(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-02
(45)【発行日】2023-03-10
(54)【発明の名称】交通灯信号の制御方法、装置、機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G08G 1/08 20060101AFI20230303BHJP
G08G 1/04 20060101ALI20230303BHJP
G08G 1/01 20060101ALI20230303BHJP
【FI】
G08G1/08 A
G08G1/04 C
G08G1/01 F
G08G1/08 C
(21)【出願番号】P 2021018824
(22)【出願日】2021-02-09
【審査請求日】2021-02-09
(31)【優先権主張番号】202010086890.8
(32)【優先日】2020-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521208273
【氏名又は名称】阿波▲羅▼智▲聯▼(北京)科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】APOLLO INTELLIGENT CONNECTIVITY(BEIJING)TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】101, 1st Floor, Building 1, Yard 7, Ruihe West 2nd Road, Beijing Economic and Technological Development Zone, Beijing 100176, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チュー シャオシン
【審査官】堀川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-353584(JP,A)
【文献】特開2007-328454(JP,A)
【文献】特開2016-170642(JP,A)
【文献】国際公開第2018/198902(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/08
G08G 1/04
G08G 1/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
交通灯信号の制御方法であって、
交差点画像を取得することと、
前記交差点画像に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を確定することと、
レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御することと、を含
み、
前記交差点画像に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を確定することは、
ターゲット学習モデルによって前記交差点画像における車両情報を認識することと、
車両分布と車両幅に基づいてレーン位置を確定することと、
各レーンで待機している車両の数を統計することと、を含み、
前記車両情報が前記車両分布及び前記車両幅を含み、前記ターゲット学習モデルは車両情報がマーキングされた交差点画像によって訓練して得られたものである、ことを特徴とする、交通灯信号の制御方法。
【請求項2】
レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御することは、
レーンで待機している車両の数が第1の所定値よりも大きいとき、対応するレーンの緑色灯信号の持続時間を延長させ、及び/又は対応するレーンの赤色灯信号の持続時間を短縮させることと、
レーンで待機している車両の数が第2の所定値よりも小さいとき、対応するレーンの緑色灯信号の持続時間を短縮させ、及び/又は対応するレーンの赤色灯信号の持続時間を延長させることと、
レーンで待機している車両の数が第2の所定値以上、第1の所定値以下であるとき、緑色灯信号と赤色灯信号の持続時間をデフォルト値として設定することと、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記交差点画像に旋回待機領域が存在するとき、
前記旋回待機領域で待機している車両の数を取得することと、
前記旋回待機領域で待機している車両の数に基づいて、旋回の交通灯信号を制御することと、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記旋回待機領域で待機している車両の数を取得することは、
所定条件が、直進方向が緑色灯信号であり、且つ左旋回方向が赤色灯信号であること、又は直進方向が緑色灯信号であり、且つ右旋回方向が赤色灯信号であることを含む、時間順序に従って前記所定条件を満たす交差点画像を並べ替えて、ターゲット画像シーケンスを得ることと、
前記ターゲット画像シーケンスを分析して、前記旋回待機領域の
前から1番目
の車両の停止位置を前記旋回待機領域のカットオフラインとし、前記旋回待機領域で待機している車両の数を統計することと、を含
み、
左旋回方向が赤色灯である場合、又は、右旋回方向が赤色灯である場合に、前記車両は前記旋回待機領域のカットオフラインの前まで停止する、ことを特徴とする、請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前記旋回待機領域で待機している車両の数に基づいて、旋回の交通灯信号を制御することは、
前記旋回待機領域で待機している車両の数に基づいて、旋回の交通灯信号の持続時間情報を確定することと、
前記持続時間情報に基づいて、前記旋回の交通灯信号を制御することと、を含むことを特徴とする、請求項
3に記載の方法。
【請求項6】
交差点画像を取得することは、
カメラが所定の時間間隔に従って撮影した交差点画像を受信することを含む、ことを特徴とする、請求項1~
5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記交差点画像に基づいて、交差点で待機する歩行者の数を確定することと、
交差点で待機する歩行者の数に基づいて、交差点での交通灯信号を制御することと、をさらに含むことを特徴とする、請求項1~
5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
交通灯信号の制御装置であって、
交差点画像を取得するための第1の取得モジュールと、
前記交差点画像に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を確定するための第1の確定モジュールと、
レーンで待機している車両の数に基づいて、対応するレーンの交通灯信号を制御するための制御モジュールと、を含
み、
前記第1の確定モジュールは、
ターゲット学習モデルによって前記交差点画像における車両情報を認識することと、
車両分布及び車両幅によってレーン位置を確定することと、
各レーンで待機している車両の数を統計すること、に用いられ、
前記車両情報が前記車両分布及び前記車両幅を含み、前記ターゲット学習モデルは車両情報がマーキングされた交差点画像によって訓練して得られたものである、ことを特徴とする、交通灯信号の制御装置。
【請求項9】
電子機器であって、
少なくとも1つのプロセッサ、及び
前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されたメモリを含み、
前記メモリには前記少なくとも1つのプロセッサで実行可能な命令が記憶され、前記命令は前記少なくとも1つのプロセッサで実行されることにより、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~
7のいずれか一項に記載の方法を実行することができる、ことを特徴とする、電子機器。
【請求項10】
コンピュータ命令が記憶された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ命令は、コンピュータに請求項1~
7のいずれか一項に記載の方法を実行させるために使用される、ことを特徴とする、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項11】
コンピュータ可読記憶媒体に記憶されるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、プロセッサで実行されると、請求項1~
7のいずれか一項に記載の方法を実現することを特徴とする、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、ビッグデータ技術の分野におけるインテリジェント交通技術に関し、特に交通灯信号の制御方法、装置、機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
