(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-02-16
(45)【発行日】2023-02-27
(54)【発明の名称】ジェスチャパスワードに基づくロック解除方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04883 20220101AFI20230217BHJP
G06F 3/04842 20220101ALI20230217BHJP
【FI】
G06F3/04883
G06F3/04842
(21)【出願番号】P 2021092649
(22)【出願日】2021-06-02
【審査請求日】2021-06-02
(31)【優先権主張番号】202010508052.5
(32)【優先日】2020-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521208273
【氏名又は名称】阿波▲羅▼智▲聯▼(北京)科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】APOLLO INTELLIGENT CONNECTIVITY(BEIJING)TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】101, 1st Floor, Building 1, Yard 7, Ruihe West 2nd Road, Beijing Economic and Technological Development Zone, Beijing 100176, China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【氏名又は名称】廣田 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】ウェイピン・チャン
【審査官】円子 英紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-182659(JP,A)
【文献】特開2014-154040(JP,A)
【文献】特開2003-101640(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048-3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジェスチャパスワードに基づくロック解除方法であって、
ロック解除要求に応答して、予め設定されたランダム選択ポリシーに基づいて、予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードからターゲット標準ジェスチャパスワードを選択するステップと、
前記ターゲット標準ジェスチャパスワードに対応するパスワードヒント情報を決定して、パスワード入力画面に前記パスワードヒント情報を表示するステップと、
前記パスワードヒント情報に基づいて、ユーザによって前記パスワード入力画面に入力された現在のジェスチャパスワードを取得するステップと、
前記現在のジェスチャパスワードが前記ターゲット標準ジェスチャパスワードと一致するか否かを判断し、一致すると、前記ロック解除要求に対応するロック解除操作を実行するステップと、を含
み、
前記予め設定されたランダム選択ポリシーに基づいて、予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードからターゲット標準ジェスチャパスワードを選択するステップは、
前回のロック解除の検証結果と、前記前回のロック解除検証結果に対応する履歴標準ジェスチャパスワードとを取得するステップと、
前記検証結果が検証失敗である場合、前記履歴標準ジェスチャパスワードが前記ターゲット標準ジェスチャパスワードであると決定するステップと、
前記検証結果が検証成功である場合、前記予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードから前記履歴標準ジェスチャパスワードではないターゲット標準ジェスチャパスワードをランダムに選択するステップと、を含む、
ことを特徴とするジェスチャパスワードに基づくロック解除方法。
【請求項2】
ジェスチャパスワードに基づくロック解除方法であって、
ロック解除要求に応答して、予め設定されたランダム選択ポリシーに基づいて、予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードからターゲット標準ジェスチャパスワードを選択するステップと、
前記ターゲット標準ジェスチャパスワードに対応するパスワードヒント情報を決定して、パスワード入力画面に前記パスワードヒント情報を表示するステップと、
前記パスワードヒント情報に基づいて、ユーザによって前記パスワード入力画面に入力された現在のジェスチャパスワードを取得するステップと、
前記現在のジェスチャパスワードが前記ターゲット標準ジェスチャパスワードと一致するか否かを判断し、一致すると、前記ロック解除要求に対応するロック解除操作を実行するステップと、を含み、
前記予め設定されたランダム選択ポリシーに基づいて、予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードからターゲット標準ジェスチャパスワードを選択するステップは、
前記予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードのうち、各標準ジェスチャパスワードの使用頻度を統計するステップと、
前記使用頻度が予め設定された閾値より小さい候補の標準ジェスチャパスワードを決定するステップと、
予め設定されたランダムアルゴリズムに基づいて、前記候補の標準ジェスチャパスワードから前記ターゲット標準ジェスチャパスワードを決定するステップと、を含む、
ことを特徴とするジェスチャパスワードに基づくロック解除方法。
【請求項3】
ジェスチャパスワードに基づくロック解除方法であって、
ロック解除要求に応答して、予め設定されたランダム選択ポリシーに基づいて、予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードからターゲット標準ジェスチャパスワードを選択するステップと、
前記ターゲット標準ジェスチャパスワードに対応するパスワードヒント情報を決定して、パスワード入力画面に前記パスワードヒント情報を表示するステップと、
前記パスワードヒント情報に基づいて、ユーザによって前記パスワード入力画面に入力された現在のジェスチャパスワードを取得するステップと、
