(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-18
(45)【発行日】2022-08-26
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/435 20110101AFI20220819BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20220819BHJP
G09G 3/36 20060101ALI20220819BHJP
G09G 3/3208 20160101ALI20220819BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20220819BHJP
G09G 5/10 20060101ALI20220819BHJP
【FI】
H04N21/435
G09G3/20 633P
G09G3/20 641Q
G09G3/20 633U
G09G3/20 612T
G09G3/20 631V
G09G3/20 612P
G09G3/36
G09G3/3208
G09G5/00 555D
G09G5/00 520A
G09G5/10 Z
(21)【出願番号】P 2020203180
(22)【出願日】2020-12-08
(62)【分割の表示】P 2019019361の分割
【原出願日】2014-06-16
【審査請求日】2020-12-24
(31)【優先権主張番号】P 2013131183
(32)【優先日】2013-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2013246876
(32)【優先日】2013-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2014100011
(32)【優先日】2014-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】316009762
【氏名又は名称】サターン ライセンシング エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Saturn Licensing LLC
【住所又は居所原語表記】25 Madison Avenue New York,NY,USA
(74)【代理人】
【識別番号】100093241
【氏名又は名称】宮田 正昭
(74)【代理人】
【識別番号】100101801
【氏名又は名称】山田 英治
(74)【代理人】
【識別番号】100095496
【氏名又は名称】佐々木 榮二
(74)【代理人】
【識別番号】100086531
【氏名又は名称】澤田 俊夫
(74)【代理人】
【識別番号】110000763
【氏名又は名称】特許業務法人大同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 康久
【審査官】大西 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-089209(JP,A)
【文献】特開2009-213110(JP,A)
【文献】特開2010-004510(JP,A)
【文献】特表2012-520050(JP,A)
【文献】国際公開第2012/135626(WO,A2)
【文献】国際公開第2012/147010(WO,A1)
【文献】国際公開第2012/153224(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/046095(WO,A1)
【文献】漆谷 正義,"バス,シリアル,映像,ストレージ,有線,無線 インターフェース規格のすぐに役立つ基礎知識 第5章 ディスプレイやカメラ装置に必須となる画像入力・表示系のバス/インターフェース規格", Interface 第35巻 第2号 (2009-02-01) [CS-ND-2008-00964-002],第35巻 第2号,日本,CQ出版株式会社 CQ Publishing Co.,Ltd.,2009年02月01日,P80-P81
【文献】長嶋 毅 Takeshi Nagashima,"FPGAの差動伝送機能をもっと気軽に使いこなそう! 第2回 Xilinx社アプリケーション・ノートによるHDMIと液晶パネル出力の実験", Interface 第36巻 第5号 (2010-05-01) [CS-ND-2010-00198-016],第36巻 第5号,日本,CQ出版株式会社 CQ Publishing Co.,Ltd.,2010年05月01日,P140-P141
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/10
H04N 7/14 - 7/173
H04N 7/20 - 7/56
H04N 21/00 -21/858
G09G 3/00 - 3/08
G09G 3/12 - 3/12
G09G 3/16
G09G 3/19 - 3/26
G09G 3/30
G09G 3/34
G09G 3/38
G09G 3/18
G09G 3/36
G09G 5/00 - 5/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高速差動信号インタフェースであるマルチメディアインタフェース端子と、
一方向に
送信する差動信号チャネルを含むマルチメディアインタフェース受信部と、
ハイダイナミックレンジ処理回路と、
パネル駆動回路と、
表示パネルと、
EDIDメモリを備え、
伝送路を介して送信装置から上記マルチメディアインタフェース受信部を通してハイダイナミックレンジの画像データを含むハイダイナミックレンジ信号を受信し、上記ハイダイナミックレンジの画像データのためのガンマ補正に関するインフォフレーム(InfoFrame)パケット内の情報を受信し、
上記マルチメディアインタフェース端子は、上記EDIDメモリから、EDIDデータに含まれる、自身が表示パネルにハイダイナミックレンジ画像を表示するために処理することができるガンマ補正
方式の情報を、上記送信装置に送信する
表示装置。
【請求項2】
アンテナ端子と、
デジタルチューナをさらに備える
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
上記マルチメディアインタフェース端子は、HDMI(High Definition Multimedia Interface)端子である
請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
上記マルチメディアインタフェース受信部は、HDMI受信部である
請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
上記マルチメディアインタフェース端子は、DP(Display Port)端子である
請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
上記マルチメディアインタフェース受信部は、DP受信部である
請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
上記インフォフレームパケットは、VS(Vendor Specific)インフォフレームパケットである
請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
上記インフォフレームパケットは、AV(Auxiliary Video)インフォフレームパケットである
請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
上記伝送路は、HDMI(High Definition Multimedia Interface)ケーブルである
請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
上記伝送路は、DP(Display Port)ケーブルである
請求項1に記載の表示装置。
【請求項11】
上記インフォフレームパケットは、上記画像データの水平ブランキング期間および垂直ブランキング期間の一部に割り当てられたデータアイランド区間に配置される
請求項1に記載の表示装置。
【請求項12】
上記HDMIケーブルは、CEC(Consumer Electronics Control)ラインおよびHPD(Hot Plug Detect)ラインを含む
請求項9に記載の表示装置。
【請求項13】
上記画像データは、一の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から水平ブランキング期間および垂直ブランキング期間を除いたアクティブビデオ区間に配置される
請求項1に記載の表示装置。
【請求項14】
上記表示パネルは、LCD(Liquid Crystal Display)パネルである
請求項1に記載の表示装置。
【請求項15】
上記表示パネルは、有機EL(Organic Electro-Luminescence)パネルである
請求項1に記載の表示装置。
【請求項16】
上記インフォフレームパケット内の情報は、上記表示装置の拡張最大輝度を含む
請求項1に記載の表示装置。
【請求項17】
上記表示装置の拡張最大輝度は、cd/m2の単位である
請求項16に記載の表示装置。
【請求項18】
上記表示装置は、上記表示装置が第1のモードに設定されているかどうかを判定し、
上記第1のモードに設定されていない場合、上記表示装置は、ハイダイナミックレンジ信号の受信が可能であると判定する
請求項1に記載の表示装置。
【請求項19】
上記インフォフレームパケット内の情報は、
上記ガンマ補正の方式を示すメタデータタイプを含む
請求項1に記載の表示装置。
【請求項20】
高速差動信号インタフェースであるマルチメディアインタフェース端子と、
一方向に
送信する差動信号チャネルを含むマルチメディアインタフェース受信部と、
ハイダイナミックレンジ処理回路と、
選択された伝送方式に応じてデコードするデコーダと、
パネル駆動回路と、
表示パネルを備え、
伝送路を介して送信装置から上記マルチメディアインタフェース受信部を通してハイダイナミックレンジの画像データを含むハイダイナミックレンジ信号を受信し、上記ハイダイナミックレンジの画像データのためのガンマ補正に関するインフォフレーム(InfoFrame)パケット内の情報を受信し、
上記マルチメディアインタフェース端子は、EDIDメモリから、EDIDデータに含まれる、自身が表示パネルにハイダイナミックレンジ画像を表示するために処理することができるガンマ補正
方式の情報を、上記送信装置に送信する
表示装置。
【請求項21】
高速差動信号インタフェースであるマルチメディアインタフェース端子と、
一方向に
送信する差動信号チャネルを含むマルチメディアインタフェース受信部と、
ハイダイナミックレンジ処理回路と、
映像信号処理回路と、
グラフィクス生成回路と、
パネル駆動回路と、
表示パネルを備え、
伝送路を介して送信装置から上記マルチメディアインタフェース受信部を通してハイダイナミックレンジの画像データを含むハイダイナミックレンジ信号を受信し、上記ハイダイナミックレンジの画像データのためのガンマ補正に関するインフォフレーム(InfoFrame)パケット内の情報を受信し、
上記マルチメディアインタフェース端子は、EDIDメモリから、EDIDデータに含まれる、自身が表示パネルにハイダイナミックレンジ画像を表示するために処理することができるガンマ補正
方式の情報を、上記送信装置に送信する
表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダや、セットトップボックス、その他のAVソース(Audio Visual Source)から、テレビ受信機、プロジェクタ、その他のディスプレイに対して、デジタル映像信号、すなわち、非圧縮(ベースバンド)の映像信号(画像データ)と、その映像信号に付随するデジタル音声信号(音声データ)とを、高速に伝送する通信インタフェースとして、HDMI(High Definition Multimedia Interface)が普及しつつある。例えば、非特許文献1には、HDMI規格の詳細についての記載がある。
【0003】
例えば、ソース機器としてのディスクプレーヤとシンク機器としてのテレビ受信機とを、HDMI接続したAVシステムなどが考えられるが、ディスクプレーヤに記録された画像データは、最大輝度100cd/m2という仕様の表示装置で表示されることを想定し輝度調整されている。
【0004】
一方、技術の進歩により、表示装置の最大輝度が従来の100cd/m2を超えて1000cd/m2程度のものが実用化されており、表示装置の高輝度出力の能力が活かされていない。
【0005】
そこで、画像データの最大輝度処理を100cd/m2を超えて輝度ダイナミックレンジ処理を行うハイダイナミックレンジ(HDR:High Dynamic Range)処理が提案され、静止画の撮像、ポスト処理では実用化されている。例えば、特許文献1には、HDR画像データの記録方式およびその処理に関する提案がされている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【文献】High-Definition Multimedia Interface Specification Version 1.4b, October 11,2011
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来、HDMI等のデジタルインタフェースでのハイダイナミックレンジの伝送仕様については何等提案されていない。
【0009】
本技術の目的は、機器間におけるハイダイナミックレンジ画像データの伝送を良好に行い得るようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本技術の概念は、
ハイダイナミックレンジ画像データを、伝送路を介して、外部機器に送信するデータ送信部と、
上記データ送信部で送信される上記ハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報を、上記伝送路を介して上記外部機器に送信する情報送信部とを備える
送信装置にある。
【0011】
本技術において、データ送信部により、ハイダイナミックレンジ画像データが、伝送路を介して外部機器に送信される。例えば、データ送信部は、外部機器に、ハイダイナミックレンジ画像データを、差動信号により、伝送路を介して送信する、ようにされてもよい。
【0012】
例えば、ハイダイナミックレンジ画像データは、第1のデータおよび第2のデータを含み、データ送信部は、第1のデータおよび第2のデータを立体画像用に規定された映像フォーマットで構成し、伝送路を介して外部機器に送信する、ようにされてもよい。また、例えば、ハイダイナミックレンジ画像データは、第1のデータおよび第2のデータを含み、データ送信部は、第1のデータを第1のフレーム画像として伝送路を介して外部機器に送信し、第2のデータを第2のフレーム画像として伝送路を介して外部機器に送信する、ようにされてもよい。
【0013】
例えば、ハイダイナミックレンジ画像データは、第1のデータおよび第2のデータを含み、第1のデータはハイダイナミックレンジ画像データの下位8ビットデータであると共に、第2のデータはハイダイナミックレンジ画像データの上位ビットデータであるか、あるいは、第1のデータはハイダイナミックレンジ画像データの上位8ビットデータであると共に、第2のデータはハイダイナミックレンジ画像データの下位ビットデータである、ようにされてもよい。
【0014】
情報送信部により、データ送信部で送信されるハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報が、伝送路を介して外部機器に送信される。例えば、情報送信部は、データ送信部で送信されるハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報を、このハイダイナミックレンジ画像データのブランキング期間に挿入することで、外部機器に送信する、ようにされてもよい。また、例えば、情報送信部は、データ送信部で送信されるハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報を、伝送路を構成する制御データラインを介して、外部機器に送信する、ようにされてもよい。
