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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-08
(45)【発行日】2022-11-16
(54)【発明の名称】物品回収装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B65F 9/00 20060101AFI20221109BHJP
   G07F 7/06 20060101ALI20221109BHJP
   B30B 9/32 20060101ALI20221109BHJP
【FI】
B65F9/00
G07F7/06
B30B9/32 101Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021125388
(22)【出願日】2021-07-30
(62)【分割の表示】P 2018203799の分割
【原出願日】2018-10-30
(65)【公開番号】P2021178737
(43)【公開日】2021-11-18
【審査請求日】2021-10-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】上田 翔
(72)【発明者】
【氏名】林 恵介
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-131291(JP,A)
【文献】特開2011-121679(JP,A)
【文献】国際公開第2018/150656(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/150657(WO,A1)
【文献】特開平10-236604(JP,A)
【文献】登録実用新案第3082667(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65F 1/00 - 9/00
G07F 7/06
B30B 9/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を回収する物品回収装置であって、
回収した物品を収容する物品収容部と、
物品を載置可能な載置部と、
前記載置部を覆う外扉と、
検出部と、
前記検出部の検出結果に応じて、前記物品回収装置の清掃が行われたかを判定する判定部と、を有する
ことを特徴とする物品回収装置。
【請求項2】
前記検出部は、前記載置部に載置された物品の質量を計量する計量部であって、
前記判定部は、前記計量部による目量の変化、又は目量の変化時間を含む計測結果に基
づいて判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の物品回収装置。
【請求項3】
前記検出部は、前記載置部を撮像する撮像部であって、
前記判定部は、前記撮像部の撮像結果に基づいて前記判定を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の物品回収装置。
【請求項4】
回収した物品を収容する物品収容部と物品を載置可能な載置部と前記載置部を覆う外扉と検出部とを備える物品回収装置が有するコンピュータに、
前記検出部からの入力信号を取得する取得ステップ、
前記入力信号に基づいて、前記物品回収装置の清掃が行われたかを判定する判定ステップ、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品回収装置及びに関する。
【背景技術】
【0002】
空容器を回収する空容器回収装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-175789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されたような空容器回収装置では、容器投入部の清掃をすることが難しい構造となっており、定期的な清掃を忘れた場合、清潔な状態を保つことができない。
また、例えば通常待機時、容器投入口が閉じている空容器回収装置では、容器投入口内を視認できず、清掃が疎かになりがちであり、清掃が行われているかを容易に確認することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の物品回収装置は、少なくとも以下の構成を具備するものである。
物品を回収する物品回収装置であって、回収した物品を収容する物品収容部と、物品を載置可能な載置部と、前記載置部を覆う外扉と、検出部と、前記検出部の検出結果に応じて、前記物品回収装置の清掃が行われたかを判定する判定部と、を有することを特徴とする。
【0006】
また、本発明に係るプログラムは、少なくとも以下の構成を具備するものである。
回収した物品を収容する物品収容部と物品を載置可能な載置部と前記載置部を覆う外扉と検出部とを備える物品回収装置が有するコンピュータに、前記検出部からの入力信号を取得する取得ステップ、前記入力信号に基づいて、前記物品回収装置の清掃が行われたかを判定する判定ステップ、を実行させるためのプログラム。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、簡単な構成で、清掃が確実に行われているか否かを容易に確認可能な物品回収装置及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る物品回収装置(空容器回収装置)を有する回収システムの構成の一例を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る物品回収装置としての空容器回収装置の全体概念図であり、(a)は空容器回収装置の正面図、(b)は空容器回収装置の側面図である。
図3】物品回収装置(空容器回収装置)の一例を示す図である。
図4】物品回収装置(空容器回収装置)の引出しが引き出された状態の一例を示す図である。
図5】物品回収装置(空容器回収装置)を説明するための図であり、(a)は物品回収装置(空容器回収装置)の電気的な機能ブロック図、(b)は制御部の機能ブロック図である。
図6】物品回収装置(空容器回収装置)の容器投入部の概念図である。
図7】物品回収装置(空容器回収装置)の検出部などを説明するための図であり、詳細には、図7(a)は容器投入部の左側斜視図、図7(b)は容器投入部の右側斜視図、図7(c)は容器投入部の正面図である。
図8】外扉が閉状態で内扉が閉状態の空容器回収装置の一例を示す斜視図である。
図9】外扉が閉状態で内扉が閉状態の空容器回収装置の一例を示す側面概念図である。
図10】外扉が開状態で内扉が閉状態の空容器回収装置の一例を示す斜視図である。
図11】外扉が開状態で内扉が閉状態の空容器回収装置の一例を示す側面概念図である。
図12】外扉が閉状態(不図示)で内扉が開状態の物品回収装置(空容器回収装置)の一例を示す正面側からの斜視図である。
図13】本発明の一実施形態に係る物品回収装置の清掃モード時に内扉が僅かに開状態の図である。
図14】本発明の一実施形態に係る物品回収装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図15】物品回収装置の表示部に表示される画面の一例であり、(a)は清掃を促す警告画面、(b)は奥まで清掃を促す警告画面、(c)は清掃確認画面の一例を示す図である。
図16】本発明の一実施形態に係る物品回収装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態に係る装置は、物品を載置部に載置して操作を行う装置であって、当該装置の清掃を促す旨を表示する表示部と、その装置の清掃が行われたかを判定する判定部とを有する。また、本発明の一実施形態に係る物品回収装置、包装装置、又ははかり付きプリンタは、載置部と、当該装置の清掃を促す旨を表示する表示部と、当該装置の清掃が行われたかを判定する判定部とを有する。
【0010】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。尚、以後の各図の説明で、既に説明した部位と共通する部分は同一符号を付して重複説明を一部省略する。
