
なお、以下の説明において、擬音装置100に対向する利用者側を前方と称し、利用者と反対側(壁側)を後方と称し、これら前方と後方とを結ぶ方向を前後方向と称する。また、利用者から見て左側を左側と称し、利用者から見て右側を右側と称し、これら左側と右側とを結ぶ方向を左右方向と称する。
【0016】
図2は、擬音装置100の分解斜視図であり、斜め前方から見た図である。
図3は、擬音装置100の分解斜視図であり、斜め後方から見た図である。なお、
図2及び
図3には、擬音装置100を壁に取り付けるためのブラケットBも合わせて示している。
図2及び
図3に示すように、擬音装置100は、ロアケース(後部カバー)1と、アッパーケース(前部カバー)2と、フロントパネル(機能パネル)4と、を有している。
【0017】
図2に示すように、ロアケース1は、後部ケース本体10を有している。後部ケース本体10は、正面視(前方から見て)矩形状に形成され、板厚方向を前後方向に向けた後板部11を有している。
【0018】
後板部11の外縁部には、前方に向かって立設された後部側壁部12が設けられている。後部側壁部12は、後板部11の外縁部の全周にわたって設けられている。
【0019】
図4は、
図1のA-A線断面図である。
図4に示すように、後部側壁部12の前端部の外縁側には、後方に凹む段部12aが形成されている。段部12aは、後部側壁部12の全周に形成されている。
【0020】
図2に示すように、後板部11には、前方に突出する固定筒状部16が設けられている。固定筒状部16は、前後方向を軸線方向とし、円筒状をなしている。後板部11から固定筒状部16に連通して、前後方向に貫通する貫通孔16hが形成されている。固定筒状部16は、後板部11の四隅及び上部における左右方向の略中央に設けられている。
【0021】
後板部11には、前方に突出する係止筒状部17が設けられている。係止筒状部17は、前後方向を軸線方向とし、上下方向に長い筒状をなしている。後板部11から係止筒状部17に連通して、前後方向に貫通する貫通孔17hが形成されている。係止筒状部17は、後板部11の四隅近傍に設けられている。詳細には、係止筒状部17は、後板部11の上部の隅部の固定筒状部16よりも僅かに下方及び後板部11の下部の隅部の固定筒状部16よりも僅かに上方に設けられている。係止筒状部17には、ブラケットBの係止片b1が係止可能とされている。
【0022】
図3に示すように、後板部11の下部には、電線引き込み開口11hが形成されている。電線引き込み開口11hには、後述するVVFケーブルc1が挿通可能とされている。電線引き込み開口11hには、後板部11の後面から開閉自在な電源カバー11kが設けられている。
【0023】
後板部11において、電線引き込み開口11hよりも上方には、スイッチ用開口11jが形成されている。スイッチ用開口11jには、後板部11の後面から開閉自在なスイッチカバー11mが設けられている。
【0024】
図2に示すように、アッパーケース2は、前部ケース本体20を有している。前部ケース本体20は、正面視矩形状に形成され、板厚方向を前後方向に向けた前板部21を有している。本実施形態では、アッパーケース2は、合成樹脂で成型されている。
【0025】
図2から
図4に示すように、前板部21は、ロアケース1の後板部11の前方に配置されている。前板部21とロアケース1の後板部11との間は、後述する作動ランプ50、センサーユニット60、スピーカーユニット90、第一基板51、第二基板52、端子ユニット80及びスイッチ70等を収容可能な収容空間Sとされている。
【0026】
図2に示すように、前板部21の前面21fの上下方向の中間部には、上壁部22及び下壁部23が形成されている。上壁部22及び下壁部23は、前板部21の前面21fから後方に向かって折曲されている。上壁部22及び下壁部23は、前板部21の左右方向の全長に形成されている。上壁部22は、下壁部23よりも上方に配置されている。上壁部22の後端部と下壁部23の後端部とは、底壁部24により接続されている。
