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特許7186308ランダムアクセスリソース配置方法、装置及び基地局
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-30
(45)【発行日】2022-12-08
(54)【発明の名称】ランダムアクセスリソース配置方法、装置及び基地局
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20221201BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20221201BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20221201BHJP
【FI】
H04W72/04 137
H04W72/04 136
H04W74/08
H04W72/12 150
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021554390
(86)(22)【出願日】2019-12-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-06
(86)【国際出願番号】 CN2019128140
(87)【国際公開番号】W WO2020199679
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2021-09-09
(31)【優先権主張番号】201910249197.5
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521126829
【氏名又は名称】ベイジン・ユニソック・コミュニケーションズ・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100124039
【弁理士】
【氏名又は名称】立花 顕治
(74)【代理人】
【識別番号】100210251
【弁理士】
【氏名又は名称】大古場 ゆう子
(72)【発明者】
【氏名】高 ▲シン▼航
(72)【発明者】
【氏名】徐 志昆
【審査官】久松 和之
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-520366(JP,A)
【文献】CATT,Discussion on Channel Structure for 2-Step RACH,3GPP TSG RAN WG1 #96 R1-1902027,2019年02月16日
【文献】ZTE,Summary of 7.2.1.1 Channel Structure for Two-step RACH,3GPP TSG RAN WG1 #96 R1-1903435,2019年03月03日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局に用いられるランダムアクセスリソース配置方法であって、
各RACH周期内の各同一時間領域の全てのRO(RACH Occasion)或いはRACHスロットにおける全てのROによるプリアンブル伝送に関連付けられるデータ伝送に必要なPOリソースプールであってデータ伝送リソースPO(PUSCH Occasion)を1つ又は複数含むPOリソースプールを配置するステップと、
各RO上のプリアンブルとPOとの連続的なマッピングを前記POリソースプール内で行うステップと、
これらのROで伝送されたプリアンブルを全部マッピングすることができない残りのPOが前記POリソースプール内に存在する場合に、前記残りのPOを、プリアンブルとマッピングしなくなる無効なPOとして設定するステップと、を含むことを特徴とするランダムアクセスリソース配置方法。
【請求項2】
前記各RACH周期内の各同一時間領域の全てのRO或いはRACHスロットにおける全てのROによるプリアンブル伝送に関連付けられるデータ伝送に必要なPOリソースプールを配置するステップは、同一時間領域の全てのROに関連付けられるPOセットが1つのPOリソースプールとなるように、同一時間領域の全てのROを単位としてPOリソースプールを配置することを含み、前記POリソースプール内のPOは、ROにおいて伝送されたプリアンブルに関連付けられ、前記POリソースプールの数は、RACH周期内の時間領域ROの数に等しいことを特徴とする請求項1に記載のランダムアクセスリソース配置方法。
【請求項3】
前記各RACH周期内の各同一時間領域の全てのRO或いはRACHスロットにおける全てのROによるプリアンブル伝送に関連付けられるデータ伝送に必要なPOリソースプールを配置するステップは、同一RACHスロット内の全てのROを単位としてPOリソースプールを配置することを含み、前記POリソースプール内のPOは、ROにおいて伝送されたプリアンブルに関連付けられ、前記POリソースプールの数は、RACH周期内のRACHスロットの数に等しいことを特徴とする請求項1に記載のランダムアクセスリソース配置方法。
【請求項4】
前記各RACH周期内の各同一時間領域の全てのRO或いはRACHスロットにおける全てのROによるプリアンブル伝送に関連付けられるデータ伝送に必要なPOリソースプールを配置するステップは、時間領域POリソースセットを配置し、前記時間領域POリソースセットの周波数領域方向における重複の数を指示することを含み、周波数領域PO同士は、連続的又は非連続的であり得ることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のランダムアクセスリソース配置方法。
【請求項5】
前記各RO上のプリアンブルとPOとの連続的なマッピングを前記POリソースプール内で行うステップは、
各リソースプール内において、まず同一時間領域の全てのRO、次に異なる時間領域の全てのROという順番、又は、まず同一周波数領域の全てのRO、次に異なる周波数領域の全てのROという順番で、マッピング関係及びプリアンブルインデックスに基づいて、複数種の方式のうちの1種を用いてマッピングを行うことを含み、
前記複数種の方式は、
最初にリソースプール内の1番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿ってリソースプール周波数領域終了位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿ってマッピングを行い、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで継続する方式と、
最初にリソースプール内の1番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿ってリソースプール時間領域終了位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿ってマッピングを行い、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで継続する方式と、
最初にリソースプール内の1番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿って指定の周波数領域位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿って指定の周波数領域位置まで1番目のRO上のプリアンブルの関連するPOへのマッピングを完了し、更に周波数領域方向の同様なマッピング原則に従って2番目のRO上のプリアンブルを関連するPOにマッピングし、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで継続する方式と、
最初にリソースプール内の1番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿って指定の時間領域位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿って指定の時間領域位置まで1番目のRO上のプリアンブルの関連するPOへのマッピングを完了し、更に時間領域方向の同様なマッピング原則に従って2番目のRO上のプリアンブルを関連するPOにマッピングし、時間領域方向のマッピングが完了されてから周波数領域方向に沿ってマッピングし、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで継続する方式と、
