IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シャープ株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-表示装置 図1
  • 特許-表示装置 図2
  • 特許-表示装置 図3
  • 特許-表示装置 図4
  • 特許-表示装置 図5
  • 特許-表示装置 図6
  • 特許-表示装置 図7
  • 特許-表示装置 図8
  • 特許-表示装置 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-19
(45)【発行日】2023-06-27
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04842 20220101AFI20230620BHJP
   G06F 3/04883 20220101ALI20230620BHJP
【FI】
G06F3/04842
G06F3/04883
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019180074
(22)【出願日】2019-09-30
(65)【公開番号】P2021056831
(43)【公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-03-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100148275
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100136319
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 宏修
(74)【代理人】
【識別番号】100142745
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 世子
(74)【代理人】
【識別番号】100143498
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 健
(72)【発明者】
【氏名】高杉 昌秀
【審査官】滝谷 亮一
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-026092(JP,A)
【文献】特開2015-185151(JP,A)
【文献】特開2018-120628(JP,A)
【文献】特開2018-041286(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/04842
G06F 3/04883
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
操作部と、
前記表示部にTODOリストを表示するための制御部と、を備え、
前記制御部は、前記操作部を介した操作命令に応じて、完了を示す情報が入力された項目をアーカイブのページに移動可能であって、
前記制御部は、前記アーカイブのページが存在しない場合、完了のチェックがされた後のTODOリストの項目に対して蓄積操作をユーザが行うことでアーカイブのページを新たに作成するように構成される、表示装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記操作部を介した操作命令に応じて、TODOリストの複数のページを順に前記表示部に表示させていき、前記アーカイブのページを前記複数のTODOリストの後に続いて表示させる、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記操作部を介した操作命令に応じて、前記アーカイブのページの項目を前記TODOリストに移動させる、請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記操作部を介して前記完了を示す情報の入力を受け付けて、前記表示部に、前記TODOリストの前記項目に対応付けて前記完了を示す情報が入力された日付または時刻を表示させる、請求項1から3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記操作部を介した操作命令に応じて、前記項目に対応付けられた各種情報とともに前記項目をアーカイブのページに移動させる、請求項1から4のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記操作部を介した操作命令に応じて、完了を示す情報が入力された複数の項目をまとめて、当該項目の順番を維持した状態で、アーカイブのページの最後の項目の次に移動させる、請求項1から5のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記操作部は、タッチパッドを含み、
