(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-22
(45)【発行日】2023-05-30
(54)【発明の名称】アプリケーションプログラム、および情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/36 20120101AFI20230523BHJP
【FI】
G06Q20/36
(21)【出願番号】P 2023027500
(22)【出願日】2023-02-24
(62)【分割の表示】P 2022079692の分割
【原出願日】2022-05-13
【審査請求日】2023-02-24
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】ヴァシーヌ アミット
(72)【発明者】
【氏名】チン リンサイ
(72)【発明者】
【氏名】望月 雄太
【審査官】永野 一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-135805(JP,A)
【文献】特開2015-201107(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0354956(US,A1)
【文献】特開2022-181910(JP,A)
【文献】特開2022-148875(JP,A)
【文献】特開2022-124242(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第3739535(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0123858(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
決済サーバと協働して電子決済サービスを提供するアプリケーションプログラムであって、
コンピュータに、
ユーザが前記アプリケーションプログラムに対する所定の操作を行った場合、前記所定の操作がされたことを示す情報およびユーザの識別情報を、前記決済サーバおよび1以上のサービスサーバ装置のうちから前記所定の操作に対応するサービスサーバ装置に送信させる処理と、
送信に応じて前記決済サーバが提供するコンテンツを取得させる処理と、
送信に応じて前記サービスサーバ装置が提供する前記ユーザに対応する特有情報を取得させる処理と、
前記決済サーバにより提供された前記電子決済サービスにおいて提供するコンテンツの設定領域に前記特有情報を含むコンテンツを生成させる処理と、
生成させたコンテンツを前記アプリケーションプログラムがインストールされた端末装置の表示部に表示させる処理と、を実行させ、
前記サービスサーバ装置は、ユーザが利用している前記電子決済サービスとは異なるサービスであって、前記電子決済サービスと共に提供されている提供サービスを提供する装置であり、
前記特有情報は、前記サービスサーバ装置において管理されている前記ユーザに対応する情報である、
アプリケーションプログラム。
【請求項2】
前記特有情報は、前記サービスサーバ装置において管理されている前記サービスサーバ装置の前記提供サービスに関連する前記ユーザの情報または前記サービスサーバ装置が前記アプリケーションプログラムから得た前記ユーザの位置情報に基づいて導出した前記提供サービスに関する情報である、
請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項3】
前記アプリケーションプログラムは、
前記コンテンツの前記設定領域とは異なる領域に含め、且つ前記設定領域の特有情報と共に端末装置の表示部に表示させる前記特有情報に対応する情報を前記決済サーバから取得し、
取得した情報と特有情報とを含むコンテンツをユーザの端末装置の表示部に表示させる、
請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項4】
前記アプリケーションプログラムは、
前記特有情報を含んだ前記コンテンツの提供に前記ユーザが同意している場合、前記特有情報を含んだ前記コンテンツを前記ユーザに提供し、
前記ユーザが同意していない場合、前記特有情報を含まない前記提供サービスの利用を促進する情報を含むコンテンツを前記ユーザに提供する、
請求項1から3のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項5】
前記アプリケーションプログラムは、
前記ユーザの端末装置の表示部に、電子決済サービスに関するインターフェース画像を表示させ、
前記インターフェース画像は、前記電子決済サービスに関する情報と、一以上の提供サービスを利用するための利用ボタンとを含み、
前記利用ボタンが操作された後、前記提供サービスと前記電子決済サービスとの連携に同意するか否かを問い合わせる画像を前記表示部に表示させ、
その後、前記同意が得られているユーザに対して前記特有情報を含んだ前記コンテンツを前記ユーザに提供し、前記同意が得られていないユーザに対して前記特有情報を含まない前記コンテンツを前記ユーザに提供する、
請求項4に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項6】
前記アプリケーションプログラムは、
前記アプリケーションプログラムをプラットフォームとし、前記提供サービスを前記サービスサーバ装置と連携して前記ユーザに提供するミニアプリを含み、
前記同意が得られているユーザが前記インターフェース画像の前記利用ボタンを操作した場合、前記ミニアプリが起動して、前記サービスサーバ装置と連携して前記ユーザに提供し、
前記同意が得られていないユーザが前記インターフェース画像の前記利用ボタンを操作した場合、前記ミニアプリが起動せず、前記提供サービスと前記電子決済サービスとの連携に同意するか否かを問い合わせる画像を前記表示部に表示させる、
請求項5に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項7】
前記アプリケーションプログラムは、
前記アプリケーションプログラムをプラットフォームとし、前記サービスサーバ装置と連携して前記提供サービスを前記ユーザに提供するミニアプリを含み、
前記設定領域は、前記ミニアプリを起動させるための起動ボタンを含み、
前記起動ボタンが操作された場合、前記ミニアプリが起動して前記サービスサーバ装置と連携して前記提供サービスを前記ユーザに提供する、
請求項5に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項8】
前記提供サービスは、資産運用サービスであり、
前記アプリケーションプログラムは、
前記資産運用サービスを提供する前記サービスサーバ装置から前記ユーザの資産運用に関する資産運用情報を取得し、
前記設定領域に前記資産運用情報を含んだ前記コンテンツを前記ユーザに提供する、
請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項9】
前記提供サービスは、銀行サービスであり、
前記アプリケーションプログラムは、
前記銀行サービスを提供する前記サービスサーバ装置から前記ユーザの預金、借入、或いは預金および借入に関する銀行情報を取得し、
前記設定領域に前記銀行情報を含んだ前記コンテンツを前記ユーザに提供する、
請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項10】
前記提供サービスは、ポイント管理サービスであり、
前記アプリケーションプログラムは、
前記ポイント管理サービスを提供する前記サービスサーバ装置から前記ユーザのポイントに関するポイント情報を取得し、
前記設定領域に前記ポイント情報を含んだ前記コンテンツを前記ユーザに提供する、
請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項11】
前記提供サービスは、オークションまたはフリーマーケットを運営する運営サービスであり、
前記アプリケーションプログラムは、
前記運営サービスを提供する前記サービスサーバ装置から前記ユーザが前記運営サービスの利用で得た売上に関する売上情報を取得し、
前記設定領域に前記売上情報を含んだ前記コンテンツを前記ユーザに提供する、
請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項12】
前記提供サービスは、商品を販売するショッピングサービスであり、
前記アプリケーションプログラムは、
前記ショッピングサービスを提供する前記サービスサーバ装置から前記ユーザが注文した商品の配送状況を示す配送情報を取得し、
前記設定領域に前記配送情報を含んだ前記コンテンツを前記ユーザに提供する、
請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項13】
前記提供サービスは、商品またはサービス(以下、商品等)を販売する販売サービスであり、
前記アプリケーションプログラムは、
前記販売サービスを提供する前記サービスサーバ装置から前記ユーザが注文した注文履歴を示す履歴情報を取得し、
前記設定領域に前記履歴情報に基づく商品等を含んだ前記コンテンツを前記ユーザに提供する、
請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項14】
前記提供サービスは、飲食店に関する情報を提供する飲食店の情報提供サービスであり、
前記アプリケーションプログラムは、
前記飲食店の情報提供サービスを提供する前記サービスサーバ装置から前記ユーザが前記電子決済サービスにおいて登録している飲食店の予約の空席を示す空席情報またはテイクアウト可能な商品に関するテイクアウト情報を取得し、
前記設定領域に前記空席情報またはテイクアウト情報を含んだ前記コンテンツを前記ユーザに提供する、
請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項15】
前記提供サービスは、配車に関する情報を提供する配車サービスであり、
前記アプリケーションプログラムは、
前記配車サービスを提供する前記サービスサーバ装置から、前記サービスサーバ装置が前記アプリケーションプログラムにより提供された前記ユーザの位置情報と、配車可能な車両の位置情報とに基づいて得た配車に関する情報を取得し、