最初に時間領域次に周波数領域或いは最初に周波数領域次に時間領域という順番で、リソースプール内の異なるRO上の同じプリアンブルを関連するPOにマッピングし、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで、プリアンブルインデックスに応じて順次マッピングする方式と、を含むことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のランダムアクセスリソース配置方法。
【請求項6】
前記ランダムアクセスリソース配置方法は、
指示されたPOリソースと、基地局によって配置された下りリソース又は他の役割を果たす上りリソースとが衝突した場合に、対応するPOを無効なPOと設定し、前記無効なPOをスキップして、リソースプール内のROで伝送されたプリアンブルのマッピングを行うステップ、又は、
対応するPOにおいて伝送されたデータに対してレートマッチング若しくはpuncture操作を行うステップを更に含むことを特徴とする請求項5に記載のランダムアクセスリソース配置方法。
【請求項7】
前記対応するPOを無効なPOと設定し、前記無効なPOをスキップして、リソースプール内のROで伝送されたプリアンブルのマッピングを行うステップは、
前記無効なPOを番号付けせず、実際に利用可能なPOインデックスを連続的にすること、又は、
配置された全てのPOを連続的に番号付けし、無効なPO番号をスキップして、実際に利用可能なPO番号を非連続的にすることを含むことを特徴とする請求項6に記載のランダムアクセスリソース配置方法。
【請求項8】
基地局におけるランダムアクセスリソース配置装置であって、
各RACH周期内の各同一時間領域の全てのRO或いはRACHスロットにおける全てのROによるプリアンブル伝送に関連付けられるデータ伝送に必要なPOリソースプールであって、データ伝送リソースPOを1つ又は複数含むPOリソースプールを配置するための第1配置手段と、
各RO上のプリアンブルとPOとの連続的なマッピングを前記POリソースプール内で行うためのマッピング手段と、
これらのROで伝送されたプリアンブルを全部マッピングすることができない残りのPOが前記POリソースプール内に存在する場合に、前記残りのPOを、プリアンブルとマッピングしなくなる無効なPOとして設定するための第2配置手段と、を備えることを特徴とするランダムアクセスリソース配置装置。
【請求項9】
前記第1配置手段は、同一時間領域の全てのROに関連付けられるPOセットが1つのPOリソースプールとなるように、同一時間領域の全てのROを単位としてPOリソースプールを配置し、前記POリソースプール内のPOは、ROにおいて伝送されたプリアンブルに関連付けられ、前記POリソースプールの数は、RACH周期内の時間領域ROの数に等しいことを特徴とする請求項8に記載のランダムアクセスリソース配置装置。
【請求項10】
前記第1配置手段は、同一RACHスロット内の全てのROを単位としてPOリソースプールを配置し、前記POリソースプール内のPOは、ROにおいて伝送されたプリアンブルに関連付けられ、前記POリソースプールの数は、RACH周期内のRACHスロットの数に等しいことを特徴とする請求項8に記載のランダムアクセスリソース配置装置。
【請求項11】
前記第1配置手段は、時間領域POリソースセットを配置し、前記時間領域POリソースセットの周波数領域方向における重複の数を指示し、周波数領域PO同士は、連続的又は非連続的であり得ることを特徴とする請求項8から10の何れか一項に記載のランダムアクセスリソース配置装置。
【請求項12】
前記マッピング手段は、各リソースプール内において、まず同一時間領域の全てのRO、次に異なる時間領域の全てのROという順番、又は、まず同一周波数領域の全てのRO、次に異なる周波数領域の全てのROという順番で、マッピング関係及びプリアンブルインデックスに基づいて、以下の複数種の方式のうちの1種を用いてマッピングを行い、
前記複数種の方式は、
最初にリソースプール内の1番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿ってリソースプール周波数領域終了位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿ってマッピングを行い、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで継続する方式と、
最初にリソースプール内の1番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿ってリソースプール時間領域終了位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿ってマッピングを行い、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで継続する方式と、
最初にリソースプール内の1番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿って指定の周波数領域位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿って指定の周波数領域位置まで1番目のRO上のプリアンブルの関連するPOへのマッピングを完了し、更に周波数領域方向の同様なマッピング原則に従って2番目のRO上のプリアンブルを関連するPOにマッピングし、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで継続する方式と、
最初にリソースプール内の1番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿って指定の時間領域位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿って指定の時間領域位置まで1番目のRO上のプリアンブルの関連するPOへのマッピングを完了し、更に時間領域方向の同様なマッピング原則に従って2番目のRO上のプリアンブルを関連するPOにマッピングし、時間領域方向のマッピングが完了されてから周波数領域方向に沿ってマッピングし、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで継続する方式と、
最初に時間領域次に周波数領域或いは最初に周波数領域次に時間領域という順番で、リソースプール内の異なるRO上の同じプリアンブルを関連するPOにマッピングし、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで、プリアンブルインデックスに応じて順次マッピングする方式と、を含むことを特徴とする請求項8から10の何れか一項に記載のランダムアクセスリソース配置装置。
【請求項13】
前記ランダムアクセスリソース配置装置は、
指示されたPOリソースと、基地局によって配置された下りリソース又は他の役割を果たす上りリソースとが衝突した場合に、対応するPOを無効なPOと設定し、前記無効なPOをスキップして、リソースプール内のROで伝送されたプリアンブルのマッピングを行うための第1処理手段と、
対応するPOにおいて伝送されたデータに対してレートマッチング若しくはpuncture操作を行うための第2処理手段と、を更に備えることを特徴とする請求項12に記載のランダムアクセスリソース配置装置。
【請求項14】
前記第1処理手段は、
前記無効なPOを番号付けせず、実際に利用可能なPOインデックスを連続的にし、又は、
配置された全てのPOを連続的に番号付けし、無効なPO番号をスキップして、実際に利用可能なPO番号を非連続的にすることを特徴とする請求項13に記載のランダムアクセスリソース配置装置。
【請求項15】
請求項8から14の何れか一項に記載のランダムアクセスリソース配置装置を備えることを特徴とする基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信技術分野に関し、特にランダムアクセスリソース配置方法、装置及び基地局に関する。
【背景技術】
