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特許7256242複数のタイプのチャットルームを提供するインスタントメッセージングサーバ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-03
(45)【発行日】2023-04-11
(54)【発明の名称】複数のタイプのチャットルームを提供するインスタントメッセージングサーバ
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/04 20220101AFI20230404BHJP
   G06F 21/62 20130101ALI20230404BHJP
   G06F 16/176 20190101ALI20230404BHJP
【FI】
H04L51/04
G06F21/62 318
G06F16/176
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021171044
(22)【出願日】2021-10-19
(65)【公開番号】P2022076452
(43)【公開日】2022-05-19
【審査請求日】2021-10-19
(31)【優先権主張番号】10-2020-0148892
(32)【優先日】2020-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515291063
【氏名又は名称】株式会社カカオ
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャ,ハン ウール
(72)【発明者】
【氏名】キム,ユン ハイ
【審査官】浦口 幸宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-328685(JP,A)
【文献】特表2017-502436(JP,A)
【文献】特表2007-516513(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/04
H04L 67/00
G06F 21/62
G06F 16/176
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1タイプのチャットルーム内で送受信されたチャットデータを前記チャットルームの管理権限を有する第1アカウントタイプの管理者に対応する共有ドライブに格納するステップと、
前記チャットルームに参加する参加者から、前記参加者の参加以前に前記チャットルームで送受信された以前のチャットデータの要求を受信するステップと、
前記チャットルームのタイプに対応して設定された前記共有ドライブのアクセス権限に基づいて、前記参加者に前記共有ドライブに格納されている前記以前のチャットデータを提供するステップと、
前記管理者のアカウントタイプによる前記チャットルームのタイプ転換に基づいて、前記共有ドライブのアクセス権限を変更するステップと、
を含む、インスタントメッセージングサーバの動作方法。
【請求項2】
前記管理者のアカウントタイプが第2アカウントタイプに転換されることにより、前記チャットルームのタイプを第2タイプに転換するステップと、
前記チャットルームのタイプ転換に反応して、前記共有ドライブの使用を中止するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載のインスタントメッセージングサーバの動作方法。
【請求項3】
前記管理者のアカウントタイプが第2アカウントタイプに転換されることにより、前記第1タイプのチャットルームを猶予状態として管理するステップと、
前記猶予状態が持続している間に、前記共有ドライブに格納されているチャットデータへのアクセスを制限するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載のインスタントメッセージングサーバの動作方法。
【請求項4】
前記猶予状態が継続した期間に基づいて、前記チャットルームのタイプを第2タイプに転換するステップと、
前記チャットルームのタイプ転換に基づいて、前記共有ドライブの使用を中止するステップと、
をさらに含む、請求項に記載のインスタントメッセージングサーバの動作方法。
【請求項5】
前記猶予状態で前記管理者のアカウントタイプが第1アカウントタイプに再転換されることにより、前記共有ドライブに格納されているチャットデータへのアクセス制限を解除するステップをさらに含む、請求項に記載のインスタントメッセージングサーバの動作方法。
【請求項6】
前記猶予状態で前記チャットルームに参加する第1アカウントタイプの参加者に管理者の権限が委任されることにより、前記共有ドライブに格納されているチャットデータへのアクセス制限を解除するステップをさらに含む、請求項に記載のインスタントメッセージングサーバの動作方法。
【請求項7】
ユーザから少なくとも1つの参加者が指定された前記チャットルームの生成要求を受信するステップと、
前記ユーザのアカウントタイプに基づいて、前記ユーザ及び前記少なくとも1つの参加者を含む前記チャットルームを前記第1タイプに生成するステップと、
前記共有ドライブ内の前記チャットルームのための空間を割り当てるステップと、
前記ユーザを前記チャットルームの管理者として設定するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載のインスタントメッセージングサーバの動作方法。
【請求項8】
前記参加者のアカウントタイプに基づいて、前記参加者の参加後に前記チャットルームで送受信されたチャットデータ及び前記以前のチャットデータのうち少なくとも1つを前記参加者に対応する個人ドライブに格納するステップをさらに含む、請求項1に記載のインスタントメッセージングサーバの動作方法。
【請求項9】
前記チャットルームの終了要求に反応して、前記管理者に対応する共有ドライブに格納されているチャットデータを削除するステップと、
前記参加者に対応する個人ドライブに格納されたチャットデータを削除するステップと、
をさらに含む、請求項に記載のインスタントメッセージングサーバの動作方法。
【請求項10】
ハードウェアと結合して請求項1~のいずれか1項に記載の方法を実行させるために媒体に格納されたコンピュータプログラム。
【請求項11】
第1タイプのチャットルーム内で送受信されたチャットデータを、前記チャットルームの管理権限を有する第1アカウントタイプの管理者に対応する共有ドライブに格納し、
前記チャットルームに参加する参加者から、前記参加者の参加以前に前記チャットルームで送受信された以前のチャットデータの要求を受信し、
前記チャットルームのタイプに対応して設定された前記共有ドライブのアクセス権限に基づいて、前記参加者に前記共有ドライブに格納されている前記以前のチャットデータを提供し、
前記管理者のアカウントタイプが第2アカウントタイプに転換されることにより、前記チャットルームのタイプを第2タイプに転換し、
前記チャットルームのタイプ転換に反応して、前記共有ドライブの使用を中止する、少なくとも1つのプロセッサを含む、インスタントメッセージングサーバ。
【請求項12】
前記プロセッサは、
前記管理者のアカウントタイプが第2アカウントタイプに転換されることにより、前記第1タイプのチャットルームを猶予状態として管理し、
前記猶予状態が持続している間に、前記共有ドライブに格納されているチャットデータへのアクセスを制限する、請求項11に記載のインスタントメッセージングサーバ。
【請求項13】
前記プロセッサは、
前記猶予状態が継続した期間に基づいて、前記チャットルームのタイプを第2タイプに転換し、
前記チャットルームのタイプ転換に基づいて、前記共有ドライブの使用を中止する、請求項12に記載のインスタントメッセージングサーバ。
【請求項14】
前記プロセッサは、前記猶予状態で前記管理者のアカウントタイプが第1アカウントタイプに再転換されることにより、前記共有ドライブに格納されているチャットデータへのアクセス制限を解除する、請求項12に記載のインスタントメッセージングサーバ。
【請求項15】
前記プロセッサは、前記猶予状態で前記チャットルームに参加する第1アカウントタイプの参加者に管理者の権限が委任されることにより、前記共有ドライブに格納されているチャットデータへのアクセス制限を解除する、請求項12に記載のインスタントメッセージングサーバ。
【請求項16】
前記プロセッサは、
ユーザから少なくとも1つの参加者が指定された前記チャットルームの生成要求を受信し、
前記ユーザのアカウントタイプに基づいて、前記ユーザ及び前記少なくとも1つの参加者を含む前記チャットルームを前記第1タイプに生成し、
前記共有ドライブ内の前記チャットルームのための空間を割り当て、
前記ユーザを前記チャットルームの管理者として設定する、請求項11に記載のインスタントメッセージングサーバ。
【請求項17】
前記プロセッサは、前記参加者のアカウントタイプに基づいて、前記参加者の参加後に前記チャットルームで送受信されたチャットデータ及び前記以前のチャットデータのうち少なくとも1つを前記参加者に対応する個人ドライブに格納する、請求項11に記載のインスタントメッセージングサーバ。
