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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-27
(45)【発行日】2022-11-07
(54)【発明の名称】歩行型管理機
(51)【国際特許分類】
   A01B 33/08 20060101AFI20221028BHJP
   A01B 33/02 20060101ALI20221028BHJP
【FI】
A01B33/08 Q
A01B33/02 A
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019182042
(22)【出願日】2019-10-02
(65)【公開番号】P2021052717
(43)【公開日】2021-04-08
【審査請求日】2021-12-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】100162031
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 豊彦
(74)【代理人】
【識別番号】100175721
【弁理士】
【氏名又は名称】高木 秀文
(72)【発明者】
【氏名】瀬崎 恵一
【審査官】中村 圭伸
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-051183(JP,A)
【文献】実開昭59-023902(JP,U)
【文献】実開昭60-151301(JP,U)
【文献】実開昭57-138502(JP,U)
【文献】国際公開第2016/153383(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01B 33/00 - 33/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体に固定される第一抵抗棒と、
前記第一抵抗棒に設けられ、前記第一抵抗棒よりも前側に配置される第二抵抗棒と、
を具備し、
前記第一抵抗棒は、
前記機体に固定される固定部と、
前記固定部から直線状に延びるように形成される第一延出部と、
を具備し、
前記第二抵抗棒は、
前記第一抵抗棒に固定され、前記第一抵抗棒から前下方に延びるように形成される第二延出部を具備する、
歩行型管理機。
【請求項2】
機体に固定される第一抵抗棒と、
前記第一抵抗棒に設けられ、前記第一抵抗棒よりも前側に配置される第二抵抗棒と、
を具備し、
前記第一抵抗棒は、
前記機体に固定される固定部と、
前記固定部から直線状に延びるように形成される第一延出部と、
を具備し、
前記第二抵抗棒は、
前記第一抵抗棒に固定され、前記第一抵抗棒から前下方に延びるように形成される第二延出部と、
前記第二延出部の前下端部から、前記第二延出部が延びる方向に対して下方に傾斜する方向に延びるように形成される第三延出部と、
を具備する、
歩行型管理機。
【請求項3】
機体に固定される第一抵抗棒と、
前記第一抵抗棒に設けられ、前記第一抵抗棒よりも前側に配置される第二抵抗棒と、
を具備し、
前記第一抵抗棒は、
前記機体に固定される固定部と、
前記固定部に対して後方に屈曲するように延びる延出部と、
を具備し、
前記第二抵抗棒は、
前記第一抵抗棒のうち、前記延出部に固定される、
歩行型管理機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場に挿して抵抗を生じさせるための抵抗棒を具備する歩行型管理機の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、圃場に挿して抵抗を生じさせるための抵抗棒を具備する歩行型管理機の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
【0003】
特許文献1に記載の歩行型管理機(管理機)は、第1抵抗棒及び第2抵抗棒を具備する。第1抵抗棒は、固定ピンを介してヒッチに固定される。第2抵抗棒は、第1抵抗棒の中途部に固定される。
【0004】
特許文献1に記載の歩行型管理機は、第2抵抗棒が第1抵抗棒から後下方へ延出するように形成されているため、作業者の足元のスペースを確保し難くなってしまう。これによって、作業性が悪化してしまう可能性があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2017-51183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、作業性を向上させることが可能な歩行型管理機を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
