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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-11
(45)【発行日】2023-05-19
(54)【発明の名称】携帯用空気呼吸装置
(51)【国際特許分類】
   A62B 7/10 20060101AFI20230512BHJP
【FI】
A62B7/10
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021174623
(22)【出願日】2021-10-26
(65)【公開番号】P2022071853
(43)【公開日】2022-05-16
【審査請求日】2021-10-26
(31)【優先権主張番号】10-2020-0140923
(32)【優先日】2020-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0133248
(32)【優先日】2021-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521469302
【氏名又は名称】ダニエル カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100121603
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 元昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141656
【弁理士】
【氏名又は名称】大田 英司
(74)【代理人】
【識別番号】100182888
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100196357
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 吉章
(74)【代理人】
【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭
(72)【発明者】
【氏名】イ ジュンホ
(72)【発明者】
【氏名】クォン サンヨプ
(72)【発明者】
【氏名】ペク ジョンハン
(72)【発明者】
【氏名】チェ チュンシク
(72)【発明者】
【氏名】カン キョンイル
【審査官】田邉 学
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2018-0113443(KR,A)
【文献】特表2009-527302(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0116275(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0125791(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0115490(KR,A)
【文献】特開平08-280827(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62B 7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
口に対応するように顔面に着用され、空気が出入りするメインホースが連結されたマスクと、
前記メインホースに連結され、呼気が出入りする第1酸素配合部と、
呼気の二酸化炭素を除去し、前記メインホースを介して前記マスクに酸素を提供する第2酸素配合部と、
前記第1酸素配合部と前記第2酸素配合部とを連結する空気移動部と、
酸素を圧縮貯蔵する酸素容器部を備えて前記第2酸素配合部に酸素を供給する酸素供給ユニットと、
前記第1酸素配合部、前記第2酸素配合部及び前記酸素供給ユニットに連結され、二酸化炭素と酸素の濃度を呼吸可能に調節する制御部と、を含み、
前記第1酸素配合部は、酸素、二酸化炭素、圧力及び温度を感知するセンサー部を含む、
携帯用空気呼吸装置。
【請求項2】
前記マスクの一側には吸気ホースが連結され、前記マスクの他側には呼気ホースが連結される、
請求項1に記載の携帯用空気呼吸装置。
【請求項3】
前記酸素供給ユニットは、
前記第2酸素配合部に連結される酸素供給ホース部、及び前記酸素供給ホース部に装着された酸素容器結合部をさらに含み、
前記酸素容器部は、前記酸素容器結合部に着脱可能に結合されて交換可能である、
請求項1に記載の携帯用空気呼吸装置。
【請求項4】
前記第1酸素配合部または前記第2酸素配合部がそれぞれ装着され、ユーザーが背中に着用するケース部と、
前記ケース部に連結され、肩紐からなる着用部と、をさらに含む、
請求項3に記載の携帯用空気呼吸装置。
【請求項5】
前記酸素供給ホース部は、肩の両側にそれぞれ配列されるように複数形成され、
前記ケース部の内部に形成された貯蔵タンクは、両側に分岐されて引込部が形成され、各引込部にそれぞれの前記酸素供給ホース部が連結され、
前記貯蔵タンクの引出部に連結されたホースは、前記制御部に連結され、前記制御部を経由して前記第2酸素配合部に連結されたことを特徴とする、
請求項4に記載の携帯用空気呼吸装置。
【請求項6】
前記第2酸素配合部は、二酸化炭素を除去する、交換可能なフィルター部を含む、
請求項1に記載の携帯用空気呼吸装置。
【請求項7】
前記第2酸素配合部は、前記酸素供給ユニットから供給される酸素の濃度を調節する酸素濃度調節部を含む、
請求項1に記載の携帯用空気呼吸装置。