【0027】
これら上壁部22、下壁部23及び底壁部24により、前板部21の前面21fから後方に凹む嵌合凹部25が形成されている。嵌合凹部25は、前板部21の上下方向の略中央に形成されている。嵌合凹部25は、前板部21の左右方向全長にわたって形成されている。嵌合凹部25は、正面視左右方向に長い矩形状をなしている。
【0028】
嵌合凹部25の底壁部24には、スピーカー取付孔24h、ランプ取付孔24j及びセンサー取付孔24kが形成されている。各取付孔24h,24j,24kは、前板部21(底壁部24)を前後方向に貫通して形成されている。スピーカー取付孔24h、ランプ取付孔24j及びセンサー取付孔24kは、正面視で右側から左側に向かってこの順で並んで配置されている。
【0029】
スピーカー取付孔24hは、正面視略円形状をなしている。スピーカー取付孔24hの中心には、略円形状をなす中央接続部26が設けられている。中央接続部26には、上方、下方且つ左方、及び下方且つ右方のそれぞれに延びる接続片部27が設けられている。3本の接続片部27における中央接続部26側と反対側の端部は、嵌合凹部25の底壁部24のスピーカー取付孔24hの外縁部に接続されている。
【0030】
ランプ取付孔24jは、正面視略円形状をなしている。センサー取付孔24kは、正面視矩形状をなしている。
【0031】
前板部21の外縁部には、後方に向かって立設された前部側壁部32が設けられている。前部側壁部32は、前板部21の外縁部の全周にわたって設けられている。
【0032】
図4に示すように、前部側壁部32の後端部の外縁側には、後方に突出する突出壁部32aが形成されている。突出壁部32aはロアケース1の後部側壁部12の段部12aに対向配置され、突出壁部32aと段部12aとは係合されている。これにより、アッパーケース2とロアケース1とは組み付けられ、上下方向及び左右方向の移動が規制されている。
【0033】
図3に示すように、前板部21の後面には、後方に突出する固定筒状部36が設けられている。固定筒状部36は、前後方向を軸線方向とし、円筒状をなしている。固定筒状部36には、前後方向に延びる取付穴36hが形成されている。取付穴36hには、雌ネジ(不図示)が形成されている。固定筒状部36はロアケース1の固定筒状部16と対応する位置に設けられ、固定筒状部36の取付穴36hはロアケース1の固定筒状部16の貫通孔16hと連通している。ロアケース1の固定筒状部16の貫通孔16hに後方から挿通された螺子16zが、アッパーケース2の固定筒状部36の取付穴36hに螺合されている。
【0034】
前板部21の後面には、後方に突出する係止筒状部37が設けられている。係止筒状部37は、前後方向を軸線方向とし、上下方向に長い筒状をなしている。係止筒状部37には、前後方向に延びる取付穴37hが形成されている。係止筒状部37はロアケース1の係止筒状部17と対応する位置に設けられ、係止筒状部37の取付穴37hはロアケース1の係止筒状部17の貫通孔17hと連通している。貫通孔17hの上面には、下方に突出する突出片(不図示)が設けられている。貫通孔17hに挿通されたブラケットBの係止片b1は、突出片に係止されている。詳細には、係止片b1の下部は突出片の下方に配置され、係止片b1の先端部は貫通孔17hから取付穴37hにまたがって突出片の前方に配置されている。
【0035】
アッパーケース2には、作動ランプ50、第一基板51、センサーユニット60、スイッチ70、第二基板52、端子ユニット80及びスピーカーユニット90(作動ランプ50~スピーカーユニット90の全てが機能部)が取り付けられている。
【0036】
作動ランプ50は、アッパーケース2の後方から、ランプ取付孔24jに設けられている。
【0037】
第一基板51は、アッパーケース2の後部に設けられている。第一基板51の前面には、
