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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-13
(45)【発行日】2023-01-23
(54)【発明の名称】半導体装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 12/00 20230101AFI20230116BHJP
   H01L 29/786 20060101ALI20230116BHJP
【FI】
H01L27/108 671A
H01L27/108 621
H01L27/108 671Z
H01L27/108 671C
H01L29/78 613B
H01L29/78 626A
H01L29/78 618B
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2019050393
(22)【出願日】2019-03-18
(65)【公開番号】P2020155495
(43)【公開日】2020-09-24
【審査請求日】2021-09-13
(73)【特許権者】
【識別番号】318010018
【氏名又は名称】キオクシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001092
【氏名又は名称】弁理士法人サクラ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】澤部 智明
(72)【発明者】
【氏名】斉藤 信美
(72)【発明者】
【氏名】片岡 淳司
(72)【発明者】
【氏名】上田 知正
(72)【発明者】
【氏名】池田 圭司
【審査官】田邊 顕人
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-211537(JP,A)
【文献】特開2011-159908(JP,A)
【文献】特開2016-208024(JP,A)
【文献】特開2008-135760(JP,A)
【文献】特開2018-157205(JP,A)
【文献】特開2015-111663(JP,A)
【文献】特開2002-151434(JP,A)
【文献】特開平07-321228(JP,A)
【文献】国際公開第2005/122230(WO,A1)
【文献】特開2010-258413(JP,A)
【文献】米国特許第06140167(US,A)
【文献】特開2010-251678(JP,A)
【文献】特開2006-310651(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0244140(US,A1)
【文献】特開2006-210658(JP,A)
【文献】特開2016-207750(JP,A)
【文献】特開2004-214281(JP,A)
【文献】特開2014-220250(JP,A)
【文献】特開2019-169490(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/8242
H01L 29/786
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1、第2の電極と、
第1の方向に沿って延びる部分を含み、前記第1、第2の電極を接続する、半導体チャネルと、
前記半導体チャネルを囲む、ゲート絶縁層と、
前記半導体チャネルおよび前記ゲート絶縁層を囲み、金属元素の酸化物を含む、酸化物層と、
前記半導体チャネル、前記ゲート絶縁層、および前記酸化物層を囲み、かつ前記金属元素を含む、ゲート電極と、
を具備し、
前記半導体チャネルが、N型の導電型を有し、
前記ゲート絶縁層が、酸化シリコンを含み、
前記金属元素が、W、Ti、およびMoのいずれかを含み、
前記酸化物層が、前記第1の方向に垂直な方向の、1nm以上5nm以下の厚さを有する、半導体装置。
【請求項2】
第1、第2の電極と、
第1の方向に沿って延びる部分を含み、前記第1、第2の電極を接続する、半導体チャネルと、
前記半導体チャネルを囲む、ゲート絶縁層と、
前記半導体チャネルおよび前記ゲート絶縁層を囲み、金属元素の酸化物を含む、酸化物層と、
前記半導体チャネル、前記ゲート絶縁層、および前記酸化物層を囲み、かつ前記金属元素を含む、ゲート電極と、
前記第1の電極と前記ゲート電極との間、又は、前記第2の電極と前記ゲート電極との間に設けられ、前記ゲート絶縁層を囲む、層間絶縁層と、
を具備し、
前記半導体チャネルが、N型の導電型を有し、
前記ゲート絶縁層が、酸化シリコンを含み、
前記金属元素が、W、Ti、およびMoのいずれかを含み、
