(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-05
(45)【発行日】2022-09-13
(54)【発明の名称】画像形成装置、制御プログラム、および画像形成システム
(51)【国際特許分類】
B41J 29/38 20060101AFI20220906BHJP
B41J 29/00 20060101ALI20220906BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20220906BHJP
G06F 3/12 20060101ALI20220906BHJP
G10L 15/22 20060101ALI20220906BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20220906BHJP
【FI】
B41J29/38 202
B41J29/00 T
B41J29/38 201
G03G21/00 386
G06F3/12 308
G06F3/12 344
G10L15/22 453
H04N1/00 127Z
H04N1/00 350
(21)【出願番号】P 2018170466
(22)【出願日】2018-09-12
【審査請求日】2021-07-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大竹 俊彦
【審査官】大浜 登世子
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-051887(JP,A)
【文献】特開2007-018090(JP,A)
【文献】特開2017-211838(JP,A)
【文献】特開2008-236288(JP,A)
【文献】特開2001-092605(JP,A)
【文献】特開2016-014874(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0239583(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
H04N 1/00
G03G 21/00
G06F 3/12
G10L 15/22
B41J 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の画像形成装置に対してネットワークを介して接続可能な画像形成装置であって、
指示を音声で受付ける音声受付手段と、
前記音声受付手段が受付けた指示が前記他の画像形成装置に対する指示であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記音声受付手段が受付けた指示が前記他の画像形成装置に対する指示であると判定されたときに、前記音声受付手段が受付けた指示を前記他の画像形成装置に対応する指示に変換可能な変換手段と、
前記変換手段による変換後の指示を前記他の画像形成装置に送信する送信手段とを備え
、
指示に対応する処理には、第1設定で行なう処理と第2設定で行なう処理とを含む複数種類の選択肢が存在し、
前記画像形成装置は、前記音声受付手段で受付けた指示で設定が指定されていないとき、前記音声受付手段で受付けた指示に設定情報を追加する追加手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記変換手段による変換後の指示を前記追加手段が追加した前記設定情報と共に送信する、画像形成装置。
【請求項2】
他の画像形成装置に対してネットワークを介して接続可能な画像形成装置であって、
指示を音声で受付ける音声受付手段と、
前記音声受付手段が受付けた指示が前記他の画像形成装置に対する指示であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記音声受付手段が受付けた指示が前記他の画像形成装置に対する指示であると判定されたときに、前記音声受付手段が受付けた指示を前記他の画像形成装置に対応する指示に変換可能な変換手段と、
前記変換手段による変換後の指示を前記他の画像形成装置に送信する送信手段とを備え、
前記画像形成装置は、複数の他の画像形成装置とネットワークを介して接続可能であり、
前記画像形成装置は、前記複数の他の画像形成装置の各々に対応する指示を前記音声受付手段が受付け可能な指示と対応付けて記憶する記憶手段をさらに備え、
前記判定手段は、前記音声受付手段が受付けた指示が前記複数の他の画像形成装置のうちのいずれに対する指示であるかを判定可能であり、
前記変換手段は、前記複数の他の画像形成装置のうち前記判定手段の判定に従う特定の画像形成装置に対応する指示が前記記憶手段に記憶されていないとき、前記音声受付手段が受付けた指示を、前記音声受付手段が受付けた指示に対応して前記記憶手段に記憶されている、前記特定の画像形成装置以外の他の画像形成装置に対応する指示に変換し、
前記記憶手段は、前記変換手段による変換後の指示が前記送信手段により前記特定の画像形成装置に送信された後、前記指示を認識できたことを特定可能な通知を当該特定の画像形成装置から受信したときに、前記特定の画像形成装置以外の他の画像形成装置に対応する指示を当該特定の画像形成装置に対応する指示として記憶する、画像形成装置。
【請求項3】
前記他の画像形成装置のメーカーを特定する特定手段をさらに備え、
前記変換手段は、前記音声受付手段が受付けた指示を前記特定手段が特定したメーカーに対応する指示に変換可能である、請求項1
または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記他の画像形成装置が認識可能な言語を特定する特定手段をさらに備え、
前記変換手段は、前記音声受付手段が受付けた指示を前記特定手段が特定した言語を使用した指示に変換可能である、請求項1
または2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像形成装置は、複数の他の画像形成装置とネットワークを介して接続可能であり、
前記複数の他の画像形成装置の各々に対応する指示を前記音声受付手段が受付け可能な指示と対応付けて記憶する記憶手段をさらに備え、
前記判定手段は、前記音声受付手段が受付けた指示が前記複数の他の画像形成装置のうちのいずれに対する指示であるかを判定可能であり、
前記変換手段は、前記複数の他の画像形成装置のうち前記判定手段の判定に従う特定の画像形成装置に対応する指示が前記記憶手段に記憶されていないとき、前記音声受付手段が受付けた指示を、前記音声受付手段が受付けた指示に対応して前記記憶手段に記憶されている、前記特定の画像形成装置以外の他の複数の画像形成装置の各々に対応する指示に変換し、
前記送信手段は、前記特定の画像形成装置以外の他の複数の画像形成装置の各々に対応する指示をまとめて前記特定の画像形成装置に送信する、請求項
1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
他の画像形成装置に対してネットワークを介して接続可能な画像形成装置を制御するコンピューターにおいて実行される制御プログラムであって、
前記コンピューターに、
指示を音声で受付けるステップと、
受付けた指示が前記他の画像形成装置に対する指示であるか否かを判定するステップと、
受付けた指示が、前記他の画像形成装置に対する指示であると判定されたときに、受付けた指示を前記他の画像形成装置に対応する指示に変換するステップと、
変換後の指示を前記他の画像形成装置に送信するステップとを実行させ
、
指示に対応する処理には、第1設定で行なう処理と第2設定で行なう処理とを含む複数種類の選択肢が存在し、
前記制御プログラムは、前記コンピューターに、前記受付けるステップにおいて受付けた指示で設定が指定されていないとき、前記受付けるステップにおいて受付けた指示に設定情報を追加するステップをさらに実行させ、
前記送信するステップは、前記変換するステップにおいて変換された変換後の指示を前記追加するステップにおいて追加された前記設定情報と共に送信することを含む、制御プログラム。
【請求項7】
他の画像形成装置に対してネットワークを介して接続可能な画像形成装置を制御するコンピューターにおいて実行される制御プログラムであって、
前記コンピューターに、
指示を音声で受付けるステップと、
受付けた指示が前記他の画像形成装置に対する指示であるか否かを判定するステップと、
受付けた指示が、前記他の画像形成装置に対する指示であると判定されたときに、受付けた指示を前記他の画像形成装置に対応する指示に変換するステップと、
変換後の指示を前記他の画像形成装置に送信するステップとを実行させ、
前記画像形成装置は、複数の他の画像形成装置とネットワークを介して接続可能であり、
前記画像形成装置は、前記複数の他の画像形成装置の各々に対応する指示を前記受付けるステップにおいて受付け可能な指示と対応付けて記憶する記憶手段を備え、
前記判定するステップは、前記受付けるステップにおいて受付けた指示が前記複数の他の画像形成装置のうちのいずれに対する指示であるかを判定することを含み、
前記変換するステップは、前記複数の他の画像形成装置のうち前記判定するステップにおける判定に従う特定の画像形成装置に対応する指示が前記記憶手段に記憶されていないとき、前記受付けるステップにおいて受付けた指示を、前記受付けるステップにおいて受付けた指示に対応して前記記憶手段に記憶されている、前記特定の画像形成装置以外の他の画像形成装置に対応する指示に変換することを含み、
前記制御プログラムは、前記コンピューターに、前記変換するステップにおいて変換された変換後の指示が前記送信するステップにより前記特定の画像形成装置に送信された後、前記指示を認識できたことを特定可能な通知を当該特定の画像形成装置から受信したときに、前記特定の画像形成装置以外の他の画像形成装置に対応する指示を当該特定の画像形成装置に対応する指示として前記記憶手段に保存するステップをさらに実行させる、制御プログラム。
【請求項8】
第1画像形成装置と、当該第1画像形成装置に対してネットワークを介して接続される第2画像形成装置とを備える画像形成システムであって、
前記第1画像形成装置は、
指示を音声で受付ける音声受付手段と、
前記音声受付手段が受付けた指示が前記第2画像形成装置に対する指示であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記音声受付手段が受付けた指示が前記第2画像形成装置に対する指示であると判定されたときに、前記音声受付手段が受付けた指示を前記第2画像形成装置に対応する指示に変換可能な変換手段と、
