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特許7285031指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-24
(45)【発行日】2023-06-01
(54)【発明の名称】指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置
(51)【国際特許分類】
   G06V 40/13 20220101AFI20230525BHJP
   A61B 5/1172 20160101ALI20230525BHJP
【FI】
G06V40/13
A61B5/1172
【請求項の数】 9
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022065512
(22)【出願日】2022-04-12
(65)【公開番号】P2022162996
(43)【公開日】2022-10-25
【審査請求日】2022-05-24
(31)【優先権主張番号】202110392420.9
(32)【優先日】2021-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210368502.4
(32)【優先日】2022-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521546382
【氏名又は名称】江▲蘇▼建筑▲職▼▲業▼技▲術▼学院
【氏名又は名称原語表記】JIANGSU VOCATIONAL AND TECHNICAL COLLEGE OF ARCHITECTURE
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ ▲愛▼芹
(72)【発明者】
【氏名】朱 ▲鐵▼壁
(72)【発明者】
【氏名】曾 ▲曉▼娟
【審査官】佐田 宏史
(56)【参考文献】
【文献】特開昭61-028170(JP,A)
【文献】米国特許第05825474(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0270418(US,A1)
【文献】特開2006-011921(JP,A)
【文献】特開昭62-074176(JP,A)
【文献】特開2005-110991(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06V 40/13
A61B 5/1172
G06T 1/00,7/00-7/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人工知能指紋識別用痕跡クリーニング装置と、人工知能指紋識別用痕跡クリーニング装置に設置されている水跡除去構造とを備える指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置であって、
前記水跡除去構造は、人工知能指紋識別用痕跡クリーニング装置に残っている水跡を除去することができ
前記人工知能指紋識別用痕跡クリーニング装置は、フィンガープレス溝、OLED有機発光スクリーン、通線管、シールカバー、固定ネジ、本体ケース、指紋識別センサー、可視光フィルター、支持板、締付けねじ、接続スリーブ、ベアリング、回転軸、クリーニングボックス、クリーニング綿、バックライト、接続盤、ステッピングモーター、固定スリーブ、固定板、検出光源、ガラス板及び遮光板により構成され、本体ケースは、円柱構造であり、本体ケースには、固定ネジでシールカバーが固定され、シールカバーには、通線管が固定され、本体ケースの側壁のトップ部分には、フィンガープレス溝が設置され、フィンガープレス溝は、通線管と同じ平面にあり、本体ケースの内壁のトップ部分の、通線管に近い側には、支持板の一端が固定され、支持板の他端は、本体ケース内の中央に向かって下へ45°と曲がり、支持板の他端には、指紋識別センサーが固定され、本体ケース内の側壁のトップ部分の他端には、固定板の一端が固定され、固定板の他端は、本体ケース内の中央に向かって下へ45°と曲がり、固定板の他端には、検出光源が固定され、本体ケース内の側壁の中央の片側には、締付けねじにより接続スリーブが固定され、前記接続スリーブにおいては、ベアリングにより回転軸の一端が設置され、前記本体ケース内の側壁の中央のもう1つの側には、固定スリーブによりステッピングモーターが設置され、ステッピングモーターには、回転軸の他端が設置され、回転軸の中央には、接続盤が設置され、接続盤の断面は、六角形であり、接続盤の側壁には、バックライトが固定され、接続盤の、ステッピングモーターに近い側の縁には、複数のガラス板が斜めに固定され、前記ガラス板は、固定板に平行し、ガラス板の断面は、矩形であり、接続盤のもう1つの側の縁には、複数の可視光フィルターが設置され、前記可視光フィルターは、支持板に平行し、ガラス板と可視光フィルターは、それぞれ接続盤の両側と135°の夾角を成し、ガラス板と可視光フィルターの間には、OLED有機発光スクリーンが固定され、前記OLED有機発光スクリーンの形状は、フィンガープレス溝の形状に対応し、隣接する前記ガラス板の間には、遮光板が固定され、遮光板の断面は、三角形であり、遮光板の両側は、それぞれ2つのガラス板の側辺に接続し、遮光板の高さは、ガラス板の高さと同じであり、遮光板と本体ケース内の側壁の間には、隙間があり、前記本体ケース内の底部には、クリーニングボックスが挿入され、前記クリーニングボックス内の底部には、複数のグループのクリーニング綿が固定され、前記クリーニング綿は、遮光板と本体ケース内の側壁の間の隙間の中に対応して設置されていることを特徴とする指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置。
【請求項2】
前記水跡除去構造は、反転板及び吸水布により構成され、前記本体ケースには、取り付け貫通溝が設置され、反転板は、取り付け貫通溝にヒンジで取り付けられ、前記取り付け貫通溝の1つの側壁には、留めスロットが設置され、前記反転板の1つの側は、ヒンジシャフトにより取り付け貫通溝の1つの側壁にヒンジで接続され、前記反転板のもう1つの側の、留めスロットに対応する箇所には、係止板が設置され、前記係止板は、留めスロット内に係止設置され、前記反転板と取り付け貫通溝の1つの側壁がヒンジで接続されている箇所には、ねじりばねが設置され、反転板には、吸水布が取り外し可能に設置され、前記反転板には、ハンドルが設置され、前記ハンドルは、本体ケースの外部に位置していることを特徴とする請求項1に記載の指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置。
【請求項3】
前記水跡除去構造は、エアアウトレットパイプ、送風ボックス、送風ファン、加熱ボックス、電球、防塵ネット及び電源ボックスにより構成され、送風ボックスは、本体ケースに設置され、本体ケースに連通し、エアアウトレットパイプは、一端が送風ボックスに連通し、他端が本体ケースを通って本体ケース内に伸び、送風ファンは、支持ロッドにより送風ボックス内に設置され、加熱ボックスは、送風ボックスに設置され、送風ボックスに連通し、加熱ボックスの1つ側壁が送風ボックスに接続され、加熱ボックスのもう1つの側壁に換気溝が設置され、前記換気溝は、貫通溝構造であり、前記換気溝内には、防塵ネットが設置され、前記加熱ボックスと送風ボックスの連通箇所には、フィルターネットが設置され、電球は、加熱ボックス内に設置され、電源ボックスは、加熱ボックスの外壁に接続され、前記電球は、電源コードにより電源ボックスに接続され、前記送風ファンは、電源コードにより電源ボックスに接続されていることを特徴とする請求項1又はに記載の指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置。
【請求項4】
前記クリーニング綿の代わり、スポンジローラーが用いられ、前記クリーニングボックスの底部には、複数のグループのスポンジローラーが固定され、前記スポンジローラーは、遮光板と本体ケースの内側の壁の間の隙間内に回転可能に対応して設置されていることを特徴とする請求項に記載の指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置。
【請求項5】
前記反転板は、円弧構造であることを特徴とする請求項に記載の指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置。
【請求項6】
前記吸水布は、本体ケース内に位置することを特徴とする請求項に記載の指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置。
【請求項7】
前記エアアウトレットパイプは、他端がラッパ状構造であることを特徴とする請求項に記載の指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置。
【請求項8】
前記送風ファンの中心線は、エアアウトレットパイプの中心線と同じ直線にあることを特徴とする請求項に記載の指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置。
【請求項9】
前記防塵ネットは、二層ネットであり、前記防塵ネット内には、乾燥剤が設置されていることを特徴とする請求項に記載の指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置に関し、指紋痕跡に対して前処理を行うことが可能な人工知能中断防止指紋識別装置に関し、指紋識別の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
