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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-16
(45)【発行日】2023-03-27
(54)【発明の名称】制御ユニットおよび制御システム
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20230317BHJP
【FI】
H04Q9/00 301C
H04Q9/00 311J
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2018175480
(22)【出願日】2018-09-20
(65)【公開番号】P2020048090
(43)【公開日】2020-03-26
【審査請求日】2021-05-19
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】江浦 洋平
(72)【発明者】
【氏名】玉木 雄二
【審査官】白井 亮
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-022013(JP,A)
【文献】特開2016-051651(JP,A)
【文献】特開2008-072191(JP,A)
【文献】国際公開第2017/068921(WO,A1)
【文献】特開2007-230452(JP,A)
【文献】特開2005-122563(JP,A)
【文献】特開平11-065578(JP,A)
【文献】特開2012-123446(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/318361(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筺体を有する制御ユニットであって、
施設に設置された1以上の設備システムを制御する制御部と、
前記制御ユニットに接続され、かつ前記筺体とは別体で構成される他ユニットに関する情報と、前記制御ユニットに関する情報とを取得する取得部と、
前記取得部が取得した情報を報知または所定の出力先に出力する出力部と、を備える
制御ユニット。
【請求項2】
前記取得部は、前記他ユニットに関する情報を前記他ユニットから取得する
請求項1に記載の制御ユニット。
【請求項3】
前記制御ユニットに関する情報は、前記制御ユニットの温度に関する情報を含む
請求項1または2に記載の制御ユニット。
【請求項4】
筺体を有する制御ユニットであって、
施設に設置された1以上の設備システムを制御する制御部と、
前記制御ユニットに接続され、かつ前記筺体とは別体で構成される他ユニットに関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した情報を報知または所定の出力先に出力する出力部と、を備え、
前記他ユニットは、前記制御ユニットに電力を供給する電源ユニットを含み、
前記他ユニットに関する情報は、前記電源ユニットに関する情報を含み、
前記電源ユニットに関する情報は、前記電源ユニットの寿命に関する情報を含む
御ユニット。
【請求項5】
前記電源ユニットに関する情報は、前記電源ユニットの電圧値に関する情報、前記電源ユニットの電流値に関する情報および前記電源ユニットの温度に関する情報の少なくとも1つを含む
請求項に記載の制御ユニット。
【請求項6】
筺体を有する制御ユニットであって、
施設に設置された1以上の設備システムを制御する制御部と、
前記制御ユニットに接続され、かつ前記筺体とは別体で構成される他ユニットに関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した情報を報知または所定の出力先に出力する出力部と、を備え、
前記他ユニットは、前記設備システムの通信を制御する通信ユニットを含み、
前記他ユニットに関する情報は、前記通信ユニットが通信に使用する電流値および電圧値の少なくとも一方を含む
御ユニット。
【請求項7】
筺体を有する制御ユニットであって、
施設に設置された1以上の設備システムを制御する制御部と、
前記制御ユニットに接続され、かつ前記筺体とは別体で構成される他ユニットに関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した情報を報知または所定の出力先に出力する出力部と、を備え、
前記他ユニットは、前記制御ユニットに電力を供給する電源ユニットを含み、
前記他ユニットに関する情報は、前記電源ユニットに関する情報を含み、
前記他ユニットは、前記設備システムの通信を制御する通信ユニットを含み、
前記他ユニットに関する情報は、前記電源ユニットに関する情報と、前記通信ユニットに関する情報とを含む
御ユニット。
【請求項8】
筺体を有する制御ユニットであって、
施設に設置された1以上の設備システムを制御する制御部と、
前記制御ユニットに接続され、かつ前記筺体とは別体で構成される他ユニットに関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した情報を報知または所定の出力先に出力する出力部と、を備え、
前記制御ユニットに関する情報および前記他ユニットに関する情報の少なくとも一方は、前記制御ユニットの異常に関する情報および前記他ユニットの異常に関する情報の少なくとも一方を含み、
前記制御ユニットの異常に関する情報および前記他ユニットの異常に関する情報の少なくとも一方は、異常から復旧したことを示す復旧済みの情報を含む
御ユニット。
【請求項9】
請求項1~のいずれか1項に記載の制御ユニットと、
前記制御ユニットに電力を供給する電源ユニットと、を備える
制御システム。
【請求項10】
請求項1~のいずれか1項に記載の制御ユニットと、
前記設備システムの通信を制御する通信ユニットと、を備える
制御システム。
【請求項11】
請求項1~のいずれか1項に記載の制御ユニットと、
前記設備システムの通信を制御する通信ユニットと、
前記制御ユニットに電力を供給する電源ユニットと、を備える
制御システム。
【請求項12】
筺体を有する制御ユニットと、
施設に設置された1以上の設備システムの通信を制御する通信ユニットと、を備え、
前記制御ユニットは、
前記設備システムを制御する制御部と、
前記制御ユニットに接続され、かつ前記筺体とは別体で構成される他ユニットに関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した情報を報知または所定の出力先に出力する出力部と、を備える
制御システム。
【請求項13】
筺体を有する制御ユニットと、
施設に設置された1以上の設備システムの通信を制御する通信ユニットと、
前記制御ユニットに電力を供給する電源ユニットと、を備え、
前記制御ユニットは、
前記設備システムを制御する制御部と、
前記制御ユニットに接続され、かつ前記筺体とは別体で構成される他ユニットに関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した情報を報知または所定の出力先に出力する出力部と、を備える
制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御ユニットおよび制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、大規模な施設には、照明器具、当該照明器具のオン、オフおよび調光を行うスイッチ、リレー端末器および調光端末器等の照明器具に関する設備システムが数多く設置されており、このような照明器具に関する設備システムを遠隔から1つの制御装置が中心となって監視および制御する遠隔監視制御システムが開示されている(例えば、特許文献1)。このようなシステムでは、数多くの設備システムの監視および制御を1つの制御装置によって容易に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2001-338772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されたようなシステム(制御システムとも呼ぶ)において、制御システムに含まれるユニットに関する情報を施設の管理者またはメンテナンス業者等(以下、管理者等とも呼ぶ)が確認できるようにすることが要望されている。制御システムに含まれるユニットは、施設に設置された設備システムの制御をするためのものであり、当該ユニットに関する情報を確認できることで、当該ユニットを用いて制御される設備システムの運用の円滑を図ることができるためである。
