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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-16
(45)【発行日】2023-01-24
(54)【発明の名称】有効化可能ポステージ
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/32 20120101AFI20230117BHJP
   G06Q 10/083 20230101ALI20230117BHJP
【FI】
G06Q50/32
G06Q10/08 300
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020533088
(86)(22)【出願日】2018-12-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-02-25
(86)【国際出願番号】 US2018065006
(87)【国際公開番号】W WO2019118500
(87)【国際公開日】2019-06-20
【審査請求日】2020-08-11
(31)【優先権主張番号】62/597,381
(32)【優先日】2017-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/215,140
(32)【優先日】2018-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】594159261
【氏名又は名称】ホールマーク・カーズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】HALLMARK CARDS, INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100173565
【弁理士】
【氏名又は名称】末松 亮太
(72)【発明者】
【氏名】ガルボス,ジェニファー・アール
(72)【発明者】
【氏名】ヤング,ステファニー・エフ
(72)【発明者】
【氏名】レイヴン,ジャネット・ビー
(72)【発明者】
【氏名】シムケ,スコット
【審査官】西村 直史
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-502405(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0100233(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0138321(US,A1)
【文献】米国特許第09208620(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2003/0167243(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0113478(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0106039(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポステージを有効化する方法であって、
ユーザ・デバイス上で起動しているポステージ有効化アプリケーションから、有効化可能ポステージ上で一意の識別子をスキャンする方法をユーザに説明する指示を出力するステップと、
前記ユーザ・デバイス上で起動している前記ポステージ有効化アプリケーションにおいて、アイテムに印刷された有効化可能ポステージのインスタンスでエンコードされた前記一意の識別子をスキャンするステップであって、前記有効化可能ポステージのインスタンスが、前記スキャンの時にどのポステージ値にも関連付けられていない、ステップと、
前記ユーザ・デバイス上で起動している前記ポステージ有効化アプリケーションにおいて、前記アイテム内の配送物についての配送情報を参照することにより、前記アイテムが発送されるのに必要なポステージ料金を決定するステップと、
有効化メッセージを前記ユーザ・デバイスから有効化可能ポステージ・サービスに伝達することにより、前記有効化可能ポステージのインスタンスを有効ポステージとして識別させるステップであって、前記有効化メッセージが、前記ポステージ料金に等しいポステージ値と前記一意の識別子とを含む、ステップと、を含み、
運送業者は、前記ポステージ値を前記アイテムに関する査定済みのポステージ料金と比較することにより、前記アイテムが十分なポステージを有するかの確認を可能とされ、前記ポステージ値が前記査定済みポステージ料金以上である場合には、前記有効化可能ポステージが非有効化されて、再度有効化されない限り前記有効化可能ポステージのインスタンスが使用不可能とされる、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、更に、
ギフト・カードが前記アイテム内に収容されているかを示すようにユーザに求めるインタフェースの表示を出力するステップと、
前記ギフト・カードが前記アイテム内に収容されていることを示す入力を受けるステップと、
前記ポステージ料金を決定する際に、前記ギフト・カードについて推定された重量を使用するステップと、
を含む、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法において、
前記配送物が前記アイテムにて送られるグリーティング・カードであり、前記ポステージ料金が、前記グリーティング・カードをスキャンすることにより、また、グリーティング・カード・データベースにおいて前記グリーティング・カードの配送情報を参照することにより、決定される、方法。
【請求項4】
前記グリーティング・カードに対するビジュアル・デザインのコンピュータ・ビジョン分析を通じて、前記グリーティング・カードが識別される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記グリーティング・カードのユニバーサル・プロダクト・コード(UPC)の識別を通じて、前記グリーティング・カードが識別される、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、更に、
前記アイテムに収容される印刷済み写真の量を示すようにユーザに求めるインタフェースの表示を出力するステップと、
前記量を示す入力を受けるステップと、
前記ポステージ料金を決定する際に、前記印刷済み写真の量について推定された重量を使用するステップと、
を含む、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法において、前記有効化可能ポステージのインスタンスが、運送業者のアイテム処理デバイスによってマシン可読である、人間には読み取り不可能な偽造防止マークを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ポステージ(postage)は、レターやパッケージのようなアイテム(item)に対して様々な方法で付加することができる。米国郵政公社(USPS)は、固定額のスタンプを販売しており、封筒に貼付されることになる。ポステージ別納証印刷機(franking machine)は、封筒上にポステージを直接印刷することができる。顧客は、郵便局またはその他の場所にあるキオスクに出向き、パッケージを計量すると共に宛先を指定することにより、パッケージに対する正しいポステージを受けることができる。これらの例では、ポステージの表示(例えばスタンプ)は、印刷される際に値が決められる。
【発明の概要】
【0002】
本摘要は、選択された概念を簡略化した形式で導入するために提供される。その概念について、以下の詳細な説明で更に説明する。本摘要は、特許請求される主題についての主要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図するのではなく、また、特許請求される主題の範囲を決定するのを補助するものとして単独で用いられることを意図するのでもない。
【0003】
本明細書で説明する技術の一態様は、有効化可能(activatable)ポステージを提供する。有効化可能ポステージは、詐欺防止の改善を含む、事前に印刷されるスタンプと、今日使用されている、オンデマンドで印刷されるポステージとに対して、幾らかの利点を有する。本明細書で説明する有効化可能ポステージは、現在のポステージよりも、詐欺(特に偽造)の影響を受けにくいものとなる。これは、少なくとも2つの理由による。第1に、有効化可能ポステージの各インスタンスは一意の外観を有する。これは、全く同一の何百万ものインスタンスを有するスタンプとは対照的である。第2に、有効化可能ポステージの認証は、中央のデータベース内の有効化可能ポステージの個々のインスタンスに関連付けられることが必要とされる。すなわち、有効化可能ポステージのインスタンスの偽造には、有効化可能ポステージにおいてマシン・コード化されている識別子に対してポステージ値を付加するために、有効化可能ポステージの外観を再現することと、データベースをハッキングすることとの両方に対して偽造が必要とされる。
【0004】
最初のステップとして、有効化可能ポステージが封筒やステッカーのような媒体に印刷される。最初に、有効化可能ポステージはポステージ値を有さず、有効化されるまで如何なる値を有することはない。有効化可能ポステージの各インスタンスは、マシン可読フォーマットでエンコードされた一意の識別子を含む。一意の識別子は、数字、文字、数字と文字の組み合わせ、またはその他の一意の識別子の文字列としてよい。一意の識別子は、何兆もの異なる一意の組み合わせを提供するのに十分な長さとしてよい。
【0005】
ポステージ値は、有効化プロセスを通じて有効化可能ポステージに付加される。有効化プロセスは、コンピューティング・デバイス上で起動しているコンピュータ・アプリケーションを利用する。一態様では、コンピューティング・デバイスは、スマートフォン、PCまたはタブレットのようなユーザ・デバイスである。別の態様では、コンピューティング・デバイスは、郵便局または店舗のような公共の場所に提供されるキオスクである。
【0006】
有効化可能ポステージの個々のインスタンスを有効化するために、有効化可能ポステージでエンコードされた一意の識別子を有効化アプリケーションに提供する必要がある。一態様では、一意の識別子は、有効化可能ポステージをスキャンすることによって取得される。有効化可能ポステージの個々のインスタンスから一意の識別子が取得されると、ユーザは、送付されることになるアイテムに関する情報を提供することができる。情報には、アイテムのサイズと重量を含めることができる。ユーザはまた、宛先の住所および/または郵便番号(zip code)を提供するように求められてもよい。
【0007】
アイテム情報が提供されると、ポステージ料金が計算される。ユーザは、その金額を確認するように求められるか、または、計算されたポステージ料金の金額での決済を承認するように求められる。確認が得られると、アプリケーションは中央ポステージ・データベースにメッセージを送信する。中央データベースが更新されて、一意の識別子を、ポステージ料金に等しいポステージ値に関連付ける。宛先の郵便番号のような他の情報がまた、データベースに含まれてもよい。
【0008】
配送サービス(Postal Service)が有効化可能ポステージと共にアイテムを受け取ると、配送サービスは有効化可能ポステージを認証し、次いで有効化可能ポステージを非有効化する。配送サービスは、エンコードされた一意の識別子を有効化可能ポステージから抽出することにより、有効化可能ポステージを認証する。一意の識別子は、有効化可能ポステージをスキャンし、取得した情報をデコード・ユーティリティに提供することによって、抽出される。一意の識別子は中央データベース内で参照され、一意の識別子に関連付けられたポステージ値が抽出される。データベース内のポステージ値は、郵便局においてアイテムを分析することによって計算されるポステージ料金と比較される。ポステージ値がポステージ料金以上の場合には、郵便局は、一意の識別子を非有効化することによって中央データベースを更新する。一旦非有効化されると、再度有効化しない限り、有効化可能ポステージの個々のインスタンスはポステージとしてもはや機能しなくなる。ポステージが適切でない場合、郵便局は、不十分なポステージ値を有するアイテムを処理するための措置を取ることができる。
【0009】
本発明の態様は、添付の図面を参照することによって以下に詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本技術の態様による、印刷のための例示の処理フローのブロック図である。
図1A図1Aは、本技術の態様による、有効化可能ポステージを印刷、有効化、および使用するための例示の処理フローのブロック図である。
図1B図1Bは、本技術の態様による、有効化可能ポステージを印刷、有効化、および使用するための例示の処理フローのブロック図である。
図1C図1Cは、本技術の態様による、有効化可能ポステージを印刷、有効化、および使用するための例示の処理フローのブロック図である。
図1D図1Dは、本技術の態様による、有効化可能ポステージを印刷、有効化、および使用するための例示の処理フローのブロック図である。