なお、本発明の実施形態に係る装置として、例えば、物品回収装置、具体的には空容器回収装置を説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係る物品回収装置(空容器回収装置)を有する回収システムの構成の一例を示す図である。
図1に示す例では、複数の店舗CS毎に空容器回収装置100(回収装置100ともいう)が設置されている。回収装置100は、店舗CSの建物内に設置されてもよいし、例えば店舗CSの敷地内において、軒下などの屋外に面するような場所に設置されていてもよい。店舗CSは、例えば同じ系列店である。一具体例として、店舗CSは、同系列におけるコンビニエンスストアである。
【0012】
回収装置100は、リサイクル品としてのペットボトルの集積設備として機能する。店舗CSに赴いた客Cは、例えば自分が飲料などを飲んで中身が空いたペットボトルを回収装置100に投入する。本実施形態の回収装置100は、投入されたペットボトルを減容した後、回収装置内に収納する。
【0013】
また、回収装置100は、ネットワーク経由で回収管理サーバ200と通信が可能なように接続される。回収装置100は、例えば携帯電話通信網等とネットワークを介して回収管理サーバ200と通信するように構成されていてもよい。回収装置100は無線により通信を行うことが可能となり、ネットワーク用のケーブルを接続する必要がないことから、例えば設置の自由度が高くなる。
なお、1つの店舗CSにおいて1つの回収装置100が設置された例が示されているが、1つの店舗CSに設置される回収装置100の個数は特に限定されない。
【0014】
回収管理サーバ200は、回収装置100によるペットボトルの回収に関する情報処理を行うサーバである。回収管理サーバ200は、例えば回収装置100を提供する企業により運用される。
回収管理サーバ200は、具体的に、各店舗CSの回収装置100におけるペットボトルの回収に関する履歴を示す回収履歴情報を管理する。そのうえで、回収管理サーバ200は、回収装置100を利用してペットボトルの回収の協力に関する客Cの実績(回収実績)を導出し、導出された回収実績を客Cに報知する。客Cへの回収実績の報知は、回収実績に関する情報を客Cの客端末装置300に表示させることによって行われる。
【0015】
客端末装置300は、客Cが所有する端末装置である。客端末装置300は、例えば据え置き型あるいはノート型のパーソナルコンピュータであってもよいし、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話等の携帯端末であってもよい。
客端末装置300は、ネットワーク経由で回収管理サーバ200と通信を行うことができる。
【0016】
また、図1に示す客Cは、店舗CSの会員として登録されている。店舗CSの会員である客Cは、会員カードCDを所有する。会員カードCDに記録されるカード情報には、会員識別子が含まれる。会員識別子は、会員カードCDごとに固有となるように割り当てられたカード識別子でもある。会員カードCDは、会員としての客Cごとに1枚ずつ提供されるものであることから、会員カードCDごとに固有となるカード識別子は、会員カードCDの所有者である会員としての客Cを一意に示す会員識別子として扱われる。
【0017】
会員カードCDは、店舗CSにて支払いの際にプリペイドカードとして利用することができる。また、会員カードCDは、ポイントカードとしても利用することができる。例えば、店舗CSでの支払いの際に、会員である客は、会員カードCDを店員に提示する。
店員は、店舗CSに設置されたPOSレジスタ400を操作して客の購入する商品に応じた会計を行う際に、会員カードCDに記録されたカード情報を、POSレジスタ400のカードリーダにより読み取らせる操作を行う。
なお、会員カードCDは、無線通信機能付きICカードであってもよいし、会員識別子を示すバーコードや2次元コードなどが印刷されているカードであってもよい。バーコードや2次元コードは、会員識別子に関連付けられている識別情報を示すものであってもよい。
【0018】
POSレジスタ400は、客が買い上げた商品を登録する商品登録処理と、登録された商品に応じた精算処理とを含む会計処理を実行する。
POSレジスタ400は、会計処理において、会員カードCDからカード情報を読み取った場合には、読み取ったカード情報を店舗管理サーバ500に送信する。これにより、店舗管理サーバ500にて、例えばプリペイド残高からの支払いや、支払い金額等に応じたポイントの加算、ポイントのプリペイド残高への変換、プリペイド金額のチャージなどに対応する処理が行われる。
なお、図1では、1つの店舗CSにおいて1つのPOSレジスタ400が設置された例が示されているが、1つの店舗CSに設置されるPOSレジスタ400の個数は特に限定されない。
【0019】
店舗管理サーバ500は、店舗CSを統括して管理するサーバである。店舗管理サーバ500は、店舗CSにより運用される。
店舗管理サーバ500は、具体的に、会員識別子ごとにプリペイド残高、ポイント残高などを管理する。また、店舗管理サーバ500は、例えば、店舗CSごとの商品に関する情報を管理するように構成されていてもよい。
【0020】
図2は本発明の一実施形態に係る物品回収装置として、回収対象の空容器(PETボトル等)を回収する空容器回収装置100の一例を示す図である。
【0021】
空容器回収装置100は、待機時、物品投入部の外扉111が閉状態であり、物品投入部と容器収容部140の間に開閉自在に設けられた内扉112が閉状態である。物品回収時に、物品投入部の外扉111が開状態となり、判別部により、物品投入部の載置部へ載置された物が回収対象物の物品(例えば、PETボトル等の樹脂製の空容器)であるか否かが判別される。回収対象物の物品(空容器)であると判別された場合、外扉111が閉状態となり、物品投入部と容器収容部140の間に設けられた内扉112が開状態となり、容器収容部140により容器が回収される。本実施形態では、空容器回収装置が減容機構(減容部120)を備え、減容機構(減容部120)により容器を減容することで、規定容量の容器収容部140にて多量の減容された空容器を回収可能である。
【0022】
なお、物品としては、PETボトル、缶、ビンに限定されず、例えば、牛乳パック、トレー、インクカートリッジ、図書館やレンタル店への返却物(本やDVDなど)、クリーニング品、電池、電球など、回収の対象となる物品であればよい。つまり、空容器回収装置は本発明に係る装置や物品回収装置の一実施例である。
【0023】
詳細には、図2図3に示したように、本発明の実施形態に係る物品回収装置としての空容器回収装置100は、装置の本体部100Bの上部に容器投入部110が設けられており、容器投入部110の開口部の外側には外扉111が設けられている。装置の本体部100Bは、外扉111よりも上部付近の正面側に、表示操作部3、送受信部4(通信部)、リーダライタ17(カードリーダライタ)が設けられている。また、装置の本体部100Bの正面側には、荷物フック100fが設けられている。
【0024】
また、容器投入部110の下方には、容器収容部140に連通する通路が設けられており、容器投入部110の載置部116から容器収容部140への通路71に内扉112が設けられている。
【0025】
本実施形態では、空容器回収装置100は、内扉112と、容器収容部140の間に減容部120(減容機構)が設けられている。減容部120は、内扉112が開状態の場合、容器投入部110からの空容器Aを押し潰して減容し、減容された容器RAを、下方の容器収容部140に出力する。
また、空容器回収装置100の本体部100Bは、容器収容部140を載置した引出し100C(引出し部材)を有し、正面側には引出用取手100eや、鍵孔100rが設けられており、鍵を鍵孔100rに差込み施解錠可能に構成されている。
また、空容器回収装置100の本体部100Bは、施解錠検出部18を有し、施解錠検出部18は、引出し100Cの鍵孔100rの施錠、解錠を検出する。
【0026】