指紋とは、人間の指先の末端の正面の皮膚にある凹凸による隆線を指す。隆線は、規則的に配列して異なるパターンに形成する。隆線の始点、終点、接合点及び分岐点は、指紋の詳細な特徴点と呼ばれている。指紋識別とは、異なる指紋の詳細な特徴点を比較することにより、指紋を認証することを意味する。一人一人の指紋が異なり、同じ人の10本の指の間でも指紋が大きく異なるため、指紋識別は、本人確認に用いることができる。既存の指紋識別装置は、指紋識別ポートが外部に露出しているため、利用者の指紋痕跡が残りやすく、セキュリティに影響を与えると同時に、通常の指紋識別作業を妨害してしまうことがある。また、指紋痕跡クリーニング構造付きの既存の装置は、多くの場合、指紋識別後、クリーニング構造付きのスライド装置により、指紋識別スクリーンにおいてスライドすることで痕跡をクリーニングするが、クリーニング時、他の人の指紋識別を妨害し、指紋識別を中断させ、人の指紋識別の通過速度及び効率に影響を与えてしまうことがある。
【0003】
開示番号CN208027431Uには、本体、指紋識別領域及び時間ディスプレイを備えるクリーニング機能付きの指紋タイムカード装置が開示されている。前記指紋識別領域は、本体の上端の表面に位置し、時間ディスプレイは、指紋識別領域の片側に位置する。前記本体の、指紋識別領域にある片側には、開口溝が設置され、開口溝内には、クリーニングブラシバー、電動プッシュロッド及び人体赤外線センサーが設置されている。前記クリーニングブラシバーは、電動プッシュロッドの一端に固定して取り付けられ、指紋識別領域の表面層に設置されている。前記電動プッシュロッドの1つの側は、人体赤外線センサーに電気的に接続されている。当該クリーニング装置は、クリーニング時、指紋識別の開口溝を占有するため、複数の人がタイムカードをすると、指紋識別の速度及び効率に深刻な影響を与えてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した状況を改善するために、出願人は、人工知能指紋識別用痕跡クリーニング装置を発明した。当該装置は、後続の人の識別を妨害することなく指紋痕跡をリアルタイムでクリーニングすることができるので、残った指紋痕跡により指紋の識別が妨害されることを回避できる。また、人の指紋識別の通過速度及び効率を効果的に保障することができる。しかしながら、出願人は、実際の利用から分かるように、クリーニングボックス内のクリーニング液及び複数のグループのクリーニング綿を用いて指紋検出コンポーネントのOLED有機発光スクリーンに残った指紋痕跡を拭いてクリーニングした後、OLED有機発光スクリーンには、多くの水性ステインが残り、これらの残りの水性ステインは、指紋識別に比較的大きな影響を与え、後続の人の指紋識別の失敗を招き、指紋識別速度に影響を与えてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した状況を改善するために、本願は、指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置を提供する。当該装置は、クリーニング液及びクリーニング綿を用いてOLED有機発光スクリーンに残った指紋痕跡をクリーニングした後、OLED有機発光スクリーンに残った水性ステインを除去することができ、後続する指紋識別に影響を与えることを回避できる。
【0006】
本願の指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置は、以下のように実現される。本願の指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置は、人工知能指紋識別用痕跡クリーニング装置と、人工知能指紋識別用痕跡クリーニング装置に設置されている水跡除去構造とを備える。
【0007】
その特徴としては、前記水跡除去構造は、人工知能指紋識別用痕跡クリーニング装置に残っている水跡を除去することができる。
【0008】