【請求項18】
前記プロセッサは、
前記チャットルームの終了要求に反応して、前記管理者に対応する共有ドライブに格納されているチャットデータを削除し、
前記参加者に対応する個人ドライブに格納されたチャットデータを削除する、請求項17に記載のインスタントメッセージングサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
複数のタイプのチャットルームを提供するインスタントメッセージングサーバ及びサーバの動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インスタントメッセージングサービスは、ネットワークを用いた2人以上のユーザ間のメッセージ送受信サービスであって、インスタントメッセンジャーというクライアントプログラムを介してユーザに提供することができる。テキスト形態のメッセージを送受信する既存のインスタントメッセンジャーとは異なって、写真、動画、音声ファイルなどの多様な形態のメディアファイルの送受信機能、2以上の他のユーザと同時に通信できるグループ単位のデータ送受信機能など、多様な機能をサポートするインスタントメッセンジャーが普及されている。近年、移動通信端末、個人用PCなどのユーザ端末でのインスタントメッセンジャーの使用の増加に伴い、複数の多様なチャットルームに参加して他の参加者とチャット/又はデータを共有するための多様で便利なインスタントメッセージングサービス技術の開発が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本実施形態の目的は、インスタントユーザの様々な目的を満たすためのインスタントメッセージングサービスを提供するためのもので、チャットルームを介して送受信されたデータを複数のユーザが効率よく共有できるインスタントメッセージング技術を提供することにある。
実施形態の目的は、チャットルームを介して送受信されるデータを管理する方法を多様化した複数のタイプのチャットルームを利用できるインスタントメッセージング技術を提供することにある。
但し、技術的な課題は、上述した技術的な課題に限定されるのではなく、更なる技術的な課題が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一側面に係るインスタントメッセージングサーバの動作方法は、第1タイプのチャットルーム内で送受信されたチャットデータを前記チャットルームの管理権限を有する第1アカウントタイプの管理者に対応する共有ドライブに格納するステップと、前記チャットルームに参加する参加者から、前記参加者の参加以前に前記チャットルームで送受信された以前のチャットデータの要求を受信するステップと、前記チャットルームのタイプに対応して設定された前記共有ドライブのアクセス権限に基づいて、前記参加者に前記共有ドライブに格納されている前記以前のチャットデータを提供するステップとを含む。
【0005】
前記インスタントメッセージングサーバの動作方法は、前記管理者のアカウントタイプによる前記チャットルームのタイプ転換に基づいて、前記共有ドライブのアクセス権限を変更するステップをさらに含むことができる。
【0006】
前記インスタントメッセージングサーバの動作方法は、前記管理者のアカウントタイプが第2アカウントタイプに転換されることにより、前記チャットルームのタイプを第2タイプに転換するステップと、前記チャットルームのタイプ転換に反応して、前記共有ドライブの使用を中止するステップとをさらに含むことができる。
【0007】
前記インスタントメッセージングサーバの動作方法は、前記管理者のアカウントタイプが第2アカウントタイプに転換されることにより、前記第1タイプのチャットルームを猶予状態として管理するステップと、前記猶予状態が持続している間に、前記共有ドライブに格納されているチャットデータへのアクセスを制限するステップとをさらに含むことができる。
【0008】
前記インスタントメッセージングサーバの動作方法は、前記猶予状態が継続した期間に基づいて、前記チャットルームのタイプを第2タイプに転換するステップと、前記チャットルームのタイプ転換に基づいて、前記共有ドライブの使用を中止するステップとをさらに含むことができる。
【0009】
前記インスタントメッセージングサーバの動作方法は、前記猶予状態で前記管理者のアカウントタイプが第1アカウントタイプに再転換されることにより、前記共有ドライブに格納されているチャットデータへのアクセス制限を解除するステップをさらに含むことができる。
【0010】
前記インスタントメッセージングサーバの動作方法は、前記猶予状態で前記チャットルームに参加する第1アカウントタイプの参加者に管理者の権限が委任されることにより、前記共有ドライブに格納されているチャットデータへのアクセス制限を解除するステップをさらに含むことができる。
【0011】
前記インスタントメッセージングサーバの動作方法は、ユーザから少なくとも1つの参加者が指定された前記チャットルームの生成要求を受信するステップと、前記ユーザのアカウントタイプに基づいて、前記ユーザ及び前記少なくとも1つの参加者を含む前記チャットルームを前記第1タイプに生成するステップと、前記共有ドライブ内の前記チャットルームのための空間を割り当てるステップと、前記ユーザを前記チャットルームの管理者として設定するステップとをさらに含むことができる。
【0012】
前記インスタントメッセージングサーバの動作方法は、前記参加者のアカウントタイプに基づいて、前記参加者の参加後に前記チャットルームで送受信されたチャットデータ及び前記以前のチャットデータのうち少なくとも1つを前記参加者に対応する個人ドライブに格納するステップをさらに含むことができる。
【0013】
前記インスタントメッセージングサーバの動作方法は、前記チャットルームの終了要求に反応して、前記管理者に対応する共有ドライブに格納されているチャットデータを削除するステップと、前記参加者に対応する個人ドライブに格納されたチャットデータを削除するステップとをさらに含むことができる。
【0014】
一側面に係るインスタントメッセージングサーバは、第1タイプのチャットルーム内で送受信されたチャットデータを、前記チャットルームの管理権限を有する第1アカウントタイプの管理者に対応する共有ドライブに格納し、前記チャットルームに参加する参加者から、前記参加者の参加以前に前記チャットルームで送受信された以前のチャットデータの要求を受信し、前記チャットルームのタイプに対応して設定された前記共有ドライブのアクセス権限に基づいて、前記参加者に前記共有ドライブに格納されている前記以前のチャットデータを提供する、少なくとも1つのプロセッサを含む。
【0015】
前記プロセッサは、前記管理者のアカウントタイプが第2アカウントタイプに転換されることにより、前記チャットルームのタイプを第2タイプに転換し、前記チャットルームのタイプ転換に反応して、前記共有ドライブの使用を中止することができる。
【0016】
前記プロセッサは、前記管理者のアカウントタイプが第2アカウントタイプに転換されることにより、前記第1タイプのチャットルームを猶予状態として管理し、前記猶予状態が持続している間に、前記共有ドライブに格納されているチャットデータへのアクセスを制限することができる。
【0017】
前記プロセッサは、前記猶予状態が継続した期間に基づいて、前記チャットルームのタイプを第2タイプに転換し、前記チャットルームのタイプ転換に基づいて、前記共有ドライブの使用を中止することができる。
【0018】
前記プロセッサは、前記猶予状態で前記管理者のアカウントタイプが第1アカウントタイプに再転換されることにより、前記共有ドライブに格納されているチャットデータへのアクセス制限を解除することができる。
【0019】
前記プロセッサは、前記猶予状態で前記チャットルームに参加する第1アカウントタイプの参加者に管理者の権限が委任されることにより、前記共有ドライブに格納されているチャットデータへのアクセス制限を解除することができる。
【0020】
前記プロセッサは、ユーザから少なくとも1つの参加者が指定された前記チャットルームの生成要求を受信し、前記ユーザのアカウントタイプに基づいて、前記ユーザ及び前記少なくとも1つの参加者を含む前記チャットルームを前記第1タイプに生成し、前記共有ドライブ内の前記チャットルームのための空間を割り当て、前記ユーザを前記チャットルームの管理者として設定することができる。
【0021】
前記プロセッサは、前記参加者のアカウントタイプに基づいて、前記参加者の参加後に前記チャットルームで送受信されたチャットデータ及び前記以前のチャットデータのうち少なくとも1つを前記参加者に対応する個人ドライブに格納することができる。
【0022】
前記プロセッサは、前記チャットルームの終了要求に反応して、前記管理者に対応する共有ドライブに格納されているチャットデータを削除し、前記参加者に対応する個人ドライブに格納されたチャットデータを削除することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によると、インスタントユーザの様々な目的を満たすためのインスタントメッセージングサービスを提供するためのもので、チャットルームを介して送受信されたデータを複数のユーザが効率よく共有できるインスタントメッセージング技術を提供することができる。
