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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-19
(45)【発行日】2023-04-27
(54)【発明の名称】化粧品容器
(51)【国際特許分類】
   A45D 34/00 20060101AFI20230420BHJP
【FI】
A45D34/00 510Z
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021147860
(22)【出願日】2021-09-10
(65)【公開番号】P2022061006
(43)【公開日】2022-04-15
【審査請求日】2021-09-10
(31)【優先権主張番号】10-2020-0127808
(32)【優先日】2020-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0150814
(32)【優先日】2020-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0022253
(32)【優先日】2021-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521401494
【氏名又は名称】サムファ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】ウ ビョンジン
(72)【発明者】
【氏名】イ キソン
(72)【発明者】
【氏名】シン ドンス
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-171290(JP,A)
【文献】特開2003-175971(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1202284(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 34/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外容器ヘッドを含む外容器と;
前記外容器の内部に分離可能に挿入され、内容物がその内部に注入される内容器であって、前記内容器は前記外容器ヘッドの内径より小さい外径を有する、内容器と;
前記内容器の上部入口に挿入され、前記内容器の内部と連通するサポートボディと、前記内容器の上端部と結合するように構成された係合部材とを備えるポンプサポートと;
前記サポートボディに挿入されて内容物を排出することができるポンプと;
係合部、段差、及びショルダー突起を備えるショルダーであって、前記係合部は前記外容器ヘッドに分離可能に結合するように構成され前記段差は前記外容器ヘッドの上部に位置し、前記ポンプを固定するために、前記ショルダー突起は前記段差の内側に位置する、ショルダーと;を含み、
前記内容器の内部に移動可能に挿入されているピストンであって、前記ピストンは、中空の半球形状を有するピストンボディと、前記ピストンボディの上端部に形成され、前記内容器の内周面に密着される密着部材を備える、ピストンと;
前記ショルダー突起の内周面には、支持突起、前記支持突起の下部に形成された定着突起が形成されており、前記支持突起は、下方斜面を備え、前記ポンプにはフランジが形成され、前記フランジは、前記支持突起と前記定着突起との間に位置し、
前記係合部材は、内周面と外側突起とを備え、前記内周面と前記外側突起との間に係合溝が形成され、前記内周面は前記内容器の内周に密着し、前記外側突起は前記内周面から所定の距離だけ外側に分離し、前記内容器の上端は、前記係合溝に嵌合(press fitting)により結合し、
前記ショルダーが前記外容器に係合された状態で、前記段差が前記外側突起の上部を下方に付勢し、前記ショルダー突起が前記内周面の上部を下方に付勢し、前記段差の下のショルダーの内周が前記外側突起の外周に接触し、
前記ショルダーを前記外容器から分離することにより、前記ポンプが前記ショルダーに結合された状態で、前記ポンプが前記サポートボディから分離され、前記内容器が前記ポンプサポートに結合された状態で、前記内容器が前記外容器から分離される化粧品容器。
【請求項2】
前記外容器は、プラスチック又はガラス材質によって製作され、
前記内容器及び前記ポンプサポートは、プラスチック又はガラス材質によって製作されることを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
【請求項3】
前記内容器、前記ポンプサポート、前記ポンプ、及び前記ショルダーは、同じプラスチック材質によって製作されることを特徴とする請求項2に記載の化粧品容器。
【請求項4】
前記内容器と前記外容器との間には、リングが介在されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
【請求項5】
前記ポンプサポートは、前記外容器と前記内容器との間に介在されているサポート突起を備えることを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
【請求項6】
