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  • 特許-航空機用酸素マスク容器アセンブリ 図1
  • 特許-航空機用酸素マスク容器アセンブリ 図2A
  • 特許-航空機用酸素マスク容器アセンブリ 図2B
  • 特許-航空機用酸素マスク容器アセンブリ 図2C
  • 特許-航空機用酸素マスク容器アセンブリ 図3
  • 特許-航空機用酸素マスク容器アセンブリ 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-01
(45)【発行日】2023-05-12
(54)【発明の名称】航空機用酸素マスク容器アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A62B 7/14 20060101AFI20230502BHJP
   B64D 11/00 20060101ALI20230502BHJP
   B64D 25/00 20060101ALI20230502BHJP
   B60Q 3/20 20170101ALI20230502BHJP
【FI】
A62B7/14
B64D11/00
B64D25/00
B60Q3/20
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020543922
(86)(22)【出願日】2019-02-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-05
(86)【国際出願番号】 US2019018029
(87)【国際公開番号】W WO2019161069
(87)【国際公開日】2019-08-22
【審査請求日】2022-01-19
(31)【優先権主張番号】62/630,721
(32)【優先日】2018-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507239374
【氏名又は名称】エイヴォックス システムズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099793
【弁理士】
【氏名又は名称】川北 喜十郎
(74)【代理人】
【識別番号】100154586
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 正広
(72)【発明者】
【氏名】デュコー,ローメイン
【審査官】村山 禎恒
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0137129(US,A1)
【文献】特表2008-526447(JP,A)
【文献】特開2015-157571(JP,A)
【文献】特開2014-205427(JP,A)
【文献】特表2016-517818(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62B 7/00-33/00
B64D 11/00
B64D 25/00
B60Q 3/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸素マスク容器アセンブリは、
容器内部を規定すると共に、容器開口部を有する容器と、
前記容器内部に配置されると共に、マスクおよびラニヤードを有する酸素マスクアセンブリと、
前記マスクと作動可能に連絡されるマスクエジェクタと、
前記容器開口部を覆う閉位置と、前記マスクが前記容器開口部を通って前記容器内部から排出され得る開位置との間で移動可能であるカバーアセンブリと、を備え、前記カバーアセンブリは、内部にライトアセンブリを備え、前記ライトアセンブリは、前記カバーアセンブリの下方にライトを照射するように構成され、
前記酸素マスク容器アセンブリは、
前記閉位置と前記開位置との間で前記カバーアセンブリを移動させるように構成されるラッチアセンブリを備え
前記ラッチアセンブリは、前記容器の外側に配置され、前記カバーアセンブリの少なくとも一部は、前記容器よりも大きな直径を有し、前記ラッチアセンブリは、前記カバーアセンブリを下方に押して、前記カバーアセンブリを前記閉位置から前記開位置に移動させるように構成されることを特徴とする酸素マスク容器アセンブリ。
【請求項2】
