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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-08
(45)【発行日】2022-08-17
(54)【発明の名称】発光装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 43/245 20180101AFI20220809BHJP
   F21S 43/239 20180101ALI20220809BHJP
   F21S 43/249 20180101ALI20220809BHJP
   F21V 3/00 20150101ALI20220809BHJP
   F21V 3/10 20180101ALI20220809BHJP
   F21V 8/00 20060101ALI20220809BHJP
   G02B 6/00 20060101ALI20220809BHJP
   F21W 102/00 20180101ALN20220809BHJP
   F21W 103/00 20180101ALN20220809BHJP
   F21W 103/20 20180101ALN20220809BHJP
   F21W 103/35 20180101ALN20220809BHJP
   F21W 103/45 20180101ALN20220809BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20220809BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20220809BHJP
【FI】
F21S43/245
F21S43/239
F21S43/249
F21V3/00 350
F21V3/00 530
F21V3/10 370
F21V8/00 330
F21V8/00 320
G02B6/00 331
F21W102:00
F21W103:00
F21W103:20
F21W103:35
F21W103:45
F21Y115:10
F21Y115:15
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018206136
(22)【出願日】2018-10-31
(65)【公開番号】P2020072030
(43)【公開日】2020-05-07
【審査請求日】2021-03-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100206760
【弁理士】
【氏名又は名称】黒川 惇
(72)【発明者】
【氏名】篠原 正幸
(72)【発明者】
【氏名】北村 智和
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼木 佳彦
【審査官】野木 新治
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0022269(US,A1)
【文献】特開2014-082041(JP,A)
【文献】特開2007-221359(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 43/245
F21S 43/239
F21S 43/249
F21V 3/00
F21V 3/10
F21V 8/00
G02B 6/00
F21W 102/00
F21W 103/00
F21W 103/20
F21W 103/35
F21W 103/45
F21Y 115/10
F21Y 115/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に設けられる発光装置であって、
第1の光源と、前記第1の光源からの光を導いて空間に第1画像を結像させる導光板と、を含む表示部と、
第2の光源と、前記第1画像に近接した位置で前記第1画像と前記車両の前後方向に重なり、前記第2の光源からの光を前記車両の外部に放出する発光領域と、を含む発光部と、
を備え、
前記導光板は、前記車両の後方から見たとき、前記第1画像において前記発光領域と前記車両の前方側で重なる部分を結像させない、
光装置。
【請求項2】
車両に設けられる発光装置であって、
第1の光源と、前記第1の光源からの光を導いて空間に第1画像を結像させる導光板と、を含む表示部と、
第2の光源と、前記第1画像に近接した位置で前記第1画像と前記車両の前後方向に重なり、前記第2の光源からの光を前記車両の外部に放出する発光領域と、を含む発光部と、
を備え、
前記発光領域は、前記車両の後方から見たとき、前記第1画像に対して前記車両の前方側で前記第1画像と重なる領域において前記第2の光源からの光を前記車両の外部に放出しない、
光装置。
【請求項3】
透光性を有し、前記車両の外部から前記発光領域を覆うカバーをさらに備え、
前記第1画像の後端部は、前記カバーの後面に位置する、
請求項1又は2に記載の発光装置。
【請求項4】
透光性を有し、前記発光領域を前記車両の外部から覆うカバーをさらに備え、
前記カバーは、車両前後方向において、前記第1画像と重なる位置に表示された第2画像を含む、
請求項1又は2に記載の発光装置。
【請求項5】
前記導光板は、湾曲部を含み、
前記湾曲部のR寸法は、180mm以上である、
請求項1からのいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項6】