【0002】
NR(New Radio、ニューラジオ)は、4ステップのRACH(Random Access Channel、ランダムアクセスチャネル)の競合アクセスをサポートし、初期アクセスを完了したり上り同期を取ったりする。図1に示すように、4ステップのランダムアクセス手順は、具体的に以下のステップを含む。
【0003】
第1ステップでは、プリアンブル伝送を行う。UE(User Equipment、ユーザ機器)は、基地局によって配置されたPRACH(Physical Random Access Channel、物理ランダムアクセスチャネル)リソースを基に、最良の下りビームに関連するPRACHリソースにおいて、1つのプリアンブル(最大64個のプリアンブルまで配置可能である)を選択してMsg1伝送を行い、基地局は、受信されたプリアンブルに基づいて、UEによる上り伝送に必要なタイミングアドバンスの調整量を特定し、第2ステップのランダムアクセス応答メッセージによってUEへ指示する。
【0004】
第2ステップでは、ランダムアクセス応答を受信する。UEは、プリアンブルの送信が所在する時間周波数領域リソース位置に基づいて、Msg2を受信するスクランブルRA-RNTI(Random Access Radio Network Temporary Identity、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子)を特定し、RA-RNTIによってPDCCH(Physical Downlink Control Channel、物理下り制御チャネル)をスクランブルすることで、プリアンブルに対応するMsg2伝送リソースを指示する。ただし、Msg2には、1つのUEの一時識別子と、UEによる第3ステップのMsg3伝送に必要な時間周波数領域リソース位置とが更に割り当てられる。
【0005】
第3ステップでは、第1回の上りデータスケジューリング伝送を行う。Msg2で指示された時間周波数リソース位置に基づいてMsg3の伝送を行う。Msg3は、CCCH SDU(Common Control Channel Service Data Unit、共通制御チャネルサービスデータユニット)又はC-RNTI(Cell Radio Network Temporary Identify、セル無線ネットワーク一時識別子)MAC CEであってもよく、含まれる1つのUE IDは、乱数又は基地局からUEへ割り当てられた1つのIDであってもよい。
【0006】
第4ステップでは、競合解決を行う。UEは、Msg2中の指示されたUE一時識別子T C-RNTIに基づいて、当該識別子によってスクランブルされたPDCCHを受信してMsg4伝送リソース位置を取得してMsg4を受信する。Msg4は、MAC CEフォーマットにより、Msg3で伝送されたコンテンツの前48bitのコンテンツを指示する。当該前48bitのコンテンツは、Msg3に付加されるUE IDを含む。
【0007】
UEが4ステップのRACHを行う過程では、複数のUEが同じ時間周波数リソースRO(RACH Occasion)において同じプリアンブルを送信し、基地局がプリアンブルを受信したがどのUEであるかを認識できない場合が存在する。これらのUEは、何れも、基地局からフィードバックされたMsg2ランダムアクセス応答を受信できたが、基地局から自分へ送信されたものであるか否かを認識できない。そこで、これらのUEは、Msg2で指示された上り伝送リソースにおいて、自己識別子を含むUE IDのMsg3メッセージを送信する。また、複数のUEが同じリソースにおいてMsg3を送信したため、UE間で送信されたMsg3に衝突や干渉があり、基地局は、最終的に1つのみのUEから送信されたMsg3を受信し、その後、このUEについて対応するMsg4応答メッセージを送信する。Msg3を送信したUEが何れもMsg4を受信可能であるため、競合解決は、必要である。UEは、Msg4で指示されたUE IDに基づいて、自分によるRACH手順が成功したか否かを区分する。
【0008】
上記4ステップのRACHは、UEと基地局とが4ステップ相互作用して完了させる必要があり、遅延要求に敏感する端末にとって、遅延が長すぎる。全アクセスの遅延を低減するために、図2に示すように、元の4ステップのRACHを2ステップのRACHに強化し、元の4ステップのRACHにおけるMsg1及びMsg3を1つのメッセージMsgAとしてマージし、Msg2及びMsg4を1つのMsgBとしてマージする。MsgAは、4ステップのRACHにおけるMsg1/Msg3のコンテンツを少なくとも含み、MsgBは、4ステップのRACHにおけるMsg2/Msg4のコンテンツを少なくとも含む。MsgAにおけるデータ部分は、inactive(非アクティブ)状態において、データ長さが72bitsであり、他の状態においてデータ長さが56bitsである。
【0009】
通常の場面では、UEが上りデータを伝送しようとするとき、データ伝送に必要な時間周波数領域リソースを基地局へ要求する必要があり、基地局が要求を受信した後でUEへ上りリソースを割り当てる。
【0010】
UEによるデータ伝送遅延を低減するために、予備配置リソース指示案を導入する。基地局が予め配置するによって指示した特定の長さのデータ伝送に必要な時間周波数領域リソースセットは、リソースセットの所在する先頭無線フレーム、先頭サブフレーム、先頭スロット内の先頭シンボル、及び時間領域占有長さと周波数領域リソース、リソース周期を含み、幾つかの周期的なTDM(Time-Division Multiplexing、時分割多重化)分布を呈するリソースを形成する。UEは、データを伝送しようとするときに基地局へ要求する必要がなく、これらの予め配置された上りリソースにおいてデータ伝送を行うことが可能であり、データ伝送遅延を低減することができる。
【0011】
2ステップのRACHを行うUEは、まず、受信された下り信号強度に基づいてPRACH伝送用の時間周波数リソース(RO)を特定し、予め配置されたプリアンブルプールから1つの伝送すべきプリアンブルをランダムに選択するとともに、配置/予め配置されたPUSCH(Physical Uplink Shared Channel、物理上り共有チャネル)時間周波数リソースPO(PUSCH Occasion)において所要データ(アイドル状態/非アクティブ状態のUEは、制御データを伝送する必要があり、接続状態のUEは、一部のユーザデータを伝送可能である)を伝送するため、プリアンブルをデータ伝送に必要な時間周波数リソースに関連付けさせる必要がある。このように、UEがプリアンブルを選択した後でどのリソースにおいて所要データを伝送したかを把握可能であることは、確保される。1つのデータ伝送に必要な時間周波数リソースは、POと定義される。各ROにおける各プリアンブルに関連付けられるPOを如何に配置するか、及び、プリアンブルとPOとのマッピングを如何に特定するかは、解決すべき問題となる。
【0012】
予め配置されたリソース指示方法に基づいて2ステップのRACHにおけるデータ伝送に必要なリソースを配置する際に、従来の配置方法において、1回ではTDMのPOリソースしか配置できず、これらのPOをプリアンブルにマッピングする必要があり、幾つかのPOにおいてデータ伝送遅延が非常に大きい。複数回の配置を行って異なる周波数領域方向をカバーすると、ネットワークシグナリングオーバーヘッドが増大する。また、1つのROを単位としてPOリソースプールを配置すると、ROにおける全ての競合プリアンブルをPOにマッピングする必要がある。当該RO上における2ステップのRACHの利用可能なプリアンブルを全部マッピングすることができないPOが残ったときに、何れの同一時間領域のROにおいても同じ位置のPOが残る。このように、周期内の全てのROに関連付けられたPOリソースプール中の残るPOは、分散型リソースを形成し、リソース利用率を低下させてしまった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明に係るランダムアクセスリソース配置方法、装置及び基地局は、ネットワークシグナリングオーバーヘッドを低減可能であるとともに、リソースの利用率を向上させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0014】