図2に示すセンサーユニット60が設けられている。センサーユニット60は、筐体61と、筐体61内に配置された3個の投光素子66a,66b,66c及び受光素子67とを有している。受光素子67は、投光素子66a,66b,66cよりも上方に配置されている。センサーユニット60は、アッパーケース2のセンサー取付孔24kに、投光素子66a,66b,66c及び受光素子67が略前方を向くように配置されている。投光素子66a,66b,66cから光信号が送信され、光信号が対象物に当たって反射して、受光素子67が反射信号を受信することにより、センサーユニット60は対象物の存在の有無を検知している。例えば、投光素子66a,66b,66cとして発光LED等を採用することができ、受光素子67として受光IC等を採用することができる。
【0038】
投光素子66a,66b,66cのうち、正面視で最も右側に配置された(操作情報41に最も近い)投光素子66aは、操作情報41の前方に向かって(前方に向かうにしたがって次第に右側に向かう方向に)光信号を送信して、操作情報41の前方にかざされた手等を検知(指向)可能である。また、正面視で真ん中に配置された投光素子66b及び正面視で最も左側に配置された投光素子66cは、それぞれ前方及び前方に向かうにしたがって次第に左側に向かう方向に向かって光信号を送信して、センサーユニット60の前方にいる利用者を検知可能である。
【0039】
図3に示すように、第一基板51の後面には、スピーカーユニット90から出力される擬音の音量等を調節可能なスイッチ70が設けられている。スイッチ70は、ロアケース1のスイッチ用開口11j内に配置されている。
【0040】
第二基板52は、アッパーケース2の後部に設けられている。第二基板52の後面には、VVFケーブルc1が接続された端子ユニット80が設けられている。端子ユニット80は、ロアケース1の電線引き込み開口11h内に配置されている。
【0041】
図5は、擬音装置100のアッパーケース2側を後方から見た分解斜視図である。
図5に示すように、端子ユニット80は、第二基板52の後面52bに設けられた端子台81と、端子台81を覆うように設けられた端子台カバー82と、を有している。
【0042】
端子台81は、略直方体形状をなし、第二基板52に半田等で固定されている。端子台81には、VVFケーブルc1が挿通可能なケーブル孔81hが設けられている。
【0043】
端子台カバー82は、端子台81の後面81bに沿って配置される後壁部83と、後壁部83の上端部から前方に延びる上壁部84と、後壁部83の下端部から前方に延びる下壁部85と、を有している。
【0044】
上壁部84は、端子台81の上面81uに沿って配置されている。上壁部84の前端部には、上方に延びる取付壁部84aが設けられている。
【0045】
下壁部85は、端子台81の下面81dに沿って配置されている。下壁部85の前端部には、下方に延びる取付壁部85aが設けられている。
【0046】
上壁部84の左端部(VVFケーブルc1側と反対側の端部)と下壁部85の左端部とは、連結壁部86で連結されている。連結壁部86の前端部の上端部及び下端部は、それぞれ取付壁部84a,85aに接続されている。連結壁部86は、端子台81の左面81mに沿って配置されている。
【0047】
取付壁部84a,85aは、第二基板52の後面52bに沿って配置されている。螺子84z,85zが、それぞれ取付壁部84a,85aに形成された貫通孔84h,85hに挿通され、第二基板52に螺合されている。
【0048】
端子ユニット80では、端子台81の後面81b、上面81u、下面81d及び左面81mに沿って、それぞれ端子台カバー82の後壁部83、上壁部84、下壁部85及び連結壁部86が配置されるとともに、端子台カバー82の取付壁部84a,85aが第二基板52に固定されている。擬音装置100のメンテナンスの際等にVVFケーブルc1が引っ張られて、VVFケーブルc1が挿通可能なケーブル孔81h等に負荷がかっても、端子台81が第二基板52に固定された端子台カバー82に覆われているため、端子台81を第二基板52に固定している半田が外れたりすることが抑制される。
【0049】
