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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-16
(45)【発行日】2022-12-26
(54)【発明の名称】高濃度配合物
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/573 20060101AFI20221219BHJP
   A61P 17/14 20060101ALI20221219BHJP
   A61K 47/10 20060101ALI20221219BHJP
   A61K 47/26 20060101ALI20221219BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20221219BHJP
   A61K 9/10 20060101ALI20221219BHJP
   A61K 9/107 20060101ALI20221219BHJP
   A61K 9/12 20060101ALI20221219BHJP
   A61K 9/06 20060101ALI20221219BHJP
【FI】
A61K31/573
A61P17/14
A61K47/10
A61K47/26
A61K9/08
A61K9/10
A61K9/107
A61K9/12
A61K9/06
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2021117906
(22)【出願日】2021-07-16
(62)【分割の表示】P 2017566315の分割
【原出願日】2016-06-20
(65)【公開番号】P2021169508
(43)【公開日】2021-10-28
【審査請求日】2021-08-13
(31)【優先権主張番号】62/182,988
(32)【優先日】2015-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15173860.6
(32)【優先日】2015-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】514006350
【氏名又は名称】カシオペア ソシエタ ペル アチオニ
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ルイージ マリア ロンゴ
【審査官】福山 則明
(56)【参考文献】
【文献】特表2007-532634(JP,A)
【文献】特表2013-504522(JP,A)
【文献】特表2007-522199(JP,A)
【文献】History of Changes for Study: NCT02279823,ClinicalTrials.gov archive [online],[2020年4月24日検索],2014年10月30日,インターネット,<URL:https://clinicaltrials.gov/ct2/history/NCT02279823?A=1&B=1&C=merged#StudyPageTop>
【文献】ARZNEIMITTEL FORSCHUNG. DRUG RESEARCH,2004年,Vol.54, No.12,pp.881-886
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 31/00-31/80
A61K 9/00- 9/72
A61K 47/00-47/69
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
脱毛症の治療及び/又は発毛の増加を必要とする対象における前記脱毛症の治療及び/又は発毛の増加のための、約5又は7.5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートと、1種以上の製薬上許容できる溶媒と、を含む、薬学的配合物であって、前記1種以上の製薬上許容できる溶媒が、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、96度のエチルアルコール、ポリソルベート80及びプロピレングリコールの混合物を含み、前記薬学的配合物が、約5重量%未満の水を含有し、前記コルテキソロン-17α-プロピオネートが、前記配合物中に完全に可溶化されており、前記薬学的配合物は、前記対象に局所投与されることを特徴とする、薬学的配合物。
【請求項2】
前記薬学的配合物が、液体又は半固体の配合物である、請求項1に記載の薬学的配合物。
【請求項3】
前記薬学的配合物が、溶液、懸濁液、エマルション、マイクロエマルション、クリーム、ゲル、フォーム又は軟膏である、請求項1又は2に記載の薬学的配合物。
【請求項4】
前記薬学的配合物が3重量%未満の水を含有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の薬学的配合物。
【請求項5】
前記薬学的配合物が無水である、請求項1~4のいずれか一項に記載の薬学的配合物。
【請求項6】
前記脱毛症が、男性型脱毛症、円形脱毛症、休止期脱毛症、成長期脱毛症、牽引性脱毛症、女性型脱毛症、又は前述のいずれかの組み合わせである、請求項1~5のいずれか一項に記載の薬学的配合物。
【請求項7】
前記薬学的配合物が、1日1回又は2回、局所投与されることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の薬学的配合物。
【請求項8】
前記配合物が液体であり、約0.2~約2.0mlの前記配合物が各塗布の間に投与される、請求項1~7のいずれか一項に記載の薬学的配合物。
【請求項9】
約5又は7.5重量%の濃度のコルテキソロン-17α-プロピオネートと、1種以上の製薬上許容できる溶媒とを含む局所用薬学的配合物であって、前記1種以上の製薬上許容できる溶媒が、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、96度のエチルアルコール、ポリソルベート80及びプロピレングリコールの混合物を含み、前記局所用薬学的配合物が、約5重量%未満の水を含有し、前記局所用薬学的配合物が無水であり、前記コルテキソロン-17α-プロピオネートが、前記配合物中に完全に可溶化されている、局所用薬学的配合物。
【請求項10】
前記薬学的配合物が、液体又は半固体の配合物である、請求項9に記載の局所用薬学的配合物。
【請求項11】
前記薬学的配合物が3重量%未満の水を含有する、請求項9又は10に記載の局所用薬学的配合物。
【請求項12】
前記配合物が、約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む一定量の配合物の塗布の際に、約7.0ng/ml未満のコルテキソロン-17α-プロピオネートの平均定常状態Cmaxをもたらすか、又は、
前記配合物が、約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む一定量の配合物の塗布の際に、約8.0時間未満のコルテキソロン-17α-プロピオネートの平均定常状態Tmaxをもたらすか、又は、
前記配合物が、約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む一定量の配合物の塗布の際に、約64.1(ngh)/mL未満のコルテキソロン-17α-プロピオネートのAUCτをもたらす、
請求項9~11のいずれか一項に記載の局所用薬学的配合物。
【請求項13】
脱毛症の治療において使用するための、請求項9~12のいずれか一項に記載の局所用薬学的配合物。
【請求項14】
女性型脱毛症の治療において使用するための、請求項9~12のいずれか一項に記載の局所用薬学的配合物。
【請求項15】
酸化防止剤及び/又は乳化剤をさらに含む、請求項9~14のいずれか一項に記載の局所用薬学的配合物。
【請求項16】
脱毛症の治療及び/又は発毛の増加を必要とする対象における、脱毛症の治療及び/又は発毛の増加のための薬学的配合物の製造のための、コルテキソロン-17α-プロピオネートの使用であって、前記薬学的配合物は、約5又は7.5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートと、1種以上の製薬上許容できる溶媒とを含み、前記1種以上の製薬上許容できる溶媒が、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、96度のエチルアルコール、ポリソルベート80及びプロピレングリコールの混合物を含み、前記薬学的配合物が、約5重量%未満の水を含有し、前記コルテキソロン-17α-プロピオネートが、前記配合物中に完全に可溶化されていることを特徴とする、使用。
【請求項17】
前記薬学的配合物が無水であることを特徴とする、請求項16に記載のコルテキソロン-17α-プロピオネートの使用。
【請求項18】
前記薬学的配合物が3重量%未満の水を含有することを特徴とする、請求項16又は17に記載のコルテキソロン-17α-プロピオネートの使用。
【請求項19】
前記配合物が、1日1回又は2回の局所投与に好適であることを特徴とする、請求項16~18のいずれか一項に記載のコルテキソロン-17α-プロピオネートの使用。
【請求項20】
前記配合物が液体であり、各塗布の間に約0.2~約2.0mlでの投与に好適であることを特徴とする、請求項16~19のいずれか一項に記載のコルテキソロン-17α-プロピオネートの使用。
【請求項21】
発毛の増加を必要とする対象における発毛の増加のための薬学的配合物の製造のための、コルテキソロン-17α-プロピオネートの使用であって、前記薬学的配合物は、約5又は7.5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートと、1種以上の製薬上許容できる溶媒とを含み、前記1種以上の製薬上許容できる溶媒が、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、96度のエチルアルコール、ポリソルベート80及びプロピレングリコールの混合物を含み、前記薬学的配合物が、約5重量%未満の水を含有し、前記コルテキソロン-17α-プロピオネートが、前記配合物中に完全に可溶化されていることを特徴とする、使用。
【請求項22】
前記薬学的配合物が無水であることを特徴とする、請求項21に記載のコルテキソロン-17α-プロピオネートの使用。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
脱毛症は、体からの脱毛をもたらす、複数の様々な病因を有する疾患群である。脱毛症
の最も一般的な形態は、男性型脱毛症(「AGA」)である。AGAはまた、一般的に男
性型脱毛(alopecia androgenetica)、壮年性脱毛症(male pattern baldness)、又
は男性型若しくは女性型脱毛とも呼ばれる。AGAは、40歳を超える男性の約50%に
影響を及ぼすことが報告されている。この形態の脱毛症は、最終的に、70歳までの白人
男性の最大80%、及び全ての女性の約半分に影響を及ぼす場合がある。脱毛は多くの場
合、美容上及び心理的理由のために、患者にとっては大きな懸念の原因となるが、全身性
疾患の重要なサインにもなる場合がある。
【0002】
AGAは、アンドロゲン依存性でもある遺伝的な毛嚢疾患である。具体的には、ジヒド
ロテストステロンが、AGAの進展及び進行に大きな役割を果たす。AGAによる脱毛は
進行性であり、疾患を患う患者は、一定時間を経て、通常の硬毛と軟毛の毛髪比率(4:
1)における減少を体験する。このプロセスの間で、硬毛ははっきりとしない毛髪に変化
し、最終的に軟毛になる。男性では側頭領域の毛髪が薄くなり、AGAの進行とともに、
冠(頂)部領域に進行する。女性は通常、冠部領域でより薄毛となり、男性型パターンを
示すことはそれほど多くない。
【0003】
生体内では、AGAは、5α-レダクターゼアイソザイムの量及び活性の増加を特徴と
する。これらの酵素は、テストステロン(T)をその活性化代謝物であるジヒドロテスト
ステロン(DHT)に転化する。毛嚢アンドロゲン受容体に対するホルモンの結合能力が
増加しているため、毛嚢レベルにおける高濃度のDHTが、毛周期を短くし、頭皮の毛嚢
を徐々に小型化する。毛嚢の小型化の後では、線維路(fibrous tracts)が残る。これ
らのDHT依存性効果は多くの場合で可逆的と考えられており、AGAは、DHT生成を
低下させることが可能であるか、又は毛嚢アンドロゲン受容体とのDHT/T相互作用に
拮抗することが可能な薬剤を用いる医学的治療の影響を受けやすい場合がある。
【0004】
現在のAGAの医療管理は、外科的治療と薬理学的治療の選択肢を含む。AGAに対す
る外科的介入の最も一般的な形態は、毛髪移植である。この処置は、過去40年間にわた
って成功して行われてきた。毛髪移植には、毛嚢単位ストリップ手術(follicular unit
strip surgery(FUSS))又は毛嚢単位抽出(follicular unit extraction(F
UE))のいずれか一方により、患者の頭皮の安全なドナー領域(SDA)内から、無傷
の毛嚢を回収することを伴う。過去10年間にわたって、これらの処置を改善することに
より、著しく改善された毛髪の生存と、より自然な外観の成果がもたらされた。
【0005】
手術後における整容性は多くの場合満足できるものであるが、手術は、禿げた領域を覆
うのに十分な量のドナープラグ(すなわち毛嚢)が利用可能である場合のみに行うことが
可能である。更に、毛髪移植は通常、大量の脱毛を経験した患者、及びAGAが未だ進行
していない患者のために確保されている。例えば、より若い患者においては、アンドロゲ
ン、特にDHTが新しく移植された毛嚢に作用する可能性があり、同一の薄毛がもたらさ
れ、結果的に元々存在する毛嚢に影響を与えた脱毛がもたらされるため、毛髪移植は通常
推奨されていない。このため、AGAの初期開始時及び初期段階においては、薬理学的な
介入を行うのが好ましい。
【0006】
現在では、AGAの治療には、わずか2つの医薬生成物:(ROGAINE(登録商標
)及びそのジェネリック形態として市販されている)ミノキシジル、及び(PROPEC
IA(登録商標)として市販されている)フィナステリドが認可されている。局所用医薬
品として配合されているミノキシジルは現在、2つの強度レベル-2%(局所用溶液)及
び5%(局所用溶液又はフォームとして)で利用可能である。その効果を発揮するために
、ミノキシジルは、酵素スルホトランスフェラーゼにより活性代謝物であるミノキシジル
サルフェートに転換する必要がある。この酵素は、成長期の毛嚢の外側毛根鞘に存在する
【0007】
ミノキシジルが発毛を促す正確なメカニズムは依然として不明であるが、ミノキシジル
サルフェートが、細胞膜内のATP感受性カリウムチャネルを開いて血管拡張をもたらす
と考えられている。しかしながら、血管拡張は、ミノキシジルが誘発する発毛を担ってい
るようには思われない。毛嚢における、ミノキシジルがもたらすことが可能な他の効果と
しては、a)真皮乳頭での血管内皮増殖因子(VEGF)mRNAの発現の増加(薬剤が
真皮乳頭での血管新生を誘発することを示す)、b)発毛を刺激する細胞保護酵素である
、細胞保護プロスタグランジンシンターゼ-1の活性化、及びc)発毛促進剤である肝細
胞増殖因子(HGF)の発現の増加、が挙げられる。
【0008】
種々の臨床試験において、ミノキシジルは、プラセーボとの比較で、治療の6~12ヶ
月後における毛髪の総数及び非軟毛の毛髪の数を著しく改善することに効果的であること
が判明した。更に、ミノキシジルの調製物は十分に耐性があり、軽度の副作用しか有さな
い。これらの有益な効果にも関わらず、ミノキシジルは、ジヒドロテストステロン(DH
T)、又は毛嚢周辺でのDHTの蓄積を担う酵素の5αレダクターゼ(遺伝的に影響を受
けやすい個体における、男性型禿頭症の主要なメディエータ)を減少させない。結果的に
、治療が停止するとDHTが減少して、最終的に、遺伝的に影響を受けやすい毛嚢を破壊
する。
【0009】
一方で、フィナステリドは、毛嚢でテストステロンのDHTへの転化を担うII型5α
レダクターゼを阻害する。フィナステリドは、1mgの錠剤配合物で経口投与される。フ
ィナステリド1mgを1度経口投与することで、ベースラインと比較して、血清DHT及
び頭皮DHTが最大70%減少する。公開されたいくつかの臨床試験では、フィナステリ
ド1mgは、治療の6ヶ月後に、プラセーボと比較して毛髪の総数を著しく改善するのに
効果的であることが判明した。フィナステリド1mgを用いた治療における患者の、プラ
セーボと比較しての毛髪の総数の著しい増加は、長期間の治療(最大60ヶ月)でも維持
された。
【0010】
フィナステリドは脱毛を効果的に停止させ、新しい毛髪の成長を改善するものの、使用
に関係して、起こりうる副作用が存在する。まず何よりも、フィナステリドは催奇性作用
が疑われるために、女性には禁忌が示されている。したがって、妊娠中又は妊娠の可能性
がある女性は、AGAを患っているかどうかに関係なく、破壊された、又は破損した錠剤
と接触することを避けるように強く警告されている。更に、フィナステリドは全身に送達
されるため、毛嚢のDHT量を低下させるだけでなく、血漿中のDHT量も低下させる。
この全身作用は、フィナステリドの主な副作用を担っており、リビドーの低下、勃起不全
(インポテンス)、射精障害、及び射精量の低下を誘発する。さほど一般的でない他の副
作用としては、乳房腫脹、動悸、睾丸の痛み、投与停止後の性欲の持続的な減少、不妊症
、及び鬱病が挙げられる。
【0011】
フィナステリド及びミノキシジルによる治療に関係する欠陥及び欠点の観点から、脱毛
症、特にAGAを治療するための新規の方法及び活性剤が、当該技術分野において求めら
れていることが明らかである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0012】
コルテキソロン-17α-プロピオネート(17α-プロピオニルオキシ-21-ヒド
ロキシ-プレグナ-4-エン-3,20-ジオン)は、アンドロゲン性ホルモンと受容体
とを結合させない既知の局所用抗アンドロゲン薬である。この薬剤は、座瘡、脱毛症、並
びに皮膚及び皮膚付属物の治療に好適であることが知られている。例えば、米国特許第8
,143,240号及び同第8,865,690号を参照のこと。この化合物は、それぞ
れが特有の性質を有する、複数の異なる結晶性多形体に存在することもまた知られている
。例えば、米国特許第8,785,427号を参照のこと。これらの特許のそれぞれは、
その全体が参照として本明細書に援用されている。
【0013】
コルテキソロン-17α-プロピオネートの特定の配合物は当該技術分野において開示
されているが、活性物質固有の溶解限度により、そして、より高濃度の投与を行うことで
、(特に反復投与の後で)活性物質及び/又はその代謝産物への、より大きな、そして不
必要な全身曝露をもたらす可能性があるという懸念により、これらの配合物は、2重量%
未満の濃度に限定されていた。
【0014】
これらの懸念にもかかわらず、現在では、局所投与のために、治療薬としてコルテキソ
ロン-17α-プロピオネートを2重量%を超える濃度で含む薬学的配合物を作製するこ
とが可能であることが予想外にも発見されている。これらの薬学的配合物は、脱毛症の治
療に好ましい特性を有し、本明細書で記載される薬物動態学的プロファイルによって明示
されるように、治療薬の最適な局所送達をもたらす。特に、これらの薬物動態学的プロフ
ァイルは、本明細書に記載する配合物が、皮膚及び/又は頭皮でコルテキソロン-17α
-プロピオネートの局所送達を有利に最大化しながら、同時にコルテキソロン-17α-
プロピオネート又はそのあらゆる代謝産物の全身曝露を最小化することを示す。このよう
な薬剤配置の結果として、好適な期間、例えば、数日、数週、又は数ヶ月間、毎日局所投
与を行った後で、有利な臨床結果を実現することが可能である。更に、本明細書に記載す
る薬学的配合物は、好ましい安定性プロファイルを有し、少なくとも2年間間、室温での
最終製品の保存を可能にすることも発見されている。
【0015】
ある実施形態において、本開示は、脱毛症の治療を必要とする患者における脱毛症の治
療方法であって、前記方法は、少なくとも2.1重量%のコルテキソロン-17α-プロ
ピオネートと、製薬上許容できる1種以上の溶媒と、を含む、薬学的配合物を前記患者に
局所投与することを含む、方法を提供する。
【0016】
ある実施形態において、薬学的配合物は、約2.1重量%~約20重量%のコルテキソ
ロン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態では、薬学的配合物は、約2.1重
量%~約17重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態で
は、薬学的配合物は、約2.5重量%~約17重量%のコルテキソロン-17α-プロピ
オネートを含む。別の実施形態では、医薬組成物は、約2.5重量%~約15重量%のコ
ルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態では、医薬組成物は、約3
重量%~約15重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態
では、薬学的配合物は、約6重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。
別の実施形態では、薬学的配合物は、約7重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネ
ートを含む。別の実施形態では、薬学的配合物は、約7.5重量%のコルテキソロン-1
7α-プロピオネートを含む。別の実施形態では、薬学的配合物は、約8重量%のコルテ
キソロン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態では、薬学的配合物は、約9重
量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態では、薬学的配合
物は、約10重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態で
は、薬学的配合物は、約11重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。
別の実施形態では、薬学的配合物は、約12重量%のコルテキソロン-17α-プロピオ
ネートを含む。別の実施形態では、薬学的配合物は、約13重量%のコルテキソロン-1
7α-プロピオネートを含む。別の実施形態では、薬学的配合物は、約14重量%のコル
テキソロン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態では、薬学的配合物は、約1
5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。
【0017】
ある実施形態において、薬学的配合物は、約2.1重量%~約5.5重量%のコルテキ
ソロン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態では、薬学的配合物は、約2.5
重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態では、薬学的配
合物は、約3重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態で
は、薬学的配合物は、約4重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。更
に別の実施形態では、薬学的配合物は、約5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオ
ネートを含む。また更なる実施形態において、薬学的配合物は、約5.5重量%のコルテ
キソロン-17α-プロピオネートを含む。なお更に別の実施形態において、薬学的配合
物は、5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。
【0018】
ある実施形態において、薬学的配合物は液体又は半固体の配合物である。更なる実施形
態において、薬学的配合物は、溶液、懸濁液、エマルション、マイクロエマルション、ク
リーム、ゲル、フォーム、又は軟膏である。
【0019】
ある実施形態において、薬学的配合物は、無水であり、約5重量%未満の水を含有する
。更なる実施形態では、薬学的配合物は溶液である。
【0020】
ある実施形態において、配合物は、1回用量の局所塗布後に約0.5~約3ng/mL
の、コルテキソロン-17α-プロピオネートの平均Cmaxをもたらす。ある実施形態
において、1回の局所用量の投与後におけるコルテキソロン-17α-プロピオネートの
平均Cmaxは、約0.5~約1.5ng/mLである。別の実施形態では、1回の局所
用量の投与後におけるコルテキソロン-17α-プロピオネートの平均Cmaxは、1.
