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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-13
(45)【発行日】2023-02-21
(54)【発明の名称】電動式拡管機
(51)【国際特許分類】
   B21D 41/02 20060101AFI20230214BHJP
【FI】
B21D41/02 Z
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2021558507
(86)(22)【出願日】2020-03-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-08
(86)【国際出願番号】 CN2020080586
(87)【国際公開番号】W WO2020192610
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2021-09-29
(31)【優先権主張番号】201920403433.X
(32)【優先日】2019-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910239151.5
(32)【優先日】2019-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201920402356.6
(32)【優先日】2019-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201920403105.X
(32)【優先日】2019-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201920402150.3
(32)【優先日】2019-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020299525.0
(32)【優先日】2020-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020299099.0
(32)【優先日】2020-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020298163.3
(32)【優先日】2020-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520491045
【氏名又は名称】浙江飛越机電有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG VALUE M&E PRODUCTS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.5, 3rd Street, East Industrial Park, Wenling, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】蒋 友栄
【審査官】石田 宏之
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-167953(JP,A)
【文献】中国実用新案第201239764(CN,Y)
【文献】特開2003-126931(JP,A)
【文献】実開昭53-065850(JP,U)
【文献】特開昭60-118339(JP,A)
【文献】特開2012-210643(JP,A)
【文献】実開昭51-077699(JP,U)
【文献】特開昭63-011285(JP,A)
【文献】米国特許第03050103(US,A)
【文献】実開昭49-052112(JP,U)
【文献】登録実用新案第3198457(JP,U)
【文献】米国特許第02180033(US,A)
【文献】特開2009-248176(JP,A)
【文献】特開2012-035339(JP,A)
【文献】特開2016-101623(JP,A)
【文献】特開2012-139751(JP,A)
【文献】実公昭06-012873(JP,Y1)
【文献】特開2015-077635(JP,A)
【文献】実開昭49-029142(JP,U)
【文献】特開平03-079279(JP,A)
【文献】特開平08-001534(JP,A)
【文献】特開2019-025607(JP,A)
【文献】特開2019-008584(JP,A)
【文献】特開2018-183875(JP,A)
【文献】特開2012-161881(JP,A)
【文献】特表2007-511252(JP,A)
【文献】特開2003-126917(JP,A)
【文献】実開平3-120926(JP,U)
【文献】特開平11-226675(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D 41/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動式拡管機であって、拡管機本体(1)および拡管機本体(1)に設けられたマンドレルスライディングキャビティ(2)を含み、前記マンドレルスライディングキャビティ(2)の開口端には、被加工パイプ(3)をクランプできるチャック本体(4)が設けられ、マンドレルスライディングキャビティ(2)内にマンドレル(5)がスライド可能に接続され、マンドレル(5)の外端には斜めの拡管コーン(6)があり、マンドレル(5)の内端には弾性体収容キャビティ(7)が開設され、弾性体収容キャビティ(7)の開口部とは反対側の拡管機本体(1)にはドライブナット(9)付きのガイドスクリュー(8)が設けられ、前記ドライブナット(9)は、外周部に軸方向キー溝(11)が設けられたナットであり、ガイドスクリュー(8)が弾性体収容キャビティ(7)内に延在し、マンドレル(5)にはフラットキー(10)が設けられ、フラットキー(10)の外端がウォームギア機構に軸方向にスライド可能に接続され、フラットキー(10)の内端がドライブナット(9)の軸方向キー溝(11)にスライド可能に接続され、フラットキー(10)と弾性体収容キャビティ(7)の底面との間に弾性体(12)が挟まれる、ことを特徴とする
電動式拡管機。
【請求項2】
前記拡管コーン(6)に対応するマンドレル(5)の端面にはコーン位置決め穴(51)が設けられ、コーン位置決め穴(51)の軸とマンドレル(5)の軸との間に角度をなし、拡管コーン(6)はコーンベアリング(52)によってコーン位置決め穴(51)に回転可能に接続される、ことを特徴とする
請求項1に記載の電動式拡管機。
【請求項3】
前記マンドレル(5)の外端に対応する拡管機本体(1)にはマンドレルベアリング(14)が埋め込まれ、マンドレルベアリング(14)の中央穴とマンドレル(5)の外輪の表面との間にサポートリング(15)が設けられ、サポートリング(15)の内端はウォームギア機構上のウォームホイール(16)の中央穴に延在し、ウォームホイール(16)にぴったりとフィットする、ことを特徴とする
請求項1に記載の電動式拡管機。
【請求項4】
前記弾性体(12)はリング状のゴム部品であり、ガイドスクリュー(8)は弾性体(12)の中央穴まで延在する、ことを特徴とする
請求項1に記載の電動式拡管機。
【請求項5】
前記チャック本体(4)に対応する拡管機本体(1)には拡管キャビティ(13)が設けられ、チャック本体(4)のクランプ端は、拡管キャビティ(13)内に延在し、クランプリンク機構(18)によってクランプおよび固定され、その外端面は拡管キャビティ(13)に対応する内壁面に当接される、ことを特徴とする
請求項1に記載の電動式拡管機。
【請求項6】
前記拡管キャビティ(13)の周囲に対応する拡管機本体(1)にはリンク収容キャビティ(17)が設けられ、リンク収容キャビティ(17)内にクランプリンク機構(18)が設けられ、クランプリンク機構(18)の一端に対応する圧板(181)は拡管キャビティ(13)内に延在し、他端は拡管機本体(1)の外側に延在する連結レンチに接続される、ことを特徴とする
請求項5に記載の電動式拡管機。
【請求項7】
前記拡管機本体(1)には調整ネジ(19)がねじ込まれ、調整ネジ(19)をねじ込むとリンク機構(18)が駆動され、そして、圧板(181)がクランプされてチャック本体(4)の側壁に当接される、ことを特徴とする
請求項6に記載の電動式拡管機。
【請求項8】
前記チャック本体(4)に対応する圧板(181)の端部が水平方向に外向きに延在して台形圧子(188)を形成し、台形圧子(188)に対応するチャック本体(4)の側壁には台形クランプ開口部(20)が設けられ、圧板(181)がチャック本体(4)をクランプするとき、圧板(181)が台形圧子(188)の下端を介して台形クランプ開口部(20)の底面に当接され、台形圧子(188)の下の斜辺を介して台形クランプ開口部(20)の下の斜辺に当接される、ことを特徴とする
請求項5に記載の電動式拡管機。
【請求項9】
前記クランプリンク機構(18)上の圧板(181)に対抗する拡管キャビティ(13)には水平リミットポスト(28)が設けられ、水平リミットポスト(28)に対応するチャック本体(4)の側壁には相互に合致する水平貫通溝(29)が設けられる、ことを特徴とする
請求項5に記載の電動式拡管機。
【請求項10】
前記クランプリンク機構(18)の押し付け端は、チャック本体(4)の回転軸から離れた側壁に当接され、チャック本体(4)の側壁とスライド可能に接続される、ことを特徴とする
請求項5に記載の電動式拡管機。
【請求項11】
前記拡管機本体(1)の外はプラスチックカバー(21)で覆われ、プラスチックカバー(21)が外に向かって延在してモーター収容キャビティ(22)を形成し、モーター収容キャビティ(22)内にモーター(23)が配置され、モーター(23)の出力軸にはウォームギア機構が接続され、モーター(23)の他端には充電式バッテリ(24)が電気的に接続される、ことを特徴とする
請求項1に記載の電動式拡管機。
【請求項12】
前記充電式バッテリ(24)は、拡管機本体(1)上のバッテリパック収容キャビティ(102)内のバッテリパック(103)を含み、バッテリパック(103)の保護カバー(1031)には、ID検出ポート(1032)、電圧検出ポート(1033)および温度検出ポート(1034)が設けられ、ID検出ポート(1032)、電圧検出ポート(1033)および温度検出ポート(1034)はすべて、バッテリ回路基板(1035)を介して保護カバー(1031)内の電池セルに接続される、ことを特徴とする
