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特許7196925サーバ、処理装置、処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-19
(45)【発行日】2022-12-27
(54)【発明の名称】サーバ、処理装置、処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20221220BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020548459
(86)(22)【出願日】2019-09-13
(86)【国際出願番号】 JP2019036061
(87)【国際公開番号】W WO2020066691
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-03-24
(31)【優先権主張番号】P 2018185175
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】今里 和弘
【審査官】野元 久道
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第07004389(US,B1)
【文献】特開2018-151838(JP,A)
【文献】特開2003-281281(JP,A)
【文献】特開2002-140399(JP,A)
【文献】特開2005-182146(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客との待ち合わせ場所に向かうサービス提供者から繰り返し取得された生体情報に基づくサービス提供者の生体認証の結果を取得する認証結果取得手段と、
前記サービス提供者の生体認証の結果を前記顧客の端末に送信する結果送信手段と、
を有し、
前記サービス提供者が前記待ち合わせ場所への移動を開始したこと示す第1のユーザ入力の受付、及び、前記サービス提供者と前記顧客が会ったことを示す第2のユーザ入力の受付を示す情報を外部装置から取得し、
前記第1のユーザ入力から前記第2のユーザ入力の間に、前記サービス提供者の生体認証の結果を取得し、取得した結果を前記顧客の端末に送信するサーバ。
【請求項2】
請求項1に記載のサーバにおいて、
前記結果送信手段は、
前記サービス提供者の生体認証の結果が認証失敗である場合、前記顧客の端末に前記サービス提供者の生体認証の結果を送信し、
前記サービス提供者の生体認証の結果が認証成功である場合、前記顧客の端末に前記サービス提供者の生体認証の結果を送信しないサーバ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のサーバにおいて、
前記結果送信手段は、
前記サービス提供者が前記待ち合わせ場所から第1の基準距離以内に位置する場合、前記サービス提供者の生体認証の結果が認証成功及び認証失敗いずれの場合も前記顧客の端末に前記サービス提供者の生体認証の結果を送信し、
前記サービス提供者が前記待ち合わせ場所から前記第1の基準距離以内に位置しない場合、前記サービス提供者の生体認証の結果が認証失敗である場合に前記顧客の端末に前記サービス提供者の生体認証の結果を送信し、前記サービス提供者の生体認証の結果が認証成功である場合に前記顧客の端末に前記サービス提供者の生体認証の結果を送信しないサーバ。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載のサーバにおいて、
前記認証結果取得手段は、サービス提供者が前記待ち合わせ場所から第2の基準距離以内に位置する場合、前記サービス提供者が前記待ち合わせ場所から第2の基準距離以内に位置しない場合よりも、前記サービス提供者の生体認証の実施頻度が高くなるように制御するサーバ。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載のサーバにおいて、
前記認証結果取得手段は、前記顧客から繰り返し取得された生体情報に基づく顧客の生体認証の結果を取得し、
前記結果送信手段は、前記顧客の生体認証の結果を前記サービス提供者の端末に送信するサーバ。
【請求項6】
請求項5に記載のサーバにおいて、
前記認証結果取得手段は、
予め登録された前記待ち合わせ場所が前記顧客の自宅である場合、前記サービス提供者の生体認証を実施させ、前記顧客の生体認証を実施させず、
予め登録された前記待ち合わせ場所が前記顧客の自宅でない場合、前記サービス提供者の生体認証、及び、前記顧客の生体認証を実施させるサーバ。
【請求項7】
コンピュータが、
顧客との待ち合わせ場所に向かうサービス提供者から繰り返し取得された生体情報に基づくサービス提供者の生体認証の結果を取得する認証結果取得工程と、
前記サービス提供者の生体認証の結果を前記顧客の端末に送信する結果送信工程と、
を実行し、
前記サービス提供者が前記待ち合わせ場所への移動を開始したこと示す第1のユーザ入力の受付、及び、前記サービス提供者と前記顧客が会ったことを示す第2のユーザ入力の受付を示す情報を外部装置から取得し、
前記第1のユーザ入力から前記第2のユーザ入力の間に、前記サービス提供者の生体認証の結果を取得し、取得した結果を前記顧客の端末に送信する処理方法。
【請求項8】
コンピュータを、
顧客との待ち合わせ場所に向かうサービス提供者から繰り返し取得された生体情報に基づくサービス提供者の生体認証の結果を取得する認証結果取得手段、
前記サービス提供者の生体認証の結果を前記顧客の端末に送信する結果送信手段、
として機能させ、
前記コンピュータが、
前記サービス提供者が前記待ち合わせ場所への移動を開始したこと示す第1のユーザ入力の受付、及び、前記サービス提供者と前記顧客が会ったことを示す第2のユーザ入力の受付を示す情報を外部装置から取得し、
前記第1のユーザ入力から前記第2のユーザ入力の間に、前記サービス提供者の生体認証の結果を取得し、取得した結果を前記顧客の端末に送信するプログラム。
【請求項9】
コンピュータを、
待ち合わせ場所に向かうサービス提供者又は顧客から繰り返し取得された生体情報及び前記生体情報に基づく生体認証の結果の少なくとも一方を含む認証情報を取得する認証情報取得手段、
前記認証情報をサーバに送信する認証情報送信手段、
として機能させ
前記コンピュータが、
前記サービス提供者が前記待ち合わせ場所への移動を開始したこと示す第1のユーザ入力の受付、及び、前記サービス提供者と前記顧客が会ったことを示す第2のユーザ入力の受付を示す情報を前記サービス提供者の端末から取得し、
前記第1のユーザ入力から前記第2のユーザ入力の間に、前記認証情報を取得し、取得した前記認証情報を前記サーバに送信するプログラム。
【請求項10】
待ち合わせ場所に向かうサービス提供者又は顧客から繰り返し取得された生体情報及び前記生体情報に基づく生体認証の結果の少なくとも一方を含む認証情報を取得する認証情報取得手段と、
前記認証情報をサーバに送信する認証情報送信手段と、
を有し、
前記サービス提供者が前記待ち合わせ場所への移動を開始したこと示す第1のユーザ入力の受付、及び、前記サービス提供者と前記顧客が会ったことを示す第2のユーザ入力の受付を示す情報を前記サービス提供者の端末から取得し、
前記第1のユーザ入力から前記第2のユーザ入力の間に、前記認証情報を取得し、取得した前記認証情報を前記サーバに送信する処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ、処理装置、処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1乃至3は、聴覚器官の音響特性を用いて個人認証を行う技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2017/069118
