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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-28
(45)【発行日】2022-11-08
(54)【発明の名称】調節可能な重量挙げデバイス
(51)【国際特許分類】
   A63B 21/075 20060101AFI20221031BHJP
   A63B 21/072 20060101ALI20221031BHJP
【FI】
A63B21/075
A63B21/072 A
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020570421
(86)(22)【出願日】2020-05-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-27
(86)【国際出願番号】 EP2020064878
(87)【国際公開番号】W WO2021239235
(87)【国際公開日】2021-12-02
【審査請求日】2021-10-18
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520492156
【氏名又は名称】パーソナリティー・ジム・アーベー
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】スベンバーグ・トーマス
【審査官】岸 智史
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2003/0096683(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0094194(US,A1)
【文献】米国特許第04955603(US,A)
【文献】登録実用新案第3079630(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 1/00-26/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
調節可能な重量挙げデバイス(21)において、
チューブ(31)と、
前記チューブ(31)の内側に移動可能に配置され、雄ねじ(35)を含む、ピン(33)と、
前記チューブ(31)の内壁に対して半径方向内側に延び、前記雄ねじと係合する1つ以上の駆動ノブ(51)と、
を含み、
前記雄ねじ(35)は、第1の螺旋角度を有する少なくとも1つの部分(35’)と、第2の螺旋角度を有する少なくとも1つの部分(35”)と、を含み、前記第2の螺旋角度は、前記第1の螺旋角度より小さいことを特徴とする、調節可能な重量挙げデバイス(21)。
【請求項2】
前記チューブ(31)の内側に移動可能に配置された第2のピン(37)を含み、前記ピン(33)の前記雄ねじ(35)は第1の手を有し、前記第2のピン(37)は、前記第1の手とは反対の第2の手を有する雄ねじ(39)を含み、1つ以上の駆動ノブ(51)は、前記チューブ(31)の内壁に対して半径方向内側に延び、前記第2のピン(37)の前記雄ねじ(39)と係合する、請求項1に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
【請求項3】
前記ピン(33) および前記第2のピン(37)はそれぞれ、前記ピン(33)および前記第2のピン(37)のそれぞれの長さの少なくとも大部分に沿って凹部(41)を有し、
前記調節可能な重量挙げデバイスは、前記ピン(33)および前記第2のピン(37)の両方の前記凹部(41)内に配された円筒部材(45)をさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
【請求項4】
前記チューブ(31)の第1の端部(31’)において前記チューブ(31)に回転不能に取り付けられた軸方向内側部分(59)、および前記円筒部材(45)の第1の端部(45’)において前記円筒部材(45)に回転不能に取り付けられた軸方向外側部分(61)、を有する第1のハウジング(57)と、
前記チューブ(31)の第2の端部(31”)において前記チューブ(31)に回転不能に取り付けられた軸方向内側部分(65)、および前記円筒部材(45)の第2の端部(45”)において前記円筒部材(45)に回転不能に取り付けられた軸方向外側部分(67)、を有する第2のハウジング(63)と、
をさらに含み、
前記第1および第2のハウジング(59、63)の前記軸方向内側部分(59、65)は、前記第1および第2のハウジング(59、63)の前記軸方向外側部分(61、67)に対して回転可能である、請求項3に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
【請求項5】
前記チューブ(31)の第1の端部(31’)において前記チューブ(31)に回転不能に取り付けられた軸方向内側部分(59)、および前記軸方向内側部分(59)に対して回転可能である軸方向外側部分(61)、を有するハウジング(57)と、
前記チューブ(31)の軸方向中心からの第1の距離(D1)と前記チューブ(31)の前記軸方向中心からの第2の距離(D2)との間で変化する外面(71)を有するカムノブ(69)であって、前記第2の距離(D2)は前記第1の距離(D1)より大きく、前記カムノブ(69)は、前記軸方向内側部分(59)に取り付けられ、かつこれと共に回転可能であり、前記軸方向外側部分(61)の内側に少なくとも部分的に配されている、カムノブ(69)と、
前記軸方向外側部分(61)内側にバネで装着され、前記カムノブ(69)に対して付勢される、1つ以上の横方向ピン(155)であって、前記第2の距離(D2)にある前記カムノブ(69)の前記外面(71)の一部と接触すると前記軸方向外側部分(61)の1つ以上の対応する穴(157)からバネ力に抵抗して半径方向に動き、前記第1の距離(D1)にある前記カムノブ(69)の前記外面(71)の一部と接触すると前記バネ力を受けて前記軸方向外側部分(61)の半径方向内側に後退するように構成されている、1つ以上の横方向ピン(155)と、
バタフライウェイトディスク(27)であって、前記バタフライウェイトディスク(27)の周縁部から半径方向内側に延びる凹部(165)を有し、前記凹部(165)内で、前記軸方向外側部分(61)は、受容され、また、前記1つ以上の横方向ピン(155)が前記軸方向外側部分(61)の半径方向内側に後退すると前記ハウジング(57)に対して半径方向に移動可能となるように構成され、前記バタフライウェイトディスク(27)は、前記軸方向外側部分(61)に対する前記バタフライウェイトディスク(27)の半径方向および軸方向の動きが妨げられるように、前記1つ以上の横方向ピン(155)が前記1つ以上の対応する穴(157)から半径方向に動かされたときに前記1つ以上の横方向ピン(155)を受容するように配置された、1つ以上の半径方向に延びる開口部(167)を含む、バタフライウェイトディスク(27)と、
を含む、請求項1に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
【請求項6】
前記1つ以上の駆動ノブ(51)が、前記第1の螺旋角度を有する前記雄ねじ(35)の部分(35’)に沿って前記ピン(33)の軸方向外側端部(173)に対して軸方向内側に動かされており、前記雄ねじ(35)が前記第2の螺旋角度に移行する点に配されるように、前記ピン(33)が前記チューブ(31)に対して回転されると、前記1つ以上の横方向ピン(155)は、前記軸方向外側部分(61)の半径方向内側に、また前記バタフライウェイトディスク(27)の前記半径方向に延びる開口部から離れて、後退することを特徴とする、請求項5に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
【請求項7】
前記1つ以上の駆動ノブ(51)が、前記第2の螺旋角度を有する前記雄ねじ(35)の部分(35”)に沿って前記ピン(33)の軸方向外側端部(173)に対して軸方向内側に動かされており、前記雄ねじ(35)が前記第1の螺旋角度に移行する点に配されるように、前記ピン(33)が前記チューブ(31)に対して回転されると、前記1つ以上の横方向ピン(155)は、前記1つ以上の対応する穴から、前記バタフライウェイトディスク(27)の前記半径方向に延びる開口部内へと半径方向に動くことを特徴とする、請求項6に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
