(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-16
(45)【発行日】2023-06-26
(54)【発明の名称】エアゾール容器用アクチュエータ
(51)【国際特許分類】
B65D 83/28 20060101AFI20230619BHJP
B05B 9/04 20060101ALI20230619BHJP
B05C 17/02 20060101ALI20230619BHJP
【FI】
B65D83/28 100
B05B9/04
B05C17/02
(21)【出願番号】P 2019187522
(22)【出願日】2019-10-11
【審査請求日】2022-10-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000222129
【氏名又は名称】東洋エアゾール工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100153497
【氏名又は名称】藤本 信男
(72)【発明者】
【氏名】尾形 謙
【審査官】吉澤 秀明
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-312760(JP,A)
【文献】特開2004-337279(JP,A)
【文献】実開平02-008562(JP,U)
【文献】実開昭55-107275(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 83/28
B05B 9/04
B05C 17/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアゾール容器のステムに接続可能で内容物を噴射口から噴射可能な押ボタンと、前記噴射口から噴射した内容物を塗布対象上で塗り拡げる回転ローラとを有するエアゾール容器用アクチュエータであって、
前記押ボタンは、ボタン本体と、前記ボタン本体に接続するノズル部が設けられたローラ保持部とを有し、
前記ローラ保持部は、前記噴射口の噴射方向と直交する保持軸を回転軸として前記回転ローラを回転可能に保持し、
前記ローラ保持部は、前記噴射口の噴射方向を回動軸として前記ボタン本体に対して相対的に回動可能に構成されていることを特徴とするエアゾール容器用アクチュエータ。
【請求項2】
前記回転ローラの最外周部は、前記噴射口よりも塗布対象側に位置するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアゾール容器用アクチュエータ。
【請求項3】
前記回転ローラは、複数設けられるとともに、前記ノズル部を挟んだ両側に少なくとも1つ配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエアゾール容器用アクチュエータ。
【請求項4】
前記回転ローラは、前記ローラ保持部から着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のエアゾール容器用アクチュエータ。
【請求項5】
前記ノズル部の少なくとも一部は、前記ボタン本体から着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のエアゾール容器用アクチュエータ。
【請求項6】
エアゾール容器と、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のエアゾール容器用アクチュエータとを備えていることを特徴とするエアゾール製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエアゾール容器用アクチュエータに関し、特に、簡単な操作で塗布対象に内容物を塗布可能かつ、塗布対象に内容物を塗り拡げることが可能なエアゾール容器用アクチュエータおよびエアゾール製品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、制汗消臭剤、鎮痛消炎剤、害虫忌避剤、塗料、家庭用洗浄剤等、塗布対象に内容物を直接塗布して効能を得るエアゾール容器用アクチュエータは、様々なものが提案されている。
例えば、特許文献1には、内容物を噴射口(噴射部3)から噴射可能な押ボタン(押釦2)と、噴射口(噴射部3)から噴射した内容物を塗布対象上で塗り拡げる回転ローラ(ローラー6)とを有し、押ボタン(押釦2)はエアゾール容器本体(エアゾール容器の本体1)の容器口部の上部に設けられたステムに接続されるように構成されているエアゾール容器用アクチュエータ(エアゾール容器用アタッチメント)が公知である。
【0003】
この特許文献1に記載のエアゾール容器用アクチュエータ(エアゾール容器用アタッチメント)は、エアゾール容器本体(エアゾール容器の本体1)の上部に嵌着するキャップ型の取付部4’をさらに有し、取付部4’には、容器上方に延びた延長部4-1と、延長部4-1に設けられた保持軸(軸受5)を有し、回転ローラ(ローラー6)は保持軸(軸受5)に回転自在に固定されており、押ボタン(押釦2)を押圧することで、エアゾール容器本体(エアゾール容器の本体1)から内容物を取り出して噴射口(噴射部3)から塗布対象に噴射できるとともに、回転ローラ(ローラー6)で塗布対象上に内容物を塗り拡げることができるものである。
