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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-25
(45)【発行日】2023-06-02
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20230526BHJP
【FI】
A63F7/02 320
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019100811
(22)【出願日】2019-05-29
(65)【公開番号】P2020192200
(43)【公開日】2020-12-03
【審査請求日】2021-12-20
(73)【特許権者】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
(74)【代理人】
【識別番号】100112472
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100202223
【弁理士】
【氏名又は名称】軸見 可奈子
(72)【発明者】
【氏名】山本 和弘
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 嘉一
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 潤
(72)【発明者】
【氏名】安藤 康晃
(72)【発明者】
【氏名】市原 卓人
(72)【発明者】
【氏名】西村 仁
(72)【発明者】
【氏名】浅賀 崇雅
(72)【発明者】
【氏名】藤原 海
(72)【発明者】
【氏名】上野 雅博
(72)【発明者】
【氏名】山田 輝彦
(72)【発明者】
【氏名】平 勇輝
(72)【発明者】
【氏名】平口 敏彦
(72)【発明者】
【氏名】橋本 貴晶
(72)【発明者】
【氏名】吉田 直彦
(72)【発明者】
【氏名】小川 慎也
(72)【発明者】
【氏名】河邉 法広
(72)【発明者】
【氏名】木村 裕一
【審査官】平井 隼人
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-166577(JP,A)
【文献】特開2013-013658(JP,A)
【文献】特開2012-179133(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
始動入賞口への遊技球の入球に起因して実行される当否判定で当りになると、大入賞口への入球が可能となる当り遊技が行われ、
前記始動入賞口、前記大入賞口、及び、前記始動入賞口と前記大入賞口とは別に設けられた一般入賞口に遊技球が入球すると賞球が払い出される遊技機において、
前記一般入賞口への入球に起因して演出を行う演出実行手段を有し、
前記演出実行手段は、
表示部を有し、
前記演出において、複数の図柄の中から指定図柄として図柄を選び出し、前記表示部に表示された図柄と前記指定図柄との合致の度合により、当否判定の期待度を示唆する遊技機。
【請求項2】
始動入賞口への遊技球の入球に起因して実行される当否判定で当りになると、大入賞口への入球が可能となる当り遊技が行われ、
前記始動入賞口、前記大入賞口、及び、前記始動入賞口と前記大入賞口とは別に設けられた一般入賞口に遊技球が入球すると賞球が払い出される遊技機において、
前記一般入賞口への入球に起因して演出を行う演出実行手段を有し、
前記演出実行手段は、
前記一般入賞口への入球に起因して行う前記演出としてビンゴ演出を行い、
複数の図柄から選出された複数の固有図柄がマトリクス状に並んだビンゴカードを表示するビンゴカード表示部を有し、
前記ビンゴ演出では、前記複数の図柄の中から1つずつ図柄が指定図柄として選び出され、前記ビンゴカードのうち、縦、横、又は斜めに並ぶ少なくとも一つの列を構成する前記固有図柄の全てに対して、所定の規定個数選び出された前記指定図柄の中に対応するものが含まれるか否かによって前記ビンゴ演出に成功したか否かが決定される遊技機。
【請求項3】
始動入賞口への遊技球の入球に起因して実行される当否判定で当りになると、大入賞口への入球が可能となる当り遊技が行われ、
前記始動入賞口、前記大入賞口、及び、前記始動入賞口と前記大入賞口とは別に設けられた一般入賞口に遊技球が入球すると賞球が払い出される遊技機において、
前記一般入賞口への入球に起因して演出を行う演出実行手段を有し、
前記演出実行手段は、
前記演出において複数の図柄から選出された複数の固有図柄を表示する固有図柄表示部と、
前記演出において前記一般入賞口への遊技球の入球数が予め定められた特定数に到達するごとに、前記複数の図柄の中から1つの図柄を指定図柄として選び出す図柄指定手段と、を有し、
前記指定図柄が所定の規定数まで選び出されたときに、前記固有図柄と前記指定図柄との合致の度合により、前記当否判定の期待度を示唆する遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技機として、始動入賞口や大入賞口の他に、一般入賞口を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-132975号公報(段落[0028]及び図1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般入賞口への入賞に興味を持たせることが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた発明の一態様は、始動入賞口への遊技球の入球に起因して実行される当否判定で当りになると、大入賞口への入球が可能となる当り遊技が行われ、前記始動入賞口、前記大入賞口、及び、前記始動入賞口と前記大入賞口とは別に設けられた一般入賞口に遊技球が入球すると賞球が払い出される遊技機において、前記一般入賞口への入球に起因して演出を行う演出実行手段を有する遊技機である。