図1E図1Eは、本技術の態様による、有効化可能ポステージを印刷、有効化、および使用するための例示の処理フローのブロック図である。
図1F図1Fは、本技術の態様による、有効化可能ポステージを印刷、有効化、および使用するための例示の処理フローのブロック図である。
図2図2は、本技術の態様による、有効化可能ポステージを印刷、有効化、および使用するための方法を示すフロー・チャートである
図2A図2Aは、本技術の態様による、有効化可能ポステージを印刷、有効化、および使用するための方法の詳細図を示すフロー・チャートである。
図2B図2Bは、本技術の態様による、有効化可能ポステージを印刷、有効化、および使用するための方法の詳細図を示すフロー・チャートである。
図2C図2Cは、本技術の態様による、有効化可能ポステージを印刷、有効化、および使用するための方法の詳細図を示すフロー・チャートである。
図2D図2Dは、本技術の態様による、有効化可能ポステージを印刷、有効化、および使用するための方法の詳細図を示すフロー・チャートである。
図2E図2Eは、本技術の態様による、有効化可能ポステージを印刷、有効化、および使用するための方法の詳細図を示すフロー・チャートである。
図2F図2Fは、本技術の態様による、有効化可能ポステージを印刷、有効化、および使用するための方法の詳細図を示すフロー・チャートである。
図3図3は、本技術の態様による、有効化可能ポステージを決済する方法を示すシーケンス図である。
図4図4は、本技術の一態様による、有効化可能ポステージを使用するための例示のインセンティブを示す図である。
図5図5は、本技術の一態様による、有効化可能ポステージによって郵送されるレターを受け取ったコンタクト先を示す図である。
図6図6は、本技術の一態様による、有効化可能ポステージを使用するためのグラフィカルな催促(encouragement)を示す図である。
図7図7は、本技術の一態様による、有効化可能ポステージを使用するためのグラフィカルな催促を示す図である。
図8図8は、本技術の一態様による、有効化可能ポステージを使用するためのグラフィカルな促進を示す図である。
図9図9は、本技術の態様を実施するのに適した例示の動作環境についてのブロック図である。
図10図10は、本技術の態様を実施するのに適した例示のコンピューティング・アーキテクチャを示す図である。
図11図11は、本技術の一態様による、事前に印刷されたポステージを有効化するための方法のフロー図を示す。
図12図12は、本技術の一態様による、有効化可能ポステージを処理および非有効化するための方法のフロー図を示す。
図13図13は、本技術の一態様による、有効化可能ポステージを処理するための方法のフロー図を示す。
図14図14は、本技術の一態様を実施する際に使用するのに適した例示のコンピューティング環境のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本技術の態様の主題について、法定要件を満たすように本明細書において具体的に説明する。しかしながら、その説明自体は、本特許の範囲を限定することを意図したものではない。寧ろ、発明者は、特許請求する主題がまた他の方法で具体化されて、現在または将来の他の技術と共に、本文書に説明されるものと同様の異なるステップまたはステップの組み合わせを含むことを考えたものである。更に、「ステップ」および/または「ブロック」という用語は、本明細書に使用されて、採用される方法の異なる要素を示すが、これらの用語は、個々のステップの順序が明示的に記載される場合を除いて、本明細書で開示される様々なステップ間で特定の順序を意味するものと解釈してはならない。
【0012】
本明細書に説明する本技術の態様は、有効化可能ポステージを提供する。有効化可能ポステージには、詐欺防止の改善を含む、事前に印刷されたポステージのスタンプおよび今日使用されているオンデマンドで印刷されたポステージよりも幾らかの利点がある。本明細書に説明する有効化可能ポステージは、少なくとも2つの理由により、現在のポステージよりも、詐欺、特に偽造の影響を受けにくい。第1に、有効化可能ポステージの各インスタンスは一意の外観を有し、スタンプとは対照的である。スタンプは、全く同一のスタンプが何百万ものインスタンスを有する。第2に、有効化可能ポステージの認証は、中央データベースにおいて、有効化可能ポステージの個々のインスタンスに関連付けられるポステージ値が必要となる。つまり、有効化可能ポステージのインスタンスを偽造するには、有効化可能ポステージ内でマシン・コード化された識別子にポステージ値を関連付けるために、偽造者が、有効化可能ポステージの一意の外観を再現すること、および、データベースをハッキングすることが必要となる。
【0013】
本明細書において、有効化可能ポステージは、多くの場合、米国郵便局(United States Post Office)での使用に合わせて説明される。有効化可能ポステージは、郵便局によって搬送されるアイテムと共に確実に使用することができる。しかしながら、有効化可能ポステージは、郵便局での使用には制限されない。有効化可能ポステージはまた、FedExまたはUPSを含む任意の運送業者(carrier)によるアイテム(例えば、レターやパッケージ)の搬送のための決済メカニズムを提供することもできる。理解されるように、運送業者と有効化可能ポステージのプロバイダとの間の調整には、運送業者が、有効化可能ポステージを受理および認証することが必要とされる。最初のステップとして、有効化可能ポステージが、封筒やステッカーのような媒体に印刷される。最初に、有効化可能ポステージはポステージ値を有することはなく、有効化されない限り如何なる値も有さない。有効化可能ポステージの各インスタンスは、マシン可読フォーマットでエンコードされた一意の識別子を含む。一意の識別子は、数字、文字、数字および文字の組み合わせ、またはその他の一意の識別子の文字列としてよい。一意の識別子は、何兆もの異なる一意の組み合わせを提供するのに十分な長さとしてよい。マシン可読フォーマットは、一意の識別子をエンコードする任意の方法を含むことができる。例示の方法には、バーコード、QRコード、NFC(近距離無線通信)タグ、および他のRFID(無線周波数識別)通信技術が含まれる。
【0014】
ポステージ値は、有効化プロセスを通じて、有効化可能ポステージに付加される。有効化プロセスは、コンピューティング・デバイス上で起動するコンピュータ・アプリケーションを利用する。一態様では、コンピューティング・デバイスは、スマートフォン、PC、またはタブレットのようなユーザ・デバイスである。別の態様では、コンピューティング・デバイスは、郵便局または店舗のような公共の場所に設けられるキオスクの一部である。一態様では、有効なキオスクは、ドラッグ・ストア、食料品店、またはグリーティング・カードおよび他の文房具を購入できる他の店舗の固定セクション内またはその近くに設けられる。
【0015】
有効化可能ポステージの個々のインスタンスを有効化するために、有効化可能ポステージでエンコードされた一意の識別子が有効化アプリケーションに提供される必要がある。一態様では、一意の識別子は、有効化可能ポステージをスキャンすることによって抽出される。例えば、スマートフォンのカメラは、有効化可能ポステージのイメージをキャプチャしてもよい。イメージは、カメラによって有効化アプリケーションに提供されることができる。有効化アプリケーションは、エンコードされているマシン可読フォーマットから一意の識別子をデコードする。別の態様では、電話機のデコード・ユーティリティが、一意の識別子をデコードするために有効化アプリケーションによってアクセスされる。
【0016】
有効化可能ポステージの個々のインスタンスから一意の識別子が取得されると、ユーザは、発送されることになるアイテムに関する情報を提供することができる。情報には、アイテムのサイズと重量を含めることができる。代替では、有効化アプリケーションは、ユーザが選択するための例を提供することができる。例えば、ユーザは、それぞれの封筒内に異なる量の用紙によって異なるサイズを有する封筒のイメージを選択するように求められることができる。全てのサイズの組み合わせが提供される必要はない。その代わりに、代表的なサイズと量の用紙を使用して、アイテムの適切なポステージ料金を推定することができる。一態様では、グリーティング・カードまたは他のアイテム上のUPCラベルをスキャンして、アイテムのサイズおよび重量を抽出してもよい。有効化アプリケーションは、サイズと重量、配送カテゴリ、またはポステージ料金を計算するのに使用することができる他の情報を抽出するために、グリーティング・カードまたは他のアイテムをスキャンするようにユーザに催促してもよい。また、ユーザは、宛先の住所を提供するように求められてもよい。一態様では、有効化アプリケーションは、手書きしたものを読み取る性能を含む。この場合、宛先の住所は、アイテム上にリストされた住所をスキャンすることによって取得することができる。別の態様では、ユーザは宛先の郵便番号を提供する。
【0017】
アイテムの情報が一旦提供されると、ポステージ料金が計算される。ユーザは、金額を確認する、または、計算されたポステージ料金に加えて任意のマークアップやサービス料金等の金額の決済を承認するように求めてもよい。一旦確認が得られると、アプリケーションは、中央ポステージ・データベースにメッセージを送信する。中央データベースが更新されて、一意の識別子が、ポステージ料金に等しい配送の値に関連付けられる。宛先の郵便番号のような他の情報がまたデータベースに含まれてよい。
【0018】
パブリック・デバイス上の有効化プロセスは、プライベート・デバイス上の有効化プロセスとは異なるものとすることができる。プライベート・デバイスでは、ユーザは、アプリケーションをダウンロードしてインストールするときに、アカウントを確立することができる。ユーザ・アカウントは、クレジット・カード、PayPal、Appleペイ、プリペイド型のポステージ・アカウント、または他の電子決済メカニズムのような決済方法にリンクされてもよい。アプリケーションが一旦セットアップされると、ユーザは、ポステージ有効化プロセスの間に追加の任意のユーザ/決済情報を提供する必要はない。
【0019】
これと対照的に、キオスクで見られるようなパブリック・デバイスでは、ユーザは、有効化可能ポステージ・アカウントを既に有している場合には、そのユーザにはログインが求められる。ユーザが未だアカウントを有していない場合には、ユーザは、アカウントを作成するか、決済プロセスを完了するのに十分な情報を少なくとも提供する必要がある。決済が一旦完了すると、ユーザは、配送サービスまたは他の運送業者にアイテムを預けてよい。
【0020】
配送サービスがアイテムと共に有効化可能ポステージを受け取ると、有効化可能ポステージを認証し、次いで、有効化可能ポステージを非有効化する。配送サービスは、エンコードされた一意の識別子を有効化可能ポステージから抽出することにより、有効化可能ポステージを認証する。一意の識別子は、有効化可能ポステージをスキャンすることにより、また、取得した情報をデコード・ユーティリティに提供することにより、抽出することができる。一意の識別子は中央データベース内で参照され、一意の識別子に関連付けられたポステージの値が抽出される。データベース内のポステージ値は、郵便局においてアイテムを分析することによって、計算されたポステージ料金と比較される。ポステージ値がポステージ料金以上である場合には、郵便局は、一意の識別子を非有効化することにより、中央データベースを更新する。一旦非有効化されると、有効化可能なポステージの個々のインスタンスは、ポステージとしてもはや機能しなくなる。ポステージが適切でない場合には、郵便局は、不適切なポステージを処理するための措置を取ることができる。
【0021】
図1図3を参照して、様々な実装態様が説明される。一態様では、従来のスタンプは、ユーザの電話機で読み取られる、一意のオブジェクトまたはコード(例えば、QRコード、UPCコード、NFC(近距離無線通信)デバイスのようなデジタル・タグ、または他のRFID(無線周波数識別)通信技術等)を含む有効化可能ポステージによって置き換えられる。電話機には、コードをスキャンするポステージ有効化アプリケーション(「アプリ」)が含まれ、ユーザは、所望の/必要とするポステージを計算して決済することができ、送り主/ギフト贈呈者から受取人/ギフト受取者にアイテムを運搬することになるメール便の宅配業者(courier)によって検出可能なポステージとしてコードを有効化することができ、また、受取人/ギフト受取者までの経路に沿って、アイテムの進行状況をフォローすることができる。
【0022】
一実施形態では、本明細書で説明される技術は、封筒の右上隅に配置または印刷された一意のQRコード10(または他のUPCコードまたはNFCのようなデジタル・タグ)の形態としてもよい。封筒の製造業者は、製造の時点でポステージを決済する必要はない。また、封筒の購入者は、封筒または当該封筒のようなものを含む製品の購入の時点でポステージの費用を支払う必要がない(費用は封筒の購入の時点で知られなくてもよい。)。コードは有効化されていないが、封筒のユーザによって有効化可能である。コードは、特定の封筒に関連付けられるように、一意でありさえすればよい。
【0023】