これによって、例えば、回転ローラの表面をブラシ状に構成することで、カーペットや絨毯のような塗布対象に対しても、塗布対象の表面だけでなく、内方まで確実に内容物を塗り込むことができるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、特許文献1で公知のエアゾール容器用アクチュエータには、未だ改善の余地があった。
すなわち、特許文献1で公知のエアゾール容器用アクチュエータは、回転ローラの向きが固定されているため、塗布対象に塗布した内容物を塗り拡げる際、塗り拡げる方向を変えたい場合、エアゾール容器ごと向きを変える必要があり、狭い空間内での作業などが困難となる虞や、塗りムラが発生してしまう虞があった。
また、回転ローラの両端部が支持されているため、壁際等において内容物を塗り拡げる作業を実施する場合、回転ローラの両端部が壁に当たるなどして、効率よく内容物を塗り拡げることが困難となる虞があった。
また、同一の軸に回転可能に取り付けられた2つの回転ローラのうち、一方の回転ローラの外側の端部のみが片持ち的に取り付けられている場合(特許文献1の第3図参照。)、塗布対象に塗布した内容物を塗り拡げる際に、回転ローラに偏荷重がかかり、軸や回転ローラが変形して歪んでしまう虞があった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するものであり、簡単な構成で、塗布対象に塗布した内容物を自由な方向へ塗り拡げやすく、塗りムラが少なく、壁際でも内容物の塗り拡げが容易なエアゾール容器用アクチュエータを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のエアゾール容器用アクチュエータは、エアゾール容器のステムに接続可能で内容物を噴射口から噴射可能な押ボタンと、前記噴射口から噴射した内容物を塗布対象上で塗り拡げる回転ローラとを有するエアゾール容器用アクチュエータであって、前記押ボタンは、ボタン本体と、前記ボタン本体に接続するノズル部が設けられたローラ保持部とを有し、前記ローラ保持部は、前記噴射口の噴射方向と直交する保持軸を回転軸として前記回転ローラを回転可能に保持し、前記ローラ保持部は、前記噴射口の噴射方向を回動軸として前記ボタン本体に対して相対的に回動可能に構成されていることにより、前記課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に係るエアゾール容器用アクチュエータによれば、ローラ保持部は、噴射口の噴射方向と直交する保持軸を回転軸として回転ローラを回転可能に保持し、ローラ保持部は、噴射口の噴射方向を回動軸としてボタン本体に対して相対的に回動可能に構成されているため、エアゾール容器本体の向きを変えることなく、回転ローラで内容物を塗り拡げる向きを変えることができ、塗布対象上に塗布した内容物を様々な方向に容易に塗り拡げることができる。
また、壁際等の障害物のある空間内で内容物を塗り拡げる作業の際にも、回転ローラを簡単に壁際まで寄せて作業でき、確実に内容物を塗り拡げることができる。
また、回転ローラをノズル部を挟むように複数並べて配置することもでき、これによって、回転ローラにかかる負荷をノズル部を挟んで分散できるため、ノズル部や回転ローラが極端な偏荷重を受けることがなく、ノズル部や回転ローラの変形を抑制できる。
【0009】
請求項2に記載の構成によれば、回転ローラの最外周部は、噴射口よりも塗布対象側に位置しているため、内容物の噴射方向と回転ローラの押し当て方向とを一致させることができ、内容物の噴射動作から塗布対象上の内容物を塗り拡げる動作への移行が手間なく迅速に実行できる。
請求項3に記載の構成によれば、回転ローラは、複数設けられるとともに、ノズル部を挟んだ両側に少なくとも1つ配置されているため、塗布対象上の内容物を塗り拡げる際の、回転ローラを塗布対象に押し付けた際にかかる負荷を分散でき、回転ローラやノズル部の変形をより一層抑制し、内容物を安定して塗り拡げることができる。
また、回転ローラをノズル部を挟んで対称に配置することもでき、これによって、回転ローラを塗布対象に押し付けた際にかかる負荷を均等に分散でき、回転ローラやノズル部の変形をさらに抑制できる。
【0010】
請求項4に記載の構成によれば、回転ローラは、ローラ保持部から着脱可能に構成されているため、塗布対象に合わせて所望の材質や構成の回転ローラに取り替えることができる。
また、回転ローラ以外の部材を統一できるため、金型製作コストの低減や、在庫管理を簡略化することもできる。
請求項5に記載の構成によれば、ノズル部の少なくとも一部は、ボタン本体から着脱可能に構成されているため、例えば、エアゾール容器本体やボタン本体が進入できない狭い空間内で塗布対象上の内容物を塗り拡げる場合に、回転ローラを含むノズル部の先端部側を取り外して使用することで、回転ローラとノズル部のみ空間内に進入させて内容物を塗り拡げることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態に係るエアゾール容器用アクチュエータ100を備えたエアゾール製品Pを示す斜視図。