前記現在のジェスチャパスワードが前記ターゲット標準ジェスチャパスワードと一致するか否かを判断し、一致すると、前記ロック解除要求に対応するロック解除操作を実行するステップと、を含み、
前記ターゲット標準ジェスチャパスワードに対応するパスワードヒント情報を決定するステップは、
前記ターゲット標準ジェスチャパスワードに対応するターゲットジェスチャ軌跡を取得するステップと、
前記ターゲットジェスチャ軌跡にカーバされた複数のターゲットパスワードコントロールを決定するステップと、
前記複数のターゲットパスワードコントロールのうちの差分ターゲットパスワードコントロールを決定するステップであって、前記差分ターゲットパスワードコントロールは前記複数の標準ジェスチャパスワードのうち、前記ターゲット標準ジェスチャ以外の他の標準ジェスチャパスワードのジェスチャ軌跡にカーバされていないパスワードコントロールであるステップと、
予め設定された区別表示ポリシーに基づいて前記差分ターゲットパスワードコントロールを強調表示するステップと、を含む、
ことを特徴とするジェスチャパスワードに基づくロック解除方法。
【請求項4】
前記差分ターゲットパスワードコントロールが前記ターゲットジェスチャ軌跡の始点コントロール及び終点コントロールである場合、
前記予め設定された区別表示ポリシーに基づいて前記差分ターゲットパスワードコントロールを強調表示するステップは、
前記始点コントロールが第1色で表示されるように制御するステップと、
前記終点コントロールが第2色で表示されるように制御するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載のジェスチャパスワードに基づくロック解除方法。
【請求項5】
前記現在のジェスチャパスワードが前記ターゲット標準ジェスチャパスワードと一致するか否かを判断するステップの後に、
判断結果に基づいて検証結果を記録するステップと、
前記検証結果が検証失敗である連続記録回数を統計するステップと、
前記連続記録回数が予め設定された回数より大きいか否かを判断するステップと、
前記予め設定された回数より大きい場合、カメラを起動して現在のユーザの顔情報を収集するステップと、
予め設定された端末機器に前記顔情報を含む警報情報を送信するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のジェスチャパスワードに基づくロック解除方法。
【請求項6】
ジェスチャパスワードに基づくロック解除装置であって、
ロック解除要求に応答して、予め設定されたランダム選択ポリシーに基づいて、予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードからターゲット標準ジェスチャパスワードを選択するための選択モジュールと、
前記ターゲット標準ジェスチャパスワードに対応するパスワードヒント情報を決定して、パスワード入力画面に前記パスワードヒント情報を表示するための表示モジュールと、
前記パスワードヒント情報に基づいて、ユーザによって前記パスワード入力画面に入力された現在のジェスチャパスワードを取得するための取得モジュールと、
前記現在のジェスチャパスワードが前記ターゲット標準ジェスチャパスワードと一致するか否かを判断し、一致すると、前記ロック解除要求に対応するロック解除操作を実行するための実行モジュールと、を含み、
前記選択モジュールが、
前回のロック解除の検証結果と、前記前回のロック解除検証結果に対応する履歴標準ジェスチャパスワードとを取得し、
前記検証結果が検証失敗である場合、前記履歴標準ジェスチャパスワードが前記ターゲット標準ジェスチャパスワードであると決定し、
前記検証結果が検証成功である場合、前記予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードから前記履歴標準ジェスチャパスワードではないターゲット標準ジェスチャパスワードをランダムに選択する、
ことを特徴とするジェスチャパスワードに基づくロック解除装置。
【請求項7】
ジェスチャパスワードに基づくロック解除装置であって、
ロック解除要求に応答して、予め設定されたランダム選択ポリシーに基づいて、予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードからターゲット標準ジェスチャパスワードを選択するための選択モジュールと、
前記ターゲット標準ジェスチャパスワードに対応するパスワードヒント情報を決定して、パスワード入力画面に前記パスワードヒント情報を表示するための表示モジュールと、
前記パスワードヒント情報に基づいて、ユーザによって前記パスワード入力画面に入力された現在のジェスチャパスワードを取得するための取得モジュールと、
前記現在のジェスチャパスワードが前記ターゲット標準ジェスチャパスワードと一致するか否かを判断し、一致すると、前記ロック解除要求に対応するロック解除操作を実行するための実行モジュールと、を含み、
前記表示モジュールが、
前記ターゲット標準ジェスチャパスワードに対応するターゲットジェスチャ軌跡を取得し、
前記ターゲットジェスチャ軌跡にカーバされた複数のターゲットパスワードコントロールを決定し、
前記複数のターゲットパスワードコントロールのうちの差分ターゲットパスワードコントロールを決定し、前記差分ターゲットパスワードコントロールは前記複数の標準ジェスチャパスワードのうち、前記ターゲット標準ジェスチャ以外の他の標準ジェスチャパスワードのジェスチャ軌跡にカーバされていないパスワードコントロールであり、
予め設定された区別表示ポリシーに基づいて前記差分ターゲットパスワードコントロールを強調表示する、
ことを特徴とするジェスチャパスワードに基づくロック解除装置。
【請求項8】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されるメモリと、を含み、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶され、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~5のいずれかに記載のジェスチャパスワードに基づくロック解除方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項9】
コンピュータ命令が記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに請求項1~5のいずれかに記載のジェスチャパスワードに基づくロック解除方法を実行させる、