【請求項8】
前記酸素濃度調節部は、
前記制御部が作動し且つ電源が供給されると、自動的に作動して前記第2酸素配合部への供給酸素を調節する第1酸素供給調節器、及び
前記制御部が作動しないか或いは電源が供給されずに、前記第1酸素供給調節器が作動しないと、作動して前記第2酸素配合部に酸素を供給する第2酸素供給調節器を含む、
請求項に記載の携帯用空気呼吸装置。
【請求項9】
前記酸素供給ユニットは、前記酸素容器部から排出される酸素の圧力を低減させる圧力調節部をさらに含む、
請求項1に記載の携帯用空気呼吸装置。
【請求項10】
前記酸素容器部と前記圧力調節部とは着脱可能に結合され、使用済みの前記酸素容器部は交換可能である、
請求項に記載の携帯用空気呼吸装置。
【請求項11】
前記酸素容器部は、
上部に前記圧力調節部と連通する供給ホールと、
上部の外周面に形成されたねじ山部と、
前記供給ホールに挿入結合され、前記供給ホールと連通するホールを有する第1キャップ部と、
前記第1キャップ部に結合され、前記供給ホールと連通するホールを有する第2キャップ部と、
上部に前記供給ホールと連通するホールを有し、内周面と外周面にねじ山が形成された螺合部と、を含み、
前記螺合部は、前記ねじ山部に螺合される、
請求項に記載の携帯用空気呼吸装置。
【請求項12】
前記圧力調節部は、下側内周面に前記螺合部と螺合されるねじ山を含み、
前記酸素容器部の螺合部は、前記圧力調節部と着脱可能に螺合される、
請求項11に記載の携帯用空気呼吸装置。
【請求項13】
前記第1キャップ部は、中央部分が下方に膨らみ、弾性素材を含み、
前記第2キャップ部は、前記第1キャップ部の形態に相応して中央部分が下方に膨らむように形成された、
請求項11に記載の携帯用空気呼吸装置。
【請求項14】
3つのホールを有するT字形の連結部をさらに含み、
前記連結部は、
第1ホールを有し、前記メインホースに結合される第1連結部と、
第2ホールを有し、前記第1酸素配合部に結合される第2連結部と、
第3ホールを有し、前記第2酸素配合部に結合される第3連結部と、を含み、
前記連結部は、吸気の場合には前記第2ホールが遮断され、呼気の場合には前記第3ホールが遮断される、
請求項1に記載の携帯用空気呼吸装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示される内容は、携帯用空気呼吸装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書で別に表示されない限り、この識別項目で説明する内容は本願の請求の範囲に対する従来技術ではなく、また、この識別項目に記載されているという理由で従来技術として認められるものではない。
【0003】
災害・事故は、熱、火炎、有毒ガスを発生させることにより、人を危険に陥れる。
知られているところによれば、火災発生後、2~5分程度経過すると、有毒ガスや煙により窒息状況に至る。
【0004】
このような危険から人命を保護するために、空気呼吸器が使用されている。
空気呼吸器は、粉塵、原発事故現場、有害ガスなどが発生する産業現場や、酸素欠乏場所の作業者、地下鉄などでの火災発生及び火災現場などの人命救助員(消防隊員)が着用して顔面を保護しながら、人体に有害なガスの吸入を防止するために使用されるものである。
【0005】
最近、日本の原発事故から分かるように、原発解体作業に関連する作業現場で作業者の被曝を防ぐために使用時間が長く、重さが軽く、体積が小さい空気呼吸器が要求されているが、従来の空気呼吸器は、使用時間が短く、重さが重く、体積が大きいという問題があった。
【0006】
また、作業者が自分の酸素不足の状況などを知ることができず命が危険になるなどの問題があり、これを防止する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】韓国登録特許第10-2014513号(2019年8月26日公告)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、かかる問題点を解決するためのもので、その目的は、原発解体に関連する作業現場や消防などの緊急事態で、呼気を利用する閉鎖呼吸を用い、酸素容器部の容易な交換によって使用時間の増大と重さ及び体積の減少を図り、IoT技術を組み合わせて管理者が作業者の状態をリアルタイムで把握し、双方向通信を介して安全な作業実行を可能にする携帯用空気呼吸装置を提供することにある。
【0009】
また、上述したような技術的課題に限定されず、以降の説明から別の技術的課題が導き出される可能性もあることは自明である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る携帯用空気呼吸装置は、口に対応するように顔面に着用され、空気が出入りするメインホースが連結されたマスクと、前記メインホースに連結され、呼気が出入りする第1酸素配合部と、呼気の二酸化炭素を除去し、前記メインホースを介して前記マスクに酸素を提供する第2酸素配合部と、前記第1酸素配合部と前記第2酸素配合部とを連結する空気移動部と、酸素を圧縮貯蔵する酸素容器部を備えて前記第2酸素配合部に酸素を供給する酸素供給ユニットと、前記第1酸素配合部、前記第2酸素配合部及び酸素供給ユニットに連結され、二酸化炭素と酸素の濃度を呼吸可能に調節する制御部と、を含む。
【0011】
前記マスクの一側には吸気ホースが連結され、前記マスクの他側には呼気ホースが連結される。
【0012】
前記酸素供給ユニットは、前記第2酸素配合部に連結される酸素供給ホース部、及び前記酸素供給ホース部に装着された酸素容器結合部をさらに含み、前記酸素容器部は、前記酸素容器結合部に着脱可能に結合されて交換可能である。