【文献】特開2002-165778号公報
【文献】特開2002-143130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
顧客からの依頼を受けたサービス提供者が、予め定められた待ち合わせ場所で顧客と会い、所定の業務を行うサービスがある。当該サービスとしては、例えば、タクシーサービス、宅配サービス、カーシェアリングサービス等が例示される。そして、近年、一般人がサービス提供者となり、他の一般人からの依頼に基づき上述のようなサービスを提供することが広まっている。
【0005】
当該サービスにおいては、悪意を有する者が、顧客からの依頼を受けたサービス提供者になりすまして顧客と会い、顧客をだます等のトラブルを回避する手段が必要になる。本発明は、当該トラブルの発生を軽減する技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
顧客との待ち合わせ場所に向かうサービス提供者から繰り返し取得された生体情報に基づくサービス提供者の生体認証の結果を取得する認証結果取得手段と、
前記サービス提供者の生体認証の結果を前記顧客の端末に送信する結果送信手段と、
を有するサーバが提供される。
【0007】
また、本発明によれば、
コンピュータが、
顧客との待ち合わせ場所に向かうサービス提供者から繰り返し取得された生体情報に基づくサービス提供者の生体認証の結果を取得する認証結果取得工程と、
前記サービス提供者の生体認証の結果を前記顧客の端末に送信する結果送信工程と、
を実行する処理方法が提供される。
【0008】
また、本発明によれば、
コンピュータを、
顧客との待ち合わせ場所に向かうサービス提供者から繰り返し取得された生体情報に基づくサービス提供者の生体認証の結果を取得する認証結果取得手段、
前記サービス提供者の生体認証の結果を前記顧客の端末に送信する結果送信手段、
として機能させるプログラムが提供される。
【0009】
また、本発明によれば、
コンピュータを、
待ち合わせ場所に向かうサービス提供者又は前記顧客から繰り返し取得された生体情報及び前記生体情報に基づく生体認証の結果の少なくとも一方を含む認証情報を取得する認証情報取得手段、
前記認証情報をサーバに送信する認証情報送信手段、
として機能させるプログラムが提供される。
【0010】
また、本発明によれば、
待ち合わせ場所に向かうサービス提供者又は前記顧客から繰り返し取得された生体情報及び前記生体情報に基づく生体認証の結果の少なくとも一方を含む認証情報を取得する認証情報取得手段と、
前記認証情報をサーバに送信する認証情報送信手段と、
を有する処理装置が提供される。
【0011】
また、本発明によれば、
コンピュータが、
待ち合わせ場所に向かうサービス提供者又は前記顧客から繰り返し取得された生体情報及び前記生体情報に基づく生体認証の結果の少なくとも一方を含む認証情報を取得する認証情報取得工程と、
前記認証情報をサーバに送信する認証情報送信工程と、
を実行する処理方法が提供される。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、サービス提供者になりすました者が顧客と会うトラブルの発生を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
【0014】
図1】本実施形態のシステムの機能ブロック図の一例である。
図2】本実施形態のシステムの機能ブロック図の一例である。
図3】本実施形態の処理装置の機能ブロック図の一例である。
図4】本実施形態の処理装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図5】本実施形態の処理装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図6】本実施形態のサーバの機能ブロック図の一例である。
図7】本実施形態のサーバが処理する情報の一例を模式的に示す図である。
図8】本実施形態のサーバの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図9】本実施形態のサーバの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10】本実施形態の装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
図11】本実施形態のサーバの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図12】本実施形態のサーバの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図13】本実施形態の処理装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図14】本実施形態の処理装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図15】本実施形態のシステムの機能ブロック図の一例である。
図16】本実施形態のシステムの機能ブロック図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<第1の実施形態>
「システムの全体像及び概要」
まず、図1の機能ブロック図を用いて、本実施形態のシステムの全体像及び概要を説明する。本実施形態のシステムは、顧客からの依頼を受けたサービス提供者が、予め定められた待ち合わせ場所で顧客と会い、所定の業務を行うサービスにおいて利用される。
【0016】
当該サービスとしては、例えば、サービス提供者が運転する車などの移動体に顧客を乗せて待ち合わせ場所から所定の場所まで移動するタクシーサービス、サービス提供者が待ち合わせ場所で顧客から荷物を受け取って所定の場所まで運んだり、待ち合わせ場所で顧客に荷物を渡したりする宅配サービス、サービス提供者が待ち合わせ場所まで車などの移動体を持っていき、そこで移動体を顧客に渡すカーシェアリング等が例示されるが、これらに限定されない。
【0017】
本実施形態のシステムは、図1に示すように、サーバ10と、サービス提供者側の端末装置30と、顧客側の端末装置30とを有する。サービス提供者側の端末装置30には、生体情報取得装置40が有線及び/又は無線で接続される。端末装置30は、生体情報取得装置40を含んでいてもよいし、生体情報取得装置40そのものであってもよい。サーバ10と端末装置30とは、インターネット等の通信ネットワークを介して、互いに通信可能になっている。
【0018】
端末装置30は、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話、パーソナルコンピュータ、スマートウォッチ等のポータブル端末またはウェアラブル端末が例示されるが、これらに限定されない。端末装置30は、例えば、輸送用装置(一例として、車両、自動車、二輪自動車、自転車、列車、バス、リヤカー、人力車、船舶(ship and other watercraft)、飛行機、ロケット、人工衛星、ドローン、気球など)のアイテムであっても良い。サービス提供者側の端末装置30には、処理装置20の機能を実現するためのプログラム(アプリ)がインストールされる。
【0019】