第1態様において、本発明は、ランダムアクセスリソース配置方法を提供する。前記方法は、基地局に用いられ、
各RACH周期内の各同一時間領域の全てのRO或いはRACHスロットにおける全てのROによるプリアンブル伝送に関連付けられるデータ伝送に必要なPOリソースプールであって、データ伝送リソースPOを1つ又は複数含むPOリソースプールを配置するステップと、
各RO上のプリアンブルとPOとの連続的なマッピングを前記POリソースプール内で行うステップと、
これらのROで伝送されたプリアンブルを全部マッピングすることができない残りのPOが前記POリソースプール内に存在する場合に、前記残りのPOを、プリアンブルとマッピングしなくなる無効なPOとして設定するステップと、を含む。
【0015】
好ましくは、前記各RACH周期内の各同一時間領域の全てのRO或いはRACHスロットにおける全てのROによるプリアンブル伝送に関連付けられるデータ伝送に必要なPOリソースプールを配置するステップは、同一時間領域の全てのROに関連付けられるPOセットが1つのPOリソースプールとなるように、同一時間領域の全てのROを単位としてPOリソースプールを配置することを含み、前記POリソースプール内のPOは、ROにおいて伝送されたプリアンブルに関連付けられ、前記POリソースプールの数は、RACH周期内の時間領域ROの数に等しい。
【0016】
好ましくは、前記各RACH周期内の各同一時間領域の全てのRO或いはRACHスロットにおける全てのROによるプリアンブル伝送に関連付けられるデータ伝送に必要なPOリソースプールを配置するステップは、同一RACHスロット内の全てのROを単位としてPOリソースプールを配置することを含み、前記POリソースプール内のPOは、ROにおいて伝送されたプリアンブルに関連付けられ、前記POリソースプールの数は、RACH周期内のRACHスロットの数に等しい。
【0017】
好ましくは、前記各RACH周期内の各同一時間領域の全てのRO或いはRACHスロットにおける全てのROによるプリアンブル伝送に関連付けられるデータ伝送に必要なPOリソースプールを配置するステップは、時間領域POリソースセットを配置し、前記時間領域POリソースセットの周波数領域方向における重複の数を指示することを含み、周波数領域PO同士は、連続的又は非連続的であり得る。
【0018】
好ましくは、前記各RO上のプリアンブルとPOとの連続的なマッピングを前記POリソースプール内で行うステップは、各リソースプール内において、まず同一時間領域の全てのRO、次に異なる時間領域の全てのROという順番、又は、まず同一周波数領域の全てのRO、次に異なる周波数領域の全てのROという順番で、マッピング関係及びプリアンブルインデックスに基づいて、複数種の方式のうちの1種を用いてマッピングを行うことを含み、前記複数種の方式は、
最初にリソースプール内の1番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿ってリソースプール周波数領域終了位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿ってマッピングを行い、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで継続する方式と、
最初にリソースプール内の1番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿ってリソースプール時間領域終了位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿ってマッピングを行い、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで継続する方式と、
最初にリソースプール内の1番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿って指定の周波数領域位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿って指定の周波数領域位置まで1番目のRO上のプリアンブルの関連するPOへのマッピングを完了し、更に周波数領域方向の同様なマッピング原則に従って2番目のRO上のプリアンブルを関連するPOにマッピングし、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで継続する方式と、
最初にリソースプール内の1番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿って指定の時間領域位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿って指定の時間領域位置まで1番目のRO上のプリアンブルの関連するPOへのマッピングを完了し、更に時間領域方向の同様なマッピング原則に従って2番目のRO上のプリアンブルを関連するPOにマッピングし、時間領域方向のマッピングが完了されてから周波数領域方向に沿ってマッピングし、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで継続する方式と、
最初に時間領域次に周波数領域或いは最初に周波数領域次に時間領域という順番で、リソースプール内の異なるRO上の同じプリアンブルを関連するPOにマッピングし、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで、プリアンブルインデックスに応じて順次マッピングする方式と、を含む。
【0019】
好ましくは、前記方法は、
指示されたPOリソースと、基地局によって配置された下りリソース又は他の役割を果たす上りリソースとが衝突した場合に、対応するPOを無効なPOと設定し、前記無効なPOをスキップして、リソースプール内のROで伝送されたプリアンブルのマッピングを行うステップ、又は、
対応するPOにおいて伝送されたデータに対してレートマッチング若しくはpuncture操作を行うステップを更に含む。
【0020】
好ましくは、前記対応するPOを無効なPOと設定し、前記無効なPOをスキップして、リソースプール内のROで伝送されたプリアンブルのマッピングを行うステップは、
前記無効なPOを番号付けせず、実際に利用可能なPOインデックスを連続的にすること、又は、
配置された全てのPOを連続的に番号付けし、無効なPO番号をスキップして、実際に利用可能なPO番号を非連続的にすることを含む。
【0021】
第2態様において、本発明は、ランダムアクセスリソース配置装置を提供する。前記装置は、基地局におけるものであり、
各RACH周期内の各同一時間領域の全てのRO或いはRACHスロットにおける全てのROによるプリアンブル伝送に関連付けられるデータ伝送に必要なPOリソースプールであって、データ伝送リソースPOを1つ又は複数含むPOリソースプールを配置するための第1配置手段と、
各RO上のプリアンブルとPOとの連続的なマッピングを前記POリソースプール内で行うためのマッピング手段と、
これらのROで伝送されたプリアンブルを全部マッピングすることができない残りのPOが前記POリソースプール内に存在する場合に、前記残りのPOを、プリアンブルとマッピングしなくなる無効なPOとして設定するための第2配置手段と、を備える。
【0022】
好ましくは、前記第1配置手段は、同一時間領域の全てのROに関連付けられるPOセットが1つのPOリソースプールとなるように、同一時間領域の全てのROを単位としてPOリソースプールを配置し、前記POリソースプール内のPOは、ROにおいて伝送されたプリアンブルに関連付けられ、前記POリソースプールの数は、RACH周期内の時間領域ROの数に等しい。
【0023】
好ましくは、前記第1配置手段は、時間領域POリソースセットを配置し、前記時間領域POリソースセットの周波数領域方向における重複の数を指示し、周波数領域PO同士は、連続的又は非連続的であり得る。
【0024】
好ましくは、前記第1配置手段は、同一RACHスロット内の全てのROを単位としてPOリソースプールを配置し、前記POリソースプール内のPOは、ROにおいて伝送されたプリアンブルに関連付けられ、前記POリソースプールの数は、RACH周期内のRACHスロットの数に等しい。
【0025】