ことを特徴とする非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項10】
コンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、コンピュータに請求項1~5のいずれかに記載のジェスチャパスワードに基づくロック解除方法を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、コンピュータ技術における情報セキュリティ技術の分野に関し、特に、ジェスチャパスワードに基づくロック解除方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
端末機器の普及に伴い、端末機器に搭載されるユーザ情報はますます多くなり、情報セキュリティに対するユーザの要求も高まり、関連技術において、ユーザのジェスチャパスワードの入力に九宮格(9マス)などのパターンパスワード方式を使用してロックを解除し、それによりユーザの情報セキュリティを保証する。
【0003】
しかしながら、ユーザがジェスチャパスワードを入力する際に、画面に入力痕が残されるか、又は他のユーザに覗き見される可能性があり、パスワードが漏洩しやすく、それによりユーザの情報セキュリティが保障されない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願は、従来技術におけるジェスチャ軌跡パスワードが漏洩しやすいという技術的問題を解決するために、ジェスチャパスワードに基づくロック解除及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様によれば、ジェスチャパスワードに基づくロック解除方法を提供し、当該方法は、ロック解除要求に応答して、予め設定されたランダム選択ポリシーに基づいて、予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードからターゲット標準ジェスチャパスワードを選択するステップと、前記ターゲット標準ジェスチャパスワードに対応するパスワードヒント情報を決定して、パスワード入力画面に前記パスワードヒント情報を表示するステップと、前記パスワードヒント情報に基づいて、ユーザによって前記パスワード入力画面に入力された現在のジェスチャパスワードを取得するステップと、前記現在のジェスチャパスワードが前記ターゲット標準ジェスチャパスワードと一致するか否かを判断し、一致すると、前記ロック解除要求に対応するロック解除操作を実行するステップと、を含む。
【0006】
第2態様によれば、ジェスチャパスワードに基づくロック解除装置を提供し、前記装置は、ロック解除要求に応答して、予め設定されたランダム選択ポリシーに基づいて、予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードからターゲット標準ジェスチャパスワードを選択するための選択モジュールと、前記ターゲット標準ジェスチャパスワードに対応するパスワードヒント情報を決定して、パスワード入力画面に前記パスワードヒント情報を表示するための表示モジュールと、前記パスワードヒント情報に基づいて、ユーザによって前記パスワード入力画面に入力された現在のジェスチャパスワードを取得するための取得モジュールと、前記現在のジェスチャパスワードが前記ターゲット標準ジェスチャパスワードと一致するか否かを判断し、一致すると、前記ロック解除要求に対応するロック解除操作を実行するための実行モジュールと、を含む。
【0007】
第3態様によれば、電子機器を提供し、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されるメモリとを含み、前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶され、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサが上記第1態様の実施例に記載のジェスチャパスワードに基づくロック解除方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される。
【0008】
第4態様によれば、コンピュータ命令が記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに上記第1態様の実施例に記載のジェスチャパスワードに基づくロック解除方法を実行させる。
第5の態様によれば、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムは、コンピュータに上記第1態様の実施例に記載のジェスチャパスワードに基づくロック解除方法を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本出願にて提供される技術案は、少なくとも以下のような技術効果を備える。
ロック解除要求を取得した後、ロック解除要求に応答して、予め設定されたランダム選択ポリシーに基づいて、予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードからターゲット標準ジェスチャパスワードを選択し、ターゲット標準ジェスチャパスワードに対応するパスワードヒント情報を決定して、パスワード入力画面にパスワードヒント情報を表示し、さらに、パスワードヒント情報に基づいて、ユーザによってパスワード入力画面に入力された現在のジェスチャパスワードを取得し、最後に、現在のジェスチャパスワードがターゲット標準ジェスチャパスワードと一致するか否かを判断し、一致すると、ロック解除要求に対応するロック解除操作を実行する。これにより、ジェスチャパスワードの漏洩を回避し、ユーザの情報セキュリティを保障した。
【0010】
なお、本明細書に記載の内容は、本開示の実施例の肝心又は重要な特徴を識別することを意図したものではなく、本開示の範囲を限定することを意図したものでもないことを理解されたい。本開示のその他の特徴は、以下の明細書によって容易に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図面は、本技術案をよりよく理解するために使用され、本出願を限定するものではない。
【
図1】本出願の第1実施例によるジェスチャパスワードに基づくロック解除方法の概略フローチャートである。
【
図2】本出願の第2実施例によるジェスチャパスワードに基づくロック解除シーンの概略図である。
【
