(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-27
(45)【発行日】2023-01-11
(54)【発明の名称】トルク構造
(51)【国際特許分類】
B25B 23/142 20060101AFI20221228BHJP
【FI】
B25B23/142
(21)【出願番号】P 2020023343
(22)【出願日】2020-02-14
【審査請求日】2020-04-08
(73)【特許権者】
【識別番号】319010413
【氏名又は名称】和嘉興精密有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】520054448
【氏名又は名称】元崎金屬工業有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100087918
【氏名又は名称】久保田 耕平
(72)【発明者】
【氏名】郭文進
(72)【発明者】
【氏名】黄鴻文
【審査官】山内 康明
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0202292(US,A1)
【文献】特開2019-072824(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第108687709(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25B 23/142
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1本体と、第2本体と、第1弾性具と、固定台組と、第1調節具と、位置づけ台と、留め金組とを備えてなるトルクレンチ構造であって、
前記第1本体の一端にハンドルを装着し、前記第1本体に収容溝を内設し、
前記第2本体と前記第1本体とを互いに枢設し、前記第2本体の一端に駆動部を設け、前記駆動部が、ラチェットレンチ構造、両口スパナ構造またはいずれかの旋転構造に形成されたものであり、前記駆動部が前記第2本体の外部に露出され、前記第2本体の他端に複数の第1固定部を設け、当該第1固定部が前記収容溝に隠され、当該第1固定部を第2本体の開口に近接する部位に設け、前記複数の第1固定部は前記第2本体の軸心を中心として環状に配列され、
前記第1弾性具を前記第2本体の内部に収容し、前記第1弾性具を前記第2本体の内部で弾性係止することによって、前記第2本体はトルクトリップ効果を有し、
前記固定台組を前記第2本体の内部に固設し、前記固定台組を前記第2本体の開口に近接する部位に設け、前記固定台組と前記駆動部とを互いに離間させ、前記固定台組は、固定台と、複数の固定具とを含み、
前記固定台はリング体状に形成され、前記固定台を前記第2本体の内部に固設し、前記固定台を前記第2本体の開口に近接する部位に設け、前記固定台の内部に貫通する第1螺合部が設けられ、前記第1螺合部が内ネジ山状を呈し、前記固定台に複数の第2固定部を設け、各当該第2固定部と各当該第1固定部が互いに整列させられ、当該第2固定部の個数に合わせて当該第1固定部が設けられ、前記固定台に複数の第1通り溝を設け、当該第1通り溝は貫通溝状に形成され、当該第1通り溝は前記第1螺合部と同じ貫通方向にして形成され、前記第1螺合部を前記複数の第1通り溝同士の中間に設け、
当該固定具を当該第1固定部と当該第2固定部とに組み付けることによって、前記固定台を前記第2本体内に固設させて互いに離脱しないようにし、当該固定具の個数に合わせて当該第1固定部と当該第2固定部とが設けられ、
前記第1調節具を前記収容溝と、前記第2本体と、前記固定台との内部に組み付け、前記第1調節具と前記第1螺合部が互いに螺合し、前記第1調節具が前記第1螺合部の内部に沿って螺旋状に変位可能に構成されることによって、前記第1調節具を前記第2本体の内部に沿って螺旋状に変位させることができ、前記第1調節具が外ネジ山状を呈し、前記第1調節具の一端に第1ヘッド部を設け、前記第1ヘッド部を第1弾性具に係止し、前記第1弾性具を前記第2本体の内部と前記第1ヘッド部との間に係止し、前記第2本体の回転及び変位に対応して前記第1本体を回転させると、前記第1本体により前記第1螺合部の内部に沿って前記第1調節具が回転及び変位を行うように同期連動させて前記第1弾性具の圧縮度を調節し、
前記位置づけ台を前記収容溝の内部に固設し、前記位置づけ台と前記第1調節具とを互いに組み付け、前記第1本体が回転及び変位するときに、前記位置づけ台及び前記第1調節具が回転及び変位を行うように連動させ、前記位置づけ台と前記固定台組との間は互いに離間したり接近したりするように構成され、前記位置づけ台に複数の第2通り溝を設け、前記複数の第2通り溝は前記位置づけ台の軸心を中心として環状に配列され、
前記留め金組は、前記第1本体、前記固定台組、前記第1調節具及び前記位置づけ台と互いに組み付けられ、前記留め金組が前記第1本体に追随して変位するように設けられ、
前記留め金組は、複数の第1留め金と、第2留め金と、複数の第3留め金と、第4留め金と、結合具と、第2調節具と、第2弾性具とを含み、
当該第1留め金を前記収容溝の内部に収容し、各当該第1留め金を各当該第1通り溝に貫設し、当該第1留め金が当該第1通り溝の内部に沿って変位可能に構成され、各当該第1留め金の一端部を前記第1ヘッド部に係止し、当該第1留め金の個数に合わせて当該第1通り溝が設けられ、当該第1留め金は丸い棒体状に形成され、
前記第2留め金を前記収容溝の内部に収容し、前記第2留め金と前記固定台との間は互いに離間したり接近したりするように構成され、前記第2留め金を前記位置づけ台に近接して設け、前記第2留め金の一端に複数の第1係止部を設け、各当該第1係止部が各当該第1留め金の他端で突き当てられ、当該第1係止部は、当該第1留め金の他端を収容するために供され、前記複数の第1係止部は前記第2留め金の軸心を中心として環状に配列され、前記第2留め金の中央部位に貫通する第3通り溝が設けられ、前記第3通り溝は、前記第1調節具を貫設するために供され、前記第2留め金の他端に複数の第1受容溝を設け、当該第1受容溝と当該第2通り溝が互いに整列され、