【0005】
そこで、本発明は、施設に設置された設備システムの制御のためのユニットに関する情報を確認できる制御ユニット等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係る制御ユニットは、制御ユニットであって、施設に設置された1以上の設備システムを制御する制御部と、前記制御ユニットに関する情報および前記制御ユニットに接続される他ユニットに関する情報の少なくとも一方を取得する取得部と、前記取得部が取得した情報を報知または所定の出力先に出力する出力部と、を備える。
【0007】
本発明の一形態に係る制御システムは、上記の制御ユニットと、前記制御ユニットに電力を供給する電源ユニットと、を備える。
【0008】
本発明の一形態に係る制御システムは、上記の制御ユニットと、前記設備システムの通信を制御する通信ユニットと、を備える。
【0009】
本発明の一形態に係る制御システムは、上記の制御ユニットと、前記設備システムの通信を制御する通信ユニットと、前記制御ユニットに電力を供給する電源ユニットと、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様に係る制御ユニット等によれば、施設に設置された設備システムの制御のためのユニットに関する情報を確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施の形態に係る制御システムの一例を示す図である。
図2図2は、実施の形態に係る制御ユニットの一例を示す構成図である。
図3図3は、実施の形態に係る電源ユニットの一例を示す構成図である。
図4図4は、実施の形態に係る通信ユニットの一例を示す構成図である。
図5図5は、ユニットに関する情報の出力例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。ここで示す実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。従って、以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置および接続形態、並びに、ステップ(工程)およびステップの順序等は、一例であって本発明を限定するものではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意に付加可能な構成要素である。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
【0013】
(実施の形態)
以下、実施の形態について図1から図5を用いて説明する。
【0014】
[制御システムの全体構成]
まず、実施の形態に係る制御システム1の全体構成について図1を用いて説明する。
【0015】
図1は、実施の形態に係る制御システム1の一例を示す図である。図1には、制御システム1の他に、管理システム40および各種設備システムが示されている。なお、管理システム40および各種設備システムが制御システム1に含まれていてもよい。図1において、構成要素間を繋ぐ実線は信号の送受信が行われる通信線を示し、構成要素間を繋ぐ破線は電力の供給が行われる電力線を示す。
【0016】
制御システム1は、施設に設けられた設備システムを制御するためのシステムであり、当該施設として例えば数フロアからなる大規模な施設(ビル等)に適用される。なお、制御システム1は、ビル等に限らず、戸建て、アパート等の集合住宅、または、工場等の非住宅の施設に適用されてもよい。さらには、制御システム1は、複数の施設にわたって適用されてもよい。
【0017】
制御システム1は、制御ユニット10および制御ユニット10に接続される他ユニットを備える。当該他ユニットは、電源ユニット20、通信ユニット、ならびに、制御ユニット10、電源ユニット20および通信ユニットに関連する機器を含む。本実施の形態では、当該他ユニットは、複数の通信ユニット30a~30cを含む。ここでは、3つの通信ユニット30a~30cを示して説明するが、施設の規模等に応じて、当該他ユニットは、4つ以上(例えば100個等)の通信ユニットを含み得る。なお、他ユニットに含まれる通信ユニットを総称して通信ユニット30とも呼ぶ。
【0018】
制御ユニット10は、施設に設置された1以上の設備システムを制御するための装置であり、制御システム1は、例えば1つの制御ユニット10を備える。なお、制御ユニット10は、設備システムの制御だけでなく、電源ユニット20および通信ユニット30の管理および監視等も行う。具体的には、制御ユニット10は、電源ユニット20および通信ユニット30が正常に動作しているかを監視したり、電源ユニット20および通信ユニット30の交換時期の管理を行ったり、その他、制御ユニット10、電源ユニット20および通信ユニット30に関連する機器の管理を行ったりする。
【0019】
制御ユニット10は、電源ユニット20および通信ユニット30と別体に設けられる。例えば、制御ユニット10は制御ユニット10として1つの筺体を有し、電源ユニット20は電源ユニット20として1つの筺体を有し、通信ユニット30は通信ユニット30として1つの筺体を有することで、それぞれが別体に設けられる。
【0020】
詳細は後述する図2で説明するが、制御ユニット10は、電源ユニット20、通信ユニット30、管理システム40および設備システムと接続または通信するためのインタフェースを備える。当該インタフェースは、例えば、コネクタ、通信回路またはアンテナ等により実現され、制御ユニット10は、このようなインタフェースを介して設備システムの制御、ならびに、電源ユニット20および通信ユニット30の管理および監視等を行う。
【0021】
電源ユニット20は、制御ユニット10に接続される他ユニットの一例であり、制御ユニット10に電力を供給する装置である。なお、本実施の形態では、電源ユニット20は、通信ユニット30にも電力を供給する。電源ユニット20は、例えば、交流電力を直流電力に変換するAC/DCコンバータ等を有する。例えば、電源ユニット20は、交流の商用電源(図示せず)に接続され、商用電源の交流電力を直流電力に変換する。電源ユニット20の詳細については、後述する図3で説明する。
【0022】
通信ユニット30は、制御ユニット10に接続される他ユニットの一例であり、設備システムの通信を制御する装置である。具体的には、通信ユニット30は、設備システムと制御ユニット10との通信のための装置である。例えば、大規模な施設には様々なメーカーの設備が設けられており、メーカーごとに異なる通信規格が用いられる場合がある。また、大規模な施設には、様々な種類(例えば、照明器具、空調機器等の種類)の設備が設けられており、種類ごとに異なる通信規格が用いられる場合がある。例えば、RS485、RS232C、BACnet(Building Automation and Control Networking protocol)、その他メーカー独自の通信規格が各設備システムに用いられ得る。
【0023】
例えば、通信ユニット30aおよび30bに接続される設備システムとして、スイッチ52、照明制御端末53およびリレー54、ならびに、スイッチ55、照明制御端末56およびリレー57には、メーカー独自の通信規格が用いられる。また、通信ユニット30aおよび30bと制御ユニット10との通信には、例えばRS422が用いられる。つまり、通信ユニット30aおよび30bは、制御ユニット10と通信ユニット30aおよび30bとの間の通信規格(RS422)、および、設備システムと通信ユニット30aおよび30bとの間の通信規格(メーカー独自の通信規格)のように、互いに通信規格の異なるネットワークを接続するためのネットワークノードとしての機能を有する。
【0024】