前記変換手段による変換後の指示を前記第2画像形成装置に送信する送信手段とを備え、
前記第2画像形成装置は、
前記送信手段が送信した指示を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した指示に基づいた処理を実行する処理手段とを備え
、
指示に対応する処理には、第1設定で行なう処理と第2設定で行なう処理とを含む複数種類の選択肢が存在し、
前記第1画像形成装置は、前記音声受付手段で受付けた指示で設定が指定されていないとき、前記音声受付手段で受付けた指示に設定情報を追加する追加手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記変換手段による変換後の指示を前記追加手段が追加した前記設定情報と共に前記第2画像形成装置に送信する、画像形成システム。
【請求項9】
第1画像形成装置と、当該第1画像形成装置に対してネットワークを介して接続される第2画像形成装置とを備える画像形成システムであって、
前記第1画像形成装置は、
指示を音声で受付ける音声受付手段と、
前記音声受付手段が受付けた指示が前記第2画像形成装置に対する指示であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記音声受付手段が受付けた指示が前記第2画像形成装置に対する指示であると判定されたときに、前記音声受付手段が受付けた指示を前記第2画像形成装置に送信する送信手段とを備え、
指示に対応する処理には、第1設定で行なう処理と第2設定で行なう処理とを含む複数種類の選択肢が存在し、
前記第2画像形成装置は、
前記送信手段が送信した指示を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した指示で設定が指定されていないとき、前記受信手段が受信した指示に設定情報を追加する追加手段と、
前記受信手段が受信した指示を前記第2画像形成装置に対応する指示に変換する変換手段と、
前記変換手段による変換後の指示
と前記設定情報とに基づいた処理を実行する処理手段とを備える、画像形成システム。
【請求項10】
第1画像形成装置と、第2画像形成装置と、前記第1画像形成装置および前記第2画像形成装置に対してネットワークを介して接続されるサーバーとを備える画像形成システムであって、
前記第1画像形成装置は、
指示を音声で受付ける音声受付手段と、
前記音声受付手段が受付けた指示が前記第2画像形成装置に対する指示であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記音声受付手段が受付けた指示が前記第2画像形成装置に対する指示であると判定されたときに、前記音声受付手段が受付けた指示を前記サーバーへ送信する
第1送信手段とを備え、
指示に対応する処理には、第1設定で行なう処理と第2設定で行なう処理とを含む複数種類の選択肢が存在し、
前記サーバーは、
前記第1送信手段が送信した指示を受信する第1受信手段と、
前記第1受信手段が受信した指示で設定が指定されていないとき、前記第1受信手段が受信した指示に設定情報を追加する追加手段と、
前記追加手段によって前記設定情報が追加された指示を前記第2画像形成装置に対応する指示に変換する変換手段と
前記変換手段による変換後の指示を前記第2画像形成装置へ送信する第2送信手段とを備え、
前記第2画像形成装置は、
前記サーバーが送信した指示を受信する
第2受信手段と、
前記
第2受信手段が受信した指示に基づいた処理を実行する処理手段とを備える、画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、制御プログラム、および画像形成システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、音声認識の精度向上に伴って、音声認識の機能を搭載し、ユーザーから指示を音声で受け付け、その指示に基づいて処理することが可能な画像形成装置が増加している。
【0003】
特開2011-049705号公報(特許文献1)は、ユーザーが画像形成装置の操作用画面に対して操作に関する音声を発生すると、画像形成装置は音声認識エンジンで音声データの内容を特定し、該音声データに対応する応答情報を特定し、応答情報に規定された動作を実行する技術を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
音声で受け付けた指示に基づいて処理を行う画像形成装置がネットワークで接続されている場合には、一の画像形成装置が他の画像形成装置に対する指示を音声で受け付け、他の画像形成装置にその指示に基づいた処理を実行させることが可能である。具体的には、一の画像形成装置が他の画像形成装置に対する指示を音声で受け付け、その受け付けた音声のデータを他の画像形成装置に送信する。他の画像形成装置は、受け付けた音声のデータの中に含まれる指示に基づき処理を行う。
【0006】
しかしながら、ある処理の実行を指示するために使用されるキーワードは、全ての画像形成装置において共通しているわけではない。例えば、ある処理の実行を指示するために使用されるキーワードが、画像形成装置のメーカー毎に異なっている場合がある。また、ある処理の実行を指示するために使用されるキーワードが、画像形成装置の仕様(例えば、画像形成装置が認識可能な言語)毎に異なっている場合もある。このような場合には、ユーザーは、他の画像形成装置が認識可能なキーワードを用いて指示を出さなければならず、手間である。
【0007】
また、同一のキーワードであっても、実行される処理の内容が同一とは限らない。例えば、同一のキーワードであっても、画像形成装置の設定内容によって実行される処理の内容が異なる場合がある。このような場合には、ユーザーは、他の画像形成装置の設定内容を考慮して指示を出さなければならず、手間である。
【0008】
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、ユーザーが指示に対する画像形成装置の動作の違いを気にすることなく、画像形成装置に対して指示を出すことができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のある局面に従う画像形成装置は、他の画像形成装置に対してネットワークを介して接続可能な画像形成装置であって、指示を音声で受付ける音声受付手段と、前記音声受付手段が受付けた指示が前記他の画像形成装置に対する指示であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記音声受付手段が受付けた指示が前記他の画像形成装置に対する指示であると判定されたときに、前記音声受付手段が受付けた指示を前記他の画像形成装置に対応する指示に変換可能な変換手段と、前記変換手段による変換後の指示を前記他の画像形成装置に送信する送信手段とを備える。
【0010】
好ましくは、前記他の画像形成装置のメーカーを特定する特定手段をさらに備え、前記変換手段は、前記音声受付手段が受付けた指示を前記特定手段が特定したメーカーに対応する指示に変換可能である。
【0011】
好ましくは、前記他の画像形成装置が認識可能な言語を特定する特定手段をさらに備え、前記変換手段は、前記音声受付手段が受付けた指示を前記特定手段が特定した言語を使用した指示に変換可能である。
【0012】
好ましくは、指示に対応する処理には、第1設定で行なう処理と第2設定で行なう処理とを含む複数種類の選択肢が存在し、前記音声受付手段で受付けた指示で設定が指定されていないとき、前記音声受付手段で受付けた指示に設定情報を追加する追加手段をさらに備え、前記送信手段は、前記変換手段による変換後の指示を前記追加手段が追加した設定情報と共に送信する。
【0013】
好ましくは、前記画像形成装置は、複数の他の画像形成装置とネットワークを介して接続可能であり、前記複数の他の画像形成装置の各々に対応する指示を前記音声受付手段が受付け可能な指示と対応付けて記憶する記憶手段をさらに備え、前記判定手段は、前記音声受付手段が受付けた指示が前記複数の他の画像形成装置のうちのいずれに対する指示であるかを判定可能であり、前記変換手段は、前記複数の他の画像形成装置のうち前記判定手段の判定に従う特定の画像形成装置に対応する指示が前記記憶手段に記憶されていないとき、前記音声受付手段が受付けた指示を、前記音声受付手段が受付けた指示に対応して前記記憶手段に記憶されている、前記特定の画像形成装置以外の他の画像形成装置に対応する指示に変換し、前記記憶手段は、前記変換手段による変換後の指示が前記送信手段により前記特定の画像形成装置に送信された後、前記指示を認識できたことを特定可能な通知を当該特定の画像形成装置から受信したときに、前記特定の画像形成装置以外の他の画像形成装置に対応する指示を当該特定の画像形成装置に対応する指示として記憶する。
【0014】
好ましくは、前記画像形成装置は、複数の他の画像形成装置とネットワークを介して接続可能であり、前記複数の他の画像形成装置の各々に対応する指示を前記音声受付手段が受付け可能な指示と対応付けて記憶する記憶手段をさらに備え、前記判定手段は、前記音声受付手段が受付けた指示が前記複数の他の画像形成装置のうちのいずれに対する指示であるかを判定可能であり、前記変換手段は、前記複数の他の画像形成装置のうち前記判定手段の判定に従う特定の画像形成装置に対応する指示が前記記憶手段に記憶されていないとき、前記音声受付手段が受付けた指示を、前記音声受付手段が受付けた指示に対応して前記記憶手段に記憶されている、前記特定の画像形成装置以外の他の複数の画像形成装置の各々に対応する指示に変換し、前記送信手段は、前記特定の画像形成装置以外の他の複数の画像形成装置の各々に対応する指示をまとめて前記特定の画像形成装置に送信する。
【0015】
本発明のある局面に従う制御プログラムは、他の画像形成装置に対してネットワークを介して接続可能な画像形成装置を制御するコンピューターにおいて実行される制御プログラムであって、前記コンピューターに、指示を音声で受付けるステップと、受付けた指示が前記他の画像形成装置に対する指示であるか否かを判定するステップと、受付けた指示が、前記他の画像形成装置に対する指示であると判定されたときに、受付けた指示を前記他の画像形成装置に対応する指示に変換するステップと、変換後の指示を前記他の画像形成装置に送信するステップとを実行させる。
