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特許7152469無線通信システムにおいてLTE及びNRに基づいた信号送受信の方法並びにそのための装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-03
(45)【発行日】2022-10-12
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいてLTE及びNRに基づいた信号送受信の方法並びにそのための装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/08 20090101AFI20221004BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20221004BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W72/04 136
H04W72/04 111
H04W72/04 132
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020506158
(86)(22)【出願日】2018-08-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-10-08
(86)【国際出願番号】 KR2018008905
(87)【国際公開番号】W WO2019027300
(87)【国際公開日】2019-02-07
【審査請求日】2021-08-06
(31)【優先権主張番号】62/541,106
(32)【優先日】2017-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/566,569
(32)【優先日】2017-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】キム ヨンテ
(72)【発明者】
【氏名】イ ユンチョン
(72)【発明者】
【氏名】キム チェヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ペ トゥクヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ソ インクォン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ソクチョル
(72)【発明者】
【氏名】イ ヒョンホ
(72)【発明者】
【氏名】ファン テソン
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0223564(US,A1)
【文献】Intel Corporation,Clarification on the carrier index for PDCCH order[online],3GPP TSG RAN WG2 #97bis R2-1702996,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_97bis/Docs/R2-1702996.zip>,2017年03月25日
【文献】ZTE,Discussion on resources selection for PRACH triggered by a PDCCH order in eNB-IoT[online],3GPP TSG RAN WG2 #98 R2-1705417,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_98/Docs/R2-1705417.zip>,2017年05月05日
【文献】ZTE Corporation,Resources selection for PRACH triggered by a PDCCH order in eNB-IoT(Option2)[online],3GPP TSG RAN WG2 #98 R2-1705462,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_98/Docs/R2-1705462.zip>,2017年05月05日
【文献】Random access procedure triggered by PDCCH order[online],3GPP TSG RAN WG2 #98 R2-1705297,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_98/Docs/R2-1705297.zip>,2017年05月06日
【文献】NEC,Discussion on UL sharing of NR and LTE[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1710250,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1710250.zip>,2017年06月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて、NR(New Radio Access Technology)ターミナルの信号送受信の方法であって
下りリンクキャリアでPDCCHオーダー(Physical Downlink Control CHannel order)を受信するステップと、
前記PDCCHオーダーに対応してランダムアクセスプリアンブル(random access preamble)を送信するステップを含み
前記ランダムアクセスプリアンブルは、所定の条件を満たす時、前記PDCCHオーダーに含まれる上りリンクキャリアについての情報に基づいて決定された第1の上りリンクキャリアで送信され
前記所定の条件は、前記下りリンクキャリアに対して設定される前記第1の上りリンクキャリアを含む複数の上りリンクキャリアを含み
前記下りリンクキャリアのセルID(Identification)と前記複数の上りリンクキャリアのセルIDは同一である、方法
【請求項2】
前記複数の上りリンクキャリアは、第2の上りリンクキャリアを含み、
前記第2の上りリンクキャリアは、前記NRターミナルに追加的に割当てられた、LTE(Long Term Evoluation)帯域に関連した追加の上りリンクキャリアである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ランダムアクセスプリアンブルは、前記第1の上りリンクキャリアと前記第2の上りリンクキャリアが設定されない時、上位層により開始されたランダムアクセスプリアンブル送信と同一のサブキャリアスペーシングを介して送信される、請求項2に記載の方法
【請求項4】
上りリンク送信を実行するための時間リソース及び周波数リソースのうち少なくとも1つが設定されるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
上りリンク送信を実行するためのパラメータを受信するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記PDCCHオーダーは、
下りリンク制御情報を用いて受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
無線通信システムにおける、NR(New Radio Access Technology)ターミナル(terminal)であって
無線周波数ユニットと
前記無線周波数ユニットと結合したプロセッサーを含み
前記プロセッサーは
前記無線周波数ユニットが、下りリンクキャリアでPDCCHオーダー(Physical Downlink Control CHannel order)を受信し
前記無線周波数ユニットが、前記PDCCHオーダーに応答して、ランダムアクセスプリアンブル(random access preamble)を送信するように制御するように構成され
前記ランダムアクセスプリアンブルは、所定の条件を満たす時、前記PDCCHオーダーに含まれる上りリンクキャリアについての情報に基づいて決定された第1の上りリンクキャリアで送信され
前記所定の条件は、前記下りリンクキャリアに対して設定される前記第1の上りリンクキャリアを含む複数の上りリンクキャリアを含み
前記下りリンクキャリアのセルID(Identification)と前記複数の上りリンクキャリアのセルIDは同一である、NRターミナル。
【請求項8】
前記複数の上りリンクキャリアは、第2の上りリンクキャリアを含み、
前記第2の上りリンクキャリアは前記NRターミナルに追加的に割当てられた、LTE(Long Term Evoluation)帯域に関連した追加の上りリンクキャリアである、請求項7に記載のNRターミナル。
【請求項9】
前記ランダムアクセスプリアンブルは、前記第1の上りリンクキャリアと前記第2の上りリンクキャリアが設定されない時、上位層により開始されたランダムアクセスプリアンブル送信と同一のサブキャリアスペーシングを介して送信される、請求項8に記載のNRターミナル。
【請求項10】
前記プロセッサーは、
上りリンク送信を実行するための時間リソース及び周波数リソースのうち少なくとも1つが設定されるようにさらに構成された、請求項7に記載のNRターミナル
【請求項11】
前記プロセッサーは、
上りリンク送信のためのパラメータを受信するようにさらに構成された、請求項7に記載のNRターミナル
【請求項12】
前記PDCCHオーダーは、
下りリンク制御情報を用いて受信される、請求項7に記載のNRターミナル
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに関し、より詳細には、無線通信システムにおいてLTE及びNRに基づいた信号の送受信方法並びにそのための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線接続システムが音声やデータなどの種々の通信サービスを提供するために広範囲に展開されている。一般に、無線接続システムは可用なシステムリソース(帯域幅、送信電力など)を共有して複数のユーザとの通信を支援できる多重接続(multiple access)システムである。多重接続システムの例には、CDMA(code division multiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)システムなどがある。
【0003】
また、より多い通信機器がより大きい通信容量を要求することにより、既存の無線接続技術(radio access technology)に比べて向上したモバイル広帯域(mobile broadband)通信に対する必要性が台頭しつつある。また、複数の機器及びモノを連結していつでもどこでも様々なサービスを提供する大規模MTC(massive Machine Type Communications)が次世代通信において考慮すべき重要なイッシュの1つである。のみならず、信頼性(reliability)及び遅延速度(latency)に敏感なサービス/UEを考慮した通信システムデザインが論議されている。
【0004】