前記制御部は、前記タッチパッドを介して、複数の項目にまたがって手書き入力を受け付ける、請求項1から6のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記操作部を介した操作命令に応じて、完了を示す情報が入力された複数の連続した項目をまとめて、当該項目の順番を維持した状態で、アーカイブのページに移動させる、請求項7に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、各種の情報を表示するための表示装置が知られている。たとえば、特開2017-10101号公報(特許文献1)には、ページ記録・タスク管理装置およびオブジェクト管理装置が開示されている。特許文献1によると、ページ表示手段は、入力されたオブジェクト(手書き文字や写真など)を含むページを表示する。ページ記録手段は、表示されたページを記録部に記録する。オブジェクト選択手段は、オブジェクトを含む領域を選択する。完了管理情報記録手段は、オブジェクトの完了を管理するための情報を記録部に記録する。また、完了記録手段は、オブジェクトに関連する完了を受け付ける。さらに、オブジェクトを含む領域に対応付けて、完了を記録部に記録する。未完了オブジェクト表示手段は、記録部に記録されたオブジェクトを含む領域のうち、完了が記録されていないものを選択して、一覧として表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-10101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、TODOリストを表示することが可能な表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明のある態様に従うと、表示部と、操作部と、表示部にTODOリストを表示するための制御部と、を備える表示装置が提供される。制御部は、操作部を介した操作命令に応じて、完了を示す情報が入力された項目を所定のページに移動させる。
【発明の効果】
【0006】
以上のように、本発明によれば、TODOリストを表示することが可能な表示装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1の実施の形態にかかる表示装置の外観を示すイメージ図である。
図2】第1の実施の形態にかかる表示装置の第1の画面例を示すイメージ図である。
図3】第1の実施の形態にかかる表示装置の構成を示すブロック図である。
図4】第1の実施の形態にかかるTODOデータを示すフローチャートである。
図5】第1の実施の形態にかかるページデータを示すフローチャートである。
図6】第1の実施の形態にかかる表示装置の制御方法を示すフローチャートである。
図7】第1の実施の形態にかかる表示装置の第2の画面例を示すイメージ図である。
図8】第1の実施の形態にかかる表示装置の第3の画面例を示すイメージ図である。
図9】第1の実施の形態にかかる表示装置の第4の画面例を示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<表示装置100の外部構成>
【0009】
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかる表示装置100(の一例である電子ノート)の外観について説明する。以下では、図1における上方を上方と言い、図1における下方を下方と言い、図1における左方を左方と言い、図1における右方を右方と言い、図1における紙面の奥方向を後方といい図1における紙面の手前方向を前方または正面と言う。
【0010】
本実施の形態にかかる表示装置100は、その正面の大部分に、正面視略長方形のタッチパネル150が設けられる。当該タッチパネル150は、その周囲と、背面とが、正面視略長方形の筐体101によってカバーされる。
【0011】
より詳細には、筐体101の内側には、略長方形の電子ペーパー131が搭載されて、当該電子ペーパー131の上面にタッチパッド141が敷設される。つまり、電子ペーパー131とタッチパッド141によってタッチパネル150が構成される。なお、電子ペーパー131はリフレッシュする必要がある表示部の一例である。
【0012】
筐体101は、正面視した際にタッチパネル150周囲を覆っている枠部を有する。枠部は正面視した際に上枠部、左枠部、右枠部、下枠部を有する。下枠部は上枠部、左枠部、右枠部に比して幅が広くなっている。タッチパネル150の下方の下枠部の左右の中央には、電源ボタン145が設けられる。電源ボタン145は、角丸四角形状を有している。本実施の形態においては、電源ボタン145は、下枠部(筐体101)の表面から窪んだ位置に配置される。より詳細には、電源ボタン145が押されていない状態で、電源ボタン145の表面が、筐体101の表面よりも奥まった箇所に位置する。また、電源ボタン145は、下枠部の上下方向中央よりも下方部分に設けられている。このように、タッチパネル150から離れた位置に電源ボタンが位置するため、タッチパネル150を操作中に誤って電源ボタン145を操作してしまう可能性を低減できる。
