(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-08
(45)【発行日】2022-11-16
(54)【発明の名称】情報処理システムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06F 8/61 20180101AFI20221109BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20221109BHJP
【FI】
G06F8/61
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2020209473
(22)【出願日】2020-12-17
(62)【分割の表示】P 2017054042の分割
【原出願日】2017-03-21
【審査請求日】2021-01-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】内堀 寛基
(72)【発明者】
【氏名】楠本 明
【審査官】石川 亮
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-091115(JP,A)
【文献】増井 雄一郎,Amazon EC2でLinuxサーバーを立てよう,日経Linux 2008年10月号,日本,日経BP社,2008年10月08日,第10巻,第10号,pp.74-80
【文献】中西 康博 ,Force.comにおける開発動向とその可能性,G-CLOUD Magazine ,日本,(株)技術評論社,2010年09月10日,pp.119-131
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 8/60-8/61
G06Q 50/10
G06F 13/00
H04L 67/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント装置と、前記クライアント装置に情報処理サービスを提供するテナントを管理するサービス提供システムとを含む情報処理システムであって、
前記クライアント装置は、
ユーザからの操作に応じて前記サービス提供システムに情報を送信する情報処理部を有し、
前記情報処理部は、
パッケージの選択を受け付けた場合、選択されたパッケージのダウンロード要求を前記サービス提供システムに送信する第4送信部と、
前記テナントを利用するユーザを認証する認証要求を前記サービス提供システムに送信する第1送信部と、
前記ダウンロード要求に対応するパッケージの利用を要求する利用要求操作を受け付けた場合、前記サービス提供システムにおいて前記認証要求に対して行われるユーザ認証の結果により、
前記利用要求操作を受け付けたパッケージの識別情報を含むパッケージ登録要求を前記サービス提供システムに送信する第2送信部と、を有し、
前記サービス提供システムは、
前記ダウンロード要求に基づいて前記パッケージを他のサーバからダウンロードする取得部と、
前記クライアント装置から取得した前記パッケージ登録要求に基づいて、前記テナントに、
前記取得部がダウンロードした前記パッケージであって、前記識別情報により識別される前記パッケージに含まれる少なくとも1つのアプリケーションプログラムを導入する導入部を有する、
情報処理システム。
【請求項2】
クライアント装置と、前記クライアント装置に情報処理サービスを提供するテナントを管理するサービス提供システムとを含む情報処理システムであって、
前記クライアント装置は、
ユーザからの操作に応じて前記サービス提供システムに情報を送信する情報処理部を有し、
前記情報処理部は、
パッケージの選択を受け付けた場合、選択されたパッケージのダウンロード要求を前記サービス提供システムに送信する第4送信部と、
前記テナントを利用するユーザを認証する認証要求を前記サービス提供システムに送信する第1送信部と、
前記ダウンロード要求に対応するパッケージの利用を要求する利用要求操作を受け付けた場合、前記サービス提供システムにおいて前記認証要求に対して行われるユーザ認証の結果により、
前記利用要求操作を受け付けたパッケージの識別情報を含むパッケージ利用要求を前記サービス提供システムに送信する第3送信部と、を有し、
前記サービス提供システムは、
前記ダウンロード要求に基づいて前記パッケージを他のサーバからダウンロードする取得部と、
パッケージ登録画面を生成する生成部と、
前記ユーザのメールアドレスに、前記パッケージ登録画面にアクセスするためのメールを送信する送信部と、
情報処理装置から前記パッケージ登録画面にネットワークを介してアクセスを受け付けた場合、前記テナントに、
前記取得部がダウンロードした前記パッケージであって、前記パッケージ登録画面に対応する前記識別情報により識別される前記パッケージに含まれる少なくとも1つのアプリケーションプログラムを導入する導入部と、を有する
情報処理システム。
【請求項3】
前記導入部は、前記ユーザが登録されているテナントに、前記識別情報により識別される前記パッケージに含まれる前記少なくとも1つのアプリケーションプログラムを導入する、
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記サービス提供システムは、
情報処理装置からの要求に応じて、前記テナントを開設する開設部を更に有する、
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
クライアント装置にインストールされる第1プログラムと、前記クライアント装置に情報処理サービスを提供するテナントを管理するサービス提供システムにインストールされる第2プログラムとを含む情報処理システムであって、
前記第1プログラムは、
パッケージの選択を受け付けた場合、選択されたパッケージのダウンロード要求を前記サービス提供システムに送信する第4送信部と、
前記テナントを利用するユーザを認証する認証要求を前記サービス提供システムに送信する第1送信部と、
前記ダウンロード要求に対応するパッケージの利用を要求する利用要求操作を受け付けた場合、前記サービス提供システムにおいて前記認証要求に対して行われるユーザ認証の結果により、
前記利用要求操作を受け付けたパッケージの識別情報を含むパッケージ登録要求を前記サービス提供システムに送信する第2送信部、
として前記クライアント装置を機能させるプログラムであり、
前記第2プログラムは、
前記ダウンロード要求に基づいて前記パッケージを他のサーバからダウンロードする取得部と、
前記クライアント装置から取得した前記パッケージ登録要求に基づいて、前記テナントに、
前記取得部がダウンロードした前記パッケージであって、前記識別情報により識別される前記パッケージに含まれる少なくとも1つのアプリケーションプログラムを導入する導入部、
として前記サービス提供システムを機能させるプログラムである、
情報処理システム。
【請求項6】
クライアント装置と、前記クライアント装置に情報処理サービスを提供するテナントを管理するサービス提供システムとを含む情報処理システムにおいて実行される情報処理方法であって、
前記クライアント装置が、パッケージの選択を受け付けた場合、選択されたパッケージのダウンロード要求を前記サービス提供システムに送信するステップと、
前記サービス提供システムが前記ダウンロード要求に基づいて前記パッケージを他のサーバからダウンロードするステップと、
前記テナントを利用するユーザを認証する認証要求を前記クライアント装置が前記サービス提供システムに送信するステップと、
前記クライアント装置は、前記ダウンロード要求に対応するパッケージの利用を要求する利用要求操作を受け付けた場合、前記サービス提供システムにおいて前記認証要求に対して行われるユーザ認証の結果により、
前記利用要求操作を受け付けたパッケージの識別情報を含むパッケージ登録要求
を前記サービス提供システムに送信するステップと、
前記クライアント装置から取得した前記パッケージ登録要求に基づいて、前記サービス提供システムが、前記テナントに、
前記ダウンロードした前記パッケージであって、前記識別情報により識別される前記パッケージに含まれる少なくとも1つのアプリケーションプログラムを導入するステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項7】