前記ライトアセンブリは、前記閉位置と前記開位置との間で容器アセンブリと共に移動可能なLEDライトアセンブリであることを特徴とする請求項1に記載の酸素マスク容器アセンブリ。
【請求項3】
前記カバーアセンブリは、内側に枠開口部を画定する枠を備え、保護レンズが、前記枠開口部内および前記LEDライトアセンブリの下方に配置されることを特徴とする請求項2に記載の酸素マスク容器アセンブリ。
【請求項4】
前記酸素マスク容器アセンブリは、航空機の天井パネルに配置されるように構成されたパネルインサートをさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の酸素マスク容器アセンブリ。
【請求項5】
前記パネルインサートは、前記容器開口部と同軸にあるパネルインサート開口部をその内側に備えることを特徴とする請求項4に記載の酸素マスク容器アセンブリ。
【請求項6】
前記枠は、前記容器よりも大きな直径を有し、前記ラッチアセンブリは、前記枠を下方に押して、前記カバーアセンブリを前記閉位置から前記開位置に移動させるように構成されることを特徴とする請求項に記載の酸素マスク容器アセンブリ。
【請求項7】
前記LEDライトアセンブリは、LEDプリント回路基板及びLEDレンズを備えることを特徴とする請求項1に記載の酸素マスク容器アセンブリ。
【請求項8】
記ライトアセンブリは、前記閉位置と前記開位置との間でカバーアセンブリと共に移動可能なLEDライトアセンブリであり、前記LEDライトアセンブリは、LEDプリント回路基板及びLEDレンズを備え、前記カバーアセンブリは、内側に枠開口部を画定する枠を備え、保護レンズが、前記枠開口部内および前記LEDライトアセンブリの下方に配置され、前記ライトアセンブリは、前記カバーアセンブリの下方にライトを照射するように構成され、
記酸素マスク容器アセンブリは、
天井パネルに配置されるように構成されたパネルインサートを備え、前記パネルインサートは、前記天井パネルに設けられた開口部に前記容器を保持し、前記パネルインサートは、前記容器開口部と同軸にあるパネルインサート開口部をその内側に備えることを特徴とする請求項1に記載に酸素マスク容器アセンブリ。
【請求項9】
前記枠は、前記容器よりも大きな直径を有し、前記ラッチアセンブリは、前記枠を下方に押して、前記カバーアセンブリを前記閉位置から前記開位置に移動させるように構成され、
前記ラッチアセンブリは、前記パネルインサートの前記開口部に固定され且つ前記枠を下方に押し下げて前記カバーアセンブリを開放するように構成されたバネ付勢されたプランジャを備えることを特徴とする請求項5に記載の酸素マスク容器アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は2018年2月14日に出願された米国仮出願第62/630,721号の利益を主張し、これを参照することで、その全体が本明細書に組み込まれる。
【発明の属する技術分野】
【0002】
本発明は、主に航空機用酸素マスク容器アセンブリに関し、より詳細には、その中にライトを備える航空機用酸素マスク容器アセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
商用航空機は、緊急時に使用するための酸素マスクシステムを備える。また、商業用航空機は、その中に客室および乗客ライトを備える。ライトを内部に備える航空機用酸素マスク容器アセンブリが必要とされている。
【好ましい実施形態の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によれば、酸素マスク容器アセンブリであって、酸素マスク容器アセンブリは、容器内部を規定すると共に、容器開口部を備える容器と、容器内部に配置されたマスクとラニヤードとを備える酸素マスクアセンブリと、マスクと作動可能に連絡するマスクエジェクタと、カバーアセンブリが容器開口部を覆う閉位置と、マスクが容器開口部を通して容器内部から排出され得る開位置との間で移動可能であるカバーアセンブリと、閉位置と開位置との間でカバーアセンブリを移動させるように構成されたラッチアセンブリと、を備える。カバーアセンブリは、カバーアセンブリの下方にライトを照射するように構成されたライトアセンブリを内部に備える。
【0005】