前記設定領域に前記配車に関する情報を含んだ前記コンテンツを前記ユーザに提供する、
請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項16】
前記アプリケーションプログラムは、
前記ユーザの位置情報と、前記ユーザの自宅の位置とに基づいて、前記ユーザが自宅にいないと推定された場合、前記設定領域に前記配車に関する情報を含んだ前記コンテンツを前記ユーザに提供し、
前記ユーザの位置情報と、前記ユーザの自宅の位置とに基づいて、前記ユーザが自宅にいると推定された場合、前記設定領域に前記配車に関する情報を含んだ前記コンテンツとは異なるコンテンツを前記ユーザに提供する、
請求項15に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項17】
前記提供サービスは、携帯端末装置のバッテリを充電可能な施設に関する情報を提供する充電サービスであり、
前記アプリケーションプログラムは、前記充電サービスを提供する前記サービスサーバ装置から、前記サービスサーバ装置が前記アプリケーションプログラムにより提供された前記ユーザの位置情報と、利用可能な充電施設の位置情報とに基づいて得た充電施設に関する情報を取得し、
前記設定領域に前記充電施設に関する情報を含んだ前記コンテンツを前記ユーザに提供する、
請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項18】
前記アプリケーションプログラムは、
前記ユーザの位置情報と、前記ユーザの自宅の位置とに基づいて、前記ユーザが自宅にいないと推定された場合、前記設定領域に前記充電施設に関する情報を含んだ前記コンテンツを前記ユーザに提供し、
前記ユーザの位置情報と、前記ユーザの自宅の位置とに基づいて、前記ユーザが自宅にいると推定された場合、前記設定領域に前記充電施設に関する情報を含んだ前記コンテンツとは異なるコンテンツを前記ユーザに提供する、
請求項17に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項19】
前記アプリケーションプログラムは、
前記ユーザの端末装置にインストールされた電子決済アプリと連携して前記電子決済サービスを提供し、
前記アプリケーションプログラムをプラットフォームとし、前記設定領域に含まれる情報を提供した前記サービスサーバ装置と連携して前記提供サービスを前記ユーザに提供するミニアプリを含み、
前記設定領域は、前記ミニアプリを起動させるための起動ボタンを含み、
前記起動ボタンが操作された場合、前記ミニアプリが起動して前記サービスサーバ装置と連携して前記提供サービスを前記ユーザに提供する、
請求項8から18のうちいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項20】
決済サーバと協働して電子決済サービスを提供するアプリケーションプログラムがインストールされた端末装置のコンピュータが、
ユーザが前記アプリケーションプログラムに対する所定の操作を行った場合、前記所定の操作がされたことを示す情報およびユーザの識別情報を、前記決済サーバおよび1以上のサービスサーバ装置のうちから前記所定の操作に対応するサービスサーバ装置に送信させる処理と、
送信に応じて前記決済サーバが提供するコンテンツを取得させる処理と、
送信に応じて前記サービスサーバ装置が提供する前記ユーザに対応する特有情報を取得させる処理と、
前記決済サーバにより提供された前記電子決済サービスにおいて提供するコンテンツの設定領域に前記特有情報を含むコンテンツを生成させる処理と、
生成させたコンテンツを前記アプリケーションプログラムがインストールされた端末装置の表示部に表示させる処理と、を実行し、
前記サービスサーバ装置は、ユーザが利用している前記電子決済サービスとは異なるサービスであって、前記電子決済サービスと共に提供されている提供サービスを提供する装置であり、
前記特有情報は、前記サービスサーバ装置において管理されている前記ユーザに対応する情報である、
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションプログラム、および情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ウィジェットを製作してユーザに提供する装置及び方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しなしながら、上記の装置ではユーザに提供される情報は十分に有益とは言えない場合があった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、より有益な情報をユーザに提供することができるアプリケーションプログラム、および情報処理方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、決済サーバと協働して電子決済サービスを提供するアプリケーションプログラムであって、コンピュータに、ユーザが前記アプリケーションプログラムに対する所定の操作を行った場合、前記所定の操作がされたことを示す情報およびユーザの識別情報を、前記決済サーバおよび1以上のサービスサーバ装置のうちから前記所定の操作に対応するサービスサーバ装置に送信させる処理と、送信に応じて前記決済サーバが提供するコンテンツを取得させる処理と、送信に応じて前記サービスサーバ装置が提供する前記ユーザに対応する特有情報を取得させる処理と、前記決済サーバにより提供された前記電子決済サービスにおいて提供するコンテンツの設定領域に前記特有情報を含むコンテンツを生成させる処理と、生成させたコンテンツを前記アプリケーションプログラムがインストールされた端末装置の表示部に表示させる処理と、を実行させ、前記サービスサーバ装置は、ユーザが利用している前記電子決済サービスとは異なるサービスであって、前記電子決済サービスと共に提供されている提供サービスを提供する装置であり、前記特有情報は、前記サービスサーバ装置において管理されている前記ユーザに対応する情報であるアプリケーションプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、より有益な情報を提供することができるアプリケーションプログラム、および情報処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。
【
図2】パターン1の電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。
【
図3】パターン2の電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。
【
図5】利用者情報172の内容の一例を示す図である。
【
図6】加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。
【
図7】決済アプリ20に含まれるミニアプリ30を示す図である。
【
図8】インターフェース画像IM1の一例を示す図である。
【
図9】決済アプリ20(ミニアプリ30)、決済サーバ100、およびサービスサーバ200により実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図10】利用者情報172に含まれる同意の情報の管理に利用される同意情報173の一例を示す図である。
【
図11】同意が得られたユーザに提供されるインターフェース画像IM2の一例を示す図である。
【
図12】同意が得られていないユーザに提供されるインターフェース画像IM3の一例を示す図である。
【
図13】ウィジェット情報175の内容の一例を示す図である。
【
図14】コンテンツの提供に関する処理の流れの一例を示す図である。
【
図15】コンテンツの提供に関する処理の流れの他の一例を示す図である。
【
図16】コンテンツの提供に関する処理の流れの他の一例を示す図である。
【
図17】インターフェース画像IM4の一例を示す図である。
【
図18】インターフェース画像IM5の一例を示す図である。
【
図19】ウィジェット領域AR8に含まれる情報の他の一例を示す図である。
【
図20】インターフェース画像IM6の一例を示す図である。
【
図21】インターフェース画像IM7の一例を示す図である。
【
図22】位置情報の利用に関する処理の流れの一例を示す図である。
【
図23】位置情報の利用に関する処理の流れの他の一例を示す図である。
【
図24】インターフェース画像IM8の一例を示す図である。
【
図25】決済サーバ100が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図26】インターフェース画像IM9の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明のアプリケーションプログラム、および情報処理方法について説明する。情報処理装置は、一以上のプロセッサにより実現される。情報処理装置は、電子決済サービスを提供する。情報処理装置は、ユーザが利用している電子決済サービスとは異なるサービスであって、電子決済サービスと共に提供されている提供サービスを提供するサービスサーバ装置から、サービスサーバ装置において管理されているユーザに対応付けられたユーザ特有の特有情報を取得する。情報処理装置は、電子決済サービスにおいて提供するコンテンツの設定領域に特有情報を含んだコンテンツを、ユーザに提供する。また、特有情報は、ユーザが電子決済サービスの利用に関する操作を行ったことに応じて取得されてもよいし、操作に関わらず、適宜情報が更新され特有情報が取得される態様であってもよい。
【0010】
アプリケーションプログラムは、決済サーバと協働して電子決済サービスを提供するアプリケーションプログラムであって、コンピュータに、ユーザが利用している前記電子決済サービスとは異なるサービスであって、前記電子決済サービスと共に提供されている提供サービスを提供するサービスサーバ装置から、前記サービスサーバ装置において管理されている前記ユーザに対応する特有情報を取得させ、前記電子決済サービスにおいて提供するコンテンツの設定領域に前記特有情報を含んだ前記コンテンツを、前記ユーザに提供させる。
【0011】