【0016】
本発明のある局面に従う画像形成システムは、第1画像形成装置と、当該第1画像形成装置に対してネットワークを介して接続される第2画像形成装置とを備える画像形成システムであって、前記第1画像形成装置は、指示を音声で受付ける音声受付手段と、前記音声受付手段が受付けた指示が前記第2画像形成装置に対する指示であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記音声受付手段が受付けた指示が前記第2画像形成装置に対する指示であると判定されたときに、前記音声受付手段が受付けた指示を前記第2画像形成装置に対応する指示に変換可能な変換手段と、前記変換手段による変換後の指示を前記第2画像形成装置に送信する送信手段とを備え、前記第2画像形成装置は、前記送信手段が送信した指示を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した指示に基づいた処理を実行する処理手段とを備える。
【0017】
本発明のある局面に従う画像形成システムは、第1画像形成装置と、当該第1画像形成装置に対してネットワークを介して接続される第2画像形成装置とを備える画像形成システムであって、前記第1画像形成装置は、指示を音声で受付ける音声受付手段と、前記音声受付手段が受付けた指示が前記第2画像形成装置に対する指示であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記音声受付手段が受付けた指示が前記第2画像形成装置に対する指示であると判定されたときに、前記音声受付手段が受付けた指示を前記第2画像形成装置に送信する送信手段とを備え、前記第2画像形成装置は、前記送信手段が送信した指示を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した指示を前記第2画像形成装置に対応する指示に変換する変換手段と、前記変換手段による変換後の指示に基づいた処理を実行する処理手段とを備える。
【0018】
本発明のある局面に従う画像形成システムは、第1画像形成装置と、第2画像形成装置と、前記第1画像形成装置および前記第2画像形成装置に対してネットワークを介して接続されるサーバーとを備える画像形成システムであって、前記第1画像形成装置は、指示を音声で受付ける音声受付手段と、前記音声受付手段が受付けた指示が前記第2画像形成装置に対する指示であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記音声受付手段が受付けた指示が前記第2画像形成装置に対する指示であると判定されたときに、前記音声受付手段が受付けた指示を前記サーバーへ送信する送信手段とを備え、前記サーバーは、前記送信手段が送信した指示を前記第2画像形成装置に対応する指示に変換した上で前記第2画像形成装置へ送信し、前記第2画像形成装置は、前記サーバーが送信した指示を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した指示に基づいた処理を実行する処理手段とを備える。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ユーザーが指示に対する画像形成装置の動作の違いを気にすることなく、画像形成装置に対して指示を出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】実施の形態1に従うネットワーク構成を説明するための概略図である。
【
図2】画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】画像形成装置の制御部が行う処理を示すフローチャートである。
【
図4】画像形成装置、および当該画像形成装置とネットワークで接続されている画像形成装置の設定情報を纏めたテーブルTB1を示す図である。
【
図5】メーカー毎のキーワードを纏めたテーブルTB2を示す図である。
【
図6】指示対象の画像形成装置に指示を出すために制御部が行う処理を示すフローチャートである。
【
図7】指示対象の画像形成装置に指示を出すために制御部が行う処理を示すフローチャートである。
【
図8】実施の形態2に従うネットワーク構成を説明するための概略図である。
【
図9】言語毎のキーワードを纏めたテーブルTB3を示す図である。
【
図10】実施の形態3に従うネットワーク構成を説明するための概略図である。
【
図11】実施の形態4に従うネットワーク構成を説明するための概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、各実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0022】
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に従うネットワーク構成を説明するための概略図である。画像形成装置100は、画像形成装置200および画像形成装置300とネットワーク99で接続されている。たとえば、画像形成装置100、200および300は、それぞれ異なる拠点に設置されている。ネットワーク99は、インターネットを介して各拠点に設置された画像形成装置100、200、および300の各々の間での通信を可能にしている。なお、画像形成装置100、200および300を同一構内に設置してもよい。画像形成装置100と画像形成装置200と画像形成装置300とは、異なるメーカーの画像形成装置である。画像形成装置100のメーカーはX社であり、画像形成装置200のメーカーはY社であり、画像形成装置300のメーカーはZ社である。画像形成装置100と画像形成装置200と画像形成装置300とは、いずれも音声認識の機能を搭載しており、日本語を認識可能である。画像形成装置100と画像形成装置200と画像形成装置300とは、指示を日本語で受け付け、その指示に基づいた処理を実行することができる。また、画像形成装置100は、画像形成装置200や画像形成装置300に対する指示を日本語で受け付けることができる。一方、画像形成装置100は、画像形成装置900とネットワーク99で接続されておらず、画像形成装置900に対する指示を音声で受け付けることはできない。
【0023】
画像形成装置100と画像形成装置200と画像形成装置300とには、出力時の用紙サイズと出力時の色モードがデフォルトで設定されている。画像形成装置100には、出力時の用紙サイズにA4サイズが、出力時の色モードにカラーモードがデフォルトで設定されている。一方、画像形成装置200と画像形成装置300には、出力時の用紙サイズにA4サイズが、出力時の色モードに白黒モードがデフォルトで設定されている。
【0024】
ユーザーは、画像形成装置100に対し、「画像形成装置200からデータAを2in1でプリントして」と指示すれば、画像形成装置200から、データAがA4用紙1枚につき2頁が収められた形態でカラーで出力される。また、ユーザーは、画像形成装置100に対し、「画像形成装置300からデータAを2in1でプリントして」と指示すれば、画像形成装置300から、データAがA4用紙1枚につき2頁が収められた形態でカラーで出力される。
【0025】
このように、実施の形態1に従う画像形成装置100は、ネットワークで接続され、認識可能な言語が同一の画像形成装置に対する指示を、指示対象の画像形成装置のメーカーに関わらず、音声で受け付けることができる。
【0026】
実施の形態1に従う画像形成装置100のハードウェア構成を説明する。なお、画像形成装置100は、複合機(MFP:Multi-Functional Peripheral)、複写機、プロダクション機(短納期、多品種、小ロット化に対応した商業用の印刷機)、ファクシミリ、プリンターといったどのような形態で実装されてもよい。
【0027】
図2は、画像形成装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2を参照して、画像形成装置100は、複合機であり、原稿読取部10、画像形成部11、印刷部12、ファクシミリ部13、操作パネル14、マイク15、記憶部16、ネットワークインターフェース17、制御部18、ROM19、およびRAM20を備え、各々は、バス21を通じて互いに接続されている。
【0028】
原稿読取部10は、自動原稿送り装置から送られてくる原稿や、ガラス面に載置される原稿の画像を光学的に読み取り、読み取った画像を画像形成部11などに送信する。
【0029】
画像形成部11は、原稿読取部10で読み取った画像や他の装置から受信する画像をトナーで形成する。モノクロプリントの場合にはブラックのトナーで、カラープリントの場合にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーで画像を形成する。
【0030】
印刷部12は、画像形成部11で形成した画像を用紙に印刷する。ファクシミリ部13は、電話回線を介して、画像データを他のファクシミリ機と送受信する。操作パネル14は、操作画面等の各種情報を表示し、ユーザーによるタッチ操作を可能とする、タッチパネル式のディスプレイである。マイク15は、ユーザーから操作指示等を音声で受け付ける。記憶部16は、各種情報を記憶する。例えば、原稿読取部10で読み取ったデータ、他の装置から受信したデータ、マイク15で受け付けた音声のデータ等を記憶する。
【0031】
ネットワークインターフェース17は、画像形成装置100をネットワークに接続するためのインターフェースであり、有線のLANや無線LAN等である。ネットワークインターフェース17は、他の装置と接続され、他の装置から印刷のためのデータを受信したり、他の装置へ原稿読取部10で読み取った原稿の画像データを送信したり、マイク15で受け付けた音声のデータを他の画像形成装置へ送信したりすることができる。
【0032】
制御部18は、CPU(Central Processing Unit)等からなる。制御部18は、画像形成装置100の各部の動作を総括的に制御する。ROM(Read Only Memory)19は、画像形成装置100の動作を制御する制御プログラムを格納する。RAM(Random Access Memory)20は、制御部18の作業用のメモリーである。
【0033】
図3を参照して、指示を音声で受け付けた場合に画像形成装置100の制御部18が行う処理について説明する。
図3は、画像形成装置100の制御部18が行う処理を示すフローチャートである。
