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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-10
(45)【発行日】2023-01-18
(54)【発明の名称】開き扉の施解錠機構
(51)【国際特許分類】
   E05B 41/00 20060101AFI20230111BHJP
   E05C 19/02 20060101ALI20230111BHJP
   E05B 17/14 20060101ALI20230111BHJP
   E05B 65/00 20060101ALI20230111BHJP
   E05B 65/06 20060101ALI20230111BHJP
   E05B 13/00 20060101ALI20230111BHJP
   E05B 9/08 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
E05B41/00 F
E05C19/02 A
E05B17/14
E05B65/00 A
E05B65/06 A
E05B13/00 B
E05B9/08 A
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019191612
(22)【出願日】2019-10-20
(65)【公開番号】P2021067041
(43)【公開日】2021-04-30
【審査請求日】2022-01-24
(73)【特許権者】
【識別番号】592114703
【氏名又は名称】株式会社ベスト
(74)【代理人】
【識別番号】100160299
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 卓
(72)【発明者】
【氏名】山本 淳一郎
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-087467(JP,A)
【文献】実開昭60-068257(JP,U)
【文献】実開平05-014443(JP,U)
【文献】特開昭61-176321(JP,A)
【文献】特開平09-256697(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00-85/28
E05C 19/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
施解錠状態監視装置と接続されている開き扉の施解錠機構において、
壁体に開設した開口を開閉する開き扉の戸先側木口部において、前記壁体の外側に鍵穴を臨ませて前記開き扉に設置され、前記鍵穴に鍵を差し込んで、前記開き扉の施錠及び解錠を行う錠装置と、
前記壁体の外側から前記鍵穴を臨む開き角度である施解錠操作位置と、前記開き扉が収納状態である閉扉位置との間で、前記開き扉を移動自在に案内する開閉ガイド装置と、
前記施解錠状態監視装置のスイッチ装置と、を備え、
前記錠装置は、シリンダ錠と、
前記シリンダ錠の基端部に回動可能に連結されるクランク部材と、
前記クランク部材に回動可能に枢着され、前記開閉ガイド装置のスライド手段における被係止部材に係脱させることにより前記開き扉を施解錠する係止体と、を備え、
前記開閉ガイド装置は、
前記開き扉の前記閉扉位置におけるロック状態と前記ロック解除状態の切替機構を有するロック手段と、
前記開き扉を、前記施解錠操作位置と前記閉扉位置との間でスライド移動させるとともに、前記係止体を係止するための前記被係止部材を有する前記スライド手段と、を備えるものであり、
前記スイッチ装置は、押圧動作によりオンオフを切り替えるスイッチ部を有し、
前記スイッチ部は、前記係止体の動作と連動して、前記係止体の前記被係止部材への係合時において押圧されるとともに、前記係止体の前記被係止部材からの離脱時において押圧が解除されるように構成されており、
前記被係止部材は、当該被係止部材の取付面が前記スライド移動方向と一致する向きとなるように対向して設けられる2枚の側板間に横設されるとともに、
前記スイッチ装置は、前記被係止部材と平行に横設される支持部材に懸架されており、
前記スイッチ部を押圧するためのスイッチ部押圧部材を備え、
前記スイッチ部押圧部材は、2本の前記側板の横幅における2分の1以上の幅を有し、かつ、少なくとも、前記スイッチ装置の前記スイッチ部との当接位置と、前記係止体の当接位置との間において架設される板状部材であり、その前記スイッチ部側の端部が回動可能に支持されていること、を特徴とする開き扉の施解錠機構。
【請求項2】
ロック状態監視装置と接続されている開き扉の施解錠機構において、
壁体に開設した開口を開閉する開き扉の戸先側木口部において、前記壁体の外側に鍵穴を臨ませて前記開き扉に設置され、前記鍵穴に鍵を差し込んで、前記開き扉の施錠及び解錠を行う錠装置と、
前記壁体の外側から前記鍵穴を臨む開き角度である施解錠操作位置と、前記開き扉が収納状態である閉扉位置との間で、前記開き扉を移動自在に案内する開閉ガイド装置と、
前記ロック状態監視装置のスイッチ装置と、を備え、
前記錠装置は、シリンダ錠と、
前記シリンダ錠の基端部に回動可能に連結されるクランク部材と、
前記クランク部材に回動可能に枢着され、前記開閉ガイド装置のスライド手段における被係止部材に係脱させることにより前記開き扉を施解錠する係止体と、を備え、
前記開閉ガイド装置は、
前記開き扉の前記閉扉位置におけるロック状態と前記ロック解除状態の切替機構を有するロック手段と、
前記開き扉を、前記施解錠操作位置と前記閉扉位置との間でスライド移動させるとともに、前記係止体を係止するための前記被係止部材を有する前記スライド手段と、を備えるものであり、
前記スイッチ装置は、押圧動作によりオンオフを切り替えるスイッチ部を有し、
前記スイッチ部は、前記係止体の動作と連動して、前記係止体が予め定められている前記ロック状態の検出位置へ到達した時に押圧されるとともに、前記係止体が前記ロック状態の検出位置からの離反した時に押圧が解除されるように構成されており、
前記被係止部材は、当該被係止部材の取付面が前記スライド移動方向と一致する向きとなるように対向して設けられる2枚の側板間に横設され、
前記スイッチ装置は、前記被係止部材と平行に横設される支持部材に支持されているとともに、
前記スイッチ部を押圧するためのスイッチ部押圧部材を備え、
前記スイッチ部押圧部材は、2本の前記側板の横幅における2分の1以上の幅を有しており、かつ、少なくとも、前記スイッチ装置の前記スイッチ部の当接位置と、前記ロック状態の検出位置との間において架設される板状部材であり、その前記スイッチ部側の端部が上下方向に移動可能に支持されていること、を特徴とする開き扉の施解錠機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のパネルを列設して構築した壁体における開き扉の施解錠機構に関する。
【背景技術】
【0002】
最近のビル建築物では、複数の金属製パネルを列設させ、突出部が生じないように一面フラットに室内壁を構築している。そのため、配電盤やパイプユニット等の各種設備の点検口を開閉する開き扉の設置個所も、施解錠操作のためのドアハンドルのような突起物が扉の表面に突出することなく、一見して壁のように見える外観であることが要請されている。そこで、出願人は、閉状態において開き扉の外側に施解錠操作用ハンドルのような突出物のない美的外観を得られる一方、開き扉を外側から容易に施解錠できる開き扉の施解錠機構を発明した。