都市部の道路交通の混雑はますます注目を集める。交通渋滞は多くの時間を浪費するだけでなく、キューイング中のブレーキングとアイドリングは車両のエネルギー消費を増加させ、大気汚染を増加させる。
【0003】
交通システムの重要な要素として、従来の交通灯制御システムは交通渋滞を緩和する上で重要な役割を果たしている。従来の交通灯制御システムの交通灯時間は比較的固定されているため、道路のトラフィックレートが低くなる。特に大きな交差点では、交通灯の遷移時間がより長くなり、交差点のトラフィック効率をさらに低下させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、交通灯信号の制御方法、装置、機器及び記憶媒体を提供し、交差点画像の分析に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を取得でき、次に、レーンで待機している車両の数に応じて交差点での交通灯信号を最適化し、交差点での車両のトラフィック効率を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の様態では、本願の実施例は交通灯信号の制御方法を提供し、前記方法は、
交差点画像を取得することと、
前記交差点画像に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を確定することと、
レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御することと、を含む。
【0006】
本実施例において、交差点画像を取得し、該交差点画像に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を確定し、レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御する。これにより、交差点画像の分析に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を取得でき、次に、レーンで待機している車両の数に応じて交差点での交通灯信号を最適化し、交差点での車両のトラフィック効率を向上させる。
【0007】
1つの可能な設計において、前記交差点画像に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を確定することは、
ターゲット学習モデルによって前記交差点画像における車両情報を認識することであって、前記車両情報が車両分布及び車両幅を含み、前記ターゲット学習モデルは車両情報がマーキングされた交差点画像によって訓練して得られたものである、認識することと、
前記車両分布と前記車両幅に基づいてレーン位置を確定することと、
各レーンで待機している車両の数を統計することと、を含む。
【0008】
本実施例において、車両情報がマーキングされた交差点画像を訓練して構築された初期学習モデルによって、交差点画像に対応する特徴を初期学習モデルの入力とし、車両情報を初期学習モデルの出力とし、訓練を繰り返して、交差点画像における車両情報を正確に認識することができるターゲット学習モデルを得る。車両情報を認識した後、車両分布及び車両幅によってレーンラインをマーキングし、これによって交差点に含まれた各レーンを区別する。最後に各レーンで待機している車両の数を統計する。プロセス全体は手動の介入を必要としなく、大規模な交差点画像の処理を効率的に実現し、各種の複雑な交差点環境に適用される。
【0009】
1つの可能な設計において、前記レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御することは、
レーンで待機している車両の数が第1の所定値よりも大きいとき、対応するレーンの緑色灯信号の持続時間を延長させ、及び/又は対応するレーンの赤色灯信号の持続時間を短縮させることと、
レーンで待機している車両の数が第2の所定値よりも小さいとき、対応するレーンの緑色灯信号の持続時間を短縮させ、及び/又は対応するレーンの赤色灯信号の持続時間を延長させることと、
レーンで待機している車両の数が第2の所定値以上、第1の所定値以下であるとき、緑色灯信号と赤色灯信号の持続時間をデフォルト値として設定することと、を含む。
【0010】
本実施例において、レーンで待機している車両の数によって対応するレーンの交通灯信号を制御し、レーンで待機している車両の数が多いとき、対応するレーンの緑色灯信号の持続時間を延長させ、及び/又は対応するレーンの赤色灯信号の持続時間を短縮させる。レーンで待機している車両の数が少ないとき、対応するレーンの緑色灯信号の持続時間を短縮させ、及び/又は対応するレーンの赤色灯信号の持続時間を延長させる。これによってレーンで待機している車両の数に基づいて赤色灯信号及び緑色灯信号の持続時間を柔軟に調整することができ、交差点での車両のトラフィック効率を向上させる。
【0011】
1つの可能な設計において、前記交差点画像に旋回待機領域が存在するとき、前記方法は、
前記旋回待機領域で待機している車両の数を取得することと、
前記旋回待機領域で待機している車両の数に基づいて、旋回の交通灯信号を制御することと、をさらに含む。
【0012】
本実施例において、さらに旋回待機領域の位置を自己認識することができ、旋回待機領域で待機している車両の数を統計することによって、旋回の交通灯信号を制御し、これによって旋回レーンでの車両の待機時間を最適化して、旋回車両のトラフィック効率を向上させることができる。
【0013】
1つの可能な設計において、前記旋回待機領域で待機している車両の数を取得することは、
所定条件は、直進方向が緑色灯信号であり、且つ左旋回方向が赤色灯信号であること、又は直進方向が緑色灯信号であり、且つ右旋回方向が赤色灯信号であることを含む、時間順序に従って前記所定条件を満たす交差点画像を並べ替え、ターゲット画像シーケンスを得ることと、
前記ターゲット画像シーケンスを分析して、前記旋回待機領域の1番目に並べ替える車両の停止位置を前記旋回待機領域のカットオフラインとし、前記旋回待機領域で待機している車両の数を統計することと、を含む。
【0014】
本実施例において、直進方向が緑色灯信号であり、且つ左旋回方向が赤色灯信号であるか、又は直進方向が緑色灯信号であり、且つ右旋回方向が赤色灯信号である場合での交差点画像を分析することによって、旋回待機領域の位置及び旋回待機領域で待機している車両の数を取得する。プロセス全体は人間の介入を必要とせず、旋回待機領域を含む交差点画像に対する処理を効率的に実現し、各種の複雑な交差点環境に適用される。
【0015】
1つの可能な設計において、前記旋回待機領域で待機している車両の数に基づいて、旋回の交通灯信号を制御することは、
前記旋回待機領域で待機している車両の数に基づいて、旋回の交通灯信号の持続時間情報を確定することと、
前記持続時間情報に基づいて、前記旋回の交通灯信号を制御することと、を含む。
【0016】
本実施例において、旋回待機領域で待機している車両の数によって、旋回の交通灯信号の持続時間情報を確定することができ、例えば旋回待機領域で待機している車両の数が多いほど、対応する旋回の交通灯信号の緑色灯時間が長くなり、これによって旋回車両の待機持続時間を減少し、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0017】
1つの可能な設計において、交差点画像を取得することは、
カメラが所定の時間間隔に従って撮影した交差点画像を受信することを含む。
【0018】
本実施例において、交差点に予め実装されたカメラを用いて交差点画像を撮影することができ、カメラが所定の時間間隔に従って交差点画像を撮影するとともに、認識処理を行うように、交差点画像をクラウドにアップロードする。本実施例は従来の道路インフラを用いて交差点画像に対する収集を実現することができ、機器に対する要求が低くて、適用範囲が広い。
【0019】
1つの可能な設計において、
前記交差点画像に基づいて、交差点で待機する歩行者の数を確定することと、
交差点で待機する歩行者の数に基づいて、交差点での交通灯信号を制御することと、をさらに含む。
【0020】
本実施例において、さらに、交差点画像における歩行者に対して認識分析を行うことにより、交差点で待機する歩行者の数に基づいて、交差点での交通灯信号を制御することができる。例えば、待機する歩行者の数が少ないとき、交差点での走行方向の緑色灯信号の持続時間を延長させることができる。これによって交差点で待機する歩行者の数と各レーンで待機している車両の数をまとめて交差点での交通灯信号を最適化して、交差点のトラフィック効率を向上させることができる。