前記酸化物層が、前記第1の方向に垂直な方向の、1nm以上5nm以下の厚さを有し、
前記酸化物層が、前記第1の方向と交差する第2の方向において、前記ゲート絶縁層と前記層間絶縁層との界面よりも前記半導体チャネルの外側に設けられる、
半導体装置。
【請求項3】
前記酸化物層が、前記ゲート絶縁層の前記第1の方向の長さより短い、前記第1の方向の長さを有する、
請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記酸化物層の前記第1の方向の長さが、前記ゲート電極の前記第1の方向の長さと、略同一である
請求項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記酸化物層が、前記第1の方向に垂直な方向の、1nm以上3nm以下の厚さを有する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記酸化物層のXPSスペクトルが、金属-金属の結合ピークと、このピークよりも大きい金属-酸素の結合ピークと、を有する、
請求項1乃至のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記半導体チャネルは、酸化インジウムと酸化ガリウム、酸化インジウムと酸化亜鉛、酸化インジウムと酸化スズ、又は酸化インジウムと酸化ガリウムと酸化亜鉛を含む、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第2の電極に接続されるキャパシタ
をさらに具備する請求項1乃至のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第1の方向と交差する第の方向に沿って延びる複数のビット線と、
前記第1の方向及び前記第の方向と交差する第の方向に沿って延びる複数のワード線と、
前記複数のビット線のいずれかに接続される前記第1の電極と、前記複数のワード線のいずれかに接続される前記ゲート電極と、を有する請求項に記載の複数の半導体装置と、
を具備する半導体メモリ装置。
【請求項10】
電極と、この電極と離間して配置され、かつ金属元素を含むゲート電極と、を有する積層体を形成する工程と、
前記ゲート電極を貫通し、前記電極に達する貫通孔を形成する工程と、
前記貫通孔内壁の前記金属元素を酸化して、酸化物層を形成する工程と、
前記酸化物層上にゲート絶縁層を形成する工程と、
前記酸化物層および前記ゲート絶縁層が形成された前記貫通孔内に半導体チャネルを形成する工程と、
を具備し、
前記半導体チャネルが、N型の導電型を有し、第1の方向に沿って延びる部分を含み、
前記ゲート絶縁層が、酸化シリコンを含み、
前記金属元素が、W、Ti、およびMoのいずれかを含み、
前記酸化物層が、前記第1の方向に垂直な方向の、1nm以上5nm以下の厚さを有する、半導体装置の製造方法。
【請求項11】
前記酸化層を形成する工程と前記ゲート絶縁層を形成する工程が、並行して行われる
請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項12】
前記並行して行われる工程が、前記貫通孔内壁に前記ゲート絶縁層を形成しつつ、前記ゲート絶縁層を通じた酸素の拡散によって、前記貫通孔内壁の前記金属元素を酸化して前記酸化物層を形成する工程を有する
請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項13】
前記ゲート絶縁層を形成する工程が、酸素プラズマ、またはオゾンによる処理工程を含む、
請求項10乃至12のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は,半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
酸化物半導体層をチャネル層とする酸化物半導体トランジスタは、オフ動作時のチャネルリーク電流(オフリーク電流)が比較的小さい。オフリーク電流が小さいことは、例えば、半導体メモリの消費電力低減や不揮発性向上に繋がる。
しかしながら、現状のオフリーク電流は必ずしも十分に小さいとは言えず、さらなる低減を図ることが望ましい。