【0003】
すなわち、この開き扉の施解錠機構は、壁体に開設した開口を開閉する開き扉の戸先側木口部において、上記壁体の外側に鍵穴を臨ませて上記開き扉に設置され、上記鍵穴に鍵を差し込んで、上記開き扉の施錠及び解錠を行う錠装置と、上記壁体の外側から上記鍵穴を臨む開き角度である施解錠操作位置と、上記開き扉が収納状態である閉扉位置との間で、上記開き扉を移動自在に案内する開閉ガイド装置と、を備える開き扉の施解錠機構において、上記開閉ガイド装置は、上記開き扉の上記閉扉位置におけるロック状態と、上記ロック状態の解除との切替機構を有するロック手段と、上記開き扉を上記施解錠操作位置と閉扉位置との間を移動させるスライド手段と、を有し、上記スライド手段は、上記開き扉の移動を抑制するための制動部材を一体として備えている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-87467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記開き扉の施解錠機構によれば、施解錠操作のためのハンドル等を使用しなくても、支障なく簡単に開き扉を開けることができ、しかも、開き扉が半開きの状態において戸先側縦框と袖パネルの扉側縦框とが密接したロック状態となっているため、悪戯等されることなく安全に施解錠操作することができる。
【0006】
ところで、上記開き扉は、利用者の往来が少ない場所に設置されることが少なくなく、施解錠の状態を遠隔監視して管理する場合も多い。しかし、この場合において、上記開き扉では、開き扉の施解錠状態並びにロック状態及びロック解除状態を撮影画像等により目視で判断せざるを得ないため、施解錠の状態を正確に判断することが難しい場合があるという問題点を有していた。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、遠隔監視等する場合において、開き扉の施解錠状態並びにロック状態及びロック解除状態を、正確かつ容易に確認することができる開き扉の施解錠機構を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の第1の開き扉の施解錠機構(以下、「第1の施解錠機構」という場合がある。)は、施解錠状態監視装置と接続されている開き扉の施解錠機構において、壁体に開設した開口を開閉する開き扉の戸先側木口部において、上記壁体の外側に鍵穴を臨ませて上記開き扉に設置され、上記鍵穴に鍵を差し込んで、上記開き扉の施錠及び解錠を行う錠装置と、上記壁体の外側から上記鍵穴を臨む開き角度である施解錠操作位置と、上記開き扉が収納状態である閉扉位置との間で、上記開き扉を移動自在に案内する開閉ガイド装置と、上記施解錠状態監視装置のスイッチ装置と、を備え、上記錠装置は、シリンダ錠と、上記シリンダ錠の基端部に回動可能に連結されるクランク部材と、上記クランク部材に回動可能に枢着され、上記開閉ガイド装置のスライド手段における被係止部材に係脱させることにより上記開き扉を施解錠する係止体と、を備え、上記開閉ガイド装置は、上記開き扉の上記閉扉位置におけるロック状態と上記ロック解除状態の切替機構を有するロック手段と、上記開き扉を、上記施解錠操作位置と上記閉扉位置との間でスライド移動させるとともに、上記係止体を係止するための上記被係止部材を有する上記スライド手段と、を備えるものであり、上記施解錠状態監視装置のスイッチ装置は、押圧動作によりオンオフを切り替えるスイッチ部を有し、上記スイッチ部は、上記係止体の動作と連動して、上記係止体の上記被係止部材への係合時において押圧されるとともに、上記係止体の上記被係止部材からの離脱時において押圧が解除されるように構成されていること、を特徴としている。
【0009】
ここで、施解錠状態監視装置は、施錠状態及び解錠状態であることを監視するための装置であり、本施解錠機構と別体の装置として管理装置に設けられていることが一般的である。
また、施解錠状態監視装置は、常時、監視電流を供給し、その通電状態を検知して施解錠状態を検出する装置である。その回路構成により、スイッチ部の作動時(オン)における通電状態を検知することにより施錠状態であることを検出すること、又は、スイッチ部の不作動時(オフ)における通電状態を検知することにより解錠状態であることを検出することが可能である。
【0010】
また、施解錠状態監視装置のスイッチ装置は、マイクロスイッチ等により形成され、押圧動作によりオンオフを切り替えるスイッチ部を有している。上記スイッチ部は、スイッチ装置を介して、施解錠状態監視装置を通電させるための役割を奏させるための部材である。したがって、当該役割を奏することが可能であれば、当該態様を実現可能な部材も当然に含まれるものであり、押圧動作は、物理的にスイッチ部を加圧させることに限られるものではなく、部材を接触させる態様も含まれるものである(後記、第2の本施解錠機構も同様である)。
【0011】
第1の施解錠機構によれば、オンオフを切り替えるスイッチ部を有し、施解錠状態監視装置と接続されているスイッチ装置を備え、当該スイッチ部は、係止体の動作と連動して、当該係止体の被係止部材への係合時において押圧されるとともに、上記係止体の上記被係止部材からの離脱時において押圧が解除されるように構成されている。そのため、錠装置のシリンダ錠の施解錠時において、係止体が被係止部材に係合又は離脱した場合において、スイッチ部のオンオフ状態により変化する、施解錠状態監視装置の通電状態を検知することにより、開き扉における錠装置の施錠状態を正確かつ容易に確認し、遠隔監視等することに利用することができる。
【0012】
また、上記第1の施解錠機構において、上記被係止部材は、当該被係止部材の取付面が上記スライド移動方向と一致する向きとなるように対向して設けられる2枚の側板間に、横設されるとともに、上記スイッチ装置は、上記被係止部材と平行に横設される支持部材に懸架されており、上記スイッチ部を押圧するためのスイッチ部押圧部材を備え、上記スイッチ部押圧部材は、2本の上記側板の横幅における2分の1以上の幅を有し、かつ、少なくとも、上記スイッチ装置の上記スイッチ部との当接位置と、上記係止体の当接位置との間において架設される板状部材であり、その上記スイッチ部側の端部が回動可能であるとともに、上記係止体との当接位置において、上記係止体と当接可能に支持されていることとすれば、容易にその構造を実現させることができる。
【0013】
ここで、スイッチ部押圧部材は、板状部材として形成されていることが好適であるが、必ずしもフラットである必要はなく、他の構成要素の態様に応じて、段部若しくは屈折部等が形成されていてもよい。
また、スイッチ部押圧部材の取り付け位置に定めはなく、スライド手段に設けること、スイッチ装置に付設又は近接して設けること等、その作用を奏させるために適切な位置に設けることが可能である。
【0014】
また、スイッチ部押圧部材の長さも、少なくともスイッチ装置のスイッチ部の当接位置と、フック部の当接位置との間において架設されていればよく、他の構成要素の態様に応じて、適宜、その長さを定めることができる。