04±0.41ng/mLである。
【0021】
更に別の実施形態では、配合物は、約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネ
ートを含む1回用量の局所塗布後に、約3ng/mL未満のコルテキソロン-17α-プ
ロピオネートの平均Cmaxをもたらす。
【0022】
いくつかの実施形態において、配合物は、1回の局所用量の投与後に、約20時間未満
のコルテキソロン-17α-プロピオネートの平均Tmaxをもたらす。別の実施形態で
は、配合物は、1回の局所用量の投与後に、約15時間未満のコルテキソロン-17α-
プロピオネートの平均Tmaxをもたらす。なお更に別の実施形態では、配合物は、1回
の局所用量の投与後に、約12時間未満のコルテキソロン-17α-プロピオネートの平
均Tmaxをもたらす。そして、なお更に別の実施形態において、配合物は、約50mg
のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む1回用量の局所投与後に、約6.22
±5.17時間のコルテキソロン-17α-プロピオネートの平均Tmaxをもたらす。
【0023】
ある実施形態において、配合物は、約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネ
ートを含む1回用量の局所投与後に、約25(ngh)/mL未満の平均AUC0~t
をもたらす。別の実施形態では、配合物は、約50mgのコルテキソロン-17α-プロ
ピオネートを含む1回用量の局所投与後に、約20(ngh)/mL未満の平均AUC
0~tをもたらす。そして、更に他の実施形態では、配合物は、約50mgのコルテキソ
ロン-17α-プロピオネートを含む1回用量の局所投与後に、約15.69±4.3(
ngh)/mLの平均AUC0~tをもたらす。
【0024】
いくつかの実施形態において、配合物は、約50mgのコルテキソロン-17α-プロ
ピオネートを含む1回用量の局所投与後に、約3.82±1.34ng/mLのコルテキ
ソロン-17α-プロピオネートの平均定常状態Cmaxをもたらす。
【0025】
別の実施形態では、配合物は、約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネート
を含む1回用量の局所投与後に、約4.38±1.96時間のコルテキソロン-17α-
プロピオネートの平均定常状態Tmaxをもたらす。
【0026】
いくつかの実施形態において、配合物は、約50mgのコルテキソロン-17α-プロ
ピオネートを含む1回用量の局所投与後に、約37.37±12.36(ngh)/m
Lの平均定常状態AUC0~tをもたらす。
【0027】
いくつかの実施形態において、本発明の配合物は、毎日又はBIDの塗布の6ヶ月後に
、標的面積における毛髪数の、8本/cm以上の、ベースラインからの平均変化をもた
らす。
【0028】
いくつかの実施形態において、脱毛症は、男性型脱毛症、円形脱毛症、休止期脱毛症、
成長期脱毛症、牽引性脱毛症、又は前述のいずれかの組み合わせである。ある実施形態に
おいて、円形脱毛症は、拡散性円形脱毛症、単在性円形脱毛症、多在性円形脱毛症、蛇行
性脱毛症、全頭脱毛症、及び全身性脱毛症からなる群から選択される。
【0029】
いくつかの実施形態において、脱毛症は男性型脱毛症である。
【0030】
いくつかの実施形態において、配合物は、少なくとも1種の酸化防止剤、少なくとも1
種の乳化剤、又は前述の組み合わせを更に含む。
【0031】
いくつかの実施形態において、配合物は、1日1回又は2回投与される。
【0032】
いくつかの実施形態において、配合物は液体である。
【0033】
いくつかの実施形態において、約0.2~約2.0mLの配合物を各塗布の間に投与す
る。
【0034】
更なる実施形態において、本開示は、少なくとも2.1重量%の濃度のコルテキソロン
-17α-プロピオネートと、製薬上許容できる1種以上の溶媒と、を含む、局所用薬学
的配合物を提供する。
【0035】
ある実施形態において、配合物は、約2.1重量%~約20重量%のコルテキソロン-
17α-プロピオネートを含む。別の実施形態では、配合物は、約2.1重量%~約17
重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態では、配合物は
、約2.5重量%~約17重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。別
の実施形態では、組成物は、約2.5重量%~15重量%のコルテキソロン-17α-プ
ロピオネートを含む。別の実施形態では、組成物は、約3重量%~約15重量%のコルテ
キソロン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態では、配合物は、約6重量%の
コルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態では、配合物は、約7重
量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態では、配合物は、
約7.5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態では、
配合物は、約8重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態
では、配合物は、約9重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。別の実
施形態では、配合物は、約10重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む
。別の実施形態では、配合物は、約11重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネー
トを含む。別の実施形態では、配合物は、約12重量%のコルテキソロン-17α-プロ
ピオネートを含む。別の実施形態では、配合物は、約13重量%のコルテキソロン-17
α-プロピオネートを含む。別の実施形態では、配合物は、約14重量%のコルテキソロ
ン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態では、配合物は、約15重量%のコル
テキソロン-17α-プロピオネートを含む。
【0036】
ある実施形態において、配合物は、約2.1重量%~約5.5重量%の濃度でコルテキ
ソロン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態では、配合物は、約2.5重量%
のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態では、局所用薬学的配
合物は、約3重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。別の実施形態で
は、薬学的配合物は、約4重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。更
に別の実施形態において、薬学的配合物は、約5重量%のコルテキソロン-17α-プロ
ピオネートを含む。また更なる実施形態において、薬学的配合物は、約5.5重量%のコ
ルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。そして、なお更に別の実施形態において
、薬学的配合物は、5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。
【0037】
ある実施形態において、薬学的配合物は、液体又は半固体の配合物である。いくつかの
実施形態において、液体又は半固体の配合物は、溶液、懸濁液、エマルション、マイクロ
エマルション、クリーム、ゲル、フォーム、又は軟膏である。
【0038】
いくつかの実施形態において、薬学的配合物は、無水であり、約5重量%未満の水を含
む。別の実施形態では、薬学的配合物は、無水であり、約3重量%未満の水を含む。
【0039】
いくつかの実施形態において、局所用薬学的配合物は溶液である。
【0040】
いくつかの実施形態において、配合物は、約50mgのコルテキソロン-17α-プロ
ピオネートを含む一定量の配合物の塗布の際に、約7.0ng/mL未満のコルテキソロ
ン-17α-プロピオネートの平均定常状態Cmaxをもたらす。
【0041】
別の実施形態では、配合物は、約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネート
を含む一定量の配合物の塗布の際に、約8.0時間未満のコルテキソロン-17α-プロ
ピオネートの平均定常状態Tmaxをもたらす。
【0042】
ある実施形態において、配合物は、約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネ
ートを含む一定量の配合物の塗布の際に、約64.1(ngh)/mL未満のコルテキ
ソロン-17α-プロピオネートのAUCτをもたらす。
【0043】
ある実施形態において、配合物は、脱毛症の治療における使用のためのものである。
【0044】
ある実施形態において、製薬上許容できる1種以上の溶媒は、ポリオール、ポリオール
エーテル、及びC~Cアルコールからなる群から選択される。いくつかの実施形態に
おいて、C~Cアルコールは、エタノール、イソプロパノール、又はメタノールであ
る。別の実施形態では、C~Cアルコールはエタノールである。ある実施形態におい
て、エタノールは96度である。いくつかの実施形態において、エタノールは無水エタノ
ールである。
【0045】
いくつかの実施形態において、ポリオールは、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、グリセロール、及びヘキサントリオールからなる群から選択される。特定の実施形
態では、ポリオールはプロピレングリコールである。
【0046】
ある実施形態において、ポリオールエーテルは、ポリプロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール、ポリエチレン-ポリプロピレントリブロックコポリマー、ジプロピレン
グリコール、及びジエチレングリコールモノエチルエーテルからなる群から選択される。
特定の実施形態では、ポリオールエーテルはジエチレングリコールモノエチルエーテルで
ある。
【0047】
いくつかの実施形態において、ポリオールはプロピレングリコールであり、ポリオール
エーテルはジエチレングリコールモノエチルエーテルであり、C~Cアルコールはエ
タノールである。
【0048】
ある実施形態において、配合物は無水であり、5重量%未満の水、又は3重量%未満の
水を含有する。
【0049】
別の実施形態では、配合物は乳化剤を更に含む。
【0050】
ある実施形態において、配合物は酸化防止剤を更に含む。いくつかの実施形態において
、酸化防止剤は、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソー
ル(BHA)、アスコルビルパルミテート、アスコルビン酸、α-トコフェロール、及び
プロピルガラートからなる群から選択される。ある実施形態において、酸化防止剤はアス
コルビルパルミテートである。
【0051】
ある実施形態において、乳化剤は、(ポリオキシル-15-ヒドロキシステアレートと
しても知られている)PEG-15ヒドロキシステアレート、PEG-30ステアレート
、PEG-40ラウレート、PEG-40オレエート、ポリソルベート20、ポリソルベ
ート60、ポリソルベート80、PEG-20セトステアリルエーテル、ポリオキシル2
5セトステアリル、セトマクロゴール1000、ソルビタンモノラウレート、ソルビタン
モノパルミテート、ソルビタンモノオレエートプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシル5ヒマシ油、ポリオキシル15ヒマシ油、ポ
リオキシル35ヒマシ油、ポリオキシル40硬化ヒマシ油、カプリロカプロイル(capryl
ocapryl)ポリオキシル-8グリセリド、カプリロカプロイルポリオキシルグリセリド、
ラウロイルポリオキシルグリセリド、オレオイルポリオキシルグリセリド、及び前述のい
ずれかの組み合わせからなる群から選択される。ある実施形態において、乳化剤はポリソ
ルベート80である。
【0052】
別の実施形態では、本発明の記載は、脱毛症の治療方法を提供し、該方法は、脱毛症の
治療を必要とする対象に、本明細書に記載した局所用薬学的配合物を局所投与することを
含み、1日2回の配合物の局所投与を少なくとも6ヶ月間行うことにより、同じ期間、経
口用フィナステリドを投与した際に観察される発毛に相当する発毛が得られる。一態様で
は、本方法は、リビドーの低下、勃起不全(インポテンス)、射精障害、及び射精量の低
下からなる群から選択される副作用の発生の低下をもたらす。
【0053】
別の実施形態では、本発明の記載は、脱毛症の治療方法を提供し、該方法は、脱毛症の
治療を必要とする対象に、本明細書に記載した局所用薬学的配合物を局所投与することを
含み、配合物の局所投与を少なくとも6ヶ月間行うことによって、ビヒクルと比較して、
約12.7の、非軟毛の標的面積における毛髪数(Target Area Hair Count)(TA
HC)のベースラインからの変化の平均値が達成される。
【0054】
別の実施形態では、本発明の記載は、脱毛症の治療方法を提供し、該方法は、脱毛症の
治療を必要とする対象に、本明細書に記載した局所用薬学的配合物を局所投与することを
含み、配合物の局所投与を少なくとも6ヶ月間行うことによって、ビヒクルと比較して、
約0.30の重み付き平均発毛評価(Hair Growth Assessment)(HGA)スコアが達
成される。
【0055】
別の実施形態では、本発明の記載は、脱毛症の治療方法を提供し、該方法は、脱毛症の
治療を必要とする対象に、本明細書に記載した局所用薬学的配合物を局所投与することを
含み、配合物の局所投与を少なくとも6ヶ月間行うことによって、ビヒクルと比較して、
約0.43の医師による重み付き平均全般重症度評価(Investigator’s Global Asses
sment)(IGA)スコアが達成される。
【0056】
別の実施形態では、本発明の記載は、脱毛症の治療方法を提供し、該方法は、脱毛症の
治療を必要とする対象に、本明細書に記載した局所用薬学的配合物を局所投与することを
含み、配合物の局所投与を少なくとも6ヶ月間行うことにより、全身での抗アンドロゲン
性副作用が発生しない。
【0057】
別の実施形態では、本発明の記載は、脱毛症の治療方法を提供し、該方法は、脱毛症の
治療を必要とする対象に、本明細書に記載した局所用薬学的配合物を局所投与することを
含み、配合物の局所投与は、
【0058】
毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、標的面積の毛髪数の、9本/cm以上の、
ベースラインからの平均変化、又は
【0059】
毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、標的面積の毛髪数の、10本/cm以上の
、ベースラインからの平均変化、又は
【0060】
毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、標的面積の毛髪数の、11本/cm以上の
、ベースラインからの平均変化、又は
【0061】
毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、標的面積の毛髪数の、12本/cm以上の
、ベースラインからの平均変化、又は
【0062】
毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、0.20以上の重み付き平均HGAスコア、
又は
【0063】
毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、0.30以上の重み付き平均HGAスコア、
又は
【0064】
毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、0.40以上の重み付き平均HGAスコア、
又は
【0065】
毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、0.10以上の重み付き平均IGAスコア、
又は
【0066】
毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、0.20以上の重み付き平均IGAスコア、
又は
【0067】
毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、0.30以上の重み付き平均IGAスコア、
又は
【0068】
毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約10%の対象における好ましい
(正の)HGAスコア、又は
【0069】
毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約20%の対象における好ましい
(正の)HGAスコア、又は
【0070】
毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約30%の対象における好ましい
(正の)HGAスコア、又は
【0071】
毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約10%の対象における好ましい
(正の)IGAスコア、又は
【0072】
毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約20%の対象における好ましい
(正の)IGAスコア、又は
【0073】
毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約30%の対象における好ましい
(正の)IGAスコア、又は
【0074】
毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約40%の対象における好ましい
(正の)IGAスコア
をもたらす。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
脱毛症の治療を必要とする対象における前記脱毛症の治療の方法であって、前記方法は
、前記対象に、少なくとも2.1重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートと、
製薬上許容できる1種以上の溶媒と、を含む、薬学的配合物を局所投与することを含み、
前記コルテキソロン-17α-プロピオネートは、前記配合物に完全に可溶化されている
、方法。
(項目2)
前記薬学的配合物は、少なくとも2.1重量%~約20重量%のコルテキソロン-17
α-プロピオネートを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
医薬組成物は、約2.5重量%~15重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネー
トを含む、項目1又は2に記載の方法。
(項目4)
前記医薬組成物は、約15重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む、
項目3に記載の方法。
(項目5)
前記薬学的配合物は、約10重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む
、項目3に記載の方法。
(項目6)
前記薬学的配合物は、約8重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む、
項目3に記載の方法。
(項目7)
前記薬学的配合物は、約7.5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含
む、項目3に記載の方法。
(項目8)
前記薬学的配合物は、少なくとも2.1重量%~約5.5重量%のコルテキソロン-1
7α-プロピオネートを含む、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記薬学的配合物は、約3重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む、
項目8に記載の方法。
(項目10)
前記薬学的配合物は、約4重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む、
項目8に記載の方法。
(項目11)
前記薬学的配合物は、約5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む、
項目8に記載の方法。
(項目12)
前記薬学的配合物は、約5.5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含
む、項目8に記載の方法。
(項目13)
前記薬学的配合物は、5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む、項
目8に記載の方法。
(項目14)
前記薬学的配合物は、液体又は半固体の配合物である、項目1~13のいずれか一項に
記載の方法。
(項目15)
前記薬学的配合物は、溶液、懸濁液、エマルション、マイクロエマルション、クリーム
、ゲル、フォーム、又は軟膏である、項目1~14のいずれか一項に記載の方法。
(項目16)
前記薬学的配合物は、無水であり、約5重量%未満の水を含有する、項目1~15のい
ずれか一項に記載の方法。
(項目17)
前記薬学的配合物は溶液である、項目1~16のいずれか一項に記載の方法。
(項目18)
前記配合物は、1回用量の局所塗布後に約0.5~約3ng/mLの、コルテキソロン
-17α-プロピオネートの平均Cmaxをもたらす、項目1~17のいずれか一項に記
載の方法。
(項目19)
1回の局所用量の投与後の、前記コルテキソロン-17α-プロピオネートの平均C
axは、約0.5~約1.5ng/mLである、項目18に記載の方法。
(項目20)
1回の局所用量の投与後の、前記コルテキソロン-17α-プロピオネートの平均C
axは、1.04±0.41ng/mLである、項目19に記載の方法。
(項目21)
前記配合物は、約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む1回用量
