(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-15
(45)【発行日】2023-05-23
(54)【発明の名称】ゲームサーバ、ゲームプログラム、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
A63F 13/86 20140101AFI20230516BHJP
A63F 13/69 20140101ALI20230516BHJP
A63F 13/49 20140101ALI20230516BHJP
A63F 13/35 20140101ALI20230516BHJP
【FI】
A63F13/86
A63F13/69
A63F13/49
A63F13/35
A63F13/69 510
(21)【出願番号】P 2022132243
(22)【出願日】2022-08-23
(62)【分割の表示】P 2021183663の分割
【原出願日】2020-11-26
【審査請求日】2022-08-23
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512294021
【氏名又は名称】株式会社アカツキ
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】三宅 秀幸
【審査官】赤坂 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-189804(JP,A)
【文献】特開2018-167030(JP,A)
【文献】特開2015-116413(JP,A)
【文献】グラブルのガチャ履歴からSSRを狙って出す!,グラブル攻略,2015年12月01日,URL:<https://grandbluefantasy.blog.ss-blog.jp/gacha-rireki>,検索日:令和3年9月24日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98、9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレイヤの要求に応じて、ゲームに関する所定の動画又は静止画を含む画像データを生成する画像情報生成部と、
前記画像データを少なくとも含む投稿画像のサムネイルを前記プレイヤとは別の他のプレイヤにより抽選ゲームの実行指示が可能な抽選ゲーム画面に表示させる画像提示部と、
前記投稿画像に対する前記他プレイヤからの評価が所定条件を満たした場合に、前記ゲーム上で前記プレイヤが有利になる報酬を付与する画像管理部と、を備えることを特徴とする、ゲームサーバ。
【請求項2】
前記報酬は、所定のアイテムを含むことを特徴とする、請求項1に記載のゲームサーバ。
【請求項3】
前記報酬は、所定のイベントに参加できるようにすることを含むことを特徴とする、請求項1に記載のゲームサーバ。
【請求項4】
前記画像データは、抽選ゲームに関する画像であることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載のゲームサーバ。
【請求項5】
コンピュータに、
プレイヤの要求に応じて、ゲームに関する所定の動画又は静止画を含む画像データを生成する画像情報生成処理と、
前記画像データを少なくとも含む投稿画像のサムネイルを前記プレイヤとは別の他のプレイヤにより抽選ゲームの実行指示が可能な抽選ゲーム画面に表示させる画像提示処理と、
前記投稿画像に対する前記他プレイヤからの評価が所定条件を満たした場合に、前記ゲーム上で前記プレイヤが有利になる報酬を付与する画像管理処理と、
を実行させることを特徴とする、ゲームプログラム。
【請求項6】
プレイヤの要求に応じて、ゲームに関する所定の動画又は静止画を含む画像データを生成する画像情報生成ステップと、
前記画像データを少なくとも含む投稿画像のサムネイルを前記プレイヤとは別の他のプレイヤにより抽選ゲームの実行指示が可能な抽選ゲーム画面に表示させる画像提示ステップと、
前記投稿画像に対する前記他プレイヤからの評価が所定条件を満たした場合に、前記ゲーム上で前記プレイヤが有利になる報酬を付与する画像管理
ステップと、
を含む、コンピュータによる情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゲームサーバ、ゲームプログラム、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、自身のゲーム画面を第三者に見せるために、ゲームの動画等をSNSや動画
