(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-09
(45)【発行日】2023-03-17
(54)【発明の名称】提示システム、提示装置、及び、提示方法
(51)【国際特許分類】
A01K 29/00 20060101AFI20230310BHJP
【FI】
A01K29/00 A
(21)【出願番号】P 2021527583
(86)(22)【出願日】2020-06-04
(86)【国際出願番号】 JP2020022207
(87)【国際公開番号】W WO2020261927
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2021-09-16
(31)【優先権主張番号】P 2019117270
(32)【優先日】2019-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】藤山 広光
(72)【発明者】
【氏名】稲葉 雄一
(72)【発明者】
【氏名】長友 真吾
【審査官】坂田 誠
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/100883(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/058752(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/068921(WO,A1)
【文献】特開2019-205375(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飼育現場に滞在する複数の家畜のそれぞれの位置情報が当該家畜の属性情報と対応づけて記憶された記憶部を備えるサーバと、
特定の家畜の属性情報を指定する情報を前記サーバに送信し、前記特定の家畜の位置情報を前記サーバから取得する通信部と、
取得された前記特定の家畜の位置情報に基づいて、前記飼育現場に設置された照明装置に前記特定の家畜に選択的に光を照射させることにより、前記特定の家畜の位置を提示する提示制御部とを備える
提示システム。
【請求項2】
飼育現場に滞在する複数の家畜のそれぞれの位置情報が当該家畜の属性情報と対応づけて記憶された記憶部を備えるサーバに、特定の家畜の属性情報を指定する情報を送信し、前記特定の家畜の位置情報を前記サーバから取得する通信部と、
取得された前記特定の家畜の位置情報に基づいて、前記飼育現場に設置された照明装置に前記特定の家畜に選択的に光を照射させることにより、前記特定の家畜の位置を提示する提示制御部とを備える
提示装置。
【請求項3】
コンピュータによって実行される提示方法であって、
飼育現場に滞在する複数の家畜のそれぞれの位置情報が当該家畜の属性情報と対応づけて記憶された記憶部を備えるサーバに、特定の家畜の属性情報を指定する情報を送信し、
前記特定の家畜の位置情報を前記サーバから取得し、
取得された前記特定の家畜の位置情報に基づいて前記飼育現場に設置された照明装置へ制御信号を送信することで、前記照明装置に前記特定の家畜に選択的に光を照射させることにより、前記特定の家畜の位置を提示する
提示方法。
【請求項4】
請求項
3に記載の提示方法を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家畜の飼育現場で用いられる、提示システム、提示装置、及び、提示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、動物の個体を識別し、動物の育成状態または健康状態などを管理する技術が知られている。特許文献1には、動物の飼育状況に関する情報が簡単に入手でき、トレーサビリティも非常に容易なものとなる動物管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、飼育者等が家畜の個体を識別することを支援することができる提示システム、提示装置、及び、提示方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る提示システムは、飼育現場に滞在する複数の家畜のそれぞれの位置情報が当該家畜の属性情報と対応づけて記憶された記憶部を備えるサーバと、特定の家畜の属性情報を指定する情報を前記サーバに送信し、前記特定の家畜の位置情報を前記サーバから取得する通信部と、取得された前記特定の家畜の位置情報に基づいて、前記特定の家畜の位置を前記飼育現場において提示する提示制御部とを備える。
【0006】
本発明の一態様に係る提示装置は、飼育現場に滞在する複数の家畜のそれぞれの位置情報が当該家畜の属性情報と対応づけて記憶された記憶部を備えるサーバに、特定の家畜の属性情報を指定する情報を送信し、前記特定の家畜の位置情報を前記サーバから取得する通信部と、取得された前記特定の家畜の位置情報に基づいて、前記特定の家畜の位置を前記飼育現場において提示する提示制御部とを備える。
