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特許7221314情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-03
(45)【発行日】2023-02-13
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20230206BHJP
【FI】
G06Q30/06 330
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021009746
(22)【出願日】2021-01-25
(65)【公開番号】P2022113468
(43)【公開日】2022-08-04
【審査請求日】2022-07-19
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川端 訓功
(72)【発明者】
【氏名】中村 友亮
(72)【発明者】
【氏名】森 和隆
【審査官】永野 一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-071884(JP,A)
【文献】特開2009-199561(JP,A)
【文献】特開2014-147566(JP,A)
【文献】特開2020-144706(JP,A)
【文献】特表2003-529687(JP,A)
【文献】特開2013-210699(JP,A)
【文献】特開2008-003850(JP,A)
【文献】特開2002-163500(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0286977(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0059281(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の体型が解析された解析結果と、当該利用者に関する利用者情報とに基づいて、当該利用者の部位と対応する商品のサイズが当該部位の大きさと対応する度合いを示すスコアを当該商品のサイズと、当該部位との組合せ毎に算出する算出部と、
前記商品の一のサイズにおける前記部位毎に算出されたスコアの和が所定の条件を満たす場合に、当該一のサイズに対応する商品の種別に関する種別情報を前記利用者に提供する提供部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記提供部は、
前記所定の条件として、前記スコアの和が所定の閾値以上である場合に、前記一のサイズである商の種別に関する前記種別情報を前記利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記解析結果と、前記利用者情報とに基づいて、前記商品のサイズと、前記部位との組合せによって決定される係数に乗算するための重みを変更する変更部をさらに備え、
前記算出部は、
前記組合せ毎の重みの各々と、前記組合せ毎の係数の各々とに基づいて、前記部位と対応する前記商品の一のサイズが前記部位の大きさと対応する度合いを示すスコアを前記組合せ毎に算出する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記算出部は、
前記スコアとして、前記部位が示す寸法と、前記商品のサイズとの組合せ毎に決定される係数の各々と、当該組合せ毎の重みの各々とを乗算することでスコアを算出する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記利用者情報を取得する取得部をさらに備える
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得部は、
前記利用者情報として、前記利用者の属性に関する属性情報を取得し、
前記変更部は、
前記解析結果と、前記属性情報とに基づいて、前記重みを変更する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記取得部は、
前記利用者情報として、前記利用者の肌に関する肌情報を取得し、
前記変更部は、
前記解析結果と、前記肌情報とに基づいて、前記重みを変更する
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得部は、
前記利用者情報として、前記利用者の体型の変動に関する体型変動情報を取得し、
前記変更部は、
前記解析結果と、前記体型変動情報とに基づいて、前記重みを変更する
ことを特徴とする請求項5~7のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記取得部は、
前記利用者の体型が解析された解析結果を取得する
ことを特徴とする請求項5~8のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記解析結果に基づいて、前記利用者の体型の変動を予測する予測部をさらに備え、
前記提供部は、
前記予測部によって予測された体型の変動に基づくサイズに対応する商品情報を前記利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記予測部は、
前記解析結果に基づいて、前記利用者の体型が現在の体型よりも大きくなると予測し、
前記提供部は、
前記予測部によって予測された予測結果に基づいて、現在の体型に応じたサイズよりも大きいサイズに対応する商品情報を前記利用者に提供する
ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記予測部は、
前記解析結果に基づいて、前記利用者の体型が現在の体型よりも小さくなると予測し、
前記提供部は、
前記予測部によって予測された予測結果に基づいて、現在の体型に応じたサイズよりも小さいサイズに対応する商品情報を前記利用者に提供する
ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記提供部は、
前記商品の種別のうち、前記利用者情報に基づいて一の種別を選択し、当該一の種別に属する商品情報を前記利用者に提供する
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記提供部は、
前記商品情報として、着用物品であり、且つ、吸収性物品である商品に関する情報を前記利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1013のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記提供部は、
前記商品情報とともに、前記利用者情報に応じたメッセージを前記利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1014のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項16】
利用者の体型が解析された解析結果と、当該利用者に関する利用者情報とに基づいて、当該利用者の部位と対応する商品のサイズが当該部位の大きさと対応する度合いを示すスコアを当該商品のサイズと、当該部位との組合せ毎に算出する算出部と、
前記商品の一のサイズにおける前記部位毎に算出されたスコアの和が所定の条件を満たす場合に、当該一のサイズに対応する商品の種別を選択し、当該商品の種別に関する種別情報を前記利用者に提供する提供部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項17】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
利用者の体型が解析された解析結果と、当該利用者に関する利用者情報とに基づいて、当該利用者の部位と対応する商品のサイズが当該部位の大きさと対応する度合いを示すスコアを当該商品のサイズと、当該部位との組合せ毎に算出する算出工程と、
前記商品の一のサイズにおける前記部位毎に算出されたスコアの和が所定の条件を満たす場合に、当該一のサイズに対応する商品の種別に関する種別情報を前記利用者に提供する提供工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項18】
利用者の体型が解析された解析結果と、当該利用者に関する利用者情報とに基づいて、当該利用者の部位と対応する商品のサイズが当該部位の大きさと対応する度合いを示すスコアを当該商品のサイズと、当該部位との組合せ毎に算出する算出手順と、
前記商品の一のサイズにおける前記部位毎に算出されたスコアの和が所定の条件を満たす場合に、当該一のサイズに対応する商品の種別に関する種別情報を前記利用者に提供する提供手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者から受付けられた情報(例えば、利用者の体型に関する体型情報等)に基づいて、推奨吸収性物品を表す情報を提示する提案技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-004300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、利用者から受付けられた利用者の体型情報等に基づいて、推奨吸収性物品を表す情報を提示するに過ぎない。そのため、利用者の体型が経時的に変動しうる場合や、利用者自身の体型に関する認識が誤っていた場合には適切な商品が提供されない場合が起こり得る。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者に対して適切な商品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、利用者の体型が解析された解析結果と、当該利用者に関する利用者情報とに基づいて、当該利用者の部位と対応する商品のサイズが当該部位の大きさと対応する度合いを示すスコアを当該商品のサイズと、当該部位との組合せ毎に算出する算出部と、前記商品の一のサイズにおける前記部位毎に算出されたスコアの和が所定の条件を満たす場合に、当該一のサイズである前記商品に関する商品情報を前記利用者に提供する提供部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、利用者に対して適切な商品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する提供処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係るサイズと、部位との組合せの一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る利用者情報記憶部の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るスコア情報記憶部の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る商品情報記憶部の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る情報処理装置が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態に係るコンテンツの具体例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係るコンテンツの具体例を示す図である。