クライアント装置と、前記クライアント装置に情報処理サービスを提供するテナントを管理するサービス提供システムとを含む情報処理システムにおいて実行される情報処理方法であって、
前記クライアント装置が、パッケージの選択を受け付けた場合、選択されたパッケージのダウンロード要求を前記サービス提供システムに送信するステップと、
前記サービス提供システムが前記ダウンロード要求に基づいて前記パッケージを他のサーバからダウンロードするステップと、
前記テナントを利用するユーザを認証する認証要求を前記クライアント装置が前記サービス提供システムに送信するステップと、
前記クライアント装置は、前記ダウンロード要求に対応するパッケージの利用を要求する利用要求操作を受け付けた場合、前記サービス提供システムにおいて前記認証要求に対して行われるユーザ認証の結果により、
前記利用要求操作を受け付けたパッケージの識別情報を含むパッケージ利用要求
を前記サービス提供システムに送信するステップと、
前記サービス提供システムがパッケージ登録画面を生成するステップと、
前記サービス提供システムが、前記ユーザのメールアドレスに対し前記パッケージ登録画面にアクセスするためのメールを送信するステップと、
前記サービス提供システムが、情報処理装置から前記パッケージ登録画面にネットワークを介してアクセスを受け付けた場合、前記テナントに、
前記ダウンロードした前記パッケージであって、前記パッケージ登録画面に対応する前記識別情報により識別される前記パッケージに含まれる少なくとも1つのアプリケーションプログラムを導入するステップと、
を含む情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばスマートフォン等のクライアント装置に、インターネット等のネットワークを介して情報処理サービスを提供するクラウドシステムが知られている。このようなクラウドシステムからサービスの提供を受ける場合、ユーザは、まず、テナントと呼ばれるサービスの利用環境をサーバに開設する。続いて、ユーザは、開設したテナントに、利用するアプリケーションプログラム(以下、アプリケーションまたはアプリという場合もある。)を導入する。これにより、ユーザは、テナントに導入したアプリの機能を、クライアント装置を用いて利用することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、従来のクラウドサービスでは、開設済みのテナントにアプリを導入する場合、1つ1つのアプリを個別に導入する手続きをしなければならなかった。従って、ユーザは、複数のアプリにより提供される機能を利用する場合、手続きが非常に煩雑であった。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数のアプリケーションプログラムを簡易に導入することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る情報処理システムは、クライアント装置と、前記クライアント装置に情報処理サービスを提供するテナントを管理するサービス提供システムとを含む情報処理システムであって、前記クライアント装置は、ユーザからの操作に応じて前記サービス提供システムに情報を送信する情報処理部を有し、前記情報処理部は、パッケージの選択を受け付けた場合、選択されたパッケージのダウンロード要求を前記サービス提供システムに送信する第4送信部と、前記テナントを利用するユーザを認証する認証要求を前記サービス提供システムに送信する第1送信部と、前記ダウンロード要求に対応するパッケージの利用を要求する利用要求操作を受け付けた場合、前記サービス提供システムにおいて前記認証要求に対して行われるユーザ認証の結果により、前記利用要求操作を受け付けたパッケージの識別情報を含むパッケージ登録要求を前記サービス提供システムに送信する第2送信部と、を有し、前記サービス提供システムは、前記ダウンロード要求に基づいて前記パッケージを他のサーバからダウンロードする取得部と、前記クライアント装置から取得した前記パッケージ登録要求に基づいて、前記テナントに、前記取得部がダウンロードした前記パッケージであって、前記識別情報により識別される前記パッケージに含まれる少なくとも1つのアプリケーションプログラムを導入する導入部を有する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、複数のアプリケーションプログラムを簡易に導入することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの機能ブロックを示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【
図4】
図4は、画像形成装置に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報処理システムの
図3に続く処理の流れを示すシーケンス図である。
【
図6】
図6は、情報処理装置に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、第1変形例に係る情報処理システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【
図8】
図8は、第1変形例に係るテナント開設システムでの処理を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、第2変形例に係る情報処理システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【
図10】
図10は、第2変形例に係るテナント開設システムでの処理を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、第3変形例に係る情報処理システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【
図12】
図12は、第3変形例に係るテナント開設システムでの処理を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、第4変形例に係る情報処理システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【
図14】
図14は、第5変形例に係る情報処理システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【
図15】
図15は、第5変形例に係る画像形成装置に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【
図16】
図16は、第6変形例に係る情報処理システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【
図17】
図17は、第6変形例に係る画像形成装置に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【
図18】
図18は、第6変形例に係る情報処理装置に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【
図19】
図19は、第6変形例に係る画像形成装置での処理を示すフローチャートである。
【
図20】
図20は、クラウドシステムを構成する1つのサーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図21】
図21は、画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0009】
図1は、実施形態に係る情報処理システム10の構成を示す図である。情報処理システム10は、画像形成装置20と、情報処理装置30と、クラウドシステム40とを備える。画像形成装置20と、情報処理装置30と、クラウドシステム40とは、インターネット等のネットワークを介して接続される。
【0010】
画像形成装置20は、クラウドシステム40からサービスの提供を受けるクライアント装置の一例である。画像形成装置20は、画像形成部22と、第1通信部24と、第1情報処理部26とを有する。
【0011】