【請求項8】
内部を通って軸方向に延びる穴(169)を有し、前記軸方向外側部分(61)の軸方向外側端部(175)に取り付け可能である、第1のウェイトディスク(25)を含み、前記ピン(33)は、前記チューブ(31)が前記ハウジング(57)の前記軸方向外側部分(61)に対して回転すると、前記チューブ(31)および前記ハウジング(57)に対して軸方向に動くことができ、前記ピン(33)は、前記第1のウェイトディスク(25)の前記穴(169)に受容され、前記第1のウェイトディスク(25)が前記ハウジング(57)に対して半径方向に動くのを防ぐ、請求項7に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
【請求項9】
前記ピン(33)の軸方向外側端部(173)は、前記ピン(33)が前記チューブ(31)に対して回転した後でのみ、前記第1のウェイトディスク(25)の前記穴(169)に入り、前記1つ以上の駆動ノブ(51)は、前記第1の螺旋角度を有する前記雄ねじ(35)の前記少なくとも1つの部分(35’)のうちの1つに沿って前記ピン(33)の軸方向外側端部(173)に対して軸方向内側に動き始めることを特徴とする、請求項8に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
【請求項10】
前記1つ以上の駆動ノブ(51)が、前記ピン(33)の軸方向外側端部(173)に対して軸方向内側に、前記第1の螺旋角度を有する前記雄ねじ(35)の前記少なくとも1つの部分(35’)のうちの前記1つに沿って、また、前記第2の螺旋角度を有する前記雄ねじ(35)の前記少なくとも1つの部分(35”)のうちの1つに沿って、動かされるように、前記ピン(33)が前記チューブ(31)に対して回転された後、前記ピン(33)の軸方向外側端部(173)は、前記第1のウェイトディスク(25)の前記穴(169)の軸方向外側端部と同じ高さになることを特徴とする、請求項9に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
【請求項11】
前記第1のウェイトディスク(25)は、前記軸方向外側部分(61)に直接取り付けられたハンドルウェイト(131)を介して、前記軸方向外側部分(61)の前記軸方向外側端部(175)に取り付け可能である、請求項8に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
【請求項12】
前記第1のウェイトディスク(25)が前記軸方向外側部分(61)に対して軸方向に動くのを妨げる手段(209、211)をさらに含む、請求項8に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
【請求項13】
前記第1のウェイトディスク(25)が前記軸方向外側部分(61)に対して軸方向に動くのを妨げる前記手段は、さねはぎ継ぎ(209、211)を含む、請求項12に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
【請求項14】
前記第1のウェイトディスク(25)に隣接して位置づけられるように構成された第2のウェイトディスク(25)を含み、前記第2のウェイトディスク(25)は、前記第2のウェイトディスク(25)が前記第1のウェイトディスク(25)に対して軸方向に動くのを妨げるために、前記第1のウェイトディスク(25)上の前記さねはぎ継ぎ(209、211)の嵌合構成要素と嵌合するように構成された前記さねはぎ継ぎ(209、211)の構成要素を有し、前記ピン(33)は、軸方向に動くように構成され、前記第1のウェイトディスク(25)に対する前記第2のウェイトディスク(25)の半径方向の動きが妨げられるように、前記第2のウェイトディスク(25)の穴(169)に受容可能である、請求項13に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
【請求項15】
前記駆動ノブ(51)は、前記チューブ(31)に旋回可能に取り付けられ、前記雄ねじに受容されるように細長い形状(51’)を有する半径方向内向き端部(51’)を含み、前記駆動ノブは、前記細長い形状(51’)を、前記第1の螺旋角度を有する少なくとも1つの部分(35’)と整列させるように前記チューブ(31)に対して旋回し、前記細長い形状(51’)を、前記第2の螺旋角度を有する前記少なくとも1つの部分(35”)と整列させるように前記チューブ(31)に対して旋回するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔背景および概要〕
本発明は、調節可能な重量挙げデバイスに関する。
【0002】
私の米国特許第8,206,274号、同第8,529,415号、同第8,715,143号、同第8,784,283号、同第8,932,188号、同第9,452,312号、同第9,566,465号、同第9,616,271号、同第9,669,252号、同第9,889,331号、同第9,974,994号、同第10,232,214号、および米国特許出願第15/861,069号は、調節可能な重量挙げデバイスの特徴を示し、参照により組み込まれる。これらの調節可能な重量挙げデバイスの共通の特徴は、ハンドル組立体がラックに設置され、ハンドル組立体の一部がハンドル組立体の別の部分に対して回転すると、ピンがハンドル組立体から延びてウェイトディスクをハンドル組立体にロックし得るか、または、ピンがウェイトディスクから後退してウェイトディスクをハンドル組立体からロック解除し得ることである。
【0003】
このような調節可能な重量挙げデバイスにおいてウェイトディスクがハンドル組立体に固定される方法を改善することが望ましいことを発見した。さらに、より多数のウェイトディスクをハンドル組立体に固定できるようにすることが望ましい。ハンドル組立体上にどれだけのウェイトが保持されているかを示すための、単純で安価な技術を提供すること、さらに、ハンドルの回転部分が360°を超えて回転したとしてもハンドル組立体上にどれだけのウェイトが保持されているかの表示を可能にすることが望ましいことを、さらに発見した。
【0004】
本発明の態様によれば、調節可能な重量挙げデバイスは、チューブと、チューブの内側に移動可能に配置され、雄ねじを含むピンと、チューブの内壁に対して半径方向内側に延び、雄ねじと係合する1つ以上の駆動ノブと、を含み、雄ねじは、第1の螺旋角度を有する少なくとも1つの部分と、第2の螺旋角度を有する少なくとも1つの部分と、を含み、第2の螺旋角度は、第1の螺旋角度より小さい。
【0005】
本発明の別の態様によれば、調節可能な重量挙げデバイスは、チューブと、チューブの第1の端部でチューブに回転不能に取り付けられた軸方向内側部分、および軸方向内側部分に対して回転可能な軸方向外側部分を有するハウジングであって、軸方向内側部分は、軸方向外側部分に面する軸方向内側部分フェースギアを含み、軸方向外側部分は、軸方向内側部分に面する軸方向外側部分フェースギアを有する、ハウジングと、印を備えた外面および内面を含むインデックスリングと、1つ以上の対応する半径方向に延びる軸を中心に回転するためにインデックスリングの内面に装着された1つ以上のギアまたははめば歯車と、を含み、各半径方向に延びる軸は、インデックスリングの長手方向軸に垂直であり、各ギアまたははめば歯車は、軸方向内側部分フェースギアおよび軸方向外側部分フェースギアと噛み合う。
【0006】
本発明の別の態様によれば、調節可能な重量挙げデバイスは、チューブと、チューブ内に配置された円筒部材であって、チューブおよび円筒部材は、互いに対して回転可能であり、かつ互いに対して軸方向に固定されている、円筒部材と、チューブの第1の端部においてチューブに回転不能に取り付けられた軸方向内側部分、および円筒部材の第1の端部において円筒部材に回転不能に取り付けられた軸方向外側部分を有する、第1のハウジングと、チューブの第2の端部においてチューブに回転不能に取り付けられた軸方向内側部分、および円筒部材の第2の端部において円筒部材に回転不能に取り付けられた軸方向外側部分を有する、第2のハウジングと、を含む。
【0007】