前記内容器は、内容器ヘッドを備え、前記ポンプは、前記内容器ヘッドの上部に位置するフランジを備え、前記内容器ヘッドと前記フランジとの間には、パッキンが位置することを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
【請求項7】
前記内容器の下端部は、半球形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至
のいずれか1項に記載の化粧品容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リフィルが容易な化粧品容器に関する。
【背景技術】
【0002】
環境汚染を防止し、リサイクルを容易にするために、リサイクル又はリフィルが容易な化粧品容器の需要が増加してきている。特に、リサイクルが可能な化粧品容器は、その材質を全て同じように製作することにより、リサイクルを容易にし、例えば、既存のポンプに具備されている金属材質のスプリングの代わりにプラスチック射出によって製作されたスプリングを使用することにより、リサイクルを容易にする。また、リフィルのために化粧品容器の構成品の一部を交換できるように製作することにより、交換コストを削減し、リサイクルの負担を軽減することができる。
【0003】
一方、化粧品容器は、外観を美麗にするために、ガラス材質を多く利用している。しかしながら、ガラス材質の容器は、プラスチック材質の容器に比べてリサイクルが難しく、製作単価が高いという問題点も有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】韓国登録実用新案第0277187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明は、上述した問題点を解決するために導き出されたもので、その目的は、リフィルが容易な化粧品容器を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、以下に記述の実施例に基づいて更に明確になるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面による化粧品容器は、外容器と、外容器の内部に分離可能に挿入され、内容物がその内部に注入される内容器と、内容器の上部入口に結合され、内容器の内部と連通するサポートボディを備えるポンプサポートと、サポートボディに挿入されて内容物を排出することができるポンプと、外容器の上部に分離可能に結合して、ポンプサポートを外容器に対して下方に付勢し、ポンプが挿入されるショルダー突起を備えるショルダーと、を含み、ショルダーを外容器から分離することにより、ポンプがサポートボディから分離され、内容器とポンプサポートとの結合体を交換することができる。
【0008】
本発明による化粧品容器は、以下のような実施例を1つ又はそれ以上備えることができる。例えば、外容器は、プラスチック又はガラス材質によって製作され、内容器及びポンプサポートは、ガラス又はプラスチック材質によって製作されることができる。そして、内容器、ポンプサポート、ポンプ、ショルダー及びノズルは、同じプラスチック材質によって製作されることができる。
【0009】
内容器は、その周りにフランジを備え、フランジは、外容器の上端部に係止され、ポンプサポートは、サポートボディの周りに形成され、内容器の上部に係止される係合部材を備えることができる。
【0010】
ポンプは、チューブを備えるか又は内容器の内部に移動可能に挿入されているピストンを備えることができる。
【0011】
ポンプは、フランジを備え、ショルダー突起の内周面には、支持突起と、支持突起の下部に一定の間隔を置いて形成された定着突起とが形成されており、フランジは、支持突起と定着突起との間に位置することができる。そして、支持突起は、下方斜面を備えることができる。
【0012】
内容器と外容器との間には、リングが介在されることができる。そして、ポンプサポートは、外容器と内容器との間に介在されているサポート突起を備えることができる。
【0013】
内容器は、内容器ヘッドを備え、ポンプは、内容器ヘッドの上部に位置するフランジを備え、内容器ヘッドとフランジとの間には、パッキンが位置することができる。
【0014】
内容器と外容器とは、一体に形成することができる。
【発明の効果】
【0015】
以上で説明したような本発明の課題解決手段によれば、以下のような事項を含む様々な効果を期待することができる。ただし、本発明は、下記の効果を全て発揮しなくても成立することができる。
【0016】
本発明は、リサイクル及びリフィルが容易な化粧品容器を提供することができる
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本発明の第1の実施例に係る化粧品容器を例示する斜視図である。
図2図2は、図1においてオーバーキャップ、ショルダー及びポンプが分離されている状態を例示する斜視図である。
図3図3は、図1においてオーバーキャップを除いた化粧品容器の中心縦断面図である。
図4図4は、リフィルのための内容器及びポンプサポートを例示する斜視図である。
図5図5は、図4の中心縦断面図である。
図6図6は、ショルダーを例示する断面図である。
図7図7は、本発明の第2の実施例に係る化粧品容器を例示する断面図である。