封筒の購入者または封筒の所有者が、メール(例えば、米国配送サービスを介した第一種メール)または他の宅配(courier)サービス(例えば、UPSやFedExのような翌日配達サービス、または、メッセンジャ・サービス、Uberドライバ、航空会社、トラック会社、個人のようなアイテムを搬送する幾らかの他のサービス)を通じて封筒を送るようそれを使用することを望むとき、その人は、自分の電話機でQRコードをスキャンし、ポステージ有効アプリが有効化されて、この一意の封筒にポステージを付加するのを可能にする。QRコードがスキャンされるとき、ポステージ有効化アプリは既に有効化されていてもよい。ポステージ有効化アプリは、スキャン機能(QR、UPC、NFC等)を、封筒の前面に印刷または記載された宛先の郵便番号または住所を入力またはスキャンするようなユーザへの催促と統合する。このことは、手動で、または、封筒の前面の写真を撮影することによって行うことができる。また、宛先の住所をアプリに入力するのに使用される文字認識ソフトウェアによって行うことができる。
【0024】
ユーザはまた、封筒に入れられている、アイテムに関する情報を入力するように催促されることができる。この例示の実施形態では、封筒のコンテンツはグリーティング・カードである。したがって、ユーザは、電話機のカメラを用いて、アプリでグリーティング・カードのUPCをスキャンすることができる。この情報は、次いで、アプリを介して、サイズや重量を含む、カードの詳細に関する情報を収容するデータベースに送信することができる。カードの詳細をアプリに送り返すことができ、その結果、アプリが、その現在の位置(関連する場合は、電話機のGPS位置によって決定することができるか、ユーザが手動で入力することができる)からその宛先まで封筒を搬送するのに使用されているメール便または宅配サービスの現在の料金で必要とされる所望のポステージを計算するのを可能にする。
【0025】
次いで、アプリは、計算された金額をユーザに提示し、また、計算された量を用いること、または何らかの方法でパッケージを修正している場合は追加のポステージを付加することを望んでいることを確認するようにユーザに催促することになる。例えば、ユーザが写真またはギフト・カードをグリーティング・カード内に配置した場合、ユーザは、増加した重量をカバーするように追加のポステージを付加する選択肢を選択することになる。同様に、ユーザは、幾らかのインスタンスにおいて、封筒がそのルートに沿って移動するスピードを速める(例えば、夜間輸送対標準的な陸上搬送)ために、ポステージを付加して増やすことができる。アプリは、これらの選択肢とオプションをユーザに促し、必要とされる追加の金額を決定するように支援することができる。
【0026】
一旦ポステージが決定されると、ユーザはモバイル・デバイスを介して計算されたポステージを決済するように催促される。このことは、例えば、クレジット・カード決済を介して行うことができる。ユーザは、クレジット・カードをポステージ有効化アプリに保存してもよく、或いは、文字認識技術を介して情報をキャプチャするアプリを通じて、電話機のカメラによってそれらクレジット・カードをスキャンしてもよい。モバイル環境での決済のための他の手段が可能であると共に検討され、また、これらは、本明細書で説明される技術の範囲内にある。
【0027】
決済が行われると、QRコードは「ライブ」すなわち有効化される。QRコード識別の詳細は、ポステージを含む購入の詳細とともに、担当の宅配業者(courier)に送信される。この例では、QRコードが有効化されており、かつポステージがQRコードに関連付けられているという事実が、USPS(または他の配達プロバイダ)に伝達される。次に、USPSはこの情報を有効化コードのデータベースに入力し、その結果、既存の郵便システムを通じて封筒がスキャンされソートされたときに、ユーザがそれを配送ストリームに入れると、QRコードは、有効化された有効(valid)ポステージとして認識され、封筒は宛先に配達されることになる。代替のポステージ購入プロセスを通じて集金される金額、またはその一部は、次いで、適切なメール便または宅配サービスに送金され、つまり、封筒の搬送のために決済される。
【0028】
これより図1を参照して、本明細書に説明される技術の例示のバージョンの概要図が開示される。図1は、小さな部分に分割され、図1Aから図1Fで拡大されて提供される。図1Aは、例示の実施形態の「開始点」を開示する。図1に示すプロセスは、本明細書で説明される技術を実装することができる1つの可能な方法にすぎない。ここでは、Hallmark Cards社(「Hallmark」)のような封筒プリンタ116は、USPSのような、封筒を最終的に運搬することになるエンティティから、2次元バーコードにエンコードすることができる番号のような一意の識別子を要求する。一意の2次元バーコードは、有効化可能ポステージ・データベース110に保存される。一実施形態では、データベースは、一意の識別子103ごとのレコード102Aを、バーコードのステータスに関係する各一意の識別子に関連付けられた追加情報と共に収容する。例示の実施形態では、このことは、様々なフィールドを有するテーブルまたは「開始レコード」102Aとして示されている。フィールドは、「有効化」ステータス・インジケータ104、「決済」ステータス・インジケータ105、および「処理済み」ステータス・インジケータ106のような、バーコードに関する情報を含む。この時点では、バーコードは有効でも、決済済みでも、処理済みでもないので、最初は全てのフィールドが「0」を示す。バーコードに関連付けられる情報には、また、バーコードが配置された封筒のサイズに関する情報も含むことができる。これは、必要とされるポステージを計算するために後に使用することができる。
【0029】
なお、別の実施形態では、封筒の製造業者は、様々な搬送/配達サービスに後に提供する独自の一意コードを生成してもよいことが特筆に値する。
【0030】
図1Aに戻ると、バーコードが印刷された封筒が製造されると、バーコードが使用されている(すなわち、封筒上にある)ことを示すように、データベースのレコード102Bが更新される。しかしながら、バーコードは未だ決済されておらず、スタンプとして使用されていない。次いで、バーコードを有する封筒が商流に入ると、ここでは、「送信者」120は、おそらくグリーティング・カードと共に、封筒を購入する。なお、封筒は、グリーティング・カードのような付属のアイテムなしで販売されてよいことに留意すべきである。ユーザは、通常のメール便を送るために封筒を購入してもよい。この手法では、ユーザは、スタンプを購入しに行く必要はない。何故ならば、ユーザは、必要とされるときに単にスタンプを有効化するだけでよく、次いで、現在のポステージ料金を適用すればよいからである。
【0031】
図1Bにおいて、通常はスタンプを配置する場所(すなわち、右上隅)にビジュアル・マーカが配置され、その結果、封筒はスタンプを必要とするのではなく、ユーザがビジュアル・マーカをスタンプとして有効化するのがよいことを封筒のユーザに伝えることができるということが理解される。ビジュアル・マーカには、スタンプのようなグラフィック、ロゴ、および他のアイテムが含まれる。また、ビジュアル・マーカにはバーコード132も含まれる。改めて、この場合でも、前述のようにバーコード132は、図示されるQRコードに替えて、任意の数のアイテムとしてもよい。なお、識別しにくいコードが使用されてもよいことに留意すべきである。例えば、ビジュアル・マーカは、アプリのスキャナで検出可能なコーディングを埋め込んでもよいが、人間であるユーザは容易に認識することができない(つまり、視覚的マーカは、例えば人間の目では知覚することができないマシン可読コードである。)。しかしながら、明確なマシン・コードの外観は、スキャンされるべきものであること、およびスキャンすべき場所をユーザに伝えるのに役立つことができる。
【0032】
ユーザは、ポステージ有効化アプリ(この場合は、有効化アプリとして識別される。)をダウンロードして、それをインストールする。このことは、スキャンよりも前に実施される。しかしながら、送信者120が未だ有効化アプリケーションをダウンロードまたはインストールしていない場合には、有効化可能ポステージをスキャンするときにダウンロードするように催促されてもよい。アプリを開くと、ユーザは「スタンプ」または封筒を有効化するプロセスを続行する選択肢を有する。そのプロセスでの1つのステップは、封筒のバーコードをスキャンすることである。GUI141は、ユーザがスキャンすることになるビジュアル・マーカの部分をユーザにグラフィカルに指示または図示する(142)。バーコード132が一旦スキャンされると、その情報はデータベースに送信される。
【0033】
図示されていないが(これは、本実施形態では必要がないからである。)、ユーザはまた、封筒の宛先についての情報を入力するように催促されてもよい。何故ならば、ポステージの不足に影響を与えることがあるからである。ユーザは、彼らの電話機に表示されたキーボードを通じて手動で情報を入力してもよく、音声テキスト変換の音声認識を使用してもよく、バーコードのキャプチャに使用したのと同じカメラおよびスキャン・プロセスを使用して、封筒の前面に記載された住所をキャプチャしてもよい。アプリは、イメージ内の文字と数字を識別して、都市や郵便番号のような宛先情報を入力するために文字認識ソフトウェアを含むことができる。このことは、料金計算で使用されるのに加えて、関連のアプリでも後に使用することができる。(例えば、このような宅配業者で使用されるときの夜間配達のための)割増料金を決済することにより、配達プロセスを早める機能をユーザに与えるために、更なるステップが提供されてもよい。
【0034】
図1Cにおいて、ユーザは、送られている封筒の中のものについての情報を提供するように指示される(146)。ここでは、封筒でグリーティング・カードをユーザが送っている場合、ユーザは、グリーティング・カードのUPC147を単にスキャンするだけで、コンテンツに関する情報を提供する。その情報は、カードのサイズおよび重量を含む、送られているカードに関する詳細を収集するデータベース110に送信される。次いで、コンテンツの情報が同様にデータベースに送信される。これは「参照」ステップである。データベースで検査してバーコードが有効であることをチェックすることを含む確認プロセスが開始する。
【0035】
図1Dに残りの「確認」ステップが示される。バーコードが有効であることの確認(verification/confirmation)には、フィールドが、バーコードが有効化されており、未決済であり、また、メール便で未だ使用されていないことを示すことが含まれる。このステップはまた、スキャンされたグリーティング・カードが、有効化されている封筒に収まることになるかのような他の情報を確認することもできる。
【0036】
確認プロセスが生じると、アプリは、収集された情報を、封筒の宅配業者によって提供された費用に関する既知の情報と共に使用して、ポステージの不足(due)148を決定する。計算されたポステージの不足148がユーザに表示され、アプリを通じて金額を決済するように催促される。図示される実施形態では、ユーザは自分のクレジット・カード情報を入力するように催促される。この情報は、後の購入のためにアプリに保存することができる。代替では、先に使用したのと同一のカメラとスキャン・プロセスを使用して、ユーザのクレジット・カードをスキャンし(つまり、そのイメージをキャプチャし)、文字認識ソフトウェアが数字/文字を判定してそれらをユーザのために入力することができる。このステップでは、他の如何なるオンライン決済オプションおよび決済確認の方法が用いられてもよい。一旦情報が入力されると、ユーザは、ポステージが有効化されるのを望むこと、この場合は、「有効化」アイコン149を押すことによって示す。
【0037】
一旦有効化されると、図1Eにおいて、送り主120は、封筒130を宅配業者に引き渡す。この場合、封筒をUSPSメールボックス150に入れる。また、有効化および決済の時に、データベース110内でバーコードに関連付けられたレコード102cは、バーコードが有効であるのみならず決済済み(すなわち、使用する準備ができている有効なポステージ)であることを示すように更新される。
【0038】
図1Fは、USPSシステムを通過する封筒130を示している。ここでは、バーコードが配送マシンによってスキャンされ、データベースと比較される。バーコードが有効で決済済みであるが、まだ処理されていない場合、封筒は通過して配達のために出て行くことができます。有効化されておらず或いは決済が行われなかった場合、または既に使用されていた場合、封筒は、USPSが受け取った、ポステージが含まれていない如何なる他の封筒と同様に扱われることができる。配送システムはまた、封筒の重量が決済済みであるポステージの適切な量であることを確認することもできる。封筒が計算された量よりも重い場合、封筒は再度、ポステージが不十分な他の任意のメール便のかたまりと同様に扱われる。全てが正しくて確認されると、封筒が配達のために送られると共にデータベースのレコード102Dが更新されて、バーコードが今や非活性化され処理済みである(つまり、既に使用済みであり、キャンセルされたスタンプと同等の)ものとして示される。幾らかの態様では、スタンプは、図1に示されるプロセスを繰り返すことによって再度有効化されてもよい。同一のバーコードは、元の封筒が処理された後に、新規の封筒に印刷することでリサイクルすることができる。
