(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-07
(45)【発行日】2022-12-15
(54)【発明の名称】ボトルキャップおよび片手操作ボトル
(51)【国際特許分類】
B65D 47/08 20060101AFI20221208BHJP
【FI】
B65D47/08 120
(21)【出願番号】P 2021105928
(22)【出願日】2021-06-25
【審査請求日】2021-06-25
(31)【優先権主張番号】2020116370428
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521112464
【氏名又は名称】ピーエムアイ(シャンハイ)インターナショナル トレーディング カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】PMI (Shanghai) International Trading Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100170900
【氏名又は名称】大西 渉
(72)【発明者】
【氏名】ダニー クオ
【審査官】二ッ谷 裕子
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3179418(JP,U)
【文献】特許第6684008(JP,B1)
【文献】特開2006-298449(JP,A)
【文献】特表2017-507084(JP,A)
【文献】特開2019-163088(JP,A)
【文献】特表2020-536019(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0344934(US,A1)
【文献】中国実用新案第206324596(CN,U)
【文献】特開2022-51724(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 47/06 - 47/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボトルキャップであって、
外
周壁に
ボタンディスクとロックディスクを収容する凹部である収容部が設けられており
、前記収容部の内壁にはお互いに対
向する
ように突出した第1ボスが2つ設けられており、2つの第1ボスがそれぞれ前記ボタンディスクの両側に位置し、前記2つの第1ボスの
対向する壁を貫通する第1回転軸穴が設けられており、前記ボタンディスクの内面に
前記収容部の底面側に突出し第1ボスにマッチする第2ボスが設けられており、
前記第2ボスの前記第1回転軸穴に対応する位置に第2回転軸穴を有し、回転軸が、前記第1回転軸穴と前記第2回転軸穴とを突き抜けて、前記ボタンディスクを前記収容部内に設置し、前記ロックディスクが前記ボタンディスクと同軸心に回転可能に接続され、前記ロックディスクの内面には第3ボスを有し、前記ボタンディスクの前記第3ボスに対応する位置に
前記ボタンディスクの外周に沿って延びる切り欠きが設けられており、前記第3ボスが前記ボタンディスクの切り欠きを突き抜け、前記ロックディスクが前記第1ボスと重なる位置に回転するときに、前記ボタンディスクをロックする下キャップと、
閉鎖時において前記収容部に対応する
位置に、延長部が
突設
されており、前記下キャップにヒンジ軸を介して接続されている上キャップと、
係合されている上キャップボタンと下キャップボタンとを含み、前記上キャップボタンが前記上キャップの延長部に設けられ、前記下キャップボタンは前記ボタンディスクの上端に設けられ、前記上キャップボタンと前記下キャップボタンが係合されており、前記ボタンディスクの下端を押すと、前記下キャップボタンはボトルキャップの外側に向けて移動し、下キャップボタンを上キャップボタンから分離させ、上キャップが開くロック部材と、を備え
、
前記上キャップは、キャップケースと、前記キャップケースの内面に着脱可能に接続されている内キャップとを備えることを特徴とするボトルキャップ。
【請求項2】
前記ボタンディスクの下端には前記収容部の底端に当接する弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のボトルキャップ。
【請求項3】
前記下キャップは、上面から底面に延びる排水流路とエアホールとを備え、前記下キャップの上面が上方向に延びて唇形部を形成し、前記排水流路は前記唇形部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のボトルキャップ。
【請求項4】
