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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-02
(45)【発行日】2023-06-12
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20230605BHJP
【FI】
A63F7/02 304D
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020174044
(22)【出願日】2020-10-15
(65)【公開番号】P2022065447
(43)【公開日】2022-04-27
【審査請求日】2021-10-29
(73)【特許権者】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
(74)【代理人】
【識別番号】100112472
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100202223
【弁理士】
【氏名又は名称】軸見 可奈子
(72)【発明者】
【氏名】兼子 潔人
(72)【発明者】
【氏名】小川 慎也
(72)【発明者】
【氏名】宮永 真
【審査官】森川 能匡
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-107288(JP,A)
【文献】特開2005-185355(JP,A)
【文献】特開平10-216299(JP,A)
【文献】特開2005-318955(JP,A)
【文献】特開2014-117585(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技に関するモチーフが描かれた装飾シートを、透明又は半透明な部材の成形品であるシートカバーで前方から覆ってなる装飾部材を有する遊技機において、
前記シートカバーの一部を前記シートカバーの本体部に対して前方に段付き状に突出させた段差突部が備えられ、
前記装飾シートは、前記シートカバーのうち前記本体部の後面に重ねられる第1装飾シートと、前記第1装飾シートに対して前方にずらして配置されて前記段差突部の後面に重ねられる第2装飾シートとを含んでなり、
前記遊技に関するモチーフは、遊技に登場する人物又は動物のキャラクターであり、
前記第2装飾シートには、前記人物又は動物のうち前に突き出た部位が描かれ、前記第1装飾シートには、前記人物又は動物のうち前記前に突き出た部位以外の部分が描かれている遊技機。
【請求項2】
遊技に関するモチーフが描かれた装飾シートを、透明又は半透明な部材の成形品であるシートカバーで前方から覆ってなる装飾部材を有する遊技機において、
前記シートカバーの前面には、前後の凹凸が緩やかに連続して並ぶ蛇行面と、前記蛇行面以外の非蛇行面とが設けられ、
前記装飾シートには、前記遊技に関するモチーフとして遊技に登場するキャラクターが描かれ、
前記装飾シートのうち前記キャラクターの設定上、同一色となる部分の色が、前記非蛇行面の後方に位置する部分より前記蛇行面の後方に位置する部分の方が濃い遊技機。
【請求項3】
遊技に関するモチーフが描かれた装飾シートを、透明又は半透明な部材の成形品であるシートカバーで前方から覆ってなる装飾部材を有する遊技機において、
前記シートカバーの一部を前記シートカバーの本体部に対して前方に段付き状に突出させた段差突部が備えられ、
前記装飾シートは、前記シートカバーのうち前記本体部の後面に重ねられる第1装飾シートと、前記第1装飾シートに対して前方にずらして配置されて前記段差突部の後面に重ねられる第2装飾シートとを含んでなり、
前記段差突部のうち前記第2装飾シートと対向する主体壁の外面と、前記主体壁と前記本体部との間を連絡する段差壁の外面とが交差する部分がR面取りされている遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、装飾部材を有する遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の遊技機として、装飾シートを樹脂カバーで覆ってなる装飾部材を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-37538号公報(図4参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