特に、オフリーク電流が極めて小さいレベルにおいて、トランジスタのしきい値電圧を0V以上とすること(しきい値電圧の正側シフトを図ること)が好ましい。このようにすることで、ゲート電圧がOV時でのオフリーク電流を低減できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-159908号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は,ゲート電圧がOV時でのオフリーク電流の低減のために、しきい値電圧の正側シフトを図った半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様に係る半導体装置は,第1、第2の電極、半導体チャネル、絶縁層、酸化物層、およびゲート電極を備える。半導体チャネルは、第1の方向に沿って延びる部分を含み、前記第1、第2の電極を接続する。絶縁層は、前記半導体チャネルを囲む。酸化物層は、半導体チャネルおよび前記絶縁層を囲み、金属元素の酸化物を含む。ゲート電極は、半導体チャネル、前記絶縁層、および前記酸化物層を囲み、かつ前記金属元素を含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】実施形態に係る半導体装置を模式的に表す斜視図である。
図2】実施形態に係る半導体装置を模式的に表す縦斜視図である。
図3】実施形態に係る半導体装置を模式的に表す横断面図である。
図4】比較形態に係る半導体装置を模式的に表す縦断面図である。
図5】比較形態に係る半導体装置を模式的に表す横断面図である。
図6】製造工程中の半導体装置を模式的に表す縦断面図である。
図7】製造工程中の半導体装置を模式的に表す縦断面図である。
図8】製造工程中の半導体装置を模式的に表す縦断面図である。
図9】製造工程中の半導体装置を模式的に表す縦断面図である。
図10】半導体装置の製造工程の一例を表すフロー図である。
図11】半導体装置の製造工程の他の例を表すフロー図である。
図12】比較例に係る半導体装置の断面TEM写真である。
図13】実施例に係る半導体装置の断面TEM写真である。
図14】半導体装置のXPS結果を表すグラフである。
図15】半導体装置のゲート電圧-ドレイン電流特性を表すグラフである。
図16】温度と酸化物層の厚さの関係を表すグラフである。
図17】酸化物層の厚さとしきい値電圧の関係を表すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
図1は、トランジスタ10とキャパシタ30が接続されてなる半導体装置(メモリセル)を表す斜視図である。図2図3は、トランジスタ10を模式的に表す縦断面図および横断面図である。図3は、図2のAA’での断面を示す。
図1では、見易さのために、トランジスタ10とキャパシタ30を分離して表し、かつ後述の基板21、層間絶縁層22~24の記載を省略している。
【0008】
トランジスタ10は、酸化物半導体をチャネル層13とする酸化物半導体トランジスタであり、かつゲート電極14がチャネル層13を囲んで配置される、いわゆるSurrounding Gate Transistor(SGT)である。
トランジスタ10は、基板21の厚さ方向(Z方向)にソース電極11,ゲート電極14,ドレイン電極12が配置されたいわゆる縦型トランジスタである。
【0009】
キャパシタ30は、セル電極31,絶縁膜32,プレート電極33を有する。セル電極31は、トランジスタ10のドレイン電極12に接続される。トランジスタ10がDRAM(Dynamic Random Access Memory)のスイッチングトランジスタとして動作することで、キャパシタ30に電荷が蓄積、保持される。
【0010】
図1のメモリセルをマトリクス状に複数配置することでメモリセルアレイを構成できる。すなわち、2方向それぞれに沿って複数のビット線BLとワード線WLを配置し、これらの各交点にメモリセルを配置する。
このメモリセルアレイにおいて、ビット線BLとワード線WLを選択して、適宜に電圧を印加することで、1のメモリセルを選択してデータを書き込み、読み出すことができる。
【0011】
(トランジスタ10の詳細)
以下、トランジスタ10の詳細を説明する。
トランジスタ10は、ソース電極11(ビット線BL),ドレイン電極12,チャネル層(酸化物半導体層)13,ゲート電極14(ワード線WL),ゲート絶縁層15,酸化物層16、基板21,層間絶縁層22~24を有する。
【0012】
また、トランジスタ10は、ドレイン電極12、層間絶縁層24、ゲート電極14、層間絶縁層23を貫通し、ソース電極11に達する貫通孔Hを有する。貫通孔Hは、Z方向に長い柱形状(例えば、略円柱形状)を有し、その幅(直径)W0は、例えば、10~50nmであり、Z方向の長さL0は、例えば、80~350nmである。
【0013】
ソース電極11(第1の電極の一例)、ドレイン電極12(第2の電極の一例)は、導電性材料(例えば、金属、金属化合物、半導体、又は、導電性酸化物)から構成できる。ソース電極11、ドレイン電極12は、複合材料(例えば、金属と導電性酸化物の積層構造、タングステン(W)と酸化インジウムスズ(ITO)との積層構造)とできる。例えば、ソース電極11、ドレイン電極12のチャネル層13側の表面を、酸化インジウムスズとできる。