前記人工知能指紋識別用痕跡除去装置は、フィンガープレス溝、OLED有機発光スクリーン、通線管、シールカバー、固定ネジ、本体ケース、指紋識別センサー、可視光フィルター、支持板、締付けねじ、接続スリーブ、ベアリング、回転軸、クリーニングボックス、クリーニング綿、バックライト、接続盤、ステッピングモーター、固定スリーブ、固定板、検出光源、ガラス板及び遮光板により構成されている。本体ケースは、円柱構造である。本体ケースには、固定ネジでシールカバーが固定されている。シールカバーには、通線管が固定されている。本体ケースの側壁のトップ部分には、フィンガープレス溝が設置されている。フィンガープレス溝は、通線管と同じ平面にある。本体ケースの内壁のトップ部分の、通線管に近い側には、支持板の一端が固定されている。支持板の他端は、本体ケース内の中央に向かって下へ45°と曲がる。支持板の他端には、指紋識別センサーが固定されている。本体ケース内の側壁のトップ部分の他端には、固定板の一端が固定されている。固定板の他端は、本体ケース内の中央に向かって下へ45°と曲がる。固定板の他端には、検出光源が固定されている。本体ケース内の側壁の中央の片側には、締付けねじにより接続スリーブが固定されている。前記接続スリーブにおいては、ベアリングにより回転軸の一端が設置されている。前記本体ケース内の側壁の中央のもう1つの側には、固定スリーブによりステッピングモーターが設置されている。ステッピングモーターには、回転軸の他端が設置されている。回転軸の中央には、接続盤が設置されている。接続盤の断面は、六角形である。接続盤の側壁には、バックライトが固定されている。接続盤の、ステッピングモーターに近い側の縁には、複数のガラス板が斜めに固定されている。前記ガラス板は、固定板に平行する。ガラス板の断面は、矩形である。接続盤のもう1つの側の縁には、複数の可視光フィルターが設置されている。前記可視光フィルターは、支持板に平行する。ガラス板と可視光フィルターは、それぞれ接続盤の両側と135°の夾角を成す。ガラス板と可視光フィルターの間には、OLED有機発光スクリーンが固定されている。前記OLED有機発光スクリーンの形状は、フィンガープレス溝の形状に対応する。隣接する前記ガラス板の間には、遮光板が固定されている。遮光板の断面は、三角形である。遮光板の両側は、それぞれ2つのガラス板の側辺に接続する。遮光板の高さは、ガラス板の高さと同じである。遮光板と本体ケース内の側壁の間には、隙間がある。前記本体ケース内の底部には、クリーニングボックスが挿入されている。前記クリーニングボックス内の底部には、複数のグループのクリーニング綿が固定されている。前記クリーニング綿は、遮光板と本体ケース内の側壁の間の隙間の中に対応して設置されている。
【0009】
前記水跡除去構造は、反転板及び吸水布により構成されている。前記本体ケースには、取り付け貫通溝が設置されている。反転板は、取り付け貫通溝にヒンジで取り付けられている。
【0010】
好ましくは、前記取り付け貫通溝の1つの側壁には、留めスロットが設置されている。
【0011】
好ましくは、前記反転板は、円弧構造であり、前記反転板の1つの側は、ヒンジシャフトにより取り付け貫通溝の1つの側壁にヒンジで接続され、前記反転板のもう1つの側の、留めスロットに対応する箇所には、係止板が設置され、前記係止板は、留めスロット内に設置されている。
【0012】
好ましくは、前記反転板と取り付け貫通溝の1つの側壁がヒンジで接続されている箇所には、ねじりばねが設置されており、反転板には、吸水布が取り外し可能に設置されている。
【0013】
好ましくは、前記吸水布は、本体ケース内に位置しており、前記反転板には、ハンドルが設置されており、前記ハンドルは、本体ケースの外部に位置している。
【0014】
また、前記水跡除去構造は、エアアウトレットパイプ、送風ボックス、送風ファン、加熱ボックス、電球、防塵ネット及び電源ボックスにより構成されている。送風ボックスは、本体ケースに設置され、本体ケースに連通する。エアアウトレットパイプは、一端が送風ボックスに連通し、他端が本体ケースを通って本体ケース内に伸びている。
【0015】
好ましくは、前記エアアウトレットパイプは、他端がラッパ状構造であり、送風ファンは、支持ロッドにより送風ボックス内に設置されている。
【0016】
好ましくは、前記送風ファンの中心線は、エアアウトレットパイプの中心線と同じ直線にある。加熱ボックスは、送風ボックスに設置され、送風ボックスに連通し、1つ側壁が送風ボックスに接続され、もう1つの側壁に換気溝が設置されている。
【0017】
好ましくは、前記換気溝は、貫通溝構造であり、前記換気溝内には、防塵ネットが設置されている。
【0018】
好ましくは、前記防塵ネットは、二層ネットであり、前記防塵ネット内には、乾燥剤が設置されている。
【0019】
好ましくは、前記加熱ボックスと送風ボックスの連通箇所には、フィルターネットが設置されている。
【0020】
電球は、加熱ボックス内に設置され、電源ボックスは、加熱ボックスの外壁に接続され、前記電球は、電源コードにより電源ボックスに接続され、前記送風ファンは、電源コードにより電源ボックスに接続されている。
【0021】
また、前記クリーニング綿の代わり、スポンジローラーが用いられ、前記クリーニングボックスの底部には、複数のグループのスポンジローラーが固定され、前記スポンジローラーは、遮光板と本体ケースの内側の壁の間の隙間内に回転可能に対応して設置されている。
【発明の効果】
【0022】
1、後続の人の識別を妨害することなく、指紋の痕跡を効果的にクリーニングすることができる。