の遊技機に対し、装飾部材の趣向性の向上が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の遊技機は、遊技に関するモチーフが描かれた装飾シートを、透明又は半透明な部材の成形品であるシートカバーで前方から覆ってなる装飾部材を有する遊技機において、前記シートカバーの一部を前記シートカバーの本体部に対して前方に段付き状に突出させた段差突部が備えられ、前記装飾シートは、前記シートカバーのうち前記本体部の後面に重ねられる第1装飾シートと、前記第1装飾シートに対して前方にずらして配置されて前記段差突部の後面に重ねられる第2装飾シートとを含んでなり、前記遊技に関するモチーフは、遊技に登場する人物又は動物のキャラクターであり、前記第2装飾シートには、前記人物又は動物のうち前に突き出た部位が描かれ、前記第1装飾シートには、前記人物又は動物のうち前記前に突き出た部位以外の部分が描かれている遊技機である。
【発明の効果】
【0006】
本開示に係る遊技機によれば、第2装飾シートを第1装飾シートに対して第2装飾シートを前方にずらして配置したので、装飾部材を立体的にみせることができ、従来より装飾部材の趣向性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態に係る遊技機の正面図
図2】上部装飾ユニットを後側からみた斜視図
図3】前側装飾部材の正面図
図4】前側装飾部材の上面図
図5】カバー部材を後側からみた斜視図
図6】本体部を前側からみた斜視図
図7】第1及び第2装飾シートと支持台の斜視図
図8図3のA-A切断面における前側装飾部材の平断面図
図9図3のB-B切断面における前側装飾部材の側断面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1図9を参照して、本実施形態のパチンコ遊技機10(本発明の「遊技機」に相当する。)について説明する。図1に示すように、パチンコ遊技機10は、前面を前面枠10Zにて覆われており、その前面枠10Zのガラス窓10Wを通して遊技板11の遊技領域R1が視認可能になっている。なお、以下の説明において、特記しない限り「右」及び「左」とは、遊技機10を前方から見た場合の「右」及び「左」を指すものとする。
【0009】
前面枠10Zのうちガラス窓10Wより上方には、上部装飾ユニット30が設けられている。上部装飾ユニット30には、例えば、パチンコ遊技機10の機種名や、遊技に登場するキャラクターの装飾が施されている。また、上部装飾ユニット30は、前面枠10Zに着脱可能に取り付けられて、遊技板11の交換の際に合わせて交換可能となっている。
【0010】
上部交換ユニット30は、門型状をなす支持ベース31を備え、この支持ベース31が前面枠10Zに対して斜め上方に向かって迫り出すように取り付けられている。図2に示すように、支持ベース31には、その上端面から突出する支持突片31Tが設けられ、その支持突片31Tに遊技に登場するキャラクターが描かれた装飾部材33がビス留めされている。なお、本実施形態では、装飾部材33の後方に翼を模った樹脂プレート32が設けられ、装飾部材33の左右両側から張り出している。
【0011】
図3及び図4に示すように、装飾部材33は、収容部34と、収容部34の後側から突出した取付突部35と、収容部34の下端部から突出した取付片36と、を有する。収容部34は、例えば、無色透明な樹脂で構成され、その内部に遊技に関するキャラクターが描かれた第1装飾シート37(図7参照)が収容されている。また、収容部34は、細長い半月形状に横方向に延びる滴形状を重ねたような形状をなして全体が円弧状に湾曲している。そして、収容部34は、取付片36が支持ベース31の上端面に差し込まれると共に、取付突部35が支持突片31Tに取り付けられて、前側に傾いた状態で支持ベース31に固定さてれている。
【0012】
収容部34は、ベース板40を前方からシートカバー50で覆ってなる。図6に示すように、ベース板40には、その前面のうち半月状の部分の左右両端部寄り位置に1対の位置決突部41が備えられている。また、ベース板40の前面には、複数の突条42が設けられると共に、突条42同士の間にビス孔40Bが配置されている。そして、ベース板40の前面に第1装飾シート37の位置決凹部37Aが位置決突部41に係合した状態で第1装飾シート37が重ねられている。なお、前述した取付突片35及び取付片36は、ベース板40に形成されたものである。
【0013】