の局所塗布後に、約3ng/mL未満のコルテキソロン-17α-プロピオネートの平均
maxをもたらす、項目1~17のいずれか一項に記載の方法。
(項目22)
前記配合物は、1回の局所用量の投与後に、約20時間未満のコルテキソロン-17α
-プロピオネートの平均Tmaxをもたらす、項目1~17のいずれか一項に記載の方法

(項目23)
前記配合物は、1回の局所用量の投与後に、約15時間未満のコルテキソロン-17α
-プロピオネートの平均Tmaxをもたらす、項目22に記載の方法。
(項目24)
前記配合物は、1回の局所用量の投与後に、約12時間未満のコルテキソロン-17α
-プロピオネートの平均Tmaxをもたらす、項目23に記載の方法。
(項目25)
前記配合物は、約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む1回用量
の局所投与後に、約6.22±5.17時間のコルテキソロン-17α-プロピオネート
の平均Tmaxをもたらす、項目1~17のいずれか一項に記載の方法。
(項目26)
前記配合物は、約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む1回用量
の局所投与後に、約25(ngh)/mL未満の平均AUC0~tをもたらす、項目1
~17のいずれか一項に記載の方法。
(項目27)
前記配合物は、約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む1回用量
の局所投与後に、約20(ngh)/mL未満の平均AUC0~tをもたらす、項目2
6に記載の方法。
(項目28)
前記配合物は、約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む1回用量
の局所投与後に、約15.69±4.3(ngh)/mLの平均AUC0~tをもたら
す、項目1~17のいずれか一項に記載の方法。
(項目29)
前記配合物は、約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む1回用量
の局所投与後に、約3.82±1.34ng/mLのコルテキソロン-17α-プロピオ
ネートの平均定常状態Cmaxをもたらす、項目1~17のいずれか一項に記載の方法。
(項目30)
前記配合物は、約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む1回用量
の局所投与後に、約4.38±1.96時間のコルテキソロン-17α-プロピオネート
の平均定常状態Tmaxをもたらす、項目1~17のいずれか一項に記載の方法。
(項目31)
前記配合物は、約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む1回用量
の局所投与後に、約37.37±12.36(ngh)/mLの平均定常状態AUC
~tをもたらす、項目1~17のいずれか一項に記載の方法。
(項目32)
前記脱毛症は、男性型脱毛症、円形脱毛症、休止期脱毛症、成長期脱毛症、牽引性脱毛
症、又は前述のいずれかの組み合わせである、項目1~17のいずれか一項に記載の方法

(項目33)
前記円形脱毛症は、拡散性円形脱毛症、単在性円形脱毛症、多在性円形脱毛症、蛇行性
脱毛症、全頭脱毛症、及び全身性脱毛症からなる群から選択される、項目32に記載の方
法。
(項目34)
前記脱毛症は男性型脱毛症である、項目1~32のいずれか一項に記載の方法。
(項目35)
前記配合物は、少なくとも1種の酸化防止剤、少なくとも乳化剤、又は前述の組み合わ
せを更に含む、項目1~34のいずれか一項に記載の方法。
(項目36)
前記配合物は、1日1回又は2回局所投与される、項目1~35のいずれか一項に記載
の方法。
(項目37)
前記配合物は液体である、項目1~14又は項目18~36のいずれか一項に記載の方
法。
(項目38)
約0.2~約2.0mLの前記配合物を各塗布の間に投与する、項目1~37のいずれ
か一項に記載の方法。
(項目39)
少なくとも2.1重量%の濃度におけるコルテキソロン-17α-プロピオネートと、
製薬上許容できる1種以上の溶媒と、を含む、局所用薬学的配合物であって、前記コルテ
キソロン-17α-プロピオネートは、前記配合物に完全に可溶化されている、局所用薬
学的配合物。
(項目40)
前記配合物は、コルテキソロン-17α-プロピオネートを少なくとも2.1重量%~
約20重量%の濃度で含む、項目39に記載の局所用薬学的配合物。
(項目41)
前記薬学的配合物は、少なくとも2.1重量%~約17重量%のコルテキソロン-17
α-プロピオネートを含む、項目39又は40に記載の局所用薬学的配合物。
(項目42)
医薬組成物は、約2.5重量%~15重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネー
トを含む、項目39~41のいずれか一項に記載の局所用薬学的配合物。
(項目43)
前記医薬組成物は、約15重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む、
項目42に記載の局所用薬学的配合物。
(項目44)
前記薬学的配合物は、約10重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む
、項目42に記載の局所用薬学的配合物。
(項目45)
前記薬学的配合物は、約8重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む、
項目42に記載の局所用薬学的配合物。
(項目46)
前記薬学的配合物は、約7.5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含
む、項目42に記載の局所用薬学的配合物。
(項目47)
前記配合物は、コルテキソロン-17α-プロピオネートを少なくとも2.1重量%~
約5.5重量%の濃度で含む、項目39に記載の局所用薬学的配合物。
(項目48)
前記薬学的配合物は、約3重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む、
項目47に記載の局所用薬学的配合物。
(項目49)
前記薬学的配合物は、約4重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む、
項目47に記載の局所用薬学的配合物。
(項目50)
前記薬学的配合物は、約5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む、
項目47に記載の局所用薬学的配合物。
(項目51)
前記薬学的配合物は、約5.5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含
む、項目47に記載の局所用薬学的配合物。
(項目52)
前記薬学的配合物は、5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む、項
目47に記載の局所用薬学的配合物。
(項目53)
前記薬学的配合物は、液体又は半固体の配合物である、項目39~52のいずれか一項
に記載の局所用薬学的配合物。
(項目54)
前記液体又は半固体配合物は、溶液、懸濁液、エマルション、マイクロエマルション、
クリーム、ゲル、フォーム、又は軟膏である、項目53に記載の局所用薬学的配合物。
(項目55)
前記薬学的配合物は、無水であり、約5重量%未満の水を含む、項目39~54のいず
れか一項に記載の局所用薬学的配合物。
(項目56)
前記薬学的配合物は、無水であり、約3重量%未満の水を含む、項目55に記載の局所
用薬学的配合物。
(項目57)
前記薬学的配合物は溶液である、項目55に記載の局所用薬学的配合物。
(項目58)
約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む一定量の前記配合物の前
記塗布の際に、前記配合物は、約7.0ng/mL未満のコルテキソロン-17α-プロ
ピオネートの平均定常状態Cmaxをもたらす、項目39~57のいずれか一項に記載の
局所用薬学的配合物。
(項目59)
約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む一定量の前記配合物の前
記塗布の際に、前記配合物は、約8.0時間未満のコルテキソロン-17α-プロピオネ
ートの平均定常状態Tmaxをもたらす、項目39~57のいずれか一項に記載の局所用
薬学的配合物。
(項目60)
約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む一定量の前記配合物の前
記塗布の際に、前記配合物は、約64.1(ngh)/mL未満のコルテキソロン-1
7α-プロピオネートのAUCτをもたらす、項目39~57のいずれか一項に記載の局
所用薬学的配合物。
(項目61)
前記配合物は、前記脱毛症の治療における使用のためのものである、項目39~60の
いずれか一項に記載の局所用薬学的配合物。
(項目62)
前記製薬上許容できる1種以上の溶媒は、ポリオール、ポリオールエーテル、及びC
~Cアルコールからなる群から選択される、項目39~61のいずれか一項に記載の局
所用薬学的配合物。
(項目63)
前記C~Cアルコールは、エタノール、イソプロパノール、又はメタノールである
、項目62に記載の局所用薬学的配合物。
(項目64)
前記C~Cアルコールはエタノールである、項目63に記載の局所用薬学的配合物

(項目65)
前記エタノールは96度である、項目64に記載の局所用薬学的配合物。
(項目66)
前記エタノールは無水エタノールである、項目65に記載の局所用薬学的配合物。
(項目67)
前記ポリオールは、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、及び
ヘキサントリオールからなる群から選択される、項目62~67のいずれか一項に記載の
局所用薬学的配合物。
(項目68)
前記ポリオールはプロピレングリコールである、項目67に記載の局所用薬学的配合物

(項目69)
前記ポリオールエーテルは、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポ
リエチレン-ポリプロピレントリブロックコポリマー、ジプロピレングリコール、及びジ
エチレングリコールモノエチルエーテルからなる群から選択される、項目62~68のい
ずれか一項に記載の局所用薬学的配合物。
(項目70)
前記ポリオールエーテルはジエチレングリコールモノエチルエーテルである、項目69
に記載の局所用薬学的配合物。
(項目71)
前記ポリオールはプロピレングリコールであり、前記ポリオールエーテルはジエチレン
グリコールモノエチルエーテルであり、前記C~Cアルコールはエタノールである、
項目62に記載の局所用薬学的配合物。
(項目72)
前記配合物は無水であり、5重量%未満の水又は3重量%未満の水を含有する、項目7
1に記載の局所用薬学的配合物。
(項目73)
前記配合物は乳化剤を更に含む、項目39~72のいずれか一項に記載の局所用薬学的
配合物。
(項目74)
前記配合物は酸化防止剤を更に含む、項目39~73のいずれか一項に記載の局所用薬
学的配合物。
(項目75)
前記酸化防止剤は、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニ
ソール(BHA)、アスコルビルパルミテート、アスコルビン酸、α-トコフェロール、
及びプロピルガラートからなる群から選択される、項目74に記載の局所用薬学的配合物

(項目76)
前記酸化防止剤はアスコルビルパルミテートである、項目75に記載の局所用薬学的配
合物。
(項目77)
前記乳化剤は、(ポリオキシル-15-ヒドロキシステアレートとしても既知である)
PEG-15ヒドロキシステアレート、PEG-30ステアレート、PEG-40ラウレ
ート、PEG-40オレエート、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベ
ート80、PEG-20セトステアリルエーテル、ポリオキシル25セトステアリル、セ
トマクロゴール1000、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソ
ルビタンモノオレエートプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシル5ヒマシ油、ポリオキシル15ヒマシ油、ポリオキシル35ヒマシ
油、ポリオキシル40硬化ヒマシ油、カプリロカプリルポリオキシル-8グリセリド、カ
プリロカプロイルポリオキシルグリセリド、ラウロイルポリオキシルグリセリド、オレオ
イルポリオキシルグリセリド、及び前述のいずれかの組み合わせからなる群から選択され
る、項目73に記載の局所用薬学的配合物。
(項目78)
前記乳化剤はポリソルベート80である、項目77に記載の局所用薬学的配合物。
(項目79)
脱毛症の治療方法であって、前記方法は、前記脱毛症の治療を必要とする対象に、項目
39~78のいずれか一項に記載の局所用薬学的配合物を局所投与することを含み、前記
配合物を少なくとも6ヶ月間、1日2回局所投与することにより、同じ期間、経口用フィ
ナステリドを投与した際に観察される発毛に相当する発毛が達成される、方法。
(項目80)
前記方法は、リビドーの低下、勃起不全(インポテンス)、射精障害、及び射精量の低
下からなる群から選択される副作用の発生の低下をもたらす、項目79に記載の方法。
(項目81)
脱毛症の治療方法であって、前記方法は、前記脱毛症の治療を必要とする対象に、項目
39~78のいずれか一項に記載の局所用薬学的配合物を局所投与することを含み、前記
配合物の前記局所投与を少なくとも6ヶ月間行うことによって、ビヒクルと比較して、約
12.7の、非軟毛の標的面積における毛髪数(TAHC)のベースラインからの変化の
平均値が達成される、方法。
(項目82)
脱毛症の治療方法であって、前記方法は、前記脱毛症の治療を必要とする対象に、項目
39~78のいずれか一項に記載の局所用薬学的配合物を局所投与することを含み、前記
配合物の前記局所投与を少なくとも6ヶ月間行うことによって、ビヒクルと比較して、約
0.30の重み付き平均発毛評価(HGA)スコアが達成される、方法。
(項目83)
脱毛症の治療方法であって、前記方法は、前記脱毛症の治療を必要とする対象に、項目
39~78のいずれか一項に記載の局所用薬学的配合物を局所投与することを含み、前記
配合物の前記局所投与を少なくとも6ヶ月間行うことによって、ビヒクルと比較して、約
0.43の医師による重み付き平均全般重症度評価(IGA)スコアが達成される、方法

(項目84)
脱毛症の治療方法であって、前記方法は、前記脱毛症の治療を必要とする対象に、項目
39~78のいずれか一項に記載の局所用薬学的配合物を局所投与することを含み、前記
配合物の前記局所投与を少なくとも6ヶ月間行うことにより、全身での抗アンドロゲン性
副作用が発生しない、方法。
(項目85)
脱毛症の治療方法であって、前記方法は、前記脱毛症の治療を必要とする対象に、項目
39~78のいずれか一項に記載の局所用薬学的配合物を局所投与することを含み、前記
配合物の前記局所投与は、
a)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、標的面積の毛髪数の、9本/cm以上
の、ベースラインからの平均変化、又は
b)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、標的面積の毛髪数の、10本/cm
上の、ベースラインからの平均変化、又は
c)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、標的面積の毛髪数の、11本/cm
上の、ベースラインからの平均変化、又は
d)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、標的面積の毛髪数の、12本/cm
上の、ベースラインからの平均変化、又は
e)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、0.20以上の重み付き平均HGAスコ
ア、又は
f)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、0.30以上の重み付き平均HGAスコ
ア、又は
g)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、0.40以上の重み付き平均HGAスコ
ア、又は
h)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、0.10以上の重み付き平均IGAスコ
ア、又は
i)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、0.20以上の重み付き平均IGAスコ
ア、又は
j)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、0.30以上の重み付き平均IGAスコ
ア、又は
k)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約10%の対象における好ま
しい(正の)HGAスコア、又は
l)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約20%の対象における好ま
しい(正の)HGAスコア、又は
m)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約30%の対象における好ま
しい(正の)HGAスコア、又は
n)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約10%の対象における好ま
しい(正の)IGAスコア、又は
o)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約20%の対象における好ま
しい(正の)IGAスコア、又は
p)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約30%の対象における好ま
しい(正の)IGAスコア、又は
q)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約40%の対象における好ま
しい(正の)IGAスコアをもたらす、方法。
(項目86)
前記配合物は、前記脱毛症の治療における使用のためのものである、項目33~78の
いずれか一項に記載の局所用薬学的配合物。
(項目87)
前記脱毛症は、男性型脱毛症、円形脱毛症、休止期脱毛症、成長期脱毛症、牽引性脱毛
症、又は前述のいずれかの組み合わせである、項目86に記載の使用のための局所用薬学
的配合物。
(項目88)
前記脱毛症は男性型脱毛症である、項目87に記載の使用のための局所用薬学的配合物

(項目89)
前記円形脱毛症は、拡散性円形脱毛症、単在性円形脱毛症、多在性円形脱毛症、蛇行性
脱毛症、全頭脱毛症、及び全身性脱毛症からなる群から選択される、項目87に記載の使
用のための局所用薬学的配合物。
(項目90)
前記配合物は、1日1回又は2回投与される、項目86~89のいずれか一項に記載の
使用のための局所用薬学的配合物。
(項目91)
前記配合物を少なくとも6ヶ月間、1日2回局所投与することにより、同じ期間、経口
用フィナステリドを投与した際に観察される発毛に相当する発毛が達成される、項目86
~90のいずれか一項に記載の使用のための局所用薬学的配合物。
(項目92)
前記局所投与は、リビドーの低下、勃起不全(インポテンス)、射精障害、及び射精量
の低下からなる群から選択される副作用の発生の低下をもたらす、項目91に記載の使用
のための局所用薬学的配合物。
(項目93)
前記配合物の前記局所投与を少なくとも6ヶ月間行うことによって、ビヒクルと比較し
て、約12.7の、非軟毛の標的面積における毛髪数(TAHC)のベースラインからの
変化の平均値が達成される、項目86~90のいずれか一項に記載の使用のための局所用
薬学的配合物。
(項目94)
前記配合物の前記局所投与を少なくとも6ヶ月間行うことによって、ビヒクルと比較し
て、約0.30の重み付き平均発毛評価(HGA)スコアが達成される、項目86~90
のいずれか一項に記載の使用のための局所用薬学的配合物。
(項目95)
前記配合物の前記局所投与を少なくとも6ヶ月間行うことによって、ビヒクルと比較し
て、約0.43の医師による重み付き平均全般重症度評価(IGA)スコアが達成される
、項目86~90のいずれか一項に記載の局所用薬学的配合物。
(項目96)
前記配合物の前記局所投与を少なくとも6ヶ月間行うことにより、全身抗アンドロゲン
性副作用が発生しない、項目86~90のいずれか一項に記載の使用のための局所用薬学
的配合物。
(項目97)
前記配合物の前記局所投与は、
a)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、標的面積の毛髪数の、9本/cm以上
の、ベースラインからの平均変化、又は
b)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、標的面積の毛髪数の、10本/cm
上の、ベースラインからの平均変化、又は
c)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、標的面積の毛髪数の、11本/cm
上の、ベースラインからの平均変化、又は
d)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、標的面積の毛髪数の、12本/cm
上の、ベースラインからの平均変化、又は
e)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、0.20以上の重み付き平均HGAスコ
ア、又は
f)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、0.30以上の重み付き平均HGAスコ
ア、又は
g)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、0.40以上の重み付き平均HGAスコ
ア、又は
h)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、0.10以上の重み付き平均IGAスコ
ア、又は
i)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、0.20以上の重み付き平均IGAスコ