さらに、スイッチ部押圧部材は、スイッチ装置のスイッチ部の側の端部に、重心が位置していることが、安定性を保つために好ましい。また、スイッチ部押圧部材は、直接的又は他の部材を介して、間接的にスイッチ部を押圧するものであってもよい(下記第2の施解錠機構も同様)。
【0015】
上記第1の施解錠機構における錠装置の施錠時において、係止体が被係止部材に係合する際に、その係合位置は一定の位置に定まらず、被係止部材の幅方向において、ぶれが生じる。しかし、本施解錠機構によれば、スイッチ部押圧部材は、2枚の側板の横幅における2分の1以上の幅の板状部材としているため、係止体の被係止部材への係止位置にぶれが生じた場合であっても、スイッチ装置のスイッチ部を確実に押圧させることが可能となる(下記、第2の本施解錠機構における考え方も同様)。
【0016】
また、第2の施解錠機構は、ロック状態監視装置(ロック状態非ロック状態監視装置)と接続されている開き扉の施解錠機構において、壁体に開設した開口を開閉する開き扉の戸先側木口部において、上記壁体の外側に鍵穴を臨ませて上記開き扉に設置され、上記鍵穴に鍵を差し込んで、上記開き扉の施錠及び解錠を行う錠装置と、上記壁体の外側から上記鍵穴を臨む開き角度である施解錠操作位置と、上記開き扉が収納状態である閉扉位置との間で、上記開き扉を移動自在に案内する開閉ガイド装置と、上記ロック状態監視装置のスイッチ装置と、を備え、上記錠装置は、シリンダ錠と、上記シリンダ錠の基端部に回動可能に連結されるクランク部材と、上記クランク部材に回動可能に枢着され、上記開閉ガイド装置のスライド手段における被係止部材に係脱させることにより上記開き扉を施解錠する係止体と、を備え、上記開閉ガイド装置は、上記開き扉の上記閉扉位置におけるロック状態と上記ロック解除状態の切替機構を有するロック手段と、上記開き扉を、上記施解錠操作位置と上記閉扉位置との間でスライド移動させるとともに、上記係止体を係止するための上記被係止部材を有する上記スライド手段と、を備えるものであり、上記ロック状態監視装置のスイッチ装置は、押圧動作によりオンオフを切り替えるスイッチ部を有し、上記スイッチ部は、上記係止体の動作と連動して、上記係止体が予め定められている上記ロック状態の検出位置へ到達した時に押圧されるとともに、上記係止体が上記ロック状態の検出位置からの離反した時に押圧が解除されるように構成されていること、を特徴としている。
【0017】
ここで、ロック状態監視装置は、ロック状態及びロック解除状態(ロック状態が解除された状態。「非ロック状態」ともいう。)であることを監視するための装置であり、本施解錠機構と別体の装置として、管理装置に設けられていることが一般的である。
また、ロック状態監視装置は、常時、監視電流を供給し、その通電状態を検知して、ロック状態及びロック解除状態を検出する装置である。その回路構成により、スイッチ部の作動時(オン)における通電状態を検知することによりロック状態であることを検出すること、又は、スイッチ部の不作動時(オフ)における通電状態を検知することによりロック解除状態であることを検出することが可能である。
【0018】
また、上記第2の施解錠機構において、上記被係止部材は、当該被係止部材の取付面が上記スライド移動方向と一致する向きとなるように対向して設けられる2枚の側板間に、横設され、上記ロック状態監視装置のスイッチ装置は、上記被係止部材と平行に横設される支持部材に支持されているとともに、上記スイッチ部を押圧するためのスイッチ部押圧部材を備え、上記スイッチ部押圧部材は、2本の上記側板の横幅における2分の1以上の幅を有しており、かつ、少なくとも、上記スイッチ装置の上記スイッチ部の当接位置と、上記ロック状態の検出位置との間において架設される板状部材であり、その上記スイッチ部側の端部が上下方向に移動可能、かつ、上記ロック状態の検出位置との当接位置において、上記係止体と当接可能に支持されていることとすれば、容易にその構造を実現させることができる。
【0019】
また、スイッチ部押圧部材の取り付け位置に定めはなく、スイッチ装置に付設すること、取付部材を介してスイッチ装置に近接して設けること等、その作用を奏させるために適切な位置に設けることが可能である。
【0020】
第2の施解錠機構によれば、オンオフを切り替えるスイッチ部を有し、ロック状態監視装置と接続されているロック状態監視装置のスイッチ装置を備えており、当該スイッチ部は、係止体の動作と連動して、ロック状態の検出位置への到達時において押圧されるとともに、当該ロック状態の検出位置からの離反時において押圧が解除されるように構成されている。そのため、開き扉のロック時又はロック解除時において、スイッチ部のオンオフ状態により変化する、ロック状態監視装置の通電状態を検知することにより、開き扉のロック状態及びロック解除状態を正確かつ容易に確認し、遠隔監視等することに利用することができる。
【0021】
なお、上記各施解錠機構において、クランク部材と係止体とを備えるレバー部材を設け、上記開閉ガイド装置は、上記開き扉を解錠操作位置に案内したとき、上記レバー部材の上記係止体が突き当たる高さ位置に、上記受具が設けられており、上記レバー部材は、上記被係止部材に上記係止体が係止する向きに回動付勢するための付勢手段を備え、上記廻り止め部は、上記クランク部材の回動規制部に突設されており、上記係止体が施錠姿勢位置に位置決め保持され、上記開き扉を閉めて、上記係止体が上記記受具に突設した場合に、当該係止体が上記被係止部材に係止することができるように構成されていることが好適である。
【0022】
また、上記各施解錠機構において、上記係止体は、解錠時において、起立状態の解錠姿勢位置に保持可能となるように構成されているとともに、可撓性を有する戻り止め部材が装着されており、上記戻り止め部材が上記クランク部材の回動規制部に突き当った回動抑制状態で、上記係止体を上記起立状態の解錠姿勢位置に保持可能となるように構成されていることが好適である。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、遠隔監視等する場合において、開き扉の施解錠状態並びにロック状態及びロック解除状態を、正確かつ容易に確認することが可能となる開き扉の施解錠機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の開き扉の施解錠機構(第1実施形態)を使用した壁体の斜視図である。
図2】本発明の開き扉の施解錠機構(第1実施形態)を使用した壁体の平面図である。
図3】本発明の開き扉の施解錠機構(第1実施形態)における開閉ガイド装置及び施解錠状態監視装置のスイッチ装置を示す分解斜視図である。
図4】本発明の開き扉の施解錠機構(第1実施形態)における開閉ガイド装置及び施解錠状態監視装置のスイッチ装置を示す斜視図である。
図5】(a)は、本発明の開き扉の施解錠機構(第1実施形態)における施解錠状態監視装置のスイッチ装置の取付構造を示す図であり、(a)は、斜視図、(b)は、側面図である。
図6】本発明の開き扉の施解錠機構(第1実施形態)における施解錠状態監視装置のスイッチ装置及び管理装置のシステム図である。
図7】本発明の開き扉の施解錠機構(第1実施形態)の錠装置を示す分解斜視図である。
図8】本発明の開き扉の施解錠機構(第1実施形態)を使用した壁体において、開き扉が全開した状態を示す斜視図である。
図9】本発明の開き扉の施解錠装置機構(第1実施形態)の動作を示す側面図であり、(a)は、解錠時、(b)は、施錠時である。
