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特許7270285通信装置および管理サーバおよび通信方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-27
(45)【発行日】2023-05-10
(54)【発明の名称】通信装置および管理サーバおよび通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/021 20180101AFI20230428BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20230428BHJP
   H04W 4/00 20180101ALI20230428BHJP
   H04M 3/493 20060101ALI20230428BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20230428BHJP
【FI】
H04W4/021
H04W84/10 110
H04W4/00 110
H04M3/493
H04M11/00 302
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021125735
(22)【出願日】2021-07-30
(62)【分割の表示】P 2020168989の分割
【原出願日】2020-02-28
(65)【公開番号】P2021182760
(43)【公開日】2021-11-25
【審査請求日】2022-10-11
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518185772
【氏名又は名称】ロステーカ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】鵜澤 安寿
(72)【発明者】
【氏名】池田 智子
【審査官】大橋 達也
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-225732(JP,A)
【文献】特表2005-537762(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04M 3/00-11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と、通信装置と、前記ユーザ端末とネットワークを介して接続される管理サーバであって、
前記通信装置から所定半径内に位置する第一の通信装置が、前記通信装置から送信された第一の電波を受信した後に送信する第二の電波を受信し、受信した第二の電波の識別信号に基づいて前記第一の通信装置を特定し、特定した前記第一の通信装置を第1グループとして記憶し、
前記第一の通信装置から所定半径内に位置する第二の通信装置が、前記第一の通信装置から送信される前記第二の電波を受信した後に送信する第三の電波を前記第一の通信装置が受信した後に、前記第一の通信装置から送信される第一の反射波を受信し、受信した前記第一の反射波の識別信号に基づいて前記第二の通信装置を特定し、特定した第二の通信装置を第2グループとして記憶し、
ユーザ情報記憶部に記憶されているユーザ情報と、通信装置情報記憶部に記憶されている通信装置情報と、特定装置情報記憶部に記憶されている特定装置情報とに基づいて、リンク状態結果を生成するリンク状態解析部を有し、
前記ユーザ情報と、前記通信装置情報と、リンク状態結果記憶部から抽出したリンク状態結果とに基づいてマッチング画面を生成するマッチング画面生成部と、
前記ユーザ端末に、生成した前記マッチング画面を提供するマッチング画面提供部とを有する、
管理サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載の管理サーバにおいて、
ユーザがメッセージ送信先として選択した相手に該当するユーザ情報と通信装置情報と特定装置情報とを構成するマッチング結果をマッチング結果記憶部から抽出し、抽出した前記マッチング結果に基づいてメッセージ画面を生成するメッセージ画面生成部と、
抽出した前記マッチング結果に紐づく通信装置情報と特定装置情報とに基づいてメッセージ画面提供経路をユーザ端末に送信するメッセージ画面提供部とを有する、
管理サーバ。
【請求項3】
ユーザ端末と通信接続により接続される通信装置を有する通信方法であって、
前記通信装置から所定半径内に位置する第一の通信装置が、前記通信装置から送信された第一の電波を受信した後に送信する第二の電波を受信し、受信した第二の電波の識別信号に基づいて前記第一の通信装置を特定し、特定した前記第一の通信装置を第1グループとして記憶する工程と、
前記第一の通信装置から所定半径内に位置する第二の通信装置が、前記第一の通信装置から送信される前記第二の電波を受信した後に送信する第三の電波を前記第一の通信装置が受信した後に、前記第一の通信装置から送信される第一の反射波を受信し、受信した前記第一の反射波の識別信号に基づいて前記第二の通信装置を特定し、特定した第二の通信装置を第2グループとして記憶する工程と、
管理サーバが、前記ユーザ端末からユーザ情報を取得および記憶する工程と、
前記管理サーバが、前記ユーザ端末から通信装置情報を取得および記憶する工程と、
前記管理サーバが、ユーザ情報記憶部に記憶されているユーザ情報と、通信装置情報記憶部に記憶されている通信装置情報と、特定装置情報記憶部に記憶されている特定装置情報とに基づいて、リンク状態結果を生成する工程と、
前記管理サーバが、前記ユーザ情報と、前記通信装置情報と、リンク状態結果記憶部から抽出したリンク状態結果とに基づいてマッチング画面を生成する工程と、
前記管理サーバが、前記ユーザ端末に、生成した前記マッチング画面を提供する工程とを有する
通信方法。
【請求項4】
請求項3に記載の通信方法において、
前記管理サーバが、ユーザがメッセージ送信先として選択した相手に該当するユーザ情報と通信装置情報と特定装置情報とを構成するマッチング結果をマッチング結果記憶部から抽出し、抽出した前記マッチング結果に基づいてメッセージ画面を生成する工程と、
抽出した前記マッチング結果に紐づく通信装置情報と特定装置情報とに基づいてメッセージ画面提供経路をユーザ端末に送信する工程とを有する、