また、例えば、通信ユニット30cに接続される設備システムとして、空調制御端末58にはRS485が用いられる。また、通信ユニット30cと制御ユニット10との通信には、例えばイーサネット(登録商標)が用いられる。つまり、通信ユニット30cは、制御ユニット10と通信ユニット30cとの間の通信規格(イーサネット(登録商標))、および、設備システムと通信ユニット30cとの間の通信規格(RS485)のように、互いに通信規格の異なるネットワークを接続するためのネットワークノードとしての機能を有する。
【0025】
また、例えば、通信ユニット30は、電圧の変化を用いた通信方式により、設備システムと制御ユニット10との通信を行う。電圧の変化とは、例えば、電圧のHighおよびLowの経時的変化である。このような通信方式は一般的なものであるため説明は省略する。なお、通信ユニット30は、電流および電圧の両方の変化を用いた通信方式により、上記通信を行ってもよい。この場合には、情報の伝送および電力の供給の両方を1つの通信線(電力線)により同時に行うことができる。
【0026】
また、例えば、通信ユニット30は、制御ユニット10を介さずに電源ユニット20から電力供給を受けるように構成されている。具体的には、図1の電源ユニット20と制御ユニット10および通信ユニット30とを繋ぐ破線で示されるように、制御ユニット10および通信ユニット30a~30cへそれぞれ異なる電力線を介して、電源ユニット20において変換された直流電力が供給される。
【0027】
例えば、通信ユニット30aは、施設における特定の領域(第1領域と呼ぶ)に設けられた複数の照明器具を制御ユニット10に制御させるために、制御ユニット10と第1領域における設備システムとの通信の中継を行う。例えば、通信ユニット30bは、施設における特定の領域(第2領域と呼ぶ)に設けられた複数の照明器具を制御ユニット10に制御させるために、制御ユニット10と第2領域における設備システムとの通信の中継を行う。例えば、通信ユニット30cは、施設における特定の領域(第3領域と呼ぶ)に設けられた複数の空調機器を制御ユニット10に制御させるために、制御ユニット10と第3領域における設備システムとの通信の中継を行う。
【0028】
なお、第1領域または第2領域と第3領域とは少なくとも一部が重複していてもよい。また、第1領域、第2領域および第3領域は、それぞれ複数のフロアにわたる領域であってもよい。
【0029】
通信ユニット30の詳細については、後述する図4で説明する。
【0030】
設備システムは、施設に設けられる照明器具もしくは空調機器等に関連する設備、または、施設に設けられる設備の電力計測に関連する機器等である。ここでは、設備システムの一例として、電力計測装置50、空調制御端末51および58、スイッチ52および55、照明制御端末53および56、ならびに、リレー54および57を示している。
【0031】
電力計測装置50は、施設に設けられる各設備の消費電力を計測する装置であり、例えば、電力計測機能を有する分電盤等である。電力計測装置50は、定期的に、もしくは、制御ユニット10からの要求に応じて、計測した電力情報を制御ユニット10に送信する。
【0032】
空調制御端末51および58は、施設に設けられる空調機器を制御するためのコントローラであり、空調機器と有線または無線により接続される。例えば、空調制御端末51は、施設における特定のフロア(第4領域と呼ぶ)に設けられた複数(例えば数10台)の空調機器を制御する。なお、第1領域または第2領域と第4領域とは少なくとも一部が重複していてもよい。また、第4領域は、複数のフロアにわたる領域であってもよい。また、例えば、空調制御端末58は、第3領域に設けられた複数(例えば数10台)の空調機器を制御する。
【0033】
スイッチ52および55は、施設に設けられる照明器具を制御するためのスイッチである。例えば、スイッチ52は、第1領域に設けられた複数(例えば数100台)の照明器具を制御する。また、例えば、スイッチ55は、第2領域に設けられた複数(例えば数100台)の照明器具を制御する。例えば、施設を利用するユーザがスイッチ52および55を操作することで、施設に設けられる照明器具が制御される。例えば、スイッチ52および55は、それぞれ複数のボタンを有し、各ボタンには特定の照明器具が対応付けられている。例えば、ユーザが特定の照明器具が対応付けられたボタンを操作することで、当該特定の照明器具のオン、オフまたは調光制御が可能となる。
【0034】
照明制御端末53および56は、施設に設けられる照明器具を制御するためのコントローラであり、照明器具と有線または無線により接続される。例えば、照明制御端末53は、第1領域に設けられた複数の照明器具を制御する。また、例えば、照明制御端末56は、第2領域に設けられた複数の照明器具を制御する。例えば、照明制御端末53および56は、スケジュールに応じて照明器具を制御する。また、例えば、照明制御端末53および56は、施設に設けられたセンサ(人感センサ等)のセンシング結果に応じて照明器具を制御する。例えば、照明制御端末53および56は、特定のセンサによる人が存在することを示すセンシング結果に応じて、当該特定のセンサに対応する照明器具をオンし、また、特定のセンサによる人が存在しないことを示すセンシング結果に応じて、当該特定のセンサに対応する照明器具をオフする。
【0035】
リレー54および57は、施設に設けられる照明器具への電力供給のオンおよびオフを切り替えるスイッチである。例えば、リレー54は、第1領域に設けられた複数の照明器具への電力供給のオンおよびオフを切り替える。また、例えば、リレー57は、第2領域に設けられた複数の照明器具への電力供給のオンおよびオフを切り替える。リレー54および57は、制御ユニット10からの指示に応じて照明器具への電力供給のオンおよびオフを切り替える。
【0036】
通信ユニット30aには、スイッチ52、照明制御端末53およびリレー54が接続され、スイッチ52、照明制御端末53およびリレー54によって、第1領域における複数の照明器具が制御される。なお、通信ユニット30aには、複数のスイッチ52、複数の照明制御端末53または複数のリレー54が接続されてもよく、また、その他の設備が接続されてもよい。例えば、スイッチ52が操作されることで、通信ユニット30aにスイッチ52への操作内容(例えば、照明器具のオン、オフまたは調光制御等の操作内容)に応じた操作情報が送信され、通信ユニット30aは当該操作情報を制御ユニット10に送信する。そして、制御ユニット10は、通信ユニット30aおよび照明制御端末53を介して第1領域における操作された照明器具を当該操作情報に基づいて制御する。また、制御ユニット10は、予め定められたスケジュールに応じて、通信ユニット30aおよび照明制御端末53を介して第1領域に設けられた複数の照明器具のオン、オフまたは調光制御等を行う。また、照明制御端末53は、第1領域に設けられたセンサのセンシング結果を受信し、通信ユニット30aを介して制御ユニット10に当該センシング結果を送信する。そして、制御ユニット10は、通信ユニット30aおよび照明制御端末53を介して第1領域に設けられた複数の照明器具を当該センシング結果に基づいて制御する。
【0037】
通信ユニット30bには、スイッチ55、照明制御端末56およびリレー57が接続され、スイッチ55、照明制御端末56およびリレー57によって、第2領域における複数の照明器具が制御される。なお、通信ユニット30bには、複数のスイッチ55、複数の照明制御端末56または複数のリレー57が接続されてもよく、また、その他の設備が接続されてもよい。例えば、スイッチ55が操作されることで、通信ユニット30bにスイッチ55への操作内容に応じた操作情報が送信され、通信ユニット30bは当該操作情報を制御ユニット10に送信する。そして、制御ユニット10は、通信ユニット30bおよび照明制御端末56を介して第2領域における操作された照明器具を当該操作情報に基づいて制御する。また、制御ユニット10は、予め定められたスケジュールに応じて、通信ユニット30bおよび照明制御端末56を介して第2領域に設けられた複数の照明器具のオン、オフまたは調光制御等を行う。また、照明制御端末56は、第2領域に設けられたセンサのセンシング結果を受信し、通信ユニット30bを介して制御ユニット10に当該センシング結果を送信する。そして、制御ユニット10は、通信ユニット30bおよび照明制御端末56を介して第2領域に設けられた複数の照明器具を当該センシング結果に基づいて制御する。