また、装置の本体部100Bの正面側、詳細には、引出し100Cの正面側には、透光部100A(透光窓)が設けられており、外部から容器収容部140に収容されている空容器を視認可能に構成されている。
【0027】
また、装置の本体部100Bの側面部には、搬送時に用いられる移動用取手100gが設けられている。
【0028】
また、装置の本体部100Bは、正面側にキャップ投入部108を備え、キャップ投入部108から装置の本体部内で下方に向かってキャップ用通路72が設けられ、キャップ投入部108に投入されたキャップがキャップ用通路72を介してキャップ収容部145に収容されるように構成されている。
尚、キャップ用通路72は、キャップと、キャップよりも小さなものを仕分けする機構を有してもよい。具体的には、キャップ用通路72が分岐されて、分岐部に網の目状の部材にて、飲み残し吸い殻、雨水等は別経路で排出、蓄積し、キャップのみキャップ収容部145へ収まるようにしてもよい。
【0029】
減容部120の上部には、送り機構50が設けられており、送り機構50の回転軸51が略板形状の支持部材により回転自在に軸支されている。送り機構50は、回転軸51に、パドルとして複数の羽根部52(金属製または樹脂製等)を有する。送り機構50は、回転軸51が回転することにより、羽根部52が回転軸51を回転中心として回転し、空容器Aを減容部120へ案内する。
また、減容部120の上部には、傾斜した板形状の規制部材60、規制部材61、及び規制部材61に対して逆勾配の規制部材62が、空容器Aを減容部120の中心へ導くように設けられており、空容器Aをそれ以外の箇所へ移動することを規制する。
また、本体部内に設けられた減容部120と容器投入部110との間に、飛散防止部75を有する。飛散防止部75は、例えば、柔軟性を有する板状部材であってもよいし、剛性の板状部材であってもよい。本実施形態では、飛散防止部75は、例えば柔軟性を有するPET帆布等の材料から成る。また、本実施形態では、飛散防止部75は、容器投入部110から減容部120へ至る通路71の途中に吊設されている。
減容部120は、例えば、一対の回転軸811、911が回転自在に軸支され、その回転軸それぞれに、軸方向の両側面に刃面を備えた圧縮ローラ81、91と、当該圧縮ローラよりも小さい径で当該圧縮ローラ81、91の厚みよりも僅かに厚いスペーサ(不図示)とが軸方向に沿って交互に並設されている。
駆動時、一対の回転軸が互いに逆方向に回転し、中央部に投入された空容器Aが圧縮ローラにより圧縮されて、減容された空容器が下方へ出力される。
また、剥離部30(32)は、減容部120の圧縮ローラ81、91により減容された容器を、圧縮ローラ81、91から剥がすように構成されている
【0030】
また、本発明の実施形態に係る空容器回収装置100は、容器収容部140が満杯になった場合などに、その旨を報知する処理を行う。空容器回収装置100は、例えば、管理者や清掃者等による、容器収容部140の開放に係る操作、詳細には、容器収容部140を備える引出し100Cを引き出すための解錠操作などを検出した場合、物品が載置される載置部の清掃を行うように報知する処理を行う。
【0031】
図4は本発明の一実施形態に係る物品回収装置(空容器回収装置100)の引出しを引出した状態一例を示す斜視図である。
【0032】
図4に示すように、引出し100Cは、空容器回収装置100の本体部100Bの前面側の開口部を介して収容可能、及び引出し自在に構成されている。
引出し100Cは、前板部100Ca(化粧板部)、左右一対の側板部100Cs、向板部(不図示)、底板部(不図示)を有し、上方に開口した有底の箱状に形成されている。この引出し100Cには、上方に開口した有底の箱状の容器収容部140が着脱自在に配置される。
引出し100Cの奥側(背面側)には、引出し100Cを引出した場合に容器収容部140から溢れた容器を受けることが可能な収容量拡張部240としての板状部材241が設けられている。この板状部材241は、引出し100Cを引出した場合、前方に傾斜した傾斜部を有し、引出し100Cを装置の本体部100Bに収容した場合、略垂直状態となるように構成されている。なお、この板状部材241を設けなくともよい。
【0033】
図5は、本発明の実施形態に係る物品回収装置としての空容器回収装置100の電気的構成の一例を説明するための図である。
図6は空容器回収装置の容器投入部の概念図である。図7は空容器回収装置の検出部などを説明するための図であり、詳細には、図7(a)は容器投入部の左側斜視図、図7(b)は容器投入部の右側斜視図、図7(c)は容器投入部の正面図である。
【0034】
図8図9は外扉111が閉状態で内扉112が閉状態の空容器回収装置の一例を示す図である。図10図11は外扉111が開状態で内扉112が閉状態の空容器回収装置100の一例を示す図である。図12は、外扉111が閉状態で内扉112が開状態の空容器回収装置の一例を示す概念図である。なお、図12では、外扉を図示していない。
図13は、空容器回収装置の清掃モード時に内扉が僅かに開いた状態の一例を示す図である。
【0035】
図5に示すように、空容器回収装置100は、制御部1(CPU)、記憶部2、表示操作部3、送受信部4、外扉駆動部5、内扉駆動部6、計量部7、金属検出センサ8、PETセンサ901、容器検出センサ902、安全検出センサ903、扉位置センサ10、扉ロック部11、減容駆動部15、リーダライタ17、施解錠検出部18、撮像部19等を有する。各構成要素は、信号線等により電気的に接続されている。
本実施形態では、例えば、PETセンサ901、容器検出センサ902、及び安全検出センサ903は、光センサ9により構成されている。
また、計量部7、金属検出センサ8、PETセンサ901、容器検出センサ902、安全検出センサ903、撮像部19は、載置部116の近傍又は載置部116自体に設けられ、制御部1の処理モードとして所定のモード、詳細には、第1のモード(通常処理モード)や第2のモード(清掃モード)、又は回収装置の状態によって、載置部116に対して清掃が行われているかを検出する検出部180として機能する。制御部1は、第1のモード(通常処理モード)または第2のモード(清掃モード)で、一つ又は複数の検出部(計量部7、金属検出センサ8、PETセンサ901、容器検出センサ902、安全検出センサ903、撮像部19等)の制御を異ならせる。
【0036】
制御部1(CPU)は、物品回収装置(空容器回収装置100)の各構成要素を統括的に制御する。制御部1は、例えば、制御用プログラムを実行することにより、本願発明に係る機能をコンピュータに実現する。制御部1は、検出部180等からの検出結果に基づいて、回収装置100の載置部116に対する清掃が行われたかを判定する判定部101を有する。
【0037】
記憶部2は、RAMやROMなどの記憶装置である。記憶部2は、制御用プログラムなどを記憶する。また、記憶部2は、回収対象物の空容器の特徴を記憶している。空容器の特徴とは、例えば、容器質量の範囲、樹脂材料であるか否かを判別する。
【0038】
表示操作部3は、制御部1の制御により所定の表示を行う。また、表示操作部3は、ユーザ等の操作に応じた信号を制御部1へ出力する。表示操作部3は、例えば、タッチパネル式表示装置などである。
【0039】
送受信部4は、制御部1の制御により、無線式通信路または有線式通信路を介して他の端末装置(コンピュータ)と所定の通信を行う。
【0040】
リーダライタ17(カードリーダライタ)は、非接触式ICカードやICタグ等に対して通信を行う送受信装置であり、制御部1の制御により、所定の通信を行う。また、回収装置100は、リーダライタ17の代わりに、会員カードCDに記録されているカード識別子(会員識別子)を示すバーコードや2次元コードを読み取るコードリーダーを有していてもよい。
【0041】
外扉駆動部5は、外扉111を開閉させるためのモータ等であり、制御部1からの制御により、駆動制御される。
【0042】
内扉駆動部6は、内扉112を開閉させるためのモータ等であり、制御部1からの制御により、内扉を開状態、又は閉状態に駆動制御される。
【0043】
計量部7は、容器投入部110の載置部116に載置された空容器、又は非回収対象物の質量を計量する(第1のモード(通常処理モード)時)。計量部7はロードセルなどの計量装置である。