通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置および管理サーバおよび通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、自然災害が発生した時の通信手段として携帯電話等の端末の使用が考えられるが、当該端末の電力を消費して充電ができない場合や、電話会社が管理する電波を利用できない場合は、当該端末による通信は制限されるおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-236988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、特許文献1には、自然災害発生の危険の有無を判断し、通報対象領域において自然災害発生の危険があると判断した場合通報データを発信する観測装置と、観測装置からの通報データを受け取り、通報データに基づいて通報メッセージを生成する管理装置と、管理装置と通信網を介して接続された移動通信端末を具備し、管理装置は、通報データを発した観測装置の通報対象領域内に位置し、かつ通報対象リストに含まれる移動通信端末に対して通報メッセージを送信する危険通報システムが開示されている。
【0005】
しかし、特許文献1は、通信装置が独自に発生した長距離波の送受信を繰り返すことで、所定の範囲内にいる遠隔地の相手の状態を確認し、メッセージの送受信を行う通信方法について、意図しているものではない。
【0006】
本発明の目的は、通信装置が独自に発生した長距離波の送受信を繰り返すことで、所定の範囲内にいる遠隔地の相手の状態を確認し、メッセージの送受信を行うことが可能な技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
【0008】
本発明の一実施の形態は、ユーザ端末と無線通信接続によりリンク接続される通信装置であって、ユーザ端末と近距離波を送受信する近距離波送受信部を有する。また、通信装置と異なる他の通信装置と長距離波を送受信する長距離波送受信部を有する。また、検知データを取得するセンサ部を有する。また、位置データを取得するGPSを有する。
また、ユーザ端末とリンク接続されている通信装置(U0)は、通信装置(U0)と異なり通信装置(U0)から所定半径内に位置する第一の通信装置(An)が、通信装置(U0)から一斉送信された第一の長距離波(SU0)を受信した後に一斉送信する第二の長距離波(SAn)を受信し、受信した第二の長距離波(SAn)の識別信号に基づいて第一の通信装置(An)を特定し、特定した第一の通信装置(An)を第1グループとして記憶する。
また、第一の通信装置(An)は、通信装置(U0)および第一の通信装置(An)と異なり通信装置(U0)から所定半径外でかつ第一の通信装置(An)から所定半径内に位置する第二の通信装置(Bn)が、第一の通信装置(An)から一斉送信された第二の長距離波(SA0)を受信した後に一斉送信する第三の長距離波(SBn)を受信し、第二の長距離波(SA0)の一斉送信から第三の長距離波(SBn)の受信までが数秒以内の場合に第一の反射波(RBn)を一斉送信し、ユーザ端末とリンク接続されている通信装置(U0)は、第一の反射波(RBn)を受信し、受信した第一の反射波(RBn)の識別信号に基づいて第二の通信装置(Bn)を特定し、特定した第二の通信装置(Bn)を第2グループとして記憶する。
また、ユーザ端末とリンク接続されている通信装置(U0)は、同様の手段を繰り返すことによって特定した第Nの通信装置(Nn)を第Nグループとして記憶し、記憶した第1グループから第Nグループまでの通信装置の情報を特定装置情報としてユーザ端末に送信する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、通信装置が独自に発生した長距離波の送受信を繰り返すことで、所定の範囲内にいる遠隔地の相手の状態を確認し、メッセージの送受信を行うことが可能な技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施の形態である通信システムにおける管理サーバの構成例の概要を示す図である。
図2】本発明の一実施の形態における管理サーバのユーザ情報記憶部に記憶されているユーザ情報と、通信装置情報記憶部に記憶されている通信装置情報との概要を示す図である。
図3】本発明の一実施の形態におけるユーザ端末と通信装置と管理サーバとの関係、また通信装置についての概要を示す図である。
図4】本発明の一実施の形態における全体処理の概要を示す図である。
図5】本発明の一実施の形態におけるユーザ情報記憶処理およびユーザ情報取得処理の概要を示す図である。
図6】本発明の一実施の形態における通信装置情報記憶処理および通信装置情報取得処理の概要を示す図である。
図7】本発明の一実施の形態における通信装置および長距離波の概要を示す図である。
図8】本発明の一実施の形態における特定装置情報およびリンク状態結果の概要を示す図である。
図9】本発明の一実施の形態におけるリンク状態解析処理の概要を示す図である。
図10】本発明の一実施の形態におけるリンク状態解析処理の概要を示す図である。
図11】本発明の一実施の形態におけるマッチング画面αの概要を示す図である。
図12】本発明の一実施の形態におけるマッチング画面βの概要を示す図である。
図13】本発明の一実施の形態におけるマッチング画面生成処理およびマッチング画面提供処理の概要を示す図である。
図14】本発明の一実施の形態におけるマッチング結果記憶処理の概要を示す図である。
図15】本発明の一実施の形態におけるメッセージ画面の概要を示す図である。
図16】本発明の一実施の形態におけるメッセージ画面提供経路の概要を示す図である。
図17】本発明の一実施の形態におけるメッセージ画面生成処理およびメッセージ画面提供処理の概要を示す図である。
図18】本発明の一実施の形態におけるメッセージ画面更新処理およびメッセージ画面提供処理の概要を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。また、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<システム構成>
図1は、本発明の一実施の形態である通信システムにおける管理サーバ120の構成例の概要を示す図である。
【0012】
図1に示されるように、本発明に係る通信システムは、ユーザ端末100と、通信装置300と、ユーザ端末100とネットワークを介して接続される管理サーバ120とを有する。すなわち、管理サーバ120は、ユーザ端末100とネットワークを介して接続される。