【0007】
本発明の一態様に係る提示方法は、飼育現場に滞在する複数の家畜のそれぞれの位置情報が当該家畜の属性情報と対応づけて記憶された記憶部を備えるサーバに、特定の家畜の属性情報を指定する情報を送信し、前記特定の家畜の位置情報を前記サーバから取得し、取得された前記特定の家畜の位置情報に基づいて、前記特定の家畜の位置を前記飼育現場において提示する。
【0008】
本発明の一態様に係るプログラムは、前記提示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の提示システム、提示装置、及び、提示方法は、飼育者等が家畜の個体を識別することを支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施の形態に係る動物情報管理システムの概略構成を示す図である。
【
図2】
図2は、実施の形態に係る動物情報管理システムの機能構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、位置情報の管理動作のフローチャートである。
【
図4】
図4は、巡回撮影を説明するための、豚房の平面図である。
【
図7】
図7は、提示動作の動作例1のフローチャートである。
【
図8】
図8は、識別情報を直接指定するための画像の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、特定の豚の位置を示すオブジェクトが重畳された画像の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、特定の豚の色が変更された画像の一例を示す図である。
【
図13】
図13は、提示動作の動作例2のフローチャートである。
【
図14】
図14は、特定の豚が選択的に照らされる例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0012】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
【0013】
(実施の形態)
[概略構成]
以下、実施の形態に係る動物情報管理システムについて図面を参照しながら説明する。まず、実施の形態に係る動物情報管理システムの概略構成について説明する。
図1は、実施の形態に係る動物情報管理システムの概略構成を示す図である。
図2は、実施の形態に係る動物情報管理システムの機能構成を示すブロック図である。
【0014】
図1に示されるように、動物情報管理システム100は、撮影装置10によって撮影される豚房70内の画像に基づいて、豚房70内の複数の豚80に関する情報を個別に管理することができるシステムである。豚80の飼育者等は、動物情報管理システム100を利用することで豚80の飼育状況を把握することができる。
図2に示されるように、動物情報管理システム100は、撮影装置10と、情報処理装置20と、サーバ30と、提示装置40と、照明装置50とを備える。
【0015】
[撮影装置の構成]
撮影装置10は、豚房70の天井などに取り付けられ、豚房70内の全体を撮影することができるカメラである。撮影装置10は、パン、チルト、及び、ズーム機能を有する。撮影装置10は、例えば、レンズ、及び、イメージセンサなどによって実現される。なお、撮影装置10は、TOF(Time Of Flight)方式の測距機能を有していてもよい。つまり、複数の画素値のそれぞれが撮影装置10からの距離を示す距離画像を撮影する機能を有してもよい。
【0016】
[情報処理装置の構成]
情報処理装置20は、撮影装置10によって撮影された画像に基づいて、豚房70内に存在する複数の豚80を識別し、複数の豚80それぞれの個別育成情報(推定移動量、及び、推定体重など)を出力することができる装置である。情報処理装置20は、第一通信部21と、情報処理部22と、第二通信部23と、記憶部24とを備える。
【0017】
第一通信部21は、情報処理装置20が局所通信ネットワークを通じて撮影装置10及び照明装置50と通信を行うための通信回路(通信モジュール)である。第一通信部21は、例えば、撮影装置10によって撮影された画像(言い換えれば、画像データ)を取得する。第一通信部21によって行われる通信は、有線通信であってもよいし、無線通信であってもよい。第一通信部21によって行われる通信の通信規格についても特に限定されない。
【0018】
情報処理部22は、第一通信部21によって取得された画像を用いて情報処理を行い、豚房70内に存在する複数の豚80それぞれの個別育成情報を推定する。情報処理部22は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。情報処理部22は、具体的には、識別情報取得部25と、制御部26と、位置情報取得部27とを備える。識別情報取得部25、制御部26、及び、位置情報取得部27の機能については後述する。
