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▶ ジーヴィー エンジニアリング ゲーエムベーハーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-14
(45)【発行日】2023-03-23
(54)【発明の名称】緊急用ホイール
(51)【国際特許分類】
   B60B 11/10 20060101AFI20230315BHJP
【FI】
B60B11/10
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2020560557
(86)(22)【出願日】2019-01-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-05-13
(86)【国際出願番号】 EP2019051264
(87)【国際公開番号】W WO2019141816
(87)【国際公開日】2019-07-25
【審査請求日】2021-10-29
(31)【優先権主張番号】102018101355.8
(32)【優先日】2018-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】519274943
【氏名又は名称】ジーヴィー エンジニアリング ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110003579
【氏名又は名称】弁理士法人山崎国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100173978
【弁理士】
【氏名又は名称】朴 志恩
(74)【代理人】
【識別番号】100118647
【弁理士】
【氏名又は名称】赤松 利昭
(74)【代理人】
【識別番号】100123892
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 忠雄
(74)【代理人】
【識別番号】100169993
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 千裕
(74)【代理人】
【識別番号】100071010
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 行造
(72)【発明者】
【氏名】ツィベリディス、コンスタンティン
【審査官】浅野 麻木
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第04666216(US,A)
【文献】米国特許第03679267(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0267404(US,A1)
【文献】特開2001-071722(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60B 11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイヤ機能が制限された運転操作を可能にするためのリムを含む車輪用のアタッチメントであって、
前記アタッチメントは、トレッドを含むトレッド部分を有し、前記アタッチメントは、少なくとも1つのクランプ装置を含み、前記少なくとも1つのクランプ装置は、前記リムの部分に後方係合するように設計され、前記アタッチメントは、初期装着部を含み、前記トレッド部分の少なくとも一部は、前記初期装着部とは別個に設計され、(i)前記初期装着部に取り外し可能に接続可能であるか、または(ii)前記初期装着部に移動可能に接続されるように設計され、前記初期装着部は、前記アタッチメントが前記車輪に固定されたときに、前記トレッドに関して半径方向内側に配置されるように設計され、前記アタッチメントは、接触部分を備え、前記接触部分は、該接触部分が作動されるときに、前記クランプ装置を作動させ、それをリムの部分に後方係合させるように設計され、前記接触部分は、前記トレッド部分上に配置され、前記トレッド部分が前記車輪に取り付けられたときに、それが前記車輪に接触し、この接触によって作動されるように設計および配置されるか、または、前記接触部分は、前記初期装着部上に配置され、前記初期装着部が前記車輪に取り付けられたときに、それが前記車輪に接触し、この接触によって作動されるように設計および配置されることを特徴とするアタッチメント。
【請求項2】
前記クランプ装置が、前記トレッド部分および/または前記初期装着部に配置されることを特徴とする請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項3】
前記接触部分は、前記アタッチメントが前記車輪に固定されたときに、前記車輪のリムに接触することを特徴とする請求項1または2に記載のアタッチメント。
【請求項4】
周方向で見た前記トレッド部分が、それぞれ前記トレッドの周囲の一部を含む少なくとも2つの部分を有し、前記少なくとも2つの部分は互いに分離可能であるか、または互いに対して旋回可能または変位可能であることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項5】
前記接触部分は、前記アタッチメントが前記車輪に固定されたときに、前記アタッチメントの前記車輪に面する側に配置されることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項6】
前記トレッド部分が、正確には2つの周方向部分を備えるように設計され、特に前記2つの周方向部分は両方とも180°の周方向延長部を有し、前記2つの周方向部分は、好ましくは、同一のベース要素を有し、好ましくは、2つのクランプ装置が前記2つの周方向部分のそれぞれに正確に配置され、前記2つのクランプ装置はそれぞれ旋回可能なフック要素を備えることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項7】
前記各クランプ装置は、プレハブ部品として設計され、関連する前記周方向部分のベース要素に取り付けられることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項8】
前記プレハブ部品は、前記接触部分を備えることを特徴とする請求項7に記載のアタッチメント。
【請求項9】
前記リムの部分が、リムフランジであることを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項10】
前記クランプ装置は、後方グリップ部分を備えた枢動フック要素によって形成され、前記後方グリップ部分は、前記クランプ装置が前記リムフランジの後ろに係合しているときに、前記リムのリムフランジの後ろに係合し、前記後方グリップ部分に堅固に接続された作動部分が前記フック要素に配置されることを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項11】
前記アタッチメントは、前記接触部分が配置される接触要素を備え、前記接触要素は、前記クランプ装置とは別個に設計され、かつ前記アタッチメント、好ましくは前記トレッド部分において軸方向に変位可能または旋回可能に配置されることを特徴とする請求項1~10のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項12】
前記アタッチメントは、ロック機構を備え、前記ロック機構は、前記リムフランジと後方係合しているときに、前記クランプ装置をロックするように設計および配置されることを特徴とする請求項1~11のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項13】
前記アタッチメントが前記車輪に取り付けられたときに、前記ロック機構が固定部分と道路に接触するように設計され、前記車輪が回転して、前記固定部分を作動させ、特に半径方向内側に向けられた力でそれに作用し、前記ロック機構は、前記固定要素が前記固定部分の作動時に固定位置に移動し、前記固定位置において確実に保持され、好ましくは、その位置からツールによってのみ解除することができ、前記固定要素は、前記クランプ装置を、前記固定位置において前記リムフランジとの後方係合位置に確実にロックすることを特徴とする請求項12に記載のアタッチメント。
【請求項14】
前記初期装着部は、軸方向に延びる少なくとも1つの、好ましくはピン状のガイド突起を備え、前記トレッド部分は、前記ガイド突起と相補的に設計された少なくとも1つのガイド開口部を備え、それにより、前記初期装着部がすでに車輪に取り付けられているときに、前記トレッド部分または前記トレッド部分の一部は、前記ガイド突起が前記ガイド開口部に係合し、前記初期装着部および前記車輪に対する前記トレッド部分の軸方向組立体の動きが前記ガイド開口部における前記ガイド突起の係合によって案内されるように、前記初期装着部上に配置することができる、請求項1~13のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項15】
前記初期装着部は、それぞれが少なくとも1つのガイド突起を有する、半径方向外向きに延びるいくつかの支柱を備えることを特徴とする請求項1~14のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項16】
前記トレッド部分は、固定装置を介して、取り外し可能に、前記初期装着部に固定することができ、前記固定装置は、好ましくは、前記トレッド部分が、前記リムに向かって軸方向に前記初期装着部に固定されたときに移動するように設計されることを特徴とする請求項15に記載のアタッチメント。
【請求項17】
前記トレッド部分は、半径方向に延在し、ギャップによって離間したいくつかのスポーク状の支柱を含み、前記ギャップは、少なくとも半径に関して、前記支柱の周方向延長部よりも大きい周方向延長部を有することを特徴とする請求項1~16のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項18】
