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特許7109592モジュールハウジングを含むバッテリーモジュール
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-21
(45)【発行日】2022-07-29
(54)【発明の名称】モジュールハウジングを含むバッテリーモジュール
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/211 20210101AFI20220722BHJP
   H01M 50/204 20210101ALI20220722BHJP
   H01M 50/249 20210101ALI20220722BHJP
   H01M 10/613 20140101ALN20220722BHJP
   H01M 10/653 20140101ALN20220722BHJP
【FI】
H01M50/211
H01M50/204 401H
H01M50/249
H01M10/613
H01M10/653
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020562209
(86)(22)【出願日】2019-10-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-02
(86)【国際出願番号】 KR2019014012
(87)【国際公開番号】W WO2020101209
(87)【国際公開日】2020-05-22
【審査請求日】2020-11-05
(31)【優先権主張番号】10-2018-0138449
(32)【優先日】2018-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】スン-ユン・イ
(72)【発明者】
【氏名】ヨン-イル・キム
(72)【発明者】
【氏名】ヨン-ソク・チェ
【審査官】宮田 透
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-204101(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第102354774(CN,A)
【文献】欧州特許出願公開第02808921(EP,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0003754(KR,A)
【文献】特表平11-500261(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0049863(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/20-50/298
H01M 10/60-10/667
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の二次電池を備え、前端部、後端部、上部、下部、左側部及び右側部を有する電池アセンブリーと、
前記電池アセンブリーの左側に位置し、両端が右側へ折り曲げられたプレート形状で構成され、折り曲げられた部分が前記電池アセンブリーの上部及び下部の各々の少なくとも一部を囲むように前記電池アセンブリーの上部及び下部の各々に位置する第1フレーム、及び前記電池アセンブリーの右側に位置し、両端が左側に折り曲げられたプレート形状で構成され、前記折り曲げられた部分が前記電池アセンブリーの上部及び下部の各々の少なくとも一部を囲むように前記電池アセンブリーの上部及び下部の各々に位置し、前記第1フレームの折曲部と結合した第2フレームを備えたモジュールハウジングと、を含み、
前記第1フレームの折り曲げられた部分と前記第2フレームの折り曲げられた部分との各々の端部が相互に重ねられており、
前記第1フレームと前記第2フレームとが相互に重ねられた一部には、前記第1フレーム及び前記第2フレームの動きを相互に拘束する雌雄結合構造の雌雄結合部が備えられており、
前記第1フレームの折り曲げられた部分には、外側へ突出して圧延された第1凸構造が形成され、前記第1凸構造は、一側に一方向に開放された開口が形成され、
前記第2フレームの折り曲げられた部分には、外側へ突出して圧延された第2凸構造が形成され、前記第2凸構造は、前記第1凸構造の開口に上部が挿入された形態を有することによって前記雌雄結合構造が形成されることを特徴とする、バッテリーモジュール。
【請求項2】
複数の二次電池を備え、前端部、後端部、上部、下部、左側部及び右側部を有する電池アセンブリーと、
前記電池アセンブリーの左側に位置し、両端が右側へ折り曲げられたプレート形状で構成され、折り曲げられた部分が前記電池アセンブリーの上部及び下部の各々の少なくとも一部を囲むように前記電池アセンブリーの上部及び下部の各々に位置する第1フレーム、及び前記電池アセンブリーの右側に位置し、両端が左側に折り曲げられたプレート形状で構成され、前記折り曲げられた部分が前記電池アセンブリーの上部及び下部の各々の少なくとも一部を囲むように前記電池アセンブリーの上部及び下部の各々に位置し、前記第1フレームの折曲部と結合した第2フレームを備えたモジュールハウジングと、を含み、
前記第1フレームの折り曲げられた部分と前記第2フレームの折り曲げられた部分との各々の端部が相互に重ねられており、
前記第1フレームと前記第2フレームとが相互に重ねられた一部には、前記第1フレーム及び前記第2フレームの動きを相互に拘束する雌雄結合構造の雌雄結合部が備えられており、
前記第1フレームの折り曲げられた部分には、上下方向に穿孔された開放部が形成され、
前記第2フレームの折り曲げられた部分には、外側へ突出して圧延された第2凸構造が形成され、前記第1フレームの前記開放部に、前記第2凸構造の上部が挿入されることによって前記雌雄結合構造が形成されることを特徴とする、バッテリーモジュール。
【請求項3】
前記第1フレーム及び前記第2フレームの相互に重ねられた一部には、相互に溶接結合した溶接結合部が備えられたことを特徴とする、請求項1または2に記載のバッテリーモジュール。
【請求項4】
前記雌雄結合部が、前記第1フレーム及び前記第2フレームの前記雌雄結合構造に穿孔された固定ホールと、前記固定ホールに挿通する固定ボルトと、を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載のバッテリーモジュール。
【請求項5】
複数の二次電池を備え、前端部、後端部、上部、下部、左側部及び右側部を有する電池アセンブリーと、