図7に示すように、第1装飾シート37には、遊技に関するキャラクター、詳細には人物の胸から上側の部分が描かれていて、滴状の部分にキャラクターの顔部分と図示しない背景が描かれ、半月状の部分に肩から胸の部分が描かれている。また、第1装飾シート37には、外縁部にベース板40のビス孔40Bを避けるように複数の切欠き37Kが形成されている。
【0014】
図5に示すように、シートカバー50は、前面壁52と側壁53とを有し、側壁53の内側に複数の円筒突部50Tが設けられている。そして、この円筒突部50Tとベース板40のビス孔40Bとを合わせてビス留めすることでシートカバー50がベース板40に固定され、図8に示すように、第1装飾シート37が前面壁52の後面と一定の隙間を空けた状態で収容部34内に収容されている。
【0015】
ところで、本実施形態のシートカバー50には、前面壁52と側壁53とによって構成される本体部51に対して前方に段付き状に突出した段差突部55が設けられ、この段差突部55の後側に第2装飾シート38が収容されている。
【0016】
具体的には、図3に示すように、段差突部55は、本体部51の下端部の左端部寄り位置に形成され、略三角形状をなしている。また、段差突部55は、図8に示すように、前面壁56と、前面壁56と前面壁52との間を連絡する段差壁57とから構成され、前面壁52の前面からの突出量が本体部51の厚みとほぼ同じになっている。
【0017】
図7に示すように、第2装飾シート38には、第1装飾シート37に描かれたキャラクターの手(詳細には、拳)が描かれている。そして、本実施形態では、第2装飾シート38がベース板40の前面に固定される支持台70に重ねられて段差突部55に収容されている。
【0018】
支持台70は、シートカバー50と同様に無色透明な樹脂で構成され、第2装飾シート38とほぼ同じ大きさをなしている。また、支持台70は、前面壁71と側壁72とを有し、前面壁71の左下角部から下縁部に沿って突条73が形成されている。また、支持台70には、前面壁71の後面に複数の円筒突部71Tが形成される一方(図8参照)、ベース板40には、前述したビス孔40B以外に下端部中央寄り位置に複数のビス孔40Bが形成され(図6参照)、第1装飾シート37には貫通孔37Hが形成されている。そして、円筒突部71Tが第1装飾シート37の貫通孔37Hを挿通した状態でベース板40のビス孔40Bに宛がわれてビス留めされ、支持台70がベース板40に固定されている。これにより、第1装飾シート37に描かれたキャラクターの胸の位置に第2装飾シート38に描かれた拳が配置され、装飾部材33を前方からみたときに、キャラクターが胸の前で拳を突き出した構図となる。
【0019】
支持台70は、前面壁71の前面が段差突部55の前面壁56の後面と同心円弧をなし、支持台70が段差突部55に収容されると、図8及び図9に示すように、第1装飾シート37と同様に、第2装飾シート38が前面壁56の後面と一定の隙間を空けた状態となる。
【0020】
段差突部55の前面壁56には、壁の厚さが厚くなった肉厚部58が設けられている。図8及び図9に示すように、肉厚部58は、第2装飾シート38に描かれた拳の凹凸に合わせて複数の山部と谷部を有し、その複数の山部及び谷部の稜線が「くの字」状に並んで延びている。これにより、段差突部55の前面壁56の前面が、前後方向で凹凸を有する蛇行面56Mになっている。なお、本実施形態では、段差突部55の前面壁56は蛇行面56Mになっている一方、本体部51の前面壁52は凹凸を有さない非蛇行面になっている。
【0021】
本実施形態では、前述したように、第1装飾シート37にはキャラクターの胸より上側の部分が描かれ、第2装飾シート38にはキャラクターの拳が描かれている。即ち、第1装飾シート37と第2装飾シート38には、共に肌が描かれており、その肌の部分に同一色が付されている。なお、図7には、その共通する肌の部分がグレースケールにて示されている。ここで、第2装飾シート38の前方の段差突部55は、蛇行面56Mであるがために反射光が強くなってまぶしく見えることがある。そこで、本実施形態では、第2装飾シート38の肌の色を、第1装飾シート37の肌の色より濃くして、蛇行面56Mであるがために反射光が強くなった部分の反射強度を抑えてまぶしさを抑えている。換言すれば、蛇行面56Mによる反射光により第2装飾シート38の肌の色が第1装飾シート37の肌の色に比べて白っぽく見えていたが、第2装飾シート38の肌の色を濃くすることで、第1装飾シート37の肌の色と同じ色に見せることができる。
