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特許7266918汚泥処理用双方向供給可能な汚泥固化装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-21
(45)【発行日】2023-05-01
(54)【発明の名称】汚泥処理用双方向供給可能な汚泥固化装置
(51)【国際特許分類】
   C02F 11/00 20060101AFI20230424BHJP
   C02F 11/12 20190101ALI20230424BHJP
【FI】
C02F11/00 101A
C02F11/12
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021574757
(86)(22)【出願日】2021-07-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-31
(86)【国際出願番号】 CN2021104522
(87)【国際公開番号】W WO2021213557
(87)【国際公開日】2021-10-28
【審査請求日】2021-12-14
(31)【優先権主張番号】202011346938.0
(32)【優先日】2020-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521546382
【氏名又は名称】江▲蘇▼建筑▲職▼▲業▼技▲術▼学院
【氏名又は名称原語表記】JIANGSU VOCATIONAL AND TECHNICAL COLLEGE OF ARCHITECTURE
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】程 ▲強▼▲強▼
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ 志▲強▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲領▼雷
(72)【発明者】
【氏名】郭 玉
(72)【発明者】
【氏名】倪 ▲曉▼燕
(72)【発明者】
【氏名】▲イェン▼ 高原
(72)【発明者】
【氏名】杜 彬
(72)【発明者】
【氏名】王 磊
【審査官】片山 真紀
(56)【参考文献】
【文献】特開昭58-139716(JP,A)
【文献】特開2010-069447(JP,A)
【文献】特開2010-069446(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0109074(US,A1)
【文献】特開平08-334087(JP,A)
【文献】特開平08-281255(JP,A)
【文献】特開平09-042159(JP,A)
【文献】特開2018-176154(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第111054236(CN,A)
【文献】中国実用新案第209923157(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C02F11/00-20
B09B1/00-5/00
B09C1/00-10
B01D24/00-43/00
B01F27/00-96
F04B43/00-47/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固化機本体(1)を備える汚泥処理用双方向供給可能な汚泥固化装置であって、
前記固化機本体(1)の後端には、供給ローラー(2)が設置され、固化機本体(1)の前端には、排出ローラー(3)が軸受に設置され、固化機本体(1)の下側には、受水タンク(4)が固定設置され、前記固化機体(1)の後端の右側には、蠕動ポンプハウジング(5)が固定設置され、蠕動ポンプハウジング(5)の左右の両側の側壁は、それぞれ駆動軸(6)の左右の両端と軸受接続構造を構成し、駆動軸(6)の左端は、供給ローラー(2)の右端と固定接続構造を構成し、前記駆動軸(6)の中央部の左右の両側には、何れも1つの固定盤(7)が設置され、固定盤(7)には、3つの固定ブラケット(8)が円形に均等に設置され、固定盤(7)と固定ブラケット(8)が何れも