前記初期装着部は、把持装置の確実な後方係合および/または前記把持装置と前記ボルトパターンの領域に配置された前記リムの開口部との摩擦係合を介して前記車輪に固定されるように設計され、前記開口部は、前記リムにおいて、前記リムにホイールボルトまたは控えボルトを受け入れるように設けられた穴から所定距離離間して配置されることを特徴とする請求項1~17のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項19】
前記把持装置は、好ましくはボルトパターンの領域で前記開口部の後ろに係合するように設計された拡張可能な部分を備え、および/または前記把持装置は、圧縮可能な部分を備え、前記圧縮可能な部分は、圧縮状態で前記ボルトパターンの領域の開口部を通って案内され、前記開口部を通って案内されたときに、非圧縮状態に拡張するように設計されている請求項18に記載のアタッチメント。
【請求項20】
前記初期装着部は、プラグイン要素および拡張要素によって前記車輪に取り付けられるように設計され、前記プラグイン要素は、前記開口部に導入され、第2のステップにおいて、前記拡張要素が、対応する作動機構を介して作動され、前記対応する作動機構は、確実な後方係合または摩擦係合によって前記プラグイン要素を前記開口部にしっかりと固定するために、前記初期装着部に配置され、かつ前記プラグイン要素に挿入されることを特徴とする請求項1~19のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項21】
前記初期装着部は、周方向に均一に分布して配置されたいくつかのクランプ装置を有し、好ましくは、前記初期装着部は、半径方向外向きに延びる支柱を有する横方向構造を有し、好ましくは、前記クランプ装置のうち少なくとも1つは、前記初期装着部上で半径方向に移動可能に配置されていることを特徴とする請求項1~20のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項22】
前記クランプ装置は、半径方向に互いに距離を置いて配置された異なる位置段階に固定することができ、前記段階は、前記アタッチメント上で異なるリム直径に調整され、好ましくは、少なくとも1つのクランプ装置は、半径方向の位置段階において可動であるが、互いに距離を置いて半径方向に間隔を置いて配置された段階よりも遠くない範囲で半径方向に互いに距離を置いて配置されていることを特徴とする請求項21に記載のアタッチメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文に記載の制限されたタイヤ機能で運転操作を可能にするための車輪用アタッチメントに関する。
【0002】
本発明はまた、それとは独立して、車輪のアタッチメントおよびリムを備えるシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
本件での車輪は、自動車の車輪を意味する。ここで、制限されたタイヤ機能での運転操作とは、通常の道路状態および通常のタイヤ状態において、タイヤがそのその所定の特性で動作できない運転操作を意味する。これにより、例えば、タイヤがパンクした状態での走行は、氷上または積雪下での車両の操作を意味することもある。本発明の好ましい用途は、パンクしたタイヤでの走行を可能にすることである。
【0004】
車輪に取り付けられたアタッチメントの場合、軸方向とは、ここでは車輪の回転軸の方向を意味する。半径方向とは、この車輪の回転軸に直交する方向を意味する。したがって、車輪のリムから見て、車輪のタイヤは、半径方向外側に配置される。半径方向内側には、例えば、車輪の中央開口部を備えた、リムのボルトパターンがある。ここで、車輪のボルトパターンは、ホイールボルトまたは控えボルトを受け入れるために提供されるリムの穴および中央開口部の配置を意味する。
【0005】
周方向は、車輪の円周に沿った方向、つまりタイヤのトレッドに沿った方向を意味する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、容易に、迅速かつ確実に組み立てることができる車輪用のアタッチメントを提供することである。特に、アタッチメントは誤った組み立てを防止する必要がある。別の目的は、アタッチメントとリムとを備えるシステムを提供することであり、リムへのアタッチメントの簡単かつ確実な組み立てを可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、請求項1に記載のアタッチメントによって達成される。
【0008】
したがって、本発明によるアタッチメントは、タイヤ機能が制限された運転操作を可能にする、リムを備える車輪用のアタッチメントであり、該アタッチメントは、アタッチメントのトレッドを備えるトレッド部分を有し、アタッチメントは、リムの部分、好ましくはリムフランジの後ろに係合するように設計された少なくとも1つのクランプ装置を含み、アタッチメントは、初期装着部を含み、トレッド部分の少なくとも一部は、初期装着部とは別に設計され、これに取り外し可能に接続できるように設計されるか、またはこれに対して移動可能に設計されており、初期装着部は、アタッチメントが車輪に固定されるときに、トレッドから半径方向内側に配置される。
【0009】
アタッチメントは、好ましくは、初期装着部およびトレッド部分、したがってアタッチメントのトレッドを含むアタッチメントの一部が、分離され、互いに完全に取り外し可能であるように設計される。トレッド部分は、好ましくは、次に、少なくとも2つの周方向部分を含み、これらは互いに分離可能であり、それらが一緒になって、それらが円形トレッドを形成することができる。
【0010】
クランプ装置は、DIN 7817に準拠して標準化されているリムフランジの輪郭と相補的に設計されていることが好ましい。自動車では、これは通常、DIN 7817のJ形である。
【0011】
アタッチメントは、好ましくは正確に2つの周方向部分を有するトレッド部分を有し、特に両方とも180°の周方向延長部を有し、特に実質的に同一の構造であり、好ましくは鋳造として形成される同一のベース要素を含む。正確には、それぞれが旋回可能なフック要素として設計されている2つのクランプ装置が、これら2つの周方向部分のそれぞれに配置されることが好ましい。フック要素のそれぞれは、好ましくは、少なくとも30mm、好ましくは40mm、特に50mmの周方向延長部を有する。
【0012】
クランプ装置は、好ましくは、周方向部分のベース要素にねじ込まれるプレハブ部品として設計される。
【0013】
上述のように、トレッド部分がいくつかの周方向部分、例えば前述の第1周方向部分および第2周方向部分を含む場合、好ましくは周方向部分を互いに接続してそれらが軸方向に互いに対して変位できないようにするために、それらの互いの接触面上に配置されるいると有利である。接続装置は、例えば、ばねを介して予め負荷され、一方の周方向部分に配置され、ばね負荷を有する接触面から周方向に突出する要素によって実装することができる。他方の周方向部分には、対応する凹部が配置されており、この凹部には、ばねで予圧された要素が係合する。
【0014】
第1の周方向部分が初期装着部に取り付けられた後、第2の周方向部分は、例えば軸方向に押し付けられることができる。2つの接触面が互いに摺動すると、ばねで予圧された要素が周方向に最初の周方向部分に押し込まれ、2番目の周方向部分が押されたときに、ばねプリロード要素が2番目の周方向部分の凹部に係合する。提供された位置に完全に軸方向に。接続装置は、トレッド部分の2つの周方向部分を、互いに対する軸方向の2つの部分の変位に対して固定する。
【0015】
接続装置は、好ましくは、概して1つの、特に予圧された要素を有し、これは、1つの周方向部分に移動可能に支持されて配置され、アタッチメントが車輪に固定されると別の周方向部分へ延びる。
【0016】
クランプ装置のフック要素は、好ましくは弾性コーティングを有する。
【0017】
初期装着部は、例えば、互いに接続され、半径方向外向きに延びる、好ましくは周方向に均一に分配された、例えば支柱(例えば、3つの支柱)の形で設計することができる。
【0018】
初期装着部は、例えば、円形またはディスク形状の中央部分を用いて設計することもできる。半径方向外向きに延びる支柱は、好ましくはこの中央部分から外に延びる。
【0019】
初期装着部は、トレッド部分の前に車輪に固定されるように設計されたアタッチメントの一部である。この場合、トレッド部分は初期装着部にすでに接続されている。アタッチメントを取り付ける際、最初に初期装着部が車輪に固定され、次にトレッド部分が固定されるか、または最終位置に移動して固定される。したがって、本発明に係るアタッチメントを用いると、初期装着部を最初に固定することが可能である。初期装着部は、ボルトパターンの領域でリムに固定されるように設計されることが好ましい。以下でさらに詳細に説明されるように、トレッド部分は、初期装着部から取り外し可能であるように設計され得る。アタッチメントは、好ましくは、初期装着部がトレッド部分なしで車輪に固定可能であり、初期装着部が車輪に固定された後、トレッド部分が初期装着部を備えた車輪に適用され、これに固定される。トレッド部分はまた、特に取り外しできないように、および移動可能におよび/または旋回可能に初期装着部に接続され得る。アタッチメントは、初期装着部を使用して、最初のステップで組み立て時に車輪のリムに固定できる。次に、必要に応じて、アタッチメント、特にトレッド部分を、好ましくは初期装着部および車輪または車輪のリムにさらに固定することができる。
【0020】
初期装着部および/またはトレッド部分の固定は、好ましくは、それぞれの部分に配置されたクランプ装置によって可能である。特に、クランプ装置は、トレッド部分上に配置することができる。これにより、トレッド部分を車輪に特にしっかりと固定することができる。特に、クランプ装置は、初期装着部に配置することができる。これにより、初期装着部を特にしっかりと車輪に固定することができる。前述のタイプのクランプ装置が、トレッド部分と初期装着部の両方に配置されることも可能である。したがって、トレッド部分および初期装着部は、リムの部分、好ましくはリムフランジの後ろで係合するように設計されたクランプ装置を有することができる。
【0021】
初期装着部に配置されているそのようなクランプ装置は、好ましくは、初期装着部に半径方向に移動可能に配置されるように実装される。クランプ装置については、以下でより詳細に説明する。