好ましい実施形態では、ライトは、閉位置と開位置との間で容器アセンブリと共に移動可能なLEDライトアセンブリである。好ましくは、カバーアセンブリがその中に枠開口部を規定する枠を備え、保護レンズが枠開口部内およびLEDライトアセンブリの下方に配置される。好ましい実施形態では、酸素マスク容器アセンブリが、パネルインサートを備え、パネルインサートは、フランジを備えると共に、航空機の天井パネル内に配置されるように構成される。好ましくは、パネルインサートは、容器開口部と同軸であるパネルインサート開口部を内部に備える。パネルインサートは、容器と一体的または単一に形成され得る。
【0006】
好ましい実施形態では、ラッチアセンブリが容器の外側に配置され(容器の内側に配置することもできる)、カバーアセンブリの少なくとも一部は容器よりも大きな直径を有する。ラッチアセンブリは、カバーアセンブリ(および好ましくは枠)を下方に押して、カバーアセンブリを閉位置から開位置に移動させるように構成される。
【0007】
本発明は、航空機のVIP客室内に完全に一体化された乗客用酸素およびライトの解決策を提供する。使用していないときに、客室と関連パネルの分割線の設計を利用して、酸素システムを隠すことを目的とする。好ましくは、酸素システムが乗客にとって見ることができないか、または見ることが困難なことである。
【0008】
本発明の2つの変形例または実施形態が本明細書に記載され、集中気体システムに設置されるように設計された空気圧バージョンと、非集中化学システム用に適した化学酸素発生器バージョンである。両方の実施形態は、同じ主要な構成要素および機能を共有する。
【0009】
好ましい実施形態において、組み合わされたライトおよび酸素容器は、4つの主要な構成要素、すなわち、(1)電気または空気式ラッチを備えるマスク容器、(2)LED薄型スポットライト、(3)マスクに接続された酸素源(システムに応じて様々)および(4)マスクを備える。
【0010】
航空機用酸素マスクおよびライトアセンブリの主な機能は、通常の航空機の動作中に特定の領域にライトを供給し、緊急時に航空機の乗客に緊急酸素を供給することである。好ましい実施形態では、マスクおよびライトの組み合わせは、パネルに取り付けられた単一マスク容器であって、乗客用酸素マスクを囲むと共に、酸素源に接続された酸素継手を提供する。容器はまた、マスクエンクロージャである。好ましい実施形態では、容器が、本体から作られ、ラッチ(システムに応じて空気式または電気式)と、酸素源に接続されたマニホールドと、マスクエジェクタと、を備える。マスク容器は、パネルインサートに接続され、好ましくは、パネル内に結合される。パネルインサートは、マスク容器を所定の位置に位置決めし、固定する。さらに、インサートは、ライトと接続する。ライトは、LEDライトであることが好ましく、一般的な領域(客室ライト)にライトを供給するか、または個人用ライト源として使用される。好ましい実施形態では、ライトアセンブリが薄型であり、それが取り付けられるパネルと同様の厚さ(例えば、1/2インチ)を有する。ライトアセンブリは一体型コネクタを介してパネルインサートと電気的に接続し、マスク容器ラッチによって所定の位置に保持される。好ましい実施形態では、LEDスポットライトは、容器蓋として作用するか、または容器蓋である。
【0011】
使用時に、ラッチが、スポットライトを所定の位置に保持し、作動時にライトに関連付けられるカバーアセンブリを開く。これにより、乗客用酸素マスクを解除することができる。解除は2段階で行われる。まず、マスクとLEDスポットライトの両方が機械的に押し出される。その後、カバーアセンブリとスポットライトが完全に押し出されて、床に落ちないように保持用ラニヤードで保持されるときに、マスクが重力で落下する。マスクが落下すると、マスクは、乗客の手の届く範囲内にある作動ランヤードによって保持される。搭乗者が引くと、作動ラニヤードが酸素の流れを開始する。本発明はまた、容器から酸素マスクを排出する方法を備える。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明は、添付の図面を参照することによって、より容易に理解され得る。
【0013】
図1は、本発明の好ましい実施形態による一部断面を有する航空機酸素マスク容器アセンブリの正面図である。
【0014】
図2A図2Cは、カバーアセンブリ開口部および容器から排出されるマスクを示す一連の図である。
【0015】
図3は、航空機酸素マスク容器アセンブリの分解図である。
【0016】
図4は、航空機内の天井パネルに設置された航空機酸素マスク容器アセンブリの底面斜視図である。