投稿サイトにアップロードする行為が行われている。
【0003】
特許文献1には、ゲーム上の画像をゲーム外のSNSに投稿し、ゲームアプリをインス
トールしていないユーザが当該投稿を介してゲームサーバにアクセスできるようにしたゲ
ームシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1には、ゲーム外の一般的なSNSサーバに画像を投稿することが記
載されているが、ゲーム内に動画等の画像をシェアするための仕組みを設けることについ
ては記載されていない。
【0006】
そこで、本発明は、ゲームに関する動画又は静止画を含む画像をゲーム内で互いに閲覧
可能にするゲームサーバ、ゲームプログラム、情報処理方法を提供することを一つの目的
とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、プレイヤの要求に応じて、ゲームに関する所定の動画又は静止画を含
む画像データを生成する画像情報生成部と、前記画像データを記憶する画像情報記憶部と
、前記画像データを前記プレイヤとは別の他のプレイヤのゲーム画面に表示させる画像提
示部と、を備えることを特徴とする、ゲームサーバ、ゲームプログラム、情報処理方法が
得られる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ゲームに関する動画又は静止画を含む画像をゲーム内で互いに閲覧可
能とするため、ゲームのソーシャル性を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施の形態によるシステムの構成例を示す図である。
【
図2】本発明の実施の形態によるサーバ装置の構成例を示す図である。
【
図3】本発明の実施の形態によるプレイヤ端末の構成例を示す図である。
【
図4】本発明の実施の形態によるプレイヤ端末画面の構成例を示す図である。
【
図5】本発明の実施の形態によるプレイヤ端末画面の構成例を示す図である。
【
図6】本発明の実施の形態によるプレイヤ端末画面の構成例を示す図である。
【
図7】本発明の実施の形態によるプレイヤ端末画面の構成例を示す図である。
【
図8】本発明の実施の形態によるプレイヤ端末画面の構成例を示す図である。
【
図9】本発明の実施の形態による処理フローの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明は、以下のような構成を備える。
[項目1]
プレイヤの要求に応じて、ゲームに関する所定の動画又は静止画を含む画像データを生成
する画像情報生成部と、
前記画像データを記憶する画像情報記憶部と、
前記画像データを前記プレイヤとは別の他のプレイヤのゲーム画面に表示させる画像提
示部と、を備えることを特徴とする、ゲームサーバ。
[項目2]
前記画像データが生成されたとき、又は、投稿されたときから所定期間が経過した場合に
、当該画像データの表示を停止する画像管理部をさらに備えることを特徴とする、項目1
に記載のゲームサーバ。
[項目3]
前記画像提示部は、2以上の所定数の前記画像データのサムネイル画像を表示させるこ
とを特徴とする、項目1又は2に記載のゲームサーバ。
[項目4]
前記画像データは、抽選ゲームに関する動画又は静止画であり、
前記画像提示部は、前記他のプレイヤの抽選ゲーム実行画面に前記画像データを表示す
ることを特徴とする、項目1~3のいずれかに記載のゲームサーバ。
[項目5]
前記画像提示部は、前記画像データに係る前記抽選ゲームの当選物に関する所定のパラメ
ータに応じて、表示する前記画像データを選択することを特徴とする、項目4に記載のゲ
ームサーバ。
[項目6]
前記画像提示部は、前記当選物のレアリティに応じて、表示する前記画像データを選択
することを特徴とする、項目5に記載のゲームサーバ。
[項目7]
コンピュータに、
プレイヤの要求に応じて、ゲームに関する所定の動画又は静止画を含む画像データを生成
する画像情報生成処理と、
前記画像データを記憶する処理と、
前記画像データを前記プレイヤとは別の他のプレイヤのゲーム画面に表示させる画像提
示処理と、を実行させることを特徴とする、ゲームプログラム。
[項目8]
プレイヤの要求に応じて、ゲームに関する所定の動画又は静止画を含む画像データを生成
する画像情報生成ステップと、
前記画像データを記憶する画像情報記憶ステップと、
前記画像データを前記プレイヤとは別の他のプレイヤのゲーム画面に表示させる画像提示
ステップと、を有するコンピュータによる情報処理方法。