【0013】
本発明に係る携帯用空気呼吸装置は、前記第1酸素配合部または前記第2酸素配合部がそれぞれ装着され、ユーザーが背中に着用するケース部と、前記ケース部に連結され、肩紐からなる着用部と、をさらに含む。
【0014】
前記酸素供給ホース部は、肩の両側にそれぞれ配列されるように複数形成され、前記ケース部の内部に形成された貯蔵タンクは、両側に分岐されて引込部が形成され、各引込部にそれぞれの前記酸素供給ホース部が連結され、前記貯蔵タンクの引出部に連結されたホースは、前記制御部に連結され、前記制御部を経由して前記第2酸素配合部に連結されたことを特徴とする。
【0015】
前記第1酸素配合部は、酸素、二酸化炭素、圧力及び温度を感知するセンサー部を含む。
【0016】
前記第2酸素配合部は、二酸化炭素を除去する、交換可能なフィルター部を含む。
【0017】
前記第2酸素配合部は、前記酸素供給ユニットから供給される酸素の濃度を調節する酸素濃度調節部を含む。
【0018】
前記酸素濃度調節部は、前記制御部が作動し且つ電源が供給されると、自動的に作動して前記第2酸素配合部への供給酸素を調節する第1酸素供給調節器と、前記制御部が作動しないか或いは電源が供給されずに、前記第1酸素供給調節器が作動しないと、作動して前記第2酸素配合部に酸素を供給する第2酸素供給調節器と、を含む。
【0019】
前記酸素供給ユニットは、前記酸素容器部から排出される酸素の圧力を低減させる圧力調節部をさらに含む。
【0020】
前記酸素容器部と前記圧力調節部とは着脱可能に結合され、使用済みの前記酸素容器部は交換可能である。
【0021】
前記酸素容器部は、上部に前記圧力調節部と連通する供給ホールを有し、上部の外周面に形成されたねじ山部と、前記供給ホールに挿入結合され、前記供給ホールと連通するホールを有する第1キャップ部と、前記第1キャップ部に結合され、前記供給ホールと連通するホールを有する第2キャップ部と、上部に前記供給ホールと連通するホールを有し、内周面と外周面にねじ山を有する螺合部と、を含み、前記螺合部は、前記ねじ山部に螺合される。
【0022】
前記圧力調節部は、下側内周面に前記螺合部と螺合されるねじ山を含み、前記酸素容器部の螺合部は、前記圧力調節部と着脱可能に螺合される。
【0023】
前記第1キャップ部は、中央部分が下方に膨らみ、弾性素材を含み、前記第2キャップ部は、前記第1キャップ部の形態に対応して中央部分が下方に膨らむように形成される。
【0024】
本発明に係る携帯用空気呼吸装置は、3つのホールを有するT字形の連結部をさらに含み、前記連結部は、第1ホールを有し、前記メインホースに結合される第1連結部と、第2ホールを有し、前記第1酸素配合部に結合される第2連結部と、第3ホールを有し、前記第2酸素配合部に結合される第3連結部と、を含み、前記連結部は、吸気の場合には前記第2ホールが遮断され、呼気の場合には前記第3ホールが遮断される。
【0025】
前記制御部は、バイオセンサーによる人工知能によって自動動作し、自動緊急呼出機能、3つの情報共有チャネル、モノのインターネットネットワーク(IoT Network)無線通信モジュール、及び高容量の内部充電バッテリーを含む。
【発明の効果】
【0026】
呼気を利用する閉鎖呼吸をし、圧縮された酸素を貯蔵する交換可能な酸素容器部を含むことにより、使用時間が増加し、重さ及び体積を減らすことができる。
【0027】
外気の流入を遮断した状態でも、呼吸によって発生した呼気に酸素を適切に混合して呼吸可能にして長時間自発呼吸が可能であるため、過酷な環境でユーザーの安全を確保することができ、作業能率を向上させることができる。
【0028】
第2酸素供給調節器を介して電子制御に問題が発生した場合にも、第2酸素配合部に酸素を供給することができる。
【0029】
酸素容器部と圧力調節部とが螺合されて酸素容器部の酸素がすべて消耗した場合、ユーザーが容易に酸素容器部を分離して新しい酸素容器部で交換することができる。
【0030】
圧力調節部が高圧の酸素を貯蔵する酸素容器部と直ちに結合されて高圧の酸素を低圧に調節することにより、圧力調節部と第2酸素配合部とを連結するホース、酸素濃度調節部などの低圧以後に連結される装備に対して高圧に耐えられる高価な装備が必要なくなり、一般装備を使用することができるため、経済性と利便性を向上させることができる。
【0031】
酸素貯蔵部に圧力調節部を結合する場合、酸素容器結合部や手動バルブなどが不要であって重さを減らし、利便性と経済性を向上させることができる。
【0032】
連結部が第1、第2酸素配合部に直ちに連結され、1つのメインホースがマスクに連結されることにより、ユーザーがより軽く且つ便利に使用することができる。
【0033】
IoT技術を組み合わせて、管理者が作業者の状態をリアルタイムで把握し、双方向通信を介して安全な作業実行を可能にすることができる。
【0034】
本発明の効果は、上述した効果に限定されず、上述していない別の効果は、請求の範囲の記載から当業者に明確に理解できるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】開示された内容の一実施形態による携帯用空気呼吸装置の斜視図である。
図2】開示された内容の一実施形態による携帯用空気呼吸装置の背面図である。
図3】開示された内容の一実施形態による携帯用空気呼吸装置の使用状態図である。
図4】開示された内容の一実施形態による携帯用空気呼吸装置のフィルター部の概略斜視図である。