図10図10は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0010】
利用者の体型が解析された解析結果と、当該利用者に関する利用者情報とに基づいて、当該利用者の部位と対応する商品のサイズが当該部位の大きさと対応する度合いを示すスコアを当該商品のサイズと、当該部位との組合せ毎に算出する算出部と、前記商品の一のサイズにおける前記部位毎に算出されたスコアの和が所定の条件を満たす場合に、当該一のサイズである前記商品に関する商品情報を前記利用者に提供する提供部とを備えることを特徴とする情報処理装置。
【0011】
このような情報処理装置によれば、利用者の体型が解析された解析結果と、利用者に関する利用者情報とに基づいて、利用者の部位と対応する商品のサイズが部位の大きさと対応する度合いを示すスコアを商品のサイズと、部位との組合せ毎に算出する。例えば、情報処理装置は、S、M、Lといった商品のサイズの各々と、足ぐり、おしり、おなかといった部位の各々との組合せ毎にスコアを算出する。ここで、足ぐりとは、例えば、鼠蹊部周りや、太もも周り等を示す。
【0012】
例えば、情報処理装置は、Sサイズにおいて、足ぐり、おなか、おしりにそれぞれ対応するスコアを算出する。そして、情報処理装置は、足ぐりに対応するスコアと、おなかに対応するスコアと、おしりに対応するスコアとの和をとり、合算したスコアを算出する。同様に、情報処理装置は、M及びLサイズにおいて、合算したスコアを算出する。これにより、情報処理装置は、利用者に対して適切な商品を選択するためのスコアを算出することができる。
【0013】
そして、情報処理装置は、商品の一のサイズにおける部位毎に算出されたスコアの和が所定の条件を満たす場合に、一のサイズである商品に関する商品情報を利用者に提供する。例えば、情報処理装置は、合算したスコアが所定の閾値以上であるおむつのサイズを選択する。そして、情報処理装置は、選択したサイズのオムツに関する情報を提供する。これにより、情報処理装置は、利用者に対して、適切な商品を提供することができる。例えば、情報処理装置は、利用者がおむつを利用する場合に、おむつと足ぐりやおなかがかぶれることを防ぐ適切なおむつを提供することができる。
【0014】
また、情報処理装置は、前記所定の条件として、前記スコアの和が所定の閾値以上である場合に、前記一のサイズである前記商品情報を前記利用者に提供する。
【0015】
このような情報処理装置によれば、所定の条件として、スコアの和が所定の閾値以上である場合に、一のサイズである商品情報を利用者に提供するため、利用者に対して適切な商品を提供することができる。
【0016】
また、情報処理装置は、前記解析結果と、前記利用者情報とに基づいて、前記商品のサイズと、前記部位との組合せによって決定される係数に乗算するための重みを変更し、前記組合せ毎の重みの各々と、前記組合せ毎の係数の各々とに基づいて、前記部位と対応する前記商品の一のサイズが前記部位の大きさと対応する度合いを示すスコアを前記組合せ毎に算出する。
【0017】
このような情報処理装置によれば、解析結果と、利用者情報とに基づいて、商品のサイズと、利用者の部位との組合せによって決定される係数に乗算させるための重みを変更する。例えば、利用者の部位は、商品を利用するときに接触する特徴的な部位として、太ももの太さに相当する部位である足ぐり、おしり又はおなか等を対象とする。そして、情報処理装置は、組合せ毎の重みの各々と、組合せ毎の係数の各々とに基づいて、部位と対応する商品の一のサイズが部位の大きさと対応する度合いを示すスコアを組合せ毎に算出する。
【0018】
これにより、情報処理装置は、利用者に対して適切な商品を選択するためのスコアを算出することができる。例えば、情報処理装置は、子供又は高齢者がおむつを利用する場合に、おむつと足ぐりやおなかがこすれて赤みが発生することや、かぶれることを防ぐおむつを選択することができる。
【0019】
また、情報処理装置は、前記スコアとして、前記部位が示す寸法と、前記商品のサイズとの組合せ毎に決定される係数の各々と、当該組合せ毎の重みの各々とを乗算することでスコアを算出する。
【0020】
このような情報処理装置によれば、スコアとして、部位が示す寸法と、商品のサイズとの組合せ毎に決定される係数の各々と、組合せ毎の重みの各々とを乗算することでスコアを算出するため、算出されたスコアに応じた適切な商品を選択することができる。
【0021】
また、情報処理装置は、前記利用者情報を取得する。
【0022】
このような情報処理装置によれば、利用者に関する利用者情報を取得するため、適切な商品を提供するための各種情報を取得することができる。
【0023】
また、情報処理装置は、前記利用者情報として、前記利用者の属性に関する属性情報を取得し、前記解析結果と、前記属性情報とに基づいて、前記重みを変更する。
【0024】
このような情報処理装置によれば、利用者情報として、利用者の属性情報を取得し、解析結果と、属性情報とに基づいて、重みを変更するため、属性情報を考慮したスコアに応じた適切な商品を選択することができる。
【0025】
また、情報処理装置は、前記利用者情報として、前記利用者の肌に関する肌情報を取得し、前記解析結果と、前記肌情報とに基づいて、前記重みを変更する。
【0026】
このような情報処理装置によれば、利用者情報として、利用者の肌情報を取得し、解析結果と、肌情報とに基づいて、重みを変更するため、肌情報を考慮したスコアに応じた適切な商品を選択することができる。
【0027】
また、情報処理装置は、前記利用者情報として、前記利用者の体型の変動に関する体型変動情報を取得し、前記解析結果と、前記体型変動情報とに基づいて、前記重みを変更する。
【0028】
このような情報処理装置によれば、利用者情報として、利用者の体型変動情報を取得し、解析結果と、体型変動情報とに基づいて、重みを変更するため、体型変動情報を考慮したスコアに応じた適切な商品を選択することができる。
【0029】
また、情報処理装置は、利用者の体型が解析された解析結果を取得する。
【0030】
このような情報処理装置によれば、利用者の体型が解析された解析結果を取得するため、適切な商品を提供するための各種情報を取得することができる。
【0031】
また、情報処理装置は、前記解析結果に基づいて、前記利用者の体型の変動を予測し、予測された体型の変動に基づくサイズに対応する商品情報を前記利用者に提供する。
【0032】
このような情報処理装置によれば、解析結果に基づいて、利用者の体型の変動を予測し、予測された体型の変動に基づくサイズに対応する商品情報を利用者に提供するため、利用者に対して適切な商品を提供することができる。
【0033】
また、情報処理装置は、前記解析結果に基づいて、前記利用者の体型が現在の体型よりも大きくなると予測し、予測された予測結果に基づいて、現在の体型に応じたサイズよりも大きいサイズに対応する商品情報を前記利用者に提供する。
【0034】
このような情報処理装置によれば、解析結果に基づいて、利用者の体型が現在の体型よりも大きくなると予測し、予測された予測結果に基づいて、現在の体型に応じたサイズよりも大きいサイズに対応する商品情報を利用者に提供するため、利用者に対して適切な商品を提供することができる。
【0035】
また、情報処理装置は、前記解析結果に基づいて、前記利用者の体型が現在の体型よりも小さくなると予測し、予測された予測結果に基づいて、現在の体型に応じたサイズよりも小さいサイズに対応する商品情報を前記利用者に提供する。
【0036】
このような情報処理装置によれば、解析結果に基づいて、利用者の体型が現在の体型よりも小さくなると予測し、予測された予測結果に基づいて、現在の体型に応じたサイズよりも小さいサイズに対応する商品情報を利用者に提供するため、利用者に対して適切な商品を提供することができる。
【0037】
また、情報処理装置は、前記スコアの和が所定の閾値以上である場合に、前記一のサイズに対応する商品の種別を選択し、当該商品の種別に属する商品情報を前記利用者に提供する。
【0038】
このような情報処理装置によれば、スコアの和が所定の閾値以上である場合に、一のサイズに対応する商品の種別を選択し、商品の種別に属する商品情報を利用者に提供するため、利用者に対して適切な商品を提供することができる。
【0039】
また、情報処理装置は、前記商品の種別のうち、前記利用者情報に基づいて一の種別を選択し、当該一の種別に属する商品情報を前記利用者に提供する。
【0040】
このような情報処理装置によれば、商品の種別のうち、利用者情報に基づいて一の種別を選択し、一の種別に属する商品情報を利用者に提供するため、利用者に対して適切な商品を提供することができる。
【0041】
また、情報処理装置は、前記商品情報として、着用物品であり、且つ、吸収性物品である商品に関する情報を前記利用者に提供する。
【0042】
このような情報処理装置によれば、商品情報として、着用物品であり、且つ、吸収性物品である商品に関する情報を利用者に提供するため、利用者に対して適切な商品を提供することができる。
【0043】
また、情報処理装置は、前記商品情報とともに、前記利用者情報に応じたメッセージを前記利用者に提供する。
【0044】