本実施形態のシステムの処理の流れの全体像は、次の通りである。生体情報取得装置40は、顧客との待ち合わせ場所に向かうサービス提供者から繰り返し生体情報を取得する。そして、サーバ10、処理装置20及び生体情報取得装置40の中の何れかが、予め登録された真のサービス提供者の生体情報と、生体情報取得装置40により取得された生体情報とに基づき繰り返し生体認証を行う。そして、サーバ10は、サービス提供者の生体認証の結果を顧客側の端末装置30に送信する。
【0020】
本実施形態のシステムによれば、顧客は、サーバ10から通知される情報に基づき、真のサービス提供者が待ち合わせ場所に向かっていることや、真のサービス提供者になりすました者が待ち合わせ場所に向かっていること等を把握できる。
【0021】
図2に、本実施形態のシステムの機能ブロック図の変形例を示す。当該変形例は、サービス提供者側の端末装置30が生体情報取得装置40を備えており、サービス提供者側の端末装置30に生体情報取得装置40が外部接続されていない。
【0022】
「サービス提供者側の端末装置30の機能構成及び処理の流れの一例」
次に、サービス提供者側の端末装置30の機能構成及び処理の流れの一例を説明する。サービス提供者側の端末装置30には、処理装置20の機能を実現するためのプログラム(アプリ)がインストールされる。サービス提供者は、当該アプリを自身の端末装置30にインストールした後、当該アプリを起動して、自身のユーザIDを発行したり、端末情報をサーバ10に登録したりするための登録処理を行う。
【0023】
図3に、処理装置20の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、処理装置20は、認証情報取得部21と、認証情報送信部22とを有する。
【0024】
認証情報取得部21は、待ち合わせ場所に向かうサービス提供者から繰り返し取得された生体情報及び当該生体情報に基づくサービス提供者の生体認証の結果の少なくとも一方を含む認証情報を取得する。そして、認証情報送信部22は、認証情報取得部21が取得した認証情報をサーバ10に送信する。
【0025】
例えば、認証情報取得部21は、待ち合わせ場所に向かうサービス提供者から繰り返し生体情報を取得する生体情報取得装置40から生体情報を取得し、生体情報取得装置40から取得した生体情報と予め登録された真のサービス提供者の生体情報とに基づき生体認証を行うことで、サービス提供者の生体認証の結果を取得してもよい。そして、認証情報送信部22は、サービス提供者の生体認証の結果をサーバ10に送信してもよい。
【0026】
その他、認証情報取得部21は、待ち合わせ場所に向かうサービス提供者から繰り返し生体情報を取得する生体情報取得装置40から生体情報を取得してもよい。そして、認証情報送信部22は、生体情報をサーバ10に送信してもよい。この場合、サーバ10が、処理装置20から受信した生体情報と、予め登録された真のサービス提供者の生体情報とに基づき生体認証を行い、サービス提供者の生体認証の結果を取得することとなる。
【0027】
その他、認証情報取得部21は、生体情報取得装置40からサービス提供者の生体認証の結果を取得してもよい。そして、認証情報送信部22は、サービス提供者の生体認証の結果をサーバ10に送信してもよい。この場合、生体情報取得装置40が、待ち合わせ場所に向かうサービス提供者から繰り返し生体情報を取得し、取得した生体情報と予め登録された真のサービス提供者の生体情報とに基づき生体認証を行い、サービス提供者の生体認証の結果を取得することとなる。
【0028】
生体情報取得装置40は、例えばイヤホンを有し、生体情報として聴覚器官の音響特性を取得してもよい。その他、生体情報取得装置40は指紋センサを有し、生体情報として指紋を取得してもよい。その他、生体情報取得装置40はカメラを有し、生体情報として虹彩や顔画像を取得してもよい。その他、生体情報取得装置40はマイクを有し、生体情報として声紋を取得してもよい。なお、この中でも、移動中のサービス提供者に負担を掛けず、かつ、意識させずに繰り返し取得することが可能な聴覚器官の音響特性を取得することが好ましい。
【0029】
生体情報取得装置40は、認証情報取得部21の制御に従い、生体情報取得処理を開始/終了する。例えば、認証情報取得部21は、待ち合わせ場所への移動を開始したことを示すユーザ入力を受付け、当該ユーザ入力に応じて、生体情報取得処理を開始させる情報を生体情報取得装置40に入力してもよい。そして、認証情報取得部21は、顧客と会ったこと等を示すユーザ入力を受付け、当該ユーザ入力に応じて、生体情報取得処理を終了させる情報を生体情報取得装置40に入力してもよい。
【0030】
その他、認証情報取得部21は、待ち合わせ場所への移動を開始したことを示すユーザ入力を受付けると、その旨をサーバ10に通知してもよい。そして、当該通知に応じてサーバ10から送信された生体認証を開始するリクエストを受信すると、認証情報取得部21は当該リクエストに応じて、生体情報取得処理を開始させる情報を生体情報取得装置40に入力してもよい。また、認証情報取得部21は、顧客と会ったこと等を示すユーザ入力を受付けると、その旨をサーバ10に通知してもよい。そして、当該通知に応じてサーバ10から送信された生体認証を終了するリクエストを受信すると、認証情報取得部21は当該リクエストに応じて、生体情報取得処理を終了させる情報を生体情報取得装置40に入力してもよい。
【0031】
上述のように生体情報取得装置40による生体情報取得処理の開始/終了を制御することで、「待ち合わせ場所に向かうサービス提供者」からの生体情報の取得が実現される。
【0032】
また、生体情報取得装置40は、生体情報取得処理を実行している間、生体情報タイミングの到来を監視し、当該タイミングの到来を検出する毎に生体情報を取得することで、生体情報を繰り返し取得する処理を実現することができる。生体情報タイミングは、所定時間毎(例:1分毎)でもよいし、サーバ10から依頼を受信したタイミングでもよいし、その他であってもよい。
【0033】
ここで、図4のフローチャートを用いて、処理装置20の処理の流れの一例を説明する。ここでは、処理装置20が生体認証を行う例を説明する。
【0034】
まず、顧客との待ち合わせ場所への移動を開始するサービス提供者は、端末装置30を操作して所定のアプリ(処理装置20)を起動し、移動を開始する入力を行う。なお、サービス提供者は、複数の顧客各々と待ち合わせる複数の業務(タスク)の中の1つを指定して、移動を開始する入力を行ってもよい。
【0035】
すると、処理装置20は、サービス提供者のユーザID(起動中のアプリに登録されているユーザID)やタスクID等と紐付けた移動開始通知をサーバ10に送信する。サーバ10は、当該通知に応じて、生体認証を開始するリクエストを処理装置20に送信する。すると、処理装置20は、当該生体認証を開始するリクエストの受信に応じて、生体情報取得処理を開始させる情報を生体情報取得装置40に入力する。
【0036】
そして、生体情報取得装置40は、生体情報取得処理を開始させる情報の入力に応じて、生体情報取得処理を開始する。具体的には、生体情報取得装置40は、生体情報取得処理を実行中の間、生体情報取得タイミングを監視し、生体情報取得タイミングの到来を検出する毎に生体情報を取得する処理を実行する。そして、生体情報取得装置40は、取得した生体情報を処理装置20に入力する。
【0037】
処理装置20は、生体情報取得装置40から生体情報を取得すると(S10のYes)、生体情報取得装置40から取得した生体情報と予め自装置内に登録された真のサービス提供者の生体情報とに基づき生体認証を行う(S12)。そして、処理装置20は、サービス提供者の生体認証の結果を、サービス提供者のユーザIDに紐付けてサーバ10に送信する(S14)。以降、処理を終了する入力(顧客と会ったことを示すユーザ入力、アプリを終了する入力等)がなければ(S16のNo)、同様の処理を繰り返す。