好ましくは、前記マッピング手段は、各リソースプール内において、まず同一時間領域の全てのRO、次に異なる時間領域の全てのROという順番、又は、まず同一周波数領域の全てのRO、次に異なる周波数領域の全てのROという順番で、マッピング関係及びプリアンブルインデックスに基づいて、以下の複数種の方式のうちの1種を用いてマッピングを行い
前記複数種の方式は、
最初にリソースプール内の1番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿ってリソースプール周波数領域終了位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿ってマッピングを行い、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで継続する方式と、
最初にリソースプール内の1番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿ってリソースプール時間領域終了位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿ってマッピングを行い、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで継続する方式と、
最初にリソースプール内の1番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿って指定の周波数領域位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿って指定の周波数領域位置まで1番目のRO上のプリアンブルの関連するPOへのマッピングを完了し、更に周波数領域方向の同様なマッピング原則に従って2番目のRO上のプリアンブルを関連するPOにマッピングし、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで継続する方式と、
最初にリソースプール内の1番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿って指定の時間領域位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿って指定の時間領域位置まで1番目のRO上のプリアンブルの関連するPOへのマッピングを完了し、更に時間領域方向の同様なマッピング原則に従って2番目のRO上のプリアンブルを関連するPOにマッピングし、時間領域方向のマッピングが完了されてから周波数領域方向に沿ってマッピングし、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで継続する方式と、
最初に時間領域次に周波数領域或いは最初に周波数領域次に時間領域という順番で、リソースプール内の異なるRO上の同じプリアンブルを関連するPOにマッピングし、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで、プリアンブルインデックスに応じて順次マッピングする方式と、を含む。
【0026】
好ましくは、前記装置は、
指示されたPOリソースと、基地局によって配置された下りリソース又は他の役割を果たす上りリソースとが衝突した場合に、対応するPOを無効なPOと設定し、前記無効なPOをスキップして、リソースプール内のROで伝送されたプリアンブルのマッピングを行うための第1処理手段と、
対応するPOにおいて伝送されたデータに対してレートマッチング若しくはpuncture操作を行うための第2処理手段と、を更に備える。
【0027】
好ましくは、前記第1処理手段、前記無効なPOを番号付けせず、実際に利用可能なPOインデックスを連続的にし、又は、配置された全てのPOを連続的に番号付けし、無効なPO番号をスキップして、実際に利用可能なPO番号を非連続的にする。
【0028】
第3態様において、本発明は、基地局を提供する。前記基地局は、上記ランダムアクセスリソース配置装置を備える。
【発明の効果】
【0029】
本発明の実施例に係るランダムアクセスリソース配置方法、装置及び基地局では、基地局が、各RACH周期内の各同一時間領域の全てのRO或いはRACHスロットにおける全てのROによるプリアンブル伝送に関連付けられるデータ伝送に必要な、データ伝送リソースPOを1つ又は複数含むPOリソースプールを配置し、各RO上のプリアンブルとPOとの連続的なマッピングを前記POリソースプール内で行い、これらのROで伝送されたプリアンブルを全部マッピングすることができない残りのPOが前記POリソースプール内に存在する場合に、前記残りのPOを、プリアンブルとマッピングしなくなる無効なPOとして設定するため、ネットワークシグナリングオーバーヘッドを低減可能であるとともに、リソースの利用率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】従来技術における4ステップのランダムアクセス手順の模式的なフローチャートである。
図2】2ステップのランダムアクセス手順の模式的なフローチャートである。
図3】本発明の実施例に係るランダムアクセスリソース配置方法のフローチャートである。
図4】本発明の実施例に係る同一時間領域の全てのROに関連付けられたPOセットを1つのリソースプールとする模式図である。
図5】本発明の実施例に係る同一RACHスロット内の全てのROに関連付けられたPOセットを1つのリソースプールとする模式図である。
図6】本発明の実施例に係るPRACHの配置模式図である。
図7】本発明の実施例に係るスロット内のRO番号の模式図である。
図8】本発明の実施例1におけるRACH slot4に関連付けられたPOリソースプールの配置模式図である。
図9】本発明の実施例1におけるRACH slot9に関連付けられたPOリソースプールの配置模式図である。
図10】本発明の実施例2におけるslot4を例とするRO模式図である。
図11】本発明の実施例2におけるslot4を例とするリソースプール内のRO、プリアンブル及びPOのマッピング関係の模式図である。
図12】本発明の実施例3におけるslot4を例とするリソースプール内のRO、プリアンブル及びPOのマッピング関係の模式図である。
図13】本発明の実施例4におけるリソースプール内のRO、プリアンブル及びPOのマッピング関係の模式図である。
図14】本発明の実施例5におけるリソースプール内のRO、プリアンブル及びPOのマッピング関係の模式図である。
図15】本発明の実施例6におけるリソースプール内のRO、プリアンブル及びPOのマッピング関係の模式図である。
図16】本発明の実施例6におけるリソースプール内のRO、プリアンブル及びPOのマッピング関係の模式図である。
図17】本発明の実施例に係るランダムアクセスリソース配置装置の構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の実施例の目的、技術案及びメリットがより明瞭になるように、以下では、本発明の実施例における図面を組み合わせて本発明の実施例における技術案を明瞭で完全に記述する。明らかに、記述される実施例は、単に本発明の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本発明における実施例に基づいて当業者が進歩性に値する労働を掛けずに得た全ての他の実施例は、何れも本発明の保護範囲に含まれる。
【0032】
本発明の実施例は、ランダムアクセスリソース配置方法を提供する。前記方法は、基地局に用いられ、図3に示すように、以下のステップを含む。
【0033】
S31では、各RACH周期内の各同一時間領域の全てのRO或いはRACHスロットにおける全てのROによるプリアンブル伝送に関連付けられるデータ伝送に必要なPOリソースプールを配置し、前記POリソースプールは、データ伝送リソースPOを1つ又は複数含む。
【0034】
S32では、各RO上のプリアンブルとPOとの連続的なマッピングを前記POリソースプール内で行う。
【0035】
S33では、これらのROで伝送されたプリアンブルを全部マッピングすることができない残りのPOが前記POリソースプール内に存在する場合に、前記残りのPOを、プリアンブルとマッピングしなくなる無効なPOとして設定する。
【0036】