【0013】
また、管理サーバ120は、ユーザ端末100とネットワークを介して接続される代わりに、ユーザ端末100の内部にインストールされるものを含む。すなわち、ユーザ端末100の端末内部に管理サーバ120を有する構成としても良い。
【0014】
このようにして、例えば、自然災害時に管理サーバ120とユーザ端末100とがネットワークを介して接続できない場合でも、管理サーバ120は、本発明による目的・効果と同一の目的・効果を実現できる。
【0015】
管理サーバ120は、ユーザ情報記憶部130と、通信装置情報記憶部131と、特定装置情報記憶部132と、リンク状態結果記憶部133と、マッチング結果記憶部134と、リンク状態解析部140と、マッチング画面生成部150と、マッチング画面提供部160と、メッセージ画面生成部170と、メッセージ画面提供部180とを有する。
【0016】
ユーザ情報記憶部130には、ユーザ情報200(後述、図2(a))が記憶されている。通信装置情報記憶部131には、通信装置情報210(後述、図2(b))が記憶されている。
【0017】
特定装置情報記憶部132には、特定装置情報800(後述、図8)が記憶されている。また、リンク状態結果記憶部133には、リンク状態結果810(後述、図8)が記憶されている。
【0018】
リンク状態解析部140は、ユーザ情報記憶部130に記憶されているユーザ情報200と、通信装置情報記憶部131に記憶されている通信装置情報210と、特定装置情報記憶部132に記憶されている特定装置情報800とに基づいて、リンク状態結果810を生成する。リンク状態解析処理については図7~10にて後述する。
【0019】
マッチング画面生成部150は、ユーザ情報200と、通信装置情報210と、リンク状態結果記憶部133から抽出したリンク状態結果810とに基づいてマッチング画面1100(および1200)を生成する。マッチング画面1100(および1200)、マッチング画面生成処理については図13、14にて後述する。
【0020】
マッチング画面提供部160は、ユーザ端末100に、生成したマッチング画面1100(および1200)を提供する。マッチング画面提供処理については図13、14にて後述する。
【0021】
メッセージ画面生成部170は、ユーザがメッセージ送信相手として選択したユーザに対応するユーザ情報200と通信装置情報210と特定装置情報800とを構成するマッチング結果をマッチング結果記憶部134から抽出し、抽出したマッチング結果に基づいてメッセージ画面1500を生成する。メッセージ画面1500の詳細、メッセージ画面生成処理の詳細については図16、17にて後述する。
【0022】
メッセージ画面提供部180は、抽出したマッチング結果に紐づく通信装置情報210と特定装置情報800とに基づいてメッセージ画面提供経路1600をユーザ端末100に送信する。メッセージ画面提供経路1600の詳細、メッセージ画面提供処理の詳細については図16、17にて後述する。
<ユーザ情報記憶部>
図2(a)は、本発明の一実施の形態における管理サーバ120のユーザ情報記憶部130に記憶されているユーザ情報200の構成例の概要を示す図である。
【0023】
図2(a)に示されるように、ユーザ情報200は、ユーザIDと、氏名と、メールアドレスと、通信装置IDと、通信装置情報210などのデータ項目により構成される。
【0024】
ユーザIDは、管理サーバ120が、ユーザを識別するための符号を示す。氏名は、ユーザの名称を示す。通信装置IDは、管理サーバ120が、通信装置300を識別するための符号を示す。
【0025】
図2(b)は、本発明の一実施の形態における管理サーバ120のユーザ情報記憶部130に記憶されているユーザ情報200に含まれる通信装置情報210の構成例の概要を示す図である。
【0026】
通信装置情報210は、通信装置ID、ユーザID、リンク状態、検知データ、位置データ等の情報を示す。
【0027】
リンク状態は、ユーザ端末100と通信装置300が無線通信接続によりリンク接続されているか否かについての状態を示す。この際の無線通信接続は、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離波による接続である。
【0028】
検知データは、通信装置300が有するセンサ部330が検知する、通信装置300の付近の温度、湿度、加速度、風向、音、磁気、気圧などの情報を示す。
【0029】
位置データは、通信装置300が有するGPS340が取得する、通信装置300の場所を表す緯度、経度の情報を示す。
<通信装置>
図3は、本発明の一実施の形態におけるユーザ端末100と通信装置300と管理サーバ120との関係、また通信装置300についての概要を示す図である。
【0030】
図3(a)で示されるように、ユーザ110が有するユーザ端末100は、通信装置300が有する近距離波送受信部310によって送信される近距離波410を受信し、また、ユーザ端末100から送信された近距離波410を近距離波送受信部310が受信することによって、通信装置300と無線接続によるリンク接続(以降、リンク接続と略記する)を行う。なお、近距離波410の接続可能範囲は、例えば通信装置300から半径5~15m以内とする。
【0031】
また、通信装置300は、通信装置300が有する長距離波送受信部320によって送受信される長距離波420を介して、他の通信装置300と無線接続される。なお、長距離波420の接続可能範囲は、例えば通信装置300から半径8km以内とする。
【0032】
また、ユーザ端末100は、管理サーバ120とネットワークを介して無線接続される。このようにして、ユーザ端末100は、ユーザ情報200、通信装置情報210を管理サーバ120に送信する。
【0033】
図3(b)で示されるように、通信装置300は、近距離波送受信部310と、長距離波送受信部320と、センサ部320と、GPS340とを含む。近距離波送受信部310は、近距離波410を送受信する。長距離波送受信部320は、長距離波420を送受信する。センサ部330は、通信装置300の付近の温度、湿度、加速度、風向、音、磁気、気圧などの情報を検知データとして取得する。GPS340は、通信装置300の場所を表す緯度、経度の情報を位置データとして取得する。
【0034】