蠕動ポンプハウジング(5)の内側に設置され、前記固定ブラケット(8)の外端の端部には、何れも固定軸(9)が設置され、固定軸(9)の左右の両端は、それぞれ左右の両側の固定ブラケット(8)と接続し、固定軸(9)の外側には、何れも回転スリーブ(10)が軸受接続され、前記蠕動ポンプハウジング(5)の内部の上側には、蠕動管(11)が配置され、蠕動管(11)の前側は、接続管(12)により受水タンク(4)に接続され、蠕動管(11)の後側は、接続管(12)により前記受水タンク(4)内の廃水を濾過するための濾過装置(13)に接続され、前記濾過装置(13)は、固化機本体(1)の後端の右側に固定設置され、濾過装置(13)の後端には、接続管(12)が設置され、前記排出ローラー(3)の右端は、第一のベルト伝動機構(14)の一端とジベル接続構造を構成し、第一のベルト伝動機構(14)の他端は、伝動軸(15)の右端とジベル接続構造を構成し、前記伝動軸(15)の左右の両端は、何れも取付座(16)と軸受接続構造を構成し、固化機本体(1)の前端の左右の両側には、何れも1つの取付座(16)が固定設置され、伝動軸(15)の中央部は、第二のベルト伝動機構(17)の後端とジベル接続構造を構成し、前記第二のベルト伝動機構(17)の前端は、伝動開口(18)を貫通して保護ケーシング(19)の内側の中央部に設置され、保護ケーシング(19)は、搬送筒(20)の内側の中央部に設置され、搬送筒(20)の下端には、支持フレーム(21)が設置され、前記搬送筒(20)の中央部の上側には、供給口(22)が設置され、供給口(22)は、排出ローラー(3)の下側に設置され、供給口(22)の後側は、固化機本体(1)の前端と接続し、前記第二のベルト伝動機構(17)の前端の左右の両側には、何れもユニバーサルジョイント(24)が固定接続され、ユニバーサルジョイント(24)は、何れも内側固定プレート(23)と軸受接続構造を構成し、内側固定プレート(23)は、第二のベルト伝動機構(17)の前端の左右の両側に設置され、前記内側固定プレート(23)は、保護ケーシング(19)の内側に固定接続され、保護ケーシング(19)の左右の両側には、何れも外側固定プレート(26)が固定接続され、外側固定プレート(26)の中央部は、何れも攪拌軸(25)と軸受接続構造を構成し、前記攪拌軸(25)は、対称的に保護ケーシング(19)の左右の両側に設置され、攪拌軸(25)は、何れもユニバーサルジョイント(24)と固定接続構造を構成し、攪拌軸(25)の内端の外側には、何れも搬送羽根(27)が設置され、前記攪拌軸(25)の外端の外側には、何れも4組の攪拌羽根(28)が設置され、攪拌軸(25)の外端の端部は、何れもエンドカバー(29)と軸受接続構造を構成し、前記エンドカバー(29)は、対称的に搬送筒(20)の左右の両端に設置され、搬送筒(20)の左右の両端には、何れも排出口(30)が設置されており、
前記汚泥処理用双方向供給可能な汚泥固化装置は、前記排出ローラー(3)から押し出された汚泥と、固化剤とが、前記供給口(22)から前記搬送筒(20)の内部に供給されて、前記搬送羽根(27)が汚泥を搬送する際に、前記攪拌羽根(28)によって汚泥と固化剤を混合させて汚泥に対して固化処理を行い、当該混合によって固化処理された汚泥を、前記搬送筒(20)の左右の両端に設けられた前記排出口(30)から排出するように、構成されていることを特徴とする汚泥処理用双方向供給可能な汚泥固化装置。
【請求項2】
前記蠕動ポンプハウジング(5)の左右の両側には、何れも開口が設置され、蠕動ポンプハウジング(5)の左右の両側の開口の構造形状は、蠕動管(11)の外側輪郭とマッチングすることを特徴とする請求項1に記載の汚泥処理用双方向供給可能な汚泥固化装置。
【請求項3】
前記固定盤(7)の構造形状は、リング形状であり、固定盤(7)は、固定ブラケット(8)とY字型の構造を構成することを特徴とする請求項1に記載の汚泥処理用双方向供給可能な汚泥固化装置。
【請求項4】
前記回転スリーブ(10)の構造形状は、円管形状であり、回転スリーブ(10)の外側の表面は、蠕動管(11)の内側の側壁とマッチングすることを特徴とする請求項1に記載の汚泥処理用双方向供給可能な汚泥固化装置。
【請求項5】