【0039】
図2は、本明細書で説明される技術の態様により、ポステージを有効化するための方法200を示すフロー図である。図2は、図2Aから図2Fとして拡大されて提供されるより小さな部分に分割される。示されているステップの幾らかは、示されているのとは異なる順序で実行されてもよい。これより図2Aを参照する。ステップ201では、ユーザは封筒をメール便で送るか(すなわち、ポステージを有効化する必要があるか)、またはカードを誰かに手渡しするかについて決定する。本明細書で説明される技術ではこのような選択肢が許容されるが、プリペイドのポステージは、それを使用することになるか否かは関係なく、また、追加のポステージが必要かどうかを知ることなく、購入の時にポステージの決済をユーザに要求する。ここでは、事前の費用はなく、ユーザがポステージを有効化することを決定した場合にのみ、費用が発生する。
【0040】
ステップ202では、アプリについての消費者認知のマーケティングおよび代替のポステージ・オプションが実行される。
【0041】
ステップ203では、次いで、ユーザはアプリをダウンロードする。このことは、ウェブページにナビゲートすることにより、または、アプリ・ストアでそのアプリを検索することにより、手動で実施することができる。ステップ204では、ポステージ有効化アプリは、スマートフォン、タブレット、またはアプリケーションがインストールされることになる他のデバイスのカメラを用いて、事前印刷されたポステージをスキャンすることにより、アクセスすることができる。このようにして、バーコードは、有効化可能ポステージと、ポステージを有効化するのに必要なアプリケーションを発見およびダウンロードするためのガイドとの両方として機能することができる。一態様では、バーコードは、異なる情報をエンコードする2つの異なるバーコードを含む。一方のバーコードは、有効化可能ポステージの識別子をエンコードすることができ、他方のバーコードは、アプリの識別子をエンコードすることができる。アプリをインストールしている間に、カメラ、GPS、コンタクト先、または他のデバイス機能にアクセスするために、アプリの標準設定に関する質問が尋ねられてもよい。ステップ205では、コンタクト先にアクセスするための要求が行われる。ステップ206では、カメラにアクセスするための要求が行われる。ステップ207では、GPS(または位置サービス)にアクセスするための要求が行われる。
【0042】
これより図2Bを参照する。ステップ208では、ユーザはアプリを開く。また、ステップ209では、ユーザはアカウントを作成する(またはゲストとして続行する。)。ステップ210では、ユーザは、ソーシャル・メディアの資格証明を供給して、アカウントを作成する。ステップ211では、求められる場合に、指示動画が示されてもよい。ステップ212では、無料のスタンプまたはクレジットが与えられてもよい。ユーザは、クレジット・カードのような決済方法をアプリケーションに供給するように求められてもよい。ポステージの購入は必要に応じて行われてもよく、または、ポステージは$50.00のように束で購入されてもよい。束で購入する場合、利用可能な残高から個々のポステージのトランザクションが差し引かれることができる。
【0043】
ステップ214では、アプリは、バーコードをスキャンする場所をユーザに示す指示を表示するための出力を行うことができる。ステップ213では、ユーザは、有効化可能ポステージのバーコードをスキャンする。ステップ215では、アプリは、スキャンされたバーコードを認証する。スキャンされたバーコードを認証するために、アプリケーションは、有効化可能ポステージのステータスを追跡する中央サーバに、バーコードからデコードされた一意の識別子に関する情報を要求する。ステップ216では、アプリケーションは、スタンプが既に使用されているか、そうでなければ使用可能ではないかについてフィードバックを提供することができる。
【0044】
次いで、アプリは、ポステージが印刷または付されているパッケージの中身に関する情報を要求する。中身がグリーティング・カードである場合は、ステップ217では、ユーザはグリーティング・カードのバーコード(すなわち、UPC)をスキャンするように催促される。ステップ218では、アプリは、UPCをスキャンする場所をユーザに示すことができる。ステップ219では、カードのバーコードをチェックすることができ、また、カードに関する情報を封筒と比較して、使用中の封筒にカードが収まっていることを確認することができる。これにより、ステップ220では、封筒を検証する。
【0045】
これより図2Cを参照する。ステップ221では、ユーザは、郵便番号のような封筒の宛先に関する情報を提供するように催促される。この情報は、完全な住所とすることができる(ステップ222)。ステップ223では、この情報は、ユーザのコンタクト先から引き出すことができる。ステップ224では、アプリはまた、履歴ファイルで使用された以前の住所を保存することができ、その情報は、ユーザが宛先の住所を供給するために、ユーザに提供することができる。ステップ225では、入力された郵便番号は、正確のために認証することができる。ステップ226およびステップ227では、アプリはまた、宅配業者から、封筒について推定される、入力された宛先への配達に関する情報を取得することもできる。
【0046】
これより図2Dを参照する。ステップ228では、ユーザは、カードを封筒に入れるように催促され、また、封筒を密封するように催促される(ステップ229)。ステップ230では、アプリは、収集された情報を使用してポステージの不足を計算する。ステップ231では、ユーザは追加のアイテムをパッケージに追加したときに、ユーザは、追加のポステージを追加する必要があるかどうかについて確認するように催促されることができる。アプリはまた、取得したサイズのデータから追加のポステージが不足しているかについて送り主に通知することもできる。
【0047】
それらのアイテムが一旦処理されると、ステップ232では、ユーザは、ポステージの決済が指示される。ステップ234では、ユーザは、クレジット・カード情報を入力することにより、ポステージを決済する。ステップ235では、ユーザは、将来の使用または作成のために情報を保存するように催促されることができる。ステップ236では、ユーザが未だアカウントを有していない場合、ユーザはアカウントを作成するように求められることができる。ステップ237では、クレジット・カード情報が認証される。ステップ238では、バーコードが決済済みで有効であるが、処理されない(すなわち、以前に使用された)ことを示すように中央ポステージ・データベースが更新される。
【0048】
これより図2Eを参照する。ステップ239では、アプリは、有効化されたコード上にスタンプを配置しないようにユーザに通知する。ステップ240では、ユーザは、封筒を収集用のメールボックスに入れるように催促される。一旦メール・システムに入ると、ステップ241では、宅配業者(この例ではUSPS)はバーコードを認証する。ステップ242では、ポステージの運送業者は、バーコードが決済済みであり、有効ではなく、処理済みのものとして示すように中央ポステージ・データベースを更新することができる。
【0049】
図2Fは、アプリによって提供することができ、以下でより詳細に説明される更なる幾らかのステップを示している。例えば、ステップ243では、アプリは、封筒が配達プロセスを通じて移動するときに、その位置を追跡および表示することができる。このことは、既知の宛先に封筒が近づいたときにユーザにアラートすることを含むことができる。ステップ244では、受取人は、アプリのユーザでもある場合、カードの送り主にフィードバックを提供することができる。ステップ245では、アプリは、各受取人に送られたカードの履歴、および送ったタイミングを保持することができる。ステップ246では、配達の日付が保存される。ステップ247では、配達の宛先が保存される。ステップ248では、この情報を使用して、将来、アプリ・ユーザを支援することができる。例えば、アプリが、以前の使用から、ユーザが5月5日に誰かにバースデー・カードを送ったことを判定してスキャンした場合に、翌年に、アプリは、直に迎えるその人の誕生日のためにバースデー・カードを取得するのを望むかについて質問する通知を4月25日にユーザに送ってもよい。アプリに追加すると、そのアプリを通じてカードを購入したり、カードを購入できる近隣の場所への道順を調べたりすることができる。アプリは、その特定の受取人に送られた以前のジャンルに基づいてカードを提案することさえもできる。
【0050】
図3は、アプリ運用者または配達パートナーが好むシステムにしたがい、決済を収集および分配するための様々な方法を示している。例えば、オプション1では、Hallmarkはレコードの販売者(「MOR」: Merchant of Record)である。Hallmarkは、封筒の製造業者として、アプリ310を提供して、消費者はHallmarkアプリでポステージ不足を決済する。Hallmarkは、USPS(または他の運送業者)との間で中央口座処理システム(「CAPS」)320の口座を確立する。CAPS口座は、USPSの電子ポステージ決済システムである。Hallmarkは、CAPS口座にバーコード番号およびポステージ決済額を入力する。USPS330は、CAPS口座から、確認および処理されたバーコードの金額を引き出す。USPSは、メール便プロセスでスキャンおよび確認を実行する。次いで、USPSは、使用済み/キャンセル済み/有効化済み/処理済みのバーコード、およびCAPS口座から引き出された金額を、Hallmarkに報告する。
【0051】
オプション2では、Hallmarkは、USPSのCAPSシステムとは別個の口座を作成する。USPSは、なおもバーコードおよび金額を確認するが、次いで、これら有効化からの決済の完了をHallmark口座325に要求する。オプション3では、USPSはMORであり、そのため、消費者は、Hallmarkアプリを通じて、またはアプリケーション・プログラミング・インターフェイス(「API」)312を通じての何れかにより、ポステージについてUSPSに直接決済する。
【0052】
代替のポステージの有効化を提供するポステージ有効化アプリケーションに加えて、このアプリを使用する結果、送り主を発送プロセスにさらに関与させることができる。その点について、アプリは関係性コンポーネントも同様に提供することができる。例えば、アプリは、ユーザが有効化した封筒の全てをメール便/配達プロセスを通じた過程の間、デジタルで描写することができる。これにより、関係性を強化するインタラクティブなストーリーテリング体験を送り主のために作成することができる。インタラクティブなストーリーテリング体験には、基本追跡機能、アラート、通知、リマインダ、製品、およびコンテンツのリコメンデーションを、住所の収集/提供と同様に含まれる。時間の経過とともに、インタラクティブなストーリーテリング体験は、送り主と受取人との繋がりループ、および関係性の成長についてデータの累積的なビジュアライゼーション作成する。
【0053】
この繋がりを促進する1つの方法は、封筒とグリーティング・カードのスキャン・プロセス中に生じさせることができる。ここで、送り主は、グリーティング・カードのカバーを撮影するか、カードの裏面にあるUPCのバーコードをスキャンすることが要求される。また、受信者の住所を参照または保存しなければならない場合にも、これらが催促される。このプロセスは、これらを、必要に応じて他のプラットフォームからデジタル住所帳および/またはユニバーサル住所帳に接続することになる。住所が保存されると、送り主は、誕生日のような、他の重要な情報を追加できることが通知される。送り主は即座に情報を入力することは必要とはされない。受取人の名前と関係性は、ストーリーテリング・プロセス全体を通じて使用される際には必要とされてよい。
【0054】
次いで、グリーティング・カードのイメージまたは他の類似物は、アニメーション化されたインタラクティブな行程を介して取得される。当該行程は、メール便を介して受取人に到達するまでの封筒の進行状況を追跡する。その途中で、ゲーム化された手法で、催促および通知が配達経路の送り主に警告し、他の送り主または受取人の情報を収集することが見込まれる。封筒が物理的な住所に到達すると、送り主は、自身の電話機で通知および催促を受け取り、最終的にはアプリに戻る。アプリはまた、画面上のアプリ・アイコンの標準通知(たとえば、赤色のバッジ)を受け取ることになる。アプリを開くと、送り主は、受取人へのカードの影響についての確認アニメーションを受け取ることになる。一例は、ハート、卒業の帽子、誕生日バルーン、および他の季節/時期ベースのアイコンを開いて開放するアニメーション化したグリーティング・カードとすることができる。他の例はアバタ・ベースのものとしてもよく、送り主および受取人が、アニメーション化したバッジ、トーテム、トークン、またはシンボルを受信し、それら自身やオブジェクトを変換する。または、様々な種類の報酬へのアクセスをそれらに付与する。
【0055】