【0022】
既に上述したように、トレッド部分が、周方向に見て、それぞれがトレッドの円周の一部を構成する少なくとも2つの部分を有する場合が好ましい。部分は、好ましくは、互いから取り外し可能であり、および/または互いに対して旋回可能および/または変位可能である。これにより、アタッチメントを車輪に特に簡単に取り付けることができる。最初に、初期装着部を車輪に固定できる。ここで、初期装着部は、トレッド部分の半径方向拡張部よりも小さい半径方向拡張部により、パンクしたタイヤでも簡単に車輪に組み付けることができる。これに続いて、トレッド部分の第1のセグメントを車輪または初期装着部および車輪に固定することができる。次に、その上に配置された初期装着部とトレッド部分の第1のセグメントとを備えた車輪を回転させて、車輪に既に配置されたトレッド部分のセグメントが道路に接触するようにすることができる。次に、トレッド部分の他のセグメントを車輪と初期装着部に適用して、固定することができる。次に、アタッチメントを完全に組み立てる。組み立ては、カージャッキやリフトプラットフォームがなくても、車輪を車両に取り付ければ簡単にできる。
【0023】
特に、第1の周方向部分が、180°を超える、特に190°を超える周方向延長部を有する場合に有利である。180°を超える、または190°を超える第1の周方向部分の周方向延長部は、第1の周方向部分が周方向でアタッチメントの主要部分を形成し、それにより、車輪に安定かつしっかりと容易に固定できるという利点を有する。特に、第1の周方向部分は、円弧の形状に設計することができ、好ましくは弦のように走る支柱を備えることができる。これにより、特に高い安定性と、車輪へのアタッチメントの簡単な固定が提供される。第1の周方向部分および第2の周方向部分を備えたこの種のアタッチメントはまた、リムに面して配置される1つまたは複数の接触部分を備えることができる。
【0024】
本発明の意味において、トレッド部分が180°の周方向延長部を有する2つの周方向部分を含むことも可能であり、それにより、周方向部分は実質的に同一の構造で実行でき、非常にコスト効率よく製造できる。
【0025】
最終位置では、クランプ装置は、好ましくは、完全に、後方グリップ部分がリムフランジの内側に完全に静止する。クランプ装置のリムフランジに面する側のオプションのコーティング(ゴムコーティングなど)により、クランプ装置とリムフランジの間でプレス(コーティングが圧縮される)を行うことができる。これにより、加速およびブレーキ操作によって引き起こされる周方向の力を特にうまく吸収することができる。したがって、スペアホイールと車両リムとの間の相対的な動きを特に効率的に回避することができる。
【0026】
クランプ装置は、好ましくは、リムフランジと接触するための、特にコーティングを備えた、摩擦を高めるおよび/または圧縮可能な接触面を有する。
【0027】
アタッチメントは、好ましくは、接触部が作動するとき、特に力によって作用するとき、クランプ装置を作動させ、それをリムの部分、好ましくはリムフランジの後ろに係合させるように設計された接触部を含むことが好ましい。アタッチメントが車輪に固定されているとき、接触部は、好ましくは、アタッチメントの車輪に面する側に配置される。これにより、アタッチメントの安全な固定を簡単な方法で実現できる。特に、アタッチメントの車輪に面する側に接触部が配置されている場合、アタッチメントが車輪に固定され、接触部分上で力を加えることができる場合など、リムによって実質的に自動的に接触部に接触させることができる。これにより、クランプ装置は、リムの部分、好ましくはリムフランジの後ろに係合される。接触部分は、作動のための力が少なくとも部分的に、好ましくは主に軸方向に向けられるように配置および設計されることが好ましい。接触部分は、好ましくは、1つまたは複数のクランプ装置を含むアタッチメントの部分に配置される。いずれにしても、トレッド部分は、好ましくは、リムフランジの後ろに係合するための1つまたは複数のクランプ装置と、1つまたは複数の接触部分とを備える。これに加えて、またはこれに代えて、初期装着部が、1つまたは複数のクランプ装置、および該当する場合は1つまたは複数の接触部分を備えることも可能である。
【0028】
接触部分は、好ましくは、トレッド部分上に配置され、トレッド部分が車輪、特に車輪のリムに取り付けられたときに、車輪、特に車輪のリムまたは初期装着部が接触され、この接触によって作動されるように設計および配置される。接触部分が初期装着部に配置され、初期装着部が車輪に取り付けられたときに、車輪、特に車輪のリムが接触され、この接触によって作動されるように設計されれば、本発明の意味内である。これにより、リムフランジ上の部分のそれぞれの部分の自動締め付け固定は、初期装着部とトレッド部分またはトレッド部分の一部が車輪に取り付けられたときに、事実上これによって発生する可能性がある。したがって、対応するアセンブリは非常に簡単かつ確実に構成される。
【0029】
クランプ装置は、好ましくは、後方グリップ部分を備えた枢動フック要素によって形成され、後方グリップ部分は、クランプ装置がリムフランジの後ろで係合しているときに、リムのリムフランジの後ろで係合するように設計される。好ましくは、フック要素上に配置されるのは、後方グリップ部分に堅固に接続され、好ましくはこれと一体的に設計される作動部分である。作動部分は、好ましくは、フック要素の旋回軸を基準にして半径方向内側に配置される。リムフランジの後ろに係合するための後方グリップ部分は、フック要素の枢動軸を基準にして半径方向外側に配置することができる。リムフランジの後ろに係合するための後方グリップ部分が、フック要素の旋回軸を基準にして半径方向内側に配置されることも考えられる。枢動フック要素は、クランプ装置の特に頑丈で製造が容易な実施形態を表しており、対応するアタッチメントを製造するのに特に経済的であり、誤動作の影響を特に受けにくい。フック要素は、好ましくは、例えばばねを介して、1つの位置に予圧される。
【0030】
作動部分は、好ましくはフック要素上に配置され、枢動軸から第2の半径方向に見たその表面の距離が枢動軸の周りの第2の周方向に連続的に減少するように設計される。作動部分は、好ましくは、フック要素がリムフランジの後ろに係合しないフック要素の第1の枢動位置において、例えば、接触相手に向けられる作動部分の第1の部分、後述するリムまたは接触要素は、枢動軸から最も離れた作動部分の一部を形成するように設計および配置される。ここで、フック要素がリムフランジの後ろで後方グリップ部分と係合するフック要素の第2の枢動位置では、接触相手に向けられる作動部分の第2の部分、例えばリムまたは接触要素が枢動軸に最も近い位置にある作動部分の一部を形成する。
【0031】
アタッチメントは、好ましくは、接触部分が配置される接触要素を有し、接触要素は、クランプ装置とは別個に設計され、アタッチメント、特にトレッド部分上で軸方向に変位可能または旋回可能に配置される。これにより、例えば、接触要素は、軸方向に変位可能に設計することができ、それにより、クランプ装置またはフック要素が旋回可能である一方で、リムへの損傷が可能であれば回避される。フック要素および接触要素は、好ましくは、アタッチメントがリムに取り付けられたときに接触要素がリムと接触部分とに接触するように配置され、それにより、接触要素は、アタッチメントを基準にして軸方向に変位し、作動部分に接触する。これにより、フック要素が旋回し、その後方グリップ部分でリムのリムフランジの後ろに係合する。接触要素は、好ましくは、フック要素がすでにリムフランジの後ろで後方グリップ部分と係合している状態で、フック要素がこの係合位置から外に旋回しないようにラッチするように設計される。フック要素が、接触要素の凹部に係合する延長部の形態の作動部分を有するか、または接触要素がフック要素の凹部に係合する延長部を有することも考えられる。
【0032】
接触要素およびフック要素は、好ましくは、互いに別々に設計される。
【0033】
接触要素およびフック要素は、好ましくは歯部なしで設計され、好ましくは互いに直接接触することによって相互作用する。この場合、歯部がないとは、歯車や歯付きラックの場合のように、2つの要素に歯部がないことを意味する。これにより、接触要素とフック要素は特に強固に相互作用し、簡単な方法で組み立てることができる。
【0034】
接触要素およびフック要素は、好ましくは、互いに関連して配置され、互いに結合され、リムとの接触によりアタッチメントが車輪に取り付けられたときに生じる接触要素の並進運動によって、フック要素の枢動動作が生じる。
【0035】
アタッチメントは、好ましくは、それがリムフランジの後ろに係合して配置されたときに、クランプ装置、特にその枢動フック要素をロックするように設計および配置されたロック機構を含み、好ましくは、ロック機構は、好ましくは予圧された、特にばね予圧された、ラッチ要素を含む。ロック機構がクランプ装置をロックするとき、ラッチ要素がフック要素にラッチ方式で係合するか、またはフック要素がラッチ要素にラッチ方式で係合する場合が好ましい。これにより、リムへのアタッチメントの固定が特に確実になる。特に、ラッチ要素は、特にばねを介して予圧されたボルトの形で実装することができ、枢動されたフック要素は、該フック要素がリムの後ろの係合位置に旋回するときに、例えば、予圧されたボルトが係合してロックする凹部を有することができる。この目的のために、この凹部は、それがラッチ要素の係合位置で旋回するように有利に配置され、その結果、ラッチ要素は、凹部に入ることができる。
【0036】
ロック機構は、好ましくは、アタッチメントが車輪に取り付けられ、車輪が回転しているときに道路に固定部分と接触し、それにより固定部分を作動させる、特に半径方向内側に向けられた力で固定部分に作用するように設計される。ロック機構は、固定要素が固定部分の作動時に固定位置に動かされるように設計されており、固定位置では、固定要素は、確実に保持され、好ましくは、工具によってのみ取り外し可能であり、固定位置では、固定要素は、クランプ装置をリムフランジの後ろの係合位置に確実にロックする。これにより、実質的に自動的に、車輪が動かされたときにクランプ装置がロックされることが保証される。
【0037】