即ち、請求項1においては、機体に固定される第一抵抗棒と、前記第一抵抗棒に設けられ、前記第一抵抗棒よりも前側に配置される第二抵抗棒と、を具備し、前記第一抵抗棒は、前記機体に固定される固定部と、前記固定部から直線状に延びるように形成される第一延出部と、を具備し、前記第二抵抗棒は、前記第一抵抗棒に固定され、前記第一抵抗棒から前下方に延びるように形成される第二延出部を具備するものである。
【0009】
請求項2においては、機体に固定される第一抵抗棒と、前記第一抵抗棒に設けられ、前記第一抵抗棒よりも前側に配置される第二抵抗棒と、を具備し、前記第一抵抗棒は、前記機体に固定される固定部と、前記固定部から直線状に延びるように形成される第一延出部と、を具備し、前記第二抵抗棒は、前記第一抵抗棒に固定され、前記第一抵抗棒から前下方に延びるように形成される第二延出部と、前記第二延出部の前下端部から、前記第二延出部が延びる方向に対して下方に傾斜する方向に延びるように形成される第三延出部と、を具備するものである。
【0010】
請求項3においては、機体に固定される第一抵抗棒と、前記第一抵抗棒に設けられ、前記第一抵抗棒よりも前側に配置される第二抵抗棒と、を具備し、前記第一抵抗棒は、前記機体に固定される固定部と、前記固定部に対して後方に屈曲するように延びる第一延出部と、を具備し、前記第二抵抗棒は、前記第一抵抗棒のうち、前記第一延出部に固定されるものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0014】
請求項1においては、作業性を向上させることができる。また、アタッチメントを装着し易くすることができる。また、第一抵抗棒の前方、かつ、第二抵抗棒の上方にスペースを確保し易くすることができる。
【0015】
請求項2においては、作業性を向上させることができる。また、アタッチメントを装着し易くすることができる。また、第一抵抗棒の前方、かつ、第二抵抗棒の上方にスペースを確保し易くすることができる。また、第一抵抗棒及び第二抵抗棒のコンパクト化を図ることができる。
【0016】
請求項3においては、作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施形態に係る歩行型管理機を示す側面図。
図2】歩行型管理機の後下部を示す拡大側面図。
図3】支持フレーム及び抵抗棒を示す拡大側面図。
図4】同じく、平面図。
図5】(a)抵抗棒を示す側面図。(b)同じく、正面図。
図6】(a)第一変形例に係る抵抗棒を示す側面図。(b)第二変形例に係る抵抗棒を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
【0021】
以下では、図1及び図2を参照して、本発明の一実施形態に係る歩行型管理機1について説明する。
【0022】
歩行型管理機1は、機体フレーム2、エンジン3、燃料タンク4、ボンネット5、カバー6、ミッションケース7、耕耘爪8、クラッチ機構9、フェンダ10、固定フレーム11、ハンドル連結部12、操縦ハンドル13、成形体14、移動輪15、支持フレーム20及び抵抗棒30等を具備する。
【0023】
図1に示す機体フレーム2は、板材を適宜折り曲げて形成される部材である。機体フレーム2の前部には、開口部を下方に向けた正面視略U字状のバンパー2aが設けられる。エンジン3は、機体フレーム2に載置される。燃料タンク4は、エンジン3の後方に配置される。当該エンジン3及び燃料タンク4は、ボンネット5によって覆われる。また、燃料タンク4のキャップ4aは、ボンネット5の上面から露出するように設けられる。エンジン3の左側方には、エンジン3の動力をミッションケース7に伝達するクラッチ機構9を覆うカバー6が設けられる。
【0024】
ミッションケース7は、機体フレーム2の後部に固定される。ミッションケース7は、エンジン3からの動力が伝達されることで回転する回転軸7aを有する。回転軸7aには、耕耘爪8が固定される。クラッチ機構9は、耕耘爪8の回転及び回転の停止を切り替えるためのものである。本実施形態のクラッチ機構9としては、プーリに巻回されたベルトに張力(テンション)を付与することで動力を伝達可能とする、いわゆるベルトテンションクラッチを想定している。
【0025】
ミッションケース7の左方及び右方には、耕耘爪8を上方から覆うフェンダ10が配置される。また、ミッションケース7の後部には、固定フレーム11が固定される。
【0026】
固定フレーム11は、ハンドルフレーム11a及びブラケット11b等を固定するためのフレームである。ハンドルフレーム11aは、後上方へ延びるように形成される。ハンドルフレーム11aの後上端部には、ハンドル連結部12が連結される。ハンドル連結部12は、ハンドルフレーム11aと操縦ハンドル13とを連結するものである。ハンドル連結部12は、ノブ付きボルト12aを締めることで、操縦ハンドル13をハンドルフレーム11aに対して固定することができる。
【0027】