【
図2】本発明の一実施形態に係るエアゾール容器用アクチュエータ100を備えたエアゾール製品Pを示す側面図。
【
図3】本発明の一実施形態に係るエアゾール容器用アクチュエータ100を備えたエアゾール製品Pを示す側面断面図。
【
図4】本発明の一実施形態に係るエアゾール容器用アクチュエータ100を示す上面図。
【
図5】本発明の一実施形態に係るエアゾール容器用アクチュエータ100の、A-A’断面を示す上面図。
【
図6】本発明の一実施形態に係るエアゾール容器用アクチュエータ100を備えたエアゾール製品Pの、噴射方向から見た正面図。
【
図7】本発明の一実施形態に係るエアゾール容器用アクチュエータ100を備えたエアゾール製品Pの、ローラ保持部120を回転させた状態を示す、噴射方向から見た正面図。
【
図8】本発明の一実施形態に係るエアゾール容器用アクチュエータ100を備えたエアゾール製品Pの、ローラ保持部120を回転させた状態を示す、側面断面図。
【
図9】本発明の一実施形態に係るエアゾール容器用アクチュエータ100を備えたエアゾール製品Pの、回転ローラ130aを取り付けた状態を示す、斜視図。
【
図10】本発明の一実施形態に係るエアゾール容器用アクチュエータ100の、回転ローラ130b、130cを取り付けた状態を示す、上面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に本発明の一実施形態に係るエアゾール容器用アクチュエータ100について、図面に基づいて説明する。
エアゾール容器用アクチュエータ100は、
図1乃至
図5に示すように、押ボタン110と、押ボタン110に接続されたローラ保持部120と、ローラ保持部120の保持軸Hを回転中心として回転可能に取り付けられた回転ローラ130とを有している。
【0013】
押ボタン110には、押圧面115を有したボタン本体111と、ボタン本体111とヒンジ114で接続された肩カバー113とが設けられている。
さらに、ボタン本体111は、エアゾール容器本体Cの容器口部の上部に設けられたステムSに接続されるステム嵌合部116と、ノズル接続部112とを有し、ステム嵌合部116からノズル接続部112までは内容物が通過可能な流路117が形成されている。
肩カバー113は、マウンティングカップMの外周側から嵌合する。
ローラ保持部120は、ノズル接続部112に嵌合するボタン接続部121と、噴射口122と、ボタン接続部121と噴射口122とをつなぐノズル部126と、ノズル部126内を通りボタン接続部121から噴射口122までを連通する連通流路125とを有している。
また、ボタン接続部121は、噴射方向を回動軸Dとしてノズル接続部112と相対的に回動可能に嵌合している。
【0014】
さらに、ノズル部126の両側方には、回転ローラ130をノズル部126の回動軸Dと直交する保持軸Hで回転可能な摺動部123および摺動パイプ124がノズル部126を挟んで両側に対称に配置されている。
摺動パイプ124は、摺動部123の周囲に保持軸Hを回動中心として回動可能に係合され、摺動パイプ124の外周面は、回転ローラ130を摺動パイプ124との相対的な位置を固定して接続している。
回転ローラ130は、表面がゴム質で、円筒状に形成されている。
【0015】
次に、エアゾール容器用アクチュエータ100による、塗布対象への内容液の塗布方法について、
図1乃至
図8を用いて説明する。
【0016】
まず、押圧面115を押し、ボタン本体111を介してステムSを押し下げる。
これによって、エアゾール容器本体C内の内容物が、ステムSから流路117へ供給される。
ステムSを押し下げたままにすると、内容物はエアゾール容器本体C内からさらに供給されて流路117から連通流路125へ到達し、噴射口122から噴射されることで、内容物は塗布対象へ塗布される。
【0017】
次に、塗布対象へ塗布された内容物を、回転ローラ130を用いて塗布対象へ塗り拡げる。
このとき、回転ローラ130は、保持軸Hを回転中心として回転する。
また、摺動パイプ124は摺動部123と摺動可能に係合しているため、回転ローラ130は、摺動パイプ124ごと回転することができる。
これによって、塗布対象に塗布された内容物を回転ローラ130の回転方向へ塗り拡げることができる。
【0018】
なお、回転ローラ130で塗布対象に内容物を塗り拡げながら押圧面115を押すと、内容物はノズル部126を挟んで両側に対称に配置された回転ローラ130の間から塗布対象側に噴射される。
さらに、噴射口122が回転ローラ130の最外部よりも突出していないため、噴射口122を塞ぐことなく内容物の噴射方向に向かって回転ローラ130を塗布対象に押し当てることができる。
これによって、内容物を塗り拡げる前に塗布対象に塗布した内容物が少なかった場合でも、内容物を回転ローラ130で塗り拡げる作業を続けながら簡単に内容物を塗布対象へ追加供給することができる。
【0019】