なお、通信装置300の消費電力は、一般のスマートフォン端末等に比べて著しく少ない。通信装置300は専用のバッテリーまたは電池により駆動し、バッテリーの充電および電池交換を約5年間行わなくてもよい。また通信装置300は、寿命を延ばすための電池駆動に加えて、ソーラーパネル部を有するようにしても良い。
【0035】
また、通信装置300は、リンク部を2系統有する構成とできる。すなわち、通信装置300は、管理サーバ120とネットワークを介して無線接続されることもできる。これにより、ユーザは、ユーザ端末100が破壊した時でも、通信装置300を利用して本発明に係る効果を得ることができる。なお、このリンク部は、その他、外部のユーザーインターフェイスにも接続でき各種センサ等の拡張が可能である。
【0036】
上記特性により、ユーザは、自然災害時に充電ができない場合や、電話会社が管理する電波を利用できない場合でも、消費電力の少ない通信装置300によって、電話会社が有する電波を利用せずに長距離通信を行える。
<全体処理>
図4は、本発明の一実施の形態における全体処理の概要を示す図である。
【0037】
まず、S401にて、管理サーバ120はユーザ情報記憶処理およびユーザ情報取得処理(図5で後述する)を行う。
【0038】
次に、S402にて、管理サーバ120は通信装置情報記憶処理および通信装置情報取得処理(図6で後述する)を行う。
【0039】
次に、S403にて、管理サーバ120はリンク状態解析処理(図7~10で後述する)を行う。
【0040】
次に、S404にて、管理サーバ120はマッチング画面生成処理およびマッチング画面提供処理(図11~14で後述する)を行う。
【0041】
次に、S405にて、管理サーバ120はマッチング結果記憶処理を行う。
【0042】
次に、S406にて、管理サーバ120はメッセージ画面生成処理およびメッセージ画面提供処理(図15~17で後述する)を行う。
【0043】
次に、S407にて、管理サーバ120はメッセージ画面更新処理およびメッセージ画面提供処理(図18で後述する)を行う。
<ユーザ情報記憶処理>
図5(a)は、本発明の一実施の形態におけるユーザ情報記憶処理の概要を示す図である。以下、管理サーバ120が、ユーザ情報200を記憶する方法について説明する。
【0044】
まず、S501にて、管理サーバ120は、ユーザ情報入力画面をユーザ端末100に提供する。次に、S502にて、ユーザ端末100は、ユーザ情報入力画面をディスプレイに表示させる。
【0045】
その後、ユーザが本発明に係るシステムを初めて利用する場合、S503にて、ユーザ端末100はユーザ情報200の入力をユーザから受け付ける。なお、ユーザ情報200は、ユーザIDと、氏名等のデータ項目により構成される。
次に、S504にて、ユーザ端末100は、S503で入力を受け付けたユーザ情報200を管理サーバ120に送信する。
【0046】
次に、S505にて、管理サーバ120は、S504で送信されたユーザ情報200を受信することにより、ユーザ情報200を取得する。
次に、S506にて、管理サーバ120は、受信したユーザ情報200にユーザIDを付して、S503にて入力を受け付けたユーザ情報200をユーザ情報記憶部130に記憶する。
<ユーザ情報取得処理>
図5(b)は、本発明の一実施の形態におけるユーザ情報取得処理の概要を示す図である。以下、管理サーバ120が、ユーザ情報200を取得する方法について説明する。
【0047】
ユーザが本発明に係るシステムを2回目以降利用する場合、S507にて、ユーザ端末100はユーザIDの入力をユーザから受け付ける。なお、ユーザIDは、ユーザ情報200に含まれる。
次に、S508にて、ユーザ端末100は、S507で入力を受け付けたユーザIDを管理サーバ120に送信する。
【0048】
その後、S509にて、管理サーバ120は、S508で送信されたユーザIDのキーに対応するユーザ情報200をユーザ情報記憶部130から取得する。
【0049】
また、管理サーバ120は、ユーザIDのキーにPINコードを付随し、ユーザ情報記憶部130に、ホワイトリストやブラックリストを生成させるようにしてもよい。これによりクローン端末等により接続された場合のログインを防ぐことができ、管理サーバ120は、ユーザ端末100の「なりすまし」による被害を防止できる。
<通信装置情報取得処理>
図6は、本発明の一実施の形態における通信装置情報取得処理の概要を示す図である。
【0050】
まず、S601にて、通信装置300は、リンク状態がOnであるか否かを判定する。リンク状態がOnである場合は、通信装置300は工程S606へ進行し、リンク状態がOffである場合は、通信装置300は工程S602へ進行する。
【0051】
S602にて、通信装置300は、ユーザ端末100とリンク接続する。具体的には、通信装置300が有する近距離波送受信部310から送信される近距離波410を介して、通信装置300は、ユーザ端末100とリンク接続を行う。
【0052】
次に、S603にて、通信装置300は、通信装置IDをユーザ端末100に送信する。次に、S604にて、通信装置300は、リンク状態を「On」に更新する。その後、S605にて、通信装置300は、S605で更新したリンク状態をユーザ端末100に送信する。
【0053】
なお、本実施例の全行程のうち任意の過程において、ユーザがユーザ端末100と通信装置300とのリンク接続を切る場合、通信装置300は、リンク状態を「Off」に更新し、更新したリンク状態をユーザ端末100に送信する。
【0054】
S606にて、通信装置300は、通信装置300が有するセンサ部330によって検知データを取得する。次に、S607にて、通信装置300は、S606で取得された検知データをユーザ端末100に送信する。
【0055】
S608にて、通信装置300は、通信装置300が有するGPS340によって位置データを取得する。次に、S609にて、通信装置300は、S608で取得された位置データをユーザ端末100に送信する。
【0056】
次に、S610にて、ユーザ端末100は、S603で送信された通信装置IDと、S605で送信されたリンク状態と、S607で送信された検知データと、S609で送信された位置データとを通信装置情報210として取得する。
<通信装置情報記憶処理>
図6は、本発明の一実施の形態における通信装置情報記憶処理の概要を示す図である。
【0057】
まず、S611にて、ユーザ端末100は、S609で取得した通信装置情報210を管理サーバ120に送信する。
【0058】