前記キャップケースの側壁に切り欠きを有し、切り欠きの両側に第3回転軸穴が対応的に設けられていることを特徴とする請求項
1に記載のボトルキャップ。
【請求項5】
前記下キャップの上面が上方向に延びて第4ボスを形成し、前記第4ボスに第4回転軸穴が設けられており、
ヒンジ軸は第3回転軸穴と第4回転軸穴を突き抜けて、前記上キャップと前記下キャップを接続させ、前記ヒンジ軸にはねじりばねが巻きついていることを特徴とする請求項
4に記載のボトルキャップ。
【請求項6】
前記内キャップは、前記排水流路を閉鎖するための排水シール突起と、前記エアホールを閉鎖するためのエアホールシール突起とを備えることを特徴とする請求項
1に記載のボトルキャップ。
【請求項7】
前記排水流路が上部に位置するラッパ状の開口と下部に位置する排水孔とを備えることを特徴とする請求項
6に記載のボトルキャップ。
【請求項8】
前記排水シール突起が前記排水孔を閉鎖するために使用されることを特徴とする請求項
7に記載のボトルキャップ。
【請求項9】
前記エアホールの水平面の中心線が前記排水流路の水平面の中心線と共線しており、前記エアホールは前記排水流路の上方に位置することを特徴とする請求項1に記載のボトルキャップ。
【請求項10】
片手操作ボトルであって、
前記下キャップに外ネジが設けられている請求項1~
9のいずれか1項に記載のボトルキャップと、
ボトル口に内ネジが設けられており、前記内ネジは前記下キャップの外ネジと接続されているボトルボディとを備えることを特徴とする片手操作ボトル。
【請求項11】
前記下キャップの外ネジの外側に延長体が設けられ、前記延長体が前記外ネジとシール溝体を形成し、前記シール溝体の底端に前記ボトル口をシールするためのシールリングが設けられていることを特徴とする請求項
10に記載の片手操作ボトル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は日常生活用品の分野に関し、特にボトルキャップおよび片手操作ボトルに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、健康的なライフスタイルがますます認められてきた。外出時にボトルを携帯することは健康を求める人々の選択となった。コーヒーや飲み物を買う時、携帯ボトル(例えば特許文献1及び2を参照)を使う人が増えていて、健康的でかつ環境にもやさしい。
【0003】
市販のボトルはコーヒーを飲むためにデザインしたものではなく、使用上にある程度不便があり、例えば、洗浄しにくいとか、飲み口からコーヒーがこぼれやすいとか、多くのコーヒーボトルは片手で操作できず、漏れを防げないため様々な使用場面に適応できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】中国特許第105899441号明細書
【文献】中国実用新案第206324596号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに基づいて、本願は、ボトルキャップおよび片手操作ボトルを提案し、開閉ボタンとボタンロック機能の一体化を実現し、片手操作がより便利になる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の一実施形態に係るボトルキャップは、外壁に収容部が設けられており、前記収容部内にボタンディスクとロックディスクを収容し、前記収容部の内壁にお互いに対応する第1ボスが2つ設けられており、2つの第1ボスがそれぞれボタンディスクの両側に位置し、前記2つの第1ボスの側壁にそれぞれ対応する第1回転軸穴が設けられており、前記ボタンディスクの内面に第1ボスにマッチする第2ボスが設けられており、かつ、第2回転軸穴を有し、回転軸が、前記第1回転軸穴と前記第2回転軸穴とを突き抜けて、前記ボタンディスクを前記収容部内に設置し、前記ロックディスクが前記ボタンディスクと同軸心にかつ回転可能に接続され、前記ロックディスクの内面に第3ボスを有し、前記ボタンディスクの前記第3ボスに対応する位置に切り欠きが設けられており、前記第3ボスが前記ボタンディスクの切り欠きを突き抜け、前記ロックディスクが前記第1ボスと重なる位置に回転するときに、前記ボタンディスクをロックする下キャップと、前記収容部に対応する延長部が設けられており、前記下キャップにヒンジ軸を介して接続されている上キャップと、係合されている上キャップボタンと下キャップボタンとを含み、前記上キャップボタンが前記上キャップの延長部に設けられ、前記下キャップボタンが前記ボタンディスクの上端に設けられ、前記上キャップボタンと前記下キャップボタンが係合されており、前記ボタンディスクの下端を押すと、前記下キャップボタンはボトルキャップの外側に向けて移動し、下キャップボタンを上キャップボタンから分離させ、上キャップが開くロック部材と、を備える。