【0022】
図3に示すように、段差突部55の段差壁57のうち右下がりに傾斜する右側部分は、第2装飾シート38の輪郭の凹凸に合わせて凹凸が緩やかに連続して並んでいる。また、段差壁57は、図8及び図9に示すように、本体部51の前面壁52に近づくに従って広がるように傾斜している。さらに、前面壁56の外面と段差壁57との外面とが交差する部分と、段差壁57の外面と本体部51の前面壁52の外面とが交差する部分がR面取りされている。なお、段差壁57の傾斜は、支持台70の側壁72より緩やかになっている。
【0023】
本実施形態のパチンコ遊技機10の構成は以上である。このように、本実施形態の装飾部材33では、シートカバー50の本体部51に対して前方に突出する段差突部55を設け、本体部51の後側に第1装飾シート37を重ね、段差突部55の後側に第2装飾シート38を重ねて、第1装飾シート37に対して第2装飾シート38を前方にずらして配置したので、装飾部材33を立体的にみせることができ、従来より装飾部材の趣向性を向上させることが可能となる。
【0024】
また、本実施形態では、段差突部55の前面壁56と段差壁57とが丸みを帯びて滑らかに連絡しているので、第2装飾シート38の端部が目立ち難くなり、一体感を高めることができる。
【0025】
[他の実施形態]
(1)上記実施形態では、特許請求の範囲の「装飾部材」をパチンコ遊技機10の外側に取り付けられた装飾部材33に適用した例を説明したが、パチンコ遊技機10の内側に設けられた装飾部材や可動部材に本開示の構成を適用してもよい。
【0026】
(2)上記実施形態では、本体部51に対して前方に段付き状に突出した段差突部55が1つだけであったが、段差突部を複数、設けた構成であってもよい。その際、前方にずれて配置される複数の段差突部は、本体部51からの突出量が一定であってもよいし、複数の段差突部同士の間で突出量を異ならせた構成であってもよい。
【0027】
(3)上記実施形態では、シートカバー50の本体部51に対して前方に段差突部55を突出させた構成を説明したが、例えば、本体部51に対して後方に突出する段差突部を設けた構成であってもよい。なお、その場合、後方に突出した段差突部が、許請求の範囲の「本体部」に相当し、本体部が特許請求の範囲の「段差突部」に相当する。
【0028】
(4)上記実施形態では、シートカバー50のうち本体部51の前面が非蛇行面をなし、段差突部55の前面が蛇行面56Mをなしていたが、これとは逆の構成であってもよい。また、例えば、本体部51において第1装飾シート37に描かれたキャラクターの鼻と対応する部分に肉厚部を設けて蛇行面を形成し、それ以外の部分を非蛇行面とする構成であってもよいし、段差突部55においてその一部を蛇行面とし、それ以外の部分を非蛇行面とする構成であってもよい。
【0029】
(5)上記実施形態では、図8及び図9に示すように、段差突部55の直線状に延びていたが、段差壁57が前記直線状の部分を有さない断面略S字状なし、前面壁56側のR面取りと本体部51の前面壁52側のR面取りとが滑らかに連絡する構成であってもよい。
【0030】
(6)上記実施形態では、シートカバー50のうち本体部51と段差部55とが同じ部品で構成されていたが、本体部51と段差部55とが別部品で構成されていてもよい。
【0031】
なお、本明細書及び図面には、特許請求の範囲に含まれる技術の具体例が開示されているが、特許請求の範囲に記載の技術は、これら具体例に限定されるものではなく、具体例を様々に変形、変更したものも含み、また、具体例から一部を単独で取り出したものも含む。
【0032】
<付記>
以下、上述した実施形態から抽出される発明群について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお、以下では、理解の容易のため、上記実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
【0033】
[発明1]
遊技に関するモチーフが描かれた装飾シートを、透明又は半透明な部材の成形品であるシートカバーで前方から覆ってなる装飾部材を有する遊技機において、
前記シートカバーの一部を前記シートカバーの本体部に対して前方に段付き状に突出させた段差突部が備えられ、
前記装飾シートは、前記シートカバーのうち前記本体部の後面に重ねられる第1装飾シートと、前記第1装飾シートに対して前方にずらして配置されて前記段差突部の後面に重ねられる第2装飾シートとを含んでなる遊技機。
【0034】