受取人は、また、封筒またはグリーティング・カードを通じて、または送り主からの招待を通じて、アプリにログインすることによって参加することができる。招待は、グリーティング・カードに物理的に記されてもよく、または、テキスト・メッセージや電子メールのようなデジタル・インターフェイスを通じて送信されてもよい。受取人は、前述したのと同一または類似のアクション/報酬によって、ストーリーテリング体験においてデジタル・フィードバックを送り主に送ることができる。
【0056】
時間の経過とともに、インタラクティブなストーリーテリング体験は、送り主と受取人の接続ループおよび関係性の成長についてのデータの累積的なビジュアライゼーションを作成する。例えば、これは、地図および橋の建築を通じて表現されてもよい。或いは、カードごとにハート形状の葉が成長し、季節ごとに変化するツリー、またはアプリ全体のテーマに結び付けられた、単純で楽しいグラフを通じて表現されてもよい。ビジュアライゼーションを促進するデータは、収集された住所および送り主/受取人が入力した情報から、配達プロバイダ(例えば、USPS)からの潜在的なフィードバックと同様に入来することになる。送り主は、メタデータ、キーワード、およびプロファイリング戦略に基づいて、リマインダ、通知、および製品/コンテンツのリコメンデーションを受け取ることになる。送り主がアプリと相互作用するときに、収集されたデータおよび相互作用は、消費者の個人的な繋がりのスタイルに適合するようにリコメンデーションおよびデジタル・ストーリーテリングを調整する(tailor)ことになる。
【0057】
例えば、図4に示されるように、繋がりは、デジタル・ツール(たとえば、剣407、宇宙服405、または魔法のトライデント407)のギフト、アイテム、および受取人のパーソナリティ種別に基づくアーティファクトまたは更に表現的な個人の可能性を提供するアーティファクトとして表現されてもよい。
【0058】
同様に、関係性の追跡は、情報をビジュアルでユーザに伝える手法で示されてもよい。例えば、図5に示されるように、時間の経過とともに、影響を受ける関係性は、中心付近で最も強力なキャラクタ505を有する拡張グリッド500内のヒーローまたは他のキャラクタのビジュアル・アバターとして表現されてもよい。
【0059】
更に、図6に示されるように、送られた各カードはデジタルの「バッジ」または「ステッカー」を通じて表現されてもよい。また、送り主がこれらの繋がりを作ると、「ステッカー」601、602、603をデジタル・アーカイブ内に蓄積することができ、次いで、関係性および機会に関するリマインダとして再利用することができる。図7の右下に示されるように、送り主がグリーティング・カードを人々に送るとき、彼または彼女の腕701の思いやりのあるリーチが、より多くの人々および/または場所を包むように伸びるようにしてもよい。
【0060】
図8に示すように、暖かさ、愛、サポート、励ましなどの感情を、環境アイコン805、810、815を通じて表現することができる。また、送り主による受取人および/または領域への影響は、これらアイコン805、810、815をビジュアル上拡張することを通じてアプリ内で表示されてもよい。
【0061】
前述のことから、本明細書に説明される技術は、上記のすべての目的(ends and objects)を達成するために、明確な他の利点、並びに方法および装置に固有の他の利点と共に十分に適合されることが分かるであろう。特定の特徴およびサブコンビネーションが有用性を有すること、また、これらが他の特徴およびサブコンビネーションを参照することなく採用されてもよいことが理解されるであろう。例えば、上記の例は、封筒に印刷されているバーコード/代替ポステージについて述べているが、本明細書に説明される技術は、このような用途に限定されない。例えば、バーコードは、シートのラベルまたはパッケージのラベルに印刷されてもよい。消費者はラベルを購入して、ラベルを標準の白紙の封筒または小包/パッケージに適用してもよい。ラベル上のバーコードは、前述したのと同一の手法で使用される。
【0062】
更に、複数の宅配業者には全て、データベースへのアクセスが提供され、彼らが配達するパッケージについて収集されたポステージから収益の分配を収集してもよい。例えば、アプリの起動時に、代替のポステージによって使用のために利用可能な全ての宅配業者のリストがユーザに提供されてもよい。ある例では、ユーザはローカルのメッセンジャーを選択して、ドキュメントを別の建物に配達させてもよい。そのオプションが選択されると、ユーザは、当該宅配業者および当該配達の種別に対し固有の情報(例えば、集荷時間、配達期限など)を入力するよう求められてもよい。選択された特定の宅配業者は、集荷のアプリによって通知を受けることさえもできる。また、ほぼ集荷場所にきていることを送り主にアプリを通じて通知することができてもよい。当該サービスがラベル上のバーコードを一旦スキャンすると、そのサービス用のバーコードを有効化するために収集された料金がその宅配業者に関連付けられる。このようにして、ラベル上のバーコードは、数多くの異なるサービス・プロバイダからの数多くの異なるサービスのために使用される。これらの修正態様および他のものが、本明細書に説明される技術によって考察されると共に、その範囲内となる。
【0063】
これより図9を参照する。本開示の態様を採用することができる動作環境900を示すブロック図が提供される。なお、本明細書で説明される当該構成および他の構成は、例示としてのみ示されていることが理解されるべきである。ここに示されたものに加えて、またはこれらの代替として、他の構成および構成要素(例えば、機械、インターフェイス、機能、順序、および機能のグループ)を使用することができる。また、明確化のために、幾らかの構成要素は省略されてもよい。更に、本明細書に説明される数多くの構成要素は、個別のコンポーネント若しくは分散コンポーネントとして、または他のコンポーネントと組み合わせて、任意の好適な組み合わせおよび場所で実装される機能エンティティである。本明細書で説明される、1つ以上のエンティティによって実行されるものとして説明される様々な機能は、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアによって実行されてもよい。例えば、幾らかの機能は、メモリに格納された命令を実行するプロセッサによって実行されてもよい。
【0064】
図示されていない他のコンポーネントの中では、例示の動作環境900は、ユーザ・デバイス902a、902b~902nのような多くのユーザ・デバイスと、運送業者904a、904b~904nのような多くの運送業者の位置と、ポステージ・サービス906と、ネットワーク910と、を含む。なお、図9に示される環境900は1つの好適な動作環境の例であることが理解されるべきである。図9に示されるコンポーネントの各々は、例えば、図14に関連して説明される、コンピューティング・デバイス1400のような任意の種別のコンピューティング・デバイスを介して実装されてもよい。これらコンポーネントは、ネットワーク910を介して相互に通信してもよい。ネットワーク910は、これに限定されないが、1つ以上のローカル・エリア・ネットワーク(LAN)および/またはワイド・エリア・ネットワーク(WAN)を含んでもよい。例示の実装態様では、ネットワーク910は、見込まれる多様なパブリック・ネットワークおよび/またはプライベート・ネットワークのうち任意のものにおけるインターネットおよび/またはセルラー・ネットワークを含む。
【0065】
なお、任意の数のユーザ・デバイス、サーバ、および運送業者の位置が、本開示の範囲内において、動作環境900内で採用されてもよいことが理解されるべきである。各々が、分散環境で協働する単一のデバイスまたは複数のデバイスを備える。例えば、ポステージ・サーバ906は、本明細書に説明される機能性を集合的に提供する分散環境に配置された複数のデバイスを介して提供されてもよい。一例として、ポステージ・サーバ906は、1つ以上の異なるデータセンタに配置された一群のサーバでもよい。加えて、図示されていない他のコンポーネントが、分散環境内に含まれてもよい。
【0066】
ユーザ・デバイス902a、902b~902nは、動作環境900においてクライアント・サイドのクライアント・デバイスとすることができ、その一方で、ポステージ・サービス906は、動作環境900においてサーバ・サイドのものとすることができる。ポステージ・サービス906は、本開示にて検討される特徴および機能の任意の組み合わせを実装するために、ユーザ・デバイス902a、902b~902n上のクライアント・サイドのソフトウェアと連携して作動するように設計されたサーバ・サイドのソフトウェアを備えることができる。動作環境900についてのこの分割は、好適な環境の一例を示すために提供されたものであり、ポステージ・サービス906とユーザ・デバイス902a、902b~902nとの任意の組み合わせを別個のエンティティとして維持するという各実装のための必要性はない。
【0067】
ユーザ・デバイス902a、902b~902nは、ユーザによって使用することが可能な任意の種別のコンピューティング・デバイスを備えてもよい。ユーザ・デバイスは、電話機、タブレット若しくはラップトップのようなプライベート・デバイス、またはポステージ有効化キオスクに付随するコンピュータのようなパブリック・デバイスとしてよい。例えば、一態様では、ユーザ・デバイス902a~902nは、本明細書において図14に関して説明される種別のコンピューティング・デバイスとしてもよい。一例では、これに限定されないが、ユーザ・デバイスは、パーソナル・コンピュータ(PC)、ラップトップ・コンピュータ、モバイル・デバイス、スマートフォン、タブレット・コンピュータ、スマート・ウォッチ、ウェアラブル・コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、MP3プレーヤ、全地球測位システム(GPS)若しくはデバイス、ビデオプレーヤ、ハンドヘルド通信デバイス、ゲーム・デバイス若しくはシステム、娯楽システム、車両コンピュータ・システム、組み込みシステム・コントローラ、リモート・コントロール、家電、コンシューマ電子デバイス、ワークステーション、またはこれら描出されたデバイスの任意の組み合わせ、或いは、ポステージを有効化することができる他の適切なデバイスとして組み込まれてよい。
【0068】
運送業者の位置904a,904b~904nには、レターやパッケージのような配送アイテムを受け取って処理するための物理的な設備を備えてもよい。例えば、郵便局は単一の運送業者の位置の一例である。運送業者の位置は、機械的仕分け機器および配送装置機器を備えることができ、有効化可能ポステージを認証し、次いで、有効化可能ポステージに関連付けられたアイテムをその宛先、おそらくは2番目の運送業者の位置にルーティングする。運送業者の位置はまた、ローカル・メッセンジャによって使用される場合があるハンドヘルド・スキャナのような運送業者が操作するモバイル・デバイスを備えることができる。運送業者の位置は、ポステージ・サービス906に接続するコンピューティング・システムを備えることができる。
【0069】
ポステージ・サービス906は、有効化可能ポステージのステータスを追跡するデータベースを管理する。最初に、データベースは、複数の有効化可能ポステージのレコードを用いてデータ追加する(populate)ことができる。各レコードは、有効化可能ポステージの単一のインスタンスに関連付けられた一意の識別子を含むことができる。レコード内の他のフィールドには、有効化または非有効化することができるステータス・フィールド、レコードに関連付けられたポステージ値、宛先の郵便番号、有効化の日付、および非有効化の日付等を含めることができる。ポステージ・サービス906は、複数のデータセンタ内の一連のサーバにわたって実装されてもよい。ポステージ・サービス906は、ユーザ・デバイスとインターフェイスして、有効化可能ポステージの個々のインスタンスを有効化することができる。ポステージ・サービス906はまた、運送業者の位置とインターフェイスして、有効化可能ポステージの個々のインスタンスを非有効化することができる。ポステージ・サービス906はまた、必要に応じて、異なる決済システムとインターフェイスすることができる。
【0070】
動作環境900は、図10に説明されるシステム1000のコンポーネントのうち1つ以上を実装するために利用することができる。システム1000のコンポーネントは、ユーザ・データを収集し、通信イベントを監視し、変更された通知を生成し、並びに/または通知およびユーザに関連するコンテンツを提示するためのコンポーネントを含む。
【0071】
これより図10を参照する。技術の態様を実装するのに好適であり、全般的にシステム1000として設計される例示のコンピューティング・システム・アーキテクチャの態様を示すブロック図が提供される。システム1000は、好適なコンピューティング・システム・アーキテクチャの一例のみを表している。図示されたものに加えて、またはこれらに代えて、他の配置および構成要素を使用することができる。また、幾らかの構成要素は、明確化の目的で省略されてもよい。更に、動作環境900と同様に、本明細書で説明される構成要素の多くは、別個のコンポーネント若しくは分散コンポーネントとして、または他のコンポーネントと組み合わせて、および任意の好適な組み合わせおよび位置において実装される機能エンティティである。
【0072】