【0015】
また、例えば、情報送信部は、伝送路の所定ラインを用いて構成される双方向通信路を介して、データ送信部で送信されるハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報を外部機器に送信する、ようにされてもよい。この場合、例えば、双方向通信路は一対の差動伝送路であり、この一対の差動伝送路のうち少なくとも一方は直流バイアス電位によって外部機器から接続状態の通知を受ける機能を有する、ようにされてもよい。
【0016】
また、例えば、データ送信部で送信されるハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報およびガンマ補正情報は、ハイダイナミックレンジ画像データの100%を超える最大白レベル情報、黒レベル表現時のビット値、100%白レベル表現時のビット値、ハイダイナミックレンジ処理の実施有無を示すフラグ、100%白レベル時に想定される受信装置輝度レベル、ハイダイナミックレンジ画像の輝度伸長のために必要な輝度入力レベル、ハイダイナミックレンジ画像の輝度伸長のために必要な伸長輝度出力レベルの少なくとも1つを含む、ようにされてもよい。
【0017】
このように本技術においては、ハイダイナミックレンジ画像データが伝送路を介して外部機器に送信されると共に、このハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報が同じ伝送路を介して外部機器に送信されるものである。そのため、外部機器では、例えば、送信されてきたハイダイナミックレンジ画像データがいかなる伝送方式によるものか、いかなるガンマ補正方式によるものかなどを容易に把握でき、従ってハイダイナミックレンジ画像データの伝送を良好に行うことができる。
【0018】
なお、本技術において、例えば、外部機器から伝送路を介して送られてくる、この外部機器が対応可能なハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正方式情報を受信する情報受信部と、この情報受信部で受信された伝送方式情報および/またはガンマ補正方式情報に基づいて、外部機器が対応可能なハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式および/またはガンマ補正方式から所定の伝送方式および/またはガンマ補正方式を選択する方式選択部とをさらに備え、データ送信部は、この方式選択部で選択された伝送方式および/またはガンマ補正方式のハイダイナミックレンジ画像データを、伝送路を介して外部機器に送信する、ようにされてもよい。
【0019】
この場合、外部機器に送信されるハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式および/またはガンマ補正方式は必ず外部機器が対応可能なものとなる。そのため、ハイダイナミックレンジ画像データの伝送を良好に行うことができる。
【0020】
また、本技術の他の概念は、
外部機器から、伝送路を介して、ハイダイナミックレンジ画像を表示するためのハイダイナミックレンジ画像データを受信するデータ受信部と、
上記外部機器から、上記データ受信部で受信されるハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報を受信する情報受信部と、
上記情報受信部で受信された伝送方式情報および/またはガンマ補正情報に基づいて、上記データ受信部で受信されたハイダイナミックレンジ画像データを処理するデータ処理部とを備える
受信装置にある。
【0021】
本技術において、データ受信部により、外部機器から、伝送路を介して、ハイダイナミックレンジ画像を表示するためのハイダイナミックレンジ画像データが受信される。例えば、データ受信部は、外部機器から、差動信号により、伝送路を介して、ハイダイナミックレンジ画像データを受信する、ようにされてもよい。
【0022】
例えば、ハイダイナミックレンジ画像データは、第1のデータおよび第2のデータを含み、データ送受信部は、立体画像用に規定された映像フォーマットで構成された、第1のデータおよび第2のデータを外部機器から伝送路を介して受信する、ようにされてもよい。また、例えば、ハイダイナミックレンジ画像データは、第1のデータおよび第2のデータを含み、データ送受信部は、第1のデータで構成される第1のフレーム画像と、第2のデータで構成される第2のフレーム画像を外部機器から伝送路を介して受信する、ようにされてもよい。
【0023】
例えば、ハイダイナミックレンジ画像データは、第1のデータおよび第2のデータを含み、第1のデータはハイダイナミックレンジ画像の下位8ビットデータであると共に、第2のデータはハイダイナミックレンジ画像の上位ビットデータであるか、あるいは、第1のデータはハイダイナミックレンジ画像データの上位8ビットデータであると共に、第2のデータはハイダイナミックレンジ画像データの下位ビットデータである、ようにされてもよい。
【0024】
情報受信部により、外部機器から、データ受信部で受信されるハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報が受信される。そして、データ処理部により、情報受信部で受信された伝送方式情報および/またはガンマ補正情報に基づいて、データ受信部で受信されたハイダイナミックレンジ画像データが処理される。
【0025】
例えば、情報受信部は、データ受信部で受信されたハイダイナミックレンジ画像データのブランキング期間から、このハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報を抽出する、ようにされてもよい。また、例えば、情報受信部は、データ受信部で受信された上記ハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報を、外部機器から、伝送路を構成する制御データラインを介して受信する、ようにされてもよい。
【0026】
また、例えば、情報受信部は、上記データ受信部で受信されたハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報を、外部機器から、伝送路の所定ラインを用いて構成される双方向通信路を介して受信する、ようにされてもよい。そして、この場合、双方向通信路は一対の差動伝送路であり、この一対の差動伝送路のうち少なくとも一方は直流バイアス電位によって外部機器に接続状態を通知する機能を有する、ようにされてもよい。
【0027】
このように本技術においては、送信側から送られてくるハイダイナミックレンジ画像データを同様に送信側から送られてくる伝送方式情報および/またはガンマ補正情報に基づいて処理するものであり、受信されたハイダイナミックレンジ画像データに対して適切な処理を容易に行うことができる。
【0028】
なお、本技術において、例えば、省エネルギーモードが選択されている場合、外部機器から送信されるハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報を情報受信部で受信した際、表示部に省エネルギーモードを解除するかどうかの表示を行う表示制御部をさらに備える、ようにされてもよい。これにより、省エネルギーモードを解除するかどうかのユーザ意思を確認することが可能となる。
【0029】
また、本技術において、例えば、自身が対応可能なハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正方式情報を記憶しておく情報記憶部と、この情報記憶部に記憶されている伝送方式情報および/またはガンマ補正方式情報を、伝送路を介して外部機器に送信する情報送信部とをさらに備える、ようにされてもよい。このように自身が対応可能なハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/、またはガンマ補正方式情報を送信側に送ることで、送信側から自身が対応可能な伝送方式および/またはガンマ補正方式のハイダイナミックレンジ画像データを送ってもらうことが可能となる。
【0030】
例えば、情報記憶部は、表示可能な最大輝度情報、ハイダイナミックレンジ処理可能な最大伸長輝度レベル情報、伸長処理禁止フラグの少なくとも1つをさらに記憶している、ようにされてもよい。
【0031】
また、例えば、情報記憶部は、伸長処理禁止フラグを記憶しており、省エネルギーモードが選択された場合に、情報記憶部に記憶している伸長処理禁止フラグを無効に書き換える記憶制御部をさらに備える、ようにされてもよい。また、例えば、情報記憶部は、表示可能な最大輝度情報およびハイダイナミックレンジ処理可能な最大伸長輝度レベル情報を記憶しており、省エネルギーモードが選択された場合に、情報記憶部に記憶している表示可能な最大輝度情報およびハイダイナミックレンジ処理可能な最大伸長輝度レベル情報を書き換える記憶制御部をさらに備える、ようにされてもよい。
【発明の効果】
【0032】
本技術によれば、機器間におけるハイダイナミックレンジ画像データの伝送を良好に行うことができる。なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また付加的な効果があってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】実施の形態としてのAVシステムの構成例を示すブロック図である。
【
図2】ディスクプレーヤのHDMI送信部と、テレビ受信機のHDMI受信部の構成例を示すブロック図である。
【
図3】TMDSチャネル#0,#1,#2において、横×縦が1920ピクセル×1080ラインの画像データが伝送される場合の、各種の伝送データの区間を示す図である。
【
図4】従来の8ビット伝送方式を説明するための図である。
【
図5】AVシステムを構成するディスクプレーヤ(ソース機器)の構成例を示すブロック図である。
【
図6】AVシステムを構成するテレビ受信機(シンク機器)の構成例を示すブロック図である。
【
図7】ディープカラー(Deep Color)の伝送フォーマットを用いてHDR画像データを伝送する伝送方式(1)を説明するための図である。
【
図8】立体映像フォーマットを用いてHDR画像データを伝送する伝送方式(2)を説明するための図である。
【
図9】ハイフレームレート映像フォーマットを用いてHDR画像データを伝送する伝送方式(3)を説明するための図である。
【
図10】Vendor Specific InfoFrameパケットで伝送されるHDR情報(1)を説明するための図である。
【
図11】Vendor Specific InfoFrameパケットで伝送されるHDR情報(2)を説明するための図である。
【
図12】Vendor Specific InfoFrameパケットで伝送されるHDR情報(3)を説明するための図である。
【
図13】シンク機器(テレビ受信機)に記憶されているE-EDIDのデータ構造例を示す図である。
【
図14】E-EDIDのVender Specific領域のデータ構造例を示す図である。
【
図15】HDMIのVendor Specific InfoFrameパケットのデータ構造例を示す図である。
【
図16】Vendor Specific InfoFrameパケットで伝送されるガンマ補正方式(1)のデータ構造例を示す図である。
【
図17】Vendor Specific InfoFrameパケットで伝送されるガンマ補正方式(2)のデータ構造例を示す図である。
【
図18】Vendor Specific InfoFrameパケットで伝送されるガンマ補正方式(3)のデータ構造例を示す図である。
【
図19】機器接続時のソース機器(ディスクプレーヤ)の処理例を示すフローチャートである。
【
図20】ソース機器(ディスクプレーヤ)でのHDR伝送方式の選択処理例を示すフローチャートである。
【
図21】ソース機器(ディスクプレーヤ)でのHDR伝送方式の選択処理例を示すフローチャート(続き)である。
【
図22】シンク機器(テレビ受信機)の省エネモード設定時の処理例を示すフローチャートである。
【
図23】シンク機器(テレビ受信機)の省エネルギーモード解除の処理例を示すフローチャートである。
【
図24】DPインタフェースを用いたDPシステムの構成例を示すブロック図である。
【
図25】AUXチャネルでHDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正方式情報の伝送を行う場合のパケット構造例などを示す図である。
【
図26】MHLインタフェースを用いたMHLシステムの構成例を示すブロック図である。
【
図27】CBUSパケットフォーマットを示す図である。
【
図28】CBUS/eCBUSラインにおけるHDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正情報の伝送を行うときのCBUSパケットフォーマットを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」とする)について説明する。なお、説明を以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.変形例
【0035】
<1.実施の形態>
[AVシステムの構成例]
図1は、実施の形態としてのAV(Audio Visual)システム10の構成例を示している。このAVシステム10は、ソース機器としてのディスクプレーヤ11と、シンク機器としてのテレビ受信機12とを有している。ディスクプレーヤ11およびテレビ受信機12は、伝送路としてのHDMIケーブル13を介して接続されている。
【0036】
ディスクプレーヤ11には、HDMI送信部(HDMITX)11bおよび高速バスインタフェース(高速バスI/F)11cが接続されたHDMI端子11aが設けられている。テレビ受信機12には、HDMI受信部(HDMI RX)12bおよび高速バスインタフェース(高速バスI/F)12cが接続されたHDMI端子12aが設けられている。HDMIケーブル13の一端はディスクプレーヤ11のHDMI端子11aに接続され、このHDMIケーブル13の他端はテレビ受信機12のHDMI端子12aに接続されている。
【0037】
図1に示すAVシステム10において、ディスクプレーヤ11で再生されて得られた非圧縮の画像データはHDMIケーブル13を介してテレビ受信機12に送信され、このテレビ受信機12ではディスクプレーヤ11から送信された画像データによる画像が表示される。また、ディスクプレーヤ11で再生されて得られた非圧縮の音声データはHDMIケーブル13を介してテレビ受信機12に送信され、このテレビ受信機12ではディスクプレーヤ11から送信された音声データによる音声が出力される。
【0038】
図2は、
図1のAVシステム10における、ディスクプレーヤ11のHDMI送信部11bと、テレビ受信機12のHDMI受信部12bの構成例を示している。HDMI送信部11bは、一の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間15および垂直帰線区間16を除いた区間である有効画像区間14(以下、適宜、アクティブビデオ区間ともいう)(
図3参照)において、非圧縮の1画面分の画像の画素データに対応する差動信号を、複数のチャネルで、HDMI受信部12bに一方向に送信する。また、HDMI送信部11bは、水平帰線区間15または垂直帰線区間16において、少なくとも画像に付随する音声データや制御データ、その他の補助データ等に対応する差動信号を、複数のチャネルで、HDMI受信部12bに一方向に送信する。
【0039】
すなわち、HDMI送信部11bは、HDMIトランスミッタ21を有する。トランスミッタ21は、例えば、非圧縮の画像の画素データを対応する差動信号に変換し、複数のチャネルである3つのTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)チャネル#0,#1,#2で、HDMI受信部12bに、一方向にシリアル伝送する。