このように向上したモバイル広帯域通信(enhanced mobile broadband communication)、大規模(massive)MTC、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代無線接続技術(radio access technology)の導入が論議されており、本発明では、便宜のために、当該技術をNRと呼ぶ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のような論議に基づいて、以下、無線通信システムにおいてLET及びNRに基づいた信号送受信の方法並びにそのための装置を提案しようとする。
【0006】
本発明で遂げようとする技術的課題は、上記の技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者には明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明の目的に対応しこれら及び他の優位な点を達成するため、上述した本発明の一態様によれば、無線通信システムにおいて、NR(New Radio Access Technology)ターミナルの信号送受信の方法は、PDCCHオーダー(Physical Downlink Control CHannel order)を受信するステップと、前記PDCCHオーダーに対応してランダムアクセスプリアンブルを送信するステップと、を含む。この場合、前記ランダムアクセスプリアンブルは、所定の条件が満たされた時、前記PDCCHオーダーに含まれる上りリンクキャリアについての情報に基づいて決定される第1の上りリンクキャリアで送信される。前記所定の条件は、前記下りリンクキャリアに設定された前記第1の上りリンクキャリアを含む複数の上りリンクキャリアを含み、前記下りリンクキャリアのセルID(Identification)と、前記複数の上りリンクキャリアのセルIDは同一である。
【0008】
また、前記複数の上りリンクキャリアは、第2の上りリンクキャリアを含み、前記第2の上りリンクキャリアは、前記NRターミナルに追加的に割り当てられたLTE(Long Term Evoluation)帯域と関連した補足的な上りリンクキャリアである。
【0009】
また、前記ランダムアクセスプリアンブルは、前記第1の上りリンクキャリアと前記第2の上りリンクキャリアが設定されない時、上位層により開始されたランダムアクセスプリアンブル送信と同一のサブキャリアスペーシングを介して送信される。
【0010】
また、前記方法は、上りリンク送信実行のための時間リソース及び周波数リソースのうち少なくとも1つが設定されるステップを含むか、上りリンク送信実行のためのパラメータを受信するステップをさらに
【0011】
また、前記PDCCHオーダーは、下りリンク制御情報を用いて受信されることを特徴とすることができる。
【0012】
本願発明の目的に対応しこれら及び他の優位な点を達成するため、上述した本発明の別の態様によれば、無線通信システムにおいて、NR(New Radio Access Technology)ターミナルは、無線周波数ユニットと、前記無線周波数ユニットと結合したプロセッサーを含み、前記プロセッサーは、PDCCHオーダー(Physical Downlink Control CHannel order)を下りリンクキャリアで受信し、前記PDCCHオーダーに応答して前記無線周波数(RF)ユニットがランダムアクセスプリアンブルを送信するように制御する。この場合、前記ランダムアクセスプリアンブルは前記PDCCHオーダーに含まれる上りリンクキャリアについての情報に基づいて決定される第1の上りリンクキャリアにより送信される。この場合、前記ランダムアクセスプリアンブルは、所定の条件が満たされた時、前記PDCCHオーダーに含まれる上りリンクキャリアについての情報に基づいて決定される第1の上りリンクキャリアで送信される。前記所定の条件は、前記下りリンクキャリアに設定された前記第1の上りリンクキャリアを含む複数の上りリンクキャリアを含み、前記下りリンクキャリアのセルID(Identification)と、前記複数の上りリンクキャリアのセルIDは同一である。
【発明の効果】
【0013】
本発明の実施例によれば、無線通信システムにおいて、LTE及びNRに基づいた信号の送受信を効率的に行うことができる。
【0014】
本発明から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない別の効果は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者には明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付の図面は、本発明に関する実施例を提供し、詳細な説明と共に本発明の技術的思想を説明する。
【0016】
図1】無線通信システムの一例であって、E-UMTS網構造を概略的に例示する図である。
図2】3GPP無線接続網規格に基づいた端末とE-UTRANとの間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)の制御平面(Control Plane)及びユーザ平面(User Plane)の構造を例示する図である。
図3】3GPPシステムに用いられる物理チャンネル及びこれらを用いた一般的な信号送信方法を例示する図である。
図4】LTEシステムにおいて用いられる無線フレームの構造を例示する図である。
図5】下りリンクスロットに対するリソースグリッド(resource grid)を例示する図である。
図6】LTEシステムにおいて用いられる下りリンク無線フレームの構造を例示する図である。
図7】LTEシステムにおいて用いられる上りリンクサブフレームの構造を例示する図である。
図8】NRシステムにおいて自己完結型スロット構造(Self-contained slot structure)を説明するための参考図である。
図9】TXRU(Transceiver Unit)とアンテナ要素(antenna element)との連結方式を説明するための参考図である。
図10】TXRU(Transceiver Unit)とアンテナ要素(antenna element)との連結方式を説明するための参考図である。
図11】ハイブリッドビームフォーミングを説明するための参考図である。
図12】本発明の一実施例に適用可能な基地局及び端末を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明が適用可能な無線通信システムの一例であって、3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution,以下「LTE」という)通信システムに関して概略的に説明する。
【0018】
図1は、無線通信システムの一例であって、E-UMTS網構造を概略的に示す図である。E-UMTS(Evolved Universal Mobile Telecommunications System)システムは、既存のUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)から進化したシステムであって、現在の3GPPにおいて基礎的な標準化作業を進んでいる。一般に、E-UMTSはLTE(Long Term Evolution)システムともいえる。UMTS及びE-UMTSの技術規格(technical specification)の詳細な内容のそれぞれは、「3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network」のRelease 7とRelease 8を参照することができる。
【0019】
図1を参照すれば、E-UMTSは端末(User Equipment,UE)と基地局(eNode B、eNB、ネットワーク(E-UTRAN)の終端に位置して、外部ネットワークと連結される接続ゲートウェイ(Access Gateway,AG)を含む。基地局はブロードキャストサービス、マルチキャストサービス及び/又はユニキャストサービスのために多重データストリームを同時に送信することができる。
【0020】
1つの基地局には1つ以上のセルが存在する。セルは、1.25,2.5,5,10,15,20Mhzなどの帯域幅のうち1つと設定され、複数の端末に下り又は上り送信サービスを提供する。互いに異なるセルは、互いに異なる帯域幅を提供するように設定されてもよい。基地局は複数の端末に対するデータの送受信を制御する。下りリンク(Downlink,DL)データに対して基地局は、下りリンクスケジューリング情報を送信して、当該端末にデータが送信される時間/周波数領域、符号化、データサイズ、HARQ(Hybrid Automatic Repeat and reQuest)に関する情報などを通知する。また、上りリンク(Uplink,UL)データに対して基地局は、上りリンクスケジューリング情報を当該端末に送信して、当該端末が使用可能な時間/周波数領域、符号化、データサイズ、HARQに関する情報などを通知する。基地局間にはユーザトラフィック又は制御トラフィック送信のためのインターフェースが用いられる。核心網(Core Network,CN)はAGと端末のユーザ登録などのためのネットワークノードなどで構成されてもよい。AGは複数のセルで構成されるTA(Tracking Area)単位で端末の移動性を管理する。
【0021】
無線通信技術は、WCDMAに基づいてLTEまで開発してきたが、ユーザと事業者の要求や期待は持続に増加している。また、他の無線接続技術の開発が続いているため、今後、競争力を持つためには、新たな技術の進化が求められる。ビット当たりコスト減少、サービス可用性増大、融通性のある周波数帯域の利用、単純な構造及び開放型インターフェース、端末の適切なパワー消耗などが求められる。
【0022】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線接続システムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、下りリンクでOFDMAを採用し、上りリンクでSC-FDMAを採用する。LTE-A(Advanced)は、3GPP LTEの進化したバージョンである。
【0023】
説明を明確にするために、3GPP LTE/LTE-Aを中心に記述するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるわけではない。また、以下の説明で使われる特定用語は、本発明の理解を助けるために提供されるものであり、このような特定用語の使用は、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で他の形態に変更することもできる。
【0024】
図2は、3GPP無線接続網規格に基づいた端末とE-UTRANとの間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)の制御平面(Control Plane)及びユーザ平面(User Plane)の構造を示す図である。制御平面は端末(User Equipment;UE)とネットワークが呼を管理するために利用する制御メッセジーが送信される通路を意味する。ユーザ平面はアプリケーション層において生成されたデータ、例えば、音声データ又はインターネットパケットデータなどが送信される通路を意味する。