ア、又は
j)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、0.30以上の重み付き平均IGAスコ
ア、又は
k)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約10%の対象における好ま
しい(正の)HGAスコア、又は
l)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約20%の対象における好ま
しい(正の)HGAスコア、又は
m)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約30%の対象における好ま
しい(正の)HGAスコア、又は
n)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約10%の対象における好ま
しい(正の)IGAスコア、又は
o)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約20%の対象における好ま
しい(正の)IGAスコア、又は
p)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約30%の対象における好ま
しい(正の)IGAスコア、又は
q)毎日若しくはBIDの塗布の6ヶ月後に、少なくとも約40%の対象における好ま
しい(正の)IGAスコアをもたらす、項目86~90のいずれか一項に記載の使用のた
めの局所用薬学的配合物。
【図面の簡単な説明】
【0075】
前述の発明の概要、並びに以下の実施形態の詳細な説明は、添付の図面とともに読むこ
とでより理解できるであろう。説明のために、図面は、特定の実施形態を使用して記載し
得る。しかし、本明細書に記載する化合物、配合物及び組成物は、図面で論じられる、又
は図面に記載される正確な実施形態に限定されるものではないことが理解されなければな
らない。
【0076】
図1】実施例9で記載する男性型脱毛症(AGA)を患う男性における、第2相臨床試験での6ヶ月の治療後における2つの治療群での、研究対象で実施した発毛評価(HGA)の度数分布を示す。
【0077】
図2】実施例9で記載するAGAを患う男性における、第2相臨床試験の6ヶ月の治療後における2つの治療群での、発毛に関する医師による全般重症度評価(IGA)の度数分布を示す。
【発明を実施するための形態】
【0078】
本明細書に記載する配合物は、現在利用可能な脱毛症、特にAGAの治療法に大きな改
善をもたらし、医師が効果的で役に立つ、そして安全な脱毛症、特にAGAの治療を行う
ことができるようになると考えられる。
【0079】
本明細書に記載する局所投与用の薬学的配合物は、治療薬コルテキソロン-17α-プ
ロピオネートの最適な局所送達をもたらし、脱毛症、特にAGAの治療で使用する際には
、効能の観点から、市販されているフィナステリド1mg錠剤(PROPECIA(登録
商標))を1日1回経口投与する場合と同様の結果を、最小の副作用で達成することが可
能であるということが見出されている。PROPECIA(登録商標)はAGAの治療に
関して認可されている。本明細書に記載する配合物の効果とPROPECIA(登録商標
)の効果の比較は、アメリカ食品医薬品局のウェブサイトで入手可能な情報、及びPRO
PECIA(登録商標)の添付文書で提供される情報に基づいて、実施例11で提供され
る。
【0080】
本明細書に記載する薬学的配合物は、全身への曝露を最小化し、それ故に安全である。
実験の項の実施例9で記載する研究結果は、コルテキソロン-17α-プロピオネート5
%溶液は局所的に十分耐性があったことを示している。コルテキソロン-17α-プロピ
オネート5%溶液とビヒクル治療群との間で、局所耐容性サインの発生は低く、「治療で
発現した」局所耐容性サインの発生は通常類似していた。局所耐容性サインの大部分は、
最小/微小~中程度の深刻度であった。スケーリングと痒みが、最も頻繁に観察された「
治療で発現した」サインであり、紅斑、毛嚢炎及び色素沈着過度を患う対象はより少なか
った。更に、有害事象(AE)の発生は2つの治療群で同様であり、大部分の事象は通常
は深刻度が中程度であり、試験物品には関係しなかった。重要なことに、コルテキソロン
-17α-プロピオネートの全身抗アンドロゲン性活性に相関する可能性があるAE(例
えばリビドーの低下、勃起不全及び射精障害)は、6ヶ月の治療の間に発生しなかった。
実施例9の研究では、頭皮に局所塗布した場合、本明細書に記載する配合物は、治療薬の
局所送達を達成するのに最適である、すなわち、治療対象で抗アンドロゲン性反応を生じ
させ得る、過剰な全身性分布を回避したこともまた確認されている。頭皮にコルテキソロ
ン-17α-プロピオネートを塗布した後の、循環コルテキソロン-17α-プロピオネ
ートが少量であることもまた、実施例6で例示されたPKパラメータから明らかである。
少なくともこの性質が、本明細書に記載する配合物をフィナステリド1mg錠剤(PRO
PECIA(登録商標))と区別している。PROPECIA(登録商標)の添付文書で
報告されているように、この薬剤はリビドーの低下、勃起不全(インポテンス)、射精障
害、及び射精量の低下等の多くの副作用を有する。患者の1%以上で報告されている、P
ROPECIA(登録商標)のこれらの有害事象は、治療薬により発揮される全身抗アン
ドロゲン性活性が原因である。PROPECIA(登録商標)とは異なり、本明細書に記
載する配合物は、標的部位(すなわち毛嚢)への治療薬の送達を、全身吸着を最小化しな
がら最大化することが可能であり、このことは、全身抗アンドロゲン性反応によるものを
含む大きな有害事象無しで、(毛嚢での局所活性のために)再発毛を促す効能を特徴とす
る薬理学的プロファイルに変換される。
【0081】
実験の項で記載する研究に基づいて、本明細書に記載する配合物は、AGAの治療に関
して、現在利用可能な全身抗アンドロゲン性薬剤であるPROPECIA(登録商標)に
対して大きな改善を示していることが明らかとなっている。AGAを患う対象で、(患部
の頭皮に6ヶ月間、1日2回局所塗布を行うことで)第2相臨床試験をした場合の、実施
例4bに開示した本発明の例示的配合物は、2つのコプライマリーエンドポイント(co-
primary endpoint)(非軟毛TAHCでのベースラインからの平均変化と、対象による
HGAアンケートの自己評価)により評価したとおり、発毛の刺激に効果的であることが
示され、これはビヒクルに対して、より大規模での改善があった。実施例11で論じると
おり、実施例4bの本例示的配合物を局所投与することにより、PROPECIA(登録
商標)の主な副作用を担うことが知られている全身抗アンドロゲン性反応、例えば、リビ
ドーの低下、勃起不全(インポテンス)及び射精障害無しで、6ヶ月でのPROPECI
A(登録商標)の平均変化にほぼ等しかった、6ヶ月での非軟毛TAHCの平均変化(実
施例4bの配合物については12.7とPropecia(登録商標)の2つの第3相臨
床試験で公開された結果から計算した12.2)がもたらされた。
【0082】
冠詞「a」、「an」、及び「the」は、1つ又は1つを超える(すなわち、少なく
とも1つの)、冠詞の文法的な目的語を指すのに使用される。例として、「an ele
ment(要素)」は、1つの要素又は1つを超える要素を意味する。
【0083】
本明細書で使用する場合、用語「約」は、特に断りのない限り、明記した値の±10%
を意味する。
【0084】
本明細書で使用する場合、語句「活性剤」と「治療薬」は互換性があり、コルテキソロ
ン-17α-プロピオネートを意味する。
【0085】
本明細書で使用する場合、用語「脱毛症」とは、明記したとおり、一括して又は個別に
、男性型脱毛症(AGA)、(拡散性円形脱毛症、単在性円形脱毛症、多在性円形脱毛症
、蛇行性脱毛症、全頭脱毛症、及び全身性脱毛症を含む)円形脱毛症、休止期脱毛症、成
長期脱毛症、及び牽引性脱毛症を意味する。
【0086】
本明細書で使用する場合、用語「無水」とは、実質的に水を含まないこと、すなわち、
約5重量%未満の水であり、ある実施形態においては本明細書で明記するように、約3重
量%未満の水を有することを意味する。
【0087】
本明細書で使用する場合、用語「酸化防止剤」には、当業者に既知の製薬上許容できる
酸化防止剤が含まれる。例としては、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化
ヒドロキシアニソール(BHA)、アスコルビルパルミテート、アスコルビン酸、(ビタ
ミンEとしても知られている)α-トコフェロール、プロピルガラート等が挙げられるが
、これらに限定されない。
【0088】
本明細書で使用する場合、語句「曲線下面積」又は「AUC」とは、服用量の活性剤自
体、又はそれを含む配合物の塗布後の、時間が経過した際の、活性剤(又は明記したその
代謝産物の1つ)の血漿濃度の変化により定義される曲線下の面積を意味する。「AUC
0~∞」とは、用量の塗布後に、tから∞まで外挿した濃度-時間曲線下の面積である
。「AUC0~t」とは、用量の塗布後の、時間0から時間tまでの濃度-時間曲線下の
面積であり、tは測定可能な濃度を有する最後の時点である。AUCτとは、平均定常状
態AUCを意味する。
【0089】
本明細書で使用する場合、語句「C~Cアルコール」とは、局所用薬学的配合物で
の使用に好適な、最大7個の炭素を有するアルコールを意味する。このようなC~C
アルコールの例としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール
、n-プロパノール、ベンジルアルコール等が挙げられるが、これらに限定されない。あ
らゆる特定の論理に束縛されることを望むものではないが、C~Cアルコール、及び
特に短鎖C~Cアルコール(例えばエチル、プロピル又はイソプロピルアルコール)
は、コルテキソロン-17α-プロピオネート上で可溶化活性を発揮すると考えられてい
る。更に、このようなC~Cアルコールは、本明細書に記載する配合物の展延性に寄
与すると考えられている。
【0090】
本明細書で使用する場合、用語「Cmax」とは、活性剤(又はその代謝産物)の血漿
濃度vs時間のグラフにおける、活性剤又はその代謝産物の最大濃度を意味する。Cma
xτとは、活性剤(又はその分解生成物若しくは代謝産物)の血漿濃度vs定常状態のレ
ベルに到達した時間のグラフでの、活性剤又はその分解生成物の最大濃度を意味する。
【0091】
本明細書で使用する場合、(「11-デオキシコルチソル」又は「ライヒシュタイン物
質」としても知られている)「コルテキソロン」とは、以下の構造を有する化合物を意味
する。
【化1】
【0092】
本明細書で使用する場合、「コルテキソロン-17α-プロピオネート」とは、化合物
17α-プロピオニルオキシ-21-ヒドロキシ-プレグナ-4-エン-3,20-ジオ
ンを意味し、以下の化学構造と同等である。
【化2】
【0093】
本明細書で使用する場合、用語「代謝産物」とは、コルテキソロン-17α-プロピオ
ネートの生体内代謝又は分解から得られるこれらの化合物を意味する。代表的な既知の代
謝産物としては、コルテキソロン及びテトラヒドロコルテキソロンが挙げられるが、これ
らに限定されない。
【0094】
本明細書で使用する場合、用語「分解生成物」とは、コルテキソロン-17α-プロピ
オネートの生体外分解から得られるこれらの化合物を意味する。代表的な既知のコルテキ
ソロン-17α-プロピオネート分解生成物としては、コルテキソロン-21-プロピオ
ネート及びコルテキソロンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0095】
本明細書で使用する場合、用語「エステル」とは、エチルアセテート及びエチルラクテ
ートを含むがこれらに限定されないエステル化有機溶媒を意味する。
【0096】
本明細書で使用する場合、語句「天然油」とは、天然源から単離可能なそれらの油類を
意味する。代表的な天然油としては、アーモンド油、オリーブ油、綿実油、ベニバナ油、
サフラワーオイル等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0097】
本明細書で使用する場合、用語「ポリオール」とは、2個以上のヒドロキシル基を含有
する有機分子を意味する。代表的なポリオールとしては、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、グリセロール、ヘキサントリオール等が挙げられるが、これらに限定され
ない。
【0098】
本明細書で使用する場合、語句「ポリオールエーテル」とは、局所用薬学的配合物での
使用に好適なポリオールエーテルを意味する。代表的なポリオールエーテルとしては、ポ
リプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリエチレン-ポリプロピレントリ
ブロックコポリマー、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0099】
本明細書で使用する場合、語句「浸透促進剤」とは、活性剤の浸透を増加させる、製薬
上許容できる化合物を意味する。代表的な浸透促進剤としては、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリオキシルグリセリド、ジメチルスルホキシド、ピロリドン、N-メチ
ル-2-ピロリドン、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(TRANSCUTOL
(登録商標))、ジメチルイソソルビド、ジエチルセバケート、アゾン(azone)、メン
トール、ネロール、カンファー、メチルサリチレート、Tween80、SDS、ベンザ
ルコニウムクロリド、ポリオキシル40硬化ヒマシ油(CREMOPHOR(登録商標)
RH40、KOLLIPHOR(登録商標)RH40)、ジデシルジメチルアンモニウム
ブロミド(DDAB)、ジデシルトリメチルアンモニウムブロミド(DTAB)、脂肪酸
エステル(例えば、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート等)、脂肪酸
(例えば、オレイン酸、パルミチン酸、リノール酸)及びこれらの塩、脂肪族アルコール
(例えば、オレイルアルコール、ミリスチルアルコール、ステアリルアルコール等)、中
鎖トリグリセリド、並びに前述のいずれかの組み合わせが挙げられるが、これらに限定さ
れない。
【0100】
本明細書で使用する場合、用語「溶媒」とは、本明細書に記載する配合物中にコルテキ
ソロン-17α-プロピオネートを可溶化するために用いられる、頭皮を含むがこれに限
定されない局所塗布に好適な1つの製薬上許容できる溶媒、又は2種以上の製薬上許容で
きる溶媒の混合物を意味する。
【0101】
本明細書で使用する場合、「テトラヒドロコルテキソロン」とは、ケミカル・アブスト
ラクツ・サービス(CAS)登録番号68-60-0を有する化合物を意味する。
【0102】
本明細書で使用する場合、用語「Tmax」とは、活性剤の塗布後に、活性剤(又はそ
の代謝産物)の最大血漿中濃度に到達した時間を意味する。用語「Tmax」とは、活性
剤(又はその代謝産物)の血漿濃度vs定常状態レベルに到達した時間のグラフ上での、
活性剤又はその代謝産物の最大濃度の時間を意味する。
【0103】
用語「治療する」「治療すること」及び「治療」とは、怪我、疾病又は状態の治療又は
緩和の成功のあらゆるしるしを意味し、軽減;寛解;症状の低下、若しくは怪我、疾病若
しくは状態を患者に一層耐容性があるようにすること;変質若しくは低下速度の減速;又
は患者の肉体的若しくは精神的健康状態の改善等の任意の客観的若しくは主観的パラメー
タを含む。症状の治療又は緩和は、身体検査、精神神経検査、又は精神医学検査の結果を
含む客観的又は主観的パラメータに基づくことができる。
【0104】
用語「予防すること」とは、このような用語が適用される病気、疾患若しくは状態の開
始若しくは再発、又は病気、疾患若しくは状態と関係する1種以上の症状の発生、存在を
防止すること、あるいは遅らせることを意味する。用語「予防すること」とはまた、病気
、疾患又は状態の発生を低下させることを意味する。用語「予防」とは、予防する行動を
意味する。
【0105】
本明細書で使用する場合、語句「重量%」とは、所与の値に関して、重量%が重量体積
%(w/v)、及び総重量対重量百分率(w/w)である実施形態を包含し、これらを開
示することを意図している。例えば、10重量%の要素「X」を含む実施形態は、10重
量%の「X」(w/v)及び10重量%の「X」(w/w)の両方を含む実施形態を開示
する。同様に、また再び例として、10重量%の「X」、20重量%の「Y」及び60重
量%の「Z」を含む実施形態は、a)10重量%の「X」(w/v)、20重量%の「Y
」(w/v)、及び60重量%の「Z」(w/v);並びにb)10重量%の「X」(w
/w)、20重量%の「Y」(w/w)、及び60重量%の「Z」(w/w)を含む実施
形態を開示する。前述の内容にかかわらず、ある実施形態において、値は具体的に「(w
/w)」又は「(w/v)」と記載される。これらの例において、値は、標識した値のみ
、すなわち、両方ではなく(w/w)のみ、又は(w/v)のみを開示するものとして解
釈されなければならない。
【0106】
本明細書で使用する場合、用語「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「
有する(having)」、「含む(including)」、「含有する(containing)」等は、「~
を含むがこれらに限定されない」を意味するオープンエンドの用語である。本明細書にて
開示した所与の実施形態が特定の要素を「含む」範囲で、本開示はまた、これらの要素「
から本質的になる」、かつこれらの要素「からなる」実施形態を具体的に想到し、開示す
ると理解されるべきである。
【0107】
本明細書で使用する場合、用語「から本質的になる(consists essentially of)」
、「から本質的になる(consisting essentially of)」等は、セミクローズドの用語
として解釈されるべきであり、これは、実施形態の基本的特性及び新規の特性に実質的に
影響を及ぼす他の成分は含まれないことを意味する。
【0108】
本明細書で使用する場合、用語「からなる(consists of)」、「からなる(consisti
ng of)」等は、特定の要素の集合「からなる」実施形態が、その実施形態で明記されな
いあらゆる要素、工程又は成分を除外するように、クローズドの用語として解釈されるべ
きである。
【0109】
本明細書で使用する場合、用語「標的面積における毛髪数」又は「TAHC」とは、ベ
ースラインからの、頭皮の標的面積における非軟毛の毛髪の数の変化を意味する。標的面
積は、例えば、1cm、又は5.1cmの円(直径1インチ)とすることができる。
【0110】
本明細書で使用する場合、用語「発毛評価」又は「HGA」とは、対象の頭皮のベース
ラインの標準化全体写真を、「リアルタイム」の標準化全体写真と比較する対象により与
えられるスコアを意味する。
【0111】
本明細書で使用する場合、用語「医師による全般重症度評価」又は「IGA」とは、対
象の頭皮のベースラインの標準化全体写真を「リアルタイム」の標準化全体写真と比較す
る評価者により与えられるスコアを意味する。
【0112】
本明細書で使用する場合、用語「Bis In Die」又は「BID」は「1日2回
」を意味する。
【0113】
本明細書で使用する場合、用語「割り当て群」とは、調査の元で治療を受ける群、又は
対照として標準的な治療(すなわちプラセーボ治療)を受ける群のいずれか一方に無作為
に割り当てられた臨床試験に参加するヒトの群を意味する。
【0114】
本明細書で使用する場合、用語「エタノール」とはエチルアルコール、すなわち、CH
CHOHを意味し、純粋な(無水)エタノール、及び96度エタノールを含み、後者
は、通常は約4体積%~約5.1体積%の範囲の量で水を含有するエタノールである。
【0115】
本開示は、溶媒と、少なくとも2.1重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネー
ト~最大で約20重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネート(これらの値の中間
値を全て含む)を含む、完全に可溶化したコルテキソロン-17α-プロピオネートの薬
学的配合物を提供する。特定の実施形態では、配合物は、少なくとも2.1重量%~最大
で約17重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネート、少なくとも2.5重量%~
最大で約17重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネート、少なくとも2.5重量
%~最大で約15重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネート、又は少なくとも3
重量%~最大で約15重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含むことがで
きる。別の実施形態では、配合物は、約6、約7、約7.5、約8、約9、約10、約1
1、約12、約13、約14、又は約15重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネ
ートを含むことができる。
【0116】
本開示はまた、溶媒と、少なくとも2.1重量%のコルテキソロン-17α-プロピオ
ネート~最大で約5.5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネート(これらの値
の中間値を全て含む)を含む、完全に可溶化したコルテキソロン-17α-プロピオネー
トの薬学的配合物を提供する。特定の実施形態では、配合物は、少なくとも2.2~最大
約5.5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネート、少なくとも2.3~最大約
5.5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネート、少なくとも2.4~最大約5
.5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネート、少なくとも2.5~最大約5.