【0040】
また、トランスミッタ21は、非圧縮の画像に付随する音声データ、さらには、必要な制御データその他の補助データ等を、対応する差動信号に変換し、3つのTMDSチャネル#0,#1,#2で、HDMI受信部12bに一方向にシリアル伝送する。さらに、トランスミッタ21は、3つのTMDSチャネル#0,#1,#2で送信する画素データに同期したピクセルクロックを、TMDSクロックチャネルで、HDMI受信部12bに送信する。ここで、1つのTMDSチャネル#i(i=0,1,2)では、ピクセルクロックの1クロックの間に、10ビットの画素データが送信される。
【0041】
HDMI受信部12bは、アクティブビデオ区間14(
図3参照)において、複数のチャネルで、HDMI送信部11bから一方向に送信されてくる、画素データに対応する差動信号を受信する。また、HDMI受信部12bは、水平帰線区間15(
図3参照)または垂直帰線区間16(
図3参照)において、複数のチャネルで、HDMI送信部11bから一方向に送信されてくる、音声データや制御データに対応する差動信号を受信する。
【0042】
すなわち、HDMI受信部12bは、HDMIレシーバ22を有する。レシーバ22は、TMDSチャネル#0,#1,#2で、HDMIケーブル13を介して接続されているHDMI送信部11bから一方向に送信されてくる、画素データに対応する差動信号と、音声データや制御データに対応する差動信号を、受信する。この際、同じくHDMI送信部11bからTMDSクロックチャネルで送信されてくるピクセルクロックに同期して受信する。
【0043】
HDMIソース送信部11bとHDMI受信部12bとからなるHDMIシステムの伝送チャネルには、画素データおよび音声データを伝送するための伝送チャネルとしての3つのTMDSチャネル#0乃至#2と、ピクセルクロックを伝送する伝送チャネルとしてのTMDSクロックチャネルの他に、DDC(Display Data Channel)23やCEC(Consumer Electronics Control)ライン24と呼ばれる伝送チャネルがある。
【0044】
DDC23は、HDMIケーブル13に含まれる2本の信号線からなり、HDMI送信部11bが、HDMIケーブル13を介して接続されたHDMI受信部12bから、E-EDID(Enhanced Extended Display Identification Data)を読み出すために使用される。すなわち、HDMI受信部12bは、HDMIレシーバ22の他に、自身の性能(Configuration・Capability)に関する性能情報であるE-EDIDを記憶している、EDID ROM(Read Only Memory)を有している。
【0045】
HDMI送信部11bは、HDMIケーブル13を介して接続されているHDMI受信部12bから、当該HDMI受信部12bのE-EDIDを、DDC23を介して読み出す。そして、HDMI送信部11bは、そのE-EDIDに基づき、HDMI受信部12bの性能の設定、すなわち、例えば、HDMI受信部12bを有する電子機器が対応している画像のフォーマット(プロファイル)、例えば、RGB、YCbCr4:4:4、YCbCr4:2:2等を認識する。
【0046】
CECライン24は、HDMIケーブル13に含まれる1本の信号線からなり、HDMI送信部11bとHDMI受信部12bとの間で、制御用のデータの双方向通信を行うために用いられる。また、HDMIケーブル13には、HPD(Hot Plug Detect)と呼ばれるピンに接続されるライン(HPDライン)25が含まれている。
【0047】
ソース機器は、このライン25を利用して、直流バイアス電位により、シンク機器の接続を検出することができる。この場合、HPDラインは、ソース機器側から見ると、直流バイアス電位によってシンク機器から接続状態の通知を受ける機能を有するものとなる。一方、このHPDラインは、シンク機器側から見ると、直流バイアス電位によってソース機器に接続状態を通知する機能を有するものとなる。
【0048】
また、HDMIケーブル13には、ソース機器からシンク機器に電源を供給するために用いられるライン(電源ライン)26が含まれている。さらに、HDMIケーブル13には、リザーブライン27が含まれている。HPDライン25とリザーブライン27を用いて、一対の差動伝送路を構成し、双方向通信路として用いる場合もある。
【0049】
図3は、TMDSチャネル#0,#1,#2において、横×縦が1920ピクセル×1080ラインの画像データが伝送される場合の、各種の伝送データの区間を示している。HDMIの3つのTMDSチャネル#0,#1,#2で伝送データが伝送されるビデオフィールド(Video Field)には、伝送データの種類に応じて、ビデオデータ区間17(Video Data Period)、データアイランド区間18(Data Island Period)、およびコントロール区間19(Control Period)の3種類の区間が存在する。
【0050】
ここで、ビデオフィールド区間は、ある垂直同期信号の立ち上がりエッジ(Active Edge)から次の垂直同期信号の立ち上がりエッジまでの区間であり、水平帰線期間15(Horizontal Blanking)、垂直帰線期間16(Vertical Blanking)、並びに、ビデオフィールド区間から、水平帰線期間および垂直帰線期間を除いた区間である有効画素区間14(Active Video)に分けられる。
【0051】
ビデオデータ区間17は、有効画素区間14に割り当てられる。このビデオデータ区間17では、非圧縮の1画面分の画像データを構成する1920ピクセル(画素)×1080ライン分の有効画素(Active Pixel)のデータが伝送される。データアイランド区間18およびコントロール区間19は、水平帰線期間15および垂直帰線期間16に割り当てられる。このデータアイランド区間18およびコントロール区間19では、補助データ(Auxiliary Data)が伝送される。
【0052】
すなわち、データアイランド区間18は、水平帰線期間15と垂直帰線期間16の一部分に割り当てられている。このデータアイランド区間18では、補助データのうち、制御に関係しないデータである、例えば、音声データのパケット等が伝送される。コントロール区間19は、水平帰線期間15と垂直帰線期間16の他の部分に割り当てられている。このコントロール区間19では、補助データのうちの、制御に関係するデータである、例えば、垂直同期信号および水平同期信号、制御パケット等が伝送される。
【0053】
この実施の形態において、ディクスプレーヤ11は、テレビ受信機12から、HDMIケーブル13を介して、このテレビ受信機12が対応可能なハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報およびガンマ補正方式情報を受信する。以下、ハイダイナミックレンジを適宜「HDR」と略記する。この場合、テレビ受信機12は、自身が対応するHDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正方式情報を記憶部に記憶しており、この伝送方式情報およびガンマ補正方式情報を、HDMIケーブル13を介してディスクプレーヤ11に送信する。なお、従来は、HDR画像の伝送仕様がなく、メーカー間での互換性がなかった。
【0054】
ディスクプレーヤ11は、テレビ受信機12から受信した伝送方式情報およびガンマ補正方式情報に基づいて、テレビ受信機が対応可能なHDR画像データの伝送方式から所定の伝送方式およびガンマ補正方式を選択する。この場合、ディスクプレーヤ11は、例えば、テレビ受信機12が対応可能なHDR画像データの伝送方式およびガンマ補正方式が複数ある場合には、最も画質劣化の少ない伝送方式および最も近似が容易なガンマ補正方式を選択する。
【0055】
ディスクプレーヤ11は、選択した伝送方式およびガンマ補正方式のHDR画像データを、HDMIケーブル13を介してテレビ受信機12に送信する。この際、ディスクプレーヤ11は、送信するHDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正情報を、HDMIケーブル13を介してテレビ受信機12に送信する。
【0056】
テレビ受信機12は、ディクスプレーヤ11から、HDMIケーブル13を介して、HDR画像データを受信すると共に、その伝送方式情報およびガンマ補正情報を受信する。テレビ受信機12は、受信したHDR画像データを、受信した伝送方式情報およびガンマ補正情報に基づいて処理し、表示用のHDR画像データを生成する。自然界の物体の最大輝度は2000cd/m2 以上にも達する。
【0057】
従来、例えば、ディスクプレーヤに記録されている画像データは最大輝度100cd/m2 という仕様の表示装置で表示されることを想定して輝度調整されている。つまり、従来は、自然界の輝度値に比べて画像データでは輝度が大幅に圧縮されている。また、表示装置の最大輝度が従来の100cd/m2を超えて1000cd/m2 程度のものが実用化されている。元々100cd/m2 で調整された画像データを表示装置で1000cd/m2 に合わせて輝度値を上げる処理を行うと画質に問題が生じる。
【0058】
HDR画像は、白レベル輝度100%以上の高輝度の画像を表現するために提案されている。通常の白レベル輝度100%は8ビットシステムではビット値が235または255で表現される。白レベル輝度100%を超える輝度を表現するためには階調8ビット以上のビット数が必要になる。つまり、HDR画像データは、10ビット、12ビット、16ビットなどの画像データとなる。
【0059】
図4は、従来の8ビット伝送方式の概念図を示している。
図4(a)は、元の10ビットのHDR画像データの輝度レベルとそのときのビット値の一例を示している。
図4(b)は、10ビットのHDR画像データを8ビット伝送方式で伝送するために変換された8ビットの画像データの輝度レベルとそのときのビット値の一例を示している。この場合、輝度レベル100%を8ビット値の「235」に割り当てるため、輝度200%は8ビット値の最大値である「255」となり、輝度圧縮が行われ、輝度108%を超える情報が失われる。
【0060】
[ディスクプレーヤの構成例]
図5は、ディスクプレーヤ11の構成例を示している。このディスクプレーヤ11は、HDMI端子11aと、HDMI送信部11bと、高速バスインタフェース11cを有している。また、このディスクプレーヤ11は、CPU(Central Processing Unit)104と、内部バス105と、フラッシュROM(Read Only Memory)106と、SDRAM(Synchronous Random Access Memory)107と、リモコン受信部108と、リモコン送信機109を有している。
【0061】
また、ディスクプレーヤ11は、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)インタフェース110と、BD(Blu-Ray Disc)ドライブ111と、イーサネットインタフェース(Ethernet I/F)112と、ネットワーク端子113を有している。また、ディスクプレーヤ11は、MPEG(Moving Picture Expert Group)デコーダ115と、グラフィック生成回路116と、映像出力端子117と、音声出力端子118と、HDR処理回路114を有している。
【0062】
また、ディスクプレーヤ11は、表示制御部121と、パネル駆動回路122と、表示パネル123と、電源部124を有していてもよい。なお、「イーサネット」および「Ethernet」は登録商標である。高速バスインタフェース11c、CPU104、フラッシュROM106、SDRAM107、リモコン受信部108、SATAインタフェース110、イーサネットインタフェース112およびMPEGデコーダ115は、内部バス105に接続されている。
【0063】
CPU104は、ディスクプレーヤ11の各部の動作を制御する。フラッシュROM106は、制御ソフトウェアの格納およびデータの保管を行う。SDRAM107は、CPU104のワークエリアを構成する。CPU104は、フラッシュROM106から読み出したソフトウェアやデータをSDRAM107上に展開してソフトウェアを起動させ、ディスクプレーヤ11の各部を制御する。
【0064】
リモコン受信部108は、リモコン送信機109から送信されたリモーコントロール信号(リモコンコード)を受信し、CPU104に供給する。CPU104は、リモコンコードに従ってディスクプレーヤ11の各部を制御する。なお、この実施の形態では、ユーザ指示入力部としてリモートコントロール部を示しているが、ユーザ指示入力部は、その他の構成、例えば、スイッチ、ホイール、近接/タッチにより指示入力を行うタッチパネル部、マウス、キーボード、カメラで指示入力を検出するジェスチャ入力部、音声により指示入力を行う音声入力部などであってもよい。
【0065】
BDドライブ101は、ディスク状記録メディアとしてのBDディスク(図示せず)に対して、コンテンツデータを記録し、あるいは、このBDからコンテンツデータを再生する。このBDドライブ111は、SATAインタフェース110を介して内部バス105に接続されている。MPEGデコーダ115は、BDドライブ111で再生されたMPEG2ストリームに対してデコード処理を行って画像および音声のデータを得る。
【0066】
グラフィック生成回路116は、MPEGデコーダ115で得られた画像データに対して、必要に応じてグラフィックスデータの重畳処理等を行う。映像出力端子117は、グラフィック生成回路116から出力される画像データを出力する。音声出力端子118は、MPEGデコーダ115で得られた音声データを出力する。
【0067】
パネル駆動回路122は、グラフィック生成回路260から出力される映像(画像)データに基づいて、表示パネル123を駆動する。表示制御部121は、グラフィクス生成回路116やパネル駆動回路122を制御して、表示パネル123における表示を制御する。表示パネル123は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)有機EL(Organic Electro-Luminescence)パネル等で構成されている。
【0068】
なお、この実施の形態では、CPU104の他に表示制御部121を有する例を示しているが、表示パネル123における表示をCPU104が直接制御するようにしてもよい。また、CPU104と表示制御部121は、1つのチップになっていても、複数コアであってもよい。電源部124は、ディスクプレーヤ11の各部に電源を供給する。この電源部124は、AC電源であっても、電池(蓄電池、乾電池)であってもよい。
【0069】
HDMI送信部(HDMIソース)11bは、HDMIに準拠した通信により、ベースバンドの画像(映像)と音声のデータを、HDMI端子11aから送出する。高速バスインインタフェース11cは、HDMIケーブル13を構成する所定ライン(この実施の形態においては、リザーブライン、HPDライン)を用いて構成される双方向通信路のインタフェースである。
【0070】
この高速バスインタフェース11cは、イーサネットインタフェース112とHDMI端子101との間に挿入されている。この高速バスインタフェース11cは、CPU104から供給される送信データを、HDMI端子101からHDMIケーブル13を介して相手側の機器に送信する。また、この高速バスインタフェース11cは、HDMIケーブル13からHDMI端子11aを介して相手側の機器から受信された受信データをCPU104に供給する。
【0071】