図3】本出願の第3実施例によるジェスチャパスワードに基づくロック解除シーンの概略図である。
【
図4】本出願の第4実施例によるジェスチャパスワードに基づくロック解除シーンの概略図である。
【
図5】本出願の第5実施例によるジェスチャパスワードに基づくロック解除シーンの概略図である。
【
図6】本出願の第6実施例によるジェスチャパスワードに基づくロック解除シーンの概略図である。
【
図7】本出願の第7実施例によるジェスチャパスワードに基づくロック解除方法の概略フローチャートである。
【
図8】本出願の第8実施例によるジェスチャパスワードに基づくロック解除方法の概略フローチャートである。
【
図9】本出願の第9実施例によるジェスチャパスワードに基づくロック解除装置の概略構造図である。
【
図10】本出願の実施例のジェスチャパスワードに基づくロック解除方法を実現するための電子機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面と組み合わせて本出願の例示的な実施例を説明し、理解を容易にするために、その中には本出願の実施例の様々な詳細事項が含まれており、それらは単なる例示的なものと見なされるべきである。したがって、当業者は、本出願の範囲及び精神から逸脱することなく、ここで説明される実施例に対して様々な変更と修正を行うことができることを認識すべきである。同様に、明瞭かつ簡潔にするために、以下の説明では、周知の機能及び構造の説明を省略する。
【0013】
上記技術に言及された情報セキュリティが保障されない技術的問題を解決するために、本出願は、ジェスチャパスワードに基づくロック解除方法を提供し、当該方法は、複数種類のジェスチャパスワードを提供し、毎回、1つのジェスチャパスワードをランダムに選択して標準ジェスチャパスワードとすることができ、ジェスチャパスワードのランダム性を増加し、解読される確率を低下する。
【0014】
ここで、本出願の実施例のジェスチャパスワードは、九宮格パスワード(4つの点、9つの点などを含み得る)であってもよいし、任意のジェスチャで入力されるパスワード形態であってもよく、当該ジェスチャパスワードの依存キャリアは携帯電話などの端末機器であってもよいし、車載端末などの端末機器であってもよい。説明の便宜上、以下の実施例では、いずれもジェスチャパスワードが九宮格パスワードであることを例とする。
【0015】
具体的に言えば、
図1は、本出願の一実施例によるジェスチャパスワードに基づくロック解除方法のフローチャートであり、
図1に示すように、当該方法は、ステップ101~ステップ104を含む。
【0016】
ステップ101、ロック解除要求に応答して、予め設定されたランダム選択ポリシーに基づいて、予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードからターゲット標準ジェスチャパスワードを選択する。
【0017】
一実施例では、ユーザがロック解除する必要のあるアプリケーションをトリガするか、又は、ユーザが端末機器を起動した場合、ロック解除要件がトリガされ、それにより、端末機器がロック解除要求に応答して、予め設定されたランダム選択ポリシーに基づいて、予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードからターゲット標準ジェスチャパスワードを選択する。
【0018】
本出願では複数の標準ジェスチャパスワードを事前に設定しておき、当該標準ジェスチャパスワードは、九宮格の入力画面をユーザに事前に提供し、ユーザによって複数の標準ジェスチャパスワードが入力されて保存されたものであってもよいし、事前に大量の標準ジェスチャパスワードから、複数の標準ジェスチャパスワードをランダムに選択してユーザに表示し、ユーザが、使用したい複数の標準ジェスチャパスワードを能動的に選択したものであってもよいことを強調する必要がある。
【0019】
ステップ102、ターゲット標準ジェスチャパスワードに対応するパスワードヒント情報を決定して、パスワード入力画面にパスワードヒント情報を表示する。
【0020】
具体的には、毎回のロック解除要求に対応するターゲット標準ジェスチャパスワードは異なる可能性があるため、今回使用するターゲット標準ジェスチャパスワードがどのターゲット標準ジェスチャパスワードであるかをユーザにヒントするために、現在のターゲット標準ジェスチャパスワードに対応するパスワードヒント情報を決定して、パスワード入力画面に当該パスワードヒント情報を表示する必要がある。
【0021】
本出願の一実施例では、現在の端末機器に紐付けられた他の端末機器に当該パスワードヒント情報を送信することにより、パスワードヒント情報をパスワード入力画面に表示せず、パスワードの漏洩をより一層回避することもできる。
【0022】
これにより、パスワードヒント情報は、必然的に、各ターゲット標準ジェスチャパスワードにおける他の標準ジェスチャパスワードと異なる部分を対象とし、一部の可能な例示では、当該パスワードヒント情報は九宮格パスワードにおける始点コントロール及び終点コントロールであり、本例示では、ユーザによって入力された九宮格ジェスチャ軌跡の始点と終点が完全に同じではないことを保証する必要があり、
図2に示すように、ユーザによって入力された3つの九宮格の標準ジェスチャパスワードが
図2に示すとおりであると仮定すると、始点と終点が完全に同じではないため、注意を喚起せず、完全に同じである場合、注意メッセージを送信して、ユーザに、差異の大きいジェスチャパスワードを入力するようにヒントする。
【0023】
別の可能な例示では、当該パスワードヒント情報は、ジェスチャ軌跡のうち、カーバされていないルートに対応するコントロール位置であり、当該コントロールは、ジェスチャ軌跡の始点であってもよいし、終点であってもよいし、始点と終点との間の任意のコントロール位置であってもよく、本例示では、ターゲット標準ジェスチャパスワードに対応するターゲットジェスチャ軌跡を取得し、ターゲットジェスチャ軌跡にカーバされた複数のターゲットパスワードコントロールを決定し、複数のターゲットパスワードコントロールのうちの差分ターゲットパスワードコントロールを決定し、ここで、差分ターゲットパスワードコントロールは、複数の標準ジェスチャパスワードのうち、他の標準ジェスチャパスワードのジェスチャ軌跡にカーバされていないパスワードコントロールであり、さらに、予め設定された区別表示ポリシーに基づいて差分ターゲットパスワードコントロールを強調表示する。ここで、予め設定された区別表示ポリシーは、ハイライト表示、色分け表示、動画点滅区別表示等であってもよい。