【0019】
第二通信部23は、情報処理装置20がインターネット60などの広域通信ネットワークを通じて他の装置と通信を行うための通信回路(通信モジュール)である。第二通信部23は、例えば、複数の豚80それぞれの位置情報をサーバ30に送信する。これにより、サーバ30の記憶部31に複数の豚80の位置情報が記憶される。第二通信部23によって行われる通信は、有線通信であってもよいし、無線通信であってもよい。第二通信部23によって行われる通信の通信規格についても特に限定されない。
【0020】
記憶部24は、情報処理部22が情報処理を行うために実行するプログラム、及び、情報処理に用いられる各種情報が記憶される記憶装置である。記憶部24は、具体的には、半導体メモリによって実現される。
【0021】
なお、豚房70内の豚80には、識別タグ90が取り付けられている。識別タグ90は、豚80の個体を識別するために使用される円板状の部材であり、例えば、ポリウレタン樹脂によって形成される。識別タグ90は、複数の色の配列によって豚80の識別情報(言い換えれば、ID)を示すカラーコード91を含む。
【0022】
カラーコード91は、白及び黒を除く、互いに異なる複数の色(例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色)の配列によって豚80の識別情報を示す。カラーコード91では、隣り合う色によってビットの値が定められる。例えば、カラーコード91において隣り合う色が、赤から青、青から緑、緑から赤へそれぞれ変化する場合、ビットが「1」であり、隣り合う色が、赤から緑、緑から青、青から赤へそれぞれ変化する場合に、ビットが「0」であるなど、カラーコード91をデジタルデータとして認識するためのルールがあらかじめ定められている。なお、識別タグ90では、複数の色がC字状(言い換えれば、ランドルト環状)に配列されているが、複数の色は直線状に配列されていてもよいし、マトリクス状に配列されてもよい。
【0023】
[サーバの構成]
サーバ30は、豚房70内の豚80の位置情報を管理する装置である。サーバ30は、豚房70内に滞在する複数の豚80のそれぞれの位置情報が当該家畜の属性情報と対応づけて記憶された記憶部31を備える。属性情報には、豚80の識別情報(言い換えれば、識別番号)、体重情報、及び、出荷日情報などが含まれる。
【0024】
[提示装置の構成]
提示装置40は、飼育者等によって操作される、スマートフォンまたはタブレット端末などの携帯型の情報端末である。後述のように、提示装置40は、ウェアラブル型の情報端末であってもよい。提示装置40は、操作受付部41と、提示制御部42と、通信部43と、カメラ44と、記憶部45と、表示部46とを備える。
【0025】
操作受付部41は、飼育者等の操作を受け付ける。操作受付部41は、例えば、タッチパネル、及び、ハードウェアボタンなどによって実現される。
【0026】
提示制御部42は、操作受付部41によって受け付けられた操作に基づいて、提示装置40に関する各種情報処理を行う。提示制御部42は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。
【0027】
通信部43は、提示装置40がインターネット60などの広域通信ネットワークを通じて他の装置と通信を行うための通信回路(通信モジュール)である。通信部43は、例えば、移動通信システムを利用した無線通信を行う無線通信回路である。通信部43が行う通信の通信規格については特に限定されない。なお、提示装置40は、局所通信ネットワークを通じて情報処理装置20と通信を行ってもよい。
【0028】
カメラ44は、提示制御部42の制御に基づいて画像を撮像する。カメラ44は、例えば、レンズ、及び、イメージセンサなどによって実現される。
【0029】
記憶部45は、提示制御部42によって実行される制御プログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部45は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0030】
表示部46は、提示制御部42の制御に基づいて画像を表示する。表示部46は、具体的には、液晶パネルまたは有機ELパネルなどを表示デバイスとして含むディスプレイである。
【0031】
[照明装置の構成]
照明装置50は、豚房70内に設置され、豚房70内を照明する。照明装置50は、例えば、制御部26からの制御信号に基づいて光の照射方向を変更可能なスポットライトであるが、照明装置50の具体的な態様は特に限定されない。例えば、照明装置50は、レーザポインタなどであってもよい。なお、照明装置50は、豚房70内に複数設置されてもよい。