【0023】
2、人の指紋識別の通過速度及び効率を効果的に保証することができる。
【0024】
3、指紋の痕跡をリアルタイムでクリーニングし、残った指紋の痕跡が指紋の識別を妨害することを避けることができる。
【0025】
4、OLED有機発光スクリーンに残った水性ステインを除去することにより、後続の指紋の識別に影響を与えることを避けることができる。
【0026】
5、構造が簡単であり、便利で実用的である。
【0027】
6、コストが低く、普及しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本願の指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置の人工知能指紋識別用痕跡クリーニング装置の立体構造図である。
図2】本願の指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置の人工知能指紋識別用痕跡クリーニング装置の構造模式図である。
図3】本願の指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置の人工知能指紋識別用痕跡クリーニング装置の本体ケースの構造模式図であり、本体ケースの内部の構造のみを示している。
図4】本願の指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置の人工知能指紋識別用痕跡クリーニング装置の立体分解図であり、本体ケースの内部の伝動構造の一部のみを示している。
図5】本願の指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置の構造模式図である。
図6】本願の指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置の第二の実施形態の構造模式図である。
図7】本願の指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置の第三の実施形態の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
(第一の実施形態)
本願の指紋痕跡前処理構造付きの人工知能中断防止指紋識別装置は、以下のように実現される。人工知能指紋識別用痕跡クリーニング装置と、人工知能指紋識別用痕跡クリーニング装置に設置されている水跡除去構造とを備える。
【0030】
その特徴としては、前記水跡除去構造は、人工知能指紋識別用痕跡クリーニング装置に残っている水跡を除去することができる。
【0031】
前記人工知能指紋識別用痕跡除去装置は、フィンガープレス溝(1)、OLED有機発光スクリーン(2)、通線管(3)、シールカバー(4)、固定ネジ(5)、本体ケース(6)、指紋識別センサー(7)、可視光フィルター(8)、支持板(9)、締付けねじ(10)、接続スリーブ(11)、ベアリング(12)、回転軸(13)、クリーニングボックス(14)、クリーニング綿(15)、バックライト(16)、接続盤(17)、ステッピングモーター(18)、固定スリーブ(19)、固定板(20)、検出光源(21)、ガラス板(22)及び遮光板(23)により構成されている。本体ケース(6)は、円柱構造である。本体ケース(6)には、固定ネジ(5)でシールカバー(4)が固定されている。シールカバー(4)には、通線管(3)が固定されている。本体ケース(6)の側壁のトップ部分には、フィンガープレス溝(1)が設置されている。フィンガープレス溝(1)は、通線管(3)と同じ平面にある。本体ケース(6)の内壁のトップ部分の、通線管(3)に近い側には、支持板(9)の一端が固定されている。支持板(9)の他端は、本体ケース(6)内の中央に向かって下へ45°と曲がる。支持板(9)の他端には、指紋識別センサー(7)が固定されている。本体ケース(6)内の側壁のトップ部分の他端には、固定板(20)の一端が固定されている。固定板(20)の他端は、本体ケース(6)内の中央に向かって下へ45°と曲がる。固定板(20)の他端には、検出光源(21)が固定されている。本体ケース(6)内の側壁の中央の片側には、締付けねじ(10)により接続スリーブ(11)が固定されている。前記接続スリーブ(11)においては、ベアリング(12)により回転軸(13)の一端が設置されている。前記本体ケース(6)内の側壁の中央のもう1つの側には、固定スリーブ(19)によりステッピングモーター(18)が設置されている。ステッピングモーター(18)には、回転軸(13)の他端が設置されている。回転軸(13)の中央には、接続盤(17)が設置されている。接続盤(17)の断面は、六角形である。接続盤(17)の側壁には、バックライト(16)が固定されている。