【0007】
一実施形態によれば、前記ボタンディスクの下端には前記収容部の底端に当接する弾性部材が設けられている。
【0008】
一実施形態によれば、前記下キャップは、上面から底面に延びる排水流路とエアホールとを備え、前記下キャップの上面が上方向に延びて唇形部を形成し、前記排水流路は前記唇形部に設けられている。
【0009】
一実施形態によれば、前記上キャップは、キャップケースと、前記キャップケースの内面に着脱可能に接続されている内キャップとを備える。
【0010】
一実施形態によれば、前記キャップケースの側壁には切り欠きを有し、切り欠きの両側にはお互いに対応する第3回転軸穴が設けられている。
【0011】
一実施形態によれば、前記下キャップの上面は上方向に延びて第4ボスを形成し、前記第4ボスには第4回転軸穴が設けられている。
ヒンジ軸は第3回転軸穴と第4回転軸穴を突き抜けて、前記上キャップと前記下キャップを接続させ、前記ヒンジ軸にはねじりばねが巻きついている。
【0012】
一実施形態によれば、前記内キャップは、前記排水流路を閉鎖するための排水シール突起と、前記エアホールを閉鎖するためのエアホールシール突起とを備える。
【0013】
一実施形態によれば、前記排水流路は上部に位置するラッパ状の開口と下部に位置する排水孔とを備える。
【0014】
一実施形態によれば、前記排水シール突起は前記排水孔を閉鎖するために使用される。
【0015】
一実施形態によれば、前記エアホールの水平面の中心線は前記排水流路の水平面の中心線と共線になり、前記エアホールは前記排水流路の上方に位置してある。
【0016】
本願の別の実施形態に係る片手操作ボトルは、前記下キャップに外ネジが設けられている上記ボトルキャップと、
前記下キャップの外ネジと接続されている内ネジがボトル口に設けられているボトルボディと、を備える。
【0017】
一実施形態によれば、前記下キャップの外ネジの外側には延長体が設けられており、前記延長体は前記外ネジと密閉タンクを形成し、前記密閉タンクの底端には前記ボトル口をシールするためのシールリングが設けられている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本願の実施形態に係る発明をより明確に説明するために、以下では、実施形態の説明において必要とされる図面を簡単に紹介するが、以下の説明における図面は本願の一部の実施形態にすぎず、当業者にとっては、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができ、本願の保護範囲を超えないことが明白である。
【0019】
【
図1】本願の実施形態に係る片手操作ボトルの開状態を示す図である。
【
図2】本願の実施形態に係る片手操作ボトルの分解図である。
【
図3】本願の実施形態に係る片手操作ボトルの分解断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本願の実施形態に係る図面を参照しながら、本願の実施形態に係る発明を明確にかつ完全に説明するが、ここで説明する実施形態は、全ての実施形態ではなく、本願の一部の実施形態であることは明らかである。本願の実施形態に基づいて、当業者により創造的な労働がされていないことを前提として取得された他のすべての実施形態は、本願の保護範囲に属する。
【0021】
図1に示すように、本願の片手操作キャップは、ボトルキャップ2とボトルボディ1とを備え、ボトルキャップ2がボトルボディ1のボトル口に着脱可能に装着されている。片手操作ボトルは片手操作を実現できるボトルであり、使用者の操作に便利である。
【0022】
一実施形態によれば、ボトルキャップ2は、下キャップ203と、上キャップと、ロック部材とを備える。下キャップ203は、ボトルボディ1のボトル口に取り付けられ、ボトルボディ1と着脱可能に接続されている。上キャップを操作することによって、飲み物が片手操作ボトルから流出させるかどうかを制御することができる。ロック部材は、下キャップ203と上キャップの係合に用いられる。
【0023】
下キャップ203は、下キャップ203の上面から底面に延びる排水流路207とエアホール204とを備える。排水流路207は、使用者が飲みやすいために、下キャップ203の上面の縁端の近くに設けられている。エアホール204は、排水流路207の上面の縁端から離れた側に位置している。本実施形態では、排水流路207の上面の中心線は上面の中心線と共線する。下キャップ203の上面は上方向に延びて唇形部205を形成し、唇形部205は、排水流路207の幅を収容できるアーチ型であり、その形状は人間の下唇の形と一致しており、排水流路207は唇形部205の上に位置する。唇形部205の高さは、排水流路207から両側に向かってアーチ型に沿って緩やかに減少し、最終的には下キャップ203の上面に接続する。唇形部205の内壁は排水流路207の内壁と面一になり、ボトルを使用するとき、排水流路207から流出した飲み物が唇形部205を通じて口の中に入り、使用者の快適性を向上させる。