図5】開示された内容の他の実施形態による携帯用空気呼吸装置の斜視図である。
図6】開示された内容の他の実施形態による携帯用空気呼吸装置の酸素濃度調節部の概略図である。
図7】開示された内容の他の実施形態による携帯用空気呼吸装置の圧力調節部の斜視図及び分離斜視図である。
図8】開示された内容の他の実施形態による携帯用空気呼吸装置の酸素供給ユニットの斜視図である。
図9】開示された内容の他の実施形態による酸素容器部の分離斜視図である。
図10図9のA部分の拡大斜視図である。
図11図9のB部分の拡大斜視図である。
図12】開示された内容の他の実施形態による携帯用空気呼吸装置の連結部の斜視図である。
図13】開示された内容の他の実施形態による携帯用空気呼吸装置の使用状態図である。
図14】開示された内容の実施形態による携帯用空気呼吸装置と外部無線端末とを連動させる構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、添付図面を参照して、好適な実施形態の構成及び作用効果について説明する。
なお、以下の図面において、各構成要素は、便宜性及び明確性のために省略又は概略的に図示されており、各構成要素の大きさは、実際の大きさを反映するものではない。
また、明細書全体にわたって、同一の参照符号は同一の構成要素を示し、個別図面において、同一の構成に対する図面符号は省略する。
【0037】
以下、本発明の一実施形態による携帯用空気呼吸装置900について図面を参照して詳細に説明する。
【0038】
図1は開示された内容の一実施形態による携帯用空気呼吸装置900の斜視図、図2は開示された内容の一実施形態による携帯用空気呼吸装置900の背面図、図3は開示された内容の一実施形態による携帯用空気呼吸装置900の使用状態図、図4は開示された内容の一実施形態による携帯用空気呼吸装置900のフィルター部の斜視図である。
【0039】
本発明は、携帯用空気呼吸装置900に関するもので、原発解体に関連する作業現場や消防などの緊急事態で、呼気を利用する閉鎖呼吸を用い、酸素容器部400の容易な交換によって使用時間の増大と重さ及び体積の減少を図り、第2酸素供給調節器222を介して電子制御に問題が発生した場合にも、第2酸素配合部200に酸素を供給し、作動するIoT技術を組み合わせて管理者が作業者の状態をリアルタイムで把握し、双方向通信を介して安全な作業実行を可能にして作業者の安全性、利便性及び経済性を向上させることができる。
本発明の一例による携帯用空気呼吸装置900は、メインホース10、マスク20、第1酸素配合部100、第2酸素配合部200、酸素供給ユニット300、制御部500、及び連結部700などを含む。
【0040】
本発明に係る携帯用空気呼吸装置900は、口に対応するように顔面に着用され、空気が出入りするメインホース10が連結されたマスク20と、メインホース10に連結され、呼気が出入りする第1酸素配合部100と、呼気の二酸化炭素を除去し、メインホース10を介してマスク20に酸素を提供する第2酸素配合部200と、第1酸素配合部100と第2酸素配合部200とを連結する空気移動部50と、酸素を圧縮貯蔵する酸素容器部400を備えて第2酸素配合部200に酸素を供給する酸素供給ユニット300と、第1酸素配合部100、第2酸素配合部200及び酸素供給ユニット300に連結され、二酸化炭素と酸素の濃度を呼吸可能に調節する制御部500と、を含み、マスク20の一側には吸気ホース11が連結され、マスク20の他側には呼気ホース12が連結される。
【0041】
図1または図3の例示から分かるように、一例として、マスク20は、ユーザーの口に密着され、後述するメインホース10が連結されてユーザーに空気を供給する役目をする。
一例として、マスク20は、後方に頭紐が形成される。
一例として、メインホース10は、吸気ホース11と呼気ホース12を含む。
【0042】
図1または図3の例示から分かるように、一例として、マスク20は、一側に吸気ホース11が連結され、他側に呼気ホース12が連結された呼吸器30が結合される。
例えば、呼吸器30は、マスク20の開口部に着脱可能に結合される。
【0043】
また一例として、マスク20に連結されて顔面全体に密着される保護カバーと、外部を肉眼で観察することができる保護窓と、頭部に着用することができるように保護カバーに付着した頭紐と、を含む。
【0044】
一例として、吸気ホース11は直径25mm、呼気ホース12は直径30mmの蛇腹管状であり、それぞれの長さは200~300mmであり、材質は伸縮性のある不燃性FRPであることができる。
【0045】
一例として、呼吸器30には、吸気時には開放され、呼気時には閉鎖される一方向の開閉部材が備えられ、吸気と呼気が区分することができる。
一方向の開閉部材は、吸気ホース11に呼気が流入しないように遮断する吸気防止パッド31と、呼気ホース12に吸気が流入しないように遮断する吸気防止パッド32で構成されることができる。
したがって、吸気の場合には呼気入口が詰まり、呼気の場合には吸気入口が遮断されるようにして、呼気と吸気が混ざらないようにする。
【0046】
一方、吸気ホース11または呼気ホース12に連結されて二酸化炭素を除去する二酸化炭素フィルターがさらに含まれる。
二酸化炭素フィルターは、二酸化炭素及び水分を除去するもので、22%の酸素を呼吸した後、呼気から発生する4%のCO2(二酸化炭素)と水分を除去した後、約18%の酸素を酸素配合モジュールに供給することができる。
【0047】
医療用ソーダライムを用いてCO2と水分を除去するようにし、呼吸から発生する水分は水分排気バルブを介して排出されるようにして、CO2除去装置のソーダライムフィルターが凝固することを防止するようにすることができる。