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0012】
<構成>
図1に示されるように、本ゲームシステムは、ネットワーク3(例えば、インターネッ
ト等)を介してゲームに関する各種サービスをプレイヤに提供するものであり、サーバ装
置1(ゲームサーバ)と複数のプレイヤ端末2とで構成される。
【0013】
<サーバ装置1の構成>
図2は、サーバ装置1の機能上の構成を示すブロック図である。サーバ装置1は、シス
テム管理者等が各種サービスを運営・管理する際に利用する情報処理装置(コンピュータ
)であり、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュ
ータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティング技術によって論理的に実現さ
れてもよい。
【0014】
サーバ装置1は、制御部11、記憶部12、入力部13、表示部14、通信部15を有す
る。サーバ装置1は、通信部15を介してプレイヤ端末2から各種のコマンド(リクエス
ト)を受信すると、制御部11においてゲームプログラムによる処理を実行し、ゲームプ
ログラムの処理結果(例えば、ゲーム画像やゲーム音声等)がプレイヤ端末2へ送信され
る。なお、上記ゲームプログラムの一部は、プレイヤ端末2に送信されてプレイヤ端末2
上で実行されてもよい。
【0015】
制御部11は、各部間のデータの受け渡しを行うとともに、サーバ装置1全体の制御を
行うものであり、CPU(Central Processing Unit)が所定の
メモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。本実施の形態の制御
部11は、少なくともゲーム実行部111、画面データ生成部112、画像情報生成部1
13、画像提示部114、画像管理部115、通知部116を備える。なお、これらの各
種機能部については追って詳述する。
【0016】
記憶部12は、システムプログラムが記憶された読取専用の記憶領域であるROM(R
ead Only Memory)と、制御部11による演算処理のワーク領域として使
用される書き換え可能な記憶領域であるRAM(Random Access Memo
ry)とを有しており、例えば、フラッシュメモリやハードディスクなどの不揮発性記憶
装置によって実現される。本実施形態における記憶部12は、ゲーム情報記憶部121、
プレイヤ情報記憶部122、画像情報記憶部123等の各種記憶部を有している。なお、
これらの各種情報については追って詳述する。
【0017】
入力部13はシステム管理者がゲームサービスに関する各種データ(例えば、ゲーム情
報等)を入力するためのものであり、例えばキーボードやマウス等によって実現される。
【0018】
表示部14は、制御部11からの指令に基づいてシステム管理者用の操作画面を表示す
るためのものであり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crysta
l Display)等によって実現される。
【0019】
通信部15は、プレイヤ端末2との間で通信を行うためのものであり、プレイヤ端末2
から送信される各種データや信号を受信する受信部としての機能と、制御部11の指令に
応じて各種データや信号をプレイヤ端末2へ送信する送信部としての機能を有している。
通信部15は、例えばHTTP(HyperText Transfer Protoc
ol)やHTTPS、WebSocket、P2P(Peer To Peer)等によ
りプレイヤ端末2との通信を行う。
【0020】
<プレイヤ端末2>
図3は、プレイヤ端末2の機能上の構成を表すブロック図である。プレイヤ端末2は、
プレイヤが所持し利用することができる情報処理装置(例えば、スマートフォン、携帯電
話端末、タブレット端末)である。プレイヤ端末2は、サーバ装置1から送信されたゲー
ムプログラムの処理結果をゲームアプリケーションまたはWebブラウザを介して出力(
例えば、ゲーム画面表示、ゲーム音声出力等)することができる。プレイヤ端末2は、プ
レイヤ端末2全体の制御を行う制御部21と、各種データ・プログラムを記憶する記憶部
22と、プレイヤが操作入力を行うための入力部23、ゲーム画面・操作画面等を出力す
る出力部24、サーバ装置1との間で情報通信を行う通信部25を有している。本実施の
形態の制御部21は、少なくとも操作情報受付部211、ゲーム動作部212を備える。