【0038】
次に、図5のフローチャートを用いて、処理装置20の処理の流れの他の一例を説明する。ここでは、サーバ10が生体認証を行う例を説明する。
【0039】
まず、顧客との待ち合わせ場所への移動を開始するサービス提供者は、端末装置30を操作して所定のアプリ(処理装置20)を起動し、移動を開始する入力を行う。なお、サービス提供者は、複数の顧客各々と待ち合わせる複数の業務(タスク)の中の1つを指定して、移動を開始する入力を行ってもよい。
【0040】
すると、処理装置20は、サービス提供者のユーザID(起動中のアプリに登録されているユーザID)やタスクID等と紐付けた移動開始通知をサーバ10に送信する。サーバ10は、当該通知に応じて、生体認証を開始するリクエストを処理装置20に送信する。すると、処理装置20は、当該生体認証を開始するリクエストの受信に応じて、生体情報取得処理を開始させる情報を生体情報取得装置40に入力する。
【0041】
そして、生体情報取得装置40は、生体情報取得処理を開始させる情報の入力に応じて、生体情報取得処理を開始する。具体的には、生体情報取得装置40は、生体情報取得処理を実行中の間、生体情報取得タイミングを監視し、生体情報取得タイミングの到来を検出する毎に生体情報を取得する処理を実行する。そして、生体情報取得装置40は、取得した生体情報を処理装置20に入力する。
【0042】
処理装置20は、生体情報取得装置40から生体情報を取得すると(S20のYes)、取得した生体情報を、サービス提供者のユーザIDに紐付けてサーバ10に送信する(S22)。以降、処理を終了する入力(顧客と会ったことを示すユーザ入力、アプリを終了する入力等)がなければ(S24のNo)、同様の処理を繰り返す。
【0043】
次に、図5のフローチャートを用いて、処理装置20の処理の流れの他の一例を説明する。ここでは、生体情報取得装置40が生体認証を行う例を説明する。
【0044】
まず、顧客との待ち合わせ場所への移動を開始するサービス提供者は、端末装置30を操作して所定のアプリ(処理装置20)を起動し、移動を開始する入力を行う。なお、サービス提供者は、複数の顧客各々と待ち合わせる複数の業務(タスク)の中の1つを指定して、移動を開始する入力を行ってもよい。
【0045】
すると、処理装置20は、サービス提供者のユーザID(起動中のアプリに登録されているユーザID)やタスクID等と紐付けた移動開始通知をサーバ10に送信する。サーバ10は、当該通知に応じて、生体認証を開始するリクエストを処理装置20に送信する。すると、処理装置20は、当該生体認証を開始するリクエストの受信に応じて、生体情報取得処理を開始させる情報を生体情報取得装置40に入力する。
【0046】
そして、生体情報取得装置40は、生体情報取得処理を開始させる情報の入力に応じて、生体情報取得処理を開始する。具体的には、生体情報取得装置40は、生体情報取得処理を実行中の間、生体情報取得タイミングを監視し、生体情報取得タイミングの到来を検出する毎に生体情報を取得する処理を実行する。そして、生体情報取得装置40は、取得した生体情報と、予め自装置内に登録された真のサービス提供者の生体情報とに基づき生体認証を行う。そして、生体情報取得装置40はサービス提供者の生体認証の結果を処理装置20に入力する。
【0047】
処理装置20は、生体情報取得装置40からサービス提供者の生体認証の結果を取得すると(S20のYes)、取得したサービス提供者の生体認証の結果を、サービス提供者のユーザIDに紐付けてサーバ10に送信する(S21)。以降、処理を終了する入力(顧客と会ったことを示すユーザ入力、アプリを終了する入力等)がなければ(S22のNo)、同様の処理を繰り返す。
【0048】
「サーバ10の機能構成及び処理の流れの一例」
次に、サーバ10の機能構成及び処理の流れの一例を説明する。図6に、サーバ10の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、サーバ10は、認証結果取得部11と、結果送信部12とを有する。
【0049】
認証結果取得部11は、顧客との待ち合わせ場所に向かうサービス提供者から繰り返し取得された生体情報に基づくサービス提供者の生体認証の結果を取得する。
【0050】
例えば、認証結果取得部11は、処理装置20から送信されたサービス提供者の生体認証の結果を取得してもよい。その他、認証結果取得部11は、処理装置20から送信されたサービス提供者の生体情報と、予め登録された真のサービス提供者の生体情報とに基づき生体認証を行い、サービス提供者の生体認証の結果を取得してもよい。
【0051】
結果送信部12は、認証結果取得部11が取得したサービス提供者の生体認証の結果を顧客側の端末装置30に送信する。結果送信部12は、アプリのプッシュ通知、予め登録された顧客のメールアドレスへの電子メールの送信等の任意の手段で、サービス提供者の生体認証の結果を顧客側の端末装置30に送信することができる。
【0052】
なお、サーバ10は、図7に示すように、各タスクの内容を管理することができる。例えば、サーバ10は、「タスクID」に、「サービス提供者ID」、「顧客ID」、「待ち合わせ場所」、「待ち合わせ時間」、「サービス提供者が待ち合わせ場所への移動を開始したことを示す出発フラグ」、「サービス提供者と顧客が会ったことを示す完了フラグ」等を対応付けて管理してもよい。
【0053】
結果送信部12は、「サービス提供者が待ち合わせ場所への移動を開始したことを示す出発フラグ」及び「サービス提供者と顧客が会ったことを示す完了フラグ」を確認することで、サービス提供者が待ち合わせ場所への移動を実行中か否か、また、どの顧客との待ち合わせ場所に移動中か等を特定できる。そして、結果送信部12は、図7に示すような情報に基づき、認証結果取得部11が取得したサービス提供者の生体認証の結果を、どの顧客側の端末装置30に送信するか決定できる。例えば、結果送信部12は、サービス提供者ID「D02111」のサービス提供者が、顧客ID「C00028」の顧客との待ち合わせ場所に移動中と特定した場合、当該サービス提供者の生体認証の結果を、顧客ID「C00028」の顧客の端末装置30に送信する。
【0054】
ここで、図8のフローチャートを用いて、サーバ10の処理の流れの一例を説明する。ここでは、処理装置20又は生体情報取得装置40が生体認証を行う例を説明する。
【0055】
サーバ10は、処理装置20からサービス提供者の生体認証の結果をサービス提供者のユーザIDに紐付けて取得すると(S30のYes)、サービス提供者のユーザID及び図7に示す管理情報等に基づき特定した顧客の端末装置30に、サービス提供者の生体認証の結果を送信する(S32)。以降、処理を終了する入力がなければ(S34のNo)、同様の処理を繰り返す。
【0056】
次に、図9のフローチャートを用いて、サーバ10の処理の流れの一例を説明する。ここでは、サーバ10が生体認証を行う例を説明する。
【0057】
サーバ10は、処理装置20からサービス提供者の生体情報をサービス提供者のユーザIDに紐付けて取得すると(S40のYes)、当該サービス提供者の生体情報と、当該サービス提供者のユーザIDに紐付けて予め登録されている参照用生体情報とに基づき生体認証を行う(S42)。そして、サーバ10は、サービス提供者のユーザID及び図7に示す管理情報等に基づき特定した顧客の端末装置30に、サービス提供者の生体認証の結果を送信する(S44)。以降、処理を終了する入力がなければ(S46のNo)、同様の処理を繰り返す。