当該第3留め金を当該第2通り溝に貫設し、当該第3留め金が当該第2通り溝に僅かな距離範囲で変位可能に構成されることによって、当該第3留め金の一端は、当該第1受容溝に突き当てて収容されるか、或いは当該第1受容溝と互いに離脱され、当該第3留め金は丸い棒体状に形成され、
前記第4留め金を前記収容溝の内部に収容し、前記位置づけ台と当該第3留め金を前記第2留め金と前記第4留め金との間に設け、当該第3留め金が前記第2留め金と前記第4留め金との間で突き当てられ、前記第4留め金に第1嵌め合わせ部を設け、前記第4留め金の一端に複数の第2受容溝を設け、当該第2受容溝と当該第2通り溝とが互い整列させられ、当該第3留め金の他端を当該第2受容溝に収容または固設し、当該第2受容溝の個数に合わせて当該第2通り溝が設けられ、
前記結合具と前記第1本体の端部が互いに結合され、前記結合具に結合部を設け、前記結合部を前記第1本体の端部に結合し、前記結合部が外ネジ山状を呈し、前記結合部に第3螺合部を内設し、前記第3螺合部が内ネジ山状を呈し、
前記第2調節具に第4螺合部を設け、前記第4螺合部と前記第3螺合部が互いに螺合し、前記第4螺合部が外ネジ山状を呈し、前記第4螺合部と前記第3螺合部が互いに螺合して回転しながら変位するときに、前記第2調節具の前記第4留め金への取付けが制限されたり、或いは制限されなかったりし、前記第4螺合部の一端に第2嵌め合わせ部を設け、前記第2嵌め合わせ部と前記第1嵌め合わせ部とを互いに嵌め合わせることで、前記第2調節具と前記第4留め金とを互いに嵌め込み、
前記第2弾性具を前記収容溝の内部に収容し、前記第2弾性具を前記位置づけ台と前記第2留め金との間に弾性係止し、前記第2弾性具を前記複数の第3留め金同士の中間に設け、
前記第2調節具を回転させると、当該第2調節具と連動する螺旋状のネジ山を有する第4螺合部が回転することにより、前記第4留め金と当該第3留め金は、前記第2調節具の連動により同期して前記収容溝の開口方向に向けて変位することによって、当該第3留め金の端部を当該第1受容溝に係止し、前記第1本体が前記留め金組と前記固定台組とに規制されて回転変位不能に拘束され、前記第1本体と前記第2本体との間が締め付け状態とされ、前記第1本体を前記第2本体に対して回転不能とし、前記第1本体と前記第2本体との間が回転不能状態になり、前記第1本体を回動させるとそれに伴い前記第2本体が回動し、
前記第2調節具を回転させると、前記第4螺合部は、前記第3螺合部の内部において前記収容溝の開口とは逆方向に向けて螺旋状に変位し、前記第4留め金と当該第3留め金は前記第2調節具による制限をもはや受けないように、当該第3留め金の端部は当該第1受容溝と互いに離脱され、前記第2留め金と当該第3留め金とを互いに制限されることなく、前記第1本体と前記第2本体との間が前記留め金組に規制されないと、前記第1本体と前記第2本体との間が締め付け解除状態になり、前記第1本体を前記第2本体に対して回転可能とし、前記第1調節具は、前記第1本体の連動により前記第1螺合部の内部において回転しながら変位し、前記第1調節具が回転及び変位を行うときに、前記第1弾性具の圧縮度を調節することにより、トルク値を調節できるようにしてなることを特徴とするトルクレンチ構造。
【請求項2】
前記第1本体は丸い棒体状に形成され、前記収容溝は中空の丸い溝状に形成され、前記駆動部は四角頭部を備えたラチェットレンチ構造またはオープンエンドレンチ構造であり、当該第1固定部が2つ設けられると共に、前記2つの第1固定部は互いに対称状に形成され、当該第1固定部は丸い穴状に形成され、当該第1通り溝は丸い溝状に形成され、当該第1通り溝の個数が2つ、3つまたは6つであり、当該固定具は丸いボール状に形成され、当該第2通り溝が2つ設けられ、前記2つの第2通り溝は互いに対称状に形成され、当該第2通り溝は貫通の丸い溝状に形成され、前記位置づけ台の両端には、2つのナットを組み付けて2つの貫通する第2螺合部が設けられ、当該第2螺合部と前記第1調節具が互いに螺合し、当該第2螺合部が内ネジ山状を呈し、前記第2留め金は丸形状に形成され、前記第2留め金はシート体に形成され、当該第1係止部は凹形円弧溝状に形成されることを特徴とする
請求項1記載のトルクレンチ構造。
【請求項3】
当該第3留め金の長さが当該第1留め金の長さより短いことを特徴とする請求項1記載のトルクレンチ構造。
【請求項4】
前記第1嵌め合わせ部は丸い穴状に形成され、当該第2受容溝は丸い溝状に形成され、前記第2嵌め合わせ部は丸形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のトルクレンチ構造。
【請求項5】
前記駆動部は六角溝状または突出した四角頭状に形成され、前記第1本体は自らの軸心を中心として回転して前記第2本体を駆動することによって、前記第2本体を自らの軸心を中心として回転させると、前記第2本体はトルクトリップ効果を有することを特徴とする請求項1記載のトルクレンチ構造。
【請求項6】
前記複数の第1係止部を前記第1ヘッド部の一端に設け、当該第1留め金の一端を前記第1調節具の当該第1係止部に係止し、当該第1留め金の他端が前記第2留め金の端面で突き当てられ、前記第2留め金には、当該第1受容溝を設けておらず、前記第4留め金には、当該第2受容溝を設けておらず、当該第3留め金を前記第2留め金と前記第4留め金との間に係止し、前記第2弾性具を前記位置づけ台と前記第4留め金との間に弾性係止することを特徴とする請求項1記載のトルクレンチ構造。
【請求項7】