スピーカーユニット90は、アッパーケース2の後部に設けられている。スピーカーユニット90は、正面視円形状に形成されている。スピーカーユニット90も全面は、黒色をなしている。スピーカーユニット90は、スピーカー本体91と、スピーカー取付部92と、を有している。スピーカー取付部92は、
図2に示すアッパーケース2の
スピーカー取付孔24hに設けられた中央接続部26及び接続片部27に対応した形状をなしている。スピーカー本体91は、アッパーケース2の後面とスピーカー取付部92との間に挟み込まれている。スピーカー取付部92は、アッパーケース2の前板部21の後面から後方に突設された固定片28に螺合されている。スピーカーユニット90は、アッパーケース2に形成されたスピーカー取付孔24hの位置に対応して、後方に配置されている。
【0050】
センサーユニット60が対象物の存在を検知すると、センサーユニット60の受光素子67からの検知信号が不図示の制御部に送信される。制御部は、検知信号を受信すると、スピーカーユニット90に出力信号を送信する。スピーカーユニット90は出力信号を受信すると、擬音を出力し、所定時間経過後に擬音は停止する。また、擬音の出力中に、センサーユニット60が対象物の存在を検知すると、センサーユニット60からの検知信号が不図示の制御部に送信される。制御部は、検知信号を受信すると、スピーカーユニット90に停止信号を送信する。スピーカーユニット90は停止信号を受信すると、擬音の出力を停止する。
【0051】
図1に示すように、フロントパネル4は、アッパーケース2の嵌合凹部(前面)25に沿って、嵌合凹部25に沿う左右方向にわたって配置されている。フロントパネル4は、板状をなし、正面視矩形状に形成され、板厚方向を前後方向に向けて配置されている。フロントパネル4は、アッパーケース2の嵌合凹部25と対応した形状をなしている。換言すると、フロントパネル4の上下方向の長さは、嵌合凹部25の上壁部22から下壁部23までの長さと略同一である。フロントパネル4の左右方向の長さは、嵌合凹部25の左右方向の長さ(アッパーケース2の前板部21の左右方向の長さ)と略同一である。フロントパネル4の厚みは、嵌合凹部25の深さ(前後方向の長さ)と略同一である。
【0052】
図4に示すように、フロントパネル4は、嵌合凹部25に嵌合されている。本実施形態では、フロントパネル4は、後面に貼着された両面テープ(不図示)により、アッパーケース2の嵌合凹部25の底壁部24に取り付けられている。
【0053】
フロントパネル4の前面4fは、アッパーケース2の前面21fと略同一平面上に配置されている。詳細には、フロントパネル4の前面4fは、アッパーケース2の前面21fよりも僅かに後方に配置されている。
【0054】
図2に示すように、フロントパネル4の左右方向の略中央には、対象物を所定の位置に案内させる操作情報41が設けられている。換言すると、
図1に示すように、操作情報41は、正面視でセンサーユニット60と隣り合いつつ、センサーユニット60の右側に配置されている。本実施形態では、操作情報41として、手を示すピクトグラム(絵文字)及び「再生/停止」、「PLAY/STOP」と記載された文字が示されている。なお、操作情報41は、ピクトグラムのみ又は文字のみであってもよい。
【0055】
図2に示すように、フロントパネル4において、操作情報41の上方には、後述する作動ランプ50の光が透過可能なランプ透過部42が設けられている。ランプ透過部42は、作動ランプ50と対応する位置に設けられている。
【0056】
フロントパネル4の右側には、スピーカー孔47及びダミー穴46が、上下方向に間隔を有して配置された列をなすととともに、当該列が左右方向に間隔を有して複数列配置されている。全体として、正面視略矩形となるように配列され、スピーカー領域Xが形成されている。スピーカー領域Xは、正面視でスピーカーユニット90と重なる位置に形成されている。スピーカー領域Xは、正面視円形状をなすスピーカーユニット90の直径を一辺とするように正方形状に形成されている。
【0057】