【発明の効果】
【0006】
上記発明によれば、一般入賞口への入賞に興味を持たせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の第1実施形態に係る遊技機の正面図
図2】遊技盤の正面図
図3】遊技機と携帯端末とサーバ装置の関係を示す図
図4】遊技機の電気的構成を示すブロック図
図5】期待度示唆演出が実行されている表示画面の正面図
図6】ビンゴ演出が実行されている表示画面の正面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示されるように、本実施形態の遊技機10はパチンコ遊技機であって、前側が前面枠10Zにて覆われており、その前面枠10Zに形成されたガラス窓10Wを通して遊技盤11の遊技領域R1が視認可能になっている。ガラス窓10Wの上方には、両角部にスピーカ19,19が備えられている。なお、以下の説明において、特記しない限り「右」及び「左」とは、遊技機10を前方から見た場合の「右」及び「左」を指すものとする。
【0009】
前面枠10Zのうちガラス窓10Wより下方には、上皿26と下皿27が上下2段にして設けられ、下皿27の右側には操作ハンドル28が設けられている。操作ハンドル28を回動操作すると、上皿26に収容された遊技球が遊技領域R1に向けて弾き出される。
【0010】
上皿26の上部には、遊技者が押し下げ可能な操作ボタン29が備えられている。また、図示はしないが、操作ボタン29の側方には、上下左右に操作可能な十字キーが設けられている。
【0011】
図2に示されるように、遊技領域R1は、遊技盤11の前面から突出したガイドレール12に四方を囲まれることで形成されている。遊技領域R1の中央には、遊技盤表示窓11Hが貫通形成されており、その遊技盤表示窓11Hに遊技盤11の裏面側から表示装置13が対向している。表示装置13は、例えば、液晶モジュールで構成され、その前面が遊技に関する演出を行う表示画面13Gとなっている。表示画面13Gには、後述する特別図柄当否判定の判定結果、その判定結果を示唆する演出等が表示される。
【0012】
遊技盤11の前面中央には、表示画面13Gを囲むように表示装飾枠23が取り付けられている。表示装飾枠23は、遊技盤11の前面側から遊技盤表示窓11Hに嵌め込まれて、遊技盤表示窓11Hの内側に張り出すと共に、遊技盤11の前面から突出している。そして、遊技領域R1を流下する遊技球が、表示装飾枠23の前側を通過して表示装飾枠23の内側に進入しないように構成されている。
【0013】
表示装飾枠23の右側には、始動ゲート18が備えられている。表示装飾枠23の下側には、第1と第2の始動入賞口14A,14Bが上下に並べて設けられ、その右方には、大入賞口15が設けられている。そして、始動入賞口14A,14Bの左方には、ガイドレール12に沿って一般入賞口20が複数設けられている。なお、上述した各入賞口14A,14B,15,20の何れにも入賞しなかった遊技球は、遊技領域R1の下端部の排出口16に全て取り込まれ、図示しない球回収装置に回収される。
【0014】
次に、所要の各部位についてさらに詳説する。まず、一般入賞口20は、ポケット構造をなし、遊技球が1つずつ入ることが可能な大きさに開口している。一般入賞口20へ遊技球が入球(入賞)すると、その遊技球は遊技盤11の裏側に取り込まれ、例えば、1個の入球につき15個の賞球が上皿26に払い出される。
【0015】
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなしている。始動ゲート18を遊技球が通過すると、普通図柄当否判定が行われる。
【0016】
第1の始動入賞口14Aは、所謂、ポケット構造をなし、遊技球が1つずつ入ることが可能な大きさで上方に開口している。第2の始動入賞口14Bは、遊技球が1つずつ入ることが可能な大きさで前方に開口し、通常は、開閉扉14Tにて前方が閉塞されることで、遊技球の入球(入賞)が規制されている。開閉扉14Tは、上述した普通図柄当否判定の結果が当りとなったときに、下端部を中心に回動して所定時間だけ前側に倒される。
【0017】
始動入賞口14A,14Bに遊技球が入球(入賞)すると、所定個数の賞球が上皿26に払い出されると共に、特別図柄当否判定が行われる。その判定結果は、表示装置13の表示画面13Gにて表示される。具体的には、表示画面13Gの中央部には、3つの特別図柄13A,13B,13Cが横並びに停止表示されている。これら各特別図柄13A~13Cは、例えば、数字や文字等を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄13A~13Cごと、所定の種類のものが停止表示されている。そして、始動入賞口14A,14Bに遊技球が入球すると、これら3つの特別図柄13A~13Cが、変動表示(例えば、上下方向にスクロール表示)され、所定時間経過後に、例えば、左、右、中の順に停止表示される。そして、停止した特別図柄13A~13Cの組合せにより、特別図柄当否判定の判定結果を報知するようになっている、具体的には、特別図柄13A~13Cが全て同じ図柄(ゾロ目)の場合に、大当りであることを示し、特別図柄13A~13Cがゾロ目以外の組合せの場合に、外れであることを示すようになっている。
【0018】
特別図柄当否判定の結果が大当りであると、大入賞口15が解放される大当り遊技が実行される。詳細には、大入賞口15は、横長矩形に形成されて、通常の遊技状態では、可動扉15Tにて閉塞されている。そして、大当り遊技が行われると、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒されて大入賞口15が開放し、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能となる。大入賞口15に遊技球が入球すると、所定数の遊技球が賞球として上皿26に払い出される。大当り遊技では、予め設定された回数だけ大入賞口15が開放されるラウンド遊技が、実行される大当り遊技に応じた回数だけ実行される。1回のラウンド遊技は、予め定められた上限数の遊技球が大入賞口15に入球するか又は予め設定されたラウンド遊技時間が経過すると、終了する。
