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特許7277013エアロゾル生成システム、エアロゾル生成デバイス、方法、消耗品ユニット、エアロゾル供給手段
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-10
(45)【発行日】2023-05-18
(54)【発明の名称】エアロゾル生成システム、エアロゾル生成デバイス、方法、消耗品ユニット、エアロゾル供給手段
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/485 20200101AFI20230511BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20230511BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20230511BHJP
【FI】
A24F40/485
A24F40/40
A24F40/20
【請求項の数】 25
(21)【出願番号】P 2021557817
(86)(22)【出願日】2020-03-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-10
(86)【国際出願番号】 GB2020050703
(87)【国際公開番号】W WO2020201702
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2021-11-24
(31)【優先権主張番号】1904845.3
(32)【優先日】2019-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】モロニ-, パトリック
【審査官】武市 匡紘
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-504671(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第02989912(EP,A1)
【文献】国際公開第2018/130391(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第03363309(EP,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/485
A24F 40/40
A24F 40/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の空気流経路を有する消耗品ユニットであって、前記複数の空気流経路のそれぞれが、対応するエアロゾル生成媒体の複数の供給源のうちの少なくともそれぞれ1つに関連付けられている、消耗品ユニットと、
前記消耗品ユニットを収容するためのハウジングであって、空気入口及び空気出口を有するハウジングと
を備える、エアロゾル生成システムであって、
前記空気流経路のいずれかを前記入口及び前記出口に選択的に接触させて空気流経路を形成することができるように構成されている、エアロゾル生成システム。
【請求項2】
前記消耗品ユニットの空気流経路を前記入口及び前記出口に選択的に接触させて前記システムを通る空気流経路を形成することができるように、前記消耗品ユニットが選択的に移動可能となっている、請求項1に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項3】
前記消耗品ユニットの空気流経路を前記入口及び前記出口に選択的に接触させて前記システムを通る空気流経路を形成することができるように、前記ハウジングが選択的に移動可能となっている、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項4】
前記消耗品ユニットの空気流経路を前記入口及び前記出口に選択的に接触させて前記システムを通る空気流経路を形成することができるように、前記入口が選択的に移動可能となっている、請求項3に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項5】
前記消耗品ユニットの空気流経路を前記入口及び前記出口に選択的に接触させて前記システムを通る空気流経路を形成することができるように、前記出口が選択的に移動可能となっている、請求項3又は4に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項6】
前記消耗品ユニットが、対応する複数の隔壁をさらに備え、
前記消耗品ユニットを通る前記複数の空気流経路が、前記消耗品ユニットの前記対応する複数の隔壁によって互いに分離されている、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項7】
前記消耗品ユニットが、カバーをさらに備え、
前記カバーが、前記消耗品ユニットの一部分を覆い、前記エアロゾル生成システム内で生成されたエアロゾルを凝縮するのための凝縮表面を設けている、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項8】
前記消耗品ユニットは、空気が流れることが可能な複数の孔をさらに備え、1つの孔が空気入口孔であり、1つの孔が空気出口孔であり、
前記空気入口孔と前記空気出口孔との間にエアロゾル生成媒体が配置されている、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項9】
空気が流れることが可能な前記複数の孔のうちの1つに配置されたフィルタ材料をさらに備える、請求項8に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項10】
前記空気入口孔が、前記空気出口孔に対してある角度で配置されている、請求項8又は9に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項11】
前記ハウジングの前記空気入口から前記ハウジングの前記空気出口までの前記空気流経路を形成するために、前記消耗品ユニットの前記空気入口孔が、前記ハウジングの前記空気入口に接する、請求項8~10のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項12】
デバイスの使用が終了した後に前記消耗品ユニットの前記空気入口孔及び前記空気出口孔をそれぞれ覆うための付勢キャップを、前記消耗品ユニットが備えている、請求項8~11のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項13】
前記消耗品ユニットが前記ハウジングに対して回転可能である、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項14】
前記ハウジングに対する前記消耗品ユニットの相対移動が、当該エアロゾル生成システムのユーザによって行われる、請求項1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項15】
前記ハウジングに対する前記消耗品ユニットの相対移動が、自動的に開始される、請求項1~14のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項16】
前記消耗品ユニットが、前記エアロゾル生成システム内で生成されたエアロゾルを凝縮するための凝縮表面を設けている複数の層をさらに備え、
前記エアロゾル生成媒体の複数の供給源のそれぞれが、前記複数の層のうちの1つの層に配置されている、請求項1~15のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項17】
前記消耗品ユニットが当該エアロゾル生成システムから取外し可能である、請求項1~16のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項18】
前記消耗品ユニットが、
エアロゾル生成媒体が配置されている基部と、
前記基部から突出した側壁と、
前記基部及び前記側壁から突出した対応する複数の隔壁であって、前記消耗品ユニットを通る前記複数の空気流経路が、前記対応する複数の隔壁によって互いに分離されている、対応する複数の隔壁と、
前記消耗品ユニットの一部分を覆うカバーであって、前記エアロゾル生成システム内で生成されたエアロゾルを凝縮するのための凝縮表面を設けているカバーと、