【0013】
タッチパネル150の下端部には、モードを切り替えるためのボタン142A,142B,142Cが配置される。より詳細には、当該ボタンとして、タッチパネル150の下端部の正面側には、ボタンの役割、すなわち機能やモードなど、を示すための説明用のシートが配置される。説明用のシートのうちの、右端には、後述するリフレッシュ命令を受け付けるためのリフレッシュボタン142Xを示す領域が設けられる。以下、このシートをボタン画像シート142と呼ぶ。
【0014】
なお、本実施の形態にかかる表示装置100は、横方向の長さXが、女性が片手で挟持(把持)できるサイズ、たとえば7cm以上15cm以下であることが好ましい。より好ましくは、横方向の長さXは、9cm以上13cm以下である。
【0015】
そして特に、本実施の形態にかかる表示装置100は、ユーザから所定の操作命令を受け付けて、図2に示すように、TODOリストを表示したり、TODOリストの手書き入力を受け付けたり、完了した場合のチェック命令を受け付けたりするものである。
<表示装置100の内部構成>
【0016】
次に、本実施の形態にかかる表示装置100を構成する各装置の構成や機能について説明する。図3を参照して、本実施の形態にかかる表示装置100は、筐体の101の内側に、主に、表示部130と、操作部140と、通信インターフェイス160と、電源190と、コントローラ110とが搭載される。
【0017】
コントローラ110は、プロセッサ111や、メモリ112や、時計113などが制御基板上に搭載されて構成される。プロセッサ111は、メモリ112のプログラムを実行することによって表示装置100の各部を制御する。
【0018】
メモリ112は、制御プログラムや、ユーザによって入力されたデータや、書籍のテキストデータや、漫画の画像データや、外部の装置から受信したデータや、自動的にリフレッシュする頻度の指定や、自動的なリフレッシュを禁止する旨のフラグ、などを記憶する。時計は、現在時刻や、所定のタイミングからの経過時間、などを測定してプロセッサ111に受け渡す。
【0019】
特に本実施の形態においては、メモリ112は、図4に示すようなTODOデータ112Aを記憶する。TODOデータ112Aは、TODOリストを構成する項目毎に、以下のデータを格納する。なお、項目とは、図2のTODOリストの1行分を意味し、チェックボックスや重要フラグを含む概念であってもよいし、含まない概念であってもよい。図4に戻って、TODOデータ112Aは、項目毎に、項目を特定するための識別情報と、項目に手書き画像やテキストなどが入力された日時と、完了した旨のチェックが入力された日時と、項目に入力された画像データやテキストデータとの対応関係を格納する。なお、日時としては、日付だけであってもよいし、時刻だけであってもよいし、日付と時刻の両方であってもよい。日付の例としては年月日や月日など、時刻の例としては時分や時分秒などである。
【0020】
また、メモリ112は、図5に示すようなページデータ112Bを記憶する。ページデータ112Bは、TODOリストを構成する項目毎に、項目を特定するための識別情報と、当該項目が属するページを特定するための識別情報と、当該項目が当該ページに登録された日時との対応関係を格納する。
【0021】
なお、本実施の形態においては、TODOリストを構成する1つの項目が、複数のページに登録されてもよいものである。
【0022】
特に本実施の形態においては、複数のTODOリストのページに続いて、アーカイブのページが設けられている。なお、アーカイブのページとは、完了のチェックがされた後のTODOリストの項目をユーザ命令に基づいて蓄積したり表示したりするためのページである。アーカイブのページには項目がアーカイブリストとして表示される。たとえば、1ページ目から3ページ目がTODOリストのページであって、4ページ目および5ページがアーカイブのページに設定される。
【0023】
なお、完了のチェックがされた後のTODOリストの項目を、一度もユーザ命令に基づいて蓄積しなかった場合、アーカイブのページは存在しないようにしてもよい。例えば、初めてTODOリストを使用する場合、アーカイブのページは存在せず、TODOリストも1ページ目のみである。ユーザがTODOリストを使用して、1ページ目が一杯になると2ページ目が作成され、完了のチェックがされた後のTODOリストの項目をユーザが蓄積操作(蓄積命令)を行うと、アーカイブのページが作成される。
【0024】
なお、複数のTODOリストのページに続いて、未実行の項目が蓄積されるページが続き、その後に実行済みの項目が蓄積されるアーカイブのページが設けられる構成であってもよいし、アーカイブのページの次に、TODOリストのページが続き、その後に未実行の項目が蓄積されるページが続く構成であってもよい。