ここで、ソース電極11は、X方向(第2の方向の一例)に長い略直方体形状を有するビット線BLの一部を構成する。
【0014】
ドレイン電極12は、略円板形状を有し、キャパシタ30のセル電極31に接続される。ドレイン電極12からキャパシタ30に電流が流れることで、キャパシタ30に電荷が注入される。
【0015】
チャネル層13(半導体チャネルの一例)は、Z軸方向(第1の方向の一例)に沿って延びる部分を含み、貫通孔H内に配置され、ソース電極11とドレイン電極12を電気的に接続する。トランジスタ10のオン動作時に、チャネル層13に電流経路となるチャネルが形成される。
【0016】
チャネル層13は、Z方向に延在する柱形状(例えば、略円柱形状と略円板形状を組み合わせた形状)を有する。すなわち、チャネル層13は、ドレイン電極12の貫通孔H内では、円板形状(円板部)を有し、層間絶縁層24、ゲート電極14、層間絶縁層23の貫通孔H内では、円柱形状(円柱部)を有する。チャネル層13の円柱部の幅(直径)W2は、円板部の幅(直径)W1よりも狭い。層間絶縁層24、ゲート電極14、層間絶縁層23において、貫通孔Hの側壁とチャネル層13の間に、ゲート絶縁層15が配置されているためである。
【0017】
チャネル層13の全長L1は、貫通孔Hの長さL0と略同一である。チャネル層13の円板部の幅(直径)W1は、貫通孔Hの幅W0と略同一である。
チャネル層13の円柱部の幅(直径)W2は、例えば、5~40nm、Z方向の長さL2は、例えば、50~300nmである。
【0018】
チャネル層13は、酸化物半導体であり、例えば、インジウム(In)を含む。チャネル層13は、例えば、酸化インジウムと酸化ガリウム、酸化インジウムと酸化亜鉛、又は、酸化インジウムと酸化スズを含む。チャネル層13は、例えば、酸化インジウム、酸化ガリウム、及び、酸化亜鉛を含む、いわゆるIGZO(InGaZnO)である。
【0019】
ゲート電極14は、ソース電極11、ドレイン電極12の間に、両者と離間して配置される。
ここでは、ゲート電極14は、Y方向(第3の方向の一例)に長い略直方体形状を有するワード線WLの一部を構成する。ゲート電極14のX方向の幅Wは、例えば、20~100nmであり、Z方向の厚さDは、例えば、20~200nmである。
【0020】
既述のように、ゲート電極14は、貫通孔Hを有し、この貫通孔H中にチャネル層13が配置される。すなわち、ゲート電極14は、チャネル層13の外周の一部(さらには、ゲート絶縁層15の一部、酸化物層16も)を囲む。
【0021】
ゲート電極14は、例えば、金属、金属化合物、又は、半導体である。ゲート電極14は、例えば、W、Ti、TiN、Moのいずれかとできる。後述のように、酸化物層16は、ゲート電極14を構成する金属元素の酸化物を含む。酸化物層16をW、Ti、またはMoの酸化物から構成することで、後述のように、しきい値電圧が正側にシフトし、オフリーク電流を低減できる。
【0022】
ゲート絶縁層15(絶縁層の一例)は、貫通孔H内に配置され、筒形状(例えば、略円筒形状)を有し、酸化物層16とチャネル層13との間に配置され、チャネル層13の外周を囲む。ゲート絶縁層15は、例えば、酸化物、又は、酸窒化物である。ゲート絶縁層15の(チャネル層13の軸に垂直な方向の)厚さd1は、例えば、2~20nmである。
【0023】
ゲート絶縁層15のZ方向の長さL3は、チャネル層13の円筒部の長さL2と略同一であり、ゲート電極14のZ方向の厚さDおよび酸化物層16のZ方向の長さL4よりも大きい。
ゲート絶縁層15の材料は、例えば、酸化物または窒化物(一例として、酸化シリコン)である。
【0024】
酸化物層16(酸化物層の一例)は、筒形状(略円筒形状)を有し、ゲート絶縁層15とゲート電極14の間に配置され、ゲート絶縁層15の外周を覆う。
【0025】
酸化物層16のZ方向の長さL4は、ゲート電極14の厚さDと略同一であり(差が10%以内)、チャネル層13の円柱部のZ方向の長さL2およびゲート絶縁層15のZ方向の長さL3よりも小さい。
酸化物層16の(チャネル層13の軸に垂直な方向の)厚さd2は、例えば、1~10nmであり、より好ましくは、1~5nm、さらに好ましくは、1~3nmである。後述のように、しきい値電圧は、酸化物層16の厚さd2に依存する。
【0026】
ここで、ゲート絶縁層15、酸化物層16の境界は、貫通孔Hの内壁に対応する。すなわち、ゲート絶縁層15は貫通孔H内だが、酸化物層16は貫通孔H外に(貫通孔の内壁面に沿って)配置される。
