(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-23
(45)【発行日】2023-01-31
(54)【発明の名称】吻合カプラ
(51)【国際特許分類】
A61B 17/11 20060101AFI20230124BHJP
【FI】
A61B17/11
(21)【出願番号】P 2022511006
(86)(22)【出願日】2020-11-17
(86)【国際出願番号】 US2020060857
(87)【国際公開番号】W WO2021101874
(87)【国際公開日】2021-05-27
【審査請求日】2022-04-18
(32)【優先日】2019-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】322010442
【氏名又は名称】バック サージカル エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100097456
【氏名又は名称】石川 徹
(72)【発明者】
【氏名】ドナルド ダブリュー. バック
【審査官】槻木澤 昌司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2004/0054405(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0114385(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0267968(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0150928(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0337707(US,A1)
【文献】米国特許第05720755(US,A)
【文献】米国特許第10939913(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0193190(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0106118(US,A1)
【文献】米国特許第03316914(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0321046(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0175172(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/11-17/115
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管状構造を受容するように機能する開口を形成するリングであって、複数の受容部分を備える、
該リングと;
ハウジング及びカートリッジを備える固定装置であって、該カートリッジが複数のファスナを備え、該カートリッジが該管状構造の管腔内に挿入されるように、該ハウジングが該管状構造を受け止めるように機能する、
該固定装置と、を含む吻合カプラであって、
該リングが、該複数の受容部分が該複数のファスナに整合するように該カートリッジに整合され、
該固定装置が作動すると、該複数のファスナが、該管腔から半径方向外向きに該管状構造に穿刺し、該受容部分によって受容され、これにより、該管状構造が
該リングに結合される、前記吻合カプラ。
【請求項2】
前記固定装置がストップを備え、該ストップが、前記管状構造の自由端部が該ストップに当接するように前記ハウジングから半径方向に延びている、請求項1記載の吻合カプラ。
【請求項3】
前記ストップが、前記リングの整合要素に対応する複数の整合要素を備え、該リングが整合されると、該ストップの整合要素が該リングの整合要素に嵌合する、請求項2記載の吻合カプラ。
【請求項4】
前記カートリッジが、前記複数のファスナに対応する複数のドライバを備え、前記固定装置が作動すると、該ドライバが作動して対応する該ファスナを該カートリッジから半径方向外向きに押し出す、請求項1記載の吻合カプラ。
【請求項5】
前記固定装置がプッシュロッドを備え、該固定装置が作動すると、該プッシュロッドが長手方向軸に沿って並進して前記ドライバを作動させる、請求項4記載の吻合カプラ。
【請求項6】
前記プッシュロッドが、直径が小さい前部から直径が大きい後部に向かってテーパになっており、該プッシュロッドが、長手方向軸に沿って並進すると、該プッシュロッドが該前部から該後部にかけて前記カートリッジを通過し、これにより、該プッシュロッドが前記ドライバに当接して該ドライバ及び対応する前記ファスナを該カートリッジから半径方向外向きに押し出す、請求項5記載の吻合カプラ。
【請求項7】
前記複数のファスナが鋲及び/又はステープルを含む、請求項1記載の吻合カプラ。
【請求項8】
第1の管状構造を受容するように機能する開口を形成する第1のリングであって、複数の受容部分を備える、前記第1のリングと;
第2の管状構造を受容するように機能する開口を形成する第2のリングであって、複数の受容部分を備える、前記第2のリングと;