また、計量部7は、容器投入部110の載置部116に載置された容器内の飲み残し等を重量(計量値)として検出することで、回収可否を判断するセンサとして利用される。また、計量部7は、回収可と判断した容器の重量値を積算することで、容器収容部140に収容されている総重量を特定することも可能に構成されている。この機能により、容器収容部140に計量部を設ける必要がなく、大きな容量の容器収容部140を確保することができ、かつ計量部7自体を小さくすることができる。計量する対象が比較的小さいため、大きな計量部7を設ける必要がない。
また、第2のモード(清掃モード)時、載置部116の汚れを落とす場合に、載置部116に力を入れて清掃するための荷重が掛かり、計量部7は、計量値を示す信号のレベルが変動し、詳細には、正しく充分に清掃する場合には、比較的大きな数値(計量値)となり変動幅が大きくなり、一方、清掃が不充分な場合には、比較的小さな数値(計量値)となり変動幅が小さくなる。制御部1は、清掃モード時、計量部7による計量値の変動幅に基づいて、清掃をきちんと行なっているか検出する、詳細には、計量値の変動幅が設定閾値以上の場合に、清掃をきちんと行なっていると判別し、設定閾値未満の場合に、清掃が不充分であると判断する。
なお、清掃が行われているか否かの判断処理は、上述した実施形態に限られるものではなく、例えば、計量部7から出力される計量値が変動し続けている間は、実際に清掃が行なわれている状態であるとみなす。詳細には、制御部1は、計量部7から出力される計量値が変動し続けている時間が設定時間以上の場合に、正しく充分に清掃されていると判別し、設定時間未満の場合に清掃が不充分であると判別してもよい。
【0044】
金属検出センサ8は、容器投入部110の載置部116に載置された物が金属であるか非金属であるかを検出する(第1モード(通常モード)時)。本実施形態では、制御部1は、金属検出センサ8により載置部116に載置された物が金属であると検出された場合、載置部116に載置された物が非回収対象物であると判別する。
本実施形態では、金属検出センサ8は、図7(c)に示すように、内扉112に設けられている。なお、金属検出センサ8は、載置部116に設けられていてもよい。
また、第2のモード(清掃モード)時、例えば、清掃者が金属製の指輪等の金属製品を指や手首などに装着しているときや清掃用具に金属が含まれているとき、金属検出センサ8がその金属を検出する。制御部1は、清掃モード時、金属検出センサ8による金属の検出結果や検出している時間の長さ等に基づいて、清掃が正しく充分に行なわれたか否かを判別する。
【0045】
本実施形態では、PETセンサ901、容器検出センサ902、安全検出センサ903は、光センサ9である。光センサ9は、載置部116の左側、右側のうち一方に設けられた発光部からの光を、他方に設けられた受光部で受光するように構成されている。
【0046】
PETセンサ901は、図7に示すように、載置部116の左右側壁部116Wのうち一方に設けられた発光部からの光を、他方に設けられた受光部で受光するように構成されている。また、PETセンサ901は、偏光板を備え、その偏光板を介して受光するよう構成されており、PETボトルなどの透光性の空容器を透過した偏光した光を検出することにより回収対象の空容器を検出可能に構成されている(第1のモード(通常処理モード)時)。
制御部1は、容器投入部の載置部に載置された透光性の空容器を透過して受光した光を、PET901の受光部(光センサ9)で検出し、その光センサ9からの検出信号に基づいて、回収対象の空容器であるか否かを判別する(第1のモード(通常処理モード)時)。
【0047】
容器検出センサ902は、図7に示すように、載置部116の左右側壁部のうち一方に設けられた発光部からの光を、他方に設けられた受光部で受光するように構成されている。制御部1は、容器投入部の載置部116に空容器などが載置された場合、容器検出センサ902の受光部で受光される光の強度に基づいて、空容器が載置されているか否かを判別する(第1のモード(通常処理モード)時)。
【0048】
安全検出センサ903は、図7に示すように、投入口の近傍の左側及び右側に発光部と受光部が設けられており、詳細には、外扉111が閉状態となる位置に設けられており、左側、右側の一方に設けられた発光部からの光を、他方に設けられた受光部で受光するように構成されている。制御部1は、安全検出センサ903の受光部で受光される光の強度に基づいて、例えば、人の手などが投入口又は投入口の近傍にあるか否かを検出する。制御部1は、安全検出センサ903の発光部からの光が受光部で受光できた場合、投入口に人の手などがないと判別し、受光部で受光できない場合、投入口に人の手などがあると判別し、例えば外扉111を安全に閉じることができないと判断する(第1のモード(通常処理モード)時)。
【0049】
第2のモード(清掃モード)時、上述したPETセンサ901、容器検出センサ902、安全検出センサ903は、光検出センサであり、制御部1は、各センサの発光部から受光部へ向けて出射した光を、例えば、清掃者の手や清掃用具が遮った回数やその光を遮った時間に基づいて、清掃の有無を検出してもよい。
【0050】
また、上述した3つのセンサ(PETセンサ901、容器検出センサ902、安全検出センサ903)のうち2つ以上のセンサの組み合わせより、そのセンサからの出力信号に基づいて清掃が行なわれているか否かを制御部1が判断しても良い。
また、第2のモード(清掃モード)時に、光が遮られた光検出センサの種類によって、載置部のどの部分まで清掃が行なわれているかの判断を制御部1が行なっても良い。
詳細には、制御部1は、載置部の手前側に設けられた安全検出センサ903だけで、光の遮りが検出された場合に、載置部の手前部分しか清掃していないと判断し、上述したPETセンサ901、容器検出センサ902、安全検出センサ903により、光が遮られたことを検出した場合に、載置部の手前部分も奥部分も清掃していると判断してもよい。
【0051】
例えば、載置部116を撮像する撮像部19が、載置部116の近傍に設けられていてもよい。撮像部19は、例えば、載置部116に載置された物品が回収対象であるか非回収対象であるかを判断するために用いられる(第1のモード(通常処理モード)時)。また、この撮像部19は、制御部1の処理モードとして所定のモード、詳細には、第1のモード(例えば通常処理モード)や第2のモード(清掃モード)、又は回収装置の状態によって、清掃者などにより載置部116が清掃されたか否かを判別するために用いられてもよい。
【0052】
尚、物品回収装置は、載置部周辺に回収要否を判定するための上記センサ類が設けられている。例えば、従来の回収装置では、装置内に物品を取り込み、回収対象であるか否かを判定し、投入口とは異なる排出口から非対象物を排出しており、装置内に判定部が備えられているため、排出口を設ける必要がある。
一方、本発明の実施形態に係る物品回収装置は、装置の投入口にあたる載置部に回収要否を判定するセンサ類が設けられているため、装置内に回収対象物を取り込む必要がない構成となっている。よって、排出口を設ける必要がなく、小型の物品回収装置を提供することができる。
【0053】
扉位置センサ10は、外扉111の位置や内扉112の位置を検出し、外扉111の位置や内扉112の位置に関する信号を制御部1に出力する。制御部1は、その信号に基づいて外扉111、内扉112の開閉状態を制御する。
【0054】
扉ロック部11は、例えば、ソレノイドなどのロック装置を有し、制御部1からの制御により、必要に応じて外扉111や内扉112の移動をロックする。
【0055】
施解錠検出部18は、空容器回収装置100の本体部100Bに設けられており、施解錠検出部18は、引出し100Cの鍵孔100rの施錠、解錠を検出する。
【0056】
図6図8図13に示すように、本発明の実施形態に係る空容器回収装置100の容器投入部110は、載置部116、外扉111、内扉112、台座118、計量部7、外扉用支持部S111、内扉用支持部S112、外扉駆動部5、内扉駆動部6、第1の制限部K111、第2の制限部K112などを有する。
【0057】