酸化物層16は貫通孔H外であるのは、後述のように、ゲート電極14の貫通孔Hの内壁を酸化することで、酸化物層16が形成されるためである。すなわち、本来のゲート電極14の一部が酸化することで、酸化物層16が作成される。
なお、ゲート電極14と酸化物層16を纏めて、ゲート電極と観念してもよい。この場合、ゲート電極14はゲート電極の本体となり、酸化物層16はゲート電極の一部を構成することになる。
【0027】
酸化物層16をW、Ti、Moいずれの酸化物とすることができる。既述のように、ゲート電極14をW、Ti、TiN,またはMoとすることで、これらを構成する金属の酸化物となる。この結果、後述のように、ゲートリーク電流の低減を図れる。
【0028】
基板21は、半導体(例えば、シリコン)の基板である。
層間絶縁層22~24はそれぞれ、基板21とソース電極11の間、ソース電極11とゲート電極14との間、ゲート電極14とドレイン電極12の間に配置される。層間絶縁層24は、ゲート電極14の側面および上面を覆う。
層間絶縁層22~24は、基板21、ソース電極11、ドレイン電極12、及び、ゲート電極14を電気的に分離する。層間絶縁層24は、例えば、酸化物(一例として、酸化シリコン)である。
【0029】
(酸化物層16によるゲートリーク電流の低減)
以下、酸化物層16によるゲートリーク電流の低減につき説明する。
トランジスタ10は、OFF時に電流を完全に遮断できることが望ましい(オフリーク電流ゼロ)。例えば、メモリセルにおいて、オフリーク電流が存在すると、キャパシタ30に蓄積された電荷(データ)が、漏れ出し、キャパシタ30に記憶されたデータが消えることになる(メモリセルの不揮発性の消失)。
このため、トランジスタ10のオフリーク電流、特に、ゲートリーク電流(ゲート電極14からの電流リーク)の低減が進められている。
【0030】
極低オフリーク電流(例えば、1×10-20A/μm以下)でのトランジスタ10のしきい値電圧を0Vより大きくすることで、ゲートリーク電流を低減できる。すなわち、極低オフリーク電流でのしきい値電圧が負にシフトすると、トランジスタ10がOFF(ゼロバイアス:ゲート電圧が0V)であっても、ゲートリーク電流が存在し、例えば、メモリセルの不揮発性が消失する。
【0031】
酸化物層16(例えば、W、Ti、Moいずれかの酸化物、一例として、WOx)を付加することで、しきい値電圧が正側にシフトする傾向がある。このシフトは、次のように説明できる。
【0032】
a.界面ダイポール(界面電荷)
ゲート絶縁層15,酸化物層16間での酸素の面密度の相違によって、これらの境界にダイポール(正負の電荷の対)が形成される。酸化物層16での酸素の面密度が、ゲート絶縁層15での酸素の面密度より大きいと、このダイポールは酸化物層16側が負、ゲート絶縁層15側が正となり、しきい値電圧が正側にシフトする(最大0.5V程度)。
【0033】
ゲート絶縁層15を酸化シリコンとしたとき、酸化物層16のカチオン(金属)のイオン半径が0.6Å以下の場合に、しきい値電圧が正側にシフトする。この観点から酸化物層16として、W、Ti、Moいずれかの酸化物を選択できる。後述のように、酸化物層16を用いることで、しきい値電圧が正側にシフトすることを確認できた。
なお、酸化物層16を構成する酸化物は、導電性、絶縁性いずれでも良い。
【0034】
b.バルク固定電荷
酸化物層16中に負の固定電荷が存在すれば、しきい値電圧が正側にシフトする。
後述のように、酸化物層16がWOxの場合、酸化物層16の厚さd2が大きい方が、しきい値電圧が低い結果が得られる。すなわち、WOxの層中に正の固定電荷が存在すると考えられる。
以上からすると、酸化物層16がWOxの場合、基本的には、界面ダイポールによって、しきい値電圧が正側にシフトすると考えられる。
【0035】
(比較形態)
図4図5は、比較形態に係る半導体装置を示し、図2図3に対応する。
比較形態の半導体装置は、酸化物層16を有しない。このため、実施形態の半導体装置に比べて、しきい値電圧が低く、従って、オフリーク電流が大きい。
【0036】
実施形態に係る半導体装置は、酸化物層16を有する。この結果、しきい値電圧の正側シフトが図られ、オフリーク電流が小さくなる。
酸化物層16は、既述のように、貫通孔H内面より外側に配置される。すなわち、実施形態では、比較形態と比べて、トランジスタ10のサイズを変更することなく(例えば、貫通孔Hの幅W0が同一)、酸化物層16を付加し、しきい値電圧を正側にシフトできる。
【0037】
(製造方法)
次に、第1の実施形態の半導体装置の製造方法の一例について説明する。