次に、S612にて、管理サーバ120は、S611で送信された通信装置情報210を取得する。その後、S613にて、管理サーバ120は、S612で取得した通信装置情報210を、通信装置情報記憶部131に記憶されている通信装置情報210に更新して記憶する。
<長距離波>
図7は、本発明の一実施の形態における通信装置300および長距離波420の概要を示す図である。
【0059】
図7に示されるように、通信装置300は通信装置300を中心とする所定半径、例えば8kmの領域に対して長距離波420を一斉送信する。この際、ユーザ端末100とリンク接続されている通信装置300をU0と設定し、通信装置U0から一斉送信される長距離波420を第一の長距離波700とする。
【0060】
また、図7で示されるように、第一の長距離波700は、その領域内に通信装置U0と異なる通信装置300をn個(nを任意の自然数とする)包含する。それらを順に、第一の通信装置Anとする。すなわち、通信装置U0から一斉送信された第一の長距離波700は、例えば、その領域内に通信装置U0を除いて第一の通信装置A1、第一の通信装置A2、第一の通信装置A3、第一の通信装置A4の4個の通信装置300を包含する。
【0061】
同様にして、図7に示されるように、第一の通信装置Anは第一の通信装置Anを中心とする所定半径の領域に対して長距離波420を一斉送信する。この際、第一の通信装置Anから一斉送信される長距離波420を第二の長距離波とする。例えば、第一の通信装置A1から一斉送信される長距離波420を第二の長距離波710とする。第一の通信装置A2から一斉送信される長距離波420を第二の長距離波720とする。
【0062】
図7で示されるように、第二の長距離波710(および720等)の合計は、その全領域内に通信装置U0および第一の通信装置Anと異なる通信装置300をn個(nを任意の自然数とする)包含する。それらを順に、第二の通信装置Bnとする。すなわち、第一の通信装置Anから一斉送信された第二の長距離波710(および720等)は、例えば、その領域内に通信装置U0および第一の通信装置Anを除いて第二の通信装置B1、第二の通信装置B2、第二の通信装置B3、第二の通信装置B4、第二の通信装置B5の5個の通信装置300を包含する。
【0063】
同様にして、図7に示されるように、第二の通信装置Bnは第二の通信装置Bnを中心とする所定半径の領域に対して長距離波420を一斉送信する。例えば、第二の通信装置Bnから一斉送信される長距離波420を第三の長距離波730とする。
【0064】
なお、長距離波420は識別番号を有する。識別番号は、長距離波420を一斉送信した通信装置300の通信装置IDと、長距離波420の送信日時を識別させるための番号としてすべての長距離波420に記録される。
【0065】
このようにして、通信装置300は、他の通信装置300から一斉送信された長距離波420を受信した際に、長距離波420が有する識別番号に基づいて、長距離波420を一斉送信した通信装置300およびその通信装置IDを特定できる。
<特定装置情報およびリンク状態結果>
図8は、本発明の一実施の形態における特定装置情報800およびリンク状態結果810の概要を示す図である。
【0066】
図8に示されるように、通信装置300は、特定装置情報800を有する。なお、通信装置300が特定装置情報800を取得および記憶する方法の詳細は後述する。
【0067】
特定装置情報800は、通信装置U0と、第1グループから第NグループまでのN個のグループに分類された通信装置A1乃至Nnについての情報を有する。また、特定装置情報800は、例えば、第1グループに特定装置A1乃至Anがn個含まれており、第2グループに特定装置B1乃至Bnがn個含まれており、第Nグループに特定装置N1乃至Nnがn個含まれているという、グループの数の情報、および各グループを構成する通信装置300の情報を有する。
【0068】
図8に示されるように、通信装置300は、ユーザ端末100を介して管理サーバ120に特定装置情報800を送信する。その後、管理サーバ120は特定装置情報800からリンク状態結果810を生成し記憶する。なお、その方法について詳細は後述する。
【0069】
また、リンク状態結果810は、図8で示されるように、通信装置U0と、通信装置A1乃至Nnについての各装置のリンク状態の結果を有する。例えば、リンク状態結果810は、通信装置A1のリンク状態が「On」であり、通信装置A2のリンク状態が「Off」であり、通信装置A3のリンク状態は「不明」というような情報を各装置について有する。
<リンク状態解析処理>
図9図10は、本発明の一実施の形態におけるリンク状態解析処理の概要を示す図である。
【0070】
まず、S901にて、通信装置U0は、第一の長距離波(SU0とする。以下同じ。)を一斉送信する。次に、S902にて、通信装置Anは、通信装置U0から所定半径内であるか否かを判定する。通信装置Anが通信装置U0から所定半径内でない場合、長距離波SU0は通信装置Anに到達しないか、または通信装置Anと接続できないため本工程は終了する。
【0071】
通信装置Anが通信装置U0から所定半径内である場合、S903にて、通信装置Anは、長距離波SU0を受信する。その後、S904にて、通信装置Anは、第二の長距離波(SAnとする。以下同じ。)を一斉送信する。
【0072】
通信装置U0は、S905にて、長距離波SAnを受信する。その後、S906にて、通信装置U0は、受信した長距離波SAnが有する識別番号に基づいて、通信装置An(A1、A2、等)を特定する。
【0073】
次に、S907にて、通信装置U0は、特定した通信装置An(A1、A2、等)の全てを第1グループとして一時的に記憶する。
【0074】
また、通信装置Bnは、S908にて、通信装置U0から所定半径外で且つ通信装置Anから所定半径内であるか否かを判定する。通信装置Bnが通信装置Anから所定半径内でない場合、長距離波SAnは通信装置Bnに到達しないか、または通信装置Bnと接続できないため本工程は終了する。
【0075】
通信装置Bnが通信装置U0から所定半径外で且つ通信装置Anから所定半径内である場合、S909にて、通信装置Bnは、長距離波SAnを受信する。その後、通信装置Bnは、第三の長距離波(SBnとする。以下同じ。)を一斉送信する。
【0076】
次に、通信装置Anは、S910にて、長距離波SBnを受信して、その長距離波SBnの受信が長距離波SAnの一斉送信から数秒以内である場合に、第一の反射波(RBnとする。以下同じ。)を一斉送信する。なお、数秒とは、例えば3~10秒とできるが、特に限定されない。