図10】本発明の開き扉の施解錠機構(第1実施形態)における施解錠状態監視装置のスイッチ装置の取付態様の変形例を示す一部分解斜視図である。
図11】本発明の開き扉の施解錠機構(第2実施形態)におけるロック状態監視装置のスイッチ装置を示す図であり、(a)は、斜視図、(b)は、他方向から見た斜視図である。
図12】本発明の開き扉の施解錠装置機構(第2実施形態)の動作を示す、部材の一部を省略した側面図であり、(a)は、開き扉のロック状態が解除された状態、(b)は、開き扉のロック状態である。
図13】本発明の開き扉の施解錠機構(第2実施形態)におけるロック状態監視装置のスイッチ装置の取付態様の変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態(以下、「本施解錠機構」という。)について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、左右の方向を表す場合には、図1を基準とする。
【0026】
[壁体]
まず、各実施形態の本施解錠機構M1、M2に共通して適用する壁体Wについて説明する。
壁体Wは、隣接する各パネルW1,W2,W3との間に段差がなくフラットな状態(面一)となるように、厚さが一定規格であるスチール製の複数のパネルW1、W2,W3を立設することにより形成されている。
【0027】
図1は、壁体Wを室内側から見た場合の概略の斜視図である。例えば、右側及び左側の袖パネルW1,W3に対して、中間パネルW2が、室内設備の点検口Tを開閉する開き扉Dとなるように配設されている。各パネルW1,W2,W3は、各々隣り合う縦框相互の継目において、室外側から室内側を臨むことができないように縦目地が形成されている(以下、図2も参照)。
【0028】
右袖パネルW1は、スチール板をクランク状に折り返し、上面視で、略L字形状の閉合断面となるように形成されており、段差部が中間パネルW2側となるように配設されている。
【0029】
下記開き扉Dは、中間パネルW2の右側端部が、概略で右袖パネルW1の幅狭部の奥行長となるように、その端部を略直角に折り返すことにより、吊元側縦框5が形成されている。上記吊元側縦框5において、当該右端部の折曲部W11と、中間パネルW2の側端部W21が、蝶番18により回動自在に取り付けられている。
【0030】
一方、左袖パネルW3は、スチール板をクランク状に折り返し、上面視で、3段の段差部を有する略ピストル形状の閉合断面となるように形成されており、段差部が中間パネルW2側となるように配設されている。
【0031】
左袖パネルW3の一段目の段差部における室外側の面は、戸当り部11a(以下、「左戸当たり部」という。)を構成すると共に、当該左戸当り部11aと接続する中間パネルW2側の端面は、下記開閉ガイド装置Gの取付部11b(以下、「取付部」という。)を構成しており、当該左戸当り部11aと取付部11bとによって、縦框6を構成することになっている。そして、左戸当り部11aと取付部11bとの間には、折り重ね部11cが設けられることにより、当該左戸当り部11aに凹溝12が形成されている。上記凹溝12には、戸当り時の衝撃を緩衝するためのクッション材19が嵌装されている。
【0032】
また、中間パネルW2の左側端部において、左袖パネルW3の段差部の奥行長となるように、略Z字状(上面視)に屈曲させることにより(以下、「Z字部15」という。)、戸先側縦框7が形成されている。
【0033】
戸先側縦框7を構成する上記Z字部15は、それぞれ、左戸当り部11aと対向する室内側の水平部が戸当たり部15aに、室外側の水平部が目隠し部15bに、斜線部が木口部15c(戸先側木口部)になっている。
【0034】
木口部15cは、その表面が室外側(図2における上側)に臨むように、開き扉Dの室外側に向かって左袖パネルW3と離間する向きに傾斜している。木口部15cの所定高さ位置には、下記錠装置Aにおけるシリンダ錠80の鍵穴81a(図8)が室外側に位置するように設置されており、開き扉Dを所定の角度回転した状態で、鍵(図示せず)を用いて、開き扉Dを施錠及び解錠することができるようになっている。
【0035】
(1)第1実施形態
本施解錠機構M1は、開閉ガイド装置G、施解錠状態監視装置Uのスイッチ装置J(以下、本実施形態では「スイッチ装置」という。)及び錠装置Aとから構成されている。
【0036】
[開閉ガイド装置及びスイッチ装置]
図3及び図4に示すように、第1実施形態の開閉ガイド装置Gは、スライド手段SとプッシュラッチP(ロック手段)とを主要部としている。スライド手段SとプッシュラッチPは、開閉ガイド装置Gの構成要素の一部である幅狭のコ字形状(上面視)に形成されている取付フレーム20に設けられている。
【0037】
取付フレーム20は、対向するように設けられた、幅寸法が異なる半トラック状の2枚の支持板21,22と、当該各支持板21,22の曲線部と反対側の端部に横設されている端板23とから形成されている(以下、幅寸法が短い支持板を「小支持板21」、幅寸法が長い支持板を「大支持板22」と称して、区別する場合がある。)。そして、各支持板21,22の先端において、当該各支持板21,22の曲線部の間に形成される開口部の幅方向に、ストッパ軸24が横架されている(符号25は、ストッパ軸24を取り付けるためのネジを示す)。
【0038】
なお、上記ストッパ軸24は、下記スライド手段Sのスライダ30が当接した際に、開き扉Dの外側から錠装置Aの鍵穴81aを臨む開き角度となる施解錠操作位置となるように設けられている。
【0039】
大支持板22の中央部には、長手方向に凸条22bが設けられている。また、大支持板22には、取付フレーム20を左袖パネルW3に取り付けるための長孔22aが、上下に並設されている。
【0040】
(スライド手段及びスイッチ装置)
スライド手段Sは、スライダ30と、下記錠装置Aにおける施錠レバー90(レバー部材)のフック93(係止体)の切欠係止部93cを係止するための係止軸44(被係止部材)を備える受具40と、制動手段50とを備えており、スイッチ装置Jが設けられている。
【0041】
スライダ30は、上下に対向する細長矩形形状であるガイドプレート31,32と、当該両ガイドプレート31,32の長辺側の片側を連結する側方プレート33と、当該両ガイドプレート31,32の短辺側の片側を連結する取付基板34と、当該取付基板34の対向側に設けられる凹板35とを備えており、一面が開口している箱状に形成されている。なお、側方プレート33の中央部には、長方形状の窓部33aが設けられている。
【0042】
また、スライダ30は、取付フレーム20の大支持板22における側方プレート33側の面に取り付けられており、取付基板34が、プッシュラッチPと離間する向きに配置されている。
上記取付基板34のプッシュラッチP側の面には、軸部の先端に球形状の係合突起36が突設されている取付プレート37がネジ39により取り付けられている。
【0043】
受具40は、ライフル形状(略ヘ字形状)の板状体として形成されており、先端を下にして倒立して設けられている2枚の側板41と、両側板41の鉛直部に横設されている、前板42とから形成されている。なお、上記各側板41は、その幅広部の面(係止軸44の取付面)がスライダ30のスライド移動方向と同方向となるようにして、対向して設けられている。
【0044】