図6図9は、実施形態の半導体装置の製造方法を示す模式断面図である。図10は、半導体装置の製造手順を示すフロー図である。
【0038】
(1)積層体の作成(ステップS11,図6
積層体を作成する。すなわち、次のように、基板21上に層間絶縁層22,ソース電極11、層間絶縁層23、ゲート電極14、層間絶縁層24,ドレイン電極12を順に作成する。
【0039】
1)基板21上に層間絶縁層22を形成する。
層間絶縁層22は、例えば、CVD法(Chemical Vapor Deposition法)による膜の堆積と、CMP法(Chemical Mechanical Polishing法)による平坦化により形成する。層間絶縁層22は、例えば、酸化シリコンである。
【0040】
2)層間絶縁層22上にソース電極11を形成する。
ソース電極11は、例えば、CVD法による膜の堆積と、リソグラフィ法及びRIE法(Reactive Ion Etching法)によるパターニングを用いて形成する。
【0041】
3)ソース電極11の上に層間絶縁層23を形成する。
層間絶縁層23は、例えば、CVD法による膜の堆積と、CMP法による平坦化により形成する。層間絶縁層23は、例えば、酸化シリコンである。
【0042】
4)層間絶縁層23の上に、ゲート電極14を形成する。
ゲート電極14は、例えば、CVD法による膜の堆積と、リソグラフィ法及びRIE法によるパターニングを用いて形成する。
【0043】
5)ゲート電極14の上に層間絶縁層24を形成する。
層間絶縁層24は、例えば、CVD法による膜の堆積と、CMP法による平坦化により形成する。
【0044】
6)層間絶縁層24上にドレイン電極12を形成する(図6)。
ドレイン電極12は、例えば、CVD法による膜の堆積と、リソグラフィ法及びRIE法によるパターニングを用いて形成する。
【0045】
(2)貫通孔Hの形成(ステップS12,図7
積層体に貫通孔Hを形成する(図7)。すなわち、ドレイン電極12、層間絶縁層24、ゲート電極14、及び、層間絶縁層23を貫通し、ソース電極11に達する貫通孔Hを形成する。貫通孔Hの形成は、例えば、リソグラフィ法とRIE法によるパターニングを用いて形成する。
【0046】
(3)酸化物層16の形成(ステップS13)
貫通孔Hの内壁に沿って酸化物層16を形成する。例えば、貫通孔H内壁のゲート電極14を酸化することで、酸化物層16を形成できる。
【0047】
一例として、基板21(積層体)を100℃~500℃程度に加熱し、貫通孔H内に酸化性のガスやプラズマ(例えば、酸素ガス、酸素プラズマ、オゾン)を導入する。酸素プラズマは、酸素ガスを放電することで、作成できる。オゾンは、酸素ガスに紫外線(UV)を照射することで作成できる。
この結果、貫通孔Hの内壁のゲート電極14を構成する金属元素(例えば、W、Ti、Mo)が酸化して酸化物層16が形成される。この酸化物層16は、ゲート電極14の貫通孔Hの外側に位置する。
【0048】
(4)ゲート絶縁層15の形成(ステップS14,図8
次に、ゲート絶縁層15を堆積する(図8)。ゲート絶縁層15は、例えば、ALD法(Atomic Layer Deposition法)により堆積する。ALD法では、次のように、ゲート絶縁層15の基本構成材料の単分子層の形成、酸化が交互に行われる。
【0049】
1)原料ガスの供給・吸着
金属元素を含む原料ガスが供給され、貫通孔H内に導入される。原料ガスの一部が貫通孔H内外に吸着する。この結果、貫通孔H内に原料ガスの単分子層が形成される。
原料ガスとして、例えば、テトラキスジメチルアミノシラン、ビスジエチルアミノシランなどを利用できる。
【0050】
2)原料ガスの排出
貫通孔H内等から原料ガスが排出される。通例、原料ガスに換えて、不活性ガス(例えば、窒素ガス、アルゴンガス)が供給され、残留する原料ガスが追い出される。
【0051】
3)酸化処理(例えば、酸素プラズマ処理、オゾン処理)
吸着された原料ガス(原料ガスの単分子層)を酸化することで、原料ガスに含まれる金属の酸化物層を形成する。
貫通孔H内に、例えば、酸素プラズマ、オゾンを導入することで、原料ガスを酸化できる。
酸素プラズマは、酸素ガスを放電することで、作成できる。オゾンは、酸素ガスに紫外線(UV)を照射することで作成できる。
【0052】
この工程1)~3)を繰り返すことで、所望の膜厚のゲート絶縁層15を作成できる。
【0053】
以上では、ALD法によって、ゲート絶縁層15を作成したが、他の手法、例えば、CVD法によって、ゲート絶縁層15を作成してもよい。CVD法の場合、原料ガスとして、例えば、シランやTEOS(TetraEthylOrthoSilicate)を利用できる。
【0054】