【0058】
「サーバ10及び端末装置30のハードウエア構成」
次に、サーバ10及び端末装置30のハードウエア構成の一例について説明する。本実施形態のサーバ10及び端末装置30が備える各機能部は、任意のコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、メモリ、メモリにロードされるプログラム、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット(あらかじめ装置を出荷する段階から格納されているプログラムのほか、CD(Compact Disc)等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムをも格納できる)、ネットワーク接続用インターフェイスを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
【0059】
図10は、本実施形態のサーバ10及び端末装置30のハードウエア構成を例示するブロック図である。図10に示すように、サーバ10及び端末装置30は、プロセッサ1A、メモリ2A、入出力インターフェイス3A、周辺回路4A、バス5Aを有する。周辺回路4Aには、様々なモジュールが含まれる。サーバ10及び端末装置30は周辺回路4Aを有さなくてもよい。なお、サーバ10及び端末装置30各々は物理的に分かれた複数の装置で構成されてもよい。この場合、複数の装置各々が上記ハードウエア構成を備えることができる。
【0060】
バス5Aは、プロセッサ1A、メモリ2A、周辺回路4A及び入出力インターフェイス3Aが相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。プロセッサ1Aは、例えばCPU、GPU(Graphics Processing Unit)などの演算処理装置である。メモリ2Aは、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリである。入出力インターフェイス3Aは、入力装置、外部装置、外部サーバ、外部センサ、カメラ等から情報を取得するためのインターフェイスや、出力装置、外部装置、外部サーバ等に情報を出力するためのインターフェイスなどを含む。入力装置は、例えばキーボード、マウス、マイク等である。出力装置は、例えばディスプレイ、スピーカ、プリンター、メーラ等である。プロセッサ1Aは、各モジュールに指令を出し、それらの演算結果をもとに演算を行うことができる。
【0061】
「作用効果」
以上説明した本実施形態のシステムによれば、顧客からの依頼を受けたサービス提供者が予め定められた待ち合わせ場所で顧客と会い、所定の業務を行うサービスにおいて、待ち合わせ場所に向かって移動中のサービス提供者に対して生体認証を繰り返し実行し、その結果を顧客に通知することができる。
【0062】
このような本実施形態のシステムによれば、顧客は、システムから通知される情報に基づき、真のサービス提供者が待ち合わせ場所に向かっていることや、真のサービス提供者になりすました者が待ち合わせ場所に向かっていること等を把握できる。結果、顧客は、真のサービス提供者になりすました者と待ち合わせ場所で会う不都合を未然に回避できる。
【0063】
<第2の実施形態>
「システムの全体像及び概要」
本実施形態のシステムでは、所定条件を満たした場合のみ、サービス提供者の生体認証の結果を顧客に送信する点で、第1の実施形態と異なる。その他のシステムの全体像及び概要は、第1の実施形態と同様である。
【0064】
「サービス提供者側の端末装置30の機能構成及び処理の流れの一例」
サービス提供者側の端末装置30の機能構成及び処理の流れの一例は、第1の実施形態と同様である。また、生体情報取得装置40の機能構成及び処理の流れの一例は、第1の実施形態と同様である。
【0065】
「サーバ10の機能構成及び処理の流れの一例」
サーバ10の機能ブロック図の一例は、第1の実施形態同様、図6で示される。図示するように、サーバ10は、認証結果取得部11と、結果送信部12とを有する。認証結果取得部11の構成は、第1の実施形態と同様である。
【0066】
結果送信部12は、サービス提供者の生体認証の結果が認証失敗である場合、顧客側の端末装置30にサービス提供者の生体認証の結果を送信する。一方、サービス提供者の生体認証の結果が認証成功である場合、結果送信部12は、顧客側の端末装置30にサービス提供者の生体認証の結果を送信しない。結果送信部12のその他の構成は、第1の実施形態と同様である。
【0067】
本実施形態のサーバ10の処理の流れの一例は、図11のフローチャートで示される。第1の実施形態で説明した図8のフローチャートと比較すると、図11のフローチャートでは、S30でYesの場合、S32の前に、取得したサービス提供者の生体認証の結果が認証成功か認証失敗かを確認する処理(S31)を実行し、認証失敗の場合はS32に進み、認証成功の場合はS33に進む点が異なる。
【0068】
本実施形態のサーバ10の処理の流れの他の一例は、図12のフローチャートで示される。第1の実施形態で説明した図9のフローチャートと比較すると、図12のフローチャートでは、S42の後、かつ、S44の前に、S42の生体認証の結果が認証成功か認証失敗かを確認する処理(S43)を実行し、認証失敗の場合はS44に進み、認証成功の場合はS46に進む点が異なる。
【0069】
「サーバ10及び端末装置30のハードウエア構成」
本実施形態のサーバ10及び端末装置30のハードウエア構成の一例は、第1の実施形態と同様である。
【0070】
「作用効果」
以上説明した本実施形態のシステムによれば、第1の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態のシステムは、生体認証に失敗した場合、すなわち真のサービス提供者になりすました誰かが待ち合わせ場所に向かっている可能性がある場合のみ、サーバ10から顧客側の端末装置30にその旨を通知する構成とする。このように構成することで、送受信する情報を真に必要な情報のみに絞り込むことができる。結果、通信負担の軽減、サーバ10の処理負担の軽減、不要に多くの情報が顧客に通知されることによる顧客負担、また、不要に多くの情報が顧客に通知されることで重要な情報が見落とされる不都合の回避等が実現される。
【0071】
<第3の実施形態>
「システムの全体像及び概要」
本実施形態のシステムでは、所定条件を満たした場合のみ、サービス提供者の生体認証の結果を顧客に送信する点で、第1の実施形態と異なる。その他のシステムの全体像及び概要は、第1の実施形態と同様である。なお、本実施形態のシステムは、サービス提供者の生体認証の結果が認証失敗である場合、顧客側の端末装置30にサービス提供者の生体認証の結果を送信するが、その実現手段が第2の実施形態と異なる。
【0072】
「サービス提供者側の端末装置30の機能構成及び処理の流れの一例」
サービス提供者側の端末装置30において実現される処理装置20の機能ブロック図の一例は、第1の実施形態同様、図3で示される。図示するように、処理装置20は、認証情報取得部21と、認証情報送信部22とを有する。認証情報取得部21の構成は、第1及び第2の実施形態と同様である。
【0073】
認証情報送信部22は、サービス提供者の生体認証の結果が認証失敗である場合、サーバ10にサービス提供者の生体認証の結果を送信し、サービス提供者の生体認証の結果が認証成功である場合、サーバ10にサービス提供者の生体認証の結果を送信しない。認証情報送信部22のその他の構成は、第1及び第2の実施形態と同様である。
【0074】