両側板41の上面には、施錠レバー90の受け口43が形成されており、受具40における上方の幅広部の中央近傍には、両側板41間に係止軸44が横架されている。前板42の2箇所には、取付位置の調整が容易となるように、2つの長孔42aが形成されている。長孔42aは、長軸が鉛直方向となるように、所定間隔で上下に設けられており、当該長孔42aに挿通されたネジ49により、スライダ30の取付基板34に取り付けられている。
【0045】
制動手段50は、上下に対向する細長矩形形状である上板51及び下板52と、当該上板51及び下板52を連結する側面プレート53と、当該上板51、下板52及び側面プレート53を内側から補強する2本のリブ材54と備えており、コ字形状(側面視)に形成されている。側面プレート53の中央部には、スライダ30の摺動運動に抗するように、その移動方向と逆方向に摩擦力を生じさせ、所定の抵抗を与えるための摺接突起55が設けられている。
【0046】
制動手段50は、スライダ30における側方プレート33の小支持板21側の面に、側面プレート53と側方プレート33の外面が当接した状態であり、かつ、摺接突起55がスライダ30の側方プレート33の窓部33aから突出し、取付フレーム20の大支持板22の凸条22bと摺接するように取り付けられている。
【0047】
スイッチ装置Jはマイクスイッチ72を備えており、管理装置Cと接続されている施解錠状態監視装置Uに接続されている(図6)。2枚の側板41における上部の先端突出部には、係止軸44と平行となるように、2本の支持軸45,46(支持部材)が架設されており、当該支持軸45の中間部に、スイッチ装置Jが懸架され支持されている(図5)。
【0048】
上記マイクロスイッチ72は、直方体状の本体ケース71に内蔵されている。そして、上記本体ケース71における係止軸44側の面から突出するように、マイクロスイッチ72のスイッチ部72a(以下、単に「スイッチ部」という場合がある。)が設けられており、当該スイッチ部72aと係止軸44が斜め方向に対向する位置に設けられている。
【0049】
本体ケース71におけるスイッチ部72a側の面には、当該スイッチ部72aを押圧するための補助押圧板71aが設けられている。上記補助押圧板71aは、上縁部のみが本体ケース71に取り付けられており、当該上縁部を中心として、所定の角度間で往復運動可能であり、当該補助押圧板71aがスイッチ部72aと接触及び離反することにより、マイクロスイッチ72のオンオフの動作が切り替えられるようになっている。
【0050】
また、スイッチ部72aの後面には、上記補助押圧板71aに覆い重なるように、鉛直部74aと支持部74bを備え、上面視でコ字形状に形成されているスイッチ部押圧体74(スイッチ部押圧部材)が設けられている。上記鉛直部74aは、2枚の側板41の間隔と略同幅であり、本体ケース71の上面(スイッチ部72aの当接位置から係止軸44(フック93の当接位置))までの長さの薄板である。また、支持部74bは、鉛直部74aにおける上側側面に付設されており、取付孔74cが形成されている。そして、両側の取付孔74cに、上記スイッチ装置Jを支持するための上側の支持軸45が挿通されることにより、回動自在に軸支されており、鉛直部74aが補助押圧板71aを押圧可能となっている。
【0051】
スイッチ部押圧体74は、鉛直部74aと比較して支持部74bの方が重く、重心が取付孔74cの位置となるように形成されている。そのため、解錠時において、スイッチ部押圧体74は側面視で略へ字状となり、スイッチ部72aから離間している。また、施錠時において、フック93が係止軸44に係止され、当該フック93が下面を押圧した場合には、倒立したL字状となり、補助押圧板71aを介してスイッチ部72aを押圧できるようになっている。
【0052】
施解錠状態監視装置Uは、常時、監視電流を供給している。スイッチ装置Jは、フック93が係止軸44に係止され、スイッチ部押圧体74の鉛直部74aにより、補助押圧板71aを介してスイッチ部72aが押圧されることにより、マイクロスイッチ72が作動し、施解錠状態監視装置Uが、その通電状態を検知することにより、施錠状態であることを検出することができるようになっている。そして、管理装置Cにおける監視のための表示手段Cd(ディスプレイ等)に、施錠状態であることを表示できるように構成されている(図6)。
【0053】
なお、上記スイッチ装置Jは、フック93の係止軸44への係止が解除された場合(フック93が係止軸44から離脱した場合)には、スイッチ部押圧体74とマイクロスイッチ72のスイッチ部72aとの押圧状態が解除され(マイクロスイッチ72が切れ)、非通電状態となり、解錠状態であることを検出することができるようになっている。そして、表示手段cdに解錠状態であることが表示されることにより、視覚的に認識可能となっている。
【0054】
(プッシュラッチ)
プッシュラッチPは、公知の装置を用いることができる(図3)。
上記プッシュラッチPは、取付側板62を有する略直方体の筐体61として形成されており、取付フレーム20の端板23側の端部において、小支持板21の端板23側の端部と取付側板62とが当接するように、下記係合凹部63をストッパ軸24の方向に突出する向きに、ネジ69により取り付けられている。
【0055】
取付側板62は、左袖パネルW3における取付部11bの所定位置において、大支持板22の長孔22aにネジ69が挿通されることにより取り付けられている。
【0056】
筐体61の内部には、常時、当該筐体61から突出する向きに付勢力が作用するように、付勢手段としてのコイルバネ(図示せず)が配設されている。また、スライダ30の係合突起36との係合部である係合凹部63が筐体61の先端から突出しており、当該係合凹部63の他端側には、ラッチピン(図示せず)が設けられている。
【0057】
また、筐体61の内部には、所定のガイド溝(図示せず)が形成されており、当該ガイド溝に沿ってラッチピンを移動させて、当該ラッチピンを、開き扉Dが収納状態となる所定の閉扉位置(ロック位置)及びロック解除位置に誘導させ、それぞれ固定することができるようになっている。また、係合凹部63は、その先端が拡開及び狭閉して、係合突起36との係合と、当該係合状態の解除ができるようになっている。
【0058】
上記プッシュラッチPは、スライダ30における上下のガイドプレート31,32の間に挿設されており、ストッパ軸24との間を直線往復運動が可能となっている。また、下記の動作が可能となっている。
【0059】
(ア)通常時(閉扉時)には、ラッチピンの先端が係止部(図示せず)に係止し、閉扉位置にロックされる(この状態が開き扉Dのロック状態に相当する。以下、「ロック状態」という場合がある)。
【0060】
(イ)初期状態において、スライダ30をコイルバネに抗して押し込むと、ラッチピンの先端がロック解除位置に移動し、係合凹部63の先端が拡開する。上記係合突起36との係合が解除されることに伴いロックが解除され(以下、この状態が開き扉Dのロック状態が解除された状態に相当する。以下、「ロック解除状態」という場合がある)、コイルばねの復元力(付勢力)により、スライダ30がわずかに移動し、当該スライダ30はストッパ軸24に当接する位置にまで押圧可能となる。
【0061】
(ウ)再び、スライダ30をプッシュラッチPの向きに押し込み、係合突起36を係合凹部63に当接させて押圧すると、ラッチピンの先端が係止部に係止し、係合凹部63の先端が狭閉することで、ロック状態に戻ることができる。