【0019】
遊技機10では、大当り遊技の後に、通常状態よりも特別図柄当否判定で当りとなる確率が高い確変状態に移行する場合がある。また、確変状態には、大当り遊技の終了時に例えば「確変突入」等のメッセージを表示画面13Gに表示して確変状態であることが遊技者に認識されやすい明示確変状態と、確変状態となることを表示画面13Gでは報知せずに(または、明示的には報知せずに)内部的な遊技条件のみを異ならせ、確変状態であることが遊技者に認識されにくい潜伏確変状態と、が設けられている。
【0020】
また、特別図柄の変動中又は大当り遊技中に始動入賞口14A,14Bに遊技球が入球した場合、その入球に起因した特図判定に関する情報(具体的には、特図判定の結果表示とそれに伴う図柄変動)は、予め設定された保留上限数まで保留される。そして、実行中の図柄変動又は大当り遊技が終了すると、保留が1つ消化されて、保留されていた図柄変動と結果表示が行われる。
【0021】
遊技機10では、特別図柄13A,13B,13Cによる特別図柄当否判定の結果報知と共に当否判定演出が実行されたり、大当り遊技中に大当り遊技演出が行われる。これら当否判定演出及び大当り遊技演出では、遊技全体を通して、例えば、メインキャラクターが敵キャラクターと戦いながら冒険をしていくストーリー演出が行われる。
【0022】
本実施形態では、メインキャラクターは複数のキャラクターの中から選択可能になっている。このメインキャラクターは、遊技の開始時に遊技機10で選択してもよいし、あらかじめサーバ装置200に接続した携帯端末100で選択しておき、その情報を遊技の開始時に遊技機10にパスワード115として入力してもよい(図3参照)。また、遊技の終了時には、ストーリーの進み具合を含む遊技情報に基づいて生成される2次元コード121が表示画面13Gに表示される。
【0023】
図3に示されるように、2次元コード121を読み取った携帯端末100は、サーバ装置200に遊技情報を送信し、サーバ装置200からパスワード115を受け取る。携帯端末100がサーバ装置200から受け取ったパスワード115は、携帯端末100の表示画面に表示される。そして、次に遊技を開始する際に、このパスワード115を入力すると、ストーリーの途中から遊技を再開することができる。また、メインキャラクターはストーリーの途中でも変更可能であり、例えば、遊技の終了後、次に遊技を行うまでに、サーバ装置200に接続した携帯端末100でメインキャラクターの変更を行うことができる。この場合、メインキャラクターの変更を反映したパスワード115が新たに発行される。
【0024】
図4には、遊技機10の電気的な構成が示されている。同図において、符号50は、主制御回路50であって、CPU50A、RAM50B、ROM50C及び複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータとサブ制御回路52を結ぶ入出力回路と、大入賞装置等が接続された中継回路及び払出制御回路等を結ぶ入出力回路とを備え、遊技に関わる主制御を行う。CPU50Aは、当否判定部、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、特図判定や普図判定に関する乱数等も生成し、制御信号をサブ制御回路52等へ出力(送信)可能に構成されている。RAM50Bは、CPU50Aで生成される各種乱数値用の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域やフラグ、CPU50Aの作業領域を備える。ROM50Cには、制御データ、特別図柄及び普通図柄の変動表示に関する図柄変動データ等が書き込まれている他、特図判定及び普図判定の判定値、大当り遊技のラウンド数等が書き込まれている。なお、特別図柄当否判定や普通図柄当否判定の保留についての情報は、RAM50Bに記憶される。
【0025】
サブ制御回路52は、主制御回路50と同様に、CPU52A、RAM52B、ROM52C及び複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータと主制御回路50を結ぶ入出力回路と、表示制御回路54、音声制御回路55、ランプ制御回路56等を結ぶ入出力回路を備えている。CPU52Aは、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、制御信号を表示制御回路54、音声制御回路55、ランプ制御回路56等へ出力(送信)可能に構成されている。RAM52Bは、各種データの記憶領域とCPU52Aによる作業領域を有している。ROM52Cには、各種演出のデータ等が記憶されている。
【0026】
表示制御回路54は、表示装置13に設けられていて、CPU、RAM及びROMを有している。表示制御回路54のCPUは、サブ制御回路52から出力される制御信号に基づき、画像データをROMから取得し、その画像データに基づいて表示画面13Gに画像を表示する。
【0027】
音声制御回路55は、サブ制御回路52から出力される制御信号に基づき、スピーカー19から発生される楽曲や音声の選択を行い、音声を制御する。
【0028】
ランプ制御回路56は、役物に搭載された役物装飾ランプ等のランプに接続され、サブ制御回路52から出力されたランプの制御信号を中継するための基板である。
【0029】