接続盤(17)の、ステッピングモーター(18)に近い側の縁には、複数のガラス板(22)が斜めに固定されている。前記ガラス板(22)は、固定板(20)に平行する。ガラス板(22)の断面は、矩形である。接続盤(17)のもう1つの側の縁には、複数の可視光フィルター(8)が設置されている。前記可視光フィルター(8)は、支持板(9)に平行する。ガラス板(22)と可視光フィルター(8)は、それぞれ接続盤(17)の両側と135°の夾角を成す。ガラス板(22)と可視光フィルター(8)の間には、OLED有機発光スクリーン(2)が固定されている。前記OLED有機発光スクリーン(2)の形状は、フィンガープレス溝(1)の形状に対応する。隣接する前記ガラス板(22)の間には、遮光板(23)が固定されている。遮光板(23)の断面は、三角形である。遮光板(23)の両側は、それぞれ2つのガラス板(22)の側辺に接続する。遮光板(23)の高さは、ガラス板(22)の高さと同じである。遮光板(23)と本体ケース(6)内の側壁の間には、隙間がある。前記本体ケース(6)内の底部には、クリーニングボックス(14)が挿入されている。前記クリーニングボックス(14)内の底部には、複数のグループのクリーニング綿(15)が固定されている。前記クリーニング綿(15)は、遮光板(23)と本体ケース(6)内の側壁の間の隙間の中に対応して設置されている。
【0032】
前記水跡除去構造は、反転板(25)及び吸水布(26)により構成されている。前記本体ケースには、取り付け貫通溝が設置されている。反転板(25)は、取り付け貫通溝にヒンジで取り付けられている。
【0033】
好ましくは、前記取り付け貫通溝の1つの側壁には、留めスロットが設置されている。
【0034】
好ましくは、前記反転板(25)は、円弧構造であり、前記反転板(25)の1つの側は、ヒンジシャフトにより取り付け貫通溝の1つの側壁にヒンジで接続され、前記反転板(25)のもう1つの側の、留めスロットに対応する箇所には、係止板が設置され、前記係止板は、留めスロット内に係止設置されている。
【0035】
好ましくは、前記反転板(25)と取り付け貫通溝の1つの側壁がヒンジで接続されている箇所には、ねじりばねが設置されており、反転板(25)には、吸水布(26)が取り外し可能に設置されている。
【0036】
好ましくは、前記吸水布(26)は、本体ケース(6)内に位置しており、前記反転板(25)には、ハンドルが設置されており、前記ハンドルは、本体ケース(6)の外部に位置している。
【0037】
好ましくは、前記反転板(25)は、プラスチック材料からなり、プラスチックは、モノマーを原料とし、重付加又は重縮合反応により重合することで得られるポリマー化合物(MACROMOLECULES)であり、その変形耐性が中程度であり、繊維とゴムの間にあり、合成樹脂、フィラー、可塑剤、安定剤、潤滑剤、顔料等の添加剤により構成されており、プラスチックの主な成分は、樹脂である。
【0038】
好ましくは、前記ハンドルには、ゴムパッドが設置されている。
【0039】
使用時、ステッピングモーター(18)を制御し、接続盤(17)が段階的に回転し、毎回60度回転するように駆動させることにより、フィンガープレス溝(1)に重ね合わせている指紋検出コンポーネント(OLED有機発光スクリーン(2)、ガラス板(22)及び可視光フィルター(8)等)を順に交換する。同時に、指紋検出コンポーネントを順番に回転させて交換する際に、本体ケース(6)内に収められた指紋検出コンポーネントは、徐々に回転して本体ケース(6)の底部のクリーニングボックス(14)内に移動する。リーニングボックス(14)のクリーニング液(24)と複数のグループのクリーニング綿(15)を用いて指紋検出コンポーネントのOLED有機発光スクリーン(2)に残った指紋痕跡を拭き取ってクリーニングする。クリーニング終了後、OLED有機発光スクリーン(2)は、吸水布(26)の位置まで回転し、吸水布(26)は、OLED有機発光スクリーン(2)の表面に残ったクリーニング液(24)を吸収して拭き取る。よって、後続の指紋識別に影響を与えることが防げる。吸水布(26)を交換する必要がある場合、反転板(25)を開けてその上の古い吸水布(26)を新しい吸水布(26)に交換すれば良い。
【0040】
(第二の実施形態)
当該実施形態と第一の実施形態の違いは、前記水跡除去構造がエアアウトレットパイプ(27)、送風ボックス(28)、送風ファン(29)、加熱ボックス(30)、電球(31)、防塵ネット(32)及び電源ボックス(33)により構成されており、送風ボックス(28)は、本体ケース(6)に設置され、本体ケース(6)に連通し、エアアウトレットパイプ(27)は、一端が送風ボックス(28)に連通し、他端が本体ケース(6)を通って本体ケース(6)内に伸びていることである。
【0041】