このような情報処理装置によれば、商品情報とともに、利用者情報に応じたメッセージを利用者に提供するため、利用者に対して適切な商品を提供することができる。
【0045】
利用者の体型が解析された解析結果と、当該利用者に関する利用者情報とに基づいて、当該利用者の部位と対応する商品のサイズが当該部位の大きさと対応する度合いを示すスコアを当該商品のサイズと、当該部位との組合せ毎に算出する算出部と、前記商品の一のサイズにおける前記部位毎に算出されたスコアの和が所定の条件を満たす場合に、当該一のサイズに対応する商品の種別を選択し、当該商品の種別に関する種別情報を前記利用者に提供する提供部とを備えることを特徴とする情報処理装置。
【0046】
このような情報処理装置によれば、商品の一のサイズにおける部位毎に算出されたスコアの和が所定の条件を満たす場合に、一のサイズに対応する商品の種別を選択し、商品の種別に関する種別情報を利用者に提供する。
【0047】
例えば、情報処理装置は、おむつの種別として、テープ型、パンツ型、夜間用又はトレーニング用のうち、一の種別を選択し、一の種別に関する種別情報を利用者に提供してもよい。例えば、情報処理装置は、利用者が立ったり、歩いたりできない場合に、テープ型といった種別情報を提供する。一方、情報処理装置は、利用者が立ったり、歩いたりできる場合に、パンツ型といった種別情報を提供する。このように、情報処理装置は、利用者に対して選択された種別情報を出し分ける。これにより、情報処理装置は、利用者に対して、適切な商品の種別情報を提供することができる。
【0048】
以下に、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0049】
[実施形態]
〔1.情報処理装置が示す情報処理の一例〕
図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の一例を示す図である。
【0050】
図1の例では、情報処理装置100は、商品の一のサイズにおいて、利用者の部位毎に算出されたスコアを合算し、合算したスコアを算出し、合算したスコアが所定の閾値以上であるサイズの商品に関する商品情報を利用者に提供する例について説明する。ここで、商品は、着用物品であり、且つ、吸収性物品である。図1の例では、商品がおむつである例を挙げて説明する。
【0051】
まず、図1に示すように、情報処理装置100は、商品情報の提供に関する要求を端末装置10から受付ける(ステップS1)。ここで、端末装置10は、利用者が乳幼児等の子供である場合、両親等によって利用される。また、端末装置10は、利用者が高齢者である場合、家族や、介護者等によって利用される。
【0052】
続いて、端末装置10は、利用者の体型を撮影した画像を外部サーバ20に送信する(ステップS2)。例えば、利用者が子供であるものとする。この場合、子供の両親のいずれかが端末装置10を操作し、子供を撮影する。そして、端末装置10は、子供が洋服を着た状態で、子供の正面と、側面とを撮影する。また、端末装置10は、子供の正面及び側面の画像を外部サーバ20に送信する。このとき、端末装置10は、複数の正面及び側面の画像を外部サーバ20に送信してもよい。
【0053】
なお、撮影される場合の子供の体勢は如何なる体勢でもよい。また、撮影される場合の子供は、動いていてもよい。この場合、端末装置10は、子供の動きに合わせて複数枚の画像を撮影してもよい。例えば、端末装置10は、子供が歩ける場合に、前転してもらい、前転の動きに合わせて複数枚の画像を撮影してもよい。また、子供の両親のいずれかによって撮影される例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、鏡の前に設置されたカメラ等によって撮影されてもよい。
【0054】
例えば、利用者が高齢者であるものとする。この場合、高齢者の家族又は介護者が端末装置10を操作し、高齢者を撮影する。そして、端末装置10は、高齢者が洋服を着た状態で、高齢者の正面と、側面とを撮影する。また、端末装置10は、高齢者の正面及び側面の画像を外部サーバ20に送信する。このとき、端末装置10は、複数の正面及び側面の画像を外部サーバ20に送信してもよい。
【0055】
そして、外部サーバ20は、受信した画像を、画像解析等の従来技術を用いて、利用者の体型データを解析結果として生成する。例えば、外部サーバ20は、受信した正面及び側面の画像に基づいて、人体模型のような3次元の体型データを生成する。
【0056】
続いて、情報処理装置100は、解析結果を外部サーバ20から取得する(ステップS3)。例えば、情報処理装置100は、解析結果として、体型データを外部サーバ20から取得する。
【0057】
また、情報処理装置100は、利用者情報をデータベースサーバ30から取得する(ステップS4)。例えば、情報処理装置100は、利用者情報として、利用者の性別又は年齢といった利用者の属性に関する属性情報や、利用者の身体能力や、利用者の肌に関する肌情報等をデータベースサーバ30から取得する。
【0058】
そして、情報処理装置100は、解析結果と、利用者情報とに基づいて、重みを変更する(ステップS5)。具体的には、情報処理装置100は、解析結果と、利用者情報とに基づいて、商品のサイズと、利用者の部位との組合せによって決定される係数に乗算させるための重みを変更する。ここで、利用者の部位とは、商品を利用するときに接触する部位である。例えば、利用者の部位は、足ぐり、おしり又はおなか等である。
【0059】
例えば、利用者が子供であり、肌が弱いものとする。この場合、情報処理装置100は、子供の体型データと、利用者情報のうち、肌情報とに基づいて、足ぐり、おしり及びおなかに対応する重みを変更する。例えば、情報処理装置100は、利用者の肌が弱いといった肌情報に基づいて、足ぐり及びおなかに対応する重みを高い重みに変更する。これにより、情報処理装置100は、子供がおむつを利用する場合に、おむつと足ぐりやおなかがこすれて赤みが発生することや、かぶれることを防ぐおむつを選択することができる。
【0060】
例えば、利用者が高齢者であり、肌が弱いものとする。この場合、情報処理装置100は、高齢者の体型データと、利用者情報のうち、肌情報とに基づいて、足ぐり、おしり及びおなかに対応する重みを変更する。例えば、情報処理装置100は、利用者の肌が弱いといった肌情報に基づいて、足ぐり及びおなかに対応する重みを高い重みに変更する。これにより、情報処理装置100は、高齢者がおむつを利用する場合に、おむつと足ぐりやおなかがかぶれることを防ぐおむつを選択することができる。
【0061】
続いて、情報処理装置100は、商品のサイズと、部位との組合せ毎にスコアを算出する(ステップS6)。具体的には、情報処理装置100は、S、M、Lといった商品のサイズと、部位P1、部位P2、部位P3といった部位との組合せ毎にスコアを算出する。すなわち、情報処理装置100は、Sサイズにおいて、部位P1、部位P2、部位P3にそれぞれ対応するスコアSC1、スコアSC2、スコアSC3を算出する。
【0062】
このように、情報処理装置100は、例えば、Sサイズにおいて、足ぐり、おなか、おしりにそれぞれ対応するスコアを算出する。また、情報処理装置100は、Mサイズにおいて、足ぐり、おなか、おしりにそれぞれ対応するスコアを算出する。また、情報処理装置100は、Lサイズにおいて、足ぐり、おなか、おしりにそれぞれ対応するスコアを算出する。
【0063】
ここで、図2を用いてスコアの算出方法について説明する。図2は、実施形態に係るサイズと、部位との組合せの一例を示す図である。図2は、S、M、Lのサイズの各々と、部位P1、部位P2、部位P3といった部位の各々との組合せを示し、各組合せに対応するスコアと、サイズ毎に合算したスコアとを示す。以下では、図2の例では、部位P1、部位P2、部位P3は、それぞれ、足ぐり、おしり、おなかに相当するものとして説明する。
【0064】
ここで、係数とは、情報処理装置100を管理する事業者によって予め決定された値である。例えば、係数は、サイズと、部位の寸法との組合せから決定される値である。より具体的な例を挙げて説明すると、Sサイズであり、足ぐりの周囲が26cmである場合、係数は、「0.5」である。また、Mサイズであり、足ぐりの周囲が26cmである場合、係数は、「1.0」である。また、Lサイズであり、足ぐりの周囲が26cmである場合、係数は、「0.5」である。
【0065】
また、重みは、サイズと、部位との組合せに対応する係数に乗算するための重みである。重みは、ステップS5で説明したように、利用者の体型の解析結果と、利用者情報とに基づいて適切な重みに変更される。
【0066】
図2の例では、情報処理装置100は、Sサイズと、足ぐりの周囲の寸法とから決定される係数「CF1」に重み「WE1」を乗算することで、スコア「SC1」を算出する。また、情報処理装置100は、Sサイズと、おしりの周囲の寸法とから決定される係数「CF2」に重み「WE2」を乗算することで、スコア「SC2」を算出する。また、情報処理装置100は、Sサイズと、おなかの周囲の寸法とから決定される係数「CF3」に重み「WE3」を乗算することで、スコア「SC3」を算出する。そして、情報処理装置100は、スコア「SC1」と、スコア「SC2」と、スコア「SC3」との和をとり、合算したスコア「SSC1」を算出する。
【0067】
上記算出方法と同様に、情報処理装置100は、Mサイズの合算したスコア「SSC2」と、Lサイズの合算したスコア「SSC3」とを算出する。このように、情報処理装置100は、商品を利用するときに接触する特徴的な部位に応じて、利用者情報を加味した上で合算したスコアを算出する。これにより、情報処理装置100は、利用者に対して適切な商品を選択することができる。
【0068】
図1の説明に戻る。情報処理装置100は、一のサイズにおいて、部位毎に算出されたスコアを合算し、合算したスコアを算出する(ステップS7)。図2の例を用いて説明したように、情報処理装置100は、各サイズに対応する合算したスコアを算出する。
【0069】
そして、情報処理装置100は、合算したスコアが所定の閾値以上であるMサイズを選択する(ステップS8)。例えば、Sサイズのスコアが「1.5」であり、Mサイズのスコアが「3.0」であり、Lサイズのスコアが「2.5」であるものとする。この場合、情報処理装置100は、所定の閾値「3.0」以上であるスコアを示すMサイズを選択する。