前記第一のベルト伝動機構(14)と第二のベルト伝動機構(17)は、何れも従来技術であり、第一のベルト伝動機構(14)と第二のベルト伝動機構(17)は、何れも2つのプーリーと1つの伝動ベルトにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の汚泥処理用双方向供給可能な汚泥固化装置。
【請求項6】
前記伝動開口(18)は、保護ケーシング(19)の中央部の後側に設置され、伝動開口(18)は、搬送筒(20)の中央部の後側の側壁を貫通することを特徴とする請求項1に記載の汚泥処理用双方向供給可能な汚泥固化装置。
【請求項7】
前記搬送筒(20)の構造形状は、V字形状であり、搬送筒(20)の断面形状は、リング形状であることを特徴とする請求項1に記載の汚泥処理用双方向供給可能な汚泥固化装置。
【請求項8】
前記搬送羽根(27)は、攪拌軸(25)の外側に螺旋状に巻かれて設置され、搬送筒(20)の左右の両側の搬送羽根(27)は、螺旋方向が逆であることを特徴とする請求項1に記載の汚泥処理用双方向供給可能な汚泥固化装置。
【請求項9】
前記攪拌羽根(28)は、6つを一組として攪拌軸(25)の外側に円形に均等に設置され、攪拌羽根(28)は、攪拌軸(25)の外側に斜めに設置され、攪拌羽根(28)の傾斜方向は、搬送羽根(27)と逆であることを特徴とする請求項1に記載の汚泥処理用双方向供給可能な汚泥固化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、汚泥固化技術分野に関し、特に、汚泥処理用双方向供給可能な汚泥固化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
汚泥は、池や川の底によく見られる。汚泥が多すぎると、池や川の水容量が減少し、水環境が悪化し、ひいては、生物が生き残ることが難しくなることを招く。よって、定期的に清掃する必要があり、既存の汚泥清掃では、通常、汚泥固化装置により汚泥を固化した後に他の用途に使用する。
【0003】
しかし、既存の汚泥処理用汚泥固化装置は、汚泥に対してさらなる固化処理を行うことに不便であり、固化された汚泥を車に積み込むのに不便であり、発生した廃水を処理するのに不便である。既存の汚泥固化装置は、通常、機械的圧迫により汚泥中の水分を濾過し、発生した廃水を処理するのに不便であり、汚泥と雨水の混合物に汚染物質が含まれる可能性があり、脱水後の汚泥が依然として比較的柔らかくて使用される機会が比較的少ない。また、処理後の汚泥は、そのまま積み上げられるため、掘削機により車に積み込んで搬送する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の目的としては、汚泥処理用双方向供給(材料送り)可能な汚泥固化装置を提供することにより、上述した背景技術において言及した、既存の汚泥固化装置により汚泥に対してさらなる固化処理を行うのに不便であり、固化後の汚泥を車に積み込むのに不便であり、廃水を処理するのに不便であるという問題を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した目的を実現するために、本願は、汚泥処理用双方向供給可能な汚泥固化装置を提供する。当該汚泥処理用双方向供給可能な汚泥固化装置は、固化機本体を備え、前記固化機本体の後端には、供給ローラーが設置され、固化機本体の前端には、排出ローラーが軸受に設置され、固化機本体の下側には、受水タンクが固定設置され、前記固化機主体の後端の右側には、蠕動ポンプハウジングが固定設置され、蠕動ポンプハウジングの左右の両側の側壁は、それぞれ駆動軸の左右の両端と軸受接続構造を構成し、駆動軸の左端は、供給ローラーの右端と固定接続構造を構成し、前記駆動軸の中央部の左右の両側には、何れも1つの固定盤が設置され、固定盤には、3つの固定ブラケットが円形に均等に設置され、固定盤と固定ブラケットが何れも蠕動ポンプハウジングの内側に設置され、前記固定ブラケットの外端の端部(エンドヘッド)には、何れも固定軸が設置され、固定軸の左右の両端は、それぞれ左右の両側の固定ブラケットと接続し、固定軸の外側には、何れも回転スリーブが軸受接続され、前記蠕動ポンプハウジングの内部の上側には、蠕動管が配置され、蠕動管の前側は、接続管により受水タンクに接続され、蠕動管の後側は、接続管により濾過装置に接続され、前記濾過装置は、固化機本体の