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特許7219779電子文書を処理するためのコンピュータ実装システムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-31
(45)【発行日】2023-02-08
(54)【発明の名称】電子文書を処理するためのコンピュータ実装システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 40/177 20200101AFI20230201BHJP
【FI】
G06F40/177
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020567843
(86)(22)【出願日】2020-09-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-06
(86)【国際出願番号】 IB2020058784
(87)【国際公開番号】W WO2021074715
(87)【国際公開日】2021-04-22
【審査請求日】2021-04-23
(31)【優先権主張番号】16/656,631
(32)【優先日】2019-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】リム,ビャン イン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ジン ス
(72)【発明者】
【氏名】キム,ソン ア
(72)【発明者】
【氏名】ムン,ジュン ヤン
(72)【発明者】
【氏名】アン,スク ミン
【審査官】成瀬 博之
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2006/0059134(US,A1)
【文献】米国特許第08069096(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 40/00-40/197
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
添付ファイルデータをデジタル化するためのコンピュータ実装システムであって、
命令を格納する1つまたは複数のメモリデバイスと、
前記命令を実行して動作を実行するように構成された1つまたは複数のプロセッサと、を含み、前記動作は、
ユーザデバイスから、添付ファイルをテキスト文書に挿入する要求を受信することであって、前記添付ファイルは少なくとも1つの定義可能な属性を含む、受信することと、
前記属性を定義するための1つまたは複数の入力を含むインターフェースを準備することであって、前記属性は属性名およびデータフォーマットを含む、準備することと、
前記ユーザデバイスのウェブブラウザ内に前記インターフェースを表示することにより、前記受信した要求に応答することと、
前記インターフェースから前記定義可能な属性を受信することと、
前記受信した定義可能な属性に対応する定義可能な入力を含むデータ構造を準備することと、
前記データ構造を前記ユーザデバイスに送信することにより、前記受信した属性に応答することと、
前記ユーザデバイスから前記データ構造を受信することと、
前記定義された入力が前記データフォーマットと同じフォーマットであるか否かを判定した後、前記属性に関連する前記データフォーマットと対応するデータフォーマットに前記定義された入力を変換することにより、前記定義された入力をデジタル化することと、
前記デジタル化された入力を含むテーブルを生成することと、
前記テーブルへのリンクを生成することと、
前記リンクを前記テキスト文書の最後に追加することにより、電子文書を生成し、前記ユーザデバイスに前記電子文書を見ることができるようにすることと、を含む、コンピュータ実装システム。
【請求項2】
前記属性は、表示名またはデフォルトデータ値のうちの少なくとも一方をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装システム。
【請求項3】
前記受信したデータ構造が前記属性を定義しない場合、前記デフォルトデータ値が前記定義された入力としてデジタル化される、請求項2に記載のコンピュータ実装システム。
【請求項4】
前記属性は、製品名、在庫管理単位ID、在庫管理単位名、ベンダーアイテムID、またはベンダーアイテム名のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載のコンピュータ実装システム。
【請求項5】
前記動作は、前記生成された電子文書を格納することと、前記生成された電子文書を前記ユーザデバイスに送信することと、をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装システム。
【請求項6】
前記準備されたインターフェースは、新しい属性を追加するための選択可能な要素と、前記属性を削除するための選択可能な要素と、を含む、請求項1に記載のコンピュータ実装システム。
【請求項7】
前記データ構造は、配列、ハッシュ、リンクリスト、テキストファイル、またはテーブルである、請求項1に記載のコンピュータ実装システム。
【請求項8】
前記動作は、前記定義された入力をデジタル化する前に、前記定義された入力が前記データフォーマットと一致するかどうかを判定することをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装システム。
【請求項9】
前記ユーザデバイスは、コンピュータまたはモバイルデバイスである、請求項1に記載のコンピュータ実装システム。
【請求項10】
前記データフォーマットは、文字列、整数、浮動小数点、および文字を含む、請求項1に記載のコンピュータ実装システム。
【請求項11】
添付ファイルデータをデジタル化するための方法であって、
ユーザデバイスから、添付ファイルをテキスト文書に挿入する要求を受信することであって、前記添付ファイルは少なくとも1つの定義可能な属性を含む、受信することと、
前記属性を定義するための1つまたは複数の入力を含むインターフェースを準備することであって、前記属性は属性名およびデータフォーマットを含む、準備することと、
前記ユーザデバイスのウェブブラウザ内に前記インターフェースを表示することにより、前記受信した要求に応答することと、
前記インターフェースから前記定義可能な属性を受信することと、
前記受信した属性に対応する定義可能な入力を含むデータ構造を準備することと、
前記データ構造を前記ユーザデバイスに送信することにより、前記受信した属性に応答することと、
前記ユーザデバイスから前記データ構造を受信することと、