請求項11に記載の電動式拡管機。
【請求項13】
前記チャック本体(4)には、左チャック本体(41)と右チャック本体(42)を含み、左チャック本体(41)と右チャック本体(42)の中間部は回転軸(43)に回転可能に接続され、回転軸(43)の片側に対応する左チャック本体(41)と右チャック本体(42)は、被加工パイプ(3)をクランプするためのクランプ端を形成し、他側に対応する左チャック本体(41)と右チャック本体(42)は、それぞれ付勢ハンドル(44)を形成する、ことを特徴とする
請求項1に記載の電動式拡管機。
【請求項14】
請求項13に記載の拡管機用のチャック構造であって、前記左チャック本体(41)と右チャック本体(42)の合致面の間に、相互に合致する位置決め突起(117)および位置決め溝(118)が設けられる、ことを特徴とする
拡管機用のチャック構造。
【請求項15】
前記拡管コーン(6)に隣接するチャック本体(4)の端面には端面バッフル(119)が回転可能に接続され、被加工パイプ(3)の端面は、端面バッフル(119)の内端に対応する外面に当接される、ことを特徴とする
請求項14に記載の拡管機用のチャック構造。
【請求項16】
前記端面バッフル(119)はピンスリーブ(216)に移動可能に被覆され、ピンスリーブ(216)はしっかりと取り付けられたネジ付きコネクタ(217)によってチャック本体(4)の回転軸の端部にねじ込まれて固定され、ピンスリーブ(216)の外輪表面は端面バッフル(119)の外端面に沿って外向きに延在して端面バッフルリング(2161)を形成し、端面バッフル(119)は端面バッフルリング(2161)とチャック本体(4)の端面との間で移動可能にクランプされる、ことを特徴とする
請求項14に記載の拡管機用のチャック構造。
【請求項17】
前記ピンスリーブ(216)はチャック本体(4)の取り付け穴まで延在し、取り付け穴内の対応するピンスリーブ(216)の外にチャック本体のリターンスプリング(218)が被覆される、ことを特徴とする
請求項16に記載の拡管機用のチャック構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、拡管機に関し、特に、構造がシンプルで、拡管加工に必要な時間および労力が節約され、かつ、フレア加工の品質が高い電動式拡管機に関する。
【背景技術】
【0002】
エアコンの取り付けまたはメンテナンスのプロセスにおいて、一般に、冷媒銅管を膨張させるために拡管機を使用する必要があり、既存の拡管機は、一般に、手動式拡管機および電動式拡管機という2種類があり、手動式拡管機は、小型軽量であるが、拡管の加工に時間と労力がかかり、フレアの加工品質に人為的な影響を与える。電動式拡管機は、拡管加工に必要な時間および労力が節約されるが、その内部の機械構造が比較的複雑でサイズも大きいため、携帯および使用しにくい。同時に、2種類の拡管機は、拡管加工を行うときに、一般に、ネジ付きスピンドルを備えたクランプで銅管をクランプして位置決めする必要があり、クランプの取り付けに時間と労力がかかるだけでなく、銅管の位置決め精度が低く、フレア加工の品質も確保できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は主に、構造がシンプルで、被加工パイプに対する位置決め精度が高く、拡管処理に必要な時間および労力が節約され、フレア加工の品質が高い電動式拡管機を提供し、従来技術における既存の電動式拡管機の構造が比較的複雑で、被加工パイプに対する位置決めおよびクランプの取り付けに時間と労力がかかり、位置決め精度が低く、フレア加工の品質も確保できないなどの技術的問題を解決した。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の上記技術的問題は、主に、以下の技術的解決手段によって解決され、
電動式拡管機であって、拡管機本体および拡管機本体に設けられたマンドレルスライディングキャビティを含み、前記マンドレルスライディングキャビティの開口端には、被加工パイプをクランプできるチャック本体が設けられ、マンドレルスライディングキャビティ内にマンドレルがスライド可能に接続され、マンドレルの外端には斜めの拡管コーンがあり、内端には弾性体収容キャビティが開設され、弾性体収容キャビティの開口部とは反対側の拡管機本体にはドライブナット付きのガイドスクリューが設けられ、ガイドスクリューが弾性体収容キャビティ内に延在し、マンドレルにはフラットキーが設けられ、フラットキーの外端がウォームギア機構に軸方向にスライド可能に接続され、内端がドライブナット上の軸方向キー溝にスライド可能に接続され、フラットキーと弾性体収容キャビティの底面との間に弾性体が挟まれる。拡管のために拡管コーンを押すために使用されるマンドレルは、ウォームギア機構によって駆動され、時間と労力が節約され、拡管効率が高い。マンドレル収容キャビティ内の対応するフラットキーとマンドレル収容キャビティの底面との間に弾性体を設置することにより、拡管加工を行うときに、ウォームホイールの回転によりフラットキーを前向きに回転させ、ドライブナットがガイドスクリューに沿って同期して前進し、弾性体が軸方向に圧縮され、拡管コーンが回転して拡管するため、加工中に弾性体自身の変形によりマンドレルの軸方向移動速度が低下し、1周分の軸方向送りの変形が小さくなり、その結果、被加工パイプのフレアの円周方向の形状が均一になり、フレアの処理品質を効果的に保証する。ここで、ガイドスクリューは、一方で、マンドレルを支持、位置決めおよびガイドする役割を果たし、他方で、強度要件を確保することを前提としてプラスチック材料で製造でき、金属製のドライブナットで強度を確保し、製造コストを節約するだけでなく、機械全体の重量を軽減でき、使用しやすく、持ち運びにも便利である。
【0005】
好ましくは、前記拡管コーンに対応するマンドレルの端面にはコーン位置決め穴が設けられ、コーン位置決め穴の軸とマンドレルの軸との間に角度をなし、拡管コーンはコーンベアリングによってコーン位置決め穴に回転可能に接続される。旋回式の拡管加工を達成するために、拡管コーンをマンドレルの外端面に斜めに固定し、また、拡管コーンはコーンベアリングによってマンドレルと回転可能に接続され、拡管コーンを自身の軸に沿って自由に回転させることにより、旋回拡管を行うときに、拡管コーンと拡管銅管との間の転がり摩擦は、拡管加工のための時間と労力を節約するだけでなく、拡管コーンの表面が均一に摩耗され、拡管コーンの耐用年数が延長され、拡管加工の品質が間接的に保証される。
【0006】
好ましくは、前記マンドレルの外端に対応する拡管機本体にはマンドレルベアリングが埋め込まれ、マンドレルベアリングの中央穴とマンドレルの外輪の表面の間にサポートリングが設けられ、サポートリングの内端はウォームギア機構上のウォームホイールの中央穴に延在してウォームホイールにぴったりとフィットする。サポートリングがウォームホイールの中央穴まで延在するため、1つのベアリングでマンドレルを安定して支持することができ、コストが削減されるだけでなく、全体の構造をよりコンパクトにすることができる。
【0007】
好ましくは、前記弾性体はリング状のゴム部品であり、ガイドスクリューは弾性体の中央穴まで延在する。リング状のゴム製弾性体は低コストであるだけでなく、リング状の構造によりガイドスクリューの収納スペースが確保され、これによりドライブナットの厚みを薄くすることができる。
【0008】
好ましくは、前記チャック本体に対応する拡管機本体には拡管キャビティが設けられ、チャック本体のクランプ端は、拡管キャビティ内に延在し、クランプリンク機構によってクランプおよび固定され、その外端面は拡管キャビティに対応する内壁面に当接される。マンドレルスライディングキャビティのポートの外側に拡管キャビティを設置することにより、チャック本体をその側面のポートから拡管キャビティに送り込むことができ、チャック本体は、クランプリンク機構によって円周方向に位置決めされ、その外端面はまた、拡管キャビティの内壁面によって位置決めされ、拡管加工時に被加工パイプとともにチャック本体の軸方向の変位を防ぐことができ、その結果、被加工パイプが正確に位置決めされ、拡管加工の品質が完全に確保される。
【0009】
より好ましくは、前記拡管キャビティの周囲に対応する拡管機本体にはリンク収容キャビティが設けられ、リンク収容キャビティ内にクランプリンク機構が設けられ、クランプリンク機構の一端に対応する圧板は拡管キャビティ内に延在し、他端は拡管機本体の外側に延在する連結レンチに接続される。拡管機本体にリンク機構付きのリンク収容キャビティを設置することにより、リンク機構の一端にある圧板がチャック本体の側壁を拡管キャビティのリング状壁に押し付けて周方向に固定し、リンク機構の他端には連結レンチがさらに設けられ、連結レンチが拡管機本体の外側に延在し、クランプして位置決めする場合、連結レンチを作動させ、リンク機構が圧板を駆動させてチャック本体をクランプできるため、操作しやすく、時間と労力を節約すると同時に、連結レンチは、システム上の関連アクションスイッチ(開始または停止など)をトリガーして、拡管プロセスの自動化とスマート化を実現できる。
【0010】
より好ましくは、前記拡管機本体には調整ネジがねじ込まれ、調整ネジをねじ込むとリンク機構が駆動され、圧板がクランプされてチャック本体の側壁に当接される。リンク機構の他端に調整ネジを設置することにより、チャック本体が摩耗したときに調整ネジをリンク収容キャビティにねじ込むことができ、調整ネジによりリンク機構を駆動してリンク機構上の圧板がチャック本体を押し付けるようにし、チャック本体を圧板と拡管キャビティの内壁面との間に正確にクランプさせることで、チャック本体をロックする圧力を自由に調整できるだけでなく、機構の組み立て誤差と摩耗による誤差を補正し、構造がシンプルで、拡管機の耐用年数が延長され、また、拡管加工の品質も確保される。
【0011】
より好ましくは、前記チャック本体に対応する圧板の端部が水平方向に外向きに延在して台形圧子を形成し、台形圧子に対応するチャック本体の側壁には台形クランプ開口部が設けられ、圧板がチャック本体をクランプするとき、圧板が台形圧子の下端を介して台形クランプ開口部の底面に当接され、台形圧子の下の斜辺を介して台形クランプ開口部の下の斜辺に当接される。圧板は台形圧子とチャック本体上の対応する台形クランプ開口部によってクランプされ、台形圧子の下の斜辺は台形クランプ開口部の下の斜辺に当接され、台形圧子と台形クランプ開口部の下の斜辺が外に向かって下向きに延在するため、両者が押し合わされると、水平方向と垂直方向の両方にクランプ力を形成でき、これにより、チャック本体が拡管キャビティにしっかりと固定され、同時に、台形構造により、台形圧子の押し付け端が平坦に移行させ、一方で台形圧子を通って台形クランプ開口部に滑り込むことが容易になり、他方で鋭い角を避けて使用の安全性を向上させる。