前記電池アセンブリーの左側に位置し、両端が右側へ折り曲げられたプレート形状で構成され、折り曲げられた部分が前記電池アセンブリーの上部及び下部の各々の少なくとも一部を囲むように前記電池アセンブリーの上部及び下部の各々に位置する第1フレーム、及び前記電池アセンブリーの右側に位置し、両端が左側に折り曲げられたプレート形状で構成され、前記折り曲げられた部分が前記電池アセンブリーの上部及び下部の各々の少なくとも一部を囲むように前記電池アセンブリーの上部及び下部の各々に位置し、前記第1フレームの折曲部と結合した第2フレームを備えたモジュールハウジングと、を含み、
前記第1フレームの折り曲げられた部分と前記第2フレームの折り曲げられた部分との各々の端部が相互に重ねられており、
前記第1フレームと前記第2フレームとが相互に重ねられた一部には、前記第1フレーム及び前記第2フレームの動きを相互に拘束する雌雄結合構造の雌雄結合部が備えられており、
前記雌雄結合部には、前記雌雄結合構造に挟まれるように構成された固定クリップが設けられていることを特徴とする、バッテリーモジュール。
【請求項6】
前記第1フレーム及び前記第2フレームのいずれか一つ以上は、前記電池アセンブリーと対向する内側面に前記複数の二次電池の一側部を加圧するように内側方向へ突出したガイド突起が形成されたことを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載のバッテリーモジュール。
【請求項7】
前記第1フレーム及び前記第2フレームのいずれか一つ以上の内側面には、前記複数の二次電池と接合固定されるように熱伝導性接着剤が塗布されることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載のバッテリーモジュール。
【請求項8】
前記第1フレームまたは前記第2フレームの内側には、内側上部から内側下部へ延びた内壁が形成されたことを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載のバッテリーモジュール。
【請求項9】
請求項1から請求項のいずれか一項に記載のバッテリーモジュールを少なくとも二つ以上を含む、バッテリーパック。
【請求項10】
請求項に記載のバッテリーパックを含む、自動車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1フレーム及び第2フレームを備えるモジュールハウジングを含むバッテリーモジュールに関し、より詳しくは、組立工程を単純化してエネルギー密度を向上させたモジュールハウジングを備えたバッテリーモジュール及びバッテリーパックに関する。
【0002】
本出願は、2018年11月12日出願の韓国特許出願第10-2018-0138449号に基づく優先権を主張し、該当出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
現在、商用化した二次電池としては、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、ニッケル亜鉛電池、リチウム二次電池などがあり、このうち、リチウム二次電池は、ニッケル系二次電池に比べてメモリー効果がほとんど起こらず充放電が自由で、自己放電率が非常に低く、エネルギー密度が高いという長所から脚光を浴びている。
【0004】
このようなリチウム二次電池は、主にリチウム系酸化物と炭素材をそれぞれ正極活物質と負極活物質として用いる。リチウム二次電池は、このような正極活物質と負極活物質がそれぞれ塗布された正極板と負極板が、セパレーターを挟んで配置された電極組立体と、電極組立体を電解液とともに封止して収納する外装材、即ち、電池パウチ外装材を備える。
【0005】
最近は、携帯型電子機器のような小型装置のみならず、自動車や電力貯蔵装置のような中・大型装置にも二次電池が広く用いられている。このような中・大型装置に用いられる場合、容量及び出力を高めるために複数の二次電池が電気的に接続される。特に、このような中・大型装置には、積層が容易であり、重量が軽いなどの長所から、パウチ型二次電池がよく用いられる。
【0006】
一方、最近、エネルギー貯蔵源としての活用を含めて大容量構造に対する必要性が高くなるにつれ、電気的に直列及び/または並列接続した複数の二次電池を備えたバッテリーモジュールを複数個集合した構造のバッテリーパックに対する需要が増加しつつある。
【0007】
また、従来のバッテリーモジュールは、内装された複数の二次電池を保護するか、または積層固定するためにプラスチック材質のカートリッジを複数個備えることが通常であった。
【0008】
しかし、プラスチック素材のカートリッジは、スチール素材に比べて機械的剛性が劣り、バッテリーモジュールに外部衝撃が発生する場合、内部構成が損傷しやすかった。さらに、熱伝導性の低いカートリッジを複数個備えたバッテリーモジュールは放熱効率が大幅に低下し、バッテリーモジュールの冷却を難しくする要因となっていた。
【0009】
さらに、このような複数のカートリッジは、組み立てるべき部品が多くて電池アセンブリーを製造するのに長い組立時間を要するので、製造コストを大幅に増加させる要素となる。さらに、複数のカートリッジの体積は、バッテリーモジュールのエネルギー密度を低下させる大きな要因となっていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、組立工程を単純化してエネルギー密度を高めたモジュールハウジングを備えるバッテリーモジュール及びバッテリーパックを提供することを目的とする。
【0011】
本発明の他の目的及び長所は、下記する説明によって理解でき、本発明の実施例によってより明らかに分かるであろう。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示される手段及びその組合せによって実現することができる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を達成するための本発明によるバッテリーモジュールは、
【0013】
複数の二次電池を備え、前端部、後端部、上部、下部、左側部及び右側部を有する電池アセンブリーと、
【0014】