【0077】
通信装置U0は、S911にて、反射波RBnを受信する。その後、S912にて、通信装置U0は、受信した反射波RBnが有する識別番号に基づいて、通信装置Bn(B1、B2、等)を特定する。
【0078】
次に、S912にて、通信装置U0は、特定した通信装置Bn(B1、B2、等)の全てを第2グループとして一時的に記憶する。
【0079】
通信装置Bnは、S913にて、長距離波SCn(通信装置Cnについて[0073]、[0074]と同様の方法により通信装置Cnから送信された第四の長距離波)を受信して、その長距離波SCnの受信が長距離波SBnの一斉送信から数秒以内である場合に、第二の反射波(RCnとする。以下同じ。)を一斉送信する。
【0080】
次に、通信装置Anは、S914にて、反射波RCnを受信して、その反射波RCnの受信が長距離波SAnの一斉送信から数秒以内である場合に、反射波RCnを一斉送信する。
【0081】
通信装置U0は、S915にて、反射波RCnを受信する。その後、S1001にて、通信装置U0は、受信した反射波RCnが有する識別番号に基づいて、通信装置Cn(C1、C2、等)を特定し、特定した通信装置Cn(C1、C2、等)の全てを第3グループとして一時的に記憶する。
【0082】
同様の手段を繰り返し、通信装置Anは、S1002にて、反射波RNnを受信して、その反射波RNnの受信が長距離波SAnの一斉送信から数秒以内である場合に、反射波RNnを一斉送信する。
【0083】
通信装置U0は、S1003にて、反射波RNnを受信する。その後、S1004にて、通信装置U0は、受信した反射波RNnが有する識別番号に基づいて、通信装置Nn(N1、N2、等)を特定し、特定した通信装置Nn(N1、N2、等)の全てを第Nグループとして一時的に記憶する。
【0084】
次に、S1005にて、通信装置U0は、S1004で記憶した第Nグループまでの全ての特定した通信装置についての情報を特定装置情報800として、通信装置U0とリンク接続しているユーザ端末100を介して管理サーバ120に送信する。
【0085】
次に、S1006にて、管理サーバ120は、受信した特定装置情報800を特定装置情報記憶部132に記憶する。
【0086】
次に、S1007にて、管理サーバ120は、S1006で記憶した特定装置情報800から各装置の通信装置IDを抽出し、通信装置情報記憶部131に記憶されている全装置の通信装置IDと照合する。
【0087】
次に、S1008にて、管理サーバ120は、S1007で照合した特定装置(特定装置情報800に含まれている通信装置300を示す)のうち通信装置IDが判明した特定装置について通信装置IDに紐付いているユーザIDに対応したユーザ情報200を、ユーザ情報記憶部131から抽出して、各装置の「リンク状態」を取得する。
【0088】
次に、S1009にて、管理サーバ120は、S1008で取得した各装置の「リンク状態」の結果をリンク状態結果810として生成し、リンク状態結果記憶部133に記憶する。例えば、リンク状態結果810は、「通信装置A1のリンク状態はOn、通信装置A2のリンク状態はOff、通信装置A3のリンク状態は不明、通信装置B1のリンク状態はOff」等というような情報として生成および記憶される。
【0089】
このようにしてリンク状態結果810を生成することにより、管理サーバ120は、ユーザの周辺に存在する他の通信装置300のリンク状態をユーザに把握させることができる。また、ユーザは、即時マッチング可能な他のユーザを容易に選択できる。
<マッチング画面>
図11は、本発明の一実施の形態におけるマッチング画面αの概要を示す図である。
【0090】
図11に示されるように、マッチング画面1100は、エリア表示領域1110と、ユーザ表示アイコン1120と、特定装置表示アイコン1130と、リンク状態結果表示領域1140と、進行タブ1150とを含む。マッチング画面1100は、ユーザ端末100に表示される。
【0091】
エリア表示領域1110は、ユーザ端末100の位置を中心付近に表示させ、且つ、ユーザ端末100から所定の距離までの周辺地図を表示させる。なお、地図情報等は公知手段により取得されるため表示手段の詳細は省略する。また、エリア表示領域1110の表示のさせ方は特に限定されない。
【0092】
ユーザ表示アイコン1120は、ユーザ端末100の現在位置を表示させる。特定装置表示アイコン1130は、特定装置の現在位置を表示させる。リンク状態結果表示領域1140は、リンク状態結果810のうち、エリア表示領域1110内に含まれる特定装置についてのリンク状態結果810を表示させる。
【0093】
進行タブ1150は、ユーザから押下されることで、マッチング画面1100からマッチング画面1200へと画面を切り替える入力を受け付けるためのタブを示す。
【0094】
図12は、本発明の一実施の形態におけるマッチング画面βの概要を示す図である。
【0095】
図12に示されるように、マッチング画面1200は、エリア表示領域1110と、ユーザ表示アイコン1120と、特定装置表示アイコン1130と、マッチング相手選択アイコン1210と、マッチング相手情報表示領域1220と、決定タブ1230とを含む。マッチング画面1200は、ユーザ端末100に表示される。
【0096】
マッチング相手選択アイコン1210は、ユーザが希望するマッチング相手の端末についての現在位置を表示させる。マッチング相手情報表示領域1220は、ユーザが希望するマッチング相手の端末についてのユーザ情報200および対応する通信装置情報210を表示させる。
【0097】
例えば、マッチング相手情報表示領域1220は、ユーザが希望するマッチング相手の端末についてのユーザ情報200に対応する通信装置情報210から検知データを抽出して、当該相手の加速度状態や、周辺の温度(気温)、湿度、風向等の情報を表示させる。このようにして、ユーザは、ユーザが希望するマッチング相手の加速度状態や、周辺の温度(気温)、湿度、風向等の状況を把握できる。
【0098】
決定タブ1230は、ユーザから押下されることで、ユーザ端末100がユーザにより決定されたマッチング相手についての選択結果を管理サーバ120に送信するためのタブを示す。
<マッチング画面生成処理およびマッチング画面提供処理>
図13は、本発明の一実施の形態におけるマッチング画面生成処理およびマッチング画面提供処理の概要を示す図である。
【0099】