【0024】
例えば、
図3に示すように、差分ターゲットパスワードコントロールがターゲットジェスチャ軌跡の始点コントロール及び終点コントロールである場合、パスワードヒント情報は始点コントロール及び終点コントロールであり、始点コントロールが第1色で表示されるように制御し、終点コントロールが第2色で表示されるように制御でき、それによりジェスチャ軌跡の開始方向及び終了位置をガイドし、ここで、第1色及び第2色は、パスワード入力画面の背景色と区別可能であり、ユーザの好みによって設定でき、始点コントロール及び終点コントロールをより直観的に示すために、
図3に示すように、始点コントロールに「スタート」という文字説明を表示し、終点コントロールに「エンド」という文字説明を表示することもできる。
【0025】
例えば、
図4に示すように、2つの九宮格の標準ジェスチャパスワードは、始点と終点が同じであるが、差分ターゲットパスワードコントロールがあるため、ユーザに現在のターゲット標準ジェスチャパスワードを示すために、対応する差分ターゲットパスワードコントロール(図中の灰色部分)を区別表示する。
【0026】
本実施例では、パスワードヒント情報の表示時に、他のユーザにパスワードを解読するヒントを与えることを回避するために、差分ターゲットパスワードコントロールの数を決定でき、当該数が一定の値より大きい場合、差分ターゲットパスワードコントロールの一部を表示して、表示される差分ターゲットパスワードコントロールが少ないように保証する。
【0027】
ステップ103、パスワードヒント情報に基づいて、ユーザによってパスワード入力画面に入力された現在のジェスチャパスワードを取得する。
【0028】
一実施例では、パスワードヒント情報に基づいて、ユーザによってパスワード入力画面に入力された現在のジェスチャパスワードを取得し、ここで、ジェスチャパスワードのセキュリティをより一層保証するために、
図5に示すように、ユーザによって入力されたジェスチャ軌跡をパスワード入力画面の背景色により近い色に調整して、入力されるジェスチャ軌跡を隠すことができ、ここで、パスワードコントロールの色として、背景色に近い色(図示なし)を選択してもよい。
【0029】
無論、ユーザが、入力されるジェスチャ軌跡を直観的に知りたい場合などには、ユーザの要求に応じて、
図6に示すように、色を使用してすでにそのジェスチャ軌跡にカーバされたパスワードコントロールを区別することもできる。
【0030】
ステップ104、現在のジェスチャパスワードがターゲット標準ジェスチャパスワードと一致するか否かを判断し、一致すると、ロック解除要求に対応するロック解除操作を実行する。
【0031】
具体的には、現在のジェスチャパスワードがターゲット標準ジェスチャパスワードと一致するか否かを判断し、一致すると、ロック解除要求に対応するロック解除操作、例えば、端末機器の使用画面にアクセスすることなど、を実行する。
【0032】
本出願の実施例では、判断結果に基づいて検証結果を記録し、即ち、毎回のロック解除要求に対応する検証結果を記録し、さらに、検証結果が検証失敗である連続記録回数を統計し、連続記録回数が予め設定された回数より大きいか否かを判断し、ここで、当該予め設定された回数は、ロック解除要求に対応するロック解除アプリケーションに基づいて決定でき、例えば、ロック解除アプリケーションが起動アプリケーションである場合、設定された回数が少なく、ロック解除アプリケーションがカメラアプリケーションである場合、設定された回数が多いなど。
【0033】
予め設定された回数より大きい場合、カメラを起動して現在のユーザの顔情報を収集して、予め設定された端末機器に顔情報を含む警報情報を送信し、ここで、当該予め設定された端末機器は、ユーザが事前に紐付けられた関連端末機器であってもよい。
【0034】
要約すると、本出願の実施例のジェスチャパスワードに基づくロック解除方法は、ロック解除要求を取得した後、予め設定されたランダム選択ポリシーに基づいて、予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードからターゲット標準ジェスチャパスワードを選択し、ターゲット標準ジェスチャパスワードに対応するパスワードヒント情報を決定して、パスワード入力画面にパスワードヒント情報を表示し、さらに、パスワードヒント情報に基づいて、ユーザによってパスワード入力画面に入力された現在のジェスチャパスワードを取得し、最後に、現在のジェスチャパスワードがターゲット標準ジェスチャパスワードと一致するか否かを判断し、一致すると、ロック解除要求に対応するロック解除操作を実行する。これにより、ジェスチャパスワードの漏洩を回避し、ユーザの情報セキュリティを保障した。
【0035】
上記実施例に基づき、本実施例では、毎回のロック解除要求ランダムに対して、1つのターゲット標準ジェスチャパスワードをランダムに決定することにより、毎回のターゲット標準ジェスチャパスワードが同じであることでパスワードが簡単に漏洩することを回避し、異なるアプリケーションシーンでは、ターゲット標準ジェスチャパスワードの選択方式も異なり、以下のように例示する。
【0036】
例示1
本実施例では、
図7に示すように、上記ステップ101は、ステップ201~ステップ203を含む。
【0037】
ステップ201、前回のロック解除の検証結果と、前回のロック解除検証結果に対応する履歴標準ジェスチャパスワードとを取得する。
【0038】
具体的には、毎回、ロック解除要求を取得した後、対応するロック解除検証結果及び対応する標準ジェスチャパスワードを記憶することにより、前回のロック解除の検証結果と、前回のロック解除検証結果に対応する履歴標準ジェスチャパスワードとを取得することができる。
【0039】
ステップ202、検証結果が検証失敗である場合、履歴標準ジェスチャパスワードがターゲット標準ジェスチャパスワードであると決定する。
【0040】
一実施例では、前回の検証結果が検証失敗である場合、対応する履歴標準ジェスチャパスワードをターゲット標準ジェスチャパスワードとして継続して使用して、前回の履歴標準ジェスチャパスワードのパスワード解読の困難性を維持するように保証し、不正のユーザが異なる標準ジェスチャパスワードの間でパスワード解読の試しを繰り返すことを回避する。
【0041】
ステップ203、検証結果が検証成功である場合、予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードから履歴標準ジェスチャパスワードではないターゲット標準ジェスチャパスワードをランダムに選択する。