前記定義された入力が前記データフォーマットと同じフォーマットであるか否かを判定した後、前記属性に関連する前記データフォーマットと対応するデータフォーマットに前記定義された入力を変換することにより、前記定義された入力をデジタル化することと、
前記デジタル化された入力を含むテーブルを生成することと、
前記テーブルへのリンクを生成することと、
前記リンクを前記テキスト文書の最後に追加することにより、電子文書を生成し、前記ユーザデバイスに前記電子文書を見ることができるようにすることと、を含む方法。
【請求項12】
前記属性は、表示名またはデフォルトデータ値のうちの少なくとも一方をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記受信したデータ構造が前記属性を定義しない場合、前記デフォルトデータ値が前記定義された入力としてデジタル化される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記動作は、前記生成された電子文書を格納することと、前記生成された電子文書を前記ユーザデバイスに送信することと、をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記準備されたインターフェースは、新しい属性を追加するための選択可能な要素と、前記属性を削除するための選択可能な要素と、を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記データ構造は、配列、ハッシュ、リンクリスト、構造化テキストファイル、またはテーブルである、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記動作は、前記定義された入力をデジタル化する前に、前記定義された入力が前記データフォーマットと一致するかどうかを判定することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記ユーザデバイスは、コンピュータまたはモバイルデバイスである、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記データフォーマットは、文字列、整数、浮動小数点、および文字を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
添付ファイルデータをデジタル化するためのコンピュータ実装システムであって、
データベースと、
命令を格納する1つまたは複数のメモリデバイスと、
前記命令を実行して動作を実行するように構成された1つまたは複数のプロセッサと、を含み、前記動作は、
ユーザデバイスから、添付ファイルをテキスト文書に挿入する要求を受信することであって、前記添付ファイルは、少なくとも1つの定義可能な属性を含む、受信することと、
前記属性を定義するための1つまたは複数の入力を含むインターフェースを準備することであって、前記属性は、属性名およびデータフォーマットを含む、準備することと、
前記ユーザデバイスのウェブブラウザ内に前記インターフェースを表示することにより、前記受信した要求に応答することと、
前記インターフェースから前記定義可能な属性を受信することと、
前記受信した属性に対応する定義可能な入力を含むデータ構造を準備することと、
前記データ構造を前記第1のユーザデバイスに送信することにより、前記受信した属性に応答することと、
前記第1のユーザデバイスから前記データ構造を受信することと、
前記定義された入力が前記データフォーマットと同じフォーマットであるか否かを判定した後、前記属性に関連する前記データフォーマットと対応するデータフォーマットに前記定義された入力を変換することにより、前記定義された入力をデジタル化することと、
前記デジタル化された入力を含むテーブルを生成することと、
前記テーブルへのリンクを生成することと、
前記リンクを前記テキスト文書の最後に追加することにより、電子文書を生成し、前記ユーザデバイスに前記電子文書を見ることができるようにすることと、を含む、コンピュータ実装システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、電子文書を処理するためのコンピュータ化されたシステムおよび方法に関する。特に、本開示の実施形態は、メタデータを定義、挿入、およびデジタル化することによって、電子文書の添付ファイルに組み込まれたメタデータを効率的に処理するための、発明的および非従来型のコンピュータ実装システム、方法、およびユーザインターフェースに関する。
【背景技術】
【0002】
紙の交渉可能な証書および文書(契約)には、多くの場合、契約に関連する情報を指定する添付ファイルが必要である。例えば、売買契約の添付ファイルは、売買契約に関連する製品のリストと対応する価格を説明するメタデータを含むことができる。電子文書がより広く受け入れられ、要求されるようになるにつれて、そのような添付ファイルにメタデータを挿入するプロセスを作成する必要がある。
【0003】
歴史的に、契約の添付ファイルにメタデータを挿入できる電子システムでは、通常、新しい契約ごとにツールを開発する必要がある。例えば、当事者が製品のリストを含む添付ファイルをインスタントセールスオファー契約に追加する場合、製品の識別子と名称のメタデータを挿入する機能を備えた新しいツールが必要である。さらに、入力データを格納して再利用するには、新しいサーバーも必要である。新しいサーバーはメタデータをデジタル化し、各契約のデジタル化されたメタデータを格納する方法を実装する。これは、新しい契約ごとにカスタムビルドのシステムが必要になるため、面倒である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、電子文書の添付ファイルに組み込まれたメタデータを定義、挿入、およびデジタル化することによって電子文書を処理するための改善された方法およびシステムが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様は、添付ファイル(attachment)データを定義、挿入、およびデジタル化するためのコンピュータ実装システムに関する。コンピュータ実装システムは、命令を格納する1つまたは複数のメモリデバイスを含むことができる。コンピュータ実装システムはまた、動作を実行するための命令を実行するように構成された1つまたは複数のプロセッサを含むことができる。動作は、ユーザデバイスから、添付ファイルを第1の文書(document)に挿入する要求を受信することであって、添付ファイルは少なくとも1つの定義可能な属性を含む、受信することと、属性を定義するための1つまたは複数の入力を含むインターフェースを準備することであって、属性は属性名およびデータフォーマットを含む、準備することと、ユーザデバイスのウェブブラウザ内にインターフェースを表示することにより、受信した要求に応答することと、を含むことができる。動作は、インターフェースから定義可能な属性を受信することと、受信した定義可能な属性に対応する定義可能な入力を含むデータ構造を準備することと、データ構造をユーザデバイスに送信することにより、受信した属性に応答することと、をさらに含むことができる。動作は、ユーザデバイスからデータ構造を受信することと、属性に関連するデータフォーマットに基づいて、定義された入力をデジタル化することと、生成された添付ファイルを第1の文書に挿入することにより、デジタル化された入力および電子文書を含む添付ファイルを生成することと、をさらに含むことができる。