【0025】
図3に戻って、表示部130は、電子ペーパー131を含む。電子ペーパー131は、電気泳動方式や電子粉流体方式など、特に限定するものではない。プロセッサ111は、メモリ112のテキストデータに基づいて電子ペーパー131に書籍などのテキストを表示させたり、メモリ112の画像データに基づいて電子ペーパー131に漫画などの画像を表示させたりする。
【0026】
操作部140は、タッチパッド141や、ボタン画像シート142や、電源ボタン145などを含む。タッチパッド141は、電子ペーパー131の前方(正面)に、電子ペーパー131と重なる位置に配置される。上述したように、タッチパッド141と電子ペーパー131によってタッチパネル150が構成される。このように構成されているため、コントローラ110は、タッチパッド141を介してユーザによる手書き入力命令を受け付けて、手書き画像をメモリ112に記憶したり、電子ペーパー131に当該手書き画像を表示させたりすることができる。
【0027】
また、コントローラ110は、電子ペーパー131に各種のソフトウェアボタンを表示させて、対応する箇所のタッチパッド141にタッチされることによって各種の命令を受け付ける。たとえば、コントローラ110は、図2に示すように、電子ペーパー131に、たとえば、各種の機能に対する命令を受け付けるための機能ボタン150Aや、入力内容を編集するための編集ボタン150Bや、マーカーを指定するためのマーカーボタン150Cや、ペンの指定を受け付けるためのペンボタン150Dや、TODOリストのページを追加するためのページ追加ボタン150Eや、その他の各種の設定を行うための設定ボタン150Fや、ページを先に進めるためのページ送りボタン150Xや、ページを戻す(前のページに戻す)ためのページ戻しボタン150Yを表示させて、対応するタッチパッド141にタッチされることによって各種の命令を受け付ける。
【0028】
なお、ページ送りボタン150Xとページ戻しボタン150Yに挟まれた領域には、現在表示されているページがTODOモードの何ページ目であるかを示すページ表示部が設けられている。図2では、現在表示されているページが「TODOリストの4ページ目」であることを示す、「page4」が表示されている。
【0029】
たとえば、TODOリストのページの表示中に、ページ追加ボタン150Eにタッチされると、プロセッサ111は、新たなTODOリストのページを追加してメモリ112に登録する。またアーカイブのページの表示中に、ページ追加ボタン150Eにタッチされると、プロセッサ111は、新たなアーカイブのためのページを追加してメモリ112に登録する。
【0030】
あるいは、プロセッサ111は、入力内容を編集するためのボタン150Bにタッチされると、コピー、ペーストなどのソフトウェアボタンを表示させる。また、機能ボタン150Aにタッチされるとページ削除のためのソフトウェアボタンを表示させる。本実施の形態では、アーカイブリストの上部にごみ箱のアイコンで表示されている。そして、TODOリストの表示中にページ削除のボタンが押されると、プロセッサ111は、ユーザの確認を得てからTODOリストのページをメモリ112から削除する。またアーカイブのページの表示中に、ページ削除のボタンにタッチされると、プロセッサ111は、ユーザの確認を得てからアーカイブのためのページをメモリ112から削除する。
【0031】
あるいは、タッチパネル150の消しゴムボタンにタッチされると、プロセッサ111は、消しゴムツールを起動して、タッチパッド141を介してタッチされた領域を認識して、電子ペーパー131に当該領域を白色に変換させていく。なお、本実施の形態においては、何も記入されていないエリアが白色となるように構成されており、テキストや画像が記入された部分は黒色で表示されるように構成されている。なお、何も記入されていないエリアが黒色などの別の色となるように構成されて、テキストや画像が記入された部分が白色などの別の色で表示されるように構成されてもよい。
【0032】
あるいは、設定を行うためのボタンにタッチされると、プロセッサ111は、タッチパッド141を介して、例えば、電源が自動オフされるまでの時間を設定したりできる。また、電子ペーパー131を自動的にリフレッシュする機能を有する場合には、自動的にリフレッシュするための間隔や条件を受け付けたり、電子ペーパー131を自動的にリフレッシュすることを禁止したり許可したりするための命令を受け付けたりすることもできる。なお、自動的にリフレッシュする機能を有さなくてもよい。
【0033】
また、完了したTODOの項目のチェックボックス150Gにタッチされると、プロセッサ111は、時計を参照して現在日時を取得して、チェックマークを表示させとともに、当該完了日時150Hを電子ペーパー131に表示させる。また、その項目の手書き入力領域に色付けを行い、チェックされたことがわかりやすくする。