クランプ装置は、好ましくはケーシングを含み、特に事前に製造された構成要素として設計され、ロック機構も好ましくはケーシング内に配置される。したがって、ロック機構およびクランプ装置、および好ましくは接触要素は、これらのコンポーネントのための一種のハウジングを形成するケーシング内に、いずれにせよ部分的に配置することができる。このケーシングまたはこのハウジングを、その中に配置された構成要素を用いて個別に組み立てることができ、次いで、事前組立て済みユニットを、プレハブ部品としてアタッチメント、特にトレッド部分に取り付けることができることが好ましい。
【0038】
ロック機構は、好ましくは、クランプ装置のフック要素をロックする状態で、それがロック機構のケーシングに完全に入るように実装されるラッチ要素を備える。ラッチ要素は、好ましくは、フック要素がリムフランジの後ろに係合する位置になく、フック要素がラッチ要素によってロックされていない位置にあるとき、それが断面を有するケーシングから突出するように配置および設計される。ラッチ要素は、好ましくはバーの形で設計され、一端がフック要素をロックし、反対側の端部は、バー状のラッチ要素がフック要素をロックしない場合にケーシングから突出する。突出部分は、好ましくは、信号色、例えば赤で実行される。ケーシングから突出している部分は、軸方向Aから見たときに、好ましくはアタッチメントの車輪と反対側から見ることができる。したがって、アタッチメントは、クランプ装置が完全に旋回してリムフランジの後ろに係合しているかどうかを視覚的に確認できる。
【0039】
初期装着部は、好ましくは、軸方向に延びる少なくとも1つの、好ましくはピン状のガイド突起を含み、トレッド部分は、ガイド突起と相補的に設計された少なくとも1つのガイド開口部を含む。その結果、すでに車輪に取り付けられている場合、トレッド部分またはトレッド部分の一部は、ガイド突起がガイド開口部に係合し、初期装着部および車輪に対するトレッド部分の軸方向のアセンブリの動きがガイド開口部のガイド突起の係合によってガイドされるように、初期装着部に配置できる。これにより、トレッド部分は、初期装着部がすでに車輪に固定されているときに、特に簡単かつ効率的な方法で車輪に取り付けることができる。初期装着部が1つまたは複数のガイド開口部を有し、トレッド部分が対応するピン状のガイド突起を有し、該ガイド突起がガイド開口部と相補的に設計されることも考えられる。ガイド開口部とガイド突起の補完的な設計と軸方向へのそれらの延長部により、トレッド部分は、車輪にすでに固定されている初期装着部に簡単な方法で軸方向に配置できる。これにより、トレッド部分の正しい向きと正しい組み立て位置の両方が実質的に事前に決定される。
【0040】
初期装着部は、好ましくは、半径方向外向きに延びるいくつかの支柱を含み、それぞれが少なくとも1つのガイド突起を有する。これにより、ガイド突起をトレッド部分の取り付けに特に適した位置に配置することが可能である。支柱が、トレッド部分上のガイド突起を受け入れるために、ガイド突起の代わりにガイド開口部を有することも考えられる。
【0041】
トレッド部分は、好ましくは、特に取り外し可能に、固定装置を介して初期装着部に固定可能であり、好ましくは、固定装置は、トレッド部分が、リムに向かって軸方向に初期装着部に固定されると、移動するように設計され、好ましくは、固定装置はねじ接続を含み、その固定時にトレッド部分は軸方向に初期装着部に向かって移動し、好ましくは、固定装置は少なくとも電気的に、および/または空気圧で駆動される方法、および/または予圧、特にばね予圧により、トレッド部分の軸方向の移動を支持する。トレッド部分は、初期装着部に正確に定義された方法で取り付けることができる。組み立ては、特に、トレッド部分の前述の支持された動きにより、特に簡単である。
【0042】
すでに上で述べたように、トレッド部分が、任意選択で、初期装着部から取り外し可能に設計される。次に、初期装着部を車輪のリムに固定することができ、その後、トレッド部分を初期装着部に固定することができる。この場合、トレッド部分が、トレッド部分が初期装着部に固定されたときにボルトパターンの領域を超えて延び、かつ軸方向からみたときに初期装着部と重なるように設計された接続部分を有することが好ましい。これにより、トレッド部分は、例えばボルト締めによって、初期装着部に簡単な方法で接続できる。
【0043】
固定装置は、好ましくは、トレッド部分が初期装着部に固定されたときにリムに向かって軸方向に移動するように設計されている。例えば、固定装置は、ウェブのような支柱およびねじの形態で設計することができ、支柱は、トレッド部分上に提供され、例えば、初期装着部にねじ込むことができるねじを受け入れるための開口部を有する。したがって、トレッド部分は、初期装着部にねじ込むことができ、ねじを締めると、トレッド部分はリムに向かって移動する。
【0044】
電気モーターとして設計できる駆動装置をアタッチメントに取り付けることができる。駆動装置は、バッテリーとして実装できるエネルギー源を備えることができる。駆動装置は、初期装着部に取り外しできないように統合することも、取り外し可能に実装することもできる。エネルギー源に加えて、またはエネルギー源の代わりに、駆動装置は、例えば、車両のシガレットライターなどの外部電源への接続を含むこともできる。
【0045】
駆動装置は、固定装置を作動させるために使用される。固定装置の作動時に、トレッド部分は、初期装着部に固定されると、リムに向かって軸方向に移動する。
【0046】
例えば、いくつかのねじまたは固定装置のために別の方法で差し込み可能または使用可能である歯車モーターを提供することができ、または各ねじまたは固定装置に対して一体型歯車モーターを提供することができる。
【0047】
アタッチメントは、好ましくは、それぞれが固定装置を作動させることができる2つの駆動装置を有し、それによって、トレッド部分の各周方向部分は、初期装着部に向かって軸方向に移動可能である。駆動装置は、好ましくは、例えばスパナを使用して、エネルギー供給がない場合に手動で操作することができるツール取り付け点を有する。
【0048】
固定装置はまた、トルクリミッターを含むことができる。固定装置が、ねじ接続の規定された締め付けトルクを有するねじ接続として設計される場合、一般に有利である。
【0049】
固定装置に組み込まれた駆動装置は、駆動装置の強力なセルフロックによりネジ接続の緩みに対する追加のセキュリティを提供することもできる。
【0050】
電圧供給は、例えば、車両(例えば、シガレットライター)を介して、または適切な外部電流源(例えば、外部バッテリー)を介して提供することができる。
【0051】
トレッド部分は、好ましくは半径方向に延在し、ギャップによって間隔を空けて配置された複数のスポーク状の支柱を含むことが好ましく、ギャップは、少なくとも車輪の回転軸周りの半径に関して、周方向の延在部を有することが好ましい。これは、支柱の周方向延長部よりも大きく、好ましくは少なくとも3倍大きい。本発明によるアタッチメントは、これにより特に軽量であり、材料を節約する方法で製造することができる。
【0052】
初期装着部は、好ましくは、把持装置の確実な後方グリップにより、および/または、グリップの装置と、ボルトパターンの領域に配置されたリムの、好ましくは円形の、開口部との摩擦係合により、車輪に固定されるように設計される。ここで、開口部は、リムにホイールボルトまたは控えボルトを受け入れるために設けられた穴から距離を置いてリムに配置され、好ましくは、開口部は、リムの中央開口部であるか、またはリムの回転軸から離れている。好ましくは、把持装置の少なくとも一部は、初期装着部に取り外し不可能に接続される。これにより、初期装着部を特に簡単に車輪に固定することができる。特に、ボルトパターンの領域の開口部がいわゆるポリ制御穴である場合に有利である。適切に設計されたアタッチメントの初期装着部をこれらの開口部に疑似的に挿入し、トレッド部分を初期装着部に取り付けることができる。
【0053】
初期装着部は、リムの好ましくは円形の開口部に摩擦係合するように設計された把持装置を備えることができ、この開口部は、ボルトパターンの領域に配置され、好ましくはポリ制御穴である。例えば、把持装置は、直径が拡張可能なピン状要素を含むことができる。特に、ピン状要素は、完全に挿入された状態では、ポリ制御穴の内部で終端するので、これを完全に貫通しないように設計できる。
【0054】
把持装置は、好ましくは、ボルトパターンの領域の開口部の後ろに係合するように設計された拡張可能な部分を含み、および/または、把持装置は、圧縮状態で、ボルトパターンの領域の開口部を通して案内され、かつ開口部を通してガイドされるときに非圧縮状態で拡張するように設けられた圧縮可能な部分を含む。この場合、拡張可能な部分は、例えば、拡張要素の導入によって拡張することができるスリーブとすることができる。この種の把持装置は、例えば、初期装着部に配置することができる。初期装着部が固定されると、例えば、拡張可能スリーブの形状の把持装置をポリ制御穴に挿入し、拡張要素を拡張可能スリーブに挿入して、これを広げることができる。それはポリ制御開口部の後ろでかみ合いる。上記の把持装置が圧縮可能な部分を含むことも考えられる。これは、ポリ制御穴への導入時に圧縮され、ポリ制御穴を介して導かれるときに自律的に拡張し、その後、この後ろに係合する。今説明した変形例により、固定用の初期装着部を簡単に配置できる。アタッチメントの組み立てが簡単である。
【0055】
「ボルトパターンの領域に配置されている」とは、この場合、少なくとも開口部がリムのスポーク間のギャップと異なることも意味する。そのような開口部は、特に、いわゆるポリ制御穴であり得る。
【0056】
特に、リムの中央開口部に係合するように設計されている場合、把持装置は、例えば割りスリーブの形で設計することができる。変化する半径方向の延長部を有する要素、特にコーン要素は、分割スリーブの内部に配置することができ、分割スリーブに対して軸方向に移動可能である。エレメントの軸方向の動きにより、分割スリーブを広げて、開口部または中央開口部に摩擦で係合することができる。要素は、例えば、分割スリーブに対して軸方向にねじを介して移動可能であり得る。この場合、分割スリーブとは、複数の拡張可能なアームを意味することもできる。
【0057】
把持装置は、任意選択で、初期装着部の一部として設計される。換言すれば、それは、初期装着部に取り外し不可能に接続することができる。