前記側壁の、空気が流れることができる孔であって、前記ハウジングの前記空気入口に接する孔と、
前記カバーの、空気が流れることができる開口部であって、前記ハウジングの前記空気出口と流体連通する開口部と
をさらに備える、請求項1~17のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項19】
複数の空気流経路を有する消耗品ユニットであり、前記複数の空気流経路のそれぞれが、対応するエアロゾル生成媒体の複数の供給源のうちのそれぞれ1つに関連付けられている消耗品ユニットを、受けるように構成されたエアロゾル生成デバイスであって、
前記消耗品ユニットを収容するためのハウジングであり、空気入口及び空気出口を有するハウジングを備え、
前記空気流経路のいずれかを前記入口及び前記出口に選択的に接触させて空気流経路を形成することができるように構成されている、エアロゾル生成デバイス。
【請求項20】
請求項19に記載のエアロゾル生成デバイス用の消耗品部分。
【請求項21】
請求項19に記載のエアロゾル生成デバイス用のハウジング部分。
【請求項22】
エアロゾル生成デバイスにおいてエアロゾルを生成する方法であって、
複数の空気流経路を有する消耗品ユニットであり、前記複数の空気流経路のそれぞれが、対応するエアロゾル生成媒体の複数の供給源のうちのそれぞれ1つに関連付けられている消耗品ユニットを用意するステップと、
前記消耗品ユニットを収容するためのハウジングであり、空気入口及び空気出口を有するハウジングを用意するステップと、
空気流経路を前記空気入口及び前記空気出口に選択的に接触させて空気流経路を形成するステップと
を含む、方法。
【請求項23】
空気流経路を前記空気入口及び前記空気出口に選択的に接触させて空気流経路を形成する前記ステップが、
前記消耗品ユニット、
前記ハウジング、
前記空気入口、及び
前記空気出口
のうちの少なくとも1つを選択的に移動させることを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
エアロゾル生成デバイスとともに使用するための消耗品ユニットであって、
前記エアロゾル生成デバイスが、当該消耗品ユニットを受けるように構成されており、
前記エアロゾル生成デバイスが、当該消耗品ユニットを収容するためのハウジングであって、空気入口及び空気出口を有するハウジングを有しており、
当該消耗品ユニットが、複数の空気流経路を有しており、前記複数の空気流経路のそれぞれが、対応するエアロゾル生成媒体の複数の供給源のうちの少なくともそれぞれ1つに関連付けられており、
前記空気流経路のいずれかを前記空気入口及び前記空気出口に選択的に接触させて空気流経路を形成することができるように、当該消耗品ユニットが配置される、消耗品ユニット。
【請求項25】
複数の空気流手段を有する消耗品ユニットであって、前記複数の空気流手段のそれぞれが、対応するエアロゾル生成手段の複数の供給源のうちのそれぞれ1つに関連付けられている、消耗品ユニットと、
前記消耗品ユニットを収容するためのハウジングであって、空気入口手段及び空気出口手段を有するハウジングと
を備える、エアロゾル供給手段であって、
空気流経路のいずれかを前記入口及び前記出口に選択的に接触させて空気流経路を形成することができるように、システムが構成されている、エアロゾル供給手段。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成システム、エアロゾル生成デバイス、エアロゾル生成デバイスで使用するための消耗品部分、エアロゾル生成デバイス用のハウジング、及びエアロゾル生成デバイスにおいてエアロゾルを生成する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成デバイスが知られている。一般的なデバイスは、ヒータを使用して適切な媒体からエアロゾルを発生させ、そのエアロゾルがユーザによって吸引される。現行のデバイスは、吸引可能なエアロゾルを生成することができる多様な媒体を、ユーザに提供している。生成されたエアロゾルは、デバイス内の構成要素に堆積することがある。
【0003】
上に述べた問題の少なくとも一部に対処するのに役立つ又はそれを軽減するのに役立つことを目的とした様々な手法を、本明細書において説明する。
【発明の概要】
【0004】
本発明の態様は、添付の特許請求の範囲に規定される。
【0005】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、複数の空気流経路を有する消耗品ユニットであって、複数の空気流経路のそれぞれが、対応するエアロゾル生成媒体の複数の供給源のうちの少なくともそれぞれ1つに関連付けられている、消耗品ユニットと、消耗品ユニットを収容するためのハウジングであって、空気入口及び空気出口を有するハウジングとを備え、空気流経路のいずれかを選択的に入口及び出口に合わせて空気流経路を形成できるように構成されているエアロゾル生成システムが提供される。
【0006】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、複数の空気流経路を有する消耗品ユニットであり、複数の空気流経路のそれぞれが、対応するエアロゾル生成媒体の複数の供給源のうちのそれぞれ1つに関連付けられている消耗品ユニットを、受けるように構成されたエアロゾル生成デバイスであって、消耗品ユニットを収容するためのハウジングであり、空気入口及び空気出口を有するハウジングを備え、空気流経路のいずれかを選択的に入口及び出口に合わせて空気流経路を形成できるように構成されているエアロゾル生成デバイスが提供される。
【0007】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、エアロゾル生成デバイスにおいて使用するための消耗品部分が提供される。
【0008】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、エアロゾル生成デバイス用のハウジング部分が提供される。
【0009】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、エアロゾル生成デバイスにおいてエアロゾルを生成する方法であって、複数の空気流経路を有する消耗品ユニットであり、複数の空気流経路のそれぞれが、対応するエアロゾル生成媒体の複数の供給源のうちのそれぞれ1つに関連付けられている消耗品ユニットを用意するステップと、消耗品ユニットを収容するためのハウジングであり、空気入口及び空気出口を有するハウジングを用意するステップと、空気流経路を選択的に空気入口及び空気出口に合わせて空気流経路を形成するステップとを含む方法が提供される。
【0010】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、複数の空気流経路を有する消耗品ユニットであり、複数の空気流経路のそれぞれが、対応するエアロゾル生成媒体の複数の供給源のうちのそれぞれ1つに関連付けられている消耗品ユニットを、受けるように構成されたエアロゾル生成デバイスであって、消耗品ユニットを収容するためのハウジングであり、空気入口及び空気出口を有するハウジングを備え、空気流経路のいずれかを選択的に入口及び出口に合わせて空気流経路を形成できるように構成されているエアロゾル生成デバイスが提供される。
【0011】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、消耗品ユニットを受けるように構成されたエアロゾル生成デバイスとともに使用するための消耗品ユニットであって、デバイスが、消耗品ユニットを収容するためのハウジングであり、空気入口及び空気出口を有するハウジングを有しており、消耗品ユニットが、複数の空気流経路を有しており、複数の空気流経路のそれぞれが、対応するエアロゾル生成媒体の複数の供給源のうちの少なくともそれぞれ1つに関連付けられており、空気流経路のいずれかを選択的に空気入口及び空気出口に合わせて空気流経路を形成できるように、消耗品ユニットが配置される、消耗品ユニットが提供される。