ソーダライムは、二酸化炭素と水を吸収する作用をする顆粒状の物質であって、二酸化炭素吸収装置に入れて使用し、主成分は、水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、無水ケイ酸を含む。
【0048】
二酸化炭素フィルターは、呼吸抵抗を最小限に抑え、上下不織布フィルターが搭載され、防水・防塵規格を満足し、ワンタッチ交換結合構造を取り、PWM制御による二酸化炭素除去効率が最大化されることができ、信頼性に優れた二酸化炭素フィルター化学物質を適用することが好ましい。
【0049】
酸素供給ユニット300は、第2酸素配合部200に連結される酸素供給ホース部310、及び酸素供給ホース部310に装着された酸素容器結合部320をさらに含み、酸素容器部400は、酸素容器結合部320に着脱可能に結合されて交換可能であり、第1酸素配合部100又は第2酸素配合部200がそれぞれ装着され、ユーザーが背中に着用するケース部610、及びケース部610に連結されて肩紐からなる着用部620をさらに含むことができ、酸素供給ホース部310は、肩の両側にそれぞれ配列されるように複数形成され、ケース部610の内部に形成された貯蔵タンク630は、両側に分岐されて引込部631が形成され、各引込部631にそれぞれの酸素供給ホース部310が連結され、貯蔵タンク630の引出部632に連結されたメインホース10は、制御部500に連結され、制御部500を経由して第2酸素配合部200に連結されたことを特徴とする。
【0050】
図2または図5の例示から分かるように、一例として、第1酸素配合部100は、ケース部610の内部に装着されるフレキシブルな弾性を有し、上下にそれぞれ入口と出口が形成された円筒状の筐体からなることができ、ホースに連結されて呼気が出入りすることができる。
【0051】
一例として、第2酸素配合部200は、ケース部610の内部に装着されるフレキシブルな弾性を有し、上下にそれぞれ入口と出口が形成された円筒状の筐体からなることができ、ホースに連結されてマスク20に酸素を供給(吸気)する役目をする。
【0052】
空気移動部50は、第1酸素配合部100と第2酸素配合部200とを互いに連通させる通路の役目をする。
【0053】
図1または図2の例示から分かるように、一例として、酸素供給ユニット300は、第2酸素配合部200に酸素を供給する役目をするもので、酸素供給ホース部310、酸素容器結合部320、及び酸素容器部400などを含む。
【0054】
酸素供給ホース部310は、肩の両側にそれぞれ配列されるように2つが形成され、一側が後述の貯蔵タンク630の引込部631にそれぞれ連結され、他側が後述の酸素容器結合部320に結合される。
【0055】
一例として、酸素容器結合部320は酸素供給ホース部310の他側端部に形成されることができ、酸素容器結合部320には酸素容器部400が結合される。
【0056】
酸素容器部400は、酸素が圧縮貯蔵されるもので、酸素容器結合部320に着脱可能に結合される。
一例として、酸素がすべて消耗した場合、酸素容器部400は、酸素容器結合部320から分離されて交換されることができる。
【0057】
一例として、酸素容器部400は、各酸素供給ホース部310の酸素容器結合部320に結合されるので、両側にそれぞれ装着されることができる。
一例として、酸素容器結合部320には、吐出される酸素量を調節する調節ハンドルが備えられる。
よって、酸素消尽の際に酸素容器部400の交換が容易であり、容量に適したものに容易に変更することができる。
【0058】
一例として、酸素容器部400は、高圧容器からなり、内部の気体が酸素90%、窒素10%で構成され、200barの圧力を有することができる。
一例として、酸素容器部400に付着したバルブは、排出される酸素の圧力を調節することが可能なダイヤフラムバルブが適用できる。
【0059】
図1の例示から分かるように、一例として、ケース部610は、第1酸素配合部100と第2酸素配合部200がそれぞれ装着されるもので、四角形のボックス形状からなる。
着用部620は、ケース部610に結合されて肩紐で構成される。
一例として、着用部620は、ケース部610の一面の両側にズボン吊り紐が形成され、肩に掛けて着用することができる。
【0060】
図2の例示から分かるように、一例として、貯蔵タンク630は、ケース部610の内部に形成され、両側に分岐されて引込部631が形成され、各引込部631にそれぞれの酸素供給ホース部310が連結される。
一例として、貯蔵タンク630の引出部632に連結されたホースは、制御部500に連結され、制御部500を経由して第2酸素配合部200に連結される。
【0061】
一例として、貯蔵タンク630の引出部632に連結されたホースが後述の制御部500に連結され、酸素が制御部500の酸素センサーに感知されることができる。
【0062】
制御部500は、第1酸素配合部100、第2酸素配合部200及び酸素供給ユニット300に連結され、酸素と二酸化炭素の濃度を調節して呼吸可能にする役目をする。
【0063】
一例として、制御部500は、第1酸素配合部100が一側に通じるように連結され、他側には第2酸素配合部200と酸素供給ホース部310が連結されることにより、二酸化炭素と酸素の濃度を呼吸可能に調節する。
【0064】
一例として、第1酸素配合部100と第2酸素配合部200のそれぞれは、酸素の濃度を感知する酸素センサーが形成されることができ、内部で酸素と、呼吸後に排出される窒素とを配合する。