(5)ソース電極11、ドレイン電極12の露出(ステップS15,図9
ゲート絶縁層15をエッチングして、ソース電極11、ドレイン電極12を露出させる。ゲート絶縁層15を形成したときに、ソース電極11、ドレイン電極12もゲート絶縁層15で覆われる。このため、ゲート絶縁層15をエッチングして、ソース電極11、ドレイン電極12を露出させる。このとき、ゲート絶縁層15の円筒内側壁も幾分エッチングされる(側壁を残す)。
【0055】
(6)チャネル層13の形成(ステップS16,図2
貫通孔Hをチャネル層13で埋め込む(図2)。例えば、図示しない酸化物半導体膜をALD法により堆積し、CMP法で平坦化することにより、チャネル層13を形成する。
以上により、図1図3に示すトランジスタ10が作成される。
【0056】
ここでは、ドレイン電極12を含む積層体を作成し、ドレイン電極12をも貫通する貫通孔Hの形成等を行っている。
これに対して、ドレイン電極12を含まない積層体を作成し、貫通孔Hの形成、ゲート絶縁層15、酸化物層16の形成、ソース電極11の露出、チャネル層13の形成を行った後に、ドレイン電極12を作成してもよい。
【0057】
さらに、図11に示す製造手順によって、半導体装置を作成してもよい。すなわち、ゲート絶縁層15、酸化物層16を並行して形成できる。この場合、図10のステップS13,S14が、実質的に1つのステップS13aとなる。
【0058】
例えば、貫通孔Hを形成した後、酸化物層16自体を作成する工程(図10のステップS13)を経ることなく、ゲート絶縁層15を作成する(ステップS13a)。
このとき、ゲート絶縁層15を形成する工程が、酸化工程を含めば、ゲート絶縁層15の作成時に、貫通孔Hの内壁のゲート電極14が酸化され、酸化物層16が形成される。
【0059】
一例として、ゲート絶縁層15をALD法により作成する。既述のように、このALDの工程において、ゲート絶縁層15の原料の単分子層の形成、その酸化(酸化工程)が交互に行われる。
このため、ゲート絶縁層15の作成と並行して、酸化物層16も作成される。ゲート絶縁層15を介して、単分子層の酸化用の酸素が拡散し、ゲート電極14の構成材料が酸化し、酸化物層16が形成される。
【0060】
なお、このALDの工程において、基板21(積層体)を適宜に加熱することが好ましい(例えば、100~500℃に加熱)。加熱によって、ゲート絶縁層15中での酸素の拡散が促進される。
【0061】
このように、酸化物層16を形成する手法として、酸化物層16、ゲート絶縁層15を順次に形成する手法(後述の手法A)、酸化物層16、ゲート絶縁層15を並行して形成する手法(後述の手法B)を用いることができる。
【実施例
【0062】
ゲート電極14とゲート絶縁層15の間に酸化物層16を配置することで、トランジスタ10のしきい値電圧が増加することが実験的に示される。
酸化物層16を有しないトランジスタ(比較例:比較形態に対応)と酸化物層16を有するトランジスタ(実施例:実施形態に対応)を作成した。
但し、実験の容易のため、このトランジスタは縦型ではなく、平面型とした。
【0063】
ここでは、比較例、実施例のいずれも、酸化物層16のみを作成する工程を有しない。比較例、実施例の相違は、前者ではCVD法によりゲート絶縁層15を作成しているのに対し、後者ではALD法によりゲート絶縁層15を作成している。ゲート絶縁層15の作成手法の相違に対応して、酸化物層16の有無が生じる。
【0064】
図12図13はそれぞれ、比較例、実施例に係るトランジスタの断面TEM(透過型電子顕微鏡)写真である。
比較例では、ゲート電極14(Wで構成)上に、ゲート絶縁層15,チャネル層13が順に配置され、チャネル層13上に、ソース・ドレイン電極11,12が配置される。なお、層構造を見やすくするため、倍率を大きくしたことから、ソース・ドレイン電極11,12は、その一方のみが示される。
実施例では、ゲート電極14とゲート絶縁層15の間に酸化物層16が配置される。
【0065】
図14は、XPS(X線光電子分光)の結果を表すグラフである。比較例、実施例それぞれのグラフGc,Geが表される。
比較例のグラフGcでは、タングステン間(W-W)の結合エネルギに対応するピークが示されるが、タングステン-酸素間(W-O)の結合エネルギに対応するピークは微少である。
一方、実施例のグラフGeでは、タングステン間(W-W)およびタングステン-酸素間(W-O)の結合エネルギに対応するピークの双方が示される。すなわち、酸化物層16は、ゲート電極14の構成材料であるWが酸化したものと考えられる。
【0066】