載置部116は、回収対象物などを載置可能に構成されている。載置部116には、例えば載置部116の側壁部116aには、受光部9aや発光部9bなどの光センサ9などが設けられている。また、載置部116の下部には計量部7が設けられている。
【0058】
また、本実施形態では、載置部116は、その載置面が水平ではなく、物品の投入口側(外扉111が開状態のときの開口側)よりも容器収容部140側が低くなるように傾斜をつけて設けられている。すなわち、載置部116は、投入された物品が自重により容器収容部140側(又は減容部120側)へ落ちることを促すように構成されている。これにより、物品(投入物)を容器収容部140へ送るための搬送機構を設ける必要がなく、小型の物品回収装置を提供することができる。
また、載置部116は、載置面の表面に表面処理が施され凹凸部が形成されており、投入された物品が載置部に貼りつくことを防止する構造を有する。物品回収装置が容器回収装置である場合、容器が濡れていたとしても、容器表面と載置部の凹凸形状の表面との接触面積が比較的小さいので濡れによる表面張力が小さくなり、容器が容器収容部140側へ容易に移動する。すなわち、濡れている容器が容器収容部側へ落ちないといった不具合を防ぐことができる。
【0059】
外扉111は、載置部116の外側に設けられている。外扉駆動部5は、外扉111を開閉自在に駆動する。
内扉112は、載置部116と減容部120との間の通路71に設けられている。内扉駆動部6は、内扉112を開閉自在に駆動する。この内扉112には、図10に示すように、空容器の載置状態を案内する案内部112Dが設けられている。案内部112Dは、露出され装置本体部から視認可能な位置に設けられている。案内部112Dは、物品(PETボトルなどの空容器等)を規定の向き、規定の位置(例えば、350ml、500ml、2000mlなど)に載置するように情報として案内表示されている。この案内部112Dは、内扉112の表面に設けられた凹部、凸部、ステッカー、LED表示部、LCDなどであってもよい。
また、物品回収装置は、撮像部などの検出センサにより、案内部112Dにより示された載置位置に、正しく物品が載置されているかを判定するための判定手段を備えていてもよい。また、撮像処理や光学センサなどの検知部により、載置向き及び位置が正しくない場合は、報知などを行うこともできる。
【0060】
図6に示すように、本実施形態では、空容器回収装置100は、台座118を有し、この台座118は外扉111、及び外扉駆動部5を支持する外扉用支持部S118、S111を有する。詳細には、2つの外扉用支持部S118の上端部には外扉駆動部5、回転軸C111が設けられ、回転軸C111に扇形状の外扉用支持部S111が回動自在に設けられ、扇形状の外扉用支持部S111により外扉111が支持されている。2つの回転軸C111のうち一方の回転軸C111は、外扉駆動部5のモータの回転軸に接続されている。
扇形状の外扉用支持部S111には、内扉112の回転軸C112が貫通する孔部S111hが設けられている。
【0061】
計量部7は、台座118と載置部116の間に配置され、載置部116を支持する。
【0062】
また、内扉112は、開状態で、載置部116に載置された空容器を減容部120へ案内するように構成されている。また、本実施形態では、計量部7上に配置され、計量部7と載置部116の間から延出した構造の内扉用支持部S112により、内扉駆動部6や内扉112が支持されている。内扉駆動部6には、内扉112の回転軸C112が設けられ、その回転軸C112に内扉112が設けられている。内扉112を開状態とすることで、回収対象物を装置本体部内の容器収容部140へ案内することができる。また、内扉用支持部S112は、回転軸C111が貫通される孔部S112hを有する。
【0063】
すなわち、台座118の外扉用支持部S111により外扉駆動部5や外扉111が支持され、台座118上に配置された計量部7の上部に載置部116が設けられているので、計量部7により、載置部116に載置された回収対象物などの質量を高精度に計量することができる。詳細には、計量部7上には、外扉111や外扉駆動部5を支持していない構造であるので、計量部7は、外扉111や外扉駆動部5の振動等の影響を受けにくい構造となっており、載置部116上の回収対象物の質量を高精度に計量することができる。
【0064】
また、本発明の実施形態に係る物品回収装置としての空容器回収装置100の外扉111は、載置部116を露出する開位置と、載置部116を覆う閉位置との間を移動可能に構成されており、外扉111が閉じる場合、外扉111が開位置から、載置部116に向かって閉位置へ移動可能に構成されている。すなわち、外扉111が開状態から、載置部116へ向かって動き閉じるように構成されているので、例えば、ユーザの手や腕などが、外扉111と載置部116の間に挟まれたとき、計量部による計量値が変動し、制御部がその変動を検出することで、ユーザの手や腕、異物などが、外扉111と載置部116の間に挟まれたことを容易に検知することができる。
【0065】
また、本発明の実施形態に係る物品回収装置としての空容器回収装置100において、外扉111は、内扉112の移動を制限する第1の制限部K111を備える。内扉112は、外扉111の移動を制限する第2の制限部K112を備える。第1の制限部K111と、第2の制限部K112により、外扉111及び内扉112の両方が開状態となることを制限する機構を有する。
すなわち、空容器回収装置100は、外扉111に設けられた第1の制限部K111と、内扉112に設けられた第2の制限部K112を有するので、機械的に簡単な構造で、外扉111と内扉112それぞれの開閉状態に応じて、各扉の開閉動作を制限することができる。
【0066】
また、物品回収装置としての空容器回収装置100の第1の制限部K111は、外扉111の移動に応動するように構成されている。第2の制限部K112は、内扉112の移動に応動するように構成されている。また、空容器回収装置100は、外扉111が開状態の場合、第1の制限部K111が内扉112の移動を制限するように構成されており、内扉112が開状態の場合、第2の制限部K112が外扉111の移動を制限するように構成されている。
詳細には、本実施形態では、空容器回収装置100は、外扉111が開状態の場合、内扉112が閉状態のまま、開状態となることを制限するように構成されている。すなわち、外扉111が開口状態で、投入された物が載置部116に載置された時には、内扉112は閉状態であり、開状態とはならず、載置部116に載置された物が、回収対象物、又は非回収対象物であるに関わらず、回収装置の本体部100B内の容器収容部140にそれを収容しないように構成されている。すなわち、この状態では、内扉112に物品(回収対象物、又は非回収物)が当接した状態であり、内扉112は載置部の一部を兼ねる構造となっている。
【0067】
また、この第1の制限部K111と第2の制限部K112は、移動経路が重なるように構成されている。また、本実施形態では、空容器回収装置100は、第1の制限部K111と第2の制限部K112のうち一方が、他方の移動を制限する場合、第1の制限部K111と第2の制限部K112が弧形状に僅かに間隔をあけて隣接する構造となっている。詳細には、本実施形態では、第1の制限部K111は略扇形状に形成されている。第1の制限部K111は凸状弧形状部K111aと、凹形状部K111bを有する。また、第2の制限部K112は略扇形状に形成されている。詳細には、第2の制限部K112は、凸状弧形状部K112aと、凹形状部K112bを有する。
【0068】
図10図11に示したように、外扉111が開状態で内扉112が閉状態で、第1の制限部K111が、第2の制限部K112の移動を制限する場合、第1の制限部K111の凸状弧形状部K111aと第2の制限部K112の凹形状部K112bが弧形状に僅かに間隔をあけて隣接する構造となっている。
すなわち、本発明の実施形態では、上述したように、外扉111が開状態の場合、内扉112が閉状態で、第1の制限部K111により、第2の制限部K112の移動が制限されるので、内扉112が閉状態のまま維持され、開状態にはならない。
【0069】