前記電池アセンブリーの左側に位置し、両端が右側へ折り曲げられたプレート形状で構成され、折り曲げられた部分が前記電池アセンブリーの上部及び下部の各々の少なくとも一部を囲むように前記電池アセンブリーの上部及び下部の各々に位置する第1フレーム、及び前記電池アセンブリーの右側に位置し、両端が左側に折り曲げられたプレート形状で構成され、前記折り曲げられた部分が前記電池アセンブリーの上部及び下部の各々の少なくとも一部を囲むように前記電池アセンブリーの上部及び下部の各々に位置し、前記第1フレームの折り曲げられた部分と結合した第2フレームを備えたモジュールハウジングと、を含み得る。
【0015】
さらに、前記第1フレームの折り曲げられた部分と前記第2フレームの折り曲げられた部分との各々の端部が相互に重ねられ得る。
【0016】
そして、前記第1フレームと前記第2フレームとが相互に重ねられた一部には、前記第1フレーム及び前記第2フレームの動きを相互いに拘束する雌雄結合構造の雌雄結合部が備えられ得る。
【0017】
さらに、前記第1フレーム及び前記第2フレームの相互に重ねられた一部には、相互に溶接結合した溶接結合部が備えられ得る。
【0018】
また、前記雌雄結合部には、前記雌雄結合構造に挟まれるように構成された固定クリップが設けられ得る。
【0019】
前記雌雄結合部は、前記第1フレーム及び前記第2フレームの前記雌雄結合構造に穿孔された固定ホールと、前記固定ホールに挿通する固定ボルトと、を備え得る。
【0020】
そして、前記第1フレーム及び前記第2フレームのいずれか一つ以上は、前記電池アセンブリーと対向する内側面に前記複数の二次電池の一側部を加圧するように内側方向へ突出したガイド突起が形成され得る。
【0021】
さらに、前記第1フレーム及び前記第2フレームのいずれか一つ以上の内側面には、前記複数の二次電池と接合固定されるように熱伝導性接着剤が塗布され得る。
【0022】
また、前記第1フレームまたは第2フレームの内側には、内側上部から内側下部へ延びた内壁が形成され得る。
【0023】
なお、上記の課題を達成するための本発明によるバッテリーパックは、本発明による少なくとも二つ以上のバッテリーモジュールを含む。
【0024】
そして、上記の課題を達成するための本発明による自動車は、本発明によるバッテリーパックを含む。
【発明の効果】
【0025】
本発明の一面によれば、バッテリーモジュールのモジュールハウジングに、第1フレーム及び第2フレームに相互の動きを拘束する締まり嵌め方式の雌雄結合構造を備えた雌雄結合部を形成することで、第1フレーム及び第2フレームを内側方向へ移動させて相互を簡単に加圧締結することができる。これによって、バッテリーモジュールの製造方法が単純化し、製造効率を大幅に向上させることができる。
【0026】
さらに、本発明のバッテリーモジュールは、従来技術と異なり、複数の二次電池に備えられたカートリッジの使用を省略することで、製造工程の所要時間を短縮し、バッテリーモジュールのエネルギー密度を増加させることができる。
【0027】
また、本発明の一面によれば、溶接ガイドラインは、作業者の溶接工程に役に立つだけでなく、相対的に厚さが薄いモジュールハウジングの一部はより速く溶接結合部を形成できるので、製造工程の時間を効果的に短縮することができる。さらに、雌雄結合構造と共に、溶接結合部を別に形成することで、第1フレームと第2フレームとの結合力を一層高めることができる。
【0028】
そして、本発明のこのような面によれば、雌雄結合部に、密着固定部及び挿入部が備えられた固定クリップを別に備えることで、雌雄結合部の雌雄結合構造の前後方向及び左右方向の移動を拘束できることから、雌雄結合構造の分離を効果的に防止することができる。これによって、雌雄結合部の雌雄結合構造をより堅固に維持できる。
【0029】
さらに、本発明の一面によれば、雌雄結合部に固定ホール及び固定ボルトを備えることで、雌雄結合部の雌雄結合構造の上下方向及び左右方向の移動をさらに強く拘束できるため、雌雄結合構造が分離されることを効果的に防止することができる。
【0030】
そして、本発明の一面によれば、本発明のバッテリーモジュールは、第1フレーム及び第2フレームのいずれか一つ以上の内側面にガイド突起を形成することで、電池アセンブリーの複数の二次電池の積層配列された形態を効果的に維持できる。これによって、バッテリーモジュールの移動中に発生する衝撃による二次電池の損傷を効果的に防止することができる。
【0031】
さらに、本発明の他面によれば、本発明のバッテリーモジュールは、第1フレームまたは第2フレームの内側に内壁を形成することで、電池アセンブリーの充放電による膨張収縮によって第1フレームまたは第2フレームが上下方向へ変形することを防止することができる。
【0032】
本明細書に添付される次の図面は、本発明の望ましい実施例を例示するものであり、発明の詳細な説明とともに本発明の技術的な思想をさらに理解させる役割をするため、本発明は図面に記載された事項だけに限定されて解釈されてはならない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールを概略的に示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールの一部構成であるパウチ型二次電池を概略的に一側面図である。
図3】本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールの一部構成を分離して概略的に示す分離正面図である。
図4】本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールの一部構成を概略的に示す正面図である。
図5図1のバッテリーモジュールのA領域を拡大して概略的に示す部分斜視図である。
図6】本発明の他の実施例によるバッテリーモジュールの第1フレーム及び第2フレームの一部を概略的に示す部分斜視図である。
図7】本発明のさらに他の実施例によるバッテリーモジュールの第1フレーム及び第2フレームの一部を概略的に示す部分斜視図である。
図8】本発明のさらに他の実施例によるバッテリーモジュールの一部構成である固定クリップを概略的に示す部分斜視図である。
図9】本発明のさらに他の実施例によるバッテリーモジュールを概略的に示す部分斜視図である。
図10】本発明のさらに他の実施例によるバッテリーモジュールを概略的に示す部分斜視図である。
図11】本発明のさらに他の実施例によるバッテリーモジュールを概略的に示す部分斜視図である。
図12】本発明の他の実施形態によるバッテリーモジュールの一部構成を概略的に示す正面図である。
図13】本発明のさらに他の実施形態によるバッテリーモジュールの一部構成を概略的に示す正面図である。
図14】本発明のさらに他の実施形態によるバッテリーモジュールの一部構成を概略的に示す正面図である。