好ましくは、大気と同一になるように酸素は22v%に維持させることができる。
【0065】
以下、本発明の他の実施形態による携帯用空気呼吸装置900について図面を参照して詳細に説明する。
【0066】
図5は開示された内容の他の実施形態による携帯用空気呼吸装置900の斜視図であり、図6は開示された内容の他の実施形態による携帯用空気呼吸装置の酸素濃度調節部の概略図である。
【0067】
第1酸素配合部100は、酸素、二酸化炭素、圧力及び温度を感知するセンサー部110を含むことができ、第2酸素配合部200は、二酸化炭素を除去する、交換可能なフィルター部210、及び酸素供給ユニット300から供給される酸素の濃度を調節する酸素濃度調節部220を含むことができ、酸素濃度調節部は、制御部500が作動し且つ電源が供給されると、自動的に作動して第2酸素配合部200への供給酸素を調節する第1酸素供給調節器221と、制御部500が作動しないか或いは電源が供給されずに、第1酸素供給調節器221が作動しないと、作動して第2酸素配合部200に酸素を供給する第2酸素供給調節器222と、を含む。
【0068】
一例として、センサー部110は、第1酸素配合部100に位置するもので、酸素、二酸化炭素、圧力及び温度などを感知することができる。
【0069】
図4または図5の例示から分かるように、一例として、フィルター部210は、第2酸素配合部200に位置するもので、呼気から発生した二酸化炭素を除去する役目をする。
一例として、フィルターについての説明は、前述したとおりである。
【0070】
酸素濃度調節部220は、第2酸素配合部200に配置されるもので、酸素供給ユニット300から供給される酸素の濃度を調節する役目をすることができ、第1、第2酸素供給調節器222などを含む。
図5または図6の例示から分かるように、一例として、酸素濃度調節部220は、第2酸素配合部200の内部上側に配置でき、自動兼手動ソレノイドバルブを含む。
【0071】
図5または図6の例示から分かるように、第1酸素供給調節器221は、制御部500が作動し且つ電源が供給される場合などに背中で自動的に作動するもので、第2酸素配合部200に供給される酸素を調節する役目をする。
【0072】
第2酸素供給調節器222は、制御部500が作動しないか或いは電源が供給されない場合など、第1酸素供給調節器221が作動しない非常時に作動するもので、第2酸素配合部200に酸素を供給する役目をする。
【0073】
一例として、第2酸素供給調節器222は、電子ボードの故障、バッテリーの完全消耗又はソレノイドバルブのオフなどの際に制御部500による電子制御が不可である場合に緊急に酸素を継続的に供給するためのものである。
本発明は、人の呼吸に関するもので、電子制御によって酸素を供給するので、電子ボードの故障、バッテリーの完全消耗などが発生すると、酸素の供給が中断されて致命的な事故を引き起こすおそれがあるので、人の命に支障がないように酸素を供給することにより、電子制御ができなくても機械的に常に酸素を供給することができる。
【0074】
図5または図6の例示から分かるように、一例として、圧力調節部350と第2酸素配合部200とを連結するホース15を介して酸素が供給されると、第1酸素供給調節器221及び第2酸素供給調節器222のうちのいずれか一つを介して第2酸素配合部200に酸素が供給されることができる。
一例として、第1酸素供給調節器221は、電子ボードが正常に作動してセンサー部110によって酸素の供給が足りないと感知されると、電子制御によって第1酸素供給調節器221が開放され、呼吸に必要な酸素を間欠的に必要な酸素の濃度だけ供給することができる。
この時、第2酸素供給調節器222は閉じられる。
一例として、第1酸素供給調節器221と第2酸素供給調節器222は、相互逆動作(第1酸素供給調節器221がオンであれば、第2酸素供給調節器222はオフであり、逆に第1酸素供給調節器221がオフであれば、第2酸素供給調節器222はオン)をする。
図6の例示から分かるように、一例として、第1酸素供給調節器221と第2酸素供給調節器222は、従来のソレノイドバルブに結合され、ソレノイドバルブの入力部(Pポート)に流入する酸素がソレノイドバルブの出力部(AポートとBポート)を介して吐出されるときの酸素量を調節するもので、ねじの形態からなることができ、右に回す場合には吐出される酸素量が減少し、左に回す場合には吐出される酸素量が増える。
【0075】
図7は開示された内容の他の実施形態による携帯用空気呼吸装置900の圧力調節部350の斜視図及び分離斜視図であり、図8は開示された内容の他の実施形態による携帯用空気呼吸装置900の酸素供給ユニット300の斜視図であり、図9は開示された内容の他の実施形態による酸素容器部400の分離斜視図であり、図10図9のA部分の拡大斜視図であり、図11図9のB部分の拡大斜視図である。
【0076】
酸素供給ユニット300は、酸素容器部400から排出される酸素の圧力を低減させる圧力調節部350をさらに含むことができ、酸素容器部400と圧力調節部350は着脱可能に結合され、使用済みの酸素容器部400は交換可能である。酸素容器部400は、上部に圧力調節部350と連通する供給ホール450と、上部の外周面に形成されたねじ山部410と、供給ホール450に挿入結合され、供給ホール450と連通するホールを有する第1キャップ部420と、第1キャップ部420に結合され、供給ホール450と連通するホールを有する第2キャップ部430と、上部に供給ホール450と連通するホールを有し、内周面と外周面にねじ山441が形成された螺合部440と、を含み、螺合部440は、ねじ山部410に結合されることができ、圧力調節部350は、下側内周面に螺合部440に結合されるねじ山351を含み、酸素容器部400の螺合部440は、圧力調節部350と着脱可能に螺合されることができ、第1キャップ部420は、中央部分が下方に膨らみ、弾性素材を含み、第2キャップ部430は、第1キャップ部420の形態に相応して中央部分が下方に膨らむように形成される。