また、図12に示したように、内扉112が開状態で外扉111が閉状態で、第2の制限部K112が、第1の制限部K111の移動を制限する場合、第2の制限部K112の凸状弧形状部K112aと、第1の制限部K111の凹形状部K111bが弧形状に僅かに間隔をあけて隣接する構造となっている。
【0070】
すなわち、本発明の実施形態の物品回収装置としての空容器回収装置は、外扉111が閉状態で、内扉112が開状態の場合、第2の制限部K112により、第1の制限部K111の移動が制限されるので、外扉111が閉状態のまま維持され、開状態にはならない構造となっている。
【0071】
また、本実施形態では、空容器回収装置100は、第1の制限部K111と第2の制限部K112の一方又は両方の移動を禁止する禁止手段を有してもよい。詳細には、禁止手段は、例えば、ソレノイドを有する。このソレノイドは、例えば、コイル内に金属製の可動ピン(プランジャ)が配置され、コイルに対して非通電時には、付勢部によりコイル端部から可動ピン(プランジャ)が突出した位置に配置された構造であり、コイルに対して通電時に可動ピンがコイル内へ移動するように構成されている。
例えば、外扉111の閉状態から開状態への移動を禁止可能な禁止手段として、外扉用のソレノイドの可動ピン(プランジャ)が、第1の制限部K111に設けられた孔部に係合可能に構成されていてもよく、第1の制限部K111の閉状態を維持し、開状態への動きを禁止する場合には、その孔部に可動ピンを係合し、動きを禁止しない場合には、可動ピンを非係合状態とするように、制御部により制御が行われる構成となっている。すなわち、禁止手段は、簡単な構造で、第1の制限部K111の閉状態から開状態への動きを禁止することができる。
また、内扉112の閉状態から開状態への移動を禁止可能な禁止手段として、内扉用のソレノイドの可動ピン(プランジャ)が、第2の制限部K112に設けられた孔部に係合可能に構成されていてもよく、第2の制限部K112の閉状態を維持し、開状態への動きを禁止する場合には、その孔部に可動ピンを係合し、動きを禁止しない場合には、可動ピンを非係合状態とするように、制御部により制御が行われる構成となっている。すなわち、禁止手段は、簡単な構造で、第2の制限部K112の閉状態から開状態への動きを禁止することができる。
【0072】
次に、物品回収装置としての空容器回収装置100の動作の清掃モード時の一例を説明する。図14は空容器回収装置100の動作の清掃モード時の一例を説明するためのフローチャートである。
【0073】
なお、図14に示す例では、後述するように、安全検出センサ、PETセンサ、計量部、タイマーなどによる検出信号や計時結果に基づいて複合的に載置部に対する清掃の有無を制御部が判断しているが、この実施形態に限られるものではなく、例えば、単独の各センサだけで判断、詳細には、ステップST1の処理の次に、ステップST2を飛ばしてステップST4の安全検出センサによる検出結果だけに基づいて載置部の清掃の有無を判断してもよいし、ステップST1の処理の次に、ステップST2を飛ばしてステップST6のPETセンサによる検出結果だけに基づいて載置部の清掃の有無を判断してもよいし、ステップST1の処理の次に、ステップST2を飛ばしてステップST8の計量部による検出結果だけに基づいて載置部の清掃の有無を判断してもよいし、ステップST1の次に、ステップST2とステップST9のタイマーによる計時結果だけ(ステップST3~ST8を飛ばす)に基づいて載置部の清掃の有無を判断してもよい。また、それらの2つ以上の組み合わせにより清掃の有無を制御部1が判断してもよい。
【0074】
図14に示す例では、先ず、空容器回収装置100の制御部1は、容器収容部140が満杯になった場合などに、その旨を報知する処理を行う。
そして、空容器回収装置100の制御部1は、例えば、管理者や清掃者等による、容器収容部140の開放に係る操作、詳細には、容器収容部140を備える引出し100Cを引き出すための解錠操作などを施解錠検出部18により検出した場合、物品が載置される載置部の清掃を行うように報知する処理を行い、清掃モードに設定する。
なお、清掃モードに設定する条件としては、例えば、清掃者(担当者)の識別カード(非接触媒体等)がリーダライタ17等により読み取られた場合に、制御部1は清掃モードに移行して、清掃モードに応じた処理を行ってもよい。
また、例えば、容器収容部140の満杯検出の報知が解除された場合に、制御部1は清掃モードに移行して、清掃モードに応じた処理を行ってもよい。
また、例えば、容器収容部140を載置した引出し100Cが引き出され、容器収容部140内の容器が回収され、新しい収容用袋が容器収容部140にセットされてから、引出し100Cが閉められたことを検知した場合に、制御部1は、清掃モードに移行して、清掃モードに応じた処理を行ってもよい。
【0075】
図14に示す例では、ステップST1において、清掃モードでは、制御部1は、投入口を開状態とする処理を行う。詳細には、制御部1は、外扉駆動部5により、外扉111を開状態とする処理を行う。また、制御部1は、内扉駆動部6により、図13に示すように、内扉112を僅かに開状態とする処理を行う。すなわち、載置部116の奥側端部を清掃しやすいように、内扉112を僅かに開状態とする。
【0076】
ステップST2において、制御部1は、タイマーをスタートし、清掃モードの開始時からの時間を計時する処理を行う。例えば、清掃モード開始から、清掃モード終了までの時間が、例えば10秒等、極度に短い場合に、載置部を清掃していないと判別するためである。
【0077】
ステップST3において、制御部1は、表示操作部3の表示部に、例えば、清掃終了時に操作される「完了」のボタンを表示する処理を行い、「完了」のボタンが操作された場合、ステップST4の処理に進む。
【0078】
ステップST4において、制御部1は、安全検出センサ903としての光センサ9において、安全検出センサ903の発光部から出力された光が受光部で検出されたか否かを判別する。安全検出センサ903は、載置部116に設けられたPETセンサ901よりも手前側に配置されている。
また、制御部1は、安全検出センサ903としての光センサ9により、発光部から出力された光が受光部で検出された場合、つまり、清掃用布などの清掃道具により、発光部と受光部の間が遮蔽されない場合に、ステップST5の処理に進む。
また、制御部1は、安全検出センサ903としての光センサ9により、発光部から出力された光が受光部で検出されない場合、つまり、清掃用布などの清掃道具により、発光部と受光部の間が遮蔽されることにより、発光部から出力された光が受光部で検出されない場合に、ステップST6の処理に進む。
【0079】
ステップST5において、制御部1は、図15(a)に示すように、例えば「清掃を行ってください」などと表示操作部3の表示部に表示する処理を行い、清掃者等に清掃を促し、ステップST3の処理に進む。尚、制御部1は、図15(a)に示すように、強制終了ボタン(キャンセルボタンBT1)を表示操作部3の表示部に操作可能に表示する処理を行い、この強制終了ボタン(キャンセルボタンBT1)が操作された場合、清掃モードを強制終了し、第1のモードである通常処理モードに切り替える処理を行う。この強制終了ボタン(キャンセルボタンBT1)は、例えば、図15(a)に示す「清掃を行ってください」と表示部に表示している時に、次のお客様が来たときに操作されるボタンである。なお、キャンセルボタンBT1はハードウェアキーであってもよい。
制御部1は、ボタンBT1が操作された場合、記憶部に操作履歴として記憶してもよい。制御部1は、操作履歴に基づいて清掃者の評価する処理を行う。
【0080】
ステップST6において、制御部1は、PETセンサ901としての光センサ9において、発光部から出力された光が受光部で検出されたか否かを判別する。PETセンサ901は、図15に示すように、安全検出センサ903よりも奥側(後方側)、詳細には、載置部116の奥側(後方側)に設けられている。
制御部1は、PETセンサ901としての光センサ9により、発光部から出力された光が受光部で検出された場合、つまり、清掃用布などの清掃道具により、発光部と受光部の間が遮蔽されず、発光部から出力された光が受光部で検出された場合に、ステップST7の処理に進む。