また、記憶部22は、少なくともゲーム動作情報記憶部221を備える。制御部21の各
機能部は、メモリやゲーム動作情報記憶部221に格納されているプログラムをCPUが
実行することにより実現することができる。
【0021】
プレイヤ端末2の操作情報受付部211は、プレイヤからゲームに関する操作を受け付
ける。操作情報受付部211は、プレイヤによる入力部23を用いたゲームに関する操作
を受け付ける。そして、操作情報受付部211は、受け付けた操作内容をゲーム動作部2
12に出力する。
【0022】
ゲーム動作部212は、ゲームを動作させるための処理を実行する。ゲーム動作部21
2は、ゲーム動作情報記憶部221に記憶されたゲーム動作情報に含まれるゲームソフト
ウェアと、入力部23から入力されたプレイヤの操作内容とに基づいてゲームを動作させ
る。ゲーム動作部212は、ゲームの動作に伴い、ゲーム動作情報に含まれる画像データ
からゲーム用の画像を生成し、生成した画像を出力部24に出力させるための制御処理を
行う。同様にして、ゲーム動作部212は、ゲームの動作に伴い、ゲーム動作情報に含ま
れる音楽データや音声データからゲーム用の音楽や音声を生成し、生成した音楽や音声を
出力部24から出力させるための制御処理を行う。なお、ここでは、ネイティブアプリが
Webアプリの機能を一部実行する、すなわち、プレイヤ端末2のゲーム動作部212が
サーバ装置1の機能を一部実行する構成について説明したが、ゲーム動作部212を有さ
ずにサーバ装置1が処理結果として全てのゲーム用画像、音声を生成するように構成され
ていてもよいし、ゲーム動作部212によって全てのゲーム用画像、音声を生成するよう
に構成されていてもよい。
【0023】
ゲーム動作部212を有する場合、ゲーム動作部212が動作させるゲームにおける所
定のパラメータはサーバ装置1にて管理されることができる。例えば、ゲームにおけるス
タミナや、有償ポイントといったパラメータが、サーバ装置1にて管理される。そのため
、ゲーム動作部212は、ゲームにおいてこれらの所定のパラメータの変化が伴う処理が
発生する場合には、サーバ装置1との通信を行うことにより、サーバ装置1が管理するパ
ラメータを更新させる。そして、ゲーム動作部212は、更新後のパラメータをサーバ装
置1から受信し、この更新後のパラメータに基づいてゲームの動作を継続する。
【0024】
本実施形態におけるゲームシステムは、プレイヤが自身のプレイするゲームに関する動
画又は静止画を含む画像をゲーム内で他のプレイヤが閲覧可能な状態に投稿することを可
能にするものである。プレイヤは他のプレイヤのゲームに関する動画又は静止画を閲覧す
ることができ、ゲームに対するモチベーションを向上させることができる。
【0025】
サーバ装置1のゲーム情報記憶部121は、ゲームに関する情報を記憶する。ゲーム情
報は、ゲームの種類に応じて適宜構成される。例えば対戦ゲームである場合は、ステージ
IDに紐づけて、ステージ名、敵キャラクタ情報等を含む。また、ゲーム情報記憶部12
1には、抽選ゲーム(いわゆるガチャ)に関する情報を含んでいてもよい。抽選ゲームに
関する情報は、抽選ゲームのイベントごとに、当選キャラクタの名前やキャラクタIDな
どのキャラクタの情報と、当該キャラクタが当選した時にプレイヤ端末2に表示される演
出動画、および当選確率などの情報を少なくとも含む。
【0026】
プレイヤ情報記憶部122は、プレイヤに関する情報を記憶する。プレイヤ情報には、
プレイヤIDに紐づけて、プレイヤ名、プレイヤランク、所有キャラクタ情報、プレイス
テージ情報、所有アイテム情報等を含むことができる。プレイヤランクは、プレイヤのゲ
ームにおけるランク、レベルであり、プレイ時間やゲームの進捗、獲得アイテムなどに応
じて決定される。所有キャラクタ情報は、所有キャラクタのIDに対応付けて、レベル、
各種能力値(対戦ゲームであれば攻撃力、防御力、体力等、音楽ゲームであれば歌唱力、
ダンス力、パフォーマンス力など)などの各種パラメータの現在値を含むことができる。
プレイステージ情報は、設定された複数のステージのうち、プレイヤがこれまでにプレイ
したことのあるステージに関する情報であり、プレイ回数、クリア情報等を含むことがで
きる。所有アイテム情報は、1つ以上の有償アイテム、無償アイテムの保有状況に関する
情報を含み、各所有アイテムのIDに対応付けて、保有数などの情報を含むことができる
。その他、プレイヤ及びゲームのプレイ状況に関する情報を含むことができる。
【0027】
