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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-08
(45)【発行日】2022-08-17
(54)【発明の名称】ドアスイッチ
(51)【国際特許分類】
   H01H 9/18 20060101AFI20220809BHJP
【FI】
H01H9/18 B
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021116890
(22)【出願日】2021-07-15
(62)【分割の表示】P 2018019987の分割
【原出願日】2018-02-07
(65)【公開番号】P2021166205
(43)【公開日】2021-10-14
【審査請求日】2021-07-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】蘇 日娜
(72)【発明者】
【氏名】矢山 敬士
(72)【発明者】
【氏名】工藤 一洋
【審査官】関 信之
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-223683(JP,A)
【文献】実開昭60-174156(JP,U)
【文献】欧州特許出願公開第02873912(EP,A1)
【文献】実開昭56-037318(JP,U)
【文献】実開平06-048144(JP,U)
【文献】特開2007-335398(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 9/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクチュエータと、センサと、を備え、
ドアが閉じた時に、前記センサの表面と、前記アクチュエータの対向面とが当接または近接し、
前記ドアが開いた時に、前記センサの表面と、前記アクチュエータの対向面とが離れるように取り付けるドアスイッチであって、
前記センサは、
前記表面と、前記表面に対向する裏面とが、対向する2つの側面によって連接された筐体と、
前記アクチュエータの対向状態、または前記センサの状態に応じて検出光を発光する光源を設けた基板と、
前記検出光が入光され、入光された前記検出光を内部で拡散しながら導光し、前記裏面および前記側面のそれぞれを導光した光によって光らせる導光表示部と、を備え
前記基板は、2つの前記側面に平行に配置され、
前記導光表示部は、前記裏面に平行な第1外面、および前記側面に平行な第2外面を有する形状である、
ドアスイッチ。
【請求項2】
前記導光表示部は、前記第1外面と前記第2外面とが、入力された前記検出光を内部で拡散しながら導光する導光路によって繋がっている、
請求項1に記載のドアスイッチ。
【請求項3】
前記基板は、前記側面に直交する方向において、前記検出光が入光される前記導光表示部の集光部と、前記側面との間に配置されている、
請求項1、または2に記載のドアスイッチ。
【請求項4】
前記光源は、前記裏面に直交する方向において、発光面が前記導光表示部の前記表面側の端部よりも、前記裏面側に位置している、
請求項1~3のいずれかに記載のドアスイッチ。
【請求項5】
アクチュエータと、センサと、を備え、
ドアが閉じた時に、前記センサの表面と、前記アクチュエータの対向面とが当接または近接し、
前記ドアが開いた時に、前記センサの表面と、前記アクチュエータの対向面とが離れるように取り付けるドアスイッチであって、
前記センサは、
前記表面と、前記表面に対向する裏面とが、対向する2つの側面によって連接された筐体と、
前記アクチュエータの対向状態、または前記センサの状態に応じて検出光を発光する光源と、
前記検出光が入光され、入光された前記検出光を内部で拡散しながら導光し、前記裏面および前記側面のそれぞれを導光した光によって光らせる導光表示部と、を備え、
前記導光表示部は、前記裏面に平行な第1外面、および前記側面に平行な第2外面を有し、前記第1外面と前記第2外面とが、入力された前記検出光を内部で拡散しながら導光する導光路によって繋がっている、
ドアスイッチ
【請求項6】
前記裏面および対向する2つの前記側面に設けられ、前記導光表示部によって光らせられる面が連続している、請求項1~5のいずれかに記載のドアスイッチ。
【請求項7】
前記光源は、前記センサの表面と、前記アクチュエータの対向面とが当接または近接している第1状態であるとき、第1発光色で発光し、前記センサの表面と、前記アクチュエータの対向面とが当接または近接していない第2状態であるとき、第2発光色で発光する、請求項1~6のいずれかに記載のドアスイッチ。
【請求項8】
前記光源は、前記センサが異常状態であるとき、第3発光色で発光する、請求項に記載のドアスイッチ。
【請求項9】
前記導光表示部は一体形成されている、請求項1~8のいずれかに記載のドアスイッチ。
【請求項10】