【0012】
より好ましくは、前記クランプリンク機構上の圧板に対向する拡管キャビティには水平リミットポストが設けられ、水平リミットポストに対応するチャック本体の側壁には相互に合致する水平貫通溝が設けられる。チャック本体の他側は、チャック本体の正確な位置決めを確実にするために、相互に合致する水平貫通溝および水平リミットポストによって位置決めされる。
【0013】
より好ましくは、前記クランプリンク機構の押し付け端は、チャック本体の回転軸から離れた側壁に当接され、そしてチャック本体の側壁とスライド可能に接続される。リンク機構の押し付け位置を回転軸から離れた端部まで下げ、押し込みプロセス中、リンク機構の押し付け端がチャック本体の側壁とスライド可能に接続されるため、リンク機構からの押圧力をすべてチャックに作用でき、被加工パイプをチャック本体の位置決め穴にしっかりと固定させ、押圧力には垂直方向の分力はなく、押圧力の効率を向上させると同時に、チャック本体の力点が回転軸から離れるため、レバーアームがより長くなり、被加工パイプのクランプ力が増大し、クランプ効果を向上させ、これにより拡管加工の品質も確保される。
【0014】
より好ましくは、前記拡管機本体の外はプラスチックカバーで覆われ、プラスチックカバーが外に向かって延在してモーター収容キャビティを形成し、モーター収容キャビティ内にモーターが配置され、モーターの出力軸にはウォームギア機構が接続され、モーターの他端には充電式バッテリが電気的に接続される。機械全体がプラスチックカバーを使用しているため、内部回路が外部環境から完全に絶縁され、安全性が高く、また、プラスチックは断熱性に優れ、長期間の連続使用でも高温のリスクはない。
【0015】
より好ましくは、充電式バッテリは、拡管機本体上のバッテリ収容キャビティ内のバッテリパックを含み、バッテリパックの保護カバーには、ID検出ポート、電圧検出ポートおよび温度検出ポートが設けられ、ID検出ポート、電圧検出ポートおよび温度検出ポートはすべて、バッテリ回路基板を介して保護カバー内の電池セルに接続される。充電式バッテリにID検出ポート、電圧検出ポート、および温度検出ポートを設置することで、ID検出ポートは他のブランドのバッテリが電動式拡管機に適用されるのを防ぎ、電動式拡管機の使用性能に影響を与え、その使用安全性を確保する。電圧検出ポートでバッテリの充放電電圧を検出でき、充放電保護を達成する。温度検出ポートにより、バッテリの温度をリアルタイムで監視でき、バッテリの過熱による安全事故が防止され、構造全体がシンプルで、安全性と信頼性が高く、バッテリと電動式拡管機の耐用年数が確保される。
【0016】
より好ましくは、前記チャック本体には、左チャック本体と右チャック本体を含み、左チャック本体と右チャック本体の中間部は回転軸に回転可能に接続され、回転軸の片側に対応する左チャック本体と右チャック本体は、被加工パイプをクランプするためのクランプ端を形成し、他側に対応する左チャック本体と右チャック本体は、それぞれ付勢ハンドルを形成する。はさみ構造と同様のチャック本体で被加工パイプを固定し、位置決めの信頼性が高く、着脱しやすい。
【0017】
より好ましくは、前記左チャック本体と右チャック本体の合致面の間に、相互に合致する位置決め突起と位置決め溝が設けられる。左右のクランプ本体の外側合致面の間に相互に合致する位置決め突起と位置決め溝を設置することにより、被加工パイプのクランプ状態では、位置決め突起を位置決め溝に挿入して位置決めを行い、これにより左右のクランプ本体が軸方向にずれて拡管加工の精度に影響を与えることを防止する。
【0018】
より好ましくは、前記拡管コーンに隣接するチャック本体の端面には端面バッフルが回転可能に接続され、被加工パイプの端面は、端面バッフルの内端に対応する外面に当接される。チャック本体の内端面に端面バッフルを設置することにより、被加工パイプの軸方向位置を正確に位置決めすることができ、そして、拡管加工の品質が確保される。
【0019】
より好ましくは、前記端面バッフルはピンスリーブに移動可能に被覆され、ピンスリーブはしっかりと取り付けられたネジ付きコネクタによってチャック本体の回転軸の端部にねじ込まれて固定され、ピンスリーブの外輪表面は端面バッフルの外端面に沿って外向きに延在して端面バッフルリングを形成し、端面バッフルは端面バッフルリングとチャック本体の端面との間で移動可能にクランプされる。回転軸の端部にはネジ付きコネクタによって端面バッフルリング付きのピンスリーブが同軸ねじ込まれて固定され、端面バッフルを端面バッフルリングとチャック本体の端面の間にクランプさせるために、端面バッフルはまたピンスリーブに被覆され、取り付けると、ピンスリーブを回転させて端面バッフルのギャップを調整し、次にネジ付きコネクタをピンスリーブにねじ込んでピンスリーブにしっかりと固定させ、使用中にピンスリーブが緩んで端面バッフルのギャップが大きくなることが防止され、構造がシンプルで、端面バッフルのギャップを簡単に調整して正確に制御できるため、拡管加工の品質が確保される。
【0020】
より好ましくは、前記ピンスリーブはチャック本体の取り付け穴まで延在し、取り付け穴内の対応するピンスリーブの外にチャック本体のリターンスプリングが被覆される。チャック本体のリターンスプリングは、被加工パイプ材料の脱着後、左右のチャック本体を復帰するために使用される。
【0021】
電動式拡管機のスマート制御回路であって、マイクロコントローラユニットと、マンドレルストローク検出ユニットと、レンチ位置検出ユニットと、モータードライブユニットと、電動式拡管機スマート制御回路全体に動作電圧を供給する電源ユニットとを含み、マンドレルストローク検出ユニット、レンチ位置検出ユニット、およびモータードライブユニットはそれぞれマイクロコントローラユニットに接続される。マンドレルストローク検出ユニットは、拡管ヘッドの前進が許容範囲を超えているかどうかを検出するだけでなく(超えると、拡管機に損傷を与える)、拡管ヘッドが始動前の初期位置に後退しているかどうかを検出し、レンチ位置検出ユニットは、拡管機上のレンチが閉鎖されるか、開放されるかを検出し、上記検出信号はそれぞれマイクロコントローラユニットに送信され、マイクロコントローラユニットは、検出された状況に応じて対応する制御信号をモーター駆動ユニットに送信し、モーターの正転、逆転、または停止を制御することで、拡管ヘッドの自動制御を達成する。本技術的解決手段は、拡管プロセス全体を制御し、拡管が完了したかどうか、あるいは拡管後に所定の位置に後退したかどうか、およびモーターの回転はすべて制御回路によって自動的に完了し、拡管に対する人的要因の影響を回避し、拡管の信頼性を向上させ、時間と労力を節約し、全自動運転を達成する。
【0022】
好ましくは、前記マンドレルストローク検出ユニットは、拡管ヘッド前進リミットスイッチJ3および拡管ヘッド後退位置検出スイッチJ5を含み、拡管ヘッド前進リミットスイッチJ3の一方のピンは接地され、拡管ヘッド前進リミットスイッチJ3の他方のピンは抵抗器R23を介して前記マイクロコントローラユニットに接続される。拡管ヘッド後退位置検出スイッチJ5の一方のピンは接地され、拡管ヘッド後退位置検出スイッチJ5の他方のピンは抵抗器R25を介して前記マイクロコントローラユニットに接続される。モーターが正転して拡管ヘッドが前進しているとき、拡管ヘッド後退位置検出スイッチJ5がオフになる。拡管ヘッドの作業が完了すると、モーターが逆転し、拡管機ヘッドが始動前の初期位置に後退し、拡管ヘッド後退位置検出スイッチJ5がオンにあり、このときマイクロコントローラユニットはモーターの作業を停止するように制御する信号を送信する。すなわち、マイクロコントローラは、拡管ヘッド後退位置検出スイッチJ5がオンになっているかどうかを検出することにより、拡管ヘッドが初期位置に後退したかどうかを決定し、オンになると、拡管ヘッドが初期位置に後退したことを示し、このとき、モーターが停止する。拡管ヘッド前進リミットスイッチJ3はノーマリーオフであるため、拡管ヘッドの前進が許容範囲を超えると(拡管機に損傷を与える可能性がある)、拡管ヘッド前進リミットスイッチJ3がオンになり、このとき、マイクロコントローラはすぐにモーターの逆転を制御するための信号を送信し、始動前の初期位置に戻るまで拡管ヘッドを後退させる。この機能は、チャックが取り付けられないときにオペレーターが誤って拡管機を始動して機械に損傷を与えるのを防ぐことである。
【0023】
好ましくは、前記レンチ位置検出ユニットは、レンチ位置検出スイッチJ4を含み、レンチ位置検出スイッチJ4の一方のピンは接地され、レンチ位置検出スイッチJ4の他方のピンは、抵抗器R24を介して前記マイクロコントローラユニットに接続される。レンチが閉鎖位置にあるとき、レンチ位置検出スイッチJ4がオンになり、拡管機を始動できる。マンドレルモーターが正転しているとき、レンチを開くとレンチ位置検出スイッチJ4がオフになり、シングルチップマイコンがモーターを即座に逆転させ、拡管ヘッドを始動前の初期位置まで後退させる。レンチが開放である時の誤作動を防ぐ。
【0024】
好ましくは、前記電動式拡管機スマート制御回路は、モーター電流取得ユニットを含み、モーター電流取得ユニットは、オペアンプU1Bを含み、オペアンプU1Bの反転入力端子および非反転入力端子は、それぞれ抵抗器R13と抵抗器R18を介して、モーター駆動ユニットに設けられた電流サンプリング抵抗器の両端に接続され、オペアンプU1Bの反転入力端子は抵抗器R8を介してオペアンプU1Bの出力端子に接続され、オペアンプU1Bの非反転入力端子はコンデンサC6を介して接地されるとともに、抵抗器R20を介して電圧3.3V_Aに接続され、オペアンプU1Bの出力端子は、抵抗器R15とコンデンサC5の直列回路を介して接地され、抵抗器R15とコンデンサC5の接続点は、前記マイクロコントローラユニットに接続される。モーター電流取得ユニットは、モーターの動作電流を検出してマイクロコントローラに送信し、設定値を超えると、マイクロコントローラがモーターを停止させるように制御し、機械の焼損を防ぐことができる。
【0025】