サーバ装置1のゲーム実行部111は、ゲームプログラムに従ってゲームを進行させる
処理を実行する機能を有している。本実施形態におけるゲームシステムによるゲームは、
任意の種類のゲームであってよく、例えば、対戦ゲーム、パズルゲーム、アクションゲー
ム、野球ゲーム、サッカーゲーム、その他スポーツゲーム、クイズゲーム、ピンボールゲ
ーム、カードゲーム、リズムゲーム、RPG(ロールプレイングゲーム)、位置情報ゲー
ム、ボードゲーム、アドベンチャーゲーム、カジノゲーム、シミュレーションゲーム、ス
トラテジーゲーム、レーシングゲームなどであってよい。
【0028】
また、ゲーム実行部111は、抽選ゲームを実行する機能を有している。抽選ゲームは
、所定の対価(有償アイテムや無償アイテム)を消費することによって、ゲームに関連す
るキャラクタやアイテムを所定の確率に応じて選択し、プレイヤに付与するものである。
ゲーム実行部111は、プレイヤの入力操作によりガチャの実行要求を受け付けると、あ
らかじめ定めた所定の確率に応じて当選対象物を決定し、当該当選対象物の当選にかかる
演出動画をプレイヤ端末2に表示させる。また、当該当選対象物をプレイヤに付与し、プ
レイヤ情報記憶部122の情報を更新する。
【0029】
画面データ生成部112は、ゲーム画面をプレイヤ端末2に表示させるための画面デー
タを生成する処理を実行する機能を有している。画面データ生成部112は、上記の任意
のゲームに関する画面データを生成する。生成された画面データは、プレイヤ端末2に送
信されて、出力部24により出力される。
【0030】
画像情報生成部113は、プレイヤの操作に応じて、投稿する画像データと、当該画像
に関する情報を生成する。本発明の実施の形態において、投稿する画像は、ゲーム中にお
いて発生する動画又は静止画を含むものであれば特に制限はなく、例えば抽選ゲーム(い
わゆるガチャ)、クエスト、イベントに関して、プレイ前、プレイ中、プレイ後、等各種
シーンを画像として投稿することができる。プレイヤは、投稿したいタイミングでプレイ
ヤ端末2を介して入力操作を行うことによって、画像情報の生成をサーバに要求する。画
像情報生成部113は、当該入力操作に応じて、画像情報を生成する。画像情報は、画像
データと、当該画像に関する情報を含む。画像データは、プレイヤによって指定されたタ
イミングにおけるゲーム画面や、所定期間にわたる動画である。例えばガチャの当選結果
が表示される演出にかかる画面表示を動画として投稿したり、当選結果が表示される画面
表示を静止画として投稿することがあげられる。
【0031】
図4は、一例として、ガチャの当選結果の演出にかかる画面表示を動画として投稿する
場合のプレイヤ端末の画面表示例を示している。例えば、プレイヤがガチャを実行し、あ
るキャラクタを取得したときの画面に、動画投稿を要求するボタン31が表示されている
。プレイヤは、当該ボタン31をタップすることによって当該ガチャの画像(例えばガチ
ャ開始時点から当選キャラクタの表示完了時点までの動画)の投稿を要求することができ
る。画像情報生成部113は、投稿要求を受けて、指定のガチャにかかる画像データを投
稿用データとして生成する。また、画像に関する情報として、例えばプレイヤに関する情
報(プレイヤIDなど)、プレイヤランク、ガチャ実行時刻、ガチャの名前(イベントの
名前)、当選キャラクタに関する情報(キャラクタ名、レア度、属性など)、を前記画像
データとともに生成する。画像に関する情報としてはこれらに限定されず、例えば、当該
プレイヤが過去に実行したガチャにおけるレアリティが所定以上であるキャラクタの当選
回数を積算し、「〇枚抜き」といった数値を含んでもよい。また、当該ガチャにかかる課
金額、プレイヤのこれまでの総課金額、有料アイテムの消費数などの課金に関する情報を
含んでもよい。画像情報生成部113は、投稿要求を受け付けた直前のガチャの当選結果
にかかる情報に基づいて、ゲーム情報記憶部などの記憶部からプレイヤ端末2に表示され
た画像データや付随する情報を取得してもよい。
【0032】
画像情報生成部113は、生成した画像情報を、画像情報記憶部123に格納する。画
像情報は、画像情報ごとに識別番号等を付与して格納してもよい。
【0033】
また、プレイヤは、画像を投稿する前(または投稿後において)に、画像情報を編集す
ることができるようにしてもよい。
図5は、画像情報を編集するためのプレイヤ端末画面
の表示例である。プレイヤは、投稿にかかる画像を再生(表示)でき、また、当該画像デ
ータおよび画像にかかる情報を適宜編集することができる。画像データは開始時点や終了