図8図8は、図7に例示された化粧品容器のピストンを例示する斜視図である。
図9図9は、図8に例示されたピストンの断面図である。
図10図10は、本発明の第3の実施例に係る化粧品容器を例示する断面図である。
図11図11は、本発明の第4の実施例に係る化粧品容器を例示する断面図である。
図12図12は、図11に例示された化粧品容器のポンプサポートを例示する断面図である。
図13図13は、本発明の第5の実施例に係る化粧品容器のボディを例示する断面図である。
図14図14は、本発明の第6の実施例に係る化粧品容器のボディを例示する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、様々な変換を加えることができ、複数の実施例を有することができるので、特定の実施例を図面に例示し、詳細な説明において詳細に説明しようとする。しかしながら、これは、本発明を特定の実施形態について限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるあらゆる変換、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。本発明を説明するに当たり、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0019】
本出願で使用した用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に異なる意味でない限り、複数の表現を含む。本出願において、“含む”又は“有する”などの用語は、明細書上に記載されている特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするだけであり、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除するわけではないと理解されるべきである。
【0020】
第1、第2などの用語は、様々な構成要素を説明するために使用することができるが、前記構成要素らは、前記用語によって限定されてはならない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使用される。
【0021】
以下、添付の図面を参照して、本発明による実施例を詳細に説明することとし、添付の図面を参照して説明するにあたり、図面符号に関係なく、同一又は対応する構成要素は、同じ参照番号を付し、これに対する重複する説明は省略する。
【0022】
図1は、本発明の第1の実施例に係る化粧品容器100を例示する斜視図であり、図2は、図1においてオーバーキャップ110、ショルダー130及びポンプ150が分離されている状態を例示する斜視図である。そして、図3は、図1においてオーバーキャップ110を除いた化粧品容器100の中心縦断面図であり、図4は、リフィルのための内容器170及びポンプサポート160を例示する斜視図であり、図5は、図4の中心縦断面図である。
【0023】
図1乃至図5を参照して、第1の実施例に係る化粧品容器100は、オーバーキャップ110と、ノズル120と、ショルダー130と、ポンプ150と、ポンプサポート160と、内容器170と、外容器180と、を含む。この中、内容物が充填される内容器170と、内容器170の上部に結合されるポンプサポート160とは、内容物のリフィルのために交換が可能である。また、内容器170及びポンプサポート160を除いた残りの部分の全ては、リサイクルが可能なことを特徴とする。
【0024】
図2を参照して、オーバーキャップ110、ノズル120、ポンプ150及びショルダー130を、外容器180及び内容器170から分離した後、内容器170とポンプサポート160との結合体を外容器180から分離して新しいものと交換することができる。
【0025】
オーバーキャップ110は、化粧品容器100の外部体の上部を形成するもので、下部が開放され、上面を有する中空の円柱形状を有する。オーバーキャップ110の内部には、ノズル120の全て、ショルダー120とポンプ150の一部が収容される。そして、オーバーキャップ110の下端部は、ショルダー130の周りに備えられている第2の段差144上に位置する。
【0026】
ノズル120は、ポンプ150の上部に結合され、ポンプ150が排出する内容物が吐出される通路を提供する。このため、ノズル120は、ポンプ150のバルブ154と結合するノズル突起124を備え、ノズル突起124は、排出孔122と連通する。ポンプ150によってポンピングされた内容物は、バルブ154、ノズル突起124及び排出孔122を介して外部に排出されることができる。
【0027】
ノズル120は、周面126を備え、円形の横断面を備えることができる。ノズル120の下部は、開放されている構造を有する。また、ノズル120が下方に付勢されると、周面126は、ショルダー130の収容部136の内部に挿入されることができ、外力が除去されると、ポンプ150に備えられているスプリング(図示せず)の弾性復元力によって、図3のように元の位置に戻る。
【0028】
ポンプ150は、内容器170の上部に結合されたポンプサポート160に結合され、内容器170の内部に充填された内容物をポンピングする。ポンプ150は、バルブ154及びハウジング156を含んでおり、その構造及び作動は、一般的な技術に相当するため、具体的な説明は省略する。例えば、ポンプ150は、大韓民国登録特許第1963619号に開示されているポンプと同じ構造を持つことができ、本発明は、ポンプ150の構成によって制限されない。