【0025】
第1の階層である物理層は、物理チャンネル(Physical Channel)を用いて上位層に情報送信サービス(Information Transfer Service)を提供する。物理層は、上位にある媒体接続制御(Medium Access Control)層とは送信チャンネル(Trans Antenna Port Channel)を介して連結されている。この送信チャンネルを介して媒体接続制御層と物理層との間にデータが移動する。送信側と受信側の物理層の間は物理チャンネルを介してデータが移動する。物理チャンネルは時間と周波数を無線リソースとして活用する。具体的に、物理チャンネルは下りリンクにおいてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式で変調され、上りリンクにおいてSC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)方式で変調される。
【0026】
第2の階層の媒体接続制御(Medium Access Control;MAC)層は、論理チャンネル(Logical Channel)を介して上位層である無線リンク制御(Radio Link Control;RLC)層にサービスを提供する。第2の階層のRLC層は信頼性のあるデータ送信を支援する。RLC層の機能は、MAC内部の機能ブロックで具現されてもよい。第2の階層のPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層は、帯域幅の狭い無線インターフェースにおいてIPv4やIPv6のようなIPパケットを効率的に送信するために、不要な制御情報を減らすヘッダ圧縮(Header Compression)機能を行う。
【0027】
第3の階層の最下部に位置した無線リソース制御(Radio Resource Control;RRC)層は制御平面でのみ定義される。RRC層は、無線ベアラ(Radio Bearer;RB)の設定(Configuration)、再設定(Re-configuration)及び解除(Release)に関連して、論理チャンネル、送信チャンネル及び物理チャンネルの制御を担当する。RBは、端末とネットワークとのデータ伝達のために第2の階層によって提供されるサービスを意味する。そのために、端末とネットワークのRRC層は、互いにRRCメッセージを交換する。端末とネットワークのRRC層との間にRRC連結(RRC Connected)がある場合、端末はRRC連結状態(Connected Mode)となり、そうではない場合には、RRC休止状態(Idle Mode)となる。RRC層の上位にあるNAS(Non-Access Stratum)層は、セッション管理(Session Management)と移動性管理(Mobility Management)などの機能を行う。
【0028】
基地局(eNB)を構成する1つのセルは、1.4,3,5,10,15,20Mhzなどの帯域幅のうち1つに設定されて、複数の端末に下り又は上り送信サービスを提供する。互いに異なるセルは、互いに異なる帯域幅を提供するように設定されてもよい。
【0029】
ネットワークから端末にデータを送信する下り送信チャンネルは、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)、ページングメッセジーを送信するPCH(Paging Channel)、ユーザトラフィックや制御メッセジーを送信する下りSCH(Shared Channel)などがある。下りマルチキャスト又は放送サービスのトラフィック又は制御メッセジーの場合、下りSCHを介して送信されてもよく、別の下りMCH(Multicast Channel)を介して送信されてもよい。一方、端末からネットワークにデータを送信する上り送信チャンネルとしては、初期制御メッセジーを送信するRACH(Random Access Channel)、ユーザトラフィックや制御メッセジーを送信する上りSCH(Shared Channel)がある。送信チャンネルの上位にあり、送信チャンネルにマップされる論理チャンネル(Logical Channel)としては、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
【0030】
図3は、3GPP LTEシステムに用いられる物理チャンネル及びこれらを用いた一般的な信号送信の方法を説明するための図である。
【0031】
電源が消えた状態で電源がついたり、新しくセルに進入したりしたユーザ機器は、S310において、基地局と同期を取るなどの初期セル探索(Initial cell search)作業を行う。そのために、ユーザ機器は基地局から主同期チャンネル(Primary Synchronization Channel,P-SCH)及び副同期チャンネル(Secondary Synchronization Channel,S-SCH)を受信して基地局と同期を取り、セルIDなどの情報を取得する。その後、ユーザ機器は基地局から物理放送チャンネル(Physical Broadcast Channel,PBCH)信号を受信してセル内放送情報を取得することができる。一方、ユーザ機器は初期セル探索段階で下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal,DL RS)を受信して下りリンクチャンネル状態を確認することができる。
【0032】
初期セル探索を終えた端末は、S302において、物理下りリンク制御チャンネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)、及び物理下りリンク制御チャンネル情報による物理下りリンク共有チャンネル(Physical Downlink Control Channel,PDSCH)を受信して、より具体的なシステム情報を取得することができる。
【0033】
その後、ユーザ機器は基地局への接続を完了するために、その後、S303~S306に従ってランダムアクセスの過程(Random Access Procedure)を行うことができる。そのために、端末は物理ランダムアクセスチャンネル(Physical Random Access Channel,PRACH)でプリアンブル(preamble)を送信し(S303)、物理下りリンク制御チャンネル及びそれに対応する物理下りリンク共有チャンネルでプリアンブルに対する応答メッセージを受信することができる(S304)。競合ベースのランダムアクセスでは、更なる物理ランダムアクセスチャンネルの送信(S305)、及び物理下りリンク制御チャンネル及びそれに対応する物理下りリンク共有チャンネルの受信(S306)のような衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)を行うことができる。
【0034】
上述したような手順を行ったユーザ機器は、その後、一般的な上りリンク/下りリンク信号送信手順として、物理下りリンク制御チャンネル/物理下りリンク共有チャンネルの受信(S307)、及び物理上りリンク共有チャンネル(Physical Uplink Shared Channel,PUSCH)/物理上りリンク制御チャンネル(Physical Uplink Control Channel,PUCCH)の送信(S308)を行うことができる。ユーザ機器が基地局に送信する制御情報を総称して上りリンク制御情報(Uplink Control Information,UCI)という。UCIは、HARQ ACK/NACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest Acknowledgement/Negative-ACK)、SR(Scheduling Request)、CSI(Channel State Information)などを含む。本明細書において、HARQ ACK/NACKは、単にHARQ-ACK或いはACK/NACK(A/N)と称される。HACK/DTXのうち少なくとも1つを含む。CSIは、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indication)などを含む。UCIは、通常、PUCCHで送信されるが、制御情報とトラフィックデータが同時に送信されるべき場合にはPUSCHで送信されてもよい。また、ネットワークの要求/指示によってPUSCHでUCIを非周期的に送信することもできる。
【0035】
図4は、LTEシステムにおいて用いられる無線フレームの構造を例示する図である。
【0036】
図4を参照すれば、セルラーOFDM無線パケット通信システムにおいて、上りリンク/下りリンクデータパケット送信は、サブフレーム(subframe)単位で行われ、1つのサブフレームは複数のOFDMシンボルを含む所定時間の区間と定義される。3GPP LTE標準では、FDD(Frequency Division Duplex)に適用可能なタイプ1の無線フレーム(radio frame)の構造とTDD(Time Division Duplex)に適用可能なタイプ2の無線フレームの構造を支援する。
【0037】
図4(a)は、タイプ1の無線フレームの構造を例示する。下りリンク無線フレーム(radio frame)は10個のサブフレーム(subframe)で構成され、1つのサブフレームは時間領域(time domain)において2つのスロット(slot)で構成される。1つのサブフレームが送信されるのにかかる時間をTTI(transmission time interval)という。例えば、1つのサブフレーム長は1msであり、1つのスロット長は0.5msである。1つのスロットは時間領域において複数のOFDMシンボルを含み、周波数領域において複数のリソースブロック(Resource Block;RB)を含む。3GPP LTEシステムでは、下りリンクにおいてOFDMAを用いるため、OFDMシンボルが1つのシンボル区間を示す。また、OFDMシンボルは、SC-FDMAシンボル又はシンボル区間とも呼ばれる。リソース割り当て単位としてのリソースブロック(RB)は、1つのスロットにおいて複数の連続した副搬送波(subcarrier)を含むことができる。
【0038】
1つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数は、CP(Cyclic Prefix)の構成(configuration)によって異なってもよい。CPには拡張CP(extended CP)と標準CP(normal CP)がある。例えば、OFDMシンボルが標準CPによって構成された場合、1つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数は7個である。OFDMシンボルが拡張CPによって構成された場合、1つのOFDMシンボル長が長くなるため、1つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数は、標準CPの場合よりも少ない。拡張CPの場合、例えば、1つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数は6個である。ユーザ機器が早い速度で移動するなどの場合のように、チャンネル状態が不安定する場合、シンボル間の干渉をさらに減らすために拡張CPが用いられてもよい。