好ましくは、前記電動式拡管機スマート制御回路はモーター短絡保護ユニットを含み、モーター短絡保護ユニットはオペアンプU1Aを含み、オペアンプU1Aの反転入力端子は抵抗器R10を介してモーター駆動ユニットに接続され、オペアンプU1Aの非反転出力端子は抵抗器R16を介して電圧3.3V_Aに接続されるとともに、抵抗器R19を介して接地され、オペアンプU1Aの出力端子の一方は抵抗器R11を介して電圧3.3V_Aに接続され、もう一方は抵抗器R14を介して前記マイクロコントローラユニットに接続される。モーター短絡保護ユニットは、モーターが短絡しているかどうかを検出し、短絡が検出されると、マイクロコントローラがモーターの回転を即座に停止させ、モーターと拡管機を保護する。
【0026】
好ましくは、前記電源ユニットはバッテリによって電力を供給され、前記電動式拡管機スマート制御回路は、バッテリ電圧検出ユニットおよびバッテリ電力インジケータユニットを含む。バッテリ電圧検出ユニットは、抵抗器R9および抵抗器R17を含み、抵抗器R9の一端はバッテリの正極に接続され、抵抗器R9の他端は抵抗器R17を介して接地され、抵抗器R17にはコンデンサC4が並列に接続され、抵抗器R9と抵抗器R17との接続点は抵抗器R12を介して前記マイクロコントローラユニットに接続される。バッテリ電力インジケータユニットは、一列に配列された発光ダイオードD11~D14を含み、発光ダイオードD11~D14の負極はすべて接地され、発光ダイオードD11~D14の正極はそれぞれ抵抗器R1、抵抗器R2、抵抗器R5、抵抗器R6を介して前記マイクロコントローラユニットに接続される。バッテリ電圧検出ユニットは、バッテリの電力を検出してマイクロコントローラに送信し、次に、マイクロコントローラは、4つの発光ダイオードで構成されるバッテリ電力インジケータのオンとオフを制御するための信号を出力し、一列に配列された4つの発光ダイオードのオンとオフの数は、バッテリの電力を示すために使用され、これにより、バッテリのタイムリーな交換が容易になり、拡管機の正常な動作が確保される。
【0027】
好ましくは、前記電動式拡管機スマート制御回路はバッテリ温度検出ユニットを含み、バッテリ温度検出ユニットはバッテリに設けられたサーミスタを含み、サーミスタの一端は接地され、サーミスタの他端は抵抗器R21を介して電圧3.3V_Dに接続され、サーミスタと抵抗器R21との接続点は抵抗器R22を介して前記マイクロコントローラユニットに接続される。バッテリ温度検出ユニットは、バッテリパックの温度を検出してマイクロコントローラに送信し、温度が設定値を超えると、マイクロコントローラがモーターを停止させるように制御し、過熱防止の役割を果たす。
【0028】
好ましくは、前記電源ユニットは、電源変換回路および主電源スイッチ回路を含み、主電源スイッチ回路は、照明スイッチS1およびウェイクアップスイッチJ6を含み、照明スイッチS1の一端は接地され、照明スイッチS1の他端はダイオードD1とダイオードD3の負極に接続され、ダイオードD1の正極は抵抗器R28を介して電圧3.3V_Dに接続されるとともに、前記マイクロコントローラユニットに接続され、ダイオードD3の正極はダイオードD4の正極に接続され、ダイオードD4の負極は、ウェイクアップスイッチJ6の一端に接続されるとともに、ダイオードD2の負極に接続され、ウェイクアップスイッチJ6の他端は接地され、ダイオードD2の正極は、抵抗器R29を介して電圧3.3V_Dに接続されるとともに、前記マイクロコントローラユニットに接続され、ダイオードD3の正極は、磁気ビードFB3を介してトランジスタQ2のコレクタに接続され、トランジスタQ2のエミッタは接地され、トランジスタQ2のベースは、抵抗器R31を介して前記マイクロコントローラユニットに接続されるとともに、抵抗器R32を介して接地され、トランジスタQ2のコレクタは、抵抗器R30を介してトランジスタQ1のベースに接続され、トランジスタQ1のベースとトランジスタQ1のエミッタとの間には抵抗器R27が接続され、トランジスタQ1のエミッタは電圧VCCに接続され、トランジスタQ1のコレクタは7.2Vの電圧に接続される。前記拡管機には照明ランプが設けられ、照明ランプの正極は抵抗器R3を介して前記マイクロコントローラユニットに接続され、照明ランプの負極は接地される。照明スイッチS1は、インタフェースJ2に接続された照明ランプのオンとオフを制御する。照明ランプは、拡管機の使用中に周囲の環境を照らすために使用され、オペレーターが暗い環境でも拡管作業を実行できるようにする。ウェイクアップスイッチJ6は、制御回路全体をウェイクアップするために使用され、制御回路がウェイクアップされた後、拡管機が動作を開始できる。
【0029】
好ましくは、前記電動式拡管機スマート制御回路は、モーター動作インジケータとしての発光ダイオードD15を含み、発光ダイオードD15の正極は、抵抗器R7を介して前記マイクロコントローラユニットに接続され、発光ダイオードD15の負極は接地される。モーター動作インジケータはモーターの動作を示し、モーターが回転すると点灯し、モーターが停止すると消灯する。
【発明の効果】
【0030】
したがって、本発明の電動式拡管機は、以下の利点を有し、
構造がシンプルなウォームギア駆動構造を採用し、既存の電動式拡管機全体より長さを約25%短縮し、重量を約34%軽量化した。チップを用いて拡管プロセス全体を制御し、ワンキースタートで自動的に拡管し、拡管終了後に自動的にリセットし、時間と労力を節約し、そして、操作しやすい。被加工パイプのクランプはクランプリンク機構を使用し、時間と労力を節約し、操作しやすい。加工中、弾性体は自身の変形によりマンドレルの軸方向移動速度を低下させ、1周分の軸方向送りの変形が小さくなり、その結果、フレアの円周方向の形状が均一になり、フレアの処理品質を効果的に保証する。クランプリンク機構上の調整ネジは、機構の組み立て誤差と摩耗による誤差を補正し、拡管機の耐用年数を延ばし、拡管加工の品質も確保される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明における電動式拡管機の部分構造概略図である。
図2】バッフルが取り外された後の本発明の構造概略図である。
図3】本発明の構造概略図である。
図4】本発明における第一実施形態を行うときの部分構造概略図である。
図5】本発明の部分構造概略図である。
図6】本発明におけるチャック本体の構造概略図である。
図7】本発明におけるチャック本体の別の構造概略図である。
図8】本発明における充電式バッテリの構造概略図である。
図9】本発明における第二実施形態を行うときの部分構造概略図である。
図10図9に示される部分断面図である。
図11】本発明におけるチャック本体の分解図である。
図12図11の断面図である。
図13】本発明の回路原理の接続構造を示すブロック図である。
図14】本発明における電源変換ユニットの回路概略図である。
図15】本発明における主電源スイッチ回路の回路概略図である。
図16】本発明におけるマイクロコントローラユニット、マンドレルストローク検出ユニット、レンチ位置検出ユニット、バッテリ電圧検出ユニット、バッテリ温度検出ユニット、バッテリ電力インジケータユニット、およびモーター動作インジケータ、拡管機外部照明ランプの回路概略図である。
図17】本発明におけるモーター電流取得ユニットの回路概略図である。
図18】本発明におけるモーター短絡保護ユニットの回路概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下では、本発明の技術的解決手段について、実施例を通じて、図面と併せてさらに詳細に説明する。
【0033】
(実施例1)
図3および図5に示すとおり、本発明の電動式拡管機は、拡管機本体1を含み、拡管機本体1の外にはプラスチックカバー21が被覆され、プラスチックカバー21は外に向かって延在して細長いモーター収容キャビティ22を形成し、モーター収容キャビティ22には、下から上に、充電式バッテリ24、モーター23、およびウォームギア機構が取り付けられ、モーター23の出力軸端部にはウォームギア機構のウォーム27が同軸接続され、他端には充電式バッテリ24が電気的に接続され、図1に示すとおり、ウォームギア機構のウォームホイール16に対応する拡管機本体1にはマンドレルスライディングキャビティ2があり、マンドレルスライディングキャビティ2とウォームホイール16は同軸であり、かつ、ウォームホイール16の中央穴まで延在し、マンドレルスライディングキャビティ2の開口端には、被加工パイプ3をクランプできる1つのチャック本体4が取り付けられ、マンドレルスライディングキャビティ2には1つのプラスチック製マンドレル5がスライド可能に接続され、チャック本体4に対応するマンドレル5の外端面は傾斜面であり、傾斜面の中央に1つのコーン位置決め穴51が垂直に開かれ、コーン位置決め穴51の軸とマンドレル5の軸との間の角度を8゜になり、コーン位置決め穴51には1つの拡管コーン6が取り付けられ、拡管コーン6の接続端はコーンベアリング52を介してコーン位置決め穴51内で回転可能に接続される。拡管コーン6の反対側のマンドレル5の内端中央には1つの弾性体収容キャビティ7が開けられ、弾性体収容キャビティ7の開口端に対応する拡管機本体1にはガイドスクリュー8が同軸に固定され、ガイドスクリュー8の外端は弾性体本体1の外側に延在してナットによってロックされ、ガイドスクリュー8の内端は弾性体収容キャビティ7の中央穴に延在し、そして、弾性体収容キャビティ7の中央穴内の対応するガイドスクリュー8には金属製のドライブナット9がねじ込まれ、ドライブナット9には2つの軸方向キー溝11が対称的に開かれ、2つの軸方向キー溝11の後端はドライブナット9の後端と連通している。
【0034】