アクチュエータと、センサと、を備え、
ドアが閉じた時に、前記センサの表面と、前記アクチュエータの対向面とが当接または近接し、
前記ドアが開いた時に、前記センサの表面と、前記アクチュエータの対向面とが離れるように取り付けるドアスイッチであって、
前記センサは、
前記表面と、前記表面に対向する裏面とが、対向する2つの側面によって連接された筐体と、
前記アクチュエータの対向状態、または前記センサの状態に応じて検出光を発光する光源と
前記光源で発光された光を入光し、入光した光を拡散して導光する拡散導光部と、前記拡散導光部の光を前記筐体の裏面および2つの側面に連接した所定の面積で光らせる表示面と、を持つ導光表示部と、
を備え
前記表示面は、前記裏面と前記側面とに跨る領域を傾斜面で形成している、
ドアスイッチ。
【請求項11】
前記表示面は、前記裏面に直交する方向から視たとき、2つの前記側面が対向する方向において左右対称の形状である、請求項10に記載のドアスイッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、発光機能を有する小型ドアスイッチの視認性を向上させる構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の構成においては、光源、凸レンズ、凹レンズを用いて、表示面を均一に発光させ、視認性を向上させている。
【0003】
特許文献2に記載の構成においては、個別に光源を用いることなく、操作面に配置されている操作キーを発光させることにより、視認性を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2012-2968号公報
【文献】特開2003-45266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の構成を用いた場合、複数のレンズを含むことから、光源から表示面までの距離が長くなり、ドアスイッチの小型化を図ることが難しい。
【0006】
また、特許文献2の構成を用いた場合、操作キー、すなわち、操作をする箇所のみを部分的に発光させ、操作面全体を広い範囲で発光させることが難しい。
【0007】
したがって、本発明の目的は、発光機能を有する小型ドアスイッチの視認性を向上させる構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このドアスイッチは、アクチュエータとセンサを備える。このドアスイッチは、ドアが閉じた時にセンサの表面とアクチュエータの対向面とが当接または近接し、ドアが開いた時にセンサの表面とアクチュエータの対向面とが離れるように取り付けられている。
【0009】
さらに、このセンサは、表面と表面に対向する裏面とが、対向する2つの側面によって連接された筐体と、アクチュエータの対向状態、またはセンサの状態に応じて検出光を発光する光源部と、検出光が入光され、入光された検出光を内部で拡散しながら導光し、裏面および側面に設けた表示面を導光した光によって光らせる導光表示部と、を備える。
【0010】
この構成では、センサがアクチュエータから受信した検出用信号、またはセンサの状態に応じた検出光を、導光表示部を用いて、センサの裏面および側面に形成された表示面に効率的に導光できるため、ドアの対向状態に関する表示部の視認性の向上が図れる。また、作業者は、センサの背面からでも、センサの状態を確認することができる。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、発光機能を有する小型ドアスイッチの視認性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1の実施形態に係るドアスイッチの斜視図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係るセンサの分解図である。
図3】本発明の第1の実施形態に係るセンサの一部である表示導光部の概要図である。
図4】本発明の第1の実施形態に係るセンサの側面断面図である。
図5】本発明の第2の実施形態に係るセンサの側面断面図である。
図6】本発明の第3の実施形態に係るセンサの側面断面図である。
【0013】
・適用例
まず、図1を用いて、本発明が適用される一例について説明する。図1は、第1の実施形態に係るドアスイッチの概要図である。なお、図1において、検出光が出射する箇所を分かり易くするため、導光表示部120をハッチングしている。
【0014】
図1に示すように、ドアスイッチ1は、センサ10と、アクチュエータ20とを備える。センサ10には、配線部30が接続されており、センサ10で受信した信号を他の機器に送信する。配線部30は、例えば、コネクタやケーブル等である。
【0015】
まず、センサ10の構成について説明する。センサ10は、表示部110と、導光表示部120と、センサ筐体140で構成されている。センサ10は、表面S1と、裏面B1と、表面S1と裏面B1とを連接する側面SD1で構成されている。