本発明の実施例に係るランダムアクセスリソース配置方法では、基地局が、各RACH周期内の各同一時間領域の全てのRO或いはRACHスロットにおける全てのROによるプリアンブル伝送に関連付けられるデータ伝送に必要な、データ伝送リソースPOを1つ又は複数含むPOリソースプールを配置し、各RO上のプリアンブルとPOとの連続的なマッピングを前記POリソースプール内で行い、これらのROで伝送されたプリアンブルを全部マッピングすることができない残りのPOが前記POリソースプール内に存在する場合に、前記残りのPOを、プリアンブルとマッピングしなくなる無効なPOとして設定するため、ネットワークシグナリングオーバーヘッドを低減可能であるとともに、リソースの利用率を向上させることができる。
【0037】
以下では、本発明のランダムアクセスリソース配置方法を詳細に説明する。
【0038】
本発明の実施例におけるリソースプールは、POの集合を示し、データを伝送するために用いられる。リソースプール内の各POは、1つずつのプリアンブルに関連付ける必要がある。
【0039】
基地局は、RACH周期内の1グループ又は複数グループの2ステップRACH ROsへ幾つかの時間領域POリソースを予約し、周波数領域において指示された1つ又は複数の周波数領域POへの連続的なマッピングを行い、対応するこれらのリソースにおいてグループ内のROで伝送された2ステップRACH用の競合プリアンブル(つまり、全部マッピングされるまで、マッピング時にマッピングするPOが連続しない場面が現れないようにする)を連続的にマッピングする。グループ内RO上の2ステップのRACHの利用可能なプリアンブルを全部マッピングすることができないPOが残った場合に、対応するPOを、プリアンブルのマッピングを行わなくなる無効なPOとする。
【0040】
案一:同一時間領域の全てのROを単位としてPOリソースプールを予約し、同一時間領域の全てのROに関連付けられるPOセットは、1つのリソースプールと定義され、リソースプール内のPOは、これらのROで伝送されたプリアンブルに関連付ける必要があり、RACH周期内の時間領域ROの数に応じて、基地局は、図4に示すように、同数のリソースプールを配置する。
【0041】
案二:同一RACHスロット内の全てのROを単位としてPOリソースプールを予約し、リソースプール内のPOは、これらのROで伝送されたプリアンブルに関連付ける必要があり、RACH周期内のRACHスロットの数に応じて、図5に示すように、基地局は、同数のリソースプールを配置する。
【0042】
更に、指示されたPOリソースと、基地局によって配置された下りリソース又は他の役割を果たす上りリソース(例えば、SRS、configured grantであり、4ステップのRACHのRO等のみに用いられる)とが衝突した場合に、2種の解決案がある。
【0043】
案一:対応するPOが無効なPOであると、対応するPOをスキップして、リソースプール内のROで伝送されたプリアンブルのマッピングを行う。
【0044】
実施例1では、当該POを番号付けしない。つまり、実際に利用可能なPOインデックスは、連続的である。
【0045】
実施例2では、配置された全てのPOを連続的に番号付けし、これらのPO番号をスキップする。つまり、実際に利用可能なPO番号は、非連続的であってもよい。
【0046】
案二:対応するPOにおいて伝送されたデータに対してレートマッチング若しくはpuncture操作を行う。
【0047】
具体的なステップは、下記のようになる。
【0048】
ステップ1では、リソースを予め配置する方式で時間領域におけるPOsの所在する位置を指示する。
【0049】
ステップ2では、基地局は、周波数領域において1つ又は複数の周波数領域リソースを連続的にマッピングするように指示することで周波数領域方向POsの所在する位置を取得する。1つのFDM(Frequency Division Multiplexing、周波数分割多重化)パラメータを配置してもよい。これらのリソースは、連続的又は非連続的であり得る。非連続的である場合に、非連続的な周波数領域間隔を指示する必要がある。
【0050】
ステップ3では、配置されたPOをプリアンブルに関連付けさせるために1つのリソースプールとして特定する。
【0051】
案1:同一時間領域の複数のROを単位としてPOリソースプールを予約し、同一時間領域の全てのROに関連付けられたPOセットを1つのリソースプールと定義し、リソースプール内のPOは、これらのROで伝送されたプリアンブルに関連付ける必要がある。RACH周期内の時間領域ROの数に応じて、基地局は、同数のリソースプールを配置する。
【0052】
案2:同一RACHスロット内の全てのROを単位としてPOリソースプールを予約し、リソースプール内のPOは、これらのROで伝送されたプリアンブルに関連付ける必要があり、RACH周期内のRACHスロットの数に応じて、基地局は、同数のリソースプールを配置する。
【0053】
ステップ4では、これらのPOリソースセットは、RACH周期に基づいて繰り返して現れる。
【0054】
ステップ5では、基地局は、プリアンブルとPOとのマッピング関係、例えば、一対一マッピング(プリアンブルとデータ伝送時間周波数領域リソースとが一対一でマッピングされ、各プリアンブルが1つの時間周波数領域リソースにマッピングされる)、一対多マッピング(各プリアンブルが複数の時間周波数領域リソースにマッピングされる)、多対一マッピング(複数のプリアンブルが1つの時間周波数領域リソースにマッピングされる)を指示する。各リソースプール内では、各リソースプール内においてまず同一時間領域の全てのRO、次に異なる時間領域の全てのROという順番、又は、まず同一周波数領域の全てのRO、次に異なる周波数領域の全てのROという順番で、マッピング関係及びプリアンブルインデックスに基づいて、下記方式の1つでマッピングを行う。
【0055】
方式1:最初にリソースプール内の1番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿ってリソースプール周波数領域終了位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿ってマッピングを行い、これをもって類推する。
【0056】
方式2:リソースプール内の1番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿ってリソースプール時間領域終了位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿ってマッピングを行い、これをもって類推する。
【0057】
方式3:最初にリソースプール内の1番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿って指定の周波数領域位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿って指定の周波数領域位置まで1番目のRO上のプリアンブルの関連するPOへのマッピングを完了し、更に周波数領域方向の同様なマッピング原則に従って2番目のRO上のプリアンブルを関連するPOにマッピングし、これをもって類推する。
【0058】
方式4:最初にリソースプール内の1番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿って指定の時間領域位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿って指定の時間領域位置まで1番目のRO上のプリアンブルの関連するPOへのマッピングを完了し、更に時間領域方向の同様なマッピング原則に従って2番目のRO上のプリアンブルを関連するPOにマッピングし、時間領域方向のマッピングが完了されてから周波数領域方向に沿ってマッピングし、これをもって類推する。
【0059】
方式5:最初に時間領域次に周波数領域或いは最初に周波数領域次に時間領域という順番で、リソースプール内の異なるRO上の同じプリアンブルを関連するPOにマッピングし、プリアンブルのインデックスに応じて順次マッピングする。
【0060】
ステップ6では、リソースプール内の全てのRO上のプリアンブルの関連するPOへのマッピングが完了された後、全部のプリアンブルをマッピングできない残りのPOが存在する場合に、無効なPOとし、プリアンブルのマッピングを行わなくなる。
【0061】