「ユーザが電子決済サービスの利用に関する操作」とは、任意の操作であればよく、例えば、電子決済サービスの利用を開始するための操作や、電子決済サービスにおいて提供されたコンテンツの所定のボタンに対する操作であってもよい。「電子決済サービスと共に提供されている提供サービス」とは、例えば、電子決済サービスにおいて提供されているサービスや、電子決済サービスに付随するサービスなどを含む。「電子決済サービスと共に提供されている提供サービス」は、例えば、後述するミニアプリに関連するサービスである。
【0012】
「特有情報」とは、例えば、サービスサーバ装置において主体的に管理されている前記サービスサーバ装置の前記提供サービスに関連するユーザの情報(ユーザに紐づけられた情報)またはサービスサーバ装置が情報処理装置から得たユーザの位置情報に基づいて導出した提供サービスに関する情報である。「サービスサーバ装置において管理されている前記サービスサーバ装置のサービスに関連するユーザの情報」とは、例えば、サービスが資産運用であればユーザの資産の情報であり、サービスが銀行であればユーザの銀行口座や借入などの情報であり、サービスがショッピングであればユーザが注文した商品の配送状況や注文履歴の情報などである。サービスに関連するユーザの情報とは、例えば、上述したように、当該ユーザが利用しているサービスに係るユーザに紐づく情報である。「前記サービスサーバ装置が前記情報処理装置から得た前記ユーザの位置情報に基づいて導出した前記提供サービスに関する情報」とは、ユーザの位置情報を加味したサービスに関する情報であり、例えばユーザの位置情報と提供サービスに係る対象の位置情報(例えば配車のための車両の位置情報)とに基づいて導出された情報(配車に関する情報)である。
【0013】
[電子決済サービス]
図1は、電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ100を中心として実現される。決済サーバ100は、例えば、一以上の利用者端末装置10、一以上の第1店舗端末装置50、一以上の第2店舗端末装置70、および一以上のサービスサーバ200-1から200-3のそれぞれとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。以下、サービスサーバ200-1から200-3を区別しない場合は、サービスサーバ200と称する。
【0014】
利用者端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。
【0015】
第1店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。第1店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。第1店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイ(スマートフォンなどの端末装置のディスプレイでもよい)によって表示されてもよい。
【0016】
第2店舗端末装置70は、加盟店の運営者によって使用される。第2店舗端末装置70は、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。第2店舗端末装置70では、加盟店向けインターフェース72が動作する。加盟店向けインターフェース72は、加盟店向けアプリであってもよいし、ブラウザであってもよい。加盟店向けインターフェース72は、加盟店の運営者によるクーポンの設定等を受け付け、決済サーバ100に送信する。スマートフォンである第2店舗端末装置70は、加盟店向けアプリを実行することで、店舗コード画像に相当するコード画像を表示したり、利用者端末装置10が表示するコード画像を読み取ったりする機能を有する。
【0017】
決済サーバ100は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。第1店舗端末装置50は、POS装置と加盟店サーバを含む場合があり、その場合、POS装置から加盟店サーバを介して決済情報が決済サーバ100に送信される。以下の説明では、これを特に区別せず、第1店舗端末装置50から決済情報が送信されるものとする。決済サーバ100は、例えば、利用者IDに対応付けて管理しているチャージ残高を減少させ、加盟店の売上金の項目値を増加させることで、電子決済を行う。加盟店の売上金の項目値は、例えば、それ自体が電子マネーとして使用されるものでは無く、加盟店と電子決済サービスとの取り決めに応じたサイクルで、売上金の項目値に対応する金額が銀行口座に送金される。電子決済は、リボ払いやクレジット払い等の方法によって、購買時点のチャージ残高よりも多額の購買を可能にするものが含まれてよい。
【0018】
図2および
図3は、電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。
【0019】
図2に示すパターン1(以下、ユーザスキャンと称する)の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする(S1)。店舗コード画像60には、店舗URL(Uniform Resource Locator)の情報が含まれている。この店舗URLは、電子決済サービスのドメインに対して店舗を識別可能な情報が付加されたものであり、決済サーバ100において加盟店IDや店舗ID等との対応付けがなされている(後述)。決済アプリ20は、店舗URLとアカウントIDを含む第1決済情報を決済サーバ100に送信する(S2)。決済サーバ100は、店舗URLに対応する加盟店ID、店舗IDから、店舗情報(後述)を検索して加盟店名と店舗名の情報を取得し(S3)、決済アプリ20に送信する(S4)。利用者は、加盟店名や店舗名が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置10に入力する(S5)。そして、利用者端末装置10は、少なくとも決済金額を含む第2決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S6)。決済サーバ100は、受信した第2決済情報に基づいて、上記のように電子決済を完了する(S7)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知(決済完了画面を表示するための情報)を決済アプリ20に送信し(S8)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S9)。なお、店舗コード画像60には、店舗URLだけでなく決済金額の情報が含まれる場合がある。この場合、利用者が決済金額を入力する手順が省略される。例えば、決済金額が入力された画面を決済アプリ20が表示部に表示させるため、上記のS5が省略される。ユーザが金額を確認して所定の操作を行うと、決済金額を含む第1決済情報が決済サーバ100に送信される。加盟店名や店舗名の情報は、決済完了画面に含めて表示されてよい。
【0020】
図3に示すパターン2(以下、ストアスキャンと称する)の場合、決済アプリ20の起動時、決済アプリ20において支払う操作が行われたとき、および自動更新のタイミングになったときに、決済アプリ20はワンタイムコード(ユーザの識別情報に相当する)の発行要求を決済サーバ100に送信する(S11)。決済サーバ100はワンタイムコードを生成し(S12)、決済アプリ20に送信する(S13)。決済アプリ20は、ワンタイムコードに基づいて生成した、QRコードやバーコード等のコード画像を表示する(S14)。利用者は利用者端末装置10の表示面を第1店舗端末装置50に翳し(提示し)、第1店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、ワンタイムコードを取得する(S15)。そして、第1店舗端末装置50は、ワンタイムコード、決済金額、加盟店ID、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S16)。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて、ワンタイムコードに対応する利用者を特定し、上記のように電子決済を完了する(S17)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知を決済アプリ20に送信し(S18)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S19)。
【0021】
なお、上記のいずれか一方のみのパターンで電子決済が行われてもよい。また、
図2で説明した「アカウントID」は、利用者の識別情報として用いられ得る他の情報(例えば電話番号)であってもよい。また、ストアスキャンにおいてワンタイムコードの発行が省略され、決済アプリ20は、利用者のアカウントIDに基づいて生成したコード画像を表示してもよい。その場合、決済サーバ100は、ワンタイムコードに対応する利用者を特定するのに代えて、アカウントIDに対応する利用者を特定する。
【0022】
[決済サーバ]
図4は、決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、ログイン状態管理部120と、サービス情報取得部121と、決済コンテンツ提供部122と、決済処理部124と、情報管理部126と、記憶部170とを備える。通信部110および記憶部170以外の構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。サービス情報取得部121は「取得部」の一例であり、決済コンテンツ提供部122は「提供部」の一例である。また、決済コンテンツ提供部122、決済処理部124、および情報管理部126は「提供部」の他の一例である。なお、決済アプリ20で実行される処理の一部は決済サーバ100で実行され、決済サーバ100で実行される処理の一部は決済アプリ20で実行されてもよい。
【0023】
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部170は、決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、利用者情報172、決済コンテンツ情報174、加盟店/店舗情報176などの情報が格納される。
【0024】
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークインターフェースカードである。