実施形態によると、チャットルームを介して送受信されるデータを管理する方法を多様化した複数のタイプのチャットルームを利用できるインスタントメッセージング技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】一実施形態に係る複数のタイプのチャットルームを提供するインスタントメッセージングシステムの構成図である。
図2】一実施形態に係るチャットルームのタイプを比較して説明するための図である。
図3A】一実施形態に係る共有ドライブのアクセス権限を説明するための図である。
図3B】一実施形態に係る共有ドライブのアクセス権限を説明するための図である。
図4A】一実施形態に係る共有ドライブのアクセス権限を説明するための図である。
図4B】一実施形態に係る共有ドライブのアクセス権限を説明するための図である。
図5】チームチャットルームが終了する実施形態を説明するための図である。
図6A】チームチャットルームの開設に関するインスタントメッセンジャーのインターフェース画面を例示した図である。
図6B】チームチャットルームの開設に関するインスタントメッセンジャーのインターフェース画面を例示した図である。
図6C】チームチャットルームの開設に関するインスタントメッセンジャーのインターフェース画面を例示した図である。
図7A】チームチャットルームを介して以前のチャットデータを受信するインスタントメッセンジャーのインターフェース画面を例示した図である。
図7B】チームチャットルームを介して以前のチャットデータを受信するインスタントメッセンジャーのインターフェース画面を例示した図である。
図7C】チームチャットルームを介して以前のチャットデータを受信するインスタントメッセンジャーのインターフェース画面を例示した図である。
図8A】チームチャットルームの設定変更に関するインスタントメッセンジャーのインターフェース画面を例示した図である。
図8B】チームチャットルームの設定変更に関するインスタントメッセンジャーのインターフェース画面を例示した図である。
図8C】チームチャットルームの設定変更に関するインスタントメッセンジャーのインターフェース画面を例示した図である。
図8D】チームチャットルームの設定変更に関するインスタントメッセンジャーのインターフェース画面を例示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本明細書で開示する特定の構造的又は機能的な説明は単に実施形態を説明するための目的として例示したものであり、実施形態は様々な異なる形態で実施され、本発明は本明細書で説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲は、実施形態で説明した技術的な思想に含まれている変更、均等物、または代替物を含む。
【0026】
第1又は第2などの用語を複数の構成要素を説明するために用いることがあるが、このような用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ解釈されなければならない。例えば、第1構成要素は第2構成要素と命名することができ、同様に第2構成要素は第1構成要素にも命名することができる。
いずれかの構成要素が他の構成要素に「連結」されているか「接続」されていると言及されたときには、その他の構成要素に直接的に連結されているか又は接続されているが、中間に他の構成要素が存在し得るものと理解されなければならない。
【0027】
単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを示すものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
【0028】
異なるように定義がされない限り、技術的であるか又は科学的な用語を含むここで用いる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈すべきであって、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
【0029】
以下、添付する図面を参照しながら実施形態を詳細に説明する。添付図面を参照して説明するにおいて、図面符号に関係なく同一の構成要素には同一の参照符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することにする。
【0030】
図1は、一実施形態に係る複数のタイプのチャットルームを提供するインスタントメッセージングシステムの構成図である。
【0031】
図1を参照すると、一実施形態に係るシステムは、少なくとも1つのユーザ端末110、インスタントメッセージングサーバ120、及びデータベース130を含む。以下で、インスタントメッセージングサーバ120は、簡略にサーバのように称する。一実施形態に係るユーザ端末110とサーバ120は、ネットワークを介してデータ交換の通信を行い、サーバ120は、データベース130にアクセスしてデータを格納したりデータを取得するなど、データベース130を管理することができる。
【0032】
ユーザの端末110は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、ネットブック、ノート型パソコン、PDA(Personal Digital Appliance)、スマートフォン、ウェアラブルデバイス(Wearable device)、及び類似の機能を行う様々なユーザ表示装置を含んでもよい。
【0033】
ユーザの端末110は、インストールされたインスタントメッセンジャーアプリケーションによって駆動されることができる。インスタントメッセンジャーアプリケーションは、インスタントメッセンジャー機能付きのソーシャルネットワーキングサービスに関するアプリケーションを含んでもよい。ユーザは、ユーザ端末にインストールされたインスタントメッセンジャーアプリケーションを介してサーバ120から提供するインスタントメッセージングサービスを使用できる。例えば、ユーザは、端末にインストールされたアプリケーションを介してインスタントメッセージングサービスに加入してアカウントを生成し、生成されたアカウントに対応するインスタントメッセージングサービスを用いてもよい。
【0034】
インスタントメッセージングサーバ120は、インスタントメッセージングサービスを提供するサーバであって、インスタントメッセージングサービスのためのプロセスを行う少なくとも1つのプロセッサを含む。サーバ120は、ユーザインターフェース(UI)、機能(function)、動作(operation)又はサービスなどのためにユーザの端末110にインストールされたインスタントメッセンジャーアプリケーションと連動される。サーバは、ユーザのアカウントに対応するチャットルームを生成し、ユーザ端末110の間のデータ送受信機能を提供し、インスタントメッセージングサービスに関するデータを格納して管理することができる。
【0035】
サーバ120で生成されるチャットルームは1つ以上の参加者を含んでもよく、参加者は、インスタントメッセージングサービスに加入したユーザアカウントである。参加者は、チャットルームを介して他の参加者とテキスト、顔文字、図形などの視覚的な情報を含むメッセージ、及び音声などの聴覚的な情報を含むメッセージを送受信することができる。また、チャットルームを介して写真、動画、オーディオなどの様々な形態のメディアファイルを送受信することができる。以下、チャットルーム内で送受信されたメッセージ及びメディアファイルをチャットデータのように称する。
【0036】
サーバ120は、チャットルームの参加者からチャットルームを介して送信されたチャットデータをチャットルームの他の参加者に伝達するためのインスタントメッセージングサーバであって、インスタントメッセージ伝達のためのプロセスを行うことができる。例えば、サーバは、チャットルームを介して送信されたチャットデータをデータベース130に格納し、プッシュサーバなどを介してチャットルームの参加者の端末にチャットデータ受信に関する通知を提供してもよい。チャットルームの参加者は、端末110にインストールされたインスタントメッセンジャーアプリケーションを介してチャットルームに接続し、サーバ120は、参加者のチャットルーム接続に反応して、データベース130に格納されたチャットデータをチャットルームに接続した参加者の端末110に送信してもよい。
【0037】
一実施形態に係るサーバ120は、第1タイプ及び第2タイプを含む様々なタイプのチャットルームを提供することができる。様々なタイプのチャットルームは、チャットルームを開設できる権限、チャットルームに参加できる権限、チャットデータが格納されるメモリ、チャットデータが格納されるメモリのアクセス権限などが相違に決定されてもよい。例えば、第1タイプのチャットルーム(例えば、チームチャットルーム)は、チャットルームを開設できる権限が特定ユーザ(例えば、インスタントメッセージングサーバと別個のクラウドストレージを使用する権限のあるユーザ)に制限され、第2タイプのチャットルーム(例えば、一般チャットルーム)は、チャットルームを開設できる権限が制限されなくてもよい。一実施形態によれば、チームチャットルームは、一般のチャットルームとは異なって、参加者にチャットルームに参加する以前のチャットデータを照会する機能を提供するチャットルームであってもよい。以下で詳細に説明するが、チームチャットルームのチャットデータは、管理者のクラウドストレージ内の共有ドライブに格納され、チームチャットルームの参加者は、管理者の共有ドライブにアクセスすることで、該当の参加者がチームチャットルームに参加する前のチャットデータを照会することができる。