本発明の特徴および利点は、以下の詳細な説明を、同様の符号が同様の要素を示している図面と併せて読むことによって十分に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一態様による調節可能な重量挙げデバイスの斜視図である。
図2a】本発明の一態様による調節可能な重量挙げデバイスの分解組立斜視図である。
図2b】本発明の一態様による調節可能な重量挙げデバイスの分解組立斜視図である。
図2c】本発明の一態様による調節可能な重量挙げデバイスの分解組立斜視図である。
図2d】本発明の一態様による調節可能な重量挙げデバイスの分解組立斜視図である。
図3】本発明の一態様による調節可能な重量挙げデバイスのハンドル組立体の一部の斜視図である。
図4A】円筒部材の取り付けを示す、本発明の一態様による、調節可能な重量挙げデバイスのハンドル組立体の一部の断面側面図である。
図4B】円筒部材の取り付けを示す、本発明の一態様による、調節可能な重量挙げデバイスのハンドル組立体の一部の断面側面図である。
図5A】本発明の一態様による、調節可能な重量挙げデバイスのハンドル組立体ハウジングの軸方向内側部分の端面図である。
図5B】本発明の一態様による、調節可能な重量挙げデバイスのハンドル組立体ハウジングの軸方向内側部分の部分分解組立斜視図である。
図5C】本発明の一態様による、調節可能な重量挙げデバイスのハンドル組立体ハウジングの軸方向内側部分の側面断面図である。
図5D】本発明の一態様による、調節可能な重量挙げデバイスのクリックプレートを含むハンドル組立体の一部の部分分解組立斜視図である。
図5E】本発明の一態様による、調節可能な重量挙げデバイスのインデックスリングを含むハンドル組立体の一部の部分分解組立斜視図である。
図5F】本発明の一態様による、調節可能な重量挙げデバイスの軸方向内側部分および軸方向外側部分を含むハンドル組立体の一部の部分分解組立斜視図である。
図5G】本発明の一態様による、調節可能な重量挙げデバイスの軸方向内側部分および軸方向外側部分を含むハンドル組立体の一部の組立図である。
図5H】本発明の一態様による、調節可能な重量挙げデバイスのクリックプレート組立体の構成要素を含むハンドル組立体の一部の部分分解組立側面断面図である。
図5I】本発明の一態様による、調節可能な重量挙げデバイスのクリックプレート組立体の構成要素を含むハンドル組立体の一部の組立断面図である。
図5J】本発明の一態様による、調節可能な重量挙げデバイスのハンドルウェイトを含むハンドル組立体の一部の部分分解組立斜視図である。
図5K】本発明の一態様による、調節可能な重量挙げデバイスのハンドルウェイトを含むハンドル組立体の一部の組立図である。
図6A】本発明の一態様による、横方向ピン組立体を含む調節可能な重量挙げデバイスのハウジングの軸方向外側部分の斜視端面図である。
図6B】本発明の一態様による、横方向ピン組立体を含む調節可能な重量挙げデバイスのハウジングの軸方向外側部分の斜視端面図である。
図6C】本発明の一態様による、横方向ピン組立体を含む調節可能な重量挙げデバイスのハウジングの軸方向外側部分の斜視端面図である。
図7A】本発明の一態様による、停止組立体を含む調節可能な重量挙げデバイスのハウジングの軸方向外側部分の斜視端面図である。
図7B】本発明の一態様による、停止組立体を含む調節可能な重量挙げデバイスのハウジングの軸方向外側部分の斜視端面図である。
【0009】
〔詳細な説明〕
本発明の現在好ましい実施形態による調節可能な重量挙げデバイス21を図1に示す。図示の重量挙げデバイス21はダンベルであるが、重量挙げデバイスは代わりにバーベルのようなデバイスであってもよい。重量挙げデバイス21は、ハンドル組立体23と、ハンドル組立体に取り外し可能に取り付け可能な複数のウェイトディスク25と、ハンドル組立体に取り外し可能に取り付け可能な一対のバタフライウェイトディスク27と、ウェイトディスク、バタフライウェイトディスク、およびハンドル組立体が支持されるように構成された、ラック29と、を含む。
【0010】
図2a~図2dに示すように、ハンドル組立体23は、ユーザがハンドルとして把持することを意図したチューブ31を含む。チューブ31の外面は、典型的には、グリップの改良のためにギザギザがある。第1のピン33が、チューブ31の内側に移動可能に配置されており、雄ねじ35を含む。第2のピン37も、チューブ31の内側に移動可能に配置されており、雄ねじ39を含む。第1のピン33は第1の手を有し、第2のピン37は、第1の手と反対の第2の手を有する。図示のように、第1のピン33は左ねじ35を有し、第2のピン37は右ねじ39を有する。雄ねじ35および39は、それぞれ、第1の螺旋角度を有する少なくとも1つの部分35’および39’と、第2の螺旋角度を有する少なくとも1つの部分35”および39”とを含むことができ、第2の螺旋角度は第1の螺旋角度より小さい。通常、異なる螺旋角度を有する複数のこのような部分が存在し、1つの螺旋角度を有する1つのねじ部に、他の螺旋角度を有する別のねじ部が続き、雄ねじの長さにわたって繰り返される。
【0011】
第1のピン33および第2のピン37はそれぞれ、第1のピンおよび第2のピンのそれぞれの長さの少なくとも大部分に沿って凹部41を有する。円筒部材45が、第1のピン33および第2のピン37の凹部41内に配置される。第1のピン33および第2のピン37は、通常、それらの外部の長さの大部分に沿って半円形であり、凹部41も通常は半円形であり、第1のピンおよび第2のピンそれぞれの平坦な表面47および49にそれぞれ形成されている。円筒部材45は、通常、円形であるか、または、任意の他の適切な形状であり、典型的には凹部41の形状に一致する。
【0012】
1つ以上の駆動ノブ51(例えば、図2b)は、チューブ31の内壁に対して半径方向内側に延び、雄ねじ35および39と係合する。好ましくは、4つの駆動ノブ51が第1のピン33の雄ねじ35に係合するように設けられ、4つの駆動ノブが第2のピン37の雄ねじ39に係合するように設けられる。駆動ノブ51は、チューブ31に取り付けられ得、チューブ31に設けられた穴53を通って延びることができる。
【0013】
図3に示すように、第1のピン33および第2のピン37が回転を阻止され、駆動ノブ51が第1および第2のピンの雄ねじ35および39に係合しているチューブ31が(例えば、矢印Rで示すように)回転されると、第1のピンおよび第2のピンは、軸方向に互いに対してそれぞれ反対方向に、かつ、チューブの回転方向に応じて、チューブおよび駆動ノブに対して軸方向内側(矢印Iで示されるように)または外側に、移動させられる。例えば図2bを参照すると、駆動ノブ51は、それらの長さの大部分にわたって断面がほぼ円形であるが、雄ねじ35および39内に受容される駆動ノブの端部は、端部が受容されるねじと整列され得る、より細長い形状51’を備えることができる。細長い形状51’は、細長い形状の配向を容易にするために、駆動ノブの隆起ヘッド51”に対して特定の角度で配向され得る。
【0014】
例えば図4A図4Bで分かるように、ハンドル組立体23は、チューブの第1の端部31’においてチューブ31に回転不能に取り付けられた軸方向内側部分59、および円筒部材の第1の端部45’において円筒部材45に回転不能に取り付けられた軸方向外側部分61、を有する第1のハウジング57と、チューブの第2の端部31”においてチューブに回転不能に取り付けられた軸方向内側部分65、および円筒部材の第2の端部45”において円筒部材に回転不能に取り付けられた軸方向外側部分67、を有する第2のハウジング63と、をさらに含む。第1のハウジング57および第2のハウジング63の軸方向内側部分59および65は、それぞれ、第1のハウジングおよび第2のハウジングの軸方向外側部分61および67それぞれに対して回転可能である。
【0015】
例えば図5A図5Fで分かるように、カムノブ69が軸方向内側部分59および65それぞれの一部として設けられている。カムノブ69は、例えば、成形プラスチック部品の一部など、軸方向内側部分の一体部分としてカムノブを形成することによって、軸方向内側部分59または65に取り付けられ、かつこれと共に回転可能とすることができる(また、図5F図5Iを参照して分かるように、軸方向外側部分61または67の内側に少なくとも部分的に配置される)。軸方向外側部分61および67も成形プラスチック部品とすることができる。カムノブ69は、外面71を有し、この外面は、チューブ31の軸方向中心からの第1の距離D1(図5A)とチューブの軸方向中心からの第2の距離D2(図5A)との間で変化し、第2の距離は第1の距離よりも大きい。