【0021】
第2の様態では、本願の実施例は交通灯信号の制御装置を提供し、前記制御装置は、
交差点画像を取得するための第1の取得モジュールと、
前記交差点画像に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を確定するための第1の確定モジュールと、
レーンで待機している車両の数に基づいて、
対応するレーンの交通灯信号を制御するための制御モジュールと、を含む。
【0022】
本実施例において、交差点画像を取得し、該交差点画像に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を確定し、レーンで待機している車両の数に基づいて、対応するレーンの交通灯信号を制御する。これによって交差点画像の分析に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を取得でき、次に、レーンで待機している車両の数に応じて交差点での交通灯信号を最適化し、交差点での車両のトラフィック効率を向上させる。
【0023】
1つの可能な設計において、前記第1の確定モジュールは、具体的には、
ターゲット学習モデルによって前記交差点画像における車両情報を認識することであって、前記車両情報が車両分布及び車両幅を含み、前記ターゲット学習モデルは車両情報がマーキングされた交差点画像によって訓練して得られたものである、認識すること、
前記車両分布と前記車両幅に基づいてレーン位置を確定すること、及び
各レーンで待機している車両の数を統計すること、に用いられる。
【0024】
本実施例において、車両情報がマーキングされた交差点画像を訓練して構築された初期学習モデルによって、交差点画像に対応する特徴を初期学習モデルの入力とし、車両情報を初期学習モデルの出力とし、訓練を繰り返して、交差点画像における車両情報を正確に認識することができるターゲット学習モデルを得る。車両情報を認識した後、車両分布及び車両幅によってレーンラインをマーキングし、これによって交差点に含まれた各レーンを区別する。最後に各レーンで待機している車両の数を統計する。プロセス全体は手動の介入を必要としなく、大規模な交差点画像の処理を効率的に実現し、各種の複雑な交差点環境に適用される。
【0025】
1つの可能な設計において、前記制御モジュールは、具体的には、
レーンで待機している車両の数が第1の所定値よりも大きいとき、対応するレーンの緑色灯信号の持続時間を延長させ、及び/又は対応するレーンの赤色灯信号の持続時間を短縮させること、
レーンで待機している車両の数が第2の所定値よりも小さいとき、対応するレーンの緑色灯信号の持続時間を短縮させ、及び/又は対応するレーンの赤色灯信号の持続時間を延長させること、及び
レーンで待機している車両の数が第2の所定値以上、第1の所定値以下であるとき、緑色灯信号と赤色灯信号の持続時間をデフォルト値として設定すること、に用いられる。
【0026】
本実施例において、レーンで待機している車両の数によって対応するレーンの交通灯信号を制御し、レーンで待機している車両の数が多いとき、対応するレーンの緑色灯信号の持続時間を延長させ、及び/又は対応するレーンの赤色灯信号の持続時間を短縮させる。レーンで待機している車両の数が少ないとき、対応するレーンの緑色灯信号の持続時間を短縮させ、及び/又は対応するレーンの赤色灯信号の持続時間を延長させる。これによってレーンで待機している車両の数に基づいて赤色灯信号及び緑色灯信号の持続時間を柔軟に調整することができ、交差点での車両のトラフィック効率を向上させる。
【0027】
1つの可能な設計において、前記交差点画像に旋回待機領域が存在するとき、前記装置は、
前記旋回待機領域で待機している車両の数を取得するための第2の取得モジュールをさらに含み、
前記制御モジュールは、前記旋回待機領域で待機している車両の数に基づいて、旋回の交通灯信号を制御することに用いられる。
【0028】
本実施例において、さらに旋回待機領域の位置を自己認識することができ、旋回待機領域で待機している車両の数を統計することによって、旋回の交通灯信号を制御し、これによって旋回レーンでの車両の待機時間を最適化して、旋回車両のトラフィック効率を向上させることができる。
【0029】
1つの可能な設計において、前記第2の取得モジュールは、具体的には、
所定条件が、直進方向が緑色灯信号であり、且つ左旋回方向が赤色灯信号であること、又は直進方向が緑色灯信号であり、且つ右旋回方向が赤色灯信号であることを含む、時間順序に従って前記所定条件を満たす交差点画像を並べ替え、ターゲット画像シーケンスを得ること、及び
前記ターゲット画像シーケンスを分析して、前記旋回待機領域の1番目に並べ替える車両の停止位置を前記旋回待機領域のカットオフラインとし、前記旋回待機領域で待機している車両の数を統計すること、に用いられる。
【0030】
本実施例において、直進方向が緑色灯信号であり、且つ左旋回方向が赤色灯信号であるか、又は直進方向が緑色灯信号であり、且つ右旋回方向が赤色灯信号である場合での交差点画像を分析し、旋回待機領域の位置及び旋回待機領域で待機している車両の数を取得する。これにより、プロセス全体は人間の介入を必要としなく、旋回待機領域を含む交差点画像に対する処理を効率的に実現し、各種の複雑な交差点環境に適用される。
【0031】
1つの可能な設計において、前記制御モジュールは、具体的には、
前記旋回待機領域で待機している車両の数に基づいて、旋回の交通灯信号の持続時間情報を確定すること、及び
前記持続時間情報に基づいて、前記旋回の交通灯信号を制御すること、に用いられる。
【0032】
本実施例において、旋回待機領域で待機している車両の数によって、旋回の交通灯信号の持続時間情報を確定することができ、例えば旋回待機領域で待機している車両の数が多いほど、対応する旋回の交通灯信号の緑色灯時間が長くなり、これによって旋回車両の待機持続時間を減少し、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0033】
1つの可能な設計において、前記第1の取得モジュールは、具体的には、
カメラが所定の時間間隔に従って撮影した交差点画像を受信することに用いられる。
【0034】
本実施例において、交差点に予め実装されたカメラを用いて交差点画像を撮影することができ、カメラが所定の時間間隔に従って交差点画像を撮影するとともに、認識処理を行うように、交差点画像をクラウドにアップロードする。本実施例は従来の道路インフラを用いて交差点画像に対する収集を実現することができ、機器に対する要求が低くて、適用範囲が広い。
【0035】
1つの可能な設計において、
前記交差点画像に基づいて、交差点で待機する歩行者の数を確定するための第2の確定モジュールをさらに含み、
前記制御モジュールは、交差点で待機する歩行者の数に基づいて、交差点での交通灯信号を制御することに用いられる。
【0036】
本実施例において、さらに交差点画像における歩行者に対して認識分析を行うことによって、交差点で待機する歩行者の数に基づいて、交差点での交通灯信号を制御することができる。例えば、待機する歩行者の数が少ないと、交差点での走行方向の緑色灯信号の持続時間を延長させることができる。これによって交差点で待機する歩行者の数と各レーンで待機している車両の数をまとめて交差点での交通灯信号を最適化して、交差点のトラフィック効率を向上させることができる。
【0037】
第3の様態では、本願は電子機器を提供し、前記電子機器は、プロセッサ及びメモリを含み、メモリには前記プロセッサによって実行可能な命令が記憶され、前記プロセッサは、前記実行可能な命令を実行することによって第1の様態のいずれか一項に記載の交通灯信号の制御方法を実行するように構成される。
【0038】
第4様態では、本願は、コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、該プログラムがプロセッサで実行されるとき、第1の様態のいずれか一項に記載の交通灯信号の制御方法を実現する。
【0039】
第5様態では、本願の実施例はプログラム製品を提供し、前記プログラム製品は、コンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムが読み取り可能な記憶媒体に記憶され、サーバの少なくとも1つのプロセッサは、前記読み取り可能な記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み取ることができ、前記少なくとも1つのプロセッサは前記コンピュータプログラムを実行することによって、サーバに第1の様態のいずれか一項に記載の交通灯信号の制御方法を実行させる。
【0040】
第6様態では、本願の実施例は交通灯信号の制御方法を提供し、前記方法は、
撮影した交差点画像によって、少なくとも1つのレーンで待機している車両の数を確定することと、
レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御することと、を含む。
【0041】
本実施例において、撮影した交差点画像によって、少なくとも1つのレーンで待機している車両の数を確定し、レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御する。これによって交差点画像の分析に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を取得でき、次に、レーンで待機している車両の数に応じて交差点での交通灯信号を最適化し、交差点での車両のトラフィック効率を向上させる。
【0042】
第7様態では、本願は、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、電子機器の少なくとも1つのプロセッサは、前記コンピュータ可読記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み取ることができ、前記コンピュータプログラムが前記少なくとも1つのプロセッサで実行されると、前記電子機器が第1の様態に記載の方法を実行する。
【発明の効果】
【0043】
上記出願における1つの実施例は以下の利点又は有益な効果を有する。交差点画像の分析に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を取得でき、次に、レーンで待機している車両の数に応じて交差点での交通灯信号を最適化し、交差点での車両のトラフィック効率を向上させる。交差点画像を取得し、前記交差点画像に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を確定し、レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御する技術的手段を採用するので、従来の交通灯信号が固定であるとき、交差点のトラフィック効率が低い技術的問題を克服し、交差点画像に対する分析によって、レーン位置及びレーンで待機している車両の数を得、そしてレーンで待機している車両の数に基づいて交差点の交通灯信号を最適化し、交差点の車両トラフィック効率を向上させる技術的効果を達成する。
【0044】
上記の選択可能な形態の他の効果を、具体的な実施例と併せて以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
添付の図面は、本案をよりよく理解するために使用されており、本願を限定するものではない。
【
図1】本願の実施例の交通灯信号の制御方法を実現することができるシーングラフである。
【
図8】本願の実施例の交通灯信号の制御方法を実現するための電子機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、添付図面を参照して本願の例示的な実施例を説明するが、本願の実施例の様々な詳細が理解を容易にするために含まれており、単なる例示的なものと考えられるべきである。したがって、当業者は、本願の範囲及び精神から逸脱することなく、本明細書に記載された実施例に様々な変更及び修正を加えることができることを理解するはずである。同様に、明確かつ簡潔にするために、以下の説明において、よく知られている機能及び構造の説明は省略されている。
【0047】
本願の明細書と特許請求の範囲及び上記図面中の用語「第1」、「第2」、「第3」、「第4」など(存在する場合)は、類似の対象を区別するためのものであり、特定の手順又は順番を説明するためのものである必要はない。本明細書で説明する本願の実施例を、ここで図示又は説明するもの以外の順序で実施することができるように、このように使用するデータは適切な場合に交換可能であることが理解されるべきである。なお、用語「含む」及び「有する」及びそれらの任意の変形は、非排他的包含をカバーすることを意図し、例えば一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、又はデバイスは、必ずしも明確に列記されていたステップ又はユニットに限定される必要がなく、明確に列記されていなかった又はこれらのプロセス、方法、製品、又はデバイスに固有したそのほかのステップ又はユニットを含んでもよい。
【0048】
以下、具体的な実施例で本願の技術的手段を詳しく説明する。以下の幾つかの具体的な実施例を互いに組み合わせることができ、同じ又は類似の概念又は過程は幾つかの実施例で再び繰り返さない。
【0049】
都市の道路交通の渋滞問題はますます注目を集めている。交通渋滞は多くの時間を浪費するだけでなく、待ち行列の過程でブレーキをかけたりアイドリングしたりすると、車両のエネルギー消費が増加するとともに、大気汚染が増加する。
【0050】
従来の交通灯制御システムは交通システムにおける重要な要素として、交通渋滞の緩和に重要な役割を果たす。従来の信号灯制御システムの信号灯時間は比較的固定されているため、通路のトラフィック効率が低下する。特により大きい交差点の場合、信号灯の変換時間周期がより長いので、交差点のトラフィック効率がより低い。
【0051】
上記技術的問題に対して、本願は、交通灯信号の制御方法、装置、機器及び記憶媒体を提供し、交差点画像の分析に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を取得でき、次に、レーンで待機している車両の数に応じて交差点での交通灯信号を最適化し、交差点での車両のトラフィック効率を向上させる。
【0052】
図1は本願の実施例の交通灯信号の制御方法を実現することができるシーングラフであり、
図1に示すように、交通灯交差点では、従来の交通灯制御システムは、交通システムにおける重要な要素として、交通渋滞の緩和に重要な役割を果たす。交通灯交差点では電気警察カメラ又はカメラが取り付けられることが多く、カメラで交差点画像を撮影することができ、データ処理プラットフォームは、カメラが所定の時間間隔に従って撮影した交差点画像を受信する。データ処理プラットフォームは、ターゲット学習モデルによって交差点画像における車両を認識し、各車両の情報、例えば車両幅、車両長をマーキングする。車両情報を認識した後、車両分布及び車両幅によってレーンラインをマーキングし、これによって交差点に含まれた各レーンを区別する。最後に各レーンで待機している車両の数を統計する。そして、レーンで待機している車両の数によって対応するレーンの交通灯信号を制御し、レーンで待機している車両の数が多いと、対応するレーンの緑色灯信号の持続時間を延長させ、及び/又は対応するレーンの赤色灯信号の持続時間を短縮させる。レーンで待機している車両の数が少ないと、対応するレーンの緑色灯信号の持続時間を短縮させ、及び/又は対応するレーンの赤色灯信号の持続時間を延長させる。これによってレーンで待機している車両の数に基づいて赤色灯信号及び緑色灯信号の持続時間を柔軟に調整することができ、交差点での車両のトラフィック効率を向上させる。同時に、交差点画像に旋回待機領域が存在すると、データ処理プラットフォームは更に旋回待機領域の位置を自己認識することができ、旋回待機領域で待機している車両の数を統計することによって、旋回の交通灯信号を制御し、これによって旋回レーンでの車両の待機時間を最適化して、旋回車両のトラフィック効率を向上させることができる。且つ、更に、交差点画像における歩行者に対して認識分析を行うことによって、交差点で待機する歩行者の数に基づいて、交差点での交通灯信号を制御することができる。例えば、待機する歩行者の数が少ないと、交差点での走行方向の緑色灯信号の持続時間を延長させることができる。これによって交差点で待機する歩行者の数と各レーンで待機している車両の数をまとめて交差点での交通灯信号を最適化して、交差点のトラフィック効率を向上させることができる。
【0053】
上記方法を応用すると、従来の交通灯信号が固定であるとき、交差点のトラフィック効率が低下する技術的問題を解決することができ、交差点画像を分析することによって、レーン位置及びレーンで待機している車両の数を得、そして、レーンで待機している車両の数に基づいて交差点の交通灯信号を最適化し、交差点の車両トラフィック効率を向上させる技術的効果を達成する。
【0054】
図2は本願の第1の実施例の概略図であり、
図2に示すように、本実施例における方法は、以下のステップを含んでよい。
S101において、交差点画像を取得する。
【0055】
本実施例の交通灯信号の制御方法はカメラと通信接続されたクラウド、又はデータ処理プラットフォームに応用されることができる。本実施例において、データ処理プラットフォームを例として詳細に説明する。データ処理プラットフォームはカメラが所定の時間間隔に従って撮影した交差点画像を受信する。