【0039】
標準CPが用いられる場合、1つのスロットは7個のOFDMシンボルを含むため、1つのサブフレームは14個のOFDMシンボルを含む。このとき、各々のサブフレームの最初の最大3個のOFDMシンボルは、PDCCH(physical downlink control channel)に割り当てられ、残りのOFDMシンボルは、PDSCH(physical downlink shared channel)に割り当てられてもよい。
【0040】
図4(b)は、タイプ2の無線フレームの構造を例示する。タイプ2の無線フレームは、2つのハーフフレーム(half frame)で構成され、各ハーフフレームは、2つのスロットを含む4つの一般サブフレーム及びDwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、保護区間(Guard Period,GP)及びUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)を含む特別サブフレーム(special subframe)で構成される。
【0041】
特別サブフレームにおいて、DwPTSはユーザ機器における初期セル探索、同期化又はチャンネル推定に用いられる。UpPTSは基地局におけるチャンネル推定とユーザ機器の上りリンク送信の同期を取るのに用いられる。即ち、DwPTSは下りリンク送信に、UpPTSは上りリンク送信に用いられ、特に、UpPTSはPRACHプリアンブルやSRS送信の用途として活用される。また、保護区間は、上りリンクと下りリンクとの間に下りリンク信号の多重経路遅延によって上りリンクで発生する干渉を除去するための区間である。
【0042】
特別サブフレームに関して、現在の3GPP標準文書では、以下の表1のように設定を定義している。表1において、
である場合、DwPTSとUpPTSを示し、残りの領域が保護区間として設定される。
【0043】
【表1】
【0044】
一方、タイプ2の無線フレームの構造、即ち、TDDシステムにおいて、上りリンク/下りリンクサブフレーム設定(UL/DL configuration)は、以下の表2のようである。
【0045】
【表2】
【0046】
表2において、Dは下りリンクサブフレーム、Uは上りリンクサブフレームを示し、Sは特別サブフレームを示す。また、表2は、各々のシステムにおける上りリンク/下りリンクサブフレーム設定において、下りリンク-上りリンクのスイッチング周期が示されている。
【0047】
上述した無線フレームの構造は例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数又はサブフレームに含まれたスロットの数、スロットに含まれるシンボルの数は、様々に変更できる。
【0048】
図5は、下りリンクスロットに対するリソースグリッド(resource grid)を例示する。
【0049】
図5を参照すれば、下りリンクスロットは、時間領域において
OFDMシンボルを含み、周波数領域において
リソースブロックを含む。各々のリソースブロックが
副搬送波を含むため、下りリンクスロットは、周波数領域において
副搬送波を含む。図5は、下りリンクスロットが7OFDMシンボルを含み、リソースブロックが12副搬送波を含むことを例示しているが、必ずしもこれには制限されない。例えば、下りリンクスロットに含まれるOFDMシンボルの数は、循環前置(Cyclic Prefix;CP)長によって変更されてもよい。
【0050】
リソースグリッド上の各要素をリソース要素(Resource Element;RE)として、1つのリソース要素は、1つのOFDMシンボルインデックス及び1つの副搬送波インデックスで指示される。1つのRBは、
リソース要素で構成されている。下りリンクスロットに含まれるリソースブロックの数
は、セルにおいて設定される下りリンク送信帯域幅(bandwidth)に従属する。
【0051】
図6は、下りリンクサブフレームの構造を例示する。
【0052】
図6を参照すれば、サブフレームの第1番目のスロットにおいて前部に位置した最大3(4)個のOFDMシンボルは、制御チャンネルが割り当てられる制御領域に対応する。残りのOFDMシンボルはPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)が割り当てられるデータ領域に該当する。LTEにおいて用いられる下りリンク制御チャンネルの例は、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PHICH(Physical hybrid ARQ indicator Channel)などを含む。PCFICHはサブフレームの第1番目のOFDMシンボルから送信され、サブフレームにおいて制御チャンネルの送信に用いられるOFDMシンボルの数に関する情報を運ぶ。PHICHは上りリンク送信に対応する応答としてHARQ ACK/NACK(Hybrid Automatic Repeat request acknowledgment/negative-acknowledgment)信号を運ぶ。
【0053】
PDCCHを介して送信される制御情報をDCI(Downlink Control Information)と称する。DCIはユーザ機器又はユーザ機器グループのためのリソース割り当て情報及び他の制御情報を含む。例えば、DCIは上り/下りリンクスケジューリング情報、上りリンク送信(Tx)パワー制御命令などを含む。
【0054】
PDCCHは下りリンク共有チャンネル(downlink shared channel,DL-SCH)の送信フォーマット及びリソース割り当て情報、上りリンク共有チャンネル(uplink shared channel,UL-SCH)の送信フォーマット及びリソース割り当て情報、ページングチャンネル(paging channel,PCH)上のページング情報、DL-SCH上のシステム情報、PDSCH上から送信されるランダム接続応答のような上位層制御メッセジーのリソース割り当て情報、ユーザ機器グループ内の個別ユーザ機器に対するTxパワー制御命令セット、Txパワー制御命令、VoIP(Voice over IP)の活性化指示情報などを運ぶ。複数のPDCCHが制御領域内で送信されることができる。ユーザ機器は複数のPDCCHをモニタリングすることができる。PDCCHは1つ又は複数の連続した制御チャンネル要素(control channel element,CCE)の集合(aggregation)上から送信される。CCEはPDCCHに無線チャンネル状態に基づいたコーディングレートを提供するのに用いられる論理的割り当てユニットである。CCEは複数のリソース要素グループ(resource element group,REG)に対応する。PDCCHのフォーマット及びPDCCHビット数は、CCEの数によって決定される。基地局はユーザ機器に送信されるDCIによってPDCCHフォーマットを決定して、制御情報にCRC(cyclic redundancy check)を付加する。CRCはPDCCHの所有者又は使用目的に応じて識別子(例えば、RNTI(radio network temporary identifier))でマスクされる。例えば、PDCCHが特定のユーザ機器のためのものである場合、当該ユーザ機器の識別子(例えば、cell-RNTI(C-RNTI))がCRCにマスクされてもよい。PDCCHがページングメッセジーのためのものである場合、ページング識別子(例えば、paging-RNTI(P-RNTI))がCRCにマスクされてもよい。PDCCHがシステム情報(より具体的に、システム情報ブロック(system Information block,SIC))のためのものである場合、SI-RNTI(system Information RNTI)がCRCにマスクされてもよい。PDCCHがランダム接続応答のためのものである場合、RA-RNTI(random access-RNTI)がCRCにマスクされてもよい。
【0055】
図7は、LTEにおいて用いられる上りリンクサブフレームの構造を例示する。
【0056】
図7を参照すれば、上りリンクサブフレームは、複数(例えば、2つ)のスロットを含む。スロットはCP長に応じて互いに異なる数のSC-FDMAシンボルを含むことができる。上りリンクサブフレームは周波数領域においてデータ領域と制御領域とに区分される。データ領域はPUSCHを含み、音声などのデータ信号の送信に用いられる。制御領域はPUCCHを含み、上りリンク制御情報(Uplink Control Information,UCI)の送信に用いられる。PUCCHは周波数軸においてデータ領域の両端部に位置したRB対(RB pair)を含み、スロットを境界としてホッピングする。
【0057】
PUCCHは、以下の制御情報の送信に利用できる。
【0058】
- SR(Scheduling Request):上りリンクUL-SCHリソースの要請に用いられる情報である。OOK(On-Off Keying)方式を用いて送信される。
【0059】
- HARQ ACK/NACK:PDSCH上の下りリンクデータパケットに対する応答信号である。下りリンクデータパケットが成功的に受信されたか否かを示す。単一下りリンクコードワードに対する応答としてACK/NACK 1ビットが送信され、2つの下りリンクコードワードに対する応答としてACK/NACK 2ビットが送信される。
【0060】
- CSI(Channel State Information):下りリンクチャンネルに対するフィードバック情報である。CSIはCQI(Channel Quality Indicator)を含み、MIMO(Multiple Input Multiple Output)に関するフィードバック情報は、RI(Rank Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、PTI(Precoding Type Indicator)などを含む。サブフレーム当たり20ビットが用いられる。
【0061】
ユーザ機器がサブフレームで送信可能な制御情報(UCI)の量は、制御情報送信に可用なSC-FDMAの数に依存する。制御情報送信に可用なSC-FDMAは、サブフレームにおいて参照信号送信のためのSC-FDMAシンボルを除いて残ったSC-FDMAシンボルを意味して、SRS(Sounding Reference Signal)が設定されたサブフレームの場合、サブフレームの最後のSC-FDMAシンボルも除外される。参照信号はPUCCHのコヒーレントの検出に用いられる。
【0062】
以下、新たな無線接続技術(New Radio Access Technology)システムについて説明する。より多い通信機器がより大きい通信容量を要求することにより、既存の無線接続技術(radio access technology,RAT)に比べて向上した広帯域(mobile broadband)通信に対する必要性が台頭しつつある。また、複数の機器及びモノを連結していつでもどこでも様々なサービスを提供する大規模MTC(massive Machine Type Communications)が必要になった。のみならず。信頼性(reliability)及び遅延(latency)に敏感なサービス/UEを考慮した通信システムデザインが提示されている。