【0034】
また、本実施の形態においては、重要フラグ150Jにタッチされると、プロセッサ111は、当該重要フラグ150Jの表示を切り替える。例えば、重要フラグ150Jは星型のマークで表されており、重要フラグ150Jが付されていない状態である白星マークのときにタッチされると、重要フラグ150Jは付された状態である黒星マークに切り替えられる。また、黒星マークの際にタッチされると、白星マークに切り替えられる。
【0035】
図3に戻って、本実施の形態においては、タッチパッド141は、電子ペーパー131が配置されるエリアよりも下方まで延設され、タッチパッド141の下端部の前方(表面)にはボタン画像シート142が配置される。あるいはタッチパッド141の下端部の表面に説明画像が印刷される。なお、本実施の形態では、電子ペーパー131とボタン画像シート142とは重ならないように配置されているが、重なる部分が存在してもよい。
【0036】
図1に示すように、ボタン画像シート142には、複数のモードのボタン142A,142B,142Cと、リフレッシュボタン142Xの画像またはテキストが印刷されている。よって、電子ペーパー131の電源をOFFしても複数のモード指定ボタン142A,142B,142C、リフレッシュボタン142Xは、消えることはない。特に、リフレッシュボタン142Xは、ボタン画像シート142の右端部に設けられ、複数のモードのボタン142A,142B,142Cよりも小さく構成される。より詳しくは、リフレッシュボタン142Xは、複数のモード指定ボタン142A,142B,142Cよりも横幅が小さく、面積も小さく構成されている。プロセッサ111は、ボタン画像シート142上からの、タッチパッド141の下端部に対するタッチ操作を受け付けて、指定されたモードに移行したり、電子ペーパー131をリフレッシュしたりする。
【0037】
また、リフレッシュボタン142Xをボタン画像シート142の右端部に設けることにより、ユーザの手の大きさにもよるが、左手で表示装置を持った際に、左手小指でリフレッシュボタン142Xを押すことも可能となり、利便性が向上する。
【0038】
なお、本実施の形態においては、モード指定ボタン142Aはスケジュールモード、モード指定ボタン142Bはノートモード、モード指定ボタン142CはTODOモードといったモードに移行するためのボタンである。
【0039】
電源ボタン145は、電源のON命令やOFF命令を受け付けて、プロセッサ111に入力する。
【0040】
通信インターフェイス160は、プロセッサ111からの指令に基づいて、外部の装置とデータをやり取りする。
【0041】
電源190は、表示装置100の各部に電力を供給する。
<表示装置100における情報処理>
【0042】
次に、図6を参照して、本実施の形態にかかる表示装置100の情報処理について説明する。表示装置100のプロセッサ111は、メモリ112のプログラムに従って、以下の処理を実行する。以下では、いずれかのTODOリストのページ、たとえば4ページ目、の表示中に、完了したTODOの項目に対する処理について説明する。
【0043】
まず、プロセッサ111は、図2に示したように、タッチパッド141を介して、完了したTODOの項目のチェックボックス150Gに対するタッチを検知して、完了命令を受け付ける(ステップS102)。
【0044】
プロセッサ111は、メモリ112のTODOデータ112Aの当該項目の完了日時に現在の日時を格納して、タッチパネル150のTODOリストの当該項目に完了日時150Hを表示させる(ステップS104)。ユーザは、これによって、今回の処理を終了してもよい。なお、本実施の形態では、完了日時105Hとして日付しか表示されていないが、日付と時刻の両方を表示させてもよいし、時刻だけを表示させてもよい。
【0045】
プロセッサ111は、タッチパネル150に対する機能ボタン150Aへのタッチを検知して、完了した項目のアーカイブのページへの移動命令を受け付ける(ステップS106)。たとえば、プロセッサ111は、機能ボタン150Aが押されると、タッチパネル150に、チェックされている項目または現在選択されている項目をアーカイブのページに移動するためのボタンを表示する。当該ボタンが押されると、プロセッサ111は、図7に示すような、項目の移動の確認を得るためのウインドウを表示する。
【0046】
プロセッサ111は、移動の確認を得ると(ステップS108)、ページデータ112Bにおいて、チェックされた項目をアーカイブのページに対応付けて登録する(ステップS110)。
【0047】
本実施の形態においては、図8に示すように、元のTODOリストのページの画面から、移動された項目が消去された画面へと、電子ペーパー131を更新する(ステップS112)。より詳しくは、移動された項目が消去され、残っている項目が上方へ移動(上詰め)される。
【0048】
ただし、元のTODOリストのページに、移動された項目を残す仕様であってもよい。