【0006】
本開示の別の態様は、添付ファイルデータを定義、挿入、およびデジタル化するための方法に関する。本方法は、動作は、ユーザデバイスから、添付ファイルを第1の文書に挿入する要求を受信することであって、添付ファイルは少なくとも1つの定義可能な属性を含む、受信することと、属性を定義するための1つまたは複数の入力を含むインターフェースを準備することであって、属性は属性名およびデータフォーマットを含む、準備することと、ユーザデバイスのウェブブラウザ内にインターフェースを表示することにより、受信した要求に応答することと、を含むことができる。本方法は、インターフェースから定義可能な属性を受信することと、受信した定義可能な属性に対応する定義可能な入力を含むデータ構造を準備することと、データ構造をユーザデバイスに送信することにより、受信した属性に応答することと、をさらに含むことができる。本方法は、ユーザデバイスからデータ構造を受信することと、属性に関連するデータフォーマットに基づいて、定義された入力をデジタル化することと、生成された添付ファイルを第1の文書に挿入することにより、デジタル化された入力および電子文書を含む添付ファイルを生成することと、をさらに含むことができる。
【0007】
本開示のさらに別の態様は、添付ファイルデータを定義、挿入、およびデジタル化するためのコンピュータ実装システムに関する。コンピュータ実装システムは、データベースと、命令を格納する1つまたは複数のメモリデバイスと、を含むことができる。コンピュータ実装システムはまた、動作を実行するための命令を実行するように構成された1つまたは複数のプロセッサを含むことができる。動作は、第1のユーザデバイスから、添付ファイルを第1の文書に挿入する要求を受信することであって、添付ファイルは少なくとも1つの定義可能な属性を含む、受信することと、属性を定義するための1つまたは複数の入力を含むインターフェースを準備することであって、属性は属性名およびデータフォーマットを含む、準備することと、ユーザデバイスのウェブブラウザ内にインターフェースを表示することにより、受信した要求に応答することと、を含むことができる。動作は、インターフェースから定義された属性を受信することと、受信した属性に対応する定義可能な入力を含むデータ構造を準備することと、データ構造を第1のユーザデバイスに送信することにより、受信した属性に応答することと、をさらに含むことができる。動作は、第1のユーザデバイスからデータ構造を受信することと、属性に関連するデータフォーマットに基づいて、定義された入力をデジタル化することと、生成された添付ファイルを第1の文書に挿入することにより、デジタル化された入力および電子文書を含む添付ファイルを生成することと、をさらに含むことができる。動作は、格納された添付ファイルにアクセスするための要求を、第2のユーザデバイスから受信することと、格納された添付ファイルをデータベースから検索することと、検索した添付ファイルを第2のユーザデバイスに送信することと、をさらに含むことができる。
【0008】
他のシステム、方法、およびコンピュータ可読媒体も、本明細書で説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】開示された実施形態と一致する、例示的なコンピュータシステムのブロック図である。
図2】開示された実施形態と一致する、添付ファイルデータを定義、挿入、およびデジタル化するための例示的なシステムの論理図である。
図3A】開示された実施形態と一致する、添付ファイルデータを定義、挿入、およびデジタル化するためのプロセスの例示的なフローチャートである。
図3B】開示された実施形態と一致する、添付ファイルデータを定義、挿入、およびデジタル化するためのプロセスの継続的な例示的なフローチャートである。
図4】開示された実施形態と一致する、1つまたは複数の属性を含む添付ファイルを定義するためにウェブブラウザ上に表示されるモバイルデバイスの例示的なユーザインターフェースを示す図である。
図5図4の例示的なユーザインターフェースから受信された例示的な定義可能な属性を示す図である。
図6図2のサーバーによって準備された定義可能な属性の各々に対応する定義可能な入力を含む例示的なデータ構造を示す図である。
図7】デジタル化された入力を組み込んだ属性を含む例示的な添付ファイルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。可能な限り、図面および以下の説明では、同一または類似の部分を参照するために、同一の符号が使用される。いくつかの例示的な実施形態が本明細書で説明されるが、修正、適応、および他の実施態様が可能である。例えば、置換、追加、または修正が図面に示す構成要素およびステップに行われてもよく、本明細書に記載された例示的な方法は、開示された方法にステップを置換、並べ替え、除去、または追加することによって修正されてもよい。したがって、以下の詳細な説明は、開示された実施形態および例に限定されない。むしろ、本発明の適切な範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0011】
本開示の実施形態は、ロジスティクスを監視するために構成されたシステムおよび方法に関する。開示された実施形態は、電子文書の添付ファイルに組み込まれたメタデータを定義、挿入、およびデジタル化することを可能にする革新的な技術的特徴を提供する。例えば、開示された実施形態は、添付ファイルの属性を定義するためのインターフェースの準備およびユーザデバイスへのインターフェースの送信と、ユーザデバイスから定義可能な属性を受信することと、受信した定義可能な属性に対応する定義可能な入力を含むデータ構造の準備およびユーザデバイスへのデータ構造の送信と、ユーザデバイスから更新されたデータ構造を受信することと、更新されたデータ構造に組み込まれた定義された入力をデジタル化することと、デジタル化された入力をデータベースに格納することと、を可能にする。テーブル、データ構造などの形式で更新されたデータ構造は、第1の文書に添付されてもよい。データ構造に組み込まれたデジタル化された入力は、第1の文書に関連する情報を提供することができる。例えば、第1の文書がMicrosoft Word文書の形式で売買契約に関連している場合、添付ファイルには、Microsoft Excelスプレッドシートの形式で、製品のリストと各製品に関連する情報(デジタル入力)が含まれてもよく、開示された実施形態は、スプレッドシートを第1の文書に挿入することができる。