画像形成部22は、スキャナまたはプリンタ等の少なくとも1つを含む。画像形成部22は、用紙等の媒体から画像を読み取って画像データを生成したり、画像データに応じた画像を媒体に印刷したりする。第1通信部24は、ネットワークを介して他の装置と情報を送受信する。
【0012】
第1情報処理部26は、オペレーティングシステム上でブラウザプログラムを実行し、ブラウザプログラムによりクラウドシステム40にアクセスする。第1情報処理部26は、ブラウザプログラム上でユーザの操作を受け付ける。第1情報処理部26は、ブラウザプログラム上でユーザから受け付けた操作に応じて、クラウドシステム40に対して情報を送信し、クラウドシステム40から取得した情報を表示する。さらに、第1情報処理部26は、ブラウザプログラムを介してクラウドシステム40から提供されるサービスを受ける。また、第1情報処理部26は、ブラウザプログラム上でユーザから受け付けた操作に応じて画像形成機能を制御する。
【0013】
情報処理装置30は、プロセッサを有するコンピュータであって、第2通信部34と、第2情報処理部36とを有する。第2通信部34は、ネットワークを介して他の装置と情報を送受信する。第2情報処理部36は、オペレーティングシステム上でブラウザプログラムを実行し、ブラウザプログラムによりクラウドシステム40にアクセスする。第2情報処理部36は、ブラウザプログラム上でユーザの操作を受け付ける。第2情報処理部36は、ブラウザプログラム上でユーザから受け付けた操作に応じて、クラウドシステム40に対して情報を送信し、クラウドシステム40から取得した情報を表示する。
【0014】
クラウドシステム40は、ネットワーク上の装置等に情報処理サービスを提供するサービス提供システムの一例である。本実施形態において、クラウドシステム40は、画像形成装置20にクラウドサービスを提供する。クラウドシステム40は、1台以上のコンピュータ(例えばサーバ)によって実現される。つまり、1台のコンピュータによって実現してもよいし、複数のコンピュータに分散して実現してもよい。
【0015】
クラウドシステム40は、サービス提供部42と、テナント開設システム44と、アプリケーションマーケット46とを有する。
【0016】
サービス提供部42は、テナントが開設され、開設されたテナントに導入されたアプリケーションプログラムを実行する。そして、サービス提供部42は、画像形成装置20等のネットワーク上のクライアント装置に、実行したアプリケーションプログラムにより実現されるサービスを提供する。
【0017】
テナント開設システム44は、画像形成装置20等のネットワーク上のクライアント装置からの要求に応じて、サービス提供部42にテナントを開設する。さらに、テナント開設システム44は、画像形成装置20等のネットワーク上のクライアント装置からの要求に応じて、開設したテナントを利用するユーザの登録、および、開設したテナントへのアプリケーションプログラムの導入をする。
【0018】
アプリケーションマーケット46は、画像形成装置20等のネットワーク上のクライアント装置からの要求に応じて、テナントへ導入するアプリケーションプログラムを他のサーバ等からダウンロードする。
【0019】
図2は、実施形態に係る情報処理システム10の機能ブロックを示す図である。
【0020】
画像形成装置20は、アプリ制御部52と、第1表示部54とを有する。クラウドシステム40のアプリケーションマーケット46は、アプリダウンロード部56を有する。クラウドシステム40のテナント開設システム44は、テナント開設部58と、テナント管理部60と、ユーザ管理部62と、アプリ導入部64と、メール送信部66とを有する。情報処理装置30は、メール受信部68と、第2表示部70とを有する。
【0021】
アプリ制御部52は、ユーザからの操作に応じて、アプリケーションプログラムを利用するための各種の要求のための処理を実行する。第1表示部54は、クラウドシステム40から取得した画面(画面データ)を表示する。
【0022】
アプリダウンロード部56は、画像形成装置20からの要求に応じて、テナントに導入するアプリケーションプログラムを他のサーバ等からダウンロードする。
【0023】
テナント開設部58は、サービス提供部42にテナントを開設する。テナントは、アプリケーションプログラムを実行して画像形成装置20に情報処理サービスを提供する。例えば、テナント開設部58は、画像形成装置20および情報処理装置30からの要求に応じて、テナントの開設のための処理を実行する。また、テナント開設部58は、画像形成装置20および情報処理装置30からの要求に応じて、ユーザの登録をするための処理を実行する。
【0024】
テナント管理部60は、開設したテナントを管理する。ユーザ管理部62は、登録されたユーザを管理する。
【0025】
アプリ導入部64は、開設したテナントにアプリケーションプログラムを導入して、テナントに画像形成装置20に対してサービスを提供させる。メール送信部66は、メールを送信する。
【0026】
メール受信部68は、メールを受信する。第2表示部70は、メール受信部68が受信したメールおよびクラウドシステム40から取得した画面(画面データ)を表示する。
【0027】
図3は、実施形態に係る情報処理システム10の処理の流れを示すシーケンス図である。
図4は、画像形成装置20に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【0028】
情報処理システム10は、新規にテナントを開設し、開設したテナントに複数のアプリケーションプログラムを導入する場合、
図3のS11から処理を開始する。
【0029】
まず、ユーザは、画像形成装置20に対してパッケージのダウンロードを要求する操作をする(S11)。例えば、画像形成装置20は、
図4のAに示すような、パッケージ・アプリ一覧画面を表示する。例えば、ユーザは、
図4のAのパッケージ・アプリ一覧画面に表示されたパッケージのうち、テナントへの導入を希望するパッケージを選択する。
【0030】
ここで、パッケージは、少なくとも1つのアプリケーションプログラムを含む。本例においては、パッケージは、複数のアプリケーションプログラムを含む。パッケージには、パッケージ識別情報が割り当てられている。画像形成装置20およびクラウドシステム40は、パッケージ識別情報により、パッケージに含まれるアプリケーションプログラムを特定することができる。
【0031】
続いて、アプリ制御部52は、ユーザによりダウンロードを要求する操作がされた場合、ダウンロード要求をアプリケーションマーケット46に送信する(S12)。例えば、画像形成装置20は、
図4のAのパッケージ・アプリ一覧画面においてパッケージが選択された場合、
図4のBのような、インストールボタンが表示されたパッケージ・アプリ詳細画面を表示する。アプリ制御部52は、
図4のBのパッケージ・アプリ詳細画面に表示されたインストールボタンがユーザにより押された場合、ダウンロード要求をアプリケーションマーケット46に送信する。
【0032】
アプリダウンロード部56は、画像形成装置20からダウンロード要求を取得した場合、要求されたパッケージに含まれる複数のアプリケーションプログラムを他のサーバ等からダウンロードする。アプリダウンロード部56は、アプリケーションプログラムのダウンロードが完了した場合、パッケージ識別情報を含むダウンロード完了通知を画像形成装置20に送信する(S13)。アプリ制御部52は、ダウンロード完了通知を取得した場合、ダウンロードが完了したことをユーザに通知する(S14)。以上のS11~S14に示すように、画像形成装置20は、クラウドシステム40に、少なくとも1つのアプリケーションプログラムを含むパッケージを取得させる。
【0033】
続いて、ユーザは、画像形成装置20に対してパッケージの利用を要求する操作をする(S15)。画像形成装置20は、パッケージのダウンロードが完了した場合、
図4のCに示すような、ダウンロードしたパッケージのインストールを指示するインストール・ショートカットアイコンを含むホーム画面を表示する。例えば、ユーザは、
図4のCに示すホーム画面において、インストール・ショートカットアイコンを選択する。
【0034】
例えば、
図4のCのホーム画面においてインストール・ショートカットアイコンが選択された場合、画像形成装置20は、
図4のDに示すログイン画面を表示する。