好ましくは、前記エアアウトレットパイプ(27)は、他端がラッパ状構造である。
【0042】
送風ファン(29)は、支持ロッドにより送風ボックス(28)内に設置されている。
【0043】
好ましくは、前記送風ファン(29)の中心線は、エアアウトレットパイプ(27)の中心線と同じ直線にある。
【0044】
加熱ボックス(30)は、送風ボックス(28)に設置され、送風ボックス(28)に連通し、1つ側壁が送風ボックス(28)に接続され、もう1つの側壁に換気溝が設置されている。
【0045】
好ましくは、前記換気溝は、貫通溝構造であり、前記換気溝内には、防塵ネット(32)が設置されている。
【0046】
好ましくは、前記防塵ネット(32)は、二層ネットであり、前記防塵ネット(32)内には、乾燥剤が設置されている。
【0047】
好ましくは、前記加熱ボックス(30)と送風ボックス(28)の連通箇所には、フィルターネットが設置されている。
【0048】
電球(31)は、加熱ボックス(30)内に設置され、電源ボックス(33)は、加熱ボックス(30)の外壁に接続され、前記電球(31)は、電源コードにより電源ボックス(33)に接続され、前記送風ファン(29)は、電源コードにより電源ボックス(33)に接続されている。
【0049】
好ましくは、前記送風ボックス(28)と加熱ボックス(30)は、プラスチック材料からなり、プラスチックは、モノマーを原料とし、重付加又は重縮合反応により重合することで得られるポリマー化合物(MACROMOLECULES)であり、その変形耐性が中程度であり、繊維とゴムの間にあり、合成樹脂、フィラー、可塑剤、安定剤、潤滑剤、顔料等の添加剤により構成されており、プラスチックの主な成分は、樹脂である。樹脂は、様々な添加剤と混合されていないポリマー化合物を指す。樹脂という名前は、最初は、ロジン、シェラック等のような動植物から分泌される脂質から名付けられた。樹脂は、プラスチックの総重量の約40%~100%を占める。プラスチックの基本的な性能は、主に樹脂の性質により決まるが、添加剤も重要な役割を果たしている。一部のプラスチックは、基本的に合成樹脂により構成されており、添加剤を含まず又は少ししか含まず、例えば、有機ガラス等である。
【0050】
使用時、クリーニング終了後、OLED有機発光スクリーン(2)は、エアアウトレットパイプ(27)の位置まで回転し、電球(31)と送風ファン(29)がオンにされ、電球(31)が発熱して空気を加熱し、送風ファン(29)がエアアウトレットパイプ(27)によりOLED有機発光スクリーン(2)に熱風を吹き付け、その上のクリーニング液(24)を乾燥させることにより、後続する指紋識別に影響を与えることを防止する。前記防塵ネット(32)には、乾燥剤が設置されているという設計は、外気が乾燥剤により乾燥された後、熱風を形成してエアアウトレットパイプ(27)を通過してOLED有機発光スクリーン(2)の上のクリーニング液(24)を乾燥させ、乾燥速度を高めることができる。
【0051】
前記エアアウトレットパイプ(27)は、他端がラッパ状構造であるという設計は、熱風を拡散させ、熱風とOLED有機発光スクリーン(2)の接触面積を増加させ、乾燥速度を高めることができる。
【0052】
(第三の実施形態)
当該実施形態と第一の実施形態の違いは、前記クリーニング綿(15)の代わり、スポンジローラー(34)を用い、前記クリーニングボックス(14)内の底部には、複数のグループのスポンジローラー(34)が固定され、前記スポンジローラー(34)は、遮光板(23)と本体ケース(6)内の側壁の間の隙間の中に回転可能に対応して設置されていることである。使用時、クリーニングボックス(14)内のクリーニング液(24)と複数のグループのスポンジローラー(34)のローリングにより、指紋検出コンポーネントのOLED有機発光スクリーン(2)に残った指紋の痕跡をクリーニングし、スライド摩擦をローリング摩擦に変え、OLED有機発光スクリーン(2)に対する損傷を低減させることができる。
【0053】
前記クリーニングボックス(14)は、本体ケース(6)に挿入して固定され、定期的にクリーニングボックス(14)を引き出してクリーニング液(24)の交換を行うことができる。
【0054】
前記接続スリーブ(11)においては、ベアリング(12)により回転軸(13)の一端が設置されているという設計は、接続スリーブ(11)の位置を制限することができるので、回転軸(13)が回転する際に変位することで、接続盤(17)の回転に影響を与え、ひいては、OLED有機発光スクリーン(2)とフィンガープレス溝(1)の対応に影響を与えることを防止することができる。
【0055】