【0012】
図1は、開示された実施形態と一致する、例示的なコンピュータシステム100のブロック図である。システム100の構成要素は、中央処理装置(CPU)もしくはプロセッサ102、メモリユニット104、およびメモリ104とCPU102を含むシステム構成要素を相互接続するバス122を含むことができる。コンピュータシステム100は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールなどを格納するのに適した方法または技術で実装された揮発性または不揮発性コンピュータ記憶媒体などのコンピュータ可読媒体(例えば、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶装置、または他の任意の適切な媒体)を含むことができる。
【0013】
バス122は、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バス、および適切なバスアーキテクチャを使用するローカルバスなどの適切なタイプのバス構造であり得る。限定ではなく例として、そのようなアーキテクチャは、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)バス、拡張ISA(EISA)バス、ビデオ電子装置規格化協会(VESA)ローカルバス、およびMezzanineバスとも呼ばれる周辺機器相互接続(PCI)バスを含むことができる。
【0014】
メモリ104は、読み出し専用メモリ(ROM)106およびランダムアクセスメモリ(RAM)110などのコンピュータ可読媒体を含むことができる。コンピュータシステム100内の要素間で情報を転送するのを助ける基本ルーチンを含む基本入力/出力システム(BIOS)108は、通常、ROM106に格納されている。さらに、RAM110は、オペレーティングシステム(OS)112、アプリケーション114、1つまたは複数の異なるプログラムによって実行され得る他のコード116、およびプログラム118を含むことができる。RAM110は、通常、CPU102に即座にアクセス可能である、および/またはCPU102によって現在動作中であるデータおよび/またはプログラムモジュールを含む。
【0015】
ハードディスクドライブ120は、取り外し可能/取り外し不可能、および揮発性/不揮発性のコンピュータ媒体であり得る。ハードディスクドライブ120は、取り外し不可能な不揮発性磁気媒体、およびメモリデバイス126からの読み出しまたは書き込みを行うことができる。例示的なコンピュータシステム100で使用することができる他の取り外し可能/非取り外し可能および揮発性/非揮発性コンピュータ記憶媒体は、磁気テープカセット、フラッシュメモリカード、デジタル多用途ディスク、デジタルビデオテープ、ソリッドステートRAM、およびソリッドステートROMを含むが、これらに限定されない。上述され、図1に示されているディスクおよびそれらに関連するコンピュータ媒体は、コンピュータ可読命令、プログラム可能なコード、データ構造、プログラムモジュール、およびコンピュータシステム100の他のデータの記憶を提供する。図1では、ハードディスク120は、オペレーティングシステム(OS)112、1つまたは複数のアプリケーション114、他のプログラム可能なコード116、ならびにプログラム118を格納するものとして示されている。
【0016】
メモリデバイス126は、光ディスクまたは磁気ディスクなどの取り外し可能で不揮発性の記憶媒体からの読み出しまたは書き込みを行う光ディスクドライブまたは磁気ディスクドライブであり得る。
【0017】
ユーザは、キーボードおよびマウス、トラックボールまたはタッチパッドタブレット、電子デジタイザ、またはマイクロフォンなどの入力デバイスを介して、コマンドおよび情報をコンピュータシステム100に入力することができる。他の入力デバイスは、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星放送受信アンテナ、またはスキャナーを含むことができる。これらおよび他の入力デバイスは、バス122に結合された入力インターフェースを介して、あるいはパラレルポート、ゲームポートまたはユニバーサルシリアルバス(USB)などの他のインターフェースまたはバス構造を介して、CPU102に接続され得る。ディスプレイ(GUI)130または他のタイプのビデオデバイスはまた、ビデオインターフェースなどのインターフェースを介してバス122に接続され得る。さらに、スピーカまたはプリンタなどの出力デバイスは、出力インターフェースを介してバス122に接続され得る。
【0018】
コンピュータシステム100は、ネットワーク128およびモバイルデバイス136を使用してネットワーク化された環境で動作することができる。モバイルデバイス126は、電子文書への添付ファイルに組み込まれたメタデータを処理したいユーザによって使用することができる。コンピュータシステム100はまた、パーソナルコンピュータ、サーバー、ルーター、ネットワークPC、ピアデバイスまたは他の共通のネットワークノードを含むことができる。モバイルデバイス136は、ハンドヘルド、タブレット、またはクライアントデバイスを含むことができる。図1に示すネットワーク128は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、または他のタイプのネットワークを含むことができる。このようなネットワーク環境は、オフィス、企業全体のコンピュータネットワーク、イントラネット、およびインターネットでは一般的である。ネットワーク環境では、プログラム可能なコードとアプリケーションプログラムをリモートコンピュータに格納することができる。例として、図1は、モバイルデバイス136上に存在するモバイル命令138を示している。示されているネットワーク接続は例示的なものであり、コンピュータとモバイルデバイス136との間の通信を確立する他の手段を使用できることが理解されよう。
【0019】
図2は、開示された実施形態と一致する、電子文書に添付されて組み込まれたメタデータを処理するための例示的なシステムの論理図を示す。様々な実施形態では、ユーザデバイス202は、モバイルデバイス136、または図1のコンピュータシステム100などの他の任意のコンピューティングデバイスであり得る。ユーザデバイス202は、ネットワーク206によって1つまたは複数のサーバー208に動作可能に結合され得る。