ハウジング及びカートリッジを備える固定装置であって、該カートリッジが複数のファスナを備え、該カートリッジが対応する第1及び/又は第2の管状構造の管腔内に挿入されるように、該ハウジングが該第1及び/又は第2の管状構造を受け止めるように機能する、前記固定装置と、を含むシステムであって、
該第1及び/又は第2のリングが、対応する該複数の受容部分が該複数のファスナに整合するように該カートリッジに整合され、
該固定装置が作動すると、該複数のファスナが、該管腔から半径方向外向きに該第1及び/又は第2の管状構造に穿刺し、該受容部分によって受容され、これにより、該第1の管状構造が該第1のリングに結合され、該第2の管状構造が該第2のリングに結合され、
該第1のリングと該第2のリングが互いに結合され、該第1の管状構造と該第2の管状構造が、該第1の管状構造の管腔と該第2の管状構造の管腔が互いに整合して流体連通するように結合される、前記システム。
【請求項9】
前記第1のリングと前記第2のリングが、流体の漏れを防止するためのシールを形成する、請求項8記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、あらゆる目的のためにそれぞれ引用によりその全容が本明細書中に組み込まれている、2019年11月18日に米国特許商標庁に出願された米国仮特許出願第62/936,868号及び2020年8月5日に米国特許商標庁に出願された米国仮特許出願第63/061,303号の利益を主張する。
【0002】
(技術分野)
本開示は、一般に、吻合カプラに関する。少なくとも1つの例では、本開示は、血管、食道、腸、リンパ構造、及び/又は移植片材料などの2つの管状構造を接続するために吻合カプラを利用する外科システム及び方法に関する。
【0003】
(背景)
吻合は、2つの管腔構造間の接続である。一般に、これらの接続は、血管(例えば、血管吻合)、又は管状の胃腸構造(例えば、腸、胃、食道)で行うことができる。従来の技術では、吻合は、2つの端部間(端部同士の吻合と呼ばれる)、又は1つの構造の端部と別の構造の側面との間(端部と側面の吻合と呼ばれる)で達成することができる。これらの吻合を必要とする手順は、世界中で1日に数千回行われている。同様に、多くの外科専門医は、それぞれの患者の治療を成功させるために、信頼性が高く、障害物のない吻合の形成に依存している。
【図面の簡単な説明】
【0004】
(図面の簡単な説明)
ここで、本技術の実施を、単なる例として、添付の図面を参照して説明する。
【0005】
【0006】
【0007】
【
図3】
図3は、固定装置によって受け止められている管状構造を例示する。
【0008】
【
図4】
図4は、固定装置のカートリッジに整合しているリングを例示する。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【
図9】
図9は、リングに整合したカートリッジの断面図を例示する。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【
図13】
図13は、2つの管状構造を結合するために互いに結合された2つのリングの断面図を例示する。
【0019】
【0020】
【0021】
【
図16】
図16は、吻合カプラを利用するための方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(詳細な説明)
例示の単純化及び明確化のために、必要に応じて、対応する要素又は類似の要素を示すために、異なる図面間で参照番号が繰り返し使用されることを理解されたい。加えて、本明細書に記載の例の完全な理解を提供するために多数の特定の詳細が示される。しかしながら、当業者であれば、本明細書に記載の例が、これらの特定の詳細なしで実施できることを理解されよう。他の場合には、方法、手順、及び構成要素は、記載される関連する重要な機能が曖昧にならないように詳細に説明していない。また、この説明は、本明細書に記載の例の範囲を限定するものと見なすべきではない。図面は必ずしも実際の縮尺ではなく、特定の部品の比率が、本開示の詳細及び特徴をよりよく例示するために誇張される場合がある。
【0023】
血管の縫合糸吻合のための最初の技術は、1901年~1910年にAlexis Carrelによって構築された。この先駆的な研究により、Carrelは1912年にノーベル賞を受賞した。その発見以来100年にわたる外科的進化と革新にもかかわらず、今日までの血管吻合の大部分は、1900年代初期のCarrelの最初の説明と同様の縫合技術を採用している。1970年代には、胃腸ステープリング装置が導入され、これは、腸吻合の主要な縫合技術にすぐに取って代わった。しかしながら、ほとんどの外科医は、追加の支持のために、ステープルで留められた吻合を覆う漿膜層に依然として円周方向の縫合技術を採用している。概ね成功しているが、これらの技術は、長時間かかる可能性があり、多くの場合、追加の外科的専門知識が必要であり、正しく実施されない場合、吻合部位で漏出(血液、便内容物、胃内容物、リンパ液)、収縮、狭窄、及び/又は閉塞を引き起こし得る。血管吻合の場合、狭窄及び/又は閉塞は、心臓発作、脳卒中、末梢肢虚血、切断、死、及び再建失敗や軟組織喪失などの壊滅的な合併症をもたらし得る。例えば、胃腸吻合の設定では、これらの合併症は、胃腸内容物の管腔外漏出、感染症、敗血症、閉塞、及び死をもたらし得る。