【0025】
ログイン状態管理部120は、各利用者のログイン状態を管理する。ログイン状態管理部120は、例えば、利用者により入力された電話番号とパスワードとに基づいてログインを許可したり、利用者によるログアウトの操作に基づいてログイン状態からログアウト状態に状態を遷移させたりする。
【0026】
サービス情報取得部121は、サービスサーバ200から情報を取得する。サービス情報取得部121は、例えば、対象のユーザの情報であってサービスサーバ200で管理されているユーザの情報をサービスサーバ200から取得する。
【0027】
決済コンテンツ提供部122は、例えば、Webサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置10に提供する。決済コンテンツ提供部122は、決済コンテンツ情報174から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置10に提供する。利用者端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報などを決済サーバ100に送信する。
【0028】
決済コンテンツ提供部122は、コンテンツのウィジェット領域(設定領域)に対象のユーザの特有情報を対応付けたコンテンツを生成し、生成したコンテンを決済アプリ20に提供して、決済アプリ20に利用者端末装置10の表示部にコンテンツを表示させる。
決済コンテンツ提供部122は、上記の特有情報を決済アプリ20に提供して、決済アプリ20に上記の設定領域に特有情報を含んだコンテンツを生成させて、生成させたコンテンツを利用者端末装置10の表示部に表示させてもよい。決済コンテンツ提供部122の処理の詳細については後述する。
【0029】
決済処理部124は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部124は、利用者情報172を参照しながら決済処理を行う。
【0030】
図5は、利用者情報172の内容の一例を示す図である。利用者情報172は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報172は、例えば、利用者URL、アカウントID、電話番号、パスワードの他、メールアドレス、利用者ID、氏名・住所・生年月日、登録日、チャージ残高、銀行口座、クレジットカード番号、他サービス連携情報、電波認証設定、キャリア決済設定、チャット友達リスト、チャージ履歴情報、決済履歴情報、チャット履歴情報などの情報が対応付けられたものである。電子決済サービスへの新規登録時には、電話番号およびパスワードの登録が必須となる。アカウントIDは、決済サーバ100によって利用者に発行されるものであり、利用者IDは、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)IDである。その他、利用者URL、アカウントID、電話番号、パスワード、登録日、チャージ残高、チャージ履歴情報、決済履歴情報以外の情報は、利用者が任意に設定できる情報である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス(電子決済口座)のことをアカウントと称する。利用者URLは、利用者間の送金処理に使用される。登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日(アカウントを作成した日)である。
【0031】
チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者(銀行)のATM(Automatic Teller Machine)からの送金、登録された銀行口座からの送金などがある。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報(口座番号、カード番号)である。他サービス連携情報は、電子決済サービスと連携する(例えば同じ事業グループに属する運営者により運営されている)他のサービスのログインID等である。電波認証設定は、特定の通信キャリアとの通信によって認証を行う場合の設定情報である。キャリア決済設定は、電子決済サービスを利用した支払いの少なくとも一部を通信キャリアへの支払いに振り替えるための設定情報である。チャット友達リストは、電子決済サービスが提供するチャット機能においてチャットの相手先となる他の利用者のリストである。チャージ履歴情報は、利用者が予め電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額等)を、決済ごとに示す情報である。チャット履歴情報は、利用者が行ったチャットの内容の履歴である。
【0032】
図6は、加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。店舗情報176は、例えば、店舗URLに対して加盟店IDと店舗IDが対応付けられた第1テーブル176Aと、加盟店IDに対して加盟店名と売上金(前述)が対応付けられた第2テーブル176Bと、店舗IDに対して店舗名が対応付けられた第3テーブル176Cとを含む。加盟店/店舗情報176には、これらの情報の他、加盟店または店舗のカテゴリ、店舗の所在地、決済パターン等の情報が含まれてもよい。
【0033】
情報管理部126は、各種情報を管理する。情報管理部126は、決済アプリ20から取得した情報や、サービスサーバ200から取得した情報を管理したり、決済サーバ100が保持する情報を決済アプリ20やサービスサーバ200へ提供したりする。
【0034】
サービスサーバ200は、電子決済サービスにおいて提供されている電子決済サービスとは異なるサービスを提供するサーバ装置である。サービスサーバ200は、決済アプリ20および決済サーバ100と連携して、電子決済サービス内においてユーザにサービス(提供サービス)を提供する。サービスサーバ200は、例えば、後述するユーザのミニアプリに対する操作またはウィジェット領域に対する操作に応じてサービスを提供する。
【0035】
[ミニアプリを起動させる起動ボタンを含むインターフェース画像]
決済アプリは、一以上のミニアプリ30を含む。
図7は、決済アプリ20に含まれるミニアプリ30を示す図である。ミニアプリ30は、例えば、決済アプリ20をプラットフォームとしたアプリである。ミニアプリ30は、例えば、サービスサーバ200のサービスを提供するサービス提供者が決済アプリ20内で動作するように開発したアプリケーションプログラムである。サービス提供者は、決済アプリ20の管理者により提供されたアプリ開発用のプログラムや技術文書などであるSDK(Software Development Kit)を参照してミニアプリ30を開発する。ミニアプリ30は、例えば、決済アプリ20が起動している状態で動作するアプリである。例えば、決済アプリ20がインストールされるとミニアプリ30の一部または全部がインストールされてもよいし、ミニアプリ30に対応するサービスサーバからミニアプリ30の一部または全部がインストールされてもよい。
【0036】
決済コンテンツ提供部122または決済アプリ20は、ミニアプリ30を起動させるための起動ボタンを含むインターフェース画像を利用者端末装置10の表示部に表示させる。例えば、決済コンテンツ提供部122が、決済アプリ20に後述するインターフェース画像IM1を表示させる。
【0037】
図8は、インターフェース画像IM1の一例を示す図である。インターフェース画像IM1は、電子決済サービスにおいて提供するコンテンツであり、電子決済において利用するQRコード(登録商標)やバーコード、各種電子決済に関するサービスに関する情報を含む。インターフェース画像IM1の領域AR1は、ミニアプリ30を起動させる一以上のボタンが含まれる。起動ボタンB1が操作されると、タクシーを配車する配車サービスのミニアプリ30が起動する。ミニアプリ30は、例えば、配車サービスを提供するサービスサーバ200と連携して、ユーザに情報を提供する。
【0038】
[ミニアプリの利用に関する処理]
図9は、決済アプリ20、決済サーバ100、およびサービスサーバ200により実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本処理は、ミニアプリ30の初回起動時の処理の流れである。ミニアプリ30を起動させる操作がされた場合(利用ボタンが操作された後)、決済アプリ20は、操作がされたことを示す情報を決済サーバ100に送信する(S50)。次に、決済サーバ100の情報管理部126が、決済アプリ20のミニアプリ30の利用に関する同意を求めるコンテンツを決済アプリ20に送信する(S52)。決済アプリ20は、同意を求めるコンテンツを表示部に表示させる。同意を求めるコンテンツは、「提供サービスと電子決済サービスとの連携に同意するか否かを問い合わせる画像」の一例である。このとき、情報管理部126は、後述する同意情報173を参照して、同意を求めることが必要な場合に、同意を求めるコンテンツを送信してもよい。本処理では、決済サーバ100が、同意の情報を決済アプリ20から取得したものとする(S54)。上記のS52やS54などのユーザの同意に関する処理は、初回の起動時に同意が得られれば、次回の起動時には省略されてもよい。また、初回の起動に同意が得られた場合であっても、所定のイベントが発生した場合には、再度、同意を求める処理が行われてもよい。所定のイベントは、利用者情報の更新や、法改正などに伴う規約改定などを含む種々のイベントである。
【0039】
次に、情報管理部126は、同意がされた場合、後述するように同意の情報を管理する(S56)。次に、情報管理部126は、決済サーバ100が管理している利用者の識別情報(例えば、アカウントIDや電話番号などの所定の情報)をサービスサーバ200に提供する(S58)。
【0040】
次に、決済アプリ20が、上記の同意に応じてコンテンツの送信をサービスサーバ200(ミニアプリ30に対応するサービスサーバ200)にリクエストする(S60)。次に、サービスサーバ200は、リクエストに応じてコンテンツを決済アプリ20に送信する(S62)。例えば、サービスサーバ200は、上述した利用者の識別情報に基づいて、自装置で管理している利用者の識別情報に対応付けられた利用者の情報を取得し、取得した利用者の情報を含むコンテンツを決済アプリ20に提供する。次に、決済アプリ20が、S62で送信されたコンテンツを表示部に表示させユーザに提供する(S64)。例えば、S60-S64の処理(またはこれらのうち一部の処理)はミニアプリ30により実行されてもよい。この他の処理もミニアプリ30により実行されてもよい。