【0012】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、複数の空気流手段を有する消耗品ユニットであって、複数の空気流手段のそれぞれが、対応するエアロゾル生成手段の複数の供給源のうちのそれぞれ1つに関連付けられている、消耗品ユニットと、消耗品ユニットを収容するためのハウジングであって、空気入口手段及び空気出口手段を有するハウジングとを備え、空気流経路のいずれかを選択的に入口及び出口に合わせて空気流経路を形成できるようにシステムが構成されている、エアロゾル供給手段が提供される。
【0013】
この教示を、ここで以下の図を参照しながら単なる例として説明する。図において、同様の部分は同様の参照符号によって示してある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】一例によるエアロゾル生成システムの一部分を示す概略断面図である。
図2】一例によるエアロゾル生成システムの一部分を示す概略断面図である。
図3】一例によるエアロゾル生成システムの一部分を示す概略断面図である。
図4】一例によるエアロゾル生成システム用の消耗品ユニットを示す概略断面図である。
図5】一例によるエアロゾル生成システム用の消耗品ユニットを示す概略断面図である。
図6】一例によるエアロゾル生成システム用の消耗品ユニットを示す概略断面図である。
図7】一例によるエアロゾル生成システム用の2つの消耗品ユニットを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、様々な修正及び代替形態が可能であるが、特定の実施形態が、例として図面に示され、本明細書に詳細に説明される。しかし、特定の実施形態の図面及び詳細な説明は、開示される特定の形態に本発明を限定することを意図しないことが、理解されるべきである。反対に、本発明は、特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲内に含まれるすべての修正形態、等価物、及び代替形態を網羅する。
【0016】
特定の例及び実施形態の態様及び特徴を、ここで検討/説明する。特定の例及び実施形態のいくつかの態様及び特徴は、従来どおりに実装されてもよく、これらについては、簡潔にするために詳細に検討/説明しない。したがって、本明細書において検討する、詳細に説明されない装置及び方法の態様及び特徴は、そのような態様及び特徴を実装するための任意の従来技法に従って実装されてもよい。
【0017】
本開示は、エアロゾル生成システムとも呼ぶことができるeシガレットなどのエアロゾル生成システムに関する。以下の説明全体を通して、「eシガレット」又は「電子タバコ」という用語を使用することがあるが、この用語は、エアロゾル生成システム/デバイス、及び電子エアロゾル生成システム/デバイスと交換可能に使用されてもよいことが理解される。さらに、この技術分野において一般的なように、「エアロゾル」及び「蒸気」という用語、並びに「気化させる」、「揮発させる」、及び「エアロゾル化する」といった関連用語は、全体的に交換可能に使用されてもよい。
【0018】
本明細書において使用される「エアロゾル生成媒体の複数の供給源」という用語は、「エアロゾル生成媒体の一部分」と交換可能に使用されてもよく、「デバイス」という用語は、このデバイスがスタンドアロンツールであり、システムが消耗品を有するツールであるという理解の下に、「システム」と交換可能に使用されてもよい。
【0019】
図1は、エアロゾル生成システム100の一部分の概略図を示している。システム100は、デバイス100内に消耗品ユニット110を有する。消耗品ユニット100は、複数の空気流経路112を有しており、複数の空気流経路112のそれぞれは、対応するエアロゾル生成媒体114の複数の供給源のうちのそれぞれ1つに関連付けられている。この例における消耗品ユニット110は、間隙によって分離された上側壁と反対側の下側壁とを備えており、消耗品ユニット110を通る空気流経路112は、この間隙を通るように配置されているか、実質的にこの間隙によって形成されている。デバイス100は、消耗品ユニット110を収容するためのハウジング120を有する。ハウジング120は、空気入口122と空気出口124とを有する。空気流経路112のいずれかを選択的に入口122及び出口124に合わせて入口112から出口124まで空気流経路を形成できるように、システム100は構成されている。
【0020】
一例では、消耗品ユニット110を通る複数の空気流経路112のうちの選択された1つの経路112A、112B、112C、112D、112Eを通る、ハウジング120の空気入口122からハウジング120の空気出口124までの空気流経路を形成するために、消耗品ユニット110が、ハウジング120に対して選択的に移動可能である。
【0021】
別の例では、消耗品ユニット110の空気流経路を、入口122及び出口124のうちの少なくとも1つに選択的に合わせてシステム100を通る空気流経路を形成できるように、ハウジング120が選択的に移動可能である。
【0022】
別の例では、消耗品ユニット110の空気流経路を、入口122及び出口124のうちの少なくとも1つに選択的に合わせて、システム100を通る空気流経路を形成できるように、入口122が選択的に移動可能である。
【0023】
別の例では、消耗品ユニット110の空気流経路を、入口122及び出口124のうちの少なくとも1つに選択的に合わせて、システム100を通る空気流経路を形成できるように、出口124が選択的に移動可能である。
【0024】
図1の例に示してあるように、消耗品ユニット110(又はハウジング120)は、矢印Dによって示してある方向に沿って移動して、ハウジング120及び消耗品ユニット110を通る空気流経路を形成してもよい。この相対移動により、空気入口122が、空気流経路112A、112B、112C、112D、112Eのうちの1つと位置合わせされ、それにより空気が外部環境からデバイス100内に入ることができる。デバイス100は、その中に配置されたヒータ(図示せず)などを有し、エアロゾル生成媒体か、エアロゾル生成媒体を通り越す前又は通過する前の空気流かを加熱してもよい。
【0025】
ヒータは、電気抵抗ヒータであってもよい。ヒータは、化学的に活性化されるヒータであってもよく、このヒータは、発熱反応などによって作動してもよいし、そうしなくてもよい。ヒータは、熱エネルギー、すなわち熱を、ヒータを取り囲む環境に与える。消耗品ユニット110の少なくとも一部分は、ヒータの作用領域内にある。ヒータの作用領域とは、ヒータが消耗品ユニット110に対して熱を与えることができる領域のことである。ヒータは、誘導加熱システムの一部とすることができる加熱のエネルギー源であってもよく、この加熱のエネルギー源は、誘導加熱のエネルギー源であり、消耗品ユニット110はサセプタなどであってもよいし、サセプタなどを含んでいてもよい。サセプタは、例えばアルミニウムホイルのシートなどであってもよい。
【0026】
一例において、システム100は、より一貫性のあるユーザエクスペリエンスを実現するために、消耗品ユニット110からヒータまで実質的に同じ距離を有していてもよい。一例では、エアロゾル生成媒体114は、加熱のエネルギー源から、0.010mm、0.015mm、0.017mm、0.020mm、0.023mm、0.025mm、0.05mm、0.075mm、0.1mmから、約4mm、3.5mm、3mm、2.5mm、2.0mm、1.5mm、1.0mm、0.5mm、又は0.3mmまでの範囲内の距離で、消耗品ユニット110に配置される。いくつかの場合においては、加熱のエネルギー源と、消耗品ユニット110内のエアロゾル生成媒体との間に、少なくとも約10μm、15μm、17μm、20μm、23μm、25μm、50μm、75μm、又は0.1mmの最小間隔が存在してもよい。
【0027】
図2は、使用中のエアロゾル生成デバイス100の例を示す。消耗品ユニット110がハウジング120に対して移動されて、デバイス100を通る空気経路が形成されている。次いでユーザが、デバイス100を吸う。図2の矢印は、デバイス100を通る空気流の全体的な方向を示している。空気は、ハウジング120の空気入口122から入り、空気流経路112Dに沿って通る。次いで、空気流は、空気流経路112Dに関連付けられたエアロゾル生成媒体114Dを通り越す。図2の一連の矢印によって示してあるように、エアロゾル生成媒体114Dからの成分は、空気流経路112D内の空気流に捕捉され、ハウジング120の空気出口124へ搬送される。
【0028】