操縦ハンドル13は、作業者が操縦するためのものである。操縦ハンドル13は、ハンドル連結部12から後上方へ延びるように形成される左右一対の揺動部13aと、揺動部13aの後上端部に外嵌されて作業者が把持するグリップ13bと、作業者が操作可能なレバー13cと、を具備する。レバー13cは、ケーブル(不図示)を介してクラッチ機構9と接続される。
【0028】
図1及び図2に示すブラケット11bは、成形体14を回動可能に支持する。また、ブラケット11bは、支持フレーム20を介して移動輪15及び抵抗棒30を回動可能に支持する。なお、支持フレーム20及び抵抗棒30については後述する。
【0029】
以上の如く構成された歩行型管理機1は、図1に示す操縦ハンドル13のレバー13cが操作されることで、前記ベルトに張力が付与されてクラッチ機構9が作動される。これにより、エンジン3からの動力が回転軸7aへと伝達される。これによって、歩行型管理機1は、耕耘爪8を回転させて圃場を耕耘することができる。このとき、図1に示す状態(下方に向いた状態)の抵抗棒30を圃場に挿して抵抗を生じさせ、歩行型管理機1の前進速度を調整することができる。また、成形体14を適宜回動させて、当該成形体14を下方に向けることで、耕耘爪8で耕耘した土を押圧して畝を成形することができる。
【0030】
また、歩行型管理機1は、レバー13cの操作が解除されることで、前記ベルトへの張力の付与が停止され、クラッチ機構9の作動が停止される。これにより、耕耘爪8の回転が停止される。
【0031】
以下では、図2から図5を参照して、支持フレーム20及び抵抗棒30について説明する。なお、以下では、抵抗棒30を圃場に挿して使用する状態(図1から図5に示す状態)を基準として、支持フレーム20及び抵抗棒30について説明する。
【0032】
図2から図4に示す支持フレーム20は、移動輪15及び抵抗棒30を支持するフレームである。支持フレーム20は、板材を適宜折り曲げて形成された本体部21に取付パイプ22を固定することによって構成される。
【0033】
本体部21は、回動軸21aを介してブラケット11bに支持される。当該本体部は、ブラケット11bに対して回動軸21aを中心に(図2及び図3における時計回り方向及び反時計回り方向に)回動可能に構成される。また、本体部21は、ロックピン21bが操作されることにより、ブラケット11bに対して回動可能な状態と、回動不能な状態と、を切り替え可能に構成される。
【0034】
取付パイプ22は、後述する抵抗棒30を取り付けるためのものである。取付パイプ22には、抵抗棒30が挿通される。当該抵抗棒30及び取付パイプ22に挿通ピン22aが挿通されることにより、取付パイプ22には抵抗棒30が固定される。また、取付パイプ22には、移動輪15が設けられる。
【0035】
このような支持フレーム20は、ロックピン21bが操作されて回動可能な状態となることで、図3に示す位置と、図3に示す位置から時計回り方向へ略90°回動した位置と、に回動位置を切り替え可能に構成される。
【0036】
抵抗棒30は、歩行型管理機1の前進速度を調整するためのものである。抵抗棒30は、上下に延びる棒状部材の上下中途部が2股に分かれた形状に形成される。抵抗棒30は、第一抵抗棒40及び第二抵抗棒50を具備する。
【0037】
図3及び図5に示す第一抵抗棒40は、軸線方向を上下方向へ向けて配置される棒状の部材である。第一抵抗棒40の外径は、支持フレーム20の取付パイプ22の内径と略同一となるように形成される。第一抵抗棒40は、取付パイプ22に挿通され、挿通ピン22aによって取付パイプ22に固定される。第一抵抗棒40は、固定部41及び延出部42を具備する。
【0038】
固定部41は、第一抵抗棒40のうち、取付パイプ22に固定(挿通)される部分である。固定部41は、第一抵抗棒40の上端から、第一抵抗棒40の長手方向における所定の範囲に亘って形成される。固定部41は、上下方向に延びるように形成される。固定部41には、挿通ピン22aを挿通可能な挿通孔41aが形成される。
【0039】
延出部42は、固定部41から延出する部分である。延出部42は、固定部41の延びる方向(上下方向)と同一方向を向くように形成される。このように、本実施形態に係る第一抵抗棒40は、上端部から下端部までに亘って直線状に形成される。
【0040】
第二抵抗棒50は、第一抵抗棒40に固定される棒状の部材である。第二抵抗棒50は、前下方へ延びる棒状部材の中途部が下方へ屈曲したような側面視略L字状に形成される。第二抵抗棒50の外径は、第一抵抗棒40の外径と略同一となるように形成される。第二抵抗棒50は、第一抵抗棒40よりも前側に配置され、正面視で第一抵抗棒40と重複するように設けられる(図5(b)参照)。第二抵抗棒50は、後側延出部51及び前側延出部52を具備する。
【0041】
後側延出部51は、第一抵抗棒40に固定される部分である。後側延出部51は、延出部42の上下中途部から前下方へ延出する(側面視において、延出部42との成す角度が0°よりも大きく、かつ90°よりも小さくなる)ように形成される。後側延出部51は、直線状に形成される。なお、本実施形態に係る後側延出部51は、延出部42に対して、約35°の角度を成すように形成されている。