【0058】
把持装置は、フック領域を含むことができる特に棒状の延長部として設計することができ、延長部は開口部に挿入されるように設計される。フック領域は、例えば、拡張可能または拡張可能であるように設計することができ、それにより、開口部を通って導かれたときに、リムの後ろで確実に係合することができる。
【0059】
フック領域は、圧縮可能に設計することもできる。次に、フック領域は、開口部を通って導かれるときにその直径が減少し、開口部を通って導かれるときに自律的に拡張することができ、それにより、実質的に自動的にリムの後ろに係合することができる。この目的のために、フック領域は、例えば、可逆的に圧縮可能であり、弾性的であり、および/またはばねで取り付けられるように設計され得る。
【0060】
一実施形態では、把持装置は、ボルトパターンの領域の開口部の後ろに係合するように設計された拡張可能な部分を備える。この種の拡張可能な部分は、例えば、拡張可能に設計されたフック領域によって形成することができる。例えば、把持装置は、2つのフックアームを備えることができ、これは、例えば、拡張要素、例えば、ねじをねじ込むことによって互いに離れるように移動でき、それにより、拡張することができる。
【0061】
把持装置は、特に中空ピンのように設計することもでき、軸方向の動きによって拡張可能な部分を広げる拡張要素、特に拡張ピンを内側に備えることができる。好ましくは、いくつかの把持装置が初期装着部に配置される。把持装置が、今説明したような中空ピンのように設計されている場合、例えば、存在する可能性のある拡張ピンまたは拡張要素は、互いに接続でき、たとえば、拡張可能な部分を広げるために、ねじとして設計されたユニットを作動させることによって、好ましくは、軸方向に一緒に移動可能である。
【0062】
初期装着部は、特に、リムの前述の開口部、特にポリ制御穴に挿入可能な圧縮可能なプラグイン要素をその直径に含むように設計することができ、挿入時に直径を小さくすることができる。プラグイン要素は、開口部の後ろに係合するように、またはこれに摩擦係合するように設計することができる。初期装着部は、好ましくは、プラグイン要素を広げる、および/またはプラグイン要素に挿入されたときにそれらの直径が圧縮されることを防ぐ、拡張要素を有する。後者の変形例は、ポリ制御穴への挿入時に直径が減少し、完全に挿入された状態で幅が広くなり、ポリ制御穴または開口部の後ろに係合するように設計されている場合に特に役立つ。
【0063】
拡張要素は、好ましくは、初期装着部が車輪に一体に取り付けられ、プラグイン要素がリムの開口部、特にポリ制御穴に挿入されることができるように、初期装着部に取り付けられる。ここで、拡張要素は、プラグイン要素にまだ挿入されていない、または完全には挿入されていない。拡張要素は、好ましくは、初期装着部の完全に挿入されていないこの位置にロックされる。ロックを解除すると、確実な後方係合または摩擦係合により、プラグイン要素を開口部にしっかりと固定するために、初期装着部にさらに圧力を加えることにより、初期装着部の一部を好ましくは軸方向に移動させ、これにより、ロック解除された拡張要素をプラグイン要素に完全に挿入できることが好ましい。
【0064】
初期装着部は、特に、リムの前述の開口部、特にポリ制御穴に挿入可能な把持装置として圧縮可能なプラグイン要素をその直径に含むように設計することができ、挿入時に直径を小さくすることができる。プラグイン要素は、開口部の後ろに係合するように、またはこれに摩擦係合するように設計することができる。初期装着部は、好ましくは、プラグイン要素に挿入されたときにプラグイン要素を広げる、および/またはプラグイン要素の直径が圧縮されることを防止する、拡張要素を有する。後者の変形例は、ポリ制御穴への挿入時に直径が減少し、完全に挿入された状態で幅が広くなり、ポリ制御穴または開口部の後ろに係合するように設計されている場合に特に役立つ。
【0065】
拡張要素は、好ましくは、初期装着部が車輪に一体に取り付けられ、プラグイン要素がリムの開口部、特にポリ制御穴に挿入されることができるように、初期装着部に取り付けられる。ここで、拡張要素は、プラグイン要素にまだ挿入されていない、または完全には挿入されていない。拡張要素は、好ましくは、初期装着部の完全に挿入されていないこの位置にロックされる。ロックを解除すると、確実な後方係合または摩擦係合により、プラグイン要素を開口部にしっかりと固定するために、初期装着部にさらに圧力を加えることにより、初期装着部の一部を好ましくは軸方向に移動させ、これにより、ロック解除された拡張要素をプラグイン要素に完全に挿入できることが好ましい。
【0066】
初期装着部は、好ましくは、第1の軸部と第2の軸部とを有する。プラグイン要素は、好ましくは、第1の軸部に配置され、拡張要素は、第2の軸部に配置される。2つの軸部は、最初は互いに離間しており、この離間した位置でロック装置を介してロックされる。次に、2つの軸部を備えた初期装着部を車輪に取り付けることができ、プラグイン要素が開口部に挿入される。次に、ロック装置のロックが解除され、初期装着部をさらに押すことにより、第2の軸部が第1の軸部に向かって移動し、拡張要素がプラグイン要素に入って、確実な後方係合または摩擦係合によって開口部にプラグイン要素をしっかりと固定する。しかしながら、拡張要素の挿入は、別の方法で実現することもできる。第1の軸部は、好ましくは、軸方向において車輪と第2の軸部との間に配置される。
【0067】
初期装着部は、プラグイン要素と拡張要素を備えた初期装着部を車輪に取り付けることができるように設計されていることが好ましく、確実な後方部分係合または摩擦係合によってプラグイン要素を開口部にしっかりと固定するために、プラグイン要素は開口部に挿入され、第2ステップで拡張要素が適切な作動機構を介して作動され、プラグイン要素に挿入される。
【0068】
代わりに、または上記のプラグイン要素と拡張要素に加えて、初期装着部は、リムフランジの後ろに係合するように設計されたクランプ装置を介してリムに固定することもできる。この場合、クランプ装置は、好ましくは、摺動要素上に容易に旋回可能に配置されるフック要素によって形成される。しかしながら、フック要素は、摺動要素上に堅固に配置することもできる。摺動要素は、好ましくはピン状の突起を有し、その上にフック要素が枢動するように固定される。摺動要素自体は、半径方向に並進的に変位可能であるように、初期装着部の横方向の構造に取り付けることができる。横方向の構造は、半径方向外側に延びるいくつかの支柱、好ましくは3つのそのような支柱を有することができる。摺動要素または摺動要素の少なくとも1つは、例えば、ねじとして設計された固定手段によって、横方向構造または支柱に対するその位置に固定可能であり得る。初期装着部が車輪に固定されると、トレッド部分または周方向部分は、異なる方法で初期装着部に固定され得る。ここでは、例えば上記の固定装置を介して、様々なタイプの固定が考えられる。
【0069】
摺動要素の移動は、角度駆動によって、またはクランプレバーによって、または別の牽引装置によって実現できることが好ましい。
【0070】
初期装着部は、さまざまな位置で摺動要素を停止することにより、さまざまなリム直径に適合させることができる。
【0071】
今述べたような初期装着部の場合、トレッド部分はそれ自体のクランプ装置を持たないことが考えられる。ただし、独自のクランプ装置を追加することもできる。このような変形例では、最初に、たとえば下にあるクランプ装置によって、初期装着部をリムフランジの後ろに引っ掛けることができる。下にあるクランプ装置は、ここで支柱に対する位置ですでに停止している。次に、例えば上方に向けられた初期装着部の支柱が同様にリムに配置されて、上部クランプ装置は、それに固定されている対応する摺動要素と共に、牽引装置を介して簡単な方法で、リムフランジに向かって移動される。これにより、上部クランプ装置はこれの後ろに係合することができる。次に、摺動要素またはクランプ装置は、対応する支柱に対する固定手段によって停止される。
【0072】
次に、トレッド部分の第1の周方向部分が最初に初期装着部に固定される。次に、トレッド部分の第1の周方向部分が道路に接触するように、車輪が回転する。そして最後のステップで、トレッド部分の第2の周方向部分が初期装着部に固定される。
【0073】
今説明したような初期装着部の場合、最初に初期装着部を車輪に固定することも可能である。次のステップでは、損傷した車輪を小さなくさび形のランプに運んで、タイヤがパンクした車輪を道路から持ち上げる。車両がすでにランプに立っている場合、初期装着部を車輪に固定することもできる。周方向に一体的に設計されたトレッド部分でさえ、非常に簡単な方法で、車輪またはリムに固定された初期装着部に配置できる。
【0074】
トレッド部分は、任意選択で、周方向に連続的に設計された内側部分を含むことができ、これは、外側部分の半径方向内側に配置され、外側部分は、周方向にギャップを有して設計され、外側部分は、挿入部分をさらに含む。これは、アタッチメントが車輪上で組み立てられた状態にあるとき、外側部分が閉じた円形トレッドを有するようにギャップに受け入れられる。外側部分は周方向に隙間があるため、車両から車輪を外したり、ジャッキを用いて車両を持ち上げたりすることなく、初期装着部とトレッド部分を車輪の挿入部なしで固定することができる。この目的のために、初期装着部は、例えば、上述の方法の1つで車輪に固定することができる。次に、トレッド部分の外側部分のギャップが地面に向けられ、トレッド部分が初期装着部に固定される。初期取付部とトレッド部を車輪に固定すると、車両をわずかに動かすことができる。次に、車輪が地面の方向から離れる方向に回転することにより、ギャップが移動する。例えば、車両は、車輪の半分の回転で前方に移動することができ、ギャップは道路の方を向いておらず、上方を指している。これで挿入部を隙間に挿入し取り上げることができる。その場合、アタッチメントは周方向に閉じた円形トレッドを持っている。次に、アタッチメントの組み立てを完了させるか、アタッチメントを車輪に追加の手段(例えば、クランプ装置)を介して固定することができる。
【0075】