【0017】
図面のいくつかの図を通して、同様の数字は同様の部分を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下の説明および図面は例示的なものであり、限定して解釈されるべきではない。本開示を完全に理解し得るよう、多数の具体的な詳細が記載される。しかしながら、場合によっては、説明が不明確になることを避けるために、周知のまたは従来に関する詳細は説明しない。本開示における1つまたは一実施形態への言及は、同じ実施形態への言及であることができるが、必ずしもその必要はなく、そのような言及は、実施形態のうちの少なくとも1つを意味する。
【0019】
本明細書において「1つの実施形態」又は「一実施形態」とは実施形態に関連して説明した特定の特徴、構成又は特性が本開示の少なくとも一実施形態に含まれることを手段とするものであり、本明細書の様々な箇所における「一実施形態において」という語句は必ずしも全てが同じ実施形態を示すものではなく、また、他の実施形態を相互に排他的な別個の又は代替の実施形態を示すものでもない。さらに、いくつかの実施形態によって示されてもよく、他の実施形態によって示されなくてもよい様々な特徴が説明される。同様に、他の実施形態ではなく、いくつかの実施形態の要件であり得る様々な要件が説明される。
【0020】
本明細書で使用される用語は、一般に、本技術分野、本開示の文脈、および、各用語が使用される特定の文脈において、通常の意味を有する。本開示を説明するために使用される特定の用語は、本開示の説明に関して実施者に付加的な指針を提供するために、以下で、または、本明細書の他の場所で論じられる。便宜上、例えばイタリック体および/または引用符を使用して、特定の用語を強調表示することができる。強調表示の使用は、用語の範囲および意味に影響を及ぼさず、用語の範囲および意味が強調表示されるか否かにかかわらず、同じ文脈において同じである。
【0021】
同じことが2つ以上の方法で言えることが理解されるのであろう。その結果、代替言語および同義語を本明細書中で議論される用語のいずれかの1以上で用いることができる。用語が本明細書で詳述されているか、または議論されているかどうかについては、特に重要ではない。特定の用語の同義語が提供される。1つ以上の同義語の列挙は、他の同義語の使用を排除しない。本明細書で議論される任意の用語の例を備える本明細書の任意の場所での例の使用は、例示的なものにすぎず、開示または任意の例示された用語の範囲および意味をさらに限定することを意図しない。同様に、本開示は、本明細書で与えられる様々な実施形態に限定されない。
【0022】
本開示の範囲をさらに限定することを意図することなく、本開示の実施形態による器具、装置、方法、およびそれらに関連する結果の例を以下に示す。名称または副題は便宜のために例で使用されてもよく、それは決して本開示の範囲を限定すべきではないことに留意されたい。別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が関係する当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。矛盾する場合、定義を有する本文が参照される。
【0023】
「前」、「後」、「上」、「下」、「側面」、「短い」、「長い」、「上」、「下」、「後」、「前」、「内側」、「外側」および「下方」などの用語は本明細書で使用されるが、単に説明を容易にするためのものであり、図に示される構成要素の方向を示すことが理解されるであろう。本明細書に記載される構成要素の任意の方向が本発明の範囲内であることを理解されたい。
【0024】
ここで図面を参照すると、図面は本発明を説明するためのものであり、本発明を限定するためのものではなく、図1~4は、航空機で使用するための酸素マスク容器アセンブリ10を示す。好ましい実施形態では、容器アセンブリ10が天井パネル100に取り付けられる。容器アセンブリ10は、一般に、容器12と、酸素マスクアセンブリ14と、マスクエジェクタ16と、カバーアセンブリ18と、ラッチアセンブリ20と、を備える。
【0025】