当該第1通り溝は貫通の非丸溝状に形成され、当該第1通り溝は開放状態となり、前記複数の第1通り溝と前記複数の第2固定部は所定間隔置きに環状に配列され、当該第2通り溝は貫通の非丸溝状に形成され、当該第2通り溝は開放状態となり、当該第2通り溝の底部が平面状を呈し、前記複数の第1留め金と前記第2留め金とが一体に形成され、前記複数の第1留め金と前記第2留め金とが一体成形構造であり、前記複数の第1留め金は、前記第2留め金から直接突き出ており、前記複数の第3留め金と前記第4留め金とも一体に形成され、前記複数の第3留め金と前記第4留め金とも一体成形構造であり、前記複
数の第3留め金は、前記第4留め金から直接突き出ていることを特徴とする請求項1記載のトルクレンチ構造。
【請求項8】
前記複数の第3留め金と前記第2留め金とが一体に形成され、すなわち、前記複数の第3留め金は、前記第2留め金から直接突き出ていることを特徴とする請求項1記載のトルクレンチ構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トルク構造に関するものであり、さらに詳しくは、複数の第1留め金を第1通り溝に穿設し、複数の第1留め金によって第1本体の旋回力を受け持ち、第1留め金が複数を有し、すべての旋回力が均一に分配されるため、比較的長い寿命を有するトルク構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
公知トルクレンチ構造は、例えば、米国特許US8863624B2号(特許文献1)、中華民国実用新案出願番号103215530号(特許文献2)、証書番号M492808号、特許名称「締め付け装置を備えたトルクレンチの構造」によれば、締め付け装置を備えたトルクレンチであって、中空状の主棒体10と、工具20と、調節ハンドル30と、トルク調節弾性具40と、クラッチコンポーネント50と、前記主棒体10第2端12の外周縁部に設けて、締め付け位置と非締め付け位置とのとの間にで、前記主棒体10に沿って、軸方向に移動することができ、前記締め付け装置60が金属締め付けリング61と、圧縮バネ62と金属製C型止め輪63と、少なくとも1つの金属製固定ボール65とを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許US8863624B2号
【文献】中華民国特許103215530号、証書番号M492808号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、かかる公知トルク構造には、次の欠点が残されている。
【0005】
1.前述米国特許公報の
図2と
図6ないし
図8をあわせて参照する。締め付け状態、すなわち、調節ハンドル30と、主棒体10との間が締め付け装置60によって締め付け状態に形成され、調節ハンドル30を回して主棒体10を回すと、調節ハンドル30が力量を受けて多少なりの旋回力を発生し、調節ハンドル30の旋回力が締め付け装置の固定ボール65によって受け持ち、一つのみの固定ボール65が調節ハンドル30の旋回力を受けもつため、固定ボール65の受ける力量がかなり大きい。
【0006】
2.調節ハンドル30と、主棒体10との間に締め付け装置60を設けられているため、美観性を欠けている。
【0007】
3.主棒体10に複数の位置決め溝13を設けているものの、しかし、複数の位置決め溝13が丸い溝状ではなく、かつ、一定の長さを有しており、複数の位置決め溝13によって、主棒体10の素子コストがかかってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、本発明者は、本発明の前記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、固定ボールの受ける力量を調節することにより旋回力を均一に分配することにより前記課題を解決できる点に着目し、本発明に想到するに至った。
【0010】
すなわち、本発明が解決しようとする課題は、公知トルク構造において、固定ボールが一つのみで調節ハンドルの旋回力を受け持つため、固定ボールの受ける力量が非常に大きい。これに対して、本発明トルク構造によれば、複数の第1留め金が第1通り溝に穿設され、複数の第1留め金によって第1本体の旋回力を受け持ち、第1留め金が複数を有していることから、すべての旋回力が均一に分配される。
【0011】
トルク構造であって、第1本体と、第2本体と、第1弾性具と、固定台組と、第1調節具と、位置づけ台と、締め付け組と、結合具と、第2調節具と、を含む。第1本体に収容溝を設け、第2本体が第1本体と互いに枢設し、第1弾性具を第2本体に内設し、固定台組が固定台を含む。固定台の内部に第1螺合部と、複数の第1通り溝を内設し、第1調節具に第1ヘッド部を設け、位置づけ台に複数の第2通り溝を設け、留め金組が複数の第1留め金と、一つの第2留め金と、複数の第3留め金と、一つの第4留め金と、結合具と、第2調節具とを含む。結合具は第1本体の端部に結合する結合部を設け、結合部に第3螺合部を内設し、第2調節具に第4螺合部を設け、第4螺合部と、第3螺合部と互いに螺合する。
【0012】
締め付け状態のとき、第1本体を回して第2本体が連動して回すと、第1本体が力量を受けて多少なり旋回力が形成される。複数の第1留め金が第1通り溝に穿設され、複数の第1留め金によって第1本体の旋回力を受け、第1留め金が複数を有し、すべての旋回力が均一に分配されるため、より良い力を受け持つ効果を有し、たとえ複数の第1留め金が折れても、複数の第1留め金の交換もさほど大きいコストは掛からない。
【0013】
かくして、本発明の要旨は、次の(1)~(8)に記載の通りのものである。(1)第1本体と、第2本体と、第1弾性具と、固定台組と、第1調節具と、位置づけ台と、留め金組とを備えてなるトルク構造であって、
前記第1本体の一端にハンドルを装着し、前記第1本体に収容溝を内設し、