【0038】
また、例えば、第1タイプのチャットルームのチャットデータは、第1データベース(例えば、私書箱)及び参加者のアカウントに対応して、別に割り当てられた第2データベース(例えば、クラウドストレージ)に格納される一方、第2タイプのチャットルームのチャットデータは、第1データベース(例えば、私書箱)に格納されてもよい。一実施形態によれば、チャットルームを介して発信されたメッセージは、私書箱又はクラウドストレージを介してチャットルームの参加者に伝達されることができる。ここで、私書箱に格納されているチャットデータは、予め決定された期間が経過すれば削除される一方、クラウドストレージに格納されているチャットデータは、期間の制限なく保持され得る。また、私書箱は、ユーザのアカウントタイプに関わらずに利用できる一方、クラウドストレージは、特定アカウントタイプでのみ利用できる。
【0039】
また、例えば、第1タイプのチャットルームのチャットデータが格納されるメモリのアクセス権限と第2タイプのチャットルームのチャットデータが格納されるメモリのアクセス権限は、それぞれ相違に決定されてもよい。
【0040】
一実施形態によると、第1タイプのチャットルームは、第2タイプのチャットルームに転換されてもよい。サーバ120は、第1タイプのチャットルームが第2タイプのチャットルームに転換されるための予め決定された条件を判断し、条件が満たされる場合、第1タイプのチャットルームを第2タイプのチャットルームに転換されることができる。一実施形態によると、第1タイプのチャットルームが第2タイプのチャットルームに転換されることで、転換されたチャットルームに対応するチャットデータは、第1タイプのチャットルームのチャットデータを格納するメモリ(例えば、クラウドストレージ)から削除され、第2タイプのチャットルームに対応するメモリに格納される。一実施形態によると、第1タイプのチャットルームが第2タイプのチャットルームに転換されることで、チャットデータが格納されるメモリのアクセス権限が、第1タイプのチャットルームに対応するメモリのアクセス権限から第2タイプのチャットルームに対応するメモリのアクセス権限に変更される。
【0041】
一実施形態によると、第1タイプのチャットルームは、チャットルームの状態に応じて、第1タイプのチャットルームで提供される機能が一部制限されることがある。例えば、第1タイプのチャットルームが正常利用状態である場合、第1タイプのチャットルームの機能がすべて活性化する一方、第1タイプのチャットルームが正常利用状態と区分される他の状態(例えば、猶予状態)である場合、第1タイプのチャットルームの機能が一部不活性化される。また、第1タイプのチャットルームが正常利用状態から他の状態に変更されることで、第1タイプのチャットルームに対応するメモリのアクセス権限が変更されてもよい。
【0042】
以下、第1タイプのチャットルームはチームチャットルームに称し、第2タイプのチャットルームは一般チャットルームに称してもよい。
【0043】
一実施形態に係るデータベース130は、チャットルームに対応してチャットデータを格納し、チャットルームのタイプ(例えば、チームチャットルームあるいは一般チャットルーム)に応じてチャットデータがデータベース130に格納される期間が変わり得る。一実施形態によると、ユーザのアカウントに対応する別途のデータベースが構成されてもよい。ユーザのアカウントに対応するデータベースは、ユーザのアカウントに対応してチャットデータを格納する。一実施形態によると、ユーザのアカウントタイプに応じてチャットデータが格納されるデータベース130の構成が変わり、チャットデータがデータベース130に格納される期間が変わり得る。
【0044】
図2は、一実施形態に係るチャットルームのタイプを比較して説明するための図である。
【0045】
一実施形態に係るサーバは、一般チャットルームと区分されるタイプのチームチャットルームを提供することができる。チームチャットルームを開設できるユーザは、第1アカウントタイプ(例えば、アカウント有り)のユーザに制限され、チームチャットルームの参加者のうち少なくとも1つの第1アカウントタイプの参加者は、チームチャットルームの管理権限を有する管理者として設定される。基本的に、チームチャットルームを開設したユーザが該当チームチャットルームの管理者として設定され、その後、管理者によって第1アカウントタイプの他の参加者に管理者の権限が委任される。チームチャットルームを介して送受信されるチャットデータは、管理者に対応する共有ドライブに格納される。第2アカウントタイプ(例えば、無料会員)のユーザには、チームチャットルームの開設権限及びチームチャットルームの管理者の権限が付与されないこともある。
【0046】
一実施形態によれば、第1アカウントタイプのユーザは、クラウドストレージの提供を受けることができる。第1アカウントタイプのユーザに提供されるクラウドストレージは、個人ドライブ及び共有ドライブを含んでもよい。個人ドライブには、一般チャットルームで送受信されるチャットデータが格納され、共有ドライブには、該当ユーザが管理者の権限を有するチームチャットルームで送受信されるチャットデータが格納されてもよい。
【0047】
一実施形態に係るインスタントメッセージングサービスに加入したユーザのアカウントタイプは、複数のタイプに区分され、ユーザのアカウントタイプに応じて利用可能なインスタントメッセージングサービスが区分される。以下では、インスタントメッセージングサーバと別途にクラウドストレージを利用できる権限を有し、チームチャットルームを開設できるアカウントタイプを第1アカウントタイプ、その他のアカウントタイプを第2アカウントタイプに例を挙げて説明する。
【0048】
一例として、ユーザのアカウントタイプは、有料会員及び無料会員に区分されてもよい。有料会員は、インスタントメッセージングサービスに対する利用料を支払って有料の付加サービスをさらに利用できるユーザのアカウントタイプであり、無料会員は、インスタントメッセージングサービスに対する利用料を別に支払うことなく、基本サービスを利用できるユーザのアカウントタイプである。サーバは、有料会員のアカウントに対応する格納空間を割り当てて有料会員のユーザアカウントにクラウドストレージを提供することができる。
【0049】
より具体的に、チームチャットルームの開設者の権限は、第1アカウントタイプのユーザに付与されてもよい。サーバは、チームチャットルームの開設権限のある第1アカウントタイプのユーザのアカウントにチームチャットルームの開設機能を提供することができる。サーバは、チームチャットルームの開設権限のある第1アカウントタイプのユーザからチームチャットルームの開設要求を受信し、開設要求に反応してチームチャットルームを生成することができる。一実施形態によると、チームチャットルームの開設権限のない第2アカウントタイプのユーザは、サーバにチームチャットルームの開設を要求できないか、又は、開設要求が可能であっても、サーバでチームチャットルームの開設を要求したユーザのアカウントがチームチャットルームの開設権限があるものとして、予め決定されたアカウントタイプに該当するかを判断し、チームチャットルームの開設の有無を決定することができる。
【0050】
図2を参照すると、チャットルームを開設しようとする第1アカウントタイプのユーザは、一般チャットルーム及びチームチャットルームを開設することができる。ユーザは、第1アカウントタイプとして登録した後、即ち、ユーザのアカウントタイプが第1アカウントタイプに変更された後チームチャットルームを開設201する。一般チャットルームは、ユーザの第1アカウントタイプ登録の有無にかかわらず開設されてもよい。言い換えれば、ユーザは、第1アカウントタイプとして登録される前にも一般チャットルームを開設することができる。
【0051】
チームチャットルームが開設されると、チームチャットルームの参加者のうち少なくとも1つの第1アカウントタイプである参加者は、該当チームチャットルームの管理者として設定される。一実施形態によると、サーバは、チームチャットルームの開設者をチームチャットルームの管理者として自動設定することができる。実施形態により、予め決定された基準に基づいて、チームチャットルームの参加者のうち第1アカウントタイプに該当する他の参加者を管理者として設定してもよい。例えば、チームチャットルームの生成時に、チームチャットルームの開設者により指定されたユーザを管理者として設定することができる。
【0052】