【0056】
具体的には、交通灯交差点では、電気警察カメラ又はカメラが取り付けられることが多く、カメラで交差点画像を撮影し、データ処理プラットフォームでデータ分析処理を行い、交差点のトラフィック状況を確定することができる。
【0057】
S102において、交差点画像によって、レーン位置とレーンで待機している車両の数を確定する。
【0058】
本実施例において、データ処理プラットフォームは、ターゲット学習モデルによって交差点画像における車両情報を認識し、車両情報が車両分布及び車両幅を含み、ターゲット学習モデルは車両情報がマーキングされた交差点画像によって訓練して得られたものであり、車両分布及び車両幅によってレーン位置を確定し、各レーンで待機している車両の数を統計する。
【0059】
具体的には、車両情報がマーキングされた交差点画像を訓練して構築された初期学習モデルによって、交差点画像に対応する特徴を初期学習モデルの入力とし、車両情報を初期学習モデルの出力とし、訓練を繰り返して、交差点画像における車両情報を正確に認識することができるターゲット学習モデルを得る。データ処理プラットフォームは、ターゲット学習モデルによって交差点画像における車両を認識し、各車両の情報、例えば車両幅、車両長をマーキングすることができる。車両情報を認識した後、車両分布及び車両幅によってレーンラインをマーキングし、これによって交差点に含まれた各レーンを区別する。最後に各レーンで待機している車両の数を統計する。プロセス全体は手動の介入を必要としなく、大規模な交差点画像の処理を効率的に実現し、各種の複雑な交差点環境に適用される。交差点の数が多くて、交差点とカメラが対応関係を有するので、レーン位置とカメラとの対応関係が複雑である。本実施例において、このようなモードのもう1つの利点は、データ処理プラットフォームは、画像認識によってレーン位置を確定することができ、このようにすべての交差点の情報を記憶する必要がなく、手動で交差点情報に対してマーキング処理することを避けることである。データ処理プラットフォームがレーンを確定する原理は、交差点を通過する場合、各車両は通常に所定のレーン内に直線状に配列され、このため、車両分布及び車両の幅情報によって、レーンの位置を確定することができ、これによって手動でマーキングすることを避ける。
【0060】
S103において、レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御する。
【0061】
本実施例において、データ処理プラットフォームが、レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御することは、レーンで待機している車両の数が第1の所定値よりも大きいとき、対応するレーンの緑色灯信号の持続時間を延長させ、及び/又は対応するレーンの赤色灯信号の持続時間を短縮させることと、レーンで待機している車両の数が第2の所定値よりも小さいとき、対応するレーンの緑色灯信号の持続時間を短縮させ、及び/又は対応するレーンの赤色灯信号の持続時間を延長させることと、レーンで待機している車両の数が第2の所定値以上、第1の所定値以下であるとき、緑色灯信号と赤色灯信号の持続時間をデフォルト値として設定することと、を含む。
【0062】
具体的には、レーンで待機している車両の数によって対応するレーンの交通灯信号を制御し、レーンで待機している車両の数が多いとき、対応するレーンの緑色灯信号の持続時間を延長させ、及び/又は対応するレーンの赤色灯信号の持続時間を短縮させ、レーンで待機している車両の数が少ないとき、対応するレーンの緑色灯信号の持続時間を短縮させ、及び/又は対応するレーンの赤色灯信号の持続時間を延長させる。これによってレーンで待機している車両の数に基づいて赤色灯信号及び緑色灯信号の持続時間を柔軟に調整することができ、交差点での車両のトラフィック効率を向上させる。
【0063】
本実施例において、交差点画像を取得し、該交差点画像に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を確定し、レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御する。これによって従来の交通灯信号が固定であるとき、交差点トラフィック効率が低下する技術的問題を解決することができ、交差点画像の分析に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を取得でき、次に、レーンで待機している車両の数に応じて交差点での交通灯信号を最適化し、交差点での車両のトラフィック効率を向上させる。
【0064】
図3は本願の第2の実施例による概略図である。
図3に示すように、本実施例における方法は以下のステップを含む。
S201において、交差点画像を取得する。
【0065】
S202において、交差点画像によって、レーン位置とレーンで待機している車両の数を確定する。
【0066】
S203において、レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御する。
【0067】
本実施例において、ステップS201~ステップS203の具体的な実現過程及び実現原理は、
図2に示すステップS101~ステップS103の関連する記載を参照してよく、ここで繰り返して説明しない。
【0068】
S204において、旋回待機領域で待機している車両の数を取得する。
【0069】
本実施例において、交差点画像に旋回待機領域が存在するとき、データ処理プラットフォームは旋回待機領域の位置をさらに自己認識することができ、旋回待機領域で待機している車両の数を統計することによって、旋回の交通灯信号を制御し、これによって旋回レーンでの車両の待機時間を最適化して、旋回車両のトラフィック効率を向上させることができる。旋回待機領域で待機している車両の数を取得することは、所定条件が、直進方向が緑色灯信号であり、且つ左旋回方向が赤色灯信号であること、又は直進方向が緑色灯信号であり、且つ右旋回方向が赤色灯信号であることを含む、時間順序に従って前記所定条件を満たす交差点画像を並べ替え、ターゲット画像シーケンスを得ること、及びターゲット画像シーケンスを分析し、旋回待機領域の1番目に並べ替える車両の停止位置を旋回待機領域のカットオフラインとし、旋回待機領域で待機している車両の数を統計することを含む。
【0070】
具体的には、幾つかの交差点において、さらに幾つかの旋回待機領域、例えば左旋回待機領域が存在する。このような複雑な交差点では、直進交通灯及び旋回交通灯が存在することが多い。このため、データ処理プラットフォームは、さらに直進方向が緑色灯信号であり、且つ左旋回方向が赤色灯信号であるか、又は直進方向が緑色灯信号であり、且つ右旋回方向が赤色灯信号である場合での交差点画像シーケンスを分析し、旋回待機領域の位置及び旋回待機領域で待機している車両の数を認識してもよい。左旋回レーンを例として、直進方向が緑色灯であり、左旋回方向が赤色灯であるとき、左旋回を必要とする車両が起動し、左旋回待機領域に順次走行して、左旋回待機領域のカットオフラインの前まで停止し、連続的に撮影した交差点画像によって、所定期間に左旋回待機領域内の左旋回待機車両の数を確定する。プロセス全体は人間の介入を必要としなく、旋回待機領域を含む交差点画像に対する処理を効率的に実現し、各種の複雑な交差点環境に適用される。
【0071】
S205において、旋回待機領域で待機している車両の数によって、旋回の交通灯信号を制御する。
【0072】
本実施例において、データ処理プラットフォームは、旋回待機領域で待機している車両の数によって、旋回の交通灯信号の持続時間情報を確定し、持続時間情報によって、旋回の交通灯信号を制御することができる。
【0073】
具体的には、旋回待機領域で待機している車両の数によって、旋回の交通灯信号の持続時間情報を確定することができ、例えば旋回待機領域で待機している車両の数が多いほど、対応する旋回の交通灯信号の緑色灯時間が長くなり、これによって旋回車両の待機持続時間を減少し、交差点の車両トラフィック効率を向上させ、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0074】
本実施例において、交差点画像を取得し、該交差点画像に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を確定し、レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御する。これによって、従来の交通灯信号が固定であるとき、交差点のトラフィック効率が低下する技術的問題を解決することができ、交差点画像の分析に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を取得でき、次に、レーンで待機している車両の数に応じて交差点での交通灯信号を最適化し、交差点での車両のトラフィック効率を向上させる。