本実施形態の処理装置20の処理の流れの一例は、図13で示される。第1の実施形態で説明した図4のフローチャートと比較すると、図13のフローチャートでは、S12の後、かつ、S14の前に、S12の生体認証の結果が認証成功か認証失敗かを確認する処理(S13)を実行し、認証失敗の場合はS14に進み、認証成功の場合はS16に進む点が異なる。
【0075】
本実施形態の処理装置20の処理の流れの他の一例は、図14で示される。第1の実施形態で説明した図5のフローチャートと比較すると、図14のフローチャートでは、S20でYesの場合、S22の前に、生体情報取得装置40から取得したサービス提供者の生体認証の結果が認証成功か認証失敗かを確認する処理(S21)を実行し、認証失敗の場合はS22に進み、認証成功の場合はS24に進む点が異なる。
【0076】
ここで、変形例を説明する。生体情報取得装置40がサービス提供者の生体認証を実行し、その結果を処理装置20に送信する構成の場合、生体情報取得装置40は、サービス提供者の生体認証の結果が認証失敗である場合、処理装置20にサービス提供者の生体認証の結果を送信し、サービス提供者の生体認証の結果が認証成功である場合、処理装置20にサービス提供者の生体認証の結果を送信しないように構成してもよい。
【0077】
「サーバ10の機能構成及び処理の流れの一例」
サーバ10の機能構成及び処理の流れの一例は、第1及び第2の実施形態と同様である。
【0078】
「作用効果」
以上説明した本実施形態のシステムによれば、第1及び第2の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態のシステムによれば、サーバ10から顧客側に送信される情報のみならず、処理装置20からサーバ10に送信される情報や、生体情報取得装置40から処理装置20に送信される情報などを絞り込むことができる。結果、本実施形態のシステム全体における通信負担のさらなる軽減、処理装置20及び生体情報取得装置40の処理負担の軽減等が実現される。
【0079】
<第4の実施形態>
「システムの全体像及び概要」
本実施形態のシステムでは、サービス提供者が待ち合わせ場所から閾値より離れている場合には、所定条件を満たした場合のみサービス提供者の生体認証の結果を顧客に送信し、サービス提供者が待ち合わせ場所から閾値以内に位置する場合には、得られたサービス提供者の生体認証の結果のすべてを顧客に送信する点で、第1乃至第3の実施形態と異なる。その他のシステムの全体像及び概要は、第1乃至第3の実施形態と同様である。
【0080】
「サーバ10及びサービス提供者側の端末装置30の機能構成及び処理の流れの一例」
サービス提供者側の端末装置30において実現される処理装置20は、自装置の現在位置を示す位置情報を繰り返し取得する。そして、処理装置20は、取得した位置情報をサーバ10に送信する。
【0081】
位置情報を取得する手段は、GPS(global positioning system)を利用するもの、通信基地局を利用するもの等が例示されるが、これらに限定されない。処理装置20は、例えば、顧客との待ち合わせ場所への移動を開始するユーザ入力を受付けてから、顧客と会ったこと等を示すユーザ入力を受付けるまでの間、位置情報取得タイミングの到来を監視し、当該タイミングの到来を検出する毎に現在位置を示す位置情報を取得する。位置情報取得タイミングは、所定時間毎(例:1分毎)でもよいし、サーバ10から依頼を受信したタイミングでもよいし、その他であってもよい。
【0082】
サーバ10の結果送信部12は、サービス提供者が待ち合わせ場所から第1の基準距離以内に位置する場合、サービス提供者の生体認証の結果が認証成功及び認証失敗いずれの場合も顧客側の端末装置30にサービス提供者の生体認証の結果を送信する。一方、サービス提供者が待ち合わせ場所から第1の基準距離以内に位置しない場合には、結果送信部12は、サービス提供者の生体認証の結果が認証失敗である場合に顧客側の端末装置30にサービス提供者の生体認証の結果を送信し、サービス提供者の生体認証の結果が認証成功である場合には顧客側の端末装置30にサービス提供者の生体認証の結果を送信しない。結果送信部12は、サービス提供者側の端末装置30から受信した通知や、サーバ10が管理している図7に示すような情報に基づき、サービス提供者と顧客との待ち合わせ場所を特定できる。
【0083】
なお、本実施形態のシステムは、「処理装置20の位置」を「サービス提供者の位置」として、サービス提供者と待ち合わせ場所との位置関係の判定を行うことができる。
【0084】
ここで、処理装置20又は生体情報取得装置40がサービス提供者の生体認証を行う場合に適用できる変形例を説明する。処理装置20の認証情報送信部22は、サービス提供者が待ち合わせ場所から第1の基準距離以内に位置する場合、サービス提供者の生体認証の結果が認証成功及び認証失敗いずれの場合もサーバ10にサービス提供者の生体認証の結果を送信する。一方、サービス提供者が待ち合わせ場所から第1の基準距離以内に位置しない場合には、認証情報送信部22は、生体認証の結果が認証失敗である場合にサーバ10に生体認証の結果を送信し、生体認証の結果が認証成功である場合にサーバ10に生体認証の結果を送信しない。なお、処理装置20は、サーバ10から待ち合わせ場所を示す情報を取得してもよい。
【0085】
次に、生体情報取得装置40がサービス提供者の生体認証を行う場合に適用できる他の変形例を説明する。生体情報取得装置40は、サービス提供者が待ち合わせ場所から第1の基準距離以内に位置する場合、サービス提供者の生体認証の結果が認証成功及び認証失敗いずれの場合も処理装置20にサービス提供者の生体認証の結果を送信する。一方、サービス提供者が待ち合わせ場所から第1の基準距離以内に位置しない場合には、生体情報取得装置40は、生体認証の結果が認証失敗である場合に処理装置20に生体認証の結果を送信し、生体認証の結果が認証成功である場合に処理装置20に生体認証の結果を送信しない。この変形例の場合、生体情報取得装置40は、処理装置20から待ち合わせ場所及び処理装置20の現在位置を示す情報を取得し、当該情報に基づき、サービス提供者と待ち合わせ場所との位置関係(サービス提供者が待ち合わせ場所から第1の基準距離以内に位置するか否か)を判断してもよい。その他、処理装置20が、サービス提供者と待ち合わせ場所との位置関係を判断し、判断結果を生体情報取得装置40に入力してもよい。
【0086】
サーバ10及びサービス提供者側の端末装置30のその他の機能構成及び処理の流れの一例は、第1乃至第3の実施形態と同様である。
【0087】
「サーバ10及び端末装置30のハードウエア構成」
本実施形態のサーバ10及び端末装置30のハードウエア構成の一例は、第1乃至第3の実施形態と同様である。
【0088】
「作用効果」
以上説明した本実施形態のシステムによれば、第1乃至第3の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態のシステムによれば、サービス提供者が待ち合わせ場所から離れている場合、すなわちサービス提供者と顧客とが会うまで比較的時間がある場合には、生体認証に失敗した場合のみ、サーバ10から顧客側の端末装置30にその旨を通知する構成とする。そして、サービス提供者が待ち合わせ場所に近づいている場合、すなわちサービス提供者と顧客とが会うタイミングが迫っている場合には、サービス提供者の生体認証の結果に関わらず全ての結果を顧客に通知する構成とする。このように、本実施形態のシステムによれば、状況に応じた適切な手段で、サービス提供者の生体認証の結果を顧客に通知することができる。
【0089】
<第5の実施形態>