図15】本発明の一実施例による二つ以上のバッテリーモジュールを備えたバッテリーパックを概略的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例を詳しく説明する。これに先立ち、本明細書及び特許請求の範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。
【0035】
したがって、本明細書に記載された実施例及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施例に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。
【0036】
図1は、本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールを概略的に示す斜視図である。図2は、本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールの一部構成であるパウチ型二次電池を概略的に示す側面図である。そして、図3は、本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールの一部構成を分離して概略的に示す分離正面図である。
【0037】
図1図3を参照すれば、本発明の一実施例によるバッテリーモジュール200は、電池アセンブリー210、モジュールハウジング220及びバスバーアセンブリー250を含み得る。
【0038】
具体的に、前記電池アセンブリー210は、電極リード111が備えられた複数の二次電池を備え得る。ここで、二次電池100は、パウチ型二次電池100であり得る。特に、このようなパウチ型二次電池100は、電極組立体(図示せず)、電解液(図示せず)及びパウチ120を備え得る。
【0039】
ここで、前記パウチ120は、凹んだ形態の収納部115が形成されている左側パウチ及び右側パウチの二つのパウチから構成され得る。また、前記収納部115に電極組立体及び電解液が収納され得る。そして、二つのパウチの各々は、外部絶縁層、金属層及び内部接着層を備え、パウチ120の周縁部には、内部接着層が相互に溶着することで、シーリング部が形成され得る。さらに、前記パウチ120の正極リード111a及び負極リード111bが形成された両端部の各々にテラス部Sが形成され得る。
【0040】
そして、前記電極組立体(図示せず)は電極と分離膜との組立体であって、一つ以上の正極板及び一つ以上の負極板が分離膜を挟んで配置されるように構成され得る。また、前記電極組立体の正極板には正極タブが備えられ、一つ以上の正極タブが正極リード111aと接続し得る。
【0041】
ここで、前記正極リード111aは、一端が前記正極タブに接続し、他端がパウチ120の外部に露出し、このように露出した部分が二次電池100の電極端子、例えば、二次電池100の正極端子として機能し得る。
【0042】
また、前記電極組立体の負極板には負極タブが備えられ、一つ以上の負極タブが負極リード111bと接続し得る。そして、前記負極リード111bは、一端が前記負極タブに接続し、他端がパウチの外部に露出し、このように露出した部分が二次電池100の電極端子、例えば、二次電池100の負極端子として機能し得る。
【0043】
さらに、前記正極リード111a及び前記負極リード111bは、二次電池100の中心を基準で相互に反対方向の両端部に形成され得る。即ち、前記正極リード111aは、前記二次電池100の中心を基準で一端部に備えられ得る。また、前記負極リード111bは、二次電池100の中心を基準で他端部に備えられ得る。例えば、図1及び図2に示したように、各二次電池100は、正極リード111a及び負極リード111bが前方及び後方へ突出するように構成され得る。
【0044】
したがって、本発明のこのような構成によれば、一つの二次電池100において、正極リード111aと負極リード111bとの間の干渉がなくなり、電極リード111の面積を広げることができる。
【0045】
また、前記正極リード111a及び前記負極リード111bは、プレート形態で構成され得る。特に、前記正極リード111a及び前記負極リード111bは、広い面が左側と右側に向けるように立てられた状態で水平方向へ突出し得る。ここで、水平方向とは、前記バッテリーモジュール200が地面に置かれる場合、地面と平行な方向を意味する。
【0046】
この際、各々のパウチ型二次電池100は、F方向(図1に示す)から見たとき、二つの広い面が左右側に各々位置し、上部と下部、前方及び後方にはシーリング部が位置するように地面に略垂直に立てられて配置され得る。言い換えれば、各二次電池100は、上下方向に立てられるように構成され得る。一方、本明細書においては、特に説明しない限り、上、下、前、後、左、右方向は、F方向から見た場合を基準とする。
【0047】
しかし、本発明によるバッテリーモジュール200には、前述したパウチ型二次電池100のみに限定されず、本願の出願時点における公知の多様な二次電池が採用できる。
【0048】
一方、前記電池アセンブリー210は、F方向から見ると、前端部220a、後端部220b、上部220c、下部220d、左側部220e及び右側部220fを有し得る。
【0049】
具体的に、前記電池アセンブリー210の前端部220a及び後端部220bには、前後方向へ突出した電極リード111が形成され得る。また、前記電池アセンブリー210の上部220c、下部220d、前端部220a及び後端部220bには、複数の二次電池100のシーリング部が位置し得る。
【0050】
そして、前記電池アセンブリー210は、複数の二次電池100が一方向(左右方向)へ積層されるように配列され得る。例えば、図1に示したように、電池アセンブリー210は、複数のパウチ型二次電池100が左右方向へ並んで相互に積層されるように構成され得る。
【0051】
図4は、本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールの一部構成を概略的に示す正面図である。
【0052】
また、図1及び図3と共に、図4を参照すれば、前記モジュールハウジング220は、第1フレーム221及び第2フレーム226を備え得る。ここで、図3及び図4は、前記モジュールハウジング220の第1フレーム221及び第2フレーム226の結合過程を示した。この際、第1フレーム221及び第2フレーム226は、電気絶縁性の物質であり、めっきされたスチール素材またはステンレススチール素材を含み得る。即ち、スチールまたはステンレススチール素材は熱伝導度が優秀であるため、電池アセンブリー210で発生した熱を効果的に放出できる。さらに、前記スチールまたはステンレススチール素材は、機械的剛性に優れるため、バッテリーモジュール200に外部衝撃による損傷を効果的に防止できる。