HDR処理回路114は、MPEGデコーダ115で得られた画像データのうち、HDR画像を表示するためのHDR画像データをHDMIのTMDSチャネルで送信する際に、このHDR画像データを伝送方式に応じた状態に加工処理する。ここで、HDR画像データは、例えば、ディープカラー(Deep Color)の画像フォーマットに準じて構成されるか、あるいは立体画像データフォーマットに準じて構成されるか、あるいはハイフレームレート画像フォーマットに準じて構成される。HDR処理回路114とHDMI送信部11bは、1つのチップになっていても、複数コアであってもよい。HDR画像データの伝送方式の種類、伝送方式の選択、各方式のパッキングフォーマット等の詳細は後述する。
【0072】
図5に示すディスクプレーヤ11の動作を簡単に説明する。記録時には、図示されないデジタルチューナを介して、あるいはネットワーク端子113からイーサネットインタフェース112を介して、あるいはHDMI端子11aから高速バスインタフェース11cを介して、記録すべきコンテンツデータが取得される。このコンテンツデータは、SATAインタフェース110に入力され、BDドライブ111によりBDに記録される。場合によっては、このコンテンツデータは、SATAインタフェース110に接続された、図示されないHDD(ハードディスクドライブ)に記録されてもよい。
【0073】
再生時には、BDドライブ111によりBDから再生されたコンテンツデータ(MPEGストリーム)は、SATAインタフェース110を介してMPEGデコーダ115に供給される。MPEGデコーダ115では、再生されたコンテンツデータに対してデコード処理が行われ、ベースバンドの画像および音声のデータが得られる。画像データは、グラフィック生成回路116を通じて映像出力端子117に出力される。また、音声データは、音声出力端子118に出力される。
【0074】
また、再生時には、MPEGデコーダ115で得られた画像データが、ユーザ操作に応じて、グラフィック生成回路116を通じてパネル駆動回路122に供給され、表示パネル123に再生画像が表示される。また、MPEGデコーダ115で得られた音声データが、ユーザ操作に応じて、図示しないスピーカに供給され、再生画像に対応した音声が出力される。
【0075】
また、この再生時に、MPEGデコーダ115で得られた画像および音声のデータをHDMIのTMDSチャネルで送信する場合には、これら画像および音声のデータは、HDMI送信部11bに供給されてパッキングされ、このHDMI送信部11bからHDMI端子11aに出力される。
【0076】
なお、画像データがHDR画像データである場合には、このHDR画像データは、HDR処理回路114により、選択された伝送方式に応じた状態に加工処理された後に、HDMI送信部11bに供給される。また、再生時に、BDドライブ111で再生されたコンテンツデータをネットワークに送出する際には、このコンテンツデータは、イーサネットインタフェース112を介して、ネットワーク端子113に出力される。同様に、再生時に、BDドライブ111で再生されたコンテンツデータをHDMIケーブル13の双方向通信路に送出する際には、当該コンテンツデータは、高速バスインタフェース11cを介して、HDMI端子11aに出力される。ここで、画像データを出力する前に、著作権保護技術、例えばHDCP、DTCP、DTCP+などを用いて暗号化してから伝送してもよい。
【0077】
[テレビ受信機の構成例]
図6は、テレビ受信機12の構成例を示している。このテレビ受信機12は、HDMI端子12aと、HDMI受信部12bと、高速バスインタフェース12cと、HDR処理回路204とを有している。また、テレビ受信機12は、アンテナ端子205と、デジタルチューナ206と、MPEGデコーダ207と、映像信号処理回路208と、グラフィック生成回路209と、パネル駆動回路210と、表示パネル211とを有している。
【0078】
また、テレビ受信機12は、音声信号処理回路212と、音声増幅回路213と、スピーカ214と、内部バス220と、CPU221と、フラッシュROM222と、SDRAM(Synchronous Random Access Memory)223とを有している。また、テレビ受信機12は、イーサネットインタフェース(Ethernet I/F)224と、ネットワーク端子225と、リモコン受信部226と、リモコン送信機227とを有している。また、テレビ受信機12は、表示制御部231と、電源部232を有している。なお、「イーサネット」および「Ethernet」は登録商標である。
【0079】
アンテナ端子205は、受信アンテナ(図示せず)で受信されたテレビ放送信号を入力する端子である。デジタルチューナ206は、アンテナ端子205に入力されたテレビ放送信号を処理して、ユーザの選択チャネルに対応した所定のトランスポートストリームから、パーシャルTS(Transport Stream)(映像データのTSパケット、音声データのTSパケット)を抽出する。
【0080】
また、デジタルチューナ206は、得られたトランスポートストリームから、PSI/SI(Program Specific Information/Service Information)を取り出し、CPU221に出力する。デジタルチューナ206で得られた複数のトランスポートストリームから任意のチャネルのパーシャルTSを抽出する処理は、PSI/SI(PAT/PMT)から当該任意のチャネルのパケットID(PID)の情報を得ることで可能となる。
【0081】
MPEGデコーダ207は、デジタルチューナ206で得られる映像データのTSパケットにより構成される映像PES(Packetized Elementary Stream)パケットに対してデコード処理を行って画像データを得る。また、MPEGデコーダ207は、デジタルチューナ206で得られる音声データのTSパケットにより構成される音声PESパケットに対してデコード処理を行って音声データを得る。
【0082】
映像信号処理回路208およびグラフィック生成回路209は、MPEGデコーダ207で得られた画像データ、あるいはHDMI受信部202で受信された画像データに対して、必要に応じてスケーリング処理(解像度変換処理)、グラフィックスデータの重畳処理、HDR画像データのガンマ補正等を行う。
【0083】
パネル駆動回路210は、グラフィック生成回路209から出力される映像(画像)データに基づいて、表示パネル211を駆動する。表示制御部231は、グラフィクス生成回路209やパネル駆動回路210を制御して、表示パネル211における表示を制御する。表示パネル211は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、有機EL(Organic Electro-Luminescence)パネル等で構成されている。
【0084】
なお、この実施の形態では、CPU221の他に表示制御部231を有する例を示しているが、表示パネル211における表示をCPU221が直接制御するようにしてもよい。また、CPU221と表示制御部231は、1つのチップになっていても、複数コアであってもよい。電源部232は、テレビ受信機12の各部に電源を供給する。この電源部232は、AC電源であっても、電池(蓄電池、乾電池)であってもよい。
【0085】
音声信号処理回路212はMPEGデコーダ207で得られた音声データに対してD/A変換等の必要な処理を行う。音声増幅回路213は、音声信号処理回路212から出力される音声信号を増幅してスピーカ214に供給する。なお、スピーカ214は、モノラルでもステレオでもよい。また、スピーカ214は、1つでもよく、2つ以上でもよい。また、スピーカ214は、イヤホン、ヘッドホンでもよい。また、スピーカ214は、2.1チャネルや、5.1チャネルなどに対応するものであってもよい。また、スピーカ214は、テレビ受信機12と無線で接続してもよい。また、スピーカ214は、他機器であってもよい。
【0086】
CPU221は、テレビ受信機12の各部の動作を制御する。フラッシュROM222は、制御ソフトウェアの格納およびデータの保管を行う。DRAM223は、CPU221のワークエリアを構成する。CPU221は、フラッシュROM222から読み出したソフトウェアやデータをSDRAM223上に展開してソフトウェアを起動させ、テレビ受信機12の各部を制御する。
【0087】
リモコン受信部226は、リモコン送信機227から送信されたリモーコントロール信号(リモコンコード)を受信し、CPU221に供給する。CPU221は、このリモコンコードに基づいて、テレビ受信機12の各部を制御する。なお、この実施の形態では、ユーザ指示入力部としてリモートコントロール部を示しているが、ユーザ指示入力部は、その他の構成、例えば、近接/タッチにより指示入力を行うタッチパネル部、マウス、キーボード、カメラで指示入力を検出するジェスチャ入力部、音声により指示入力を行う音声入力部などであってもよい。
【0088】
ネットワーク端子225は、ネットワークに接続する端子であり、イーサネットインタフェース224に接続される。高速バスインタフェース12c、CPU221、フラッシュROM222、SDRAM223、イーサネットインタフェース224、MPEGデコーダ207および表示制御部231は、内部バス220に接続されている。
【0089】
HDMI受信部(HDMIシンク)12bは、HDMIに準拠した通信により、HDMIケーブル13を介してHDMI端子12aに供給されるベースバンドの画像(映像)と音声のデータを受信する。高速バスインタフェース12cは、上述したディスクプレーヤ11の高速バスインタフェース11cと同様に、HDMIケーブル13を構成する所定ライン(この実施の形態においては、リザーブライン、HPDライン)を用いて構成される双方向通信路のインタフェースである。
【0090】
この高速バスインタフェース12cは、イーサネットインタフェース224とHDMI端子201との間に挿入されている。この高速バスインタフェース12cは、CPU221から供給される送信データを、HDMI端子12aからHDMIケーブル13を介して相手側の機器に送信する。また、この高速バスインタフェース12cは、HDMIケーブル13からHDMI端子12aを介して相手側の機器から受信された受信データをCPU221に供給する。
【0091】
HDR処理回路204は、HDMI受信部202で受信された画像データが、HDR画像データである場合には、そのHDR画像データに対して、伝送方式に対応した処理(デコード処理)を行って、HDR画像データを生成する。すなわち、このHDR処理回路204は、上述したディスクプレーヤ11のHDR処理回路114とは逆の処理を行って、HDR画像データを構成するデータを取得する。HDR処理回路204とHDMI受信部202、またはHDR処理回路204と映像信号処理回路208は、1つのチップになっていても、複数コアであってもよい。
【0092】
また、このHDR処理回路204は、HDR画像の下位8ビットの画像データで構成される第1のデータおよびHDR画像の上位ビットの画像データで構成される第2のデータから、あるいはHDR画像の上位8ビットの画像データで構成される第1のデータおよびHDR画像の下位ビットの画像データで構成される第2のデータから、HDR画像データを生成する演算を行う。
【0093】
なお、例えば、受信されたコンテンツデータをネットワークに送出する際には、このコンテンツデータは、イーサネットインタフェース224を介して、ネットワーク端子225に出力される。同様に、受信されたコンテンツデータをHDMIケーブル13の双方向通信路に送出する際には、当該コンテンツデータは、高速バスインタフェース12cを介して、HDMI端子11aに出力される。ここで、画像データを出力する前に、著作権保護技術、例えばHDCP、DTCP、DTCP+などを用いて暗号化してから伝送してもよい。
【0094】
図6に示すテレビ受信機12の動作を簡単に説明する。アンテナ端子205に入力されたテレビ放送信号はデジタルチューナ206に供給される。このデジタルチューナ206では、テレビ放送信号を処理して、ユーザの選択チャネルに対応した所定のトランスポートストリームが出力され、トランスポートストリームから、パーシャルTS(映像データのTSパケット、音声データのTSパケット)が抽出され、当該パーシャルTSはMPEGデコーダ207に供給される。
【0095】
MPEGデコーダ207では、映像データのTSパケットにより構成される映像PESパケットに対してデコード処理が行われて映像データが得られる。この映像データは、映像信号処理回路208およびグラフィック生成回路209において、必要に応じて、スケーリング処理(解像度変換処理)、グラフィックスデータの重畳処理等が行われた後に、パネル駆動回路210に供給される。そのため、表示パネル211には、ユーザの選択チャネルに対応した画像が表示される。
【0096】
また、MPEGデコーダ207では、音声データのTSパケットにより構成される音声PESパケットに対してデコード処理が行われて音声データが得られる。この音声データは、音声信号処理回路212でD/A変換等の必要な処理が行われ、さらに、音声増幅回路213で増幅された後に、スピーカ214に供給される。そのため、スピーカ214から、ユーザの選択チャネルに対応した音声が出力される。
【0097】
また、ネットワーク端子225からイーサネットインタフェース224に供給される、あるいは、HDMI端子12aから高速バスインタフェース12cを介して供給されるコンテンツデータ(画像データ、音声データ)は、MPEGデコーダ207に供給される。以降は、上述したテレビ放送信号の受信時と同様の動作となり、表示パネル211に画像が表示され、スピーカ214から音声が出力される。
【0098】
また、HDMI受信部12bでは、HDMI端子12aにHDMIケーブル13を介して接続されているディスクプレーヤ11から送信されてくる、画像データおよび音声データが取得される。画像データは、HDR処理回路204を介して映像信号処理回路208に供給される。また、音声データは、直接、音声信号処理回路212に供給される。以降は、上述したテレビ放送信号の受信時と同様の動作となり、表示パネル211に画像が表示され、スピーカ214から音声が出力される。
【0099】
なお、HDMI受信部12bで受信された画像データがHDR画像データである場合には、HDR処理回路204において、当該HDR画像データに対して伝送方式に対応した処理(デコード処理)が行われ、HDR画像データが生成される。そして、HDR処理回路204から映像信号処理部208には、HDR画像データが供給される。また、映像信号処理回路208では、HDR画像データが供給される場合には、HDR画像データに基づいて、HDR画像を表示するための画像データが生成され、HDMI受信部12bで受信したガンマ補正情報に基づきガンマ補正が行われる。そのため、表示パネル211には、HDR画像が表示される。
【0100】
[HDR画像データの伝送方式]
次に、HDR画像データの伝送方式について説明する。最初に、原信号のHDR画像データが、8ビット以上の画像データで構成される場合について説明する。ここでは、
図7~
図9に示すように、HDR画像データが、それぞれ、1920×1080pのピクセルフォーマットの画像データである場合を例にとって説明する。
【0101】
この原信号を、ベースバンドデジタルインタフェースで伝送する際、例えば、以下の3通りの伝送方式が考えられる。これらの方式は、原信号の品位を低下させることなく伝送が可能であることから、最も望ましい方式である。しかし、伝送帯域が1920×1080pの8ビットピクセルフォーマットの画像データの1.2倍以上必要となることから、伝送帯域に余裕がある際に可能となる。
【0102】
伝送方式(1)は、
図7に示すように、ディープカラー(Deep Color)の伝送フォーマットを用いて伝送する方式である。この場合、画像フォーマットは1920×1080pのピクセルフォーマットを選択し、後述する“DC-48bit”、“DC-36bit”、および“DC-30bit”のいずれかの1つの1ピクセル当たりのビット数を指定する情報および新たに定義するHDR伝送方式情報と共に伝送する。この場合、1ピクセルクロックで全てのピクセルデータは伝送できないため、HDR処理回路114またはHDMI送信部11bにてピクセルマッピング処理が必要となる。
【0103】
伝送方式(2)は、