【0020】
ネットワーク206は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、または他のタイプのネットワークなどの適切なネットワークであり得る。ウェブブラウザ204は、コンピュータ100(示されているように)またはモバイルデバイス136(図示せず)上で実行することができ、ウェブブラウザ204は、複数のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)からなるセルフサービスツールの一部分としてユーザデバイス202で入力されたデータを受信するための機能を含むことができる。一般に、ウェブブラウザ204は、カーネルコンポーネント、アプリケーションプログラム、スクリプト、リンクされたライブラリ、メソッドを備えたオブジェクトなどのような解釈されたまたは実行可能なソフトウェアコードを使用して実装することができる。ウェブブラウザ204の特定の実施態様は、限定することを意図していない。ウェブブラウザ204は、電子文書の添付ファイルに組み込まれたメタデータを処理するために開示したシステムと相互作用するために、本明細書に記載のインターフェースなどのインターフェースを表示するように構成することができる。当業者によって理解されるように、追加のインターフェースを使用して、開示されたシステムと相互作用することもできる。
【0021】
サーバー208は、図1のコンピュータシステム100などの適切なコンピュータシステムまたはコンピューティングデバイスであり得る。場合によっては、サーバー208は、クラウドコンピューティングプラットフォーム(例えば、マイクロソフトアズールなど)の一部分であり得る。様々な場合において、サーバー208は、オンラインセルフサービスツール212またはインターフェースデータベース216のうちの少なくとも一方をホストするように構成することができる。
【0022】
インターフェースデータベース216は、作成インターフェース218、エディタインターフェース220、アップロードインターフェース222、およびダウンロードインターフェース224を含むことができる。作成インターフェース218は、ユーザデバイス202がインターフェースデータベース216にファイルまたは文書を作成することを可能にしてもよく、エディタインターフェース220は、ユーザがインターフェースデータベース216に格納されたファイルまたは文書を編集することを可能にしてもよい。アップロードインターフェース222は、ユーザデバイス202がインターフェースデータベース216にファイルまたは文書をアップロードすることを可能にしてもよく、ダウンロードインターフェース224は、ユーザデバイス202がインターフェースデータベース216に格納されたファイルまたは文書をダウンロードすることを可能にしてもよい。
【0023】
インターフェースデータベース216はまた、複数の保存インターフェース226および複数のプレビューインターフェース234を含むことができる。保存インターフェース226は、ユーザデバイス202がインターフェースデータベース216にファイルまたは文書を保存することを可能にしてもよく、プレビューインターフェース234は、ユーザデバイス202がインターフェースデータベース216に格納されたファイルまたは文書をプレビューすることを可能にしてもよい。他のインターフェース(図示せず)は、ユーザデバイス202への表示のために、およびオンラインセルフサービスツール212と相互作用するために企図され得る。各インターフェースおよびインターフェースを表示するための関連モジュールは、カーネルコンポーネント、アプリケーションプログラム、リンクされたライブラリ、メソッドを備えたオブジェクト、または他のタイプの実行可能ソフトウェアコードなどの適切な実行可能ソフトウェアコードを含むことができる。ユーザデバイス202は、メタデータを処理するために1つまたは複数のインターフェースを利用することができる。
【0024】
図3Aは、開示された実施形態と一致する、電子文書への添付ファイルに組み込まれたメタデータを処理するためのプロセス300の例示的なフローチャートである。この例示的な方法は、例として提供されている。図3Aに示す方法300は、サーバー208によって実行され得るか、さもなければ実施され得る。以下に説明する方法300は、例として、サーバー208によって実行されてもよい。図3Aに示す各ブロックは、例示的な方法300における1つまたは複数のプロセス、方法、またはサブルーチンを表す。図3Aを参照すると、例示的な方法300は、ブロック301から開始することができる。
【0025】
ステップ301において、サーバー208は、ユーザデバイス202から、添付ファイルを第1の文書(例えば、電子文書)に挿入するための要求を受信することができる。図3Aの方法を説明する際にユーザデバイス202が参照されるが、コンピュータシステム100の同様の容量および構成要素を有するデバイスは、必要に応じて、図3Aの方法を実行してもよいことに留意されたい。添付ファイルは、少なくとも1つの定義可能な属性(メタデータ)を含んでもよい。図4に関して以下でさらに詳細に説明される定義可能な属性は、添付ファイルに組み込まれる情報を説明することができる。ユーザデバイス202は、ユーザデバイス202上に表示されたウェブブラウザ204を使用して、添付ファイルを第1の文書に挿入するための要求を送信することができる。例えば、ウェブブラウザ204は、添付ファイルの挿入を要求するためのユーザインターフェースを提供してもよく、ユーザデバイス202は、挿入を要求するためにユーザインターフェースに実装された制御を構成してもよい。コントロールは、ユーザデバイス202がボタンを押すかクリックして挿入を要求することができるボタンの形態であってもよい。
【0026】
ユーザデバイス202に関連するユーザはまた、ユーザデバイス202上に表示されたウェブブラウザ204を使用して、添付ファイルを挿入する第1の文書を選択してもよい。いくつかの実施形態では、ウェブブラウザ204は、ユーザデバイス202が、ユーザデバイス202に実装されたデータベース(図示せず)に格納された文書から第1の文書を選択することを可能にしてもよい。別の実施形態では、図2に関して上述したように、インターフェースデータベース216が、ファイルまたは文書をインターフェースデータベース216に保存するための保存インターフェース226を含んでいるので、ウェブブラウザ204は、ユーザデバイス202がインターフェースデータベース216に格納された文書から第1の文書を選択することを可能にしてもよい。