後端の右側に固定設置され、濾過装置の後端には、接続管が設置され、前記排出ローラーの右端は、第一のベルト伝動機構の一端とジベル接続構造を構成し、第一のベルト伝動機構の他端は、伝動軸の右端とジベル接続構造を構成し、前記伝動軸の左右の両端は、何れも取付座と軸受接続構造を構成し、固化機本体の前端の左右の両側には、何れも1つの取付座が固定設置され、伝動軸の中央部は、第二のベルト伝動機構の後端とジベル接続構造を構成し、前記第二のベルト伝動機構の前端は、伝動開口を貫通して保護ケーシングの内側の中央部に設置され、保護ケーシングは、搬送筒の内側の中央部に設置され、搬送筒の下端には、支持フレームが設置され、前記搬送筒の中央部の上側には、供給口が設置され、供給口は、排出ローラーの下側に設置され、供給口の後側は、固化機本体の前端と接続し、前記第二のベルト伝動機構の前端の左右の両側には、何れもユニバーサルジョイントが固定接続され、ユニバーサルジョイントは、何れも内側固定プレートと軸受接続構造を構成し、内側固定プレートは、第二のベルト伝動機構の前端の左右の両側に設置され、前記内側固定プレートは、保護ケーシングの内側に固定接続され、保護ケーシングの左右の両側には、何れも外側固定プレートが固定接続され、外側固定プレートの中央部は、何れも攪拌軸と軸受接続構造を構成し、前記攪拌軸は、対称的に保護ケーシングの左右の両側に設置され、攪拌軸は、何れもユニバーサルジョイントと固定接続構造を構成し、攪拌軸の内端の外側には、何れも搬送羽根が設置され、前記攪拌軸の外端の外側には、何れも4組の攪拌羽根が設置され、攪拌軸の外端の端部は、何れもエンドカバーと軸受接続構造を構成し、前記エンドカバーは、対称的に搬送筒の左右の両端に設置され、搬送筒の左右の両端には、何れも排出口が設置されている。
【0006】
前記蠕動ポンプハウジングの左右の両側には、何れも開口が設置され、蠕動ポンプハウジングの左右の両側の開口の構造形状は、蠕動管の外側輪郭とマッチングすることが好ましい。
【0007】
前記固定盤の構造形状は、リング形状であり、固定盤は、固定ブラケットとY字型の構造を構成することが好ましい。
【0008】
前記回転スリーブの構造形状は、円管形状であり、回転スリーブの外側の表面は、蠕動管の内側の側壁とマッチングすることが好ましい。
【0009】
前記第一のベルト伝動機構と第二のベルト伝動機構は、何れも従来技術であり、第一のベルト伝動機構と第二のベルト伝動機構は、何れも2つのプーリーと1つの伝動ベルトにより構成されていることが好ましい。
【0010】
前記伝動開口は、保護ケーシングの中央部の後側に設置され、伝動開口は、搬送筒の中央部の後側の側壁を貫通することが好ましい。
【0011】
前記搬送筒の構造形状は、V字形状であり、搬送筒の断面形状は、リング形状であることが好ましい。
【0012】
前記搬送羽根は、攪拌軸の外側に螺旋状に巻かれて設置され、搬送筒の左右の両側の搬送羽根は、螺旋方向が逆であることが好ましい。
【0013】
前記攪拌羽根は、6つを一組として攪拌軸の外側に円形に均等に設置され、攪拌羽根は、攪拌軸の外側に斜めに設置され、攪拌羽根の傾斜方向は、搬送羽根に対向することが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
従来技術に比べ、本発明の有益な効果は、次の通りである。即ち、当該汚泥処理用双方向供給可能な汚泥固化装置は、汚泥のさらなる固化処理を迅速かつ効果的に行うことができ、汚泥処理時に発生する廃水を浄化し、汚水を排出しやすくさせることができ、処理後の汚泥を速やかに車に積み込むことができる。
【0015】
1、排出ローラーにより伝動軸を回転させるように駆動し、伝動軸は、ユニバーサルジョイントにより左右の両側の2つの傾斜した攪拌軸を回転させるように駆動し、攪拌軸は、搬送羽根及び攪拌羽根を回転させるように駆動し、供給口から搬送筒の内部に落ちた汚泥を攪拌することにより、汚泥と固化剤を完全に混合させることで、汚泥に対してさらなる固化処理を行い、固化後の汚泥の荷重能力を高め、土木工学で使用することができる。
【0016】