図2に示してある消耗品ユニット110は、複数の隔壁116を有している。消耗品ユニット110を通る複数の空気流経路112は、この複数の隔壁116によって互いに分離されている。消耗品ユニット110とハウジング120との相対移動が行われるとき、特定の空気流経路112A、112B、112C、112D、112Eは、ハウジング120の空気入口122と流体連通するように移動され、流体連通しなくなるように移動される。空気流経路112が空気入口122と流体連通していないとき、デバイス100を通る空気入口122から空気出口124までの空気流経路は遮断される。この遮断は、消耗品ユニット110の隔壁116によって行われてもよい。
【0029】
図3は、エアロゾル生成デバイス100の一部分の一例を示している。消耗品ユニット110は、複数の空気入口孔117と複数の空気出口孔118とを有している。エアロゾル生成媒体114の供給源は、1つの空気入口孔117と1つの空気出口孔118との間に配置されている。
【0030】
消耗品ユニット110は、空気入口122から空気出口124までのデバイス100を通る空気流経路を形成するような、ハウジング120に対する位置にある。流入空気は、空気入口122から入り、矢印Aによって示してある。空気は、エアロゾル生成媒体114の供給源を通り越すか通過して、エアロゾル又はエアロゾルを形成する。エアロゾル又はエアロゾルのその後の空気流は、消耗品ユニット110を通る空気流経路112からハウジング120の空気出口124に向かって出るように、矢印Bによって示してある。空気流が消耗品ユニット110から(空気流の方向に)出るには、必ずエアロゾル生成媒体114を通過しなくてはならないように、消耗品ユニット110内に配置されたエアロゾル生成媒体114は、消耗品ユニット110を通る経路の一部分を塞ぐように配置されてもよい。例えば、空気入口孔117Eと空気出口孔118Eとの間に配置されたエアロゾル生成媒体114Eを参照されたい。ここで「間」は、図3に示すように、空気流経路のルートに沿うことを意味すると受け取られる。代替的に、空気流が消耗品ユニット110を(空気流の方向に)通過するとき、その空気流がエアロゾル生成媒体114を単に通り越すように、エアロゾル生成媒体114が配置されていてもよい。例えば、空気入口孔117Aと空気出口孔118Aとの間に配置されたエアロゾル生成媒体114Aを参照されたい。
【0031】
図3に示してある消耗品ユニット110は、複数の孔117、118を有している。これらの孔117、118により、空気流は消耗品ユニット110に入ることが可能になる。したがって、孔117、118は、空気を消耗品ユニット110に入れることが可能な空気透過性材料の一部分によって置き換えられてもよい。空気透過性材料を通して空気流を吸い込むのに過剰な吸引圧力が必要ないように、この空気透過性材料は、空気流に対する適切な抵抗性を有するものとすべきである。
【0032】
消耗品ユニット110の一例では、任意(若しくはすべて)の孔117、118又は等価物が、その中又は上に配置されたフィルタ材料を有していてもよい。フィルタ材料を通して空気流を吸い込むのに過剰な吸引圧力が必要ないように、このフィルタ材料は、空気流に対する適切な抵抗性を有するものとすべきである。フィルタは、流入空気又は流出エアロゾルから粒子などを除去することを補助することができる。
【0033】
空気入口122を通ってデバイス100に入る空気流が、消耗品ユニット110の空気流経路112に入ることができるように、消耗品ユニット110はデバイス100内に配置される。空気入口122と消耗品ユニット110の空気入口孔117との間の距離が大きすぎる状態で、消耗品ユニット110がデバイス100に配置されると、流入空気流は消耗品ユニット110を通過せず、むしろ消耗品ユニット110を回って空気出口124に至ることがある。この配置では、デバイス100は、吸引用のエアロゾルを生成することができない。
【0034】
一例において、各特定の空気流経路112A、112B、112C、112D、112Eにそれぞれ収容されたエアロゾル生成媒体114の供給源の消耗を制御することができるように、空気流が特定の1つの空気流経路112A、112B、112C、112D、112Eだけを通過することを確保することが望ましい。
【0035】
上記で特定された問題は、消耗品ユニット110の特定の空気入口孔117A、117B、117C、117D、117Eを、ハウジング120の空気入口122に突き合わせせる(接するようにする)ことにより、克服することができる。これにより、ユーザの吸引時点で、ハウジング120の空気入口122に接している特定の空気入口孔117A、117B、117C、117D、117Eの特定の空気流経路112A、112B、112C、112D、112E内に収容されたエアロゾル生成媒体114を、流入空気が通り越すことが確保される。
【0036】
消耗品ユニット110は、ハウジング120の空気出口124の実質的に近くに配置されてもよい。消耗品ユニット110がハウジング120の空気出口124に近ければ近いほど、エアロゾルがデバイス100の内側であるが消耗品ユニット110の外側にある間に流れる距離が短くなる。この距離を短縮することにより、エアロゾルが凝縮することがあるデバイス100の内側の領域が縮小される。エアロゾルがデバイス100内の構成要素を破損するおそれがあり、したがってさらに全体的に、デバイス100の寿命を短縮するおそれがあるので、デバイス100によるエアロゾル凝縮は望ましくない。したがって、上述した配置により、デバイス100の寿命を延長することができる。
【0037】
図3の例では、消耗品ユニット110の特定の空気入口孔117Aと、対応する空気出口孔118Aは、互いに対してある角度で配置されている。示してある例では、特定の空気入口孔117Aは、対応する空気出口孔118Aに対して垂直に配置されている。別の例では、一部の空気入口孔117は、一部の空気出口孔118に対して異なる角度で配置されてもよい。空気入口孔117及び空気出口孔118の配置は、ハウジング120の望ましい形状に適合するように変更されてもよい。代替的に、配置は、消耗品ユニット110のサイズを縮小するように操作されて、小型で効率的な設計を可能にしてもよい。
【0038】
空気入口孔117、又は空気入口孔117のいずれかは、空気出口孔118のいずれかに対してある角度で配置されてもよい。いくつかの例では、角度は少なくとも15°、少なくとも20°、少なくとも25°、少なくとも30°、少なくとも35°、少なくとも40°、少なくとも45°、少なくとも50°、少なくとも55°、少なくとも60°、少なくとも65°、少なくとも70°、少なくとも75°、少なくとも80°、少なくとも85°、又は少なくとも90°とすることができる。
【0039】
図4は、一例による消耗品ユニット110の概略的な例を示す。図4の消耗品ユニット110は、消耗品ユニット110を通る複数(3つ)の空気流経路112を有している。消耗品ユニット110は使用中のものとして示してある。矢印Aによって示される流入空気流は、消耗品ユニット110に入り、エアロゾル生成媒体114を通り越し、矢印Bによって示されるように流出エアロゾルとして出ていく。デバイス100の使用が終了した後、すなわちデバイス100の使用が終了したと考えられる点まで空気流が減少すると、消耗品ユニット110の空気入口孔117及び空気出口孔118をそれぞれ覆うための付勢キャップを、この例の消耗品ユニット110は有している。使用セッション(喫煙セッション又はベイピングセッションとして知られていることがある)の通常の段階における空気流により、キャップ119が閉位置(休止状態においてキャップ119が空気流経路112を遮断している)から開位置(キャップ119が動いて空気流経路を開く)まで動くことができるように、キャップ119の付勢レベルが設定されてもよい。この付勢は、キャップ119を開位置へ動かすのに過剰な吸引圧力が必要ないように、したがってデバイス100を通した空気の吸い込みを可能にするように、空気流圧力に対する適切な抵抗性を有するものとすべきである。
【0040】
デバイス100の使用が終了した後、関連する空気入口孔117及び空気出口孔118のキャップ119は、キャップ119の付勢下で、閉位置へ動く。これにより、使用セッションの終了時又は終了後に生成された、デバイス100から出ない可能性があるエアロゾルが、消耗品110から出て、次いでデバイス100の内側で凝縮することが防止される。上述したように、これによりデバイス100の寿命を延長することができる。エアロゾル生成媒体114の供給源が完全に消耗すると、消耗品ユニット110は交換されてもよい。したがって、消耗品ユニット110の取外しにより、消耗品ユニット110内に含まれた凝集エアロゾルが除去される。