【0016】
図5A図5Cで分かるように、軸方向内側部分59および65は、駆動ノブ51をチューブの穴53(図2aおよび図5C)内、ならびにチューブの端部が通って延びる軸方向内側部分の円筒部分56の穴54(図5C)内に取り付けることによって、チューブ31に回転不能に固定することができる。カムノブ69は、駆動ノブが、チューブの軸方向中心からより長い距離D2のところにある外面71の部分に対応するカムノブの内面73の下に、配置されるように、駆動ノブの上に位置決めされる。カムノブ69は、穴75を有してもよく、この穴を、駆動ノブ51が通過して、駆動ノブをチューブ31の穴53内に固定することができる。駆動ノブ51の隆起ヘッド51”を受容するための凹部79を有する駆動ノブブラケット77(図5B図5C)が、円筒部分56とカムノブ69の内面73との間に形成された空間81(例えば、図5B)内に締まりばめを形成するように成形されて、駆動ノブの細長い端部がねじ35および39に沿ってスライドするように位置決めされた状態で、駆動ノブ51を正しい角度位置に保持することを容易にし得る。
【0017】
例えば図5F図5Iを参照して分かるように、第1のハウジング57および第2のハウジング63の軸方向外側部分61および67はそれぞれ、軸方向内側部分59および65上の軸方向外向きフランジ87に当接し、かつ軸方向内側部分の環状円筒部分89を取り囲む、軸方向内向き端部85を有する環状円筒管状部分83を含む。
【0018】
図示の実施形態では、各軸方向内側部分59および65は、外向きフランジ87の半径方向内側に軸方向内側部分フェースギア91を含む。軸方向外側部分51および67はそれぞれ、管状部分83の半径方向内側に、それぞれの軸方向内側部分59および65上のそれぞれの軸方向内側部分フェースギア91に対向している、軸方向外側部分フェースギア93(図5Hおよび図6A図6C)を有する。
【0019】
例えば、図5Eおよび図5Fで分かるように、印97を備えた外面および内面99を含むインデックスリング95は、軸方向内側部分59および65の環状円筒部分89の周りに、かつ、(図5Hで分かるように)環状円筒管状部分83の内側に配置され得る。印97は、通常、ハンドル組立体23に加えて、ハンドルに取り付けられた任意のウェイトディスク25および/またはバタフライウェイトディスクの重量を含むウェイトの量に対応する。開口部101(例えば、図5Fおよび図5G)が、軸方向外側部分61および67の環状円筒管状部分83に設けられ、ウェイトの量に対応する印97のうちの1つを、その開口部を通じて見ることができる。
【0020】
例えば図5Eおよび図5Fで分かるように、1つ以上のギアまたははめば歯車103は、1つ以上の対応する半径方向に延びる軸105を中心として回転するようにインデックスリングの内面99上に装着され、各半径方向に延びる軸は、インデックスリング95の長手方向軸に対して垂直である。軸105は、図示されるようなシャフトの形態であってもよく、または代わりに、はめば歯車は浮遊性とすることができる。軸方向外側部分61または67の環状円筒管状部分83は、インデックスリング95および軸方向内側部分59または65の環状円筒部分89上に嵌まり、各ギアまたははめば歯車103は、軸方向内側部分フェースギア91および軸方向外側部分フェースギア93と噛み合う。この歯車装置の配置の結果、軸方向内側部分59および65が第1の角度にわたり軸方向外側部分61および67に対して回転すると、インデックスリング95は第1の角度より小さい第2の角度にわたり回転する。したがって、チューブ31は、インデックスリングが360°にわたって回転する前に360°を超えて回転することができる。この構成は、チューブおよび軸方向内側部分の360°を超えた回転により生じる、ピンがチューブから延びるような、第1のピン33および第2のピン37に対するチューブ31ならびに軸方向内側部分59および61の回転による、ハンドル組立体23に固定されたウェイトの量の表示を容易にする。第1のハウジング57内のインデックスリング95は、第2のハウジング63内のインデックスリングと反対の方向に設けられた印97を有し得、設けられた場合、第1のハウジング上のプラス(+)およびマイナス(-)の印は、第2のハウジング上のそのような印に対して逆となることが分かるであろう。
【0021】
例えば、図5Hおよび図5Iで分かるように、支持プレート107が、軸方向外側部分61および67のそれぞれの内側に嵌め込まれ、通常は、軸方向外側部分の壁の軸方向外側表面109およびその壁の軸方向内側表面に当接し、次に、通常は、チューブ31の第1の端部31’および第2の端部31”に当接する。支持プレート107には、第1のピン33および第2のピン37のうちの1つを受容するための穴111が設けられている。穴111は、第1のピン33および第2のピン37それぞれの長さの大部分と同様に、通常は半円状である。
【0022】
図4A図4Bに示すように、軸方向外側部分61および67をチューブ31に対して固定するため、円筒部材45は、好ましくは円筒部材の両側に、ノッチ113を備える。円筒部材45は、チューブ31を通って延び、軸方向外側部分61および67のそれぞれの支持プレート107に対して位置づけられ、ノッチ113は、支持プレートのエッジを受容し、それによって、軸方向外側部分が、チューブ、ならびにチューブに固定された軸方向内側部分59および65に対して軸方向に動くのを防ぐ。
【0023】
図5Dで分かるように、ディスクの形態であり、ディスクの半径の周りに等しい角度で設けられた複数の穴117と、カムノブ69の外面71に対応する形状の、クリックプレートがカムノブ上にしっかりと嵌められることを可能にする中心穴119と、を備える、クリックプレート115は、軸方向内側部分59および65の表面121(図5A)に接して配され得る。図5Hおよび図5Iで分かるように、クリックプレート組立体を提供するために、軸方向外側部分61および67は、管状部分123を備えることができ、管状部分内では、ボール125、ピストン127、およびバネ129が設置され、支持プレート107によって所定の位置に保持され得る。ボール125は、チューブ31ならびに軸方向内側部分59および65が軸方向外側部分61および67、円筒部材45、ならびに第1のピン33および第2のピン37に対して回されると、ピストン127およびバネ129によってクリックプレート115に対して付勢され、クリックプレートの穴117に受容され、第1および第2のピンは、インデックスリング95の印97に対応する(また、ウェイトディスク25およびバタフライウェイトディスク27がいくつハンドル組立体23上に保持されているかに対応する)特定の位置に来る。
【0024】
ハンドル組立体23は、図5Jおよび図5Kで分かるように、軸方向外側部分61および67のそれぞれに取り付けられたハンドルウェイト131をさらに含む。ハンドルウェイト131は、ハンドルウェイトの穴134および軸方向外側部分の穴135に受容されるねじ133によって、軸方向外側部分61および67に固定され得る。
【0025】
ハンドルウェイト131は通常、少なくとも軸方向外方面137上に、ハンドルウェイトの上部の上部雄型ダブテール継手部材139、およびハンドルウェイトの下部の下部雌型ダブテール継手部材141を含む。例えば図2cで分かるように、ウェイトディスク25はそれぞれ、ウェイトディスク25の軸方向内向き側面145の上部における上部雌型ダブテール継手部材143、およびウェイトディスクの軸方向外向き側面149の下部における下部雌型ダブテール継手部材147と、ウェイトディスクの軸方向内向き側面の下部における下部雄型ダブテール継手部材151、およびウェイトディスクの軸方向外向き側面の上部における上部雄型ダブテール継手部材153と、を含み得る。通常、任意の下部雄型ダブテール継手部材151は、任意の下部雌型ダブテール継手部材149に受容されるように構成され、任意の上部雄型ダブテール継手部材153は、任意の上部雌型ダブテール継手部材143に受容されるように構成されている。さらに、通常、任意のウェイトディスクの各下部雄型ダブテール部材151は、ハンドルウェイト131の雌型の下部雌型ダブテール継手部材141に受容されるように構成され、ハンドルウェイトの各上部雄型ダブテール継手部材139は、任意のウェイトディスク25の任意の上部雌型ダブテール継手部材143に受容されるように構成されている。ダブテール継手部材の接続により、ウェイトディスク25の互いに対する軸方向の動き、およびウェイトディスクのハンドルウェイト131に対する軸方向の動きを防ぐ。雄型および雌型ダブテール継手部材への言及は逆にされてもよく、ウェイトディスク25の互いに対する軸方向の動きを防ぐように同様に構成された、ダブテール継手以外の継手構造体が設けられ得ることが、理解されるであろう。