例示のシステム1000は、図9に関連して説明されるネットワーク910を含む。ネットワーク910は、ユーザ・データ収集コンポーネント1014、運送業者の位置1016、ユーザ・デバイス1020、有効化可能ポステージ・プロバイダ1030、有効化可能ポステージ・サービス1080、決済システム1090、およびストレージ1025を含むシステム1000のコンポーネントを通信可能に結合する。有効化可能ポステージ・サービス1080(そのコンポーネント1081、1082、1084を含む。)、ユーザ・データ収集コンポーネント1014、および決済システム1090(そのコンポーネント1086、1088、1089を含む。)は、コンパイル済みのコンピュータ命令若しくは機能 、プログラム・モジュール、コンピュータ・ソフトウェア・サービス、または例えば図14に関連して説明されるコンピューティング・デバイス1400のような1つ以上のコンピュータ・システム上で実行されるプロセスの配置のセットとして具体化されてよい。
【0073】
一態様では、システム1000のコンポーネントによって実行される機能は、1つ以上のパーソナル・アシスタント・アプリケーション、サービス、またはルーチンに関連付けられる。特に、このようなアプリケーション、サービス、またはルーチンは、1つ以上のユーザ・デバイス(例えば、ユーザ・デバイス902a)で動作し、サーバ(例えば、サーバ906)は、1つ以上のユーザ・デバイスおよびサーバにわたり分散される、またはクラウド内に実装されてもよい。更に、幾らかの態様には、システム1000におけるこれらコンポーネントは、1つ以上のサーバ(例えば、サーバ906)およびクライアント・デバイス(例えば、ユーザ・デバイス902a)を含むネットワークにわたり、クラウド内で分散されてもよい。または、ユーザ・デバイス902aのようなユーザ・デバイス上に常駐してもよい。更に、これらコンポーネント、これらコンポーネントによって実行される機能、またはこれらコンポーネントによって実行されるサービスは、コンピューティング・システム(複数可)のオペレーティング・システム・レイヤ、アプリケーション・レイヤ、ハードウェア・レイヤのような適切な抽象化レイヤ(複数可)で実装されてよい。これに代えて、またはこれに加えて、これらコンポーネントの機能性および/または本明細書で説明される技術の態様は、少なくとも部分的には、1つ以上のハードウェア論理コンポーネントで実行されることができる。例えば、これらに限定されないが、使用することができる例示の種別のハードウェア論理コンポーネントには、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準プロダクト(ASSP)、システム・オン・チップ(SOC)、コンプレックス・プログラム可能フォグ・デバイス(CPFD)等が含まれる。加えて、機能性が例示のシステム200で示される特定コンポーネントに関して本明細書で説明されるが、これらコンポーネントの幾らかの態様の機能性は、共有することができ、または他のコンポーネントにわたり分散することができる。図10を続ける。ユーザ・データ収集コンポーネント1014は、全般的に、1つ以上のデータ・ソースからユーザ・データにアクセスまたは受信する(場合によってはまた、識別する)ことを担当する。ユーザ・データは、ポステージ購入の履歴、宛先情報、製品購入、アカウント情報、ソーシャル・ネットワーク情報、決済情報、および有効化可能ポステージに関連する他の情報を含むことができる。幾らかの態様では、ユーザ・データ収集コンポーネント1014を採用して、有効化可能ポステージ・サービス1080の1人以上のユーザのユーザ・データの蓄積を促進することができる。データは、受信(またはアクセス)され、任意で蓄積、リフォーマット、および/または結合され、並びに、ストレージ1025のような1つ以上のデータ・ストアに保存され、ここでは、有効化可能ポステージ・サービス1080に利用可能とされる。例えば、本明細書で説明されるように、ユーザ・データは、ユーザ・プロファイル1040に保存され、またはこれに関連付けられてもよい。
【0074】
ユーザ・プロファイル1040は、有効化可能ポステージのユーザの購入、ポステージのアクティビティ、購入アクティビティ、および他の関連するアクティビティから収集された多様な情報に保存される。ユーザは、オプト・インまたはオプト・アウトのインターフェイスが提供され、ここでは、ユーザ・プロファイルに保存されている情報がユーザに説明される。ユーザには、ユーザ・プロファイルから様々なデータ・ソースまたはデータを除外するオプションが与えられてもよい。ユーザには、既存のレコードを削除し、情報を修正し、ユーザ・プロファイルの情報に関するフィードバックを提供するオプションが与えられてもよい。
【0075】
ユーザ情報は、ポステージ・アカウント1042に関する詳細を含むことができる。ポステージ・アカウント1042は、ポステージの有効化を促進する支援をする。ポステージ・アカウント1042は、ユーザIDおよびパスワードを含んでもよい。ポステージ・アカウント1042はまた、様々な決済方法に関連付けることもできる。ポステージ・アカウント1042は、異なるユーザ・デバイスの一意の識別子を含むことができる。自宅の住所、職場の住所、アプリケーションのバージョン、電子メール・アドレス、電話番号等の情報がまた、ポステージ・アカウント1042に保存することができる。
【0076】
ポステージ・アカウント1042は、プリペイドの有効化可能ポステージ・アカウントを促進することができる。ユーザは、事前にポステージの金額を決済することができる。このシナリオでは、有効化可能ポステージに割り当てられた配送値が、有効化に応じてプリペイド口座から引き落とされる。口座の額がしきい値を下回ると、ユーザは通知を受け取ってもよい。ユーザは、有効化可能ポステージのインスタンスが有効化されており、且つプリペイド・アカウントがしきい値を下回ったときに、有効化アプリケーションを通じてアカウントを補充するオプションが与えられてもよい。ポステージの履歴1043は、購入されたポステージと、購入されたポステージがアイテムを送るために使用された宛先と、ユーザの使用または有効化可能ポステージの購入についての他の任意の情報とに関するレコードを保存する。
【0077】
コンタクト先レコード1044は、ユーザ・デバイス上に常駐する有効化アプリケーションにアクセスすることができるコンタクト先レコードを含む。一例では、ユーザは、有効化アプリケーションに、ユーザ・デバイスのコンタクト先にアクセスする許可を与える。別の例では、コンタクト先1044は、有効化可能ポステージにおいて使用される宛先の住所のような別個のソースからのものである。コンタクト先1044は、ソーシャル・メディアのコンタクト先、職場のコンタクト先、またはユーザが加盟している(affiliate)他のコンタクト先を含むことができる。
【0078】
ユーザ・アカウント・アクティビティ・データ1048は、電子メールまたはソーシャル・メディア・アカウントのような1つ以上の別個のアカウントに関する情報を提供する。一態様では、ユーザは、ソーシャル・メディアの資格情報を用いて、有効化システムに対して自分自身を認証することができる。ユーザがこの認証方法を選択する場合は、資格情報はユーザ・プロファイル1040に関連付けられるのがよい。
【0079】
有効化可能ポステージ・プロバイダ1030は、有効化可能ポステージを多くのフォーマットで提供することができる。一態様では、有効化可能ポステージ・プロバイダ1030は、封筒、ステッカー、または他の媒体の上に有効化可能ポステージを印刷するエンティティである。ポステージ・プロバイダ1030は、有効化可能ポステージが有効となるように1つ以上の運送業者とコンタクトすることができる。スタンプとは異なり、有効化可能ポステージは、複数の運送業者によって受け入れられることができる。複数の運送業者が、有効化可能ポステージ・サービス1080にアクセスすることができ、また、有効化可能ポステージのインスタンスを検証および非有効化することによって補償を受け取ることができる。
【0080】
有効化可能ポステージ・プロバイダ1030はまた、有効化アプリケーション1022および決済システム1090を提供することができる。更に、有効化可能ポステージ・サービス1080は、有効化可能ポステージ・プロバイダ1030によってセットアップおよび起動することができる。有効化可能ポステージ・プロバイダ1030は、個々のトランザクションで利益を得ることができる。例えば、有効化可能ポステージ・プロバイダ1030は、有効化可能ポステージのインスタンスに割り当てられるポステージ値と、インスタンスに関連付けられるアイテムに対し運送業者によって請求される計算済みポステージ料金との間の差額を補償することに同意することができる。同様に、システムの別の態様では、有効化可能ポステージ・プロバイダ1030は、ユーザ・プロファイル1040を管理することができる。
【0081】
ユーザ・デバイス1020は、図示されていない他の多くのコンポーネントの中でも、有効化アプリケーション1022およびウェブ・ブラウザ1024を備える。ユーザ・デバイス1020は、図9を参照して以前に説明されたユーザ・デバイス902aと類似のものとすることができる。有効化アプリケーション1022およびウェブ・ブラウザ1024の両方を使用して、ユーザ・デバイス1020を通じてポステージを有効化することができる。いずれの場合も、有効化プロセスの態様は、ユーザ・デバイス1020とは別のコンピューティング・デバイスを動作させるコンポーネントによって実行される。図11は、ユーザ・デバイス1020によって実行することができるポステージ有効化の方法について説明する。
【0082】
これより図11を参照する。コンピューティング・デバイスから事前に印刷されたポステージを有効化する方法1100が示されている。コンピューティング・デバイスは、ユーザ・デバイス1020を参照して前述したようなユーザ・デバイスとしてよい。方法1100の有効化プロセスは、コンピューティング・デバイス上で起動している有効化アプリケーションを利用するのがよい。有効化プロセスは、ウェブ・ブラウザまたは他のアプリケーションを使用して、ウェブページにアクセスするのがよい。ウェブページを通じて、ポステージは以下に説明するステップにしたがって有効化されるのがよい。一態様では、コンピューティング・デバイスは、スマートフォン、PC、またはタブレットのようなユーザ・デバイスである。別の態様では、コンピューティング・デバイスは、郵便局または店舗などの公共の場所に設けられるキオスクの一部である。一態様では、有効化のためのキオスクが、ドラッグ・ストア、食料品店、またはグリーティング・カードおよび他の文房具を購入できる他の店舗の文房具のセクション内またはその近くに提供される。
【0083】
最初に、ユーザは有効化アプリケーションへのアクセスを得るのがよい。一例では、ユーザは、彼または彼女のユーザ・デバイスに有効化アプリケーションをダウンロードしてインストールする。別の態様では、ユーザはウェブページを通じてアプリケーションにアクセスする。更に別の例では、ユーザは、公衆で利用可能なコンピューティング・デバイスで有効化アプリケーションにアクセスする。有効化アプリケーションは、資格情報を使用してログインして認証プロセスに従うようユーザに求める。このプロセスの一部として、前述のようにユーザ情報が提供される必要がある。
【0084】
有効化アプリケーションは、グラフィカル・ユーザ・インターフェイスを通じて表示される様々なステップのためのヒントまたはプロンプトを用いて、有効化プロセスを通じてユーザに案内することができる。最初に、ユーザは、ユーザが有効化を望む有効化可能ポステージをスキャンするように催促されてもよい。ユーザは、ユーザ・デバイスのカメラを使用して、有効化可能ポステージをスキャンすることができる。ユーザ・インターフェイスは、画面の一部にカメラ・ビューを表示して、カメラが向けられている場所をユーザが理解する支援を行うのがよい。適切なイメージがキャプチャされると、スキャン・プロセスが完了したことがユーザに通知されるのがよい。
【0085】
少なくとも、有効化可能ポステージは、QRコードのようなマシン可読フォーマットでエンコードされた一意の識別子を含む。前述したように、有効化可能ポステージは、封筒または他のアイテムに付されてもよい。有効化可能ポステージは、ステッカーに印刷することができる。ステッカーは、次に、発送されることになるアイテムに付されることができる。有効化可能ポステージはまた、有効化可能ポステージの異なるインスタンスの間をユーザが区別するのを支援するために、人間に読み取り可能な英数字の文字列を有してもよい。人間に読み取り可能な英数字の文字列は、一意の識別子に関連付けられているか、または、完全に別個のものとしてよい。例えば、人間に読み取り可能な文字列は、一意の文字列における最後の5文字としてもよい。有効化可能ポステージはまた、透かし、蛍光インクのような機能、または偽造防止用の他のセキュリティ・マークを含んでもよい。
【0086】