【0029】
ハウジング156の周りには、フランジ152が備えられており、フランジ152は、サポートボディ162の上端部及びショルダー130の定着突起140に係止されることができる。これにより、ポンプ150が内容器170の上部に位置固定されることができる
本実施例に係るポンプ150は、チューブ158を備えることができる。チューブ150は、中空の管であり、その一端は、ハウジング156に結合され、その他端は、内容器170の下部底面に近接することができる。ポンプ150の吸入力によって、内容物は、チューブ158を介してポンプ150の内部に流入されることができる。
【0030】
外容器180は、化粧品容器100の外部体の下部を形成するもので、内部に空きスペースを有する。外容器180の内部の空きスペースには、内容器180が挿入される。そして、外容器180の上部には、ショルダー130がネジ結合する。外容器180の直径は、内容器170に比べてやや大きく形成されることがあり、これにより、内容器170と外容器180との間には一定の間隔が形成されることができる。
【0031】
外容器180の上部には、外容器ヘッド182が形成されており、これは、外容器180の他の部分に比べて小さい直径を有する部分であり、その下端部には、段差184が形成されている。外容器ヘッド182の外周面には、ねじ山(図面符号なし)が形成されており、ねじ山には、ショルダー130の係合部132の内周面に形成されたねじ山(134、図6を参照)がネジ結合する。そして、外容器の段差184には、ショルダー130の下端部が位置することができる。
【0032】
外容器180は、化粧品容器100の他の部分とは異なる材質(例えば、透明なプラスチック又は透明なガラスなど)によって製作されることができる。外容器180が透明な材質によって製作される場合、外部から内容器180を見ることができるので、内容器180の内容物の残量を容易に確認することができる。
【0033】
もちろん、外容器180も化粧品容器100の他の部分と同じ材質によって製作することができる。
【0034】
ポンプサポート160は、内容器170の上部に結合して、ポンプ150を支持する役割をする。ポンプサポート160は、ポンプ150が挿入されるサポートボディ162と、サポートボディ162の周りに形成され、内容器170の上部に結合する係合部材164と、を含む。
【0035】
サポートボディ162は、上下端が全て開放されている中空の円柱形状を有し、その下端は、内容器170の内部と連通している。サポートボディ162の内部には、ポンプ150が分離可能に挿入される。そして、サポートボディ162は、一定の長さを持ってポンプ150の揺れや遊隙を防止して安定的に作動できるようにする。また、サポートボディ162の上部は、内容器170と結合する際に、その上部に突出することができる。
【0036】
係合部材164は、サポートボディ162の周りに一体に形成され、その枠がリング状を持って内容器170の上部に結合する。そして、係合部材164の端部には、係合溝166が形成されており、係合溝166には、内容器170の上端部が嵌合(press fitting)などによって結合することができる。
【0037】
内容器170は、中空の円柱形状を有し、その内部の空きスペースには、内容物が充填される。内容器170の内部に充填される内容物の種類、形態、及び用途には制限がなく、本発明による化粧品容器100は、内容物によって制限されない。
【0038】
内容器170の上部は、開放された入口を有し、その入口にポンプサポート160が分離可能に結合される。そして、内容器170の外周面の上部には、フランジ172が形成されており、これは、外容器180の上端部に係止されるようになる。
【0039】
内容器170に充填された内容物の使用が完了したか、追加の使用が困難な場合には、内容器170とポンプサポート160とを他の部分から分離した後除去し、内容物が充填された他の内容器170 に交換することができる。このとき、リフィルされる内容器170は、その上部にポンプサポート160が結合されることができ、ポンプサポート160の中央に形成されたサポートボディ162の中央には、別の栓(図示せず)が結合されていることができる。そして、別の栓は、内容器170及びポンプサポート160を外容器180に結合する際に削除されることができる。
【0040】
内容器170の下部は、平らに形成されなく中空の半球形状を有し、これにより、チューブ158を用いて残量なしに、あるいは最小にして内容物を使用できるようになる。
【0041】
図6は、ショルダー130を例示する断面図である。
【0042】
図3及び図6を参照して、ショルダー130は、外容器180の上部に相当する外容器ヘッド182と結合して、ポンプサポート160及び内容器170を外容器180に対して結合し、ポンプ150をポンプサポート160に結合する。ショルダー130は、係合部132と、2つの段差142、144と、収容部136と、を含み、下部に位置する係合部132から上部に位置する収容部136に行くほどその直径が次第に減少する。
【0043】