【0063】
このように、向上した端末広帯域通信(enhanced mobile broadband communication)、大規模MTC、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した新たな無線接続技術として、新たな無線接続技術システムが提案されている。以下、本発明では、便宜のために、当該技術をNew RAT又はNR(New Radio)と称する。
【0064】
本発明が適用可能なNRシステムでは、以下の表のような多様なOFDMニューマロロジー(Numeriologies)を支援する。このとき、搬送波帯域幅部分(carrier bandwidth part)別μ及び循環前置(Cyclic prefix)情報は、下りリンク(DL)又は上りリンク(UL)別にそれぞれシグナルされてもよい。一例として、下りリンク搬送波帯域幅部分(downlink carrier bandwidth part)のためのμ及び循環前置(Cyclic prefix)情報は、上位層シグナリングDL-BWP-mu及びDL-MWP-cpによってシグナルされる。別の例として、上りリンク搬送波帯域幅部分(uplink carrier bandwidth part)のためのμ及び循環前置(Cyclic prefix)情報は、上位層シグナリングUL-BWP-mu及びUL-MWP-cpによってシグナルされる。
【0065】
【表3】
【0066】
NRにおけるフレーム構造は、下りリンク及び上りリンク送信が10ms長さのフレームで構成される。このフレームは、1ms長さのサブフレームが10個集まって構成されることができる。このとき、各々のサブフレームにおいて連続するOFDMシンボルの数は
である。
【0067】
各フレームは、2つの同一サイズのハーフ-フレーム(half frame)で構成されてもよい。このとき、各ハーフ-フレームのそれぞれは、サブフレーム0-4及びサブフレーム5-9で構成されてもよい。
【0068】
副搬送波間隔(subcarrier spacing)μに対して、スロットは、1つのサブフレームにおいて昇順に
のように番号付けられえ、1つのフレームにおいて昇順に
のように番号付けられてもよい。このとき、1つのスロットにおいて連続するOFDMシンボルの数
は、循環前置によって、以下の表のように決定されてもよい。1つのサブフレームにおいて開始スロット
は、同一のサブフレームにおいて開始OFDMシンボル
と時間的に整列されている(aligned)。以下の表4は、一般循環前置(normal cyclic prefix)のためのスロット別/フレーム別/サブフレーム別のOFDMシンボルの数を示し、表5は、拡張循環前置(extended cyclic prefix)のためのスロット別/フレーム別/サブフレーム別のOFDMシンボルの数を示す。
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】
本発明が適用可能なNRシステムでは、上述のようなスロット構造として、自己完結型スロット構造(Self-contained slot structure)が適用できる。
【0072】
図8は、本発明に適用可能な自己完結型スロット構造(Self-contained slot structure)を示す図である。
【0073】
図8において、斜線領域(例えば、symbol index=0)は、下りリンク制御(downlink control)領域を示し、黒塗り領域(例えば、symbol index=13)は、上りリンク制御(uplink control)領域を示す。その他の領域(例えば、symbol index=1~12)は、下りリンクデータ送信のために用いられてもよく、上りリンクデータ送信のために用いられてもよい。
【0074】
この構造によって、基地局及びUEは、1つのスロットにおいてDL送信とUL送信を順次に行うことができ、1つのスロットにおいてDLデータを送受信し、これに対するUL ACK/NACKを送受信することもできる。結果として、かかる構造は、データ送信エラー発生時にデータの再送信までかかる時間を減らし、これによって最終データ伝達の遅延を最小化することができる。
【0075】
このような自己完結型スロット構造において、基地局とUEが送信モードから受信モードに切り替えられ、又は受信モードから送信モードに切り替えられるためには、所定時間長さのタイムギャップ(time gap)が必要である。そのために、自己完結型スロット構造において、DLからULに切り替えられる時点の一部のOFDMシンボルは、ガード区間(guard period,GP)として設定される。
【0076】
上述では、自己完結型スロット構造が DL制御領域及びUL制御領域を両方含む場合を説明したが、制御領域は自己完結型スロット構造に選択的に含まれてもよい。換言すれば、本発明による自己完結型スロット構造は、図8のように、DL制御領域及びUL制御領域を両方含む場合に限られず、DL制御領域又はUL制御領域のいずれか一方のみを含む場合であってもよい。
【0077】
一例として、スロットは、様々なスロットフォーマットを有してもよい。このとき、各スロットのOFDMシンボルは、下りリンク(「D」と示す)、フレキシブル(「X」と示す)、上りリンク(「U」と示す)に分類できる。
【0078】
よって、下りリンクスロットにおいてUEは、下りリンク送信が「D」及び「X」シンボルでのみ発生すると仮定することができる。同様に、上りリンクスロットにおいてUEは、上りリンク送信が「U」及び「X」シンボルでのみ発生すると仮定することができる。
【0079】
以下、アナログビームフォーミング(Analog beamforming)について説明する。
【0080】
ミリ波(Millimeter Wave,mmW)では波長が短いので、同一面積に多数のアンテナ要素(element)の設置が可能である。即ち、30GHz帯域において波長は1cmであるので、5*5cmのパネル(panel)に0.5lambda(波長)間隔で2次元(2-dimension)配列する場合、全100個のアンテナ要素を設けることができる。これにより、ミリ波(mmW)では多数のアンテナ要素を使用してビームフォーミング(beamforming,BF)利得を上げてカバレッジを増加させたり、或いはスループット(throughput)を向上させたりすることができる。
【0081】
このとき、アンテナ要素ごとに送信パワー及び位相の調節ができるように、各々のアンテナ要素はTXRU(Transceiver Unit)を含んでもよい。これにより、各々のアンテナ要素は周波数リソースごとに独立したビームフォーミングを行うことができる。
【0082】
しかし、100余個の全てのアンテナ要素にTXRUを設けることは費用面で実効性が乏しい。従って、1つのTXRUに多数のアンテナ要素をマップし、アナログ位相シフター(analog phase shifter)でビーム(beam)方向を調節する方式が考えられている。かかるアナログビームフォーミング方式では全帯域において1つのビーム方向のみが形成できるので、周波数選択的なビームフォーミングが難しいというデメリットがある。
【0083】
これを解決するために、デジタルビームフォーミングとアナログビームフォーミングの中間形態として、Q個のアンテナ要素より少ない数のB個のTXRUを有するハイブリッドビームフォーミング(hybrid BF)が考えられる。この場合、B個のTXRUとQ個のアンテナ要素の連結方式によって差はあるが、同時に送信可能なビーム(beam)の方向はB個以下に制限される。
【0084】
図9及び図10は、TXRUとアンテナ要素(element)の代表的な連結方式を示す図である。ここで、TXRU仮想化(virtualization)モデルは、TXRUの出力信号とアンテナ要素の出力信号との関係を示す。
【0085】
図9は、TXRUがサブアレイ(sub-array)に連結された方式を示している。図9の場合、アンテナ要素は1つのTXRUにのみ連結される。
【0086】
反面、図10はTXRUが全てのアンテナ要素に連結された方式を示している。図10の場合、アンテナ要素は全てのTXRUに連結される。この時、アンテナ要素が全てのTXRUに連結されるためには、図8に示したように、別の加算器が必要である。
【0087】
図9及び図10において、Wはアナログ位相シフター(analog phase shifter)により乗じられる位相ベクトルを示す。即ち、Wはアナログビームフォーミングの方向を決定する主要パラメータである。ここで、CSI-RSアンテナポートと複数のTXRUとのマッピングは1:1又は1:多(1-to-many)である。
【0088】
図9の構成によれば、ビームフォーミングのフォーカシングが難しいというデメリットがあるが、全てのアンテナ構成を低価で構成できるというメリットがある。
【0089】
図10の構成によれば、ビームフォーミングのフォーカシングが容易であるというメリットがある。但し、全てのアンテナ要素にTXRUが連結されるので、全体費用が増加するというデメリットがある。
【0090】
本発明が適用可能なNRシステムにおいて複数のアンテナが用いられる場合、デジタルビームフォーミング(Digital beamforming)とアナログビームフォーミング(Analog beamforming)とを組み合わせたハイブリッドビームフォーミング(Hybrid beamforming)が適用されることができる。このとき、アナログビームフォーミング(又は、RF(Radio Frequency)ビームフォーミング)は、RF端においてプリコーディング(又は、コンバイニング(Combining))を行う動作を意味する。また、ハイブリッドビームフォーミングでベースバンド(Baseband)端とRF端はそれぞれプリコーディング(又は、コンバイニング)を行う。これによって、RFチェーン数とD/A(Digital-to-Analog)(又は、A/D(Analog-to-Digital)コンバータ数を減らしながらもデジタルビームフォーミングに近づく性能が発揮できるというメリットがある。
【0091】
説明の便宜のために、ハイブリッドビームフォーミング構造は、N個の送受信端(Transceiver unit,TXRU)とM個の物理アンテナで表現される。このとき、送信端から送信するL個のデータ層(Data layer)に対するデジタルビームフォーミングはN*L(N by L)行列で表現される。この後、変換されたN個のデジタル信号はTXRUを経てアナログ信号に変換され、変換された信号に対してM*N(M by N)行列で表現されるアナログビームフォーミングが適用される。
【0092】
図11は、TXRU及び物理アンテナの観点におけるハイブリッドビームフォーミングの構造を簡単に示す図である。このとき、図11においてデジタルビーム数はL個であり、アナログビーム数はN個である。
【0093】