ステップ1110では、アイテムに印刷された有効化可能ポステージのインスタンス内でエンコードされた一意の識別子が、ポステージ有効化アプリケーションで受け取られる。有効化可能ポステージの個々のインスタンスを有効化するために、有効化可能ポステージでエンコードされた一意の識別子が有効化アプリケーションに提供される必要がある。一態様では、一意の識別子は、有効化可能ポステージをスキャンすることによって抽出される。例えば、スマートフォン上のカメラは、有効化可能ポステージのイメージをキャプチャしてもよい。イメージは、カメラによって有効化アプリケーションに提供されることができる。有効化アプリケーションは、エンコードされるマシン可読フォーマットから一意の識別子をデコードする。別の態様では、電話機のデコード・ユーティリティは、一意の識別子をデコードするために、有効化アプリケーションによってアクセスされる。
【0087】
アイテムは、有効化可能ポステージでエンコードされた一意の識別子を用いて印刷される。有効化可能ポステージを印刷するのよりも前に、印刷業者(printer)は一意の識別子を識別する。例えば、運送業者および印刷業者は、複数の一意の識別子について合意するのがよい。これら識別子は、前述したように、有効化可能ポステージ・サービス・データベースに追加される。一連の一意の識別子がマシン可読フォーマットにエンコードされ、次いで、封筒またはラベルのような有形媒体の上に印刷される。次いで、有効化可能ポステージを有効化する準備ができる。
【0088】
ステップ1120では、発送されることになるアイテムに必要とされるポステージ料金が決定される。幾らかの場合では、第1種のスタンプと同様に、国のような地理的領域にアイテムを発送するために定額料金が請求されてもよい。その場合は、発送されることになるアイテムは、特定のサイズ/重量の要件を満たすことが必要となるが、他の情報(例えば、宛先の住所や配送場所)は必要とされない。他の場合では、ポステージ料金を計算するために、パッケージのサイズと重量が宛先の住所と共に必要とされてもよい。ユーザは、ポステージ料金を計算するために、発送されることになるアイテムについての情報を提供するように催促されることができる。この情報は、アイテムのサイズと重量を含むことができる。代替では、有効化アプリケーションは、サイズと重量を推定するために、ユーザが選択する例を提供することができる。例えば、各封筒において、異なる量の紙による異なるサイズを有する封筒のイメージを選択するように、ユーザは求められることができる。全てのサイズの組み合わせを提供する必要はなく、その代わりに、代表的なサイズと量の紙を使用して、アイテムに対して適切なポステージ料金を推定することができる。
【0089】
一態様では、グリーティング・カードまたは他の市販製品上のUPCラベルをスキャンしてもよく、アイテムのサイズおよび重量を抽出する。有効化アプリケーションは、グリーティング・カードまたは他のアイテム上のUPCラベルをスキャンするようにユーザに催促してもよい。有効化アプリケーションは、データベースから市販製品に関する情報を参照してもよい。有効化アプリケーションは、この機能を実行するために、バックエンド・サービスを使用してもよい。代替では、有効化アプリケーションは、一部のUPCラベルとこれに対応する配送情報についてのローカルなレコードを有してもよい。ユーザはまた、宛先の住所を提供するように求められてもよい。一態様では、有効化アプリケーションは、手書きを読み取る機能を含む。この例では、宛先の住所は、アイテム上にリストされる住所をスキャンすることによって取得することができる。別の態様では、住所は、ユーザのコンタクト先情報から選択されることができる。ユーザは、コンタクト先およびこれに対応する住所を選択するために、ユーザ・デバイスのコンタクト先インターフェイスに転送されてもよい。ユーザは、第1種のメール便、速達、翌日配達、メディア・メール便、または他のオプションのような異なる配送のオプションを選択するよう求められてもよい。
【0090】
アイテムの情報が提供されて配送オプションが選択されると、ポステージ料金が計算される。ユーザは、金額を確認するか、または計算されたポステージ料金の金額で決済を承認するように求められてもよい。次いで、計算されたポステージ料金に等しい配送の額は、有効化可能ポステージと関連付けられることになる。
【0091】
ステップ1130では、有効化メッセージが、有効化可能ポステージ・サービスに伝達される。有効化メッセージは、一意の識別子を含む。メッセージはまた、ポステージ値を含み、有効化可能ポステージ・データベース内の一意の識別子に関連付ける。これにより、運送業者は、データベース内の配送値を、アイテムおよびこれに関連する配送先情報(例えば、宛先の住所)を分析することで計算された査定済みのポステージ料金と比較することにより、アイテムが十分なポステージを有するのを確認することを可能にする。確認が得られると、有効化アプリケーションは、中央ポステージ・サービスにメッセージを送信する。有効化可能ポステージ・サービスは、中央データベースを更新して、提供された配送値に一意の識別子を関連付ける。宛先の郵便番号およびポステージを有効化したユーザのユーザIDのような他の情報がまた、メッセージ内に含めてもよい。提供された配送値は、顧客に請求される金額とは同じとはならないことがある。例えば、サービス料金や他の費用が顧客に請求される場合があり、配送値は顧客に請求されたもの未満となることがある。他の決済処理方法が可能である。例えば、顧客は、ポステージを有効化するのに使用されるクレジットを購入してもよい。この場合、額はクレジットに基づくが、ポステージ料金と1対1で対応するわけではない。
【0092】
一態様では、ポステージ値は、有効化可能ポステージ・サービスに提供されない。例えば、運送業者は、正しいポステージ料金が請求されたことを確認するために、各アイテムを評価するのを望まないことを判断してもよい。この場合、有効化可能ポステージ・サービスは、有効化可能ポステージのインスタンスが、決済されたポステージ値とは関係なく、ポステージとして使用可能であることを理解していれば十分である。運送業者は、有効化プロセスがポステージ料金を正確に計算すること、およびその計算をダブルチェックすることがリソースの所望の使用ではないことを判断してもよい。
【0093】
しかしながら、他の実装態様では、運送業者は、正しいポステージ料金が決済されたことを確認する。ポステージ料金の計算が誤っている場合には、ユーザは中央ポステージ・サービスを事前に承認して、計算されたポステージ料金とその後に運送業者によって査定されたポステージ料金との差額をユーザに請求することができる。
【0094】
図10に戻り、有効化可能ポステージのインスタンスに割り当てられたポステージ値への決済は、決済システム1090によって処理されることができる。一態様では、企業などのエンティティのユーザは、プリペイドのポステージ口座を作成することができる。これらの口座は、プリペイド口座コンポーネント1086によって管理される。プリペイド・ポステージ口座コンポーネントは、様々な口座残高を追跡し、残高の更新をユーザに提供することができる。
【0095】
顧客決済コンポーネント1088は、ポステージを有効化する顧客から資金を受け取ることを担当する。顧客決済コンポーネント1088は、クレジット・カードおよび他の決済方法から決済を受けることができる。顧客決済コンポーネント1088は、顧客による決済のタイミングを制御することができる。一態様では、クレジット・カードの顧客への請求は、1時間、1日、または他の時間にわたって蓄積され、グループとして渡される。一態様では、有効化アプリケーション・セッションが進行している限り、請求が蓄積される。有効化アプリケーションが開いているとき、また、5分のようなしきい値期間よりも中断が長く続くことなく入力を受けるのを継続するときに、有効化アプリケーション・セッションが進行中とされるのがよい。有効化セッションの終了時に、セッション中に有効化可能ポステージに追加された全てのポステージ値の合計が、ユーザのクレジット・カードまたは決済方法に一括して請求される。
【0096】
配送決済コンポーネント1089は、有効化可能ポステージを使用して発送されたアイテムを受け取った運送業者に対し、資金を送金するのを担当する。一態様では、有効化可能ポステージのインスタンスが有効化されると、資金は配送決済コンポーネント1089に送金される。別の例では、非有効化メッセージを有効化可能ポステージ・サービス1080に提供する運送業者に資金が送金される。
【0097】
図10に戻る。有効化可能ポステージ・サービス1080は、ポステージ・データベース1081、有効化インターフェイス1082、および配送インターフェイス1084を備える。ポステージ・データベース1081は、有効化可能ポステージの個々のインスタンスのレコードを含む。各レコードに含まれる情報は変更することができるが、例示の情報には、有効化可能ポステージのインスタンスに関連付けられる一意の識別子、レコードに関連付けられるポステージの金額、有効/非有効ステータス、ポステージがレコードに追加された日付、ポステージが非有効化された日付、運送業者の識別、運送業者の位置識別、宛先情報、およびユーザ識別情報が含まれる。有効化インターフェイス1082は、有効化アプリケーション1022のような有効化アプリケーションとの間でインターフェイスするための有効化プロセスを促進するのを支援する。有効化インターフェイス1082は、有効化命令を受け取ることができる。また、有効化命令に従ってポステージ・データベース1081を更新する命令を提供することができる。配送インターフェイス1084は、運送業者の位置1016と通信する。図12を参照して説明されたように、有効化可能ポステージ・サービス1080は、有効化可能ポステージの有効ステータスを契約して更新する。
【0098】
これより図12を参照する。有効化可能ポステージの有効ステータスを追跡するための方法1200が提供される。ステップ1210では、ポステージ値と、有効化可能ポステージのインスタンスに関連付けられた一意の識別子とを含む有効化メッセージが受信される。有効化メッセージは、有効化アプリケーションから受信されてもよい。ポステージ値は、有効化可能ポステージが添付される特定のアイテムについての有効化アプリケーションによって計算されてよい。一意の識別子は、アイテムに添付された有効化可能ポステージに対応付けることになる。
【0099】
ステップ1220では、有効化可能ポステージ・データベースのレコードに対して第1の更新が実行され、その結果、一意の識別子をポステージ値に関連付ける。有効化の日付、有効化に関連付けられるユーザ、有効化可能ポステージを担当する有効化エンティティ等のような他の情報が更新されてもよい。
【0100】
ステップ1230では、アイテムに付された有効化可能ポステージのインスタンスと共にアイテムを受け取った運送業者から非有効化メッセージが受け取られる。運送業者はポステージを非有効化することによって応答することになり、その結果、更なるステップが取られない限りポステージは再利用することができない。例えば、一定期間の後に、一意の識別子は、有効化可能ポステージの新規のインスタンスにおいて再利用されるのがよい。別の例では、有効化可能ポステージが再有効化された後に、同一の封筒または箱が、有効化可能ポステージの同一インスタンスで再利用されるのがよい。
【0101】
ステップ1240では、第2の更新が、有効化可能ポステージのインスタンスを非有効化にするために、有効化可能ポステージ・データベースのレコードに対して実行される。フィールドは、有効化可能ポステージのインスタンスの有効ステータスを記述するために提供される。非有効化されると、再有効化プロセスを2回目に実行することで再有効化することなしでは、有効化可能ポステージ・インスタンスが2回目に使用可能となることはない。
【0102】
図10に戻り、運送業者の位置1016は、図9を参照して前述した運送業者の位置と同様のものとすることができる。例えば、運送業者の位置1016は郵便局とすることができる。運送業者の位置1016は、有効化可能ポステージを使用して発送されるアイテムを受け取って処理することを担当する。処理の一部として、運送業者の位置1016は、有効化可能ポステージを認証することになり、次いで、有効化可能ポステージ・サービス1080と通信することによってそれを非有効化することになる。図13は、運送業者の位置1016によって実行されるポステージを検証および非有効化するための方法について説明している。
【0103】
これより図13を参照する。有効化可能ポステージを処理する方法1300が提供される。配送サービスが有効化可能ポステージと共にアイテムを受け取ると、有効化可能ポステージを認証し、次いで、有効化可能ポステージを非有効化する。
【0104】
ステップ1310では、アイテムは、アイテムに付された有効化可能ポステージのインスタンスと共に受け取られる。郵便局のような運送業者の位置では、自動化された機械を使用して、アイテムを処理およびルーティングすることができる。一態様では、有効化可能ポステージを有するアイテムは、アイテム上のポステージをスキャンすることによって識別される。異なる種別のポステージが、異なる方法で処理されてよい。一旦識別されると、有効化可能ポステージが認証される。ポステージを検証することは、有効化可能ポステージに現在関連付けられているポステージ値を識別し、それをアイテムについて査定済みのポステージ料金と比較することを含む。
【0105】
ステップ1320では、有効化可能ポステージでエンコードされた一意の識別子が、センサを使用して識別される。一意の識別子は、有効化可能ポステージをスキャンすることにより、また、取得した情報をデコード・ユーティリティに提供することにより、抽出されてよい。前述のように、一意の識別子は、QRコードとして、バーコードとして、または他のマシン可読フォーマットでエンコードされる。採用されるスキャン方法は、使用されるエンコード方法に好適である。