【0034】
まず、制御部18は、何らかのユーザーの指示を音声で受け付けた場合、受け付けた音声のデータの中から指示に関わるキーワードを抽出する(S1)。指示に関わるキーワードとは、例えば、指示対象の画像形成装置を特定可能なキーワードや、処理の内容を特定可能なキーワード等である。受け付けた指示が「画像形成装置100からデータAを2in1でプリントして」であった場合には、制御部18は、「画像形成装置100」、「データA」、「2in1」、および「プリント」を抽出する。
【0035】
次いで、制御部18は、指示が指示を受け付けた画像形成装置100に対する指示であるか否かを判定する(S2)。例えば、制御部18は、S1で抽出したキーワードの中に「画像形成装置100」がある場合に、画像形成装置100に対する指示であると判断する。なお、制御部18は、S1で抽出したキーワードの中に、指示対象の画像形成装置を特定可能なキーワードが含まれていない場合には、「画像形成装置100」というキーワードが省略されていると考え、画像形成装置100に対する指示であると判断してもよい。
【0036】
指示が指示を受け付けた画像形成装置100に対する指示である場合には(S2でYES)、制御部18は、指示の中に含まれるキーワードに対応する処理を実行する(S3)。例えば、受け付けた指示が「画像形成装置100からデータAを2in1でプリントして」であった場合には、制御部18は、A4用紙1枚につき2頁を収めた形態でデータAをカラーで出力する。A4用紙にカラーで出力される理由は、画像形成装置100には、出力時の用紙サイズがA4サイズと設定され、出力時の色モードがカラーモードと設定されているからである。
【0037】
なお、制御部18は、S3の処理が完了した後に、処理が完了した旨を操作パネル14に表示してもよい。また、制御部18は、処理が完了した旨を、ネットワーク99を介して対象ユーザーの携帯端末やPC等のアドレスに向けて発信してもよい。また、制御部18は、処理が完了した旨を、画像形成装置100が備えるスピーカーを介してユーザーに音声で通知してもよい。また、制御部18は、操作パネル14での表示、ネットワーク99を介しての発信、およびスピーカーを介しての音声での通知を任意に組み合わせて、処理が完了した旨をユーザーへ報知してもよい。
【0038】
一方、指示が指示を受け付けた画像形成装置100に対する指示でない場合には(S2でNO)、制御部18は、指示が画像形成装置100とネットワーク99で接続されている画像形成装置(例えば、画像形成装置200、画像形成装置300等)に対する指示であるか否かを判定する(S4)。指示が画像形成装置100とネットワーク99で接続されている画像形成装置に対する指示である場合には(S4でYES)、制御部18はS5へ移行する。一方、指示が画像形成装置100とネットワーク99で接続されていない画像形成装置(例えば、画像形成装置900等)に対する指示である場合には(S4でNO)、制御部18はS6へ移行する。
【0039】
例えば、制御部18は、S1で抽出したキーワードの中に「画像形成装置200」がある場合には、画像形成装置100とネットワーク99で接続されている画像形成装置200に対する指示であると判断し、「画像形成装置300」がある場合には、画像形成装置100とネットワーク99で接続されている画像形成装置300に対する指示であると判断する。また、制御部18は、S1で抽出したキーワードの中に画像形成装置100とネットワーク99で接続されていない画像形成装置の名称(例えば、「画像形成装置900」等)がある場合には、画像形成装置100とネットワーク99で接続されていない画像形成装置に対する指示であると判断する。
【0040】
S5では、制御部18は、指示対象の画像形成装置に指示を出す処理を実行する。当該処理については、
図4~
図7で詳細に説明する。
【0041】
S6では、制御部18は、エラーを報知する処理を実行する。例えば、制御部18は、画像形成装置900に対する指示を受け付けることができない旨を操作パネル14に表示する。なお、制御部18は、指示を受け付けることができない旨を、ネットワーク99を介して対象ユーザーの携帯端末やPC等のアドレスに向けて発信してもよい。また、制御部18は、指示を受け付けることができない旨を、画像形成装置100が備えるスピーカーを介してユーザーに音声で通知してもよい。また、制御部18は、操作パネル14での表示、ネットワーク99を介しての発信、およびスピーカーを介しての音声での通知を任意に組み合わせて、指示を受け付けることができない旨をユーザーへ報知してもよい。
【0042】
制御部18は、S3、S5、またはS6の後、
図3に示す一連の処理を終了する。
【0043】
図4~
図7を参照して、指示が画像形成装置100とネットワークで接続される画像形成装置(例えば、画像形成装置200、画像形成装置300等)に対する指示である場合に、制御部18が行う、指示対象の画像形成装置に指示を出す処理(S5)について説明する。
【0044】
図4は、画像形成装置100、および画像形成装置100とネットワーク99で接続されている画像形成装置200,300の設定情報を纏めたテーブルTB1を示す図である。テーブルTB1は、ROM19に格納されている。テーブルTB1では、出力時の設定情報が画像形成装置と対応付けられている。テーブルTB1は、制御部18が受け付けた指示に不足している情報を追加する場合に参照される。
【0045】
例えば、画像形成装置100では、出力時の用紙サイズにA4が、出力時の色モードにカラーが、それぞれ対応付けられている。一方、画像形成装置200や画像形成装置300では、出力時の用紙サイズにA4が、出力時の色モードに白黒が、それぞれ対応付けられている。これは、画像形成装置100には、出力時の用紙サイズにA4サイズが、出力時の色モードにカラーモードがデフォルトで設定されていることを示している。一方、画像形成装置200や画像形成装置300には、出力時の用紙サイズにA4サイズが、出力時の色モードに白黒モードがデフォルトで設定されていることを示している。
【0046】
なお、テーブルTB1には、出力時の設定情報しか対応付けられていないが、これに限られない。テーブルTB1には、コピーに関する設定、プリントに関する設定、スキャンに関する設定、ファクシミリに関する設定、操作パネル14の設定等、各種設定情報が対応付けられる。
【0047】
また、テーブルTB1には、画像形成装置100以外に、画像形成装置200および画像形成装置300の設定情報しか対応付けられていないが、これに限られない。テーブルTB1には、画像形成装置100、および画像形成装置100とネットワーク99で接続される画像形成装置の設定情報が対応付けられる。したがって、画像形成装置200や画像形成装置300以外に、画像形成装置100とネットワーク99で接続される画像形成装置がある場合には、それらの画像形成装置における設定情報も対応付けられることになる。
【0048】
図5は、メーカー毎のキーワードを纏めたテーブルTB2を示す図である。テーブルTB2は、ROM19に格納されている。テーブルTB2では、画像形成装置が認識可能なキーワードが、画像形成装置のメーカー毎に処理の内容と対応付けられている。テーブルTB2は、制御部18が指示の中に含まれるキーワードを指示対象の画像形成装置が認識可能なキーワードへ変換する場合に参照される。
【0049】
例えば、メーカーX社には、「用紙1枚につき2頁を収める」という処理を示すキーワードとして、「2in1」というキーワードが対応付けられている。また、メーカーY社には、「用紙1枚につき2頁を収める」という処理を示すキーワードとして、「2up」というキーワードが対応付けられている。これらは、「用紙1枚につき2頁を収める」という処理を示すキーワードとして、メーカーX社が使用しているキーワードは「2in1」であり、メーカーY社が使用しているキーワードは「2up」であることを示している。一方、メーカーZ社には、「用紙1枚につき2頁を収める」という処理を示すキーワードとして、「―」というキーワードが対応付けられている。これは、現時点では、「用紙1枚につき2頁を収める」という処理を示す、メーカーZ社のキーワードが不明であることを示している。
【0050】
なお、テーブルTB2には、主にプリント処理に関連するキーワードが対応付けられているが、コピー処理、スキャン処理、ファクシミリ処理、操作パネル14の設定に関する処理、画像形成装置の設定に関する処理等、画像形成装置が行う処理に関連するキーワードが対応付けられていればよい。
【0051】
また、プリント処理において出力対象となるデータは、指示対象の画像形成装置200,300の記憶部に保存されているデータでもよいし、指示対象の画像形成装置200,300とネットワーク99で接続されている様々な機器(画像形成装置100、PC、サーバー等)に保存されているデータでもよい。出力対象となるデータが、指示対象の画像形成装置200,300とネットワーク99で接続されている様々な機器(画像形成装置100、PC、サーバー等)に保存されているデータの場合には、指示対象の画像形成装置200,300は、画像形成装置100から指示を受信すると、ネットワーク99を介して、データを保有している機器へデータを要求し、受け取ったデータを出力する。
【0052】
また、テーブルTB2には、メーカーX社、Y社、Z社の3社しか対応付けられていないが、より多くのメーカーが対応付けられていてもよい。
【0053】
図6は、指示対象の画像形成装置に指示を出すために制御部18が行う処理(S5)を示すフローチャートである。画像形成装置100が、「画像形成装置200からデータAを2in1でプリントして」という指示Aと、「画像形成装置300からデータAを2in1でプリントして」という指示Bとを受け付けた場合を例に、制御部18が行う処理について説明する。
【0054】
まず、制御部18は、指示対象の画像形成装置のメーカーを特定する(S51)。特定方法には、指示対象の画像形成装置にネットワーク99を介して接続し、指示対象の画像形成装置からメーカーの情報を取得する方法、画像形成装置100とネットワーク99で接続されている画像形成装置のメーカーの情報をあらかじめ画像形成装置100に登録しておき、それを参照する方法、画像形成装置100とネットワーク99で接続されている画像形成装置のメーカーの情報を画像形成装置100とネットワーク99で接続されているサーバーに登録しておき、それを参照する方法等がある。ここでは、制御部18は、いずれかの方法により、画像形成装置200のメーカーをY社と特定し、画像形成装置300のメーカーをZ社と特定する。制御部18は、特定したメーカーを基に、以後の処理を実行する。