【0038】
通信ユニット30cには、空調制御端末58が接続され、空調制御端末58によって、第3領域における複数の空調機器が制御される。例えば、各空調機器を個別に制御するためのリモートコントローラまたはスイッチ等が操作されることで、空調制御端末58に操作内容(例えば、空調機器のオン、オフまたは設定温度の変更等の操作内容)に応じた操作情報が送信され、空調制御端末58は、通信ユニット30cを介して制御ユニット10に当該操作情報を送信する。そして、制御ユニット10は、通信ユニット30cおよび空調制御端末58を介して第3領域に設けられた複数の空調機器を当該操作情報に基づいて制御する。
【0039】
なお、空調制御端末51については、制御ユニット10と空調制御端末51との間の通信に通信ユニット30を介していないこと以外は空調制御端末58と同様の制御が行われる。
【0040】
管理システム40は、例えば、制御ユニット10が制御する設備システムが設けられる施設の管理室等に設置されたコンピュータまたはサーバ装置等である。管理システム40は、後述する制御ユニット10が備える出力部18が出力する情報の出力先の一例である。
【0041】
例えば、管理システム40は、制御ユニット10を介して電力計測装置50が計測した電力情報を取得する。これにより、施設の管理者等は、施設の電力の使用状況等を管理システム40によって確認できる。
【0042】
また、例えば、管理システム40は、制御ユニット10に対して、制御ユニット10に関する情報または他ユニットに関する情報を管理システム40へ送信させるように指示する。これにより、施設の管理者等は、任意のタイミングでこれらの情報を確認できる。
【0043】
また、施設の管理者等は、施設に設けられた空調機器または照明器具に対して、特殊な動作をさせたいときに、管理システム40から制御ユニット10に対して当該特殊な動作をさせるように制御することができる。例えば、第1領域において使用しない照明器具がある場合に当該照明器具への電力供給をオフしたいときには、管理システム40から制御ユニット10に対してリレー54を制御させて、当該照明器具への電力供給をオフすることができる。
【0044】
[制御ユニットの構成]
次に、制御ユニット10の構成について、図2を用いて説明する。
【0045】
図2は、実施の形態に係る制御ユニット10の一例を示す構成図である。
【0046】
制御ユニット10は、第1IF(インタフェース)、第2IF12、第3IF、第4IF14、第5IF15、制御部16、取得部17、出力部18およびメモリ19を備える。本実施の形態では、制御ユニット10は、複数の第1IF11a~11nおよび複数の第3IF13a~13nを備える。なお、制御ユニット10が備える第1IFを総称して第1IF11とも呼び、第3IFを総称して第3IF13とも呼ぶ。なお、第1IF11a~11nのように、符号の末尾にaからnを用いているのは、第1IF11がaからnまでの14台存在していることを示しているわけではなく、2以上の任意の数の第1IF11が存在していることを示している。第3IF13および後述する図3で説明する電源ユニット20が備える電源IFについても同様である。
【0047】
制御ユニット10は、プロセッサ(マイクロプロセッサ)、メモリ19、通信用または電力供給用のインタフェースとして第1IF11、第2IF12、第3IF13、第4IF14および第5IF15を含むコンピュータである。メモリ19は、ROM、RAM等であり、プロセッサにより実行される制御プログラム(コンピュータプログラム)を記憶することができる。なお、制御ユニット10は、1つのメモリを有していてもよく、また、複数のメモリを有していてもよく、ここでは、1つまたは複数のメモリをメモリ19として示している。
【0048】
プロセッサが制御プログラムに従って動作することにより、プロセッサが有する機能構成要素である制御部16、取得部17および出力部18が実現される。また、プロセッサが制御プログラムに従って動作することにより、各インタフェース(第1IF11、第2IF12、第3IF13、第4IF14および第5IF15)を制御する処理が行われる。
【0049】
第1IF11は、設備システムと制御ユニット10との通信のための通信ユニット30と接続されるインタフェースである。第1IF11は、例えば、通信回路およびコネクタ等により実現される。第1IF11のコネクタには、例えば、有線ケーブルが接続される。例えば、通信ユニット30aおよび30bと接続される第1IF11の通信回路およびコネクタは、RS422に対応したものとなっている。また、例えば、通信ユニット30cと接続される第1IF11の通信回路およびコネクタは、イーサネット(登録商標)に対応したものとなっている。なお、複数の第1IF11a~11nには、その他の通信規格に対応したインタフェースが含まれていてもよい。
【0050】
第2IF12は、制御ユニット10および通信ユニット30に電力を供給する電源ユニット20と接続されるインタフェースであり、電源ユニット20から電力の供給を受けるためのインタフェースである。第2IF12は、例えば、コネクタ等により実現される。第2IF12のコネクタには、例えば、有線ケーブルが接続される。例えば、第2IF12を介して供給された電力は、制御ユニット10のプロセッサ等を動作させるために用いられる。
【0051】
第3IF13は、通信ユニット30を介して通信する設備システムと異なる別の設備システムと通信するためのインタフェースである。例えば、通信ユニット30を介して通信する設備システムは、スイッチ52および55、照明制御端末53および56、リレー54および57、ならびに、空調制御端末58であり、当該別の設備システムは、電力計測装置50および空調制御端末51である。つまり、制御ユニット10は、通信ユニット30を介さずに直接設備システムと通信する機能も有する。第3IF13は、例えば、通信回路およびコネクタ等により実現される。第3IF13のコネクタには、例えば、有線ケーブルが接続される。例えば、電力計測装置50と接続される第3IF13の通信回路およびコネクタは、RS485に対応したものとなっている。また、例えば、空調制御端末51と接続される第3IF13の通信回路およびコネクタは、RS232Cに対応したものとなっている。なお、複数の第3IF13a~13nには、その他の通信規格に対応したインタフェースが含まれていてもよい。
【0052】
第4IF14は、設備システムの管理を行う管理システム40と通信するためのインタフェースである。第4IF14は、例えば、通信回路およびコネクタ等により実現される。第4IF14のコネクタには、例えば、有線ケーブルが接続される。例えば、第4IF14の通信回路およびコネクタは、イーサネット(登録商標)に対応したものとなっている。第4IF14は、その他の通信規格に対応していてもよい。
【0053】
第5IF15は、電源ユニット20と通信するためのインタフェースである。第5IF15は、例えば、通信回路およびコネクタ等により実現される。第5IF15のコネクタには、例えば、有線ケーブルが接続される。例えば、第5IF15は、SPI(Serial Peripheral Interface)を含み、制御ユニット10と電源ユニット20との間でシリアル通信が行われる。
【0054】
なお、第1IF11を用いた制御ユニット10と通信ユニット30との通信、第3IF13を用いた制御ユニット10と設備システムとの通信、第4IF14を用いた制御ユニット10と管理システム40との通信、および、第5IF15を用いた制御ユニット10と電源ユニット20との通信は、有線により行われたが、無線により行われてもよい。この場合、第1IF11、第3IF13、第4IF14および第5IF15には、アンテナが含まれていてもよい。
【0055】