【0075】
また、交差点画像に旋回待機領域が存在すると、本実施例は更に旋回待機領域で待機している車両の数を取得することができる。そして、旋回待機領域で待機している車両の数によって、旋回の交通灯信号を制御する。これによって旋回待機領域を含む交差点画像に対する処理を実現し、さらに旋回の交通灯信号を制御し、交差点の車両トラフィック効率を向上させ、ユーザエクスペリエンスを向上させ、各種の複雑な交差点環境に適用される。
【0076】
図4は本願の第3の実施例による概略図である。
図4に示すように、本実施例における方法は以下のステップを含んでも良い。
S301において、交差点画像を取得する。
【0077】
S302において、交差点画像によって、レーン位置とレーンで待機している車両の数を確定する。
【0078】
S303において、レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御する。
【0079】
本実施例におけるステップS301~ステップS303の具体的な実現過程及び実現原理は、
図2に示すステップS101~ステップS103の関連する記載を参照してよく、ここで繰り返して説明しない。
【0080】
S304において、交差点画像によって、交差点で待機する歩行者の数を確定する。
【0081】
本実施例において、データ処理プラットフォームは、更に交差点画像における歩行者を認識分析して、交差点で待機する歩行者の数を確定する。図像を分析することにより、歩行者を確定する技術は従来技術であるため、ここで繰り返して説明しない。
【0082】
S305において、交差点で待機する歩行者の数に基づいて、交差点での交通灯信号を制御する。
【0083】
本実施例において、データ処理プラットフォームは、交差点で待機する歩行者の数に基づいて、交差点での交通灯信号を制御することができる。例えば、待機する歩行者の数が少ないとき、交差点での走行方向の緑色灯信号の持続時間を延長させることができる。これによって交差点で待機する歩行者の数と各レーンで待機している車両の数をまとめて交差点での交通灯信号を最適化して、交差点のトラフィック効率を向上させることができ、各種の複雑な交差点環境に適用される。
【0084】
説明する必要があるものとして、さらに実施例2と実施例3を組み合わせてもよく、これによって、交差点画像によって、同時に交差点で待機する歩行者の数と旋回待機領域で待機している車両の数を確定し、これによって交差点の交通灯信号を最適化する。その実現方法は実施例2及び実施例3の記載を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0085】
本実施例において、交差点画像を取得し、該交差点画像に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を確定し、レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御する。これによって従来の交通灯信号が固定であるとき、交差点のトラフィック効率が低下する技術的問題を解決することができ、交差点画像の分析に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を取得でき、次に、レーンで待機している車両の数に応じて交差点での交通灯信号を最適化し、交差点での車両のトラフィック効率を向上させる。
【0086】
また、本実施例は、さらに、交差点画像によって、交差点で待機する歩行者の数を確定し、交差点で待機する歩行者の数に基づいて、交差点での交通灯信号を制御することができる。これによって交差点で待機する歩行者の数と各レーンで待機している車両の数をまとめて交差点での交通灯信号を最適化して、交差点のトラフィック効率を向上させることができ、各種の複雑な交差点環境に適用される。
【0087】
図5は本願の第4の実施例による概略図である。
図5に示すように、本実施例における方法は以下のステップを含んでも良い。
S401において、撮影した交差点画像によって、少なくとも1つのレーンで待機している車両の数を確定する。
【0088】
S402において、レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御する。
【0089】
本実施例において、データ処理プラットフォームは更に撮影した交差点画像によって、少なくとも1つのレーンで待機している車両の数を確定することができ、これによって対応するレーンの交通灯信号を制御する。例えば、左旋回レーンで待機している車両の数を認識し、これによって左旋回信号灯の持続時間情報を制御し、例えば旋回待機領域で待機している車両の数が多いほど、対応する旋回の交通灯信号の緑色灯時間が長くなり、これによって旋回車両の待機持続時間を減少し、交差点の車両トラフィック効率を向上させ、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0090】
具体的な実現過程及び実現原理は、上記実施例の関連する記載を参照してよく、ここで繰り返して説明しない。
【0091】
本実施例において、交差点画像を取得し、該交差点画像に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を確定し、レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御する。これによって従来の交通灯信号が固定であるとき、交差点のトラフィック効率が低下する技術的問題を解決することができ、交差点画像の分析に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を取得でき、次に、レーンで待機している車両の数に応じて交差点での交通灯信号を最適化し、交差点での車両のトラフィック効率を向上させる。
【0092】
図6は本願の第5の実施例による概略図である。
図6に示すように、本実施例における装置は、
交差点画像を取得するための第1の取得モジュール31と、
交差点画像によって、レーン位置とレーンで待機している車両の数を確定するための第1の確定モジュール32と、
レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御するための制御モジュール33と、を含む。
【0093】
本実施例において、交差点画像を取得し、該交差点画像に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を確定し、レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御する。これによって交差点画像の分析に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を取得でき、次に、レーンで待機している車両の数に応じて交差点での交通灯信号を最適化し、交差点での車両のトラフィック効率を向上させる。
【0094】
1つの可能な設計において、第1の確定モジュール32は、具体的には、
ターゲット学習モデルによって交差点画像における車両情報を認識することであって、車両情報が車両分布及び車両幅を含み、ターゲット学習モデルは車両情報がマーキングされた交差点画像によって訓練して得られたものである、認識すること、
車両分布及び車両幅によってレーン位置を確定すること、及び
各レーンで待機している車両の数を統計すること、に用いられる。
【0095】
本実施例において、車両情報がマーキングされた交差点画像を訓練して構築された初期学習モデルによって、交差点画像に対応する特徴を初期学習モデルの入力とし、車両情報を初期学習モデルの出力とし、訓練を繰り返して、交差点画像における車両情報を正確に認識することができるターゲット学習モデルを得ることができる。車両情報を認識した後、車両分布及び車両幅によってレーンラインをマーキングし、これによって交差点に含まれた各レーンを区別する。最後に各レーンで待機している車両の数を統計する。プロセス全体は手動の介入を必要とせず、大規模な交差点画像の処理を効率的に実現し、各種の複雑な交差点環境に適用される。
【0096】
1つの可能な設計において、制御モジュール33は、具体的には、
レーンで待機している車両の数が第1の所定値よりも大きいとき、対応するレーンの緑色灯信号の持続時間を延長させ、及び/又は対応するレーンの赤色灯信号の持続時間を短縮させること、
レーンで待機している車両の数が第2の所定値よりも小さいとき、対応するレーンの緑色灯信号の持続時間を短縮させ、及び/又は対応するレーンの赤色灯信号の持続時間を延長させること、及び
レーンで待機している車両の数が第2の所定値以上、第1の所定値以下であるとき、緑色灯信号と赤色灯信号の持続時間をデフォルト値として設定すること、に用いられる。