【0055】
次いで、制御部18は、テーブルTB1を参照して、受け付けた指示に不足している情報を追加する(S52)。具体的には、まず、制御部18は、テーブルTB1を参照して、画像形成装置100と指示対象の画像形成装置との設定情報を比較し、画像形成装置100における設定情報のうち、指示対象の画像形成装置における設定情報と異なる設定情報を特定する。ここでは、制御部18は、画像形成装置100における設定情報のうち、指示対象の画像形成装置200における設定情報と異なる設定情報として、出力時の色モードがカラーモードであるという情報を特定する。また、制御部18は、画像形成装置100における設定情報のうち、指示対象の画像形成装置300における設定情報と異なる設定情報として、出力時の色モードがカラーモードであるという情報を特定する。次いで、制御部18は、テーブルTB2を参照して、異なる設定情報に相当する処理に対応するキーワードのうち、指示対象の画像形成装置のメーカーと対応付けられているキーワードを、受け付けた指示に追加する。ここでは、「カラーで出力する」という処理に対応付けられているメーカーY社とメーカーZ社のキーワードがいずれも、「カラー」であることから、制御部18は、「カラー」というキーワードを受け付けた指示Aと指示Bに追加する。
【0056】
なお、制御部18は、画像形成装置100と指示対象の画像形成装置との設定情報を比較し、画像形成装置100における設定情報のうち、指示対象の画像形成装置における設定情報と異なる設定情報のみを受け付けた指示に追加したが、画像形成装置100の全ての設定情報を、受け付けた指示に追加してもよい。
【0057】
一般に、A4用紙にカラーで出力する設定がなされている画像形成装置100を普段からよく使用しているユーザーが、「プリントして」という指示を出す場合には、A4用紙にカラーで出力されることを意図していると考えられる。しかしながら、画像形成装置200や画像形成装置300が受信する指示に「カラー」というキーワードがなければ、画像形成装置200や画像形成装置300は、設定内容に従って、データAをA4用紙に白黒で出力するため、「プリントして」という指示に含まれるユーザーの意図が十分に反映されない。そこで、制御部18は、受け付けた指示に不足している情報を追加する。これにより、画像形成装置100は、指示対象の画像形成装置に対する指示に、ユーザーの意図を正確に反映させることができる。
【0058】
次いで、制御部18は、テーブルTB2を参照して、受け付けた指示に含まれるキーワードの中から変換すべきキーワード(以下、「変換対象のキーワード」とも称す)を抽出する(S53)。処理内容を示すキーワードには、画像形成装置のメーカー各社で共通して使用されているキーワードもあれば、画像形成装置のメーカー毎に異なっているキーワードもある。そこで、制御部18は、指示の中に含まれるキーワードのうち、テーブルTB2において、画像形成装置100のメーカーと指示対象の画像形成装置のメーカーとで異なるキーワードが対応付けられているものを変換対象のキーワードと判断して抽出する。また、制御部18は、指示の中に含まれるキーワードのうち、テーブルTB2において、同一の処理内容を示すキーワードが指示対象の画像形成装置のメーカーに対応付けられていないものも変換対象のキーワードと判断して抽出する。一方、制御部18は、指示の中に含まれるキーワードのうち、テーブルTB2において、画像形成装置100のメーカーと指示対象の画像形成装置のメーカーとで同一のキーワードが対応付けられているものは変換対象外のキーワードと判断して抽出しない。
【0059】
ここでは、制御部18は、指示Aに含まれるキーワードのうち、「2in1」というキーワードを変換対象のキーワードであると判断して抽出する。一方、制御部18は、指示Aに含まれるキーワードのうち、「データA」というキーワードと「プリント」というキーワードを変換対象外のキーワードと判断して抽出しない。また、制御部18は、指示Bに含まれるキーワードのうち、「2in1」というキーワードを変換対象のキーワードであると判断して抽出する。一方、制御部18は、指示Bに含まれるキーワードのうち、「データA」というキーワードと「プリント」というキーワードを変換対象外のキーワードと判断して抽出しない。
【0060】
次いで、制御部18は、テーブルTB2を参照して、S53において抽出された変換対象のキーワードを変換する(S54)。具体的には、制御部18は、変換対象のキーワードのうち、テーブルTB2において対応付けがなされているキーワードについては、変換対象のキーワードを、指示対象の画像形成装置のメーカーに対応付けられているキーワードに変換する。また、制御部18は、変換対象のキーワードのうち、テーブルTB2において対応付けがなされていないキーワードについては、変換対象のキーワードを、テーブルTB2において変換対象のキーワードと同一の処理内容に対応付けられている全てのキーワードに変換する。
【0061】
ここでは、制御部18は、指示Aに含まれる変換対象のキーワードである「2in1」というキーワードを、「2up」というキーワードに変換する。また、制御部18は、指示Bに含まれる変換対象のキーワードである「2in1」というキーワードを、「2in1」というキーワードと「2up」というキーワードに変換する。
【0062】
次いで、制御部18は、S52で追加したキーワードがあればS52で追加したキーワード、S53で変換対象外のキーワードであると判断されたキーワードがあれば変換対象外のキーワード、および、S54における変換後のキーワードがあれば変換後のキーワードを、指示対象の画像形成装置に音声データの形式で送信する(S55)。
【0063】
ここでは、制御部18は、S52で追加した「カラー」というキーワード、S53で変換対象外のキーワードであると判断された「データA」というキーワードと「プリント」というキーワード、およびS54における変換後の「2up」というキーワードを、指示対象の画像形成装置200に音声データの形式で送信する。また、制御部18は、S52で追加した「カラー」というキーワード、S53で変換対象外のキーワードであると判断された「データA」というキーワードと「プリント」というキーワード、およびS54における変換後の「2in1」というキーワードと「2up」というキーワードを、指示対象の画像形成装置300に音声データの形式で送信する。
【0064】
これにより、画像形成装置100は、ユーザーの意図を正確に反映させた指示を、指示対象の画像形成装置に送信することができる。また、画像形成装置100は、指示対象の画像形成装置が認識可能なキーワードを保有している場合には、指示対象の画像形成装置が認識可能なキーワードで構成される指示を、指示対象の画像形成装置に送信することができる。また、画像形成装置100は、指示対象の画像形成装置が認識可能なキーワードを保有していない場合には、変換対象のキーワードと同一の処理内容に対応付けられている全てのキーワードを、指示対象の画像形成装置に送信することができる。
【0065】
次いで、制御部18は、送信先の画像形成装置から、指示を認識できたか否かのレスポンスを受信する(S56)。ここでは、制御部18は、送信先の画像形成装置200と送信先の画像形成装置300とから、指示を認識できたか否かのレスポンスを受信する。
【0066】
次いで、制御部18は、受信したレスポンスの内容が指示を認識できた旨のレスポンスであるか否かを判定する(S57)。受信したレスポンスの内容が指示を認識できた旨のレスポンスである場合には(S57でYES)、制御部18は、その旨をユーザーに報知し(S58)、処理を終了する。一方、受信したレスポンスの内容が指示を認識できなかった旨のレスポンスである場合には(S57でNO)、制御部18は、指示を認識できなかった旨(エラー)をユーザーに報知し(S59)、処理を終了する。
【0067】
画像形成装置100が、画像形成装置200と画像形成装置300の両方から指示を認識できた旨のレスポンスを受信したと仮定した場合、制御部18は、指示対象の画像形成装置200が指示を認識できた旨と、指示対象の画像形成装置300が指示を認識できた旨とを、操作パネル14に表示する。
【0068】
以上、
図6を参照して、画像形成装置100が、画像形成装置100とネットワーク99で接続される画像形成装置200,300に対する指示を受け付けた場合に、制御部18が指示対象の画像形成装置に指示を出す処理について説明した。
図6に示す処理では、制御部18は、変換対象のキーワードのうち、テーブルTB2において対応付けがなされていないキーワードについては、変換対象のキーワードを、テーブルTB2において変換対象のキーワードと同一の処理内容に対応付けられている全てのキーワードに変換し、一度に、変換後のキーワードを指示対象の画像形成装置に送信した。
【0069】
しかしながら、
図7に示すように、制御部18は、変換対象のキーワードのうち、テーブルTB2において対応付けがなされていないキーワードについては、変換対象のキーワードを変換せずにそのまま送信し、指示対象の画像形成装置によって指示が認識されなかった場合に、変換対象のキーワードと同一の処理内容に対応付けられているキーワードに順に変換して送信してもよい。
図7は、指示対象の画像形成装置に指示を出すために制御部18が行う処理(S5)を示すフローチャートである。そこで、画像形成装置100が、「画像形成装置200からデータAを2in1でプリントして」という指示Aと、「画像形成装置300からデータAを2in1でプリントして」という指示Bとを受け付けた場合を例に、制御部18が行う処理について説明する。なお、
図7における処理のうち、
図6と同様の処理については、同一符号を付し、説明を省略する。
【0070】
まず、制御部18は、S51~S53の処理を経て、S60の処理に移行する。S60では、制御部18は、変換対象のキーワードのうち、テーブルTB2において対応付けがなされているキーワードについては、変換対象のキーワードを指示対象の画像形成装置のメーカーに対応付けられているキーワードに変換する。また、制御部18は、変換対象のキーワードのうち、テーブルTB2において対応付けがなされていないキーワードについては、変換対象のキーワードをいずれのキーワードにも変換しない。
【0071】