さらに、NRシステムでは、基地局がアナログビームフォーミングをシンボル単位に変更できるように設計して、特定の地域に位置した端末により効率的なビームフォーミングを支援する方法を考慮している。また、図11のように、特定のN個のTXRUとM個のRFアンテナを1つのアンテナパネル(panel)と定義するとき、本発明によるNRシステムでは、互いに独立したハイブリッドビームフォーミングが適用可能な複数のアンテナパネルを導入する方案まで考慮されている。
【0094】
上述したように、基地局が複数のアナログビームを活用する場合、各々の端末において信号受信に有利なアナログビームが異なる。これにより、本発明が適用可能なNRシステムでは、基地局が特定のサブフレーム(SF)においてシンボルごとに異なるアナログビームを適用して(少なくとも同期信号、システム情報、ページング(Paging)など)信号を送信することで、全ての端末が受信機会を得るようにするビームスイーピング(Beam sweeping)動作が考慮されている。
【0095】
本発明では、NR UEがNR基地局とLTE基地局に同時に連結されている場合(dual connectivity)、又はNR UEがLTE帯域(LTE band)をさらに上りリンクで割り当てられた追加UL(supplemental UL)である場合、NRの上りリンク信号を送信する方案について説明する。本発明は、二重連結(dual connected)されたUE又は追加UL(supplemental UL)が割り当てられたUEを中心として述べられているが、他のシナリオへの利用は排除しない。例えば、発明の内容のうち、LTEとNRとの関係をNR間のCA関係として発明を適用することができる。
【0096】
二重連結(dual connected)されたUE又は追加UL(supplemental UL)が割り当てられたUEの場合、基本的に、1つの下りリンクに対して2つの上りリンク帯域を利用するという余地が発生する。2つの場合とも、従来のNR上りリンク帯域とLTE上りリンク帯域とが共に存在して、上りリンク信号をNR上りリンク帯域に送信するか、LTE上りリンク帯域に送信するかの曖昧さ(ambiguity)が発生する。本発明は、この状況において上りリンク信号送信をどうやって送信するかに関する発明である。
【0097】
本発明では、LTE下りリンクとLTE上りリンク、NR下りリンクとNR上りリンクで表現するが、それぞれ帯域Xの下りリンクと帯域Yの上りリンク、帯域Zの下りリンクと帯域Kの上りリンクと表現を変えて、二重連結の状況ではない他のシナリオに適用することもできる。例えば、LTE帯域を追加UL(supplemental UL)として利用する場合にも適用可能である。また、NR CAなど当該帯域組み合わせ(band combination)を用いる全ての組み合わせに適用することができる。帯域X、Y、Z、Kは一部が同一の帯域を意味してもよい。
【0098】
<第1の実施例>
【0099】
LTE帯域においてNR上りリンク信号を送信するとき、LTEスケジューリング要請リソース(scheduling request resource)では、NR上りリンク信号がスケジュールされてもNR上りリンク信号を送信しない。これは、NR基地局の場合、LTEスケジューリング要請リソースの送信有無が分からないため、NR UEがLTEスケジューリング要請リソースでNR上りリンク信号がスケジュールされても送信しなくてもよい。通常、LTEスケジューリング要請リソースが設定される場合、PUCCH領域であるため、NR PUCCH信号に限って適用されてもよい。
【0100】
このLTEスケジューリング要請リソースに対する設定情報は、NRとLTE基地局との間にX2インターフェースを介して送受信して、NR基地局がNR UEに送信するか、二重連結(dual connected)UEの場合、自分がLTEで設定されたLTEスケジューリング要請リソースに対する設定をNR LTE上位層を介して送受信するか、これをNR基地局に送信することができる。
【0101】
LTEスケジューリング要請リソースに対する設定は、UE特定(UE specific)の情報であるが、二重連結や追加UL(supplemental UL)の状況では、セル-特定(cell specific)にLTEスケジューリング要請リソースに対する全ての情報を送受信できるようにしてもよい。
【0102】
また、LTEシステム上ではLTEスケジューリング要請リソースの設定がサブフレーム単位で割り当てられるが、今後、スロット又はシンボル単位である場合にも同じ規則が適用できる。
【0103】
LTEスケジューリング要請の設定がスロット又はシンボル単位である場合、NR上りリンク信号を送信しようとするリソースの一部のみがLTEスケジューリング要請リソースであり得る。この場合、当該部分のみレートマッチング(rate matching)してNR上りリンク信号を送信するようにしてもよい。このようにレートマッチングするか否かは、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によってUEに通知するか、制御チャンネルによって通知することができる。
【0104】
また、LTEスケジューリング要請リソース位置と表現したが、LTE ack/nackリソースにも同じ規則が適用できる。
【0105】
また、LTEスケジューリング要請リソース位置と表現したが、保護したい信号のある位置を一括設定して、その位置ではNR上りリンク信号がスケジュールされてもNR上りリンク信号を送信しないように規定を適用することもできる。
【0106】
保護すべきLTE信号によってNR上りリンク信号が送信できなかった場合、これをどのタイミングに再送信するかドロップするかを制御チャンネル又は上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)で通知することができる。
【0107】
LTEスケジューリング要請リソースでNR上りリンク信号送信を許容して、LTE基地局でスケジューリング要請復調(scheduling request demodulation)の際、オン-オフ(on-off)方式でパワーのみをチェックして信号を検出せず、実際にスケジューリング要請を送信するとき、変調された(modulated)信号を送信したか否かを判別して、NR上りリンク信号が共に送信されても、スケジューリング要請が検出できるようにする。この判別方法は、例えば、スケジューリング要請を送信するときに変調された(modulated)信号と推定された(estimated)信号との距離差が所定値の以下である場合、スケジューリング要請を送信したと判別する方法である。
【0108】
<第2の実施例>
【0109】
本発明の第2の実施例によれば、NR上りリンク信号がLTE帯域でスケジュールされるとき、PUSCHがスケジュールされたタイミング(又は、周波数位置まで)、又はAck/Nackがスケジュールされたタイミング(又は、周波数位置まで)が制御チャンネルで指示されるか、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)で半-静的(semi static)に定義されてもよい。このとき、いずれのキャリア(又は、帯域)でスケジュールされたか、共に又は別々に(制御チャンネルで又はRRCシグナリングで)通知することができる。
【0110】
例えば、基地局は、
【0111】
A.LTEキャリア
【0112】
B.NRキャリア
【0113】
C.両方(すなわち、LTEキャリア、NRキャリアの両方)
【0114】
のように、LTEキャリア、NRキャリア、又は両方のうちいずれにより送信できるのかを通知することができる。
【0115】
仮に、両方(即ち、C)である場合、信頼度(reliability)のために選択することができ、この場合、メッセジーを2つのキャリアで繰り返して送信してもよく、分割して2つのキャリアで送信してもよい。繰り返すか分割するかは、制御チャンネルによって通知してもよく、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によって通知してもよい。
【0116】
<第3の実施例>
【0117】
第3の実施例において、NR上りリンク信号がLTE帯域でスケジュールされるとき、NRとLTE上りリンクとが互いに異なるニューマロロジー(numerology)(代表的に、サブ-キャリアスペーシングの異なるニューマロロジー(numerology))を用いることができる。このとき、PUSCHがスケジュールされたタイミング(又は、周波数位置まで)、又はAck/Nackがスケジュールされたタイミング(又は、周波数位置まで)が制御チャンネルで指示されてもよく、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)で半-静的(semi static)に定義されてもよい。このとき、LTEキャリアではどの単位の送信TTI(transmission time interval)を仮定するかを、共に又は別々に(制御チャンネルで又はRRCシグナリングで)通知することができる。
【0118】
また、この送信がどのタイミングで送信されるかも、共に又は別々に(制御チャンネルで又はRRCシグナリングで)通知することができる。例えば、1つのサブフレームにおいて何番目のシンボルからなのか、又は何番目のスロットで送信するかを通知することができる。
【0119】
<第4の実施例>
【0120】
第2の実施例、第3の実施例のように、NR上りリンク信号がLTE帯域で(又はNR帯域で)スケジュールされるとき、上りリンクタイミングや送信ニューマロロジー(numerology)などに対して複数の集合をRRC設定した後、このうちいずれの集合であるかを制御チャンネルで指示することができる。このとき、1つの集合に入るパラメータとして以下のものが考えられる。
【0121】
A.送信ニューマロロジー(numerology)
【0122】
B.上りリンク送信タイミングのためのTTI単位(これから何番目のTTIで送信するというとき、1つのTTI単位を意味する。複数のTTIを集めて定義されている場合、例えば、3シンボル、4シンボルが交互に示されるTTIの場合、このTTIパターンを意味してもよい。)
【0123】
C.送信キャリア
【0124】
D.参照信号構造(例えば、LTE上りリンクDMRS又はNR DMRS)、この場合、参照信号のシーケンス生成パラメータに関する値が含まれてもよい。その理由は、LTE信号が共にリソースを占めているとき、DMRS間に相互直交(orthogonal)が維持できるように、参照信号パラメータを調整することもできるためである。また、DMRSのシンボル位置が含まれてもよい。その理由は、LTE信号が共にリソースを占めているとき、DMRSの位置をLTEとNRとで同じ位置にして、相互直交(orthogonal)して送信させるためのである。DMRSの位置をLTEとNRとで同じ位置にするために、NRのフレーム境界(frame boundary)をシフトできるようにしてもよい。ここで、シフト動作は、第4の実施例のパラメータとは異なるRRC設定で通知するか、制御チャンネルによって第4の実施例による指示とは別の指示で通知してもよい。
【0125】
E.プリコーディング情報、仮に、LTEとNRとで互いに異なる位置にある場合、同時にLTEとNRが同じリソースを占有しても、互いにビーム分離(beam separation)するようにプリコーディングをセットすることができる。この動作のために、LTEとNRとで各UEのプリコーディング情報を交換することができる。このプリコーディングは、互いのUEが他の基地局への干渉の影響が少ないプリコーディング情報になり得るか、又は各基地局が送信される信号が大きい方のプリコーディング情報になり得る。