【0016】
なお、表面S1と、裏面B1とを連接する側面のうち、配線部30が接続されている面に対向する面を天面T1とする。
【0017】
表示部110は、センサ筐体140の表面S1に形成されている。導光表示部120は、センサ筐体140の裏面B1の略中央位置、および、側面SD1の一部に重なるように形成されている。
【0018】
次に、アクチュエータ20の構成について説明する。アクチュエータ20は、表面S2と、裏面B2と、表面S2と裏面B2とを連接する側面で構成されている。アクチュエータ20の表面S2が、本発明における「アクチュエータの対向面」である。
【0019】
なお、表面S2と、裏面B2とを連接する側面のうち、センサ10の天面T1側の面を天面T2とする。
【0020】
より具体的に、センサ10と、アクチュエータ20との関係についての一例について、以下に示す。
【0021】
センサ10は、内部に基板を備えている。該基板は、図示しないRFIDアンテナを有する。また、アクチュエータ20は、図示しないパッシブICタグを内部に備えている。
【0022】
RFIDアンテナは、パッシブICタグに対し、電波を送信し、パッシブICタグから電波を受信する。このことによって、センサ10とアクチュエータ20との対向状態を得ることができる。
【0023】
なお、パッシブRFIDを一例として示したが、アクティブRFIDを代わりに用いても良い。また、RFIDを一例として示したが、RFIDに限定されず、対向状態を得られる構成であれば良い。
【0024】
また、センサ10の内部に備える基板は、光源を備えている。なお、図1においては、基板および光源の図示を省略している。光源は、ドアスイッチ1の対向状態、またはセンサ10の状態に応じて、検出光を発光する。センサ10の状態とは、例えば、センサ10のエラーを検出した状態、または、短絡を検出した場合などである。また発光パターンとしては、例えば、ドアが開いている状態では、赤色に発光し、ドアが閉じている状態を示す場合には、緑色に発光し、センサ10が異常状態を示す場合には、黄色に発光する。
【0025】
導光表示部120は、検出光を拡散しながら導光し、センサ10の裏面B1から面状に略均一に出射する。
【0026】
このことから、導光表示部120の発光状態によって、ドアスイッチ1の対向状態を容易に認識でき、視認性が向上する。これにより、ドアの開閉状態を裏面からも確実に視認できる。また、導光表示部120は、側面SD1の少なくとも一部に形成されることにより、視認性は、さらに向上し、ドアの開閉状態を側面からも確実に視認できる。
【0027】
・構成例1
図1は、上述のとおり、本発明の第1の実施形態に係るドアスイッチの斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係るセンサの分解図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係るセンサの一部である表示導光部の概要図である。図4は、本発明の第1の実施形態に係るセンサの側面断面図である。
【0028】
上述の図1の機能構成に基づき、図2を用いて、具体的な構成例を説明する。図2は、センサ10の一部の構成を分解して示した図である。図2においては、センサ10の主要部分のみを示したものであり、一部の構成を省略している。
【0029】
センサ10は、導光表示部120と、基板130と、センサ筐体140とを備える。また、導光表示部120と、基板130が当接するように形成されている。より具体的には、センサ筐体140は、該基板130を覆っている。言い換えれば、導光表示部120は、センサ筐体140、および、基板130に、裏面B1側から視て、嵌めこまれるように配置されている。
【0030】
導光表示部120のより具体的な形状、構成について、図3を用いて説明する。導光表示部120は、裏面表示部121と、集光部122と、拡散導光部123と、側面表示部124と、主面125と、副面126とを備えている。
【0031】
センサ10の裏面B1、および、裏面B1の一部に形成された裏面表示部121に平行、かつ、裏面表示部121の長手方向に平行な方向を第1方向とする。また、センサ10の裏面B1、および、裏面B1の一部に形成された裏面表示部121に直交する方向を第2方向とする。裏面表示部121は、集光部122に平行となるように形成されている。すなわち、裏面表示部121、および、集光部122は、第1方向に平行となる面を備えている。
【0032】
なお、第1方向と、第2方向とを含む平面に直交する向きが、第3方向である。すなわち、第3方向は、導光表示部120の厚み方向である。
【0033】
裏面表示部121は、拡散導光部123と連接している。裏面表示部121は、側面表示部124と連接している。また、集光部122は、拡散導光部123と連接している。
【0034】