【0041】
上記のように決済アプリ20、ミニアプリ30、決済アプリ20、およびサービスサーバ200は、連携してユーザに有益な情報を提供する。例えば、ミニアプリ30は、決済サーバ100を介さずに、サービスサーバ200と連携して、サービスサーバ200とミニアプリ30とが提供するサービスをユーザに提供する。
【0042】
上述した同意の情報の管理について説明する。
図10は、利用者情報172に含まれる同意の情報の管理に利用される同意情報173(「参照情報」)の一例を示す図である。
同意情報173は、ユーザの識別情報(例えばアカウントID)に対して、同意がされたサービス(ミニアプリ30)の情報が対応付けられた情報である。例えば、アカウントID「001」はミニアプリA、B、Cに対して同意をしている。なお、同意情報173の一部は、利用者端末装置10の記憶装置に記憶されていてもよい。例えば、当該利用者端末装置10の利用者が同意しているサービスの情報は、利用者端末装置10の記憶装置に記憶されていてもよい。この場合、決済アプリ20が、上記の同意の有無を判定する。
【0043】
[同意したユーザへ提供されるインターフェース画像]
決済コンテンツ提供部122は、ウィジェット領域を含むコンテンツをユーザに提供する際に、サービスサーバ200から得た情報をウィジェット領域に含めたコンテンをユーザに提供する。
【0044】
図11は、同意が得られたユーザに提供されるインターフェース画像IM2の一例を示す図である。インターフェース画像IM2は、決済サーバ100において管理されている情報(例えば電子決済の利用可能額を示す情報)を含む領域と、サービスサーバ200に提供された情報を含むウィジェット領域AR2、ウィジェットAR3とを含む。ウィジェット領域は「設定領域」の一例である。
【0045】
ウィジェット領域AR2は、証券サービス(資産運用サービス)を提供するサービスサーバ200が管理し、提供した資産運用情報(特有情報)を含む。資産運用情報は、ユーザが運用している資産の状況を示す情報である。ウィジェット領域AR3は、銀行サービスを提供するサービスサーバ200が管理し、提供した銀行情報(特有情報)を含む。銀行情報は、ユーザの預金口座の情報や借入の状況などを示す情報である。例えば、ユーザが、決済アプリ20に対して電子決済サービスにおける電子マネーの利用可能額を表示させるための操作を行った場合、その都度、決済サーバ100がサービスサーバ200からユーザに紐づいた情報を取得し、取得した情報をウィジェット領域に含めたコンテンツをユーザに提供する。これにより、ユーザは、ミニアプリ30を操作しなくてもサービスサーバ200が保持する情報を閲覧することができる。
【0046】
ウィジェット領域AR2の起動ボタンB2は、証券サービスに対応するミニアプリ30を起動させるためのボタンである。この起動ボタンB2が操作されると、ミニアプリ30が起動して、ミニアプリ30が証券サービスを提供するサービスサーバ200と通信して証券サービスをユーザに提供する。ウィジェット領域AR3の起動ボタンB3は、銀行サービスに対応するミニアプリ30を起動させるためのボタンである。この起動ボタンB3が操作されると、ミニアプリ30が起動して、ミニアプリ30が銀行サービスを提供するサービスサーバ200と通信して銀行サービスをユーザに提供する。例えば、ユーザは、証券サービスが管理している資産や、銀行が管理している預金を、容易に決済サービスの電子マネーにチャージすることができる。
【0047】
例えば、上記の処理において、決済コンテンツ提供部122は、サービスサーバ200(加盟店)が予め生成し決済サーバ100に提供したウィジェット領域に含めるコンテンツと、決済サービスにおいて用意したコンテンツとに基づいてユーザに提供するコンテンツを生成し、生成したコンテンツ(インターフェース画像IM2)をユーザに提供する。
この際、決済コンテンツ提供部122は、ユーザが運用している資産の状況や、預金口座の情報を、コンテンツの提供ごとに対応するサービスサーバ200から取得して、ウィジェット領域の対応する箇所に取得した情報を対応付けてウィジェット領域に含めるコンテンツを完成させる。上記のサービスサーバ200は、ミニアプリ30に対応するサービスを提供しているサービスサーバ200である。なお、決済アプリ20が、例えば、サービスサーバからウィジェット領域に含める情報を取得し、決済サーバ100からコンテンツを取得してユーザに提供するコンテンツを生成してもよい(後述する
図15、
図16参照)。上記のウィジェット領域に含めるコンテンツの作成に利用される技術仕様は、ミニアプリ30の作成に利用される技術仕様である。例えば、ミニアプリ30の作成に利用されるSDKでウィジェット領域に含めるコンテンツが生成可能である。このため、サービスサーバ200の管理者は、容易にウィジェット領域に含めるコンテンツを生成することができる。例えば、ユーザがウィジェット領域に含まれるボタンが操作された場合の処理や、ウィジェット領域に対する操作を介してサービスを提供する際に閲覧する情報などを、SDKを参照してミニアプリ30と同様の仕様で規定できるため、サービスサーバ200の管理者の利便性が向上する。
【0048】
[同意していないユーザへ提供されるインターフェース画像]
図12は、同意が得られていないユーザに提供されるインターフェース画像IM3の一例を示す図である。インターフェース画像IM3は、インターフェース画像IM2と同様のウィジェット領域AR2およびウィジェット領域AR3を含む。例えば、証券サービスに対して同意が得られていない場合、決済サーバ100(または決済アプリ20)は、証券サービスを提供するサービスサーバ200からユーザに紐づいた情報を取得することができない。この場合、決済サーバ100は、サービスサーバ200が提供する証券サービスに関する情報(例えば広告やPRなどサービスの利用を促す情報)や、証券サービスのコンテンツとは異なる所定のコンテンツをウィジェット領域AR2に含めたコンテンツを提供する。これらの情報は、決済サーバ100が証券サービスを提供するサービスサーバ200から得た情報であってもよいし、他のサービスサーバ200や決済サーバ100が保持する情報であってもよい。ウィジェット領域AR2に含まれる情報は「提供サービスの利用を促進する情報を含むコンテンツ」の一例である。
【0049】
起動ボタンB2が操作された場合、例えば、決済サーバ100またはサービスサーバ200が、より詳細な証券サービスに関する情報を利用者端末装置10の表示部に表示させてもよいし、決済サーバ100(または決済アプリ20)が、証券サービスを提供するサービスサーバ200から情報の提供を受けて、提供された情報を表示部に表示させてもよい。起動ボタンB2が操作された場合、ミニアプリ30は起動せずに、決済サーバ100は、証券サービスを提供するサービスサーバ200と電子決済サービスとの連携に同意するか否かを問い合わせる画像を表示部に表示させてもよい。
【0050】
[ウィジェット領域とウィジェット領域に含める情報について]
決済コンテンツ提供部122は、決済コンテンツ情報174に含まれるウィジェット情報175を参照して、ウィジェット領域およびウィジェット領域に含める情報を特定する。
図13は、ウィジェット情報175の内容の一例を示す図である。ウィジェット情報175は、コンテンツIDに対して、領域ごとに含める情報と、情報の取得先とが対応付けられた情報である。例えば、コンテンツID「C1」のコンテンツが提供される場合、領域AR2には、情報IF2が含まれ、情報IF2はサービスサーバ200-1から得られる情報である。コンテンツIDのコンテンツは、提供されるタイミングや提供のトリガーとなる操作が予め定められている。
【0051】
[処理フロー(その1)]
図14は、コンテンツの提供に関する処理の流れの一例を示す図である。本処理では、決済サーバ100は、ユーザから本処理に係るサービスサーバ200からユーザに紐づいた情報を取得することの同意を得ているものとする。
【0052】
まず、決済アプリ20に対して操作がされた場合、決済アプリ20は操作がされたことを示す情報を決済サーバ100に送信する(S100)。次に、サービス情報取得部121が、ウィジェット情報175を参照して、提供するコンテンツに含める情報および情報の取得先を特定する(S102)。次に、サービス情報取得部121が、取得先のサービスサーバ200に情報の提供をリクエストする(S104)。次に、サービスサーバ200が、リクエストされた情報を取得して(S106)、取得した情報をサービス情報取得部121に送信する(S108)。例えば、サービスサーバ200は、サービス情報取得部121からユーザを特定するための識別情報を取得し、取得した識別情報に対応付けられたユーザの情報(資産運用情報など)を取得する。例えば、上述した同意によってサービス間でユーザの識別情報が共有される。
【0053】
次に、決済コンテンツ提供部122が、ウィジェット領域に、サービスサーバ200から取得した情報を含めたコンテンツを生成し(S110)、生成したコンテンツを決済アプリ20に送信する(S112)。次に、決済アプリ20が、送信されたコンテンツを表示部に表示させる(S114)。
【0054】
コンテンツのウィジェット領域のミニアプリ30を起動させる起動ボタンがユーザにより操作された場合(S116)、ミニアプリ30が起動して、ミニアプリ30が、コンテンツの送信をサービスサーバ200にリクエストする(S118)。次に、サービスサーバ200が、リクエストに対応するコンテンツをミニアプリ30に送信する(S120)。次に、ミニアプリ30が、送信されたコンテンツを表示部に表示させる(S122)。
その後、ミニアプリ30が、ユーザの操作に応じてサービスサーバ200と連携してユーザにサービスを提供する。また、ミニアプリ30におけるサービスにおいて決済を行う場合、電子決済サービスを利用した決済が可能である。
【0055】
上記のように、決済サーバ100は、設定領域に特有情報を含んだコンテンツをユーザに提供することができる。これによりユーザは有益な情報を得ることができユーザの利便性が向上する。
【0056】
[処理フロー(その2)]