弾性体収容キャビティ7のポートの近くのマンドレル5には2つのフラットキー10が挿入して固定され、摩擦および重量を低減するために、フラットキー10は円筒形であり、フラットキー10の外端は軸方向に沿ってウォームホイール16の中央穴内の対応する軸方向貫通溝にスライド可能に接続され、内端はドライブナット9上の対応する軸方向キー溝11にスライド可能に接続され、フラットキー10と弾性体収容キャビティ7の底面との間には1つのゴム製造弾性体12が挟まれ、弾性体12はリング状であり、ガイドスクリュー8の内端は弾性体12の中央穴まで延在できる。マンドレル5の外端に対応する拡管機本体1にはマンドレルベアリング14が同軸に埋め込まれて固定され、マンドレルベアリング14の中央穴とマンドレル5の外輪表面との間にはサポートリング15が挿入され、サポートリング15の内端はスピンドルベアリング14から延在してから、ウォームホイール16の中央穴内の対応するリング状溝に入り、サポートリング15はリング状溝にしっかりとはめ込まれる。チャック本体4に対応する拡管機本体1は拡管キャビティ13を形成し、拡管キャビティ13はU字形バッフル26によって囲まれ、U字形バッフル26の開口端はマンドレル5に向かって拡管機本体1に固定され、かつ、バッフル26の下部ポートはモーター収容キャビティ22の一端に面し、バッフル26の上部ポートに対応する底面の中央にはパイプ導入ノッチ261が開かれ、チャック本体4のクランプ端部は下向きであり、バッフル26の上部ポートから拡管キャビティ13に入り、拡張キャビティ13に入るチャック本体4の2つの側面はクランプリンク機構18によってクランプおよび固定され、外端面はU字形バッフル26の底面に平行に当接される。図2および図4に示すとおり、拡管キャビティ13の周囲に対応する拡管機本体1にはリンク収容キャビティ17があり、リンク収容キャビティ17はL字形であり、L字形の横辺は拡管キャビティ13の下に水平に配置され、そして拡管機本体1の左端に連通し、L字形の縦辺は拡管キャビティ13の右側に沿って上向きになり、そして拡管キャビティ13に連通し、クランプリンク機構18はリンク収容キャビティ17内に配置され、リンク機構は、第一固定ピン183を介してリンク収容キャビティ17の内壁に回転可能に接続された圧板181を含み、第一固定ピン183は、リンク収容キャビティ17の横辺キャビティに近い縦辺キャビティ内に配置され、圧板181の上端は拡管キャビティ13内に延在し、下端は接続板184の一端に回転可能に接続され、接続板184の他端はさらに水平スライディングプレート185の一端に回転可能に接続され、接続板184および水平スライディングプレート185は両方とも、リンク収容キャビティ17の横辺に対応するキャビティ内に配置され、水平スライディングプレート185の外端は、リンク収容キャビティ17の左ポートに近接し、左ポート内に調整ネジ19がねじ込まれ、調整ネジ19の内端は水平スライディングプレート185の外端に当接される。調整ネジ19に近いリンク収容キャビティ17の内壁には第二固定ピン187が固定され、第二固定ピン187は第一固定ピン183と平行であり、水平スライディングプレート185には水平細長い穴186があり、水平スライディングプレート185は水平細長い穴186を貫通して第二固定ピン187にスライド可能に接続され、調整ネジ19がねじ込まれると、リンク機構18を駆動し、圧板181をチャック本体4の側壁に挟み込む。連結レンチ182の一端はまた、接続板184と水平スライディングプレート185の接続軸と、第二固定ピン187との間に接続され、連結レンチ182の他端はパイプ導入ノッチ261に対向して拡管機本体1の外側に延在し、そして連結レンチの外端はモーター収容キャビティ22に近接する。チャック本体4に対応する圧板181の端部は外向きに水平に延在して一体的に接続された台形圧子188を形成し、台形圧子188の小さな下端はチャック本体4を指し、台形圧子188の下の斜辺と大きな底面との間の角度は45°であり、台形圧子188に対応するチャック本体4の側壁には台形クランプ開口部20が開けられ、圧板181がチャック本体4をクランプするとき、圧板181は、台形圧子188の下端を介して台形クランプ開口部20の底面に当接され、台形圧子188の下の斜辺によって台形クランプ開口部20の下の斜辺に当接され、台形圧子188の上の斜辺と台形クランプ開口部20の上の斜辺との間にギャップがある。圧板181の反対側の拡管キャビティ13の内壁には水平リミットポスト28が固定され、水平リミットポスト28は第二固定ピン187および第一固定ピン183と平行に保たれ、水平リミットポスト28に対応するチャック本体4の側壁には相互に合致する水平貫通溝29がある。圧板181とチャック本体4の摩耗を回避するために、圧板181の外側にプラスチックカバーがあり、プラスチックカバーは射出成形によって製造される。ここで、チャック本体4は、対称的に配置された左チャック本体41と右チャック本体42を含み、左チャック本体41と右チャック本体42の中央部は回転軸43に回転可能に接続され、強度を確保しながら軽量化を図るために、左チャック本体41と右チャック本体42の外にそれぞれ高強度プラスチックカバーで被覆され、クランプ端に対応する左チャック本体41と右チャック本体42にはそれぞれ被加工パイプ3をクランプするための半円形ノッチが形成され、台形クランプ開口部20はそれぞれ半円形ノッチの反対側の左チャック本体41および右チャック本体42の外側側壁に配置され、クランプ端部の反対側の左チャック本体41および右チャック本体42はそれぞれ付勢ハンドル44を形成し、付勢ハンドル44は拡管キャビティ13の外側に配置される。図6に示すとおり、加工中、左チャック本体41と右チャック本体42が軸方向にずれないようにするために、左チャック本体41と右チャック本体42の外側合致面間には相互に合致する位置決め突起117および位置決め溝118が設けられる。位置決め突起117は、左チャック本体41の合致面に垂直に挿入して固定されるフランジヘッドを備えた円筒形ピンであり、位置決め溝118は右クランプ本体42の対応する合致面に配置され、位置決め突起117が位置決め溝118に導入されるのを容易にするために、円筒形ピンの挿入端は外向きと内向きに延在して導入しやすい円錐面を形成する。光が弱い場合の拡管プロセスを容易にするために、バッフル26に近い拡管機本体1の表面には照明ランプ25が埋め込まれる。
【0035】
図7に示すとおり、拡管コーン6に隣接するチャック本体4の端面には舌状の端面バッフル119が回転可能に接続され、端面バッフル119の中央部はチャック本体4の回転軸に覆われ、その外端は左右の2つの付勢ハンドル44の間に引っ掛けられ、幅は2つの付勢ハンドル44の間に形成される最小距離であり、クランプするとき、被加工パイプ3の端面は、被加工パイプ3の軸方向位置を規定するために端面バッフル119の側面に当接される。
【0036】
図11および図12に示すとおり、端面バッフル119はピンスリーブ216に回転可能に覆われ、ピンスリーブ216の他端は端面バッフル119の外端面に沿って外向きに延在して端面バッフルリング2161を形成し、端面バッフルリング2161はピンスリーブ216と一体的に形成され、端面バッフルリング2161は、端面バッフル119の取り付け穴の縁によって形成された溝内に配置され、かつ、端面バッフル2161の外端面は端面バッフル119の外面と同一平面上にあり、ピンスリーブ216の中央穴にはネジ付きコネクタ217が噛み合って挿入され、本実施例におけるネジ付きコネクタ217は平頭ネジであり、ネジ付きコネクタ217はピンスリーブ216の中央穴を通ってから回転軸端部の中央穴に同軸にねじ込まれ、端面バッフル119を端面バッフルリング2161とチャック本体4の端面との間にクランプさせる。被加工パイプ3が分解された後、チャック本体4の左右のハンドルを自動的にリセットするために、端面バッフル119の外端に対応するピンスリーブ216にチャック本体リターンスプリング218がさらに取り付けられ、チャック本体リターンスプリング218の両端はチャック本体4の左右のハンドルの内側にある細長い溝にそれぞれクランプされ、ネジ付きコネクタ217をねじ込んで締め付けたときにピンスリーブ216が回転軸に対して回転しないことを確実にするために、端面バッフルリング2161の端面に位置決め用の2つのバッフルリング位置決め穴が開かれる。
【0037】
使用時、チャック本体がフリー状態で閉鎖されるため、チャック本体の付勢ハンドルの一端を指でつまんで一定の角度に開き、被加工パイプを入れ、被加工パイプの端面はチャック本体の内端面の外側にある端面バッフルと整列され(被加工パイプをクランプするためのオリフィスはテーパー状になる)、指を離すと、スプリングの作用でチャック本体が閉鎖状態に戻って被加工パイプをクランプする。連結レンチを外側に引いて開放状態にしてから、被加工パイプをクランプするためのチャック本体を拡管機の拡管キャビティに入れ、連結レンチを内側に引いてロック状態にする。調整ネジを回して圧板がチャック本体を押し付けてわずかに干渉するようにし、圧板をわずかに弾性変形させ、弾性変形力でチャック本体を押し付ける(拡管加工を再度行う場合、調整ネジを再度調整する必要はなく、一定期間の作業後、かつ、機械部品が摩耗した後、再度調整を行う)。拡管機本体上のスタートスイッチを押して拡管加工を行い、成形が完了したらモーターが停止し、連結レンチを少しの力を入れて開放状態にし、チャック本体を取り出し、指でチャック本体の付勢ハンドルをつまんでそのクランプ端を一定の角度まで開き、処理された被加工パイプを取り出し、拡管加工を完了する。
【0038】
拡管のスマート化処理を実現するために、拡管機には電子制御システムがさらに設置され、スタートスイッチがオンになると、電子制御システムは連結レンチの位置を検出し、連結レンチがロック位置にあるとき、電子制御システムはモーターを始動するように制御するコマンドを送信し、作業プロセス中に、電子制御システムが連結レンチの開放を検出すると、モーターがウォームギア機構を駆動して始動前の初期位置に戻るようにコマンドを送信する。拡管プロセス中、拡管フレアが徐々に形成されるにつれて、モーターの出力トルクが徐々に増加し、プリセットトルク値に達すると、電子制御システムがモーターを逆回転させるように制御し、マンドレルとドライブナットが所定の位置に移動すると、対応する位置スイッチがトリガーされ、電子制御システムがモーターを停止させるコマンドを送信する。例えば、使用者がチャック本体を入れずにスタートスイッチをオンにすると、調整制御はマンドレル伸長ストロークにより検出回路を制御して調整制御を行い、該検出回路はマンドレルベアリングとガイドスクリューにそれぞれ接続され、ウォームホイールおよびマンドレルは絶縁材料で製造され、該検出回路はノーマリーオフ回路であり、マンドレルが左に移動し続けると、フラットキーがサポートリングに接触した瞬間に検出回路がオンになり、電子制御システムは、モーター反転コマンドを送信してマンドレルを制御して右向きに移動し、位置スイッチがトリガーされるまでモーターは停止しない。
【0039】
チャック本体の側面にチャック本体検出スイッチを設置することもでき、該スイッチはノーマリーオンであり、チャック本体を挿入してロックすると、検出スイッチが検出回路をオンにし、連結レンチがロック状態になり、このとき、スタートスイッチを押してモーターを始動して拡管することができる。