トレッド部分は、好ましくは環状部分を含み、環状部分は、好ましくは、外側半径方向領域に配置される。環状部分は、周方向に複数の部分で設計することができる。それは、好ましくは、存在し得るトレッド部分の周方向部分に対応する周方向に複数の部分で設計される。環状部分は、アタッチメントのトレッドを形成するトレッドコーティングが、トレッド部分主要部分と環状部分との間で摩擦および/または確実に保持されるように、軸方向にトレッド部分の主要部分に取り付けられることが好ましい。環状部分は、この目的のために、例えばねじ接続を介して主要部分に取り付けることができる。
【0076】
トレッド部分は、好ましくはキャスタブルポリマーのキャストトレッドで実行されることが好ましい。したがって、トレッドは、トレッド部分上にキャストされることが好ましい。
【0077】
トレッドは、トレッド部分にクランプで取り付けることもできる。クランプは、通常の運転操作において、トレッドとトレッド部分の残りの部分との間に相対運動が起こらないような種類のものであることが好ましい。しかしながら、クランプは、好ましくは、極端な加速または極端なブレーキ操作において、トレッドとトレッド部分の残りの部分との間で相対的な動きが生じるように調整され得る。
【0078】
任意選択で、アタッチメントはタイヤ変位装置を備える。アタッチメントを取り付けるとき、および/またはトレッド部分を初期装着部に固定するとき、および/またはクランプ装置を作動させるときに、タイヤ変位装置は、軸方向にリムフランジから離れて移動するように設計される。これにより、クランプ装置はリムフランジに自由にアクセスできる。
【0079】
任意選択で、タイヤ変位装置がクランプ装置とは別に設計される。タイヤ変位装置が、クランプ装置またはクランプ装置の一部によって形成されるか、またはこれを含むことも考えられる。
【0080】
任意選択で、固定要素が固定位置に移動したときに、リムの部分の後ろで係合しているクランプ装置の後方グリップ部分をリムの部分に対してさらに固定するようにロック機構が設計される。
固定要素が、好ましくは突起、特にピン状に設計されたクランプ装置の部分の後ろに係合し、力でそれに作用するように設計および配置された可動クランプ面を有することが好ましい。その結果、クランプ装置の後方グリップ部分が、車輪のリムの部分の後ろの係合位置に押し込まれ、ロック機構が固定位置に移動したときに、この後方係合で支えられる。
【0081】
独立した発明はまた、トレッドを備えた本体を有するアタッチメントであり、本体は、上記のトレッド部分の実施形態の1つに対応することができ、好ましくは、アタッチメントは、前述したクランプ装置の1つ以上の実施形態、好ましくはロック機構の1つ以上の実施形態をさらに含む。したがって、そのようなアタッチメントは、前述の実施形態の初期装着部を必ずしも備える必要はない。
【0082】
本発明の独立した態様は、アタッチメントおよび車輪のリムのシステムであり、アタッチメントは、上記および下記の特徴を有するか、または上記および下記の実施形態の1つ以上に従って設計することができる。リムは、少なくとも1つの開口部、好ましくは複数の開口部を有し、それらはリムのボルトパターンの領域にあるか、または配置されており、開口部は、ホイールボルトまたは控えボルトを受け入れるために設けられた穴から、好ましくはリムの中央開口部から距離を置いて配置されていることが好ましい。記載した開口部は、ポリ制御穴であり得るが、アタッチメントを固定するために特別に提供される他の開口部でもあり得る。
【0083】
開口部の中心点は、ホイールボルトまたは控えボルトを受け入れるために設けられた穴の中心点を通る円に対して、ある距離、好ましくは半径方向外側にある距離で離間して配置されることが好ましく、開口部の中心点は、ホイールボルトまたは控えボルトを受け入れるために設けられたすべての穴を囲む最小の円を形成する円に対して、ある距離、好ましくは半径方向内側にある距離で離間して配置される。
【0084】
本発明の一部は、前述の実施形態の1つまたは複数によるアタッチメントとドライブオン要素のセットでもある。ドライブオン要素は、特にプラトー部分を備えたランプのように設計されることが好ましく、それにより、車両ドライバーは、パンクしたタイヤでこのドライブオン要素上を走行し、その後、プラトー部分に到達することができる。ここで安全に車両を停止することができる。その後、セットのアタッチメントを車輪に単に取り付けることができる。
【0085】
本発明の他の特徴、適用オプションおよび利点は、図面を参照して説明される本発明の例示的な実施形態の以下の説明からもたらされ、特徴は、再び明示的に参照されることなく、単独および異なる組み合わせの両方で本発明において実質的であり得る。図は次のとおりである。
【図面の簡単な説明】
【0086】
図1】軸方向から見た車輪である。
図2】車輪のリムの断面図である。
図3】本発明によるアタッチメントの第1の実施形態である。
図4図3の実施形態の別の図である。
図5】本発明によるアタッチメントの別の実施形態である。
図6】本発明によるアタッチメントの別の実施形態である。
図7】本発明によるアタッチメントの別の実施形態である。
図8図3のアタッチメントの初期装着部である。
図9】本発明によるアタッチメントの代替の初期装着部である。
図10】トレッド部分の2つの周方向部分間の接触面の周りの領域である。
図11】本発明によるアタッチメントの別の実施形態である。
図12図11のアタッチメントの様々な断面図である。
図13】把持装置である。
図14】別の把持装置である。
図15】プレハブ部品として設計されたクランプ装置を示す。
図16】リムフランジが示されていない、リムフランジの後ろに係合する位置にある図15のクランプ装置である。
図17】トレッド部分を初期装着部に向かって動かすための駆動装置を備えたアタッチメントである。
【発明を実施するための形態】
【0087】
以下の図では、対応するコンポーネントと要素には同じ参照文字が付いている。より明確にするために、すべての符号がすべての図に再現されてものではない。
【0088】
図1は、車輪1の概略図を示す。車輪1は、リム2と、リム2に取り付けられたタイヤ3と、を備える。リム2は、タイヤ3なしで図2に個別に示される。
【0089】
周方向Uは、符号Uを有する矢印によって示される。軸方向Aは、符号Aを有する矢印によって示される(図2)。半径方向Rは、符号Rを有する矢印によって示される。
【0090】
半径方向内側において、リム2は、車輪1のボルトパターン4を備える。軸方向Aに沿って延びる車輪1の回転軸5の周りのボルトパターン4の中心に配置されるのは、いわゆる中央開口部6である。これは、場合によってはハブボアまたはセンターホールセンタリングとも呼ばれる。
【0091】
ここで、ボルトパターン4は5つのねじ穴7を含み、そのうちの2つには符号が設けられている。本車輪1では、5つのスポーク8がボルトパターン4の領域から半径方向外向きに延びている。
【0092】
リム2は、リムベッド9およびリムフランジ10を含み、中央開口部6は、凹んだ円周溝12を有する。
【0093】
リム2には、ボルトパターン4の領域に配置されたいくつかの開口部13がある。開口部13は、リム2のネジ穴7から距離を置いて配置されている。つまり、ホイールボルトまたは控えボルト、およびリム2の中央開口部6を受け入れるための穴7が設けられている。
【0094】
開口部13は、例えば、ポリ制御穴として実装することができ、それを介して、車輪1の車軸の軸方向の遊びを測定することができる。
【0095】
車輪1のタイヤ3に穴が開いていると、タイヤ内の空気が抜けて、車輪1のタイヤ機能が制限される。このような場合に運転を継続できるようにするために、本発明によるアタッチメント14を使用することができる。
【0096】
そのようなアタッチメントの例を図3に示する。アタッチメント14は、アタッチメント14のトレッド18を含むトレッド部分16と、トレッド18の半径方向内側にアタッチメント14のアセンブリに配置された初期装着部20で設計されている。
【0097】
この場合、トレッド部分16は、初期装着部20とは別個にかつ取り外し可能に設計される。
【0098】
初期装着部20は、車輪1のリム2のボルトパターン4の領域で車輪1に固定されるように設計されており、特に、リム2のボルトパターン4の領域で確実な後方係合および/または摩擦接続を介して固定される。
【0099】
本実施例における確実な後方係合は、1つ以上の把持装置22によって実現される。本実施例における把持装置22は、拡張可能な部分24を備える。把持装置22は、本実施例では、ボルトのようにまたは展開可能なスリーブ26の形態で設計される。展開可能なスリーブとして設計された把持装置22は、車輪1のリム2の開口部13に挿入されるように設計および配置される。
【0100】
トレッド部分16は、ここでは、周方向Uにおいて複数の部分で設計され、トレッド部分16は、好ましくは、ここでは、第1の周方向部分32および第2の周方向部分34を備える。アタッチメント14は、リム2の部分(好ましくは、リムフランジ10)の後ろに係合する(図4b~4d)ように設計されたクランプ装置38をさらに備える。この例では、クランプ装置38はトレッド部分16に配置されている。
【0101】
初期装着部20は、第1の軸部40と第2の軸部42とを有する。把持装置22は、好ましくは、ここでは、第1の軸部40にしっかりと固定され、第2の軸部42にピン状延長部43が固定される。これらは、初期装着部20の2つの軸部が互いに押し込まれるか、または互いに押し付けられると、拡張可能なスリーブ26に挿入される。
【0102】
アタッチメント14を車輪1に固定するために、最初に、拡張可能なスリーブ26を備えた第1の軸部40が開口部13に挿入される。次のステップでは、第2の軸部42が第1の軸部40上に配置されて、ピン状延長部43は、開口部13に既に配置されている拡張可能なスリーブ26に導入される。拡張可能なスリーブ26は、これにより拡張され、開口部13の後ろに確実に係合する。把持装置22が車輪のポリ制御穴の後ろに係合するとき、車輪上の確実な後方係合によって初期装着部20が固定される。
【0103】
次に、第1の周方向部分32が初期装着部20に適用される。クランプ装置38はそれぞれ、ここでは、リムフランジ10の後ろで係合しない第1の位置で支えられている枢動フック要素44によって形成される(図4b)。
【0104】