【0062】
なお、スライダ30が摺動運動する所定のストロークは、解錠又は施錠に際して開き扉Dが回転する角度に応じて、適切に定められる必要がある。
【0063】
[錠装置]
図7に示すように、錠装置Aは、施解除機構を備えるシリンダ錠80と、当該シリンダ錠80の鍵穴81aに挿入して回動操作する鍵と、開き扉Dの開閉を行うための施錠レバー90とを備えている。
【0064】
シリンダ錠80は、鍵を用い、シリンダ81内の複数本のピンタンブラーを動かすことによってプラグを回し、当該プラグと同軸に回動自在に内挿したジョイントを回動する公知の施解錠機構を備えている(符号を付さない要素は、図示せず)。また、シリンダ81における底面中央の先端部には、矩形形状であり、上記ジョイントと連動する連結凸部81bが突設されているととともに、周縁にガイド突起81cが設けられている。
【0065】
施錠レバー90は、長手の金属板材を鉤形に曲げ成形したクランク91(クランク部材)と、当該クランク91の先端部91aに連結される鎌形状のフック93との2体に分割して形成されている。また、上記施錠レバー90は、開き扉Dの施錠状態と、解錠状態を切り換えるための往復回動を制御するとともに、位置決め保持するための位置決め手段95を備えている。
【0066】
クランク91の基端部91cには、シリンダ81の連結凸部81bと嵌合する矩形形状である回転規制孔92aと、当該回転規制孔92aの周縁に沿って、シリンダ81と連動する回動範囲を規定する、略4分の1の円弧であるガイド孔92bが設けられている。また、クランク91の中間部91bには、付勢バネ96の一端部を挿通するためのバネ掛け孔92cが設けられており、先端部91aには、後記枢軸98を挿通するための軸孔92dが設けられている。
【0067】
また、クランク91の基端部91cは、シリンダ81の連結凸部81bが挿通され、止め輪84が介装された状態で、鍵の回動と連動して、約90度の角度範囲で回動可能となるように、ネジ89により軸支されている。
【0068】
フック93は、鎌状(三日月形状)である先端部93aと、板カム状の廻り止め部93bとから形成されており、先端部93aと廻り止め部93bとの境界に、切欠係止部93cが形成されている。そして、上記フック93の廻り止め部93bの周縁には、円弧カム面y(廻り留め部93bの上端縁部)及び廻り止め面z(廻り留め部93bの後面縁部)が連続して形成されている。
また、上記フック93の廻り留止め部93bの略中央部には、枢軸98を挿通するための挿通孔93dが設けられている。
【0069】
位置決め手段95は、付勢バネ96と、戻り止め部材97とを主要部として構成されている。上記付勢バネ96は、コイル部96aと、先端に形成されているL字状の係止部96bとを有している。また、戻り止め部材97は、板状部97aと、当該板状部97aの下部における係止リブ97bとを有している。板状部97aの中央には、中心孔97cが形成されており、当該中心孔97cの上部には、付勢バネ96のコイル部96aを装着するための段部97dが形成されている。
【0070】
付勢ばね96の後端は、クランク91の中間部91bにおけるバネ掛け孔92cに係止され、その係止部96bは、フック93の先端部93aの上面縁部に係止されている。戻り止め部材97の係止リブ97bは、フック93の切欠係止部93c側の端面に掛止され、枢軸98が付勢バネ96のコイル部96aの中空部、戻り止め部材97の中心孔97c、フック93の挿通孔93d及びクランク91の軸孔92dにそれぞれ挿通されている。
【0071】
上記施錠レバー90は、枢軸98を中心として、フック93が、クランク91の先端部91aに回動可能に枢着されることになり、切欠係止部93cが、スライダ30の受具40の係止軸44に係止する方向(図7における反時計回り方向)に、回動付勢することができるようになっている。
【0072】
また、廻り止め面zが、クランク91の中間部91b上の平面に突き当たり、フック93の切欠係止部93cを、受具40の係止軸44に係止する施錠姿勢位置に位置決め保持することができるようになっている。そのため、施錠レバー90は、フック93を、クランク91の先端部91aと重なるように、自動施錠可能な姿勢で施錠位置に保持することができることになる。
なお、自動施錠されたシリンダ錠80は、鍵により解錠することができるようになっている。
【0073】
錠装置Aのシリンダ錠80は、開き扉Dの戸先側縦框7の木口部15cの取付孔(図示せず)に、鍵穴81aの反対の後部側から嵌挿されている。そして、シリンダ81の前部外周に環状ワッシャー82が設けられ、木口部15cを外側の錠キャップ83により締着し、鍵穴81aを外側に臨ませて、当該木口部15cの内側に組み付けられている。
【0074】
また、開閉ガイド装置Gのスライダ30は、ストッパ軸24の位置にまで突出した状態において、施錠レバー90のフック93の切欠係止部93cと受具40の係止軸44が係合可能である位置関係になっている。
【0075】
[本施解錠機構の動作]
続いて、全開した状態における開き扉Dを施錠する場合における本施解錠機構M1の動作について説明する(図8)。
【0076】
解放されている開き扉Dを閉める(図9(a))と、枢軸98を中心として、錠装置Aの施錠レバー90のフック93が、クランク91の先端部91aに回動可能とになり、その切欠係止部93cが、スライト゛手段Sの受具40の係止軸44に係止する方向に回動付勢される。また、廻り止め面zが、クランク91の中間部91b上の平面に突き当たり、フック93の切欠係止部93cが、受具40の係止軸44に係止する施錠姿勢位置に位置決め保持される。そして、施錠レバー90のフック93が、クランク91の先端部91aと重なるように保持され、切欠係止部93cが開閉ガイド装置Gのスライド手段Sにおける受具40の係止軸44に係止されることにより、錠装置Aが施錠状態となる(図9(b))。
【0077】
このとき、略へ字状(側面視)に傾く姿勢であり、マイクロスイッチ72のスイッチ部72aから離間しているスイッチ装置Jのスイッチ部押圧体74の鉛直部74aの下面が、フック93の先端部93aにより押圧される。そして、支持軸45を支軸として、時計回りの向き(図9(b))に移動して垂直となり、補助押圧板71aを介して、その上端部によりスイッチ部72aが押圧され、それに伴い、マイクロスイッチ72が作動し、施解錠状態監視装置Uがその通電状態を検知することにより、施錠状態であることが検出される。さらに、管理装置Cにより所定の処理が行われて、表示手段Cdに施錠状態であることが表示される。
【0078】
一方、施錠された錠装置Aを解錠する際には、シリンダ錠80の鍵穴81aに鍵を挿入して解錠方向に回転させ、フック93における切欠係止部93cの係止軸44への係止状態を解除する。このとき、フック93の先端部93aがスイッチ部押圧体74の鉛直部74aから離反し、スイッチ部押圧体74とマイクロスイッチ72のスイッチ部72aとの押圧状態が解除されて(マイクロスイッチ72が切れて)非通電状態となり、解錠状態であることが検出され、管理装置Cにより所定の処理が行われて、表示手段Cdに解錠状態であることが表示される。
【0079】
[本施解錠機構の効果]