5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネート、少なくとも2.6~最大約5.5
重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネート、少なくとも2.7~最大約5.5重
量%のコルテキソロン-17α-プロピオネート、少なくとも2.8~最大約5.5重量
%のコルテキソロン-17α-プロピオネート、少なくとも2.9~最大約5.5重量%
のコルテキソロン-17α-プロピオネート、又は少なくとも3.0~最大約5.5重量
%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含むことができる。別の実施形態では、
配合物は、約2.3、約2.5、約3、約3.5、約4、約4.5、約5、又は約5.5
重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含むことができる。特定の実施形態
では、配合物は、約5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含むことがで
きる。これらの実施形態のそれぞれにおいて、コルテキソロン-17α-プロピオネート
は、配合物中に完全に可溶化されている。本明細書で使用する場合、「完全に可溶化した
」とは、少なくとも95重量%、少なくとも98重量%、少なくとも99重量%、又は少
なくとも99.9%重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートが配合物中に可溶
化されていることを意味する。
【0117】
2重量%を超えるコルテキソロン-17α-プロピオネートの溶解度はこれまでに報告
されておらず、実現困難であった。例えば、国際公開第2009/019138号は、最
大2重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを有する配合物について開示して
いるが、より高濃度の配合物が調製可能であるか否か、又はこのような配合物をどのよう
に調製すべきかについては教示、あるいは示唆していない。
【0118】
同様に、Celasco,et al.,Arzneim.-Forsch./Dru
g Res.54,No.12,881~886(2004)は、0.2mLの懸濁ビヒ
クル中に、コルテキソロン-17α-プロピオネートの5mgサンプルを懸濁することに
ついて教示している。しかし、国際公開第2009/019138号と同様に、Cela
scoは、完全に可溶化した高濃度配合物が調製可能であるか否か、又は調製すべきか否
かについては記載していない。
【0119】
ある実施形態において、配合物は無水であり、約5重量%未満の水を含む。更なる実施
形態では、無水配合物は、約3%重量未満の水を含む。
【0120】
ある実施形態において、配合物は、(例えば、溶液若しくは懸濁液若しくはエマルショ
ン若しくはマイクロエマルションを含む)液体であることができるか、又は(例えば、ク
リーム、ゲル、若しくは軟膏、若しくはフォームを含む)半固体であることができる。配
合物の形態(溶液、ゲル、エマルション等)に関係なく、配合物は、頭皮及び/又は皮膚
上で延展されるのに好適な稠度を有する。
【0121】
一実施形態では、配合物は液体配合物であることができる。
【0122】
別の実施形態において、配合物は無水であることができる。別の実施形態において、配
合物は溶液であることができる。いくつかの実施形態において、溶液は、約5重量%未満
の水を有する無水である。別の実施形態では、無水溶液は、約3重量%未満の水を有する
【0123】
一実施形態では、本開示は、局所投与に好適な薬学的配合物を提供し、配合物は、少な
くとも2.1重量%の量のコルテキソロン-17α-プロピオネートと、製薬上許容でき
る1種以上の溶媒と、を含む。
【0124】
別の実施形態において、本開示は、局所投与に好適な薬学的配合物を提供し、配合物は
、約2.1重量%~約20重量%の範囲の量のコルテキソロン-17α-プロピオネート
と、製薬上許容できる1種以上の溶媒と、を含む。本発明の本態様における、コルテキソ
ロン-17α-プロピオネートの好適な範囲及び量は、コルテキソロン-17α-プロピ
オネートを含む局所用薬学的配合物に関連して上述している。
【0125】
別の実施形態において、本開示は、局所投与に好適な薬学的配合物を提供し、配合物は
、約2.1重量%~約5.5重量%の範囲の量のコルテキソロン-17α-プロピオネー
トと、製薬上許容できる1種以上の溶媒と、を含む。本発明の本態様における、コルテキ
ソロン-17α-プロピオネートの好適な範囲及び量は、コルテキソロン-17α-プロ
ピオネートを含む局所用薬学的配合物に関連して上述している。
【0126】
更に別の実施形態において、本開示は、脱毛症の治療及び/又は予防に使用するための
、局所投与に好適な薬学的配合物を提供し、配合物は、少なくとも2.1重量%の量のコ
ルテキソロン-17α-プロピオネートと、製薬上許容できる1種以上の溶媒と、を含む
【0127】
別の実施形態において、本開示は、脱毛症の治療及び/又は予防に使用するための、局
所投与に好適な薬学的配合物を提供し、配合物は、約2.1重量%~約20重量%の範囲
の量のコルテキソロン-17α-プロピオネートと、製薬上許容できる1種以上の溶媒と
、を含む。本発明の本態様における、コルテキソロン-17α-プロピオネートの好適な
範囲及び量は、コルテキソロン-17α-プロピオネートを含む局所用薬学的配合物に関
連して上述している。
【0128】
なお更に別の実施形態において、本開示は、脱毛症の治療及び/又は予防に使用するた
めの、局所投与に好適な薬学的配合物を提供し、配合物は、約2.1重量%~約5.5重
量%の範囲の量のコルテキソロン-17α-プロピオネートと、製薬上許容できる1種以
上の溶媒と、を含む。本発明の本態様における、コルテキソロン-17α-プロピオネー
トの好適な範囲及び量は、コルテキソロン-17α-プロピオネートを含む局所用薬学的
配合物に関連して上述している。
【0129】
別の実施形態において、本開示は、脱毛症の治療を必要とする哺乳類における、脱毛症
の治療及び/又は予防方法を提供し、該方法は、局所投与に好適な有効量の薬学的配合物
を局所投与することを含み、配合物は、少なくとも2.1重量%の量のコルテキソロン-
17α-プロピオネートと、製薬上許容できる1種以上の溶媒と、を含む。
【0130】
本発明の更なる態様は、脱毛症の治療を必要とする哺乳類における、脱毛症の治療及び
/又は予防方法であり、前記方法は、局所投与に好適な治療量の薬学的配合物を局所投与
することを含み、配合物は、約2.1重量%~約20重量%の範囲の量のコルテキソロン
-17α-プロピオネートと、製薬上許容できる1種以上の溶媒と、を含む。本発明の本
態様における、コルテキソロン-17α-プロピオネートの好適な範囲及び量は、コルテ
キソロン-17α-プロピオネートを含む局所用薬学的配合物に関連して上述している。
【0131】
本発明の更なる態様は、脱毛症の治療を必要とする哺乳類における、脱毛症の治療及び
/又は予防方法であり、前記方法は、局所投与に好適な治療量の薬学的配合物を局所投与
することを含み、前記配合物は、約2.1重量%~約5.5重量%の範囲の量のコルテキ
ソロン-17α-プロピオネートと、1種以上の生理学上許容できる溶媒と、を含む。本
発明の本態様における、コルテキソロン-17α-プロピオネートの好適な範囲及び量は
、コルテキソロン-17α-プロピオネートを含む局所用薬学的配合物に関連して上述し
ている。
【0132】
ある実施形態において、哺乳類はヒトである。
【0133】
特定の実施形態では、局所投与は、配合物を皮膚及び/又は頭皮に塗布することを含む
【0134】
特定の実施形態では、脱毛症は、男性型脱毛症(AGA)、(拡散性円形脱毛症、単在
性円形脱毛症、多在性円形脱毛症、蛇行性脱毛症、全頭脱毛症及び全身性脱毛症を含む)
円形脱毛症、休止期脱毛症、成長期脱毛症、及び牽引性脱毛症である。特定の実施形態で
は、脱毛症はAGAである。
【0135】
ある実施形態において、薬学的配合物は、溶液、ゲル、液体軟膏、懸濁液、マイクロエ
マルション、又はフォームの形態であることができる。
【0136】
溶媒、及び明記した量のコルテキソロン-17α-プロピオネートに加えて、本明細書
に記載する配合物は所望により、少なくとも1種の浸透促進剤、及び所望により少なくと
も1種の製薬上許容できる賦形剤もまた含有することができる。
【0137】
ある実施形態において、配合物は、少なくとも1種の酸化防止剤、少なくとも1種の乳
化剤、又は前述の組み合わせを更に含むことができる。
溶媒
【0138】
ある実施形態において、溶媒は、約5重量%未満の水を含む無水であることができる。
別の実施形態では、溶媒は無水であることができ、約3%重量未満の水を含む。
【0139】
ある実施形態において、溶媒は、水、C~Cアルコール、ポリオールエーテル、ポ
リオール、天然油、エステル、トリカプリリン(2,3-ジ(オクタノイルオキシ)プロ
ピルオクタノエート)、中鎖トリグリセリド、カプリロカプロイルポリオキシル-8グリ
セリド、及び前述のいずれかの組み合わせを含む群又はこれらからなる群から選択するこ
とができる。
【0140】
いくつかの実施形態において、配合物は、少なくとも約50重量%の溶媒を含むことが
できる。別の実施形態では、配合物は、少なくとも約60重量%の溶媒を含むことができ
る。別の実施形態では、配合物は、少なくとも約70重量%の溶媒を含むことができる。
別の実施形態では、配合物は、少なくとも約80重量%の溶媒を含むことができる。別の
実施形態では、配合物は、少なくとも約85重量%の溶媒、少なくとも約90重量%の溶
媒、少なくとも約91重量%の溶媒、少なくとも約92重量%の溶媒、少なくとも約93
重量%の溶媒、少なくとも約94重量%の溶媒、又は少なくとも約95重量%の溶媒を含
むことができる。
【0141】
ある実施形態において、溶媒は、C~Cアルコール、ポリオールエーテル、ポリオ
ールの混合物を含むことができる。このような実施形態において、配合物は、約10~約
50重量%のポリオールエーテル、約5重量%~約55重量%のポリオール、及び約5~
約50重量%のC~Cアルコールを含むことができる。特定の実施形態では、C
アルコール、ポリオールエーテル、及びポリオールの混合物は、w/w/w基準で約
1:1:1の比率で存在することができる。ある実施形態において、C~Cアルコー
ル、ポリオールエーテル、及びポリオールのそれぞれは、約30重量%で存在する。
【0142】
特定の実施形態では、配合物は、約15~約45重量%のポリオールエーテル、約20
~約40重量%のポリオールエーテル、約25~約35重量%のポリオールエーテル、又
は約30~約35重量%のポリオールエーテルを含むことができる。特定の実施形態では
、配合物は、約30重量%のポリオールエーテルを含むことができる。別の実施形態では
、配合物は、約32重量%のポリオールエーテルを含むことができる。
【0143】
特定の実施形態では、ポリオールエーテルは、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリエチレン-ポリプロピレントリブロックコポリマー、ジプロピレング
リコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(TRANSCUTOL(登録商標
))、及びこれらの組み合わせを含む群又はこれらからなる群から選択される。
【0144】
ポリオールエーテルがポリエチレングリコールである場合、ポリエチレングリコールは
、ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール300、ポリエチレングリコ
ール400、ポリエチレングリコール540、及びポリエチレングリコール600を含む
群又はこれらからなる群から選択されることができる。特定の実施形態では、ポリオール
エーテルはポリエチレングリコール200であることができる。別の実施形態では、ポリ
オールエーテルはポリエチレングリコール400であることができる。更に別の実施形態
では、ポリオールエーテルはジエチレングリコールモノエチルエーテルであることができ
る。
【0145】
特定の実施形態では、ポリオールは、プロピレングリコール、エチレングリコール、グ
リセロール、ヘキサントリオール、及びこれらの組み合わせを含む群又はこれらからなる
群から選択することができる。特定の実施形態では、ポリオールはグリセロールであるこ
とができる。別の実施形態では、ポリオールはプロピレングリコールであることができる
【0146】
特定の実施形態では、ポリオールは、全配合物の約5重量%~約55重量%、全配合物
の約10重量%~約50重量%、全配合物の約20重量%~約45重量%、ある実施形態
においては、約25重量%~約40重量%の範囲の量で存在することができる。特定の実
施形態では、ポリオールは、全配合物の約30重量%を占める。更なる実施形態において
、全配合物の約30重量%を占めるポリオールはプロピレングリコールであることができ
る。
【0147】
いくつかの実施形態において、配合物は、約5~約50重量%のC~Cアルコール
を含むことができる。特定の実施形態では、配合物は、約15~約45重量%のC~C
アルコール、約20~約40重量%のC~Cアルコール、又は約25~約35重量
%のC~Cアルコールを含むことができる。特定の実施形態では、配合物は、約30
重量%のC~Cアルコールを含むことができる。更に別の実施形態において、配合物
は、C~Cアルコールを約10重量%~約40重量%、又は約15重量%~約35重
量%の範囲の量で含むことができる。
【0148】
特定の実施形態では、C~Cアルコールは、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、n-ブタノール、n-プロパノール、及びベンジルアルコールを含む群又はこれ
らからなる群から選択される。特定の実施形態では、C~Cアルコールはエタノール
である。いくつかの実施形態において、エタノールは全配合物の約30重量%を占める。
別の実施形態では、C~Cアルコールはイソプロパノールである。
【0149】
いくつかの実施形態において、C~Cアルコールは、通常は約4体積%~約5.1
体積%の範囲の小さな水の分画を含有することができる。配合物が無水である実施形態に
おいて、約4体積%~約5.1体積%の水を有するC~Cアルコールは、完成した配
合物そのものでの含水量が、約5重量%未満又は約3%重量未満となるような量で配合物
中に存在することができる。
【0150】
ある実施形態において、溶媒は、ポリオール、ポリオールエーテル、及びC~C
ルコールを含むことができる。特定の実施形態では、溶媒は、C~Cアルコールとし
てエタノール、ポリオールエーテルとしてジエチレングリコールモノメチルエーテル、及
びポリオールとしてプロピレングリコールを含むことができる。これらの溶媒は許容され
る任意の割合で存在することができるが、通常はそれぞれが配合物の約25~約35重量
%となるように存在する。
浸透促進剤
【0151】
ある実施形態において、溶媒に加えて、本明細書にて開示した配合物は、1種以上の浸
透促進剤を含むことができる。特定の論理に束縛されることを望むものではないが、浸透
促進剤は、皮膚(頭皮を含む)及び/又は毛嚢に治療薬を送達することに有益に影響を及
ぼすと考えられている。有利には、そしていくつかの実施形態においては、溶媒、又は溶
媒のいくつかの成分は、浸透促進剤として作用する。例えば、配合物がエタノール及び/
又はジエチレングリコールモノエチルエーテルを含む実施形態において、これらの溶媒は
また、皮膚(頭皮を含む)及び/又は毛嚢への活性剤の浸透を促進するように作用するこ
とができる。エタノール及び/又はジエチレングリコールモノエチルエーテルの存在にか
かわらず、本明細書に記載する配合物は、所望により、追加の浸透促進剤を更に含むこと
ができる。
【0152】
本明細書に記載する配合物に組み込むことが可能な更なる浸透促進剤の例としては、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシルグリセリド、ジメチルスルホキシド、
ピロリドン、N-メチル-2-ピロリドン、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(
TRANSCUTOL(登録商標))、ジメチルイソソルビド、ジエチルセバケート、ア
ゾン(azone)、メントール、ネロール、カンファー、メチルサリチレート、Tween
80、SDS、ベンザルコニウムクロリド、ポリオキシル40硬化ヒマシ油(CREMO
PHOR(登録商標)RH40、KOLLIPHOR(登録商標)RH40)、ジデシル
ジメチルアンモニウムブロミド(DDAB)、ジデシルトリメチルアンモニウムブロミド
(DTAB)、脂肪酸エステル(例えば、イソプロピルミリステート、イソプロピルパル
ミテート等)、脂肪酸(例えば、オレイン酸、パルミチン酸、リノール酸)及びこれらの
塩、脂肪族アルコール(例えば、オレイルアルコール、ミリスチルアルコール、ステアリ
ルアルコール等)、中鎖トリグリセリド、並びに前述のいずれかの組み合わせが挙げられ
るが、これらに限定されない。
【0153】
一実施形態では、浸透促進剤はジメチルイソソルビドである。別の実施形態では、浸透
促進剤は、ジメチルイソソルビドとジエチレングリコールモノエチルエーテルを含む混合
物である。別の実施形態では、少なくとも1種の浸透促進剤はジメチルスルホキシドであ
る。
【0154】
ある実施形態において、浸透促進剤は、配合物の総重量に対して約1重量%~約50重
量%の範囲の量で存在することができる。別の実施形態では、浸透促進剤は、配合物の総
重量に対して約2重量%~約40重量%、又は配合物の総重量に対して約5重量%~約3
5重量%で存在することができる。いくつかの実施形態によれば、皮膚浸透促進剤は、本
明細書に記載する配合物中に、配合物の総重量に対して約1重量%、約2重量%、約5重
量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約25重量%、約30重量%、約3
5重量%、約40重量%、約45重量%、又は約50重量%の量で存在することができる
【0155】
その他の成分
酸化により活性剤の分解が引き起こされる可能性があるため、いくつかの実施形態では
、配合物は最大約1重量%の酸化防止剤を更に含むことができる。酸化防止剤は、BHT
、BHA、アスコルビルパルミテート、アスコルビン酸、(ビタミンEとしても知られて
いる)α-トコフェロール、プロピルガラート、及び前述のいずれかの組み合わせを含む
群又はこれらからなる群から選択することができる。
【0156】
特定の実施形態では、配合物は、最大約0.5重量%の酸化防止剤を含むことができる
か、約0.5重量%の酸化防止剤を含むことができる。特定の実施形態では、酸化防止剤
はアスコルビルパルミテートであることができる。別の実施形態では、酸化防止剤はBH
Aであることができる。更に別の実施形態では、酸化防止剤はBHTであることができる
。更に別の実施形態において、配合物は約0.5重量%のアスコルビルパルミテートを含
むことができる。
【0157】
いくつかの実施形態において、配合物は乳化剤を更に含むことができる。いかなる特定
の論理にも束縛されることを望むものではないが、乳化剤は、存在する場合、配合物中で
の任意の固体物質(活性剤等)の溶解を支援又は促進すると考えられている。しかし、別
の実施形態においては、乳化剤は、2つの非混和性液体を互いに混合すること(例えば、