さて、上述したように、遊技機10には、始動入賞口14A,14Bや大入賞口15の他に、一般入賞口20が備えられている(図2参照)。本実施形態の遊技機10では、一般入賞口20への入賞に起因して演出が行われる、又は、演出に変化がもたらされる。以下、詳細を説明する。
【0030】
図2に示されるように、本実施形態の遊技機10では、ストーリー開始から一般入賞口20への入賞数がカウントされ、表示画面13Gに「ラッキーカウント13L」として累積表示される。そして、一般入賞口20への入賞数が、あらかじめ複数定められた特定数に達すると、その特定数に応じた特典が付与される。
【0031】
例えば、一般入賞口20への入賞数が100球に到達すると、その後に行われる大当り遊技中に、大当り遊技演出として大当り遊技特別演出が行われる特別演出実行特典が付与される。大当り遊技特別演出は、この特別演出実行特典が付与された場合にしか実行されないシークレットムービーであり、例えば、メインキャラクターが必殺技を出しながら戦う映像になっている。
【0032】
次に、一般入賞口20への入賞数が200球に到達すると、ストーリー演出でメインキャラクターとして選択可能なキャラクターが追加される演出要因追加特典が付与される。このとき追加されるキャラクターは、演出要因追加特典が付与されたときにしか追加されないシークレットキャラクターである。シークレットキャラクターは、遊技の終了後に表示される2次元コード121を読み取った携帯端末100をサーバ装置200に接続することで選択可能となる。
【0033】
さらに、一般入賞口20への入賞数が300球に到達すると、その後に潜伏確変状態になったときに潜伏確変状態であることを示唆可能な潜伏示唆演出を実行する潜伏示唆特典が付与される。潜伏示唆演出は、大当り遊技後、潜伏確変状態になったときに、表示画面13Gに「潜伏確変中」というメッセージが表示される内容になっている。本実施形態では、この潜伏示唆演出は、潜伏示唆特典が付与されたときにしか行われないように構成されている。なお、潜伏示唆特典が付与された後、潜伏確変状態にならずに遊技を終了すると、その潜伏示唆特典の情報は、2次元コード121を読み取った携帯端末100をサーバ装置200に接続することで次の遊技に持ち越される。
【0034】
このように、本実施形態では、一般入賞口20への入賞数が、あらかじめ複数定められた特定数に達すると、上述した演出実行特典、演出要因追加特典、潜伏示唆特典の中から、その特定数に応じた特典が付与される。なお、これら特典をアイコンとして表示画面13Gに表示して付与されたことが遊技者に認識できるように構成されてもよいし、内部的な記録のみで、遊技者には明確には認識させないように構成されてもよい。
【0035】
本実施形態の遊技機10の構成は以上である。次に、遊技機10の作用効果について説明する。遊技機10では、一般入賞口20への入賞数がカウントされ、表示画面13Gに「ラッキーカウント13L」として累積表示されていく。そして、一般入賞口20への入賞数が100、200、300に到達するごとに、演出実行特典、演出要因追加特典、潜伏示唆特典が付与される。
【0036】
このように、本実施形態では、一般入賞口20への入賞数がラッキーカウント13Lとして累積表示されていくので、一般入賞口20に遊技球がどれくらい入賞しているかを遊技者に認識させることができ、一般入賞口20への入賞に従来よりも興味を持たせることができる。しかも、一般入賞口20への入賞数に応じて演出に関する特典が付与されるので、一般入賞口20への入賞により興味をもたせることができる。
【0037】
しかも、一般入賞口20への入賞数が300に到達すると付与される潜伏示唆特典では、通常状態か潜伏確変状態か分からないときに、潜伏確変状態であることが示唆されるので、潜伏確変状態になっていることに気づかず遊技を終了してしまうことが防がれる。よって、遊技者によっては、特に潜伏示唆特典を目指して一般入賞口20への入賞を狙うようになり、一般入賞口20への入賞により興味をもたせることができる。
【0038】
また、潜伏確変状態であることが示唆されることによって、遊技者に潜伏確変状態が発生しやすい台と期待させ、このまま遊技を続けたいという遊技意欲を増大させることができ、遊技機の稼動率を向上させることができる。
【0039】
[第2実施形態]
次に、本開示を適用した第2実施形態の遊技機10について説明する。以下の説明では、上記第1実施形態との相違点のみを説明し、共通する構成については重複した説明は省略する。
【0040】
上記第1実施形態では、潜伏示唆演出が、一般入賞口20への入賞数が所定数に到達することによって潜伏示唆特典が付与され、その後に潜伏確変状態になったときに潜伏示唆演出が行われる構成であったが、本実施形態では、潜伏示唆演出が、潜伏確変状態において、一般入賞口20への入賞が発生したときに行われる。これにより、遊技者は、一般入賞口20への入賞が発生する度に、現在の遊技状態が潜伏確変状態であるか否かが分かり得るので、一般入賞口20への入賞に興味をもたせることができる。
【0041】
なお、潜伏示唆演出は、一般入賞口20への入賞が発生する度に、実行されるか否かがランダムに抽選される構成であってもよい。また、潜伏示唆演出が、潜伏確変状態においては、潜伏確変状態であることを示す内容で実施され、通常状態では、潜伏確変状態でないことを示す内容で実施される構成であってもよい。また、潜伏示唆演出が、通常状態及び潜伏確変状態以外の遊技状態において行われてもよい。また、潜伏示唆演出が、一般入賞口20への入賞数が所定数(例えば、10球)に到達する度に行われる構成であってもよい。
【0042】
[第3実施形態]
本実施形態の遊技機10は、確変状態(明示確変状態)となる大当りの発生回数を計数するカウンタ(大当りカウンタ)を有し、その大当りカウンタが3になると、その次の大当り遊技の後の遊技状態を強制的に通常状態とする(つまり、4連荘すると、その後必ず通常状態に戻る)、所謂、セット機である。
【0043】