前記導光板は、前記第1の光源からの光を出射する出射面を含み、
前記出射面の一部に前記導光板の出射特性を評価するためのテストパターン部が設けられている、
請求項1からのいずれか1項に記載の発光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に設けられる発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、立体感のある光り方を演出することができる発光装置が知られている(特許文献1参照)。発光装置は、例えば、車両のテールランプとして機能する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-082041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、複数の導光板を用いて立体感のある光り方を演出しているため、発光装置のコストが高くなるおそれがある。また、光り方を複雑なデザインにした場合、さらに発光装置のコストが高くなるおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、製造コストを抑制しつつ、立体的かつ複雑なデザインを表現することができる発光装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様に係る発光装置は、車両に設けられる発光装置である。発光装置は、表示部と、発光部と、を備える。表示部は、第1の光源と、第1の光源からの光を導いて空間に第1画像を結像させる導光板と、を含む。発光部は、第2の光源と、第1画像に近接した位置で第1画像と車両の前後方向に重なり、第2の光源からの光を車両の外部に放出する発光領域と、を含む。
【0007】
本態様に係る発光装置では、発光領域が第1画像に近接した位置で車両の前後方向において第1画像と重なるので、発光領域が第1画像に対する基準面となって第1画像の立体感が向上する。また、発光装置は、導光板によって空間に画像を結像させる構成であるため、発光装置の製造コストを抑制しつつ、立体的かつ複雑なデザインを表現することができる。
【0008】
導光板は、車両の後方から見たとき、第1画像において発光領域と車両の前方側で重なる部分を結像させなくてもよい。この場合は、第1画像の立体感がさらに向上する。
【0009】
発光領域は、車両の後方から見たとき、第1画像に対して車両の前方側で第1画像と重なる領域において第2の光源からの光を車両の外部に放出しなくてもよい。この場合においても、第1画像の立体感がさらに向上する。
【0010】
発光装置は、透光性を有し、車両の外部から前記発光領域を覆うカバーをさらに備えてもよい。第1画像の後端部は、カバーの後面に位置してもよい。この場合は、カバーが第1画像に対する基準面となって第1画像の立体感が向上する。
【0011】
発光装置は、透光性を有し、車両の外部から前記発光領域を覆うカバーをさらに備えてもよい。カバーは、車両前後方向において、第1画像と重なる位置に表示された第2画像を含んでもよい。この場合は、第2画像が第1画像に対する基準面となって第1画像の立体感が向上する。
【0012】
導光板は、湾曲部を含んでもよい。湾曲部のR寸法は、180mm以上であってもよい。この場合は、画像を視認したときにおいて画像の歪みが認識されにくくなる。
【0013】
導光板は、第1の光源からの光を出射する出射面を含んでもよい。出射面の一部に導光板の出射特性を評価するためのテストパターン部が設けられてもよい。この場合は、導光板の出射特性の評価を容易に実施することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、製造コストを抑制しつつ、立体的かつ複雑なデザインを表現することができる車両用発光装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】車両を上面から見た模式図である。
図2】発光装置の側面図及び斜視図を模式的に示した図である。
図3】導光板の斜視図である。
図4】導光板の側面図である。
図5】テストパターンの一例を示した図である。
図6】画像の一例を示した図である。
図7】第1変形例に係る発光装置の側面図及び斜視図を模式的に示した図である。
図8】第2変形例に係る発光装置の側面図及び斜視図を模式的に示した図である。
図9】第3変形例に係る発光装置の側面図及び斜視図を模式的に示した図である。
図10】第4変形例に係る発光装置の側面図及び斜視図を模式的に示した図である。
図11】第5変形例に係る発光装置の側面図及び斜視図を模式的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して実施形態に係る発光装置1について説明する。図1は、車両Cを上面から見た模式図である。発光装置1は、車両Cに設けられる。本実施形態における車両Cは、自動車である。発光装置1は、車両Cの後部左右にそれぞれ配置されるテールランプとして機能する。なお、車両Cは、自動車に限定されるものではなく、自動二輪車、電車などであってもよい。
【0017】
図2(A)は、発光装置1の模式的な側面図である、図2(B)は、発光装置1の模式的な斜視図である。発光装置1は、表示部2と、発光部3と、を備えている。
【0018】