【0053】
具体的に、前記第1フレーム221は、一面が側面よりも相対的に広いプレート形状を有し得る。また、前記第1フレーム221は、F方向から見ると、前記電池アセンブリー210の左側に位置し得る。さらに、前記第1フレーム221は、プレートの両端が右側へ折り曲げられた折曲部221tを有し得る。そして、前記折曲部221tが前記電池アセンブリー210の上部220c及び下部220dの各々に位置するように構成され得る。
【0054】
例えば、図1に示したように、前記第1フレーム221は、両端が右側へ折り曲げられたプレート形状を有し得る。また、前記第1フレーム221の左側部は、前記電池アセンブリー210の左側部220eと密着して位置し得る。さらに、前記第1フレーム221の折り曲げられた両端部221tは、前記電池アセンブリー210の上部220c及び下部220dの各々の少なくとも一部分を囲むように位置し得る。
【0055】
具体的に、前記第2フレーム226は、一面が側面よりも相対的に広いプレート形状を有し得る。そして、前記第2フレーム226の右側部は、前記電池アセンブリー210の右側に位置し得る。さらに、前記第2フレーム226は、プレートの両端が左側へ折り曲げられた折曲部226tを有し得る。そして、前記折曲部226tが前記電池アセンブリー210の上部220c及び下部220dの各々に位置するように構成され得る。また、前記第2フレーム226の前記折曲部226tが前記第1フレーム221の折曲部221tと結合し得る。
【0056】
例えば、図4に示したように、前記第2フレーム226は、両端が左側へ折り曲げられたプレート形状を有し得る。また、前記第2フレーム226は、前記電池アセンブリー210の右側部220fと密着して位置し得る。さらに、前記第2フレーム226の折り曲げられた両端部226tは、前記電池アセンブリー210の上部220c及び下部220dの各々の少なくとも一部を囲むように位置し得る。
【0057】
また、前記モジュールハウジング220は、前記第1フレーム221の折曲部221tと前記第2フレーム226の折曲部226tの各々の端部が相互に重ねられるように構成され得る。例えば、図4に示したように、前記第1フレーム221及び前記第2フレーム226の両端部は、前記第1フレーム221の折曲部221tが前記第2フレーム226の折曲部226tの外側を囲むように相互に重ねられ得る。
【0058】
そして、図3及び図4を参照すれば、前記第1フレーム221及び前記第2フレーム226の各々両端部(折曲部)221t、226tは、上下方向の間隔が相違し得る。例えば、図3及び図4に示したように、前記第1フレーム221の両端部の上下方向の間隔は、前記第2フレーム226の両端部の上下方向の間隔より大きくてもよい。
【0059】
したがって、本発明のこのような構成によれば、前記第1フレーム221及び前記第2フレーム226の各々の両端部221t、226tの上下方向の間隔を相違に形成することで、前記第1フレーム221及び前記第2フレーム226の両端部221t、226tが重ねられて相互に加圧締結されるようにすることができる。
【0060】
また、本発明のバッテリーモジュール200は、従来技術とは異なり、カートリッジの使用を省略することで、製造工程の所要時間を短縮し、バッテリーモジュール200のエネルギー密度を増加させることができるという利点がある。
【0061】
そして、前記第1フレーム221及び前記第2フレーム226は、相互に結合する過程で、前記電池アセンブリー210の左側面210e及び右側面210fを内側方向へ加圧するように構成され得る。ここで、「内側方向」とは、前記電池アセンブリー210の本体の内部中心に向けた方向を意味する。
【0062】
例えば、図4に示したように、前記第1フレーム221のプレート形状の左側部及び前記第2フレーム226の右側部は、前記電池アセンブリー210の左側面210e及び右側面210fを内側方向へ加圧するように構成され得る。
【0063】
したがって、本発明のこのような構成によれば、本発明のバッテリーモジュール200は、電池アセンブリー210の充放電による膨張を阻止するように、前記第1フレーム221及び前記第2フレーム226を備えることで、電池アセンブリー210の充放電中に発生する副反応を減少させることができる効果を奏する。
【0064】
図5は、図1のバッテリーモジュールのA領域を拡大して概略的に示す部分斜視図である。
【0065】
また、図4と共に、図5を参照すれば、前記第1フレーム221及び前記第2フレーム226の相互に重ねられた一部には、雌雄結合部223が備えられ得る。具体的に、前記雌雄結合部223は、前記第1フレーム221及び前記第2フレーム226の動きを相互に拘束する雌雄結合構造223bが形成され得る。例えば、前記第1フレーム221の折曲部には、外側へ突出して圧延され第1凸構造221bが形成され得る。そして、前記第1凸構造221bは、一側に一方向へ開放された開口H1が形成され得る。
【0066】
例えば,図1に示したように、前記第1フレーム221の折曲部には、外側へ突出して圧延され第1凸構造221bが3個形成され得る。さらに、前記第1凸構造221bは、右側に右方向へ開放された開口H1が形成され得る。
【0067】
例えば、前記第2フレーム226の折曲部226tには、外側へ突出して圧延され第2凸構造226bが形成され得る。そして、前記第2凸構造226bは、前記第1凸構造221bの内面の大きさに類似(同一)であるか、または少し大きく形成され得る。さらに、前記第2凸構造226bは、前記第1凸構造221bsの開口H1に上部が挿入された形態を有し得る。
【0068】
例えば、図1及び図5に示したように、前記第2フレーム226の折曲部226tには、外側へ突出して圧延され第2凸構造226bが3個形成され得る。さらに、前記第2凸構造226bは、前記第1凸構造221bの内部に挿入されるように前記第1凸構造221bの内面の大きさに類似(同一)であるか、または少し大きく形成され得る。
【0069】
さらに、前記第1凸構造221bと前記第2凸構造226bとが相互に結合して雌雄結合構造223bを形成し得る。
【0070】
したがって、本発明のこのような構成によれば、前記第1フレーム221及び前記第2フレーム226に相互の動きを拘束する締まり嵌め方式の雌雄結合構造223bを備えた雌雄結合部223を形成することで、前記第1フレーム221及び前記第2フレーム226を内側方向へ移動させて簡単に相互に加圧締結できる。これによって、バッテリーモジュール200の製造方法が単純化し、製造効率を大幅に向上させることができるという利点がある。