係合部132は、中空の円柱形状を有し、その上端及び下端が全て開放された構造を有する。そして、係合部132は、ショルダー130において直径が一番大きい部分に相当する。係合部132の内周面には、ねじ山134が形成されており、ねじ山134は、外容器ヘッド182の外周面に形成されたねじ山134にねじ結合する。
【0044】
係合部132の上部には、第2の段差144及び第1の段差142が順次形成されている。それぞれの段差142、144によってショルダー130の直径が次第に縮小する。そして、第1の段差142によって形成された水平面は、ポンプサポート160の係合部材164を下方に付勢し、これにより、ポンプサポート160が内容器170の上端部に安定的に結合される。
【0045】
第1の段差142の上部には、上部に向かうほど直径が次第に縮小される中空の柱形状を有する収容部136が形成されることができる。収容部136の上部及び下部は、全て開放されており、その内部には、中空の円柱形状を有するショルダー突起138が形成されている。
【0046】
ショルダー突起138は、収容部136の内周面と連結されており、その長さは、収容部136に比べて短く形成されることができる。そして、ショルダー突起138の内周面には、多数個の定着突起140が一定の間隔を置いて形成されている。定着突起140の端部は、サポートボディ162の上部外周面と接し、その上面には、ポンプ150のフランジ152が位置する。
【0047】
ショルダー突起138の内周面には、内向きに突出した支持突起141が一定の間隔を置いて形成されることができる。支持突起141の上面は、下方に傾いた斜面が形成されている。そして、支持突起141の下部には、一定の間隔を置いて定着突起140が形成されている。
【0048】
ポンプ150がショルダー130に結合するとき、フランジ152は、支持突起141の斜面を通過して定着突起140に定着される。このように、ポンプ150のフランジ152が支持突起141と定着突起140との間のギャップに位置することにより、ポンプ150とショルダー130とが一体に結合及び分離されることができる。したがって、リフィルのためにショルダー130を分離すれば、ポンプ150も一緒に分離されることができる。
【0049】
第1の実施例に係る化粧品容器100は、外容器180を除いたオーバーキャップ110と、ノズル120と、ショルダー130と、ポンプ150と、ポンプサポート160と、内容器170との全てを、同じプラスチック材質、例えば、ポリプロピレン(Polypropylene)によって形成することができる。
【0050】
図2を参照して、内容器170をリフィルされたものと交換する場合には、ポンプサポート160のサポートボディ162に結合された栓(図示せず)を除去した後、その上部にポンプ150と、ショルダー130と、ノズル120と、オーバーキャップ110との結合体を図2のように結合することにより、リフィル容器の交換を完了することができる。
【0051】
図7は、本発明の第2の実施例に係る化粧品容器200を例示する断面図である。そして、図8は、図7に例示された化粧品容器200のピストン210を例示する斜視図であり、図9は、図8のA-A線に沿ったピストン210の断面図である。
【0052】
図7乃至図9を参照して、第2の実施例に係る化粧品容器200は、第1の実施例に係る化粧品容器100と対比して、ポンプ150からチューブ158が削除され、代わりにピストン210が具備されていることを特徴とする。第2の実施例に係る化粧品容器200は、ポンプ150の作動によって内容物が排出され、内容器170の内部の残量が減少する場合、ピストン210が上昇するエアレスポンプ(airless pump)構造を有する。このようなエアレスポンプは、大韓民国登録特許第1202284号などに開示されている一般的な技術に相当するため、具体的な説明は省略する。また、内容器170の下部には、ピストン210の上昇のためにエア孔(図示せず)が形成されている。
【0053】
ピストン210は、内容器170の内周面に密着して上下することができるもので、半球形状のピストンボディ212と、ピストンボディ212の上端部に形成された密着部材214と、を含む。
【0054】
ピストンボディ212は、半球形状を有し、その内部には、空きスペースが形成されているが、このような形状を有するピストンボディ212は、容易に変形(弾性圧縮)することができ、密着部材214が内容器 170の内周面に更に強く密着できるようにする。特に、大韓民国登録特許第1202284号に開示されているピストンは、中空の円柱周面に密着部材が形成されているが、このような中空の円柱構造に比べて、本実施例のような中空の半球形状の構造が弾性変形が更に容易であるというメリットを有する。
【0055】
ピストンボディ212の上端部には、密着部材214が形成されている。密着部材214は、内容器170の内周面に密着できるように薄く形成されるが、これにより、密着部材214の変形が容易になる。
【0056】
第2の実施例に係る化粧品容器200も第1の実施例と同様に内容器170とポンプサポート160との結合体を除去した後、リフィルされた新しいものと交換することができる。
【0057】
図10は、本発明の第3の実施例に係る化粧品容器300を例示する断面図である。
【0058】