表示部2は、第1の光源4と、導光板5と、を含む。第1の光源4は、例えばLED(Light Emitting Diode)である。ただし、第1の光源4は、LEDに限らず、OLED(Organic Light Emitting Diode)、或いはLD(Laser Diode)などの他の光源であってもよい。
【0019】
導光板5は、第1の光源4からの光を導いて空間に画像I1を結像させる。それにより、導光板5は、車両Cの外部から視認される画像I1をスクリーンのない空間に投影する。画像I1は、第1画像の一例である。導光板5は、透光性材料で形成されている。導光板5は、例えばポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート、或いはシクロオレフィンポリマーなどの透明な樹脂、或いは、ガラスなどの材料で形成されている。
【0020】
導光板5は、出射面5aと、背面5bと、端面5c-5fと、を含む。出射面5aは、第1の光源4からの光を出射する。背面5bは、出射面5aの反対側に位置する。端面5cには第1の光源4からの光が入射される。第1の光源4からの光は、他の端面5c-5fに入射されてもよい。また、第1の光源4からの光を背面5bから出射してもよい。
【0021】
なお、導光板5を図示しない筐体に固定する場合、対向する側部の一方のみを筐体に固定することが好ましい。ここでの対向する側部とは、端面5e側と端面5f側の側部である。対向する側部の一方のみを筐体に固定することで、熱膨張や収縮による導光板5の損傷を抑制できる。導光板5は、ねじ結合、スナップフィット、又は挟み込み等の固定手段で筐体に固定される。
【0022】
導光板5は、複数の導光部を含む。複数の導光部は、それぞれ画像I1に含まれる複数の定点に対応して設けられている。各導光部は、図示しない複数のプリズムを含む。複数のプリズムは、第1の光源4からの光を導光板5の出射面5aに向けて反射し、光が各導光部に対応する定点で収束するように配列されている。これにより、複数の定点から光が発するような光の波面が形成され、これらの複数の定点で収束した光の集まりによって、空間上に画像I1が結像される。
【0023】
画像I1は、図2に示すように、導光板5から車両前後方向に突出している。また、画像I1は、複数の略L字状の立体画像が車両幅方向に並ぶように結像されている。なお、画像I1は、導光板5よりも車両Cの前方又は後方に突出するように結像されてもよい。
【0024】
発光部3は、本実施形態ではテールランプであり、第2の光源6と、発光領域7と、を含む。第2の光源6は、第1の光源4と同様に例えばLEDであってもよいし、電球であってもよい。第2の光源6は、例えば、赤色に発光する。発光領域7は、例えば図示しない導光板又は導光レンズの光放出部であり、第2の光源6からの光を車両Cの外部に放出する。なお、導光板又は導光レンズは省略されてもよい。その場合は、第2の光源6の光放出部が発光領域7と一致する。
【0025】
発光領域7は、図2に示すように、画像I1に近接した位置で画像I1と車両前後方向に重なる。本実施形態における発光領域7は、車両後方から見て車幅方向に直線状に延びている。なお、発光領域7の形状は特に限定されるものではない。発光領域7の少なくとも一部が画像I1と車両前後方向に重なる構成であればよい。
【0026】
上記構成に係る発光装置1では、発光領域7が画像I1に近接した位置で車両Cの前後方向において画像I1と重なる。これにより、発光領域7が画像I1に対する基準面となるので、画像I1の奥行き感が増し、画像I1の立体感が向上する。また、発光装置1は、導光板5によって空間に画像I1を結像させる構成であるため、発光装置1の製造コストを抑制しつつ、車両Cのテールランプにおいて立体的かつ複雑なデザインを表現することができる。
【0027】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0028】
表示部2における画像I1の結像手段は、他の公知の結像手段によって実現されてもよい。或いは、二眼式、又は多眼式で実現されてもよい。
【0029】
前記実施形態では、導光板5が略矩形状であったが、図3に示すように、導光板5は、湾曲部5gを含んでいてもよい。導光板5が湾曲部5gを含む場合、画像I1の歪みを抑制するために、湾曲部5gのR寸法を180mm以上に設定することが好ましい。湾曲部5gのR寸法を180mm以上に設定することで、画像I1を視認したときにおいて画像I1の歪みが認識されにくくなる。なお、導光板5は、全体が湾曲していてもよい。
【0030】
また、図4Aに示すように、第1の光源4からの光が入射される端面5cを含む入光部8は、第1の光源4に近づくにつれて広がるテーパー形状であってもよい。この場合は、第1の光源4の位置ずれによる光量の低下を防止できる。また、図4Bに示すように、入光部8は、出射面5a及び背面5bに対して折り曲げられた曲げ部5hを含んでいてもよい。この場合においても、入光部8の径を拡げて、第1の光源4の位置ずれによる光量の低下を防止してもよい。曲げ部5hには、図4(C)-図4(E)に例示するように、R形状又はフラット形状(一体又は別体)の反射部が配置される。
【0031】
また、図5(A)に示すように、導光板5は、テストパターン部5iをさらに含んでもよい。テストパターン部5iは、出射面5aの一部に配置されている。テストパターン部5iは、導光板5の出射特性の評価を容易に実施するために設けられる。テストパターン部5iには、図5(B)-図5(E)に例示するように、千鳥配置、格子配置、或いは導光方向に対して傾斜した配置された規則的なパターンが施されている。このテストパターン部5iを利用して導光板5の出射特性の評価を容易に実施することができる。なお、テストパターン部5iは、車両Cの外部から見えない位置に配置されることが好ましい。