【0024】
下キャップ203の外壁には収容部が設けられており、収容部内にはボタンディスク3とロックディスク4を収容し、収容部の内壁にはお互いに対応する第1ボス206が2つ設けられており、2つの第1ボス206はそれぞれボタンディスク3の両側に位置し、2つの第1ボス206の側壁にはそれぞれ対応する第1回転軸穴が設けられ、ボタンディスクの内面には第1ボス206にマッチする第2ボスが設けられており、かつ、第2回転軸穴を有し、回転軸は、第1回転軸穴と第2回転軸穴とを突き抜けて、ボタンディスク3を収容部内に設置し、ロックディスク4はボタンディスク3と同軸心に回転可能に接続され、ロックディスク4の内面には第3ボス231が設けられ、ボタンディスク3の第3ボス231に対応する位置に切り欠きが設けられており、第3ボス231はボタンディスク3の切り欠きを突き抜けて、ロックディスク4が第1ボス206と重なる位置に回転するときに、ボタンディスク3をロックする。
【0025】
上キャップはフルカバータイプの上キャップで、上キャップには収容部に対応する延長部が設けられ、延長部にはマーキングが刻まれており、ロックディスク4にも同様にマーキングが刻まれ、延長部がロックディスク4上のマーキングと一致すると、上キャップと下キャップ203はアンロックモードになる。上キャップは、ヒンジ軸26を介して下キャップ203に接続されている。本実施形態の上キャップは205.5°回転することができ、使用中に上キャップが鼻に触れないようにすることができる。上キャップを閉じると、上キャップは下キャップ203の排水流路207とエアホール204を閉鎖して、ボトルの中の飲み物が流出しないようにする。上キャップを開けると、上キャップは排水流路207とエアホール204を閉鎖しなくなり、ボトルの中の飲み物を飲むことができる。ボトルを使用しない時には、フルカバータイプの上キャップが飲み口と外部環境の分離を実現することができ、既存のフルカバータイプではないボトルより安全で衛生的である。
【0026】
ロック部材は係合されている上キャップボタン71と下キャップボタン31とを備え、上キャップボタン71は上キャップの延長部に設けられ、下キャップボタン31はボタンディスク3の上端に設けられており、ボタンディスクの下端には収容部の底端に当接する弾性部材を設置し、弾性部材はバネ35を採用することができる。収容部の底部にはバネ35を係合するための小さいポチが設けられ、バネ35の弾性により、押されたボタンディスク3を元の位置に戻し、上キャップボタン71と下キャップボタン31が係合されている場合は、上キャップが排水流路207とエアホール204を閉鎖し、ロックディスク4がロック状態に回転する。ボタンディスク3の下端を押すと、下キャップボタンはボトルキャップの外側に向けて移動し、上キャップボタン71と下キャップボタン31の係合が開き、上キャップが反転して開き、ボトルの中の飲み物を飲むことができる。
【0027】
図2に示すように、本願の片手操作ボトルは、上ボトルを操作することにより、排水流路207とエアホール204の開閉を制御し、操作が便利である。唇形部205の形状は下唇の形状と一致しており、使用時に唇形部205が下唇に押し付けられ、飲みやすい。
【0028】
本発明のオプションの一つによれば、上キャップは、キャップケース201と、内キャップ202とを備える。キャップケース201は、ヒンジ軸26を介して下キャップ203とヒンジされ、上キャップボタン71はキャップケース201に設けられ、内キャップ202はキャップケース201の底面に設けられている。上キャップボタン71と下キャップボタン31が係合されている場合、内キャップ202は、上側から排水流路207とエアホール204を閉鎖するために使用される。内キャップ202は、キャップケース201の内面に着脱可能に設けられており、内キャップ202の洗浄が便利であり、かつ組み立ても容易である。上キャップ構造の死角が減少し、洗浄に便利である。
【0029】
本発明のオプションの一つによれば、下キャップ203の上面は上方向に延びて第4ボスを形成し、第4ボスには第4回転軸穴が設けられている。キャップケース201の側壁には切り欠きを有し、切り欠きの両側には第3回転軸穴がお互いに対応的に設けられている。ヒンジ軸26は第3回転軸穴と第4回転軸穴を突き抜けて、上キャップと下キャップ203を接続しており、ヒンジ軸26にはねじりばね27が巻きついて、キャップケース201と下キャップ203とのヒンジを実現する。