【0070】
なお、実施形態は、上記例に限定されない。例えば、情報処理装置100は、合算したスコアのうち、最もスコアが大きいサイズを選択してもよい。例えば、Sサイズのスコアが「1.5」であり、Mサイズのスコアが「3.0」であり、Lサイズのスコアが「2.5」であるものとする。この場合、情報処理装置100は、最もスコアが大きいMサイズを選択してもよい。
【0071】
また、情報処理装置100は、合算したスコアのうち、最もスコアが大きいサイズが2つ以上ある場合、より大きいサイズを選択してもよい。例えば、Sサイズのスコアが「1.5」であり、Mサイズのスコアが「2.5」であり、Lサイズのスコアが「2.5」であるものとする。この場合、情報処理装置100は、最もスコアが大きいMサイズと、Lサイズとのうち、Lサイズを選択してもよい。
【0072】
続いて、情報処理装置100は、Mサイズの商品情報を提供する(ステップS9)。例えば、情報処理装置100は、Mサイズのおむつに関する情報を端末装置10に提供する。これにより、情報処理装置100は、利用者に対して、適切な商品を提供することができる。
【0073】
従来技術では、利用者から受付けられた利用者の体型情報等に基づいて、推奨吸収性物品を表す情報を提示するに過ぎない。そのため、利用者の体型が経時的に変動しうる場合や、利用者自身の体型に関する認識が誤っていた場合には適切な商品が提供されない場合が起こり得る。そのため、利用者の判断によることなく、適切な商品を提供する余地があった。
【0074】
そこで、実施形態に係る情報処理装置100は、利用者の体型が解析された解析結果に基づいて、商品のサイズと、利用者の部位との組合せによって決定される係数に乗算するための重みを変更する。そして、情報処理装置100は、組合せ毎の重みの各々と、組合せ毎の係数の各々とに基づいて、部位と対応する商品の一のサイズが部位の大きさと対応する度合いを示すスコアを組合せ毎に算出する。そして、情報処理装置100は、一のサイズにおける部位毎に算出されたスコアの和が所定の条件を満たす場合に、一のサイズである商品情報を利用者に提供する。これにより、情報処理装置100は、従来の課題を解決する。このように、情報処理装置100は、利用者に対して適切な商品を提供することができる。
【0075】
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る情報処理システム1の構成について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、外部サーバ20と、情報処理装置100とを含む。端末装置10、外部サーバ20、データベースサーバ30及び情報処理装置100は、ネットワークNを介して有線又は無線により通信可能に接続される。なお、図3に示す情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の外部サーバ20や、複数台のデータベースサーバ30や、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0076】
実施形態に係る端末装置10は、ブラウザに表示されるウェブコンテンツやアプリケーション用のコンテンツ等のコンテンツにアクセスする利用者によって利用される情報処理装置である。また、端末装置10は、カメラ機能を有し、インカメラ又はアウトカメラにより、対象物を撮影可能である。
【0077】
例えば、端末装置10は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。
【0078】
実施形態に係る外部サーバ20は、各種情報を提供する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、外部サーバ20は、利用者によって撮影された利用者の体型が表示された画像を解析し、解析結果を情報処理装置100に提供する。
【0079】
また、外部サーバ20は、データベースサーバのように機能してもよい。例えば、外部サーバ20は、端末装置10に予めインストールされたアプリケーションによって利用者の体型が表示された画像が解析された解析結果を受付け、かかる解析結果を所定の記憶部に記憶する。そして、外部サーバ20は、かかる解析結果を情報処理装置100に提供する。なお、外部サーバ20は、上記画像の解析結果以外にも各種情報を提供してもよい。例えば、外部サーバ20は、利用者の体型を特徴付ける情報であれば、如何なる情報を記憶してもよい。そして、外部サーバ20は、利用者の体型を特徴付ける情報を情報処理装置100に提供してもよい。
【0080】
実施形態に係るデータベースサーバ30は、各種情報を提供する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、データベースサーバ30は、利用者情報を情報処理装置100に提供する。例えば、データベースサーバ30は、所定の期間(例えば、1分)毎に、利用者情報を端末装置10から取得する。また、データベースサーバ30は、利用者情報として、利用者の属性情報や、利用者の身体能力や、利用者の肌情報等を端末装置10から取得する。そして、データベースサーバ30は、所定の記憶部に利用者情報を記憶する。そして、データベースサーバ30は、利用者情報を情報処理装置100に提供する。なお、データベースサーバ30は、情報処理装置100から利用者情報を受付けてもよい。例えば、データベースサーバ30は、情報処理装置100が端末装置10から利用者情報を取得した場合、情報処理装置100から利用者情報を受付けてもよい。
【0081】
実施形態に係る情報処理装置100は、インターネット等の所定のネットワークNを介して、各種の装置と通信可能な情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置100は、ネットワークNを介して、他の各種装置と通信可能に接続される。
【0082】
〔3.情報処理装置の構成〕
また、図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0083】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。
【0084】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。例えば、記憶部120は、利用者情報記憶部121と、スコア情報記憶部122と、商品情報記憶部123とを有する。
【0085】
(利用者情報記憶部121について)
実施形態に係る利用者情報記憶部121は、利用者に関する各種情報を記憶する。ここで、図4に、実施形態に係る利用者情報記憶部121の一例を示す。図4に示した例では、利用者情報記憶部121は、「利用者ID(Identifier)」、「利用者情報」といった項目を有する。例えば、利用者情報は、「属性情報」、「身体能力」、「肌情報」、「体型変動情報」、「体型変動予測情報」といった項目を含む。また、「属性情報」は、「性別」、「年齢」といった項目を含む。
【0086】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子である。「属性情報」のうち、「性別」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者の性別に関する情報である。「属性情報」のうち、「年齢」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者の年齢に関する情報である。
【0087】
「身体能力」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者の身体能力に関する情報である。例えば、身体能力とは、利用者が子供である場合には、寝たまま、はいはいができる、立つことができる又は歩行ができる等に関する情報である。また、身体能力とは、利用者が高齢者である場合には、歩行ができる、立つことができる、腰が曲がっているが歩行できる、腰が曲がっているが立つことができる又は寝たきりである等に関する情報である。
【0088】
「肌情報」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者の肌に関する情報である。例えば、肌情報は、荒れやすい、乾燥肌又は脂性肌等を示す情報である。また、肌情報は、一の商品に対する肌の荒れ度合い等を含んでもよい。
【0089】
「体型変動情報」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者の体型の変動に関する情報である。例えば、体型変動情報は、食事の前後又は排泄前後で体型が変動することを示す情報である。また、他の例として、利用者が高齢者であるものとする。この場合、排泄がしにくいときに下剤を飲ませる場合がある。このように、下剤を飲んだ後に体型が変動する場合が有り得る。このような場合、体型変動情報は、下剤を飲んだ後に体型が変動することを示す情報である。
【0090】
「体型変動予測情報」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者の体型が将来的にどうのように変動するかといった情報である。例えば、体型変動予測情報は、利用者が子供である場合に、子供の体型の解析結果を経時的に取得することで予測された子供の成長曲線に関する情報である。また、体型変動予測情報は、利用者が高齢者である場合に、高齢者の体型の解析結果を経時的に取得することで予測された高齢者の体型の変動に関する関数を示す情報である。
【0091】
例えば、図4では、利用者IDによって識別された「U1」は、性別が「SE1」であり、年齢が「OL1」であり、身体能力が「PC1」であり、肌情報が「SK1」である。また、「U1」は、体型変動情報が「BV1」であり、体型変動予測情報が「BP1」である。
【0092】
なお、図4に示した例では、性別等を、「SE1」等の抽象的な符号で表現したが、性別等は、文字列や、性別を示す情報を含むファイルのファイル形式等であってもよい。また、年齢等は、上記例以外でもあってもよく、例えば、数字等であってもよい。
【0093】
(スコア情報記憶部122について)
実施形態に係るスコア情報記憶部122は、スコアに関するスコア情報を記憶する。ここで、図5に、実施形態に係るスコア情報記憶部122の一例を示す。図5に示した例では、スコア情報記憶部122は、「スコアID」、「サイズ」、「部位」、「係数」、「重み」、「スコア」、「合算したスコア」といった項目を有する。