発明1によれば、第2装飾シートを第1装飾シートに対して第2装飾シートを前方にずらして配置したので、装飾部材を立体的にみせることができ、従来より装飾部材の趣向性を向上させることが可能となる。
【0035】
[発明2]
前記段差突部のうち前記第2装飾シートと対向する主体壁の外面と、前記主体壁と前記本体部との間を連絡する段差壁の外面とが交差する部分がR面取りされている発明1に記載の遊技機。
【0036】
発明2のようにすることで、第2装飾シートの外縁部が見えにくくなり、第1装飾シートとの一体感を高めることが可能となる。
【0037】
[発明3]
前記段差突部の前記段差壁は、前記本体部に近づくに従って前記主体壁から離れる方向に傾斜している請求項2に記載の遊技機。
【0038】
発明3によれば、第1装飾シートと第2装飾シートの一体感を高めることが可能となる。
【0039】
[発明4]
前記段差突部の前記段差壁は、前記本体部の外面と交差する部分がR面取りされている発明2又は3に記載の遊技機。
【0040】
発明4によれば、本体部と段差突部との一体感を高めることが可能となる。
【0041】
[発明5]
前記シートカバーの前面には、前後の凹凸が緩やかに連続して並ぶ蛇行面と、前記蛇行面以外の非蛇行面とが設けられている発明1から4の何れか1に記載の遊技機。
【0042】
発明5によれば、立体的に見せることが可能となる。
【0043】
[発明6]
前記シートカバーのうち前記段差突部の前面が前記蛇行面になっている一方、前記本体部の前面が非蛇行面になっている発明5に記載の遊技機。
【0044】
シートカバーのうち本体部の前面が蛇行面をなし、段差突部の前面が非蛇行面をなしていてもよいが、発明6のように、シートカバーのうち段差突部の前面が蛇行面をなし、本体部の前面が非蛇行面をなしていてもよい。
【0045】
[発明7]
前記装飾シートには、前記遊技に関するモチーフとして遊技に登場するキャラクターが描かれ、
前記装飾シートのうち前記キャラクターの設定上、同一色となる部分の色が、前記非蛇行面の後方に位置する部分より前記蛇行面の後方に位置する部分の方が濃い発明5又は6に記載の遊技機。
【0046】
発明7によれば、蛇行面の後方に位置する部分の色を非蛇行面の後方に位置する部分より濃くして蛇行面であるがために反射光が強くなった部分の反射強度を抑えてまぶしさを抑えることができる。
【0047】
[発明8]
前記蛇行面の凹凸と、前記装飾シートに描かれた凹凸とが合わされている発明5から7の何れか1に記載の遊技機。
【0048】
[発明9]
前記段差突部の輪郭の少なくとも一部は、凹凸が緩やかに連続して並ぶ輪郭凹凸部になっている発明1から7の何れか1に記載の遊技機。
【0049】
[発明10]
前記輪郭凹凸部の凹凸と、前記第2装飾シートの輪郭の凹凸とが合わされている発明9に記載の遊技機。
【0050】
発明8~10によれば、立体的に見せることが可能となる。
【0051】
[発明11]
前記遊技に関するモチーフは、遊技に登場する人物又は動物のキャラクターであり、
前記第2装飾シートには、前記人物又は動物のうち前に突き出された手又は足が描かれ、前記第1装飾シートには、前記人物又は動物のうち前記手又は足以外の部分が描かれている発明1から10の何れか1に記載の遊技機。
【0052】
装飾シートに描く部分として、発明11のように、第2装飾シートに人物又は動物のうち前に突き出された手又は足を描き、第1装飾シートにそれら以外の部分を描いてもよい。
【0053】
[発明12]
遊技に関するモチーフが描かれた装飾シートを、透明又は半透明な樹脂の成形品であるシートカバーで前方から覆ってなる装飾部材を有する遊技機において、
前記シートカバーは、後面の位置が前後方向で異なる第1部位と第2部位とを有する凹凸形状をなし、
前記装飾シートは、前記第1部位の後面に重ねられる第1装飾シートと、前記第2部位の後面に重ねられる第2装飾シートとを含んでなる遊技機。
【0054】
発明12によれば、一方の装飾シートに対して他方の装飾シートを前後方向にずらして配置したので、装飾部材を立体的にみせることができ、従来より装飾部材の趣向性を向上させることが可能となる。
【符号の説明】
【0055】
10 パチンコ遊技機
30 上部装飾ユニット
33 装飾部材
37 第1装飾シート
38 第2装飾シート
50 シートカバー
51 本体部
55 段差突部
56M 蛇行面
70 支持台
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9