【0126】
<第5の実施例>
【0127】
仮に、LTEとNRが同じリソースで同時に上りリンク送信を行う場合、MU MIMO(multi-user multiple-input and multiple-output)を指示することもできる。または、PUSCH/PUCCH同時送信されない場合に限って、PUSCH位置においてPUCCHとPUSCHがMU MIMOするように設定しておいてもよい。
【0128】
例えば、DMRSの位置をLTEとNRとの間で同じ位置で送信するようにして、シーケンスを相互直交(orthogonal)してセットする。ここで、DMRSの位置をLTEとNRとで同じ位置にするために、NRのフレーム境界(frame boundary)がシフトできるようにしてもよい。ここで、シフト動作は、RRC設定によって通知してもよく、制御チャンネルの指示によって通知してもよい。
【0129】
仮に、各々の信号のプリコーディングを適用して、NRとLTE基地局が同じ位置にない場合、ビーム分離(beam separation)してもよい。このために、LTEとNRとでUEのプリコーディング情報を互いに交換することができる。
【0130】
或いは、MU-MIMO状況であることを認知させて、UEが送信を行うときに各基地局に通知するか、又は基地局がUEにMU-MIMO状況であることを送信するようにRRC設定又は制御チャンネルによって通知してもよい。
【0131】
<第6の実施例>
【0132】
以下、第6の実施例では、ピギーバック(piggyback)の設定について説明する。二重連結(dual connected)UEである場合、LTE PUSCHとNR UCI(Uplink Control Information)がLTE帯域においていずれもスケジュールされることができる。この場合、LTE PUSCH/PUCCHのピギーバック(piggyback)の設定に従うものの、Ack/Nackリソース位置のみをNR UCIが使用するようにしてもよい。これは、Ack/nackリソースのみがPUSCHがパックチャリング(puncturing)されるため、LTE基地局がピギーバック(piggyback)されたことを知らなくても、PUSCHに対して復調(demodulation)を行うことができる。
【0133】
仮に、Ack/nackリソース位置ではない他のリソースもピギーバック(piggyback)する場合、その位置でPUSCHをパックチャリング(puncturing)することを原則としてもよい。仮に、PUSCHをレートマッチング(rate matching)する場合、LTE基地局がピギーバック(piggyback)されたことを知らない場合、LTE PUSCH復調(demodulation)に失敗することになる。
【0134】
或いは、NR基地局にはUEがピギーバック(piggyback)されたか否かを通知してもよい。NR基地局はピギーバック(piggyback)設定によってNR上りリンク信号を復調(demodulation)する。このとき、ピギーバック(piggyback)されたか否かを通知するために、当該上りリンク送信サブフレームにおいてDMRSに相互直交(orthogonal)したシーケンスをさらに送信して通知してもよい。また、ピギーバック(piggyback)されたか否かを通知するために、スケジュールされた時点から上りリンク信号が行われる間にUEがシグナリングによってNR基地局に通知してもよい。このシグナリングに対するリソースは下りリンク制御チャンネル又はRRCシグナリングでUEに通知してもよい。
【0135】
また、LTEピギーバック(piggyback)の設定を必ずしも従わなくても、ピギーバック(piggyback)されたか否かをLTEとNR基地局にUEが通知するようにしてもよい。また、NRとLTE基地局は共有されたピギーバック(piggyback)の設定に従って、それぞれの上りリンク信号を復調(demodulation)することができる。
【0136】
また、ピギーバック(piggyback)された場合、NR基地局はLTEのために送信されたDMRSによって復調(demodulation)のためのチャンネル推定(channel estimation)を行うことができる。また、LTE PUSCH位置でNR DMRSを別に送信するが、LTE PUSCHはその位置でパックチャリング(puncturing)する。
【0137】
また、LTE PUSCHとNR PUCCHをシンボル単位でTDM(Time division multiplexing)して用いることができる。この場合、LTE PUSCHはNR PUCCHを送信する時間上においてパックチャリング(puncturing)して、NR PUCCHはPUCCH領域で送信されてもよい。
【0138】
また、LTE PUSCHは送信して、NR PUCCHはドロップしてもよい。ドロップしたNR PUCCHをどのタイミングで再送信するかを制御チャンネル又は上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)で通知することもできる。
【0139】
また、LTE PUSCHとNR PUCCHをそれぞれプリコーディングを適用して、MU-MIMO形態で送信することができる。この場合、NR PUCCHはLTE PUSCHと一部又は全体のリソースを共に共有(share)して重畳(superposition)して送信することができる。そのために、LTEとNRとでUEのプリコーディング情報を互いに交換してもよい。或いは、DMRSの位置をLTEとNR送信とで同じ位置にしてパラメータを変更してシーケンスを相互直交(orthogonal)してセットすることができる。また、DMRSの位置を同一にするために、NRのフレーム境界(frame boundary)がシフトできるようにしてもよい。ここで、シフト動作は、RRC設定によって通知してもよく、制御チャンネルの指示によって通知してもよい。
【0140】
上述した第6の実施例とは異なり、NR PUSCHとLTE UCIがLTE帯域においていずれもスケジュールされることができる。この場合、基本的に、第6の実施例と同様に適用することができるが、LTEがピギーバック(piggyback)されたことが分かり難いため、LTE UCIは送信して、NR PUSCHはドロップしてもよい。ドロップされたNR PUSCHをどのタイミングで再送信するかを制御チャンネル又は上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)で通知してもよい。
【0141】
<第7の実施例>
【0142】
第7の実施例では、PDCCHオーダーについて説明する。通常、基地局は、同期(synch)情報が合わないとき、UEにRACH(random access channel)を送信するというPDCCHオーダーを送信する。この場合、非競合ランダムアクセスの過程(contention free random access procedure)に従うため、PDCCHオーダーが送信されて、ランダムアクセスプリアンブル(random access preamble)をUEが送信した後、基地局がランダムアクセス応答(random access response)をUEに送信しながら、TA(Timing Advanced)に関する情報を与え、これに対するack/nack送信のためにUEにPUSCHをスケジュールする。
【0143】
この動作は、LTEシステム上では大きい問題がないが、LTE帯域を追加UL(supplemental UL)で割り当てられたNR UEの場合、NR上りリンクで送信するか、又はLTE上りリンクで送信するかという動作が曖昧(ambiguity)になる。
【0144】
よって、本発明では、以下の7-A乃至7-Dの動作を考慮して、PDCCHオーダーに関するRACH動作を行うことができる。
【0145】
7-A:基地局は、PDCCHオーダーをUEへ送信するとき、共にキャリアを指示してもよい。このキャリア情報は、ランダムアクセスプリアンブル(random access preamble)を送信する時間-周波数(time frequency)リソースを送信するときに共に通知してもよい。キャリア情報は、信号が2つのキャリアの両方を送信できるように、2つのキャリアを両方とも指示してもよい。
【0146】
7-B:UEは、ランダムアクセスプリアンブル(random access preamble)を送信するとき、7-A動作で指示されたキャリアで送信することができる。
【0147】
7-C:基地局は、ランダムアクセスプリアンブルに対するランダムアクセス応答(random access response)をUEへ送信する。このとき、基地局は、端末にさらにキャリア情報を送信し、7-C動作に対するack/nackをUEが送信する7-D動作実行のためのキャリアを指定するためにUEへキャリア情報を追加的に送信することができる。キャリア情報は、2つのキャリアのうち1つを通知してもよく、信号が2つのキャリアの両方で送信できるように2つのキャリアの両方を示すことができる
【0148】
7-D:UEは、7-C動作に対するack/nackを送信するキャリアを7-C動作に従って指示された場合、当該キャリアで送信して、そうではない場合、7-B動作で送信したキャリアで送信する。
【0149】
第7の実施例において、7-A動作及び7-C動作でキャリア情報を通知してもよいが、これを上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によって、UEに7-B動作及び7-D動作の際にいずれのキャリアを送信するかを通知することができる。この場合、7-B動作及び7-D動作に対するキャリアをそれぞれ通知してもよく、同一のキャリアで送信すると仮定する場合、1つのキャリアのみ通知してもよい。また、2つのキャリアにおいて7-B動作及び7-D動作を行うことを通知してもよい。2つのキャリアにおいて7-B動作又は7-D動作を行うとき、それぞれの動作に対して2つのキャリアで繰り返して信号を送信してもよく、分割して2つのキャリアで送信してもよい。繰り返すか分割するかは、制御チャンネルによって通知してもよく、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によって通知してもよい。
【0150】
第7の実施例では、7-A動作乃至7-D動作、PDCCHオーダー、ランダムアクセスプリアンブル(random access preamble)、ランダムアクセス応答(random access response)などLTEにおいて用いる具体的な用語で記述されている。しかしながら、同じ形式の動作であってもNRでは表現が異なることがあり、本発明が前記動作にも適用できる。例えば、7-A動作は、同期が取れない時、同期をチェックするためのRACH送信に応答できる。7-B動作は、7-A動作によるRACH送信動作に応答できる。7-C動作は、7-B動作のRACHによってTAを示す動作に応答できる。7-D動作は、7-C動作に対するack/nack応答を送信する動作に対応できる