【0040】
本発明の電動式拡管機スマート制御回路は、図13に示すとおり、マイクロコントローラユニット1、マンドレルストローク検出ユニット2、レンチ位置検出ユニット3、モータードライブユニット4、モーター電流取得ユニット5、モーター短絡保護ユニット6、バッテリ電圧検出ユニット7、バッテリ温度検出ユニット8、バッテリ電力インジケータユニット9、モーター作業インジケータ10、照明ランプ11、および電動式拡管機スマート制御回路全体に動作電圧を供給する電源ユニット12を含み、ここで、マンドレルストローク検出ユニット、レンチ位置検出ユニット、モータードライブユニット、モーター電流取得ユニット、モーター短絡保護ユニット、バッテリ電圧検出ユニット、バッテリ温度検出ユニット、バッテリ電力インジケータユニット、モーター作業インジケータ、および照明ランプはそれぞれマイクロコントローラユニットに接続され、モータードライブユニットは、拡管ヘッドの前後の移動を制御するためのモーターに接続される。
【0041】
本実施例における制御回路の具体的な構造を示す。本実施例において、電源ユニットは、充電式バッテリ24から電力を供給され、電源ユニットは、電源変換回路および主電源スイッチ回路を含む。図14に示すとおり、電源変換回路は3端子レギュレータブロックU3を含み、3端子レギュレータブロックU3は7533-2チップを使用し、3端子レギュレータブロックU3のピン1は7.2Vの電圧に接続され、3端子レギュレータブロックU3のピン1は、コンデンサC13とコンデンサC14の並列回路を介してPGNDに接地され、3端子レギュレータブロックU3のピン2はPGNDに接地され、3端子レギュレータブロックU3のピン3の出力電圧は3.3Vであり、3端子レギュレータブロックU3のピン3は、コンデンサC15とコンデンサC16の並列回路を介してDGNDに接地され、3端子レギュレータブロックU3のピン2は磁気ビーズFB4を介してDGNDに接地され、3端子レギュレータブロックU3のピン3の出力電圧は3.3Vであり、一方は磁気ビーズFB1を介して3.3V_Aの電圧を出力し、他方は磁気ビーズFB2を介して3.3V_Dの電圧を出力する。電源変換回路において、7.2Vの電圧は、バッテリの正極に接続されるバッテリから出力される電圧である。電源変換回路は、バッテリから出力される電圧を、各回路モジュールで使用するために3.3V_Dの電圧と3.3V_Aの電圧に変換する。
【0042】
本実施例において、図16に示すとおり、マイクロコントローラユニットはマイクロコントローラU2を含み、マイクロコントローラU2はSTM32F031マイクロコントローラを用いる。マイクロコントローラU2のピン1とピン17は両方とも3.3V_Dの電圧に接続され、マイクロコントローラU2のピン5は3.3V_Aの電圧に接続され、マイクロコントローラU2のピン32は接地され、マイクロコントローラU2のピン31は抵抗器R26を介して接地される。拡管機には照明ランプが取り付けられ、照明ランプは図4におけるインタフェースJ2に接続され、インタフェースJ2のピン1は抵抗器R3を介してマイクロコントローラU2のピン15に接続され、インタフェースJ2のピン2は接地される。図15に示すとおり、主電源スイッチ回路は、照明スイッチS1およびウェイクアップスイッチJ6を含み、照明スイッチS1の一端は接地され、照明スイッチS1の他端はダイオードD1およびダイオードD3の負極に接続され、ダイオードD1の正極は抵抗器R28を介して3.3V_Dの電圧に接続されるとともに、マイクロコントローラU2のピン30に接続され、ダイオードD3の正極はダイオードD4の正極に接続され、ダイオードD4の負極はウェイクアップスイッチJ6の一端に接続されるとともに、ダイオードD2の負極に接続され、ウェイクアップスイッチJ6の他端は接地され、ダイオードD2の正極は抵抗器R29を介して3.3V_Dの電圧に接続されるとともに、マイクロコントローラU2のピン29に接続され、ダイオードD3の正極は磁気ビーズFB3を介してトランジスタQ2のコレクタに接続され、トランジスタQ2のエミッタは接地され、トランジスタQ2のベースは抵抗器R31を介してマイクロコントローラU2のピン25に接続されるとともに、抵抗器R32を介して接地され、トランジスタQ2のコレクタは抵抗器R30を介してトランジスタQ1のベースに接続され、トランジスタQ1のベースとトランジスタQ1のエミッタとの間には抵抗器R27が接続され、トランジスタQ1のエミッタは電圧VCCに接続され、トランジスタQ1のコレクタは7.2Vのバッテリ出力電圧に接続される。
【0043】
図16に示すとおり、バッテリ電圧検出ユニットには、抵抗器R9および抵抗器R17を含み、抵抗器R9の一端は7.2Vのバッテリ出力電圧に接続され、抵抗器R9の他端は抵抗器R17を介して接地され、抵抗器R17にはコンデンサC4が並列に接続され、抵抗器R9と抵抗器R17の接続点は、抵抗器R12を介してマイクロコントローラU2のピン6に接続される。バッテリ電力インジケータユニットは、一列に配列された4つの発光ダイオード、すなわち、発光ダイオードD11~発光ダイオードD14を含み、発光ダイオードD11~発光ダイオードD14の負極はすべて接地され、発光ダイオードD11~発光ダイオードD14の正極はそれぞれ抵抗器R1、抵抗器R2、抵抗器R5、および抵抗器R6を介してマイクロコントローラU2のピン22、ピン21、ピン20、およびピン11に接続される。バッテリ温度検出ユニットは、バッテリパックに取り付けられたサーミスタを含み、サーミスタの一端は接地され、サーミスタの他端はNTC IN信号を出力してインタフェースP1のピン10に接続され、インタフェースP1のピン10は、抵抗器R21とコンデンサC7との接続点に接続され、抵抗器R21の他端は3.3V_Dの電圧に接続され、コンデンサC7の他端は接地され、抵抗器R21とコンデンサC7との接続点はまた、抵抗器R22を介してマイクロコントローラU2のピン7に接続される。インタフェースP1のピン1は電圧VCCに接続され、インタフェースP1のピン2は7.2Vのバッテリ出力電圧に接続され、インタフェースP1のピン3はPGNDに接地され、インタフェースP1のピン4、ピン5、ピン6、およびピン7はそれぞれマイクロコントローラU2のピン18、ピン13、ピン19、ピン14に接続される。インタフェースP1はケーブルを介してモータードライブユニットに接続され、ここで、インタフェースP1のピン4、ピン5、ピン6、およびピン7は、拡管機のスピンドルモーターを駆動させるための信号をモータードライブユニットに出力し、インタフェースP1のピン7、ピン8は、モーターの動作電流を収集してモーター電流取得ユニットに送信するために、モーターに設けられた電流サンプリング抵抗の両端に接続される。
【0044】
図17に示すとおり、モーター電流取得ユニットはオペアンプU1Bを含み、オペアンプU1Bの反転入力端子および非反転入力端子はそれぞれ、抵抗器R13およびR18を介してインタフェースP1のピン9およびピン8に接続され、オペアンプU1Bの反転入力端子は抵抗器R8を介してオペアンプU1Bの出力端子に接続され、オペアンプU1Bの非反転入力端子はコンデンサC6を介して接地されるとともに、抵抗器R20を介して3.3V_Aに接続され、オペアンプU1Bの出力端子は、抵抗器R15とコンデンサC5の直列回路を介して接地され、抵抗器R15とコンデンサC5との接続点はマイクロコントローラU2のピン8に接続される。図18に示すとおり、モーター短絡保護ユニットはオペアンプU1Aを含み、オペアンプU1Aの反転入力端子は抵抗器R10を介してインタフェースP1のピン8に接続され、オペアンプU1Aの非反転入力端子は抵抗器R16を介して電圧3.3V_Aに接続されるとともに、抵抗器R19を介して接地され、オペアンプU1Aの出力端子の一方は抵抗器R11を介して電圧3.3V_Aに接続され、他方は抵抗器R14を介してマイクロコントローラU2のピン12に接続される。オペアンプU1AとオペアンプU1Bは、LMV358オペアンプチップを用いる。
【0045】
図16に示すとおり、モーター動作インジケータは発光ダイオードD15であり、発光ダイオードD15の正極は、抵抗器R7を介してマイクロコントローラU2のピン16に接続され、発光ダイオードD15の負極は接地される。マンドレルストローク検出ユニットは、拡管機内に配置されてマンドレル前進と後退ストロークの前端および後端にそれぞれ配置された拡管ヘッド前進リミットスイッチJ3および拡管ヘッド後退位置検出スイッチJ5を含み、具体的には、拡管ヘッド前進リミットスイッチJ3は、チャックの横位置に対応する拡管機の前部に設けられ、拡管ヘッド後退位置検出スイッチJ5は、拡管ヘッドの後部に設けられて拡管機の後部カバー、すなわち、拡管ヘッド後退位置検出スイッチ31の近くに配置される。拡管ヘッド前進リミットスイッチJ3の一方のピンは接地され、拡管ヘッド前進リミットスイッチJ3の他方のピンは抵抗器R23を介してマイクロコントローラU2のピン26に接続される。拡管ヘッド後退位置検出スイッチJ5の一方のピンは接地され、拡管ヘッド後退位置検出スイッチJ5の他方のピンは抵抗器R25を介してマイクロコントローラU2のピン27に接続される。レンチ位置検出ユニットは、拡管機に設けられたレンチ位置検出スイッチJ4を含み、レンチ位置検出スイッチJ4の設置位置はレンチ位置に対応し、レンチ位置検出スイッチJ4の一方のピンは接地され、レンチ位置検出スイッチJ4の他方のピンは抵抗器R24を介してマイクロコントローラU2のピン28に接続される。本実施例において、特に明記されない接地端子はすべて接地DGNDを指す。
【0046】