前記第2本体と前記第1本体とを互いに枢設し、前記第2本体の一端に駆動部を設け、前記駆動部が前記第1本体の外部に露出され、前記第2本体の他端に複数の第1固定部を設け、当該第1固定部が前記収容溝に隠され、当該第1固定部を第2本体の開口に近接する部位に設け、前記複数の第1固定部は前記第2本体の軸心を中心として環状に配列され、
前記第1弾性具を前記第2本体の内部に収容し、前記第1弾性具を前記第2本体の内部で弾性係止することによって、前記第2本体はトルク解放効果を有し、
前記固定台組を前記第2本体の内部に固設し、前記固定台組を前記第2本体の開口に近接する部位に設け、前記固定台組と前記駆動部とを互いに離間させ、前記固定台組は、固定台と、複数の固定具とを含み、
前記固定台はリング体状に形成され、前記固定台を前記第2本体の内部に固設し、前記固定台を前記第2本体の開口に近接する部位に設け、前記固定台の内部に貫通する第1螺合部が設けられ、前記第1螺合部が内ネジ山状を呈し、前記固定台に複数の第2固定部を設け、各当該第2固定部と各当該第1固定部が互いに整列させられ、当該第2固定部の個数に合わせて当該第1固定部が設けられ、前記固定台に複数の第1通り溝を設け、当該第1通り溝は貫通溝状に形成され、当該第1通り溝は前記第1螺合部と同じ貫通方向にして形成され、前記第1螺合部を前記複数の第1通り溝同士の中間に設け、
当該固定具を当該第1固定部と当該第2固定部とに組み付けることによって、前記固定台を前記第2本体内に固設させて互いに離脱しないようにし、当該固定具の個数に合わせて当該第1固定部と当該第2固定部とが設けられ、
前記第1調節具を前記収容溝と、前記第2本体と、前記固定台との内部に組み付け、前記第1調節具と前記第1螺合部が互いに螺合し、前記第1調節具が前記第1螺合部の内部に沿って螺旋状に変位可能に構成されることによって、前記第1調節具を前記第2本体の内部に沿って螺旋状に変位させることができ、前記第1調節具が外ネジ山状を呈し、前記第1調節具の一端に第1ヘッド部を設け、前記第1ヘッド部を第1弾性具に係止し、前記第1弾性具を前記第2本体の内部と前記第1ヘッド部との間に係止し、前記第2本体の回転及び変位に対応して前記第1本体を回転させると、前記第1本体により前記第1螺合部の内部に沿って前記第1調節具が回転及び変位を行うように同期連動させて前記第1弾性具の圧縮度を調節し、
前記位置づけ台を前記収容溝の内部に固設し、前記位置づけ台と前記第1調節具とを互いに組み付け、前記第1本体が回転及び変位するときに、前記位置づけ台及び前記第1調節具が回転及び変位を行うように連動させ、前記位置づけ台と前記固定台組との間は互いに離間したり接近したりするように構成され、前記位置づけ台に複数の第2通り溝を設け、前記複数の第2通り溝は前記位置づけ台の軸心を中心として環状に配列され、
前記留め金組は、前記第1本体、前記固定台組、前記第1調節具及び前記位置づけ台と互いに組み付けられ、前記留め金組が前記第1本体に追随して変位するように設けられ、前記留め金組は、複数の第1留め金と、第2留め金と、複数の第3留め金と、第4留め金と、結合具と、第2調節具と、第2弾性具とを含み、
当該第1留め金を前記収容溝の内部に収容し、各当該第1留め金を各当該第1通り溝に貫設し、当該第1留め金が当該第1通り溝の内部に沿って変位可能に構成され、各当該第1留め金の一端部を前記第1ヘッド部に係止し、当該第1留め金の個数に合わせて当該第1通り溝が設けられ、当該第1留め金は丸い棒体状に形成され、
前記第2留め金を前記収容溝の内部に収容し、前記第2留め金と前記固定台との間は互いに離間したり接近したりするように構成され、前記第2留め金を前記位置づけ台に近接して設け、前記第2留め金の一端に複数の第1係止部を設け、各当該第1係止部が各当該第1留め金の他端で突き当てられ、当該第1係止部は、当該第1留め金の他端を収容するために供され、前記複数の第1係止部は前記第2留め金の軸心を中心として環状に配列され、前記第2留め金の中央部位に貫通する第3通り溝が設けられ、前記第3通り溝は、前記第1調節具を貫設するために供され、前記第2留め金の他端に複数の第1受容溝を設け、当該第1受容溝と当該第2通り溝が互いに整列されられ、
当該第3留め金を当該第2通り溝に貫設し、当該第3留め金が当該第2通り溝に僅かな距離範囲で変位可能に構成されることによって、当該第3留め金の一端は、当該第1受容溝に突き当てて収容されるか、或いは当該第1受容溝と互いに離脱され、当該第3留め金は丸い棒体状に形成され、
前記第4留め金を前記収容溝の内部に収容し、前記位置づけ台と当該第3留め金を前記第2留め金と前記第4留め金との間に設け、当該第3留め金が前記第2留め金と前記第4留め金との間で突き当てられ、前記第4留め金に第1嵌め合わせ部を設け、前記第4留め金の一端に複数の第2受容溝を設け、当該第2受容溝と当該第2通り溝とが互い整列させられ、当該第3留め金の他端を当該第2受容溝に収容または固設し、当該第2受容溝の個数に合わせて当該第2通り溝が設けられ、
前記結合具と前記第1本体の端部が互いに結合され、前記結合具に結合部を設け、前記結合部を前記第1本体の端部に結合し、前記結合部が外ネジ山状を呈し、前記結合部に第3螺合部を内設し、前記第3螺合部が内ネジ山状を呈し、
前記第2調節具に第4螺合部を設け、前記第4螺合部と前記第3螺合部が互いに螺合し、前記第4螺合部が外ネジ山状を呈し、前記第4螺合部と前記第3螺合部が互いに螺合して回転しながら変位するときに、前記第2調節具の前記第4留め金への取付けが制限されたり、或いは制限されなかったりし、前記第4螺合部の一端に第2嵌め合わせ部を設け、前記第2嵌め合わせ部と前記第1嵌め合わせ部とを互いに嵌め合わせることで、前記第2調節具と前記第4留め金とを互いに嵌め込み、
前記第2弾性具を前記収容溝の内部に収容し、前記第2弾性具を前記位置づけ台と前記第2留め金との間に弾性係止し、前記第2弾性具を前記複数の第3留め金同士の中間に設け、