一実施形態に係るチームチャットルームが開設された後、チームチャットルームの終了時点202まで、チームチャットルームで送受信されたチャットデータ220は、チームチャットルームの管理者に対応する共有ドライブに格納される。チームチャットルームの管理者に対応する共有ドライブは、管理者のアカウントに割り当てられたストレージであって、第1アカウントタイプのユーザに提供されるドライブに含まれてもよい。サーバは、チームチャットルームの管理者に対応する共有ドライブ内のチームチャットルームのための空間を割り当てることができ、チャットルームの管理者に対応する共有ドライブにチームチャットルーム内で送受信されたチャットデータを格納することができる。共有ドライブに格納されているチャットデータは、チームチャットルームを介して照会及び管理され、チームチャットルームの参加者は、チームチャットルームを介して共有ドライブに格納されているチャットデータを共有することができる。例えば、参加者は、チームチャットルームを介して参加時点の以前チームチャットルームにおいて送受信されたチャットデータをサーバに要求してもよく、要求を受信したサーバは、共有ドライブで要求されたチャットデータを照会してチャットルームを介して参加者に提供することができる。
【0053】
一実施形態によると、一般チャットルームで送受信されたチャットデータは、一般チャットルームの参加者のアカウントタイプに基づいて、参加者のアカウントに対応する個人ドライブに格納される。参加者のアカウントに対応する個人ドライブは、参加者のアカウントに割り当てられたストレージであって、第1アカウントタイプのユーザに提供されるドライブに含まれてもよい。参加者の設定に応じて、該当参加者が第1アカウントタイプに転換された時点以後に参加中であるチャットルームで送受信されたチャットデータ210が該当の参加者の個人ドライブに格納されることができる。
【0054】
一実施形態に係るチームチャットルームは、チームチャットルームに対応して設定された終了条件に応じて終了されることができる。チームチャットルームに対応して設定された終了条件は、チームチャットルームが管理者によって削除される場合、チームチャットルームの参加者がない場合、管理者のアカウントタイプが転換された場合などであってもよい。一実施形態によると、チームチャットルームが終了した場合、一般チャットルームに転換されてもよい。
【0055】
一実施形態に係るチームチャットルームは、管理者が第2アカウントタイプに転換された場合に終了される。言い換えれば、チームチャットルームの管理者として設定されたユーザのアカウントタイプが異なるタイプに転換されて管理者の権限がなくなった場合、チームチャットルームは終了される。例えば、チームチャットルームの管理者の第1アカウントタイプが解約された場合、チームチャットルームは終了される。又は、チームチャットルームの管理者の第1アカウントタイプが解約された場合、チームチャットルームは、第1アカウントタイプの解除時点から一定期間の猶予期間が経過してから終了される。
【0056】
一実施形態によると、一般チャットルームは、一般チャットルームの開設者又は参加者のアカウントタイプの転換に関係なく保持されることができる。例えば、チームチャットルームの管理者によって開設された一般チャットルームは、チームチャットルームの管理者のアカウントタイプが第2アカウントタイプに転換されても終了されないことがある。一般チャットルームは、一般チャットルームに対応して設定された終了条件に応じて終了し、一般チャットルームに対応して設定された終了条件と、チームチャットルームに対応して設定された終了条件は、互いに独立的な条件である。
【0057】
一実施形態に係るチームチャットルームの参加者は、チームチャットルームの生成時に開設者によって指定されたユーザ及びチームチャットルームの生成後に招待されたユーザを含んでもよい。一実施形態によると、チームチャットルームの管理者にチームチャットルームの参加者を管理する権限が付与されてもよい。例えば、チームチャットルームが生成された後、チームチャットルームの管理者によってチームチャットルームに参加者が招待され、管理者により参加者がチャットルームから退場されてもよい。一実施形態によると、管理者以外の参加者に参加者を追加できる権限が付与されてもよい。
【0058】
一実施形態に係るチームチャットルームの参加者は、チームチャットルームを介してチームチャットルーム内で送受信されたチャットデータを照会することができ、チームチャットルームを介して他の参加者とメッセージ、メディアファイルなどのデータを送受信することができる。言い換えれば、チームチャットルームの参加者は、チームチャットルームを介してデータを共有することができる。チームチャットルームから退場されたユーザは、チームチャットルームのチャットデータを照会するためにチームチャットルームにアクセスすることができず、チームチャットルームを介してデータを送受信することができない。
【0059】
例えば、図2を参照すると、チームチャットルームの生成後に第1参加者がチームチャットルームに参加した場合、第1参加者は、チームチャットルームを介してチームチャットルームで送受信されたチャットデータ230,240を受信する。チームチャットルームで送受信されたチャットデータ230,240は、チームチャットルームの開設時点203から第1参加者のチームチャットルーム参加時点204まで、チームチャットルームで送受信された以前のチャットデータ230及び第1参加者のチームチャットルーム参加時点204からチームチャットルームの終了時点205まで、チームチャットルームで送受信された後、チャットデータ240に区分される。言い換えれば、第1参加者は、参加後チームチャットルームを介して他の参加者とチャットデータを送受信することができ、その後チャットデータ240のみならず、以前のチャットデータ230を受信することができる。
【0060】
一実施形態に係るサーバは、チームチャットルームの管理者のアカウントに対応する共有ドライブを用いてチームチャットルームの参加者に以前のチャットデータ呼び出す機能を提供する。チームチャットルームの生成後にチームチャットルームに参加した第1参加者は、参加時点の前のチャットデータ230をサーバに要求することで、以前のチャットデータ呼び出し機能を使用することができる。以前のチャットデータ呼び出し機能は、チームチャットルームの参加者の参加以前にチャットルームで送受信されたチャットデータをチャットルームを介して参加者に提供する機能を意味する。一実施形態に係るサーバは、チームチャットルームの管理者のアカウントに対応する共有ドライブにチームチャットルームを介して送受信されたチャットデータを格納し、共有ドライブに格納されているチャットデータを呼び出してチームチャットルームに表示することで、チームチャットルームの参加者に以前のチャットデータ呼び出し機能を提供することができる。
【0061】
一実施形態によると、共有ドライブのアクセス権限により以前のチャットデータ呼び出し機能が参加者に提供され得るか否かを決定することができる。共有ドライブのアクセス権限は、共有ドライブのアクセスを制御するための権限であって、例えば、共有ドライブに格納されているデータを読い込む動作を行うことのできる権限、共有ドライブにデータを使用する動作を行うことのできる権限を含んでもよい。共有ドライブのアクセス権限により共有ドライブに格納されているチャットデータへのアクセスが制限されるか否か(例えば、チームチャットルームが猶予状態である場合)及び共有ドライブの使用が中止されるか否か(例えば、チームチャットルームが終了する場合)などが決定される。共有ドライブのアクセス権限は、チャットルームのタイプ及びチャットルームの状態に基づいて変更され得る。共有ドライブのアクセス権限の変更については、以下で詳細に説明する。
【0062】
より具体的に、以前のチャットデータの要求を受信したサーバは、チームチャットルームに対応して設定された共有ドライブのアクセス権限に基づいて、参加者に共有ドライブに格納されている以前のチャットデータ230を提供する。以前のチャットデータ呼び出し機能は、管理者のアカウントに対応する共有ドライブのアクセスが許容される場合に提供され、管理者のアカウントに対応する共有ドライブのアクセスが制限される場合には提供されない。サーバは、以前のチャットデータ230を参加者に提供する前に、チャットルームの状態に対応して設定された共有ドライブのアクセス権限により以前のチャットデータ230を照会するための共有ドライブアクセスが許容されるか否かを判断する。共有ドライブのアクセス権限により共有ドライブに格納されている以前のチャットデータ230へのアクセスが容認されない場合、第1参加者に以前のチャットデータ230を提供することが制限されてもよい。
【0063】
一実施形態によると、チームチャットルームを介して送受信されたチャットデータ230,240は、第1アカウントタイプである参加者のアカウントに対応する個人ドライブに別途に格納されてもよい。第1アカウントタイプである参加者の設定に応じて、該当参加者がチームチャットルームを介してアクセスできるチャットデータ230,240は、該当の参加者の個人ドライブに格納されてもよい。第2アカウントタイプである参加者の場合、別途のクラウドストレージを利用することができず、チームチャットルームを介して送受信されたチャットデータ230,240は、第2アカウントタイプに対応する別途のクラウドストレージに格納されない。