フック要素44は、リムフランジ10との後方係合を実現するように設計された後方グリップ部分46を有する。フック要素44は、後方グリップ部分46に堅固に接続された作動部分48をさらに備える。後方グリップ部分46は、枢動軸50を基準にして半径方向外側に配置される。作動部分48は、枢動軸50を基準にして半径方向内側に配置される。
【0105】
アタッチメント14は、トレッド部分16上に旋回可能に配置される、プレートとして形成される接触要素52を備える。プレートとして形成された接触要素52の旋回能力は、ここではそれらの弾性変形能力によって提供される。接触要素52はまた、リム2を保護するために、軸方向Aにおいて車輪1に面する側にゴムコーティングを有することができる。
【0106】
接触要素52は、車輪1上のアタッチメント14の組み立て時に車輪1のリム2に接触するように設計および配置される。それらはまた、リム2に接触するとフック要素44の作動部分48に接触するように設計される。
したがって、接触要素52はそれぞれ、トレッド部分16が車輪に取り付けられたときに、車輪1、特に、車輪1のリム2が接触およびこの接触により作動し、接触部分に力が軸方向に働くように設計および配置される。接触部分の作動により、フック要素の作動部分が順番に作動し、フック要素44が枢動軸50を中心に枢動し、後方グリップ部分46がリム2のリムフランジ10の後ろに係合する。
【0107】
アタッチメント14は、ロック機構56をさらに備える。ロック機構56は、ラッチ要素58を備える。この例では、ラッチ要素58は、ばねが予め負荷されたボルト59として実装される。クランプ装置またはそのフック要素44が、後方グリップ部分46がリムフランジの後ろに係合する位置では、ラッチ要素58はフック要素44の対応する凹部60に係合する。リムフランジ10の後ろのフック要素44による係合は、図4dに再び明確に示されている。
【0108】
フック要素44は、図4eに個別に拡大して示されている。図4eは、図4dの下の図の位置にあるフック要素44を示す。作動部分48は、より詳細に説明される。作動部分48は、好ましくは、本フック要素44上に配置され、枢動軸50から見た第2の半径方向R2におけるその表面の距離が、枢動軸50の周りの第2の周方向U2に連続的に減少するように設計される。
【0109】
作動部分48は、好ましくは、図4に示されるバージョンのように設計および配置され、それにより、フック要素44の第1の旋回位置S1(図4d上部)において、接触相手に向けられた作動部分48の第1の部分62は、枢動軸50から最も離れた作動部分の一部を形成する。フック要素44の第1のスイング位置S1では、フック要素44は、リムフランジ10の後ろで後方グリップ部分46と係合しない。
【0110】
図4の例では、接触相手は接触要素52であり、したがって弾性的に設計されたプレートである。しかしながら、接触相手は、例えば、リム、または異なるように構成された接触要素52であることもできる。
【0111】
フック要素44の第2の枢動位置S2(図4dの底部)では、フック要素44は、リムフランジ10の後ろで後方グリップ部分46と係合する。この位置において接触相手に向けられた作動部分48の第2の部分64は、この位置で枢動軸50に最も近くに位置する作動部分48の一部を形成する。
【0112】
作動部分48は、第1の部分62から第2の部分64まで延在し、接触相手に面するか、あるいは接触相手、例えば接触要素52またはリム2との接触により旋回時にこれに接触するフック要素44の面を表す。作動部分の表面から枢動軸50までの距離は、第1の部分62から第2の部分64まで連続的に減少する。この距離の連続的な減少により、接触要素52の軸方向の動きAは、フック要素44の枢動運動に変換することができる。
【0113】
図4の例では、後方グリップ部分46は、枢動軸50から半径方向外側に配置され、作動部分48は、枢動軸50から半径方向内側に配置される。
【0114】
図5は、作動部分48および後方グリップ部分46が両方とも枢動軸50から半径方向内側に配置される変形例を示す。この場合、この図は、後方グリップ部分46がリムフランジ10との後方係合にある第2の枢動位置S2を指す。
【0115】
図5のアタッチメント14は、ロック機構56も備える。ロック機構56は、図4に関連して既に説明したように、ラッチ要素58を備える。
【0116】
図5のロック機構56はまた、アタッチメント14が車輪1に取り付けられ、車輪1が回転していて固定部分66を作動させるときに、特に半径方向内側に向けられた力でそれに作動させるときに、道路を固定部分66と接触させるように設計される。ここで、固定部分66は、トレッド18に配置されている。
【0117】
ロック機構56は、固定要素68が、固定部分66の作動時に、図5bに示される固定位置SPに移動するように設計される。固定位置では、それは確実に保持され、これは、図5では、適切に実行された開口部74を有するプレート72によって案内されるリブ付き表面70によって実現される。ここで、リブ付き表面70は、非対称設計で実装されて、開口部74を介して半径方向内側に向けられた方向に押し付けられ得るが、半径方向外側に向けられた方向には押し付けられることはない。、固定要素68は、工具によって固定位置SPからのみ取り外し可能であることが好ましい。固定位置SPでは、固定要素68は、クランプ装置38を、リムフランジ10により後方グリップ位置に確実にロックする。
【0118】
本発明によるアタッチメント14の別の実施形態を図6に示す。図6の実施形態は、スライドのように設計された接触要素52を含む。
【0119】
接触要素52は、クランプ装置38とは別個に設計され、アタッチメント14、特にトレッド部分16上で軸方向Aに変位可能または旋回可能に配置される。
【0120】
この実施形態のフック要素44は、延長部76の形態の作動部分48を備える。延長部76は、接触要素52の凹部78に係合する。軸方向Aにおける接触要素52の並進運動は、これにより枢動軸50の周りのフック要素44の枢動運動に変換され得る。
【0121】
図6のアタッチメント14は、ロック機構56も備える。ロック機構56は、図4に関連して既に説明したように、ラッチ要素58を備え、ラッチ要素58は、クランプ装置38とのみ相互作用し、これを間接的にロックする点が異なる。ロックは、ラッチング要素58が接触要素52をブロックする方法でロックすることにより行われ、これにより、クランプ装置38の延長部76がロックされる。
【0122】
接触要素52は、ここではゴムコーティング82として実行される接触保護80を有する。そのような接触保護は、例えば、クランプ装置38自体が接触部分54を備える場合、クランプ装置38に直接設けることもできる。
【0123】
本発明によるアタッチメント14のさらなる実施形態を図7に示す。この実施形態では、接触要素52は、フック要素44の作動部分48と相互作用する段階的な結合面82を有する。これにより、軸方向Aに向けられた接触要素52の並進運動は、枢動軸50を中心とするフック要素44の枢動運動に変換することができる。ラッチ要素58は、図6の例のように、図7の例のクランプ装置38を再び間接的にのみロックする。
図7dは、車輪1およびリム2に取り付けられた状態のアタッチメント14を明確に示している。
【0124】
図8では、図1の初期装着部20が詳細に示されている。初期装着部20は、軸方向に延在するいくつかの、好ましくはピン状のガイド突起84を有する。
【0125】
トレッド部分16は、各ガイド突起84に対応するガイド開口部86を有する。それぞれのガイド開口部86は、ガイド突起部84と相補的に設計されているので、初期装着部20が車輪1に取り付けられると、トレッド部分16またはトレッド部分16の一部または周方向部分32、34は、それぞれのガイド突起84がガイド開口部86に係合し、初期装着部20およびガイド開口部86に対するドレッド部分16の軸方向組立体の動きがガイド開口部86におけるガイド突起84の係合によって案内されるように、初期装着部20に配置され得る。
【0126】
初期装着部20は、半径方向外向きに延びるいくつかの支柱88を有し、それぞれが少なくとも1つのガイド突起84を有する。
【0127】
図4の例では、トレッド部分16が固定装置90を介して初期装着部20に取り外し可能に固定されていることが明確に示されている。固定装置90は、好ましくは、トレッド部分16が、リム2に向かって軸方向Aに初期装着部20に固定されたときに動くように設計される。固定装置90は、図4の例では、ねじ接続92として設計されている。ねじ接続を締めると、トレッド部分16は、初期装着部20に向かって軸方向Aに移動する。該初期取り付け装置20は、把持装置22を介して車輪に既に固定されている。固定装置90は、電気的および/または空気圧的に駆動される方法で、または予圧(特に、ばね予圧)により、軸方向Aにおけるトレッド部分16の動きを少なくとも支持することもできる。例えば、いくつかのネジまたは固定装置90のために別の方法で差し込み可能または使用可能なギアモーター、または各ネジまたは固定装置90のための一体型ギアモーターを提供することができる。
【0128】
図17には、本例では電気モーターとして設計された駆動装置150を含む実施形態が示されている。駆動装置150は、電池として実装されるエネルギー源152を備える。駆動装置150は、初期装着部20に取り外し不可能に統合することができ、または取り外し可能に実装することができる。エネルギー源152と同様に、またはその代わりに、駆動装置は、外部電源、例えば車両のシガレットライターへの接続154も備える。
【0129】
駆動装置150は、固定装置90を作動させる働きをする。固定装置90の作動時に、トレッド部分16は、初期装着部20に固定されると、リム2に向かって軸方向Aに移動する。
【0130】
アタッチメント14は、好ましくは、それぞれが固定装置90を作動させることができる2つの駆動部150を有し、これにより、トレッド部分16の各周方向部分32、34は、初期装着部20に向かって軸方向Aに移動可能である。エネルギー供給の不在下で、例えばスパナを使用して手動で操作できるツール作用点156を有する。
【0131】
図7に示すように、トレッド部分16は、好ましくは半径方向Rに延在し、ギャップ94によって間隔を空けられたいくつかのスポーク状ストラット96を含むことができ、ギャップ94(好ましくは、周方向延長部100を有する)は、少なくとも、半径98は、支柱96の周方向延長部102よりも大きく、好ましくは少なくとも3倍大きい。