【0026】
図6A図6Cで分かるように、横方向ピン組立体は、軸方向外側部分61および67の内側にバネで装着され得る1つ以上の横方向ピン155を含み得、それらは、軸方向外側部分の穴157(図6A)に対して外向きおよび内向きに半径方向に動くことができ、バタフライウェイトディスクをハンドル組立体23に対して接続および分離する。通常、2つの横方向ピン155が、各軸方向外側部分61および67の内側で、各軸方向外側部分の両側に設けられ、それらは、それぞれ反対の方向に外向きおよび内向きに動くように構成される。各横方向ピン155の半径方向内側端部159は、バネ161によって、カムノブ69の外面71(例えば、横方向ピン155を示さない図5A図5C)に対して付勢される。横方向ピン155の半径方向内側端部159が、チューブ31の軸方向中心から、より大きな距離D2(図5A)のところで、カムノブの外面71の一部に当接するように、カムノブ69が回されると、横方向ピンは、軸方向外側部分61または67の対応する穴157からバネ力に抵抗して半径方向外側に動かされ、横方向ピンの半径方向外側端部163は、軸方向外側部分61または67の外面を通り過ぎて延び、チューブの軸方向中心から最大半径方向距離のところに来る。横方向ピン155の半径方向内側159が、チューブ31の軸方向中心から第1の距離D1(図5A)にある、カムノブの外面の一部に当接すると、横方向ピンの半径方向外側端部163は、バネ161の力を受けて軸方向外側部分61または67の外面の半径方向内側に後退される。
【0027】
例えば、図2dで分かるように、各バタフライウェイトディスク27は、バタフライウェイトディスクの周縁部から半径方向内側に延びる凹部165を有し、(例えば図1で分かるように)第1のハウジング57または第2のハウジング63の軸方向外側部分61または67が、その中に受容されるように構成されている。バタフライウェイトディスク27は、横方向ピン155が軸方向外側部分の半径方向内側に後退されると、軸方向外側部分61または67に対して半径方向に動くことができ、すなわち、ハンドル組立体23は、バタフライウェイトディスクから離れて、バタフライウェイトディスクの凹部165から持ち上げられ得る。各バタフライウェイトディスク27は、各ハウジング57および63の横方向ピン155に数が対応する、半径方向に延びる開口部167を含む。半径方向に延びる開口部167は、軸方向外側部分61および67に対するバタフライウェイトディスク27の半径方向および軸方向の動きが妨げられるように、横方向ピンが穴157から半径方向に動かされると、横方向ピン155のうちの対応する1つを受容するように配置されている。
【0028】
1つ以上の駆動ノブ51が、第1の(より大きな)螺旋角度を有する雄ねじ35および39の部分35’および39’に沿って動かされ、雄ねじが第2の(より小さな)螺旋角度に移行する点に配されるように、第1のピン33および第2のピン37がチューブ31に対して回転された後、カムノブ69は、1つ以上の横方向ピン155が軸方向外側部分の半径方向内側に後退される、すなわち、横方向ピンがカムノブの外面73の最小直径D1部分に対してバネ161によって内向きに付勢されるような位置まで、回転される。
【0029】
1つ以上の駆動ノブ51が、第2の(より小さな)螺旋角度を有する雄ねじ35および39の部分35”および39”に沿って動かされ、雄ねじが第1の(より大きな)螺旋角度に移行する点に配されるように、第1のピン33および第2のピン37がチューブ31に対して回転された後、1つ以上の横方向ピン155は、バネ161の力に抵抗して1つ以上の対応する穴157から半径方向に動き、すなわち、横方向ピンは、カムノブ69の外面の最大直径D2部分によって外側に付勢される。
【0030】
ウェイトディスク25は、各ハンドルウェイト131に隣接して配された、ウェイトディスク25のうちの第1のまたは最も内側のウェイトディスクを提供することによって、ハンドル組立体23に取り付けられ、第1のウェイトディスクおよびハンドルウェイトのダブテール継手部材は、噛み合い、第1のウェイトディスクがハンドルウェイト(hand weight)に対して軸方向に動くのを防ぐ。例えば図2cで分かるように、各ウェイトディスク25は、その中を通って軸方向に延びる穴169を有し、これは、ダブテール継手が前述のように噛み合った状態でウェイトディスクがハンドルウェイトに対して配されると、ハンドルウェイト131の穴171と、またチューブ31の中心軸と、軸方向に整列することが意図されている。軸方向に最も内側の位置に配されると、第1のピン33および第2のピン37の軸方向外側端部173は、ハンドルウェイト131の厚さ未満である軸方向距離d1(図2a)だけ、軸方向外側部分61および67の軸方向外側端部175(図3)を超えて延び、通常は、距離d2だけハンドルウェイトの外面137の軸方向内側に配され、ハンドルウェイトは通常、その他のウェイトディスク25と同じ軸方向厚さのものである。
【0031】
距離d1は、通常、ねじ35または39の大きな螺旋角度部分35’または39’の軸方向長さに等しい。距離d2は、通常、ねじ35または39の、より小さな螺旋角度部分35”または39”の軸方向長さに等しい。d1は、ハンドルウェイト131またはウェイトディスク25の厚さの2分の1超であることが現在好ましい。距離d1およびd2の合計は、通常、ハンドルウェイト131またはウェイトディスク25の厚さに等しい。第1のピン33および第2のピン37の軸方向外側端部173がそれらの軸方向に最も内側の位置にあるとき、横方向ピン155は、軸方向外側部分61および67の内側に後退し、ウェイトディスク25またはバタフライウェイトディスク27はいずれもハンドル組立体23に取り付けられない。
【0032】
1つ以上の駆動ノブ51が、第2の(より小さな)螺旋角度を有する雄ねじ35および39の部分35”および39”に沿って(例えば、ピンがチューブから軸方向外向きにさらに延ばされるようにピンの軸方向外側端部173に対して軸方向内向きに)動かされ、雄ねじが第1の(より大きな)螺旋角度に移行する点に配されるように、第1のピン33および第2のピン37を含む軸方向外側部分61および67が、軸方向内側部分59および65ならびにチューブ31に対して回転すると、横方向ピン155は、バネ161の力に抵抗して対応する穴157から半径方向に動かされ、すなわち、横方向ピンは、カムノブ69の外面の最大直径D2部分によって外側に付勢され、横方向ピンは、バタフライウェイトディスク27の半径方向に延びる開口部167に受容されて、バタフライウェイトディスクは、ハンドル組立体23に対して軸方向および半径方向に動くことを妨げられる。この位置では、第1のピン33および第2のピン37の軸方向外側端部173は、それらの軸方向に最も内側の位置から、穴171を通って、距離d2(図2a)だけ動かされており、通常、ハンドルウェイト131の軸方向外側面137と同じ高さである。第1のピン33および第2のピン37を含む軸方向外側部分61および67の、軸方向内側部分59および65ならびにチューブ31に対する回転に言及することは、単に、軸方向外側部分と軸方向内側部分との間に相対運動があることを意味すると認識されるであろう。通常、ハンドル組立体23がラック29内に位置する場合、ユーザは、軸方向内側部分59および65ならびにチューブ31を、軸方向外側部分61および67、ウェイトディスク25、バタフライウェイトディスク27、ならびにラック29に対して回転させる。
【0033】