【0064】
サーバは、第1アカウントタイプである参加者の参加後にチームチャットルームで送受信されたチャットデータ240及び参加前にチームチャットルームで送受信されたチャットデータ230の少なくとも1つを該当の参加者に対応する個人ドライブに格納する。例えば、参加者のアカウントに対応する個人ドライブに格納されているチャットデータは、該当の参加者の参加後にチームチャットルームで送受信されたチャットデータ230を含んでもよい。また、参加者に対応するチームチャットルームで以前のチャットデータ呼び出し機能を介して以前のチャットデータが提供された場合、該当参加者のアカウントに対応する個人ドライブに格納されているチャットデータは、以前のチャットデータ230を含んでもよい。
【0065】
図3A図4Bは、一実施形態に係る共有ドライブのアクセス権限を説明するための図である。
【0066】
一実施形態に係る共有ドライブのアクセス権限は、チャットルームのタイプに基づいて決定される。例えば、チームチャットルームの場合、管理者のアカウントに対応する共有ドライブのアクセスが許容されて共有ドライブにチームチャットルームで送受信されたチャットデータが格納され、チームチャットルームの管理者ではない他の参加者が、チームチャットルームを介して共有ドライブに格納されているチャットデータを照会できるように、共有ドライブのアクセス権限が決定される。一般チャットルームの場合、共有ドライブにチャットルームで送受信されたチャットデータが格納されず、チャットルームの参加者がチャットルームを介して他の参加者のアカウントに対応するドライブに格納されているチャットデータを照会できないように、共有ドライブのアクセス権限が決定される。言い換えれば、一般チャットルームの場合、共有ドライブの使用が中止されるように共有ドライブのアクセス権限が決定され得る。
【0067】
上述したように、チームチャットルームは、管理者のアカウントタイプの転換に基づいて一般チャットルームに転換されることができる。また、管理者のアカウントタイプの転換により、共有ドライブのアクセス権限が変更されることができる。より具体的に、サーバは、管理者のアカウントタイプが第2アカウントタイプに転換されることで、チャットルームのタイプを一般チャットルームに転換でき、共有ドライブの使用を中止できる。
【0068】
一実施形態に係る共有ドライブのアクセス権限は、チームチャットルームの状態により相違に決定されてもよい。言い換えれば、チャットルームのタイプがチームチャットルームである場合、チームチャットルームの状態が変更されることにより、共有ドライブのアクセス権限が変更され得る。例えば、チームチャットルームが正常状態である場合、管理者の共有ドライブにチャットデータの格納が許容され、共有ドライブに格納されているチャットデータへのアクセスが許容されるように、共有ドライブのアクセス権限が決定される。チームチャットルームが正常利用状態とは区分される他の状態である場合、共有ドライブにチャットデータの格納が制限されたり、共有ドライブに格納されているチャットデータへのアクセスが制限されるよう、共有ドライブのアクセス権限が決定される。例えば、チームチャットルームが猶予状態である場合、共有ドライブにチャットデータの格納は許容され、共有ドライブに格納されているチャットデータの照会は制限されるように共有ドライブのアクセス権限が決定されてもよい。ここで、猶予状態とは、第1アカウントタイプを保持するための条件を一時的に具備できない場合に転換される状態であり、例えば、第1アカウントタイプである管理者が第1アカウントタイプを保持するための条件を充足していない場合(例えば、費用を納入していない場合など)において猶予状態が適用される。
【0069】
より具体的に、チームチャットルームの状態は、チームチャットルームの管理者のアカウントタイプによって変更されてもよい。チームチャットルームの管理者のアカウントタイプが転換されることで、チームチャットルームの状態が変更されてもよい。例えば、チャットルームの管理者として設定されたユーザのアカウントタイプが第2アカウントタイプに転換されて管理者の権限がなくなった場合、チームチャットルームは、猶予状態に変更されてもよい。一実施形態に係るサーバは、管理者のアカウントタイプが第2アカウントタイプに転換されることで、チームチャットルームを猶予状態として管理し、猶予状態が持続している間に、共有ドライブに格納されているチャットデータへのアクセスを制限することができる。
【0070】
図3A及び図3Bを参照すると、チームチャットルームが開設された後、チームチャットルームの管理者のアカウントタイプが第1アカウントタイプから第2アカウントタイプに転換されることで、チームチャットルームの状態が変更されてもよい。チームチャットルームの開設時点301,311からチームチャットルームの状態変更時点303,312までのチームチャットルームの状態は正常利用状態であり、状態変更時点303,312の後にチームチャットルームの状態は猶予状態である。
【0071】
図3Aを参照すると、チームチャットルームに第1参加者が参加した時点302のチームチャットルームが正常利用状態である場合、チームチャットルームの状態による共有ドライブのアクセス権限に基づいて、第1参加者は、チームチャットルームの状態が正常利用状態である期間には、チームチャットルームを介して共有ドライブに格納されている以前のチャットデータchatlog_1~chatlog_4を照会し、チームチャットルームの状態が猶予状態に変更された後には、共有ドライブに格納されている以前のチャットデータchatlog_1~chatlog_4を照会することができない。共有ドライブのアクセス権限に基づいて、猶予状態で共有ドライブに格納されている以前のチャットデータchatlog_1~chatlog_4の照会は制限されるが、猶予状態に変更された後チームチャットルームで送受信されたチャットデータchatlog_9~chatlog_12は共有ドライブに格納される。
【0072】
一実施形態によると、第1参加者がチームチャットルームの正常利用状態で以前のチャットデータchatlog_1~chatlog_4を受信し、以前のチャットデータchatlog_1~chatlog_4が第1参加者のアカウントに対応する個人ドライブ又は第1参加者の端末に格納された場合、第1参加者は、個人ドライブ又は端末内のメモリにアクセスして以前のチャットデータを照会することができる。
【0073】
図3Bを参照すると、チームチャットルームに第1参加者が参加した時点313のチームチャットルームの状態が猶予状態である場合、チームチャットルームの状態による共有ドライブのアクセス権限に基づいて、第1参加者は、共有ドライブに格納されている以前のチャットデータchatlog_1~chatlog_10を照会することができない。共有ドライブのアクセス権限に基づいて、猶予状態で共有ドライブに格納されている以前のチャットデータchatlog_1~chatlog_10の照会は制限されるが、猶予状態に変更された後にチームチャットルームで送受信されたチャットデータchatlog_11~chatlog_12は共有ドライブに格納されることができる。
【0074】
図4Aを参照すると、チームチャットルームの状態が正常利用状態から猶予状態に変更された後、サーバは、チームチャットルームの猶予状態が継続した期間に基づいて、チャットルームのタイプをチームチャットルームから一般チャットルームに転換することができる。上述したように、一般チャットルームタイプの場合、共有ドライブの使用が中止されるように共有ドライブのアクセス権限が決定されてもよい。言い換えれば、一般チャットルームタイプの場合、共有ドライブにチャットデータの格納が制限され、共有ドライブに格納されているチャットデータの照会も制限されるように共有ドライブのアクセス権限が決定される。サーバは、一般チャットルームへのタイプ転換に基づいて、共有ドライブの使用を中止してもよい。実施形態により、共有ドライブの使用が中止されれば、共有ドライブに格納されているデータが削除されることができる。
【0075】
一実施形態によると、共有ドライブのアクセス権限に基づいて、チームチャットルームが一般チャットルームに転換された後、一般チャットルームで送受信されたチャットデータchatlog_9~chatlog_16は、管理者のアカウントに対応する共有ドライブに格納されない。
【0076】
一般チャットルームに転換された後、チャットルームに参加した第1参加者は共有ドライブのアクセス権限に基づいて、一般チャットルームを介して参加以前のチャットデータchatlog_1~chatlog_12を照会することができない。参加後の一般チャットルームで送受信されたチャットデータchatlog_13~chatlog_16は、第1参加者のアカウントタイプに応じて、第1参加者のアカウントに対応する個人ドライブ又は参加者の端末に格納される。
【0077】
図4Bを参照すると、チームチャットルームの状態が正常利用状態から猶予状態に変更された後、予め決定された期間内にチームチャットルームの管理者のアカウントタイプが第1アカウントタイプに保持又は転換される場合、チームチャットルームが保持されることができる。チームチャットルームの管理者のアカウントタイプが第1アカウントタイプに転換されることで、チームチャットルームの猶予状態が再び正常利用状態に変更され、チームチャットルームのタイプが保持され得る。