また、制御部1は、PETセンサ901としての光センサ9により、発光部から出力された光が受光部で検出されない場合、つまり、清掃用布などの清掃道具により、発光部と受光部の間が遮蔽されることにより、発光部から出力された光が受光部で検出されない場合に、ステップST8の処理に進む。
なお、上記ステップST6では、制御部1は、PETセンサ901からの信号に基づいて、載置部116の奥側の清掃の有無を判断したが、容器検出センサ902からの信号に基づいて、載置部の奥側の清掃の有無を判断してもよいし、PETセンサ901、及び容器検出センサ902からの信号に基づいて、載置部116の奥側の清掃の有無を判断してもよい。
【0081】
ステップST7において、制御部1は、図15(b)に示すように、例えば、「載置部の奥まで清掃を行ってください」などと表示操作部3の表示部に表示する処理を行い、ステップST3の処理に進む。尚、制御部1は、図15(b)に示すように、強制終了ボタン(キャンセルボタンBT2)を表示操作部3の表示部に操作可能に表示する処理を行い、この強制終了ボタン(キャンセルボタンBT2)が操作された場合、清掃モードを強制終了し、第1のモードである通常処理モードに切り替える処理を行う。尚、上記ステップST5で説明したように、制御部1は、ボタンBT2が操作された場合、記憶部に操作履歴として記憶してもよい。制御部1は、操作履歴に基づいて清掃者を評価する処理を行う(例えば、評価値を算出する処理等)。
【0082】
ステップST8において、制御部1は、ロードセルなどの計量部7からの検出結果を示す信号に基づいて、載置部116の清掃の有無を判断する。詳細には、制御部1は、計量部7からの信号に基づいて、目量に変化があったか(回数)、または計量部7の目量の変化している時間に応じて、載置部116に対する清掃の有無を判断する。
つまり、制御部1が清掃の有無を判断するために、載置部116に対する清掃により計量部7に荷重が掛かり、または清掃していない場合、計量部7に対して所定の荷重が掛かからないことを利用している。
具体的には、制御部1は、例えば、計量部7による重量値(及び/又は重量値が変化している時間)が規定値より大きいと判断した場合に、ステップST9の処理に進み、計量部7による重量値(及び/又は重量値が変化している時間)が規定値以下の場合に、ステップST10の処理に進む。
【0083】
ステップST9において、制御部1は、タイマーにより計時していた清掃モード開始時からの経過時間が規定値(例えば、30秒など)より大きいか否かを判別し、規定値より大きい場合、ステップST12の処理に進み、規定値以下の場合に、載置部116の汚れを完全に清掃していないと判断し、ステップST10の処理に進む。
【0084】
ステップST10において、制御部1は、図15(c)に示すように、例えば「汚れは完全に取れましたか?」などと表示操作部3の表示部に表示する処理を行う。
【0085】
ステップST11において、制御部1は、図15(c)に示すように、例えば「はい」ボタンBT3、及び「いいえ」ボタンBT4を表示操作部3の表示部に操作可能に表示する処理を行い、「いいえ」ボタンBT4が操作された場合に、ステップST3の処理に進み、「はい」ボタンBT3が操作された場合に、ステップST12の処理に進む。
尚、ステップST11において、汚れが取れたか否かについて、清掃者による自己申告であったが、この実施形態に限られるものではなく、例えば、制御部1は、「はい」ボタンBT3が操作された場合、各検出部からの信号に基づいて、清掃が十分に行われたか否かを判断する処理を行い、清掃が十分に行われていないと判断した場合に、ステップST3の処理に進み、清掃が十分に行われていると判断した場合に、ステップST12の処理に進んでもよい。
また、上述したように、汚れが取れたか否かについて、清掃者による自己申告を、記憶部に操作履歴として記憶してもよい。制御部1は、操作履歴に基づいて清掃者を評価する処理を行う。
【0086】
ステップST12において、制御部1は、外扉駆動部5により外扉111を閉状態とする処理を行い、投入口を閉じる(クローズする)。また、制御部1は、内扉駆動部6により内扉112を閉状態とする処理を行う。
【0087】
ステップST13において、制御部1は、清掃モードを終了し、回収装置を通常処理モードに設定する。
【0088】
また、制御部1は、図16に示すように、ステップST3の次のステップST104において、例えば、載置部を撮像部により撮像し、得られた画像(又は動画)を解析処理し、清掃者により載置部が清掃されているか否かを判別し、清掃されたと判断した場合、ステップST12の処理に進み、清掃されていないと判断した場合に、清掃モードを終了せずに、ステップST104をループするように処理を行ってもよい。
なお、図16において、図14と同じ動作(ステップ)については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0089】
つまり、図16に示した例では、撮像部(カメラ)による撮像映像で実際に載置部が拭かれているかに基づいて判断している。また、撮像画像または他の汚れ検知センサーで、載置部の汚れを判断してもよい。また、制御部1は、清掃モードの前後の載置部の画像に基づいて、載置部の清掃の有無を判断してもよい。
また、制御部1は、予め記憶部に記憶されている載置部の基準画像と、清掃モード後の載置部の画像と比較することで、載置部に対する清掃の有無を判断してもよい。
また、制御部は、その清掃の有無の判断の結果、きれいに清掃されていない場合に、「きちんと清掃しなさい」などの警告画面を表示部に表示し、清掃者に警告してもよい。
【0090】
以上、説明したように、本発明の一実施形態に係る装置としての物品回収装置(空容器回収装置100など)は、物品が載置部116に載置され、所定の操作が行われる装置であって、清掃モードの場合、当該装置の清掃を促す旨を表示する表示部(表示操作部3)と、前記装置の清掃が行われたか否かを判定する制御部1の判定部101とを有する。
なお、本実施形態では、空容器回収装置100は、引出し100Cの鍵孔100rが操作され、引出し100Cが回収装置の本体部100Bから引き出し可能となった場合、制御部1は、清掃モードに設定する。
すなわち、清掃モードの場合、表示操作部3の表示部に清掃を促す旨の画像や文字等が表示され、判定部101は、空容器回収装置100の載置部116等の清掃が行われたか否かを判定するので、清掃が確実に行われているか否かを容易に確認可能である。
つまり、簡単な構成で、清掃が確実に行われているか否かを容易に確認可能な装置としての物品回収装置(空容器回収装置100など)を提供することができる。
【0091】
また、本発明の一実施形態に係る装置としての空容器回収装置100の判定部101は、清掃開始からの計測時間に基づいて、回収装置の載置部などの清掃が行われたか否かを判定する。
詳細には、例えば、制御部1の判定部101は、各種センサや計量部からの信号に基づいて、清掃開始時を特定し、その清掃開始時から清掃終了時までの計測時間を特定し、その計測時間に基づいて、その計測時間が規定時間未満の場合(例えば規定時間が1分)、清掃が行われていないと判別し、計測時間が規定時間以上の場合に、清掃が行われたと判別する。
すなわち、回収装置の載置部などの清掃が行われたか否かを容易に判別することができる。
【0092】
また、本発明の一実施形態に係る装置としての空容器回収装置100は、載置部116に一つ又は複数の検出部180(金属検出センサ8、光センサ9、計量部7、撮像部19など)を備えている。制御部1の判定部101は、一つ又は複数の検出部180の検出結果に応じて、載置部116の清掃が行われたか否かを判定する。
すなわち、載置部116に設けられた検出部180による検出結果に応じて、載置部116の清掃が行われたか否かを判定部101により判定されるので、簡単な構成で容易に清掃の有無を判定することができる。