ここでは、制御部18は、指示Aに含まれる変換対象のキーワードである「2in1」というキーワードを、「2up」というキーワードに変換する。また、制御部18は、指示Bに含まれる変換対象のキーワードである「2in1」というキーワードを変換しない。
【0072】
次いで、制御部18は、S52で追加したキーワードがあればS52で追加したキーワード、S53で変換対象外のキーワードであると判断されたキーワードがあれば変換対象外のキーワード、S60における変換後のキーワードがあれば変換後のキーワード、およびS60における変換において変換されなかったキーワードがあればS60における変換において変換されなかったキーワードを、指示対象の画像形成装置に音声データの形式で送信する(S61)。
【0073】
ここでは、制御部18は、S52で追加した「カラー」というキーワード、S53で変換対象外のキーワードであると判断された「データA」というキーワードと「プリント」というキーワード、およびS60における変換後の「2up」というキーワードを、指示対象の画像形成装置200に音声データの形式で送信する。また、制御部18は、S52で追加した「カラー」というキーワード、S53で変換対象外のキーワードであると判断された「データA」というキーワードと「プリント」というキーワード、およびS60における変換において変換されなかった「2in1」というキーワードを、指示対象の画像形成装置300に音声データの形式で送信する。
【0074】
次いで、制御部18は、送信先の画像形成装置から、指示を認識できたか否かのレスポンスを受信する(S62)。ここでは、制御部18は、送信先の画像形成装置200と送信先の画像形成装置300とから、指示を認識できたか否かのレスポンスを受信する。
【0075】
次いで、制御部18は、受信したレスポンスの内容が指示を認識できた旨のレスポンスであるか否かを判定する(S63)。受信したレスポンスの内容が指示を認識できた旨のレスポンスである場合には(S63でYES)、制御部18は、S64へ移行する。一方、受信したレスポンスの内容が指示を認識できなかった旨のレスポンスである場合には(S63でNO)、制御部18は、S66へ移行する。
【0076】
ここでは、画像形成装置100が、画像形成装置200からは指示を認識できた旨のレスポンスを受信し、画像形成装置300からは指示を認識できなかった旨のレスポンスを受信したと仮定する。
【0077】
S64では、制御部18は、直近に送信したキーワードのうち、テーブルTB2において指示対象の画像形成装置のメーカーと対応付けられていないキーワードを、指示対象の画像形成装置のメーカーと処理内容とに対応付けて登録する。ここでは、画像形成装置200に送信したキーワード(「カラー」というキーワード、「データA」というキーワード、「プリント」というキーワード、「2up」というキーワード)は、テーブルTB2において指示対象の画像形成装置のメーカーと全て対応付けられていることから、制御部18は登録することなく、S65へ処理を進める。
【0078】
S65では、制御部18は、指示対象の画像形成装置が指示を認識できた旨を操作パネル14に表示し、処理を終了する。ここでは、制御部18は、指示対象の画像形成装置200が指示を認識できた旨を操作パネル14に表示し、処理を終了する。
【0079】
S66では、制御部18は、S60の変換処理において変換しなかったキーワードを、テーブルTB2において同一の処理内容に対応付けられているキーワードの一つに変換する。S60の変換処理において変換しなかったキーワードと同一の処理内容に対応付けられているキーワードが複数ある場合には、制御部18は、1回目のS66の処理においては、最も変換頻度の高いキーワードに変換し、2回目のS66の処理においては、次いで変換頻度の高いキーワードに変換する等、何かしらの基準に従って、順にキーワードを変換していく。ここでは、制御部18は、指示Bに含まれていた「2in1」というキーワードを「2up」というキーワードに変換する。
【0080】
次いで、制御部18は、S66での変換後のキーワードを、指示対象の画像形成装置に音声データの形式で送信する(S67)。ここでは、制御部18は、「2up」というキーワードを、指示対象の画像形成装置300に音声データの形式で送信する。
【0081】
次いで、制御部18は、送信先の画像形成装置から、指示を認識できたか否かのレスポンスを受信する(S68)。ここでは、制御部18は、送信先の画像形成装置300から、指示を認識できたか否かのレスポンスを受信する。
【0082】
次いで、制御部18は、受信したレスポンスの内容が指示を認識できた旨のレスポンスであるか否かを判定する(S69)。受信したレスポンスの内容が指示を認識できた旨のレスポンスである場合には(S69でYES)、制御部18は、S64へ処理を進める。
【0083】
画像形成装置100が、画像形成装置300から、指示を認識できた旨のレスポンスを受信したと仮定した場合、直近に送信した「2up」というキーワードがテーブルTB2において画像形成装置300のメーカーであるZ社と対応付けられていないので、制御部18は、S64において、「2up」というキーワードを、指示対象の画像形成装置300のメーカーであるZ社と、「用紙1枚につき2頁を収める」という処理内容とに対応付けて登録する。
【0084】
受信したレスポンスの内容が指示を認識できなかった旨のレスポンスである場合には(S69でNO)、制御部18は、S70へ処理を進める。
【0085】
S70では、制御部18は、S60の変換処理において変換しなかったキーワードを、テーブルTB2において当該キーワードと同一の処理内容に対応付けられている全てのキーワードに変換し終えたか否かを判定する。
【0086】
S60の変換処理において変換しなかったキーワードを、テーブルTB2において当該キーワードと同一の処理内容に対応付けられている全てのキーワードに変換し終えた場合には(S70でYES)、制御部18は、指示対象の画像形成装置が指示を認識できなかった旨(エラー)をユーザーに報知し(S71)、処理を終了する。一方、S60の変換処理において変換しなかったキーワードを、テーブルTB2において当該キーワードと同一の処理内容に対応付けられている全てのキーワードに変換し終えていない場合には(S70でNO)、制御部18は、処理をS66に戻し、キーワードを変換する。
【0087】
以上、
図6と
図7を参照して、制御部18が、画像形成装置100とネットワーク99で接続される画像形成装置200,300に対する指示を音声で受け付けた場合に行う処理について説明した。制御部18が
図6または
図7に示す処理を実行することで、指示対象の画像形成装置は画像形成装置100から認識可能な指示を受信することができる。その結果、指示対象の画像形成装置は、その指示に基づいて処理を実行することができる。
【0088】
なお、
図6のS58とS59、
図7のS65とS71における報知の態様は、操作パネル14に表示するものに限られない。制御部18は、ネットワーク99を介して対象ユーザーの携帯端末やPC等のアドレスに向けて発信してもよい。また、制御部18は、画像形成装置100が備えるスピーカーを介してユーザーに音声で通知してもよい。また、制御部18は、操作パネル14での表示、ネットワーク99を介しての発信、およびスピーカーを介しての音声での通知を任意に組み合わせて通知してもよい。
【0089】
また、
図6のS58とS59、
図7のS65とS71において報知される内容は、指示対象の画像形成装置が指示を受け付けることができたか否かという内容に限られない。例えば、制御部18は、指示対象の画像形成装置において指示に基づいた処理が完了したか否かという内容を報知してもよい。
【0090】
このように、実施の形態1に従う画像形成装置100は、ネットワーク99で接続されている、認識可能な言語が同一の画像形成装置に対する指示を、画像形成装置のメーカーに関わらず、音声で受け付けることができる。以下に、実施の形態1に従う画像形成装置の効果を列挙する。
【0091】
(1)画形成装置100は、音声で指示を受付けると、その指示がいずれの画像形成装置に対する指示であるのかを判定し(S2、S4)、指示対象の画像形成装置に合った処理(S3、S5、S6)を実行する。
【0092】
これにより、ユーザーは、画像形成装置100に対し、画像形成装置100に対する指示だけでなく、画像形成装置100とネットワーク99で接続される画像形成装置に対する指示についても出すことができる。
【0093】
(2)受け付けた指示が画像形成装置100とネットワーク99で接続される画像形成装置に対する指示である場合には、画像形成装置100は、指示対象の画像形成装置に送信する指示に、受け付けた指示に不足している情報を追加する(S52)。
【0094】
これにより、ユーザーは、指示対象の画像形成装置の設定情報を気にすることなく、指示を出すことができる。
【0095】
(3)受け付けた指示が画像形成装置100とネットワーク99で接続される画像形成装置に対する指示である場合には、画像形成装置100は、受け付けた指示に含まれるキーワードのうち、指示対象の画像形成装置のメーカーで使用されていないキーワードを指示対象の画像形成装置のメーカーで使用されているキーワードへ変換し(S54、S60)、変換後のキーワードを指示対象の画像形成装置に音声データの形式で送信する(S55、S61)。
【0096】
これにより、ユーザーは、指示対象の画像形成装置のメーカーにおいて使用されているキーワードを気にすることなく、指示を出すことができる。
【0097】
(4)受け付けた指示が画像形成装置100とネットワーク99で接続される画像形成装置に対する指示である場合には、画像形成装置100は、指示対象の画像形成装置が指示を認識できたか否かをユーザーに報知する(S58、S59、S65、S71)。
【0098】
これにより、ユーザーは、指示が指示対象の画像形成装置によって受け付けられたか否かを把握することができる。
【0099】
(5)受け付けた指示が画像形成装置100とネットワーク99で接続される画像形成装置に対する指示である場合に、画像形成装置100は、指示対象の画像形成装置のメーカーにおいて使用されているキーワードを保有していない場合であっても、受け付けた指示に含まれるキーワードを同一の処理内容に対応付けられている全てのキーワードに変換して送信する(S54、S55)。
【0100】
これにより、ユーザーは、指示対象の画像形成装置のメーカーにおいて使用されているキーワードを気にすることなく、指示を出すことができる。