【0041】
付勢キャップ119は、空気入口孔117及び空気出口孔118に配置される必要はなく、消耗品ユニット110内に配置されてもよい。同様に、空気入口孔117から空気出口孔118までのルートごとに、複数の付勢キャップ119が使用されてもよい。図5は、一例による消耗品ユニット110の概略的な例を示している。消耗品ユニット110は、7つの付勢キャップ119を有している。また、消耗品ユニット110は、3つの空気入口孔117及び1つの空気出口孔118も有している。消耗品ユニット110内の1つのルートにおけるエアロゾル生成媒体114の1つの供給源によって生成されたエアロゾルが、別のルートに入ることなく、所望のルートを通って空気出口孔118に至ることが、付勢キャップ119の使用により確保される。ユーザが希望したときのみ、エアロゾル生成媒体114の供給源が使用されることを確保するために、これは望ましい。図5の例のような複数の付勢キャップ119の使用は、消耗品ユニット110内で互いに流体連通している複数のルートが消耗品ユニット110内に存在するとき有用である。
【0042】
図5に示してある例は、エアロゾル生成媒体114の供給源が異なる香料又は組成のものである場合にも、有用なことがある。複数の付勢キャップ119は、エアロゾル生成媒体114の1つの供給源からの高温のエアロゾルが異なるルートに入り、エアロゾル生成媒体114の第2の供給源を通り越して、そのエアロゾル生成媒体114の第2の供給源の気化を引き起こすことを防止する。エアロゾル生成媒体114の異なる2つの供給源から混合された香料が生成され、これによりデバイス100の最適なユーザエクスペリエンスを提供できなくなることが、これにより防止される。
【0043】
図5に示してある例では、中央の空気入口孔117が、ハウジング120の空気入口122(図示せず)に位置合わせされている。流入空気は矢印Aによって示してあり、この流入空気が、1つの付勢キャップ119を動かして開位置にしている。次いで流入空気は、エアロゾル生成媒体114の供給源を通り越して、エアロゾル生成媒体114の供給源からの成分を捕捉する。矢印Bによって示してあるその後のこのエアロゾルは、次いで第2の付勢キャップ119を動かして開位置にする。次いでエアロゾルは空気出口孔118に向かって進み、空気出口孔118を覆う付勢キャップ119を動かして開位置にして、消耗品ユニット110から出る。
【0044】
図6は、一例による消耗品ユニット110の概略的な断面図を示している。この消耗品ユニット110には、表示されている付勢キャップ119はないが、これらの付勢キャップ119は、この例又は他の例で使用されてもよいし、使用されなくてもよい。図6に示してある消耗品ユニット110は、回転可能な外側要素130によって取り囲まれている。この外側要素130は、消耗品ユニット110の一部であってもよいし、ハウジング120の一部であってもよい。外側要素130は、矢印Rによって示してある回転移動において動かされてもよい。この外側要素130を回転させることにより、開口部132、134は、空気を選択的に消耗品ユニット110内の1つのルートに通して空気出口孔118まで流すことができるようになる。開口部134間の距離は、開口部132が消耗品ユニット110のすぐ次の空気入口孔117と位置合わせされるために移動しなくてはならない距離を反映している。こうして、空気が2つ以上の空気入口孔117を介して入ることが防止され、したがって一度にエアロゾル生成媒体114の1つの供給源のみが使用される。上記と同様に、必要に応じてエアロゾル生成媒体114の2つの供給源を空気流が通過することを防止するために、付勢キャップ119が使用されてもよい。
【0045】
図7は、消耗品ユニット110の2つの例の斜視図を示している。消耗品ユニット110は、薄い円筒状の形を有しており、図7の(i)では、5つの空気入口孔117と1つの空気出口孔118とを有している。5つの空気入口孔117は、円筒状消耗品ユニット110の外側湾曲表面に配置されており、1つの空気出口孔118は、円筒状消耗品ユニット110の平坦な端部表面の中央に配置されている。この例において、消耗品ユニット110は、ハウジング120の空気入口122(図7には示さず)に対して、空気入口孔117のうちの1つを提示するように回転可能である。次いで、デバイス100が使用されてもよい。空気流は、選択された空気入口孔117から入り、消耗品ユニット110から出る空気流は、空気出口孔118を通過することになる。上述したように、空気出口孔118は、ハウジング120の空気出口孔124の近くにあるように配置されてもよい。回転は、消耗品ユニット110の中央長手方向軸線を中心として行われてもよい。こうして、中央に位置する空気出口孔118は、消耗品ユニット110の側部に配置された空気入口孔117の移動中に、しない。これにより、消耗品ユニット110からエアロゾルが出る位置を、より一層制御しやすくすることができる。
【0046】
図7の(ii)において、消耗品ユニット110は、図7の(i)に示してある消耗品ユニット110と同じ形状を有している。消耗品ユニット110は、5つの空気入口孔117も有している。消耗品ユニット110は、図7の(i)の空気出口孔118と同じ表面に配置された3つの空気出口孔118を有している。
【0047】
消耗品ユニット110は、回転しない外側部分の内側に収容された回転する内側部分を有していてもよい。エアロゾル生成媒体114の供給源、隔壁116、及び空気流経路112は、回転する内側部分の一部であってもよい。回転しない外側部分は、入口及び出口を有していてもよい。回転する内側部分は、静止したままの回転しない外側部分に配置された入口及び出口に、特定の空気流経路を位置合わせするように回転してもよい。このような配置では、1つの入口及び1つの出口さえ存在すればよいことになる。これにより、エアロゾル生成媒体114の供給源同士間の汚染がさらに防止される。
【0048】
消耗品ユニット110は、消耗品ユニット110内に配置された複数の層を有していてもよい。複数の層は、デバイス100の内側にエアロゾルが優先的に凝縮する一連の凝縮表面を提供する。エアロゾル生成媒体114の複数の供給源のそれぞれは、複数の層のうちの1つの層に配置される。空気流経路112は、消耗品ユニット110の様々な層を通り越してもよい。エアロゾル生成媒体114の複数の供給源が、消耗品ユニット110の1つの層に存在してもよい。隔壁116は、消耗品ユニット110内の1つの層の複数の部分を分割してもよい。エアロゾル生成媒体114の複数の供給源が、消耗品ユニット110の複数の層に存在してもよい。
【0049】
検討した例のいずれかにおいて、消耗品ユニット110とハウジング120との間で相対移動を行わせるために、消耗品ユニット110又はハウジング120は、回転又は並進などによって動かされてもよい。デバイス100は、移動を可能にするために、消耗品ユニット110又はハウジング120に連結された歯車装置若しくは変位可能/回転可能なシャフトを有していてもよい。デバイスは、ユーザの手中で動かすことができる変位可能/回転可能なハウジング120を有していてもよい。この移動により、空気入口孔117をハウジング120の空気入口122に接するようにすることができる。
【0050】
ハウジング120に対する消耗品ユニット110の相対移動は、エアロゾル生成デバイス100のユーザによって行われてもよい。この例では、エアロゾル生成デバイス100内のシステムを動作させるためのボタンをユーザが押すことにより、これが行われてもよいし、又はハウジング若しくは回転クランクなどを手動で動かす若しくは回転させることにより、これが行われてもよい。
【0051】
別の例では、ハウジング120に対する消耗品ユニット110の相対移動が自動的に開始される。エアロゾル生成媒体114の複数の供給源のうちの選択された1つの供給源の加熱が開始されたこと又は終了したことを検出するコントローラによって、移動が自動的に行われてもよい。代替的又は付加的に、エアロゾル生成媒体114の供給源が消耗したとき、又はユーザセッションが終了したときに、コントローラによって移動が行われてもよい。これにより、ユーザセッションが終了するとすぐに、デバイス100を再び起動する準備ができることが確保される。
【0052】