図15は、コンテンツの提供に関する処理の流れの他の一例を示す図である。
図14との相違点を中心に説明する。本処理では、決済アプリ20が、決済サーバ100およびサービスサーバ200から情報を取得して、取得した情報を用いてコンテンツを生成する。
本処理は、「コンテンツの設定領域とは異なる領域に含め、且つ設定領域の特有情報と共に表示部に表示させる特有情報に対応する情報を前記決済サーバから取得し、取得した情報と特有情報とを含むコンテンツをユーザの端末装置の表示部に表示させる」処理の一例である。なお、設定領域には、特有情報の他、他の情報(例えば決済サーバ100から取得した情報)が含まれていてもよい。
【0057】
まず、決済アプリ20に対して所定の操作がされた場合、決済アプリ20は操作がされたことを示す情報を決済サーバ100およびサービスサーバ200に送信する(S100A、S100B)。次に、サービス情報取得部121が、S100Aの情報に応じて提供するコンテンツに含める情報を特定し(S103)、特定したコンテンツを決済アプリ20に送信する(S105)。なお、記憶装置には、例えば、操作がされたことを示す情報の種別と、提供するコンテンツとが対応付けられた情報が記憶され、サービス情報取得部121は、この情報を参照して提供するコンテンツを決定する。
【0058】
サービスサーバ200が、S100Bの情報に応じてウィジェット領域に含める情報を取得する(S107)。次に、サービスサーバ200が、ウィジェット領域に含める情報を決済アプリ20に送信する(S109)。例えば、サービスサーバ200の記憶装置には、S100Bの操作がされたことを示す情報の種別と、ウィジェット領域に含める情報とが対応付けられた情報が記憶されている。サービスサーバ200は、例えば、上記の情報を参照して、ウィジェット領域に含める情報を特定する。上記のS100Bにおいて送信される情報には、決済アプリ20のユーザを識別するための識別情報(アカウントIDなど)が含まれていてもよい。サービスサーバ200は、送信された識別情報と、識別情報に対応する自装置において当該ユーザを識別するための識別情報との対応関係を保持しており、送信された識別情報に対応するユーザの情報を特定することができる。次に、決済アプリ20が、決済サーバ100から取得したコンテンツと、サービスサーバ200から取得した情報とを用いて生成したコンテンツを表示部に表示させる(S111)。コンテンツのウィジェット領域のミニアプリ30を起動させる起動ボタンがユーザにより操作された場合の処理は、
図14と同様である。
【0059】
また、例えば、S100Aの操作が
図9の初回起動時のユーザ同意の処理に相当する場合、S100Aで初回起動時にユーザ同意が得られれば、S100Bの操作は省略されてもよい。また、S105において決済サーバ100はウィジェット領域(空のコンテンツ)を送信してもよく、サービスサーバ200はS100Aの操作に応じてウィジェット領域に含める情報を取得し(S107)、ウィジェット領域に含める情報を送信してもよい(S109)。このとき、サービスサーバ200は、例えば、決済サーバ100または決済アプリ20から上記の同意が得られた情報を取得したことに応じて、ウィジェット領域に含める情報を送信してもよい。以降は、利用者情報の更新等の所定のイベントが発生したときに、S107,109の処理が行われてもよい。
【0060】
上記の処理において、サービスサーバ200から情報を得ることの同意が得られていない場合、決済アプリ20は、操作がされたことを示す情報をサービスサーバ200に送信しなくてもよいし、サービスサーバ200が、同意の有無の情報を有している場合は、サービスサーバ200が、同意を得ているユーザでないことを認識してもよい。また、決済アプリ20は、同意の有無を決済サーバ100に問い合わせてもよい。本処理においても、同意がされていない場合は、例えば、前述した
図12に示すコンテンツが提供される(「前記特有情報を含んだ前記コンテンツの提供に同意している場合、前記特有情報を含んだ前記コンテンツを前記ユーザに提供し、前記ユーザが同意していない場合、前記特有情報を含まない前記提供サービスの利用を促進する情報を含むコンテンツを前記ユーザに提供する」)。
【0061】
本処理では、決済アプリ20が、サービスサーバ200-1に操作がされたことを示す情報を送信するものとして説明しているが、決済アプリ20は、操作の種別ごとに、操作がされたことを示す情報を送信するサービスサーバ200を変更してもよい。例えば、決済アプリ20は、記憶装置に記憶された操作の種別と、送信先のサービスサーバ200-1とが対応付けられた情報を参照して、送信先を決定してもよい。
【0062】
また、上記の処理を行う準備段階や、所定の段階で、決済サーバ100が、サービスサーバ20や決済アプリ20にアクセストークンなどの認証情報を提供してもよい。決済サーバ100と、サービスサーバ200と、決済アプリ20との間では、認証情報を用いてユーザが特定されたり、ユーザが識別されたりしてもよい。
【0063】
また、決済サーバ100は、サービスサーバ200からの問い合わせに応じて、問い合わせに応じた情報をサービスサーバ200に提供してもよい。例えば、ユーザが決済アプリ20またはミニアプリ30を操作して、電子決済サービスのポイントを、サービスサーバ200が運営または管理するポイントに交換することをサービスサーバ200に指示した場合、サービスサーバ200は、決済サーバ100に、当該ユーザが保持する電子決済サービスのポイントを問い合わせる。サービスサーバ200は、例えば、問い合わせ結果をユーザに提供し、ユーザが交換を指示する操作を行った場合、当該ユーザが保持する電子決済サービスのポイントをサービスサーバ200が運営または管理するポイントに交換することを示す情報を決済サーバ100に通知する。そして、決済サーバ100が運営または管理するポイントは、サービスサーバ200が運営または管理するポイントに交換される。
【0064】
上記のように、決済アプリ20は、設定領域に特有情報を含んだコンテンツをユーザに提供することができる。これによりユーザは有益な情報を得ることができユーザの利便性が向上する。
【0065】
なお、本処理は、「前記コンテンツの前記設定領域に含め、且つ前記設定領域の特有情報と共に、あるいは前記特有情報に代えて、端末装置の表示部に表示させる前記特有情報に対応する情報を前記決済サーバから取得し、取得した情報を含むコンテンツをユーザの端末装置の表示部に表示させ」てもよい。例えば、ポイント交換の例において、ポイントが表示されていたコンテンツの設定領域に、交換前のポイントと共に、あるいは交換前のポイントに代えて、交換後のポイントを示す情報を含むコンテンツを表示させてもよい。
上記のように、設定領域には、サービスサーバ200から取得した特有情報と共に、決済サーバ100から取得した情報が含まれてもよいし、設定領域には、サービスサーバ200から取得した特有情報に代えて、決済サーバ100から取得した情報が含まれてもよい。
【0066】
また、上記の例は、ユーザの操作に応じて、特有情報がユーザに提供されるものとして説明したが、これに代えて(加えて)、同意が得られた後は、任意のタイミングでウィジェット領域に含める情報がサービスサーバ200から提供され、決済アプリ20が、提供された特有情報をウィジェット領域に含めたコンテンツをユーザに提供してもよい。
【0067】
[処理フロー(その3)]
図16は、コンテンツの提供に関する処理の流れの他の一例を示す図である。
図14との相違点を中心に説明する。本処理では、決済アプリ20が、サービスサーバ200からユーザに紐づいた情報を取得する。
【0068】
まず、決済アプリ20に対して操作がされた場合、決済アプリ20は操作がされたことを示す情報を決済サーバ100に送信する(S130)。次に、サービス情報取得部121が、S1030の情報に応じて提供するコンテンツに含める情報を特定し(S132)、特定したコンテンツを決済アプリ20に送信する(S134)。記憶装置には、例えば、操作がされたことを示す情報の種別と、提供するコンテンツとが対応付けられた情報が記憶され、サービス情報取得部121は、この情報を参照して提供するコンテンツを決定する。
【0069】
次に、サービス情報取得部121が、ウィジェット領域に含める情報を提供するサービスサーバ200を特定する(S136)。記憶装置には、例えば、操作がされたことを示す情報の種別と、ウィジェット領域に含める情報を提供するサービスサーバ200の識別情報とが対応付けられた情報が記憶され、サービス情報取得部121は、この情報を参照してサービスサーバ200を特定する。
【0070】
次に、サービス情報取得部121が、特定したサービスサーバ200に情報の提供をリクエストする(S138)。次に、サービスサーバ200が、リクエストされた情報を取得して(S140)、取得した情報(ウィジェット領域に含める情報)を決済アプリ20に送信する(S142)。例えば、サービスサーバ200は、決済サーバ100から送信先の情報を取得して、取得した送信先に対応する決済アプリ20に取得した情報を送信する。次に、決済アプリ20が、決済サーバ100から取得したコンテンツと、サービスサーバ200から取得した情報とを用いて生成したコンテンツを表示部に表示させる(S144)。コンテンツのウィジェット領域のミニアプリ30を起動させる起動ボタンがユーザにより操作された場合の処理は、
図14と同様である。
【0071】
上記のように、決済アプリ20は、設定領域に特有情報を含んだコンテンツをユーザに提供することができる。これによりユーザは有益な情報を得ることができユーザの利便性が向上する。
【0072】
[コンテンツの具体例(1)]
決済コンテンツ提供部122は、ポイント管理サービスを提供するポイント管理サーバ(サービスサーバ200)およびオークションサーバ(サービスサーバ200)が管理するユーザの情報を含んだウィジェット領域を有するインターフェース画像をユーザに提供する。
図17は、インターフェース画像IM4の一例を示す図である。インターフェース画像IM4は、例えば、電子マネーをチャージする際にユーザに提供される。インターフェース画像IM4は、ウィジェット領域AR4およびウィジェット領域AR5を含む。
【0073】