2、供給ローラーにより駆動軸を回転させるように駆動し、駆動軸は、固定盤7及び固定ブラケットを回転させるように駆動し、固定盤及び固定ブラケットは、3つの回転スリーブが蠕動管を絶えずに圧迫するように駆動することによって、蠕動管は、接続管により受水タンク内の廃水を抽出し、廃水が接続管により濾過装置に運ばれて濾過浄化が行われた後に排出される。よって、供給ローラーの動作時の動力によりポンプ装置を駆動することにより、エネルギー利用率を向上させ、コストを低下させることができる。また、蠕動管により不純物が含まれる汚染水を抽出することができるので、ポンプを直接に使用する際に不純物が含まれる汚染水が抽出ポンプを損傷することを避けることができる。
【0017】
3、V字型の構造の搬送筒により、処理後の汚泥が左右の両側の高い場所に運ばれることによって、汚泥が荷台に直接に落下することができるので、掘削機で汚泥を車に積み込む必要がなく、コストを低下させ、処理及び輸送の効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の三次元構造の模式図である。
図2】本発明の右側面から見た構造の模式図である。
図3】本発明の蠕動ポンプハウジングの内部の三次元構造の模式図である。
図4】本発明の蠕動ポンプハウジングの側面視の断面構造の模式図である。
図5】本発明の正面視の断面構造の模式図である。
図6】本発明の搬送筒の局部の三次元構造の模式図である。
図7】本発明の搬送筒の内部の三次元構造の模式図である。
図8】本発明の図7における点Aの拡大構造の模式図である。
図9】本発明の搬送筒の正面視の断面構造の模式図である。
図10】本発明の図9における点Bの拡大構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態の中の図面を参照しながら、本発明の実施形態の中の技術案を分かりやすく且つ完全に説明する。説明した実施形態は、本発明の一部の実施形態に過ぎず、全ての実施形態ではないことが明らかである。本発明の中の実施形態に基づき、当業者が創造性のある労働をせずに得られた全ての他の実施形態は、何れも本発明の特許請求の範囲に属する。
【0020】
図1~10に示すように、本発明は、汚泥処理用双方向供給可能な汚泥固化装置を提供する。当該汚泥処理用双方向供給可能な汚泥固化装置は、固化機本体1と、供給ローラー2と、排出ローラー3と、受水タンク4と、蠕動ポンプハウジング5と、駆動軸6と、固定盤7と、固定ブラケット8と、固定軸9と、回転スリッブ10と、蠕動管11と、接続管12と、濾過装置13と、第一のベルト伝動機構14と、伝動軸15と、取付座16と、第二のベルト伝動機構17と、伝動開口18と、保護ケーシング19と、搬送筒20と、支持フレーム21と、供給口22と、内側固定プレート23と、ユニバーサルジョイント24と、攪拌軸25と、外側固定プレート26と、搬送羽根27と、攪拌羽根28と、エンドカバー29と、排出口30を備え、固化機本体1の後端には、供給ローラー2が設置され、固化機本体1の前端には、排出ローラー3が軸受に設置され、固化機本体1の下側には、受水タンク4が固定設置され、固化機主体1の後端の右側には、蠕動ポンプハウジング5が固定設置され、蠕動ポンプハウジング5の左右の両側の側壁は、それぞれ駆動軸6の左右の両端と軸受接続構造を構成し、駆動軸6の左端は、供給ローラー2の右端と固定接続構造を構成し、駆動軸6の中央部の左右の両側には、何れも1つの固定盤7が設置され、固定盤7には、3つの固定ブラケット8が円形に均等に設置され、固定盤7と固定ブラケット8が何れも蠕動ポンプハウジング5の内側に設置され、固定ブラケット8の外側の端部には、何れも固定軸9が設置され、固定軸9の左右の両端は、それぞれ左右の両側の固定ブラケット8と接続し、固定軸9の外側には、何れも回転スリーブ10が軸受接続され、蠕動ポンプハウジング5の内部の上側には、蠕動管11が配置され、蠕動管11の前側は、接続管12により受水タンク4に接続され、蠕動管11の後側は、接続管12により濾過装置13に接続され、濾過装置13は、固化機本体1の後端の右側に固定設置され、濾過装置13の後端には、接続管12が設置され、排出ローラー3の右端は、第一のベルト伝動機構14の一端とジベル接続(keyed