【0032】
[位置情報の管理動作]
次に、動物情報管理システム100の位置情報の管理動作について説明する。
図3は、位置情報の管理動作のフローチャートである。
【0033】
まず、情報処理部22の制御部26は、第一通信部21を介して撮影装置10に設定指示信号を送信することにより、撮影装置10のズーム設定を第一ズーム設定にする(S11)。第一ズーム設定においては、豚房70内の一部のみが撮影対象となるようにズーム倍率が高められている。ズーム倍率は、撮影装置10が備えるレンズの配置の変更などによって光学的に変更されてもよいし、画像に対する信号処理によって変更されてもよい。
【0034】
次に、制御部26は、第一通信部21を介して撮影装置10に制御信号を送信することにより、撮影装置10に豚房70内を巡回撮影させる(S12)。
図4は、巡回撮影を説明するための、豚房70の平面図である。
【0035】
図4に示されるように平面視において豚房70をマトリクス状に区画し、各領域を領域(1)、領域(2)、・・領域(32)のように定義すると、巡回撮影においては撮影対象が領域(1)、領域(2)、・・領域(32)の順に変更される。なお、各領域は、隣り合う領域と一部が重複していてもよい。また、このような区画の仕方、巡回撮影における撮影順序などは一例であり、巡回撮影の方法については特に限定されない。
【0036】
巡回撮影中に、第一通信部21は撮影装置10から第一画像を取得し(S13)、識別情報取得部25は、第一画像を対象とした画像認識処理により識別情報の取得を試みる。
図5は、第一画像の一例を示す図である。
図5に示されるように第一画像に識別タグ90のカラーコード91が映っていれば、識別情報取得部25は、第一画像に映る豚80の識別情報を取得することができる。
【0037】
制御部26は、識別情報取得部25が識別情報を取得したか否か(つまり、識別情報の取得に成功したか否か)を判定する(S14)。識別情報が取得されていないと判定された場合には(S14でNo)、巡回撮影(S12)、及び、第一画像の取得(S13)が継続される。一方、識別情報の取得に成功したと判定された場合(S14でYes)、制御部26は、第一通信部21を介して撮影装置10に設定指示信号を送信することにより、撮影装置10のズーム設定を第一ズーム設定から第二ズーム設定に変更する(S15)。第二ズーム設定は、第一ズーム設定よりもズーム倍率が低い設定であり、第一ズーム設定よりも広い範囲を撮影対象とする設定である。また、制御部26は、第一通信部21を介して撮影装置10に制御信号を送信することにより、撮影装置10に、ステップS14で取得された識別情報を有する豚80が映る第二画像を撮影させる(S16)。
図6は、第二画像の一例を示す図である。
【0038】
図6に示されるように、第二ズーム設定では、少なくとも豚80の全体が撮影できるように十分に広い範囲が撮影対象とされる。撮影された第二画像は第一通信部21によって取得される。
【0039】
次に、位置情報取得部27は、第二画像に基づいて、豚80の位置情報を取得する(S17)。具体的には、位置情報取得部27は、第二ズーム設定におけるズーム倍率、パン及びチルト状態、第二画像内における豚80の位置などの各種情報に基づいて、豚80の豚房70内の位置(座標)を位置情報として特定する。
【0040】
次に、制御部26は、識別情報と、位置情報と、時刻情報(例えば、第二画像の撮影時刻を示す情報)とを紐づけた情報を記憶部24に記憶しつつ、当該情報を第二通信部23にサーバ30へ送信させる。この結果、サーバ30の記憶部31には、識別情報と、位置情報と、時刻情報(例えば、第二画像の撮影時刻を示す情報)とを対応づけた情報が記憶される。つまり、識別情報と、位置情報と、時刻情報とを紐づけた情報が情報処理装置20の記憶部24、及び、サーバ30の記憶部31のそれぞれに記憶される(S18)。
【0041】
これらの情報の記憶が完了すると、制御部26は、第一通信部21を介して撮影装置10に設定指示信号を送信することにより、撮影装置10のズーム設定を第一ズーム設定に変更する(S11)。以降、巡回撮影(S12)、及び、第一画像の取得(S13)が継続される。
【0042】
このように
図3のフローチャートの動作がある程度の期間行われると、豚房70内に滞在する複数の豚80のそれぞれの位置情報(座標)が当該豚80の識別情報と対応付けられてサーバ30の記憶部31に記憶される。また、
図3のフローチャートの動作が継続して行われると位置情報は逐次(言い換えれば、リアルタイムに)更新される。
【0043】
[提示動作の動作例1]
豚房70内では、識別タグ90によって豚80が識別されるが、飼育者等が識別タグ90を見て豚80を識別することは容易ではない。例えば、飼育者等が豚房70内の豚80の仕分け作業を行うような場合、豚80の体に塗装用のスプレーなどで一時的に識別情報を書き込む(識別情報をメモする)方法があるが、このような方法は手間がかかる。また、このような方法は、豚80にストレスを与えてしまう懸念もある。