また、第1IF11は、第1IF11に接続される通信ユニット30に適用された通信規格に応じて、例えば、プロセッサにより実行される制御プログラム(ソフトウェア)の書き換え等がされることで、対応可能な通信規格が変更可能なように構成されていてもよい。同じように、第3IF13は、第3IF13に接続される設備システムに適用された通信規格に応じて、例えば、プロセッサにより実行される制御プログラム(ソフトウェア)の書き換え等がされることで、対応可能な通信規格が変更可能なように構成されていてもよい。
【0056】
制御部16は、施設に設置された1以上の設備システムを制御するための機能構成要素であり、上述したように例えばプロセッサにより実現される。例えば、制御部16は、第1IF11を介して通信ユニット30に接続された設備システムを制御し、第3IF13に接続された設備システムを制御する。また、制御部16は、電源ユニット20または通信ユニット30から取得した情報をメモリ19に記憶し、メモリ19に記憶された情報を第4IF14を介して管理システム40に送信する。
【0057】
取得部17は、制御ユニット10に関する情報および制御ユニット10に接続される他ユニットに関する情報の少なくとも一方を取得するための機能構成要素であり、上述したように例えばプロセッサにより実現される。制御ユニット10に関する情報は、例えば、メモリ19に記憶されており、取得部17は、例えば、制御ユニット10に関する情報をメモリ19から取得する。また、例えば、取得部17は、他ユニットに関する情報を他ユニットから取得する。例えば、取得部17は、第5IF15を介して他ユニットとして電源ユニット20に関する情報を電源ユニット20から取得する。また、例えば、取得部17は、第1IF11を介して他ユニットとして通信ユニット30に関する情報を通信ユニット30から取得する。取得部17は、例えば管理システム40等からの指示を受けた際に、他ユニットに対してこれらの情報の送信要求をすることで自発的にこれらの情報を他ユニットから取得してもよい。また、取得部17は、他ユニットが自発的に送信したこれらの情報を取得してもよい。
【0058】
例えば、制御ユニット10に関する情報は、制御ユニット10の温度に関する情報を含む。制御ユニット10の温度に関する情報は、例えば、制御ユニット10の筺体等の温度(実体温度)または制御ユニット10の近傍の空間(空気)の温度である。例えば、温度センサによって温度が計測され、制御ユニット10のメモリ19等に記憶される。例えば、1時間等ごとに温度が計測され、記憶される。なお、制御ユニット10が温度を計測する機能を有していてもよい。
【0059】
例えば、制御システム1では、1つの箱等の密閉空間の中に制御ユニット10、電源ユニット20および通信ユニット30がまとめられて配置される。このため、制御ユニット10の近傍の空間と電源ユニット20の近傍の空間とは同一の空間とみなすことができる。電源ユニット20は、電力の生成時に発熱するため、電源ユニット20の近傍の空間の温度は高くなり、すなわち、制御ユニット10の近傍の空間の温度は高くなる。つまり、制御ユニット10の近傍の空間の温度から電源ユニット20の温度がどの程度高くなっているかを推定することができる。言い換えると、電源ユニット20の筺体等の温度(実体温度)を計測しなくても、制御ユニット10の近傍の空間の温度から、電源ユニット20の温度を推定できる。
【0060】
また、例えば、他ユニットに関する情報は、電源ユニット20に関する情報を含む。電源ユニット20に関する情報は、具体的には、電源ユニット20の電圧値に関する情報、電源ユニット20の電流値に関する情報および電源ユニット20の温度に関する情報の少なくとも1つを含む。電源ユニット20の電圧値に関する情報は、電源ユニット20から制御ユニット10または通信ユニット30へ電力を供給するときの電圧値である。電源ユニット20の電流値に関する情報は、電源ユニット20と制御ユニット10または通信ユニット30とを接続する電力線を流れる電流値である。電源ユニット20の温度に関する情報は、電源ユニット20の筺体等の温度(実体温度)または電源ユニット20の近傍の空間(空気)の温度である。例えば、後述する電源ユニット20の測定部23によって電圧値または電流値が計測され、トレンドログとして後述する電源ユニット20のメモリ24等に記憶される。また、温度センサ等によって温度が計測され、電源ユニット20のメモリ24等に記憶される。例えば、1時間等ごとに温度が計測され、記憶される。なお、電源ユニット20が温度を計測する機能を有していてもよい。
【0061】
また、例えば、電源ユニット20に関する情報は、電源ユニット20の寿命に関する情報を含む。電源ユニット20の寿命は、例えば、電源ユニット20の電圧値に関する情報、電源ユニット20の電流値に関する情報および電源ユニット20の温度に関する情報の少なくとも1つから推定できる。このため、電源ユニット20の電圧値に関する情報、電源ユニット20の電流値に関する情報または電源ユニット20の温度に関する情報は、電源ユニット20の寿命に関する情報であるとも言える。例えば、電圧値または電流値のトレンドログにおいて一定値を下回る頻度が多いと、電源ユニット20が劣化しており、寿命が短いと推定できる。また、例えば、電圧値または電流値の24時間等での平均値が一定値を下回っていると、電源ユニット20が劣化しており、寿命が短いと推定できる。例えば、電源ユニット20に関する情報には、電源ユニット20の稼働時間が含まれており、電源ユニット20の温度と稼働時間とから電源ユニット20(具体的にはトランス)の寿命を推定できる。
【0062】
また、例えば、他ユニットに関する情報は、通信ユニット30が通信に使用する電流値および電圧値の少なくとも一方を含む。通信ユニット30が通信に使用する電流値は、通信ユニット30が通信ユニット30に接続された設備システムと通信する際の電流値であり、通信ユニット30に接続される設備システムの数が増えるほど大きくなる。通信ユニット30が通信に使用する電圧値は、例えば、通信ユニット30が電圧の変化を用いた通信方式により設備システムと通信を行う際の電圧のHighレベルの値である。
【0063】
また、例えば、制御ユニット10に関する情報および他ユニットに関する情報の少なくとも一方は、制御ユニット10の異常に関する情報および他ユニットの異常に関する情報の少なくとも一方を含む。
【0064】
例えば、制御ユニット10の異常に関する情報は、制御ユニット10の制御基板の交換推奨時期、制御ユニット10のメモリ19(具体的にはSRAM)用もしくはリアルタイムクロック用の電池の交換推奨時期、制御ユニット10のプログラムのリセット回数、制御ユニット10のシステムの起動履歴またはタスクの異常停止履歴を含む。なお、交換推奨時期は、当該時期に近づくと制御ユニット10または制御ユニット10の構成要素が異常となるおそれがあることから、制御ユニット10の異常に関する情報に含まれる。
【0065】
例えば、他ユニットの異常に関する情報は、電源ユニット20、外部メモリ、アナンシェータ、ユーザマンマシンPC(Personal Computer)またはHUB等の交換推奨時期を含む。なお、交換推奨時期は、当該時期に近づくとこれらの機器が異常となるおそれがあることから、他ユニットの異常に関する情報に含まれる。
【0066】
例えば、他ユニットの異常に関する情報は、通信ユニット30が通信に使用する電流値または電圧値から推定される通信ユニット30の異常を示す情報を含む。例えば、通信ユニット30が通信に使用する電流値または電圧値が規定値から外れている場合等には、通信ユニット30に異常があると推定できる。また、他ユニットに関する情報は、通信ユニット30が通信に使用する電流値または電圧値から推定される、通信ユニット30と設備システムとを接続する伝送線の異常を示す情報を含む。例えば、通信ユニット30が通信に使用する電流値または電圧値が0または異常に大きい場合等には、伝送線に途絶または短絡があると推定できる。
【0067】
また、制御ユニット10の異常に関する情報および他ユニットの異常に関する情報の少なくとも一方は、異常から復旧したことを示す復旧済みの情報を含む。例えば、復旧済みの情報には、異常から復旧された時刻、または、1週間、1ヵ月もしくは1年等の単位時間当たりの復旧の頻度(言い換えると異常の頻度)等が含まれる。
【0068】