スピーカー領域Xのうち、四隅に、複数のダミー穴46が形成されている。ダミー穴46は、フロントパネル4の板厚方向に貫通されていない穴である。ダミー穴46は、正面視円形状をなしている。ダミー穴46は、フロントパネル4の前面4fから後面に向かって凹む形状をなしている。ダミー穴46の凹みの深さ(前後方向の長さ)は、フロントパネル4の板厚の半分よりも浅い(短い)。
【0058】
スピーカー領域Xのうち、ダミー穴46以外の箇所に、板厚方向に貫通された複数のスピーカー孔47が形成されている。換言すると、スピーカー孔47が複数形成されることで、正面視でスピーカーユニット90と重なった円形状をなしている。スピーカー孔47は、アッパーケース2のスピーカー取付孔24hと対応した位置に形成されている。
【0059】
フロントパネル4の左側は、後述するセンサーユニット60の投光素子66a,66b,66cが拡散可能なセンサー領域Yとされている。センサー領域Yは、センサーユニット60と対応する位置に設けられている。
【0060】
図3に示すように、フロントパネル4のセンサー領域Yの後面4bには、投光素子66a,66b,66cと受光素子67との間の高さ位置に、溝部4jが形成されている。溝部4jは、後面4bから前方に凹むとともに、左右方向に延びている。溝部4jは、前方に向かうにしたがって次第に上下方向の長さが短くなるように形成されている。この溝部4jがあることで、投光素子66a,66b,66cからの迷光を遮断て、投光素子66a,66b,66cからの光が受光素子67に直接入り込まないようになっている。
【0061】
本実施形態では、フロントパネル4は、透明のアクリル樹脂で成型された後、センサー領域Yに溝部4jを形成する。次いで、フロントパネル4の後面4bから操作情報41を印刷する。次いで、センサー領域Y及びランプ透過部42をマスキングして、後面4bから黒色印刷をする(溝部4jにも黒色印刷する)。次いで、ランプ透過部42に、後面4bから光を拡散させる印刷をする。次いで、センサー領域Yの後面4bに、可視光カットのフィルター(不図示)を設けている。
【0062】
次に、上記の擬音装置100の壁への取付方法を説明する。
まず、螺子(不図示)をブラケットBの取付孔b2(
図2参照)に挿通して、壁に螺子止めしておく。壁内のVVFケーブルc1をロアケース1の電線引き込み開口11hから引き込み、端子ユニット80に接続する。電線引き込み開口11hを、電源カバー11kで閉塞する。この際に、スイッチ70を操作して、擬音の音量等を調整しておく。
【0063】
次に、螺子16zをロアケース1の固定筒状部16に挿通して、フロントパネル4が固定されたアッパーケース2の固定筒状部36に螺合して、アッパーケース2とロアケース1とを一体にしておく。
【0064】
次に、ブラケットBの係止片b1を、ロアケース1の係止筒状部17に係止させる。これにより、擬音装置100がブラケットBを介して壁に取り付けられる。
【0065】
上記の擬音装置100では、利用者が操作情報41の前方に手をかざすと、投光素子66aから送信された光信号が、手(対象物)に当たって反射して、受光素子67が反射信号を受信する。受光素子67は、反射信号に基づいて検知信号を制御部に送信する。制御部は、出力信号をスピーカーユニット90に送信する。スピーカーユニット90は、出力信号に基づいて擬音を出力し、所定時間経過後に擬音は停止する。
また、擬音の出力中に、利用者が操作情報41の前方に手をかざすと、上記と同様に、投光素子66aから送信された光信号が手に当たって反射して、受光素子67が反射信号を受信する。センサーユニット60は、反射信号に基づいて検知信号を制御部に送信する。制御部は、停止信号をスピーカーユニット90に送信する。スピーカーユニット90は、停止信号に基づいて擬音の出力を停止する。
また、制御部は検知信号を受信すると、作動ランプ50にランプ出力信号を送信する。作動ランプ50は、ランプ出力信号を受信するとランプを点灯させ、所定時間経過後にランプは消灯する。
【0066】
次に、電池式壁掛け仕様の擬音装置について説明する。