図13で示されるように、まず、S1301にて、管理サーバ120のマッチング画面生成部150は、マッチング画面1100を提供したいユーザIDに対応するユーザ情報200をユーザ情報記憶部130から抽出する。
【0100】
次に、S1302にて、マッチング画面生成部150は、S1301で抽出したユーザ情報200に含まれるユーザIDに対応する通信装置情報210を通信装置情報記憶部131から抽出する。
【0101】
次に、S1303にて、マッチング画面生成部150は、S1302で抽出した通信装置情報210に含まれる通信装置IDに対応するリンク状態結果810をリンク状態結果記憶部133から抽出する。
【0102】
次に、S1304にて、マッチング画面生成部150は、S1301で抽出したユーザ情報200と、S1302で抽出した通信装置情報210と、S1303で抽出したリンク状態結果810とに基づいて、マッチング画面1100(α)を生成する。
【0103】
次に、S1305にて、管理サーバ120のマッチング画面提供部160は、S1304で生成したマッチング画面1100をユーザ端末100に送信する。
【0104】
次に、S1306にて、ユーザ端末100は、S1305で管理サーバ120から送信されたマッチング画面1100を受信する。その後、受信したマッチング画面1100をディスプレイに表示させる。
【0105】
次に、S1307にて、ユーザ端末100は、S1306で表示させたマッチング画面1100に含まれる進行タブ1150をユーザにタップまたはクリックさせることにより、押下の入力を受け付ける。
【0106】
次に、S1308にて、ユーザ端末100は、S1307で受け付けた進行タブ1150の押下入力を管理サーバ120に送信する。
【0107】
次に、S1309にて、管理サーバ120は、S1308で送信された進行タブ1150の押下入力を受信する。
【0108】
次に、S1310にて、管理サーバ120は、受信した押下入力に紐づくマッチング画面1100に対応したユーザ情報200等に基づいて、マッチング画面1200(β)を生成する。
<マッチング画面記憶処理>
図14は、本発明の一実施の形態におけるマッチング画面記憶処理の概要を示す図である。
【0109】
次に、S1401にて、管理サーバ120のマッチング画面提供部160は、S1310で生成したマッチング画面1200をユーザ端末100に送信する。
【0110】
次に、S1402にて、ユーザ端末100は、S1401で管理サーバ120から送信されたマッチング画面1200を受信する。その後、受信したマッチング画面1200をディスプレイに表示させる。
【0111】
次に、S1403にて、ユーザ端末100は、S1402で表示させたマッチング画面1200に含まれる特定装置表示アイコン1130の中から、マッチング相手選択アイコン1210を重ねることで、所望の相手を選択する。
【0112】
次に、S1404にて、ユーザ端末100は、決定タブ1230をユーザにタップまたはクリックさせることにより、S1403でユーザに選択させた所望の相手についての選択結果の入力を受け付ける。
【0113】
次に、S1405にて、ユーザ端末100は、S1404で受け付けた選択結果を管理サーバ120に送信する。
【0114】
次に、S1406にて、管理サーバ120は、S1405で送信された選択結果を受信する。
【0115】
次に、S1407にて、管理サーバ120は、S1406で受信した選択結果に基づいて、選択されたユーザについてのユーザ情報200と、通信装置情報210と、特定装置情報800を抽出する。
【0116】
次に、S1408にて、管理サーバ120は、S1407で抽出した情報をマッチング結果としてマッチング結果記憶部134に記憶する。
<メッセージ画面>
図15は、本発明の一実施の形態におけるメッセージ画面1500の概要を示す図である。
【0117】
図15に示されるように、メッセージ画面1500は、ユーザ表示領域1510と、スタンプ表示領域1520と、メッセージ表示領域1530とを含む。メッセージ画面1500は、ユーザ端末100に表示される。
【0118】
ユーザ表示領域1510は、メッセージ相手とユーザ自身についてのユーザ情報200等を表示させる。なお、ユーザ表示領域1510の表示のさせ方は特に限定されない。
【0119】
スタンプ表示領域1520は、メッセージに使用する画像データやイラスト等を表示させる。なお、スタンプ表示領域1520の表示のさせ方は特に限定されない。
【0120】
メッセージ表示領域1530は、ユーザから送信したメッセージと、相手から送信されたメッセージを表示させる。なお、メッセージ表示領域1530の表示のさせ方は特に限定されない。
<メッセージ画面提供経路>
図16は、本発明の一実施の形態におけるメッセージ画面提供経路1600の概要を示す図である。
【0121】
図16(a)で示されるように、管理サーバ120は、特定装置情報800を抽出し、各装置の通信装置IDに対応する通信装置情報210に紐付いている位置データを取得し、第1グループからメッセージ送信相手の属する第Nグループまでの中継装置を自動選択し、最短経路を算出することにより、メッセージ画面提供経路1600を生成する。
【0122】
図16(b)で示されるように、例えば、通信装置U0から通信装置N1までのメッセージ画面提供経路1600は、第1グループに属する通信装置A1と、第2グループに属する通信装置B1と、第3グループに属する通信装置C1等を中継装置1610とし、メッセージ送信相手である通信装置N1までの最短経路を算出することにより、メッセージ画面提供経路1600を生成する。
<メッセージ画面生成処理およびメッセージ画面提供処理>
図17は、本発明の一実施の形態におけるメッセージ画面生成処理およびメッセージ画面提供処理の概要を示す図である。
【0123】
図17で示されるように、まず、S1701にて、管理サーバ120のメッセージ画面生成部170は、決定したマッチング相手に該当するユーザ情報200等を含むマッチング結果をマッチング結果記憶部134から抽出する。
【0124】
次に、S1702にて、メッセージ画面生成部170は、S1701で抽出したマッチング結果が含むユーザ情報200等に基づいてメッセージ画面1500を生成する。
【0125】
次に、S1703にて、メッセージ画面生成部170は、S1701で抽出したマッチング結果が含む特定装置情報800等に基づいてメッセージ画面提供経路1600を生成する。
【0126】