ウィジェット領域AR4は、ポイント管理サーバが管理するユーザの情報(ポイント情報)を含む。ポイント管理サーバが管理するユーザの情報は、ユーザが保有しているポイントである。例えば、ウィジェット領域AR4の「全額交換する」または「金額を入力して交換する」と表示された領域がユーザに操作されると、決済アプリ20に含まれるポイント管理サーバと連携するミニアプリ30が、起動して、ポイント管理サーバと通信してサービスを提供する。これにより、ユーザは、ミニアプリ30を介してポイント管理サーバが管理するポイントを電子決済サービスにおける電子マネーに交換することができる。
【0074】
ウィジェット領域AR5は、オークション運営サーバが管理するユーザの情報(例えば売り上げ情報)を含む。オークション運営サーバが管理するユーザの情報は、ユーザが保有しているポイント(或いは電子マネー)である。ユーザが保有しているポイントは、例えば、オークション運営サーバが運営するオークションにおいてユーザの売り上げに応じたポイントである。例えば、ウィジェット領域AR5の「全額チャージする」または「金額を入力してチャージする」と表示された領域がユーザに操作されると、決済アプリ20に含まれるオークション運営サーバと連携するミニアプリ30が、起動して、オークション運営サーバと通信してサービスを提供する。これにより、ユーザは、ミニアプリ30を介してオークション運営サーバが管理するポイントを電子決済サービスにおける電子マネーに交換することができる。なお、オークションサーバに代えて、フリーマーケットサービスを提供するフリーマーケットサービスサーバの情報が、ウィジェット領域AR5に含まれてもよい。
【0075】
[コンテンツの具体例(2-1)]
決済コンテンツ提供部122は、ショッピング運営サーバ(サービスサーバ200)および所定の加盟店(
図18では飲食店)のサービスサーバ200(加盟店サーバ)が管理するユーザの情報を含んだウィジェット領域を有するインターフェース画像をユーザに提供する。
図18は、インターフェース画像IM5の一例を示す図である。インターフェース画像IM5は、例えば、決済サービスを利用した取引履歴(決済完了画面を含む)を提供する際にユーザに提供される。インターフェース画像IM5は、ウィジェット領域AR6およびウィジェット領域AR7を含む。
【0076】
ウィジェット領域AR6は、ショッピングサーバが管理するユーザの情報を含む。ショッピングサーバが管理するユーザの情報は、ショッピングサーバが運営するショッピングサービスでユーザが注文した商品の配送状況である。配送状況とは、例えば、商品がショップにあるのか、出荷されているのか、配送中であるであるのか、配送が完了しているのかを示す情報である。例えば、ウィジェット領域R6の「ショッピングサービスの取引履歴をもっとみる」と表示された領域がユーザに操作されると、決済アプリ20に含まれるショッピングサーバと連携するミニアプリ30が、起動して、ショッピングサーバと通信してサービスを提供する。これにより、ユーザは、ミニアプリ30を介してショッピングサーバが管理する取引履歴を閲覧することができる。
【0077】
ウィジェット領域AR7は、サービスサーバ200が管理するユーザの情報を含む。サービスサーバ200が管理するユーザの情報は、ユーザが注文した注文履歴である。ユーザが注文した注文履歴は、例えば、サービスサーバ200を介してユーザが注文した商品である。例えば、ユーザは、店舗を訪れなくてもミニアプリ30を操作してサービスサーバ200を介して商品を注文し、注文した商品を店頭で受け取ることができる。例えば、この注文履歴が領域AR7に表示される。
【0078】
例えば、ウィジェット領域AR7の「○○食堂の取引履歴をもっとみる」と表示された領域がユーザに操作されると、決済アプリ20に含まれるサービスサーバ200と連携するミニアプリ30が、起動して、サービスサーバ200と通信してサービス(詳細な取引履歴)を提供する。例えば、ウィジェット領域AR7の過去に注文した商品の横の「再注文ボタン」がユーザに操作されると、決済アプリ20に含まれるサービスサーバ200と連携するミニアプリ30が、起動して、サービスサーバ200と通信して再注文ボタンに対応する商品を、ユーザは容易に再注文することができる。これにより、ユーザは、ミニアプリ30を介してサービスサーバ200が管理する情報を容易に確認したり、活用したりすることができる。
【0079】
[コンテンツの具体例(2-2)]
ウィジェット領域には、取引履歴に応じたおすすめ商品や、ユーザの現在地に応じた店舗の情報などが含まれてもよい(後述する
図22参照)。
図19は、ウィジェット領域AR8に含まれる情報の他の一例を示す図である。
【0080】
取引履歴に応じたおすすめ商品は、サービスサーバ200がユーザの取引履歴に基づいて選択した商品である。ユーザの現在地の近くの店舗の情報は、サービスサーバ200がユーザの位置情報に基づいて選択した店舗の情報である。店舗の情報は、例えば、店舗の名称や位置、店舗の地図を表示させるためのボタン、当該店舗で商品を注文するためのボタンなどである。サービスサーバ200は、ユーザの操作に応じてミニアプリ30に情報を提供する。サービスサーバ200が用いる位置情報は、決済サーバ100により提供された位置情報であって、決済アプリ20が所定間隔で取得して決済サーバ100に提供している情報である。
【0081】
[コンテンツの具体例(3)]
決済コンテンツ提供部122は、食事宅配サービス運営サーバ(サービスサーバ200)が管理するユーザの情報を含んだウィジェット領域を有するインターフェース画像をユーザに提供する。
図20は、インターフェース画像IM6の一例を示す図である。インターフェース画像IM6は、決済アプリ20が提供するホーム画面に表示される。ホーム画面は、決済アプリ20が起動直後に提供される画面である。インターフェース画像IM6は、例えば、ユーザが食事宅配サービスで注文した商品の配送状況や、配達スタッフが提供したメッセージなどの情報を含む。例えば、ウィジェット領域AR9の「もっと見る」と表示された領域がユーザに操作されると、決済アプリ20に含まれる食事宅配サービス運営サーバと連携するミニアプリ30が、起動して、食事宅配サービス運営サーバと通信してサービスを提供する。これにより、ユーザは、ミニアプリ30を介して食事宅配サービス運営サーバが管理する取引履歴を閲覧することができる。
【0082】
[コンテンツの具体例(3)]
決済コンテンツ提供部122は、飲食店情報提供サービスサーバ(サービスサーバ200)が管理するユーザの情報を含んだウィジェット領域を有するインターフェース画像をユーザに提供する。
図21は、インターフェース画像IM7の一例を示す図である。インターフェース画像IM7は、例えば、ユーザが決済アプリ20を操作してお気に入りリストに登録した店舗の情報をユーザに提供する際に提供される。インターフェース画像IM7は、ウィジェット領域AR10およびウィジェット領域AR11を含む。
【0083】
ウィジェット領域AR10は、飲食店情報提供サービスサーバが管理するユーザに対応する情報を含む。飲食店情報提供サービスサーバが管理するユーザに対応する情報は、お気に入りリストに含まれる飲食店の情報である。この飲食店は、飲食店情報提供サービスと提携している飲食店である。飲食店の情報は、例えば、当該飲食店における予約可能な日時の情報(空席情報)である。例えば、ウィジェット領域AR10の所望の日時を操作すると、決済アプリ20に含まれる飲食店情報提供サービスサーバと連携するミニアプリ30が起動して飲食店情報提供サービスサーバと通信してサービスを提供する。これにより、ユーザは、ミニアプリ30を介して飲食店情報提供サービスサーバと連携して飲食店の利用の予約を行うことができる。
【0084】
ウィジェット領域AR11は、飲食店情報提供サービスサーバが管理するユーザに対応する情報を含む。飲食店の情報は、例えば、当該飲食店において提供されている料理やテイクアウト可能な商品の情報(テイクアウト情報)である。例えば、ウィジェット領域AR11の商品を注文するためのボタンを操作すると、決済アプリ20に含まれる飲食店情報提供サービスサーバと連携するミニアプリ30が起動して飲食店情報提供サービスサーバと通信してサービスを提供する。これにより、ユーザは、ミニアプリ30を介して飲食店情報提供サービスサーバと連携して飲食店の商品を注文することができる。
【0085】
また、上記のウィジェット領域AR11またはAR12には、ユーザの現在地から店舗までの所要時間や距離、商品を注文した場合に商品が完成するまでの時間などが含まれてもよい。ユーザの位置情報は、上述したように決済アプリ20が所定間隔で取得している情報である(後述する
図22参照)。
【0086】
なお、上述したコンテンツの具体例(1)-(3)では、決済サーバ100がウィジェット領域に含める情報を決済アプリ20に提供するものとしたが、これに代えて、
図15で説明したように、決済アプリ20が、ウィジェット領域に含める情報をサービスサーバ200から取得してもよい。また、上述したまたは後述する決済サーバ100が行う処理の一部または全部は、決済アプリ20またはサービスサーバ200が実行してもよい。
【0087】
[ユーザの位置情報の利用に関する具体例(その1)]
図22は、位置情報の利用に関する処理の流れの一例を示す図である。前述した
図16との相違点を中心に説明する。決済アプリ20は、所定間隔で利用者端末装置10の位置情報を決済サーバ100に送信する(S101)。決済サーバ100は、位置情報と共に情報の提供をサービスサーバ200にリクエストする(S105)。
【0088】
サービスサーバ200は、位置情報を用いてリクエストされた情報を取得し(S106)、取得した情報を決済サーバ100に送信する(S108)。これにより、位置情報を活用した情報をウィジェット領域に含んだインターフェース画像がユーザに提供される。
【0089】
[ユーザの位置情報の利用に関する具体例(その2)]
図23は、位置情報の利用に関する処理の流れの他の一例を示す図である。前述した
図15との相違点を中心に説明する。決済アプリ20は、所定間隔で利用者端末装置10の位置情報をサービスサーバ200に送信する(S100C)。
【0090】
サービスサーバ200は、位置情報を用いてウィジェット領域に含める情報を取得し(S107#)、取得した情報を決済サーバ100に送信する(S109#)。これにより、位置情報を活用した情報をウィジェット領域に含んだインターフェース画像がユーザに提供される。
【0091】