図1に示すように、容器12は、容器内部22を画定し、その底端に容器開口部24を備える。酸素マスクアセンブリ14は、容器内部24に配置される。好ましい実施形態では、マスクエジェクタ16も容器内部24に配置される。しかしながら、別の実施形態では、マスクエジェクタ16が、容器12の外側に配置されることができる。マスクエジェクタ16は、必要なときに(例えば緊急時に)マスクを容器内部22から噴出させることができるように、マスクアセンブリ14と作動可能に連絡していることが理解される。好ましい実施形態では、酸素マスクアセンブリ14が、マスク26と、ランヤードまたは管28と、を備える。しかしながら、酸素マスクアセンブリの種類及びその構成要素は、本発明を限定するものではない。
【0026】
好ましい実施形態では、カバーアセンブリ18は、カバーアセンブリ18が容器開口部24を覆う閉位置(図2A)と、カバーアセンブリ18が容器開口部24を覆わず、マスク26が容器開口部24を通って容器内部22から排出できる開位置(図2C)と、の間で移動可能である。ラッチアセンブリ20は、カバーアセンブリ18を閉位置と開位置との間で移動させるように構成される。
【0027】
カバーアセンブリ18は、カバーアセンブリ18の下方にライトを照射するように構成されたライトアセンブリ30を内部に備える。任意の種類のライトが本発明の範囲内である。好ましい実施形態では、ライトはLEDライトであり、ライトアセンブリ30の構成要素は、閉位置と開位置との間でカバーアセンブリ18と共に移動可能である。好ましくは、カバーアセンブリ18は、内部に枠開口部34を画定する枠32を備え、保護レンズ36は、枠開口部34内でLEDライトアセンブリ30の下方に配置される。レンズは、単に透明または半透明のカバーであってもよく、実際にはライトを集束させるレンズでなくてもよいことが理解されるであろう。好ましい実施形態では、LEDライトアセンブリ30は、LEDプリント回路基板50、LEDレンズ52、およびLEDが動作するのに必要な他の構成要素を備える。ライトの必要性に応じて、1つまたは複数のLEDがある。
【0028】
好ましい実施形態では、酸素マスク容器アセンブリ10は、パネルインサート38も備え、航空機天井パネル100内に配置されるように構成され、容器12、カバーアセンブリ18、および他の構成要素を適切な位置に保持する。パネルインサート38は、内部にパネルインサート開口部40を備え、容器開口部24及び枠開口部34と同軸である。
【0029】
ラッチアセンブリ20は、カバーアセンブリ18を閉位置に維持し、次いでカバーアセンブリ18を適切な時に開くか又は開くことを可能にする任意のラッチ又はシステムとすることができる。図1に示すように、好ましい実施例では、ラッチアセンブリ18は、容器12の外側に配置されている。好ましくは、枠32は、容器12よりも大きな直径を有し、ラッチアセンブリ20は、カバーアセンブリ18を閉位置から開位置に移動させるために、枠32上またはカバーアセンブリ18の別の部分を下方に押し下げるように構成される。例えば、ラッチアセンブリ18は、バネで付勢されたプランジャ42を備え、パネルインサート38内の開口部44に固定され、カバーアセンブリ18を解放するために、枠32またはカバーアセンブリ18の別の部分を下方に押し下げるように構成される。図3に示すように、好ましい実施形態では、枠32またはカバーアセンブリ18の別の部分は、1つまたは複数のフック46を備え、レッジまたはストライク48と(例えば、スナップ嵌めによって)嵌合し、カバーアセンブリ18を適切な位置に維持する。したがって、ラッチアセンブリ20またはそのプランジャ42が下方に押されると、フック46がストライク48から解放され、カバーアセンブリ18が開位置に移動することを可能にする。図2A図2Cに示すように、別の実施形態では、カバーアセンブリ18は、パネルインサート38にラッチまたは取り外し可能に直接連結されることができる。酸素マスク容器アセンブリ10は、ライトに電力を供給するための必要な接続部および構成要素と、マスクを放出するための構成要素とを備え、また、酸素を供給するための必要な接続部および構成要素を備えることが、当業者には理解されるのであろう。例えば、酸素を供給するための図1のマニホールド54を参照されたい。
【0030】
酸素マスク容器アセンブリ10はまた、ライトをオンおよびオフにするためのボタンまたはスイッチ(図示せず)を備えることができる。スイッチは、アセンブリ10自体の上にあってもよく、またはアセンブリから離れて配置されてもよい。
【0031】