時点の変更、または途中の任意の期間の削除など、適宜編集を行うことができる。また、
任意で、コメントやタグ、音声データを入力可能としてもよい。コメントは画像上に重畳
表示されるようにしてもよく、文字以外に図形等を追加可能としてもよい。コメントやタ
グの例としては、例えば、「初回」、「単発」、「神引き」、「神演出」、「無課金」な
どであるが、内容は特に限定されない。プレイヤは、「保存する」ことを要求するボタン
32をタップすることによって、編集を保存することができる。編集された画像情報は、
画像情報記憶部123に記憶される。なお、本明細書において、「投稿」するとは、編集
された画像情報が保存され、もしくは、編集されずにそのまま保存され、他のプレイヤ端
末への提示が可能な状態となったことを指す。投稿される画像情報を編集する際に、音声
データを入力可能とする場合、プレイヤ端末2は、例えば、プレイヤの発話を音声信号(
電気信号)に変換して出力するためのマイク等の音声入力手段を備える。また、プレイヤ
端末2は、音声信号を音声に変換して出力するスピーカ、イヤホン等の音声出力手段を備
えていてもよい。また、この場合には、例えば、
図5に示すプレイヤ端末2の画面に、音
声入力の操作を受け付けるUI画像(音声入力ボタン等)をさらに含むようにしてもよい
し、
図7の閲覧画面36に音声出力の操作を受け付けるUI画像(音声出力ボタン等)を
さらに含むようにしてもよい。
【0034】
画像提示部114は、投稿された画像を他のプレイヤのプレイヤ端末画面に表示する。
図6は、投稿された画像が提示されているプレイヤ端末画面の表示例である。一例として
、ガチャに関する画像の投稿が、ガチャ実行画面33において表示されている例を示して
いる。ガチャ実行画面33とは、ガチャを実行する際に表示される画面であり、
図6のよ
うにガチャを実行する直前の画面でもよいし、その前後の画面でもよい。投稿された画像
は、ガチャ実行画面33の任意の場所に画像アイコン34A~34Cとして表示すること
ができる。画像アイコン34に表示される画像は特に制限はなく、例えば投稿にかかる画
像に登場するキャラクタ(ガチャで当選したキャラクタ(アイテム)等)の画像など、投
稿された画像の内容に関する情報を表示したサムネイルであってもよいし、投稿者である
プレイヤが設定している任意のアイコンや、当該プレイヤ名、プレイヤIDなどのプレイ
ヤ(投稿者)に関する情報を表示したものであってもよい。
図6では、一例として、ガチ
ャで当選したキャラクタの画像をサムネイルとして表示した例を示している。
【0035】
プレイヤは、見たい画像アイコン34をタップすることによって、画像を表示させ、閲覧
することができる。
図7は、画像の閲覧画面36の表示例である。閲覧画面36において
は、画像が表示される(動画の場合は再生される)。また、画像に関する情報37や、投
稿者が入力したコメントやタグが表示されてもよい。
図7では、投稿者が編集時に入力し
たコメント38が画像上に表示されている。また、閲覧者は、閲覧した画像に対して評価
情報を付与することができる。評価情報は、例えば好ましい画像に対して「いいね」など
の好感度を示すものであってもよいし、画像に対するコメントを入力可能としてもよい。
図7では、「イイね!」ボタン39をタップすることによって、当該画像に対して良い評
価を付与することができるようになっている。また、動画の閲覧画面36には、当該評価
情報が表示されるようにしてもよい。
図7では、閲覧時点において獲得した「いいね」の
付与数を表示している(表示部40)。
【0036】
画像提示部114は、
図6のように、複数の画像を画面上に表示させることが好ましい(
画像アイコン34A~C)。画像提示部114は、画像情報記憶部123に格納された画
像の中から任意の画像を選択し、プレイヤ端末2に提示する。提示する画像の数は特に制
限はないが、例えば1個~10個ほどである。画像提示部114は、格納された画像の中
から所定数の画像を選択する。選択する基準は例えば、投稿日時が新しいこと、当選物(
キャラクタやアイテム)のレアリティや人気、レベル等の各種パラメータが高いこと、プ
レイヤが実行しようとしているガチャイベントに関する画像であること、プレイヤと所定
の関係にある他のプレイヤが投稿したものであること(例えばフレンドが投稿した画像)
、評価が高いこと、等であり、任意に設定することができる。画像提示部114は、上記
の任意の基準によって、格納された画像を並べ替えたうえで、上位になった所定数の画像