【0024】
信頼できる開放吻合の重要性が理解されているため、縫合糸及びステープルの代替物が使用されてきた。血管吻合カプラの例は、例えば、米国特許出願公開第2015/0088172 A1号(’172公報)に記載されている。このカプラは、スパイク又はピンが付いた2つの円形端部を有する。血管をリングを介して動かし、血管壁が、'172公報の
図2A及び
図2Bに示されるように、ピンを固定するために裏返される又は折り返される。これは、各血管の端部で達成され、次に、'172公報の
図1Cに示されるように、2つのリングが接合されて、スパイク/ピンが対向側のリングに押し込まれて端部同士が結合される。しかしながら、'172公報の吻合カプラによる血管の微動とサイズの不一致の可能性があるため、血液漏出が発生する可能性があり、且つ/又はピンの1つが血管壁を突き破って、漏出及び/又は血小板凝集部位や血栓(血栓形成)部位を発生させ得る。同様に、'172公報の吻合カプラでは、壁が厚くて弾性の低い血管、特に動脈の場合、血管の縁部を裏返すことは非常に困難であり得、血管壁(内膜)への外傷及び/又は吻合時の狭窄を引き起こす可能性があり、これらは両方とも、後に血流を妨げる血小板凝集、乱流、及び/又は血栓症を引き起こし得る。加えて、'172公報の技術では、使用する際に追加の専用機器(外科用顕微鏡、高倍率拡大鏡)が必要である。胃腸ステープル吻合の場合、多くの手順は、腸平滑筋が便内容物を推進する非天然経路(例えば、腸の長さに沿った非長手方向の流れ)である側面同士、又は配置のために別個の離れた腸壁全層にわたるアクセス切開部を必要とし、これにより、潜在的な漏出又は癒着形成の二次的な弱点もたらす端部同士のいずれかで行われる。
【0025】
ここで、
図1を参照すると、吻合カプラ10が示されている。吻合カプラ10は、隣接する管状構造12間の接続を形成するために用意される。管状構造12は、血管、移植片、プロテーゼ、胃腸構造、食道、リンパ管、及び/又は管状構造12を形成する外科手術のための若しくは身体のその他の適切な経路を含み得る。管状構造12は、物質、例えば、血液、食物、体液、及び/又は細胞が通過することができる管腔14を形成する。
【0026】
吻合カプラ10は、開口302を形成するリング300を含む。リング300は、開口302を介して管状構造12を受容するように機能する。
図1に例示されるリング300は、実質的に円形の形状を有し、該リング300は、長方形、三角形、八角形、六角形、及び/又は楕円形などの任意の適切な形状を有し得る。加えて、
図1に例示されるリング300は、いくつかの例では、適用を容易にするため又は製造目的で単一の固体片であり、該リング300は、管状構造12の周りで結合される2つの半円形又は弧型の片を含み得る。
【0027】
リング300の管腔302のサイズは、用途及び管状構造12のサイズに基づいて変更することができる。例えば、管腔302の直径は、約0.5ミリメートル(mm)(例えば、リンパ管接続の場合)~約60ミリメートル(例えば、胃腸接続の場合)の範囲であり得る。リング300の直径の範囲及び管状構造12の直径の範囲により、該管状構造12の内径を測定することによって適切なリング300を選択することができる。これは、例えば、管腔内測定ガイド/装置によって達成することができる。管状構造12とリング300との間に著しいサイズの不一致(1mm以上)がある場合は、対応する雄型と雌型の端部を備えた短い円筒管コネクタを使用して、任意の方向にサイズを徐々に移行することを可能にしてサイズの違いに対応することができる。例えば、一端が他端より1mm~2mm大きい/小さいようなサイズのテーパになっている円筒管を用意することができ、これにより、問題なく顕微手術で1mmの血管を2.5mm~3.5mmの血管に接続することが可能になり、その逆も可能である。
【0028】
また
図2を参照すると、吻合カプラ10は固定装置100も含む。固定装置100は、管状構造12をリング300に結合するように機能する。固定装置100は、ハウジング102及びカートリッジ200を備えることができる。カートリッジ200は、複数のファスナ206(
図5~
図10Bに示されている)を備える。ファスナ206は、管状構造12に穿刺するように機能し、リング300に部分的に受容されて、該管状構造12を該リング300に結合する。少なくとも1つの例では、カートリッジ200は、ハウジング102に取り外し可能に結合することができる。したがって、カートリッジ200は、固定装置100の複数の使用を可能にするために交換可能にすることができる。いくつかの例では、カートリッジ200は、取り外し可能でなくてもよく、その場合は、固定装置100は1回限り用として提供される。固定装置100は、該固定装置100を作動させてファスナ206をカートリッジ200から駆動するように機能する作動機構を備えることができる。例示されているように、少なくとも1つの例では、作動機構は、プッシュロッド150を備えることができる。固定装置100が作動すると、プッシュロッド150は、力を受けて長手方向軸に沿って並進することができる。いくつかの例では、作動機構は、手動で作動する機構、ばね作動機構、ねじ機構、及び/又はカートリッジ200からファスナ206を駆動するためのその他の適切な機構を備えることができる。例えば、プッシュロッド150は、使用者が該プッシュロッド150を物理的に押すことにより手動の力を受けると長手方向軸に沿って並進することができる。別の例では、プッシュロッド150は、ばねからの力を受けて長手方向軸に沿って並進することができる。使用者がボタン又はスイッチを押して、ばねを解放してプッシュロッド150を押すことができる。