また、詳細には、載置部116や容器投入部110等に、回収対象であるか非回収対象であるかを判別するのに用いられる検出手段(金属検出センサ8、光センサ9、計量部7、撮像部19など)が設けられており、この検出手段が、清掃モード時の載置部116に対する清掃の有無を判別するための検出部180を兼ねているので、新たにセンサや検出部を追加することなく、上記検出部180を備えた簡単な構造の回収装置100を提供することができる。
【0093】
また、本発明の一実施形態に係る装置としての物品回収装置(空容器回収装置100など)は、第1のモード(通常処理モード)と第2のモード(清掃モード)を有する、物品を載置部に載置して操作を行う装置であり、一つ又は複数の検出部180(金属検出センサ8、光センサ9、計量部7、撮像部19など)と、この装置を制御する制御部1とを備える。この制御部1は、第1のモード(通常処理モード)と第2のモード(清掃モード)における前記一つ又は複数の検出部の制御を異ならせる。
この制御部1は、例えば、施解錠検出部18からの信号や操作部(表示操作部3等)からの信号等に基づいて、第1のモード、又は第2のモードに切り替え、切り替えた第1のモード又は第2のモードに応じた制御を行う。また、制御部1による、一つ又は複数の検出部の制御を異ならせるとは、詳細には、制御部1は、第1のモード(通常処理モード)では、一つ又は複数の検出部180(金属検出センサ8、光センサ9、計量部7、撮像部19など)からの信号に基づいて、載置部に載置された物品が回収物であるか、又は非回収物であるかを判断し、判断の結果に基づいて物品を回収する処理、又は物品を回収しない非回収処理を行い、第2のモード(清掃モード)では、複数の検出部180(金属検出センサ8、光センサ9、計量部7、撮像部19など)からの信号に基づいて、載置部116の清掃が行われたか否かを判定部101により判定する処理を行う。
すなわち、第1のモード(通常処理モード)時に用いられる検出部180が、第2のモード(清掃モード)時の載置部116に対する清掃の有無を判別するための検出手段を兼ねているので、新たにセンサや検出部を追加することなく、上記検出部180を備えた簡単な構造の回収装置100を提供することができる。
【0094】
また、本発明の一実施形態に係る装置としての空容器回収装置100の検出部は、上述したように載置部116に載置された物品の質量を計量する計量部7を有する。制御部1の判定部101は、清掃モード時に、計量部7による目量の変化、又は目量の変化時間を含む計測結果に基づいて上記清掃の有無の判定を行う。
詳細には、判定部101は、清掃モード時に、計量部7としてのロードセル等からの信号に基づいて、具体的には、ロードセルからの信号により示される目量の変化の回数が規定数以上か、規定数未満かにより、または、目量の変化時間が規定値以上か規定値未満かにより、載置部116の清掃の有無を容易に判別することができる。
例えば、判定部101は、目量の変化の回数が規定数以上の場合に清掃有りと判別し、規定数未満の場合に清掃なしと判別する。
また、例えば、判定部101は、目量の変化時間が規定値以上の場合に清掃有りと判別し、規定値未満の場合に清掃なしと判別する。
また、判定部101は、計量部7による目量の変化の回数、及び目量の変化時間の組み合わせにより総合的に清掃の有無を判別してもよい。
すなわち、清掃モード時に、計量部7による目量の変化、又は目量の変化時間を含む計測結果に基づいて上記清掃の有無を容易に判定可能な、簡単な構成の物品回収装置(空容器回収装置100など)を提供することができる。
【0095】
また、本発明の一実施形態に係る装置としての物品回収装置(空容器回収装置100など)は、清掃モード時に、載置部116を撮像する撮像部19を有する。制御部1の判定部101は、撮像部19の撮像結果に基づいて、載置部116が清掃されたか否かを判定する。表示操作部3の表示部は、判定部101の判定結果に基づいた案内画像を表示する。詳細には、清掃モード時に、制御部1は、上記判定結果に基づいた案内画像を表示操作部3の表示部に表示する処理を行う。
例えば、撮像部19により得られた画像(動画でもよい)に基づいて画像処理等により、載置部116が清掃者により布などで清掃されたか否かを判定する。清掃モード時、制御部1は、清掃していないと判定した場合、掃除を促す案内画像を表示操作部3の表示部に表示する処理を行う。また、清掃モード時、制御部1は、清掃されていると判定した場合、掃除完了を示す案内画像を表示操作部3の表示部に表示する処理を行う。
すなわち、簡単な構成で、清掃が確実に行われているか否かを容易に確認可能な装置としての物品回収装置(空容器回収装置100など)を提供することができる。
【0096】
また、本発明の一実施形態に係る装置としての物品回収装置(空容器回収装置100など)は、清掃者の識別情報を取得する取得手段(リーダライタ17など)と、清掃者の識別情報と、清掃者の識別情報毎に、判定部101による清掃の判定結果を関連付けて記憶する記憶部2とを有する。なお、記憶部2に記憶されている情報は、店舗管理サーバ500や回収管理サーバ200等の外部のコンピュータの記憶部で記憶されていてもよい。
表示部(表示操作部3)は、取得手段により清掃者の識別情報が取得された場合、清掃者の識別情報に関連付けられている、判定部101による過去の判定結果に基づいて、清掃に関する情報を表示する。
すなわち、例えば、清掃者毎に清掃の判定結果が関連付けられて記憶部2に記憶されているので、制御部1は、この判定結果に基づいて、例えば、適切に清掃を行っていない清掃者に対して、次回清掃モード時に警告するなどの警告処理を行ってもよい。
また、回収装置100と通信可能な回収管理サーバ200は、清掃者の識別情報と、清掃者の識別情報毎に、判定部101による清掃の判定結果を関連付けて記憶してもよい。また、回収装置100と通信可能な回収管理サーバ200は、前回の清掃状況や、過去の履歴の積算から清掃レベルを記憶してもよい。回収管理サーバ200では、各回収装置100の清掃状況、及び清掃者の清掃履歴を容易に管理することができる。
【0097】
なお、取得手段は、カードリーダライタ(無線通信機能つきカードリーダライタ)に限られるものではなく、例えば、バーコード又は二次元コードなどのコード(清掃者の識別情報を示すコード)を読み取るコードリーダーであってもよい。また、取得手段は、顔認証システムや、指紋認証装置、スマートフォンなどの生体認証システムを利用したものであってもよく、清掃者の識別情報を特定することができればよい。
【0098】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
【0099】
上述した本発明の実施形態に係る空容器回収装置は、空容器を減容する減容部(減容機構)を備えていたが、この実施形態に限られるものではなく、例えば、減容機構を備えず、投入された回収対象物の空容器をそのままの状態で回収してもよい。
【0100】
上述した実施形態では、空容器回収装置は、PETボトルなどの空容器を回収したが、アルミ缶やスチール缶などを回収する構成であってもよく、PETボトル、アルミ缶、スチール缶の回収を兼用した装置であってもよい。
【0101】
また、本発明に係る物品回収装置は、容器減容装置や容器回収装置に採用してもよい。
【0102】
また、本発明は、物品回収装置や空容器回収装置に限られるものではなく、例えば、上記本発明に係る装置を有する包装装置であって、載置部に載置された被包装物を包装する包装部を有する包装装置であってもよい。
また、本発明は、上記本発明に係る装置を有するはかり付きプリンタであって、載置部に載置された物品を計量する計量部と、計量部による物品の計量結果に応じた印刷を行う印字部とを有するはかり付きプリンタであってもよい。
【符号の説明】
【0103】
2…記憶部
7…計量部(ロードセル等)
8…金属検出センサ
9…光センサ
17…リーダライタ(取得手段)
18…施解錠検出部
19…撮像部
100…空容器回収装置(装置又は物品回収装置)
100B…本体部(回収装置の本体部)
101…判定部
111…外扉
112…内扉
116…載置部
180…検出部
901…PETセンサ(光センサ)
902…容器検出センサ(光センサ)
903…安全検出センサ(光センサ)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図16