【0035】
続いて、アプリ制御部52は、パッケージの利用を要求するための操作がされた場合、パッケージ識別情報を含むテナント開設要求をテナント開設システム44に送信する(S16)。
図4のDのログイン画面には、テナント開設を要求するためのテナント開設要求ボタンが表示されている。例えば、画像形成装置20は、
図4のDのログイン画面においてテナント開設要求ボタンが押された場合、テナント開設要求をテナント開設システム44に送信する。
【0036】
テナント開設部58は、画像形成装置20からテナント開設要求を取得した場合、利用規約画面およびメールアドレス入力画面を画像形成装置20に送信する(S17)。続いて、アプリ制御部52は、取得した利用規約画面およびメールアドレス入力画面を第1表示部54に表示させる(S18、S19、S20)。
【0037】
続いて、ユーザは、利用規約画面に表示された利用規約に同意する操作、および、メールアドレスを入力する操作を行う(S21)。第1表示部54は、利用規約に同意する操作、および、メールアドレスを入力する操作を受け付けた場合、入力されたメールアドレスおよびパッケージ識別情報をテナント開設システム44に送信する(S22)。
【0038】
例えば、画像形成装置20は、
図4のEに示すような利用規約画面を表示して、利用規格に同意する操作を受け付ける。さらに、画像形成装置20は、利用規約に同意する操作がされた場合、
図4のFに示すような、メールアドレス入力画面を表示する。そして、画像形成装置20は、
図4のFに示すメールアドレス入力画面にメールアドレスが入力された後に、送信ボタンが押された場合、メールアドレスおよびパッケージ識別情報をテナント開設システム44に送信する。以上のS15~S22に示すように、画像形成装置20は、メールアドレスおよびパッケージ識別情報を含むテナント開設要求をテナント開設システム44に送信する。
【0039】
続いて、テナント開設部58は、画像形成装置20からテナント開設要求を受信する。テナント開設部58は、テナント開設要求に応じて利用登録画面を生成する。そして、テナント開設部58は、パッケージ識別情報に対応させて、利用登録画面をネットワーク上の装置からアクセス可能に保存する。続いて、テナント開設部58は、メール送信部66にメール送信要求を与える(S23)。メール送信要求には、ユーザにより入力されたメールアドレス、および、生成した利用登録画面にアクセスするためのネットワークアドレスが含まれる。続いて、メール送信部66は、利用登録画面にアクセスするためのネットワークアドレスを含む利用登録メールをメールアドレスに送信する(S24)。
【0040】
続いて、メール送信部66は、利用登録メールの送信が完了したことをテナント開設部58に通知する(S25)。続いて、テナント開設部58は、メール送信完了画面を画像形成装置20に送信する(S26)。そして、第1表示部54は、メール送信完了画面を表示する(S27)。例えば、第1表示部54は、
図4のGに示すようなメール送信完了画面を表示する。
【0041】
図5は、実施形態に係る情報処理システム10の
図3に続く処理の流れを示すシーケンス図である。
図6は、情報処理装置30に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【0042】
情報処理システム10は、
図3の処理に続いて、
図5のS31から処理を実行する。
【0043】
ユーザは、情報処理装置30に対して、利用登録メールを確認する操作をする(S31)。メール受信部68は、ユーザにより利用登録メールを確認する操作がされると、利用登録メールを受信して、第2表示部70に利用登録メールの内容を表示させる(S32、S33、S34)。例えば、情報処理装置30は、
図6のHに示すような利用登録メールを表示する。
図6のHに示す利用登録メールには、本文中に、テナント開設システム44が生成した利用登録画面に対してアクセスするためのネットワークアドレス(例えばURL)を含む。
【0044】
続いて、ユーザは、情報処理装置30により実行されるブラウザプログラムを起動して、利用登録メールに含まれるネットワークアドレスにアクセスする。そして、ユーザは、情報処理装置30に表示された画面にパッケージ識別情報を入力するとともに、利用登録要求をテナント開設システム44に送信させる操作をする(S35)。第2表示部70は、利用登録要求を送信させる操作がされた場合、入力されたパッケージ識別情報を含むテナント開設要求をテナント開設システム44に送信する(S36)。
【0045】
テナント開設部58は、パッケージ識別情報を含むテナント開設要求を取得した場合、利用登録画面を情報処理装置30に送信する(S37)。続いて、第2表示部70は、取得した利用登録画面を表示する(S38、S39)。
【0046】
ユーザは、利用登録画面に、利用者情報を入力する(S40)。例えば、ユーザは、利用者情報として、IDおよびパスワード等を入力する。情報処理装置30は、利用登録画面に利用者情報が入力された後、例えば、
図6のIに示すような、利用するアプリケーションプログラムを確認するための確認画面を表示する。第2表示部70は、ユーザにより利用するアプリケーションプログラムを確認する操作がされた場合、入力された利用者情報をテナント開設システム44に送信する(S41)。
【0047】
テナント開設部58は、入力された利用者情報が正当である場合、テナントを開設する(S42、S43)。そして、テナント開設部58は、開設したテナントを識別するテナントID等をテナント管理部60に登録する。S35~S43に示すように、テナント開設部58は、情報処理装置30から利用登録画面に対するアクセスを受け付け、情報処理装置30から利用登録画面を介してパッケージ識別情報を取得した場合、テナントを開設する。
【0048】
続いて、テナント開設部58は、入力された利用者情報に基づき、テナントを利用するユーザを識別するユーザID等を、ユーザ管理部62に登録する(S44、S45)。このように、テナント開設部58は、情報処理装置30から利用登録画面を介して取得した情報に基づき、ユーザを登録する。これにより、テナント開設部58は、登録されたユーザが操作する画像形成装置20に対して情報処理サービスを提供させることができる。
【0049】
続いて、テナント開設部58は、テナントIDおよびパッケージ識別情報を含むパッケージ導入指示をアプリ導入部64に与える(S46)。アプリ導入部64は、パッケージ導入指示を受け取ると、テナントIDにより識別されるテナントに、パッケージ識別情報により識別されるパッケージに含まれる複数のアプリケーションプログラムを導入する(S47)。例えば、アプリ導入部64は、開設したテナントに、パッケージに含まれる複数のアプリケーションプログラムをインストールする。アプリ導入部64は、アプリケーションプログラムの導入が完了すると、導入が完了したことをテナント開設部58に通知する(S48)。
【0050】
続いて、テナント開設部58は、登録情報を含むメール送信要求をメール送信部66に与える(S49)。登録情報は、登録されたメールアドレス等を含む。メール送信部66は、メール送信要求を受け取ると、登録されたメールアドレスに、パッケージの登録が完了したことを示す登録完了メールを送信する(S50)。メール送信部66は、登録完了メールを送信すると、登録完了メールを送信したことをテナント開設部58に通知する(S51)。
【0051】
続いて、テナント開設部58は、パッケージの登録が完了したことを示す登録完了画面を情報処理装置30に送信する(S52)。続いて、第2表示部70は、テナント開設システム44から取得した登録完了画面を表示する(S53、S54)。例えば、情報処理装置30は、
図6のJに示すような、登録完了画面を表示する。
【0052】
続いて、ユーザは、情報処理装置30に対して、登録完了メールを確認する操作をする(S55)。メール受信部68は、ユーザから登録完了メールを確認する操作がされると、登録完了メールを受信して、第2表示部70に登録完了メールの内容を表示させる(S56、S57、S58)。例えば、情報処理装置30は、
図6のKに示すような、登録完了メールを表示する。
図6のKに示す登録完了メールには、本文中に、アプリケーションプログラムを利用するために必要な設定をする画面にアクセスするためのURLを含む。