【0029】
固定装置100は、管状構造12を受け止めるためのストップ104を備える。少なくとも1つの例では、ストップ104は、カートリッジ200との整合を確実にするために該カートリッジ200の一部として形成することができる。いくつかの例では、ストップ104は、ハウジング102の一部として形成することができる。ストップ104は、管状構造の自由端部がストップ104に当接するようにハウジング104から半径方向に延びている。
図3に例示されるように、ハウジング102は、カートリッジ200が管状構造の管腔14内に挿入されるように該管状構造12の自由端部を受け止める。正しく配置されると、管状構造12の自由端部は、ストップ104に当接する。ストップ104は、リング300、カートリッジ200、及び管状構造12の自由端部の配置及び整合を確実にする。リング300、カートリッジ200、及び管状構造12の自由端部の整合は、該管状構造12と別の管状構造12との間の十分な接続を確実にするために極めて重要である。
【0030】
図4に例示されるように、管状構造12が固定装置100によって受け止められ、ストップ104に当接した後、リング300が管状構造12の自由端部に整合するよう、該リング300を該ストップに当接するように配置することができる。
【0031】
ストップ104は、リング300の整合要素304に対応する複数の整合要素106を備えることができる。したがって、リング300が整合され、且つ/又は正しく配置されると、ストップ104の整合要素106が、リング300の整合要素304に整合する。いくつかの例では、整合要素106、304は、1つ又は複数の整合マーカー108、304を備えることができる。整合マーカー108、304は、例えば、三角形の形状にすることができる。したがって、リング300を整合させるために、整合マーカー108、304の三角形の先端部同士を、互いに向き合わせることができる。いくつかの例では、整合要素106、304は、1つ又は複数の整合ピン110及び対応する整合受容部308を備えることができる。リング300が整合されると、整合ピン100は、整合受容部308によって受容され得る。図面は、固定装置100上に配置されている整合ピン100及びリング300上に配置されている整合受容部308を例示しているが、いくつかの例では、整合ピン100をリング300上に配置してもよく、整合受容部を固定装置100上に配置することができる。
【0032】
図5は、整合された管状構造12、リング300、及びカートリッジ200の断面図を例示する。リング300が管状構造12の自由端部との整合を確実にすることに加えて、リング300がカートリッジ200に整合される。リング300がカートリッジ200に適切に整合されると、該リング300の複数の受容部分310がカートリッジ200の複数のファスナ206に整合する。
【0033】
ファスナ206は、リング300を管状構造12に結合して該リング300と該管状構造12との間の動きを防止するための任意の適切なファスナ206であり得る。例えば、ファスナ206には、限定されるものではないが、鋲600、700(
図6及び
図7に示されている)、ステープル800(
図8に示されている)、ピン、接着剤、内部リング、内部メッシュ、ワイヤ、クランプ、コイル、及び/又は縫合糸が含まれ得る。リング300を管状構造12に結合するための他の適切な機構も、本開示の範囲から逸脱することなく利用することができる。
【0034】
図6に例示されるように、鋲600は、管状構造12に穿刺するように機能する穿刺部分602を備えることができる。当接面603は、リング300の対応する受容部分310の表面に当接する。本体604は、管状構造12の壁の厚さにわたり、端部606は、該管状構造12の内面に当接する当接面608を備える。当接面603、608は、ファスナ206が管状構造12及びリング300から外されるのを防止する。
【0035】
図7に例示されるように、鋲700は、管状構造12に穿刺するように機能する穿刺部分702を備えることができる。例示的な鋲700は、
図6に例示されるような穿刺部分602ほど長い穿刺部分702は備えていない。当接面703は、リング300の対応する受容部分310の表面に当接する。本体704は、管状構造12の壁の厚さにわたり、端部706は、該管状構造12の内面に当接する当接面708を備える。当接面703、708は、ファスナ206が管状構造12及びリング300から外されるのを防止する。
【0036】
図8に例示されるように、ステープル800は、管状構造12に穿刺してリング300の対応する受容部分310に受容されるように機能する2つの穿刺部分802を備えることができる。本体804は、穿刺部分802間に延在し、管状構造12の内面に当接してファスナ206が該管状構造12から外れるのを防止するように機能する。少なくとも1つの例では、穿刺部分802は、受容部分310に受容されると曲がる又は変形して該穿刺部分802がリング300から外れるのを防止するように機能することができ、管状構造12と該リング300との結合を確実にする。