そして、本実施形態では、確変状態(明示確変状態)において、一般入賞口20への入賞が発生すると、大当りカウンタが3になるまでの残りのカウント数、つまり、強制的に通常状態になるまでに、あと何回大当りになり得るかを示す数である「残セット数」を示唆する残セット数示唆演出が行われる。残セット数示唆演出は、例えば、表示画面13Gに「あと2セット」等のメッセージが表示される内容になっている。
【0044】
本実施形態の遊技機は、残セット数示唆演出により、遊技者に対して残セット数が示唆されるという斬新な構成になっている。また、残セット数が示唆されるので、セット数が残っていることに気付かずに遊技をやめてしまう遊技者を減少させることができる。しかも、残セット数示唆演出が、一般入賞口20への入賞に起因して発生するので、一般入賞口20への入賞によって演出が行われるという斬新な遊技を提供することができるとともに、一般入賞口20への入賞に興味をもたせることができる。
【0045】
なお、残セット数示唆演出は、一般入賞口20への入賞が発生する度に、実行されるか否かがランダムに抽選される構成であってもよい。また、潜伏示唆演出が、一般入賞口20への入賞数が所定数(例えば、10球)に到達する度に行われる構成であってもよい。
【0046】
[第4実施形態]
本実施形態では、始動入賞口14A,14Bに遊技球が入球して保留が発生すると、図5(A)に示されるように、表示画面13Gの保留表示部14Hにこの保留に対応する保留アイコン14Zが表示される(詳細には、第1態様で表示される)。また、本実施形態では、始動入賞口14A,14Bに遊技球が入球すると、直ちに特別図柄が変動開始されるか保留されるかに拘わらず、特別図柄当否判定の結果が先読みされるようになっている。そして、本実施形態では、遊技球が一般入賞口20に入賞すると、その先読み結果に基づいて、当否判定で当りになる可能性の度合いである期待度を示唆する期待度示唆演出が行われる。
【0047】
具体的には、期待度示唆演出では、特別図柄当否判定が保留されている状態で(例えば特別図柄当否判定の変動表示中。図5(A)参照)、一般入賞口20へ遊技球が入賞すると、まず、ルーレット演出が行われる。そして、期待度示唆演出では、ルーレット演出の結果により、特別図柄当否判定の期待度に応じて保留アイコン14Zの色が変わる予告演出が実行可能となっている(図5参照)。
【0048】
図5(B)に示されるように、ルーレット演出では、表示画面13Gに、互いに異なる期待度に対応する複数の選択肢61~63から構成されるルーレット60が表示される。詳細には、これら複数の選択肢61~63は、ルーレット60の回転軸回りに並べられ、例えば、それぞれ「チャンス」、「保留変化」、「残念?」と表示される。そして、ルーレット演出では、所定時間、ルーレット60が回転表示されてから(図5(B)参照)、停止表示され(図5(C)参照)、このとき選択された選択肢(図5(C)の例では選択肢62)が、保留されて次に行われる特別図柄当否判定の期待度を示唆する。なお、例えば、このとき選択された選択肢は、表示画面13Gに表示された矢印64により指示されたり、他の選択肢よりも明るく表示されたりすることで、他の選択肢と区別される。
【0049】
本実施形態では、例えば、ルーレット60の「チャンス」と表示された選択肢61は、期待度90%に対応し、「残念?」と表示された選択肢63は、期待度30%に対応する。また、例えば、「保留変化」と表示された選択肢62は、期待度70%に対応する。この選択肢62がルーレット演出で選択されると、次に行われる当否判定に対応する保留アイコン14Z(例えば、最も左に表示される保留アイコン14Z)が、上記第1態様よりも期待度が高い(例えば期待度70%)第2態様(図5(D)参照)へと変更される(即ち、予告演出が行われる)。本実施形態では、ルーレット演出で選択肢61が選択された場合には、この保留アイコン14Zが、第1態様から期待度90%に対応する第3態様へと変更される。なお、本実施形態では、第1態様、第2態様、第3態様は、互いに色が異なっているが、形状が異なっていてもよい。また、第1態様が、例えば、期待度30%に対応していてもよいし、期待度50%以下に対応していてもよい。
【0050】
本実施形態では、一般入賞口20に遊技球が入賞すると、表示画面13Gで演出が実行されるので、一般入賞口20への入賞に対して、興味を持たせたり、趣向性を向上させることが可能となる。しかも、本実施形態では、一般入賞口20への入賞により、特別図柄当否判定の期待度を示唆する演出が行われるので、一般入賞口20へ入賞した場合のドキドキ感を高めることができる。なお、期待度示唆演出は、一般入賞口20への入球数が予め定められた特定数に到達するごとに行われてもよい。
【0051】
[第5実施形態]
本実施形態では、一般入賞口20への遊技球の入賞に起因して、表示画面13Gでビンゴ演出が行われる。具体的には、図6(A)に示されるように、ビンゴ演出では、例えば表示画面13Gの左側部分に、複数の図柄の中から選出された複数の固有図柄71がマトリクス状に並んだビンゴカード70が表示される。本実施形態では、例えば、ビンゴカード70には、固有図柄71として1~20の数字の中からランダムに選び出された9つの数字が、3行3列に並んで表示される。
【0052】
そして、ビンゴ演出では、一般入賞口20への遊技球の入球数が予め定められた特定数(1でも複数でもよい。)に到達するごとに、複数の図柄の中から、1つの図柄が指定図柄72として選び出される。具体的には、1~20の数字の中から指定図柄72として1つずつ数字が、最大で所定の規定数(本実施形態では、3以上の数に設定されている。)まで選び出される。
【0053】
詳細には、一般入賞口20への入賞が特定数に達すると、図6(A)に示されるように、1つ目の指定図柄72(同図の例では、「1」)が選び出される。すると、ビンゴカード70において、その指定図柄72に対応する固有図柄71が消去される(図6(B)参照)。なお、本実施形態では、ビンゴカード70において複数の固有図柄71のうち中心に配置される固有図柄71が1つ目の指定図柄72として選び出されるようになっている。