本施解錠機構M1によれば、オンオフを切り替えるスイッチ部72aを有し、施解錠状態監視装置Uと接続されているスイッチ装置Jを備え、当該スイッチ部72aは、スイッチ部押圧体74により、フック93の動作と連動して、当該フック93の受具40の係止軸44への係合時において押圧されるとともに、上記フック93の係止軸44からの離脱時において押圧が解除されるように構成されている。そのため、錠装置Aのシリンダ錠80の施解錠時(フック93が受具40の係止軸44への係合時又は係合の解除時)において、スイッチ部72aのオンオフ状態により変化する、施解錠状態監視装置Uの通電状態を検知することにより、開き扉Dにおける錠装置Aの施錠状態を正確かつ容易に確認し、遠隔監視等することに利用することができる。
【0080】
また、錠装置Aにおけるシリンダ錠80の施錠時において、フック93の切欠係止部93cが係止軸44に係合する際に、その係合位置は一定の位置に定まらず、当該係止軸44の幅方向において、ぶれが生じる。しかし、本施解錠機構M1によれば、スイッチ部押圧体74の鉛直部74aは、2枚の側板41の横幅における2分の1以上の幅の板状部材として形成されているため、フック93の係止軸44への係止位置にぶれが生じた場合であっても、スイッチ装置Jのマイクロスイッチ72のスイッチ部72aを確実に押圧させることが可能となる。
【0081】
なお、第1実施形態の本施解錠機構M1では、スイッチ部72aの作動時(オン)における通電状態を検知することにより施錠状態であることを検出する構成とした。しかし、スイッチ装置は、スイッチ部の不作動時(オフ)における通電状態を検知する回路構成とすることにより、解錠状態であることを検出するものであってもよい。この場合には、管理装置が通電状態を検知した場合に、所定の処理を行わせ、錠装置が解錠状態であることを表示手段に表示させることにより対応することができる。
【0082】
(1’)第1実施形態の変形例
第1実施形態の本施解錠機構M1におけるスイッチ装置Jにかえて、下記スイッチ装置J’を使用すると、既設の開閉ガイド装置において、事後的に取付可能となるため好適である。
【0083】
すなわち、本スイッチ装置J’は、取付用ケース76に収納されており、受具40”の2枚の側板41”に、当該取付用ケース76がネジ79で取り付けられている構造となっている。
なお、スイッチ部押圧体74は、補助押圧板を介して、マイクロスイッチのスイッチ部(ともに図示せず)を押圧可能となるように、取付用ケース76の両側面間に架設されている支持軸45を支軸として、回動自在に取り付けられている(図10)。
【0084】
(2)第2実施形態
第2実施形態の本施解錠機構M2には、施解錠状態監視装置Uが設けられておらず、管理装置Gに設けられているロック状態監視装置(図示せず)と、当該ロック状態監視装置に接続されているスイッチ装置L(以下、本実施形態においても、説明の便宜上「スイッチ装置」といい、異なる符号を付す。)が設けられている点が異なっている(なお、受具40’の側板41’の形状も異なっているが、詳説しない)。
【0085】
上記スイッチ装置Lは、第1実施形態の本施解錠機構M1のスイッチ装置Jと同様の構造であり、マイクロスイッチ72’が本体ケース71’に内蔵されている構造となっている。
【0086】
図11(a),(b)に示すように、本体ケース71’は、略U字形状(正面視)に形成されており、一方の側板が左袖パネルW3に螺設されている支持架台77’に支持されている。すなわち、支持架台77’における対向する側部77a’,77b’には、係止軸44と平行となるように2本の支持軸45’,46’(支持部材)が架設されており、当該支持軸45’,46’の中間部にスイッチ装置Lが懸架されることにより支持されている。そして、上記本体ケース71’の下面から突出するように、マイクロスイッチ72’のスイッチ部72a’が設けられており、当該スイッチ部72a’の下面には、補助押圧板71a’が設けられている。
【0087】
上記補助押圧板71a’は、フック93と反対側(以下、「先端側」という。)の端部のみが本体ケース71’に取り付けられており、所定の角度間で往復運動可能であり、当該補助押圧板71a’がスイッチ部72a’と接触及び離反することにより、マイクロスイッチ72’のオンオフの動作が切り替えられるようになっている。
【0088】
スイッチ部72a’及び補助押圧板71a’の下部には、スイッチ部押圧体74’(スイッチ部押圧部材)が設けられている。スイッチ部押圧体74’は、2枚の側板41の間隔と同幅であり、段差部74a’を有する薄板であり、支持架台77’の先端面から、プッシュラッチPのラッチピンの先端が係止部に係止された場合において、錠装置Aのフック93の先端部93aがその上面に載置される水平位置(ロック状態の検出位置であり、「ロック状態検出位置」という場合がある。)に至るまでの長さを有している。
【0089】
なお、上記したように、スライド手段Sのスライダ30は、錠装置Aが施錠されている状態(フック93の切欠係止部93cが、受具40’の係止軸44に係止されている状態)において、施解錠操作位置とロック状態検出位置との間で、水平方向にスライド移動が可能となっている。
【0090】
スイッチ部押圧体74’には、支持架台77’におけるフック93側の端部に対応する位置の部分に段差部74a’が形成され、当該段差部74a’の部分の両側に支持突起75’が突設されている。上記スイッチ部押圧体74’は、支持突起75’の部分において、支持架台77’に支持されており、当該支持突起75’の部分が支点となって、後記先端部74b’と後記フック当接部74c’がシーソー状に上下動可能となっている。
【0091】
スイッチ部押圧体74’は、先端側の端部である先端部74b’が、錠装置Aのフック93の先端部93aに接する部分(以下、「フック当接部74c’」という。)と比べて重くなっており、フック93の先端部93aがフック当接部74c’に当接していない状態時には、先端部74b’が下側となり、フック当接部74c’が上側となっている。
【0092】
一方、ロック状態において、フック93の先端部93aがフック当接部74c’に当接している場合(ロック状態検出位置へ到達した時)には、フック当接部74c’が下方に、先端部74b’が上方に移動し、補助押圧板71a’を介してスイッチ部72a’を押圧できるようになっている。また、フック93の先端部93aがフック当接部74c’から移動してロック状態検出位置から離反した時には、先端部74b’が下方に移動し、スイッチ部72a’の押圧が解除できるようになっている。
【0093】
ロック状態監視装置は、常時、監視電流を供給している。スイッチ装置Lは、フック93の先端部93aがロック状態検出位置に到達して、スイッチ部押圧体74’により、補助押圧板71a’を介してスイッチ部72a’が押圧された場合には、マイクロスイッチ72’が作動し、ロック状態監視装置が、その通電状態を検知することにより、開き扉Dがロック状態であることを検出することができるようになっている。そして、監視のための表示手段にロック状態であることを表示できるように構成されている。
【0094】
また、上記スイッチ装置Lは、ロック解除状態となり、フック93の先端部93aがロック状態検出位置から離反した場合には、スイッチ部押圧体74’のスイッチ部72a’との押圧状態が解除されることにより(マイクロスイッチ72’が切れることにより)非通電状態となり、開き扉Dのロック状態が解錠されたことが検出されるようになっている。そして、管理装置により所定の処理が行われ、表示装置において、開き扉Dがロック解除状態であることが表示されることにより、視覚的に認識可能となっている。