【0151】
さらに、追加UL環境では、下りリンクが1つ、上りリンクが2つであるため、いずれのULでPUSCHとPUCCHを送信するかがイッシュである。簡単には、PUSCHとPUCCHを1つのキャリアで送信して、そのキャリアを下りリンクRSRP閾値によって決定するか、RRC設定又はMAC CEによって基地局が指定してもよい。
【0152】
前記PRACH送信が下りリンクRSRP閾値にしたがって決定されるか、または、RRCシグナリングにより指定される場合、PUCCHとPUSCH送信を行うキャリアは、PRACH送信のためにも利用することができる
【0153】
<第8の実施例>
【0154】
第8の実施例では、RRCシグナリング又はMAC CE(MAC Control Element)によって送信するキャリアを指定する場合、RRCシグナリング又はMAC CEがUEに伝達され確認される時間までの時間区間が基地局からして曖昧(ambiguous)になる。よって、第8の実施例では、以下の8-A動作乃至8-C動作のように動作することができる。
【0155】
PUCCHとPUSCH送信(又は、PRACH送信まで)を行うキャリアをRRC設定又はMAC CEでUEに指示する場合、RRC設定又はMAC CEが送信された後、所定時間までの区間の間
【0156】
8-A:現在使用中のキャリアを用いて、その後、指示されたキャリアに移動する。
【0157】
8-B:例えば、PUCCH/PUSCHとPRACHを送信するキャリアが独立的(independent)に設定される場合、現在使用中のPRACHキャリアを用いて、その後、指示されたキャリアに移動する。
【0158】
8-C:予め指定されたキャリアを用いて、その後、指示されたキャリアに移動する。予め指定されたキャリアは、予め約束するか、RRC設定又はMAC CEによって通知することができる。
【0159】
このように、1つのキャリアを用いる場合には、SUL(supplemental UL)物理セルID(physical cell ID)はDLの物理セルIDと同一であることが望ましい。これは、2つのULをタイムスイッチング(time switching)しながら実行ため、2つのULは、1つのULとみなして運営できるためである。
【0160】
ここで、SULとDL/ULは異なるサブ-キャリアスペーシングを有するように設定されてもよい。よって、スケジュールされたPUSCHタイミングとHARQ Ack/Nackタイミングに変化が生じ得る。基本的には、2つのULがタイムスイッチング(time switching)を介して利用される時、スケジューリングPUSCHタイミングとHARQ Ack/NackタイミングがDL/UL間の基準として指示され、これをSULのための別の指示なく再解釈して用いる。これは、PDCCHPUSCHの間又はPDSCHとPUCCH間にかかる時間がULでのSULで差がないと仮定する場合、同一のスケジューリングPUSCHタイミング又はHARQ Ack/Nackタイミングを利用することが望ましいためである。そのために、ULとSULとの間では異なるスロット長を有するため、下りリンク(DL)のスロット長を基準としてスケジューリングPUSCHタイミングの指示とHARQ Ack/Nackタイミングの指示だけ後ろに来るSULのスロットで、スケジュールされたPUSCH又はHARQ Ack/Nackを送信する。
【0161】
<第9の実施例>
【0162】
第9の実施例では、SULにおいてPUSCH/PUCCHをRRC又はMAC CEで送信するキャリアを決定する場合、周期的上りリンク信号(e.g. periodic CSI)に対する曖昧さ(ambiguity)が生じ得る。仮に、周期的信号送信において、送信周期の間にキャリアが変更され、ULとSULとが異なるニューマロロジー(numerology)を有する場合、キャリアが変更された後、いずれのリソースでいずれのフォーマットで送信するかがUEとしては曖昧になり得る。よって、以下の9-A乃至9-C動作が考えられる。
【0163】
9-A:SULにおいて周期的上りリンク信号送信のためのPUSCH又はPUCCH送信のためのキャリアが周期的上りリンク信号を送信している途中に変更される場合、キャリアが変更されたことによって、以前のキャリアで送信していた周期的上りリンク信号送信を新たなキャリアでは行わない。仮に、キャリアが、周期的上りリンク信号を送信していたキャリアに再び戻る場合、周期的上りリンク信号送信を再開する。
【0164】
9-B:SULにおいて周期的上りリンク信号送信のためのPUSCH又はPUCCH送信のためのキャリアが周期的上りリンク信号を送信している途中に変更される場合、キャリアが変更されたものの、ほとんどの周期的上りリンク信号はキャリアのチャンネル従属的(dependent)な送信(SRSは除く)ではないため、キャリアの変更には関係なく、周期的上りリンク信号の送信を続ける。この場合、基地局は、周期的上りリンク信号に対する設定(リソース設定、送信フォーマット設定)をULとSULの2つのキャリアに対してUEに設定する必要がある。UEは送信キャリアに応じて設定に合う周期的上りリンク信号の送信を行う。
【0165】
9-C.9-A:SULにおいて周期的上りリンク信号の送信のためのPUSCH又はPUCCH送信のためのキャリアが周期的上りリンク信号を送信している途中に変更される場合、キャリアが変更されたものの、以前のキャリアで送信していた周期的上りリンク信号の送信を以前のキャリアで続けて送信することもできる。
【0166】
さらに、SULである場合、既に他のRAT又は帯域で使用中の帯域と共有(share)することができる。一方、セルID(cell ID)は、現在のデータスクランブリング(data scrambling)と参照信号シーケンスを生成するときに用いられるが、これは干渉任意化(interference randomization)のためである。この点を勘案すれば、SULはネットワークの観点から現在共有(share)している帯域又はRATのセルID(cell ID)を用いることが望ましい。
【0167】
図12は、本発明の一実施例に適用可能な基地局及び端末を例示する図である。
【0168】
無線通信システムにリレーが含まれる場合、バックホールリンクにおける通信は、基地局とリレーとの間で行われ、アクセスリンクにおける通信は、リレーと端末との間で行われる。よって、図面に示された基地局又は端末は、状況に応じてリレーに取り替えられることができる。
【0169】
図12を参照すれば、無線通信システムは、基地局(BS)110及び端末(UE)120を含む。基地局110は、プロセッサー112、メモリ114及び無線周波数(Radio Frequency,RF)ユニット116を含む。プロセッサー112は、本発明において提案した過程及び/又は方法を具現するために構成される。メモリ114は、プロセッサー112と連結され、プロセッサー112の動作に関する様々な情報を記憶する。RFユニット116は、プロセッサー112と連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。端末120は、プロセッサー122、メモリ124及びRFユニット126を含む。プロセッサー122は、本発明において提案した過程及び/又は方法を具現するために構成される。メモリ124は、プロセッサー122と連結され、プロセッサー122の動作に関する様々な情報を記憶する。RFユニット126は、プロセッサー122と連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。基地局110及び/又は端末120は、単一アンテナ又は多重アンテナを有することができる。
【0170】
上述した実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定の形態に結合したものである。それぞれの構成要素又は特徴は別途の明示的言及がない限り選択的なものと見なすことができる。それぞれの構成要素又は特徴は他の構成要素又は特徴と結合しなかった形態に実施可能である。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明する動作の順序は変更可能である。一実施例の一部の構成又は特徴は他の実施例に含まれることができ、或いは他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えられることができる。特許請求の範囲で明示的な引用関係のない請求項を組み合せて実施例を構成するか、出願後の補正によって新しい請求項として含ませ得ることは自明である。
【0171】
本文書において基地局によって行われるとされている特定動作は、場合によっては、その上位ノード(upper node)によって行われてもよい。すなわち、基地局を含む複数のネットワークノード(network node)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局、又は基地局以外の他のネットワークノードで行うことができる。このとき、基地局は、固定局(fixed station)、Node B、eNode B(eNB)、アクセスポイント(access point)などの用語に言い換えることができる。
【0172】
本発明による実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア又はこれらの組み合わせなどによって具現できる。ハードウェアによる具現の場合、本発明の実施例は、1つ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサー、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサーなどによって具現できる。
【0173】
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の実施例は、上述した機能又は動作を行うモジュール、過程又は関数などの形態として具現できる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶されてプロセッサーによって駆動されることができる。
【0174】
メモリユニットは、プロセッサーの内部又は外部に位置することができ、既知の様々な手段によってプロセッサーとデータをやり取りすることができる。
【0175】
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化できることは当業者にとって自明である。よって、前記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈してはならなく、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的解釈によって決定しなければならなく、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0176】
上述のような無線通信システムにおいて、LTE及びNRに基づいた信号送受信の方法並びにそのための装置は、様々な無線通信システムに適用することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12