具体的な拡散導光部123の形状について説明する。拡散導光部123は、集光部122を基点とし、所定のなす角度をもってそれぞれに延びる形状であり、すなわち、V字型である。なお、一方の拡散導光部123と、もう一方の拡散導光部123は、同じ形状であり、V字型の谷となる部分で、集光部122に当接している。
【0035】
裏面表示部121は、第2方向において、拡散導光部123を挟んで、集光部122に対向する側に形成されている。すなわち、2つの拡散導光部123を結ぶように裏面表示部121が形成されている。言い換えれば、2つの拡散導光部123と、裏面表示部121との三辺を用いた、略三角形を形成しており、該三角形の内部に空間HLを有する形状である。さらに、それぞれの拡散導光部123に当接するように、側面表示部124が形成されている。
【0036】
主面125は、裏面表示部121の拡散導光部123に対向する面である。また、副面126は、主面125の両側に連接し、第2方向側に延びる側面表示部124の面である。
【0037】
また、導光表示部120は、第1方向(長手方向)と第2方向で形成される面に直交する、すなわち第3方向に、厚みdを有する形状である。厚みdは、導光表示部120の全体を通して、同じであることが好ましい。厚みdは、検出光を導光し、主面125(裏面表示部121)、副面126(側面表示部124)を均等な明るさとするための厚さであればよい。詳細は後述する。
【0038】
なお、導光表示部120は、第1方向において左右対称形となる形状であることが好ましい。導光表示部120は、V字型に限らず、Y字型であっても良い。すなわち、導光表示部120は、第3方向(厚み方向)から視て、長手方向である第1方向の中心より左側の部分と、右側の部分とが対称形である。
【0039】
導光表示部120が対称形となることによって、裏面表示部121における主面125、側面表示部124における副面126の明るさを略均一にし、斑を抑制できる。
【0040】
裏面表示部121と、集光部122と、拡散導光部123と、側面表示部124、主面125、副面126とは、透明、もしくは、半透明の材料からなり、例えば、樹脂を材料としている。このことから、製造を容易にでき、安価に製造できる。
【0041】
また、導光表示部120は、一体形成されていても良い。導光表示部120が一体形成されることにより、界面での反射等が抑制され、導光効率が向上する。
【0042】
図4を用いて、導光表示部120をセンサ10に配置した際の構造、および、検出光を導光する方法について、側面断面図を用いて説明する。図4においては、説明を分かり易くするため、一部の構造を誇張して記載している。
【0043】
センサ10の内部には、基板130が設置されている。基板130には、光源150が形成されている。光源150は、例えば発光ダイオード(LED)である。
【0044】
光源150は、発光面SD2を有する。光源150は、集光部122に対向する位置に形成されている。この際、光源150の発光面SD2は、導光表示部120の集光部122に対向している。
【0045】
上述のとおり、光源150はドアスイッチ1の対向状態に応じて、検出光LFを発光する。検出光LFは、発光面SD2から出射され、集光部122に入光する。集光部122は、検出光LFを拡散導光部123に導光する。拡散導光部123は、検出光LFを拡散導光部123内で拡散しながら、裏面表示部121、および、主面125に導光する。同様に、拡散導光部123は、検出光LFを側面表示部124、および、副面126に導光する。
【0046】
集光部122の断面積を断面積122Rとし、拡散導光部123の裏面表示部121に当接または近接する側の断面積を断面積123Rとする。この際、例えば、導光表示部120の厚みdを調整し、断面積123R>断面積122Rの関係となるように決定する。
【0047】
拡散導光部123の断面積123Rが、集光部122の断面積122Rよりも大きくなるように設定することによって、集光部122に集めた光を拡散できる。よって、検出光LFは、光源150に入光し、集光部122から、拡散導光部123の内部、側面表示部124の内部を拡散しながら、裏面表示部121における主面125、および、側面表示部124における副面126に導光する。
【0048】
したがって、光源150が点光源である場合でも、面状の裏面表示部121に当接する主面125、側面表示部124に当接する副面126の明るさを略均一にし、斑を抑制できる。
【0049】
上述のとおり、導光表示部120は、導光表示部120内の内面反射を利用し、効率良く、検出光LFを導光することができる。また、樹脂が検出光LFの漏れを抑える材料であることで、検出光LFを効率的に導光できる。
【0050】
また、集光部122の一部が、透光率の低い部材で形成されることで、直進する検出光LFが拡散導光部123以外に導光されることを抑制できる。
【0051】
このようなセンサ10の構成を用いることによって、光源150がLEDのような点光源である場合でも、広い範囲に検出光LFを導光できる。すなわち、主面125、および、副面126の明るさを略均一にし、斑を抑制できる。これにより、ドアの開閉状態を確実に視認できる。よって、センサ10(ドアスイッチ1)の視認性が向上する。