【0053】
そして、情報処理システム10は、S58の処理が終了すると、テナントを開設し、開設したテナントに複数のアプリケーションプログラムを導入する処理を終了する。
【0054】
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム10は、テナント開設システム44にパッケージを取得させるための操作を画像形成装置20から行うことにより、テナントの開設およびパッケージに含まれるアプリケーションプログラムの導入を一括して実行する。これにより、本実施形態に係る情報処理システム10によれば、テナントに対して複数のアプリケーションプログラムを簡易に導入することができる。
【0055】
(変形例)
以下、本実施形態の複数の変形例を説明する。変形例の説明では、
図1から
図6を参照して説明した内容と同一の構成および処理について、必要な場合を除き説明を省略する。
【0056】
(第1変形例)
図7は、第1変形例に係る情報処理システム10の処理の流れを示すシーケンス図である。第1変形例において、情報処理システム10は、
図7に示す流れで処理を実行する。
【0057】
第1変形例に係る情報処理システム10は、S11からS22まで、
図3に示した処理と同様の処理を実行する。S22に続いて、テナント開設部58は、メールアドレスの登録状況のチェックを行う(S61)。テナント開設部58は、メールアドレスが登録済みではない場合、情報処理システム10は、
図3および
図5に示した処理と同様の処理を実行する。
【0058】
テナント開設部58は、メールアドレスが登録済みである場合、メールアドレスが登録済みであることを示す情報を含むメール送信要求をメール送信部66に与える(S62)。
【0059】
メール送信部66は、メールアドレスが登録済みであることを示す情報を含むメール送信要求を受けた場合、利用登録メールに代えて、利用登録不可メールをメールアドレスに送信する(S63、S64)。続いて、テナント開設部58は、メール送信完了画面を画像形成装置20に送信する(S26)。そして、第1表示部54は、メール送信完了画面を表示する(S27)。情報処理システム10は、S27の処理が終了すると、本シーケンスを終了する。
【0060】
図8は、第1変形例に係るテナント開設システム44での処理を示すフローチャートである。第1変形例において、テナント開設システム44は、ユーザにより入力されたメールアドレスを受信した場合、
図8に示す処理をする。
【0061】
まず、S65において、テナント開設部58は、入力されたメールアドレスの登録状況のチェックを行う。続いて、S66において、テナント開設部58は、メールアドレスが既に登録済みか否かを判断する。登録済みでない場合(S66のNo)、S67において、テナント開設部58は、利用登録メールを作成する。登録済みである場合(S66のYes)、S68において、テナント開設部58は、利用登録不可メールを作成する。
【0062】
そして、S67またはS68に続いて、S69において、メール送信部66は、入力されたメールアドレスに、利用登録メールまたは利用登録不可メールを送信する。
【0063】
このような第1変形例に係る情報処理システム10は、同一のメールアドレスを用いて複数回登録させないようにすることができる。これにより、第1変形例に係る情報処理システム10によれば、利用期限が過ぎた後に誤って再登録されてしまうことを防止できる。
【0064】
(第2変形例)
図9は、第2変形例に係る情報処理システム10の処理の流れを示すシーケンス図である。第2変形例において、情報処理システム10は、
図9に示す流れで処理を実行する。
【0065】
第2変形例に係る情報処理システム10は、S11からS36まで、
図3および
図5に示した処理と同様の処理を実行する。なお、本変形例では、テナント開設部58は、画像形成装置20からのテナント開設要求に応じて利用登録画面を生成する場合に、利用登録画面に有効期限を設定する。例えば、テナント開設部58は、現在時刻から1時間の有効期限または現在時刻から24時間の有効期限等を設定する。
【0066】
S36に続いて、テナント開設部58は、テナント開設要求を取得した場合、利用登録画面の有効期限をチェックする(S71)。そして、テナント開設部58は、有効期限が切れていない場合、情報処理装置30に利用登録画面を送信して、以後の処理を続ける。すなわち、情報処理システム10は、有効期限が切れていない場合、
図5に示した処理と同様の処理を実行する。
【0067】
一方、テナント開設部58は、有効期限が切れている場合、有効期限が切れていることを示す有効期限切れ画面を情報処理装置30に送信する(S72)。第2表示部70は、有効期限切れ画面を取得した場合、取得した有効期限切れ画面を表示する(S73、S74)。テナント開設部58は、以後、利用登録画面へのアクセスを禁止する。そして、情報処理システム10は、S74の処理が終了すると、本シーケンスを終了する。
【0068】
図10は、第2変形例に係るテナント開設システム44での処理を示すフローチャートである。第2変形例において、テナント開設システム44は、情報処理装置30からテナント開設要求を取得した場合、
図10に示す処理をする。
【0069】
まず、S75において、テナント開設部58は、利用登録画面の有効期限のチェックを行う。続いて、S76において、テナント開設部58は、有効期限が切れているか否かを判断する。有効期限が切れていない場合(S76のNo)、S77において、テナント開設部58は、利用登録画面を作成する。有効期限が切れている場合(S76のYes)、S78において、テナント開設部58は、有効期限切れ画面を作成する。
【0070】
そして、S77またはS78に続いて、S79において、テナント開設部58は、作成した画面を情報処理装置30に返す。
【0071】
このような第2変形例に係る情報処理システム10は、利用登録画面に有効期限を設定する。これにより、情報処理システム10は、テナント開設システム44へのアクセスを制限して、セキュリティを向上させることができる。
【0072】
(第3変形例)
図11は、第3変形例に係る情報処理システム10の処理の流れを示すシーケンス図である。第3変形例において、情報処理システム10は、
図11に示す流れで処理を実行する。
【0073】
第3変形例に係る情報処理システム10は、S11からS36まで、
図3および
図5に示した処理と同様の処理を実行する。
【0074】
S36に続いて、テナント開設部58は、情報処理装置30からパッケージ識別情報を含むテナント開設要求を取得した場合、パッケージ識別情報により識別されるパッケージに含まれる少なくとも1つのアプリケーションプログラムを利用可能か否かをチェックする(S81)。例えば、テナント開設部58は、アプリケーションプログラムの提供が終了していないか、アプリケーションプログラムが非公開となっていないか等をチェックする。そして、テナント開設部58は、利用可能である場合、テナントを開設して、以後の処理を続ける。すなわち、情報処理システム10は、利用可能である場合、
図5に示した処理と同様の処理を実行する。
【0075】
一方、テナント開設部58は、利用可能ではない場合、テナントを開設せずに、パッケージを利用することができないことを示すパッケージ利用不可通知画面を情報処理装置30に送信する(S82)。第2表示部70は、パッケージ利用不可通知画面を取得した場合、取得したパッケージ利用不可通知画面を表示する(S83、S84)。テナント開設部58は、以後、利用登録画面へのアクセスを禁止する。そして、情報処理システム10は、S84の処理が終了すると、本シーケンスを終了する。
【0076】
図12は、第3変形例に係るテナント開設システム44での処理を示すフローチャートである。第3変形例において、テナント開設システム44は、情報処理装置30からテナント開設要求を取得した場合、
図12に示す処理をする。
【0077】
まず、S85において、テナント開設部58は、アプリケーションプログラムの利用可能状況のチェックを行う。続いて、S86において、テナント開設部58は、利用可能か否かを判断する。利用可能である場合(S86のYes)、S87において、テナント開設部58は、利用登録画面を作成する。利用可能ではない場合(S86のNo)、S88において、テナント開設部58は、パッケージ利用不可通知画面を作成する。