【0054】
図6(B)、図6(C)に示されるように、一般入賞口20への入賞がさらに特定数増えるごとに、1つずつ指定図柄72が選び出され、その指定図柄72に対応する固有図柄71が消去される。そして、指定図柄72が最大で規定数まで選び出される間に、ビンゴカード70のうち縦、横、又は斜めに並ぶ少なくとも一つの列を構成する固有図柄71の数字全てが、指定図柄72として選び出されたときに、ビンゴとなり、ビンゴ演出が成功となる(図6(D)参照)。一方、指定図柄72が規定数選び出された段階で、上記一つの列を構成する固有図柄71の数字全てが、指定図柄72として選び出されていないときには、ビンゴ演出は失敗となる。
【0055】
本実施形態では、ビンゴ演出が成功となった場合には、ビンゴ演出が失敗となった場合に比べて、保留されている特別図柄当否判定のうち次に行われる特別図柄当否判定の期待度(当りとなる可能性の度合い)が高くなっている。即ち、ビンゴ演出は、期待度を示唆する期待度示唆演出となっている。なお、例えば、ビンゴカード70の固有図柄71の一列を構成する数字のうち、指定図柄72として選び出された数字と合致するものの数が多い程、次の当否判定の期待度が高くなるようにビンゴ演出が構成されていてもよい。また、ビンゴカード70において、選び出された指定図柄72に対応する固有図柄71が消去される代わりに、その固有図柄71に目印が付されてもよい(例えば、色が変化してもよい)。また、ビンゴとなった列の数が多い程、当否判定の期待度が高くなる構成であってもよい。また、図6におけるビンゴカード70の複数の固有図柄71の中心には、最初から固有図柄71が表示されずに、該中心を通る列については、該中心以外に表示された固有図柄71が指定図柄72として選び出されればビンゴとなる構成であってもよい。
【0056】
本実施形態では、一般入賞口20に遊技球が入賞すると、表示画面13Gでビンゴ演出が実行されるので、一般入賞口20への入賞に対して、興味を持たせたり、趣向性を向上させることが可能となる。
【0057】
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0058】
(1)上記第1及び第2実施形態では、潜伏示唆演出が、メッセージを表示する内容であったが、例えば、メインキャラクターと敵キャラクターとかバトルを行い、メインキャラクターが勝利することで潜伏確変状態であることを示唆する構成であってもよい。
【0059】
(2)上記第1及び第2実施形態では、潜伏示唆演出が、潜伏確変状態であることを示唆する内容であったが、潜伏確変状態であることの期待度を示唆する内容であってもよい。この場合、潜伏示唆演出では、そのときの遊技状態が通常状態である方が、潜伏確変状態であることの期待度が低い演出が行われやすく、潜伏確変状態である方が、潜伏確変状態であることの期待度が高い演出が行われやすくなっている。例えば、メインキャラクターと敵キャラクターとかバトルを行い、メインキャラクターが勝利することで潜伏確変状態である可能性が高いことを示唆し、メインキャラクターが敗北することで通常状態である可能性が高いことを示唆する構成であってもよい。
【0060】
(3)上記第1及び第2実施形態では、潜伏示唆演出が、表示画面13Gにメッセージを表示したり、潜伏確変状態であることの期待度を映像で表示する構成であったが、スピーカー19から音声を出力することにより潜伏確変状態であることを示唆してもよい。例えば、「潜伏確変中」というセリフであってもよいし、BGMや効果音であってもよい。
【0061】
なお、スピーカー19から出力される音声と共に、表示画面13Gにメッセージや映像が表示されてもよい。
【0062】
(4)上記第1及び第2実施形態では、潜伏示唆演出が、表示による演出又は音声による演出であったが、役物に搭載された役物装飾ランプ等による光演出によって潜伏確変状態であるか否かを示唆する構成であってもよい。なお、光演出と共に、表示による演出や音声による演出を出力してもよい。
【0063】
(5)上記第1実施形態では、潜伏示唆演出が実行可能となる条件が、一般入賞口20への入賞により潜伏示唆特典が付与された場合のみであったが、その他の条件が設定されていてもよい。この場合、潜伏示唆特典が付与されると、他の条件による示唆よりも早いタイミングで示唆される構成であってもよい。例えば、潜伏示唆演出が行われるタイミングが、その他の条件では、大当り遊技後の当否判定の回数が100回に到達してからであるのに対し、潜伏示唆特典が付与されると、大当り遊技後の当否判定の回数が30回に到達してからであってもよい。また、潜伏示唆演出が行われるタイミングが、当否判定の回数ではなく、大当り遊技後の経過時間によって定められる構成であってもよい。
【0064】
また、シークレットムービーの実行やシークレットキャラクターの選択も、一般入賞口20への入賞以外の条件によっても可能となる構成であってもよい。
【0065】
(6)上記第1実施形態では、一般入賞口20への入賞数が、表示画面13G上で累積表示されていたが、内部的なカウントのみで、遊技者に入賞数を報知しなくてもよい。この場合、遊技者は、特典が付与されることによって、一般入賞口20への入賞数が特定数に達したことを認識することができる。
【0066】
(7)上記第3実施形態では、「残セット数示唆演出」が一般入賞口20への入賞に起因して行われていたが、これに限られるものではなく、例えば、特別図柄13A~13Cの変動中に行われる当否判定演出において行われてもよいし、大当り遊技中又は終了時に行われてもよい。
【0067】