例えば、グレーアウトさせながら当該ページに残すようにしてもよい。
【0049】
なお、プロセッサ111は、ページを進めるためのページ送りボタン150Xに対するタッチ操作を受け付けて、アーカイブのページまで移動すると、図9に示すように、TODOリストのページから移動された項目を表示する。図9に示すように、アーカイブのページに移動された項目は、上方から下方へとアーカイブリストを埋めていく。また、なお、アーカイブのページに移動させた際に、完了日時の順に並べ替えて表示させるようにしてもよい。
【0050】
なお、図9では、現在表示されているページが「アーカイブのページの1ページ目」であることを示す、「page A1」がページ表示部に表示されている。このように、TODOリストのページ表示とアーカイブのページのページ表示との表記を異ならせることで、現在のページがTODOリストのページか、アーカイブのページかを認識しやすくなる。
【0051】
より詳細には、本実施の形態においては、図7および図9に示すように、ユーザがTODOリストのページから複数の項目を選択して、まとめてアーカイブのページに移動させると、プロセッサ111は、アーカイブのページの一番下の項目の次に、TODOリストのページにおける上下の順番のまま当該複数の項目をアーカイブのページに表示させるようになる。
【0052】
たとえば、ユーザが、TODOリストの複数の項目にまたがって、手書き画像を入力した場合、当該複数の項目にチェックを入れ、当該複数の項目を選択することによって、当該複数の項目をアーカイブのページに移動させると、入力した手書き画像のままで当該複数の項目がアーカイブのページに表示されることになる。
【0053】
また、図7および図9に示すように、プロセッサ111は、TODOリストでチェックまたは選択された項目を、対応する情報を付したままの状態で、アーカイブのページに移動させる。たとえば、プロセッサ111は、チェックを入れたままで項目を移動させるし、TODOリストにおいてチェックされた日時、すなわちTODOの完了日時150Hを付したままで項目を移動させるし、重要フラグ150Jが付されている状態(黒星の状態)であれば付した状態(黒星の状態)のまま、あるいは重要フラグ150Jが付されていない状態(白星の状態)であれば付されていない状態(白星の状態)のままで項目を移動させる。
【0054】
なお、アーカイブのページに表示されている項目は、内容を書き換えられないようにしている。そのため、再度TODOリストに同じ内容を入れたい場合は、アーカイブのページのその項目をコピーし、TODOリストのページの項目に張り付けることができるようになっている。
【0055】
なお、以下のような構成としてもよい。プロセッサ111は、アーカイブのページにおいて、タッチパネル150を介してチェックボックス150Gに対するタッチ操作を受け付けると、当該チェックボックス150Gのチェックを外してタッチパネル150に表示し直すし、タッチパネル150を介して重要フラグ150Jに対するタッチ操作を受け付けると、当該重要フラグ150Jを解除してタッチパネル150に表示し直すように構成されている。
【0056】
この場合、アーカイブのページに表示される項目を、TODOリストに移動させることも可能である。より詳細には、アーカイブのページの表示中に、プロセッサ111は、タッチパネル150の項目に対するタッチ操作を受け付けて、項目を選択する。プロセッサ111は、機能ボタン150Aへのタッチを検知して、タッチパネル150に、選択されている項目をTODOリストのページに移動するためのボタンを表示する。当該ボタンが押されると、項目の移動の確認を得るためのウインドウを表示する。プロセッサ111は、移動の確認を得ると、ページデータ112Bにおいて、選択された項目をTODOリストのページに対応付けて登録する。なお、このとき、重要フラグ150Jが付されている状態であれば付した状態のまま、付されていない状態であれば付された状態のままで項目を移動させる。
【0057】
このような構成においては、プロセッサ111は、元のアーカイブのページの画面から、選択された項目が消去された画面へと、電子ペーパー131の画面を更新する。ただし、元のアーカイブのページに、選択された項目を残す仕様であってもよい。
【0058】
また、これによって、プロセッサ111は、ページを戻すためのページ戻しボタン150Yに対するタッチ操作を受け付けて、TODOリストのページへ移動すると、アーカイブのページから移動された項目を表示する。
【0059】
より詳細には、ユーザがアーカイブのページから複数の項目を選択してTODOリストのページに移動させると、プロセッサ111は、TODOリストのページの一番下の項目の下に、アーカイブのページにおける上下の順番のまま複数の項目をTODOリストのページに表示させるようになる。
【0060】