次に、S1704にて、管理サーバ120のメッセージ画面提供部180は、S1703で生成したメッセージ画面1500およびメッセージ画面提供経路1600を、ユーザ端末100に送信する。
【0127】
次に、S1705にて、ユーザ端末100は、S1704で管理サーバ120から送信されたメッセージ画面1500およびメッセージ画面提供経路1600を受信する。次に、受信したメッセージ画面1500をディスプレイ上で表示させる。
【0128】
次に、S1706にて、ユーザ端末100は、S1705で表示させたメッセージ画面1500にユーザから文字やスタンプの入力を受け付け、メッセージ画面1500を更新する。
【0129】
次に、S1707にて、ユーザ端末100は、S1706で更新したメッセージ画面1500を、メッセージ画面提供経路1600に基づいて、ユーザ端末100とリンク接続されている通信装置U0から一斉送信させる。
【0130】
その後、S1708にて、相手方のユーザ端末(101とする)とリンク接続されている通信装置N1は、S1707で通信装置U0から一斉送信され、且つ、中継装置1610を介し送信されたメッセージ画面1500を受信して、ユーザ端末101のディスプレイに表示させる。
<メッセージ画面更新処理およびメッセージ画面提供処理>
図18は、本発明の一実施の形態におけるメッセージ画面更新処理およびメッセージ画面提供処理の概要を示す図である。
【0131】
図18で示されるように、まず、S1708にて、相手方のユーザ端末101がメッセージ画面1500を受信して、ユーザ端末101のディスプレイに表示させる。
【0132】
次に、S1801にて、ユーザ端末101は、S1708で表示させたメッセージ画面1500にユーザから文字やスタンプの入力を受け付け、メッセージ画面1500を更新する。その後、ユーザ端末101は、更新したメッセージ画面1500を管理サーバ120に送信する。
【0133】
S1802にて、管理サーバ120のメッセージ画面生成部170は、メッセージ相手に該当するユーザ情報200等を含むマッチング結果をマッチング結果記憶部134から抽出する。
【0134】
次に、S1803にて、メッセージ画面生成部170は、S1802で抽出したマッチング結果が含むユーザ情報200等に基づいてメッセージ画面1500を生成する。
【0135】
次に、S1804にて、メッセージ画面生成部170は、S1802で抽出したマッチング結果が含む特定装置情報800等に基づいてメッセージ画面提供経路1600を生成する。
【0136】
次に、S1805にて、管理サーバ120のメッセージ画面提供部180は、S1804で生成したメッセージ画面1500およびメッセージ画面提供経路1600を、ユーザ端末101に送信する。
【0137】
次に、S1806にて、ユーザ端末101は、S1801で更新したメッセージ画面1500を、S1805で送信されたメッセージ画面提供経路1600に基づいて、ユーザ端末101とリンク接続されている通信装置N1(ユーザ端末101から見た場合、すなわち「ユーザ端末101をユーザ端末100と見なす場合」は、通信装置U0。以下同様)から一斉送信させる。
【0138】
その後、S1807にて、相手方のユーザ端末100とリンク接続されている通信装置U0(ユーザ端末101から見た場合、すなわち「ユーザ端末101をユーザ端末100と見なす場合」は、通信装置N1)は、S1806で通信装置N1から一斉送信され、且つ、中継装置1610を介し送信されたメッセージ画面1500を受信して、ユーザ端末100のディスプレイに表示させる。
【0139】
その後、[0122]から[0137]までの処理を繰り返すことにより、ユーザ端末100に該当するユーザは、所望のユーザ(ユーザ端末101に該当するユーザ)とメッセージの送受信を行うことができる。
<本実施の形態の効果>
【0140】
以上説明した本発明の実施の形態によれば、通信装置が独自に発生した長距離波の送受信を繰り返すことで、所定の範囲内にいる遠隔地の相手の状態を確認し、メッセージの送受信を行うことが可能となる。
【0141】
すなわち、所定半径以内に存在する他の通信装置300を中継装置として長距離波および反射波の送受信を連続的に行って、特定装置情報800およびリンク状態結果810を生成することにより、管理サーバ120は、ユーザに周辺に存在する他の通信装置300のリンク状態を把握させることができ、即時マッチング可能な他のユーザを容易に選択させることができる。
【0142】
また、ユーザは、自然災害時に充電ができない場合や、電話会社が管理する電波を利用できない場合でも、消費電力の少ない通信装置300によって、電話会社が有する電波を利用せずに長距離通信を行うことができる。
【0143】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、ユーザ端末は、スマートフォン以外にも、ノート型PCや、タブレット端末等の様々な形態のユーザ端末を全て含むものである。
【0144】
また、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換しても良い。
【0145】
また、上記の各構成、機能、処理部は、それらの一部又は全部を、ハードウェア(例えば、集積回路)で実現してもよい。また、上記の各構成、機能、処理部は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行するネットワーク経由もしくはディスク等記憶媒体によるインストール型のソフトウェア、また、ASPなどのネットワーク型アプリケーションで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(SolidStateDrive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【符号の説明】
【0146】
100…ユーザ端末
120…管理サーバ
130…ユーザ情報記憶部
131…通信装置情報記憶部
132…特定装置情報記憶部
133…リンク状態結果記憶部
134…マッチング結果記憶部
140…リンク状態解析部
150…マッチング画面生成部
160…マッチング画面提供部
170…メッセージ画面生成部
180…メッセージ画面提供部
300…通信装置
1100…マッチング画面α
1200…マッチング画面β
1500…メッセージ画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18