上述した例のいずれかにおいて、消耗品ユニット110は、デバイス100から取外し可能であってもよい。これにより、特定の消耗品ユニット110のエアロゾル生成媒体114の供給源が消耗した後に、デバイス100を再使用することが可能になる。デバイス100は、消耗品ユニット110にアクセスするために開放可能なドア又はカバーを有していてもよい。
【0053】
エアロゾル生成媒体114の2つ以上の供給源を一度に活性化することが望まれる場合には、上述した例に軽微な変更を加えることができる。
【0054】
デバイス100は、複数のチャンバ又は領域を有してもよく、これらは互いに分離されていてもよいし分離されていなくてもよい。上述した例のうちの任意の例のデバイス100は、(例えばユーザによって手動で駆動されない)ヒータ(図示せず)及び/又は移動機構が存在する場合には、これらのヒータ及び/又は移動機構に電力を供給するためのエネルギー貯蔵部を備えた電力チャンバ(図示せず)を有していてもよい。ヒータは、電気抵抗ヒータであってもよい。ヒータは、化学的に活性化されるヒータであってもよく、このヒータは、発熱反応などによって作動してもよいし、作動しなくてもよい。
【0055】
デバイス100に収容されるエアロゾル生成媒体114の供給源は、タバコ及びグリコールのうちの少なくとも1つを含んでもよく、抽出物(例えば、カンゾウ、アジサイ、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メンソール、和種ハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、モモ、リンゴ、ドランビュイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、オランダハッカ、セイヨウハッカ、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、ハチミツエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カッシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウィキョウ、ピーマン、ジンジャー、アニス、コリアンダー、コーヒー、又はハッカ属の任意の種からのハッカ油)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性剤又は刺激剤、糖及び/又は代替糖(例えば、スクロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、及びチャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤などの他の添加物を含んでもよい。これらは模倣成分、合成成分、若しくは天然成分であってもよく、又はこれらの混合物であってもよい。これらは、任意の適切な形態、例えば油状、液体状、又は粉末状であってもよい。
【0056】
本明細書に記載のエアロゾル形成層は、「無定形固体」を含んでおり、この無定形固体は、代替的に「モノリシック固体」(すなわち、非繊維質)又は「乾燥ゲル」と呼ばれてもよい。無定形固体は、液体など多少の流体をその中に保持することがある固体材料である。いくつかの場合においては、エアロゾル形成層は、約50重量%、60重量%、又は70重量%の無定形固体から、約90重量%、95重量%、又は100重量%までの無定形固体を含む。いくつかの場合においては、エアロゾル形成層は、無定形固体から構成される。
【0057】
いくつかの場合においては、無定形固体は、ゲル化剤を1~50重量%含んでもよく、ここでこれらの重量は、乾燥重量に基づき計算されている。
【0058】
無定形固体は、ゲル化剤を約1重量%、5重量%、10重量%、15重量%、20重量%、又は25重量%から、約50重量%、45重量%、40重量%、35重量%、30重量%、又は27重量%まで含むことが適切である(すべて乾燥重量に基づき計算)。例えば、無定形固体は、ゲル化剤を5~40重量%、10~30重量%、又は15~27重量%含んでもよい。
【0059】
いくつかの実施形態において、ゲル化剤は親水コロイドを含む。いくつかの実施形態において、ゲル化剤は、アルギン酸、ペクチン、デンプン(及び誘導体)、セルロース(及び誘導体)、ガム、シリカ若しくはシリコーン化合物、クレイ、ポリビニルアルコール、及びこれらの組合せを含むグループから選択された1つ又は複数の化合物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ゲル化剤は、アルギン酸、ペクチン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、キサンタンガム、グアーガム、カラギナン、アガロース、アカシアガム、ヒュームドシリカ、PDMS、ケイ酸ナトリウム、カオリン、及びポリビニルアルコールのうちの1つ又は複数を含む。いくつかの場合においては、ゲル化剤は、アルギン酸及び/又はペクチンを含み、無定形固体の形成中には(カルシウム源などの)硬化剤で結合されてもよい。いくつかの場合においては、無定形固体は、カルシウム架橋したアルギン酸及び/又はカルシウム架橋したペクチンを含んでもよい。
【0060】
無定形固体は、エアロゾル生成剤を約5重量%、10重量%、15重量%、又は20重量%から、約80重量%、70重量%、60重量%、55重量%、50重量%、45重量%、40重量%、又は35重量%まで含むことが適切である(すべて乾燥重量に基づき計算)。エアロゾル生成剤は、可塑剤として作用してもよい。例えば、無定形固体は、エアロゾル生成剤を10~60重量%、15~50重量%、又は20~40重量%含んでもよい。いくつかの場合においては、エアロゾル生成剤は、エリトリトール、プロピレングリコール、グリセロール、トリアセチン、ソルビトール、及びキシリトールから選択された1つ又は複数の化合物を含む。いくつかの場合においては、エアロゾル生成剤は、グリセロールを含むか、本質的にグリセロールから構成されるか、グリセロールから構成される。可塑剤の含有量が多すぎる場合には、無定形固体が水分を吸収してしまうことがあり、その結果、使用中に適切な消費経験を創り出さない材料が得られることを、発明者らは証明してきた。可塑剤の含有量が少なすぎる場合には、無定形固体が脆くなることがあり、容易に破損してしまうことを、発明者らは証明してきた。本明細書において特定される可塑剤の含有量により、無定形固体の可撓性が与えられ、この可撓性により、無定形固体シートをボビンに巻き付けることが可能になり、このことはエアロゾル生成物品の製造に有用である。
【0061】
いくつかの場合においては、無定形固体は、香料を含んでもよい。無定形固体は、香料を最大で約60重量%、50重量%、40重量%、30重量%、20重量%、10重量%、又は5重量%を含むことが適切である。いくつかの場合においては、無定形固体は、香料を少なくとも約0.5重量%、1重量%、2重量%、5重量%、10重量%、20重量%、又は30重量%含んでもよい(すべて乾燥重量に基づき計算)。例えば、無定形固体は、香料を10~60重量%、20~50重量%、又は30~40重量%含んでもよい。いくつかの場合においては、香料は(存在する場合)、メンソールを含むか、本質的にメンソールから構成されるか、メンソールから構成される。いくつかの場合においては、無定形固体は香料を含まない。
【0062】
いくつかの場合においては、無定形固体は、タバコ材料及び/又はニコチンをさらに含む。例えば、無定形固体は、粉末状のタバコ及び/又はニコチン及び/又はタバコ抽出物をさらに含んでもよい。いくつかの場合においては、無定形固体は、タバコ材料及び/又はニコチンを約1重量%、5重量%、10重量%、15重量%、20重量%、又は25重量%から、約70重量%、60重量%、50重量%、45重量%、又は40重量%まで含んでもよい(乾燥重量に基づき計算)。
【0063】
いくつかの場合においては、無定形固体は、タバコ抽出物を含む。いくつかの場合においては、無定形固体は、タバコ抽出物を5~60重量%含んでもよい(乾燥重量に基づき計算)。いくつかの場合においては、無定形固体は、タバコ抽出物を約5重量%、10重量%、15重量%、20重量%、又は25重量%から、約55重量%、50重量%、45重量%、又は40重量%まで含んでもよい(乾燥重量に基づき計算)。例えば、無定形固体は、タバコ抽出物を5~60重量%、10~55重量%、又は25~55重量%含んでもよい。無定形固体がニコチンを1重量%、1.5重量%、2重量%、又は2.5重量%から、約6重量%、5重量%、4.5重量%、又は4重量%(乾燥重量に基づき計算)まで含むような濃度で、タバコ抽出物はニコチンを含んでもよい。いくつかの場合においては、タバコ抽出物から得られるニコチン以外のニコチンが、無定形固体には存在しなくてもよい。