【0042】
一実施例では、検証に成功した場合、連続2回の標準ジェスチャパスワードが同じになることを回避するために、予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードから、履歴標準ジェスチャパスワードではないターゲット標準ジェスチャパスワードをランダムに選択し、即ち、他の残りの標準ジェスチャパスワードから1つをランダムに選択して、標準ジェスチャパスワードとする。
【0043】
本実施例では、従来技術におけるランダム選択アルゴリズムに基づいて残りの標準ジェスチャパスワードからターゲット標準ジェスチャパスワードを選択してもよいし、全ての標準ジェスチャパスワードに番号を付け、残りの標準ジェスチャパスワードにおける番号が最も小さいもの又は最も大きいものをターゲット標準ジェスチャパスワードとしてもよいし、又は、事前にランダムアルゴリズムを送信し、当該ランダムアルゴリズムの変数は前回の履歴標準ジェスチャパスワードの番号であり、計算結果の末尾番号に対応する数字に基づいて、残りの標準ジェスチャパスワードにおける当該数字と同じ末尾番号を含む候補の標準ジェスチャパスワードを決定し、候補の標準ジェスチャパスワードから1つをランダムに選択して標準ジェスチャパスワードとしてもよく、無論、候補の標準ジェスチャパスワードがマッチングしない場合、ターゲット標準ジェスチャパスワードを決定するまで、末尾番号に1を加えて、残りの標準ジェスチャパスワードにおける当該数字と同じ末尾番号を含む候補の標準ジェスチャパスワードを決定し続ける。
【0044】
例示2
本例示では、
図8に示すように、上記のステップ101は、ステップ301~ステップ303を含む。
【0045】
ステップ301、予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードのうち、各標準ジェスチャパスワードの使用頻度を統計する。
【0046】
なお、標準ジェスチャパスワードが使用されるたびに、当該標準ジェスチャパスワードの回数を累積し、それにより、標準ジェスチャパスワードの識別子などに基づいて、予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードのうち、各標準ジェスチャパスワードの使用頻度を統計する。
【0047】
ステップ302、使用頻度が予め設定された閾値より小さい候補の標準ジェスチャパスワードを決定する。
【0048】
ここで、予め設定された閾値は、実験データに基づいて較正されてもよいし、複数の標準ジェスチャパスワードの総数に基づいて較正されてもよい。
【0049】
ステップ303、予め設定されたランダムアルゴリズムに基づいて、候補の標準ジェスチャパスワードからターゲット標準ジェスチャパスワードを決定する。
【0050】
具体的には、使用頻度が予め設定された閾値より小さい候補の標準ジェスチャパスワードを決定し、均等に使用されないという問題を回避するために、予め設定されたランダムアルゴリズムに基づいて、候補の標準ジェスチャパスワードからターゲット標準ジェスチャパスワードを決定し、ここで、当該実施例における予め設定されたアルゴリズムについて、上記実施例におけるアルゴリズムを参照することができ、ここでは詳細な説明を省略する。
【0051】
要約すると、本出願の実施例のジェスチャパスワードに基づくロック解除方法は、シーンの必要に応じてターゲット標準ジェスチャパスワードを柔軟に選択することができ、ジェスチャパスワードのランダム性を増加し、ジェスチャパスワードが解読されるリスクを低下し、ユーザ情報セキュリティを保証した。
【0052】
上記の実施例を実現するために、本出願は、ジェスチャパスワードに基づくロック解除装置をさらに提供する。
図9は、本出願の一実施例によるジェスチャパスワードに基づくロック解除装置の概略構造図であり、
図9に示すように、当該ジェスチャパスワードに基づくロック解除装置は、選択モジュール10、表示モジュール20、取得モジュール30及び実行モジュール40を含む。
【0053】
選択モジュール10は、ロック解除要求に応答して、予め設定されたランダム選択ポリシーに基づいて、予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードからターゲット標準ジェスチャパスワードを選択する。
【0054】
表示モジュール20は、ターゲット標準ジェスチャパスワードに対応するパスワードヒント情報を決定して、パスワード入力画面にパスワードヒント情報を表示する。
【0055】
取得モジュール30は、パスワードヒント情報に基づいて、ユーザによってパスワード入力画面に入力された現在のジェスチャパスワードを取得する。
【0056】
実行モジュール40は、現在のジェスチャパスワードがターゲット標準ジェスチャパスワードと一致するか否かを判断し、一致すると、ロック解除要求に対応するロック解除操作を実行する。
【0057】
本出願の一実施例では、選択モジュール10は、具体的には、
前回のロック解除の検証結果と、前回のロック解除検証結果に対応する履歴標準ジェスチャパスワードとを取得し、
検証結果が検証失敗である場合、履歴標準ジェスチャパスワードがターゲット標準ジェスチャパスワードであると決定し、
検証結果が検証成功である場合、予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードから履歴標準ジェスチャパスワードではないターゲット標準ジェスチャパスワードをランダムに選択する。
【0058】
本出願の実施例では、表示モジュール10は、具体的には、
ターゲット標準ジェスチャパスワードに対応するターゲットジェスチャ軌跡を取得し、
ターゲットジェスチャ軌跡にカーバされた複数のターゲットパスワードコントロールを決定し、
複数のターゲットパスワードコントロールのうちの差分ターゲットパスワードコントロールを決定し、ただし、差分ターゲットパスワードコントロールは複数の標準ジェスチャパスワードのうち、ターゲット標準ジェスチャ以外の他の標準ジェスチャパスワードのジェスチャ軌跡にカーバされていないパスワードコントロールであり、
予め設定された区別表示ポリシーに基づいて差分ターゲットパスワードコントロールを強調表示する。
【0059】
なお、前述のジェスチャパスワードに基づくロック解除方法は、本出願の実施例のジェスチャパスワードに基づくロック解除装置にも適用でき、その実現原理は類似するため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0060】