前記第2調節具が螺旋状に変位すると、前記第4留め金と当該第3留め金は、前記第2調節具の連動により同期して前記収容溝の開口方向に向けて変位することによって、当該第3留め金の端部を当該第1受容溝に係止し、前記第1本体が前記留め金組と前記固定台組とに規制されて回転変位不能に拘束され、前記第1本体と前記第2本体との間が締め付け状態とされ、前記第1本体を前記第2本体に対して回転不能とし、前記第1本体と前記第2本体との間が回転不能状態になり、前記第1本体を回動させるとそれに伴い前記第2本体が回動し、
前記第2調節具を回転させると、前記第4螺合部は、前記第3螺合部の内部において前記収容溝の開口とは逆方向に向けて螺旋状に変位し、前記第4留め金と当該第3留め金は前記第2調節具による制限をもはや受けないように、当該第3留め金の端部は当該第1受容溝と互いに離脱され、前記第2留め金と当該第3留め金とを互いに制限されることなく、前記第1本体と前記第2本体との間が前記留め金組に規制されないと、前記第1本体と前記第2本体との間が締め付け解除状態になり、前記第1本体を前記第2本体に対して回転可能とし、前記第1調節具は、前記第1本体の連動により前記第1螺合部の内部において回転しながら変位し、前記第1調節具が回転及び変位を行うときに、前記第1弾性具の圧縮度を調節することにより、トルクを調節できるようにしたことを特徴とするトルク構造。
(2)前記第1本体は丸い棒体状に形成され、前記収容溝は中空の丸い溝状に形成され、前記駆動部は四角頭部を備えたラチェットレンチ構造またはオープンエンドレンチ構造であり、当該第1固定部が2つ設けられると共に、前記2つの第1固定部は互いに対称状に形成され、当該第1固定部は丸い穴状に形成され、当該第1通り溝は丸い溝状に形成され、当該第1通り溝の個数が2つ、3つまたは6つであり、当該固定具は丸いボール状に形成され、当該第2通り溝が2つ設けられ、前記2つの第2通り溝は互いに対称状に形成され、当該第2通り溝は貫通の丸い溝状に形成され、前記位置づけ台の両端には、2つのナットを組み付けて2つの貫通する第2螺合部が設けられ、当該第2螺合部と前記第1調節具が互いに螺合し、当該第2螺合部が内ネジ山状を呈し、前記第2留め金は丸形状に形成され、前記第2留め金はシート体に形成され、当該第1係止部は凹形円弧溝状に形成されることを特徴とする前記(1)記載のトルク構造。
(3)当該第3留め金の長さが当該第1留め金の長さより短いことを特徴とする前記(1)記載のトルク構造。
(4)前記第1嵌め合わせ部は丸い穴状に形成され、当該第2受容溝は丸い溝状に形成され、前記第2嵌め合わせ部は丸形状に形成されていることを特徴とする前記(1)記載のトルク構造。
(5)前記駆動部は六角溝状または突出した四角頭状に形成され、前記第1本体は自らの軸心を中心として回転して前記第2本体を駆動することによって、前記第2本体を自らの軸心を中心として回転させると、前記第2本体はトルク解放効果を有することを特徴とする前記(1)記載のトルク構造。
(6)前記複数の第1係止部を前記第1ヘッド部の一端に設け、当該第1留め金の一端を前記第1調節具の当該第1係止部に係止し、当該第1留め金の他端が前記第2留め金の端面で突き当てられ、前記第2留め金には、当該第1受容溝を設けておらず、前記第4留め金には、当該第2受容溝を設けておらず、当該第3留め金を前記第2留め金と前記第4留め金との間に係止し、前記第2弾性具を前記位置づけ台と前記第4留め金との間に弾性係止することを特徴とする前記(1)記載のトルク構造。
(7)当該第1通り溝は貫通の非丸溝状に形成され、当該第1通り溝は開放状態となり、前記複数の第1通り溝と前記複数の第2固定部は所定間隔置きに環状に配列され、当該第2通り溝は貫通の非丸溝状に形成され、当該第2通り溝は開放状態となり、当該第2通り溝の底部が平面状を呈し、前記複数の第1留め金と前記第2留め金とが一体に形成され、前記複数の第1留め金と前記第2留め金とが一体成形構造であり、前記複数の第1留め金は、前記第2留め金から直接突き出ており、前記複数の第3留め金と前記第4留め金とも一体に形成され、前記複数の第3留め金と前記第4留め金とも一体成形構造であり、前記複数の第3留め金は、前記第4留め金から直接突き出ていることを特徴とする前記(1)記載のトルク構造。
(8)前記複数の第3留め金と前記第2留め金とが一体に形成され、すなわち、前記複数の第3留め金は、前記第2留め金から直接突き出ていることを特徴とする請求項1記載のトルク構造。
【発明の効果】
【0014】
本発明トルク構造によれば、次の長所を有する。
【0015】
1.締め付け状態のとき、第1本体10を回して第2本体20が連動して回すと、第1本体10が力量を受けて多少なり旋回力が形成される。複数の第1留め金71が第1通り溝413に穿設され、複数の第1留め金71によって第1本体10の旋回力を受け、第1留め金71が複数を有し、すべての旋回力が均一に分配されるため、複数の第1留め金71がより良い力を受け持つ効果を有し、たとえ複数の第1留め金71が折れても、複数の第1留め金71の交換もさほど大きいコストは掛からない。
【0016】
2.第1留め金71と、第3留め金73が棒体または丸い棒体状に形成され、第2留め金72と、第4留め金74がシート体に形成され、複数の第1係止部721と、複数の第1収容溝723をプレス成形の構造や、第2収容溝742をプレス成形の構造にすることで、第1留め金71と、第3留め金73と、第2留め金72と、第4留め金74がより少ない素子コスを実現できる。
【0017】
3.
図9に示すように、第1留め金71が旋転できないため、第2留め金72と、第3留め金73も旋転できなくなり、第1調節具50が留め金組70にて制限され、旋転及び移動できない。第1本体10と、第2本体20が締め付け状態となり、第1本体10が對第2本体20に対して旋転することができずし、第1本体10と、第2本体20との間が転できない状態となる。
【0018】
4.