【0077】
図7または図8の例示から分かるように、一例として、圧力調節部350は、酸素が圧縮貯蔵された酸素容器部400から排出される酸素の圧力を低減させる役目をするもので、酸素容器部400に螺合される。
一例として、酸素容器部400と圧力調節部350とは螺合され、酸素容器部400の酸素がすべて消耗した場合、ユーザーが容易に酸素容器部400を分離して新しい酸素容器部400で交換することができる。
【0078】
一例として、圧力調節部350は、180barの圧力を7barに低減させることができる。
一例として、圧力調節部350が、高圧の酸素を貯蔵する酸素容器部400と直ちに結合され、高圧の酸素を低圧に調節することにより、圧力調節部350と第2酸素配合部200とを連結するホース15、酸素濃度調節部220などの低圧以後に連結される装備に対して、高圧に耐えられる高価な装備が不要になり、一般装備を使用することができるため、経済性及び利便性を向上させることができる。
一例として、酸素容器部400に圧力調節部350を結合する場合、酸素容器結合部320や手動バルブなどが不要であって重さを減らし、利便性及び経済性を向上させることができる。
【0079】
酸素容器部400は、圧縮された酸素が貯蔵されて第2酸素配合部200に酸素を供給するもので、ねじ山部410、第1キャップ部420、第2キャップ部430、及び螺合部440などを含む。
【0080】
図9の例示から分かるように、一例として、酸素容器部400は、上部に圧力調節部350と連通する供給ホール450を有することができ、ねじ山部410が酸素容器部400の上部の外周面に形成される。
【0081】
図10の例示から分かるように、一例として、第1キャップ部420は、供給ホール450に挿入結合されるもので、中央に供給ホール450と連通するホールを有する。
一例として、第1キャップ部420は、中央部分が下方に膨らむように形成され、弾性素材を含むため空気圧を効率よく維持することができる。
【0082】
第2キャップ部430は、第1キャップ部420と結合されるもので、中央に供給ホール450及び第1キャップ部420のホールと連通するホールを有する。
一例として、第2キャップ部430は、第1キャップ部420の形態に相応して中央部分が下方に膨らむように形成される。
【0083】
図9または図10の例示から分かるように、一例として、螺合部440は、中央に供給ホール450、第1キャップ部420、第2キャップ部430のホールと連通するホールを有し、外周面と内周面にねじ山441を含むもので、ねじ山部410と結合される。
一例として、螺合部440は、内周面にねじ山441が形成された中空を含むためねじ山部410に挿入できるので、螺合部440の内周面に形成されたねじ山441とねじ山部410とが螺合される。
【0084】
したがって、圧力調節部350は、下側内周面にねじ山351が形成された中空を含むことで、螺合部440の外周面に形成されたねじ山441と螺合される。
【0085】
図12は開示された内容の他の実施形態による携帯用空気呼吸装置900の連結部700の斜視図であり、図13は開示された内容の他の実施形態による携帯用空気呼吸装置900の使用状態図である。
【0086】
携帯用空気呼吸装置900は、3つのホールを有するT字形の連結部700をさらに含み、連結部700は、第1ホール711を有し、メインホース10に結合される第1連結部710と、第2ホール721を有し、第1酸素配合部100に結合される第2連結部720と、第3ホール731を有し、第2酸素配合部200に結合される第3連結部730と、を含み、連結部700は、吸気の場合には第2ホール721が遮断され、吸気の場合には第3ホール731が遮断される。
【0087】
図5または図12の例示から分かるように、一例として、連結部700は、第1酸素配合部100、第2酸素配合部200とメインホース10とを連通させる役目をするもので、第1、第2及び第3連結部700を含む。
一例として、連結部700は、3つのホール711、721、731を有するT字形を含む。
一例として、連結部700が第1、第2酸素配合部200と直ちに連結され、1つのメインホース10がマスク20に連結されてユーザーがより軽くて便利に使用することができる。
【0088】
図12または図13の例示から分かるように、一例として、第1連結部710は、第1ホール711を有し、メインホース10と結合してメインホース10に酸素を供給する役目をする。
第2連結部720は、第2ホール721を有し、第1酸素配合部100に結合されてメインホース10と第1酸素配合部100とを連通させる役目をする。
第3連結部730は、第3ホール731を有し、第2酸素配合部200に結合されてメインホース10と第2酸素配合部200とを連通させる役目をする。
一例として、連結部700は、吸気の場合には第2ホール721が遮断され、第1酸素配合部100の呼気がメインホース10に流入することを防止し、呼気の場合には第3ホール731が遮断され、呼気が第2酸素配合部200に流入することを防止することができる。
【0089】
図14は開示された内容の実施形態による携帯用空気呼吸装置900と外部無線端末800とを連動させる構成図である。