図8に示すように、HDR画像データの下位8ビット分を立体映像フォーマットの左眼画像データ領域へ配置し、HDR画像データの残りの上位ビット分を立体映像フォーマットの右眼画像データ領域へ配置して伝送する方式である。この場合、映像フォーマットとして、1920×1080pのフレームパッキングという映像フォーマットを指定し、立体映像フォーマットの指定は行わず、新たに定義するHDR伝送方式情報と共に伝送する。この場合、HDR処理回路114にて、下位8ビットの画像データと上位ビットの画像データのスライス処理および所定の立体映像フォーマットへのビットマッピング処理が必要となる。
【0104】
なお、上述では、HDR画像データの残りの上位ビット分を立体映像フォーマットの右眼画像データ領域へ配置して伝送する旨を説明した。すなわち、HD画像データの残りの上位ビットは、HDR画像データが10ビット、12ビット、16ビットの画像データであるとき、それぞれ、2ビット、4ビット、8ビットとなる。この残りの上位ビットの代わりに、HDR画像データの上位8ビット分を立体映像フォーマットの右眼画像データ領域へ配置して伝送することも考えられる。
【0105】
また、上述では、HDR画像データの下位8ビット分を立体映像フォーマットの左眼画像データ領域へ配置し、HDR画像データの残りの上位ビット分を立体映像フォーマットの右眼画像データ領域へ配置して伝送する旨を説明した。しかし、HDR画像データの下位8ビット分を立体映像フォーマットの右眼画像データ領域へ配置し、HDR画像データの残りの上位ビット分を立体映像フォーマットの左眼画像データ領域へ配置して伝送することも考えられる。
【0106】
また、上述では、HDR画像データの下位8ビット分を立体映像フォーマットの左眼画像データ領域へ配置し、HDR画像データの残りの上位ビット分を立体映像フォーマットの右眼画像データ領域へ配置して伝送する旨を説明した。しかし、HDR画像データの上位8ビット分を立体映像フォーマットの左眼画像データ領域へ配置し、HDR画像データの残りの下位ビット分を立体映像フォーマットの右眼画像データ領域へ配置して伝送することも考えられる。
【0107】
伝送方式(3)は、
図9に示すように、HDR画像データの下位8ビット分をハイフレームレートの第1フレーム画像データ領域へ配置し、HDR画像データの残りの上位ビット分を第2フレーム画像データ領域へ配置して伝送する方式である。この場合、映像フォーマットとして、通常の1920×1080pのハイフレームレート映像フォーマットを指定し、新たに定義するHDR伝送方式情報と共に伝送する。この場合、HDR処理回路114にて、下位8ビットの画像データと上位ビットの画像データのスライス処理および所定のハイフレームレート映像フォーマットへのビットマッピング処理が必要となる。
【0108】
なお、上述では、HDR画像データの残りの上位ビット分を第2フレーム画像データ領域へ配置して伝送する旨を説明した。すなわち、HD画像データの残りの上位ビットは、HDR画像データが10ビット、12ビット、16ビットの画像データであるとき、それぞれ、2ビット、4ビット、8ビットとなる。この残りの上位ビットの代わりに、HDR画像データの上位8ビット分を第2フレーム画像データ領域へ配置して伝送することも考えられる。
【0109】
また、上述では、HDR画像データの下位8ビット分をハイフレームレートの第1フレーム画像データ領域へ配置し、HDR画像データの残りの上位ビット分を第2フレーム画像データ領域へ配置して伝送する旨を説明した。しかし、DR画像データの下位8ビット分をハイフレームレートの第2フレーム画像データ領域へ配置し、HDR画像データの残りの上位ビット分を第1フレーム画像データ領域へ配置して伝送することも考えられる。
【0110】
また、上述では、HDR画像データの下位8ビット分をハイフレームレートの第1フレーム画像データ領域へ配置し、HDR画像データの残りの上位ビット分を第2フレーム画像データ領域へ配置して伝送する旨を説明した。しかし、HDR画像データの上位8ビット分をハイフレームレートの第1フレーム画像データ領域へ配置し、HDR画像データの残りの下位ビット分を第2フレーム画像データ領域へ配置して伝送することも考えられる。
【0111】
なお、伝送方式(2)、(3)の場合、上述のテレビ受信機12のHDR処理回路204は、立体映像フォーマットあるいはハイフレームレート映像フォーマットより、それぞれHDR画像データの下位8ビットと上位ビット、あるいは上位8ビットと下位ビットを分離抽出する処理を行う。
【0112】
[HDR画像データのガンマ補正方式]
次に、HDR画像データのガンマ補正方式について説明する。
【0113】
ガンマ補正方式(1)は、
図10に示すように、輝度100%時の想定される表示パネル211の輝度レベルと、伝送されるHDR画像の最大輝度レベルと、輝度0%を表す画像データのビット値と、輝度100%を表す画像データのビット値と、HDR画像で表現される最大白レベルを表す画像データのビット値を指定することで、ガンマ補正カーブを近似することができ、この近似カーブに基づき画像補正を行うことで、想定されるHDR画像が表示できる。
【0114】
ガンマ補正方式(2)は、
図11に示すように、指定された輝度入力レベル時の想定される表示パネル211の出力輝度レベルと、伝送されるHDR画像の輝度ダイナミックレンジ値と、最大輝度レベルを指定することで、ガンマ補正カーブを近似することができ、この近似カーブに基づき画像補正を行うことで、想定されるHDR画像が表示できる。
【0115】
ガンマ補正方式(3)は、
図12に示すように、ITU-R BT.1886で定義される輝度100%時の輝度レベルと、輝度0%時の輝度レベルと、ガンマ値を指定することで、ガンマ補正カーブを近似することができ、この近似カーブに基づき画像補正を行うことで、想定されるHDR画像が表示できる。
【0116】
[EDIDのデータ構造例]
図13は、E-EDIDのデータ構造例を示している。このE-EDIDは、基本ブロックと拡張ブロックとからなっている。基本ブロックの先頭には、“E-EDID1.3 Basic Structure”で表されるE-EDID1.3の規格で定められたデータが配置され、続いて“Preferred timing”で表される従来のEDIDとの互換性を保つためのタイミング情報、および“2nd timing”で表される従来のEDIDとの互換性を保つための“Preferred timing”とは異なるタイミング情報が配置されている。
【0117】
また、基本ブロックには、“2nd timing”に続いて、“Monitor NAME”で表される表示装置の名前を示す情報、および“Monitor Range Limits”で表される、アスペクト比が4:3および16:9である場合についての表示可能な画素数を示す情報が順番に配置されている。
【0118】
拡張ブロックの先頭には、 “Short Video Descriptor”で表される、表示可能な画像サイズ(解像度)、フレームレート、インターレースであるかプログレッシブであるかを示す情報、アスペクト比などの情報が記述されたデータ、“Short Audio Descriptor”で表される、再生可能な音声コーデック方式、サンプリング周波数、カットオフ帯域、コーデックビット数などの情報が記述されたデータ、および“Speaker Allocation”で表される左右のスピーカに関する情報が順番に配置されている。
【0119】
また、拡張ブロックには、“Speaker Allocation”に続いて、“Vender Specific”で表されるメーカーごとに固有に定義されたデータ、“3rd timing”で表される従来のEDIDとの互換性を保つためのタイミング情報、および“4th timing”で表される従来のEDIDとの互換性を保つためのタイミング情報が配置されている。
【0120】
[VendorSpecificDataBlock(VSDB)領域のデータ構造例]
この実施の形態においては、このVSDB領域に、HDR画像情報を記憶するために拡張するデータエリアを定義する。
図14は、VSDB領域のデータ構造例を示している。このVSDB領域には、1バイトのブロックである第0ブロック乃至第Nブロックが設けられている。
【0121】
第8バイトの第4ビットおよび既に定義された第0バイトから第Mバイトに続く第M+1バイトから第M+3バイトに、シンク機器(この実施の形態では、テレビ受信機12)が記憶しておくべきHDR画像情報のデータ領域が定義される。
【0122】
まず、第0バイトから第8バイトについて説明する。“Vender Specific”で表されるデータの先頭に配置された第0バイトには、“Vendor-Specific tag code(=3)”で表されるデータ領域を示すヘッダ、および“Length(=N)”で表されるVSDBデータの長さを示す情報が配置される。また、第1バイト乃至第3バイトには、“24bit IEEE Registration Identifier(0x000C03)LSB first”で表されるHDMI(R)用として登録された番号“0x000C03“を示す情報が配置される。
【0123】
さらに、第4バイトおよび第5バイトには、”A“、”B“、”C“、および”D“のそれぞれにより表される、24bitのシンク機器の物理アドレスを示す情報が配置される。第6バイトには、“Supports-AI”で表されるシンク機器が対応している機能を示すフラグ、“DC-48bit”、“DC-36bit”、および“DC-30bit”のそれぞれで表される1ピクセル当たりのビット数を指定する情報のそれぞれ、“DC-Y444”で表される、シンク機器がYCbCr4:4:4の画像の伝送に対応しているかを示すフラグ、および“DVI-Dual”で表される、シンク機器がデュアルDVI(Digital Visual Interface)に対応しているかを示すフラグが配置されている。
【0124】
また、第7バイトには、“Max-TMDS-Clock”で表されるTMDSのピクセルクロックの最大の周波数を示す情報が配置される。第8バイトには、Latencyフィールドの存在を指定する情報、Interlace Latencyフィールドの存在を指定する情報、3Dビデオフォーマットの拡張の存在を指定する情報、コンテンツタイプ(CNC)の機能の対応を指定する情報のフラグが配置されている。この第8バイトの第4ビットに、シンク機器が対応するHDR情報が存在するかどうかのフラグが新規に配置される。このフラグがTrueの場合には、第15+Mバイトから第18+MバイトにHDRに関する情報が存在することを示す。
【0125】
次に、第15+Mバイトから第18+Mバイトについて説明する。第15+Mバイトの第7ビットには、ソース機器でHDR機能に関する処理を禁止するかどうかを示す。第15+Mバイトの第6ビットから第4ビットには、シンク機器が対応しているHDR画像の3通り(上述の伝送方式(1)~(3))のビデオフォーマットを示すデータが書き込まれる。
【0126】
第15+Mバイトの第3ビットから第0ビットは、これ以外の方式が提案された場合に、割当が可能となっている。第16+Mバイトの第7ビットから第5ビットには、シンク機器が対応しているHDR画像のガンマ補正の3通りの方式を示すデータが書き込まれる。第16+Mバイトの第4ビットから第0ビットは、これ以外のガンマ補正方式が提案された場合に、割当が可能となっている。
【0127】
例として、第7ビットがTrueの場合は、ソース機器ではHDR画像の輝度伸長やビット圧縮等の処理を禁止する。第17+Mバイトには、シンク機器の表示パネル部211の最大輝度値をcd/m2の単位で指定する。第18+Mバイトには、シンク機器の映像信号処理回路208で処理可能な最大輝度伸長レベルを%の単位で指定する。これらは、第15+Mバイトの第7ビットの“Raw”がFalseの場合にソース機器で実施するHDR画像の輝度伸長・ビット圧縮処理等に必要なシンク機器の情報として用いられる。
【0128】
ここでは、VSDB領域を用いてHDR伝送情報を記憶させる方法を提案しているが、E-EDIDのデータ構造では、例えばVCDB(Video Capability Data Block)の様に、これ以外のデータ領域でも実現可能なため、この方法に限定はされない。
【0129】
図1に示すAVシステム10において、ディスクプレーヤ(ソース機器)11のCPU104は、HPDライン(
図2参照)で、テレビ受信機(シンク機器)12の接続を確認する。その後、ディスクプレーヤ11のCPU104は、DDC23(
図2参照)を用いて、テレビ受信機12からE-EDID、従ってHDR画像情報を読み出し、テレビ受信機12が対応するHDR画像の伝送方式を認識する。
【0130】
図1に示すAVシステム10において、ディスクプレーヤ11は、HDR画像データをテレビ受信機12に伝送する際、上述したようにテレビ受信機12から読み出したHDR画像情報に基づいて、テレビ受信機12が対応可能なHDR画像データの伝送方式およびガンマ補正方式のうちいずれかの伝送方式およびガンマ補正方式を選択して、伝送する。その際、ディスクプレーヤ11は、テレビ受信機12に、現在伝送しているHDR画像フォーマットに関する情報を送信する。
【0131】
この場合、ディスクプレーヤ11は、テレビ受信機12に送信するHDR画像データ(映像信号)のブランキング期間にその情報を挿入することで、当該情報をテレビ受信機12に送信する。ここで、ディスクプレーヤ11は、例えば、HDMIのVendor Specific InfoFrame(以降、「VSIF」と呼ぶ)パケット等を用いて、現在伝送している画像フォーマットに関する情報をHDR画像データのブランキング期間に挿入する。VSIFパケットは、上述したデータアイランド区間
18(
図3参照)に配置される。
【0132】
[VSIFパケットのデータ構造例]
図15は、VSIFパケットのデータ構造例を示している。HDMIでは、このVSIFパケットにより、画像に関する付帯情報をソース機器からシンク機器に伝送可能となっている。第0バイトにデータのチェックサムが定義されている。第1バイトから第3バイトには、“24bit IEEE Registration Identifier(0x000C03)LSB first”で表されるHDMI(R)用として登録された番号“0x000C03“を示す情報が配置される。
【0133】
第4バイトの第7ビットには、第4バイト以降の第5バイトから第7+Nバイトの3Dデータが存在するかどうかを示すフラグが指定される。続く第6ビットには、HDR画像データの伝送情報が第8+Nバイト以降に存在するかどうかを示す“HDR_Format”フラグが指定される。この“HDR_Format”フラグがFalseの場合は、HDR画像データの伝送ではないことを示す。“HDR_Format”フラグがTrueの場合は、第8+Nバイトから第11+M+NバイトにHDR画像に関する付帯情報が指定される。
【0134】
第8+Nバイトの第7ビットには、伝送するHDR画像が輝度伸長や輝度圧縮等の処理をソース機器で実施しているかどうかの情報が指定される。“Raw”がTrueの場合には、ソース機器で輝度伸長等の処理を実施していないことを示す。“Raw”がFalseの場合には、ソース機器で輝度伸長等の処理を実施していることを示す。
【0135】
続く第6ビットから第4ビットには、HDR画像の3通り(上述の伝送方式(1)~(3))の伝送方式(映像フォーマット)のうちいずれが選択されているかの情報が指定される。この場合、第6ビットから第4ビットは、伝送方式(1)のときは0b001に、伝送方式(2)のときは0b010に、伝送方式(3)のときは0b011に設定される。第6ビットから第4ビットの0b100から0b111と第3ビットから第0ビットは、これ以外の方式が提案された場合に、割当が可能となっている。
【0136】
第9+Nバイトの第7ビットから第4ビットには、HDR画像のガンマ補正方式の3通り(上述のガンマ補正方式(1)~(3))のうちいずれかが選択されているかの情報が指定される。この場合、第7ビットから第4ビットは、ガンマ補正方式(1)のときは0b0001に、ガンマ補正方式(2)のときは0b0010に、ガンマ補正方式(3)のときは0b0011に設定される。第7ビットから第5ビットの0b0100から0b1111と第4ビットから第0ビットは、これ以外の方式が提案された場合に、割当が可能となっている。第10+Nバイトには、第11+Nバイト以降に指定されるガンマ補正方式のデータのバイト長(M)が指定される。