【0037】
図5及び
図9を参照すると、カートリッジ200は、複数のファスナ206に対応する複数のドライバ204を備えることができる。固定装置100が作動すると、ドライバ204が作動して対応するファスナ206をカートリッジ200から半径方向外向きに押し出す。ドライバ204は、ファスナ206に当接し、カートリッジ200の本体202の中心に向いたロッドを備えることができる。いくつかの例では、ドライバ204には、ばね荷重をかけることができる。
【0038】
プッシュロッド150は、
図5に例示されるように、小さい直径D1を有する前部154から、該小さい直径D1よりも大きい直径D2を有する後部152に向かってテーパになっている。ドライバ204は、一端がファスナ206に当接し、該ファスナ206の反対側の端部がプッシュロッド150に当接するようにカートリッジ200内に延在することができる。
【0039】
図10A及び
図10Bを参照すると、固定装置100が作動している。固定装置100の作動は、プッシュロッド150を、長手方向軸に沿って並進させて前部154から後部152にかけてカートリッジ200を通過させること含み得る。次に、太さが次第に増すプッシュロッド150は、ドライバ204を作動させて、ファスナ206を、カートリッジ200から半径方向外向きに駆動して、管状構造12を介してリング300の受容部分310に挿入する。リング300が管状構造12に結合されたら、固定装置100を該管状構造12から取り外すことができる。その結果、管状構造12の管腔の構造を維持したまま、リング300が、該管状構造12の端部に取り付けられる又は固定される。
【0040】
固定装置100、リング300、及び/又はファスナ206は、人体又は動物の体での使用が承認された、十分な強度を有する機械的に適切な材料から形成することができる。例えば、次の材料:インプラント及び医療機器に使用される特殊合金を含む金属、特にチタン又はステンレス鋼、ニチノール、炭素繊維メッシュを含む炭素材料、軟質プラスチック、例えば、シリコーン、硬質プラスチック、例えば、テフロン、セラミック材料、及び/又は生体吸収性材料を単独で、又は任意の組み合わせで使用することができる。材料が生体適合性であり、且つ十分な強度及び耐久性を有するのであれば、他の材料も本開示の範囲から逸脱することなく使用することができる。固定装置100、リング300、及び/又はファスナ206は、血液成分の付着を防止する又は少なくとも低減するコーティング及び/又は構造を全体的又は部分的に備えることができる。このようなコーティングは、表面を滑らかにする材料で構成することができる。少なくとも1つの例では、コーティングはまた、抗血栓薬(例えば、ヘパリン)を含み得る。
【0041】
リング300を管状構造12に結合する上記のプロセスは、第2のリング300を用いて第2の管状構造12で繰り返すことができる。例えば、
図11は、例示的な雄型リング350を例示し、
図12は、例示的な対応する雌型リング350を例示する。上記のリング300と同様に、雄型リング350及び雌型リング360はそれぞれ、管状構造12を受容するように機能する開口302、ファスナ206を受容するように機能する受容部分310、及び整合部分304、308を備える。雄型リング350は、嵌合部分352を備え、雌型リング360は、対応する嵌合部分362を備える。嵌合部分352は、嵌合部分362に結合して、雄型リング350と雌型リング360を互いに結合するように機能する。
図11及び
図12に例示されるように、雄型リング350の嵌合部分352は、リング350から延出し、雌型リング360の嵌合部分362によって受容されるように機能する。いくつかの例では、リング300は、例えば、締付け具、スナップ嵌め、クランプ、鋲止め、ピン止め、面ファスナ、接着剤、及び/又は他の接続方法(該リング300が互いにしっかりと結合される限り)によって互いに結合することができる。
【0042】
図13に例示されるように、リング350、360が互いに結合されると、2つの管状構造20、22の管腔14は、互いに整合して流体連通される。少なくとも1つの例では、リング350、360は、流体の漏れを防止するためのシールを形成することができる。したがって、吻合カプラ10は、より信頼性が高く、より速く、より確実な吻合結合装置を提供して管状構造20、22の端部間に密封された漏れのない開放接続を形成し、接続部/吻合部を介した管腔内容物(例えば、血液、リンパ液、体液、便内容物、胃内容物など)の妨げられない「ステント」の流れを可能にする。この接続は、遠位の閉塞で発生し得る張力、牽引力、及び高流量圧力に耐えるのに十分な強度であり得る。少なくとも1つの例では、2つのリング350、360は、該リング350、360を介した管状構造12からの流体の漏れを防止するのに十分なシールが形成されるよう、雄型リング350の嵌合部分352が雌型リング360の嵌合部分362内を所定距離伸縮するように接合することができる。
【0043】