また、メモリ19には、制御システム1において用いられる制御ユニット10、電源ユニット20、通信ユニット30およびその他の機器について、それぞれの交換推奨時期を示す情報が記憶される。交換推奨時期は、例えば、通常の使用をした場合にメーカーが推奨する交換時期である。例えば、その他の機器の交換推奨時期として、上述したように、外部メモリ、アナンシェータ、ユーザマンマシンPCまたはHUB等の交換推奨時期が記憶される。例えば、制御ユニット10、電源ユニット20、通信ユニット30およびその他の機器のいずれかが交換されたときに、メモリ19に記憶された交換推奨時期のうち交換されたユニットまたはその他の機器に対応する交換推奨時期が更新される。
【0069】
出力部18は、取得部17が取得した情報を報知または所定の出力先に出力するための機能構成要素であり、上述したように例えばプロセッサにより実現される。なお、報知とは、例えばアラート通知であり、ディスプレイ等に表示されたり、スピーカ等から音声等で出力されたりすることで行われる。また、所定の出力先は、例えば管理システム40であり、出力部18は、取得部17が取得した情報を第4IF14を介して管理システム40に出力(送信)する。また、出力部18は、取得部17が取得した情報を所定の出力先としてタブレットまたはスマートフォン等の携帯端末に出力(送信)してもよい。また、出力部18は、取得部17が取得した情報の出力のためにメールを用いてもよい。なお、制御ユニット10は、例えば7セグメントディスプレイ等のディスプレイを備えていてもよく、出力部18は、取得部17が取得した情報を所定の出力先として当該ディスプレイに出力してもよい。出力部18は、取得部17が取得した情報として生データ(未加工データ)をそのまま所定の出力先に出力してもよいし、加工することで機器の交換を促すようなアラート通知をしてもよい。
【0070】
例えば、出力部18は、制御ユニット10の異常に関する情報または他ユニットの異常に関する情報として、制御ユニット10の制御基板、制御ユニット10のメモリ19用もしくはリアルタイムクロック用の電池、電源ユニット20、外部メモリ、アナンシェータ、ユーザマンマシンPC(Personal Computer)またはHUB等の交換推奨時期に基づいた報知をする。具体的には、出力部18は、これらの交換推奨時期に基づいて交換推奨時期が近付いているユニットまたは機器の交換を促すアラート通知を行う。
【0071】
また、例えば、出力部18は、電源ユニット20の温度に関する情報または制御ユニット10の温度に関する情報(具体的には制御ユニット10の近傍の空間の温度)に基づいて電源ユニット20の寿命を推定し、電源ユニット20の交換を促すアラート通知を行う。また、例えば、出力部18は、電源ユニット20の電圧値に関する情報または電流値に関する情報に基づいて電源ユニット20の寿命を推定し、電源ユニット20の交換を促すアラート通知を行う。なお、出力部18は、電源ユニット20の温度に関する情報もしくは制御ユニット10の温度に関する情報(具体的には制御ユニット10の近傍の空間の温度)、または、電源ユニット20の電圧値に関する情報もしくは電流値に関する情報をそのまま所定の出力先に出力してもよい。この場合、出力された情報を施設の管理者等が確認して、電源ユニット20の寿命等の推定を施設の管理者等が行ってもよく、施設の管理者等が機器の交換をするか否かを判断してもよい。
【0072】
また、例えば、詳細は後述するが、通信ユニット30が通信に使用する電流値から、通信ユニット30にさらに接続可能な設備システムの数を推定できるため、出力部18は、通信ユニット30が通信に使用する電流値に基づいて通信ユニット30にさらに接続可能な設備システムの数を推定し、推定した当該数を示す情報を所定の出力先に出力してもよい。なお、出力部18は、通信ユニット30が通信に使用する電流値をそのまま所定の出力先に出力してもよい。この場合、出力された情報を施設の管理者等が確認して、通信ユニット30にさらに接続可能な設備システムの数の推定を施設の管理者等が行ってもよい。
【0073】
また、例えば、出力部18は、通信ユニット30が通信に使用する電圧値または電流値に基づいて通信ユニット30または伝送線の異常を推定し、推定した異常を示す情報を所定の出力先に出力してもよい。なお、出力部18は、通信ユニット30が通信に使用する電圧値または電流値をそのまま所定の出力先に出力してもよい。この場合、出力された情報を施設の管理者等が確認して、通信ユニット30または伝送線の異常の推定を施設の管理者等が行ってもよい。
【0074】
また、例えば、出力部18は、制御ユニット10のプログラムのリセット回数、制御ユニット10のシステムの起動履歴またはタスクの異常停止履歴を所定の出力先に出力してもよい。これにより、施設の管理者等は、不具合も分析を行うことができる。
【0075】
また、例えば、出力部18は、異常から復旧したことを示す復旧済みの情報を所定の出力先に出力してもよい。復旧済みの情報から、施設の管理者等は、例えば異常の発生および復旧の推移を確認でき、異常の再発防止等のための対策を立てることができる。
【0076】
[電源ユニットの構成]
次に、電源ユニット20の構成について、図3を用いて説明する。
【0077】
図3は、実施の形態に係る電源ユニット20の一例を示す構成図である。
【0078】
電源ユニット20は、電源IF、通信IF22、測定部23およびメモリ24を備える。本実施の形態では、電源ユニット20は、複数の電源IF21a~21nを備える。なお、電源ユニット20が備える電源IFを総称して電源IF21とも呼ぶ。
【0079】
電源ユニット20は、プロセッサ(マイクロプロセッサ)、メモリ24、通信用または電力供給用のインタフェースとして電源IF21および通信IF22を含むコンピュータである。メモリ24は、ROM、RAM等であり、プロセッサにより実行される制御プログラム(コンピュータプログラム)を記憶することができる。なお、電源ユニット20は、1つのメモリを有していてもよく、また、複数のメモリを有していてもよく、ここでは、1つまたは複数のメモリをメモリ24として示している。
【0080】
プロセッサが制御プログラムに従って動作することにより、プロセッサが有する機能構成要素である測定部23が実現される。また、プロセッサが制御プログラムに従って動作することにより、通信IF22を制御する処理が行われる。
【0081】
電源IF21は、制御ユニット10および通信ユニット30に電力を供給するためのインタフェースである。電源IF21は、例えば、コネクタ等により実現される。電源IF21のコネクタには、例えば、有線ケーブルが接続される。電源ユニット20が複数の電源IF21a~21nを備えていることで、上述したように、制御ユニット10および通信ユニット30a~30cへそれぞれ異なる電力線(例えば有線ケーブル)を介して、電力を供給することができる。
【0082】
通信IF22は、制御ユニット10との通信のためのインタフェースである。通信IF22は、例えば、通信回路およびコネクタ等により実現される。通信IF22のコネクタには、例えば、一端が制御ユニット10の第5IF15に接続される有線ケーブルが接続される。
【0083】
なお、通信IF22を用いた制御ユニット10と電源ユニット20との通信は、有線により行われたが、無線により行われてもよい。この場合、通信IF22には、アンテナが含まれていてもよい。
【0084】
測定部23は、電源ユニット20の電圧値または電流値を例えば電圧検出回路または電流検出回路を用いて測定する。例えば、測定部23は、測定した電圧値または電流値を、通信IF22を介して逐次制御ユニット10に送信する。なお、測定部23は、測定した電圧値または電流値をいったんメモリ24に記憶し、特定の期間における電圧値または電流値の推移を制御ユニット10に送信してもよい。
【0085】
[通信ユニットの構成]
次に、通信ユニット30の構成について、図4を用いて説明する。
【0086】
図4は、実施の形態に係る通信ユニット30の一例を示す構成図である。
【0087】
通信ユニット30は、第1通信IF31、第2通信IF32、電源IF33、測定部34およびメモリ35を備える。
【0088】