【0097】
本実施例において、レーンで待機している車両の数によって対応するレーンの交通灯信号を制御し、レーンで待機している車両の数が多いとき、対応するレーンの緑色灯信号の持続時間を延長させ、及び/又は対応するレーンの赤色灯信号の持続時間を短縮させ、レーンで待機している車両の数が少ないとき、対応するレーンの緑色灯信号の持続時間を短縮させ、及び/又は対応するレーンの赤色灯信号の持続時間を延長させる。これによってレーンで待機している車両の数に基づいて赤色灯信号及び緑色灯信号の持続時間を柔軟に調整することができ、交差点での車両のトラフィック効率を向上させる。
【0098】
1つの可能な設計において、第1の取得モジュール31は、具体的には、
カメラが所定の時間間隔に従って撮影した交差点画像を受信することに用いられる。
【0099】
本実施例において、交差点に予め実装されたカメラを用いて交差点画像を撮影することができ、カメラが所定の時間間隔に従って交差点画像を撮影するとともに、認識処理を行うように、交差点画像をクラウドにアップロードする。本実施例は従来の道路インフラを用いて交差点画像に対する収集を実現することができ、機器に対する要求が低くて、適用範囲が広い。
【0100】
本実施例の交通灯信号の制御装置は、
図2、
図5に示す方法における技術的手段を実行することができ、その具体的な実現過程及び技術原理は
図2、
図5に示す方法における関連する記載を参照してよく、ここで繰り返して説明しない。
【0101】
本実施例において、交差点画像を取得し、該交差点画像に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を確定し、レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御する。これによって従来の交通灯信号が固定であるとき、交差点のトラフィック効率が低下する技術的問題を解決することができ、交差点画像の分析に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を取得でき、次に、レーンで待機している車両の数に応じて交差点での交通灯信号を最適化し、交差点での車両のトラフィック効率を向上させる。
【0102】
図7は本願の第6の実施例による概略図である。
図7に示すように、本実施例における装置は、
図6に示す装置を基礎として、更に以下のものを含んでも良い。
1つの可能な設計において、交差点画像に旋回待機領域が存在するとき、装置は、
旋回待機領域で待機している車両の数を取得するための第2の取得モジュール34と、
旋回待機領域で待機している車両の数によって、旋回の交通灯信号を制御するための制御モジュール33と、をさらに含む。
【0103】
本実施例において、更に旋回待機領域の位置を自己認識することができ、旋回待機領域で待機している車両の数を統計することによって、旋回の交通灯信号を制御し、これによって旋回レーンでの車両の待機時間を最適化して、旋回車両のトラフィック効率を向上させることができる。
【0104】
1つの可能な設計において、第2の取得モジュール34は、具体的には、
所定条件が、直進方向が緑色灯信号であり、且つ左旋回方向が赤色灯信号であること、又は直進方向が緑色灯信号であり、且つ右旋回方向が赤色灯信号であることを含む、時間順序に従って前記所定条件を満たす交差点画像を並べ替え、ターゲット画像シーケンスを得ること、及び
ターゲット画像シーケンスを分析し、旋回待機領域の1番目に並べ替える車両の停止位置を旋回待機領域のカットオフラインとし、旋回待機領域で待機している車両の数を統計すること、に用いられる。
【0105】
本実施例において、直進方向が緑色灯信号であり、且つ左旋回方向が赤色灯信号であるか、又は直進方向が緑色灯信号であり、且つ右旋回方向が赤色灯信号である場合での交差点画像を分析し、旋回待機領域の位置及び旋回待機領域で待機している車両の数を取得する。これにより、プロセス全体は人間の介入を必要とせず、旋回待機領域を含む交差点画像に対する処理を効率的に実現し、各種の複雑な交差点環境に適用される。
【0106】
1つの可能な設計において、制御モジュール33は、具体的には、
旋回待機領域で待機している車両の数によって、旋回の交通灯信号の持続時間情報を確定すること、及び
持続時間情報によって、旋回の交通灯信号を制御すること、に用いられる。
【0107】
本実施例において、旋回待機領域で待機している車両の数によって、旋回の交通灯信号の持続時間情報を確定することができ、例えば旋回待機領域で待機している車両の数が多いほど、対応する旋回の交通灯信号の緑色灯時間が長くなり、これによって旋回車両の待機持続時間を減少し、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0108】
1つの可能な設計において、
交差点画像によって、交差点で待機する歩行者の数を確定するための第2の確定モジュール35と、
交差点で待機する歩行者の数に基づいて、交差点での交通灯信号を制御するための制御モジュール33と、をさらに含む。
【0109】
本実施例において、さらに交差点画像における歩行者に対して認識分析を行うことによって、交差点で待機する歩行者の数に基づいて、交差点での交通灯信号を制御することができる。例えば、待機する歩行者の数が少ないとき、交差点での走行方向の緑色灯信号の持続時間を延長させることができる。これによって交差点で待機する歩行者の数と各レーンで待機している車両の数をまとめて交差点での交通灯信号を最適化して、交差点のトラフィック効率を向上させることができる。
【0110】
本実施例の交通灯信号の制御装置は、
図2、
図3、
図4、
図5に示す方法における技術的手段を実行することができ、その具体的な実現過程及び技術原理は
図2、
図3、
図4、
図5に示す方法における関連する記載を参照してよく、ここで繰り返して説明しない。
【0111】
本実施例において、交差点画像を取得し、該交差点画像に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を確定し、レーンで待機している車両の数に基づいて対応するレーンの交通灯信号を制御する。これによって従来の交通灯信号が固定であるとき、交差点のトラフィック効率が低下する技術的問題を解決することができ、交差点画像の分析に基づいて、レーン位置とレーンで待機している車両の数を取得でき、次に、レーンで待機している車両の数に応じて交差点での交通灯信号を最適化し、交差点での車両のトラフィック効率を向上させる。
【0112】
本願の実施例によれば、本願は、コンピュータプログラムを提供し、コンピュータプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、電子機器の少なくとも1つのプロセッサは、コンピュータ可読記憶媒体からコンピュータプログラムを読み取ることができ、コンピュータプログラムが少なくとも1つのプロセッサで実行されると、電子機器が上記いずれかの実施例に記載の手段を実行する。
【0113】
図8は、本願の実施例の交通灯信号の制御方法を実現するための電子機器のブロック図である。電子機器は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、及び他の適切なコンピュータなど、さまざまな形式のデジタルコンピュータを表すことを目的としている。電子機器は、パーソナルデジタルアシスタント、セルラー電話、スマートフォン、ウェアラブル機器及び他の類似のコンピューティング装置など、さまざまな形式のモバイル装置を表してもよい。本明細書に示す部品、それらの接続及び関係、及びそれらの機能は、単なる例であり、本明細書で記載及び/又は要求される本願の実施を制限することを意図しない。
【0114】
図8に示すように、当該電子機器は、1つ又は複数のプロセッサ501、メモリ502、及び高速インターフェース及び低速インターフェースを含む様々な部品を接続するためのインターフェースを含む。様々な部品は、異なるバスを使用して相互に接続され、共通のマザーボードに取り付けられてもよいし、又は必要に応じて他の形態でインストールされてもよい。プロセッサは、電子機器で実行された命令を処理することができ、前記命令は、GUIのグラフィック情報を外部入力/出力装置(例えばインターフェースに結合された表示機器など)に表示するようにメモリ内又はメモリ上に記憶された命令を含む。他の実施形態では、必要に応じて、複数のプロセッサ及び/又は複数のバスを、複数のメモリと共に使用してもよい。同様に、複数の電子機器を接続して、各機器は、いくつかの必要な操作を提供してもよい(例えば、サーバアレイ、ブレードサーバのグループ、又はマルチプロセッサシステムとして)。
図8では、プロセッサ501を例に取る。