図11と
図12に示すように、第2調節具76を回して、第4螺合部761を第3螺合部752の内部にて、収容溝11開口部の逆方向へ螺旋状に移動すると、第4留め金74と、第3留め金73はもはや第2調節具76の制限を受けなくなり、第3留め金73の端部と、第1収容溝723とを離脱し、第2留め金72と、第3留め金73が互いに制限しなくなり、第1本体10と、第2本体20が制限されず、留め金組70、第1本体10と、第2本体20が締め付け状態でなくなり、第1本体10が第2本体20に対して旋転することができ、第1調節具50が第1本体10の連動によって、第1螺合部411の内部にて旋転及び移動し、第1弾性具30の圧縮度を調節して、トルク値が調節される。
【0019】
5.
図6に示すように、第3留め金73第2通り溝61に穿設し、第3留め金73の一端を第1収容溝723または第1収容溝723に係止し、または第1収容溝723と互いに離脱し、他端を第2収容溝742に収容し、第4留め金74と、第2調節具76が互いに係止し、第2調節具76が第3螺合部752での旋転及び移を制限するか、または第3留め金73と、第4留め金74を制限せずに、第3留め金73の端部と、第1収容溝723とを接近しまたは互いに離脱させて、第1本体10と、第2本体20の締め付け状態または非締め付け状態を制御する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施形態に係るトルク構造の立体分解図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るトルク構造の固定台組の斜視分解図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るトルク構造の位置づけ台の立体図である。
【
図4】本発明の
一実施形態に係るトルク構造の第2留め金の立体図である。
【
図5】本発明の
一実施形態に係るトルク構造の第4留め金の立体図である。
【
図6】本発明の
一実施形態に係るトルク構造の一部素子の側面図である。
【
図7】本発明の
一実施形態に係るトルク構造の立体組合せ図である。
【
図8】本発明の
一実施形態に係るトルク構造の平面図である。
【
図9】
図8のB-B部分の第1操作状態を示す断面図である。
【
図11】
図8のB-B部分の第2操作状態を示す断面図である。
【
図12】本発明の
一実施形態に係るトルク構造の図11のC部の拡大図である。
【
図13】本発明の
一実施形態に係るトルク構造の第3操作状態を示す平面図である。
【
図15】本発明の
第2実施形態に係るトルク構造を示す立体分解図である。
【
図16】本発明の
第2実施形態に係るトルク構造を示す平面図である。
【
図18】本発明の
第3実施形態に係るトルク構造の断面図である。
【
図20】本発明の
第4実施形態に係るトルク構造の立体分解図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0021】
図1ないし
図5を参照する。本発明トルク構造が第1本体10と、第2本体20と、第1弾性具30と、固定台組40と、第1調節具50と、位置づけ台60と、留め金組70とを含む。
【0022】
第1本体10が丸い棒体状に形成され、第1本体10の一端にハンドルを装着され、第1本体10内部に収容溝11を設け、収容溝11が中空状の丸い溝状を形成する。
【0023】
第2本体20と、第1本体を互いに枢設し、第2本体20の一端に駆動部21を設け、駆動部21を第1本体10の外部に突き出し、駆動部21が四角頭部を備えたラチェットレンチ構造に形成され、両口スパナ構造またはいずれかの旋転構造に形成され、第2本体20の他端に複数の第1固定部22を設け、第1固定部22の内部を収容溝11の内部に隠され、第1固定部22を第2本体20付に近接する部位に設け、複数の第1固定部22が第2本体20を軸心として、リング状に配列され、第1固定部22が2つを有し、2つの第1固定部22が互いに釣り合い状に形成され、第1固定部22が丸い通り穴状を形成する。
【0024】
第1弾性具30を第2本体20の内部に収容していて、第1弾性具30を第2本体20の内部にて弾性に係止することによって、第2本体20がトルクトリップ効果を有する。
【0025】
図2を参照する。固定台組40を第2本体20の内部に固設し、固定台組40が第2本体20付に近接する部位に設けられ、固定台組40と、駆動部21が互いに引き離していて、固定台組40が固定台41及び複数の固定具42を含む。
【0026】
固定台41がリング状を形成され、固定台41を第2本体20の内部に固設し、固定台41を第2本体20付に近接する部位に設け、固定台41の内部に第1螺合部411を貫設し、第1螺合部411が内ネジ山に形成され、固定台41に複数の第2固定部412を設け、第2固定部412と、第1固定部22と位置が整合していて、第2固定部412の数が第1固定部22に合わしており、固定台41に複数の第1通り溝413を設け、第1通り溝413が貫通溝状に形成され、第1通り溝413と、第1螺合部411が同一の貫通方向であり、第1通り溝413が丸い貫通溝状に形成され、第1螺合部411が複数の第1通り溝413の間に設けられ、第1通り溝413の数が2つ、3つまたは6つを設ける。
【0027】
固定具42を第1固定部22と、第2固定部412の場所に組付けることによって、固定台41が第2本体20の内部に固設され、互いに離脱させないようにし、固定具42の数が第1固定部22と、第2固定部412とを互いに合わしており、固定具42が丸いボール状を形成する。
【0028】
第1調節具50を収容溝11と、第2本体20と、固定台41の内部に組付け、第1調節具50と、第1螺合部411とを互いに螺合し、第1調節具50が第1螺合部411内部に沿って螺旋状に変位可能することによって、第1調節具50が第2本体20内部に沿って螺旋状に変位させることができ、第1調節具50が外ネジ山状に形成され、第1調節具50の一端に第1ヘッド部51を設け、第1ヘッド部51を第1弾性具30に係止し、第1弾性具30を第2本体20の内部と、第1ヘッド部51との間で弾性に係止し、第1本体10を回して、第2本体20に対して旋転及び移動させることによって、第1本体10が同期して第1調節具50を連動し、第1螺合部411内部にて回転及び変位させ、第1弾性具30の圧縮度を調節することができる。