エマルション又はマイクロエマルション)を促進するために存在することができる。
【0158】
別の実施形態では、いかなる特定の論理にも束縛されることを望むものではないが、乳
化剤は生成物の展延性を増加させることができる。例えば、特定の論理に束縛されること
を望むものではないが、配合物が液体溶液である場合、好適な量の乳化剤が存在すること
により、配合物と、皮膚及び/又は頭皮の浅層の脂質環境との間の表面張力を低下させる
と考えられている。乳化剤により、配合物が一層容易に延展するようになり、治療薬が皮
膚(頭皮を含む)及び/又は毛嚢に浸透することを補助すると考えられている。
【0159】
ある実施形態において、乳化剤は、ポリエチレングリコール(PEG)-脂肪酸モノエ
ステル((ポリオキシル-15-ヒドロキシステアレートとしても知られている)PEG
-15ヒドロキシステアレート、PEG-30ステアレート、PEG-40ラウレート、
PEG-40オレエート等)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソル
ベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート80等)、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル(PEG-20セトステアリルエーテル、ポリオキシル25セトステアリル、
セトマクロゴール1000等)、ソルビタン脂肪酸エステル(ソルビタンモノラウレート
、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノオレエート等)、プロピレングリコール
脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油の誘導体
(ポリオキシル5ヒマシ油、ポリオキシル15ヒマシ油、ポリオキシル35ヒマシ油、ポ
リオキシル40硬化ヒマシ油等)、カプリロカプリルポリオキシル-8グリセリド、ポリ
オキシルグリセリド(カプリルカプロイルポリオキシルグリセリド、ラウロイルポリオキ
シルグリセリド、オレオイルポリオキシルグリセリド等)、加えて前述のいずれかの組み
合わせを含む群又はこれらからなる群から選択することができる。
【0160】
特定の実施形態では、配合物は、全配合物の最大約0.5重量%の量の乳化剤を含むこ
とができる。いくつかの実施形態において、乳化剤は、0.05~0.2重量%の範囲の
量で存在することができる。更に別の実施形態において、配合物は、最大約0.1重量%
の量の乳化剤を含むことができるか、又は約0.1重量%の乳化剤を含むことができる。
特定の実施形態では、乳化剤はポリオキシル40硬化ヒマシ油であることができる。別の
実施形態では、乳化剤はポリオキシル-15-ヒドロキシステアレートであることができ
る。特定の実施形態では、乳化剤はポリソルベート80であることができる。更に別の実
施形態において、乳化剤は、配合物中に約0.1重量%で存在することができる。
薬物動態学的パラメータ
【0161】
驚くべきことに、本明細書に記載する配合物は、コルテキソロン-17α-プロピオネ
ート及び/又はその代謝産物の両方の、許容される薬学動態学的プロファイルをもたらし
、また、本明細書に記載する配合物は、全身への曝露を最小化しながら、治療薬の優れた
局所送達をもたらすようであることが判明している。いかなる特定の論理にも束縛される
ことを望むものではないが、活性剤は、体循環を介して送達されるよりも、毛嚢に直接送
達される際に最も効果的であると考えられているため、このことは有益な結果である。し
たがって、局所塗布後に、全身で広範に得られるほど多くの浸透を行わずに、活性剤を十
分に浸透させて送達し毛嚢に到達させることが可能なことが、本開示の配合物の利点であ
る。
【0162】
例えば、ある実施形態において、本明細書に記載する配合物は、約2ng/mL~約6
ng/mL、約2.5ng/mL~約5.5ng/mL、又は約3ng/mL~約5ng
/mLの、コルテキソロン-17α-プロピオネートの平均定常状態Cmaxをもたらす
。ある実施形態において、コルテキソロン-17α-プロピオネートの平均定常状態C
axは、約4ng/mL、又は約3.8ng/mLであることができる。別の実施形態で
は、平均定常状態Cmaxは、約6ng/mL未満、約5ng/mL未満、約4ng/m
L未満、約3ng/mL未満、又は約2ng/mL未満であることができる。
【0163】
ある実施形態において、本明細書に記載する配合物は、約2~約7時間の、約2.5~
約6.5時間の、約3~約6時間の、約3.5~約5時間の、又は約4~約5時間の、コ
ルテキソロン-17α-プロピオネートの平均定常状態Tmaxをもたらす。特定の実施
形態では、コルテキソロン-17α-プロピオネートの平均定常状態Tmaxは、約4.
5又は4.4時間であることができる。ある実施形態において、コルテキソロン-17α
-プロピオネートの平均定常状態Tmaxは、約8時間未満、約7時間未満、約6時間未
満、約5時間未満、又は約4時間未満であることができる。
【0164】
本発明の配合物はまた、約20(ngh)/mL~約55(ngh)/mLの、約
25(ngh)/mL~約50(ngh)/mLの、約25(ngh)/mL~約
45(ngh)/mLの、又は約30(ngh)/mL~約40(ngh)/mL
の、望ましいAUCτもたらす。ある実施形態において、平均AUCτは、約35(ng
h)/mL又は約37(ngh)/mLであることができる。別の実施形態では、A
UCτは、約55(ngh)/mL未満、約45(ngh)/mL未満、約40(n
h)/mL未満、又は約35(ngh)/mLであることができる。
【0165】
本発明の配合物はまた、コルテキソロン-17α-プロピオネートについての所望の排
泄プロファイルをもたらす。例えば、配合物の最初の局所塗布の後で、ある実施形態にお
いて、投与される約0.5%未満のコルテキソロン-17α-プロピオネートを患者の尿
から検出することができる。別の実施形態では、約0.4%未満、約0.35%未満、約
0.3%未満、又は約0.25%未満、約0.2%未満、又は約0.15%未満のコルテ
キソロン-17α-プロピオネートを所与の患者の尿で検出することができる。ある実施
形態において、所与の患者の尿からは、コルテキソロン-17α-プロピオネートを検出
することができない。
【0166】
ある実施形態において、定常状態を達成した後、投与される約700μg未満のコルテ
キソロン-17α-プロピオネートを患者の尿から検出することができる。別の実施形態
では、約650μg未満、約600μg未満、約500μg未満、約400μg未満、約
300μg未満、又は約250μg未満のコルテキソロン-17α-プロピオネートを所
与の患者の尿で検出することができる。ある実施形態において、定常状態を達成した後で
あっても、コルテキソロン-17α-プロピオネートは所与の患者の尿では検出すること
ができない。
【0167】
ある実施形態において、コルテキソロンもまた、患者の尿から検出することができる。
例えば、ある実施形態において、配合物の最初の局所塗布の後で、約0.5μg未満のコ
ルテキソロンを患者の尿から検出することができる。別の実施形態では、約0.4μg未
満、約0.35μg未満、約0.3μg未満、又は約0.25μg未満、約0.2μg未
満、又は約0.15μg未満のコルテキソロンを所与の患者の尿で検出することができる
。ある実施形態において、コルテキソロンは所与の患者の尿で検出することができない。
【0168】
定常状態を達成した後、ある実施形態においては、約2μg未満のコルテキソロンを患
者の尿で検出することができる。別の実施形態では、約1.75μg未満、約1.5μg
未満、約1.25μg未満、約1μg未満、約0.75μg未満、又は約0.5μg未満
のコルテキソロンを所与の患者の尿で検出することができる。ある実施形態において、定
常状態を達成した後であっても、コルテキソロンは所与の患者の尿で検出することができ
ない。
【0169】
ある実施形態において、テトラヒドロコルテキソロンもまた患者の尿で検出することが
できる。例えば、ある実施形態において、配合物の最初の局所塗布の後で、約150μg
未満のテトラヒドロコルテキソロンを患者の尿から検出することができる。別の実施形態
では、約125μg未満、約100μg未満、約75μg未満、約65μg未満、約55
μg未満、又は約50μg未満のテトラヒドロコルテキソロンを所与の患者の尿で検出す
ることができる。ある実施形態において、テトラヒドロコルテキソロンは所与の患者の尿
で検出することができない。
【0170】
定常状態を達成した後、ある実施形態においては、約400μg未満のテトラヒドロコ
ルテキソロンを患者の尿から検出することができる。別の実施形態では、約350μg未
満、約325μg未満、約300μg未満、約225μg未満、約150μg未満、又は
約230μg未満のテトラヒドロコルテキソロンを所与の患者の尿で検出することができ
る。ある実施形態において、定常状態を達成した後であっても、テトラヒドロコルテキソ
ロンは所与の患者の尿で検出することができない。
【0171】
投与方法
本明細書に記載する配合物を、種々のスケジュールに従って投与することができる。一
実施形態では、配合物の投与方法は連続的であることができる。例えば、医師により規定
されるとおりに、1日1回、1日2回、1日3回、1日4回又はそれ以上で配合物を局所
に塗布することができる。特定の実施形態では、本明細書に記載する配合物を1日1回、
又は1日2回を局所に塗布することができる。特定の実施形態によれば、本明細書に記載
する配合物を1日1回局所に塗布することができる。別の実施形態によれば、本明細書に
記載する配合物を1日2回局所に塗布することができる。
【0172】
ある実施形態において、投与レジメンは次第に少なくすることができる。すなわち、配
合物を最初の期間は1日1回、その後の第2期間は1日2回、その後の第3期間は1日3
回等で塗布することができる。特定の実施形態では、対象の医師により決定された適切な
治療期間で、配合物は第1日目に1日1回、その後、1日2回塗布することができる。
【0173】
ある実施形態において、配合物を一定の日、週、又は月にわたって塗布することができ
る。例えば、配合物は、最大1、2、3、4、5、6、又は7日間;約2週間、約3週間
、又は約4週間;約2ヶ月、約3ヶ月、約4ヶ月、約5ヶ月、約6ヶ月、約7ヶ月、約8
ヶ月、約9ヶ月、約10ヶ月、約11ヶ月、約1年(すなわち、約12ヶ月)、約13ヶ
月、約14ヶ月、約15ヶ月、約16ヶ月、約17ヶ月、約18ヶ月、約19ヶ月、約2
0ヶ月、約21ヶ月、約22ヶ月、約23ヶ月、又は約24ヶ月にわたって、1日1回、
2回、3回、4回、又は5回塗布することができる。特定の実施形態によれば、配合物は
、第1日目に1回、その後、約4週間にわたり1日2回塗布することができる。
【0174】
別の実施形態では、配合物は、頭皮に、1ヶ月間にわたり1日1回、2ヶ月間にわたり
1日1回、3ヶ月間にわたり1日1回、4ヶ月間にわたり1日1回、5ヶ月間にわたり1
日1回、6ヶ月間にわたり1日1回、8ヶ月間にわたり1日1回、12ヶ月間にわたり1
日1回、14ヶ月間にわたり1日1回、16ヶ月間にわたり1日1回、18ヶ月間にわた
り1日1回、20ヶ月間にわたり1日1回、22ヶ月間にわたり1日1回、又は24ヶ月
間にわたり1日1回、局所塗布することができる。ある実施形態において、配合物は、頭
皮に、6ヶ月間わたり1日1回局所塗布することができる。ある実施形態において、配合
物は、頭皮に、12ヶ月間にわたり1日1回局所塗布することができる。
【0175】
別の実施形態では、配合物は、頭皮に、約1ヶ月間にわたり、約2ヶ月間にわたり、約
3ヶ月間にわたり、約4ヶ月間にわたり、約5ヶ月間にわたり、約6ヶ月間にわたり、約
8ヶ月間にわたり、約12ヶ月間にわたり、約14ヶ月間にわたり、約16ヶ月間にわた
り、約18ヶ月間にわたり、約20ヶ月間にわたり、約22ヶ月間にわたり、又は約24
ヶ月間にわたり、1日2回局所塗布することができる。ある実施形態において、配合物は
、頭皮に、6ヶ月間にわたり1日2回局所塗布することができる。ある実施形態において
、配合物は、頭皮に、12ヶ月間にわたり1日2回局所塗布することができる。
【0176】
別の実施形態では、配合物は、約1ヶ月間にわたり、約2ヶ月間にわたり、約3ヶ月間
にわたり、約4ヶ月間にわたり、約5ヶ月間にわたり、約6ヶ月間にわたり、約8ヶ月間
にわたり、約12ヶ月間にわたり、約14ヶ月間にわたり、約16ヶ月間にわたり、約1
8ヶ月間にわたり、約20ヶ月間にわたり、約22ヶ月間にわたり、又は約24ヶ月間に
わたり、1日2回を超えて(すなわち、TID、QID等)塗布することができる。ある
実施形態において、配合物は、6ヶ月間にわたり、頭皮に1日2回を超えて(すなわち、
TID、QID等)局所塗布することができる。ある実施形態において、配合物は、12
ヶ月間にわたり、頭皮に1日2回を超えて(すなわち、TID、QID等)局所塗布する
ことができる。
【0177】
別の実施形態では、配合物の投与様式は周期的とすることができる。例えば、配合物を
まず所望の期間、上述のとおりに連続した方法で塗布することが可能であり、次いで、塗
布を一定期間、例えば数日間中断し、次いで、配合物の塗布を上述のとおりに再び開始す
ることができる。治療期間は、同一又は異なることができる1つ以上の周期を含むことが
できる。ある実施形態において、治療期間は、以下のとおりであることができる:a)配
合物を頭皮に一定期間、例えば4ヶ月間、連続投与により局所塗布する、b)塗布を数日
間、例えば、2~5日中断する、そして3)局所塗布を更なる期間、例えば、6ヶ月継続
する。
【0178】
コルテキソロン-17α-プロピオネートを必要とする患者に塗布可能なコルテキソロ
ン-17α-プロピオネートの量は、変えることができる。いくつかの実施形態において
、約400mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートを塗布することができ、約3
75mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートを塗布することができ、約350m
gのコルテキソロン-17α-プロピオネートを塗布することができ、約325mgのコ
ルテキソロン-17α-プロピオネートを塗布することができ、約300mgのコルテキ
ソロン-17α-プロピオネートを塗布することができ、約275mgのコルテキソロン
-17α-プロピオネートを塗布することができ、約250mgのコルテキソロン-17
α-プロピオネートを塗布することができ、又は約225mgのコルテキソロン-17α
-プロピオネートを塗布することができる。いくつかの実施形態において、約200mg
のコルテキソロン-17α-プロピオネートを塗布することができ、約175mgのコル
テキソロン-17α-プロピオネートを塗布することができ、約150mgのコルテキソ
ロン-17α-プロピオネートを塗布することができ、約125mgのコルテキソロン-
17α-プロピオネートを塗布することができ、約100mgのコルテキソロン-17α
-プロピオネートを塗布することができ、約75mgのコルテキソロン-17α-プロピ
オネートを塗布することができ、約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネート
を塗布することができ、約25mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートを塗布す
ることができ、約12.5mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートを塗布するこ
とができ、又は約6.25mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートを塗布するこ
とができる。一度の塗布で所与の患者に投与されるべき適量の配合物を決定することは、
当該技術を有する医師の技量の範囲内である。
【0179】
特定の実施形態では、一度の塗布におけるコルテキソロン-17α-プロピオネートの
量は、約20mg~約400mgの範囲であることができる。別の実施形態では、一度の
塗布におけるコルテキソロン-17α-プロピオネートの量は、約20mg~約350m
gの範囲であることができる。別の実施形態では、一度の塗布におけるコルテキソロン-
17α-プロピオネートの量は、約20mg~約300mgの範囲であることができる。
別の実施形態では、一度の塗布におけるコルテキソロン-17α-プロピオネートの量は
、約20mg~約250mgの範囲であることができる。
【0180】
特定の実施形態では、一度の塗布におけるコルテキソロン-17α-プロピオネートの
量は、約20mg~約200mgの範囲であることができる。別の実施形態では、一度の
塗布におけるコルテキソロン-17α-プロピオネートの量は、約20mg~約170m
gの範囲であることができる。別の実施形態では、一度の塗布におけるコルテキソロン-
17α-プロピオネートの量は、約20mg~約150mgの範囲であることができる。
特定の実施形態では、一度の塗布におけるコルテキソロン-17α-プロピオネートの量
は、約20mg~約100mgの範囲であることができる。特定の実施形態では、一度の
塗布におけるコルテキソロン-17α-プロピオネートの量は、約20mg、約25mg
、約30mg、約35mg、約40mg、約45mg、約50mg、約55mg、約60
mg、約75mg、約80mg、約85mg、約90mg、又は約100mgであること
ができる。別の実施形態では、一度の塗布におけるコルテキソロン-17α-プロピオネ
ートの量は、約25mgであることができる。別の実施形態では、一度の塗布におけるコ
ルテキソロン-17α-プロピオネートの量は、約30mgであることができる。なお更
に別の実施形態において、一度の塗布におけるコルテキソロン-17α-プロピオネート
の量は、約50mgであることができる。なお更に別の実施形態において、一度の塗布に
おけるコルテキソロン-17α-プロピオネートの量は、約75mgであることができる
。なお更に別の実施形態において、一度の塗布におけるコルテキソロン-17α-プロピ
オネートの量は、約80mgであることができる。なお更に別の実施形態において、一度
の塗布におけるコルテキソロン-17α-プロピオネートの量は、約100mgであるこ
とができる。別の実施形態では、一度の塗布におけるコルテキソロン-17α-プロピオ
ネートの量は、約110mg、約111mg、約112mg、約113mg、約114m
g、約115mg、約116mg、約117mg、約118mg、約119mg、又は約
200mgであることができる。なお更に別の実施形態において、一度の塗布におけるコ
ルテキソロン-17α-プロピオネートの量は、約150mgであることができる。
【0181】
ただの例として、約50mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートを、1mLの
、本明細書にて開示した配合物の実施形態に投与することができると考えられ、ここで、
配合物は、約5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオネートを含む。
【0182】
いくつかの実施形態において、配合物は、1日1回又は1日2回、患者自身により投与
することができる。特定の実施形態では、配合物が、約5重量%の活性剤濃度を有する液
体形態である場合、配合物は、1日1回又は1日2回、約0.2~約2.0mL、約0.