【0064】
いくつかの実施形態において、無定形固体は、タバコ材料を含むのではなく、ニコチンを含んでもよい。そのような場合には、無定形固体は、ニコチンを約1重量%、2重量%、3重量%、又は4重量%から、約20重量%、15重量%、10重量%、又は5重量%まで含んでもよい(乾燥重量に基づき計算)。例えば、無定形固体は、ニコチンを1~20重量%、又は2~5重量%含んでもよい。
【0065】
いくつかの場合においては、タバコ材料と、ニコチンと、香料との総含有量は、少なくとも約1重量%、5重量%、10重量%、20重量%、25重量%、又は30重量%であってもよい。いくつかの場合においては、タバコ材料と、ニコチンと、香料との総含有量は、約70重量%未満、60重量%未満、50重量%未満、又は40重量%未満であってもよい(すべて乾燥重量に基づき計算)。
【0066】
いくつかの実施形態において、無定形固体はハイドロゲルであり、湿重量に基づき計算された水分を約20重量%未満含む。いくつかの場合においては、ハイドロゲルは、湿重量に基づき(WWB)計算された水分を約15重量%未満、12重量%未満、又は10重量%未満含んでもよい。いくつかの場合においては、ハイドロゲルは、水分(WWB)を少なくとも約2重量%、又は少なくとも約5重量%含んでもよい。
【0067】
無定形固体は、ゲルから作られてもよく、このゲルは、0.1~50重量%で含まれる溶媒をさらに含んでもよい。しかし、香料を溶解できる溶媒を含めることにより、ゲルの安定性が低下し、ゲルから香料が晶出することがあることを、発明者らは証明してきた。したがって、いくつかの場合においては、ゲルは、香料を溶解できる溶媒を含まない。
【0068】
無定形固体は、充填剤を20重量%未満含み、10重量%未満又は5重量%未満含むことが適切である。充填剤は、炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイド状シリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウムなど、1つ又は複数の無機充填剤材料と、分子ふるいなど、適切な無機吸着剤とを含んでもよい。充填剤は、木材パルプ、セルロース、及びセルロース誘導体など、1つ又は複数の有機充填材料を含んでもよい。いくつかの場合においては、無定形固体は、充填剤を1重量%未満含み、いくつかの場合においては充填剤を含まない。特に、いくつかの場合においては、無定形固体は、チョークなどの炭酸カルシウムを含まない。
【0069】
いくつかの場合においては、無定形固体は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、タバコ材料及び/若しくはニコチン供給源、水分、並びに任意選択で香料から本質的に構成されてもよく、又はこれらから構成されてもよい。
【0070】
こうして、複数の空気流経路を有する消耗品ユニットであって、複数の空気流経路のそれぞれが、対応するエアロゾル生成媒体の複数の供給源のうちのそれぞれ1つに関連付けられている、消耗品ユニットと、消耗品ユニットを収容するためのハウジングであって、空気入口及び空気出口を有するハウジングとを備え、消耗品ユニットを通る複数の空気流経路のうちの選択された1つの経路を通る、ハウジングの空気入口からハウジングの空気出口までの空気流経路を形成するように、消耗品ユニットがハウジングに対して選択的に移動可能である、エアロゾル生成デバイスについて説明してきた。
【0071】
エアロゾル生成デバイスは、タバコ産業製品、例えば不燃エアロゾル供給システムにおいて使用されてもよい。
【0072】
一実施形態において、タバコ産業製品は、ヒータ及びエアロゾル化可能基材など、不燃エアロゾル供給システムの1つ又は複数の構成要素を備える。
【0073】
一実施形態において、エアロゾル供給システムは、ベイピングデバイスとしても知られている電子タバコである。
【0074】
一実施形態において、電子タバコは、ヒータと、ヒータに電力を供給可能な電源と、液体又はゲルなどのエアロゾル化可能基材と、ハウジングと、任意選択でマウスピースとを備える。
【0075】
一実施形態において、エアロゾル化可能基材は、基材容器内に又は基材容器上に収容される。一実施形態において、基材容器は、ヒータと組み合わされているか、ヒータを備えている。
【0076】
一実施形態において、タバコ産業製品は、基材材料を加熱するが燃焼させないことにより1つ又は複数の化合物を放出する加熱製品である。基材材料は、例えばタバコ製品又は他の非タバコ製品とすることができるエアロゾル化可能材料であり、この材料はニコチンを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。一実施形態において、加熱デバイス製品は、タバコ加熱製品である。
【0077】
一実施形態において、加熱製品は電子デバイスである。
【0078】
一実施形態において、タバコ加熱製品は、ヒータと、ヒータに電力を供給可能な電源と、固体材料又はゲル材料などのエアロゾル化可能基材とを備える。
【0079】
一実施形態において、加熱製品は非電子物品である。
【0080】
一実施形態において、加熱製品は、固体材料又はゲル材料などのエアロゾル化可能基材と、チャコールなどの燃焼材料を燃焼させることなどにより電子手段なしにエアロゾル化可能基材に熱エネルギーを供給可能な熱源とを備える。
【0081】
一実施形態において、加熱製品は、エアロゾル化可能基材を加熱することにより生成されるエアロゾルを濾過可能なフィルタも備える。
【0082】
いくつかの実施形態において、エアロゾル化可能基材材料は、エアロゾル、又はエアロゾル生成剤、又はグリセロール、プロピレングリコール、トリアセチン、若しくはジエチレングリコールなどの保湿剤を含んでもよい。
【0083】
一実施形態において、タバコ産業製品は、基材材料の組合せを加熱するが燃焼させないことによりエアロゾルを生成するためのハイブリッドシステムである。基材材料は、例えば固体、液体、又はゲルを含んでもよく、これらはニコチンを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。一実施形態において、ハイブリッドシステムは、液体又はゲルの基材と、固体の基材とを含む。固体の基材は、例えばタバコ製品又は他の非タバコ製品であってもよく、これらはニコチンを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。一実施形態において、ハイブリッドシステムは、液体又はゲルの基材と、タバコとを含む。
【0084】
様々な問題に対処し、技術を進歩させるために、本開示全体は、特許請求される本発明を実施可能な、優れた電子エアロゾル供給システムを提供する様々な実施形態を例として示している。本開示の利点及び特徴は、実施形態の単なる代表的な実例であり、網羅的及び/又は排他的なものではない。本開示の利点及び特徴は、特許請求される特徴の理解を促し、それを教示するためだけに提供される。本開示の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって規定される本開示に対する限定、又は特許請求の範囲の等価物に対する限定と考えられるべきではなく、本開示の範囲及び/又は趣旨から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、修正が行われてもよいことが理解されるべきである。様々な実施形態は、開示される要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段などの様々な組合せを備えてもよいし、それらから構成されてもよいし、本質的にそれらから構成されてもよいことが適切である。さらに、本開示は、明示的に特許請求されないが、将来特許請求される可能性がある他の発明を含む。
[発明の項目]
[項目1]
複数の空気流経路を有する消耗品ユニットであって、前記複数の空気流経路のそれぞれが、対応するエアロゾル生成媒体の複数の供給源のうちの少なくともそれぞれ1つに関連付けられている、消耗品ユニットと、