【0027】
ステップ302において、サーバー208は、属性を定義するための1つまたは複数の入力を含むインターフェースを準備することができる。属性は、在庫管理単位(SKU)ID、SKU名、ベンダーアイテムID、またはベンダーアイテム名を含んでもよい。インターフェースは、添付ファイルおよび属性を定義するための1つまたは複数の要素を含んでもよい。属性に関連する要素は、属性名またはデータフォーマットの少なくとも一方を含んでもよい。データフォーマットは、文字列、整数、浮動小数点、および文字を含んでもよい。1つまたは複数の入力は要素に対応し、ユーザデバイス202に関連するユーザが空の入力フィールドにデータを入力するときに定義することができる空の入力フィールドを備えている。添付ファイルおよび属性を定義するための入力を含む例示的なインターフェースは、図4に示され、より詳細に説明される。
【0028】
ステップ303において、サーバー208は、ステップ302において準備されたユーザインターフェースをユーザデバイス202のウェブブラウザ204内に提示することによって、ステップ301から受信した要求に応答することができる。ユーザデバイス202に関連するユーザは、ユーザデバイス202上に表示されるウェブブラウザ204を使用して、ユーザインターフェースの属性に含まれる要素に対応する入力フィールドにデータを入力することによって属性を定義することができる。ユーザインターフェース上にデータを入力することによって属性を定義した後に、ユーザデバイス202は、定義可能な属性をサーバー208に送信することができる。例えば、ユーザデバイス202に関連するユーザは、定義された属性をサーバー208に送信するようにユーザインターフェースに実装されたコントロールを構成することができる。コントロールは、ユーザが押すかクリックして定義された属性を送信できるボタンまたは選択可能な要素の形態であってもよい。
【0029】
ステップ304において、サーバー208は、ユーザデバイス202から送信されたステップ303で提示されたインターフェースから定義可能な属性を受信することができる。例示的な定義可能な属性が図5に示され、より詳細に説明される。定義可能な属性が受信されると、サーバー208は、受信された定義可能な属性へのインジケータを実装することができる。インジケータは、受信した定義可能な属性が、ステップ301で選択された第1の文書にリンクまたは接続されていることを示唆することができる。
【0030】
いくつかの実施形態では、サーバー208は、ユーザデバイス202がウェブブラウザ204を使用して第1の文書を編集することを可能にしてもよい。サーバー208は、エディタインターフェース220をユーザデバイス202に提供することができ、ユーザデバイス202は、添付ファイルが挿入されることが意図されている第1の文書を編集することができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、サーバー208は、ユーザデバイス202が、エディタインターフェース220に実装されたコントロールを使用することによって、受信された定義可能な属性に対応するデータを挿入することを要求できるようにしてもよい。例えば、ユーザデバイス202に関連するユーザは、文書を編集した後にデータを挿入することを要求するように、ウェブブラウザ204に表示されるエディタインターフェース220に実装されたコントロールを構成してもよい。コントロールは、ユーザが押すかクリックして挿入を要求できるボタンまたは選択可能な要素の形態であってもよい。別の実施形態では、サーバー208は、ユーザデバイス202が要求なしにデータを挿入することを可能にしてもよい。例えば、サーバー208は、ステップ304で定義可能な属性を受信すると、受信した定義可能な属性を、データを挿入するための要求と自動的に見なし、ステップ305でデータ構造を準備してもよい。
【0032】
ステップ305において、サーバー208は、受信された定義可能な属性に対応する定義可能な入力を含むデータ構造を準備することができる。データ構造は、スプレッドシート、テーブル、ワークシート、グリッド、リスト、チャート、アレイ、ハッシュ、リンクリスト、テキストファイル、あるいはユーザデバイス202が1つまたは複数の属性を定義するデータを入力することを可能にする任意の適切なフォーマットを含んでもよい。定義可能な属性を含む例示的なデータ構造は、図6に示され、以下でより詳細に説明される。
【0033】
ステップ306において、サーバー208は、準備されたデータ構造をユーザデバイス202に送信することによって、受信された属性に応答することができる。いくつかの実施形態では、サーバー208は、ユーザデバイス202が、ウェブブラウザ204を使用して入力にデータを入力することによって、定義可能な属性に対応する入力を定義することを可能にしてもよい。例えば、サーバー208は、エディタインターフェース220をユーザデバイス202に提供することによって、ユーザデバイス202が入力を定義することを可能にしてもよい。別の実施形態では、サーバー208は、ユーザデバイス202がデータ構造をダウンロードし、データ構造にデータを入力することによって入力を定義し、更新されたデータ構造をサーバー208にアップロードまたは送信することを可能にすることによって、ユーザデバイス202が入力を定義することを可能にしてもよい。例えば、サーバー208は、ユーザデバイス202がデータ構造をダウンロードするためのダウンロードインターフェース224と、更新されたデータ構造をアップロードするためのアップロードインターフェース222とを提供してもよい。図6は、4つの属性601~604を含む例示的なデータ構造600を示している。ユーザデバイス202は、ユーザデバイス202のウェブブラウザ204を介して属性601~604を含む一番上の行によって示唆されるようなデータを入力してもよい。例示的なデータ構造600では、ユーザデバイス202は、各属性601~604に対して6つの入力を備えている。他の数の入力をサーバー208に提供することができ、他の数の属性は、ステップ303で準備されたインターフェースを使用していくつかの定義可能な属性を追加または削減することによって、ユーザデバイス202によって定義することができる。
【0034】