【0137】
図16は、ガンマ補正方式(1)(
図10参照)のガンマ補正のデータ構造を示す。第10+Nバイトは、ガンマ補正方式(1)のデータ長9が指定される。第11+Nバイトから第12+Nバイトには、輝度100%時の想定される表示パネル211の輝度レベル「Reference_Screen_Luminance_White」がcd/m2の単位で指定される。第13+Nバイトから第14+Nバイトには、伝送されるHDR画像の最大輝度レベル「Extended_Range_White_Level」が%の単位で指定される。
【0138】
第15+Nバイトには、輝度レベル0%を表す画像データのビット値「Nominal_Black_Level_Code_Value」が指定される。通常、0~64の値を指定するため1バイト長となっている。第16+Nバイトから第17+Nバイトには、輝度レベル100%を表す画像データのビット値「Nominal_White_Level_Code_Value」が指定される。第18+Nバイトから第19+Nバイトには、HDR画像で表現される最大白レベルを表す画像データのビット値「Extended_White_Level_Code_Value」が指定される。
【0139】
上述の
図10には、VSIFパケットで伝送されるHDR情報(1)、すなわち上述した「Extended_Range_White_Level」、「Nominal_Black_Level_Code_Value」、「Nominal_White_Level_Code_Value」、「Extended_White_Level_Code_Value」の値の一例を示している。この例は、「Extended_Range_White_Level」が“400”で、ビット長が10ビットの場合における例である。
【0140】
図17は、ガンマ補正方式(2)のガンマ補正のデータ構造を示す。第10+Nバイトは、ガンマ方式(2)のデータ長13が指定される。第11+Nバイトから第12+Nバイトには、方式(2)の入力輝度レベル「Input_Knee_Point」が0.1%の単位で指定される。第13+Nバイトから第14+Nバイトには、出力輝度レベル「Output_Knee_Point」が0.1%の単位で指定される。
【0141】
第15+Nバイトから第18+Nバイトには、伝送されるHDR画像のダイナミックレンジ「Dynamic_Range」が0.1%の単位で指定される。第19+Nバイトから第22+Nバイトには、最大ダイナミックレンジでの輝度レベル「Dynamic_Range_Luminance」がcd/m2の単位で指定される。
【0142】
上述の
図11は、VSIFパケットで伝送されるHDR情報(2)、すなわち上述した「Input_Knee_Point」、「Output_Knee_Point」、「Dynamic_Range」、「Dynamic_Range_Luminance」の値の一例を示している。ここでは、一組の「Knee_Point」のデータ構造を示したが、複数の「Knee_Point」のデータで、より精密な曲線カーブを近似することも可能である。
【0143】
図18は、ガンマ方式(3)のガンマ補正のデータ構造を示す。第10+Nバイトは、ガンマ補正方式(3)のデータ長4が指定される。第11+Nバイトから第12+Nバイトには、輝度100%時の輝度レベル「Screen_Luminance_White_Level」がcd/m2の単位で指定される。第13+Nバイトには、輝度レベル0%の輝度レベル「Screen_Luminance_Black_Level」がcd/m2の単位で指定される。通常、0~64の値を指定するため1バイト長となっている。第14+Nバイトには、ガンマ値「Gamat_Value」が指定される。
【0144】
上述の
図12には、VSIFパケットで伝送されるHDR情報(3)、すなわち上述した「Screen_Luminance_White_Level」、「Screen_Luminance_Black_Level」、「Gamat_Value」を用いた計算式の一例を示している。
【0145】
シンク機器(この実施の形態では、テレビ受信機12)は、第8+Nバイトの第6ビットから第4ビットのいずれかのビットがTrueに設定されている場合に、HDR画像データが伝送されていると判定できる。さらに、シンク機器は、第6ビットから第4ビットのいずれのビットがTrueに設定されているかにより、伝送方式(映像フォーマット)を判定できる。
【0146】
すなわち、第6ビットから第4ビットが0b001に設定されている場合、1920×1080pのディープカラー(Deep Color)という映像フォーマットが用いられてHDR画像データの伝送が行われていることがわかる(
図7参照)。また、第6ビットから第4ビットが0b010に設定されている場合、1920×1080pのフレームパッキングという立体映像フォーマットが用いられてHDR画像データの伝送が行われていることがわかる(
図8参照)。また、第6ビットから第4ビットが0b011に設定されている場合、1920×1080pのハイフレームレート映像フォーマットが用いられてHDR画像データの伝送が行われていることがわかる(
図9参照)。
【0147】
また、第9+Nバイトの第7ビットから第4ビットの値により、HDR画像のガンマ補正の方式を判定できる。すなわち、第7ビットから第4ビットが0b0001に設定されている場合、ガンマ補正の方式(1)が用いられてHDR画像データの伝送が行われていることがわかる(
図10参照)。また、第7ビットから第4ビットが0b0010に設定されている場合、ガンマ補正の方式(2)が用いられてHDR画像データの伝送が行われていることがわかる(
図11参照)。また、第7ビットから第4ビットが0b0011に設定されている場合、ガンマ補正の方式(3)が用いられてHDR画像データの伝送が行われていることがわかる(
図12参照)。
【0148】
なお、ここでは、VSIFパケットを用いてHDR伝送情報を伝送する方法を提案しているが、例えばAV(Auxiliary Video) InfoFrameの様に、これ以外のデータパケットでも実現可能なため、この方法に限定はされない。ただし、テレビ受信機(シンク機器)12のHDRに関する情報をE-EDIDデータ領域のVSDB領域を用いてディスクプレーヤ(ソース機器)11に伝送する場合は、ディスクプレーヤ11のHDRに関する情報は、VSIFパケットで伝送することが望ましい。
【0149】
[機器接続時のソース機器の処理例]
次に、
図1に示すAVシステム10において、ディスクプレーヤ(ソース機器)11における、テレビ受信機(シンク機器)12の接続時の処理について、
図19のフローチャートを参照して説明する。
【0150】
ディスクプレーヤ11は、ステップST1において、処理を開始し、その後に、ステップST2の処理に移る。このステップST2において、ディスクプレーヤ11は、HPD信号がハイレベル「H」にあるか否かを判定する。HPD信号がハイレベル「H」にないとき、ディスクプレーヤ11にテレビ受信機(シンク機器)12が接続されていない。このとき、ディスクプレーヤ11は、直ちに、ステップST8に進み、処理を終了する。
【0151】
HPD信号がハイレベル「H」にあるとき、ディスクプレーヤ11は、ステップST3において、テレビ受信機12のE-EDIDを読み出す。そして、ディスクプレーヤ11は、ステップST4において、HDR画像情報(HRDデータ)があるか否かを判定する。HDR画像情報がないとき、ディスクプレーヤ11は、ステップST7において、VSIFパケットにHDR画像の非伝送を示すデータを設定し、その後に、ステップST8に進み、処理を終了する。ここで、HDR画像の非伝送を示すデータの設定とは、VSIFパケット(
図15参照)の第4バイトの第6ビットをローレベル「L」に設定することを意味する。
【0152】
また、ステップST4でHDR画像情報があるとき、ディスクプレーヤ11は、ステップST5において、HDR画像データの伝送方式およびガンマ補正方式を決定する。そして、ディスクプレーヤ11は、ステップST6において、VSIFパケットに、HDR画像データの伝送方式およびガンマ補正方式を示すデータを設定し、その後に、ステップST8に進み、処理を終了する。
【0153】
[ソース機器でのHDR伝送方式の選択処理例]
次に、
図1に示すAVシステム10において、ディスクプレーヤ(ソース機器)11におけるHDR画像データの伝送方式の決定処理(
図19のステップST5の処理)について、
図20、
図21のフローチャートを参照して説明する。
【0154】
ディスクプレーヤ11は、ステップST11において、処理を開始し、その後に、ステップST12の処理に移る。このステップST12において、ディスクプレーヤ11は、テレビ受信機(シンク機器)12のVSDB領域の第8バイトの第4ビットがハイレベル「H」にあるか否かを判定する。第8バイトの第4ビットがハイレベル「H」にないとき、ディスクプレーヤ11は、ステップST13において、VSIFパケットにHDR画像の非伝送を示すデータを設定し、その後に、ステップST27に進み、処理を終了する。ここで、HDR画像の非伝送を示すデータの設定とは、VSIFパケット(
図12参照)の第4バイトの第6ビットを「L」に設定することを意味する。
【0155】
ステップST12で第8バイトの第4ビットがハイレベル「H」にあるとき、ディスクプレーヤ11は、ステップST14の処理に移る。このステップST14において、ディスクプレーヤ11は、テレビ受信機12のVSDB領域の第15+Mバイトの第7ビットがハイレベル「H」にあるか否かを判定する。第15+Mバイトの第7ビットがハイレベル「H」にないとき、ディスクプレーヤ11は、ステップST15において、VSDB領域の第17+Mバイトおよび第18+Mバイトを読み出し、次のステップST16に進む。
【0156】
ディスクプレーヤ11は、ステップST16において、読み出した第17+Mバイトの表示パネル211の最大輝度(cd/m2)と第18+Mバイトの最大輝度拡張レベル(%)のデータに基づき、伝送するHDR画像の輝度圧縮処理を実施し、次のステップST17に進む。このステップST17において、ディスクプレーヤ11は、VSIFパケットにHDR画像の輝度圧縮処理の実施を示すデータおよびガンマ補正情報を設定し、その後に、ステップST27に進み、処理を終了する。ここで、HDR画像の輝度圧縮の実施を示すデータの設定とは、VSIFパケット(
図15参照)の第8+Nバイトの第7ビットを“False=「L」”に設定することを意味する。
【0157】
また、ステップST14で第15+Mバイトの第7ビットがハイレベル「H」にあるとき、ディスクプレーヤ11は、ステップST18において、HDR画像の輝度圧縮処理を実施せずに、次のステップ19に進む。このステップST19において、ディスクプレーヤ11は、VSDB領域の第15+Mバイトの第6ビットがハイレベル「H」に設定されているかどうかを判断する。
【0158】
第15+Mバイトの第6ビットがハイレベル「H」にあるとき、ディスクプレーヤ11は、ステップST20において、HDR画像伝送方式の方式(1)を選択し、次のステップ21に進む。ディスクプレーヤ11は、このステップST21において、VSIFパケットにHDR画像の伝送方式(1)を示すデータを設定し、その後に、ステップST26-1に進む。ここで、HDR画像の伝送方式(1)を示すデータの設定とは、VSIFパケット(
図15参照)の第8+Nバイトの第6ビットから第4ビットを「0b001」に設定することを意味する。
【0159】
また、ステップST19で第15+Mバイトの第6ビットがローレベル「L」にあるとき、次のステップST22に進む。このステップST22において、ディスクプレーヤ11は、VSDB領域の第15+Mバイトの第5ビットがハイレベル「H」に設定されているかどうかを判断する。第15+Mバイトの第5ビットがハイレベル「H」にあるとき、ディスクプレーヤ11は、ステップST23において、HDR画像伝送方式の方式(2)を選択し、次のステップ24に進む。
【0160】
このステップST24において、ディスクプレーヤ11は、VSIFパケットにHDR画像の伝送方式(2)を示すデータを設定し、その後に、ステップST26-1に進む。ここで、HDR画像の伝送方式(2)を示すデータの設定とは、VSIFパケット(
図15参照)の第8+Nバイトの第6ビットから第4ビットを「0b010」に設定することを意味する。
【0161】
また、ステップST22で第15+Mバイトの第5ビットがハイレベル「H」にないとき、ディスクプレーヤ11は、ステップST25において、HDR画像伝送方式の方式(3)を選択し、次のステップ26に進む。このステップST26において、ディスクプレーヤ11は、VSIFパケットにHDR画像の伝送方式(3)を示すデータを設定し、その後に、ステップST26-1に進む。ここで、HDR画像の伝送方式(3)を示すデータの設定とは、VSIFパケット(
図15参照)の第8+Nバイトの第6ビットから第4ビットを「0b011」に設定することを意味する。
【0162】
ステップST26-1において、ディスクプレーヤ11は、VSDBパケットの第16+Mバイトの第6ビットがハイレベル「H」にあるか否かを判定する。第16+Mバイトの第6ビットがハイレベル「H」のとき、ディスクプレーヤ11は、ステップST26-2において、VSIF領域の第9+Nバイトの第7ビットから第4ビットを「0b0010」に設定し、第10+Nバイトから第22+Nバイトにガンマ補正方式(2)のデータを設定し、ステップST27に進み、処理を終了する。
【0163】
また、ステップST26-1において、VSDBパケットの第16+Mバイトの第6ビットがハイレベル「H」にないとき、ディスクプレーヤ11は、ステップST26-3に進む。このステップST26-3において、ディスクプレーヤ11は、VSDBパケットの第16+Mバイトの第7ビットがハイレベル「H」にあるか否かを判定する。第16+Mバイトの第7ビットがハイレベル「H」のとき、ディスクプレーヤ11は、ステップST26-4において、VSIF領域の第9+Nバイトの第7ビットから第4ビットを「0b0001」に設定し、第10+Nバイトから第19+Nバイトにガンマ補正方式(1)のデータを設定し、ステップST27に進み、処理を終了する。
【0164】
また、ステップST26-3において、第16+Mバイトの第7ビットがハイレベル「H」にないとき、ディスクプレーヤ11は、ステップST26-5に進む。このステップST26-5において、ディスクプレーヤ11は、VSDBパケットの第16+Mバイトの第5ビットがハイレベル「H」にあるか否かを判定する。第16+Mバイトの第5ビットがハイレベル「H」のとき、ディスクプレーヤ11は、ステップST26-6において、VSIF領域の第9+Nバイトの第7ビットから第4ビットを「0b0011」に設定し、第10+Nバイトから第14+Nバイトにガンマ補正方式(3)のデータを設定し、ステップST27に進み、処理を終了する。
【0165】
また、ステップST26-5において、VSDBパケットの第16+Mバイトの第5ビットがハイレベル「H」にないとき、ディスクプレーヤ11は、ステップST26-7に進む。このステップST26-7において、VSIF領域の第9+Nバイトの第7ビットから第4ビットを「0b0000」に設定し、第10+Nバイトを「L」に設定し、ステップST27に進み、処理を終了する。
【0166】
[シンク機器の省エネモード設定時の処理例]
次に、
図1に示すAVシステム10において、テレビ受信機(シンク機器)12における、省エネモード設定時の処理について、
図22のフローチャートを参照して説明する。テレビ受信機12は、ステップST30において、処理を開始し、その後に、ステップST31の処理に移る。このステップST31において、テレビ受信機12は、自身の動作モードが省エネモード(省エネルギーモード)に設定されているか否かを判定する。
【0167】