決済アプリ20は、上記のように、位置情報を用いて地図情報と連携したサービスをユーザに提供する。例えば、決済アプリ20は、地図情報においてユーザの位置とユーザがサービスを受けられる位置とを対応付けた情報(例えば、利用者端末装置10を充電できる場所を示す情報)を提供したり、ユーザの位置やユーザが指定した位置においてサービスを受けられる時刻(例えば配車した車両が到着可能な時刻)を示す情報を提供したりする。
【0092】
(配車サービスについて)
以下、配車サービスで位置情報が活用される例について説明する。決済コンテンツ提供部122は、配車サービスサーバ(サービスサーバ200)が管理するユーザに対応する情報を含んだウィジェット領域を有するインターフェース画像をユーザに提供する。
【0093】
図24は、インターフェース画像IM8の一例を示す図である。インターフェース画像IM8は、決済アプリ20が提供するホーム画面に表示される。インターフェース画像IM8は、例えば、配車サービスにおいて手配可能な車両(例えばタクシー)の情報や、タクシーがユーザの現在地に到着するまでの時間に関する情報などを含む。例えば、ウィジェット領域AR10の「YES」と表示された領域がユーザに操作されると、決済アプリ20に含まれる配車サービスサーバと連携するミニアプリ30が、起動して、配車サービスサーバと通信してサービスを提供する。これにより、ユーザは、ミニアプリ30を介して配車サービスに配車を依頼することができる。
【0094】
図25は、決済サーバ100が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。決済サーバ100は、例えば、ユーザが自宅にいないと推定される場合(出かけていると推定される場合)、ウィジェット領域に配車に関する情報を含んだコンテンツをユーザに提供し、ユーザが自宅にいると推定される場合、上記のコンテンツとは異なるコンテンツをユーザに提供する。本処理は、決済サーバ100に代えて配車サービスサーバ(サービスサーバ200)が実行してもよい。
【0095】
まず、決済サーバ100の情報管理部126が、配車サービスのウィジェット領域を含んだインターフェース画像の提供タイミングであるか否かを判定する(S200)。提供タイミングである場合、情報管理部126が、決済アプリ20により提供された位置情報を取得する(S202)。例えば、この位置情報は、直近に送信された位置情報である。
例えば、位置情報には取得された時刻を示す情報が対応付けられており、現在の時刻から所定時間以上前の位置情報しか得られていない場合、情報管理部126は、ユーザの位置の信頼度が高くないと判定し、ステップS208の処理を行ってもよい。
【0096】
次に、情報管理部126は、ユーザの位置が自宅から第1距離以上離れ、且つ第2距離以内であるか否かを判定する(S204)。決済サーバ100は、ユーザの自宅の情報または自宅と推定される位置情報を保持している。決済サーバ100は、自宅に代えて、所定の位置(例えば職場)から第1距離以上離れ、且つ第2距離以内であるか否かを判定してもよい。第1距離以上離れ、且つ第2距離以内とは、例えば、設定された金額で配車された車両で自宅に到着できる距離である。設定された金額は、ユーザごとに可変であってもよい、例えば、ユーザのこれまでの配車サービスの利用履歴によって数千円や数万円などの金額が設定されてもよい。なお、上記の例で、第2距離以内の条件に関する判定は省略されてもよい。
【0097】
ユーザの位置が自宅から第1距離以上離れ、且つ第2距離以内である場合、情報管理部126は、配車サービスの情報をウィジェット領域に含めることを決定する(S206)。例えば、ユーザが自宅から数駅離れた位置にいる場合に、配車サービスに関する情報が提供され、ユーザは簡易な操作で配車を手配することができる。
【0098】
ユーザの位置が自宅から第1距離以上離れ、且つ第2距離以内でない場合、情報管理部126は、他のサービスの情報(または配車サービスの宣伝などの情報)をウィジェット領域に含めることを決定する(S208)。これにより本フローチャートの1ルーチンの処理が終了する。例えば、ユーザの自宅が東京であり、現在地が大阪である場合に、配車サービスに関する情報が提供されても有益でないと推定されるため、他のサービスに関する情報がユーザに提供される。このように、ユーザにとって有益な情報が提供される。なお、
図25のフローチャートの処理の一部または全部は、サービスサーバ200または決済アプリ20により実行されてもよい。例えば、ステップS202-ステップS208の処理は、サービスサーバ200または決済アプリ20により実行されてもよい。
【0099】
(充電スポット情報提供サービスについて)
以下、充電スポット情報提供サービスで位置情報が活用される例について説明する。決済コンテンツ提供部122は、充電スポット情報提供サービスサーバ(サービスサーバ200)が管理するユーザに対応する情報を含んだウィジェット領域を有するインターフェース画像をユーザに提供する。充電スポット情報提供サーバは、利用者端末装置10の充電施設またはレンタル式の充電器が準備されている施設の情報をユーザに提供したり、レンタル式の充電器のレンタルサービスをユーザに提供したりしている。
【0100】
図26は、インターフェース画像IM9の一例を示す図である。インターフェース画像IM9は、決済アプリ20が提供するホーム画面に表示される。インターフェース画像IM9は、例えば、利用者端末装置10の電池容量が閾値以下になったことを示す情報や、近くで充電可能な施設の情報などを含む。例えば、ウィジェット領域AR11の「YES」と表示された領域がユーザに操作されると、決済アプリ20に含まれる充電スポット情報提供サーバと連携するミニアプリ30が、起動して、充電スポット情報提供サーバと通信してサービスを提供する。これにより、ユーザは、ミニアプリ30を介して充電可能な施設の情報や充電器をレンタル可能な施設の情報を得ることができる。
【0101】
決済サーバ100または決済アプリ20は、上述した
図26の処理と同様の趣旨の処理を適用して、ユーザが自宅にいる場合、充電スポットの情報をユーザに提供せず、ユーザが自宅にいない場合に、充電スポットの情報をユーザに提供してもよい。
【0102】
以上説明した実施形態によれば、決済サーバ100または決済アプリ20は、ユーザが利用している電子決済サービスとは異なるサービスであって、電子決済サービスと共に提供されている提供サービスを提供するサービスサーバ装置から、サービスサーバ装置において管理されているユーザに対応する特有情報を取得し、電子決済サービスにおいて提供するコンテンツの設定領域に特有情報を含んだコンテンツをユーザに提供することにより、より有益な情報をユーザに提供することができる。
【0103】
[その他]
上述したウィジェット領域に含まれる情報は、一例であり、決済サービスを提供する管理者が決定したサービスサーバ200が保持するユーザに対応する情報や、サービスサーバ200の管理者(加盟店)が決定したユーザに対応する情報がウィジェット領域に含まれてもよい。上述した決済アプリ20および決済サーバ100が提供するコンテンツとウィジェット領域に含まれる情報との組み合わせは一例であり、他の組み合わせが適用されてもよい。また、上述したミニアプリ30に対応するサービスは一例であり、他のサービスを含んでもよい。
【0104】
[まとめ]
本実施形態によれば、例えば、決済サーバ100または決済アプリ20は、加盟店の情報や、加盟店が利用しているツールなどをユーザに提供することができたり、ミニアプリ30の利用を促進することができたりする。これにより、決済サービスに加え、他のサービスの利用が促進される。例えば、ユーザは、ミニアプリ30を操作しなくても、サービスサーバ200が保持する(加盟店が保持する)ユーザの情報を確認することができる。
例えば、決済サービスに関する情報と、加盟店が保持する情報とが同時にユーザに提供されるため、ユーザの利便性が向上する。
【0105】
本実施形態によれば、決済サービスにおいてサービスを提供している加盟店にとっても好適である。例えば、ミニアプリ30の利用が促進されたり、ミニアプリ30を介した決済数の上昇が見込まれたりする。更に、加盟店が、ユーザに役立つツールを提供することで、ユーザのサービスに対するエンゲージメントを向上させることができる。
【0106】
本実施形態によれば、決済サーバの管理者にとっても好適である。例えば、決済サーバ100または決済アプリ20が、上述したようにウィジェット領域に加盟店の情報を提供することで、新しい収益化の機会を得ることができる。例えば、サービスサーバ200または決済アプリ20が提供するサービスにおいて電子決済サービスを利用した決済の利用の促進が期待される。また、例えば、ウィジェット領域に加盟店の情報を含めたコンテンツを提供するごとや、ウィジェット領域の情報を経由してサービスサーバ200が提供するサービスをユーザが利用するごとに、加盟店から対価が得られるモデルを構築することで、新たな収益化の機会を得ることができる。
【0107】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0108】
10 利用者端末装置
20 決済アプリ
30 ミニアプリ
50 第1店舗端末装置
60 店舗コード画像
70 第2店舗端末装置
100 決済サーバ
121 サービス情報取得部
122 決済コンテンツ提供部
124 決済処理部
126 情報管理部
170 記憶部
172 利用者情報
173 同意情報
174 決済コンテンツ情報
175 ウィジェット情報
【要約】
【課題】利用者の利便性を向上させること。
【解決手段】アプリケーションプログラムは、決済サーバと協働して電子決済サービスを提供するアプリケーションプログラムであって、コンピュータに、ユーザがアプリケーションプログラムに対する所定の操作を行った場合、操作がされたことを示す情報およびユーザの識別情報を、決済サーバおよび1以上のサービスサーバ装置のうちから所定の操作に対応するサービスサーバ装置に送信させる処理と、送信に応じて決済サーバが提供するコンテンツを取得させる処理と、送信に応じてサービスサーバ装置が提供するユーザに対応する特有情報を取得させる処理と、決済サーバにより提供された電子決済サービスにおいて提供するコンテンツの設定領域に特有情報を含むコンテンツを生成させる処理と、生成させたコンテンツをアプリケーションプログラムがインストールされた端末装置の表示部に表示させる処理と、を実行させる。
【選択図】
図1