(8)上記第4実施形態において、当否判定について複数の保留がある場合、それら保留のうち、次の特別図柄当否判定よりも後に実行される特別図柄当否判定についての期待度が示唆されてもよい。この場合、予告演出が行われると、その特別図柄当否判定に対応する保留アイコン14Zの態様が変化する。また、特別図柄当否判定の変動中に一般入賞口20へ遊技球が入賞した場合、その変動中の特別図柄当否判定についての期待度が示唆されてもよい。
【0068】
(9)上記第4実施形態では、一般入賞口20に遊技球が入賞した場合、ルーレット演出と予告演出が、両方行われたが、何れか一方のみが行われてもよい。ルーレット演出のみが行われる場合には、例えば、ルーレット60の複数の選択肢61~63を、互いに異なる期待度を示唆するように構成すればよい。例えば、期待度90%に対応する選択肢61を、「大チャンス」、期待度70%に対応する選択肢62を、「チャンス?」、期待度30%に対応する選択肢63を、「残念?」と表示してもよい。また、ルーレット60の複数の選択肢として、保留アイコンを変化させるものと、ルーレット60中の選択肢によって期待度を示すものと、保留アイコンの変化以外の予告演出(メッセージの表示等)が行われるものと、等が混在していてもよい。また、ルーレット60の複数の選択肢の中に、期待度が同じものが含まれていてもよい。
【0069】
(10)上記第5実施形態において、ビンゴ演出の代わりに、指定図柄72として規定数選び出された数字が、表示画面13Gに表示された固有図柄71の数字と幾つ一致しているかによって、特別図柄当否判定の期待度を示唆する演出が行われてもよい。
【0070】
(11)上記第5実施形態では、固有図柄71と指定図柄72が、数字であったが、文字であってもよいし、絵であってもよい。
【0071】
(12)上記第5実施形態では、一般入賞口20への入賞数が特定数に達するごとに、指定図柄72が選び出されていたが、一般入賞口20へ遊技球が1つ入賞するだけで、指定図柄72が規定数まで選び出されてもよい。
【0072】
(13)上記第4及び第5実施形態では、一般入賞口20への遊技球の入賞により、特別図柄当否判定の期待度を示唆する演出が行われたが、普通図柄当否判定の期待度を示唆する演出が行われてもよい。
【0073】
(14)上記実施形態において、一般入賞口20へ遊技球が入賞した場合に、変動中又は保留されている特別図柄当否判定の判定結果が、大当り終了後の遊技状態が確変状態となる確変付き大当りか、大当り終了後の遊技状態が通常状態となる確変無し大当りか、を示唆する演出が行われてもよい。
【0074】
(15)上記第4実施形態では、複数の選択肢61~63が、所定の軸回りに並んでいたが、直線状に並べられてもよいし、サイコロ等の多面体の各面に表示されていてもよい。
【0075】
[上記実施形態から抽出される技術的な特徴群について]
以下、上述した各実施の形態から抽出される特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお、以下では、理解の容易のため、上記実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
【0076】
<特徴A群>
以下の特徴A群は、特に、第1実施形態から抽出される特徴である。
【0077】
[特徴A1]
始動入賞口への遊技球の入球に起因して実行される当否判定で当りになると、大入賞口への入球が可能となる当り遊技(大当り遊技)が行われ、
前記始動入賞口、前記大入賞口、及び、前記始動入賞口と前記大入賞口とは別に設けられた一般入賞口に遊技球が入球すると賞球が払い出される遊技機において、
前記一般入賞口への入球数をカウント表示する一般入賞カウント表示部(ラッキーカウント13L)を有する遊技機。
【0078】
[特徴A2]
前記一般入賞カウント表示部に表示された前記一般入賞口への入球数が、予め定められた特定数に到達すると演出に関する特典が付与される特徴A1に記載の遊技機。
【0079】
[特徴A3]
前記特定数は複数設定されており、
付与される前記特典は、到達する前記特定数ごとに異っている特徴A2に記載の遊技機。
【0080】
[特徴A4]
前記特典として、演出を実行可能な演出実行特典(特別演出実行特典)が設定されている特徴A2又はA3に記載の遊技機。
【0081】
[特徴A5]
前記当否判定の結果を報知するための判定報知演出(当否判定演出)や当り遊技演出のときに行われる当り遊技演出(大当り遊技演出)が行われ、
前記判定報知演出や前記当り遊技演出は、複数の演出要因(キャラクター)候補の中から選択された演出要因により構成され、
前記特典として、前記演出要因の選択肢(シークレットキャラクター)を追加可能な演出要因追加特典が設定されている特徴A2乃至A4の何れか1に記載の遊技機。
【0082】
[特徴A6]
遊技状態が、通常状態か、前記通常状態よりも当否判定の当り確率が高い確変状態か、に設定され、
前記確変状態には、前記確変状態であることが報知されている明示確変状態と、前記確変状態であることが報知されていない潜伏確変状態と、があり、
前記特典として、前記潜伏確変状態中に、前記潜伏確変状態であることを示唆する潜伏示唆演出を実行可能な潜伏示唆特典が設定されている特徴A2乃至A5の何れか1に記載の遊技機。
【0083】
<特徴B群>
以下の特徴B群は、特に、第2実施形態から抽出される特徴である。
【0084】
[特徴B1]
始動入賞口への遊技球の入球に起因して実行される当否判定で当りになると、大入賞口への入球が可能となる当り遊技が行われ、
前記始動入賞口、前記大入賞口、及び、前記始動入賞口と前記大入賞口とは別に設けられた一般入賞口に遊技球が入球すると賞球が払い出され、
前記当り遊技の後の遊技状態が、通常状態か、前記通常状態よりも当否判定の当り確率が高い確変状態か、に設定され、
前記確変状態には、前記確変状態であることが報知されている明示確変状態と、前記確変状態であることが報知されていない潜伏確変状態と、がある遊技機において、