【0090】
制御部500は、バイオセンサーによる人工知能によって自動動作し、自動緊急呼出機能、3つの情報共有チャネル、モノのインターネットネットワーク(IoT Network)無線通信モジュール、及び高容量の内部充電バッテリーを含む。
【0091】
制御部500は、バイオセンサーによる人工知能によって作動し、すべての機能は、人工知能によって自動的に動作し、メイン回路基板に自動緊急呼出機能モジュール、3つの情報共有チャネルモジュールが含まれ、モノのインターネットネットワーク(IoT Network)無線通信モジュールを搭載し、高容量の内部充電式バッテリーが複数装着される。
【0092】
一方、制御部500と無線通信手段で連結されて外部から安全管理者が作業者の現在状態を把握し、危険な状況を予め事前通知することができるようにする無線端末800、及びこれにインストールされたスマート制御プログラムPrをさらに含む。
【0093】
無線端末800は、スマートフォンを一つの実施形態とするが、その他のスマートウォッチ、タブレットなどのさまざまな無線端末800が適用できる。
無線端末800のアプリケーションを駆動させて、作業者が着用した携帯用空気呼吸装置900の酸素量と二酸化炭素量などの基礎情報を常時確認することができ、リアルタイムで情報を共有することができる。
【0094】
図14の例示から分かるように、一例として、モニターモードを駆動させるか、或いは管理者が管理者モードを介して多数の作業者それぞれの現在状態を総括して監視監督することができ、危険な状況の発生時に、例えば酸素不足状態に差し迫った作業者にはすぐに警報措置して危険な状況から抜け出すことができるようにすることができる。
一例として、作業者の安全帽などにディスプレイ部を作って、危険信号を、一緒に作業する共同作業者が分かるようにして、共同作業者が措置を取るようにすることもできる。
【0095】
本発明は、携帯用空気呼吸装置900に関するものであり、原発解体に関連する作業現場や消防などの緊急状況で呼気を利用する閉鎖呼吸を用い、酸素容器部400の容易な交換によって使用時間の増大と重さ及び体積の減少を図り、IoT技術を組み合わせてユーザーの状態をリアルタイムで把握し、双方向通信を介して安全な作業実行を可能にして、ユーザーの利便性及び経済性を向上させることができる携帯用空気呼吸装置900に関するものである。
【0096】
外気の流入を遮断した状態でも、呼吸によって発生した呼気に酸素を適切に混合して呼吸可能にして、長時間自発呼吸が可能であって過酷な環境でユーザーの安全を確保することができ、作業能率を向上させることができる。
第2酸素供給調節器222を介して電子制御に問題が発生した場合にも、第2酸素配合部200に酸素を供給することができる。
酸素容器部400と圧力調節部350とが螺合されて酸素容器部400の酸素がすべて消耗した場合、ユーザーが容易に酸素容器部400を分離して新しい酸素容器部400で交換することができる。
圧力調節部350が高圧の酸素を貯蔵する酸素容器部400と直ちに結合されて高圧の酸素を低圧に調節することにより、圧力調節部350と第2酸素配合部200とを連結するホース、酸素濃度調節部220などの低圧以後に連結される装備に対して、高圧に耐えられる高価な装備が不要になり、一般装備を使用することができるため、経済性と利便性を向上させることができる。
酸素容器部400に圧力調節部350を結合する場合、酸素容器結合部320や手動バルブなどが不要であって重さを減らし、利便性及び経済性を向上させることができる。
連結部700が第1、第2酸素配合部200と直ちに連結され、1つのメインホース10がマスク20と連結されてユーザーがより軽くて便利に使用することができる。
【0097】
以上、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明したが、本明細書に記載した実施形態と図面に示した構成は、本発明の最も好適な一実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想をすべて代弁するものではないため、本出願時点において、これらを代替することができる様々な均等物と変形例があり得ることを理解すべきである。
したがって、上述した実施形態は、あらゆる面で例示的なもので、限定的なものではないと理解されるべきであり、本発明の範囲は、詳細な説明より、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、並びにその等価概念から導き出されるすべての変更又は変形形態も本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0098】
10 メインホース
11 吸気ホース
12 呼気ホース
20 マスク
30 呼吸器
50 空気移動部
100 第1酸素配合部
110 センサー部
200 第2酸素配合部
210 フィルター部
220 酸素濃度調節部
221 第1酸素供給調節器
222 第2酸素供給調節器
300 酸素供給ユニット
310 酸素供給ホース部
320 酸素容器結合部
350 圧力調節部
400 酸素容器部
410 ねじ山部
420 第1キャップ部
430 第2キャップ部
440 螺合部
450 供給ホール
500 制御部
610 ケース部
620 着用部
630 貯蔵タンク
700 連結部
710 第1連結部
720 第2連結部
730 第3連結部
800 無線端末
900 携帯用空気呼吸装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14