【0101】
(6)受け付けた指示が画像形成装置100とネットワーク99で接続される画像形成装置に対する指示である場合に、画像形成装置100は、指示対象の画像形成装置のメーカーにおいて使用されているキーワードを保有していない場合であっても、受け付けた指示に含まれるキーワードを、同一の処理内容に対応付けられているキーワードであって、指示対象の画像形成装置のメーカーとは異なるメーカーで使用されているキーワードに順に変換して送信する(S66、S67)。また、画像形成装置100は、送信先の画像形成装置から指示を認識できた旨のレスポンスを受信すると、直近に送信したキーワードを指示対象の画像形成装置のメーカーと処理内容とに対応付けて登録する(S64)。
【0102】
これにより、ユーザーは、指示対象の画像形成装置のメーカーにおいて使用されているキーワードを気にすることなく、指示を出すことができる。また、指示対象の画像形成装置によって認識されたキーワードが蓄積されるので、次回の変換処理において参照することが可能となる。
【0103】
なお、実施の形態1においては、画像形成装置100とネットワーク99で接続される画像形成装置は画像形成装置200と画像形成装置300との2台のみであったが、より多くの画像形成装置が接続されてもよい。また、画像形成装置100および、画像形成装置100とネットワーク99で接続される画像形成装置が認識可能な言語は日本語であったが、日本語に限られず、他の言語であってもよい。
【0104】
また、テーブルTB1とテーブルTB2とを画像形成装置100に格納することに代えて、画像形成装置100とは別の機器に格納してもよい。たとえば、テーブルTB1とテーブルTB2とをネットワーク99に接続したサーバーに格納することが考えられる。サーバーは、画像形成装置100と社内LANで接続されるサーバーでもよいし、インターネットで接続されるサーバーでもよい。画像形成装置100は、ネットワーク99を介してサーバーに格納されているテーブルTB1とテーブルTB2を参照する。
【0105】
また、実施の形態1においては、テーブルTB2では、画像形成装置が認識可能なキーワードが、画像形成装置のメーカー毎に処理の内容と対応付けられているが、画像形成装置毎に処理の内容と対応付けられてもよい。
【0106】
また、画像形成装置100のユーザーと指示対象の画像形成装置のユーザーとが、画像形成装置100を介して通話できるよう、画像形成装置100に電話機能を内蔵させてもよい。さらに、画像形成装置100は、画像形成装置100のユーザーが、通話中に、通話モードから、指示対象の画像形成装置へ指示を出すモードに任意に切替可能に構成してもよい。
【0107】
[実施の形態2]
図8は、実施の形態2に従うネットワーク構成を説明するための概略図である。実施の形態1では、画像形成装置100とネットワーク99で接続される画像形成装置200,300は、画像形成装置100と認識可能な言語が同一であったが、メーカーが異なっていた。実施の形態2では、画像形成装置100Aとネットワーク99で接続される画像形成装置400,500は、画像形成装置100Aと同一のメーカーではあるが、認識可能な言語が異なる。
【0108】
画像形成装置100Aは、画像形成装置400および画像形成装置500とネットワーク99で接続されている。画像形成装置100Aと画像形成装置400と画像形成装置500とは、同一のメーカーの画像形成装置である。画像形成装置100Aと画像形成装置400と画像形成装置500とは、いずれも音声認識の機能を搭載しているが、認識可能な言語が異なる。画像形成装置100Aが認識可能な言語は日本語であり、画像形成装置400が認識可能な言語は英語であり、画像形成装置500が認識可能な言語はドイツ語である。画像形成装置100Aと画像形成装置400と画像形成装置500とは、認識可能な言語で指示を受け付け、その指示に基づいた処理を実行することができる。また、画像形成装置100Aは、画像形成装置400や画像形成装置500に対する指示を音声で受け付けることができる。一方、画像形成装置100Aは、画像形成装置900とネットワーク99で接続されておらず、画像形成装置900に対する指示を音声で受け付けることはできない。
【0109】
実施の形態2に従う画像形成装置100Aは、実施の形態1に従う画像形成装置100と同様のハードウェア構成(
図2)を備える。また、実施の形態2に従う画像形成装置100Aは、実施の形態1に従う画像形成装置100と同様に、S1~S6の処理を行う。しかしながら、実施の形態2に従う画像形成装置100Aは、S5の処理において、実施の形態1とは異なるテーブルを参照する。また、実施の形態2に従う画像形成装置100Aは、S51において、実施の形態1とは異なる情報を特定する。以下、
図9を参照して、実施の形態1と異なる点について説明する。
【0110】
図9は、言語毎のキーワードを纏めたテーブルTB3を示す図である。実施の形態1では、制御部18が、指示の中に含まれるキーワードを指示対象の画像形成装置が認識可能なキーワードへ変換する場合に、メーカー毎のキーワードを纏めたテーブルTB2を参照した。しかしながら、実施の形態2では、制御部18は、指示の中に含まれるキーワードを指示対象の画像形成装置が認識可能なキーワードへ変換する場合に、言語毎のキーワードを纏めたテーブルTB3を参照する。
【0111】
テーブルTB3は、ROM19に格納されている。テーブルTB3では、画像形成装置が認識可能なキーワードが、画像形成装置が認識可能な言語毎に処理の内容と対応付けられている。テーブルTB3は、制御部18が指示の中に含まれるキーワードを指示対象の画像形成装置が認識可能なキーワードへ変換する場合に参照される。
【0112】
また、実施の形態1においては、画像形成装置100がネットワーク99で接続される画像形成装置200,300に対する指示を受け付けた場合に、制御部18は、指示対象の画像形成装置200,300のメーカーを特定した(S51)。一方、実施の形態2においては、画像形成装置100Aがネットワーク99で接続される画像形成装置400,500に対する指示を受け付けた場合に、制御部18は、指示対象の画像形成装置400,500が認識可能な言語を特定する。制御部18は、特定した言語を基に、言語毎のキーワードを纏めたテーブルTB3を参照して、指示対象の画像形成装置400,500が認識可能なキーワードに変換する。
【0113】
なお、テーブルTB3には、主にプリント処理に関連するキーワードが対応付けられているが、コピー処理、スキャン処理、ファクシミリ処理、操作パネル14の設定に関する処理、画像形成装置の設定に関する処理等、画像形成装置が行う処理に関連するキーワードが対応付けられていればよい。
【0114】
また、テーブルTB3には、日本語、英語、ドイツ語の3言語しか対応付けられていないが、より多くの言語が対応付けられていてもよい。
【0115】
なお、制御部18は、受け付けた指示に不足している情報を追加する場合には、実施の形態1と同様に、画像形成装置100Aおよび画像形成装置100Aとネットワーク99で接続される画像形成装置400,500の設定情報を纏めたテーブルTB4(図示せず)を参照する。
【0116】
実施の形態2においては、指示が画像形成装置100Aとネットワーク99で接続される画像形成装置400,500に対する指示である場合に、制御部18は、
図6、
図7に示す処理を、テーブルTB3とテーブルTB4を参照して実行する。実行する処理のうち、S51の処理については、制御部18は、指示対象の画像形成装置400,500のメーカーではなく、指示対象の画像形成装置400,500が認識可能な言語を特定する。また、制御部18は、特定した言語を基に、
図6、
図7に示す処理を行う。
【0117】
このように、実施の形態2に従う画像形成装置100は、ネットワーク99で接続される同一メーカーの画像形成装置に対する指示を、指示対象の画像形成装置が認識可能な言語に関わらず、音声で受け付けることができる。以下に、実施の形態2に従う画像形成装置の効果を列挙する。
【0118】
(1)画形成装置100Aは、音声で指示を受付けると、その指示がいずれの画像形成装置に対する指示であるのかを判定し(S2、S4)、指示対象の画像形成装置に合った処理(S3、S5、S6)を実行する。
【0119】
これにより、ユーザーは、画像形成装置100Aに対し、画像形成装置100Aに対する指示だけでなく、画像形成装置100Aとネットワーク99で接続される画像形成装置に対する指示についても出すことができる。
【0120】
(2)受け付けた指示が画像形成装置100Aとネットワーク99で接続される画像形成装置に対する指示である場合には、画像形成装置100Aは、指示対象の画像形成装置に送信する指示に、受け付けた指示に不足している情報を追加する(S52)。
【0121】
これにより、ユーザーは、指示対象の画像形成装置の設定情報を気にすることなく、指示を出すことができる。
【0122】
(3)受け付けた指示が画像形成装置100Aとネットワーク99で接続される画像形成装置に対する指示である場合には、画像形成装置100Aは、受け付けた指示に含まれるキーワードのうち、指示対象の画像形成装置が認識できないキーワードを指示対象の画像形成装置が認識可能な言語でのキーワードへ変換し(S54、S60)、変換後のキーワードを指示対象の画像形成装置に音声データの形式で送信する(S55、S61)。
【0123】
これにより、ユーザーは、指示対象の画像形成装置が認識可能な言語を気にすることなく、指示を出すことができる。
【0124】
(4)受け付けた指示が画像形成装置100Aとネットワーク99で接続される画像形成装置に対する指示である場合には、画像形成装置100Aは、指示対象の画像形成装置が指示を認識できたか否かをユーザーに報知する(S58、S59、S65、S71)。
【0125】
これにより、ユーザーは、指示が指示対象の画像形成装置によって受け付けられたか否かを把握することができる。
【0126】
(5)受け付けた指示が画像形成装置100Aとネットワーク99で接続される画像形成装置に対する指示である場合に、画像形成装置100Aは、指示対象の画像形成装置が認識可能な言語でのキーワードを保有していない場合であっても、受け付けた指示に含まれるキーワードを同一の処理内容に対応付けられている全てのキーワードに変換して送信する(S54、S55)。
【0127】
これにより、ユーザーは、指示対象の画像形成装置が認識可能な言語を気にすることなく、指示を出すことができる。