図14に例示されるように、キャップ1400は、2つのリング350、360上に設けることができる。キャップ1400は、リング350、360間の接続を確実にすると共に、該リング350、360を外部の損傷から保護するのに役立ち得る。
図15に例示されるように、キャップ1400は、2つのリング350、360を受容するように機能する凹部1402を備えることができる。キャップ1400が変形して2つのリング350、360にスナップ嵌めできるように開口1404を形成することができる。
【0044】
図16を参照すると、例示的な実施態様に従ったフローチャートが示されている。方法1600は、方法を実施するための様々なやり方があるため、単なる例として提供される。以下に説明する方法1600は、例えば、
図1~
図15に例示される構成を使用して実施することができ、これらの図面の様々な要素は、例示的な方法1600を説明する際に参照される。
図16に示されている各ブロックは、例示的な方法600で実施される1つ又は複数のプロセス、方法、又はサブルーチンを表す。さらに、例示されているブロックの順序は単なる例示であり、本開示に従ってブロックの順序を変更することができる。本開示から逸脱することなく、さらなるブロックを加えてもよいし、又はより少ないブロックを利用してもよい。例示的な方法1600は、ブロック1602で開始することができる。
【0045】
ブロック1602において、第1の管状構造が、第1のリングの開口に受容される。
【0046】
ブロック1604において、第1のカートリッジが第1の管状構造の管腔内に挿入されるように、固定装置が該第1の管状構造を受け止める。
【0047】
ブロック1606において、第1のリングの複数の受容部分が第1のカートリッジの複数のファスナに整合するように、該第1のリングが、該第1のカートリッジに整合される。
【0048】
ブロック1608において、複数のファスナが、管腔から半径方向外向きに第1の管状構造に穿刺するように、固定装置が作動される。カートリッジは、複数のファスナに対応する複数のドライバを備えることができる。固定装置が作動すると、ドライバが作動して、対応するファスナをカートリッジから半径方向外向きに押し出す。少なくとも1つの例では、固定装置は、プッシュロッドを備えることができる。プッシュロッドは、直径が小さい前部から直径が大きい後部に向かってテーパにすることができる。固定装置が作動すると、プッシュロッドが、長手方向軸に沿って並進してドライバを作動させることができる。少なくとも1つの例では、ドライバを作動するために、プッシュロッドが、長手方向軸に沿って並進して前部から後部にかけてカートリッジを通過し、これにより、該プッシュロッドがドライバに当接して該ドライバ及び対応するファスナを該カートリッジから半径方向外向きに押し出す。
【0049】
ブロック1610において、第1の管状構造が、複数のファスナを受容する受容部分によって第1のリングに結合される。
【0050】
少なくとも1つの例では、第2の管状構造が、第2のリングの開口で受容され得る。固定装置は、第2のカートリッジが第2の管状構造の管腔内に挿入されるように、該第2の管状構造を受け止めることができる。少なくとも1つの例では、固定装置は、第1のリングに利用されたものと同じ固定装置であり得る。いくつかの例では、固定装置は、第1のカートリッジの代わりに第2のカートリッジを使用する、第1のリングに利用されるのと同じ固定装置であり得る。いくつかの例では、固定装置は、第2の固定装置であり得る。第2のリングは、該第2のリングの複数の受容部分が第2のカートリッジの複数のファスナに整合するように、該第2のカートリッジに整合させることができる。固定装置は、複数のファスナが管腔から半径方向外向きに第2の管状構造に穿刺するように作動させることができる。第2の管状構造は、複数のファスナを受容する受容部分によって第2のリングに結合させることができる。
【0051】
第1のリングは、第1の管状構造の管腔と第2の管状構造の管腔が互いに整合して流体連通するように、第2のリングに整合させることができる。第1のリングを第2のリングに結合して、第1の管状構造を第2の管状構造に結合することができ、該第1の管状構造と該第2の管状構造との間に連続した通路を提供する。少なくとも1つの例では、キャップを第1及び第2のリングの周りに配置して、該第1のリングと該第2のリングとの間の接続を確実にすることができる。
【0052】
本開示の理解を高めるために、多数の例を本明細書で提供する。記載の特定のセットを以下の通り提供する。
【0053】
記載1:管状構造を受容するように機能する開口を形成するリングであって、複数の受容部分を備える、該リングと;ハウジング及びカートリッジを備える固定装置であって、該カートリッジが複数のファスナを備え、該カートリッジが該管状構造の管腔内に挿入されるように、該ハウジングが該管状構造を受け止めるように機能する、該固定装置と、を含む吻合カプラが開示され、該リングが、該複数の受容部分が該複数のファスナに整合するように該カートリッジに整合され、該固定装置が作動すると、該複数のファスナが、該管腔から半径方向外向きに該管状構造に穿刺し、該受容部分によって受容され、これにより、該管状構造が該リングに結合される。
【0054】