【0078】
そして、S87またはS88に続いて、S89において、テナント開設部58は、作成した画面を情報処理装置30に返す。
【0079】
このような第3変形例に係る情報処理システム10は、パッケージをダウンロードしてから利用登録をするまでの間に、パッケージに含まれる少なくとも1つのアプリケーションプログラムを利用することができなくなったり、非公開となったりした場合に、無駄なテナントの作成および無駄なユーザ登録を防ぐことができる。これにより、第3変形例に係る情報処理システム10は、リソースを有効に活用することができる。また、第3変形例に係る情報処理システム10は、メールアドレスを登録してしまい、別の機会にこのメールアドレスが利用できなくなることも防止することができる。
【0080】
(第4変形例)
図13は、第4変形例に係る情報処理システム10の処理の流れを示すシーケンス図である。第4変形例において、情報処理システム10は、
図13に示す流れで処理を実行する。
【0081】
第4変形例に係る情報処理システム10は、S11からS48まで、
図3および
図5に示した処理と同様の処理を実行する。
【0082】
S48に続いて、テナント開設部58は、テナントにアプリケーションプログラムが導入された後、追加の利用者を登録させるための追加ユーザ登録画面を情報処理装置30に送信する(S91)。続いて、第2表示部70は、取得した追加ユーザ登録画面を表示する(S92、S93)。
【0083】
追加ユーザ登録画面が表示された場合、ユーザは、追加ユーザ登録画面に、追加ユーザに関する追加ユーザ情報を入力する操作をする(S94)。例えば、ユーザは、追加ユーザ情報として、追加ユーザのID等を入力する。第2表示部70は、追加ユーザ情報を入力する操作が完了した場合、入力された追加ユーザ情報をテナント開設システム44に送信する(S95)。
【0084】
続いて、テナント開設部58は、入力された追加ユーザ情報に基づき、追加ユーザのユーザID等を、ユーザ管理部62に登録する(S96、S97)。このように、テナント開設部58は、情報処理装置30から追加ユーザ登録画面を介して取得した情報に基づき、追加ユーザを登録する。これにより、テナント開設部58は、登録された追加ユーザが操作する画像形成装置20に対して情報処理サービスを提供させることができる。
【0085】
続いて、テナント開設部58は、追加ユーザに関する登録情報を含むメール送信要求をメール送信部66に与える(S98)。メール送信部66は、メール送信要求を受け取ると、登録されたメールアドレスに、登録完了メールを送信する(S99)。メール送信部66は、登録完了メールを送信すると、登録完了メールを送信したことをテナント開設部58に通知する(S100)。
【0086】
そして、以後、テナント開設部58は、
図5のS52以降と同様の処理を実行する。なお、情報処理システム10は、S100の後に、再度、S91~S100までの処理を繰り返して実行して、複数の追加ユーザを登録してもよい。
【0087】
このような第4変形例に係る情報処理システム10は、テナントの開設およびアプリケーションプログラムの導入とともに、追加ユーザを登録する。これにより、第4変形例に係る情報処理システム10は、テナントに複数のユーザを簡単な手続きにより登録することができる。
【0088】
(第5変形例)
図14は、第5変形例に係る情報処理システム10の処理の流れを示すシーケンス図である。
図15は、第5変形例に係る画像形成装置20に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【0089】
第5変形例において、情報処理システム10は、
図14に示す流れで処理を実行する。なお、第5変形例においては、テナント開設システム44は、画像形成装置20および情報処理装置30からの要求に応じて、テナントが予め開設されている。ただし、開設されたテナントには、アプリケーションプログラムが導入されていない。
【0090】
まず、ユーザは、画像形成装置20に対してパッケージのダウンロードを要求する操作をする(S111)。例えば、画像形成装置20は、
図15のAに示すような、パッケージ・アプリ一覧画面を表示する。例えば、ユーザは、
図15のAのパッケージ・アプリ一覧画面に表示されたパッケージのうち、テナントへの導入を希望するパッケージを選択する。
【0091】
続いて、アプリ制御部52は、ユーザによりダウンロードを要求する操作がされた場合、ダウンロード要求をアプリケーションマーケット46に送信する(S112)。例えば、画像形成装置20は、
図15のAのパッケージ・アプリ一覧画面においてパッケージが選択された場合、
図15のBのような、インストールボタンが表示されたパッケージ・アプリ詳細画面を表示する。アプリ制御部52は、
図15のBのパッケージ・アプリ詳細画面に表示されたインストールボタンがユーザにより押された場合、ダウンロード要求をアプリケーションマーケット46に送信する。
【0092】
アプリダウンロード部56は、画像形成装置20からダウンロード要求を取得した場合、要求されたパッケージに含まれる複数のアプリケーションプログラムを他のサーバ等からダウンロードする。アプリダウンロード部56は、アプリケーションプログラムのダウンロードが完了した場合、パッケージ識別情報を含むダウンロード完了通知を画像形成装置20に送信する(S113)。アプリ制御部52は、ダウンロード完了通知を取得した場合、ダウンロードが完了したことをユーザに通知する(S114)。
【0093】
続いて、ユーザは、画像形成装置20に対してログインを要求する操作をする(S115)。画像形成装置20は、パッケージのダウンロードが完了した場合、
図15のCに示すような、ダウンロードしたパッケージのインストールを指示するインストール・ショートカットアイコンを含むホーム画面を表示する。例えば、ユーザは、
図15のCに示すホーム画面において、インストール・ショートカットアイコンを選択する。
【0094】
例えば、
図15のCのホーム画面においてインストール・ショートカットアイコンが選択された場合、画像形成装置20は、
図15のDに示すログイン画面を表示する。ユーザは、
図15のDのログイン画面において、ユーザIDおよびパスワードを入力し、ログインボタンを押す。画像形成装置20は、
図15のDのログイン画面においてログインボタンが押されると、ログイン要求を受け付ける。
【0095】
続いて、アプリ制御部52は、ログインを要求する操作がされた場合、ユーザ認証要求をテナント開設システム44に送信する(S116)。ユーザ管理部62は、画像形成装置20からユーザ認証要求を受けると、ユーザ認証をする。ユーザ管理部62は、ユーザ認証の結果を画像形成装置20に送信する(S117)。そして、アプリ制御部52は、ユーザ認証結果をユーザに通知する(S118)。
【0096】
続いて、ユーザは、画像形成装置20に対してパッケージの利用を要求する操作をする(S119)。アプリ制御部52は、パッケージの利用を要求する操作がされた場合、パッケージに含まれるアプリケーションプログラムがインストールされているか状況をチェックする(S120)。アプリ制御部52は、パッケージに含まれているアプリケーションプログラムがインストールされている場合には、ユーザに、インストールされていることを通知する。アプリケーションプログラムがインストールされている場合、情報処理システム10は、本シーケンスを終了する。
【0097】
アプリ制御部52は、インストールされていない場合、パッケージをインストールするか否かを確認するための登録確認画面を第1表示部54に表示させる(S121、S122、S123)。例えば、画像形成装置20は、
図15のLに示す登録確認画面を表示する。
【0098】
続いて、ユーザは、画像形成装置20に対してパッケージの登録を要求する操作をする(S124)。第1表示部54は、パッケージの登録を要求する操作がされた場合、パッケージ識別情報を含むパッケージ登録要求をテナント開設システム44に送信する(S125)。例えば、画像形成装置20は、
図15のLの登録確認画面における登録ボタンが押された場合、パッケージ登録要求を送信する。
【0099】