第1のピン33および第2のピン37を含む軸方向外側部分61および67を、軸方向内側部分59および65ならびにチューブ31に対して回転させ続けると、ピンは、ハンドルウェイト131に隣接する第1のウェイトディスク25の穴169に受容され、ピンの軸方向外側端部173は、駆動ノブ51が最大螺旋角度を有する雄ねじ35および39の部分35’および39”に沿って動かされた結果として、距離d1だけ穴内に延びる。ピン33および37が第1のウェイトディスクの穴169に受容されると、ハウジング57および63に対する第1のウェイトディスクの半径方向の動きが妨げられる。第1のウェイトディスク25は、第1のウェイトディスクおよびハンドルウェイト131上のダブテール継手を嵌合させることにより、軸方向の動きを妨げられるので、第1のウェイトディスクは、ハンドル組立体23に固定される。この位置では、横方向ピン155は、軸方向外側部分61および67に対して半径方向内向きに後退され、バタフライウェイト27は、ハンドル組立体23から解放される。ピン33および37の軸方向外側端部173を、第1のウェイトディスク25の穴169内に、より大きな距離d1だけ延ばすことによって、ピン33および37は、雄ねじが一定の螺旋角度を有する場合よりも、ハンドル組立体23に対する第1のウェイトディスクの半径方向の動きをよりよく防ぐことができ、距離d1およびd2は、距離d1がウェイトディスクの厚さの2分の1超ではなくウェイトディスクの厚さの2分の1となるように、等しい。
【0034】
1つ以上の駆動ノブ51が、第2の(より小さな)螺旋角度を有する雄ねじ35および39のさらなる部分35”および39”に沿って動かされ、雄ねじが第1の(より大きな)螺旋角度に移行する点に配されるように、第1のピン33および第2のピン37を含む軸方向外側部分61および67を軸方向内側部分59および65ならびにチューブ31に対して回転させ続けると、横方向ピン155は、バネ161の力に抵抗して対応する穴157から半径方向に動かされ、すなわち、横方向ピンは、カムノブ69の外面の最大直径D2部分によって外側に付勢され、横方向ピンは、バタフライウェイトディスク27の半径方向に延びる開口部167に受容され、再び、バタフライウェイトディスクは、ハンドル組立体23に対して軸方向および半径方向に動くことを妨げられる。同時に、第1のウェイトディスク25も、ハンドル組立体に対して軸方向および半径方向に動くことを妨げられる。
【0035】
第1のピン33および第2のピン37を含む軸方向外側部分61および67を、軸方向内側部分59および65ならびにチューブ31に対して回転させ続けると、ピンは、第1のウェイトディスクに隣接していて、その軸方向外側にある、次に最も内側のウェイトディスク25の穴169に受容され、ピンの軸方向外側端部173は、駆動ノブ51が最大螺旋角度を有する雄ねじ35および39のさらなる部分35’および39”に沿って動かされた結果として、距離d1だけ、次に最も内側のウェイトディスクの穴内に延びる。ピン33および37が次に最も内側のウェイトディスク25の穴169に受容されると25、ハウジング57および63に対する次に最も内側のウェイトディスクの半径方向の動きが妨げられる。次に最も内側のウェイトディスク25は、次に最も内側のウェイトディスクおよび第1のウェイトディスク上のダブテール継手を嵌合させることによって、軸方向の動きを妨げられるので、次に最も内側のウェイトディスクは、ハンドル組立体23に固定される。この位置では、横方向ピン155は、再び、軸方向外側部分61および67に対して半径方向内向きに後退され、バタフライウェイト27は、ハンドル組立体23から解放される。
【0036】
ピンの軸方向外側端部173が軸方向外向きにますます延びるように、軸方向内側部分59および65ならびにチューブ31に対して第1のピン33および第2のピン37を含む軸方向外側部分61および67を回転させ続けることによって、さらなるウェイトディスク25が、説明したような様式でハンドル組立体23に取り付けられ得る。さらに、バタフライウェイトディスク27は、代わりに、説明したような様式で、ハンドル組立体23に取り付けられ、またこれから解放され得る。通常、バタフライウェイトディスク27は、ウェイトディスクの重量の2分の1である重量を有し、第1のピン33および第2のピン37を含む軸方向外側部分61および67を、軸方向内側部分59および65ならびにチューブ31に対して回転させることによって、重量の段階的追加が、バタフライウェイトディスクの重量に等しい量で行われ得る。
【0037】
第1の螺旋角度をそれぞれ有する少なくとも1つの部分35’および39’と、第1の螺旋角度より小さな第2の螺旋角度をそれぞれ有する少なくとも1つの部分35”および39”と、をそれぞれが備える、雄ねじ35および39を第1のピン33および第2のピン37上に設けることによって、ピンを望ましい様式で前進させることが可能である。特に、ユーザが、チューブ31、ならびに第1のハウジング57および第2のハウジング63の軸方向内側部分59および65を、軸方向外側部分61および67に対して、ある角度にわたって回すと、第1のピン33および第2のピン37は、駆動ノブ51がより小さな第2の螺旋角度を有するねじ35および39の部分35”および39”と係合した場合、駆動ノブがより大きな第1の螺旋角度を有するねじの部分35’および39’と係合したときの距離d1より小さい量d2だけ、チューブ31に対して伸長または後退する。現在好適な実施形態では、d1は、ウェイトディスク25の厚さの約70%であり、d2は、ウェイトディスクの厚さの約30%である。
【0038】
第1のハウジング57および第2のハウジング63の軸方向内側部分59および65は、通常、ハンドル組立体23がラック29内に位置するとき、軸方向外側部分61および67に対して回転可能であるに過ぎず、ラックのハウジング支持部分179(図2d)上の突出部177(図2d)は、軸方向外側部分の開口部181(図7A)に受容される。停止組立体が、図7Aおよび図7Bに示すように、軸方向外側部分61および67内に装着される停止部材183およびバネ185を含み得る。バネ185は、停止部材183を半径方向外側に付勢する。停止部材183は、軸方向外側部分61および67の壁187間で半径方向に移動可能であるのみである。突出部177が開口部181に受容されるように、ハンドル組立体23がラック内に位置していない場合、バネ185は、停止部材183を半径方向外側に付勢し、停止部材の一部(不図示)は、軸方向内側部分59および65の陥凹エリア189(例えば、図5A図5B)に受容され、それによって、軸方向内側部分を軸方向外側部分61および67に対してロックする。突出部177が開口部181に受容されるようにハンドル組立体23がラック内に位置しているとき、突出部は、バネ185の力に逆らって停止部材183を半径方向外側に付勢し、停止部材の一部は、軸方向内側部分59および65の陥凹エリア189から取り外され、軸方向内側部分が軸方向外側部分61および67に対して回転することが可能となる。
【0039】
例えば図1および図2dで分かるように、ラック29は、バタフライウェイトディスク27を支持するように配置されたバタフライウェイトディスク支持部分191も含み、このため、バタフライウェイトディスクは、ハンドル組立体23がラック内に位置するとき、ハンドルウェイト131の軸方向内側面193(図2c)に隣接し、バタフライウェイトディスクの半径方向に延びる開口部167に横方向ピン155を受容するように適切に位置付けられる。
【0040】
ラック29はまた、ウェイトディスク25を支持するように配置されたウェイトディスク支持部分195を含み、ウェイトディスクのうちの軸方向に最も内側のウェイトディスクは、ハンドルウェイトの軸方向外側面137に隣接し、ウェイトディスクのうちの軸方向に最も外側のウェイトディスクは、ラックの軸方向外側フレーム部分197に隣接する。軸方向外側フレーム部分197は、ウェイトディスク25のうちの軸方向に最も外側のウェイトディスクの軸方向外側下部における対応する雌型または雄型継手部材と嵌合するために、雄型または雌型ダブテールまたは他の適切な継手部材199を含み得る。軸方向外側フレーム部分197は、ウェイトディスク25が載ることができる長手方向フレーム部分201を介して接続され得る。
【0041】
継手部材139、141、143、147、161、163、199は、ウェイトディスク25、ハンドルウェイト131、および軸方向外側フレーム部分195と一体的に形成され得るが、例えば、図2a~図2dで分かるように、少なくともウェイトディスクおよびハンドルウェイトに関しては、ウェイトディスクおよびハンドルウェイトの周囲表面に凹部203を設け、ピン、ボルト、ねじなどといった適切なファスナ207で継手構成要素205を凹部に取り付けることが好都合であることが分かっている。
【0042】