モーター電流取得ユニットはモーターの動作電流を検出してマイクロコントローラに送信し、設定値を超えると、マイクロコントローラがモーターの停止を制御して機械の焼損を回避できる。モーター短絡保護ユニットは、モーターが短絡しているかどうかを検出し、短絡が検出されると、マイクロコントローラがモーターの停止を即座に制御し、モーターおよび拡管機を保護する。モーター動作インジケータ、すなわち発光ダイオードD15は、モーターの動作を示し、モーターが回転すると点灯し、モーターが停止すると消灯する。バッテリ電圧検出ユニットは、バッテリの電力を検出してマイクロコントローラに送信し、次に、マイクロコントローラは、4つの発光ダイオードで構成されるバッテリ電力インジケータのオンとオフを制御するための信号を出力し、一列に配列された4つの発光ダイオードのオンとオフの数は、バッテリの電力を示すために使用される。バッテリ温度検出ユニットは、バッテリパックの温度を検出してマイクロコントローラに送信し、温度が設定値を超えると、マイクロコントローラがモーターを停止させるように制御し、過熱防止の役割を果たす。拡管プロセス中、インタフェースP1を介してモーターのトルクをマイクロコントローラに送信すると、モーターの出力トルクが徐々に増加し、出力トルクがプリセットトルク値に達すると、拡管される銅管のフレアが規定サイズに達することができ、マイクロコントローラは、モーターのトルク値がプリセット値に達することを検出すると、コマンドを送信し、マンドレルが始動前の初期位置に戻るまでモーターが逆転し始める。拡管ヘッド前進リミットスイッチJ3は、拡管ヘッドの前進が許容範囲を超えているかどうかを検出し(超えると、拡管機に損傷を与える)、拡管ヘッド後退位置検出スイッチJ5は、拡管機ヘッドが始動前の初期位置に後退しているかどうかを検出し、レンチ位置検出スイッチJ4は、拡管機上のレンチが閉鎖されるか開放されるかを検出し、上記3つのスイッチの検出信号はそれぞれマイクロコントローラに送信され、マイクロコントローラは、検出された状況に応じて対応する制御信号をモーター駆動ユニットに送信し、モーターの正転、逆転、または停止を制御することで、拡管ヘッドの自動制御を達成する。
【0047】
以下では、各スイッチの動作プロセスを説明する。
【0048】
照明スイッチS1:インタフェースJ2に接続された照明ランプのオンとオフを制御する。一回クリックするとオンになり、もう一回クリックするとオフになるというサイクルで行うことができる。照明ランプは、拡管機の使用中に周囲の環境を照らすために使用され、オペレーターが暗い環境でも拡管作業を実行できるようにする。
【0049】
ウェイクアップスイッチJ6:1.5Sを長押しすると、制御回路全体がウェイクアップされ、制御回路がウェイクアップされた後、レンチ位置検出スイッチJ4がオンになると、レンチが閉鎖されることを示し、このとき、ウェイクアップスイッチJ6をもう一度押すと、拡管機が機能し始める。
【0050】
レンチ位置検出スイッチJ4:レンチが閉鎖位置にあるとき、レンチ位置検出スイッチJ4がオンになり、ウェイクアップスイッチJ6を押すと拡管機が動作し始める。
マンドレルモーターが正転しているときにレンチを開くと、レンチ位置検出スイッチJ4がオフになり、このとき、モーターがすぐに逆転して拡管ヘッドを始動前の初期位置に戻す。
【0051】
拡管ヘッド後退位置検出スイッチJ5:モーターが正転して拡管ヘッドが前進して作業していると、拡管ヘッド後退位置検出スイッチJ5がオフになる。拡管ヘッドの作業が完了すると、モーターが逆転し、拡管ヘッドが始動前の初期位置に後退し、拡管ヘッド後退位置検出スイッチJ5がオンになり、このとき、マイクロコントローラはモーターの停止を制御するための信号を送信する。すなわち、マイクロコントローラは、拡管ヘッド後退位置検出スイッチJ5がオンになっているかどうかを検出することにより、拡管ヘッドが初期位置に戻ったかどうかを決定し、オンになると、拡管ヘッドが初期位置に戻ることを示し、このときモーターが停止する。
【0052】
拡管ヘッド前進リミットスイッチJ3:拡管ヘッド前進リミットスイッチJ3はノーマリーオフであるため、拡管ヘッドの前進が許容範囲を超えると(拡管機に損傷を与える可能性がある)、拡管ヘッド前進リミットスイッチJ3がオンになり、このとき、マイクロコントローラはすぐにモーターの逆転を制御するための信号を送信し、始動前の初期位置に戻るまで拡張ヘッドを後退させる。この機能は、チャックが取り付けられないときにオペレーターが誤って拡管機を始動して機械に損傷を与えるのを防ぐことである。
【0053】
(実施例2)
図9および図10に示すとおり、クランプリンク機構18の押し付け端部は、チャック本体4の回転軸から離れた側壁に当接されてチャック本体4の側壁とスライド可能に接続される。残りは実施例1とまったく同じである。
【0054】
本明細書に記載される具体的な実施例は、本発明の概念を例示するものに過ぎない。
本発明が関係する当業者は、本発明の精神から逸脱することなく、または添付の特許請求で定義された範囲を超えることなく、記載された具体的な実施形態に様々な修正または追加を行うか、または同様の方法で置換できる。
【0055】
(付記)
(付記1)
電動式拡管機であって、拡管機本体(1)および拡管機本体(1)に設けられたマンドレルスライディングキャビティ(2)を含み、前記マンドレルスライディングキャビティ(2)の開口端には、被加工パイプ(3)をクランプできるチャック本体(4)が設けられ、マンドレルスライディングキャビティ(2)内にマンドレル(5)がスライド可能に接続され、マンドレル(5)の外端には斜めの拡管コーン(6)があり、内端には弾性体収容キャビティ(7)が開設され、弾性体収容キャビティ(7)の開口部とは反対側の拡管機本体(1)にはドライブナット(9)付きのガイドスクリュー(8)が設けられ、ガイドスクリュー(8)が弾性体収容キャビティ(7)内に延在し、マンドレル(5)にはフラットキー(10)が設けられ、フラットキー(10)の外端がウォームギア機構に軸方向にスライド可能に接続され、内端がドライブナット(9)の軸方向キー溝(11)にスライド可能に接続され、フラットキー(10)と弾性体収容キャビティ(7)の底面との間に弾性体(12)が挟まれる、ことを特徴とする
電動式拡管機。
【0056】
(付記2)
前記拡管コーン(6)に対応するマンドレル(5)の端面にはコーン位置決め穴(51)が設けられ、コーン位置決め穴(51)の軸とマンドレル(5)の軸との間に角度をなし、拡管コーン(6)はコーンベアリング(52)によってコーン位置決め穴(51)に回転可能に接続される、ことを特徴とする
付記1に記載の電動式拡管機。
【0057】
(付記3)
前記マンドレル(5)の外端に対応する拡管機本体(1)にはマンドレルベアリング(14)が埋め込まれ、マンドレルベアリング(14)の中央穴とマンドレル(5)の外輪の表面との間にサポートリング(15)が設けられ、サポートリング(15)の内端はウォームギア機構上のウォームホイール(16)の中央穴に延在し、ウォームホイール(16)にぴったりとフィットする、ことを特徴とする
付記1に記載の電動式拡管機。
【0058】
(付記4)
前記弾性体(12)はリング状のゴム部品であり、ガイドスクリュー(8)は弾性体(12)の中央穴まで延在する、ことを特徴とする
付記1に記載の電動式拡管機。
【0059】
(付記5)
前記チャック本体(4)に対応する拡管機本体(1)には拡管キャビティ(13)が設けられ、チャック本体(4)のクランプ端は、拡管キャビティ(13)内に延在し、クランプリンク機構(18)によってクランプおよび固定され、その外端面は拡管キャビティ(13)に対応する内壁面に当接される、ことを特徴とする
付記1に記載の電動式拡管機。
【0060】
(付記6)
前記拡管キャビティ(13)の周囲に対応する拡管機本体(1)にはリンク収容キャビティ(17)が設けられ、リンク収容キャビティ(17)内にクランプリンク機構(18)が設けられ、クランプリンク機構(18)の一端に対応する圧板(181)は拡管キャビティ(13)内に延在し、他端は拡管機本体(1)の外側に延在する連結レンチに接続される、ことを特徴とする
付記5に記載の電動式拡管機。
【0061】
(付記7)
前記拡管機本体(1)には調整ネジ(19)がねじ込まれ、調整ネジ(19)をねじ込むとリンク機構(18)が駆動され、そして、圧板(181)がクランプされてチャック本体(4)の側壁に当接される、ことを特徴とする
付記6に記載の電動式拡管機。
【0062】
(付記8)
前記チャック本体(4)に対応する圧板(181)の端部が水平方向に外向きに延在して台形圧子(188)を形成し、台形圧子(188)に対応するチャック本体(4)の側壁には台形クランプ開口部(20)が設けられ、圧板(181)がチャック本体(4)をクランプするとき、圧板(181)が台形圧子(188)の下端を介して台形クランプ開口部(20)の底面に当接され、台形圧子(188)の下の斜辺を介して台形クランプ開口部(20)の下の斜辺に当接される、ことを特徴とする
付記5に記載の電動式拡管機。
【0063】
(付記9)
前記クランプリンク機構(18)上の圧板(181)に対抗する拡管キャビティ(13)には水平リミットポスト(28)が設けられ、水平リミットポスト(28)に対応するチャック本体(4)の側壁には相互に合致する水平貫通溝(29)が設けられる、ことを特徴とする
付記5に記載の電動式拡管機。
【0064】
(付記10)
前記クランプリンク機構(18)の押し付け端は、チャック本体(4)の回転軸から離れた側壁に当接され、チャック本体(4)の側壁とスライド可能に接続される、ことを特徴とする
付記5に記載の電動式拡管機。
【0065】
(付記11)
前記拡管機本体(1)の外はプラスチックカバー(21)で覆われ、プラスチックカバー(21)が外に向かって延在してモーター収容キャビティ(22)を形成し、モーター収容キャビティ(22)内にモーター(23)が配置され、モーター(23)の出力軸にはウォームギア機構が接続され、モーター(23)の他端には充電式バッテリ(24)が電気的に接続される、ことを特徴とする
付記1に記載の電動式拡管機。
【0066】
(付記12)
前記充電式バッテリ(24)は、拡管機本体(1)上のバッテリパック収容キャビティ(102)内のバッテリパック(103)を含み、バッテリパック(103)の保護カバー(1031)には、ID検出ポート(1032)、電圧検出ポート(1033)および温度検出ポート(1034)が設けられ、ID検出ポート(1032)、電圧検出ポート(1033)および温度検出ポート(1034)はすべて、バッテリ回路基板(1035)を介して保護カバー(1031)内の電池セルに接続される、ことを特徴とする
付記11に記載の電動式拡管機。
【0067】
(付記13)
前記チャック本体(4)には、左チャック本体(41)と右チャック本体(42)を含み、左チャック本体(41)と右チャック本体(42)の中間部は回転軸(43)に回転可能に接続され、回転軸(43)の片側に対応する左チャック本体(41)と右チャック本体(42)は、被加工パイプ(3)をクランプするためのクランプ端を形成し、他側に対応する左チャック本体(41)と右チャック本体(42)は、それぞれ付勢ハンドル(44)を形成する、ことを特徴とする