【0132】
図9aは、初期装着部20の変形例を示す。図9の初期装着部20は、リムフランジ10の後ろで係合するように設計されたクランプ装置38を介してリム2に固定することができる。クランプ装置38は、この場合、摺動要素104上で容易に旋回可能であるように配置されたフック要素44によって形成される。ただし、フック要素44は、摺動要素104上に堅固に配置することもできる。摺動要素104は、ピン状の突起106を有し、その上にフック要素44が枢動して取り付けられている。摺動要素104自体は、半径方向Rに並進的に変位可能であるように、初期装着部20の横方向構造108に取り付けられる。横方向構造108は、半径方向外向きに延びる3つの支柱109を有する。摺動要素104は、ねじとして設計された固定手段110を介して、横方向構造体108および支柱109に対するそれらの位置に固定することができる。初期装着部20が車輪1に固定されている場合、トレッド部分16または周方向部分32および34は、初期装着部20とは異なる方法で固定することができる。ここでは、様々なタイプの固定(例えば、前述の固定装置90を介して)が考えられる。
【0133】
摺動要素104の移動は、角度駆動を介して、またはクランプレバーを用いて、または別の牽引装置160によって、実現できることが好ましい。
【0134】
図9の初期装着部20は、摺動要素104を異なる位置で停止させることにより、異なるリム直径に適合させることができる。
【0135】
図9bでは、図9aの初期装着部20は、この初期装着部20に特別に調整されたトレッド部分16とともに示されている。トレッド部分16は、ここに独自のクランプ装置38を持たないが、追加の独自のクランプを有することもできる。図示の変形例では、初期装着部20は、最初に、図9bの下にあるクランプ装置38でリムフランジ10の後ろに引っ掛けられ得る。下にある2つのクランプ装置38は、ここで、支柱109に関して相対的な位置ですでに停止している。次に、図9bで上方に向けられた初期装着部20の支柱109が同様にリム2上に配置され、それにより、タイヤは、剛性延長部として設計されたタイヤ変位装置165を介してリムフランジ10から持ち上げられる。その結果、それが固定された摺動要素104を備えた上部クランプ装置38は、牽引装置160を介してリムフランジ10に向かって容易に移動でき、それにより、これの後ろに係合できる。次に、摺動要素104およびクランプ装置38は、対応する支柱109に対して、固定手段110を表すねじ170によって停止される。
【0136】
次に、トレッド部分16の第1の周方向部分32が最初に初期装着部20に固定される。次に、トレッド部分の第1の周方向部分32が道路に接触するように車輪が回転される。そして、最終ステップにおいて、トレッド部分16の第2の周方向部分34は、初期装着部20に取り付けられる。
【0137】
図9に示されているような初期装着部20の場合、最初に車両取り付け部に初期装着部20を固定することも可能である。次のステップでは、損傷した車輪1を小さなくさび形のランプに運んで、パンクしたタイヤ3を備えた車輪1を道路から持ち上げる。同じく周方向Uに一体的に設計されたトレッド部分16は、車輪1またはリム2に固定された初期装着部20上に非常に簡単に配置することができる。
【0138】
トレッド部分16がいくつかの周方向部分、例えば第1の周方向部分32および第2の周方向部分34を有する場合、接続装置114がそれらの接触面112上に互いに配置されると有利である。これを図10-12に示する。接続装置114は、例えば、ばね115を介して予圧された要素116を介して実装することができ、この要素は、周方向部分の1つに配置され、ばね荷重された接触面112から周方向に突出する。他の周方向部分に配置されているのは、対応する凹部118であり、その中にバネ予圧要素116が係合することができる。
【0139】
第1の周方向部分32が初期装着部20に固定された後、第2の周方向部分34は、軸方向Aに押し付けられることができる。2つの接触面112が互いに摺動すると、ばねで予圧された要素116が押される。ここで、ばねで予圧された要素116は、第2の周方向部分34が軸方向Aの所定の位置へ完全に押し込まれたときに、第2の周方向部分34の凹部118に係合する。
【0140】
アタッチメント14の有利な変形例を図11および12に示す。
【0141】
アタッチメント14は、好ましくは、正確に2つの周方向部分32、34を備えたトレッド部分16を有し、これらは特に両方とも180°の周方向延長部を有する。周方向部分32、34は、好ましくは、実質的に同一の構造である。 2つの周方向部分32、34は、好ましくは同一のベース要素120を有する。
【0142】
ベース要素120は、好ましくは、鋳造物122として設計される。好ましくは、これらの2つの周方向部分のそれぞれに配置されるのは、正確に2つのクランプ装置38であり、それぞれが旋回可能なフック要素44として設計される。
【0143】
クランプ装置38は、好ましくは、周方向部分32、34のベース要素120にねじ止めされる、予め製造された部品123として設計される。これは、図15および16に明確に示されている。接触要素52は、好ましくは予め製造された部品123上に設けられ、ベース要素120上にこれに取り付けることができる。
【0144】
各フック要素は、好ましくは、少なくとも30mm、好ましくは40mm、特に50mmの周方向に延長部124を有する。
【0145】
ロック機構56は、図11cに詳細に示されている。ロック機構56は、それがフック要素44をロックする図11cに示される状態で、それがケーシング126(図16)に完全に入るように実装されるラッチ要素58を備える。フック要素44がリムフランジ10の後ろに係合する位置にある前は、ラッチ要素58はまだフック要素44をロックしておらず、その後方部分128と共にケーシング126から突出している(図15)。後方部分128は、好ましくは、信号色、例えば赤で実行される。ケーシング126から突出する後方部分128は、好ましくは、軸方向Aに見ると、アタッチメントの車輪1とは反対側から見ることができる。したがって、アタッチメント14は、クランプ装置38またはフック要素がリムフランジ10との後方係合に完全に枢動されているかどうかの視覚的チェックを含む。これは、図15にも明確に示されている。
【0146】
図12は、図11のアタッチメントをさまざまな断面図で示している。
【0147】
初期装着部20は、特に、リム2の前述の開口部13、特にポリ制御穴に挿入可能な把持装置22として、その直径に圧縮可能なプラグイン要素130(挿入時に直径を縮小できる)を含むように設計することができる。プラグイン要素130は、開口部13の後ろで係合するように、またはこれに摩擦により係合するように設計することができる(確実な後方係合のバージョンが図11および12に示されている)。初期装着部20は、好ましくは、プラグイン要素を広げる、および/またはプラグイン要素に挿入されたときにそれらの直径が圧縮されるのを防止する、拡張要素132を有する。後者の変形例は、プラグイン要素がポリ制御穴に差し込まれると直径が小さくなり、完全にプラグインされた状態で広がり、ポリ制御穴または開口部の後ろに係合するように設計されている場合に特に意味がある。
【0148】
拡張要素132は、好ましくは、初期装着部20が車輪1に一体にワンピースで取り付けられ、プラグイン要素132がリム2の開口部13、特にポリ制御穴に導入され得るように、初期装着部20に取り付けられる。ここで、拡張要素132は、プラグイン要素130にまだまたは完全には挿入されていない。拡張要素132は、例えばロック装置134によって、好ましくは、初期装着部20のこの完全に導入されていない位置にロックされる。ロック装置134によるロックの解除に続いて、特に初期装着部20へのさらなる圧力によって、初期装着部20の一部138を、好ましくは軸方向Aに移動させることが可能である。これにより、ロック解除された拡散要素132をプラグイン要素130に完全に導入して、確実な後方係合または摩擦係合によってプラグイン要素130を開口部13にしっかりと固定する。
【0149】
初期装着部20は、好ましくは、第1の軸部140および第2の軸部142を有する。プラグイン要素130は、好ましくは、第1の軸部140に配置され、拡張要素132は、第2の軸部142に配置される。2つの軸部140、142は、最初、互いに距離を置いて配置され、この離間位置では、ロック装置134を介してロックされる。次に、2つの軸方向部品140、142を有する初期装着部20を車輪に取り付けることができ、プラグイン要素130が開口13に導入される。次に、ロック装置134のロックが解除され、初期装着部20をさらに押すことにより、第2の軸部142が第1の軸部分140に向かって移動し、拡張要素132がプラグイン要素130に入って、プラグイン要素130を確実な後方係合(図14)または摩擦係合(図13)によって開口部13にしっかりと固定する。しかしながら、拡散要素132の挿入は、異なる方法で実現することもできる。
【0150】
初期装着部20は、好ましくは、初期装着部20がプラグイン要素130および拡張要素132を用いて車輪1に取り付けられ得るように設計され、プラグイン要素130は、開口部13内に導入され、第2のステップでは、拡散要素132は、対応する作動機構を介して作動され、これは、初期装着部20上に配置され、例えば、作動レバーとして設計することができ、プラグイン要素130に挿入することができる。その結果、確実な後方係合または摩擦係合によってプラグイン要素130を開口部13内にしっかりと固定する。
【符号の説明】
【0151】
1 車輪
2 リム
10 リムフランジ
14 アタッチメント
16 トレッド部分
18 トレッド
20 初期装着部
32 第1の周方向部分
34 第2の周方向部分
38 クランプ装置
54 接触部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9a)】
図9b)】
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17