【0094】
「スコアID」は、スコアを識別する識別子である。「サイズ」は、「スコアID」に対応付けられた商品のサイズに関する情報である。「部位」は、「スコアID」に対応付けられた利用者の部位に関する情報である。例えば、部位とは、利用者の足ぐり、おしり又はおなか等である。
【0095】
「係数」は、「スコアID」に対応付けられた商品のサイズと、利用者の部位との組合せによって決定される係数に関する情報である。例えば、係数は、情報処理装置100を管理する事業者によって予め決定された値等である。「重み」は、「スコアID」に対応付けられた係数に対応する重みに関する情報である。
【0096】
「スコア」は、「スコアID」に対応付けられたスコアに関する情報である。「合算したスコア」は、「スコアID」に対応付けられた一のサイズにおいて部位毎に算出されたスコアを合算したスコアに関する情報である。
【0097】
例えば、図5では、スコアIDによって識別された「SA1」は、サイズが「S」であり、部位が「P1」であり、係数が「CF1」であり、重みが「WE1」であり、スコアが「SC1」であり、合算したスコアが「SSC1」である。
【0098】
なお、図5に示した例では、部位等を、「P1」等の抽象的な符号で表現したが、部位等は、文字列や、部位を示す情報を含むファイルのファイル形式等であってもよい。また、係数、重み、スコア及び合算したスコアは、上記例以外でもあってもよく、例えば、数字等であってもよい。
【0099】
(商品情報記憶部123について)
実施形態に係る商品情報記憶部123は、商品に関する商品情報を記憶する。ここで、図6に、実施形態に係る商品情報記憶部123の一例を示す。図6に示した例では、商品情報記憶部123は、「商品ID」、「商品情報」といった項目を有する。例えば、「商品情報」は、「タイプ」、「サイズ」、「商品」、「商品の特徴」といった項目を含む。
【0100】
「商品ID」は、商品を識別する識別子である。「タイプ」は、「商品ID」に対応付けられた商品の種別に関する情報である。例えば、タイプは、テープ型や、パンツ型や、トレーニング用や、夜間用等である。「サイズ」は、「商品ID」に対応付けられた商品のサイズに関する情報である。例えば、サイズは、S、M又はL等である。
【0101】
「商品」は、「商品ID」に対応付けられた商品の名称に関する情報である。「商品の特徴」は、「商品ID」に対応付けられた商品の特徴に関する情報である。例えば、商品の特徴は、吸収しやすい、着心地がいい又は肌荒れしにくい等である。
【0102】
例えば、図6では、商品IDによって識別された「M1」は、タイプが「TY1」であり、サイズが「SI1」であり、商品が「MA1」であり、商品の特徴が「MF1」である。
【0103】
なお、図6に示した例では、タイプ等を、「TY1」等の抽象的な符号で表現したが、タイプ等は、文字列や、タイプを示す情報を含むファイルのファイル形式等であってもよい。
【0104】
(制御部130について)
制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0105】
図3に示すように、制御部130は、受付部131と、取得部132と、変更部133と、算出部134と、予測部135と、提供部136とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0106】
(受付部131について)
受付部131は、各種情報を受付ける。例えば、受付部131は、商品情報の提供に関する要求を端末装置10から受付ける。
【0107】
(取得部132について)
取得部132は、各種情報を取得する。例えば、取得部132は、解析結果を外部サーバ20から取得する。例えば、取得部132は、解析結果として、人体模型のような3次元の体型データを外部サーバ20から取得する。
【0108】
また、取得部132は、体型データの代わりに、体型データからおむつが接触部位の寸法を抽出し、抽出された寸法に関する情報を取得してもよい。例えば、取得部132は、足ぐりの周囲、おしりの周囲及びおなかの周囲の寸法に関する情報を取得してもよい。また、取得部132は、上記足ぐりの周囲、おしりの周囲及びおなかの周囲の寸法以外にも、股関節の位置関係に関する情報や、へそから股下までの距離に関する情報を取得してもよい。
【0109】
また、取得部132は、利用者情報をデータベースサーバ30から取得する。例えば、取得部132は、利用者情報として、利用者の性別又は年齢といった利用者の属性に関する属性情報や、利用者の身体能力や、利用者の肌に関する肌情報等をデータベースサーバ30から取得する。そして、取得部132は、かかる利用者情報を利用者情報記憶部121に記憶する。
【0110】
(変更部133について)
変更部133は、利用者の体型が解析された解析結果と、利用者情報とに基づいて、商品のサイズと、利用者の部位との組合せによって決定される係数に乗算するための重みを変更する。
【0111】
例えば、利用者が子供であり、肌が弱いものとする。この場合、変更部133は、子供の体型データと、利用者情報のうち、肌情報とに基づいて、足ぐり、おしり及びおなかに対応する重みを変更する。例えば、変更部133は、利用者の肌が弱いといった肌情報に基づいて、足ぐり及びおなかに対応する重みを高い重みに変更する。そして、変更部133は、スコア情報記憶部122に記憶される重みを、変更した重みに更新する。
【0112】
例えば、利用者が高齢者であり、肌が弱いものとする。この場合、情報処理装置100は、高齢者の体型データと、利用者情報のうち、肌情報とに基づいて、足ぐり、おしり及びおなかに対応する重みを変更する。例えば、情報処理装置100は、利用者の肌が弱いといった肌情報に基づいて、足ぐり及びおなかに対応する重みを高い重みに変更する。そして、変更部133は、スコア情報記憶部122に記憶される重みを、変更した重みに更新する。このように、算出部134は、商品を利用するときに接触する特徴的な部位に応じて、利用者情報を加味した上で適切な重みに変更することができる。
【0113】
(算出部134について)
算出部134は、商品のサイズと、利用者の部位との組合せ毎の重みの各々と、商品のサイズと、利用者の部位との組合せ毎の係数の各々とに基づいて、部位と対応する商品の一のサイズが部位の大きさと対応する度合いを示すスコアを商品のサイズと、利用者の部位との組合せ毎に算出する。
【0114】
例えば、算出部134は、S、M、Lといった商品のサイズの各々と、部位P1、部位P2、部位P3といった部位の各々との組合せ毎にスコアを算出する。そして、算出部134は、算出したスコアをスコア情報記憶部122に記憶する。
【0115】
図5の例では、算出部134は、Sサイズと、部位P1の寸法とから決定される係数「CF1」に重み「WE1」を乗算することで、スコア「SC1」を算出する。また、算出部134は、Sサイズと、部位P2の寸法とから決定される係数「CF2」に重み「WE2」を乗算することで、スコア「SC2」を算出する。また、算出部134は、Sサイズと、部位P3の寸法とから決定される係数「CF3」に重み「WE3」を乗算することで、スコア「SC3」を算出する。そして、算出部134は、スコア「SC1」と、スコア「SC2」と、スコア「SC3」との和をとり、合算したスコア「SSC1」を算出する。そして、算出部134は、算出したスコア「SC1」と、スコア「SC2」と、スコア「SC3」と、合算したスコア「SSC1」とをスコア情報記憶部122に記憶する。このように、算出部134は、商品を利用するときに接触する特徴的な部位に応じて、利用者情報を加味した上で適切なスコアを算出することができる。
【0116】
(予測部135について)
予測部135は、解析結果に基づいて、利用者の体型の変動を予測する。例えば、利用者が子供であるものとする。この場合、予測部135は、解析結果に基づいて、利用者の体型が現在の体型よりも大きくなると予測する。例えば、予測部135は、経時的に取得された子供の体型データに基づいて、子供の成長曲線を予測する。これにより、予測部135は、予測された成長曲線に基づいて、子供がどの時期でサイズが大きくなるかを予測する。そして、予測部135は、予測結果を体型変動予測情報として利用者情報記憶部121に記憶する。
【0117】
例えば、利用者が高齢者であるものとする。この場合、予測部135は、解析結果に基づいて、利用者の体型が現在の体型よりも小さくなると予測する。例えば、予測部135は、経時的に取得された高齢者の体型データに基づいて、体型の変動に関する関数を予測する。これにより、予測部135は、予測した関数に基づいて、高齢者がどの時期でサイズが小さくなると予測する。そして、予測部135は、予測結果を体型変動予測情報として利用者情報記憶部121に記憶する。
【0118】
(提供部136について)
提供部136は、各種情報を提供する。具体的には、提供部136は、一のサイズにおける部位毎に算出されたスコアの和が所定の条件を満たす場合に、一のサイズである商品に関する商品情報を利用者に提供する。
【0119】
例えば、提供部136は、合算したスコアが所定の閾値以上であるMサイズを選択する。例えば、Sサイズのスコアが「1.5」であり、Mサイズのスコアが「3.0」であり、Lサイズのスコアが「2.5」であるものとする。この場合、提供部136は、所定の閾値「3.0」以上であるスコアを示すMサイズを選択する。そして、提供部136は、商品情報記憶部123を参照して、Mサイズのおむつに関する情報を端末装置10に提供する。
【0120】
図6の例では、商品ID「M1」に対する商品情報の提供に関する要求がされたものとする。また、合算したスコアが所定の閾値以上であるサイズがMサイズであるものとする。この場合、提供部136は、商品ID「M1」に対応する商品「MA1」のサイズのうち、Mサイズの商品「MA1」に関する情報を端末装置10に提供する。これにより、提供部136は、利用者に対して、適切な商品を提供することができる。
【0121】
〔4.処理手順〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0122】