【0052】
このことによって、裏面表示部121に当接する主面125、および、側面表示部124に当接する副面126は、ドアスイッチ1の対向状態から得られる検出光LFの状態を表示することができる。また、光源150がLEDであることによって、光源150を配置するための空間を小さくでき、センサ10(ドアスイッチ1)の小型化を図ることができる。
【0053】
・構成例2
次に、図5を用いて、第2の実施形態に係るドアスイッチの概要について説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係るセンサの側面断面図である。
【0054】
第2の実施形態においては、第1の実施形態と比較して、拡散導光部123Aの形状において異なる。その他の点については、第1の実施形態と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0055】
拡散導光部123Aは、第1の実施形態における拡散導光部123と比較し、空間HLが形成されていない。
【0056】
本実施形態においても、導光表示部120Aは、第1方向において左右対称形となる形状であることが好ましい。
【0057】
このよう構成することによって、拡散導光部123Aは、集光部122から入光する検出光LFを効率よく導光し、主面125、および、副面126の明るさを略均一にし、斑を抑制できる。
【0058】
また、裏面表示部121における主面125、および、側面表示部124における副面126の明るさを略均一にし、斑を抑制できることによって、ドアの開閉状態を確実に視認できる。よって、センサ10A(ドアスイッチ1A)の視認性が向上する。
【0059】
さらに、第1の実施形態と同様に、光源150が発光ダイオード(LED)であることによって、光源150を配置するための空間を小さくでき、センサ10A(ドアスイッチ1A)の小型化を図ることができる。
【0060】
・構成例3
次に、図6を用いて、第3の実施形態に係るドアスイッチの概要について説明する。図6は、本発明の第3の実施形態に係るセンサの側面断面図である。
【0061】
第3の実施形態においては、第1の実施形態と比較して、拡散導光部123B、空間HLBの形状、および、集光部122Bの形成位置において異なる。その他の点については、第1の実施形態と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0062】
拡散導光部123Bは、第1の実施形態における拡散導光部123とは、異なる形状の空間HLBを備えている。
【0063】
より具体的には、裏面表示部121の第1方向における中心と、集光部122Bの第1方向における中心とを結ぶ平面が、第2方向に平行とならない。言い換えれば、本実施形態における、光源150と集光部122Bとの距離は、第1の実施形態における光源150と集光部122との距離と比較して短い。
【0064】
このような構成であっても、拡散導光部123Bは、集光部122から入光する検出光LFを効率よく導光し、主面125、および、副面126の明るさを略均一にし、斑を抑制できる。
【0065】
また、裏面表示部121における主面125、および、側面表示部124における副面126の明るさを略均一にし、斑を抑制できることによって、ドアの閉状態を確実に視認できる。よって、センサ10B(ドアスイッチ1B)の視認性が向上する。
【0066】
このことによって、裏面表示部121における主面125、および、側面表示部124における副面126は、ドアスイッチ1Bの対向状態から得られる検出光LFの状態を表示することができる。また、光源150が発光ダイオード(LED)であることによって、光源150を配置するための空間を小さくでき、センサ10B(ドアスイッチ1B)の小型化を図ることができる。
【0067】
上述の各実施形態において、各構造の形状、形成位置を限定的に説明した。しかしながら、これらの構造に限らず、裏面表示部121における主面125、および、側面表示部124における副面126の明るさを略均一にし、斑を抑制できる構成であれば良い。
【0068】
また、上述のドアスイッチの構造は、一例であり、同様の効果を得ることができる構成であれば、各実施形態の構造を組み合わせたものであっても良い。
【符号の説明】
【0069】
B1、B2…裏面
d…厚み
HL、HLB…空間
LF…検出光
S1、S2…表面
SD1…側面
SD2…発光面
T1、T2…天面
1、1A、1B…ドアスイッチ
10、10A、10B…センサ
20…アクチュエータ
30…配線部
110…表示部
120、120A…導光表示部
121…裏面表示部
122、122B…集光部
122R…断面積
123、123A、123B…拡散導光部
123R…断面積
124…側面表示部
125…主面
126…副面
130…基板
140…センサ筐体
150…光源
図1
図2
図3
図4
図5
図6