なお、以下の説明において、前述した部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図6は、本発明の一実施形態に係る擬音装置(電池式壁掛け仕様)の分解斜視図であり、斜め前方から見た図である。
図7は、本発明の一実施形態に係る擬音装置(電池式壁掛け仕様)の分解斜視図であり、斜め後方から見た図である。なお、
図6には、擬音装置を壁に取り付けるためのブラケットも合わせて示している。
図6及び
図7に示す電池式壁掛け仕様の擬音装置200(以下、擬音装置200と称する)は、トイレの壁(不図示)等にブラケットBを介して取り付けられている。擬音装置200は、ロアケース(後部カバー)201と、アッパーケース2と、フロントパネル4と、を有している。擬音装置200では、アッパーケース2及びフロントパネル4が擬音装置100のものと共通である。
【0067】
アッパーケース2には、作動ランプ50、第一基板51、センサーユニット60、スイッチ70及びスピーカーユニット90(作動ランプ50~スピーカーユニット90の全てが機能部)が取り付けられている。
【0068】
アッパーケース2の後部には、第二基板52及び端子ユニット80の代わりに、電池ケース89が設けられ、電池ケース89内には複数の電池(機能部)BTが設けられている。
【0069】
ロアケース201は、後部ケース本体10を有している。後部ケース本体10は、板厚方向を前後方向に向けた後板部11を有している。後板部11の外縁部には、前方に向かって立設された後部側壁部12が設けられている。後板部11には、前方に突出する固定筒状部16及び係止筒状部17が設けられている。螺子16zが、固定筒状部16に後方から挿通され、アッパーケース2の固定筒状部36に螺合可能とされている。係止筒状部17には、ブラケットBの係止片b1が係止可能とされている。
【0070】
後板部11の下部には、電池ケース89と対応する位置に、電池用開口11nが形成されている。電池用開口11nには、後板部11の後面から開閉自在な電源カバー11pが設けられている。
【0071】
後板部11において、電池用開口11nよりも上方には、スイッチ用開口11jが形成されている。スイッチ用開口11jには、後板部11の後面から開閉自在なスイッチカバー11mが設けられている。
【0072】
このように擬音装置200の前側(アッパーケース2側)では、擬音装置100から、第二基板52及び端子ユニット80を電池ケース89に変更すれば、アッパーケース2を共通化することができる。
【0073】
次に、AC100V式埋め込み仕様の擬音装置について説明する。
図8は、本発明の一実施形態に係る擬音装置(AC100V式埋め込み仕様)の分解斜視図であり、斜め前方から見た図である。
図9は、本発明の一実施形態に係る擬音装置(AC100V式埋め込み仕様)の分解斜視図であり、斜め後方から見た図である。なお、
図8には、擬音装置を壁に取り付けるためのブラケットも合わせて示している。
図8及び
図9に示すAC100V式埋め込み仕様の擬音装置300(以下、擬音装置300と称する)は、トイレの壁(不図示)等にブラケットD1,D2を介して取り付けられている。擬音装置300は、ロアケース(後部カバー)301と、アッパーケース2と、フロントパネル4と、を有している。擬音装置300では、アッパーケース2及びフロントパネル4が擬音装置100及び擬音装置200のものと共通である。
【0074】
アッパーケース2には、作動ランプ50、第一基板51、センサーユニット60、スイッチ70、第二基板52、端子ユニット80及びスピーカーユニット90(作動ランプ50~スピーカーユニット90の全てが機能部)が取り付けられている。
【0075】
ロアケース301は、後部ケース本体310を有している。後部ケース本体310は、正面視矩形状に形成され、板厚方向を前後方向に向けた後板部311を有している。
【0076】
後板部311の外縁部には、前方に向かって立設された後部側壁部312が設けられている。後部側壁部312は、後板部311の外縁部の全周にわたって設けられている。