継手構成要素205は、片側に雄型継手構成要素209を、反対側に雌型継手構成要素211を備えることができ、ウェイトディスク25およびハンドルウェイト131の上部または下部において使用され得る。雄型継手構成要素209および雌型継手構成要素211は、1つのウェイトディスク25またはハンドルウェイト131上の雄型継手構成要素を、他のウェイトディスクまたはハンドルウェイト上の雌型継手構成要素内に導入するのを容易にするため、楔形状を備えることができる。ある継手構成要素205は、特定の形態のカバー213を雌型継手構成要素に導入することにより、他の継手構成要素と区別され得ることが、観察されるであろう。さらに、雄型継手部材は、種々の形状のカバー213および/または継手構成要素205を設けることなどによって、最も外側のウェイトディスク25の軸方向外側表面、およびハンドルウェイト131の軸方向内側表面上において、省略され得る。軸方向外側フレーム部分195上の継手部材199は、軸方向外側フレーム部分と一体的に形成されたものとして示されているが、これは、軸方向外側フレーム部分の凹部に継手構成要素205を設置することによって設けることもできる。
【0043】
本出願では、「含む(including)」などの用語の使用は、制限のないものであり、「含む(comprising)」などの用語と同じ意味を有し、他の構造体、材料、または行為の存在を排除しないことが、意図されている。同様に、「~することができる(can)」または「~することができる(may)」などの用語の使用は、制限のないものとし、構造体、材料、または行為が必須でないことを反映することが意図されているが、そのような用語を使用していないことにより、構造体、材料、または行為が不可欠であることを意図するものではない。構造体、材料、または行為が現在不可欠であると考えられている範囲で、それらはそのように識別される。
【0044】
本発明は、好ましい実施形態に従って図示および説明されてきたが、特許請求の範囲に記載されているような発明から逸脱することなく、その中で変形および変更を行うことができることが認識される。
【0045】
〔実施の態様〕
(1) 調節可能な重量挙げデバイス(21)において、
チューブ(31)と、
前記チューブ(31)の内側に移動可能に配置され、雄ねじ(35)を含む、ピン(33)と、
前記チューブ(31)の内壁に対して半径方向内側に延び、前記雄ねじと係合する1つ以上の駆動ノブ(51)と、
を含み、
前記雄ねじ(35)は、第1の螺旋角度を有する少なくとも1つの部分(35’)と、第2の螺旋角度を有する少なくとも1つの部分(35”)と、を含み、前記第2の螺旋角度は、前記第1の螺旋角度より小さいことを特徴とする、調節可能な重量挙げデバイス(21)。
(2) 前記チューブ(31)の内側に移動可能に配置された第2のピン(37)を含み、前記第1のピン(33)の前記雄ねじ(35)は第1の手を有し、前記第2のピン(37)は、前記第1の手とは反対の第2の手を有する雄ねじ(39)を含み、1つ以上の駆動ノブ(51)は、前記チューブ(31)の内壁に対して半径方向内側に延び、前記第2のピン(37)の前記雄ねじ(39)と係合する、実施態様1に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
(3) 前記第1のピン(33)および前記第2のピン(37)はそれぞれ、前記第1のピン(33)および前記第2のピン(37)のそれぞれの長さの少なくとも大部分に沿って凹部(41)を有し、
前記デバイスは、前記第1のピン(33)および前記第2のピン(37)の両方の前記凹部(41)内に配された円筒部材(45)をさらに含むことを特徴とする、実施態様2に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
(4) 前記チューブ(31)の第1の端部(31’)において前記チューブ(31)に回転不能に取り付けられた軸方向内側部分(59)、および前記円筒部材(45)の第1の端部(45’)において前記円筒部材(45)に回転不能に取り付けられた軸方向外側部分(61)、を有する第1のハウジング(57)と、
前記チューブ(31)の第2の端部(31”)において前記チューブ(31)に回転不能に取り付けられた軸方向内側部分(65)、および前記円筒部材(45)の第2の端部(45”)において前記円筒部材(45)に回転不能に取り付けられた軸方向外側部分(67)、を有する第2のハウジング(63)と、
をさらに含み、
前記第1および第2のハウジング(59、63)の前記軸方向内側部分(59、65)は、前記第1および第2のハウジング(59、63)の前記軸方向外側部分(61、67)に対して回転可能である、実施態様3に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
(5) 前記チューブ(31)の第1の端部(31’)において前記チューブ(31)に回転不能に取り付けられた軸方向内側部分(59)、および前記軸方向内側部分(59)に対して回転可能である軸方向外側部分(61)、を有するハウジング(57)と、
前記チューブ(31)の軸方向中心からの第1の距離(D1)と前記チューブ(31)の前記軸方向中心からの第2の距離(D2)との間で変化する外面(71)を有するカムノブ(69)であって、前記第2の距離(D2)は前記第1の距離(D1)より大きく、前記カムノブ(69)は、前記軸方向内側部分(59)に取り付けられ、かつこれと共に回転可能であり、前記軸方向外側部分(61)の内側に少なくとも部分的に配されている、カムノブ(69)と、
前記軸方向外側部分(61)内側にバネで装着され、前記カムノブ(69)に対して付勢される、1つ以上の横方向ピン(155)であって、前記第2の距離(D2)にある前記カムノブ(69)の前記外面(71)の一部と接触すると前記軸方向外側部分(61)の1つ以上の対応する穴(157)からバネ力に抵抗して半径方向に動き、前記第1の距離(D1)にある前記カムノブ(69)の前記外面(71)の一部と接触すると前記バネ力を受けて前記軸方向外側部分(61)の半径方向内側に後退するように構成されている、1つ以上の横方向ピン(155)と、
バタフライウェイトディスク(27)であって、前記バタフライウェイトディスク(27)の周縁部から半径方向内側に延びる凹部(165)を有し、前記凹部(165)内で、前記軸方向外側部分(61)は、受容され、また、前記1つ以上の横方向ピン(155)が前記軸方向外側部分(61)の半径方向内側に後退すると前記ハウジング(57)に対して半径方向に移動可能となるように構成され、前記バタフライウェイトディスク(27)は、前記軸方向外側部分(61)に対する前記バタフライウェイトディスク(27)の半径方向および軸方向の動きが妨げられるように、前記1つ以上の横方向ピン(155)が前記1つ以上の対応する穴(157)から半径方向に動かされたときに前記1つ以上の横方向ピン(155)を受容するように配置された、1つ以上の半径方向に延びる開口部(167)を含む、バタフライウェイトディスク(27)と、
を含む、実施態様1に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
【0046】
(6) 前記1つ以上の駆動ノブ(51)が、前記第1の螺旋角度を有する前記雄ねじ(35)の部分(35’)に沿って前記ピン(33)の軸方向外側端部(173)に対して軸方向内側に動かされており、前記雄ねじ(35)が前記第2の螺旋角度に移行する点に配されるように、前記ピン(33)が前記チューブ(31)に対して回転されると、前記1つ以上の横方向ピン(155)は、前記軸方向外側部分(61)の半径方向内側に、また前記バタフライウェイトディスク(27)の前記半径方向に延びる開口部から離れて、後退することを特徴とする、実施態様5に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
(7) 前記1つ以上の駆動ノブ(51)が、前記第2の螺旋角度を有する前記雄ねじ(35)の部分(35”)に沿って前記ピン(33)の軸方向外側端部(173)に対して軸方向内側に動かされており、前記雄ねじ(35)が前記第1の螺旋角度に移行する点に配されるように、前記ピン(33)が前記チューブ(31)に対して回転されると、前記1つ以上の横方向ピン(155)は、前記1つ以上の対応する穴から、前記バタフライウェイトディスク(27)の前記半径方向に延びる開口部内へと半径方向に動くことを特徴とする、実施態様6に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