【0029】
図3を参照する。位置づけ台60を収容溝11の内部に固設し、位置づけ台60と、第1調節具50と互いに組み付けられ、第1本体10が回転及び変位するとき、位置づけ台60と、第1調節具50を連動して旋転及び移動させ、位置づけ台60と、固定台組40との間で互いに引き離しと互いに接近し、位置づけ台60複数の第2通り溝61を設け、複数の第2通り溝61が位置づけ台60を軸心として、リング状に配列され、第2通り溝61が2つを有し、2つの第2通り溝61が互いに釣り合い状に形成され、第2通り溝61が貫通の丸い溝状に形成され、位置づけ台60の両端に2つのナットを組み付けて、2つの貫通状の第2螺合部62を設け、第2螺合部62と、第1調節具50とを互いに螺合し、第2螺合部62が内ネジ山状を形成する。
【0030】
留め金組70が第1本体10と、固定組40と、第1調節具50と、位置づけ台60と互いに組み付けていて、留め金組70が第1本体10に追随して移動し、留め金組70が複数の第1留め金71と、第2留め金72と、複数の第3留め金73と、一つの第4留め金74と、結合具75と、第2調節具76と、第2弾性具77とを含む。
【0031】
第1留め金71が収容溝11の内部に収容され、第1留め金71をそれぞれ第1通り溝413の場所に穿設し、第1留め金71が第1通り溝413内部にて移動することができ、第1留め金71の一端を第1ヘッド部51に係止し、第1留め金71の数と、第1通り溝413とを互いに合わしており、第1留め金71が丸い棒体状を形成する。
【0032】
引き続き、
図4を参照する。第2留め金72が収容溝11の内部に収容されたとき、第2留め金72と、固定台41が互いに引き離しまたは接近し、第2留め金72を位置づけ台60の付近場所に設け、第2留め金72が丸形状に形成され、第2留め金72がシート体に形成され、第2留め金72の一端に複数の第1係止部721を設け、第1係止部721をそれぞれ第1留め金71の他端に係止し、第1係止部721が第1留め金の他端の収容に提供し、複数の第1係止部721が第2留め金72を軸心として、リング状に配列され、第1係止部721がアーチ溝状に形成され、第2留め金72の中央場所に貫通状の第3通り溝722を設け、第3通り溝722が第1調節具50の穿設に提供し、第2留め金72の他端に複数の第1収容溝723を設け、第1収容溝723と、第2通り溝61が互いに位置整合されている。
【0033】
第3留め金73を第2通り溝61に穿設し、第3留め金73が第2通り溝61において僅かな距離を移動し、第3留め金73の一端を第1収容溝723に係止するか、または第1収容溝723と互いに離脱し、第3留め金73が丸い棒体状に形成され、第3留め金73の長さが第1留め金71の長さより短い。
【0034】
図5を参照する。第4留め金74が収容溝11の内部に収容され、位置づけ台60と、第3留め金73を第2留め金72と、第4留め金74との間に設け、第3留め金73を第2留め金72と、第4留め金74との間に係止し、第4留め金74に第1嵌め合わせ部741を設け、第1嵌め合わせ部741が丸い通り穴状に形成され、第4留め金74の一端に複数の第2収容溝742を設け、第2収容溝742と、第2通り溝61と位置を整合し、第3留め金73の他端を第2収容溝742に収容または固設し、第2収容溝742の数と、第2通り溝61と互い合わしており、第2収容溝742が丸い溝状を形成する。
【0035】
結合具75と、第1本体10の端部が互いに結合し、結合具75に結合部751を設け、結合部751を第1本体10の端部に設け、結合部751が外ネジ山状に形成され、結合部751の内部に第3螺合部752を設け、第3螺合部752が内ネジ山状を形成する。
【0036】
第2調節具76に第4螺合部761を設け、第4螺合部761と、第3螺合部752と互いに螺合し、第4螺合部761が外ネジ山状に形成され、第4螺合部761と、第3螺合部752が互いに螺合して回転及び変位することによって、第2調節具76を第4留め金74にて制限するか、または制限されない状態に形成され、第4螺合部761の一端に第2嵌め合わせ部762を設け、第2嵌め合わせ部762と、第1嵌め合わせ部741とを互いに嵌め合わせることによって、第2調節具76と、第4留め金74とを互いに嵌め込み、第2嵌め合わせ部762が丸形状を形成する。
【0037】
第2弾性具77が収容溝11の内部に収容され、第2弾性具77を位置づけ台60と、第2留め金72との間にて弾性に係止し、第2弾性具77を複数の第3留め金73の間に設ける。
【0038】
第2調節具76が螺旋状に移動するとき、第4留め金74と、第3留め金73が第2調節具76の連動により同期して収容溝11の開口方向へ移動し、第3留め金73の端部を第1収容溝723に係止し、第1本体10が留め金組70と、固定台組40によって制限され、旋転移動することはできず、第1本体10と、第2本体20が締め付け状態となり、第1本体10が第2本体20に対して旋転することはできない。第1本体10と、第2本体20が旋転されない状態に形成され、第1本体10の旋転によって、第2本体20が旋転される。
【0039】
第2調節具76を回して、第4螺合部761が第3螺合部752の内部にて、収容溝11の開口部の逆方向へ螺旋状に移動すると、第4留め金74と、第3留め金73はもはや第2調節具76の制限を受けなくなり、第3留め金73の端部が第1収容溝723と互いに離脱し、第2留め金72と、第3留め金73が互いに制限されず、第1本体10と、第2本体20之との間が留め金組70によって、制限されない状態に形成され、第1本体10と、第2本体20の間が非締め付け状態に形成され、第1本体10が第2本体20に対して旋転し、第1調節具50が第1本体10の連動によって、第1螺合部411の内部にて回転及び変位し、第1調節具50を旋転及び移動することによって、第1弾性具30の圧縮度を調節して、トルクを調節できる。
【0040】