通常の動作において、酸素マスクがライトの上方又はその上方の容器内に配置されていることが見えることなく、乗客によってライトが操作される。図4は、酸素マスク容器アセンブリ10が内部に配置された状態のパネル100の例示的な図を示す。しかしながら、緊急事態が発生し、酸素マスクが必要になると、図2A図2Cの一連の図に示すように、カバーアセンブリ18が、ラッチアセンブリ18の動作によって閉位置(図2A)から開位置(図2C)に移動し、乗客が使用できるように、マスクエジェクタ16が、マスク26を容器内部22から容器開口部24を通って排出する。
【0032】
文脈に沿わないことが明確でない限り、単語「備える」、「備えている」などは、明細書および特許請求の範囲全体を通して、包括的に解釈され、排他的または網羅的な意味とは反対に解釈されるべきであり、すなわち、「含むが限定されない」という意味である。単語「連結される」、「結合される」、またはその他の単語は、2つ以上の要素間の直接的または間接的な任意の接続または結合を意味し、要素間の接続の結合は、物理的、論理的、またはそれらの組合せとすることができる。さらに、本明細書で使用される単語「内に」、「上方」、「下方」及び同様の重要語は、本明細書の特定の一部ではなく、本明細書全体を参照されるべきである。好ましい実施形態において使用される単数または複数の単語は、それぞれ複数または単数も備えることができる。2つ以上の項目の一覧に関する単語「または」は、以下の解釈のすべてを包含し、一覧内の項目のいずれか、一覧内の項目のすべて、および一覧内の項目の任意の組み合わせを包含する。
【0033】
本開示の実施形態の上記の詳細な説明は、包括的、または上記で開示された正確な形態に限定することを意図していない。本開示の特定の実施形態および実施例は、例示目的のために上記で説明されているが、当業者が認識するように、本開示の範囲内で様々な同等の変形が可能である。さらに、本明細書で言及される任意の特定の数は単なる例であり、別の実施形態は、異なる値、方法、または範囲を使用することができる。
【0034】
本明細書で提供される開示の教示は、必ずしも上記のシステムではなく、他のシステムに適用することができる。上述の様々な実施形態の要素および動作は、追加の実施形態を提供するために組み合わせることができる。本明細書に記載または使用される任意の方法は単に例示的なものであり、本発明を限定するものではない。他の方法を使用することもできる。さらに、本明細書で言及される任意の特定の材料は単なる例であり、別の実施形態は、異なる材料を使用することができる。
【0035】
上記の任意の特許および出願ならびに他の参考文献は、添付の出願書類に列挙され得る任意のものを含み、その全体での参照により本明細書に組み込まれる。本開示の態様は、必要に応じて、本開示のさらなる実施形態を提供するために、上述の様々な参考文献のシステム、機能、および概念を採用するように変形することができる。
【0036】
上記の好ましい実施形態の詳細な説明に照らして、これらおよび他の変更が本開示に対してなされ得る。上記の説明は本開示の特定の実施形態を説明し、意図される最良の形態を説明するが、上記がどれほど詳細に本文に現れるかにかかわらず、本内容は多くの方法で実施することができる。システムの詳細は、本明細書に開示される主題によって包含される一方、その実施の詳細において大きく変化してもよい。上述のように、本開示の特定の特徴または態様を説明するときに使用される特定の用語は、その用語が関連付けられる本開示の任意の特定の特性、特徴または態様に限定されるように再定義されることを暗示するものと解釈されるべきではない。一般に、上記の好ましい実施形態の詳細な説明の部分がそのような用語を明示的に定義しない限り、以下の特許請求の範囲で使用される用語は、本明細書で開示される特定の実施形態に限定すると解釈されるべきではない。したがって、本開示の実際の範囲は、開示された実施形態だけでなく、特許請求の範囲の下で本開示を実施または実施するすべての同等の方法も包含する。
【0037】
したがって、本発明の例示的な実施形態を示し、説明したが、本明細書で使用されるすべての用語は限定ではなく説明的なものであり、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、当業者は、多くの変更、修正、および置換を行うことができることを理解されたい。
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4