【0044】
そこで、動物情報管理システム100は、提示装置40を利用して特定の豚80の位置を提示する。以下、このような特定の豚80の位置の提示動作の動作例1について説明する。
図7は、提示動作の動作例1のフローチャートである。
【0045】
提示装置40の操作受付部41は、飼育者等から、特定の豚80を直接または間接に指定する操作を受け付ける(S21)。この操作は、例えば、特定の豚80の識別情報を直接指定する操作である。
図8は、識別情報(図中では識別番号)を直接指定するための画像の一例を示す図である。ステップS21では複数の特定の豚が指定されてもよい。
【0046】
また、サーバ30の記憶部31に、豚80の出荷日(出荷日情報)が管理されているような場合、この操作は、出荷日を指定する操作であってもよい。この場合、指定された出荷日に出荷される予定の1頭または複数頭の豚80が特定の豚80となる。サーバ30の記憶部31に、豚80の体重(体重情報)が管理されているような場合、上記操作は、豚80の体重を指定する操作であってもよい。この場合、指定された体重(例えば、○○kg以下、など)に該当する1頭または複数頭の豚80が特定の豚80となる。
【0047】
次に、提示装置40の提示制御部42は、操作受付部41によって受け付けられた操作に応じて、要求情報を通信部43にサーバ30へ送信させる(S22)。要求情報は、特定の豚80の属性情報を指定する情報の一例であり、属性情報には、識別情報、出荷日情報、及び、体重情報などが含まれる。ステップS21において識別情報が指定された場合、要求情報は、識別情報を指定する情報である。
【0048】
次に、提示装置40の通信部43は、要求情報への応答として、特定の豚80の位置情報をサーバ30から取得する(S23)。提示制御部42は、カメラ44を起動し、カメラ44によって撮像された豚房70内の画像を表示部46にリアルタイムに表示させる(S24)。
【0049】
次に、提示制御部42は、ステップS23で取得された位置情報に基づいて、特定の豚80の位置を提示する(S25)。提示制御部42は、具体的には、画像に映る特定の豚80の位置を、当該画像にオブジェクトを重畳することにより提示する。
図9は、特定の豚80の位置を示すオブジェクトが重畳された画像の一例を示す図である。
図9の例では、オブジェクトは、特定の豚80を囲む枠であるが、矢印などであってもよく、オブジェクトの具体的態様は特に限定されない。また、
図9に示されるように、画像には識別情報(具体的な識別番号など)が重畳されてもよい。
【0050】
なお、位置情報が示す実空間における位置とカメラ44によって撮像される画像内の位置との対応付けは、例えば、豚房70の壁などに位置情報が既知のマーカを設けておき、このマーカをカメラ44で撮像する画像内に含めることによって行なわれる。位置情報が示す実空間における位置と画像内の位置との対応付けは、GPS信号などによって特定される提示装置40の現在位置情報、及び、提示装置40が備える加速度センサ(図示せず)などのセンシング情報に基づいて、カメラ44の撮像範囲の実空間における座標が特定されることによって行われてもよい。
【0051】
以上説明したように、提示装置40は、豚房70内に位置する飼育者等に対して、特定の豚80の位置を提示することができる。提示装置40は、豚80の仕分け作業、及び、豚80の出荷作業を支援することができる。
【0052】
なお、ステップS25において、提示制御部42は、画像に映る特定の豚80の位置を、画像に映る特定の豚80の色を変更することにより提示してもよい。
図10は、特定の豚80の色が変更された画像の一例を示す図である。このような特定の豚80の色の変更は、例えば、画像内の、位置情報が示す位置に位置する豚80が映る領域に対して輪郭抽出処理を行い、抽出された輪郭内に含まれる画素の画素値を所定値に変更することにより実現される。
【0053】
また、動作例1では、飼育者等の操作によって特定の豚80が指定されたが、飼育者等の操作に代えて、または、飼育者等の操作に加えて、飼育者等の音声によって特定の豚80が指定されてもよい。この場合、提示装置40は、飼育者等の音声を取得するマイクロフォンを備え、マイクロフォンは「100キロ以下の豚を表示してください」「調子の悪い豚はどれ?」といった飼育者等の音声を取得する。このような音声は、提示装置40、サーバ30、及び、サーバ30以外の専用サーバの少なくとも1つによって音声認識処理されて最終的にサーバ30にどのような豚80が指定されたかが通知される。このように音声に基づいて特定の豚80を指定する構成は、後述の提示装置40aまたは提示装置40bのような頭部装着型の提示装置において特に有用である。
【0054】
[提示装置の変形例1]