省エネモードが設定されているとき、テレビ受信機12は、表示パネル211の輝度を低減して画像を表示することで消費電力を抑える動作をユーザが選択していることから、必要以上のHDR輝度伸長を行うことは省エネの観点から望ましくない。そのため、テレビ受信機12は、省エネモードが設定されているとき、ステップST32の処理に移る。
【0168】
このステップST32において、テレビ受信機12は、自身のE-EDIDのVSDB領域にある第15+Mバイトの第7ビットを“False=「L」”に設定する。また、テレビ受信機12は、このステップST32において、さらに、第17+Mバイトの表示パネル211の最大輝度レベルおよび第18+Mバイトの最大輝度レンジの値を省エネモードで設定される輝度レベルと最大輝度レンジの値に設定する。その後、テレビ受信機12は、ステップST34に進み、処理を終了する。
【0169】
また、ステップST31で省エネモードが設定されていないとき、テレビ受信機12は、ステップST33の処理に移る。このステップST33において、テレビ受信機12は、自身のE-EDIDのVSDB領域にある第15+Mバイトの第7ビットを“True=「H」”に設定する。また、テレビ受信機12は、このステップST33において、さらに、第17+Mバイトの表示パネル211の最大輝度レベルおよび第18+Mバイトの最大輝度レンジの値を自身の最大値に設定する。その後、テレビ受信機12は、ステップST34に進み、処理を終了する。
【0170】
[シンク機器の省エネルギーモード解除の処理例]
次に、
図1に示すAVシステム10において、テレビ受信機(シンク機器)12における、省エネモード設定時にディスクプレーヤ(ソース機器)11からHDR画像の伝送が開始された時の処理について、
図23のフローチャートを参照して説明する。
【0171】
テレビ受信機12は、ステップST40において、処理を開始し、その後に、ステップST41の処理に移る。このステップST41において、テレビ受信機12は、ディスクプレーヤ11から伝送されるVSIFパケット(
図15参照)の第4バイトの第6ビットがハイレベル「H」に設定されているか否かを判定する。第4バイトの第6ビットがハイレベル「H」に設定されていない場合は、HDR画像の伝送ではないと判断し、省エネモードを解除せず、その後、ステップST47に進み、処理を終了する。
【0172】
ステップST41で第4バイトの第6ビットがハイレベル「H」に設定されている場合は、テレビ受信機12は、次のステップST42に進む。このステップST42において、テレビ受信機12は、自身が省エネモードに設定されているか否かを判定する。省エネモードに設定されていない場合は、テレビ受信機12は、HDR画像の受信が可能であると判断し、省エネモードにせず、その後、ステップST47に進み、処理を終了する。
【0173】
ステップST42で省エネモードに設定されている場合は、テレビ受信機12は、次のステップST43に進む。このステップST43において、テレビ受信機12は、省エネモードを解除してHDR画像の受信を実施するか否かをユーザが指示するための選択画面を表示パネル211に表示して、ユーザに通知し、ユーザの選択を待ち、次のステップST44に進む。
【0174】
このステップST44において、テレビ受信機12は、省エネモードを解除してHDR画像の受信を実施する選択をユーザが指示したか否か判断する。ユーザが省エネモードの解除を希望しない場合は、省エネモードを解除せず、その後、ステップST47に進み、処理を終了する。
【0175】
ステップST44でユーザが省エネモードの解除を希望する場合は、テレビ受信機12は、次のステップ45に進む。このステップST45において、テレビ受信機12は、省エネモードを解除してHDR画像の受信を実施するために、VSDB領域(
図14参照)の第15+Mバイトの第7ビットをハイレベル「H」に設定し、第17+Mバイトと第18+Mバイトを自身の表示パネル211が表示できる輝度値と輝度レベルの最大値に設定し、次のステップST46に進む。このステップST46において、テレビ受信機12は、省エネモードを解除し、その後、ステップST47に進み、処理を終了する。
【0176】
以上説明したように、
図1に示すAVシステム10においては、ディスクプレーヤ11からテレビ受信機12に、HDR画像データがHDMIケーブル13を介して送信されると共に、このHDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正情報が同じHDMIケーブル13を介して送信されるものであり、HDR画像データの伝送を良好に行うことができる。例えば、テレビ受信機12は、受信される伝送方式情報およびガンマ補正情報に基づいて、受信されるHDR画像データを適切に処理できる。
【0177】
また、
図1に示すAVシステム10においては、ディスクプレーヤ11では、HDR画像データの伝送方式およびガンマ補正方式として、テレビ受信機12が対応可能な方式が選択されるものである。そのため、テレビ受信機12では、受信されるHDR画像データのデコード処理、ガンマ補正処理を確実に行うことができる。つまり、ディスクプレーヤ11とテレビ受信機12との間におけるHDR画像データの伝送を良好に行うことができる。
【0178】
<2.変形例>
なお、上述実施の形態においては、ディスクプレーヤ11は、HDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正情報を、VSIFパケットを用いて、画像データ(映像信号)のブランキング期間に挿入することで、テレビ受信機12に送信している。
【0179】
例えば、ディスクプレーヤ11は、HDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正情報を、HDMIケーブル13の制御データラインであるCECライン24を介して、テレビ受信機12に送信するようにしてもよい。また、例えば、ディスクプレーヤ11は、HDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正情報を、HDMIケーブル13のリザーブライン27およびHPDライン25で構成される双方向通信路を介して、テレビ受信機12に送信するようにしてもよい。
【0180】
また、上述実施の形態においては、テレビ受信機12のE-EDIDには、当該テレビ受信機12が対応するHDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正方式情報が含まれており、ディスクプレーヤ11は、HDMIケーブル13のDDC23を介してE-EDIDを読み出すことで、テレビ受信機12が対応するHDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正方式情報を取得するようにしている。
【0181】
しかし、ディスクプレーヤ11は、テレビ受信機12が対応するHDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正方式情報を、テレビ受信機12から、HDMIケーブル13の制御データラインであるCECライン24を介して、あるいはHDMIケーブル13のリザーブライン27およびHPDライン25で構成される双方向通信路を介して受信するようにしてもよい。
【0182】
また、上述実施の形態においては、ディスクプレーヤ11は、HDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正情報の双方をテレビ受信機12に送信する例を示している。しかし、いずれか一方を送信する構成も考えられる。
【0183】
また、上述実施の形態においては、HDMIの伝送路を用いるものを示している。しかし、ベースバンドデジタルインタフェースとしては、HDMIの他に、MHL(Mobile High-definition Link)、DVI(Digital Visual Interface)インタフェース、DP(Display Port)インタフェース、60GHzミリ波を利用したワイヤレスインタフェース等がある。本技術は、これらのデジタルインタフェースで、HDR画像データを伝送する場合にも同様に適用できる。
【0184】
[DPシステムの構造例]
図24は、DPインタフェースを用いたDPシステム300の構成例を示している。このDPシステム300は、DP送信機器301とDP受信機器307とが、DPケーブル303により接続されている。そして、DP送信機器301はDP送信部302を備え、DP受信機器307はDP受信部308と記憶部309を備えている。
【0185】
DPケーブル303は、メインリンク304とAUXチャネル305とホットプラグ検知306で構成されている。メインリンク304は、1つ、2つ、または4つの二重終端差動信号ペア(ペアレーン)から構成され、専用のクロック信号は持たず、代わりに8B/10B符号化データストリームにクロックが埋め込まれている。
【0186】
DPインタフェースでは、HDMIと異なり、伝送速度とピクセル周波数は独立していて、ピクセルの深さや解像度、フレーム周波数、および転送ストリーム内の音声データやDRM情報などの付加データの有無ならびにその量を、自由に調整できる。メインリンク304を用いて、HDR画像データおよびHDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正情報の伝送が行われる。
【0187】
DPインタフェースの伝送データ構造は、HDMIにおける、TMDS伝送データ構造(
図3参照)を用い、HDR画像データは、HDMIにおける
図7から
図9の画像データ構造を用いる。また、HDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正情報は、HDMIにおけるコントロール区間19(
図3参照)に挿入して伝送されるVSIFパケット(
図15参照)のデータ構造と同じパケットを用いる。
【0188】
DP送信機器301は、ホットプラグ検知306で、DP受信機器307の接続を確認する。その後、DP送信機器301は、AUXチャネル305を用いて、DP受信機器307の記憶部309からE-EDIDのHDR画像情報を読み出し、DP受信機器307が対応するHDR画像の伝送方式を認識する。DP受信機器307のE-EDIDのHDR画像情報のデータ構造は、
図13および
図14と同じでもよい。
【0189】
また、DPインタフェースでは、メインリンク304とは別に、帯域幅1Mビット/秒または帯域幅720Mビット/秒の半二重双方向のAUXチャネル305があり、この双方向通信によって送信機器と受信機器との間の機能に関する情報交換を行う。このAUXチャネル305を用いて、HDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正方式情報の伝送を行うこともできる。
【0190】
[AUXチャネルのデータ構造例]
図25(a)は、AUXチャネル305でHDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正方式情報の伝送を行う場合のパケット構造例を示す。パケットは、ヘッダと、データ領域と、STOPビットで構成されている。ヘッダは、同期用のSYNC部と、4ビットのコマンド部と、20ビットの記憶部309のメモリアドレスとで構成される。また、データ領域は、8ビットのデータ長部と、8ビットから128ビット長または512ビット長のペイロード部とで構成される。
【0191】
HDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正方式情報は、上記ペイロードに挿入される。DP送信機器301からDP受信機器307へHDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正方式情報を伝送するとき、ヘッダのコマンド部には「0b1000」が設定される。ペイロード部には、
図25(b)に示すような、“Metadata_tx”で示されるシンタクスのデータが設定される。
【0192】
“Continuation_flag”は、1つのパケットのペイロード部のデータ長が、伝送すべきHDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正方式情報よりも短いとき、複数のパケットに分割して伝送するときの連続性を示すビットである。“Metadata_type”は、DP受信機器307が対応するHDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正方式情報に基づき、DP送信機器301が選択した方式を示す。“Metadata”は、伝送するHDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正方式情報を設定する。
【0193】
また、DP送信機器301は、DP受信機器307が対応するHDR画像データの伝送方式およびガンマ補正方式情報を取得するとき、ヘッダ部のコマンド部に「0b1001」を設定する。ペイロード部には、
図25(c)に示すような、“EDID_read”で示されるシンタクスのデータが設定される。“HDR_VSDB_length”には、取得するHDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正方式情報のデータのバイト長が設定される。このようにして、DPシステム300においても、HDMIにおけるAVシステム10と同様に、HDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正方式情報を伝送することができる。
【0194】
[MHLシステムの構造例]
図26は、MHLインタフェースを用いたMHLシステム400の構成例を示している。このMHLシステムは、MHL送信機器401とMHL受信機器408が、MHLケーブル404により接続されている。そして、MHL送信機器401は、TMDS送信部402と、記憶部403を備え、MHL受信機器408はTMDS受信部409と、記憶部410と、EDID―ROM411を備えている。
【0195】
MHLケーブル404は、TMDSチャネル405と、CBUS(MHL Link Control Bus)/eCBUS(enhanced MHL Link Control Bus)ライン406と、電源供給用VBUS(MHL Voltage Bus)ライン407で構成されている。TMDSチャネル405は、1対の差動信号ペアから構成され、HDR画像データおよびHDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正情報の伝送が行われる。
【0196】
MHLインタフェースの伝送データ構造は、HDMIにおける、TMDS伝送データ構造(
図3参照)を用い、HDR画像データは、HDMIにおける
図7から
図9の画像データ構造を用いる。また、HDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正情報は、HDMIにおける、コントロール区間19(
図3参照)に挿入して伝送されるVSIFパケット(
図15参照)のデータ構造と同じパケットを用いる。
【0197】
CBUS/eCBUSライン406において、
図27のパケットデータのデータ部を0x64に設定したとき、HPDがハイレベル「1」を表し、パケットデータのデータ部を0x65に設定したとき、HPDがローレベル「0」を表す。この様にして、MHL送信機器401は、CBUS/eCBUSライン406で、MHL受信機器408の接続を確認する。
【0198】
その後、MHL送信機器401は、CBUS/eCBUSライン406を用いて、MHL受信機器408からE-EDIDのHDR画像情報を読み出し、MHL受信機器408が対応するHDR画像の伝送方式を認識する。MHL受信機器408のE-EDIDのHDR画像情報のデータ構造は、
図13および
図14と同じでもよい。
【0199】
[CBUSラインのデータ構造例]