【0042】
前側延出部52は、後側延出部51の前下端部から延出する部分である。前側延出部52は、後側延出部51に対して下方(延出部42側)へ傾斜するように形成される。本実施形態に係る前側延出部52は、軸線方向が鉛直下方を向くように配置される。また、前側延出部52は、直線状に形成される。前側延出部52の下端部は、第一抵抗棒40の下端部と略同一の高さに位置する。
【0043】
このような第二抵抗棒50は、例えば、後側延出部51の後上端部が第一抵抗棒40に溶接されることにより、第一抵抗棒40と一体的に形成される。
【0044】
このように構成される抵抗棒30は、第一抵抗棒40の固定部41が支持フレーム20の取付パイプ22に下方から挿通される。抵抗棒30は、当該取付パイプ22及び固定部41(挿通孔41a)に挿通ピン22aが挿通されることにより、支持フレーム20に固定される。
【0045】
また、第二抵抗棒50は、図1に示す耕耘爪8の近傍に配置される。具体的には、第二抵抗棒50は、前側延出部52の前後位置が、ブラケット11bの前端部の前後位置よりも前側(耕耘爪8に近い側)に配置される。また、第二抵抗棒50は、前側延出部52の前後位置がハンドルフレーム11aの前端部の前後位置と同程度となるように配置される。また、第二抵抗棒50は、前側延出部52の前後位置が燃料タンク4及びカバー6の後端部の前後位置と同程度となるように配置される。当該第二抵抗棒50は、耕耘爪8との距離(側面視における耕耘爪8の回転軌跡との間の隙間)が200mm以下となるように配置される。なお、第二抵抗棒50は、耕耘爪8との距離が小さくなるように配置されるのが望ましく、具体的には、前記距離が100mm以下、50mm以下、25mm以下等となるように配置されるのが望ましい。
【0046】
以上の如く構成された抵抗棒30は、図1に示す状態(第一抵抗棒40の軸線方向が上下を向いた状態)で操縦ハンドル13が下方へ押し下げられることで、下端部が圃場に突き挿される。このような状態で耕耘爪8が回転されて、耕耘作業が行われる。このとき、抵抗棒30によって抵抗が生じ、歩行型管理機1の前進速度が調整される。
【0047】
本実施形態に係る抵抗棒30は、第一抵抗棒40及び第二抵抗棒50、すなわち2本の抵抗棒を具備しているため、1本の抵抗棒だけを圃場に突き挿す場合と比較して、抵抗が生じ易くなる。これによれば、操縦ハンドル13を強く押し下げなくても前進速度を抑制できるようになり、作業性を向上させることができる。
【0048】
また、本実施形態においては、支持フレーム20に固定された第一抵抗棒40よりも前側に第二抵抗棒50が設けられている。このような構成によれば、第一抵抗棒40の後方にスペースを確保し易くすることができる。これにより、作業者の足元のスペースを確保して、作業性を向上させることができる。具体的には、例えば、作業者の足が抵抗棒30に当たり難くなって、作業者がスムーズに足を出すことができる。
【0049】
なお、歩行型管理機1には、用途に応じて適宜アタッチメント(不図示)が装着される。本実施形態に係る抵抗棒30は、作業者の足元のスペースを確保できるため、当該スペースをアタッチメントの設置スペースとして利用することもできる。これによれば、アタッチメントを装着し易くすることができる。
【0050】
以上の如く、本実施形態に係る歩行型管理機1は、支持フレーム20(機体)に固定される第一抵抗棒40と、前記第一抵抗棒40に設けられ、前記第一抵抗棒40よりも前側に配置される第二抵抗棒50と、を具備するものである。
【0051】
このように構成することにより、2本の抵抗棒を設けながらも、第一抵抗棒40の後方にスペースを確保することができる。これにより、2本の抵抗棒を圃場に挿して抵抗を生じ易くすることができると共に、作業者の足元のスペースを確保し、作業性を向上させることができる。
【0052】
また、前記第一抵抗棒40は、前記支持フレーム20に固定される固定部41と、前記固定部41から直線状に延びるように形成される延出部42(第一延出部)と、を具備するものである。
【0053】
このように構成することにより、直線状の延出部42に対してアタッチメントを装着し易くすることができる。
特に、本実施形態の固定部41及び延出部42は、上下方向に延びるように形成されている。これによって、第一抵抗棒40の前後幅が大きくなるのを抑制することができ、ひいては、抵抗棒30のコンパクト化を図ることができる。
【0054】
また、前記第二抵抗棒50は、前記第一抵抗棒40に固定され、前記第一抵抗棒40から前下方に延びるように形成される後側延出部51(第二延出部)を具備するものである。
【0055】
このように構成することにより、第一抵抗棒40の前方、かつ、第二抵抗棒50の上方にスペースを確保し易くすることができる。