テナント管理部60は、画像形成装置20からパッケージ登録要求を取得した場合、パッケージ識別情報により識別されるパッケージに含まれる少なくとも1つのアプリケーションプログラムを利用可能か否かをチェックする(S126)。利用可能でない場合、テナント管理部60は、パッケージ利用不可通知画面を画像形成装置20に返して、処理を終了する。すなわち、利用可能でない場合、情報処理システム10は、本シーケンスを終了する。
【0100】
利用可能である場合、続いて、テナント管理部60は、テナントIDおよびパッケージ識別情報を含むパッケージ導入指示をアプリ導入部64に与える(S127)。アプリ導入部64は、パッケージ導入指示を受け取ると、テナントIDにより識別されるテナントに、パッケージ識別情報により識別されるパッケージに含まれる複数のアプリケーションプログラムを導入する。例えば、アプリ導入部64は、テナントに、パッケージに含まれる複数のアプリケーションプログラムをインストールする。アプリ導入部64は、アプリケーションプログラムの導入が完了すると、導入が完了したことをテナント管理部60に通知する(S128)。
【0101】
続いて、テナント管理部60は、登録情報を含むメール送信要求をメール送信部66に与える(S129)。メール送信部66は、メール送信要求を受け取ると、登録されたメールアドレスに、パッケージの登録が完了したことを示す登録完了メールを送信する(S130)。メール送信部66は、登録完了メールを送信すると、登録完了メールを送信したことをテナント管理部60に通知する(S131)。
【0102】
続いて、テナント管理部60は、登録完了画面を画像形成装置20に送信する(S132)。続いて、第1表示部54は、テナント開設システム44から取得した登録完了画面を表示する(S133、S134)。
【0103】
続いて、ユーザは、情報処理装置30に対して登録完了メールを確認する操作をする(S135)。メール受信部68は、ユーザにより登録完了メールを確認する操作がされると、登録完了メールを受信して、第2表示部70に登録完了メールの内容を表示させる(S136)。
【0104】
そして、情報処理システム10は、S136の処理が終了すると、開設済みのテナントに複数のアプリケーションプログラムを導入する処理を終了する。
【0105】
このような第5変形例に係る情報処理システム10は、テナントを開設した後にも、テナント開設システム44にパッケージを取得させるための操作を画像形成装置20から行うことができる。これにより、第5変形例に係る情報処理システム10によれば、画像形成装置20を操作して、複数のアプリケーションプログラムをテナントに簡易に導入することができる。
【0106】
(第6変形例)
図16は、第6変形例に係る情報処理システム10の処理の流れを示すシーケンス図である。
図17は、第6変形例に係る画像形成装置20に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図18は、第6変形例に係る情報処理装置30に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【0107】
第6変形例において、情報処理システム10は、
図16に示す流れで処理を実行する。なお、第6変形例においては、テナント開設システム44は、画像形成装置20および情報処理装置30からの要求に応じて、テナントが予め開設されている。ただし、開設されたテナントには、アプリケーションプログラムが導入されていない。
【0108】
まず、第6変形例に係る情報処理システム10は、
図14で示したS111~S118と同様の処理が実行される。
【0109】
S118に続いて、ユーザは、画像形成装置20に対してパッケージの利用を要求する操作をする(S141)。アプリ制御部52は、パッケージの利用を要求する操作がされた場合、パッケージに含まれるアプリケーションプログラムがインストールされているか状況をチェックする(S142)。アプリ制御部52は、パッケージに含まれているアプリケーションプログラムがインストールされている場合には、ユーザに、インストールされていることを通知する。アプリケーションプログラムがインストールされている場合、情報処理システム10は、本シーケンスを終了する。
【0110】
アプリ制御部52は、インストールされていない場合、パッケージ識別情報を含むパッケージ利用要求をテナント開設システム44に送信する(S143)。テナント管理部60は、パッケージ利用要求を取得した場合、メールアドレス確認画面を画像形成装置20に送信する(S144)。続いて、第1表示部54は、取得したメールアドレス確認画面を表示する(S145、S146、S147)。
【0111】
ユーザは、メールアドレス確認画面においてメールアドレスを確認する。メールアドレスが確認されると、第1表示部54は、メール送信の承認画面を表示する。例えば、画像形成装置20は、
図17のMに示すような、メール送信承認画面を表示する。
【0112】
続いて、ユーザは、メール送信承認画面に対してメール送信を承認する操作を行う(S148)。第1表示部54は、メール送信承認画面に対するメール送信を承認する操作を受け付けた場合、登録されたメールアドレスを含むメール送信承認情報をテナント開設システム44に送信する(S149)。例えば、画像形成装置20は、
図17のMのメール送信承認画面における送信ボタンが押された場合、メール送信承認情報を送信する。
【0113】
続いて、テナント管理部60は、画像形成装置20からのメール送信承認情報を受信する。テナント管理部60は、メール送信承認情報に応じてパッケージ登録画面を生成する。そして、テナント管理部60は、パッケージ識別情報に対応させて、パッケージ登録画面をネットワーク上の装置からアクセス可能に保存する。続いて、テナント管理部60は、メール送信部66にメール送信要求を与える(S150)。メール送信要求には、登録されたメールアドレス、および、生成したパッケージ登録画面にアクセスするためのネットワークアドレスが含まれる。続いて、メール送信部66は、パッケージ登録画面にアクセスするためのネットワークアドレスを含むパッケージインストールメールをメールアドレスに送信する(S151)。
【0114】
続いて、メール送信部66は、パッケージインストールメールの送信が完了したことをテナント管理部60に通知する(S152)。続いて、テナント管理部60は、メール送信完了画面を画像形成装置20に送信する(S153)。そして、第1表示部54は、メール送信完了画面を表示する(S154)。例えば、第1表示部54は、
図17のNに示すようなメール送信完了画面を表示する。
【0115】
続いて、ユーザは、情報処理装置30に対して、パッケージインストールメールの確認の操作をする(S155)。メール受信部68は、ユーザからパッケージインストールメールの確認の操作がされると、パッケージインストールメールを受信して、第2表示部70にパッケージインストールメールの内容を表示させる(S156、S157、S158)。例えば、情報処理装置30は、
図18のOに示すようなパッケージインストールメールを表示する。
図18のOに示すパッケージインストールメールには、本文中に、パッケージ登録画面にアクセスするためのURLを含む。
【0116】
続いて、ユーザは、情報処理装置30により実行されるブラウザプログラムを起動して、パッケージインストールメールに含まれるネットワークアドレスにアクセスする。そして、ユーザは、情報処理装置30に表示された画面にパッケージ識別情報を入力するとともに、パッケージ登録要求をテナント開設システム44に送信させる操作をする(S159)。
【0117】
第2表示部70は、パッケージ登録要求を送信させる操作がされた場合、入力されたパッケージ識別情報を含むパッケージ登録要求をテナント開設システム44に送信する(S160)。例えば、情報処理装置30は、
図18のPに示すような、利用するアプリケーションプログラムを確認する確認画面を表示する。情報処理装置30は、
図18のPの確認画面において、登録ボタンが押された場合、パッケージ登録要求を送信する。
【0118】
テナント管理部60は、情報処理装置30からパッケージ登録要求を取得した場合、パッケージ識別情報により識別されるパッケージに含まれる少なくとも1つのアプリケーションプログラムを利用可能か否かをチェックする(S161)。利用可能でない場合、テナント管理部60は、パッケージ利用不可通知画面を情報処理装置30に返して、処理を終了する。すなわち、利用可能でない場合、情報処理システム10は、本シーケンスを終了する。