たとえば、ユーザが、複数の項目にまたがって入力されている手書き画像に関しても、当該複数の項目を選択して、当該複数の項目をTODOリストのページに移動させると、入力した手書き画像のままTODOリストにページに表示されることになる。
【0061】
なお、この場合も、プロセッサ111は、アーカイブのページで選択された項目を、完了チェックの有無や、完了日時や、重要フラグの状態などの情報を付したままの状態で、TODOリストのページに移動させる。そして、プロセッサ111は、タッチパネル150を介してチェックボックス150Gや重要フラグ150Jに対するタッチ操作を受け付けると、当該チェックボックス150Gや重要フラグ150Jを解除してタッチパネル150に表示し直す。
<第2の実施の形態>
【0062】
上記の機能に加えて、プロセッサ111は、電源OFF命令を受け付けると、電子ペーパー131の画面の情報をメモリ112に記憶させた状態で、電子ペーパー131の全面を白色に変換してから、電源をOFFする。これによって、電源OFF後に電子ペーパー131に表示されているTODOリストの内容などを他人に見られてしまう可能性を低減することができる。
【0063】
より好ましくは、プロセッサ111は、電源OFF命令を受け付けると、電子ペーパー131の画面の情報はメモリ112に記憶させた状態で、電子ペーパー131の全面を白色に変換してから、さらにリフレッシュしてから、電源をOFFする。
【0064】
本実施の形態においては、電源がONされると、プロセッサ111は、メモリ112の情報を読み出して、電源がOFFされた直前の画面に表示されている画像やテキストを電子ペーパー131に再度表示させる。
【0065】
このような構成とすることで、ユーザは電源がOFFとなったことを容易に知ることができる。
<第3の実施の形態>
【0066】
上記の実施の形態においては、表示部130が電子ペーパー131で構成されるものであったが、液晶など、他の形態のディスプレイによって構成されてもよい。
<第4の実施の形態>
【0067】
上記の実施の形態においては、操作部140が手書き入力を受け付けることが可能なタッチパッド141で構成されるものであったが、ソフトウェアキーボードなどのボタン操作のみを受け付けるタッチパッド141で構成されてもよい。
【0068】
あるいは、タッチパッド141を有するタッチパネル150ではなく、単なるディスプレイであってもよい。そして、ハードウェアキーボードなどの、複数のボタンによって操作部が構成されてもよい。
<まとめ>
【0069】
上記の実施の形態においては、表示部と、操作部と、表示部にTODOリストを表示するための制御部と、を備える表示装置が提供される。制御部は、操作部を介した操作命令に応じて、完了を示す情報が入力された項目を所定のページに移動可能である。
【0070】
好ましくは、制御部は、操作部を介した操作命令に応じて、TODOリストの複数のページを順に表示部に表示させていき、所定のページを複数のTODOリストの後に続いて表示させる。
【0071】
好ましくは、制御部は、操作部を介した操作命令に応じて、所定のページの項目をTODOリストに移動させる。
【0072】
好ましくは、制御部は、操作部を介して完了を示す情報の入力を受け付けて、表示部に、TODOリストの項目に対応付けて完了を示す情報が入力された日付または時刻を表示させる。
【0073】
好ましくは、制御部は、操作部を介した操作命令に応じて、項目に対応付けられた各種情報とともに項目を所定のページに移動させる。
【0074】
好ましくは、制御部は、操作部を介した操作命令に応じて、完了を示す情報が入力された複数の項目をまとめて、当該項目の順番を維持した状態で、所定のページの最後の項目の次に移動させる。
【0075】
好ましくは、操作部は、タッチパッドを含む。制御部は、タッチパッドを介して、複数の項目にまたがって手書き入力を受け付ける。
【0076】
好ましくは、制御部は、操作部を介した操作命令に応じて、完了を示す情報が入力された連続した複数の項目をまとめて、当該項目の順番を維持した状態で、所定のページに移動させる。
【0077】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0078】
100 :表示装置
101 :筐体
110 :コントローラ
111 :プロセッサ
112 :メモリ
112A :TODOデータ
112B :ページデータ
113 :時計
130 :表示部
131 :電子ペーパー
140 :操作部
141 :タッチパッド
142 :ボタン画像シート
142A :モード指定ボタン
142B :モード指定ボタン
142C :モード指定ボタン
142X :リフレッシュボタン
145 :電源ボタン
150 :タッチパネル
150A~150F :機能ボタン
150X :ページ送りボタン
150Y :ページ戻しボタン
160 :通信インターフェイス
190 :電源
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9