【0071】
図6は、本発明の他の実施例によるバッテリーモジュールの第1フレーム及び第2フレームの一部を概略的に示す部分斜視図である。
【0072】
図6を参照すれば、前記第1フレーム221及び前記第2フレーム226における相互に重ねられた一部には、相互に溶接結合した溶接結合部225が備えられ得る。
【0073】
例えば、前記溶接結合部225には、効率的な溶接工程のために溶接ガイドライン225Lが形成され得る。ここで、前記溶接ガイドライン225Lは、前記モジュールハウジング220の第1フレーム221及び第2フレーム226の各々の折曲部221t、226tが残りの部分よりも薄い厚さを有し、線状で連続的に延びた形態であり得る。
【0074】
したがって、本発明のこのような構成によれば、前記溶接ガイドライン225Lは、作業者の溶接工程に役に立つだけでなく、相対的に厚さが薄いモジュールハウジング220の一部はより速く前記溶接結合部225を形成できるため、製造工程の時間を効果的に短縮することができる。
【0075】
図7は、本発明のさらに他の実施例によるバッテリーモジュールの第1フレーム及び第2フレームの一部を概略的に示す部分斜視図である。
【0076】
図7を参照すれば、前記溶接結合部225には、複数のスリット225sが形成され得る。また、前記スリット225sは、前記第1フレーム221の外周部で内側方向(左方向)へ延びた形態であり得る。例えば、図7に示したように、前記第1フレーム221の折曲部221tには、外周部から左方向へ延びた4個のスリット225sが形成され得る。
【0077】
したがって、本発明のこのような構成によれば、前記第1フレーム221及び前記第2フレーム226の相互に重ねられた折曲部221tに抵抗溶接を行う場合、前記第1フレーム221に形成されたスリット225sによって、加えられた電流が溶接部位に集中され、溶接工程の時間を効果的に短縮することができ、接合信頼度を高めることができる。
【0078】
図8は、本発明のさらに他の実施例によるバッテリーモジュールの一部構成である固定クリップを概略的に示す部分斜視図である。そして、図9は、本発明のさらに他の実施例によるバッテリーモジュールを概略的に示す部分斜視図である。
【0079】
図8及び図9を参照すれば、前記雌雄結合部223には、固定クリップ230Aが設けられ得る。具体的に、前記固定クリップ230Aは、前記第1凸構造221b及び第2凸構造226bが結合した雌雄結合構造223bの外側面を囲むように密着固定部231が形成され得る。より具体的に、前記密着固定部231は、前記第1フレーム221の第1凸構造221bの上部を覆うように水平方向へ延びたプレート形状を有し得る。また、前記密着固定部231には、第1折曲構造231a及び第2折曲構造231bが形成され得る。
【0080】
例えば、前記第1折曲構造231aは、F方向から見ると、前記固定クリップ230Aの一側に形成され、前記第1フレーム221の雌雄結合部223に備えられた第1凸構造221bの左側面を囲むように内側方向へ折り曲げられた形状を有し得る。そして、前記第2折曲構造231bは、前記固定クリップ230Aの他側に形成され、前記第2フレーム226の雌雄結合部223に備えられた第1凸構造221bの右側面を囲むように内側方向へ折り曲げられた形状を有し得る。
【0081】
したがって、本発明のこのような構成によれば、前記雌雄結合部223に、密着固定部231が備えられた固定クリップ230Aを別に備えることで、前記雌雄結合部223の雌雄結合構造223bの前後方向の移動を拘束できるため、雌雄結合構造223bの分離を効果的に防止することができる。これによって、前記雌雄結合部223の雌雄結合構造223bをより堅固に維持させることができる効果を奏する。
【0082】
一方、図8及び図9を参照すれば、前記固定クリップ230Aは、前記密着固定部231の第2折曲構造231bの折り曲げられた端部には、一部が前記雌雄結合構造223bに入るように水平方向Hへ折り曲げられた挿入部235が形成され得る。さらに、前記挿入部235は、前記第1フレーム221の第1凸構造221bに形成された開口H1の内部に位置した第2フレーム226の第2凸構造226bに形成された開口H2に挿入されるように構成され得る。
【0083】
例えば、図9に示したように、前記挿入部235は、前記第1凸構造221bに形成された開口H1内に配置された前記第2凸構造226bの開口H2に挿入されるように、前記密着固定部231の第2折曲構造231bの端部から左側方向へ折り曲げられた部分を有し得る。
【0084】
したがって、本発明のこのような構成によれば、前記挿入部235が形成された固定クリップ230Aを備えることで、前記雌雄結合部223の雌雄結合構造223bの上下方向の移動を拘束できるので、雌雄結合構造223bが分離されることを効果的に防止することができる。これによって、前記雌雄結合部230の雌雄結合構造223bをより堅固に維持することができる効果を奏する。また、前記固定クリップ230Aの設置方法は、単に挿入するだけで簡便に完了でき、設置が効率的である。
【0085】
図10は、本発明のさらに他の実施例によるバッテリーモジュールを概略的に示す部分斜視図である。
【0086】
図10を参照すれば、図5の雌雄結合部223と異なり、図10の雌雄結合部223Bは、前記第1フレーム221の折曲部221tに第1凸構造221bが形成されず、上下方向に穿孔された開放部H5が形成され得る。即ち、前記第1フレーム221の開放部H5には、前記第2フレーム226の第2凸構造226bの上部が挿入されるように構成され得る。
【0087】
また、図10の雌雄結合部223には、図8の固定クリップ230Aと異なる形態の固定クリップ230Bが設けられ得る。図8の固定クリップ230Aと比較して、図10の固定クリップ230Bは、前記密着固定部231の第2折曲構造231bが一側へさらに延びた形態を有し得る。即ち、前記固定クリップ230Bの密着固定部231は、第2折曲構造231bが前記第1フレーム221の折曲部221tの上面に一部が位置するように延びて形成され得る。
【0088】
さらに、前記密着固定部231の第1折曲構造231aは、前記第2フレーム226の第2凸構造226bの外側面を囲むように折り曲げられた形態を有し得る。
【0089】