を提示画像として選択することができる。画像提示部114は、所定のタイミングで提示
する画像の選択を行い、プレイヤ端末2上に提示する画像のラインナップを変更する。画
像のラインナップの変更は所定時間が経過するごとに行ってもよく、例えば1時間ごと、
10分ごとなどに実行される。
【0037】
また、プレイヤが動画を検索することができるようにしてもよい。
図6では一例として
、検索することを要求するボタン35をプレイヤ端末2に表示した場合を示している。プ
レイヤは、ボタン35をタップすることによって、任意の動画を検索することができる。
動画の検索には、動画情報に含まれる情報を用いることができ、例えばプレイヤID、当
選したキャラクタ名、画像生成日時、投稿日時、タグ、コメント等で検索可能としてもよ
い。画像提示部114は、検索入力に応じて所定の画像に関する情報をプレイヤ端末2に
表示する。
【0038】
画像管理部115は、投稿された画像を管理する。投稿された画像は、投稿から所定期
間経過した場合に削除されるようにしてもよい。例えば、投稿から24時間経過後に削除
されるようにすることができる。また、投稿時からではなく動画作成時からの経過時間に
応じて削除するようにしてもよい。画像管理部115は、画像情報記憶部123に格納さ
れた画像について、投稿時からの経過時間を計測し、所定の条件を満たす画像データを画
像情報記憶部123から削除する処理を行う。または、画像情報記憶部123から画像デ
ータを削除する代わりに、当該画像情報のプレイヤ端末2への提示、閲覧ができないよう
に設定することとしてもよい。
【0039】
また、画像管理部115は、画像に付与された評価情報を管理する。すなわち、
図7の
ように「いいね」を付与することとした場合は、各画像に対して付与された「いいね」の
数を集計し、画像情報記憶部123に格納される画像情報に紐づけて当該評価情報を保存
する。また、「いいね」の数のほかに、閲覧回数や閲覧時間、コメント数等、他の情報を
集計してもよい。
【0040】
プレイヤは、自身が投稿した画像を閲覧することができる。
図8は、自身が過去に投降
した画像の一覧表示画面の一例を示している。プレイヤは、過去の投稿画像に関する情報
を見ることができる。また、削除を要求するボタン41を選択することによって、一度投
稿した画像を削除したり、保存を要求するボタン42を選択することによって、所定期間
が経過して他のプレイヤへの提示が停止した後も自身の投稿を閲覧できるように保存する
ことができるようにしてもよい。
【0041】
通知部116はゲームに関する各種の通知をプレイヤ端末2に送信する。一例として、
新しい画像が投稿されたことに関する情報等をプレイヤ端末2に通知することができる。
通知はゲーム画面上に表示させてもよいし、プレイヤ端末2に対してプッシュ通知として
通知してもよい。
【0042】
図9は、本実施形態におけるシステムの基本動作例を説明するフロー図である。
【0043】
プレイヤは、プレイヤ端末2を入力操作することによって、任意の画像を投稿すること
をサーバ1に対して要求する(S101)。画像情報生成部113は、投稿要求を受け付
けた場合に、所定の動画又は静止画を含む画像データを生成する(S102)。画像デー
タの生成にあたり、動画の開始時点及び終了時点(画像の場合は撮影時点)を、プレイヤ
が設定することとしてもよいし、自動で設定することとしてもよい。また、画像情報生成
部113は、当該画像に関する情報(プレイヤ名やキャラクタ名、イベント名、日時等)
を生成する(S103)。
【0044】
任意で、プレイヤが生成された画像情報を編集できるようにしてもよい。その場合は、
プレイヤ端末に動画編集用の画面を表示し、編集指示にかかる入力を受け付ける(S10
4)。編集が完了したら、編集後の画像情報を画像情報記憶部123に格納する(S10
5)。
【0045】
画像提示部114は、格納された画像の中から所定に基準に従って、またはランダムに
、所定数の画像を選択する(S106)。選択された画像を、他のプレイヤ端末上に提示
する(S107)。このとき、提示のためのサムネイル画像を生成してもよい。プレイヤ
は好きな画像を選択して閲覧することができる。画像提示部114は、所定のタイミング
で提示する画像を選択し直し、新たに選択された画像を随時提示する。
【0046】
画像管理部115は、画像に対して付与された評価情報などを集計し、画像情報記憶部
123を更新する。また、投稿から所定期間を経過した場合に画像を削除(または提示不
可とする)する場合には、画像ごとに、投稿からの経過時間を計測し、削除にかかる条件