【0077】
後部側壁部312の前端部には、外方に張り出すフランジ部313が設けられている。フランジ部313は、後部側壁部312の前端部の全周にわたって設けられている。
【0078】
フランジ部313には、前後方向に貫通する貫通孔16h,17hが形成されている。螺子16zが、貫通孔16hに後方から挿通され、アッパーケース2の固定筒状部36に螺合可能とされている。貫通孔17hには、後述するブラケットD1の係止片b1が係止可能とされている。
【0079】
後板部311の下部には、電線引き込み開口11hが形成されている。電線引き込み開口11hには、VVFケーブルc1が挿通可能とされている。電線引き込み開口11hには、後板部311の後面から開閉自在な電源カバー11kが設けられている。
【0080】
後板部311において、電線引き込み開口11hよりも上方には、スイッチ用開口11jが形成されている。スイッチ用開口11jには、後板部311の後面から開閉自在なスイッチカバー11mが設けられている。
【0081】
ブラケットD1は、正面視四方枠状に形成されている。ブラケットD1には、四隅に係止片b1及び前後方向を向く取付孔d1が形成されている。
【0082】
ブラケットD2は、左右方向に離間して2箇所に設けられている。各ブラケットD2は、側面視で前方に開口するコ字状(C字状)をなしている。ブラケットD2の上部及び下部には、前後方向を向く取付孔dyが形成されている。
【0083】
壁には、擬音装置300が設置される箇所に開口(不図示)が形成されている。壁内にブラケットD2が配置され、壁面(壁の前面)には、開口の周りにブラケットD1が配置されている。螺子dzが、ブラケットD1の取付孔d1及び壁に形成された前後方向を向く不図示の取付孔に挿通されている。螺子dzが、ブラケットD2の取付孔dyに螺合されている。このように、ブラケットD1とブラケットD2とで、壁を挟み込んでいる。ブラケットD1の係止片b1が、ロアケース301の貫通孔17hに係止されている。これにより、擬音装置300は、後部を埋め込むようにして壁に取り付けられる。
【0084】
このように擬音装置300では、擬音装置100と、アッパーケース2及びアッパーケース2に取り付けられた作動ランプ50、第一基板51、センサーユニット60、スイッチ70、第二基板52、端子ユニット80及びスピーカーユニット90を共通化することができる。
【0085】
このように構成された擬音装置100,200,300では、作動ランプ50、第一基板51、センサーユニット60、スイッチ70、第二基板52、端子ユニット80及びスピーカーユニット90は、アッパーケース2とロアケース1,201,301との間に形成された収容空間Sに収容され、アッパーケース2の後部に取り付けられている。よって、擬音装置100,200,300の機能自体はアッパーケース2と作動ランプ50、第一基板51、センサーユニット60、スイッチ70、第二基板52、端子ユニット80及びスピーカーユニット90とで成り立つ。したがって、擬音装置100,200,300が取付けられる形態に応じて、ロアケース1,201,301を変更して、壁掛け用擬音装置100,200と埋め込み用擬音装置300とでアッパーケース2を共通化することができるため、部品の種類を抑えることができる。
【0086】
また、アッパーケース2の前面に作動ランプ50、センサーユニット60及びスピーカーユニット90と対応するフロントパネル4が設けられている。よって、アッパーケース2を合成樹脂で成型する際には、成型時に前面にヒケ(凹み等)が生じても、ヒケをフロントパネル4で隠すことができる。
【0087】
(変形例)
次に、上記に示す実施形態の変形例として、AC100V式埋め込み仕様の擬音装置について説明する。
図10は、本発明の一実施形態の変形例に係る擬音装置(AC100V式埋め込み仕様)の分解斜視図であり、斜め後方から見た図である。なお、
図10には、擬音装置を壁に取り付けるためのブラケットも合わせて示している。