【0115】
メモリ502は、本願によって提供される非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。そのうち、前記メモリには、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶されることにより、前記少なくとも1つのプロセッサが本願によって提供される交通灯信号の制御方法を実行する。本願の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、コンピュータ命令が記憶され、当該コンピュータ命令が、本願によって提供される交通灯信号の制御方法をコンピュータに実行させるために使用される。
【0116】
メモリ502は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体として、非一時的なソフトウェアプログラム、非一時的なコンピュータ実行可能なプログラム及びモジュール、例えば、本願の実施例における交通灯信号の制御方法に対応するプログラム命令/モジュールを記憶するために使用できる。プロセッサ501は、メモリ502に記憶される非一時的なソフトウェアプログラム、命令及びモジュールを実行することによって、サーバの様々な機能応用及びデータ処理を実行し、即ち、上記方法の実施例における交通灯信号の制御方法を実施する。
【0117】
メモリ502には、プログラム記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、そのうち、プログラム記憶領域が、操作システムと少なくとも1つの機能に必要な応用プログラムを記憶してもよく、データ記憶領域には、
図8に示す交通灯信号の制御方法を実現する電子機器の使用に応じて作成されたデータなどを記憶してもよい。なお、メモリ502は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、また、少なくとも1つの磁気メモリ、フラッシュメモリ、又は他の非一時的な固体メモリなどの非一時的なメモリを含んでもよい。いくつかの実施例では、メモリ502は、選択的に、プロセッサ501に対してリモートに設定されたメモリを含み、これらのリモートメモリは、ネットワークを介して
図8に示す交通灯信号の制御方法を実現する電子機器に接続されてもよい。上記ネットワークの実例は、インターネット、企業イントラネット、ローカルネットワーク、モバイル通信ネットワーク、及びこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0118】
図8に示す交通灯信号の制御方法を実現する電子機器は、入力装置503と出力装置504をさらに含んでもよい。プロセッサ501、メモリ502、入力装置503及び出力装置504は、バス又は他の形態で接続されてもよいが、
図8では、バスで接続される例を取る。
【0119】
入力装置503は、入力されたデジタル又はキャラクタ情報を受信し、及び
図8に示す交通灯信号の制御方法を実現する電子機器のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成することができ、例えば、タッチスクリーン、キーパッド、マウス、トラックパッド、タッチパッド、指示棒、1つ又は複数のマウスボタン、トラックボール、操縦棒などの入力装置である。出力装置504は、表示機器、補助照明装置(例えば、発光ダイオード(LED))及び触覚フィードバック装置(例えば、振動モーター)などを含んでもよい。当該表示機器は、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ及びプラズマディスプレイを含んでもよい。いくつかの実施形態では、表示機器はタッチスクリーンであってもよい。
【0120】
本明細書で説明するシステムと技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、特定用途向けASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせで実施されることができる。これらの様々な実施形態は、1つ又は複数のコンピュータプログラムで実施されてもよく、当該1つ又は複数コンピュータプログラムが、少なくとも1つのプログラム可能なプロセッサを含むプログラム可能なシステム上で実行及び/又は解釈されるでき、当該プログラム可能なプロセッサが、専用又は汎用プログラム可能なプロセッサであってもよく、記憶システム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータ及び命令を受信し、データ及び命令を当該記憶システム、当該少なくとも1つの入力装置、及び当該少なくとも1つの出力装置に送信することができる。
【0121】
これらの計算プログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェア応用、又はコードとも呼ばれる)は、プログラム可能なプロセッサの機械命令を含み、高級過程及び/又はオブジェクトに向けたプログラミング言語、及び/又はアセンブリ/機械言語を用いてこれらの計算プログラムを実施することができる。本明細書で使用されるように、「機械可読媒体」及び「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械命令及び/又はデータをプログラム可能なプロセッサに提供するための任意のコンピュータプログラム製品、機器、及び/又は装置(例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラム可能な論理装置(PLD))を指し、機械可読信号としての機械命令を受信する機械可読媒体を含む。「機械可読信号」という用語は、機械命令及び/又はデータをプログラム可能なプロセッサに提供するための任意の信号を指す。
【0122】
ユーザとの対話を提供するために、ここで説明するシステム及び技術をコンピュータに実施することができ、当該コンピュータは、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)、及びユーザがコンピュータに入力を提供できるキーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)を有する。他のタイプの装置は、さらにユーザとの対話を提供するために使用されてもよく、例えば、ユーザに提供されるフィードバックが、任意の形態の感覚フィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、任意の形態(音響入力、音声入力、又は触覚入力を含む)を使用して、ユーザからの入力を受信してもよい。
【0123】
本明細書で説明するシステム及び技術は、バックグラウンド部品を含む計算システム(例えば、データサーバとして)、又は中間部品を含む計算システム(例えば、応用サーバ)、又は前端部品を含む計算システム(例えば、グラフィカルユーザインターフェース又はWebブラウザを備えたユーザコンピュータ、ユーザが、当該グラフィカルユーザインターフェース又は当該Webブラウザを通じて本明細書で説明するシステム及び技術の実施形態と対話できる)、又はこのようなバックグラウンド部品、ミドルウェア部品、又はフロントエンド部品の任意の組合せを含む計算システムに実施されてもよい。任意の形態又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)を通じて、システムの部品を相互に接続してもよい。通信ネットワークの例は、ローカルネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)及びインターネットを含む。
【0124】
コンピュータシステムは、クライアント及びサーバを含んでもよい。通常、クライアント及びサーバは、互いに離れており、通信ネットワークを介して相互作用する。クライアントとサーバ間の関係は、対応するコンピュータ上で実行され、互いにクライアント-サーバ関係を持つコンピュータプログラムによって生成される。
【0125】
理解すべきものとして、上記のさまざまな形式のプロセスを使用して、ステップの順序を変更、追加、又は削除する。例えば、本願に記載された各ステップは、本願に開示された技術的解決手段の所望の結果が達成され得る限り、並列、順次、又は異なる順序で実行されてもよく、本明細書に限定されない。
【0126】
上記具体的な実施形態は、本願の保護範囲に対する制限を構成しない。当業者は、設計要求及び他の要因によって、様々な修正、組み合わせ、サブ組み合わせ、及び置換を行うことができることを理解すべきである。本願の精神と原則の範囲内で行われた修正、同等の代替、及び改善などは、いずれも本願の保護範囲に含まれるべきである。