ステップ7では、指示されたPOリソースと基地局によって配置された下りリソース又は他の役割を果たす上りリソース(例えば、SRS、configured grantであり、4ステップのRACHのRO等のみに用いられる)とが衝突したが場合に、2種の解決案がある。
【0062】
案一:対応するPOが無効なPOであると、対応するPOをスキップして、リソースプール内のROで伝送されたプリアンブルのマッピングを行う。
【0063】
実施例1では、当該POを番号付けしない。つまり、実際に利用可能なPOインデックスは、連続的である。
【0064】
実施例2では、配置された全てのPOを連続的に番号付けし、これらのPO番号をスキップする。つまり、実際に利用可能なPO番号は、非連続的であってもよい。
【0065】
案二:対応するPOにおいて伝送されたデータに対してレートマッチング若しくはpuncture操作を行う。
【0066】
1つのプリアンブルが複数のデータ伝送時間周波数領域リソースにマッピングされたときに、UEは、選択したプリアンブルにマッピングされた複数のデータ伝送時間周波数領域リソースのうちの1つをデータ伝送用にランダムに選択し、1つ又は複数のプリアンブルが1つのデータ伝送時間周波数領域リソースにマッピングされたときに、UEは、選択したプリアンブルにマッピングされたデータ伝送時間周波数領域リソースにおいてデータを伝送する。
【0067】
以下では、具体的な実施例を用いて本発明のランダムアクセスリソース配置方法について詳細に説明する。
【0068】
図6に示すように、PRACH配置は、下記のようになる。
【0069】
TDD: FormatA1: prach-ConfigurationIndex=81、SCS=15kHz、RACH period =10ms、PRACH occasion offset=0、Subframe number: 4, 9、Start symbol index=0、PRACH slot number within a subframe=1、Number of time domain PRACH occasions within a RACH slot=6、PRACH duration=2。
【0070】
図6に示す配置から、以下のことは、得られる。
【0071】
RACH周期が10msであり、15kHzのSCSであり、RACHスロットがRACHサブフレームであり、周期内に2つのRACHスロットがあり、各RACHスロット内に6つの連続するROがあり、各RO時間領域長さが2つのsymbolsである。
【0072】
周波数領域方向においてRO配置パラメータ値が2である場合に、各RACHスロット内のRO数は、2*6=12個となる。1つのRACH周期内には、合計で2つのRACHスロットがあり、スロット内のRO番号は、図7に示される。
【0073】
実施例1
基地局は、以下のようにリソースプールを予め配置する。
【0074】
各無線フレームRACH slot4に関連付けられたPOリソースプールの配置は、図8に示される。
各無線フレームのサブフレーム5、6、7、8の合計4つの連続するスロットに配置されてもよく、各POが2つのsymbolを占め、各スロット内に5つの連続するPOがあると、時間領域方向において合計で4*5=20個のPOとなる。
【0075】
新たなパラメータXを導入すると、配置X=4は、これらのconfigured grantリソースの周波数領域方向における重複な回数を指示するために用いられる。周波数領域方向リソースが連続すると、周波数領域間隔を配置する必要がない。
【0076】
これらの配置により、各RACH slot4に関連付けられたPOリソースプールの大きさを20*4=80個のPOとして取得可能である。
【0077】
RACH slot9は、各無線フレームの最後のスロットであり、次の無線フレームは、下りサブフレームから開始する可能性がある。2ステップのRACHの遅延を低減するために、POリソースプールがROから遠く離れないほうがよい。したがって、図9に示すように、RACH slot9に関連付けられたPOリソースプールは、下記のように配置されてもよい。
各無線フレームのサブフレーム9は、先頭symbol3であり、持続時間が2つのsymbolであり、5つのPOが連続し、周波数領域重復y=16である。
【0078】
実施例2
プリアンブルとPOのマッピング関係は、下記のようになる。
【0079】
基地局は、マッピング関係を4対1として配置する。即ち、4つのプリアンブルは、1つのPOに関連付けられる。
リソースプール内では、1番目のROのプリアンブルから、POへのマッピングを行い、次に、同一時間領域の異なる周波数領域ROのプリアンブルから、POへのマッピングを開始し、その後、異なる時間領域ROのプリアンブルから、POへのマッピングを行う。
【0080】
競合プリアンブルは、24個と配置される。
1つのRO上のプリアンブルが関連付ける必要のあるPOは、24/4=6個となる。
RACHスロットのRO内のプリアンブルとPOとのマッピング関係は、slot4を例とし、
RO模式図は、図10に示される。
【0081】
図11は、リソースプール内のRO、プリアンブル及びPOのマッピング関係を示し、まず時間領域次に周波数領域のマッピングを行う。
【0082】
実施例3
本実施例は、図12に示すリソースプール内のRO、プリアンブル及びPOのマッピング関係を採用し、まず時間領域次に周波数領域のマッピングを行う。
【0083】
実施例4
図13に示すように、同一RO上のプリアンブルをマッピングしてから、ROインデックスに応じて、異なるRO上のプリアンブルをマッピングする。
【0084】
例えば、同じ時間領域のROセットに応じてPOリソースセットを配置する。例えば、周波数領域に合計で2つのROがあり、各RO上の2ステップRACHのためのプリアンブル数が12個であり、番号が0~11であり、各プリアンブルが2つのPOに関連付けられる。POリソースプールには、合計で72個のPOが配置され、番号が0~71であり、列で順次番号付けする。これにより、各RO上のプリアンブルに関連付けられるPO位置は、下記のようになる。
【0085】
RO0上のプリアンブル0をPO0、PO1にマッピングする。
RO0上のプリアンブル1をPO2、PO3にマッピングする。

RO0上のプリアンブル11をPO20、PO21にマッピングする。
RO1上のプリアンブル0をPO22、PO23にマッピングする。
RO1上のプリアンブル1をPO24、PO25にマッピングする。

RO1上のプリアンブル11をPO46、PO47にマッピングする。
【0086】
実施例5
図14に示すように、異なるRO上の同じプリアンブルをマッピングしてから、プリアンブルインデックスに応じて順次マッピングする。
【0087】
例えば、同じ時間領域のROセットに応じてPOリソースセットを配置する。例えば、周波数領域に合計で2つのROがあり、各ROごとに、2ステップRACHのためのプリアンブル数が12個であり、番号が0~11であり、各プリアンブルは、2つのPOに関連付けられる。POリソースプールには、合計で72個のPOが配置され、番号が0~71であり、列で順次番号付けする。これにより、各RO上のプリアンブルに関連付けられるPO位置は、下記のようになる。
【0088】
RO0上のプリアンブル0をPO0、PO1にマッピングする。
RO1上のプリアンブル0をPO2、PO3にマッピングする。
RO0上のプリアンブル1をPO4、PO5にマッピングする。
RO1上のプリアンブル1をPO6、PO7にマッピングする。

RO0上のプリアンブル11をPO44、PO45にマッピングする。
RO1上のプリアンブル11をPO46、PO47にマッピングする。
【0089】
実施例6
指示されたPOリソースと基地局によって配置された他の役割を果たす上りリソース(例えば、SRS、configured grantであり、4ステップのRACHのRO等のみに用いられる)とが衝突し、対応するPOが無効なPOである場合に、対応するPOをスキップして、グループ内ROで伝送されたプリアンブルのマッピングを行う。
【0090】
図15に示すように、当該POを番号付けしない。つまり、実際に利用可能なPOインデックスは、連続的である。
【0091】
実際に有効なPOインデックスは、PO0、PO1、PO2、PO3、PO4、PO5…となる。
【0092】