前記遊技状態が前記通常状態又は前記潜伏確変状態であるときに、前記潜伏確変状態である可能性の度合いである期待度を示唆する潜伏示唆演出が、前記一般入賞口への入球に起因して行われる遊技機。
【0085】
[特徴B2]
前記潜伏示唆演出は、前記潜伏確変状態であるか否かを示唆する内容である特徴B1に記載の遊技機。
【0086】
[特徴B3]
前記潜伏示唆演出は、前記一般入賞口への入球数が予め定められた特定数に到達するごとに行われる特徴B1又はB2に記載の遊技機。
【0087】
<特徴C群>
以下の特徴C群は、特に、第3実施形態から抽出される特徴である。
【0088】
[特徴C1]
始動入賞口への遊技球の入球に起因して実行される当否判定で当りになると、大入賞口への入球が可能となる当り遊技が行われ、
前記始動入賞口と前記大入賞口とは別に設けられ、遊技球が入賞すると賞球が払い出される一般入賞口を備え、
前記当り遊技の後の遊技状態が、通常状態か、前記通常状態よりも当否判定の当り確率が高い確変状態か、に設定される遊技機において、
前記確変状態が連続して設定される上限回数であるセット数が設定され、
前記セット数の残りを示唆する残セット数示唆演出が、前記一般入賞口への入賞に起因して行われる遊技機。
【0089】
[特徴C2]
前記残セット数示唆演出は、前記確変状態において、前記一般入賞口への入賞数が予め定められた特定数に到達するごとに行われる特徴C1に記載の遊技機。
【0090】
<特徴D群>
以下の特徴D群は、特に、第4実施形態から抽出される特徴である。
【0091】
[特徴D1]
始動入賞口への遊技球の入球に起因して実行される当否判定で当りになると、大入賞口への入球が可能となる当り遊技が行われ、
前記始動入賞口、前記大入賞口、及び、前記始動入賞口と前記大入賞口とは別に設けられた一般入賞口に遊技球が入球すると賞球が払い出される遊技機において、
前記当否判定で当りになる可能性の度合いである期待度を示唆する期待度示唆演出が、前記一般入賞口への入球に起因して行われる遊技機。
【0092】
[特徴D2]
前記期待度示唆演出は、表示部に表示されると共に前記期待度が異なる複数の選択肢から1つの選択肢が選択される演出である特徴D1に記載の遊技機。
【0093】
[特徴D3]
前記期待度示唆演出は、前記複数の選択肢が回転軸回りに並べられてそれら複数の選択肢が回転表示されるルーレット演出である特徴D2に記載の遊技機。
【0094】
[特徴D4]
前記当否判定の判定結果を判定報知演出により報知すると共に、前記判定報知演出中又は前記当り遊技中に前記始動入賞口へ遊技球が入球したときに、前記当否判定を保留して、対応する保留表示体(保留アイコン14Z)を表示部(表示画面13G)に表示し、
前記保留表示体には、第1態様と、対応する前記当否判定の前記期待度が前記第1態様よりも高い第2態様と、が設定され、
前記複数の選択肢には、前記保留表示体を前記第1態様から前記第2態様に変更する保留変化選択肢が含まれている特徴D2又はD3に記載の遊技機。
【0095】
[特徴D5]
前記期待度示唆演出は、前記一般入賞口への入球数が予め定められた特定数に到達するごとに行われる特徴D1から4のうち何れか1に記載の遊技機。
【0096】
<特徴E群>
以下の特徴E群は、特に、第5実施形態から抽出される特徴である。
【0097】
[特徴E1]
始動入賞口への遊技球の入球に起因して実行される当否判定で当りになると、大入賞口への入球が可能となる当り遊技が行われ、
前記始動入賞口、前記大入賞口、及び、前記始動入賞口と前記大入賞口とは別に設けられた一般入賞口に遊技球が入球すると賞球が払い出される遊技機において、
前記一般入賞口への入球に起因して演出を行う演出実行手段を有する遊技機。
【0098】
[特徴E2]
前記演出実行手段は、
前記一般入賞口への入球に起因して行う前記演出としてビンゴ演出を行い、
複数の図柄から選出された複数の固有図柄がマトリクス状に並んだビンゴカードを表示するビンゴカード表示部(表示画面13G)を有し、
前記ビンゴ演出では、前記複数の図柄の中から1つずつ図柄が指定図柄として選び出され、前記ビンゴカードのうち、縦、横、又は斜めに並ぶ少なくとも一つの列を構成する前記固有図柄の全てに対して、所定の規定個数選び出された前記指定図柄の中に対応するものが含まれるか否かによって前記ビンゴ演出に成功したか否かが決定される特徴E1に記載の遊技機。
【0099】
[特徴E3]
前記演出実行手段は、
前記一般入賞口への入球数が予め定められた特定数に到達するごとに、前記複数の図柄の中から1つの図柄を前記指定図柄として選び出し、前記ビンゴカードの中に前記指定図柄と対応する前記固有図柄がある場合にその固有図柄に目印をつける図柄指定手段と、を有し、
前記ビンゴカードのうち、縦、横、又は斜めに並ぶ少なくとも一つの列を構成する全ての固有図柄に目印がついたか否かによって前記ビンゴ演出に成功したか否かが決定される特徴E2に記載の遊技機。
【0100】
[特徴E4]
前記ビンゴ演出において、前記固有図柄への前記目印の付き具合によって、前記当否判定で当りになる可能性の度合いである期待度を示唆する特徴E3に記載の遊技機。
【0101】
[特徴E5]
前記演出実行手段は、
前記演出において複数の図柄から選出された複数の固有図柄を表示する固有図柄表示部と、
前記演出において前記一般入賞口への遊技球の入球数が予め定められた特定数に到達するごとに、前記複数の図柄の中から1つの図柄を指定図柄として選び出す図柄指定手段と、を有し、
前記指定図柄が所定の規定数まで選び出されたときに、前記固有図柄と前記指定図柄との合致の度合により、前記当否判定の期待度を示唆する特徴E1に記載の遊技機。
【符号の説明】
【0102】
10 遊技機
13 表示装置
13G 表示画面
13L ラッキーカウント
14A,14B 始動入賞口
14Z 保留アイコン
15 大入賞口
20 一般入賞口
60 ルーレット
70 ビンゴカード
図1
図2
図3
図4
図5
図6