ステップ307において、サーバー208は、ユーザデバイス202からデータ構造を受信することができる。サーバー208がデータ構造を受信すると、サーバー208は、ステップ308において、定義可能な属性に関連するデータフォーマットに基づいて、データ構造に組み込まれた定義された入力をデジタル化することができる。サーバー208は、定義された入力をコンピュータによって処理できるデジタル形式に変換することによって、定義された入力をデジタル化することができる。例えば、サーバー208がステップ304で「SKU ID」属性名および整数データフォーマット(図5の第1の行に示す)を有する属性を受信し、さらに(図7の添付ファイル700の第2の行に示すように)ステップ307でデータ構造において定義された入力「9925305」を受信した場合には、サーバー208は、「9925305」を整数に変換することができる。別の例では、サーバー208がステップ304で「SKU名」属性名および文字列データフォーマット(図5の第2の行に示す)を有する属性を受信し、さらに(図7の添付ファイル700の第2の行に示すように)ステップ307でデータ構造において定義された入力「ABCブロックカーセット」を受信した場合には、サーバー208は、「ABCブロックカーセット」を文字列に変換することができる。
【0035】
サーバー208はまた、定義された入力をデジタル化する前に、定義された入力がデータフォーマットと一致するかどうかを判定することができる。サーバー208が、定義された入力がデータフォーマットと一致しないと決定した場合には、いくつかの実施形態では、サーバー208が定義された入力をデジタル化できない場合がある。例えば、単語「ABCDE」が整数データフォーマットに関連する属性の入力として定義されている場合には、「ABCDE」は整数に変換できないため、サーバー208が「ABCDE」をデジタル形式に変換できない場合がある。別の実施形態では、サーバー208は、定義された入力がデータフォーマットと一致しない場合、対応する属性に関連するデフォルトのデータ値をデジタル化してもよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、受信されたデータ構造が未定義の入力を含む場合には、サーバー208は、デフォルトのデータ値をデジタル化してもよい。例えば、デフォルトのデータ値が100であり、データフォーマットが未定義の入力に対して整数である場合には、サーバー208は、100を整数に変換してもよい。
【0037】
ステップ309において、サーバー208は、ステップ308からのデジタル化された入力を含む添付ファイルを生成することができる。例えば、例示的な添付ファイル700(テーブルの形式)は、サーバー208によって生成され、属性701~704に対応するすべての入力は、属性に関連するデータフォーマットに基づいてデジタル化される。
【0038】
ステップ310において、サーバー208は、ステップ309から生成された添付ファイルを第1の文書に挿入することによって電子文書を構築することができる。例えば、サーバー208は、作動されると、ユーザデバイス202が添付ファイルを表示できるようにすることができる第1の文書の最後に添付ファイルに関連するリンクを挿入することによって、生成された添付ファイルを挿入してもよい。別の例では、サーバー208は、生成された添付ファイルを第1の文書の最後に追加することによって、生成された添付ファイルを挿入してもよい。さらなる例として、サーバー208は、生成された添付ファイルを第1の文書に埋め込むことによって、生成された添付ファイルを挿入してもよい。
【0039】
ステップ311において、サーバー208は、ステップ310から生成された電子文書をインターフェースデータベース216に格納することができる。いくつかの実施形態では、サーバー208は、生成された電子文書をインターフェースデータベース216に自動的に格納してもよい。別の実施形態では、サーバー208は、ユーザデバイス202に保存インターフェース226を提供することによって、ユーザデバイス202が生成された電子文書を保存することを可能にしてもよい。添付ファイルに組み込まれるすべてのデータがデジタル化されるので、ユーザデバイス202または別のユーザデバイスは、サーバー208にアクセスすることができ、添付ファイルおよびデータを容易に検索することができる。添付ファイルは別の文書に挿入され得る。ステップ312において、サーバー208は、生成された電子文書をユーザデバイス202に送信することができる。
【0040】
図4は、開示された実施形態と一致する、1つまたは複数の属性を含む添付ファイルを定義するためにウェブブラウザ204上に表示されるユーザデバイス202の例示的なユーザインターフェース400を示す。インターフェース400は、入力401および入力402、インジケータ403、ボタン404およびボタン405を含んでもよい。例示的なユーザインターフェース400は、属性(メタデータ)SKU名を含む「クーポン製品」添付ファイルを定義するように描かれているが、当業者は、ユーザインターフェースが他のタイプの添付ファイルおよび属性を定義するために実装されてもよいことを理解するであろう。
【0041】
ユーザは、添付ファイルを定義するために入力401、402にデータを入力することができる。例えば、図4に示すように、ユーザは、入力401に添付ファイル名「クーポン製品」を入力し、入力402に表示名「ABCクーポン製品」を入力してもよい。インジケータ403は、値タイプの添付ファイルを提供することができる。いくつかの実施形態では、値タイプは、「シングル」または「マルチ」のいずれかであってもよく、下位添付ファイルの存在に基づいて更新されてもよい。例えば、インジケータ403は、下位添付ファイルが存在する場合に添付ファイルの値タイプがマルチであることを示し、さらに、下位添付ファイルが存在しない場合に添付ファイルの値タイプがシングルであることを示してもよい。サーバー208は、定義可能な属性を検索して使用するために値タイプを考慮することができる。例えば、シングル値タイプの添付ファイルの場合、サーバー208は、現在の添付ファイルに対してインターフェース400によって定義された属性を使用してもよい。別の例では、マルチ値タイプの添付ファイルの場合、サーバー208は、下位添付ファイルに含まれる属性を検索して使用してもよい。
【0042】
ユーザインターフェース400は、下位添付ファイルを追加するためにボタン404が押されたことを受信することができる。ユーザインターフェース400が押されたことを受信すると、ユーザインターフェース400は、下位添付ファイルを定義するための1つまたは複数の入力を提供することができる。下位添付ファイルを追加すると、2つの異なる添付ファイルを1つにまとめるのに役立ち得る。いくつかの実施形態では、2つの添付ファイルは、インターフェースデータベース216に格納される。例えば、アイテムIDとアイテム名を属性として含む添付ファイル(添付ファイルA)およびクーポン割引率とイベントを属性として含む別の添付ファイル(添付ファイルB)など、契約ごとに様々なタイプの添付ファイルが存在してもよい。添付ファイルAと添付ファイルBの両方からの属性を含む添付ファイル(添付ファイルC)を生成するために、添付ファイルAと添付ファイルBの組み合わせが必要となる場合がある。そのような場合、添付ファイルCは、下位添付ファイルとして添付ファイルAおよび添付ファイルBを含むことができる。添付ファイルAと添付ファイルBのそれぞれからの定義可能な属性は、添付ファイルCの属性を定義するために再利用されてもよい。類似または頻繁に使用される属性を再定義するのではなく、他の格納された添付ファイルからの属性を再利用することができる。添付ファイルCは2つの下位添付ファイルを含み、したがって、インジケータ403はマルチに更新され、サーバー208は、2つの下位添付ファイル(例えば、添付ファイルAおよび添付ファイルB)に関連する定義可能な属性を検索しおよび使用することができる。