例えば、図10に示したように、雌雄結合部223Bには、固定クリップ230Bが前記第2フレーム226の第2凸構造226bの開口H2に挿入部235の一部が挿入されて固定され得る。そして、前記固定クリップ230Bの密着固定部231は、第2折曲構造231bが前記第1フレーム221の折曲部221tの上面に一部が位置するように左右方向へ長く延びて形成され得る。
【0090】
したがって、本発明のこのような構成によれば、前記雌雄結合部223が相異なる形態の固定クリップ230Bを備えることで、前記雌雄結合部223の雌雄結合構造223bの上下方向及び左右方向の移動を拘束できるため、雌雄結合構造223bが分離されることを効果的に防止することができる。これによって、前記雌雄結合部223の雌雄結合構造223bをより堅固に維持することができる効果を奏する。また、前記固定クリップ230Bの設置方法は、挿入することだけで簡便に完了することができ、設置が効率的である。
【0091】
図11は、本発明のさらに他の実施例によるバッテリーモジュールを概略的に示す部分斜視図である。
【0092】
図11を参照すれば、図5の雌雄結合部223と同様に、図11の第1フレーム221及び第2フレーム226には、前記第1フレーム221及び前記第2フレーム226の動きを相互に拘束するように他の形態の雌雄結合構造223bが形成され得る。例えば、前記第1フレーム221の折曲部221tには、外側へ突出して圧延され第1凸構造221bが形成され得る。また、前記第2フレーム226の折曲部226tには、外側へ突出して圧延され第2凸構造226bが形成され得る。
【0093】
さらに、図11の雌雄結合部223は、図5の雌雄結合部223と比較すると、前記第1フレーム221及び前記第2フレーム226の雌雄結合構造223bに穿孔された固定ホール223hと、前記固定ホール223hに貫通挿入される固定ボルト223tと、をさらに備え得る。
【0094】
例えば、図11に示したように、一つの雌雄結合部223の第1凸構造221b及び第2凸構造226bの各々には、上下方向へ穿孔された固定ホール223hが形成され得る。そして、前記固定ホール223hには、固定ボルト223tが貫通挿入されて固定され得る。
【0095】
したがって、本発明のこのような構成によれば、前記雌雄結合部223に固定ホール223h及び固定ボルト223tを備えることで、前記雌雄結合部223の雌雄結合構造223bの上下方向及び左右方向の移動をさらに強く拘束できるため、雌雄結合構造223bが分離されることを効果的に防止することができる。
【0096】
図12は、本発明の他の実施形態によるバッテリーモジュールの一部構成を概略的に示す正面図である。
【0097】
図12を参照すれば、前記第1フレーム221及び前記第2フレーム226のいずれか一つ以上には、前記複数の二次電池100の積層配列された形態を効果的に維持するようにガイド突起227が形成され得る。具体的に、前記ガイド突起227は、前記電池アセンブリー210と対向する内側面に、前記複数の二次電池100の一側部を加圧するように内側方向へ突出した形態であり得る。
【0098】
例えば、図12に示したように、前記モジュールハウジング220の第2フレーム226の折曲部226tの内側上面及び内側下面には、前記複数の二次電池100の一側部(上部または下部)を加圧するように内側方向へ突出した形態のガイド突起227が複数個形成され得る。
【0099】
したがって、本発明のこのような構成によれば、前記第1フレーム221及び前記第2フレーム226のいずれか一つ以上の内側面にガイド突起227を形成することで、前記電池アセンブリー210の前記複数の二次電池100の積層配列された形態を効果的に維持できる。これによって、バッテリーモジュール200の移動中に発生する衝撃による二次電池100の損傷を効果的に防止することができる。
【0100】
図13は、本発明のさらに他の実施形態によるバッテリーモジュールの一部構成を概略的に示す正面図である。
【0101】
図13を参照すれば、前記第1フレーム221及び前記第2フレーム226のいずれか一つ以上の内側面には、前記複数の二次電池100と接合固定されるように熱伝導性接着剤240が塗布され得る。具体的に、前記熱伝導性接着剤240は、前記第1フレーム221及び前記第2フレーム226のいずれか一つ以上の内側面と前記電池アセンブリー210の上面220c、下面220d、左側面220e及び右側面220fのいずれか一つ以上と接合するように塗布され得る。
【0102】
例えば、図13に示したように、前記第2フレーム226の折曲部226tの内側上面及び内側下面に電池アセンブリー210の上面220c及び下面220dと間隙が生じないように熱伝導性接着剤240が塗布され得る。
【0103】
したがって、本発明のこのような構成によれば、前記第1フレーム221及び前記第2フレーム226のいずれか一つ以上の内側面に熱伝導性接着剤240を備えることで、前記電池アセンブリー210と前記第1フレーム221及び前記第2フレーム226との間隙を埋めることができ、間隙に形成された空気によるバッテリーモジュール200の放熱効率の減少を防止することができる。さらに、前記熱伝導性接着剤240は、前記電池アセンブリー210の充放電による膨張収縮によって前記モジュールハウジング220の変形が発生することを防止できる効果も発揮することができる。
【0104】
図14は、本発明のさらに他の実施形態によるバッテリーモジュールの一部構成を概略的に示す正面図である。
【0105】
図14を参照すれば、前記第1フレーム221または第2フレーム226の内側には、内側上部から内側下部へ延びた内壁229が形成され得る。具体的に、前記内壁229は、前記第1フレーム221または第2フレーム226の一部が延びた形態であり得る。即ち、前記内壁229は、前記第1フレーム221または第2フレーム226と同じ素材からなり得、一体型に形成され得る。
【0106】
例えば、図14に示したように、前記第2フレーム226の内側には、内側上部226iから内側下部226fへ延びた内壁229が形成され得る。また、前記内壁229は、前記複数の二次電池100の間に介在されるように位置し得る。
【0107】
したがって、本発明のこのような構成によれば、前記第1フレーム221または第2フレーム226の内側に内壁229を形成することで、前記電池アセンブリー210の充放電による膨張収縮によって前記第1フレーム221または第2フレーム226が上下方向へ変形することを防止することができる。
【0108】
一方、図1をさらに参照すれば、前記バスバーアセンブリー250は、バスバープレート251及びバスバーフレーム255を含み得る。
【0109】