(8) 内部を通って軸方向に延びる穴(169)を有し、前記軸方向外側部分(61)の軸方向外側端部(175)に取り付け可能である、第1のウェイトディスク(25)を含み、前記ピン(33)は、前記チューブ(31)が前記ハウジング(57)の前記軸方向外側部分(61)に対して回転すると、前記チューブ(31)および前記ハウジング(57)に対して軸方向に動くことができ、前記ピン(33)は、前記第1のウェイトディスク(25)の前記穴(169)に受容され、前記第1のウェイトディスク(25)が前記ハウジング(57)に対して半径方向に動くのを防ぐ、実施態様7に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
(9) 前記ピン(33)の軸方向外側端部(173)は、前記ピン(33)が前記チューブ(31)に対して回転した後でのみ、前記第1のウェイトディスク(25)の前記穴(169)に入り、前記1つ以上の駆動ノブ(51)は、前記第1の螺旋角度を有する前記雄ねじ(35)の前記少なくとも1つの部分(35’)のうちの1つに沿って前記ピン(33)の軸方向外側端部(173)に対して軸方向内側に動き始めることを特徴とする、実施態様8に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
(10) 前記1つ以上の駆動ノブ(51)が、前記ピン(33)の軸方向外側端部(173)に対して軸方向内側に、前記第1の螺旋角度を有する前記雄ねじ(35)の前記少なくとも1つの部分(35’)のうちの前記1つに沿って、また、前記第2の螺旋角度を有する前記雄ねじ(35)の前記少なくとも1つの部分(35”)のうちの1つに沿って、動かされるように、前記ピン(33)が前記チューブ(31)に対して回転された後、前記ピン(33)の軸方向外側端部は、前記第1のウェイトディスク(25)の前記穴(169)の軸方向外側端部と同じ高さになることを特徴とする、実施態様9に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
【0047】
(11) 前記第1のウェイトディスク(25)は、前記軸方向外側部分(61)に直接取り付けられたハンドルウェイト(131)を介して、前記軸方向外側部分(61)の前記軸方向外側端部(175)に取り付け可能である、実施態様8に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
(12) 前記第1のウェイトディスク(25)が前記軸方向外側部分(61)に対して軸方向に動くのを妨げる手段(209、211)をさらに含む、実施態様8に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
(13) 前記第1のウェイトディスク(25)が前記軸方向外側部分(61)に対して軸方向に動くのを妨げる前記手段は、さねはぎ継ぎ(209、211)を含む、実施態様12に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
(14) 前記第1のウェイトディスク(25)に隣接して位置づけられるように構成された第2のウェイトディスク(25)を含み、前記第2のウェイトディスク(25)は、前記第2のウェイトディスク(25)が前記第1のウェイトディスク(25)に対して軸方向に動くのを妨げるために、前記第1のウェイトディスク(25)上の前記さねはぎ継ぎ(209、211)の嵌合構成要素と嵌合するように構成された前記さねはぎ継ぎ(209、211)の構成要素を有し、前記ピン(33)は、軸方向に動くように構成され、前記第1のウェイトディスク(25)に対する前記第2のウェイトディスク(25)の半径方向の動きが妨げられるように、前記第2のウェイトディスク(25)の穴(169)に受容可能である、実施態様13に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
(15) 前記駆動ノブ(51)は、前記チューブ(31)に旋回可能に取り付けられ、前記雄ねじに受容されるように細長い形状(51’)を有する半径方向内向き端部(51’)を含み、前記駆動ノブは、前記細長い形状(51’)を、前記第1の螺旋角度を有する少なくとも1つの部分(35’)と整列させるように前記チューブ(31)に対して旋回し、前記細長い形状(51’)を、前記第2の螺旋角度を有する前記少なくとも1つの部分(35”)と整列させるように前記チューブ(31)に対して旋回するように構成されていることを特徴とする、実施態様1に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
【0048】
(16) 調節可能な重量挙げデバイス(21)において、
チューブ(31)と、
前記チューブ(31)の第1の端部(31’)において前記チューブ(31)に回転不能に取り付けられた軸方向内側部分(59)、および前記軸方向内側部分(59)に対して回転可能な軸方向外側部分(61)を有する、ハウジング(57)であって、前記軸方向内側部分(59)は、前記軸方向外側部分(61)に面する軸方向内側部分フェースギア(91)を含み、前記軸方向外側部分(61)は、前記軸方向内側部分(59)に面する軸方向外側部分フェースギア(93)を有する、ハウジング(57)と、
印(97)を備えた外面、および内面(99)を含む、インデックスリング(95)と、
を含み、
前記調節可能な重量挙げデバイスは、1つ以上の対応する半径方向に延びる軸(105)を中心に回転するために前記インデックスリング(95)の前記内面(99)に装着された1つ以上のギアまたははめば歯車(103)を含み、各半径方向に延びる軸(105)は、前記インデックスリング(95)の長手方向軸に垂直であり、各ギアまたははめば歯車(103)は、前記軸方向内側部分フェースギア(91)および前記軸方向外側部分フェースギア(93)と噛み合うことを特徴とする、調節可能な重量挙げデバイス(21)。
(17) 前記1つ以上のギアまたははめば歯車(103)、前記軸方向内側部分フェースギア(91)、および前記軸方向外側部分フェースギア(93)は、前記軸方向内側部分(59)および前記軸方向外側部分(61)が、第1の角度にわたって互いに対して回転することにより、前記インデックスリング(95)が、前記第1の角度より小さい第2の角度にわたって回転するように、サイズ決めされ、配置されている、実施態様16に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
(18) 調節可能な重量挙げデバイス(21)において、
チューブ(31)を含み、
前記調節可能な重量挙げデバイスは、
前記チューブ(31)内に配された円筒部材(45)であって、前記チューブ(31)および前記円筒部材(45)は、互いに対して回転可能であり、かつ互いに対して軸方向に固定されている、円筒部材(45)と、
前記チューブ(31)の第1の端部(31’)において前記チューブ(31)に回転不能に取り付けられた軸方向内側部分(59)、および前記円筒部材(45)の第1の端部(45’)において前記円筒部材(45)に回転不能に取り付けられた軸方向外側部分(61)を有する、第1のハウジング(57)と、
前記チューブ(31)の第2の端部(31”)において前記チューブ(31)に回転不能に取り付けられた軸方向内側部分(65)、および前記円筒部材(45)の第2の端部(45”)において前記円筒部材(45)に回転不能に取り付けられた軸方向外側部分(67)を有する、第2のハウジング(63)と、
を含むことを特徴とする、調節可能な重量挙げデバイス(21)。
(19) 第1のピン(33)および第2のピン(37)を含み、前記第1のピン(33)および前記第2のピン(37)は、前記チューブ(31)に対して、軸方向に、かつ回転可能に移動可能であり、前記円筒部材(45)は、前記第1のピン(33)および前記第2のピン(37)の両方における軸方向に延びる凹部(41)に配されている、実施態様18に記載の調節可能な重量挙げデバイス(21)。
図1
図2a
図2b
図2c
図2d
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図5G
図5H
図5I
図5J
図5K
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B