図7に示すように、受付部131は、商品情報の提供に関する要求を受付ける(ステップS101)。具体的には、受付部131は、商品情報の提供に関する要求を受付けていない場合(ステップS101;No)、商品情報の提供に関する要求を受付けるまで待機する。
【0123】
一方、取得部132は、受付部131が商品情報の提供に関する要求を受付けた場合(ステップS101;Yes)、解析結果を外部サーバ20から取得する(ステップS102)。また、取得部132は、利用者情報を取得する(ステップS103)。
【0124】
そして、変更部133は、解析結果と、利用者情報とに基づいて、重みを変更する(ステップS104)。そして、算出部134は、商品のサイズと、部位との組合せ毎にスコアを算出する(ステップS105)。また、算出部134は、一のサイズにおいて、部位毎に算出されたスコアを合算し、合算したスコアを算出する(ステップS106)。
【0125】
そして、提供部136は、算出部134によって算出された合算したスコアが所定の閾値以上であるサイズを選択する(ステップS107)。また、提供部136は、サイズに対応する商品情報を提供する(ステップS108)。
【0126】
なお、提供処理は、上記例に限定されなくともよい。例えば、提供処理は、ステップS102と、ステップS103とに示す取得処理をステップS101よりも前に実行してもよい。
【0127】
〔5.変形例〕
上述した情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理装置100の他の実施形態について説明する。
【0128】
〔5-1.商品〕
上記実施形態では、商品がおむつである例について説明したが、上記例に限定されない。例えば、商品は、生理用ショーツや、ショーツ型のナプキン等であってもよい。例えば、商品は、生理用ショーツであれば、不織布性のショーツや、布性のショーツであってもよい。
【0129】
〔5-2.体型データ〕
上記実施形態では、情報処理装置100の取得部132は、解析結果を外部サーバ20から取得する取得処理の一例について説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、取得部132は、如何なる体型データを取得してもよい。
【0130】
一般に、体型を解析するために、適切な姿勢(例えば、直立不動等)を保持したまま撮影された画像を取得する必要がある。例えば、利用者が高齢者である場合、立てないときや、腰が曲がってしまっていて直立に立てないとき等がある。また、利用者が子供である場合、体がうまく動かせないため、直立不動の姿勢を保持できないときや、じっとしていられなく、直立不動の姿勢を保持できないとき等がある。このような場合、取得部132は、統計的な解析によって推定された体型データを取得してもよい。
【0131】
例えば、取得部132は、利用者によって年齢、身長及び体重が入力情報として入力された場合に、かかる年齢、身長及び体重に基づいて推定された体型データを取得してもよい。なお、体型データを解析する手法は各種手法が用いられてよい。
【0132】
また、端末装置10は、利用者の体型を撮影する場合に、適切な姿勢が保持できないと判定してもよい。この場合、端末装置10は、撮影に関するエラ等の通知を情報処理装置100に通知する。そして、情報処理装置100は、端末装置10から年齢、身長及び体重の入力を受付け、かかる年齢、身長及び体重に基づいて体型データを推定してもよい。
【0133】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の取得部132は、各種手法によって解析された体型データを取得するため、適切な商品を提供するために必要な各種情報を取得することができる。
【0134】
〔5-3.重み〕
上記実施形態では、情報処理装置100の変更部133は、利用者の肌が弱いといった肌情報に基づいて、足ぐり及びおなかに対応する重みを高い重みに変更する変更処理の一例について説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、変更部133は、商品の種別に基づいて、部位に対する重みを変更してもよい。例えば、排泄物は、液体性の排泄物だけでなく、固形の排泄物もある。このため、商品がおむつである場合、背中から排泄物が漏れる場合が有り得る。このとき、変更部133は、おなかに対応する重みを高い重みに変更してもよい。
【0135】
一方、商品が生理用ショーツである場合、生理による分泌物は粘性の高い液体が含まれる場合がある。このとき、変更部133は、足ぐりに対応する重みを高い重みに変更してもよい。
【0136】
例えば、変更部133は、利用者の属性情報に基づいて、部位に対する重みを変更してもよい。例えば、利用者が所定の年齢未満である子供であり、立ったり、歩いたりできない子供であるものとする。この場合、寝ているため排泄物を押しつぶすことで、背中側から漏れる場合が有り得る。このとき、変更部133は、おなかに対応する重みを高い重みに変更してもよい。
【0137】
一方、利用者が所定の年齢以上である子供であり、立ったり、歩いたりできる子供であるものとする。この場合、立ったり、歩いたりすることで、足ぐりから漏れる場合が有り得る。このとき、変更部133は、足ぐりに対応する重みを高い重みに変更してもよい。
【0138】
例えば、変更部133は、利用者の身体能力に基づいて、部位に対する重みを変更してもよい。例えば、利用者が子供であり、立ったり、歩いたりできない低い子供であるものとする。この場合、寝ているため排泄物を押しつぶすことで、背中側から漏れる場合が有り得る。このとき、変更部133は、おなかに対応する重みを高い重みに変更してもよい。
【0139】
一方、利用者が子供であり、立ったり、歩いたりできる子供であるものとする。この場合、立ったり、歩いたりすることで、足ぐりから漏れる場合が有り得る。このとき、変更部133は、足ぐりに対応する重みを高い重みに変更してもよい。
【0140】
例えば、利用者が高齢者であり、立ったり、歩いたりできない高齢者であるものとする。この場合、寝ているため排泄物を押しつぶすことで、背中側から漏れる場合が有り得る。このとき、変更部133は、おなかに対応する重みを高い重みに変更してもよい。
【0141】
一方、利用者が高齢者であり、立ったり、歩いたりできる高齢者であるものとする。この場合、立ったり、歩いたりすることで、足ぐりから漏れる場合が有り得る。このとき、変更部133は、足ぐりに対応する重みを高い重みに変更してもよい。
【0142】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の変更部133は、商品の種別又は利用者情報に基づいて、部位に対する重みを変更するため、各種情報を考慮したスコアに応じた適切な商品を選択することができる。
【0143】
〔5-4.撮影タイミング〕
上記実施形態では、情報処理装置100の受付部131が商品情報の提供に関する要求を受付けた場合に、端末装置10が外部サーバ20に画像を送信する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、端末装置10によって撮影されるタイミングは、如何なるタイミングであってもよい。
【0144】
例えば、端末装置10は、予め撮影される画像を送信してもよい。また、端末装置10は、利用者の食事の前後又は排泄の前後のタイミングで撮影された画像を外部サーバ20に送信してもよい。
【0145】
一般に、食事の前後又は排泄の前後で利用者の体型が変動することが知られている。このため、端末装置10は、食事の前の利用者の体型を撮影した画像と、食事の後の利用者の体型を撮影した画像とを外部サーバ20に送信してもよい。また、端末装置10は、排泄の前の利用者の体型を撮影した画像と、排泄の後の利用者の体型を撮影した画像とを外部サーバ20に送信してもよい。
【0146】
これにより、端末装置10は、体型が大きく変動するタイミングで撮影された画像を外部サーバ20に送信するため、各種条件における利用者の体型を外部サーバ20に解析させることができる。そして、情報処理装置100の取得部132は、外部サーバ20によって解析された解析結果を体型変動情報として取得してもよい。この場合、取得部132は、体型変動情報を利用者情報記憶部121に記憶する。
【0147】
例えば、利用者が子供である場合、子供がミルクを飲んだ後、おなかの周囲のサイズが大きくなる場合がある。また、利用者が高齢者である場合、排泄がしにくい場合が有り得る。このとき、高齢者は下剤を飲むことや、家族又は介護者に下剤を飲ませてもらうことで排泄するが、下剤を飲んだ後、おなかの周囲のサイズが小さくなる場合がある。このように、端末装置10は、おなかの周囲が一番大きいと予測されるサイズにおいて利用者の体型の画像を撮影することができる。例えば、情報処理装置100の提供部136は、かかる画像の解析結果から、おなかの周囲が一番大きいと予測されるサイズに合わせた商品情報を利用者に提供することで、利用者に対してかぶれが少ない商品情報を提供することができる。また、提供部136は、小さめのサイズに合わせることで漏れにくい商品情報を提供することができる。
【0148】
〔5-5.体型予測〕
上記実施形態では、情報処理装置100の提供部136が一のサイズにおける部位毎に算出されたスコアの和が所定の条件を満たす場合に、一のサイズである商品に関する商品情報を利用者に提供する提供処理の一例について説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、情報処理装置100の予測部135は、解析結果に基づいて、利用者の体型の変動を予測する。そして、提供部136は、予測部135によって予測された体型の変動に基づくサイズに対応する商品情報を利用者に提供してもよい。
【0149】
例えば、利用者が子供であるものとする。この場合、予測部135は、解析結果に基づいて、利用者の体型が現在の体型よりも大きくなると予測する。そして、提供部136は、予測された予測結果に基づいて、現在の体型に応じたサイズよりも大きいサイズに対応する商品情報を利用者に提供してもよい。
【0150】
例えば、予測部135は、経時的に取得された子供の体型データに基づいて、子供の成長曲線を予測する。これにより、予測部135は、予測された成長曲線に基づいて、子供がどの時期でサイズが大きくなるかを予測する。そして、提供部136は、予測された予測結果に基づいて、現在の体型に応じたサイズよりも大きいサイズに対応する商品情報を適切な時期に提供してもよい。このように、提供部136は、商品の購入スケジュールの提案することができる。