ここで、前記バスバーフレーム255は、前記バスバープレート251を前面に据え付けるように構成され得る。そして、前記バスバーフレーム255は、前記電池アセンブリー210の電極リード111と前記バスバープレート251とが適切な位置で相互に接触するように前記バスバープレート251を位置させることができる。
【0110】
具体的に、前記バスバーフレーム255は、電気絶縁性の素材を含み得る。例えば、前記電気絶縁性の素材はプラスチックであり得る。
【0111】
また、前記バスバーフレーム255は、前記二次電池100の本体前方と前記バスバープレート251の後方との間に位置し得る。即ち、前記バスバーフレーム255には、前記電池アセンブリー210の電極リード111が貫通する貫通口H3が形成されるか、または前記電極リード111が前記バスバーフレーム255の側部を通して前方へ突出するように構成され得る。また、前記正極リード111a及び前記負極リード111bの各々の端部は、前記バスバープレート251と接触するように左右方向へ折り曲げられた形態を有し得る。
【0112】
例えば、図1に示したように、バッテリーモジュール200は、前方及び後方の各々に位置した二つバスバーフレーム255を備えている。また、前記前方に位置したバスバーフレーム255は、前記電池アセンブリー210の二次電池100の本体前方と前記バスバープレート251の後方との間に位置し、前記バスバープレート251を前面に取り付けている。さらに、前記後方に位置したバスバーフレーム255は、前記電池アセンブリー210の二次電池100の本体後方と前記バスバープレート(図示せず)の前方との間に位置し、前記バスバープレート251を後面に取り付けている。
【0113】
したがって、本発明のこのような構成によれば、前記バスバーフレーム255は電気絶縁性素材からなり、前記バスバープレート251と前記二次電池100との短絡の発生を防止することができる。また、前記バスバーフレーム255の前面に前記バスバープレート251を固定することで、前記バスバープレート251と前記電極リード111との電気的接続が容易になる。
【0114】
具体的に、前記バスバープレート251は、前記電池アセンブリー210の電極リード111のうち二つ以上が接触するように構成され得る。即ち、前記バスバープレート251は、二つ以上の二次電池100を電気的に相互に並列及び/または直列に接続するように構成され得る。
【0115】
そして、前記バスバープレート251は、電気伝導性の素材を含み得る。より具体的に、前記電気伝導性の素材は伝導性の高い金属であり得る。例えば、銅、アルミニウム、ニッケル、金であり得る。
【0116】
例えば、図1に示したように、二つのバスバーフレーム255の各々には二つのバスバープレート251が外側に搭載され得る。そして、4個のバスバープレート251は、6個の二次電池100を電気的に並列及び直列に複合的に接続するように構成され得る。具体的に、図1のように、一つのバスバープレート251には、3個の正極リード111aまたは3個の負極リード111bが接触し得る。
【0117】
図15は、本発明の一実施例による二つ以上のバッテリーモジュールを備えたバッテリーパックに対して概略的に示す斜視図である。
【0118】
図15を参照すれば、本発明のバッテリーパック300は、前記バッテリーモジュール200を複数個備え得る。また、前記複数のバッテリーモジュール200は、一方向へ積層されて配置され得る。このような複数のバッテリーモジュール200は、別途のバスバー(図示せず)を用いて電気的に直列及び/または並列に接続し得る。
【0119】
そして、このようなバッテリーパック300は、バッテリーモジュール200に加え、電池アセンブリー210の充放電を制御するための各種装置、例えば、BMS(図示せず、Battery Management System)、電流センサー(図示せず)、ヒューズ(図示せず)などをさらに含み得る。
【0120】
また、本発明によるバッテリーモジュール200は、電気自動車やハイブリッド自動車のような自動車に適用可能である。即ち、本発明による自動車は、前記バッテリーモジュール200を含み得る。
【0121】
なお、本明細書において、上、下、左、右、前、後のような方向を示す用語が使用されたが、このような用語は相対的な位置を示し、説明の便宜のためのものであるだけで、対象となる事物の位置や観測者の位置などによって変わり得ることは、当業者にとって自明である。
【0122】
以上、本発明を限定された実施例と図面によって説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明が属する技術分野における通常の知識を持つ者によって本発明の技術思想と特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0123】
本発明は、モジュールハウジングを含むバッテリーモジュールに関する。また、本発明は、前記バッテリーモジュールを含むバッテリーパック及び自動車関連産業に利用可能である。
【符号の説明】
【0124】
100 二次電池
111 電極リード
111a 正極リード
111b 負極リード
115 収納部
120 パウチ
200 バッテリーモジュール
210 電池アセンブリー
210e 左側面
210f 右側面
220 モジュールハウジング
220a 前端部
220b 後端部
220c 上面,上部
220d 下面,下部
220e 左側面,左側部
220f 右側面,右側部
221 第1フレーム
221b,221bs 第1凸構造
221t 折曲部
226 第2フレーム
250 バスバーアセンブリー
223 雌雄結合部
223b 雌雄結合構造
223B 雌雄結合部
223h 固定ホール
223t 固定ボルト
225 溶接結合部
230A、230B 固定クリップ
223h 固定ホール
223t 固定ボルト
225 溶接結合部
225L 溶接ガイドライン
225s スリット
226 第2フレーム
226b 第2凸構造
226f 内側下部
226i 内側上部
226t 折曲部
227 ガイド突起
240 熱伝導性接着剤
229 内壁
230 雌雄結合部
230A 固定クリップ
230B 固定クリップ
231 密着固定部
231a 第1折曲構造
231b 第2折曲構造
235 挿入部
240 熱伝導性接着剤
250 バスバーアセンブリー
251 バスバープレート
255 バスバーフレーム
300 バッテリーパック
図1
図2
図3
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