【0128】
(6)受け付けた指示が画像形成装置100Aとネットワーク99で接続される画像形成装置に対する指示である場合に、画像形成装置100Aは、指示対象の画像形成装置が認識可能な言語でのキーワードを保有していない場合であっても、受け付けた指示に含まれるキーワードを同一の処理内容に対応付けられているキーワードに順に変換して送信する(S66、S67)。また、画像形成装置100Aは、送信先の画像形成装置から指示を認識できた旨のレスポンスを受信すると、直近に送信したキーワードを指示対象の画像形成装置が認識可能な言語と処理内容とに対応付けて登録する(S64)。
【0129】
これにより、ユーザーは、指示対象の画像形成装置が認識可能な言語を気にすることなく、指示を出すことができる。また、指示対象の画像形成装置によって認識されたキーワードが蓄積されるので、次回の変換処理において参照することが可能となる。
【0130】
なお、実施の形態2において、画像形成装置100Aとネットワーク99で接続される画像形成装置は1台に限られず、複数台の画像形成装置が接続されてもよい。
【0131】
また、実施の形態2においては、テーブルTB3とテーブルTB4とを画像形成装置100Aに格納することに代えて、画像形成装置100Aとは別の機器に格納してもよい。たとえば、テーブルTB3とテーブルTB4とをネットワーク99に接続したサーバーに格納することが考えられる。サーバーは、画像形成装置100Aと社内LANで接続されるサーバーでもよいし、インターネットで接続されるサーバーでもよい。画像形成装置100Aは、ネットワーク99を介してサーバーに格納されているテーブルTB3とテーブルTB4を参照する。
【0132】
また、実施の形態2においては、テーブルTB3では、画像形成装置が認識可能なキーワードが、画像形成装置が認識可能な言語毎に処理の内容と対応付けられているが、画像形成装置毎に処理の内容と対応付けられてもよい。
【0133】
また、画像形成装置100Aのユーザーと指示対象の画像形成装置のユーザーとが、画像形成装置100Aを介して通話できるよう、画像形成装置100Aに電話機能を内蔵させてもよい。さらに、画像形成装置100Aは、画像形成装置100Aのユーザーが、通話中に、通話モードから、指示対象の画像形成装置へ指示を出すモードに任意に切替可能に構成してもよい。
【0134】
[実施の形態3]
図10は、実施の形態3に従うネットワーク構成を説明するための概略図である。画像形成装置100Bは、画像形成装置600とネットワーク99で接続されている。画像形成装置100Bと画像形成装置600とは、いずれも音声認識の機能を搭載しており、音声を認識可能である。画像形成装置100Bと画像形成装置600とは、指示を音声で受け付け、その指示に基づいた処理を実行することができる。また、画像形成装置100Bは、画像形成装置600に対する指示を音声で受け付けることができる。一方、画像形成装置100Bは、画像形成装置900とネットワーク99で接続されておらず、画像形成装置900に対する指示を音声で受け付けることはできない。
【0135】
実施の形態3では、実施の形態1に従う画像形成装置100または実施の形態2に従う画像形成装置100Aで行われていたS5の処理の一部が、指示対象の画像形成装置600で行われる。具体的には、実施の形態1または実施の形態2では、画像形成装置100または画像形成装置100Aがネットワーク99で接続される画像形成装置(例えば、画像形成装置200,300,400,500)に対する指示を音声で受け付けた場合、画像形成装置100または画像形成装置100Aが指示を変換し、指示対象の画像形成装置に送信した。
【0136】
一方、実施の形態3では、画像形成装置100Bが画像形成装置100Bとネットワーク99で接続される画像形成装置600に対する指示を音声で受け付けた場合、画像形成装置100Bは受け付けた指示を変換することなく、音声データの形式で指示対象の画像形成装置600に送信する。指示対象の画像形成装置600は、画像形成装置100Bから送られてくる指示を受信すると、指示を変換し、変換後の指示に対応する処理を実行する。具体的には、まず、指示対象の画像形成装置600は、画像形成装置100Bから送られてくる指示を受信すると、画像形成装置100Bの情報(画像形成装置100Bのメーカーや画像形成装置100Bが認識可能な言語等)を特定し、不足している情報を指示に追加する。次いで、指示対象の画像形成装置600は、指示に含まれるキーワードを自身が認識可能なキーワードへ変換し、キーワードに対応する処理を実行する。最後に、指示対象の画像形成装置600は、指示を認識できたか否かのレスポンスを画像形成装置100Bに送信する。
【0137】
このように、実施の形態3では、実施の形態1に従う画像形成装置100または実施の形態2に従う画像形成装置100Aで行われていたS5の処理の一部が、指示対象の画像形成装置600で行われる。それ以外においては、実施の形態3に従う画像形成装置100Bは、実施の形態1に従う画像形成装置100または実施の形態2に従う画像形成装置100Aと同様のハードウェア構成(
図2)を備え、同様の処理(S1~S6)を行う。
【0138】
なお、実施の形態3において、画像形成装置100Bとネットワーク99で接続される画像形成装置は1台に限られず、複数台の画像形成装置が接続されてもよい。
【0139】
また、実施の形態3においては、キーワードの変換を指示対象の画像形成装置600が行うため、各種テーブル(例えば、テーブルTB1、テーブルTB2、テーブルTB3、テーブルTB4等)は、画像形成装置100Bとネットワーク99で接続される画像形成装置600が参照できるように、画像形成装置600とネットワーク99で接続されるサーバー等で保管されるのが望ましい。
【0140】
実施の形態3においては、実施の形態1または実施の形態2における効果に加え、実施の形態1に従う画像形成装置100または実施の形態2に従う画像形成装置100Aで行われていた処理の一部が指示対象の画像形成装置600で行われることにより、画像形成装置100Bの処理負担を軽減することができるという効果を奏する。
【0141】
[実施の形態4]
図11は、実施の形態4に従うネットワーク構成を説明するための概略図である。画像形成装置100C、画像形成装置700、およびサーバー800は、ネットワーク99で接続され、いずれも音声認識の機能を搭載しており、音声を認識可能である。画像形成装置100Cと画像形成装置700とは、指示を音声で受け付け、その指示に基づいた処理を実行することができる。また、画像形成装置100Cは、画像形成装置700に対する指示を音声で受け付けることができる。一方、画像形成装置100Cは、画像形成装置900とネットワーク99で接続されておらず、画像形成装置900に対する指示を音声で受け付けることはできない。
【0142】
実施の形態4では、実施の形態1に従う画像形成装置100または実施の形態2に従う画像形成装置100Aで行われていたS5の処理の一部が、サーバー800で行われる。具体的には、実施の形態1または実施の形態2では、画像形成装置100または画像形成装置100Aがネットワーク99で接続される画像形成装置(例えば、画像形成装置200,300,400,500)に対する指示を音声で受け付けた場合、画像形成装置100または画像形成装置100Aが指示を変換し、指示対象の画像形成装置に送信した。
【0143】
一方、実施の形態4では、画像形成装置100Cが画像形成装置100Cとネットワーク99で接続される画像形成装置700に対する指示を音声で受け付けた場合、画像形成装置100Cは、受け付けた指示を変換することなく、音声データの形式でサーバー800に送信する。サーバー800は、画像形成装置100Cから送られてくる指示を受信すると、指示を変換し、変換後の指示を指示対象の画像形成装置700へ音声データの形式で送信する。具体的には、まず、サーバー800は、画像形成装置100Cの情報(画像形成装置100Cのメーカーや画像形成装置100Cが認識可能な言語)と、指示対象の画像形成装置700の情報(指示対象の画像形成装置700のメーカーや指示対象の画像形成装置700が認識可能な言語)とを特定し、不足している情報を指示に追加する。次いで、サーバー800は、指示に含まれるキーワードを指示対象の画像形成装置700が認識可能なキーワードへ変換し、変換後のキーワードを指示対象の画像形成装置700へ送信する。指示対象の画像形成装置700は、サーバー800から送られてくる指示を受信し、指示に含まれるキーワードに対応する処理を実行する。さらに、指示対象の画像形成装置700は、指示を認識できたか否かのレスポンスを画像形成装置100Cに送信する。
【0144】
このように、実施の形態4では、実施の形態1に従う画像形成装置100または実施の形態2に従う画像形成装置100Aで行われていたS5の処理の一部が、サーバー800で行われる。それ以外においては、実施の形態4に従う画像形成装置100Cは、実施の形態1に従う画像形成装置100または実施の形態2に従う画像形成装置100Aと同様のハードウェア構成(
図2)を備え、同様の処理(S1~S6)を行う。
【0145】
なお、実施の形態4において、画像形成装置100Cとネットワーク99で接続される画像形成装置は1台に限られず、複数台の画像形成装置が接続されてもよい。
【0146】
また、実施の形態4においては、キーワードの変換をサーバー800が行うため、各種テーブル(例えば、テーブルTB1、テーブルTB2、テーブルTB3、テーブルTB4等)は、サーバー800で保管されるのが望ましい。
【0147】
実施の形態4においては、実施の形態1または実施の形態2における効果に加え、実施の形態1に従う画像形成装置100または実施の形態2に従う画像形成装置100Aで行われていた処理の一部がサーバー800で行われることにより、画像形成装置100Cの処理負担を軽減することができるという効果を奏する。
【0148】
以上、各実施の形態を説明した。なお、各実施の形態を任意に組み合わせてもよく、例えば、実施の形態1と実施の形態2を組み合わせてもよい。
【0149】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0150】
100,100A,100B,100C,200,300,400,500,600,700,900 画像形成装置、800 サーバー、14 操作パネル、15 マイク、18 制御部、19 ROM、99 ネットワーク。