前記消耗品ユニットを収容するためのハウジングであって、空気入口及び空気出口を有するハウジングと
を備える、エアロゾル生成システムであって、
前記空気流経路のいずれかを選択的に前記入口及び前記出口に合わせて空気流経路を形成することができるように構成されている、エアロゾル生成システム。
[項目2]
前記消耗品ユニットの空気流経路を選択的に前記入口及び前記出口に合わせて前記システムを通る空気流経路を形成することができるように、前記消耗品ユニットが選択的に移動可能となっている、項目1に記載のエアロゾル生成システム。
[項目3]
前記消耗品ユニットの空気流経路を選択的に前記入口及び前記出口に合わせて前記システムを通る空気流経路を形成することができるように、前記ハウジングが選択的に移動可能となっている、項目1又は2に記載のエアロゾル生成システム。
[項目4]
前記消耗品ユニットの空気流経路を選択的に前記入口及び前記出口に合わせて前記システムを通る空気流経路を形成することができるように、前記入口が選択的に移動可能となっている、項目3に記載のエアロゾル生成システム。
[項目5]
前記消耗品ユニットの空気流経路を選択的に前記入口及び前記出口に合わせて前記システムを通る空気流経路を形成することができるように、前記出口が選択的に移動可能となっている、項目3又は4に記載のエアロゾル生成システム。
[項目6]
前記消耗品ユニットが、対応する複数の隔壁をさらに備え、
前記消耗品ユニットを通る前記複数の空気流経路が、前記消耗品ユニットの前記対応する複数の隔壁によって互いに分離されている、項目1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
[項目7]
前記消耗品ユニットが、カバーをさらに備え、
前記カバーが、前記消耗品ユニットの一部分を覆い、デバイスにおいて生成されたエアロゾルのための凝縮表面を提供する、項目1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
[項目8]
前記消耗品ユニットは、空気が流れることが可能な複数の孔をさらに備え、1つの孔が空気入口孔であり、1つの孔が空気出口孔であり、
前記空気入口孔と前記空気出口孔との間にエアロゾル生成媒体が配置されている、項目1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
[項目9]
空気が流れることが可能な前記複数の孔のうちの1つに配置されたフィルタ材料をさらに備える、項目8に記載のエアロゾル生成システム。
[項目10]
前記空気入口孔が、前記空気出口孔に対してある角度で配置されている、項目8又は9に記載のエアロゾル生成システム。
[項目11]
前記ハウジングの前記空気入口から前記ハウジングの前記空気出口までの前記空気流経路を形成するために、前記消耗品ユニットの前記空気入口孔が、前記ハウジングの前記空気入口に接する、項目8~10のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
[項目12]
デバイスの使用が終了した後に前記消耗品ユニットの前記空気入口孔及び前記空気出口孔をそれぞれ覆うための付勢キャップを、前記消耗品ユニットが備えている、項目8~11のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
[項目13]
前記消耗品ユニットが前記ハウジングに対して回転可能である、項目1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
[項目14]
前記ハウジングに対する前記消耗品ユニットの相対移動が、当該エアロゾル生成システムのユーザによって行われる、項目1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
[項目15]
前記ハウジングに対する前記消耗品ユニットの相対移動が、自動的に開始される、項目1~14のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
[項目16]
前記消耗品ユニットが、凝縮表面を提供する複数の層をさらに備え、
前記エアロゾル生成媒体の複数の供給源のそれぞれが、前記複数の層のうちの1つの層に配置されている、項目1~15のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
[項目17]
前記消耗品ユニットが当該エアロゾル生成システムから取外し可能である、項目1~16のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
[項目18]
前記消耗品ユニットが、
エアロゾル生成媒体が配置されている基部と、
前記基部から突出した側壁と、
前記基部及び前記側壁から突出した対応する複数の隔壁であって、前記消耗品ユニットを通る前記複数の空気流経路が、前記対応する複数の隔壁によって互いに分離されている、対応する複数の隔壁と、
前記消耗品ユニットの一部分を覆うカバーであって、デバイスにおいて生成されたエアロゾルのための凝縮表面を提供するカバーと、
前記側壁の、空気が流れることができる孔であって、前記ハウジングの前記空気入口に接する孔と、
前記カバーの、空気が流れることができる開口部であって、前記ハウジングの前記空気出口と流体連通する開口部と
をさらに備える、項目1~17のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
[項目19]
複数の空気流経路を有する消耗品ユニットであり、前記複数の空気流経路のそれぞれが、対応するエアロゾル生成媒体の複数の供給源のうちのそれぞれ1つに関連付けられている消耗品ユニットを、受けるように構成されたエアロゾル生成デバイスであって、
前記消耗品ユニットを収容するためのハウジングであり、空気入口及び空気出口を有するハウジングを備え、
前記空気流経路のいずれかを選択的に前記入口及び前記出口に合わせて空気流経路を形成することができるように構成されている、エアロゾル生成デバイス。
[項目20]
項目19に記載のエアロゾル生成デバイス用の消耗品部分。
[項目21]
項目19に記載のエアロゾル生成デバイス用のハウジング部分。
[項目22]
エアロゾル生成デバイスにおいてエアロゾルを生成する方法であって、
複数の空気流経路を有する消耗品ユニットであり、前記複数の空気流経路のそれぞれが、対応するエアロゾル生成媒体の複数の供給源のうちのそれぞれ1つに関連付けられている消耗品ユニットを用意するステップと、
前記消耗品ユニットを収容するためのハウジングであり、空気入口及び空気出口を有するハウジングを用意するステップと、
空気流経路を選択的に前記空気入口及び前記空気出口に合わせて空気流経路を形成するステップと
を含む、方法。
[項目23]
空気流経路を選択的に前記空気入口及び前記空気出口に合わせて空気流経路を形成する前記ステップが、
前記消耗品ユニット、
前記ハウジング、
前記空気入口、及び
前記空気出口
のうちの少なくとも1つを選択的に移動させることを含む、項目22に記載の方法。
[項目24]
エアロゾル生成デバイスとともに使用するための消耗品ユニットであって、
前記エアロゾル生成デバイスが、当該消耗品ユニットを受けるように構成されており、
前記エアロゾル生成デバイスが、当該消耗品ユニットを収容するためのハウジングであって、空気入口及び空気出口を有するハウジングを有しており、
当該消耗品ユニットが、複数の空気流経路を有しており、前記複数の空気流経路のそれぞれが、対応するエアロゾル生成媒体の複数の供給源のうちの少なくともそれぞれ1つに関連付けられており、
前記空気流経路のいずれかを選択的に前記空気入口及び前記空気出口に合わせて空気流経路を形成することができるように、当該消耗品ユニットが配置される、消耗品ユニット。
[項目25]
複数の空気流手段を有する消耗品ユニットであって、前記複数の空気流手段のそれぞれが、対応するエアロゾル生成手段の複数の供給源のうちのそれぞれ1つに関連付けられている、消耗品ユニットと、
前記消耗品ユニットを収容するためのハウジングであって、空気入口手段及び空気出口手段を有するハウジングと
を備える、エアロゾル供給手段であって、
空気流経路のいずれかを選択的に前記入口及び前記出口に合わせて空気流経路を形成することができるように、システムが構成されている、エアロゾル供給手段。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7