付記1に記載の電動式拡管機。
【0068】
(付記14)
付記13に記載の拡管機用のチャック構造であって、前記左チャック本体(41)と右チャック本体(42)の合致面の間に、相互に合致する位置決め突起(117)および位置決め溝(118)が設けられる、ことを特徴とする
拡管機用のチャック構造。
【0069】
(付記15)
前記拡管コーン(6)に隣接するチャック本体(4)の端面には端面バッフル(119)が回転可能に接続され、被加工パイプ(3)の端面は、端面バッフル(119)の内端に対応する外面に当接される、ことを特徴とする
付記14に記載の拡管機用のチャック構造。
【0070】
(付記16)
前記端面バッフル(119)はピンスリーブ(216)に移動可能に被覆され、ピンスリーブ(216)はしっかりと取り付けられたネジ付きコネクタ(217)によってチャック本体(4)の回転軸の端部にねじ込まれて固定され、ピンスリーブ(216)の外輪表面は端面バッフル(119)の外端面に沿って外向きに延在して端面バッフルリング(2161)を形成し、端面バッフル(119)は端面バッフルリング(2161)とチャック本体(4)の端面との間で移動可能にクランプされる、ことを特徴とする
付記14に記載の拡管機用のチャック構造。
【0071】
(付記17)
前記ピンスリーブ(216)はチャック本体(4)の取り付け穴まで延在し、取り付け穴内の対応するピンスリーブ(216)の外にチャック本体のリターンスプリング(218)が被覆される、ことを特徴とする
付記16に記載の拡管機用のチャック構造。
【0072】
(付記18)
電動式拡管機スマート制御回路であって、マイクロコントローラユニット(301)と、マンドレルストローク検出ユニット(302)と、レンチ位置検出ユニット(303)と、モータードライブユニット(304)と、電動式拡管機スマート制御回路全体に動作電圧を供給する電源ユニットとを含み、マンドレルストローク検出ユニット(302)、レンチ位置検出ユニット(303)、およびモータードライブユニット(304)はそれぞれマイクロコントローラユニット(301)に接続される、ことを特徴とする
電動式拡管機スマート制御回路。
【0073】
(付記19)
前記マンドレルストローク検出ユニット(302)は、拡管ヘッド前進リミットスイッチJ3および拡管ヘッド後退位置検出スイッチJ5を含み、拡管ヘッド前進リミットスイッチJ3の一方のピンは接地され、拡管ヘッド前進リミットスイッチJ3の他方のピンは抵抗器R23を介して前記マイクロコントローラユニット(301)に接続され、拡管ヘッド後退位置検出スイッチJ5の一方のピンは接地され、拡管ヘッド後退位置検出スイッチJ5の他方のピンは抵抗器R25を介して前記マイクロコントローラユニット(301)に接続される、ことを特徴とする
付記18に記載の電動式拡管機スマート制御回路。
【0074】
(付記20)
前記レンチ位置検出ユニット(303)は、レンチ位置検出スイッチJ4を含み、レンチ位置検出スイッチJ4の一方のピンは接地され、レンチ位置検出スイッチJ4の他方のピンは、抵抗器R24を介して前記マイクロコントローラユニット(301)に接続される、ことを特徴とする
付記18に記載の電動式拡管機スマート制御回路。
【0075】
(付記21)
モーター電流取得ユニット(305)を含み、モーター電流取得ユニット(305)は、オペアンプU1Bを含み、オペアンプU1Bの反転入力端子および非反転入力端子は、それぞれ抵抗器R13と抵抗器R18を介してモーター駆動ユニット(304)に設けられた電流サンプリング抵抗器の両端に接続され、オペアンプU1Bの反転入力端子は抵抗器R8を介してオペアンプU1Bの出力端子に接続され、オペアンプU1Bの非反転入力端子はコンデンサC6を介して接地されるとともに、抵抗器R20を介して電圧3.3V_Aに接続され、オペアンプU1Bの出力端子は、抵抗器R15とコンデンサC5の直列回路を介して接地され、抵抗器R15とコンデンサC5の接続点は、前記マイクロコントローラユニット(301)に接続される、ことを特徴とする
付記18または19または20のいずれか1つに記載の電動式拡管機スマート制御回路。
【0076】
(付記22)
モーター短絡保護ユニット(306)を含み、モーター短絡保護ユニット(306)はオペアンプU1Aを含み、オペアンプU1Aの反転入力端子は抵抗器R10を介してモーター駆動ユニット(304)に接続され、オペアンプU1Aの非反転出力端子は抵抗器R16を介して電圧3.3V_Aに接続されるとともに、抵抗器R19を介して接地され、オペアンプU1Aの出力端子はの一方は抵抗器R11を介して電圧3.3V_Aに接続され、もう一方は抵抗器R14を介して前記マイクロコントローラユニット(301)に接続される、ことを特徴とする
付記21に記載の電動式拡管機スマート制御回路。
【0077】
(付記23)
前記電源ユニットはバッテリによって電力を供給され、前記電動式拡管機スマート制御回路は、バッテリ電圧検出ユニット(307)およびバッテリ電力インジケータユニット(309)を含み、バッテリ電圧検出ユニット(307)は、抵抗器R9および抵抗器R17を含み、抵抗器R9の一端はバッテリの正極に接続され、抵抗器R9の他端は抵抗器R17を介して接地され、抵抗器R17にはコンデンサC4が並列に接続され、抵抗器R9と抵抗器R17との接続点は抵抗器R12を介して前記マイクロコントローラユニット(301)に接続され、バッテリ電力インジケータユニット(309)は、一列に配列された発光ダイオードD11~D14を含み、発光ダイオードD11~D14の負極はすべて接地され、発光ダイオードD11~D14の正極はそれぞれ抵抗器R1、抵抗器R2、抵抗器R5、抵抗器R6を介して前記マイクロコントローラユニット(301)に接続される、ことを特徴とする
付記18または19または20のいずれか1つに記載の電動式拡管機スマート制御回路。
【0078】
(付記24)
バッテリ温度検出ユニット(308)を含み、バッテリ温度検出ユニット(308)はバッテリに設けられたサーミスタを含み、サーミスタの一端は接地され、サーミスタの他端は抵抗器R21を介して電圧3.3V_Dに接続され、サーミスタと抵抗器R21との接続点は抵抗器R22を介して前記マイクロコントローラユニット(301)に接続される、ことを特徴とする
付記23に記載の電動式拡管機スマート制御回路。
【0079】
(付記25)
前記電源ユニットは、電源変換回路および主電源スイッチ回路を含み、主電源スイッチ回路は、照明スイッチS1およびウェイクアップスイッチJ6を含み、照明スイッチS1の一端は接地され、照明スイッチS1の他端はダイオードD1とダイオードD3の負極に接続され、ダイオードD1の正極は抵抗器R28を介して電圧3.3V_Dに接続されるとともに、前記マイクロコントローラユニット(301)に接続され、ダイオードD3の正極はダイオードD4の正極に接続され、ダイオードD4の負極は、ウェイクアップスイッチJ6の一端に接続されるとともに、ダイオードD2の負極に接続され、ウェイクアップスイッチJ6の他端は接地され、ダイオードD2の正極は、抵抗器R29を介して電圧3.3V_Dに接続されるとともに、前記マイクロコントローラユニット(301)に接続され、ダイオードD3の正極は、磁気ビードFB3を介してトランジスタQ2のコレクタに接続され、トランジスタQ2のエミッタは接地され、トランジスタQ2のベースは、抵抗器R31を介して前記マイクロコントローラユニット(301)に接続されるとともに、抵抗器R32を介して接地され、トランジスタQ2のコレクタは、抵抗器R30を介してトランジスタQ1のベースに接続され、トランジスタQ1のベースとトランジスタQ1のエミッタとの間には抵抗器R27が接続され、トランジスタQ1のエミッタは電圧VCCに接続され、トランジスタQ1のコレクタは7.2Vの電圧に接続され、前記拡管機には照明ランプが設けられ、照明ランプの正極は抵抗器R3を介して前記マイクロコントローラユニット(301)に接続され、照明ランプの負極は接地される、ことを特徴とする
付記18または19または20のいずれか1つに記載の電動式拡管機スマート制御回路。
【0080】
(付記26)
モーター動作インジケータとしての発光ダイオードD15を含み、発光ダイオードD15の正極は、抵抗器R7を介して前記マイクロコントローラーユニット(301)に接続され、発光ダイオードD15の負極は接地される、ことを特徴とする
付記1または18または19または20のいずれか1つに記載の電動式拡管機スマート制御回路。
【符号の説明】
【0081】
1-拡管機本体、2-マンドレルスライディングキャビティ、3-被加工パイプ、4-チャック本体、41-左チャック本体、42-右チャック本体、43-回転軸、44-付勢ハンドル、5-マンドレル、51-コーン位置決め穴、52-コーンベアリング、6-拡管コーン、7-弾性体収容キャビティ、8-ガイドスクリュー、9-ドライブナット、10-フラットキー、11-軸方向キー溝、12-弾性体、13-拡管キャビティ、14-マンドレルベアリング、15-サポートリング、16-ウォームホイール、17-リンク収容キャビティ、18-クランプリンク機構、181-圧板、182-連結レンチ、183-第一固定ピン、184-接続板、185-水平スライディングプレート、186-水平細長い穴、187-第二固定ピン、188-台形圧子、19-調整ネジ、20-台形クランプ開口部、21-プラスチックカバー、22-モーター収容キャビティ、23-モーター、24-充電式バッテリ、25-照明ランプ、26-バッフル、261-パイプ導入ノッチ、27-ウォーム、28-水平リミットポスト、29-水平貫通溝、102-バッテリパック収容キャビティ、103-バッテリパック、1031-保護カバー、1032-ID検出ポート、1033-電圧検出ポート、1034-温度検出ポート、1035-バッテリ回路基板、117-位置決め突起、118-位置決め溝、119-端面バッフル、216-ピンスリーブ、217-ネジ付きコネクタ、2161-端面バッフルリング、218-リターンスプリング、301-マイクロコントローラユニット、302-マンドレルストローク検出ユニット、303-レンチ位置検出ユニット、304-モータードライブユニット、305-モーター電流取得ユニット、306-モーター短絡保護ユニット、307-バッテリ電圧検出ユニット、308-バッテリ温度検出ユニット、309-バッテリ電力インジケータユニット
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