提示装置40は、VR(Virtual Reality)型のヘッドマウントディスプレイとして実現されてもよい。
図11は、このような変形例1に係る提示装置の外観図である。
図11では詳細が図示されていないが、提示装置40aは、操作受付部と、提示制御部と、通信部と、カメラと、記憶部と、表示部と、マイクロフォンとを備える。つまり、提示装置40aは、提示装置40と実質的に同一の構成要素を備えている。上記動作例1は、このような提示装置40aによって行われてもよい。
【0055】
このように提示装置40aが頭部に装着されるウェアラブル端末であれば、飼育者等は、豚房70内で両手を使って作業を行うことができるため、作業性が向上する。
【0056】
[提示装置の変形例2]
提示装置40は、AR(Augmented Reality)型のヘッドマウントディスプレイ(言い換えれば、透過型のヘッドマウントディスプレイ)として実現されてもよい。
図12は、このような変形例2に係る提示装置の外観図である。
【0057】
図12に示されるように、変形例2に係る提示装置40bは、メガネ型のヘッドマウントディスプレイであり、レンズは透明である。このような提示装置40bを装着した飼育者等は、レンズを通じて豚房70内の景色を視認することができる。提示装置40bは、操作受付部(図示せず)と、提示制御部(図示せず)と、通信部(図示せず)と、カメラ44bと、記憶部(図示せず)と、表示部46bと、マイクロフォン(図示せず)とを備える。提示装置40bの図示されていない構成要素は、提示装置40と実質的に同一の機能を有するものとして説明が省略される。
【0058】
提示装置40bが備えるカメラ44bは、飼育者等の視野に対応する画像を撮像する。カメラ44bによって撮像された画像は、飼育者等が現在どこを視認しているかを提示装置40bが認識するために用いられる。
【0059】
表示部46bは、飼育者等が豚房70内を視認中に、オブジェクトを飼育者等の視野に表示する。つまり、オブジェクトは、飼育者等が視認している景色に重畳される。表示部46bは、例えば、プリズムなどの光学素子によって実現される投影装置であるが、レンズに重ね合わされた透明有機ELディスプレイによって実現されてもよい。なお、表示部46bは、カメラ44bによって撮像された画像の提示は行わない。
【0060】
提示装置40bを用いて動作例1が行われる場合、ステップS24の画像の表示は行われず、ステップS25においては、飼育者等の視野のうち位置情報が示す位置にオブジェクトが現れるように、表示部46bがオブジェクトを表示する。
【0061】
このように提示装置40bがAR型のヘッドマウントディスプレイであれば、飼育者等は、豚房70内で両手を使って作業を行うことができるため、作業性が向上する。また、飼育者等は、画像ではなく実際の光景を見て自然に作業を行うことができる。つまり、飼育者等が違和感を感じてしまうことが抑制される。
【0062】
[提示動作の動作例2]
そこで、動物情報管理システム100は、照明装置50を利用して特定の豚80の位置を提示してもよい。以下、このような特定の豚80の位置の提示動作の動作例2について説明する。
図13は、提示動作の動作例2のフローチャートである。
【0063】
提示装置40の操作受付部41は、飼育者等から、特定の豚80を直接または間接に指定する操作を受け付ける(S21)。次に、提示装置40の提示制御部42は、操作受付部41によって受け付けられた操作に応じて、要求情報を通信部43にサーバ30へ送信させる(S22)。また、提示装置40の通信部43は、要求情報への応答として、特定の豚80の位置情報をサーバ30から取得する(S23)。
【0064】
提示制御部42は、取得された位置情報と、照明装置50を用いた特定の豚80の提示を指示する指示情報とを通信部43に情報処理装置20へ送信させる(S26)。
【0065】
情報処理装置20の制御部26は、第二通信部23によって位置情報及び指示情報が受信されると、第一通信部21を介して照明装置50に制御信号を送信することにより、位置情報が示す位置(つまり、特定の豚80)を照明装置50によって照らす(S27)。
図14は、特定の豚80が選択的に照らされる例を示す図である。
【0066】
なお、1つの照明装置50の光の照射方向が変更されることにより特定の豚80が選択的に照らされることは必須ではない。例えば、光の照射方向が固定された複数の照明装置50のうち光の照射位置が位置情報によって示される位置に最も近い照明装置50が選択的に発光することにより、特定の豚80が選択的に照らされてもよい。
【0067】
以上説明したように、動作例2において、提示装置40(提示制御部42)は、取得された特定の豚80の位置情報に基づいて、飼育現場に設置された照明装置50に特定の豚80に選択的に光を照射させることにより、特定の豚80の位置を提示する。
【0068】