「システムの全体像及び概要」
本実施形態のシステムでは、サービス提供者が待ち合わせ場所から閾値より離れている場合と、サービス提供者が待ち合わせ場所から閾値より離れていない場合とで、サービス提供者の生体認証を行う頻度を変えることができる点で、第1乃至第4の実施形態と異なる。その他のシステムの全体像及び概要は、第1乃至第4の実施形態と同様である。
【0090】
「サーバ10及びサービス提供者側の端末装置30の機能構成及び処理の流れの一例」
サービス提供者側の端末装置30において実現される処理装置20は、自装置の現在位置を示す位置情報を繰り返し取得する。そして、処理装置20は、取得した位置情報をサーバ10に送信する。位置情報を取得する手段は、第4の実施形態で説明した通りである。
【0091】
サーバ10の認証結果取得部11は、サービス提供者が待ち合わせ場所から第2の基準距離以内に位置する場合、サービス提供者が待ち合わせ場所から第2の基準距離以内に位置しない場合よりも、サービス提供者の生体認証の実施頻度が高くなるように制御する。例えば、認証結果取得部11は、指定した実施頻度(5分に1回、15分に1回等)で生体情報の取得を実施させる指令を、処理装置20を経由して生体情報取得装置40に送信することで上記制御を実現してもよい。この場合、生体情報取得装置40は、サーバ10に指定された実施頻度で生体情報の取得を行う。認証結果取得部11は、サービス提供者側の端末装置30から受信した通知や、サーバ10が管理している図7に示すような情報に基づき、サービス提供者と顧客との待ち合わせ場所を特定できる。
【0092】
なお、本実施形態のシステムは、「処理装置20の位置」を「サービス提供者の位置」として、サービス提供者と待ち合わせ場所との位置関係の判定を行うことができる。
【0093】
ここで、変形例を説明する。上記制御は、サーバ10でなく、処理装置20が行ってもよい。すなわち、当該変形例では、処理装置20の認証情報取得部21は、サービス提供者が待ち合わせ場所から第2の基準距離以内に位置する場合、サービス提供が待ち合わせ場所から第2の基準距離以内に位置しない場合よりも、生体認証の実施頻度が高くなるように制御する。例えば、認証情報取得部21は、指定した実施頻度(5分に1回、15分に1回等)で生体情報の取得を実施させる指令を生体情報取得装置40に送信することで上記制御を実現してもよい。この場合、生体情報取得装置40は、処理装置20に指定された実施頻度で生体情報の取得を行う。認証情報取得部21は、サーバ10から待ち合わせ場所を示す情報を取得してもよい。
【0094】
他の変形例を説明する。上記制御は、生体情報取得装置40が行ってもよい。すなわち、当該変形例では、生体情報取得装置40は、サービス提供者が待ち合わせ場所から第2の基準距離以内に位置する場合、サービス提供が待ち合わせ場所から第2の基準距離以内に位置しない場合よりも、生体認証の実施頻度が高くなるように制御する。例えば、生体情報取得装置40は、サービス提供者が待ち合わせ場所から第2の基準距離以内に位置する場合、サービス提供が待ち合わせ場所から第2の基準距離以内に位置しない場合よりも、生体情報の取得頻度が高くなるように制御してもよい。この変形例の場合、生体情報取得装置40は、処理装置20から待ち合わせ場所及び処理装置20の現在位置を示す情報を取得し、当該情報に基づき、サービス提供者と待ち合わせ場所との位置関係(サービス提供者が待ち合わせ場所から第2の基準距離以内に位置するか否か)を判断してもよい。その他、処理装置20が、サービス提供者と待ち合わせ場所との位置関係を判断し、判断結果を生体情報取得装置40に入力してもよい。
【0095】
サーバ10及びサービス提供者側の端末装置30のその他の機能構成及び処理の流れの一例は、第1乃至第4の実施形態と同様である。
【0096】
「サーバ10及び端末装置30のハードウエア構成」
本実施形態のサーバ10及び端末装置30のハードウエア構成の一例は、第1乃至第4の実施形態と同様である。
【0097】
「作用効果」
以上説明した本実施形態のシステムによれば、第1乃至第4の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態のシステムによれば、サービス提供者が待ち合わせ場所から離れている場合、すなわちサービス提供者と顧客とが会うまで比較的時間がある場合には、サービス提供者の生体認証の頻度を比較的低くし、サービス提供者が待ち合わせ場所に近づいている場合、すなわちサービス提供者と顧客とが会うタイミングが迫っている場合には、サービス提供者の生体認証の頻度を比較的高くすることができる。このように、本実施形態のシステムによれば、状況に応じた適切な頻度で生体認証を行うことで、不要な場面で不要に多くの生体認証を行うことにより処理負担が大きくなる不都合や、必要な画面で生体認証の頻度が足りず顧客に有益な情報を提供できなくなる不都合を軽減できる。
【0098】
<第6の実施形態>
「システムの全体像及び構成」
本実施形態のシステムでは、サービス提供者が待ち合わせ場所に移動している間、サービス提供者だけでなく、顧客に対しても繰り返し生体認証を行い、顧客の生体認証の結果をサービス提供者側の端末装置30に送信する機能を有する点で、第1乃至第5の実施形態と異なる。その他のシステムの全体像及び概要は、第1乃至第5の実施形態と同様である。
【0099】
図15及び図16に、本実施形態のシステムの機能ブロック図の一例を示す。当該機能ブロック図は、第1の実施形態で説明した機能ブロック図と比較して、顧客側の端末装置30に処理装置20の機能を実現するためのプログラム(アプリ)がインストールされている点、及び、顧客側の端末装置30が生体情報取得装置40を有している又は生体情報取得装置40に接続されている点が異なる。処理装置20及び生体情報取得装置40の構成は、第1乃至第5の実施形態と同様である。
【0100】
すなわち、顧客側の端末装置30において実現された処理装置20は、待ち合わせ場所に向かう顧客から繰り返し取得された生体情報及び生体情報に基づく生体認証の結果の少なくとも一方を含む認証情報を取得し(認証情報取得部21)、認証情報をサーバ10に送信する(認証情報送信部22)。
【0101】
また、顧客側の端末装置30において実現された処理装置20は、顧客の生体認証の結果を取得すると、顧客の生体認証の結果が認証失敗である場合、サーバ10に生体認証の結果を送信し、生体認証の結果が認証成功である場合、サーバ10に生体認証の結果を送信しなくてもよい。
【0102】
また、顧客側の端末装置30において実現された処理装置20は、顧客が待ち合わせ場所から第1の基準距離以内に位置する場合、生体認証の結果が認証成功及び認証失敗いずれの場合もサーバ10に顧客の生体認証の結果を送信してもよい。そして、顧客が待ち合わせ場所から第1の基準距離以内に位置しない場合、当該処理装置20は、顧客の生体認証の結果が認証失敗である場合にサーバ10に顧客の生体認証の結果を送信し、顧客の生体認証の結果が認証成功である場合にサーバ10に顧客の生体認証の結果を送信しなくてもよい。
【0103】
また、顧客側の端末装置30において実現された処理装置20は、顧客が待ち合わせ場所から第2の基準距離以内に位置する場合、顧客が待ち合わせ場所から第2の基準距離以内に位置しない場合よりも、顧客の生体認証の実施頻度が高くなるように制御してもよい。
【0104】
また、サーバ10の認証結果取得部11は、顧客側の端末装置30において実現される処理装置20から「待ち合わせ場所への移動を開始したことを示す通知」を受信すると、それに応じて、顧客側の端末装置30において実現される処理装置20に、生体認証を開始するリクエストを送信してもよい。そして、当該リクエストに応じて、顧客側の端末装置30において実現される処理装置20は、生体情報取得処理を開始させる情報を生体情報取得装置40に入力してもよい。