5~約1.5mLの範囲の用量、そして更なる実施形態では約1mLで、自身により投与
されることができる。
【0183】
別の実施形態では、配合物が、約2.5重量%の活性剤濃度を有する液体形態である場
合、配合物は、1日1回又は1日2回、約0.2~約2.0mL、約0.5~約1.5m
Lの範囲の用量、そして更なる実施形態では約1mLで、自身により投与されることがで
きる。
【0184】
別の実施形態では、配合物が、約3重量%の活性剤濃度を有する液体形態である場合、
配合物は、1日1回又は1日2回、約0.2~約2.0mL、約0.5~約1.5mLの
範囲の用量、そして更なる実施形態では約1mLで、自身により投与されることができる
【0185】
別の実施形態では、配合物が、約7.5重量%の活性剤濃度を有する液体形態である場
合、配合物は、1日1回又は1日2回、約0.2~約2.0mL、約0.5~約1.5m
Lの範囲の用量、そして更なる実施形態では約1mLで、自身により投与されることがで
きる。
【0186】
別の実施形態では、配合物が、約8重量%の活性剤濃度を有する液体形態である場合、
配合物は、1日1回又は1日2回、約0.2~約2.0mL、約0.5~約1.5mLの
範囲の用量、そして更なる実施形態では約1mLで、自身により投与されることができる
【0187】
別の実施形態では、配合物が、約10重量%の活性剤濃度を有する液体形態である場合
、配合物は、1日1回又は1日2回、約0.2~約2.0mL、約0.5~約1.5mL
の範囲の用量、そして更なる実施形態では約1mLで、自身により投与されることができ
る。
【0188】
別の実施形態では、配合物が、約15重量%の活性剤濃度を有する液体形態である場合
、配合物は、1日1回又は1日2回、約0.2~約2.0mL、約0.5~約1.5mL
の範囲の用量、そして更なる実施形態では約1mLで、自身により投与されることができ
る。
【0189】
別の実施形態では、配合物が、約20重量%の活性剤濃度を有する液体形態である場合
、配合物は、1日1回又は1日2回、約0.2~約2.0mL、約0.5~約1.5mL
の範囲の用量、そして更なる実施形態では約1mLで、自身により投与されることができ
る。
【0190】
本明細書に記載する配合物は、治療を必要とする任意の身体面、例えば頭皮、顔(例え
ば眉毛、睫毛、上唇、下唇、顎、頬、顎髭領域、若しくは口髭領域)、腕、腋窩、脚、胸
部、腹部、又は前述のいずれかの組み合わせに塗布することができる。ある実施形態にお
いて、治療は顔には加えられない。別の実施形態では、配合物を頭皮に塗布することがで
きる。
効能パラメータ
【0191】
驚くべきことに、本明細書に記載する薬学的配合物は、治療薬であるコルテキソロン-
17α-プロピオネートの、標的部位(すなわち、毛嚢)への送達を最大化、全身吸着を
最小化することができることが判明している。したがって、局所塗布後に、全身で広範に
得られるほど多くの浸透を行わずに、活性剤を十分に浸透させて送達し、毛嚢に到達する
ことができるのは本開示の薬学的配合物の利点である。このことは、全身抗アンドロゲン
性反応によるもの(治療薬の低全身性吸着)を含む、大きな有害事象無しで、再発毛(毛
嚢での局所活性)を促進する効能を特徴とする薬理学的プロファイルに変換される。
【0192】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載する配合物は、毎日又はBIDの塗布の
6ヶ月後に、標的面積の毛髪数の、8本/cm以上の、ベースラインからの平均変化を
もたらす。
【0193】
別の実施形態では、本明細書に記載する配合物は、毎日又はBIDの塗布の6ヶ月後に
、標的面積の毛髪数の、9本/cm以上の、ベースラインからの平均変化をもたらす。
【0194】
別の実施形態では、本明細書に記載する配合物は、毎日又はBIDの塗布の6ヶ月後に
、標的面積の毛髪数の、10本/cm以上の、ベースラインからの平均変化をもたらす
【0195】
別の実施形態では、本明細書に記載する配合物は、毎日又はBIDの塗布の6ヶ月後に
、標的面積の毛髪数の、11本/cm以上の、ベースラインからの平均変化をもたらす
【0196】
別の実施形態では、本明細書に記載する配合物は、毎日又はBIDの塗布の6ヶ月後に
、標的面積の毛髪数の、12本/cm以上の、ベースラインからの平均変化をもたらす
【0197】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載する配合物は、毎日又はBIDの塗布の
6ヶ月後に、0.20以上の重み付き平均HGAスコアをもたらす。
【0198】
別の実施形態では、本明細書に記載する配合物は、毎日又はBIDの塗布の6ヶ月後に
、0.30以上の重み付き平均HGAスコアをもたらす。
【0199】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載する配合物は、毎日又はBIDの塗布の
6ヶ月後に、0.40以上の重み付き平均HGAスコアをもたらす。
【0200】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載する配合物は、毎日又はBIDの塗布の
6ヶ月後に、0.10以上の重み付き平均IGAスコアをもたらす。
【0201】
別の実施形態では、本明細書に記載する配合物は、毎日又はBIDの塗布の6ヶ月後に
、0.20以上の重み付き平均IGAスコアをもたらす。
【0202】
別の実施形態では、本明細書に記載する配合物は、毎日又はBIDの塗布の6ヶ月後に
、0.30以上の重み付き平均IGAスコアをもたらす。
【0203】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載する配合物は、毎日又はBIDの塗布の
6ヶ月後に、少なくとも約10%の対象における好ましい(正の)HGAスコアをもたら
す。
【0204】
別の実施形態では、本明細書に記載する配合物は、毎日又はBIDの塗布の6ヶ月後に
、少なくとも約20%の対象における好ましい(正の)HGAスコアをもたらす。
【0205】
別の実施形態において、本明細書に記載する配合物は、毎日又はBIDの塗布の6ヶ月
後に、少なくとも約30%の対象における好ましい(正の)HGAスコアをもたらす。
【0206】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載する配合物は、毎日又はBIDの塗布の
6ヶ月後に、少なくとも約10%の対象における好ましい(正の)IGAスコアをもたら
す。
【0207】
別の実施形態では、本明細書に記載する配合物は、毎日又はBIDの塗布の6ヶ月後に
、少なくとも約20%の対象における好ましい(正の)IGAスコアをもたらす。
【0208】
別の実施形態において、本明細書に記載する配合物は、毎日又はBIDの塗布の6ヶ月
後に、少なくとも約30%の対象における好ましい(正の)IGAスコアをもたらす。
【0209】
別の実施形態において、本明細書に記載する配合物は、毎日又はBIDの塗布の6ヶ月
後に、少なくとも約40%の対象における好ましい(正の)IGAスコアをもたらす。
【0210】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載する配合物は、全身抗アンドロゲン性活
性を発揮することなく、毛髪の再成長を刺激し、上で開示されたTAHC、HGAスコア
及びIGAスコアをもたらすのに効果的である。このような配合物には、全身抗アンドロ
ゲン性反応に起因する副作用がない。前記副作用としては、リビドーの低下、勃起不全(
インポテンス)、射精障害、及び射精量の低下が挙げられるが、これらに限定されない。
保存安定性
【0211】
保存安定性は、薬学生成物の重要な基準値である。一般に、安定性がより大きいことは
、所与の配合物の輸送及び保存の両方が一層容易になり、薬局で保存される可能性が増加
すること、そして、患者が特別な保存のための指示に心配する必要がないことを意味する
。本明細書に記載する配合物は、少なくとも約3ヶ月、少なくとも約6ヶ月、少なくとも
約9ヶ月、少なくとも約12ヶ月、少なくとも約15ヶ月、少なくとも約18ヶ月、少な
くとも約21ヶ月、又は少なくとも約2年間、それぞれの室温又は冷蔵温度での最終配合
物の保存を可能にする望ましい安定性プロファイルを有する。
【0212】
例えば、コルテキソロン-17α-プロピオネートの主な分解経路の1つは、コルテキ
ソロン-21-プロピオネート(17a-ヒドロキシ-21-プロピオニルオキシ-プレ
グナ-4-エン-3,20-ジオン)へのエステル交換である。
【化3】
【0213】
驚くべきことに現在では、本明細書にて開示した配合物を約6未満、そしてある実施形
態においては約5未満、約4~約5、又は約4のpHに維持することで、この分解プロセ
スを劇的に遅らせることができることが発見されている。特定の実施形態では、pHは4
であることができる。適切なpHは、好適な量のpH調整剤を添加することにより得るこ
とができる。
【0214】
許容されるpH調整剤としては、当業者に知られている、製薬上許容できる有機及び無
機酸が挙げられる。このような酸の例としては、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、2,
2-ジクロロ酢酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、2-オキソグルタル酸、4-アセ
トアミド安息香酸、4-アミノサリチル酸、酢酸、アジピン酸、L-アスコルビン酸、L
-アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、(+)-樟脳酸、(+)-カンファ
ー-10-スルホン酸、カプリン酸(デカン酸)、カプロン酸(ヘキサン酸)、カプリル
酸(オクタン酸)、炭酸、ケイ皮酸、クエン酸、シクラム酸、ドデシル硫酸、エタン-1
,2-ジスルホン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチシン酸
、D-グルコヘプトン酸、D-グルコン酸、D-グルクロン酸、グルタミン酸、グルタル
酸、グリセロリン酸、グリコール酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、イソ酪酸、乳酸、ラク
トビオン酸、ラウリン酸、マレイン酸、L-リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、メタンス
ルホン酸、ナフタレン-1,5-ジスルホン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、ニコチン
酸、硝酸、オレイン酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、リン酸、プロピオン酸、L-
ピログルタミン酸、サリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、硫酸、L-酒石
酸、チオシアン酸、p-トルエンスルホン酸、及びウンデシレン酸が挙げられるが、これ
らに限定されない。特定の実施形態では、pH調整剤はクエン酸であることができる。
【0215】
ある実施形態において、約24ヶ月の期間の保存後に、本明細書に記載する配合物は、
室温又は冷蔵温度にて、約5重量%未満のコルテキソロン-21-プロピオネート、又は
他の分解生成物を有することができる。
【0216】
pHは安定性にとって重要であることができるが、酸化防止剤を配合物に加えることで
、保存安定性の維持を補助可能であることも発見されている。酸化防止剤は、pH調整剤
に加えて存在することができる。しかし、いくつかの実施形態においては、pH調整剤は
、実質的に又は完全に存在しなくてもよい。酸化防止剤は、本明細書の他の場所で明記し
た量で存在することができる。
【0217】
驚くべきことに、本明細書で開示したコルテキソロン-17α-プロピオネートを含有
する配合物は、コルテキソロン-17αープロピオネート及び/又はその代謝産物の両方
の、許容される薬学動態学的プロファイルをもたらし、全身への曝露を最小化しながら、
頭皮及び/又は皮膚に、治療に有効な量の治療薬をもたらすことが見出されている。特定
の論理に束縛されることを望むものではないが、本明細書にて開示した配合物は、本明細
書にて開示した配合物の性質により最小化されたより深い浸透により、治療薬を真皮に送
達すると考えられている。この効果は、以下の実施例6及び7で報告されるフランツ細胞
データで明示されている。
【0218】
標的部位にて治療薬の治療量が多くなり、体循環内で少量となる、このような好ましい
薬物動態学的プロファイルのおかげで、本明細書で開示した配合物は、大きな有害事象な
しに脱毛症を治療するのに有効である。
【0219】
更に、本明細書で開示した配合物は、(製薬ガイドライン(Pharmaceutical Guidelin
es)により規定される、冷蔵又は室温での保存の際に)最終生成物を少なくとも2年間保
存することを可能にする最適な安定性プロファイルを有する。
【実施例
【0220】
本明細書に記載する配合物をここで、以下の実施例を参照して更に詳述する。これらの
実施例は、説明のみを目的としており、本明細書に記載の実施形態は、決してこれらの実
施例に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、実施形態は、本明細書でもたらさ
れる教示の結果として明らかになるものの任意及びすべての改変例を包含すると解釈され
るべきである。
【0221】
実施例1:コルテキソロン-17α-プロピオネートの溶解性の評価
【0222】
コルテキソロン-17α-プロピオネートの5%w/v溶液を作製するために、5gの
コルテキソロン-17α-プロピオネートを、表1に示す100mLの溶媒又は溶媒混合
液のそれぞれに加えた。表1の例において、エタノールとは、96度エタノールを意味す
る。
【0223】
【表1】
【0224】
表1のデータから確認できるように、単独で、又は二成分混合物中で使用する場合、水
は、コルテキソロン-17α-プロピオネートにとって不適な溶媒である。TRANSC
UTOL(登録商標)は、これを使用した各混合物中での治療薬の溶解度を増加させた。
エタノールも同様に、コルテキソロン-17α-プロピオネートを速やかに可溶化するこ
とが判明したが、局所塗布後に起こりうる熱傷、及び誤用の可能性のために、単独で使用
することはできない。
【0225】
実施例2:コルテキソロン-17α-プロピオネート溶解性におけるpHの評価
【0226】
好適な容器の中で、攪拌しながら、50gのコルテキソロン-17α-プロピオネート
を、TRANSCUTOL(登録商標)(461g)とエタノール96度(200g)の
混合物中に溶解させた。コルテキソロン-17α-プロピオネートを完全に溶解させた後
、水(283g)をゆっくりと添加した。最後に、ポリソルベート80(5g)とα-ト
コフェロール(ビタミンE)(1g)を配合物に添加した。標準的なpH電極を使用して
、この配合物の自然のpHを測定したら、約5.1であった。
【0227】
次に配合物を、それぞれ、重量が約300gの3つの等しいバッチに分けた。クエン酸
を第1のバッチに添加して、pHを約4まで下げた。クエン酸ナトリウムを第2のバッチ
に添加して、pHを約6まで上げた。自然の約5.1のpHを有する第3のバッチを対照
として使用した。次に、3つのバッチに、30℃で、短期間の安定性調査を施し、結果を
表2に示す。
【0228】
【表2】
【0229】
上記データは、コルテキソロン-21-プロピオネートの生成は、約4のpHで著しく
低下したことをはっきりと示している。
【0230】
実施例3:酸化防止剤の評価
【0231】
TRANSCUTOL(登録商標)、プロピレングリコール、及びエタノール(96度
)(重量比で約1:1:1)の混合物中に5重量%のコルテキソロン-17α-プロピオ
ネートを含有し、更にポリソルベート80を約0.1重量%含有する配合物に、以下の酸
化防止剤を添加した:α-トコフェロール(ビタミンE)0.3重量%;ブチル化ヒドロ
キシアニソール(BHA)0.01重量%、又はアスコルビルパルミテート0.5重量%
。次に、3つの配合物を短期間の安定性条件下で調査した。結果を表3に示す。
【0232】
【表3】
【0233】
アスコルビルパルミテートでは、全分解生成物の量が最小となった。
【0234】
実施例4a:無水5%w/w溶液
【0235】
溶媒混合物中に治療薬を可溶化し、続いて、酸化防止剤(アスコルビルパルミテート)
と乳化剤(ポリソルベート80)を添加することにより、下表4に示す成分を有する、コ
ルテキソロン-17α-プロピオネートの5重量%(w/w)溶液を調製した。
【0236】
【表4】
【0237】
この配合物は、表5に示す安定性プロファイル(40℃/75% RH)をもたらした
【0238】
【表5】

コルテキソロン-21-プロピオネートと全不純物の割合は、実施例2及び3で記載
のとおりに計算。
【0239】
実施例4b:無水5%w/v溶液
【0240】
溶媒混合物中に治療薬を可溶化した後、酸化防止剤(アスコルビルパルミテート)と乳
化剤(ポリソルベート80)を添加することにより、下表6に示す成分を有するコルテキ
ソロン-17α-プロピオネートの5%(w/v)溶液を調製した。
【0241】
【表6】
【0242】
実施例5:5%w/w水溶液
【0243】
溶媒混合物中に治療薬を可溶化した後、酸化防止剤と乳化剤を添加することにより、下
表7に示す成分を有するコルテキソロン-17α-プロピオネートの配合物を調製した。
【0244】
【表7】
【0245】
40℃/75% RHでの、この配合物の安定性を表8に示す。
【0246】
【表8】
【0247】
不純物のプロファイルに基づくと、実施例4aで調製した配合物は、実施例5の水性配
合物よりも安定している。
【0248】
実施例6:臨床評価
【0249】
実施例4bで記載した配合物を臨床試験で調査して、薬物動態学的プロファイル、安全
性、及び耐容性を評価した。調査プロトコールに従い、脱毛症を患う頭皮領域に、(50