を満たすか否かを判定する(S108)。条件を満たす場合(所定時間経過した場合)、
画像情報を画像情報記憶部123から削除する(S109)。または、プレイヤ端末に提
示されないように画像情報記憶部123を更新する。
【0047】
以上説明した実施形態及び変形例において、サーバ装置1及びプレイヤ端末2が備える
ソフトウェア機能部の処理について、本発明の趣旨を実現できる範囲で、サーバ装置1の
一部若しくはすべての機能をプレイヤ端末2が備えてもよい。
【0048】
また、
図9の処理は、本実施形態の情報処理システムによる処理の一例を示したもので
あり、本願発明を限定する意図ではない。
図9の処理に含まれる各工程は、図中に示され
る順序と異なる順序で実行するようにしてもよいし、一部の処理を並列に実行するようい
してもよいし、一部の工程を省略するようにしてもよいし、他の工程を追加してもよい。
【0049】
本発明によれば、ゲームに関する画像を投稿し、プレイヤ間で閲覧し合うことを可能と
することで、プレイヤのゲームへの関心を引くことができる。また、画像のアップによっ
て頻繁にゲーム画面が更新されるため、ゲームへのアクセス頻度を向上させることができ
る。特に、抽選ゲーム(ガチャ)の画像を投稿可能とした場合には、他人のガチャ結果を
見ることによって、自分も所望するキャラクタを取得できるかもしれないという期待を喚
起することができ、課金額や課金率の向上が期待できる。また、ガチャを実行すること自
体に、投稿して評価を得る、という新たな付加価値が生じる。さらに別の効果としては、
ガチャにおける当選確率の信頼性をプレイヤ自身が確認しやすくなるので、運営側に対す
る安心感が増す。
【0050】
また、画像を所定時間が経過した場合に削除することによって、常に新鮮な画像がプレ
イヤ端末に提示され、頻繁に入れ替わるゲームイベント等に合わせることができる。さら
に、古い画像は表示されなくなるので、投稿して間もない画像に対しても評価が集まりや
すくなる。
【0051】
上述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定
して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良
することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
【0052】
(変形例1)
画像に対して付与された評価に応じて投稿者であるプレイヤに報酬を付与することとし
てもよい。例えば、評価数(いいねの数)が所定値を超えた場合に所定の報酬を付与する
ことができる。報酬は、ゲーム上プレイヤが有利になるものであれば特に制限はなく、例
えば所定のアイテムを付与したり、特別なイベントに参加できるようにしたりする。画像
管理部115は、投稿された画像に対する評価を更新し、所定の条件を満たすか否かを判
定する。評価が所定の条件を満たした場合に、当該プレイヤに所定の報酬を付与する処理
を行う。このように、評価に応じてプレイヤに報酬を付与する仕組みを採用することによ
って、プレイヤが画像を投稿するモチベーションを高めることができる。また、評価が相
手への具体的な報酬につながることで、互いに評価を送り合うことの意義を実感しやすく
なり、より活発なやり取りが生まれやすくなる。
【0053】
(変形例2)
上述したように、画像の提示期間に制限を設ける場合、当該提示期間を延長することを
可能にするアイテムを設けることとしてもよい。すなわち、例えば投稿から24時間で削
除される、ないしは閲覧できなくなることとしている場合に、投稿者が所定のアイテムを
使用することによって、削除までの時間を延長することができる。アイテムはゲーム内で
所定の条件を満たすことによってプレイヤに付与され、例えば所定数のゲーム内通貨を消
費することによって、また所定のミッションをクリアすることによって、取得することが
できる。延長できる時間は特に制限はなく、またアイテムによって延長期間を変えてもよ
い。画像の提示期間に制限を持たせることによって、画像の入れ替わりを起こし、常に新
鮮な画像を提示可能にするが、上記変形例1のように、高い評価を得たい場合に、プレイ
ヤにとっては提示期間が長い方が有利な場合がある。本変形例のように、提示期間を延長
可能な仕組みを用意することによって、当該アイテムを取得したいというゲームにおける
新しい課題をプレイヤに提供することができる。
【符号の説明】
【0054】
1 サーバ装置(ゲームサーバ)
2 プレイヤ端末
3 ネットワーク