joint)構造を構成し、第一のベルト伝動機構14の他端は、伝動軸15の右端とジベル接続構造を構成し、伝動軸15の左右の両端は、何れも取付座16と軸受接続構造を構成し、固化機本体1の前端の左右の両側には、何れも1つの取付座16が固定設置され、伝動軸15の中央部は、第二のベルト伝動機構17の後端とジベル接続構造を構成し、第二のベルト伝動機構17の前端は、伝動開口18を貫通して保護ケーシング19の内側の中央部に設置され、保護ケーシング19は、搬送筒20の内側の中央部に設置され、搬送筒20の下端には、支持フレーム21が設置され、搬送筒20の中央部の上側には、供給口22が設けられ、供給口22は、排出ローラー3の下側に設置され、供給口22の後側は、固化機本体1の前端と接続し、第二のベルト伝動機構17の前端の左右の両側には、何れもユニバーサルジョイント24が固定接続され、ユニバーサルジョイント24は、何れも内側固定プレート23と軸受接続構造を構成し、内側固定プレート23は、第二のベルト伝動機構17の前端の左右の両側に設置され、内側固定プレート23は、保護ケーシング19の内側に固定接続され、保護ケーシング19の左右の両側には、何れも外側固定プレート26が固定接続され、外側固定プレート26の中央部は、何れも攪拌軸25と軸受接続構造を構成し、攪拌軸25は、対称的に保護ケーシング19の左右の両側に設置され、攪拌軸25は、何れもユニバーサルジョイント24と固定接続構造を構成し、攪拌軸25の内端の外側には、何れも搬送羽根27が設置され、攪拌軸25の外端の外側には、何れも4組の攪拌羽根28が設置され、攪拌軸25の外端の端部は、何れもエンドカバー29と軸受接続構造を構成し、エンドカバー29は、対称的に搬送筒20の左右の両端に設置され、搬送筒20の左右の両端には、何れも排出口30が設置されている。
【0021】
蠕動ポンプハウジング5の左右の両側には、何れも開口が設置され、蠕動ポンプハウジング5の左右の両側の開口の構造形状は、蠕動管11の外側輪郭とマッチングする。従って、蠕動ポンプハウジング5の左右の両側の開口により蠕動管11の左右の両端を蠕動ポンプハウジング5から伸び出せることが容易になり、接続管12により蠕動管11の左右の両端を受水タンク4及び濾過装置13のそれぞれに接続させることができる。
【0022】
固定盤7の構造形状は、リング形状であり、固定盤7は、固定ブラケット8とY字型の構造を構成する。従って、固定盤7と固定ブラケット8の組み合わせにより固定軸9と回転スリッブ10が固定され、3つの固定軸9と回転スリッブ10は、蠕動管11を順次に圧迫することができる。
【0023】
回転スリーブ10の構造形状は、円管形状であり、回転スリーブ10の外側の表面は、蠕動管11の内側の側壁とマッチングする。従って、回転スリーブ10と固定軸9の軸受接続構造により、回転スリーブ10が蠕動管11を圧迫する際に蠕動管11の側壁に沿って転がり、蠕動管11の管壁を損傷することを防ぐことができる。
【0024】
第一のベルト伝動機構14と第二のベルト伝動機構17は、何れも従来技術であり、第一のベルト伝動機構14と第二のベルト伝動機構17は、何れも2つのプーリーと1つの伝動ベルトにより構成されている。従って、第一のベルト伝動機構14と第二のベルト伝動機構17により、固化機本体1の動力を攪拌軸25に伝動し、攪拌軸25が動作するように駆動することができるので、エネルギーを有効的に利用し、コストを削減することができる。
【0025】
伝動開口18は、保護ケーシング19の中央部の後側に設置され、伝動開口18は、搬送筒20の中央部の後側の側壁を貫通する。従って、伝動開口18により、第二のベルト伝動機構17が搬送筒20の内部に入って攪拌軸25を回転するように駆動することができる。
【0026】
搬送筒20の構造形状は、V字形状であり、搬送筒20の断面形状は、リング形状である。従って、搬送筒20のV字形状構造により、処理後の汚泥が内部において左右の両側の高い場所に運ばれ、汚泥が荷台に直接に落下することができるので、車に積み込むスピードを高めることができる。
【0027】
搬送羽根27は、攪拌軸25の外側に螺旋状に巻かれて設置され、搬送筒20の左右の両側の搬送羽根27は、螺旋方向が逆である。従って、攪拌軸25により、搬送羽根27を回転するように駆動することで、汚泥を圧迫して搬送することができる。
【0028】
攪拌羽根28は、6つを一組として攪拌軸25の外側に円形に均等に設置され、攪拌羽根28は、攪拌軸25の外側に斜めに設置され、攪拌羽根28の傾斜方向は、搬送羽根27と逆である。従って、攪拌羽根28により、搬送羽根27が汚泥を搬送する際に汚泥を攪拌し、汚泥と固化剤を十分に混合させることができるので、汚泥に対して更なる固化処理を行うことができる。