図28(a)は、CBUS/eCBUSライン406におけるHDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正情報の伝送を行うときのCBUSパケットフォーマットを示す。通常、CBUS/eCBUSライン406で伝送されるパケットは1バイト長のデータを時分割多重して伝送するため、HDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正情報のようなデータ長が長いデータを伝送するには遅延が発生し、リアルタイム性を必要とするデータ伝送には不向きである。そこで、256バイト長までのデータをブロック伝送できるeMSC(enhanced MHL-Specific Communication)の“Block Protocol”を用いる。このパケットは、2バイトのリクエストコマンド部(0xFF)と応答待ちNULL部とSTART部と256バイトのペイロード部と2バイトのCRC部と応答待ちNULL部で構成されている。
【0200】
HDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正情報は、256バイトのペイロード部に挿入される。ペイロード部には、
図28(b)に示すような、“Metadata_tx”で示されるシンタクスのデータが設定される。 “Metadata_type”は、MHL受信機器408が対応するHDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正方式情報に基づき、MHL送信機器401が選択した方式を示す。“Metadata”は、伝送するHDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正方式情報を設定する。このようにして、MHLシステム400においても、HDMIにおけるAVシステム10と同様に、HDR画像データの伝送方式情報およびガンマ補正方式情報を伝送することができる。
【0201】
また、上述実施の形態においては、送信装置(ソース機器)としてディスクプレーヤ11を使用し、受信装置(シンク機器)としてテレビ受信機12を使用した例としたが、その他の送信装置、受信装置を使用するものにも、本技術を同様に適用できることは勿論である。
【0202】
また、本技術は、以下のような構成を取ることもできる。
(1)ハイダイナミックレンジ画像データを、伝送路を介して、外部機器に送信するデータ送信部と、
上記データ送信部で送信される上記ハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報を、上記伝送路を介して上記外部機器に送信する情報送信部とを備える
送信装置。
(2)上記データ送信部は、上記外部機器に、上記ハイダイナミックレンジ画像データを、差動信号により、上記伝送路を介して送信する
前記(1)に記載の送信装置。
(3)上記情報送信部は、上記データ送信部で送信される上記ハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報を、該ハイダイナミックレンジ画像データのブランキング期間に挿入することで、上記外部機器に送信する
前記(2)に記載の送信装置。
(4)上記情報送信部は、上記データ送信部で送信される上記ハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報を、上記伝送路を構成する制御データラインを介して、上記外部機器に送信する
前記(2)に記載の送信装置。
(5)上記情報送信部は、上記伝送路の所定ラインを用いて構成される双方向通信路を介して、上記データ送信部で送信される上記ハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報を上記外部機器に送信する
前記(2)に記載の送信装置。
(6)上記双方向通信路は一対の差動伝送路であり、該一対の差動伝送路のうち少なくとも一方は直流バイアス電位によって上記外部機器から接続状態の通知を受ける機能を有する
前記(5)に記載の送信装置。
(7)上記ハイダイナミックレンジ画像データは、第1のデータおよび第2のデータを含み、
上記データ送信部は、上記第1のデータおよび上記第2のデータを立体画像用に規定された映像フォーマットで構成し、上記伝送路を介して上記外部機器に送信する
前記(1)から(6)のいずれかに記載の送信装置。
(8)上記ハイダイナミックレンジ画像データは、第1のデータおよび第2のデータを含み、
上記データ送信部は、上記第1のデータを第1のフレーム画像として上記伝送路を介して上記外部機器に送信し、上記第2のデータを第2のフレーム画像として上記伝送路を介して上記外部機器に送信する
前記(1)から(6)のいずれかに記載の送信装置。
(9)上記ハイダイナミックレンジ画像データは、第1のデータおよび第2のデータを含み、
上記第1のデータはハイダイナミックレンジ画像データの下位8ビットデータであると共に、上記第2のデータはハイダイナミックレンジ画像データの上位ビットデータであるか、あるいは、上記第1のデータはハイダイナミックレンジ画像データの上位8ビットデータであると共に、上記第2のデータはハイダイナミックレンジ画像データの下位ビットデータである
前記(1)から(6)のいずれかに記載の送信装置。
(10)上記データ送信部で送信される上記ハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報およびガンマ補正情報は、ハイダイナミックレンジ画像データの100%を超える最大白レベル情報、黒レベル表現時のビット値、100%白レベル表現時のビット値、ハイダイナミックレンジ処理の実施有無を示すフラグ、100%白レベル時に想定される受信装置輝度レベル、ハイダイナミックレンジ画像の輝度伸長のために必要な輝度入力レベル、ハイダイナミックレンジ画像の輝度伸長のために必要な伸長輝度出力レベルの少なくとも1つを含む
前記(1)から(9)のいずれかに記載の送信装置。
(11)上記外部機器から上記伝送路を介して送られてくる、該外部機器が対応可能なハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正方式情報を受信する情報受信部と、
上記情報受信部で受信された伝送方式情報および/またはガンマ補正方式情報に基づいて、上記外部機器が対応可能なハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式および/またはガンマ補正方式から所定の伝送方式および/またはガンマ補正方式を選択する方式選択部とをさらに備え、
上記データ送信部は、上記方式選択部で選択された伝送方式および/またはガンマ補正方式のハイダイナミックレンジ画像データを、上記伝送路を介して上記外部機器に送信する
前記(1)から(10)のいずれかに記載の送信装置。
(12)ハイダイナミックレンジ画像データを、伝送路を介して外部機器に送信するデータ送信ステップと、
上記データ送信ステップで送信される上記ハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報を、上記伝送路を介して上記外部機器に送信する情報送信ステップとを有する
ハイダイナミックレンジ画像データ送信方法。
(13)コンピュータを、
ハイダイナミックレンジ画像データを、伝送路を介して外部機器に送信するデータ送信手段と、
上記データ送信手段で送信される上記ハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報を、上記伝送路を介して上記外部機器に送信する情報送信手段と
して機能させるプログラム。
(14)外部機器から、伝送路を介して、ハイダイナミックレンジ画像を表示するためのハイダイナミックレンジ画像データを受信するデータ受信部と、
上記外部機器から、上記データ受信部で受信されるハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報を受信する情報受信部と、
上記情報受信部で受信された伝送方式情報および/またはガンマ補正情報に基づいて、上記データ受信部で受信されたハイダイナミックレンジ画像データを処理するデータ処理部とを備える
受信装置。
(15)上記データ受信部は、上記外部機器から、差動信号により、上記伝送路を介して、上記ハイダイナミックレンジ画像データを受信する
前記(14)に記載の受信装置。
(16)上記情報受信部は、上記データ受信部で受信された上記ハイダイナミックレンジ画像データのブランキング期間から、該ハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報を抽出する
前記(15)に記載の受信装置。
(17)上記情報受信部は、上記データ受信部で受信された上記ハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報を、上記外部機器から、上記伝送路を構成する制御データラインを介して受信する
前記(15)に記載の受信装置。
(18)上記情報受信部は、上記データ受信部で受信された上記ハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報を、上記外部機器から、上記伝送路の所定ラインを用いて構成される双方向通信路を介して受信する
前記(15)に記載の受信装置。
(19)上記双方向通信路は一対の差動伝送路であり、該一対の差動伝送路のうち少なくとも一方は直流バイアス電位によって上記外部機器に接続状態を通知する機能を有する
前記(18)に記載の受信装置。
(20)上記ハイダイナミックレンジ画像データは、第1のデータおよび第2のデータを含み、
上記データ送受信部は、立体画像用に規定された映像フォーマットで構成された、上記第1のデータおよび上記第2のデータを上記外部機器から上記伝送路を介して受信する
前記(14)から(19)のいずれかに記載の受信装置。
(21)上記ハイダイナミックレンジ画像データは、第1のデータおよび第2のデータを含み、
上記データ送受信部は、上記第1のデータで構成される上記第1のフレーム画像と、上記第2のデータで構成される上記第2のフレーム画像を上記外部機器から上記伝送路を介して受信する
前記(14)から(19)のいずれかに記載の受信装置。
(22)上記ハイダイナミックレンジ画像データは、第1のデータおよび第2のデータを含み、
上記第1のデータは上記ハイダイナミックレンジ画像の下位8ビットデータであると共に、上記第2のデータは上記ハイダイナミックレンジ画像の上位ビットデータであるか、あるいは、上記第1のデータはハイダイナミックレンジ画像データの上位8ビットデータであると共に、上記第2のデータはハイダイナミックレンジ画像データの下位ビットデータである
前記(14)から(19)のいずれかに記載の受信装置。
(23)省エネルギーモードが選択されている場合、上記外部機器から送信される上記ハイダイナミックレンジ画像データの上記伝送方式情報を上記情報受信部で受信した際、表示部に省エネルギーモードを解除するかどうかの表示を行う表示制御部をさらに備える
前記(14)から(22)のいずれかに記載の受信装置。
(24)自身が対応可能なハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正方式情報を記憶しておく情報記憶部と、
上記情報記憶部に記憶されている伝送方式情報および/またはガンマ補正方式情報を、上記伝送路を介して上記外部機器に送信する情報送信部とをさらに備える
前記(14)から(23)のいずれかに記載の受信装置。
(25)上記情報記憶部は、表示可能な最大輝度情報、ハイダイナミックレンジ処理可能な最大伸長輝度レベル情報、伸長処理禁止フラグの少なくとも1つをさらに記憶している
前記(24)に記載の受信装置。
(26)上記情報記憶部は、伸長処理禁止フラグを記憶しており、
省エネルギーモードが選択された場合に、上記情報記憶部に記憶している上記伸長処理禁止フラグを無効に書き換える記憶制御部をさらに備える
前記(24)または(25)に記載の受信装置。
(27)上記情報記憶部は、表示可能な最大輝度情報およびハイダイナミックレンジ処理可能な最大伸長輝度レベル情報を記憶しており、
省エネルギーモードが選択された場合に、上記情報記憶部に記憶している上記表示可能な最大輝度情報およびハイダイナミックレンジ処理可能な最大伸長輝度レベル情報を書き換える記憶制御部をさらに備える
前記(24)から(26)のいずれかに記載の受信装置。
(28)データ受信部により、外部機器から、伝送路を介して、上記ハイダイナミックレンジ画像データを受信するデータ受信ステップと、
上記外部機器から、上記データ受信ステップで受信された上記ハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報を受信する情報受信ステップと、
上記情報受信ステップで受信された上記伝送方式情報および/またはガンマ補正情報に基づいて、上記データ受信ステップで受信されたハイダイナミックレンジ画像データを処理するデータ処理ステップとを有する
ハイダイナミックレンジ画像データ受信方法。
(29)コンピュータを、
外部機器から、伝送路を介して、ハイダイナミックレンジ画像を表示するためのハイダイナミックレンジ画像データを受信するデータ受信手段と、
上記外部機器から、上記データ受信手段で受信されるハイダイナミックレンジ画像データの伝送方式情報および/またはガンマ補正情報を受信する情報受信手段と、
上記情報受信手段で受信された伝送方式情報および/またはガンマ補正情報に基づいて、上記データ受信手段で受信されたハイダイナミックレンジ画像データを処理するデータ処理手段と
して機能させるプログラム。
【符号の説明】
【0203】
10・・・・AVシステム
11・・・・ディスクプレーヤ
11a・・・HDMI端子
11b・・・HDMI送信部
11c・・・高速バスインタフェース
12・・・・テレビ受信機
12a・・・HDMI端子
12b・・・HDMI受信部
12c・・・高速バスインタフェース
13・・・・HDMIケーブル
14・・・・有効画像区間
15・・・・水平帰線区間
16・・・・垂直帰線区間
17・・・・ビデオデータ区間
18・・・・データアイランド区間
19・・・・コントロール区間
21・・・・HDMIトランスミッタ
22・・・・HDMIレシーバ
23・・・・DDCライン
24・・・・CECライン
25・・・・HPDライン
26・・・・電源ライン
27・・・・リザーブライン
104・・・CPU
105・・・内部バス
106・・・フラッシュROM
107・・・SDRAM
108・・・リモコン受信部
109・・・リモコン送信機
110・・・SATAインタフェース
111・・・BDドライブ
112・・イーサネットインタフェース
113・・・ネットワーク端子
114・・・HDR処理回路
115・・・MPEGデコーダ
116・・・グラフィック生成回路
117・・・映像出力端子
118・・音声出力端子
121・・・表示制御部
122・・・パネル駆動回路
123・・・表示パネル
124・・・電源部
204・・・HDR処理回路
205・・・アンテナ端子
206・・・デジタルチューナ
207・・・MPEGデコーダ
208・・・映像信号処理回路
209・・・グラフィック生成回路
210・・・パネル駆動回路
211・・・表示パネル
212・・・音声信号処理回路
213・・・音声増幅回路
214・・・スピーカ
220・・・内部バス
221・・・CPU
222・・・フラッシュROM
223・・・DRAM
224・・・イーサネットインタフェース
225・・・ネットワーク端子
226・・・リモコン受信部
227・・・リモコン送信機
231・・・表示制御部
232・・・電源部
300・・・DPシステム
301・・・DP送信機器
302・・・DP送信部
303・・・DPケーブル
304・・・メインリンク
305・・・AUXチャネル
306・・・ホットプラグ検知
307・・・DP受信機器
308・・・DP受信部
309・・・記憶部
400・・・MHLシステム
401・・・MHL送信機器
402・・・TMDS送信部
403・・・記憶部
404・・・MHLケーブル
405・・・TMDSチャネル
406・・・CBUS/eCBUSライン
407・・・VBUSライン
408・・・MHL受信機器
409・・・TMDS受信部
410・・・記憶部
411・・・EDID ROM