【0078】
より具体的に、チームチャットルームの状態が猶予状態に変更された後第2アカウントタイプに転換された管理者のアカウントタイプが再び第1アカウントタイプに再転換される場合、チームチャットルームの状態が再び正常利用状態に変更される。例えば、管理者が第1アカウントタイプ保持のためのサービス利用料を納付しなくて第1アカウントタイプが解約され第2アカウントタイプに転換された場合、再びサービス利用料を納付することで第1アカウントタイプに復旧することができる。管理者のアカウントタイプが第1アカウントタイプに再度転換され、管理者の権限を再度有することになれば、チームチャットルームの状態が猶予状態から正常利用状態に変更され得る。
【0079】
チームチャットルームの状態が再び正常状態に転換されることで、共有ドライブのアクセス権限は正常状態に対応するように再び変更される。より具体的に、チームチャットルームの状態が正常利用状態に変更されることで、正常利用状態に対応するように共有ドライブのアクセス権限が変更されることができる。サーバは、チームチャットルームの猶予状態で管理者のアカウントタイプが第1アカウントタイプに再転換されることで、共有ドライブに格納されているチャットデータへのアクセス制限を解除することができる。
【0080】
チームチャットルームが正常利用状態に変更された後チームチャットルームに参加した第1参加者は、正常利用状態に対応する共有ドライブのアクセス権限に基づいて、チームチャットルームを介して以前のチャットデータchatlog_1~chatlog_12を受信する。もちろん、以前のチャットデータには猶予状態で送受信されたチャットデータが含まれてもよい。
【0081】
一実施形態によると、チームチャットルームの状態が猶予状態に変更された後、管理者の権限が第1アカウントタイプの他の参加者に委任される場合、チームチャットルームの状態が再び正常利用状態に変更される。言い換えれば、チームチャットルームの管理者が他の第1アカウントタイプの参加者に変更される場合、チームチャットルームの状態が猶予状態から正常利用状態に変更される。チームチャットルームの状態が正常利用状態に変更されることで、正常利用状態に対応するように共有ドライブのアクセス権限が変更される。サーバは、チームチャットルームの猶予状態でチームチャットルームに参加する第1アカウントタイプの参加者に管理者の権限が委任されることにより、共有ドライブに格納されているチャットデータへのアクセス制限を解除することができる。
【0082】
一実施形態によれば、管理者の権限を委任するチャットメッセージは、インスタントメッセンジャーの通知アカウントを介して委任対象であるユーザに伝達される。通知アカウントは、個別ユーザにインスタントメッセージングサービスに関する通知を提供するために別に備えられたアカウントであって、ユーザは、通知アカウントとのチャットルームを介して各種の通知メッセージを受信することができる。通知アカウントは、該当チャットルーム内でチャットボットの形態に具現され、通知メッセージをユーザに伝達することができる。
【0083】
一実施形態によると、チームチャットルームの管理者が設定された後、予め設定された管理者は、他のユーザに変更されてもよい。チームチャットルームの管理者は、管理者として設定されたユーザのアカウントタイプが他のタイプに転換されて管理者の権限がなくなった場合に変更される。例えば、チームチャットルームの管理者として設定されたユーザが、第1アカウントタイプを保持するための条件(例えば、有料サービス利用のための費用納入)を満足していないため、管理者のアカウントタイプが第2アカウントタイプに転換される場合、管理者の権限がなくなる。一実施形態によると、管理者として設定されたユーザのアカウントが利用できなくなった場合、管理者として設定されたユーザがチャットルームの参加者ではなくなった場合などにおいても、管理者が他の参加者に変更されてもよく、チームチャットルームの参加者の要求に変更されてもよい。
【0084】
実施形態に基づいたチームチャットルームの管理者が変更される場合、管理者の権限が付与されたユーザーのアカウントタイプに該当する参加者のうち、少なくとも一人が新しい管理者として設定されてもよい。新しい管理者は、既存の管理者又はチームチャットルームの他の参加者によって選択されたユーザに指定されてもよく、予め決定された基準に応じて自動に指定されてもよい。
【0085】
一実施形態に係るチームチャットルームの管理者が第1ユーザから第2ユーザに変更される場合、第1ユーザに対応する共有ドライブに格納されているチームチャットルームのチャットデータは、第2ユーザに対応する共有ドライブに移動される。管理者の変更後にチームチャットルームで送受信されたチャットデータは、第2ユーザに対応する共有ドライブに格納される。
【0086】
図5は、チームチャットルームが終了する実施形態を説明するための図である。
【0087】
図5を参照すると、一実施形態に係るサーバは、チームチャットルームの終了要求によって共有ドライブのチャットデータchatlog_1~chatlog_12が削除される。一実施形態によると、チームチャットルームで送受信されたチャットデータが参加者に対応する個人ドライブに格納された場合、サーバは、チームチャットルームの終了要求に反応してチームチャットルームのチャットデータchatlog_1~chatlog_12を個人ドライブから削除する。
【0088】
言い換えれば、一実施形態に係るチームチャットルームが終了される場合、チームチャットルームで送受信されたチャットデータchatlog_1~chatlog_12は、管理者のアカウントに対応する共有ドライブ及び第1アカウントタイプの参加者のアカウントに対応する個人ドライブから全て削除される。
【0089】
一実施形態に係るチームチャットルームの終了要求は、チームチャットルームの管理者によるチームチャットルームの削除要求を含んでもよい。チームチャットルームの管理者は、サーバにチームチャットルームの削除を要求し、サーバは、チームチャットルームの削除要求を受信して、チームチャットルームの管理者に対応する共有ドライブに格納されているチャットデータ及びチームチャットルームの参加者に対応する個人ドライブに格納されているチャットデータを削除することで、チームチャットルームを終了することができる。チームチャットルームの削除要求によりチームチャットルームが終了した場合、該当チャットルームに関するチャットプロセスが終了される。
【0090】
一実施形態に係るチームチャットルームの終了要求は、チームチャットルームのタイプ転換を含んでもよい。上述したように、チームチャットルームは、チームチャットルームの管理者のタイプが転換されることで、一般チャットルームにタイプが転換され得る。サーバは、管理者のタイプ転換に基づいて、チームチャットルームの管理者に対応する共有ドライブに格納されているチャットデータ及びチームチャットルームの参加者に対応する個人ドライブに格納されているチャットデータを削除することで、チームチャットルームを終了し、チームチャットルームを一般チャットに転換することができる。チームチャットルームのタイプ転換によってチームチャットルームが終了した場合、該当チャットルームは、一般チャットルームにチャットプロセスが進行されることができる。即ち、チームチャットルームの参加者は、チームチャットルームで提供される機能を利用できないが、タイプの変更されたチャットルームを介してチャットデータの送受信機能を使用することができる。
【0091】
一実施形態によると、チームチャットルームの参加者は、チームチャットルームから退場したり、チームチャットルームの管理者によって退場された場合、チームチャットルームのチャットデータを照会するためにチームチャットルームへのアクセスを行うことができず、チームチャットルームを介してデータを送受信できない。一実施形態によると、第1参加者に対応する個人ドライブに格納されているチームチャットルームのチャットデータは、第1参加者がチームチャットルームから出たり、退場されることにより削除され得る。
【0092】
図6A図6Cは、チームチャットルームの開設に関するインスタントメッセンジャーのインターフェース画面を例示した図である。
【0093】
図6Aを参照すると、一実施形態に係るインスタントメッセージングサービスの第1アカウントタイプのユーザは、インスタントメッセンジャーを介してチームチャットルームを開設することができる。チームチャットルームの開設者は、チームチャットルームの名前を設定してもよく、設定された名前は、チームチャットルームの参加者に共有されてもよい。図6Bを参照すると、チームチャットルームの開設者は、チームチャットルームの生成時にチームチャットルームの参加者を指定してもよい。一実施形態によると、チームチャットルームの開設者は、インスタントメッセンジャーで友人として登録されたユーザのうちの1つ以上のユーザをチームチャットルームの参加者として選択する。図6Cを参照すると、開設者によって指定された参加者及び開設者を含むチームチャットルームが生成され得る。
【0094】