通信ユニット30は、プロセッサ(マイクロプロセッサ)、メモリ35、通信用または電力供給用のインタフェースとして第1通信IF31、第2通信IF32および電源IF33を含むコンピュータである。メモリ35は、ROM、RAM等であり、プロセッサにより実行される制御プログラム(コンピュータプログラム)を記憶することができる。なお、通信ユニット30は、1つのメモリを有していてもよく、また、複数のメモリを有していてもよく、ここでは、1つまたは複数のメモリをメモリ35として示している。
【0089】
プロセッサが制御プログラムに従って動作することにより、プロセッサが有する機能構成要素である測定部34が実現される。また、プロセッサが制御プログラムに従って動作することにより、各インタフェース(第1通信IF31、第2通信IF32および電源IF33)を制御する処理が行われる。
【0090】
第1通信IF31は、制御ユニット10との通信のためのインタフェースである。第1通信IF31は、例えば、通信回路およびコネクタ等により実現される。第1通信IF31のコネクタには、例えば、一端が制御ユニット10の第1IF11に接続される有線ケーブルが接続される。
【0091】
第2通信IF32は、設備システムとの通信のためのインタフェースである。第2通信IF32は、例えば、通信回路およびコネクタ等により実現される。第2通信IF32のコネクタには、例えば、設備システムに接続される有線ケーブルが接続される。
【0092】
電源IF33は、電源ユニット20から電力の供給を受けるためのインタフェースである。電源IF33は、例えば、コネクタ等により実現される。電源IF33のコネクタには、例えば、一端が電源ユニット20の電源IF21に接続される有線ケーブルが接続される。例えば、電源IF33を介して供給された電力は、通信ユニット30のプロセッサ等を動作させるために用いられる。
【0093】
なお、第1通信IF31を用いた制御ユニット10と通信ユニット30との通信、第2通信IF32を用いた通信ユニット30と設備システムとの通信は、有線により行われたが、無線により行われてもよい。この場合、第1通信IF31および第2通信IF32には、アンテナが含まれていてもよい。
【0094】
測定部34は、通信ユニット30が通信に使用する電流値または電圧値を例えば電圧検出回路または電流検出回路を用いて測定する。例えば、測定部34は、測定した電流値または電圧値を、第1通信IF31を介して逐次制御ユニット10に送信する。なお、測定部34は、測定した電流値または電圧値をいったんメモリ35に記憶し、特定の期間における電流値または電圧値の推移を制御ユニット10に送信してもよい。
【0095】
[出力例]
次に、取得部17が取得したユニットに関する情報(制御ユニット10に関する情報または他ユニットに関する情報)の出力例について、図5を用いて説明する。
【0096】
図5は、ユニットに関する情報の出力例を示す図である。図5には、管理システム40が有するディスプレイを示している。
【0097】
例えば、ユニットに関する情報は、図5に示されるように、管理システム40が有するディスプレイに表示される。なお、上述したように、ユニットに関する情報は、タブレットもしくはスマートフォン等の携帯端末、制御ユニット10が備えるディスプレイ等に出力されてもよく、ユニットに関する情報の出力先は特に限定されない。
【0098】
ユニットに関する情報として出力される内容についても、ユニットに関するものであれば特に限定されない。
【0099】
例えば、図5には、推定された電源ユニット20の寿命が短かったことから、ユニットに関する情報として電源ユニット20の交換を促すことを示す情報が出力された例が示されている。例えば、制御ユニット10のメモリ19に記憶された交換推奨時期前であっても、推定された寿命が短い場合にはこのような交換を促すことを示す情報が出力される。ユニットの使用環境等によっては、交換推奨時期前に寿命が来ることがあるためである。なお、例えば、推定された寿命が長い場合であっても、交換推奨時期が近づいている場合にはこのような交換を促すことを示す情報が出力される。また、例えば、単に推定された寿命を示す情報が出力されてもよい。
【0100】
また、各ユニットに異常があり、メンテナンスを促すことを示す情報が出力されてもよいし、単に異常があることを示す情報が出力されてもよい。さらには、制御ユニット10もしくは電源ユニット20の温度、電源ユニット20の電圧値もしくは電流値、または、通信ユニット30が通信に使用する電流値もしくは電圧値がそのまま出力されてもよい。この場合、出力されたこれらの情報を施設の管理者等が確認して、各ユニットの寿命または異常等の推定を施設の管理者等が行ってもよい。
【0101】
例えば、報知(アラート通知)がされる項目について、項目ごとにアラート通知をするかしないかを設定できるようにされていてもよい。また、アラート通知がされる際に、当該アラートの対応に必要な情報(例えばメンテナンス業者の連絡先、契約番号または会員サイトのURL(Uniform Resource Locator))等が出力されてもよい。
【0102】
[効果等]
以上説明したように、制御ユニット10は、施設に設置された1以上の設備システムを制御する制御部16と、制御ユニット10に関する情報および制御ユニット10に接続される他ユニットに関する情報の少なくとも一方を取得する取得部17と、取得部17が取得した情報を報知または所定の出力先に出力する出力部18と、を備える。
【0103】
これによれば、施設に設置された設備システムの制御のためのユニットとして、制御ユニット10または電源ユニット20、通信ユニット30もしくはその他の機器等の他のユニットに関する情報が報知または所定の出力先に出力されるため、施設の管理者等は、報知により、または当該所定の出力先を介して、施設に設置された設備システムの制御のためのユニットに関する情報を確認できる。これにより、制御ユニット10および他ユニットを用いて制御される設備システムの運用の円滑を図ることができる。
【0104】
また、取得部17は、他ユニットに関する情報を他ユニットから取得してもよい。
【0105】
これによれば、制御システム1における他ユニットの遠隔監視が可能となる。
【0106】
また、制御ユニット10に関する情報は、制御ユニット10の温度に関する情報を含んでいてもよい。
【0107】
これによれば、制御ユニット10の温度に関する情報から、他ユニット(具体的には電源ユニット20)の寿命を推定できる。電源ユニット20の寿命と温度とは相関があるためである。具体的には、制御ユニット10の温度が高いほど、電源ユニット20の温度が高くなっており、電源ユニット20の寿命は短い傾向にある。例えば、寿命により電力供給ができなくなる前に電源ユニット20を交換できる。
【0108】
また、他ユニットは、制御ユニット10に電力を供給する電源ユニット20を含み、他ユニットに関する情報は、電源ユニット20に関する情報を含んでいてもよい。具体的には、電源ユニット20に関する情報は、電源ユニット20の電圧値に関する情報、電源ユニット20の電流値に関する情報および電源ユニット20の温度に関する情報の少なくとも1つを含んでいてもよい。より具体的には、電源ユニットに関する情報は、電源ユニットの寿命に関する情報を含んでいてもよい。
【0109】
これによれば、電源ユニット20の温度、電圧値または電流値から、電源ユニット20の寿命を推定できる。電源ユニット20の寿命と電源ユニット20の温度、電圧値または電流値とは相関があるためである。具体的には、電圧値または電流値が一定値を下回る頻度が多い場合や、電圧値または電流値の特定の期間における平均値が一定値を下回る場合には、電源ユニット20が劣化しており、つまり、寿命が短いと推定できる。また、電源ユニット20の温度と稼働時間とから電源ユニット20(具体的にはトランス)の寿命を推定できる。例えば、電源ユニット20の寿命により電源ユニット20から制御ユニット10への電力供給ができなくなる前に、すなわち、設備システムの制御ができなくなる前に電源ユニット20を交換できる。
【0110】
また、他ユニットは、設備システムの通信を制御する通信ユニット30を含み、他ユニットに関する情報は、通信ユニット30が通信に使用する電流値および電圧値の少なくとも一方を含んでいてもよい。