【0056】
また、前記第二抵抗棒50は、前記後側延出部51の前下端部から、前記後側延出部51が延びる方向に対して下方に傾斜する方向に延びるように形成される前側延出部52(第三延出部)をさらに具備するものである。
【0057】
このように構成することにより、第一抵抗棒40及び第二抵抗棒50のコンパクト化を図る(前後幅の増大を抑制する)ことができる。
【0058】
また、前記第二抵抗棒50は、耕耘爪8の近傍に配置されるものである。
【0059】
このように構成することにより、第二抵抗棒50に引っかかった草等を、耕耘爪8によって除去できる。これによって、第二抵抗棒50と耕耘爪8との間に草等が堆積するのを抑制することができる。
【0060】
なお、本実施形態に係る延出部42は、本発明に係る第一延出部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る後側延出部51は、本発明に係る第二延出部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る前側延出部52は、本発明に係る第三延出部の実施の一形態である。
【0061】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0062】
例えば、歩行型管理機1は、耕耘作業を行うものとしたが、歩行型管理機1の用途はこれに限定されるものではなく、他の作業を行うものであってもよい。
【0063】
また、本実施形態では、抵抗棒30を使用する状態(図1から図5に示す状態)を基準として説明したが、抵抗棒30がブラケット11bに対して回動した場合には、当然に抵抗棒30の向きが変わることとなる。
【0064】
また、抵抗棒30は、第一抵抗棒40が鉛直下方を向いて使用されるものとしたが、抵抗棒30の使用方法は、これに限定されるものではなく、第一抵抗棒40が鉛直下方に対して傾斜する方向を向いて使用されるものであってもよい。
【0065】
また、第一抵抗棒40は、軸線方向を上下方向へ向けた直線状に形成されるものとしたが、第一抵抗棒40の形状はこれに限定されるものではなく、種々の形状を使用することができる。第一抵抗棒40は、例えば、図6(a)に示す第一変形例に係る抵抗棒130の第一抵抗棒140のように、上下に延びる棒状部材の中途部が後下方へ屈曲したような側面視略L字状に形成されていてもよい。当該第一抵抗棒140は、固定部41に対して延出部142が傾斜するように形成される。このように、延出部42は、必ずしも固定部41の軸線方向に対して平行に延びる必要はなく、固定部41に対して傾斜していてもよい。
【0066】
また、第一抵抗棒40の固定部41は、上部に形成されるものとしたが、これに限定されるものではなく、第一抵抗棒40の任意の箇所に形成されていてもよい。固定部41は、例えば、第一抵抗棒40の上下中途部に形成されていてもよい。このように、第一抵抗棒40は、任意の箇所が固定されるものであってもよい。
【0067】
また、第二抵抗棒50は、第一抵抗棒40に一体的に形成されるものとしたが、これに限定されるものではなく、第一抵抗棒40とは別体であってもよい。当該構成において、第二抵抗棒50は、第一抵抗棒40よりも前側に配置されるように適宜設けられていればよい。
【0068】
また、第二抵抗棒50は、側面視略L字状に形成されるものとしたが、第二抵抗棒50の形状はこれに限定されるものではなく、種々の形状を使用することができる。第二抵抗棒50は、例えば、図6(b)に示す第二変形例に係る抵抗棒230の第二抵抗棒250のように、軸線方向を前下方(後上方)へ向けた直線状に形成されていてもよい。
【0069】
また、第一抵抗棒40の延出部42及び第二抵抗棒50の前側延出部52は、互いに同一方向(下方)を向くものとしたが、これに限定されるものではなく、互いに異なる方向を向いていてもよい。
【0070】
また、第二抵抗棒50(前側延出部52)の下端部は、第一抵抗棒40(延出部42)の下端部と略同一の高さに位置するものとしたが、第一抵抗棒40の下端部との位置関係はこれに限定されるものではない。第二抵抗棒50の下端部は、例えば、第一抵抗棒40の下端部に対して上下にずれていてもよい。
【0071】
また、第二抵抗棒50は、耕耘爪8の近傍に配置されるものとしたが、第二抵抗棒50の耕耘爪8に対する位置関係はこれに限定されるものではなく、耕耘爪8に対して離れた位置に配置されていてもよい。
【0072】
また、第二抵抗棒50は、第一抵抗棒40の真正面に配置されるものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、一部が第一抵抗棒40に対して左右にずれて配置されるものであってもよい。
【符号の説明】
【0073】
1 歩行型管理機
20 支持フレーム(機体)
40 第一抵抗棒
50 第二抵抗棒
図1
図2
図3
図4
図5
図6