要約すると、本出願の実施例のジェスチャパスワードに基づくロック解除装置は、ロック解除要求を取得した後、予め設定されたランダム選択ポリシーに基づいて、予め設定された複数の標準ジェスチャパスワードからターゲット標準ジェスチャパスワードを選択し、ターゲット標準ジェスチャパスワードに対応するパスワードヒント情報を決定して、パスワード入力画面にパスワードヒント情報を表示し、さらに、パスワードヒント情報に基づいて、ユーザによってパスワード入力画面に入力された現在のジェスチャパスワードを取得し、最後に、現在のジェスチャパスワードがターゲット標準ジェスチャパスワードと一致するか否かを判断し、一致すると、ロック解除要求に対応するロック解除操作を実行する。これにより、ジェスチャパスワードの漏洩を回避し、ユーザの情報セキュリティを保障した。
【0061】
本出願の実施例によれば、本出願は、電子機器及び読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
本出願の実施例によれば、本出願は、コンピュータプログラムを提供し、コンピュータプログラムは、コンピュータに本出願によって提供されるジェスチャパスワードに基づくロック解除方法を実行させる。
【0062】
図10に示すように、本出願の実施例によるジェスチャパスワードに基づくロック解除方法のブロック図である。電子機器は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、及び他の適切なコンピュータなどの様々な形態のデジタルコンピュータを表すことを目的とする。電子機器は、パーソナルデジタルプロセッサ、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、他の類似するコンピューティングデバイスなどの様々な形態のモバイルデバイスを表すこともできる。本明細書で示されるコンポーネント、それらの接続と関係、及びそれらの機能は単なる例であり、本明細書の説明及び/又は要求される本出願の実現を制限することを意図したものではない。
【0063】
図10に示すように、当該電子機器は、1つ又は複数のプロセッサ1001と、メモリ1002と、高速インターフェース及び低速インターフェースを含む、各コンポーネントを接続するためのインターフェースと、を含む。各コンポーネントは、異なるバスで相互に接続され、共通のマザーボードに取り付けられてもよいし、又は必要に応じて他の方式で取り付けられてもよい。プロセッサは、電子機器内で実行される命令を処理することができ、当該命令は、外部入力/出力装置(例えば、インターフェースに結合されたディスプレイデバイス)にGUIの図形情報をディスプレイするためにメモリ内又はメモリに記憶されている命令を含む。他の実施形態では、必要に応じて、複数のプロセッサ及び/又は複数のバスを、複数のメモリと一緒に使用することができる。同様に、複数の電子機器を接続し、各電子機器は、一部の必要な操作(例えば、サーバアレイ、1グループのブレードサーバ、又はマルチプロセッサシステムとする)を提供することができる。
図10では、1つのプロセッサ1001を例とする。
【0064】
メモリ1002は、本出願により提供される非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。ここで、前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサが本出願により提供されるジェスチャパスワードに基づくロック解除方法を実行するように、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶される。本出願の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、コンピュータに本出願により提供されるジェスチャパスワードに基づくロック解除方法を実行させるためのコンピュータ命令が記憶されている。
【0065】
メモリ1002は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体として、例えば、本出願の実施例におけるジェスチャパスワードに基づくロック解除方法に対応するプログラム命令/モジュール(例えば、
図9に示す選択モジュール10、表示モジュール20、取得モジュール30及び実行モジュール40)のような、非一時的なソフトウェアプログラム、非一時的なコンピュータ実行可能なプログラム及びモジュールを記憶する。プロセッサ1001は、メモリ1002に記憶されている非一時的なソフトウェアプログラム、命令及びモジュールを実行することによって、サーバの様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、すなわち上記方法の実施例におけるジェスチャパスワードに基づくロック解除方法を実現する。
【0066】
メモリ1002は、ストレージプログラムエリアとストレージデータエリアとを含むことができ、ここで、ストレージプログラムエリアは、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶することができ、ストレージデータエリアは、ジェスチャパスワードに基づくロック解除による電子機器の使用によって作成されたデータなどを記憶することができる。また、メモリ1002は、高速ランダムアクセスメモリを含むことができ、非一時的なメモリをさらに含むことができ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非一時的なソリッドステートストレージデバイスである。いくつかの実施例では、メモリ1002は、プロセッサ1001に対して遠隔に設定されたメモリを選択的に含むことができ、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介してジェスチャパスワードに基づくロック解除による電子機器に接続されることができる。上記ネットワークの例は、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、モバイル通信ネットワーク、及びその組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0067】
ジェスチャパスワードに基づくロック解除方法の電子機器は、入力装置1003と出力装置1004とをさらに含んでもよい。プロセッサ1001、メモリ1002、入力装置1003、及び出力装置1004は、バス又は他の方式を介して接続することができ、