【0030】
本発明のオプションの一つによれば、内キャップ202は、排水シール突起51と、エアホールシール突起52とを備える。排水シール突起51の位置は下キャップ203の排水流路207に対応しており、排水シール突起51は上側から排水流路207を閉鎖するために使用される。エアホールシール突起52の位置は、下キャップ203のエアホール204に対応しており、エアホールシール突起52は、上方からエアホール204を閉鎖するために使用される。内キャップ202にはエアホールシール突起52に対応する円形ケースが支持構造として設けられており、円形ケースは、唇形部205とマッチしており、下キャップ203の表面の中心に形成された円形溝内に位置し、排水シール突起51は、円形ケースの延長板の上に位置し、エアホールシール突起52は、円形ケースの下面に位置し、円形ケースは排水シール突起51とエアホールシール突起52をそれぞれ支持するために使用される。
【0031】
図3に示すように、本発明のオプションの一つによれば、排水流路207は、上部に位置するラッパ状の開口と下部に位置する排水孔とを備え、ラッパ状の開口と排水孔が連通している。ラッパ状の開口の小さい端は排水孔に連通し、ラッパ状の開口は、下キャップ203の上面から下キャップ203の上面にかけて斜面を形成している。オプションとして、斜面と垂直面の間の角度は45°~60°である。ラッパ状の開口を設けることにより、飲み物が排水流路207の口に残ってボトルの使用に影響を与ることを避けられる。本実施形態では、ラッパ状の開口の断面は、楕円形に近似しており、その長辺は、唇形部205に対応している。飲む時、唇は完全に飲み口を包んで、飲み物が飛び散ることを避けられる。
【0032】
本発明のオプションの一つによれば、排水シール突起51の形状は排水孔の形状に対応しており、排水シール突起51は上部から排水孔を閉鎖するために使用される。排水孔の形状は、必要に応じて設けることができ、本実施形態では、排水孔の形状は楕円形に近似しており、ラッパ状の開口に合わせるようにして、飲料の流出に有利である。
【0033】
本発明のオプションの一つによれば、エアホール204の水平面の中心線と排水流路207の水平面の中心線が共線している。エアホール204の直径は2~3mmであり、本実施形態では、エアホール204の直径は2.3mmであり、ボトル内の気圧の安定を維持し、飲み物がスムーズにボトルから流出することに有利である。
【0034】
本実施形態では、下キャップ203には外ネジが設けられ、ボトルボディ1のボトル口には外ネジに対応する内ネジが設けられている。ボトルキャップ2をボトルボディ1に取り付けるとき、ボトル口の内ネジが下キャップ203の外ネジに接続されている。
【0035】
本発明のオプションの一つによれば、本願の片手操作ボトルは、シールリング25をさらに備える。下キャップ203の外ネジの外側には延長体が設けられ、延長体と外ネジはシール溝体を形成し、下キャップ203の底端にはシールリング25を取り付けるためのシールリング溝が設けられ、シールリング25が下キャップ203の底端に設けられている。ボトルキャップ2はボトルボディ1に締め付けられると、シールリング25はボトルボディ1のボトル口をおさえ、ボトル内の飲み物の流出を防ぐ。
【0036】
オプションとして、ボトルキャップ2の下キャップ203にはキャリーリングが設けられ、持ち紐をキャリーリングに縛り、ボトルの携帯に便利である。
【0037】
本願の片手操作ボトルは、ボトルキャップ2がロックされた状態で、ロックディスク4を一定の角度に指で回転して、第1ボス206と第3ボス231とが重ならないように示され、ボタンディスク3の下部を再度押すと、レバー原理により、上キャップボタン71と下キャップボタン31の係合が分離され、上キャップは、ヒンジ軸26に設けられたねじりバネ27の作用により、上キャップが205.5°回転し、内キャップ202が排水流路207とエアホール204に対するシールを解除する。飲む時、ボトルを上に傾けて、飲み物が排水流路207を通って唇形部205を経由して口に入る。片手操作ボトルが唇に接触して飲みやすい。飲み物は、排水流路207の口に残さないので、上キャップを閉じる時、残った飲み物を絞り出すことを避ける。
【0038】
以上、本願の実施形態を詳細に説明したが、本明細書では、具体的な例を適用して、本願の原理及び実施形態を説明したが、以上の実施形態の説明は、本願の方法及び核心思想の理解を助けるためのみに使用される。また、当業者が、本願の思想に基づき、本出願の具体的な実施形態および適用範囲に基づく変更または変形は、すべて本出願の保護範囲に属する。以上のように、本明細書の内容は、本願に対する制限として解釈されるべきではない。