【0095】
[本施解錠機構の動作]
続いて、開き扉Dがロック状態となる場合における本施解錠機構M2の動作について説明する。
【0096】
第1実施形態の本施解錠機構M1で説明した場合と同様の動作により、開き扉Dにおける錠装置Aのフック93の切欠係止部93cが開閉ガイド装置G’のスライド手段S’における受具40’の係止軸44に、自動的に係止されている状態を前提とする。なお、この状態では、スイッチ装置Lのスイッチ部押圧体74’の先端部74b’は下方に位置しており、マイクロスイッチ72’のスイッチ部72a’から離間している(図12(a))。
【0097】
この状態で、スライド手段Sの30をプッシュラッチPの方向にスライド移動させると、その係合突起36がプッシュラッチPの係合凹部63と嵌合してロック状態となる(図12(b))。
【0098】
この過程において、フック93の先端部93aは、ロック状態検出位置に到達し、スイッチ部押圧体74’のフック当接部74c’に載置され、当該フック当接部74c’に下向きの押圧力が作用する。すると、支持突起75’の部分を支点として、スイッチ部押圧体74’は、シーソー状の動作をし、スイッチ部72a’から離間しているスイッチ部押圧体74’の先端部74b’が上方に移動し、スイッチ部72a’を押圧する。これにより、マイクロスイッチ72が作動し、ロック状態監視装置がその通電状態を検知することにより、開き扉Dがロック状態であることが検出され、管理装置を介して表示手段にロック状態であることが表示される。
【0099】
一方、開き扉Dを開ける場合には、スライダ30をプッシュラッチPの方向に押しむことにより、ラッチピンPの先端がロック解除位置に移動し、当該プッシュラッチPの係合凹部63の先端が拡開する。それに伴い、係合突起36と係合凹部63の係合が解除されることにより、ロック状態が解除され、コイルばねの復元力により、スライダ30が押し出される。
【0100】
このとき、錠装置Aのフック93の先端部93aがスイッチ部押圧体74’のフック当接部74c’から離反し(ロック状態検出位置から離反し)、スイッチ部押圧体74’の 先端部74b’が自重により下方に移動することにより、スイッチ部押圧体74’とスイッチ部72a’との接触状態が解除されて非通電状態となり、開き扉Dのロック状態が解錠されたことが検出される。そして、管理装置を介して表示手段にロック解除状態であることが表示される。
【0101】
[本施解錠機構の効果]
本施解錠機構M2によれば、オンオフを切り替えるスイッチ部72a’を有し、ロック状態監視装置と接続されているスイッチ装置Lを備えている。そして、スライド手段S’において、錠装置Aのフック93が、開閉ガイド装置G’のスライド手段S’における係止軸44に係合されている施錠状態であり、かつ、フック93が予め設定されているロック状態の検出位置(本実施形態では、スイッチ部押圧体74’のフック当接部74c’)に到達した場合に、スイッチ装置Lのマイクロスイッチ72’のスイッチ部72a’を押圧し、ロック状態の検出位置からの離反時において、その押圧が解除されるように構成されているスイッチ部押圧体74’が設けられている。そのため、開き扉Dのロック時又はロック解除時において、スイッチ部72a’のオンオフ状態により変化する、ロック状態監視装置の通電状態を検知することにより、開き扉Dにおけるロック状態及びロック解除状態を正確かつ容易に確認し、遠隔監視等することに利用することができる。
【0102】
また、フック93が係止軸44に係合する際に、その係合位置は一定の位置に定まらず、当該係止軸44の幅方向において、ぶれが生じる。しかし、本施解錠機構M2によれば、スイッチ部押圧部体74’は、2本の側板41’の横幅における2分の1以上の幅の板状部材としているため、フック93の係止軸44への係止位置にぶれが生じた場合であっても、スイッチ装置Lのマイクロスイッチ72’のスイッチ部72a’を確実に押圧させることが可能となる。
【0103】
(2’)第2実施形態の変形例
第2実施形態の本施解錠機構M2では、スイッチ装置Lは、左袖パネルW3に取り付けられている。しかし、スイッチ装置Lは、その動作を行わせることができる位置であれば、適切な位置に取り付けることができる。例えば、第2実施形態の本施解錠機構M2に使用されるスイッチ装置Lにかえて、当該スイッチ装置L’における支持架台77’の下部において、高さ方向に取付板78’を設け、開閉ガイド装置Gにおける取付フレーム20の端板23に取り付ける態様としてもよい(図13)。
【0104】
なお、第2実施形態の本施解錠機構M2では、スイッチ部72a’の作動時(オン)における通電状態を検知することにより、ロック状態であることを検出する構成とした。しかし、スイッチ装置は、スイッチ部の不作動時(オフ)における通電状態を検知することにより、ロック解除状態であることを検出する回路構成とするものであってもよい。この場合には、ロック状態監視装置が通電状態を検知した場合に、所定の処理を行わせ、開き扉がロック解除状態であることを表示手段に表示させることにより対応することができる。
【0105】
以上、本発明について、好適な実施形態についての一例を説明したが、本発明は当該実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜設計変更が可能である。
【0106】
例えば、本施解錠機構を適用する壁体、開き扉には制限はなく、本施解錠機構を構成する開閉ガイド装置(ロック手段及びスライド手段)、錠装置、施解錠状態監視装置、ロック状態監視装置及びスイッチ装置の各仕様等は、開き扉等の状況に応じて、適宜定めることができる。また、本発明を構成する各要素の仕様、材質、寸法、形状、取付位置等に関しても、基本的な構成を備えていれば、種々の構造を用いることができる。
また、施解錠状態監視装置とロック状態監視装置(各スイッチ装置を含む)を併用することも可能である。
【符号の説明】
【0107】
M1,M2 開き扉の施解錠機構
W 壁体
W1 右袖パネル
W2 中間パネル
W3 左袖パネル
D 開き扉
G,G’ 開閉ガイド装置
S,S’ スライド手段
P プッシュラッチ(ロック手段)
A 錠装置
U 施解錠状態監視装置
J,J’,L,L’ スイッチ装置
15c 木口部(戸先側木口部)
20 取付フレーム
30 スライダ
36 係合突起
40,40’,40” 受具
41,41’,41” 側板
44 係止軸(被係止部材)
45,45’,46,46’ 支持軸(支持部材)
50 制動手段
61 筐体
71,71’ 本体ケース
71a,71a’ 補助押圧板
72,72’ マイクロスイッチ
72a,72a’ スイッチ部
74,74’ スイッチ部押圧体(スイッチ部押圧部材)
74a 鉛直部
74a’ 段差部
74b 支持部
74b’ 先端部
74c’ フック当接部
75’ 支持突起
76 取付ケース
77’ 支持架台
80 シリンダ錠
81 シリンダ
90 施錠レバー(レバー部材)
91 クランク(クランク部材)
93 フック(係止体)
93a 先端部
93c 切欠係止部

図1
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