【0029】
動作原理:図1図3及び図4によれば、固化機本体1が動作する際、供給ローラー2が回転し、供給ローラー2が回転すると同時に駆動軸6を回転するように駆動する。
【0030】
駆動軸6は、固定盤7及び固定ブラケット8を回転するように駆動し、固定盤7及び固定ブラケット8は、その端部の固定軸9及び回転スリーブ10が円周運動を行うように駆動する。
【0031】
固定軸9及び回転スリーブ10が円周運動を行う際、回転スリーブ10は、上方の蠕動管11に当接し、蠕動管11を圧迫する。
【0032】
蠕動管11の内部の水を後側へ流すように駆動し、回転スリーブ10が蠕動管11を圧迫すると同時に、回転スリーブ10は、蠕動管11の管壁に沿って転がるので、蠕動管11の管壁を損傷することを防ぐことができる。
【0033】
固定盤7及び固定ブラケット8は、3つの回転スリーブ10が蠕動管11を絶えずに圧迫するように駆動することによって、蠕動管11は、接続管12により受水タンク4内の廃水を抽出することができる。
【0034】
押し出された廃水が接続管12により濾過装置13に入って濾過浄化が行われた後に排出される。
【0035】
図5によれば、固化機本体1が動作する際、排出ローラー3が回転し、排出ローラー3が回転すると同時に、第一のベルト伝動機構14により、伝動軸15を回転するように駆動する。
【0036】
図6図7及び図8によれば、伝動軸15が回転する際、第二のベルト伝動機構17により、2つのユニバーサルジョイント24を回転するように駆動する。
【0037】
図9及び図10によれば、ユニバーサルジョイント24は、左右の両側の2つの傾斜した攪拌軸25を回転するように駆動し、攪拌軸25は、搬送羽根27及び攪拌羽根28を回転するように駆動する。
【0038】
排出ローラー3から押し出された汚泥は、供給口22により搬送筒20の内部に落ちると同時に、供給口22の内部に固化剤を投入する。
【0039】
搬送羽根27により、初歩処理された汚泥を左右の両側に押し付けて搬送する。
【0040】
汚泥が攪拌羽根28に出会うとき、攪拌羽根28と搬送羽根27の逆の傾斜構造により、汚泥と固化剤に対して攪拌混合を行う。
【0041】
搬送羽根27が汚泥を両側に押し続けて搬送することにつれ、攪拌後の汚泥が排出口30により下方の運送車両の荷台に直接に落下するので、直接に運送することが容易である。本明細書においては、詳しく説明していない内容は、当業者の周知の従来技術に属する。
【0042】
用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「前」、「後」、「左」、「右」、「直立」、「水平」、「天井」、「底」、「内」、「外」等が示す向き又は位置関係は、図面による方位又は位置関係であり、本発明を説明しやすく、説明を簡略化するためのものに過ぎず、示される装置又は部材は、特定の方位、特定の方位構造及び操作を有しなければならないことを意味する又は暗示することではないことが理解されたいので、本発明の特許保護の内容を制限すると理解すべきではない。
【0043】
本発明の実施形態を既に示して説明したが、当業者にとっては、本願の精神及び原則から逸脱しないかぎり、これらの実施形態に対して様々な変化、補正、置換え及び変形を行うことができることが理解されたい。本発明の範囲は、添付する特許請求の範囲及びその同等物に制限される。
【0044】
(符号の説明)
1 固化機本体
2 供給ローラー
3 排出ローラー
4 受水タンク
5 蠕動ポンプハウジング
6 駆動軸
7 固定盤
8 固定ブラケット
9 固定軸
10 回転スリッブ
11 蠕動管
12 接続管
13 濾過装置
14 第一のベルト伝動機構
15 伝動軸
16 取付座
17 第二のベルト伝動機構
18 伝動開口
19 保護ケーシング
20 搬送筒
21 支持フレーム
22 供給口
23 内側固定プレート
24 ユニバーサルジョイント
25 攪拌軸
26 外側固定プレート
27 搬送羽根
28 攪拌羽根
29 エンドカバー
30 排出口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10