前記本体ケース(6)内の側壁の中央のもう1つの側には、固定スリーブ(19)によりステッピングモーター(18)が設置されているという設計は、ステッピングモーター(18)の固定効果を高めることができると同時に、ステッピングモーター(18)に対して衝撃吸収を行うことができ、ステッピングモーター(18)の動作中に生じる振動により、装置の通常の使用に影響を与えることを避けることができる。
【0056】
前記OLED有機発光スクリーン(2)の形状がフィンガープレス溝(1)の形状に対応するという設計は、人がフィンガープレス溝(1)により指紋を押しやすくし、装置が人の指紋を効果的に識別できることを保証する。
【0057】
隣接する前記ガラス板(22)の間には、遮光板(23)が固定されているという設計は、隣接するガラス板(22)の間の光源が互いに影響し、ガラス板(22)が明るすぎることにより、OLED有機発光スクリーン(2)が指紋の識別を行うことに影響を与えることを防止することができる。
【0058】
前記本体ケース(6)内の底部には、前記クリーニングボックス(14)が挿入されているという設計は、本体ケース(6)から定期的にクリーニングボックス(14)を取り出してクリーニングするのに便利であり、クリーニング液(24)の交換処理も便利であるので、クリーニング液(24)が長時間使用されて汚れたことにより、OLED有機発光スクリーン(2)の上の指紋のクリーニングに影響を与え、指紋の認識を妨害することを避けることができる。
【0059】
前記クリーニングボックス(14)内の底部には、複数のグループのクリーニング綿(15)が固定されているという設計は、OLED有機発光スクリーン(2)の上の指紋をクリーニングし、残った指紋痕跡が指紋の識別を妨害することを避けることができる。
【0060】
前記クリーニング綿(15)が遮光板(23)と本体ケース(6)内の側壁の間の隙間の中に対応して設置されているという設計は、回転軸(13)が回転する際に、クリーニング綿(15)がガラス板(22)と遮光板(23)を妨げることで、回転軸(13)が動かなくなることを避けることができる。
【0061】
前記ガラス板(22)が固定板(20)に平行し、前記可視光フィルター(8)が支持板(9)に平行するという設計は、回転軸(13)の回転により、可視光フィルター(8)とガラス板(22)の回転を駆動する際に指紋識別センサー(7)及び検出光源(21)に接触することで、指紋識別センサー(7)及び検出光源(21)を損傷させてしまうことを避けることができる。
【0062】
前記ねじりばねに関する設計は、留めスロットの位置制限作用と連動して係止板を留めスロットに安定して挿入させることができるので、吸水布(26)がOLED有機発光スクリーン(2)の表面に残ったクリーニング液(24)を吸収して拭いた時に力により変位が生じることを避けることができる。
【0063】
次の目的を実現することができ、即ち、クリーニング液(24)とクリーニング綿(15)を用いてOLED有機発光スクリーン(2)に残った指紋痕跡をクリーニングした後、OLED有機発光スクリーン(2)に残った水性ステインを除去することができるので、後続する指紋識別に影響を与えることを避けることができる。
【0064】
なお、特に明らかな規定及び制限がない限り、「設置する」、「取り付ける」、「互いに接続する」及び「接続する」という用語は、広い意味で理解されるべきであり、例えば、裾接続、リベット接続、ピン接続、接着剤接続及び溶接接続等の固定接続方法であっても良く、ねじ接続、スナップ接続及びヒンジ接続等の取り外し可能な接続方法であっても良く、一体的に接続しても良く、電気的に接続しても良く、直接的な接続であっても良く、中間媒体を介した間接的な接続であっても良く、2つの部品の内部の連通であっても良い。当業者にとっては、具体的な状況で本願における上述した用語の具体的な意味を理解することができれば良い。
【0065】
また、上述した具体的な実施形態を説明する際、簡単明瞭のために、他の実施形態との違いのみが記載されているが、当業者は、上述した具体的な実施形態も独立した技術案であることを理解すべきである。
【0066】
(符号の説明)
1 フィンガープレス溝
2 OLED有機発光スクリーン
3 通線管
4 シールカバー
5 固定ネジ
6 本体ケース
7 指紋識別センサー
8 可視光フィルター
9 支持板
10 締付けねじ
11 接続スリーブ
12 ベアリング
13 回転軸
14 クリーニングボックス
15 クリーニング綿
16 バックライト
17 接続盤
18 ステッピングモーター
19 固定スリーブ
20 固定板
21 検出光源
22 ガラス板
23 遮光板
24 クリーニング液
25 反転板
26 吸水布
27 エアアウトレットパイプ
28 送風ボックス
29 送風ファン
30 加熱ボックス
31 電球
32 防塵ネット
33 電源ボックス
34 スポンジローラー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7