このような提示装置40は、豚房70内に実在する特定の豚80に選択的に光を照射することにより、豚房70内で作業を行う飼育者等が豚80の個体を識別することを支援することができる。
【0069】
[識別情報の取得方法の変形例]
上記実施の形態では、識別情報取得部25は、識別タグ90を用いて豚80の識別情報を取得したが、このような識別情報の取得方法は一例である。
【0070】
例えば、複数の豚80のそれぞれには、耳刻が施され、識別情報取得部25は、第一画像に映る耳刻を検出することにより豚80の識別情報を取得してもよい。
図15は、耳刻の施し方の一例を示す図である。
【0071】
図15に示されるように、耳刻は、耳の端部に切り欠きを形成することを意味する。切り欠きの数及び位置によって豚80を識別することができる。識別情報取得部25は、第一画像に映る耳刻の位置及び数を画像処理(例えば、輪郭抽出処理)によって特定し、豚80の識別情報を取得することができる。
【0072】
また、識別情報取得部25は、第一画像に映る豚80の顔認識処理を行うことにより、当該豚80の識別情報を取得してもよい。この場合、豚房70内の複数の豚80のそれぞれの顔画像があらかじめ記憶部24に基準顔画像として記憶される。基準顔画像は、識別情報と対応付けて記憶される。
【0073】
識別情報取得部25は、第一画像に映る豚80の顔画像と、記憶部24に記憶された複数の基準顔画像のそれぞれとを比較し、最も類似する基準顔画像に対応付けられた識別情報を、第一画像に映る豚80の識別情報として取得することができる。
【0074】
また、識別情報取得部25は、第一画像に映る豚80のシルエットを検出することにより豚80の識別情報を取得してもよい。ここでのシルエットは、豚80の全体のシルエットではなく、鼻、目、頭部(顔)の輪郭、尻尾、耳、または、角(対象が角を有する動物である場合)などの体の特定部位の形状を意味する。この場合、豚房70内の複数の豚80のそれぞれの特定部位のシルエットがあらかじめ記憶部24に基準シルエットとして記憶される。基準シルエットは、識別情報と対応付けて記憶される。
【0075】
識別情報取得部25は、第一画像に映る豚80の特定部位のシルエットを画像処理(例えば、輪郭抽出処理)によって検出する。識別情報取得部25は、検出したシルエットと、記憶部24に記憶された複数の基準シルエットのそれぞれとを比較し、最も類似する基準シルエットに対応付けられた識別情報を、第一画像に映る豚80の識別情報として取得することができる。
【0076】
[効果等]
以上説明したように、動物情報管理システム100は、豚房70内に滞在する複数の豚80のそれぞれの位置情報が当該豚80の属性情報と対応づけて記憶された記憶部31を備えるサーバ30と、特定の豚80の属性情報を指定する要求情報をサーバ30に送信し、特定の豚80の位置情報をサーバ30から取得する通信部43と、取得された特定の豚80の位置情報に基づいて、特定の豚80の位置を豚房70内において提示する提示制御部42とを備える。動物情報管理システム100は、提示システムの一例であり、豚房70内は、飼育現場の一例であり、豚80は、家畜の一例である。
【0077】
このような動物情報管理システム100は、豚房70内で作業を行う飼育者等が豚80の個体を識別することを支援することができる。
【0078】
また、例えば、動物情報管理システム100は、さらに、豚房70内を撮像するカメラ44と、撮像された豚房70内を画像として表示する表示部46とを備える。提示制御部42は、取得された特定の豚80の位置情報に基づいて、画像に映る特定の豚80の位置を、画像に関する処理を行うことにより提示する。
【0079】
このような動物情報管理システム100は、画像の提示により、豚房70内で作業を行う飼育者等が豚80の個体を識別することを支援することができる。
【0080】
また、例えば、提示制御部42は、画像に映る特定の豚80の位置を、画像にオブジェクトを重畳することにより提示する。
【0081】
このような動物情報管理システム100は、オブジェクトが重畳された画像の提示により、豚房70内で作業を行う飼育者等が豚80の個体を識別することを支援することができる。
【0082】
また、例えば、提示制御部42は、画像に映る特定の豚80の位置を、画像に映る特定の豚80の色を変更することにより提示する。
【0083】
このような動物情報管理システム100は、特定の豚80の色が変更された画像の提示により、豚房70内で作業を行う飼育者等が豚80の個体を識別することを支援することができる。
【0084】
また、例えば、提示装置40bは、さらに、ユーザの視野内にオブジェクトを重畳表示する表示部46bを備える。提示装置40bの提示制御部は、ユーザが飼育現場を視認しているときに、表示部46bに、取得された特定の豚80の位置情報に基づいて定まる位置にオブジェクトを重畳表示させることにより、特定の豚80の位置を提示する。
【0085】