mgのコルテキソロン-17α-プロピオネートに対応する)1mLの配合物を調査日1
日目に1日1回、次いで、調査日2~28日目に1日2回塗布した。配合物は、表9及び
表10に示す薬物動態学的プロファイル、並びに表11に示す排泄データをもたらした。
Windows(登録商標)用SAS(登録商標)バージョン9.1.3、サービスパッ
ク4、及びPhoenix WinNonLin 6.3(Pharsight Cor
poration,USA)を使用して、統計分析を行った。
【0250】
【表9】
【0251】
【表10】
【0252】
【表11】
【0253】
実施例7:フランツ細胞の拡散試験1
【0254】
生体外調査において、コルテキソロン-17α-プロピオネートの皮膚浸透潜在力を、
標準的なフランツ細胞を使用してシプロテロンアセテートと比較した。プロトコールに従
って、0.7~1重量(w/w)の範囲の濃度を有する飽和溶液として、300mgのそ
れぞれの試験用配合物を2.54cmの露出した皮膚領域に塗布した。レセプターチャ
ンバの容積は、標準的なプロトコールに従ったペニシリン/ストレプトマイシンを含有す
るリン酸緩衝生理食塩水/ウシ胎児血清(2:1)4.75mL~6.4mLの範囲であ
り、32℃±1℃の温度で維持した。300rpmにて攪拌を維持した。
【0255】
実験は3通りで48時間行った。48時間の試験期間の間で、100μLの分画を5~
7つの時点で取り出した。100μLの分画を分析のために取り出した後、等容積の新鮮
な受容流体で置き換えた。実験の最後で、フランツ細胞から皮膚を取り出し、透明の接着
テープ(Kores,Spain)を用いたテープストリッピング(20x)により、皮
膚の角質層を取り除いた。
【0256】
プロピレングリコール:オレイルアルコール(9:1)の混合物中に溶解することによ
り、ストリッピングを分析した。得られた混合物をシプロテロンアセテートとコルテキソ
ロン-17α-プロピオネートの濃度について分析し、その結果を下表12に示す。
【0257】
【表12】
【0258】
データから確認できるように、コルテキソロン-17α-プロピオネートは、シプロテ
ロンアセテートよりも約3倍多く皮膚に浸透し、シプロテロンアセテートよりも約10倍
大きい浸透速度を有する。
【0259】
実施例8:フランツ細胞拡散試験2
【0260】
受容流体中の活性剤の濃度を次に、実施例7のシステムとほぼ同一のシステムを使用し
て測定した。3つのヒトドナーの皮膚サンプルを使用し、累積浸透量(μg/cm)と
して表される浸透を表13に示す。この実験では、実施例4aの無水溶液と実施例5の水
溶液を比較した。それぞれが同量のコルテキソロン-17α-プロピオネート(5%)を
含有した。
【0261】
【表13】
【0262】
表13のデータから明らかなように、配合物中の水は、皮膚へのコルテキソロン-17
α-プロピオネートの浸透を低下させることができる。
【0263】
実施例9:男性型脱毛症(AGA)を患う男性での第2相臨床試験
【0264】
実施例4bで記載した配合物を、多施設共同の無作為化二重盲検第2相管理下試験で調
査した。本調査では、実施例4bの配合物(コルテキソロン-17α-プロピオネート5
%溶液)を、プラセーボとしてのビヒクル溶液と比較した。活性物質を含有する配合物と
ビヒクル配合物の両方を、男性型脱毛症(AGA)を患う男性に26週間、1日2回塗布
した。本調査は、臨床研究調査用の「医薬品の臨床試験の実施の基準」(GCP)に準拠
している。
【0265】
目的
【0266】
本調査の主な目的は、AGAを患う男性での、(実施例4bの組成物を有する)コルテ
キソロン-17α-プロピオネート5%溶液(1日2回)及びビヒクル溶液(1日2回)
の局所塗布の安全性及び効能を比較することであった。
【0267】
調査対象
【0268】
対象の年齢は18~50歳で、頭皮の側部及び頂部領域に軽度~中程度のAGAを有し
、III(vertex型)~V(IIIv、IV、V)の修正ハミルトン-ノーウッド
分類評価(modified Hamilton-Norwood Scale rating)を有し、脱毛症が進行中であ
った。
【0269】
治療
【0270】
対象は、割り当て群に応じてコルテキソロン-17α-プロピオネート5%溶液又はビ
ヒクル対照溶液のいずれか一方を受け取り、6ヶ月間にわたり1日2回、頭皮の脱毛領域
(頂部及び側部)に、提供された配合物を塗布した。
【0271】
訪問スケジュール
【0272】
対象は、ベースライン(訪問2)、1ヶ月目(訪問3)、2ヶ月目(訪問4)、4ヶ月
目(訪問5)、及び6ヶ月目(訪問6)で訪問した。対照のスクリーニング(訪問1)を
、ベースラインの訪問(訪問2)の2週間以内に行った。全ての調査訪問において、効能
及び安全性エンドポイントについては全て測定を行った。ただし、訪問2及び訪問3につ
いては例外で、局所耐容性評価(LTA)及び有害事象(AE)評価のみを行った。
【0273】
調査測定
【0274】
表14では、脱毛分類、効能エンドポイント及び安全性エンドポイントについての調査
測定が報告されている。
【0275】
【表14】
【0276】
表15では、効能又は安全性エンドポイントとして分類される調査エンドポイントが報
告されている。
【0277】
【表15】
【0278】
治療予定(ITT)の集団は、調査用薬剤の少なくとも1回の塗布を受けた、無作為化
した全ての対象を含み、安全性評価に用いた主な集団であった。プロトコールあたりの(
PP)集団は、調査を終え、主なプロトコールの異常を有しないITT集団の部分集合で
あり、効能エンドポイントの統計分析のための主たる集団として考えた。調査の最後で、
ITTを以下のとおりに、研究群に細分した。31人の対象をコルテキソロン-17α-
プロピオネート溶液5%群、33人の対象をビヒクル溶液群。調査の最後で、PP集団を
、以下のとおりに研究群に細分した。23人の対象をコルテキソロン-17α-プロピオ
ネート溶液5%群、25人の対象をビヒクル溶液群。
【0279】
6ヶ月の時点における、非軟毛標的面積における毛髪数(TAHC)のベースラインか
らの変化(主な効能エンドポイント)
【0280】
2ヶ月、4ヶ月、及び6ヶ月の時点で集めた標準化マクロ写真からのデジタル画像解析
を使用して、非軟毛標的面積における毛髪数(TAHC)を計算した。表16は、PP集
団についての、6ヶ月の時点での非軟毛TAHCのベースラインからの変化について報告
している。値は、治療6ヶ月後の、頭皮の1cm領域における、非軟毛毛髪の数の、ベ
ースラインからの変化を意味している。
【0281】
【表16】
【0282】
上のデータで示したように、コルテキソロン-17α-プロピオネート5%溶液は、6
ヶ月の時点で、ビヒクルと比較して非軟毛TAHCが、ベースラインからより大きく変化
した。(実施例4bによる)コルテキソロン-17α-プロピオネート5%溶液は、非軟
毛TAHCのベースラインからの平均変化(2.9)を有したビヒクルに対して、非軟毛
TAHCのベースラインからのより大きな平均変化(12.7)を有した。
【0283】
6ヶ月の時点における発毛評価
【0284】
対象は、自身の頭皮のベースライン標準化全体写真を使用して、6ヶ月の時点における
「リアルタイム」標準化全体写真と横に並べて比較し、HGAについての比較評価を行っ
た。対象は、7段階スケールを使用して発毛を評価した。図1は、6ヶ月の時点における
2つの治療群についての、HGAの度数分布を示す。この図において、負のHGAスコア
(-3、-2、及び-1)は、「好ましくない」と名付けられた全体HGAスコアにグル
ーピングされ、スコア0は「変化無し」と名付けられ、正のスコア(+1、+2及び+3
)は、「好ましい」と名付けられた全体HGAスコアにグルーピングされた。6ヶ月の時
点におけるPP集団のHGAスコアは、表17で報告されている。
【0285】
【表17】
【0286】
頭皮の発毛を「好ましい」と評価した対象集団は、ビヒクル(16%)と比較して、コ
ルテキソロン-17α-プロピオネート5%溶液(39%)で一方的に多かった。好まし
い発毛となったこれらの対象において、発毛を大いに増加した(+3)、適度に増加した
(+2)、及び僅かに増加した(+1)と評価した対象集団は、コルテキソロン-17α
-プロピオネート5%溶液においてそれぞれ4%、13%、及び22%、並びに、ビヒク
ルにおいてそれぞれ0%、8%、及び8%であった。6ヶ月の時点による、治療群(PP
集団)の両方についての重み付き平均HGAを計算した。コルテキソロン-17α-プロ
ピオネート5%溶液は、プラセーボ(-0.24)と比較して、6ヶ月の時点でより高い
HGA重み付き平均(0.30)を有した。
【0287】
このデータは、コルテキソロン-17α-プロピオネート5%溶液群の対象は、ビヒク
ル溶液と比較して大規模な改善を有したことを示している。
【0288】
6ヶ月の時点における発毛指数(HGI)
【0289】
対象は、自身の頭皮のベースライン標準化全体写真を使用して、6ヶ月の時点における
「リアルタイム」標準化全体写真と横に並べて比較し、HGIについての比較評価を行っ
た。医療効果アンケートでの3つの質問により、発毛をベースラインと比較した。頭皮の
発毛を「好ましい」と評価した対象集団は、ビヒクル(Q1:16%、Q2:12%、及
びQ3:20%)と比較して、コルテキソロン-17α-プロピオネート5%溶液におい
て大きかった(Q1:39%、Q2:35%、及びQ3:43%)。
【0290】
6ヶ月の時点における発毛満足スケール(HGSS)
【0291】
対象は、自身の頭皮のベースライン標準化全体写真を使用して、6ヶ月の時点における
「リアルタイム」標準化全体写真と横に並べて比較し、HGSSについての比較評価を行
った。5つの質問を用いて、毛髪の外観/発毛をベースラインから比較した。頭皮の発毛
に満足した対象集団は、ビヒクル溶液と比較してコルテキソロン-17α-プロピオネー
ト5%溶液で多かった。質問番号1~5(Q1~Q5)に関して、頭皮の発毛を好ましい
(スコア+1、+2及び+3)と評価した対象集団は、ビヒクル溶液(Q1/Q3:8%
、Q2/Q4/Q5:20%)と比較してコルテキソロン-17α-プロピオネート5%
溶液で多かった(Q1:38%、Q2~Q5:30%)。コルテキソロン-17α-プロ
ピオネート5%溶液に関して、6ヶ月の時点において、HGSS質問のいずれに対しても
「非常に不満」(スコア-3)となった対象はいなかったが、ビヒクルに関しては、6ヶ
月の時点で、HGSS質問の全てにおいて、「非常に不満」だった対象が数名いた。
【0292】
6ヶ月の時点における、医師による全般重症度評価(IGA)
【0293】
6ヶ月の時点で、調査者らは、ベースラインで記録した対象の頭皮の標準化全体写真を
使用して、7段階スケールを用いて、対象の頭皮の発毛のその時点での評価と比較した。
図2は、6ヶ月の時点における、2つの治療群(1つはコルテキソロン-17α-プロピ
オネート、1つはビヒクル溶液)についてのIGA度数分布を示す。図2において、負の
IGAスコア(-3、-2及び-1)を、「好ましくない」と名付けられた全体IGAス
コアにグルーピングし、スコア0は「変化無し」と名付けられ、正のスコア(+1、+2
及び+3)を、「好ましい」と名付けられた全体IGAスコアにグルーピングした。6ヶ
月の時点におけるPP集団についてのIGAスコアが、表18で報告されている。
【0294】
【表18】
【0295】
好ましいIGAスコア(スコア+1、+2及び+3)を有した対象集団は、ビヒクル群
(36%)よりもコルテキソロン-17α-プロピオネート5%溶液群で高く(43%)
、好ましくないIGAスコア(スコア-1、-2及び-3)を有した対象集団は、ビヒク
ル(20%)と比較してコルテキソロン-17α-プロピオネートで少なかった(9%)
。両方の治療群(PP集団)に関して、6ヶ月の時点での重み付き平均IGAを計算した
。6ヶ月の時点で、コルテキソロン-17α-プロピオネート5%溶液はプラセーボ(0
.12)と比較して高いIGA重み付き平均(0.43)を有した。
【0296】
このデータは、コルテキソロン-17α-プロピオネート5%溶液群の対象は、ビヒク
ル溶液と比較して大規模な改善を有したことを示している。
【0297】
局所耐容性と有害事象評価
【0298】
局所耐容性評価分析を、試験物品を少なくとも1回塗布した対象全て(ITT集団)で
行った。LTAの各サインの発生は調査を通して低く、一般に、治療群間で同様であった
。報告された局所耐容性サインについては、大部分のサインが、治療後に存在する痒み、
スケーリング、紅斑、毛嚢炎、色素沈着過剰、及び色素減少(発生の降順)について最小
限~中程度の深刻度であった。
【0299】
有害事象(AE)の発生は治療群間で同様であり、大部分の事象は通常は深刻度が中程
度であり、試験物品には関係しなかった。コルテキソロン-17α-プロピオネート5%
溶液群においては、AEは31人の対象のうち18人で発生した(58.1%)が、ビヒ
クル群では、AEは33人の対象のうち17人で発生した(51.5%)。AEの大部分
は中程度であった。ビヒクル群では4つのAEが深刻と評価され、これらのうち1つのみ
(頭痛)が、試験物品に関係する可能性があった。コルテキソロン-17α-プロピオネ
ート群では、深刻なAEは生じなかった。
【0300】
重要なことに、全身抗アンドロゲン性反応による可能性があると考えられる有害事象(
例えば、リビドーの低下、勃起不全、及び/又は射精疾患)は、コルテキソロン-17α
-プロピオネート5%溶液で治療した患者のいずれにおいても、6ヶ月間発生しなかった
【0301】
結論
【0302】
調査は、限定数の対象における第2相POC調査であり、調査群間での統計学的な有意
差を示すだけの影響力はなかった。しかしこの調査は、ビヒクルと比較して、コルテキソ
ロン-17α-プロピオネート5%溶液において発毛の優れた改善を示した。6ヶ月の時
点で、PP集団では、ビヒクル(2.9)と比較して、コルテキソロン-17α-プロピ
オネートでは、非軟毛標的面積における毛髪数(TAHC)のベースラインからの優れた
変化があった(12.7)。発毛評価アンケート(調査の別の一次効能エンドポイント)
の結果は、定量的なTAHC測定と一致し、頭皮発毛を好ましいと評価した対象の割合は
、ビヒクル(16%)と比較してコルテキソロン-17α-プロピオネート(39%)で
大きかった。頭皮発毛を好ましいと評価した対象においては、コルテキソロン-17α-
プロピオネートは、ビヒクルと比較して大規模な改善を有する傾向にあった。二次エンド
ポイントの結果は一般的に、一次エンドポイントの結果に一致した。
【0303】
実施例10:15%(w/v)溶液
【0304】
溶媒混合物中に治療薬を可溶化した後、酸化防止剤(アスコルビルパルミテート)と乳
化剤(ポリソルベート80)を添加することにより、下表19に示す成分を有するコルテ
キソロン-17α-プロピオネートの15%(w/v)溶液を調製した。
【0305】
【表19】
【0306】
実施例11:実施例4bの配合物と、市販されているフィナステリド1mg錠剤(PR
OPECIA(登録商標))の効果の比較
【0307】
米国食品医薬品局(FDA)がオンラインで公開している2つの第3相臨床試験で記載
されている、フィナステリド1mg錠剤(PROPECIA(登録商標))の結果に基づ
くと、実施例9で報告されているように、コルテキソロン-17α-プロピオネート5%
溶液(実施例4bによる)について、6ヶ月の時点での、非軟毛TAHCのベースライン
からの平均変化は、フィナステリド1mg錠剤(商標名Propecia(登録商標))
を1日1回経口投与した2つの第3相臨床試験で観察される、6ヶ月の時点における、非
軟毛TAHCのベースラインからの平均変化に非常に類似している、と結論を下すことが
できる。下表20は、FDAによりオンラインで公開されている、PROPECIA(登
録商標)についてNDAで記載されている2つのフィナステリド試験における、6ヶ月の
時点での、TAHCのベースラインからの変化(活性フィナステリド群のデータ)を報告
している。
【0308】
【表20】
【0309】
2つのフィナステリド試験において、標的面積は5.1cmであり、これは1インチ
直径の円に対応する。フィナステリド試験で得た、6ヶ月の時点における、TAHCのベ
ースラインからの変化と、本発明の実施例9の試験(標的面積が1cmであったもの)
における、コルテキソロン-17α-プロピオネートで得た、6ヶ月におけるTAHCの
ベースラインからの変化を比較するために、表21に示す標的面積を有する全表面の差を
考慮に入れて、元のフィナステリドデータを再計算した(すなわち、値を5.1で除した
)。
【0310】
【表21】
【0311】
したがって、フィナステリドの、6ヶ月の時点での、TAHCのベースラインからの変
化は以下のとおりであった。試験087においは13.6、試験089においては11.
5、2つの試験の組み合わせにおいては12.2。これらの値は、実施例4bにしたがっ
て調製したコルテキソロン-17α-プロピオネート5%溶液に関する、PP集団での6
ヶ月の時点における、TAHCのベースラインからの変化(12.7)にほぼ同一である
ことが明らかである。上述のように、6ヶ月の時点で、1日1回経口投与したフィナステ
リド1mg錠剤と、患者の頭皮に1日2回局所投与したコルテキソロン-17α-プロピ
オネート5%溶液の、発毛として測定した効能は類似している。
【0312】
本明細書における専門語又は用語は、説明の目的のためであり、限定を行うためのもの
ではない。そのために、本明細書の用語及び/又は専門語は、本明細書における教示及び
手引きの観点から、当業者に解釈されなければならない。
【0313】
本発明の広がり及び範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべ
きではないが、以下の特許請求の範囲及びそれらの等価物に従ってのみ規定されるべきで
ある。
【0314】
本出願で言及又は参照される全ての特許、特許出願、及び他の参考文献は、それらの全
体が参照として本明細書に援用されている。
図1
図2