【0043】
ユーザインターフェース400は、定義可能な属性406を追加するためにボタン405が押されたことを受信することができる。定義可能な属性406は、ユーザインターフェース400によって定義される場合、第1の文書に関連する情報を提供することができる。例えば、第1の文書が1つまたは複数の製品の売買契約に関連している場合には、売買契約の添付ファイルは製品のリストを提供し、定義可能な属性はSKU名、SKU ID、ベンダーアイテム名、ベンダーアイテムIDなどの各製品の属性を記述することができる。ユーザインターフェース400が押されたことを受信すると、ユーザインターフェースは、属性406を定義するための入力407~410およびボタン411を生成することができる。例えば、図4に示すように、ユーザは、属性名「SKU名」、属性表示名「ABC SKU名」、データフォーマット「文字列」、およびデフォルト値を入力して、属性407を定義することができる。ボタン411が押されると、属性406を削除することができる。ユーザインターフェース400は、図3Aに関して上述したように、ボタン412が押されたことを受信して、定義可能な属性407をサーバー208に送信することができる。
【0044】
図5は、開示された実施形態と一致する、図4のユーザインターフェース400から受信された例示的な定義可能な属性500を示している。定義可能な属性を受信することは、図3Aのステップ304に関して上述されている。定義可能な属性500は、識別子501、属性名502、表示名503、データフォーマット504、およびデフォルト値505を含むことができる。サーバー208は、識別子501を定義可能な属性に割り当てることができる。例えば、サーバー208が4つの定義可能な属性を受信する場合には、サーバー208は、4つの定義可能な属性の各々に4つの異なる識別子を割り当てることができる。サーバー208が識別子501を割り当てると、サーバー208は、属性名502、表示名503、データフォーマット504、およびデフォルト値505を各属性の識別子501にリンクまたは接続することができる。サーバー208は、定義可能な属性500を第1の文書にリンクまたは接続することができる。
【0045】
図6は、開示された実施形態と一致する、図3Aのステップ305においてサーバー208によって準備された定義可能な属性601~604の各々に対応する定義可能な入力(例えば、空のボックス)を含む例示的なデータ構造600を示す。上記のように、ユーザは、ウェブブラウザ204を使用するか、またはデータ構造600をダウンロードして、データを空のボックスに入力して、定義可能な属性に対応する入力を定義することができる。
【0046】
図7は、デジタル化された入力を組み込んだ属性701~704を含む例示的な添付ファイル700を示している。各属性701~704は、図3Bのステップ308でデジタル化された1つまたは複数の入力を含む。上記のように、添付ファイル700は、ステップ311(図3B)の一部分としてインターフェースデータベース216に格納されてもよく、ユーザデバイス202または他のユーザによって検索されまたはアクセスされ得る。例示的な添付ファイル700は、「クーポン製品」添付ファイル(図4で定義される)に含まれる製品のリストを提供し、各製品は、SKU ID、SKU名、ベンダーアイテムID、およびベンダーアイテム名によって記述される。
【0047】
本開示はその特定の実施形態を参照して示され、説明されてきたが、本開示は修正なしに、他の環境において実施され得ることが理解されよう。前述の説明は、例示の目的で提示されている。これは、網羅的ではなく、開示された正確な形態または実施形態に限定されない。当業者には、開示された実施形態の明細書および実施を考慮することによって、修正および適合が明らかになるであろう。さらに、開示された実施形態の態様はメモリに記憶されるものとして記載されているが、当業者はこれらの態様が2次記憶装置、例えば、ハードディスクまたはCD ROM、または他の形態のRAMまたはROM、USB媒体、DVD、ブルーレイ、または他の光学ドライブ媒体などの他のタイプのコンピュータ可読媒体に格納されてもよいことを理解するであろう。
【0048】
記載された説明および開示された方法に基づくコンピュータプログラムは、熟練した開発者の技術の範囲内である。様々なプログラムまたはプログラムモジュールは当業者に知られている技法のいずれかを使用して作成することができ、または既存のソフトウェアに関連して設計することができる。例えば、プログラムセクションまたはプログラムモジュールは、.Net Framework、.Net Compact Framework(およびVisual Basic、C などの関連言語)、Java、C++、Objective-C、HTML、HTML/AJAXの組み合わせ、XML、またはJavaアプレットを含むHTMLの中で、またはそれによって設計することができる。
【0049】
さらに、例示的な実施形態が本明細書で説明されてきたが、本開示に基づいて当業者によって理解されるように、同等の要素、修正、省略、(例えば、様々な実施形態にわたる態様の)組み合わせ、適応、および/または変更を有する任意のおよびすべての実施形態の範囲が可能である。請求項の限定は請求項に使用されている文言に広く基づいて解釈されるものとし、本明細書にまたは出願手続中に記載されている例に限定されるものではない。例は、非排他的であると解釈されるべきである。さらに、開示された方法のステップは、ステップを並べ替えること、および/またはステップを挿入または削除することを含む、任意の方法で修正されてもよい。したがって、本明細書および例は単に例示的なものと見なされ、真の範囲および趣旨は以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物の全範囲によって示されることが意図される。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7