また、回転ローラ130は、ノズル部126を挟んで両側に対称に配置されているため、塗布対象上の内容物を塗り拡げる際にかかる負荷が偏りにくくなり、例えば、塗布対象上に回転ローラ130で内容物を塗り拡げる際に、ノズル部126が偏荷重を受けて片側に曲がってしまう等の不具合が発生しにくい。
【0020】
さらに、回転ローラ130を摺動部123や摺動パイプ124から着脱可能に構成した場合、塗布対象に合わせて最適な材質や構成の回転ローラに簡単に取り替えることができ、例えば、
図9に示すような表面に細かい凹凸を有した回転ローラ130aなどを用いることで、顔や肌を塗布対象として、回転ローラ130aで内容物を塗り拡げながら塗布対象を適度に刺激してマッサージ効果を与える美顔ローラのような機能を併せ持つこともできる。
また、ローラ保持部120全体をボタン本体111から着脱可能に構成することで、エアゾール容器本体Cやボタン本体111が干渉して内容物を塗り拡げにくいような狭い空間でも、回転ローラ130とローラ保持部120のみを空間内に進入させて内容物を塗り拡げることができる。
【0021】
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0022】
なお、上述した実施形態では、摺動パイプは、摺動部の周囲に保持軸を回転中心として回転可能に係合され、摺動パイプの外周面は、回転ローラを摺動パイプとの相対的な位置を固定して接続することができるものとして説明したが、摺動部と回転ローラとの関係はこれに限定されず、例えば、摺動パイプを設けずに、回転ローラが摺動部の周囲に保持軸を回動中心として回動可能に係合していてもよい。
また、上述した実施形態では、回転ローラは表面がゴム質で、円筒状に形成されているものとして説明したが、回転ローラの材質や表面の形状はこれに限定されず、例えば、回転ローラがプラスチックや金属で構成されていてもよく、回転ローラがスポンジ状の多孔質で柔らかい材質で構成されていてもよく、回転ローラの表面にローレット加工が施されていてもよく、回転ローラの表面に複数の小さな突起が設けられていてもよく、回転ローラが円筒形状ではなく、多角形筒状であってもよい。
【0023】
また、上述した実施形態では、ボタン本体と肩カバーとはヒンジで接続されているものとして説明したが、ボタン本体と肩カバーとの関係はこれに限定されず、例えば、ボタン本体と肩カバーとをヒンジ接続せずに別体として形成してもよく、肩カバーの内周面に縦溝を設け、縦溝内を上下移動可能な突起をボタン本体の外周面に設けることで、ボタン本体の方向を規制するように構成してもよく、肩カバーがなくてもよい。
また、上述した実施形態では、ローラ保持部は、噴射口と、ボタン接続部と噴射口とをつなぐノズル部と、ノズル部内を通りボタン接続部から噴射口までを連通する連通流路とを有しているものとして説明したが、噴射口や連通流路の構成はこれに限定されず、例えば、連通流路に連通する噴射口を複数設けて広範囲に内容物を噴射できるように構成してもよい。
【0024】
また、上述した実施形態では、ノズル部の両側方には、回転ローラをノズル部の噴射方向と直交する保持軸で回転可能な摺動部および摺動パイプが対称配置されているものとして説明したが、摺動部や摺動パイプの配置位置はこれに限定されず、例えば、ノズル部の片側にのみ摺動部や摺動パイプが配置されるように構成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、押ボタンとローラ保持部とは、ノズル接続部にボタン接続部を嵌合することで接続されているものとして説明したが、押ボタンとローラ保持部との接続関係はこれに限定されず、例えば、ノズル接続部とボタン接続部との間にベアリングを設けて接続し、ローラ保持部が噴射口の噴射方向を回動軸として、押ボタンと相対的に回動可能に構成されていてもよい。
【0025】
また、上述した実施形態では、回転ローラは、ノズル部を挟んで両側に対称に配置されているものとして説明したが、回転ローラの配置はこれに限定されず、例えば、ノズル部の片側にのみ配置されていてもよく、ノズル部を挟んで形状の異なる回転ローラ(例えば、
図10の回転ローラ130と、回転ローラ130bおよび130c)がノズル部を挟んで両側に対称に配置されていてもよく、回転ローラがノズル部の片側にのみ配置され、ノズル部を挟んで回転ローラと反対側に、内容物を塗り拡げる刷毛などのアタッチメントが取り付けられていてもよい。
【符号の説明】
【0026】
100 ・・・ エアゾール容器用アクチュエータ
110 ・・・ 押ボタン
111 ・・・ ボタン本体
112 ・・・ ノズル接続部
113 ・・・ 肩カバー
114 ・・・ ヒンジ
115 ・・・ 押圧面
116 ・・・ ステム嵌合部
117 ・・・ 流路
120 ・・・ ローラ保持部
121 ・・・ ボタン接続部
122 ・・・ 噴射口
123 ・・・ 摺動部
124 ・・・ 摺動パイプ
125 ・・・ 連通流路
126 ・・・ ノズル部
130、130a、130b、130c ・・・ 回転ローラ
C ・・・ エアゾール容器本体
D ・・・ 回動軸
H ・・・ 保持軸
M ・・・ マウンティングカップ
P ・・・ エアゾール製品
S ・・・ ステム