【0105】
なお、認証結果取得部11は、予め登録された待ち合わせ場所が顧客の自宅である場合、顧客側の端末装置30において実現される処理装置20から「待ち合わせ場所への移動を開始したことを示す通知」を受信しても、顧客側の端末装置30において実現される処理装置20に生体認証を開始するリクエストを送信しなくてもよい。待ち合わせ場所が顧客の自宅である場合、生体認証を行わなくても、そこに現れる人物は真の顧客であると認めることができる。余計な生体認証を行わずに済むので、顧客の負担軽減やシステムの処理負担軽減等が実現される。
【0106】
待ち合わせ場所が顧客の自宅か否かの判断は、任意の手段で実現できる。例えば、図7に示すようなタスク情報がサーバ10に登録される段階で、待ち合わせ場所が顧客の自宅か否かを示す情報が登録されてもよい。
【0107】
サーバ10のその他の構成は第1乃至第5の実施形態と同様である。
【0108】
「サーバ10及び端末装置30のハードウエア構成」
本実施形態のサーバ10及び端末装置30のハードウエア構成の一例は、第1乃至第5の実施形態と同様である。
【0109】
「作用効果」
以上説明した本実施形態のシステムによれば、第1乃至第5の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態のシステムによれば、サービス提供者が待ち合わせ場所に移動している間、サービス提供者だけでなく、顧客に対しても繰り返し生体認証を行い、互いの生体認証の結果を相手側の端末装置30に送信することができる。
【0110】
このような本実施形態のシステムによれば、顧客及びサービス提供者の両方は、システムから通知される情報に基づき、真のサービス提供者になりすました者や真の顧客になりすました者と待ち合わせ場所で会う不都合を未然に回避できる。
【0111】
以下、参考形態の例を付記する。
1. 顧客との待ち合わせ場所に向かうサービス提供者から繰り返し取得された生体情報に基づくサービス提供者の生体認証の結果を取得する認証結果取得手段と、
前記サービス提供者の生体認証の結果を前記顧客の端末に送信する結果送信手段と、
を有するサーバ。
2. 1に記載のサーバにおいて、
前記結果送信手段は、
前記サービス提供者の生体認証の結果が認証失敗である場合、前記顧客の端末に前記サービス提供者の生体認証の結果を送信し、
前記サービス提供者の生体認証の結果が認証成功である場合、前記顧客の端末に前記サービス提供者の生体認証の結果を送信しないサーバ。
3. 1又は2に記載のサーバにおいて、
前記結果送信手段は、
前記サービス提供者が前記待ち合わせ場所から第1の基準距離以内に位置する場合、前記サービス提供者の生体認証の結果が認証成功及び認証失敗いずれの場合も前記顧客の端末に前記サービス提供者の生体認証の結果を送信し、
前記サービス提供者が前記待ち合わせ場所から前記第1の基準距離以内に位置しない場合、前記サービス提供者の生体認証の結果が認証失敗である場合に前記顧客の端末に前記サービス提供者の生体認証の結果を送信し、前記サービス提供者の生体認証の結果が認証成功である場合に前記顧客の端末に前記サービス提供者の生体認証の結果を送信しないサーバ。
4. 1から3のいずれかに記載のサーバにおいて、
前記認証結果取得手段は、サービス提供者が前記待ち合わせ場所から第2の基準距離以内に位置する場合、前記サービス提供者が前記待ち合わせ場所から第2の基準距離以内に位置しない場合よりも、前記サービス提供者の生体認証の実施頻度が高くなるように制御するサーバ。
5. 1から4のいずれかに記載のサーバにおいて、
前記認証結果取得手段は、前記顧客から繰り返し取得された生体情報に基づく顧客の生体認証の結果を取得し、
前記結果送信手段は、前記顧客の生体認証の結果を前記サービス提供者の端末に送信するサーバ。
6. 5に記載のサーバにおいて、
前記認証結果取得手段は、
予め登録された前記待ち合わせ場所が前記顧客の自宅である場合、前記サービス提供者の生体認証を実施させ、前記顧客の生体認証を実施させず、
予め登録された前記待ち合わせ場所が前記顧客の自宅でない場合、前記サービス提供者の生体認証、及び、前記顧客の生体認証を実施させるサーバ。
7. コンピュータが、
顧客との待ち合わせ場所に向かうサービス提供者から繰り返し取得された生体情報に基づくサービス提供者の生体認証の結果を取得する認証結果取得工程と、
前記サービス提供者の生体認証の結果を前記顧客の端末に送信する結果送信工程と、
を実行する処理方法。
8. コンピュータを、
顧客との待ち合わせ場所に向かうサービス提供者から繰り返し取得された生体情報に基づくサービス提供者の生体認証の結果を取得する認証結果取得手段、
前記サービス提供者の生体認証の結果を前記顧客の端末に送信する結果送信手段、
として機能させるプログラム。
9. コンピュータを、
待ち合わせ場所に向かうサービス提供者又は前記顧客から繰り返し取得された生体情報及び前記生体情報に基づく生体認証の結果の少なくとも一方を含む認証情報を取得する認証情報取得手段、
前記認証情報をサーバに送信する認証情報送信手段、
として機能させるプログラム。
10. 9に記載のプログラムにおいて、
前記認証情報取得手段は、前記生体認証の結果を含む前記認証情報を取得し、
前記認証情報送信手段は、
前記生体認証の結果が認証失敗である場合、前記サーバに前記生体認証の結果を送信し、
前記生体認証の結果が認証成功である場合、前記サーバに前記生体認証の結果を送信しないプログラム。
11. 9又は10に記載のプログラムにおいて、
前記認証情報送信手段は、
前記サービス提供者又は前記顧客が前記待ち合わせ場所から第1の基準距離以内に位置する場合、前記生体認証の結果が認証成功及び認証失敗いずれの場合も前記サーバに前記生体認証の結果を送信し、
前記サービス提供者又は前記顧客が前記待ち合わせ場所から前記第1の基準距離以内に位置しない場合、前記生体認証の結果が認証失敗である場合に前記サーバに前記生体認証の結果を送信し、前記生体認証の結果が認証成功である場合に前記サーバに前記生体認証の結果を送信しないプログラム。
12. 9から11のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記認証情報取得手段は、前記サービス提供者又は前記顧客が前記待ち合わせ場所から第2の基準距離以内に位置する場合、前記サービス提供者又は前記顧客が前記待ち合わせ場所から第2の基準距離以内に位置しない場合よりも、前記生体認証の実施頻度が高くなるように制御するプログラム。
13. 待ち合わせ場所に向かうサービス提供者又は前記顧客から繰り返し取得された生体情報及び前記生体情報に基づく生体認証の結果の少なくとも一方を含む認証情報を取得する認証情報取得手段と、
前記認証情報をサーバに送信する認証情報送信手段と、
を有する処理装置。
14. コンピュータが、
待ち合わせ場所に向かうサービス提供者又は前記顧客から繰り返し取得された生体情報及び前記生体情報に基づく生体認証の結果の少なくとも一方を含む認証情報を取得する認証情報取得工程と、
前記認証情報をサーバに送信する認証情報送信工程と、
を実行する処理方法。
【0112】
この出願は、2018年9月28日に出願された日本出願特願2018-185175号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
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