このような動物情報管理システム100は、ユーザの視野内にオブジェクトを重畳表示することにより、豚房70内で作業を行う飼育者等が豚80の個体を識別することを支援することができる。
【0086】
また、例えば、提示制御部42は、取得された特定の豚80の位置情報に基づいて、豚房70内に設置された照明装置50に特定の豚80に選択的に光を照射させることにより、特定の豚80の位置を提示する。
【0087】
このような動物情報管理システム100は、豚房70内に実在する特定の豚80に選択的に光を照射することにより、豚房70内で作業を行う飼育者等が豚80の個体を識別することを支援することができる。
【0088】
また、提示装置40は、豚房70内に滞在する複数の豚80のそれぞれの位置情報が当該豚80の属性情報と対応づけて記憶された記憶部31を備えるサーバ30に、特定の豚80の属性情報を指定する要求情報を送信し、特定の豚80の位置情報をサーバ30から取得する通信部43と、取得された特定の豚80の位置情報に基づいて、特定の豚80の位置を豚房70内において提示する提示制御部42とを備える。豚房70内は、飼育現場の一例であり、豚80は、家畜の一例である。
【0089】
このような提示装置40は、豚房70内で作業を行う飼育者等が豚80の個体を識別することを支援することができる。
【0090】
また、提示装置40などのコンピュータが実行する提示方法は、豚房70内に滞在する複数の豚80のそれぞれの位置情報が当該豚80の属性情報と対応づけて記憶された記憶部31を備えるサーバ30に、特定の豚80の属性情報を指定する要求情報を送信し、特定の豚80の位置情報をサーバ30から取得し、取得された特定の豚80の位置情報に基づいて、特定の豚80の位置を豚房70内において提示する。豚房70内は、飼育現場の一例であり、豚80は、家畜の一例である。
【0091】
このような提示方法は、豚房70内で作業を行う飼育者等が豚80の個体を識別することを支援することができる。
【0092】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0093】
例えば、動物情報管理システムは、豚房内の豚の情報を管理したが、牛などの豚以外の家畜の情報を管理してもよい。また、動物情報管理システムが屋内で用いられることは必須ではなく、牧場(飼育現場の別の一例)などの屋外で用いられてもよい。
【0094】
また、サーバの記憶部に豚の位置情報と識別情報とを対応付けて記憶する方法は、上記実施の形態で説明された方法に限定されない。例えば、識別タグに識別情報(ID)を含むRFIDタグが埋め込まれ、情報処理装置がRFIDタグを用いたリアルタイム位置検出を行い、識別情報及び位置情報を適宜サーバの記憶部にアップロードしてもよい。
【0095】
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
【0096】
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0097】
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、制御部などの構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0098】
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0099】
例えば、本発明は、動物情報管理システム(言い換えれば、提示システム。以下同様。)などのコンピュータによって実行される提示方法として実現されてもよいし、提示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよいし、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
【0100】
また、上記実施の形態では、動物情報管理システムは、複数の装置によって実現されたが、単一の装置として実現されてもよい。動物情報管理システムが複数の装置によって実現される場合、上記実施の形態で説明された動物情報管理システムが備える構成要素は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。
【0101】
また、動物情報管理システムは、クライアントサーバシステムとして実現されてもよい。この場合、上記実施の形態において情報処理装置によって行われると説明された処理の一部または全部がサーバによって行われる。
【0102】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0103】
30 サーバ
31 記憶部
40、40a、40b 提示装置
42 提示制御部
43 通信部
44 カメラ
46、46b 表示部
50 照明装置
80 豚(家畜)
100 動物情報管理システム(提示システム)