図6ないし
図10を参照する。第2本体20と、第1本体10を互いに枢設し、第1弾性具30を第2本体20の内部に収容し、固定台組40を第2本体20の端部に固設し、第1調節具50を収容溝11と、第2本体20とを固定台41に穿設して、第1弾性具30を第2本体20の内部と、第1ヘッド部51との間にて弾性に係止し、位置づけ台60を収容溝11の内部に固設し、留め金組70を収容溝11の内部に収容し、第3留め金73が第1留め金71と、第2留め金72に制限され回転及び変位することはできず、第1本体10が留め金組70に制限され、回転及び変位することはできない。
図9に示す第1本体10と、第2本体20との間が締め付け状態を示す。第1本体10が第2本体20に対して旋転することはできない。
【0041】
図11ないし
図14を参照する。第2調節具76を回し、第4螺合部761が第3螺合部752の内部にて、収容溝11開口部の逆方向へ螺旋状に移動すると、第4留め金74と、第3留め金73はもはや第2調節具76の制限を受けなくなり、第3留め金73の端部と、第1収容溝723と互いに離脱し、第2留め金72と、第3留め金73が互いに制限されないため、第1本体10と、第2本体20との間が制限されずに、留め金組70、第1本体10と、第2本体20との間が締め付け状態でなくなり、第1本体10が第2本体20に対して旋転する。
図13と
図14における第1弾性具30がさらに圧縮された状態となり、すなわち、より大きいトルク値状態である。
【実施例2】
【0042】
引き続き、
図15ないし
図17本発明の第2実施例を参照する。図から分かるように、駆動部21が六角溝状または伸ばした四角頭状に形成され、第1本体10は自らを軸心として旋転して、第2本体20を駆動することによって、第2本体20が自らを軸心として旋転したとき、第2本体20がトルクトリップの効果を有する。
【実施例3】
【0043】
図18と
図19本発明の第3実施例を参照する。複数の第1係止部721を第1ヘッド部51の一端に設け、第1留め金71の一端を第1調節具50の第1係止部721に係止し、第1留め金71の他端が第2留め金72端面によって係止され、第2留め金72に第1収容溝723を設けておらず、第4留め金74も第2収容溝742を設けていない。第3留め金73を第2留め金72と、第4留め金74との間に係止して、第2弾性具77を位置づけ台60と、第4留め金74之との間弾性に係止しても同じ効果を有する。
【実施例4】
【0044】
図20本発明の第4実施例を参照する。図から分かるように、第1通り溝413が貫通した非丸溝状に形成され、第1通り溝413が開放状に形成され、第1通り溝413の数は2つであり、2つの第1通り溝413が互いに釣り合い状に形成され、複数の第1通り溝413と、複数の第2固定部412を間隔置きにリング状の配列に形成され、第2通り溝61が貫通した非丸溝状に形成され、第2通り溝61が開放状に形成され、第2通り溝61の底部が平面状に形成され、第2通り溝61の数は2つであり、2つの第2通り溝61が互いに釣り合い状に形成され、複数の第1留め金71と、一つの第2留め金72が一体型構造に形成され、複数の第1留め金71と、一つの第2留め金72が一体型構造に形成され、第2留め金72が複数の第1留め金71を伸ばしており、複数の第3留め金73と、一つの第4留め金74が一体型構造に形成され、複数の第3留め金73と、一つの第4留め金74が一体型構造に形成され、第4留め金74が複数の第3留め金73を伸ばしており、本実施例において、第2弾性具77を設けていない。
【0045】
本発明もう一つの実施例において、複数の第3留め金73と、一つの第2留め金72が一体型に形成され、すなわち、第2留め金72が複数の第3留め金73を伸ばしている。
【0046】
本発明の原理は
図10と
図12に示すように、第1留め金71によって制限されて、固定台41が旋転できず、第2留め金72も第1留め金71によって制限されて旋転できず、第3留め金73も第2留め金72によって制限されると、旋転はできない。第3留め金73を第2通り溝61に穿設することによって、第1本体10が第3留め金73に制限されることから旋転できず、締め付け状態となる。よって、第3留め金73と、第1収容溝723とを分離すれば、第3留め金73が第1本体10に追随して旋転し、非締め付け状態となる。原理としては、第1留め金71と、第1係止部721とを分離すれば、非締め付け状態にすることができる。
【0047】
すなわち、第1留め金71が固定台41によって制限し旋転できず、第3留め金73と、第1本体10が旋転可能であり、第3留め金73が第1留め金71によって制限されると、締め付け状態となり、第3留め金73が第1留め金71に制限されないときは、非締め付け状態になる。
【0048】
第1留め金71を第1通り溝413に穿設して旋転できず、第3留め金73を第2通り溝61に穿設した場所は、第1本体10に追随して旋転することができる。よって、第3留め金73と、第1留め金71とを接続させれば、締め付け状態または離脱状態、すなわち、非締め付け状態にすることができる。本発明において、第2留め金72を第1留め金71と、第3留め金73に接続する手段が用いられている。
【0049】
第2弾性具77を位置づけ台60と、第2留め金72との間に設けるか、または位置づけ台60と、第4留め金74之との間に設けるか、あるいは第2弾性具77を設けないこともできる。
【符号の説明】
【0050】
10 第1本体
11 収容溝
20 第2本体
21 駆動部
22 第1固定部
30 第1弾性具
40 固定台組
41 固定台
411 第1螺合部
412 第2固定部
413 第1通り溝
42 固定具
50 第1調節具
51 第1ヘッド部
60 位置づけ台
61 第2通り溝
62 第2螺合部
70 留め金組
71 第1留め金
72 第2留め金
721 第1係止部
722 第3通り溝
723 第1収容溝
73 第3留め金
74 第4留め金
741 第1嵌め合わせ部
742 第2収容溝
75 結合具
751 結合部
752 第3螺合部
76 第2調節具
761 第4螺合部
762 第2嵌め合わせ部
77 第2弾性具