記載2:吻合カプラが、記載1に従って開示され、固定装置がストップを備え、該ストップが、管状構造の自由端部が該ストップに当接するようにハウジングから半径方向に延びている。
【0055】
記載3:吻合カプラが、記載2に従って開示され、ストップが、リングの整合要素に対応する複数の整合要素を備え、該リングが整合されると、該ストップの整合要素が、該リングの整合要素に整合する。
【0056】
記載4:吻合カプラが、前述の記載1~3のいずれか1つに従って開示され、カートリッジが、複数のファスナに対応する複数のドライバを備え、固定装置が作動すると、該ドライバが作動して該対応するファスナを該カートリッジから半径方向外向きに押し出す。
【0057】
記載5:吻合カプラが、記載4に従って開示され、固定装置が、プッシュロッドを備え、該固定装置が作動すると、該プッシュロッドが長手方向軸に沿って並進してドライバを作動させる。
【0058】
記載6:吻合カプラが、記載5に従って開示され、プッシュロッドが、直径が小さい前部から直径が大きい後部に向かってテーパになっており、該プッシュロッドが長手方向軸に沿って並進すると、該プッシュロッドが該前部から該後部にかけてカートリッジを通過し、これにより、該プッシュロッドがドライバに当接して該ドライバ及び対応するファスナを該カートリッジから半径方向外向きに押し出す。
【0059】
記載7:吻合カプラが、前述の記載1~6のいずれか1つに従って開示され、複数のファスナが、鋲、ステープル、ピン、接着剤、内部リング、内部メッシュ、ワイヤ、クランプ、コイル、及び/又は縫合糸を含む。
【0060】
記載8:前述の記載1~7のいずれか1つの吻合カプラと;管腔を有する第2の管状構造を受容するように機能する開口を形成する第2のリングであって、第2の管状構造に結合される、該第2のリングと、を含むシステムが開示され、リングと該第2のリングが互いに結合され、管状構造の管腔と該第2の管状構造の管腔が互いに整合して流体連通するように、該管状構造と該第2の管状構造が結合される。
【0061】
記載9:システムが、記載8に従って開示され、第1のリング及び第2のリングが、流体の漏れを防止するためのシールを形成する。
【0062】
記載10:前述の記載1~7のいずれか1つの吻合カプラを用意すること;管状構造をリングの開口で受容すること;カートリッジが管状構造の管腔内に挿入されるように、固定装置によって該管状構造を受け止めること;該リングの複数の受容部分が該カートリッジの複数のファスナに整合するように、該リングを該カートリッジに整合させること;該複数のファスナが管腔から半径方向外向きに該管状構造に穿刺するように該固定装置を作動させること;及び該複数のファスナを受容する該受容部分によって該管状構造を該リングに結合すること、を含む方法が開示される。
【0063】
記載11:第2の管状構造を第2のリングの開口で受容すること;第2のカートリッジが該第2の管状構造の管腔内に挿入されるように、固定装置によって該第2の管状構造を受け止めること;該第2のリングの複数の受容部分が該第2のカートリッジの複数のファスナに整合するように、該第2のリングを該第2のカートリッジに整合させること;該複数のファスナが該管腔から半径方向外向きに該第2の管状構造に穿刺するように該固定装置を作動させること;及び該複数のファスナを受容する該受容部分によって、該第2の管状構造を該第2のリングに結合すること、をさらに含む方法が、記載10に従って開示される。
【0064】
記載12:第1の管状構造の管腔と第2の管状構造の管腔が互いに整合して流体連通するように第1のリングを第2のリングに整合させること;及び該第1のリングを該第2のリングに結合して該第1の管状構造を該第2の管状構造に結合すること、をさらに含む方法が、記載11に従って開示される。
【0065】
記載13:方法が、前述の記載10~12のいずれか1つに従って開示され、カートリッジが、複数のファスナに対応する複数のドライバを備え、固定装置が作動すると、該ドライブが作動して対応するファスナを該カートリッジから半径方向外向きに押し出す。
【0066】
記載14:方法が、記載13に従って開示され、固定装置がプッシュロッドを備え;該プッシュロッドが、直径が小さい前部から直径が大きい後部に向かってテーパになっており;該固定装置が作動すると、該プッシュロッドが長手方向軸に沿って並進してドライバを作動させること;該プッシュロッドが長手方向軸に沿って並進すると、該プッシュロッドが該前部から該後部にかけて該カートリッジを通過し、これにより、該プッシュロッドが、該ドライバに当接して該ドライバ及び対応するファスナを該カートリッジから半径方向外向きに押し出す。
【0067】
記載15:方法が、前述の記載10~14のいずれか1つに従って開示され、第1のリング及び第2のリングが、流体の漏れを防止するためのシールを形成する。
【0068】
上で示され説明された開示は、単なる例である。本技術の多くの特性及び利点を、本開示の構造及び機能の詳細と共に前述の説明に記載したが、本開示は単なる例示であり、詳細、特に、部品の形状、サイズ、及び配置に関して、本開示の原理の範囲内で、添付の特許請求の範囲で使用される用語の広い一般的な意味によって示される程度まで変更を加えることができる。したがって、上記の例は、添付の特許請求の範囲内で変更できることが理解されよう。