図10に示すように、本変形例に係るAC100V式埋め込み仕様の擬音装置400(以下、擬音装置400と称する)では、上述の擬音装置300と同様に、アッパーケース2と、フロントパネル4と、を有している。擬音装置400では、ロアケース301とブラケットD1との機能を一体化したブラケットケース401を有している。
【0088】
ブラケットケース401は、後部ケース本体410を有している。後部ケース本体410は、前後方向から見て矩形状に形成され、板厚方向を前後方向に向けた後板部411を有している。
【0089】
後板部411の外縁部には、前方に向かって立設された後部側壁部412が設けられている。後部側壁部412は、後板部411の外縁部の全周にわたって設けられている。
【0090】
後部側壁部412の前端部には、外方に張り出すフランジ部413が設けられている。フランジ部413は、後部側壁部412の前端部の全周にわたって設けられている。
【0091】
フランジ部413の左右両端部において、上下端部には、前後方向に貫通する取付孔d1が形成されている。フランジ部413の左右両端部において、上下端部には、係止片b1が設けられている。
【0092】
壁内にブラケットD2が配置され、壁面(壁の前面)には、開口の周りにブラケットケース401のフランジ部413が配置されている。螺子dzが、ブラケットケース401の取付孔d1及び壁に形成された前後方向を向く不図示の取付孔に挿通されている。螺子dzが、ブラケットD2の取付孔dyに螺合されている。このように、ブラケットケース401とブラケットD2とで、壁を挟み込んでいる。ブラケットケース401の係止片b1が、アッパーケース2の取付穴37hに係止されている。これにより、擬音装置400は、後部を埋め込むようにして壁に取り付けられる。
【0093】
このように構成された擬音装置400では、擬音装置100,200,300とアッパーケース2及びフロントパネル4を共通化して、部品の種類を抑えることができる。さらに、ロアケース301とブラケットD1との機能が一体化されたブラケットケース401を用いることで、現場でロアケース301とブラケットD1とを連結する必要がなく、作業性が良い。
【0094】
例えば、上記に示す実施形態では、設備装置の一例として擬音装置100を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限られず、トイレの洗浄用スイッチ装置等にも適用可能である。
【0095】
上記に示す実施形態では、AC100V式壁掛け仕様の擬音装置100、電池式壁掛け仕様の擬音装置200及びAC100V式埋め込み仕様の擬音装置300,400で、アッパーケース2が共通化されているが、本発明はこれに限られない。機能部が前部カバーの後部に取り付けられていればよい。また、擬音装置100,200,300,400のうちのいくつかでアッパーケース2が共通化されていれば好ましい。
【0096】
また、上記に示す実施形態では、アッパーケース2にフロントパネル4が設けられているが、本発明はこれに限られず、フロントパネル4が設けられていない構成であってもよい。
【符号の説明】
【0097】
1…ロアケース(後部カバー)
2…アッパーケース(前部カバー)
4…フロントパネル(機能パネル)
25…嵌合凹部
41…操作情報
46…ダミー穴
47…スピーカー孔
50…作動ランプ(機能部)
51…第一基板(機能部)
52…第二基板(機能部)
60…センサーユニット(機能部)
66a,66b,66c…投光素子
67…受光素子
70…スイッチ(機能部)
80…端子ユニット(機能部)
90…スピーカーユニット(機能部)
91…スピーカー本体
100…AC100V式壁掛け仕様の擬音装置(設備装置)
200…電池式壁掛け仕様の擬音装置(設備装置)
201…ロアケース(後部カバー)
300,400…AC100V式埋め込み仕様の擬音装置(設備装置)
301…ロアケース(後部カバー)
BT…電池(機能部)
D1,D2…ブラケット
S…収容空間
X…スピーカー領域
Y…センサー領域