【0032】
前記実施形態では、発光装置1をテールランプに適用していたが、例えば、ヘッドライトに適用してもよい。また、ブレーキランプやウィンカーなどが発光する領域を発光領域7としてもよい。すなわち、ブレーキランプやウィンカーに画像I1が重なるように構成してもよい。また、テールランプのリフレクタに画像I1を重ねてもよい。また、表示装置1における表示部2及び発光部3は、テールランプ、ブレーキランプ、ウィンカー、及び後退灯のいずれかを組み合わせて構成してもよい。例えば、表示装置1は、表示部2がテールランプ、発光部3がブレーキランプであってもよい。
【0033】
画像I1の形状は、前記実施形態に限定されるものではない。例えば、図6に示すように、発光領域7の周囲で螺旋状に延びるような立体画像であってもよい。また、図6に示すように、パターンサイズを徐々に小さくする、又はパターン密度を徐々に小さくして、グラデーション状に画像I1を結像させてもよい。
【0034】
図7(A)は、第1変形例に係る発光装置1の模式的な側面図である。図7(B)は、第1変形例に係る発光装置1の模式的な斜視図である。第1変形例における導光板5は、車両Cの後方から見たとき、画像I1において発光領域7と車両Cの前方側で発光領域7と重なる部分を結像させないように構成される。また、第1変形例における画像I1は、中空の四角形状であり、中空部分に発光領域7の一部が配置されている。この場合、車両Cの後方から発光装置1を見たとき、画像I1において、発光領域7の前方側(図7(A)の左側)で発光領域7と重なる部分を表示しないようにすることで、画像I1の立体感がさらに向上する。特に、発光装置1をブレーキランプやウィンカーに適用した場合は、ブレーキランプやウィンカーの点灯時において、画像I1の立体感がさらに向上する。
【0035】
図8(A)は、第2変形例に係る発光装置1の模式的な側面図である。図8(B)は、第2変形例に係る発光装置1の模式的な斜視図である。第2変系例における発光領域7は、車両Cの後方から見たとき、画像I1に対して車両Cの前方側で画像I1と重なる領域において第2の光源6からの光を車両Cの外部に放出しない。この場合、車両Cの後方から発光装置1を見たとき、発光領域7の前方側(図8(A)の右側)の画像I1と重なる領域において第2の光源6からの光を車両Cの外部に放出しないようにすることで、第1変形例と同様の効果を得ることができる。
【0036】
図9(A)は、第3変形例に係る発光装置1の模式的な側面図である。図9(B)は、第3変形例に係る発光装置1の模式的な斜視図である。第3変形例に係る発光装置1は、透光性を有し、車両Cの外部から発光領域7を覆うカバー10をさらに備えている。導光板5の出射面5a側は、カバー10によって覆われている。画像I1の後端部I1aは、カバー10の後面10aに位置する。詳細には、画像I1は、導光板5から前方に突出するとともに、導光板5からカバー10の後面10aまで突出する。この場合は、カバー10の後面10aが画像I1に対する基準面となるので、画像I1の奥行き感が増し、画像I1の立体感が向上する。
【0037】
図10(A)は、第4変形例に係る発光装置1の模式的な側面図である。図10(B)は、第4変形例に係る発光装置1の模式的な斜視図である。第4変形例に係る発光装置1は、第3変形例と同様に、透光性を有し、車両Cの外部から発光領域7を覆うカバー10をさらに備えている。第4変形例に係るカバー10は、車両前後方向において、画像I1と重なる位置に表示された第2画像I2を含む。第4変形例における画像I1は、カバー10の後面10aを突出している。第2画像I2は、車両後方から見て車幅方向に延びている。第2画像I2は、外部から視認可能な画像である。カバー10において第2画像I2が表示された部分は、透光性を有していなくてもよい。第2画像I2は、カバー10に印刷されていてもよいし、第2画像I2が印刷されたシールをカバー10に貼り付けてもよい。或いは、カバー10に直接形成されていてもよい。この場合は、発光領域7及び第2画像I2が画像I1に対する基準面となり、画像I1の奥行き感が増し、画像I1の立体感が向上する。
【0038】
図11(A)は、第5変形例に係る発光装置1の模式的な側面図である。図11(B)は、第5変形例に係る発光装置1の模式的な斜視図である。第5変形例では、例えば導光板5を収容する筐体11に第2画像I2が設けられている。その他の構成は、前記実施形態と同様である。なお、図11では、発光領域7の図示を省略している。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明によれば、製造コストを抑制しつつ、立体的かつ複雑なデザインを表現することができる車両用発光装置を提供することができる。
【符号の説明】
【0040】
1 発光装置
2 表示部
3 発光部
4 第1の光源
5 導光板
5a 出射面
5g 湾曲部
5i テストパターン部
6 第2の光源
7 発光領域
10 カバー
10a 後面
C 車両
I1 画像(第1画像の一例)
I1a 後端部
I2 画像(第2画像の一例)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11