本件出願は、以下の態様の発明を提供する。
(態様1)
管状構造を受容するように機能する開口を形成するリングであって、複数の受容部分を備える、該リングと;
ハウジング及びカートリッジを備える固定装置であって、該カートリッジが複数のファスナを備え、該カートリッジが該管状構造の管腔内に挿入されるように、該ハウジングが該管状構造を受け止めるように機能する、該固定装置と、を含む吻合カプラであって、
該リングが、該複数の受容部分が該複数のファスナに整合するように該カートリッジに整合され、
該固定装置が作動すると、該複数のファスナが、該管腔から半径方向外向きに該管状構造に穿刺し、該受容部分によって受容され、これにより、該管状構造がリングに結合される、前記吻合カプラ。
(態様2)
前記固定装置がストップを備え、該ストップが、前記管状構造の自由端部が前記ストップに当接するように前記ハウジングから半径方向に延びている、態様1記載の吻合カプラ。
(態様3)
前記ストップが、前記リングの整合要素に対応する複数の整合要素を備え、前記第1のリングが整合されると、該ストップの整合要素が該リングの整合要素に嵌合する、態様2記載の吻合カプラ。
(態様4)
前記カートリッジが、前記複数のファスナに対応する複数のドライバを備え、前記固定装置が作動すると、該ドライバが作動して該対応するファスナを該カートリッジから半径方向外向きに押し出す、態様1記載の吻合カプラ。
(態様5)
前記固定装置がプッシュロッドを備え、該固定装置が作動すると、該プッシュロッドが長手方向軸に沿って並進して前記ドライバを作動させる、態様4記載の吻合カプラ。
(態様6)
前記プッシュロッドが、直径が小さい前部から直径が大きい後部に向かってテーパになっており、該プッシュロッドが、長手方向軸に沿って並進すると、該プッシュロッドが該前部から該後部にかけて前記カートリッジを通過し、これにより、該プッシュロッドが前記ドライバに当接して該ドライバ及び対応するファスナを該カートリッジから半径方向外向きに押し出す、態様5記載の吻合カプラ。
(態様7)
前記複数のファスナが鋲及び/又はステープルを含む、態様1記載の吻合カプラ。
(態様8)
態様1~7のいずれか一項記載の吻合カプラと;
管腔を有する第2の管状構造を受容するように機能する開口を形成する第2のリングであって、該第2の管状構造に結合される、該第2のリングと、を含むシステムであって;
前記リングと該第2のリングが互いに結合され、前記管状構造と該第2の管状構造が、該管状構造の管腔と該第2の管状構造の管腔が互いに整合して流体連通するように結合される、前記システム。
(態様9)
前記第1のリングと前記第2のリングが、流体の漏れを防止するためのシールを形成する、態様8記載のシステム。
(態様10)
態様1~7のいずれか一項記載の吻合カプラを用意すること;
前記リングの開口で前記管状構造を受容すること;
前記カートリッジが前記管状構造の管腔内に挿入されるように、前記固定装置によって該管状構造を受け止めること;
前記リングの複数の受容部分が該カートリッジの複数のファスナに整合するように、該リングを該カートリッジに整合させること;
該複数のファスナが該管腔から半径方向外向きに管状構造に穿刺するように該固定装置を作動させること;及び
該複数のファスナを受容する該受容部分によって該管状構造を該リングに結合すること、を含む方法。
(態様11)
第2の管状構造を第2のリングの開口で受容すること;
第2のカートリッジが該第2の管状構造の管腔内に挿入されるように、固定装置によって該第2の管状構造を受け取ること;
該第2のリングの複数の受容部分が該第2のカートリッジの複数のファスナに整合するように、該第2のリングを該第2のカートリッジに整合させること;
該複数のファスナが該管腔から半径方向外向きに該第2の管状構造に穿刺するように該固定装置を作動させること;及び
該複数のファスナを受容する受容部分によって、該第2の管状構造を該第2のリングに結合すること、をさらに含む、態様10記載の方法。
(態様12)
前記第1の管状構造の前記管腔と前記第2の管状構造の前記管腔が互いに整合して流体連通するように、前記第1のリングを前記第2のリングに整合させること;及び
該第1のリングを該第2のリングに結合して、該第1の管状構造を該第2の管状構造に結合すること、をさらに含む、態様11記載の方法。
(態様13)
前記カートリッジが、前記複数のファスナに対応する複数のドライバを備え、前記固定装置が作動すると、前記ドライバが作動して対応するファスナを該カートリッジから半径方向外向きに押し出す、態様10記載の方法。
(態様14)
前記固定装置がプッシュロッドを備え;該プッシュロッドが、直径が小さい前部から直径が大きい後部に向かってテーパになっており;該固定装置が作動すると、該プッシュロッドが長手方向軸に沿って並進して前記ドライバを作動させ;該プッシュロッドが、長手方向軸に沿って並進すると、該プッシュロッドが、該前部から該後部にかけて該カートリッジを通過し、これにより、該プッシュロッドが、該ドライバに当接して該ドライバ及び対応するファスナを該カートリッジから半径方向外向きに押し出す、態様13記載の方法。
(態様15)
前記第1のリング及び前記第2のリングが、流体の漏れを防止するためのシールを形成する、態様10記載の方法。