【0151】
例えば、利用者が高齢者であるものとする。この場合、予測部135は、解析結果に基づいて、利用者の体型が現在の体型よりも小さくなると予測する。そして、提供部136は、予測した予測結果に基づいて、現在の体型に応じたサイズよりも小さいサイズに対応する商品情報を利用者に提供してもよい。
【0152】
例えば、予測部135は、経時的に取得された高齢者の体型データに基づいて、体型の変動に関する関数を予測する。これにより、予測部135は、予測した関数に基づいて、高齢者がどの時期でサイズが小さくなると予測する。そして、提供部136は、予測された予測結果に基づいて、現在の体型に応じたサイズよりも小さいサイズに対応する商品情報を適切な時期に提供してもよい。このように、提供部136は、商品の購入スケジュールの提案することができる。
【0153】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の予測部135は、解析結果に基づいて、利用者の体型の変動を予測し、提供部136は、予測部135によって予測された体型の変動に基づくサイズに対応する商品情報を利用者に提供するため、適切な商品を提供することができる。
【0154】
〔5-6.メッセージの提供〕
上記実施形態では、情報処理装置100の提供部136が一のサイズにおける部位毎に算出されたスコアの和が所定の条件を満たす場合に、一のサイズである商品に関する商品情報を利用者に提供する提供処理の一例について説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、提供部136は、商品情報とともに、利用者情報に応じたメッセージを利用者に提供してもよい。
【0155】
例えば、提供部136は、利用者が子供である場合、利用者のサイズが大きくなると予測されるときに、現在のサイズよりも大きいサイズの商品情報を提供する。この場合、サイズの変動が子供の成長のバロメータになり得る場合がある。そのため、提供部136は、「すくすくと成長していますよ!」といったメッセージを、現在のサイズより大きいサイズの商品情報とともに利用者に提供してもよい。
【0156】
例えば、提供部136は、利用者が高齢者である場合、利用者のサイズが小さくなると予測されるときに、現在のサイズよりも小さいサイズの商品情報を提供する。この場合、利用者は、自身の老化が進行していると認識してしまう可能性があるため、利用者にとってネガティブな影響を与える場合が有り得る。また、利用者自身が老化を自覚することが原因となって自立排泄ができなくなることや、要介護度が高くなることが知られている。そのため、提供部136は、「リハビリをがんばるとサイズダウンの時期をのばせるかもしれないですよ!」といったメッセージを、現在のサイズの商品情報とともに利用者に提供してもよい。
【0157】
また、提供部136は、サイズが小さくなると予測される利用者に対して、「あなたのリハビリに対する努力で、小さいサイズを着用する時期がのびました!」といったメッセージを現在のサイズの商品情報とともに利用者に提供してもよい。これにより、提供部136は、利用者に対してリハビリの効果を実感させることができる。また、提供部136は、サイズが変化していないといったメッセージを提供することで、利用者に対してポジティブなメッセージを提供することができる。このように、提供部136は、自立排泄ができなくなる可能性や、要介護度が高くなる可能性を低減することが可能となる。
【0158】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の提供部136は、商品情報とともに、利用者情報に応じたメッセージを利用者に提供するため、適切な商品とともに、利用者に対して利用者の状況を考慮した付加価値を提供することができる。
【0159】
〔5-7.商品の種別に基づく提供処理〕
上記実施形態では、情報処理装置100の提供部136が一のサイズにおける部位毎に算出されたスコアの和が所定の条件を満たす場合に、一のサイズである商品に関する商品情報を利用者に提供する提供処理の一例について説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、提供部136は、スコアの和が所定の閾値以上である場合に、一のサイズに対応する商品の種別を選択し、商品の種別に属する商品情報を利用者に提供してもよい。
【0160】
例えば、提供部136は、商品の種別として、テープ型、パンツ型、夜間用又はトレーニング用のうち、利用者情報に基づいて一の種別を選択し、一の種別に属する商品情報を提供してもよい。例えば、提供部136は、利用者の身体能力に基づいて、利用者が立ったり、歩いたりできない子供である場合に、テープ型のおむつに関する情報を提供する。一方、提供部136は、利用者の身体能力に基づいて、利用者が立ったり、歩いたりできる子供である場合に、パンツ型のおむつに関する情報を提供する。また、提供部136は、利用者の身体能力に基づいて、利用者が寝たきりの高齢者である場合に、テープ型のおむつに関する情報を提供する。一方、提供部136は、利用者の身体能力に基づいて、利用者が運動可能な高齢者である場合に、パンツ型のおむつに関する情報を提供する。このように、提供部136は、利用者の身体能力に基づいて選択された種別に属する商品情報を出し分ける。したがって、提供部136は、利用者情報に基づいて選択された種別に属する商品情報を提供するため、適切な商品を提供することができる。
【0161】
例えば、提供部136は、利用者の属性情報に基づいて、利用者が所定の年齢以上の子供である場合に、おむつで排便すると不快であると実感させ、トイレで排泄をするように促すことを目的として、トレーニング用のおむつを提供してもよい。このように、提供部136は、月齢、おむつのサイズ又は体型から推定された身体能力に基づいて、トレーニング用のおむつか、夜間用のおむつを提供し分けてもよい。
【0162】
また、提供部136は、スコアの和が所定の閾値以上である場合に、一のサイズに対応する商品の種別を選択し、商品の種別に関する種別情報を利用者に提供してもよい。例えば、提供部136は、商品の種別として、テープ型、パンツ型、夜間用又はトレーニング用のうち、利用者情報に基づいて一の種別を選択し、一の種別に関する種別情報を提供してもよい。例えば、提供部136は、利用者の身体能力に基づいて、利用者が立ったり、歩いたりできない子供である場合に、テープ型といった種別情報を提供する。一方、提供部136は、利用者の身体能力に基づいて、利用者が立ったり、歩いたりできる子供である場合に、パンツ型といった種別情報を提供する。
【0163】
また、提供部136は、利用者の身体能力に基づいて、利用者が寝たきりの高齢者である場合に、テープ型といった種別情報を提供する。一方、提供部136は、利用者の身体能力に基づいて、利用者が運動可能な高齢者である場合に、パンツ型といった種別情報を提供する。
【0164】
また、提供部136は、利用者の属性情報に基づいて、利用者が所定の年齢以上の子供である場合に、おむつで排便すると不快であると実感させ、トイレで排泄をするように促すことを目的として、トレーニング用といった種別情報を提供してもよい。
【0165】
このように、提供部136は、利用者の身体能力又は属性情報に基づいて選択された種別情報を出し分ける。したがって、提供部136は、各種情報に基づいて選択された種別情報を提供するため、適切な商品の種別情報を提供することができる。
【0166】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の提供部136は、スコアの和が所定の閾値以上である場合に、一のサイズに対応する商品の種別を選択し、商品の種別に属する商品情報を利用者に提供するため、適切な商品を提供することができる。
【0167】
〔5-8.チャットボット〕
上記実施形態では、情報処理装置100の提供部136が一のサイズにおける部位毎に算出されたスコアの和が所定の条件を満たす場合に、一のサイズである商品に関する商品情報を利用者に提供する提供処理の一例について説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、提供部136が実行する提供処理は、如何なる提供態様であってもよい。
【0168】
例えば、既存技術であるチャットボットに情報処理装置100が実行する提供処理の機能が含まれてもよい。ここで、チャットボットは、利用者から利用者自身ができることや、できないこと等に関する情報の入力を受付け、適切なおむつを提案する機能を有するものとする。
【0169】
まず、図8を用いてチャットボットのやり取りが可能なコンテンツの例を説明する。図8は、実施形態に係るコンテンツの具体例を示す図である。図8の例では、コンテンツC1の中央から左側がチャットボットによってチャットされる内容が表示される。また、コンテンツC1の中央から右側が利用者によってチャットされる内容が表示される。
【0170】
図8の例では、チャットボットによる「ご回答ありがとうございました。お役にたててよかったです。他にご質問はありますか?」といったチャットの内容が表示される。そして、「おむつの選び方を教えてほしい」と、「おむつ診断を試す」といった項目が表示される。そして、利用者による「おむつのサイズ」といったチャットの内容が表示される。そして、チャットボットによる「ご質問の内容に近いものはありますか?以下から選択してください。」といったチャットの内容が表示される。このように、情報処理装置100が実行する提供処理は、チャットボットが表示されるチャットのやり取りが可能なコンテンツ上で、チャットボットと、利用者とがやり取りを行うことで実現される。
【0171】
以下では、チャットボットによる処理を端末装置10による処理として説明する。例えば、端末装置10は、コンテンツC1を表示する。そして、端末装置10は、チャットボットによる「体型を入力してください」といったチャットからカメラの撮影モードに遷移してもよい。また、端末装置10は、チャットボットによる「体型を入力してください」といったチャットから利用者に対して年齢、身長及び体重を入力させてもよい。そして、端末装置10は、チャットボットによる「あなたの体型だとABCDです。」といった商品情報を示す内容を表示する。また、端末装置10は、おむつに関する情報とともに、かかるおむつが購入可能な店舗に関する情報を表示してもよい。また、端末装置10は、さらに、おむつの種別や、おむつのブランドを閲覧することができるコンテンツへ遷移させるためのURL(Uniform Resource Locator)や、おむつを販売しているインターネットショッピング又は電子商店街等の電子商取引サービスのURLや、おむつのJAN(Japanese Article Number)コード等を表示してもよい。