図10では、バスを介して接続することを例とする。
【0068】
入力装置1003は、入力された数字又は文字情報を受信し、ジェスチャパスワードに基づくロック解除の電子機器のユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力を生成することができ、例えば、タッチスクリーン、キーパッド、マウス、トラックパッド、タッチパッド、ポインティングスティック、1つ又は複数のマウスボタン、トラックボール、ジョイスティックなどの入力装置である。出力装置1004は、ディスプレイデバイス、補助照明装置(例えば、LED)、及び触覚フィードバックデバイス(例えば、振動モータ)などを含むことができる。当該ディスプレイデバイスは、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、及びプラズマディスプレイを含むことができるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態で、ディスプレイデバイスは、タッチスクリーンであってもよい。
【0069】
本明細書で説明されるシステムと技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、特定用途向けASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせで実現することができる。これらの様々な実施形態は、1つ又は複数のコンピュータプログラムで実施され、当該1つ又は複数のコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラム可能なシステムで実行及び/又は解釈されることができ、当該プログラマブルプロセッサは、専用又は汎用のプログラマブルプロセッサであってもよく、ストレージシステム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータ及び命令を受信し、データ及び命令を当該ストレージシステム、当該少なくとも1つの入力装置、及び当該少なくとも1つの出力装置に伝送することができる。
【0070】
これらのコンピューティングプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、又はコードとも呼ばれる)は、プログラマブルプロセッサの機械命令を含むことができ、高レベルのプロセス及び/又は対象指向プログラミング言語、及び/又はアセンブリ/機械言語でこれらのコンピューティングプログラムを実施することができる。本明細書に使用されるような、「機械読み取り可能な媒体」及び「コンピュータ読み取り可能な媒体」という用語は、機械命令及び/又はデータをプログラマブルプロセッサに提供するための任意のコンピュータプログラム製品、機器、及び/又は装置(例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブルロジックデバイス(PLD))を指し、機械読み取り可能な信号である機械命令を受信する機械読み取り可能な媒体を含む。「機械読み取り可能な信号」という用語は、機械命令及び/又はデータをプログラマブルプロセッサに提供するための任意の信号を指す。
【0071】
ユーザとのインタラクションを提供するために、ここで説明されているシステム及び技術をコンピュータ上で実施することができ、当該コンピュータは、ユーザに情報を表示するためのディスプレイ装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、キーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)とを有し、ユーザは、当該キーボード及び当該ポインティングデバイスによって入力をコンピュータに提供することができる。他の種類の装置も、ユーザとのインタラクションを提供することができ、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態のセンシングフィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、任意の形態(音響入力と、音声入力と、触覚入力とを含む)でユーザからの入力を受信することができる。
【0072】
ここで説明されるシステム及び技術は、バックエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとする)、又はミドルウェアコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータであり、ユーザは、当該グラフィカルユーザインタフェース又は当該ウェブブラウザによってここで説明されるシステム及び技術の実施形態とインタラクションする)、又はこのようなバックエンドコンポーネントと、ミドルウェアコンポーネントと、フロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムで実施することができる。任意の形態又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によってシステムのコンポーネントを相互に接続することができる。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(LAN)と、ワイドエリアネットワーク(WAN)と、インターネットとを含む。
【0073】
コンピュータシステムは、クライアントとサーバとを含むことができる。クライアントとサーバは、一般に、互いに離れており、通常に通信ネットワークを介してインタラクションする。対応するコンピュータ上で実行され、かつ互いにクライアント-サーバの関係を有するコンピュータプログラムによって、クライアントとサーバとの関係が生成される。
【0074】
なお、上記に示される様々な形態のフローを使用して、ステップを並べ替え、追加、又は削除することができることが理解すべきである。例えば、本出願に記載されている各ステップは、並列に実行されてもよいし、順次的に実行されてもよいし、異なる順序で実行されてもよいが、本出願で開示されている技術案が所望の結果を実現することができれば、本明細書では限定しない。
【0075】
上記の具体的な実施形態は、本出願の保護範囲を制限するものではない。当業者は、設計要件と他の要因に基づいて、様々な修正、組み合わせ、サブコンビネーション、及び代替を行うことができる。本出願の精神と原則内で行われる任意の修正、同等の置換、及び改善などは、いずれも本出願の保護範囲内に含まれるべきである。