図7A図7Cは、チームチャットルームを介して以前のチャットデータを受信するインスタントメッセンジャーのインターフェース画面を例示した図である。
【0095】
上述したように、チームチャットルームの参加者は、チームチャットルームを介して参加以前に該当チームチャットルームで送受信されたチャットデータを受信することができる。例えば、図7Aを参照すると、チームチャットルームの参加者は、以前のチャットデータの要求のためのインターフェース701を介してインスタントメッセージングサーバに以前のチャットデータを要求してもよい。サーバは、共有ドライブのアクセス権限に基づいて共有ドライブに格納されている以前のチャットデータにアクセスする。チームチャットルームが正常利用状態である場合、サーバは、共有ドライブに格納されている以前のチャットデータにアクセスし、以前のチャットデータを要求した参加者のチームチャットルームに提供することができる。図7Cを参照すると、共有ドライブで取得された以前のチャットデータは、以前のチャットデータを要求した参加者のチームチャットルームインターフェースにメッセージ形態702に表示されてもよい。チームチャットルームインターフェースで受信された以前のチャットデータは、以後のチャットデータが表示される方式と同じ方式で表示されてもよい。以前のチャットデータを受信した参加者は、チャットデータが時間順に表示されたチームチャットルームインターフェースから位置を移動して以前のチャットデータを確認することができる。例えば、以前のチャットデータに含まれているテキストメッセージを確認してもよく、以前のチャットデータに含まれているメディアファイルを端末にダウンロードしてもよい。
【0096】
図8A図8Dは、チームチャットルームの設定変更に関するインスタントメッセンジャーのインターフェース画面を例示した図である。
【0097】
図8Aを参照すると、チームチャットルームの管理者は、インスタントメッセンジャーのインターフェースを介してチームチャットルームの設定を変更することができる。チームチャットルームの管理者は、インターフェースを介して設定変更をサーバに要求し、サーバは、受信された要求に反応してチームチャットルームの設定を変更することができる。
【0098】
図8Bを参照すると、チームチャットルームの管理者は、以前のチャットデータの提供有無に関する設定を変更することができる。一実施形態によると、チームチャットルームの管理者の設定に応じて、管理者のアカウントに対応する共有ドライブに格納されているデータへのアクセスが制限される。
【0099】
一実施形態によると、チームチャットルームが正常利用状態である場合、管理者のアカウントに対応する共有ドライブのアクセス権限は、共有ドライブに格納されているデータへのアクセスは許容されるものとデフォルトとして設定され、管理者が「以前のチャットを見る」を不活性化する場合、共有ドライブに格納されているデータへのアクセスが制限されるもので、共有ドライブのアクセス権限が変更される。
【0100】
一実施形態によると、チームチャットルームが猶予状態である場合、管理者のアカウントに対応する共有ドライブのアクセス権限は、共有ドライブに格納されているデータへのアクセスが制限されることでデフォルトとして設定され、管理者が「以前のチャットを見る」を活性化する場合、共有ドライブに格納されているデータへのアクセスが許容されることで、共有ドライブのアクセス権限が変更される。
【0101】
図8Cを参照すると、チームチャットルームの管理者は、インスタントメッセンジャーのインターフェースを介してチームチャットルームの参加者を管理する。例えば、チームチャットルームが生成された後、チームチャットルームに参加者を追加するために、他のユーザをチームチャットルームに招待してもよいく、すでに参加中している参加者をチャットルームから退場させてもよい。
【0102】
図8Cに示されたメンバー管理インターフェースは、メンバー招待801の選択によってメンバー招待インターフェースに転換され、選択されたメンバーの招待をサーバに要求することができる。また、メンバー退場802の選択により、メンバー退場インターフェースに転換され、選択されたメンバーをチームチャットルームから退場させることができる。一実施形態によると、管理者によって退場された参加者は、チームチャットルームへのアクセスが制限され、退場された参加者の個人ドライブに格納されているチームチャットルームのチャットデータも削除される。一実施形態によると、図8Dを参照すると、退場された参加者にチームチャットルームにおける退場を通知するために、インスタントメッセンジャーの通知アカウントを介してチームチャットルームから退場されたことをメッセージ形態の通知を提供することができる。
【0103】
以上で説明した実施形態は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、又はハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素の組み合せで具現される。例えば、本実施形態で説明した装置及び構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPA(field programmable array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサー、又は命令(instruction)を実行して応答する異なる装置のように、1つ以上の汎用コンピュータ又は特殊目的コンピュータを用いて具現される。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)及び前記オペレーティングシステム上で行われる1つ以上のソフトウェアアプリケーションを行うことができる。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答てデータをアクセス、格納、操作、処理及び生成することもできる。理解の利便のために、処理装置は、1つが使用されるものと説明される場合もあるが、当該技術分野において通常の知識を有する者は、処理装置が複数の処理要素(processing element)及び又は複数のタイプの処理要素を含んでいることが分かる。例えば、処理装置は、複数のプロセッサ又は一のプロセッサ及び一つのコントローラを含んでもよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0104】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、又はそのうちの一つ以上の組合せを含み、希望の通りに動作するよう処理装置を構成したり、独立的又は結合的に処理装置を命令することができる。ソフトウェア及び/又はデータは、処理装置によって解釈されたり処理装置に命令又はデータを提供するために、いずれかの類型の機械、構成要素、物理的装置、仮想装置、コンピュータ格納媒体又は装置、又は送信される信号波に永久的又は一時的に具体化することができる。ソフトウェアはネットワークに連結されたコンピュータシステム上に分散され、分散した方法で格納されたり実行され得る。ソフトウェア及びデータは一つ以上のコンピュータで読出し可能な記録媒体に格納され得る。
【0105】
本実施形態による方法は、様々なコンピュータ手段を介して実施されるプログラム命令の形態で具現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組み合せて含む。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例として、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気-光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含む。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。
【0106】
上記で説明したハードウェア装置は、本発明に示す動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成してもよく、その逆も同様である。
【0107】
上述したように実施形態をたとえ限定された図面によって説明したが、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、上記の説明に基づいて様々な技術的な修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順で実行されるし、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法と異なる形態で結合又は組み合わせられてもよいし、他の構成要素又は均等物によって置き換え又は置換されたとしても適切な結果を達成することができる。
【0108】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されて定められるものではなく、特許請求の範囲及び特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図8D