【0111】
これによれば、通信ユニット30が通信に使用する電圧値または電流値から、通信ユニット30の異常を推定できる。具体的には、当該電圧値または当該電流値が所定の値からずれている場合に通信ユニット30に異常があると推定できる。
【0112】
また、1つの通信ユニット30が通信に使用できる電流の最大値は決まっており、通信ユニット30に接続される設備システムの数が多くなるほど通信に使用する電流値は大きくなることから、通信ユニット30に接続可能な設備システムの最大数には限度がある。つまり、通信ユニット30に接続されている設備システムの数が多くなるほど、通信に使用する電流値は大きくなり(言い換えると、最大値に近くなり)、通信ユニット30にさらに接続可能な設備システムの数は少なくなる。したがって、通信ユニット30が通信に使用する電流値から、通信ユニット30にさらに接続可能な設備システムの数を推定できる。
【0113】
また、制御ユニット10に関する情報および他ユニットに関する情報の少なくとも一方は、制御ユニット10の異常に関する情報および他ユニットの異常に関する情報の少なくとも一方を含んでいてもよい。
【0114】
これによれば、施設に設置された設備システムの制御のための制御ユニット10または他ユニットの異常を確認できる。例えば、制御ユニット10の制御基板、制御ユニット10のメモリ19用もしくはリアルタイムクロック用の電池、電源ユニット20、通信ユニット30、外部メモリ、アナンシェータ、ユーザマンマシンPCまたはHUB等の異常を確認できる。これにより、これらのユニットまたは機器の修理または交換を早急に行うことができる。
【0115】
また、制御ユニット10の異常に関する情報および他ユニットの異常に関する情報の少なくとも一方は、異常から復旧したことを示す復旧済みの情報を含んでいてもよい。
【0116】
これによれば、復旧済みの情報から、例えば異常の発生および復旧の推移を確認でき、異常の再発防止等のための対策を立てることができる。
【0117】
また、制御システム1は、制御ユニット10と、設備システムの通信を制御する通信ユニット30と、制御ユニット10に電力を供給する電源ユニット20と、を備える。
【0118】
これによれば、施設に設置された設備システムの制御のためのユニットに関する情報を確認できる制御システム1を提供できる。
【0119】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態に係る制御ユニット10および制御システム1について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0120】
例えば、上記実施の形態では、取得部17は、他ユニットに関する情報を他ユニットから取得したが、必ずしも当該情報を他ユニットから取得しなくてもよい。例えば、他ユニットに関する情報は、メモリ19に記憶されており、取得部17は、他ユニットに関する情報をメモリ19から取得してもよい。
【0121】
また、例えば、上記実施の形態では、制御ユニット10に関する情報は、制御ユニット10の温度に関する情報を含んでいたが、含んでいなくてもよい。
【0122】
また、例えば、上記実施の形態では、他ユニットに関する情報は、電源ユニット20に関する情報を含んでいたが、含んでいなくてもよい。
【0123】
また、例えば、上記実施の形態では、電源ユニット20に関する情報は、電源ユニット20の電圧値に関する情報、電源ユニット20の電流値に関する情報および電源ユニット20の温度に関する情報の少なくとも1つを含んでいたが、含んでいなくてもよい。
【0124】
また、例えば、上記実施の形態では、電源ユニット20に関する情報は、電源ユニット20の寿命に関する情報を含んでいたが、含んでいなくてもよい。
【0125】
また、例えば、上記実施の形態では、他ユニットに関する情報は、通信ユニット30が通信に使用する電流値および電圧値の少なくとも一方を含んでいたが、含んでいなくてもよい。
【0126】
また、例えば、上記実施の形態では、制御ユニット10に関する情報および他ユニットに関する情報の少なくとも一方は、制御ユニット10の異常に関する情報および他ユニットの異常に関する情報の少なくとも一方を含んでいたが、含んでいなくてもよい。
【0127】
また、例えば、上記実施の形態では、制御ユニット10の異常に関する情報および他ユニットの異常に関する情報の少なくとも一方は、異常から復旧したことを示す復旧済みの情報を含んでいたが、含んでいなくてもよい。
【0128】
また、例えば、上記実施の形態では、制御システム1は、制御ユニット10、電源ユニット20および通信ユニット30を備えたが、これに限らない。例えば、制御システム1は、制御ユニット10と、電源ユニット20と、を備え、通信ユニット30を備えていなくてもよい。また、例えば、制御システム1は、制御ユニット10と、通信ユニット30と、を備え、電源ユニット20を備えていなくてもよい。
【0129】
また、例えば、上記実施の形態では、通信ユニット30は、制御ユニット10を介さずに電源ユニット20から電力供給を受けるように構成されていたが、制御ユニット10を介して電源ユニット20から電力供給を受けるように構成されていてもよい。
【0130】
また、例えば、上記実施の形態では、スイッチ52および55は、照明器具のオン、オフまたは調光制御等に用いられたが、空調機器のオン、オフまたは設定温度の変更等に用いられてもよい。
【0131】
また、本発明は、制御ユニット10および制御システム1として実現できるだけでなく、制御ユニット10および制御システム1を構成する各構成要素が行うステップ(処理)を含む通知方法として実現できる。
【0132】
例えば、それらのステップは、コンピュータ(コンピュータシステム)によって実行されてもよい。そして、本発明は、それらの方法に含まれるステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムとして実現できる。さらに、本発明は、そのプログラムを記録したCD-ROM等である非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現できる。
【0133】
例えば、本発明が、プログラム(ソフトウェア)で実現される場合には、コンピュータのCPU、メモリおよび入出力回路等のハードウェア資源を利用してプログラムが実行されることによって、各ステップが実行される。つまり、CPUがデータをメモリまたは入出力回路等から取得して演算したり、演算結果をメモリまたは入出力回路等に出力したりすることによって、各ステップが実行される。
【0134】
また、上記実施の形態の制御ユニット10および制御システム1に含まれる各構成要素は、専用または汎用の回路として実現されてもよい。
【0135】
また、上記実施の形態の制御ユニット10および制御システム1に含まれる各構成要素は、集積回路(IC:Integrated Circuit)であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。
【0136】
また、集積回路はLSIに限られず、専用回路または汎用プロセッサで実現されてもよい。プログラム可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、または、LSI内部の回路セルの接続および設定が再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサが、利用されてもよい。
【0137】
さらに、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて、制御ユニット10および制御システム1に含まれる各構成要素の集積回路化が行われてもよい。
【0138】
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0139】
1 制御システム
10 制御ユニット
16 制御部
17 取得部
18 出力部
20 電源ユニット
30、30a、30b、30c 通信ユニット
図1
図2
図3
図4
図5