図16に示すように、配置された全てのPOを連続的に番号付けし、これらのPO番号をスキップする。つまり、実際に利用可能なPO番号は、非連続的であってもよい。
【0093】
実際に有効なPOインデックスは、PO0、PO1、PO2、PO3、PO5、PO6…となる。
【0094】
本発明の実施例は、ランダムアクセスリソース配置装置を更に提供する。前記装置は、基地局に位置し、図17に示すように、
各RACH周期内の各同一時間領域の全てのRO或いはRACHスロットにおける全てのROによるプリアンブル伝送に関連付けられるデータ伝送に必要なPOリソースプールであって、データ伝送リソースPOを1つ又は複数含むPOリソースプールを配置するための第1配置手段31と、
各RO上のプリアンブルとPOとの連続的なマッピングを前記POリソースプール内で行うためのマッピング手段32と、
これらのROで伝送されたプリアンブルを全部マッピングすることができない残りのPOが前記POリソースプール内に存在する場合に、前記残りのPOを、プリアンブルとマッピングしなくなる無効なPOとして設定するための第2配置手段33と、を備える。
【0095】
本発明の実施例に係るランダムアクセスリソース配置装置によると、基地局が、各RACH周期内の各同一時間領域の全てのRO或いはRACHスロットにおける全てのROによるプリアンブル伝送に関連付けられるデータ伝送に必要な、データ伝送リソースPOを1つ又は複数含むPOリソースプールを配置し、各RO上のプリアンブルとPOとの連続的なマッピングを前記POリソースプール内で行い、これらのROで伝送されたプリアンブルを全部マッピングすることができない残りのPOが前記POリソースプール内に存在する場合に、前記残りのPOを、プリアンブルとマッピングしなくなる無効なPOとして設定するため、ネットワークシグナリングオーバーヘッドを低減可能であるとともに、リソースの利用率を向上させることができる。
【0096】
好ましくは、前記第1配置手段31は、同一時間領域の全てのROに関連付けられるPOセットが1つのPOリソースプールとなるように、同一時間領域の全てのROを単位としてPOリソースプールを配置し、前記POリソースプール内のPOは、ROにおいて伝送されたプリアンブルに関連付けられ、前記POリソースプールの数は、RACH周期内の時間領域ROの数に等しい。好ましくは、前記第1配置手段31は、同一RACHスロット内の全てのROを単位としてPOリソースプールを配置し、前記POリソースプール内のPOは、ROにおいて伝送されたプリアンブルに関連付けられ、前記POリソースプールの数は、RACH周期内のRACHスロットの数に等しい。
【0097】
好ましくは、前記第1配置手段31は、時間領域POリソースセットを配置し、前記時間領域POリソースセットの周波数領域方向における重複の数を指示し、周波数領域PO同士は、連続的又は非連続的であり得る。
【0098】
好ましくは、前記マッピング手段32は、各リソースプール内において、まず同一時間領域の全てのRO、次に異なる時間領域の全てのROという順番、又は、まず同一周波数領域の全てのRO、次に異なる周波数領域の全てのROという順番で、マッピング関係及びプリアンブルインデックスに基づいて、以下の複数種の方式のうちの1種を用いてマッピングを行う。
【0099】
前記複数種の方式は、
最初にリソースプール内の1番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿ってリソースプール周波数領域終了位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿ってマッピングを行い、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで継続する方式と、
リソースプール内の1番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿ってリソースプール時間領域終了位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿ってマッピングを行い、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで継続する方式と、
最初にリソースプール内の1番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿って指定の周波数領域位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の時間領域PO位置において周波数領域方向に沿って指定の周波数領域位置まで1番目のRO上のプリアンブルの関連するPOへのマッピングを完了し、更に周波数領域方向の同様なマッピング原則に従って2番目のRO上のプリアンブルを関連するPOにマッピングし、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで継続する方式と、
最初にリソースプール内の1番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿って指定の時間領域位置までPOへのマッピングを行い、次に2番目の周波数領域PO位置において時間領域方向に沿って指定の時間領域位置まで1番目のRO上のプリアンブルの関連するPOへのマッピングを完了し、更に時間領域方向の同様なマッピング原則に従って2番目のRO上のプリアンブルを関連するPOにマッピングし、時間領域方向のマッピングが完了されてから周波数領域方向に沿ってマッピングし、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで継続する方式と、
最初に時間領域次に周波数領域或いは最初に周波数領域次に時間領域という順番で、リソースプール内の異なるRO上の同じプリアンブルを関連するPOにマッピングし、全てのRO上のプリアンブルとPOとのマッピングが完了されるまで、プリアンブルインデックスに応じて順次マッピングする方式と、を含む。
【0100】
好ましくは、前記装置は、
指示されたPOリソースと、基地局によって配置された下りリソース又は他の役割を果たす上りリソースとが衝突した場合に、対応するPOを無効なPOと設定し、前記無効なPOをスキップして、リソースプール内のROで伝送されたプリアンブルのマッピングを行うための第1処理手段と、
対応するPOにおいて伝送されたデータに対してレートマッチング若しくはpuncture操作を行うための第2処理手段と、を更に備える。
【0101】
好ましくは、前記第1処理手段は、前記無効なPOを番号付けせず、実際に利用可能なPOインデックスを連続的にし、又は、配置された全てのPOを連続的に番号付けし、無効なPO番号をスキップして、実際に利用可能なPO番号を非連続的にする。
【0102】
本実施例の装置は、上記方法実施例の技術案を実行可能であり、その実現原理及び技術的効果が類似するため、ここで繰り返し説明しない。
【0103】
本発明の実施例は、基地局を更に提供する。前記基地局は、上記ランダムアクセスリソース配置装置を備える。
【0104】
当業者であれば、上記方法実施例における全部又は一部のフローを理解して実施可能であり、当該フローは、コンピュータプログラムが関連するハードウェアを指示して実施され得、当該プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶可能であり、当該プログラムが実行されたときに、上記各方法実施例のフローも含めて実施され得る。上記記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)又はランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等であってもよい。
【0105】
上述したのは、単に本発明の具体的な実施形態に過ぎない。しかし、本発明の保護範囲は、これに限定されない。本技術分野に精通している如何なる技術者も本発明に開示された技術範囲内で簡単に想到する変化や置換は、何れも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本発明の保護範囲は、請求項の保護範囲に準じるべきである。
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