【0119】
利用可能である場合、続いて、テナント管理部60は、テナントIDおよびパッケージ識別情報を含むパッケージ導入指示をアプリ導入部64に与える(S162)。アプリ導入部64は、パッケージ導入指示を受け取ると、テナントIDにより識別されるテナントに、パッケージ識別情報により識別されるパッケージに含まれる複数のアプリケーションプログラムを導入する。例えば、アプリ導入部64は、テナントに、パッケージに含まれる複数のアプリケーションプログラムをインストールする。アプリ導入部64は、アプリケーションプログラムの導入が完了すると、導入が完了したことをテナント管理部60に通知する(S163)。
【0120】
続いて、テナント管理部60は、登録完了画面を情報処理装置30に送信する(S164)。続いて、第2表示部70は、テナント開設システム44から取得した登録完了画面を表示する(S165、S166)。例えば、情報処理装置30は、
図18のQに示すような登録完了画面を表示する。
【0121】
また、テナント管理部60は、登録情報を含むメール送信要求をメール送信部66に与えてもよい。メール送信部66は、メール送信要求を受け取ると、登録されたメールアドレスに、登録完了メールを送信する。例えば、情報処理装置30は、
図18のRに示すような登録完了メールを送信する。
【0122】
そして、情報処理システム10は、S166の処理が終了すると、開設済みのテナントに複数のアプリケーションプログラムを導入する処理を終了する。
【0123】
図19は、第6変形例に係る画像形成装置20での処理を示すフローチャートである。第6変形例において、画像形成装置20は、ユーザからパッケージの利用を要求する操作を受け付けた場合、
図19に示す処理を実行してもよい。
【0124】
まず、S171において、アプリ制御部52は、パッケージに含まれるアプリケーションプログラムのインストール状況のチェックを行う。続いて、S172において、アプリ制御部52は、パッケージに含まれるアプリケーションプログラムがインストール済みか否かを判断する。インストール済みである場合(S172のYes)、処理をS175に進める。
【0125】
インストール済みではない場合(S172のNo)、アプリ制御部52は、パッケージインストールメールを作成する(S173)。続いて、アプリ制御部52は、作成したパッケージインストールメールを登録されたメールアドレスに送信する(S174)。アプリ制御部52は、S174の処理を終えると、処理をS175に進める。
【0126】
S175において、アプリ制御部52は、パッケージインストールメールを送信した旨の画面を第1表示部54に表示させる。
【0127】
このような第6変形例に係る情報処理システム10は、テナントを開設した後にも、テナント開設システム44にパッケージを取得させるための操作を、情報処理装置30から行うことができる。これにより、第6変形例に係る情報処理システム10によれば、情報処理装置30を操作して、複数のアプリケーションプログラムをテナントに簡易に導入することができる。
【0128】
(ハードウェア構成)
図20は、クラウドシステム40を構成する1つのサーバ装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0129】
クラウドシステム40は、1台以上のサーバ装置100を備える。それぞれのサーバ装置100は、例えば、
図20に示すようなハードウェア構成を有する。サーバ装置100は、プロセッサ101と、メモリ102と、記憶装置103と、ネットワークI/F104とを備える。
【0130】
プロセッサ101は、1または複数のCPU(Central Processing Unit)等を有する。メモリ102は、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)等を有する。記憶装置103は、HDD(Hard Disk Drive)等を有する。ネットワークI/F104は、ネットワークを介して他の装置と情報をやり取りする。このようなサーバ装置100は、プロセッサ101が記憶装置103に予め記憶されたオペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラム等を実行することにより、画像形成装置20に対してサービスを提供することができる。
【0131】
本実施形態のテナント開設システム44で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。また、本実施形態のテナント開設システム44で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態のテナント開設システム44で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、本実施形態のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0132】
サーバ装置100をテナント開設システム44として機能させるためのプログラムは、テナント開設モジュールと、テナント管理モジュールと、ユーザ管理モジュールと、アプリ導入モジュールと、メール送信モジュールとを有する。サーバ装置100は、プロセッサ101が記憶媒体(記憶装置103等)からプログラムを読み出して実行することにより各モジュールが主記憶装置上にロードされ、プロセッサ101が、テナント開設部58、テナント管理部60、ユーザ管理部62、アプリ導入部64およびメール送信部66として機能する。なお、テナント開設部58、テナント管理部60、ユーザ管理部62、アプリ導入部64およびメール送信部66は、一部または全部がプロセッサ以外のハードウェアにより実現されてもよい。
【0133】
図21は、画像形成装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。画像形成装置20は、プロセッサ201と、メモリ202と、記憶装置203と、ネットワークI/F204と、デバイスI/F205と、操作表示部206と、スキャナ207と、プリンタ208とを有する。
【0134】
プロセッサ201は、1または複数のCPU等を有する。メモリ202は、RAMおよびROM等を有する。記憶装置203は、HDD等を有する。ネットワークI/F204は、ネットワークを介して他の装置と情報をやり取りする。デバイスI/F205は、操作表示部206とのインターフェイスである。操作表示部206は、タッチパネル等の入出力装置である。
【0135】
スキャナ207は、用紙等に印刷された文字および画像等を読み取ってデータに変換する。プリンタ208は、データに応じた文字および画像等を用紙等に印刷する。なお、画像形成装置20は、スキャナ207またはプリンタ208の一方のみを備える構成であってもよい。
【0136】
プロセッサ201は、ユーザによる操作表示部206に対する操作に応じて、スキャナ207およびプリンタ208を制御する。プロセッサ201は、オペレーティングプログラム上でブラウザプログラムを実行する。そして、プロセッサ201は、ブラウザプログラム上で実行することにより、スキャナ207およびプリンタ208を操作するためのユーザインターフェイスを提供する。また、プロセッサ201は、ブラウザプログラム上で、クラウドシステム40とのやり取りを行う。
【0137】
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能である。
【符号の説明】
【0138】
10 情報処理システム
20 画像形成装置
22 画像形成部
24 第1通信部
26 第1情報処理部
30 情報処理装置
34 第2通信部
36 第2情報処理部
40 クラウドシステム
42 サービス提供部
44 テナント開設システム
46 アプリケーションマーケット
52 アプリ制御部
54 第1表示部
56 アプリダウンロード部
58 テナント開設部
60 テナント管理部
62 ユーザ管理部
64 アプリ導入部
66 メール送信部
68 メール受信部
70 第2表示部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0139】