【0106】
ステップ1330では、有効化可能ポステージが認証される。一態様では、ポステージの認証は、一意の識別子を有するメッセージを有効化可能ポステージ・サービスに送信することによって行われる。ポステージがポステージとして受け入れられるべき旨の確認によってサービスが応答すると、次いで、認証が完了する。別の態様では、運送業者はまた、アイテムがその特性および経路についてのポステージの正しい金額に関連付けられていることを確認する。この場合、幾らかの追加のステップが取られる。
【0107】
最初に、アイテムの正しいポステージ料金が運送業者によって査定される。正しいポステージは、アイテムのサイズと重量、ポステージのクラス、配達場所、および他の要因にしたがって査定される。正しいポステージ料金と有効化可能ポステージに関連付けられたポステージ値とを比較するのよりも前のプロセスの任意の時点で、正しいポステージ料金が査定される。
【0108】
次に、一意の識別子に関連付けられたポステージ値を求める要求が、有効化可能ポステージ・サービスに伝達される。要求は、任意の数の形式とすることができる。一態様では、非同期の待ち行列ベースの通信が、運送業者の位置と有効化可能ポステージ・サービスとの間でセットアップされる。このシステムにより、通信のオープン・チャネルを維持することが可能となる。有効化ポステージが認証を必要とするとき、有効化可能ポステージ・サービスのキューにその要求が伝達される。次いで、サービスは要求を処理し、要求された情報を有効化可能ポステージ・データベース内で参照することにより応答を供給する。全般的に、関連付けられるポステージ値を求める要求は、一意の識別子のみを必要とするが、異なる情報を含めることができる。要求自体は、特定の要求に応答するために用いられる要求IDを含む。
【0109】
次に、ポステージ値が有効化可能ポステージ・サービスから受け取られる。ポステージ値は、応答メッセージ内で戻される。
【0110】
次に、ポステージ値が正しい料金と比較される。比較に基づいて、様々なアクションを取ることができる。最も単純なケースでは、ポステージ値がポステージ料金以上のとき、アイテムは処理されてその宛先にルーティングされる。ポステージ値がポステージ料金未満であるときに、様々なことが起こり得る。ある場合には、運送業者は、不十分なポステージを用いて他の任意のアイテムを取り扱うと同じように、アイテムを取り扱うことができる。例えば、郵便局は、計算された料金とポステージ値との差額を供給するように受取人に求めてもよい。
【0111】
一態様では、本技術の態様により、一意の識別子に関連付けられたポステージ値が、査定された料金と一致するように大きく調整されることが可能となる。前述のように、ユーザはアプリケーション・インターフェイスおよびこれに対応するサービスを事前に承認して、ポステージの如何なる不足分もユーザの口座から引き落とすことができる。或いは、有効化可能ポステージを提供するエンティティが不足自体の責任を負ってもよい。何れの場合でも、差額を補償するように追加の資金を要求するメッセージを、有効化可能ポステージ・サービス1080に伝達することができる。ユーザに請求することにより、またはポステージをエンティティが有効化することにより、不足分を調整するシステムが導入されている場合には、更新されたポステージ値が、査定された料金についての正確な金額で提供される。次いで、更新されたポステージ値を使用して、認証プロセスを再開することができる。
【0112】
ステップ1370では、非有効化メッセージが有効化可能ポステージ・サービスに伝達される。運送業者がアイテムを処理して有効化可能ポステージを認証すると、ポステージを非有効化するメッセージが供給される。メッセージは、一意の識別子を、査定された料金のような関連情報と共に含むことができる。査定された料金は、有効化アプリケーションがそのプロバイダ・ユーザのポステージ料金の推定を改善するのを支援するフィードバックとして機能することができる。非有効化メッセージは、運送業者の位置についての識別を含むことができる。一態様では、有効化可能ポステージ・サービス1080は、複数の運送業者とインターフェイスすることができる。運送業者は、非有効化メッセージを受信すると、査定されたポステージ料金の金額の補償を受け取ってもよい。
【0113】
図14を参照する。コンピューティング・デバイス1400は、次のデバイスを直接的または間接的に結合するバス1410を含む。このデバイスは、メモリ1412、1つ以上のプロセッサ1414、1つ以上の提示コンポーネント1416、1つ以上の入出力(I/O)ポート1418、1つ以上のI/Oコンポーネント1420、および例示の電源1422である。バス1410は、1つ以上のバス(例えば、住所バス、データ・バス、またはこれらの組み合わせ)としてもよいものを表している。図14の様々なブロックは明確化のために線で示されているが、実際のところは、これらのブロックは、必ずしも実際のコンポーネントであるわけではなく、論理的なコンポーネントを表している。例えば、1つには、ディスプレイ・デバイスのような提示コンポーネントをI/Oコンポーネントとみなしてもよい。また、プロセッサはメモリを有する。本発明者らは、これが当該技術分野における本質であることを認識すると共に、図14の図は、本技術の1つ以上の態様に関連して使用することができる例示のコンピューティング・デバイスについての単なる例示にすぎないことを繰り返し述べる。「ワークステーション」、「サーバ」、「ラップトップ」、「ハンドヘルド・デバイス」などのカテゴリの間は区別されることはない。何故ならば、全てが図14の範囲内であると考えられ、「コンピューティング・デバイス」を参照するからである。
【0114】
コンピューティング・デバイス1400は、通常、多様なコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、コンピューティング・デバイス1400によってアクセスすることができる任意の利用可能な媒体とすることができ、揮発性および不揮発性媒体と、取り外し可能および取り外し不能媒体との両方を含む。一例では、これに限定されないが、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含んでもよい。
【0115】
コンピュータ記憶媒体は、揮発性および不揮発性媒体と、取り外し可能および取り外し不能媒体との両方を含み、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラム・モジュール、または他のデータのような情報を記憶するための任意の方法または技術で実装される。コンピュータ記憶媒体には、これに限定されないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ若しくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)若しくは他の光ディスク・ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク・ストレージ若しくは他の磁気記憶デバイス、または、所望の情報を格納するのに使用することができコンピューティング・デバイス1400によってアクセスすることができる他の任意の媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、それ自体は信号を含まない。
【0116】
通信媒体は、通常、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラム・モジュール、または他のデータを、搬送波または他のトランスポート機構のような変調データ信号に具体化する。また、通信媒体は任意の情報伝達媒体を含む。「変調データ信号」という用語は、情報を信号にエンコードする手法で設定または変更された特性の1つ以上を有する信号のことを意味する。一例では、これに限定されないが、通信媒体には、有線ネットワークまたは直接有線接続のような有線媒体、並びに、音響、RF、赤外線および他の無線媒体のようなワイヤレス媒体が含まれる。上記のいずれの組み合わせがまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0117】
メモリ1412は、揮発性および/または不揮発性メモリの形態のコンピュータ記憶媒体を含む。メモリは、取り外し可能、取り外し不能、またはこれらの組み合わせとしてよい。例示のハードウェア・デバイスは、ソリッド・ステート・メモリ、ハード・ドライブ、光ディスク・ドライブなどを含む。コンピューティング・デバイス1400は、メモリ1412またはI/Oコンポーネント1418のような様々なエンティティからデータを読み取る1つ以上のプロセッサ1414を含む。提示コンポーネント(複数可)1416は、データ表示をユーザまたは他のデバイスに提示する。例示の提示コンポーネントには、ディスプレイ・デバイス、スピーカ、印刷コンポーネント、振動コンポーネントなどが含まれる。
【0118】
I/Oポート1418は、コンピューティング・デバイス1400が、I/Oコンポーネント1420を含む他のデバイスに論理的に結合されることを可能にし、それらのうちの幾らかは組み込まれてもよい。例示のコンポーネントには、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲーム・パッド、衛星放送受信アンテナ、スキャナ、プリンタ、およびワイヤレス・デバイスなどが含まれる。
【0119】
I/Oコンポーネント1420は、エア・ジェスチャ、音声、または、ユーザによって生成された他の生理学的入力を処理するネイチャ・ユーザ・インターフェイス(NUI)を提供する。幾らかの場合では、入力は、更に処理を行うために適切なネットワーク要素に送信されることがある。NUIは、音声認識、タッチとスタイラスの認識、顔認識、生体認識、画面および画面の隣接の両方のジェスチャ認識、エア・ジェスチャ、ヘッドおよびアイ・トラッキング、並びに、コンピューティング・デバイス1400のディスプレイに関連付けられたタッチ認識の任意の組み合わせを実装してもよい。コンピューティング・デバイス1400は、ジェスチャ検出および認識のために、立体カメラ・システム、赤外線カメラ・システム、RGBカメラ・システム、およびこれらの組み合わせのような深度カメラを装備してもよい。加えて、コンピューティング・デバイス1400は、動きの検出を可能にする加速度計またはジャイロスコープを装備してもよい。加速度計またはジャイロスコープの出力は、没入型拡張現実または仮想現実をレンダリングするために、コンピューティング・デバイス1400のディスプレイに提供される。
【0120】
コンピューティング・デバイス1400の幾らかの態様は、1つ以上の無線部(複数可)1424(または同様のワイヤレス通信コンポーネント)を含んでよい。無線部1424は、ラジオまたはワイヤレス通信を送受信する。コンピューティング・デバイス1400は、様々なワイヤレス・ネットワークを介して通信および媒体を受信するように適合されたワイヤレス端末としてよい。コンピューティング・デバイス1400は、符号分割多元接続(「CDMA」)、モバイル用グローバル・システム(「GSM」)、または時分割多元接続(「TDMA」)のようなワイヤレス・プロトコルを他のものと同様に介して通信し、他のデバイスと通信することができる。無線通信は、短距離接続、長距離接続、または短距離および長距離無線通信接続の両方の組み合わせとしてもよい。「短い」種別の接続および「長い」種別の接続に言及する場合、2つのデバイス間の空間関係を指すことを意味するのではない。その代わりに、短距離と長距離のことを、異なる接続カテゴリまたは種別(つまり、プライマリ接続とセカンダリ接続)のものとして全般的に参照する。短距離接続は、一例では、これに限定されないが、802.11プロトコルを使用するWLAN接続のようなワイヤレス通信ネットワークへのアクセスを提供するデバイス(例えば、モバイル・ホットスポット)へのWi-Fi(登録商標)接続を含んでもよい。別のコンピューティング・デバイスへのBluetooth接続は、短距離接続または近距離通信接続の2つ目の例である。長距離接続は、一例では、これに限定されないが、CDMA、GPRS、GSM、TDMA、および802.16プロトコルのうちの1つ以上の接続を含んでもよい。
【0121】
図示された様々なコンポーネントおよび不図示のコンポーネントの多くの異なる構成は以下の特許請求の範囲から逸脱することなく、可能である。本技術の態様は、限定的ではなく例示的であることが意図して説明されてきた。この開示を読んだ後には、それを読んだことを理由として、読み手にとって代替の態様が本開示の明らかになるであろう。上記を実施する代替手段は、以下の特許請求の範囲から逸脱することなく遂行することができる。特定の特徴およびサブコンビネーションが有用であり、他の特徴およびサブコンビネーションを参照することなく採用することができ、また、これらが特許請求の範囲内にあることが考察される。
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