【0172】
例えば、端末装置10は、利用者の好みに基づく優先順位をつけて、商品情報を表示する。例えば、端末装置10は、予めチャットボットとのやり取りで利用者がゆったりしたい嗜好がある場合、表示順を大きいサイズから順に表示させるようにしてもよい。例えば、端末装置10は、Mサイズ及びLサイズが適切なサイズとされた場合、Lサイズ、Mサイズの表示順で表示してもよい。また、端末装置10は、予めチャットボットとのやり取りで利用者が漏れたくない嗜好がある場合、表示順を小さいサイズから順に表示させるようにしてもよい。例えば、端末装置10は、Sサイズ及びMサイズが適切なサイズとされた場合、Sサイズの商品情報の表示順を上位にして表示してもよい。
【0173】
例えば、端末装置10は、利用者が高齢者である場合に、商品の種別とともに、商品情報を表示してもよい。一般に、高齢者にはパンツ型のおむつが好適であることが知られている。しかしながら、高齢者によっては、テープ型のおむつしか販売していないと認識している高齢者がいる場合がある。例えば、病気等による一時的な入院やケアのために入所したとき初めておむつを利用するとき、施設側の都合でまだパンツ型を装着可能な利用者に対してテープ型が利用されるケースがある。このような場合、退院・退所した後、在宅においてパンツ型のおむつが使えるにもかかわらず、テープ型を利用していたからという理由でテープ型の利用を継続してしまう場合がある。このようにパンツ型がまだ使えるのにテープ型を利用すると、おむつの装着などで他者のサポートを必要とするようになり、利用者の身体機能の低下を招くため、結果、自立排泄や健康寿命の延伸を阻害する可能性がある。このような場合、端末装置10は、商品の種別とともに、商品情報を表示してもよい。また、端末装置10は、利用者が現在利用している商品の種別とは異なる他の種別に属する商品情報を表示してもよい。
【0174】
例えば、端末装置10は、利用者が高齢者である場合に、商品情報を表示してもよい。一般に、おむつは、アウタとインナ(パッド)により構成される。しかしながら、高齢者によっては、アウタしか認知していない場合がある。このような場合、端末装置10は、インナに関する商品情報を表示してもよい。また、端末装置10は、インナに関する商品情報とともに、アウタを複数枚購入する必要がない(アウタの交換頻度を減らすことができる)ことや、パンツ型用アウタ、テープ型用アウタの各々に専用のインナがあること、インナを購入するとおむつの交換が簡便になることといった利点又はアドバイスに関する情報を表示してもよい。特に、おむつの種類に合わせたインナを利用しない(パンツ型用アウタにテープ型用のインナを利用してしまう)場合、利用者自身による装着がうまくいかず、他者のサポートが必要とするようになり、利用者の身体機能の低下を招くため、結果、自立排泄や健康寿命の延伸を阻害する可能性がある。
【0175】
次に、図9を用いてチャットボットによるおむつのサイズ等の強調表示について説明する。図9は、実施形態に係るコンテンツの具体例を示す図である。図9の例では、コンテンツC2の中央から左側がチャットボットによってチャットされる内容が表示される。また、コンテンツC2の中央から右側が利用者によってチャットされる内容が表示される。
【0176】
図9の例では、コンテンツC2の右下におむつの商品画像が配置され、サイズの記載が拡大された画像が、おむつの商品画像の左側に配置される。また、サイズの記載が利用者のサイズと異なる場合には、チャットボットによる「あなたのおむつのサイズはLです!」といったチャットの内容が表示される。
【0177】
一般に、おむつ等の商品画像は類似したパッケージが多く、高齢者にとって混同しやすい傾向がある。このため、高齢者は、誤ったおむつを購入してしまう場合がある。そのため、端末装置10は、おむつの商品画像と、サイズの記載が拡大された画像とが配置されるチャットボットとのやり取りが可能なコンテンツC2を表示することで、利用者に対して商品の誤認を防ぐことができる。なお、端末装置10は、各サイズの商品画像や各サイズの記載が拡大された画像等がある場合、チャットボットによる「あなたのおむつのサイズはLです!」といったチャットの内容が表示されるとともに、Lサイズの商品画像と、Lサイズの記載が拡大された画像とを表示するようにしてもよい。また、商品画像は共通でもよいが、サイズの記載が拡大された画像のみが提案したサイズに応じて変更されてもよい。例えば、端末装置10は、Lサイズの提案の場合、Mサイズの商品画像と、Lサイズの記載が拡大された画像とを表示するようにしてもよい。
【0178】
また、端末装置10は、サイズと、商品と、商品の種別との組合せを表示してもよい。また、端末装置10は、2つ以上の複数のサイズを表示してもよい。例えば、端末装置10は、チャットボットによる「あなたはSか、Mです!」といったチャットの内容を表示してもよい。
【0179】
次に、チャットボットとのやり取りが可能なコンテンツを用いたおむつの購入について説明する。例えば、利用者が高齢者である場合に、利用者や、利用者の家族や、介護者等がおむつを販売している店舗に来店し、おむつを購入する場合がある。このとき、チャットボットとのやり取りが可能なコンテンツに表示されたおむつに関する情報を店員に見せることでおむつを購入するときがある。しかしながら、チャットボットとのやり取りが可能なコンテンツには、利用者の個人情報が含まれる。そのため、おむつに関する情報を店員に見せる場合には、チャットボットとのやり取りが可能なコンテンツから遷移した別の商品情報のみが配置されたコンテンツを見せた方が好適である。
【0180】
例えば、端末装置10は、チャットボットとのやり取りが可能なコンテンツから遷移したおむつの商品画像が配置されたコンテンツを表示してもよい。画面の遷移は、チャットボットとのやり取りが可能なコンテンツ内において、商品情報が配置されたコンテンツに遷移して表示させるようにしてもよいし、別のコンテンツに遷移して表示するようにしてもよい。また、チャットボットとのやり取りが可能なコンテンツとは別のコンテンツにおいて利用者の個人情報を含む情報を入力させ、当該別のコンテンツから商品情報が配置されたコンテンツ(チャットボットとのやり取りが可能なコンテンツ内でもよいし、他のコンテンツであってもよい)へ遷移させるようにしてもよい。また、端末装置10は、チャットボットとのやり取りが可能なコンテンツに重畳するように、端末装置10の表示部全体におむつの商品画像が配置されたコンテンツを表示してもよい。
【0181】
〔5-9.その他〕
上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
【0182】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されなくともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。また、各構成要素は、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。
【0183】
また、上記してきた各処理は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実行されてもよい。
【0184】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、提供部は、提供手段や提供回路に読み替えることができる。
【0185】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10や、外部サーバ20や、データベースサーバ30や、情報処理装置100は、例えば、図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図10は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、キャッシュ1040、メモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
【0186】
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現されるメモリである。
【0187】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0188】
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体により実現されてもよい。
【0189】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
【0190】
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現することとなる。
【0191】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明した。しかしながら、これらは例示であり、本願の実施形態は、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、所謂当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で実施することが可能である。
【符号の説明】
【0192】
N ネットワーク
1 情報処理システム
10 端末装置
20 外部サーバ
30 データベースサーバ
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報記憶部
122 スコア情報記憶部
123 商品情報記憶部
130 制御部
131 受付部
132 取得部
133 変更部
134 算出部
135 予測部
136 提供部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10