以上から、実施例ではゲート絶縁層15作成時のALDで用いる酸素プラズマによってゲート電極14を構成するWが酸化されたものと考えられる。すなわち、実施例では、ゲート絶縁層15の作成時に、酸化物層16(WOxの層)も作成される。
一方、比較例では、CVDによって作成されるのはゲート絶縁層15のみであり、酸化物層16は作成されない。
【0067】
図15は、比較例、実施例でのゲート電圧Vg-ドレイン電流Idの測定結果を表すグラフである。グラフG1c、G1eはそれぞれ、比較例、実施例での測定結果である。
【0068】
比較例では、しきい値電圧は0V付近であるのに対して、実施例では、しきい値電圧は正であった。これは、いわゆるDCでの測定結果である。
極低オフリーク電流でのしきい値電圧は、DCでのしきい値電圧と異なる可能性がある(例えば、しきい値電圧が負側にシフトする)。これを考慮すると、比較例でのしきい値電圧0V付近は、極低オフリーク電流の低減に十分とは言い難い。これに対して、実施例ではDCでのしきい値電圧が大きく正側にシフトしている。このため、実施例は、極低オフリーク電流についても、比較例より良好な結果を期待できる。
【0069】
以上のように、酸化物層16(ここでは、WOx)を付加することで、しきい値電圧が正側にシフトする傾向があることが実験的に示された。
【0070】
次に、酸化物層16の膜厚d2を変化させた。
既述のように、酸化物層16を形成する2つの手法がある。具体的には、次の手法A,Bを用いて、酸化物層16(ここでは、WOx)を形成した。
【0071】
手法A) 基板21(積層体)を加熱した状態で酸素ガスに曝す。この結果、ゲート電極14(ここでは、W)が酸化され、酸化物層16(WOx)が形成される。その後、CVD法でゲート絶縁層15(ここでは、酸化シリコン層)を形成する。
【0072】
手法B) 基板21(積層体)を加熱した状態で、ALD法でゲート絶縁層15(ここでは、酸化シリコン層)を形成する。ことで、併せて、ゲート電極14(ここでは、W)を酸化して酸化物層16(WOx)を形成する。
【0073】
ここでは、手法Aにおいて、酸化処理温度(基板21(積層体)の温度)を200℃~400℃の範囲で変化させた。なお、手法Bにおいては、酸化処理温度を200℃と一定とした。
【0074】
図16は、基板21の温度と酸化物層16の厚さd2の関係を表すグラフである。グラフG2,G3はそれぞれ、手法A,Bに対応する。
【0075】
グラフG2に示されるように、温度が高くなるにつれて、酸化物層16の厚さd2も大きくなる。また、グラフG3に示されるように、手法Bでは、同一温度(200℃)でも、手法Aより酸化物層16の厚さd2がやや薄い。手法Bでは、ゲート電極14への酸素の供給が、ゲート絶縁層15を経由することによるものと考えられる。
【0076】
図17は、酸化物層16の厚さd2としきい値電圧の関係を表すグラフである。
グラフG4に示されるように、厚さd2が厚くなるほど、しきい値電圧が負側にシフトする傾向がある。これは、酸化物層16中に正の固定電荷が存在していることに起因すると考えられる。
【0077】
以上のように、WOxの酸化物層16を付加すると、しきい値電圧は正側にシフトするが、その厚さd2が厚くなるにつれて、再び負側にシフトする傾向がある。すなわち、WOxの酸化物層16の厚さd2は、1~10nm程度とできるが、好ましくは、1~5nm程度(より好ましくは、1~3nm程度)である。
また、手法Bで作成された(ゲート絶縁層15と並行して作成される)酸化物層16の厚さd2は、3nm程度と、前述のより好ましい範囲(1~3nm程度)に該当する。
【0078】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが,これらの実施形態は,例として提示したものであり,発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は,その他の様々な形態で実施されることが可能であり,発明の要旨を逸脱しない範囲で,種々の省略,置き換え,変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は,発明の範囲や要旨に含まれるとともに,特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0079】
10: トランジスタ、11: ソース電極、13: チャネル層、14: ゲート電極、15: ゲート絶縁層、16: 酸化物層、21: 基板、22-24: 層間絶縁層、30: キャパシタ、31: セル電極、32: 絶縁膜、33: プレート電極
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17