参考として、図10による化粧品容器300は、ピストン210を備えるエアレス(airless)タイプで例示したが、チューブ158を備える化粧品容器を使用することも可能である。
【0059】
図10を参照して、第3の実施例に係る化粧品容器300は、第2実施例に係る化粧品容器200と同一又は類似するので、以下では相違点について説明する。
【0060】
第3の実施例に係る化粧品容器300は、内容器170と外容器180との間にリング310が具備されていることを特徴とする。リング310は、ガラス材質によって製作される外容器180と内容器170との間に介在され、衝撃によってガラス材質が破損することを防止する役割をする。リング310は、プラスチック、ゴム、シリコンなどのように、ガラスに比べて薄い材質によって製作することができる。そして、リング310は、
形状の断面を持って外容器180の上端部に挿入される。
【0061】
ポンプサポート360は、その内部にポンプ150が結合するもので、サポートボディ362、係合部材364及び係合溝366を備えるという点で、第1の実施例に係るポンプサポート160と同一である。ただし、第3の実施例に係る化粧品容器300のポンプサポート360は、エア孔368を備えるという点で相違点がある。
【0062】
エア孔368は、外容器180と内容器170との間に外部空気が流入することができるようにする。これにより、内容器170の下部に形成された孔(図面符号なし)を介して内容器170の内部に空気が流入することができ、ピストン210が更にスムーズに上昇することができるようになる。
【0063】
図11は、本発明の第4の実施例に係る化粧品容器400を例示する断面図であり、図12は、図11に例示の化粧品容器400のポンプサポート460を例示する断面図である。
【0064】
図11乃至図12を参照して、第4の実施例に係る化粧品容器400は、第1の実施例に係る化粧品容器100と同一又は類似し、ただし、ショルダー430と、ポンプサポート460と、内容器470との構造が変更されたことを特徴とする。
【0065】
ショルダー430は、ポンプサポート460を下方に付勢するという点では、第1実施例に係る化粧品容器100のショルダー130と同一である。そして、本実施例に係るショルダー430は、中央にショルダー突起138を備えていないことを特徴とする。
【0066】
内容器470は、外容器180の内部に挿入され、その内部には、内容物(図示せず)が注入されるもので、今後内容物の使用が完了すると交換することができる。内容器470は、上部に内容器ヘッド472を備え、内容器ヘッド472の外周面には、ねじ山474が形成されている。
【0067】
内容器ヘッド472の上部には、リング(ring)形状を有するパッキン410が位置することができる。パッキン410は、ポンプ150のフランジ152と内容器ヘッド472の上部に位置して、内容器470の内部に異物が流入したり、内容物が流出することを防止する役割をする。パッキン410は、プラスチック樹脂、ゴム又はシリコンなどの材質により形成することができる。
【0068】
ポンプサポート460は、サポートボディ462を備えており、サポートボディ462の中央に形成された貫通孔(図面符号なし)には、ポンプ150が挿入される。そして、サポートボディ462の上部内周面には、加圧突起463が内方に突出している。加圧突起463は、ポンプ150のフランジ152を下方に付勢する。また、サポートボディ462の内周面には、連結ねじ464が形成されており、これは、内容器ヘッド472の外周面に形成されたねじ山474に係合する。
【0069】
ポンプサポート460は、下方に突出したサポート突起468を備える。サポート突起468は、多数個が一定の間隔を置いて配置されることができる。そして、サポート突起468は、外容器180と内容器470との間に介在され、衝撃によりガラス材質によって形成された内容器470及び外容器180が破損するのを防止する。
【0070】
図13及び図14は、本発明の第5実施例及び第6実施例に係る化粧品容器のボディ510、520を例示する断面図である。
【0071】
図13を参照して、外容器512と内容器514とが一体に形成されたボディ510が例示されている。このようなボディ510は、ガラス材質によって形成することができ、内容器514と外容器512とを一体に形成することにより、射出コスト及び組立コストを削減することができる。外容器512の下端部には、カバー516がネジ結合のできる構造を有することができる。
【0072】
図14を参照して、外容器522と内容器524とが一体に形成されたボディ520が例示されている。このようなボディ520は、ガラス材質によって形成されることができる。
【0073】
上記では、本発明の一実施例を参照して説明したが、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正及び変更させることができることを理解できるだろう。
【符号の説明】
【0074】
100、200、300、400:化粧品容器
110:オーバーキャップ
120:ノズル
130:ショルダー
150:ポンプ
160:ポンプサポート
170:内容器
180:外容器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14