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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-03
(45)【発行日】2023-07-11
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20230704BHJP
【FI】
A63F7/02 320
A63F7/02 326B
A63F7/02 326Z
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021114188
(22)【出願日】2021-07-09
(65)【公開番号】P2023010211
(43)【公開日】2023-01-20
【審査請求日】2022-08-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000135210
【氏名又は名称】株式会社ニューギン
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100148563
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 実
(72)【発明者】
【氏名】木股 健二
(72)【発明者】
【氏名】土師 正樹
【審査官】手塚 毅
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-028594(JP,A)
【文献】特開2013-252169(JP,A)
【文献】特開2003-111922(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
主制御回路が実装された主基板と、副制御回路が実装され、前記主基板と接続される副基板と、前記副基板と接続される液晶ディスプレイと、を備える遊技機であって、
前記液晶ディスプレイは、
液晶モジュールと、
前記液晶モジュールを駆動させる駆動部と、
前記液晶モジュールと前記駆動部とに接続される複数の接続ケーブルと、
前記液晶モジュールを収容し、前記駆動部が取り付けられるケースと、
前記ケースに取り付けられ、前記駆動部を覆うカバーと、を有し、
前記液晶モジュールは、液晶パネルと、光源と、を有し、
前記駆動部は、前記液晶パネルを駆動させるパネル回路と前記光源を駆動させる光源回路との双方が実装された1つ、又は、前記パネル回路と前記光源回路とがそれぞれ個別に実装された2つの駆動基板と、前記駆動基板に取り付けられる複数のコネクタと、を有し、
前記駆動基板は、前記パネル回路が実装された面、及び、前記光源回路が実装された面である部品面を有し、
前記ケース及び前記カバーの一方は、他方に向かって突出する複数の突出部を有し、
前記突出部には、前記カバーを前記ケースに留めるねじが挿入される穴が形成され、
前記突出部は、前記部品面において前記パネル回路及び前記光源回路が実装されていない部分に接触することを特徴とする遊技機。
【請求項2】
複数の前記コネクタのうち最も広い幅である一の前記コネクタの幅に相当する距離が所定距離であり、
複数の前記突出部のうち少なくとも1つの前記突出部は、前記液晶ディスプレイを後方から見た場合に、複数の前記コネクタのうち一の前記コネクタから前記所定距離以内の位置に位置することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記液晶ディスプレイを後方から見た場合に前記カバーの中心点を通過するとともに前記カバーを上下に2分するように左右に延びる仮想線が中心線であり、
複数の前記突出部のうち少なくとも1つの前記突出部は、前記液晶ディスプレイを後方から見た場合に、上下において、複数の前記コネクタのうち一の前記コネクタと前記中心線との間に位置することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイを備える遊技機が特許文献1に記載されている。液晶ディスプレイは、例えば、液晶パネルと、光源と、液晶パネル及び光源を駆動させる駆動基板とを有する。液晶ディスプレイは、遊技機に内蔵される。液晶ディスプレイは、画像を表示することによって、遊技の演出を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-62546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
遊技機は、液晶ディスプレイの他に、主基板、副基板などの様々な構成を内蔵する。そのため、遊技機の組立時に、駆動基板に衝撃、荷重などが加わるおそれがある。駆動基板には回路が実装されている。駆動基板に実装された回路に衝撃、荷重などが加わることは好ましくない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する遊技機は、主制御回路が実装された主基板と、副制御回路が実装され、前記主基板と接続される副基板と、前記副基板と接続される液晶ディスプレイと、を備える遊技機であって、前記液晶ディスプレイは、液晶モジュールと、前記液晶モジュールを駆動させる駆動部と、前記液晶モジュールと前記駆動部とに接続される複数の接続ケーブルと、前記液晶モジュールを収容し、前記駆動部が取り付けられるケースと、前記ケースに取り付けられ、前記駆動部を覆うカバーと、を有し、前記液晶モジュールは、液晶パネルと、光源と、を有し、前記駆動部は、前記液晶パネルを駆動させるパネル回路と前記光源を駆動させる光源回路との双方が実装された1つ、又は、前記パネル回路と前記光源回路とがそれぞれ個別に実装された2つの駆動基板と、前記駆動基板に取り付けられる複数のコネクタと、を有し、前記駆動基板は、前記パネル回路が実装された面、及び、前記光源回路が実装された面である部品面を有し、前記ケース及び前記カバーの一方は、他方に向かって突出する複数の突出部を有し、前記突出部には、前記カバーを前記ケースに留めるねじが挿入される穴が形成され、前記突出部は、前記部品面において前記パネル回路及び前記光源回路が実装されていない部分に接触する。
【0006】
上記遊技機において、複数の前記コネクタのうち最も広い幅である一の前記コネクタの幅に相当する距離が所定距離であり、複数の前記突出部のうち少なくとも1つの前記突出部は、前記液晶ディスプレイを後方から見た場合に、複数の前記コネクタのうち一の前記コネクタから前記所定距離以内の位置に位置してもよい。
【0007】
上記遊技機において、前記液晶ディスプレイを後方から見た場合に前記カバーの中心点を通過するとともに前記カバーを上下に2分するように左右に延びる仮想線が中心線であり、複数の前記突出部のうち少なくとも1つの前記突出部は、前記液晶ディスプレイを後方から見た場合に、上下において、複数の前記コネクタのうち一の前記コネクタと前記中心線との間に位置してもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、駆動基板に実装された回路を保護できる液晶ディスプレイを備えた遊技機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】遊技機の正面図である。
図2】遊技機の背面図である。
図3】遊技機内部の分解斜視図である。
図4】ディスプレイユニット及び基板ユニットの斜視図である。
図5】液晶ディスプレイの正面図である。
図6】液晶ディスプレイの背面図である。
図7】ケースの分解斜視図である。
図8】液晶ディスプレイの側面図である。
図9】9-9線で切断した断面図である。
図10】10-10線で切断した断面図である。
図11】カバーが取り外された液晶ディスプレイの背面図である。
図12図6の拡大図である。
図13】13-13線で切断した断面図である。
図14】液晶ディスプレイの変更例を示す断面図である。
図15】液晶ディスプレイの別の変更例を示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、遊技機の一実施形態について図を参照しながら説明する。遊技機は、例えば、遊技者の操作によって遊技球を打ち出すように構成されたパチンコ遊技機である。本例では、遊技機から遊技者に向かう方向が前方であり、その反対の方向が後方である。
【0011】
図1及び図2に示すように、遊技機11は、枠12を備える。枠12は、前枠13と、中枠14と、外枠15とを有する。
前枠13は、中枠14に取り付けられる。前枠13は、中枠14及び外枠15よりも前方に位置する。前枠13は、中枠14に対して開閉可能である。図1に示す状態では、前枠13は、中枠14に対して閉じている。
【0012】
前枠13には、露出口16が形成されている。前枠13には、露出口16を塞ぐようにガラス板が取り付けられている。遊技者は、露出口16を通じて、枠12の内部を視認できる。
【0013】
中枠14は、外枠15に取り付けられる。中枠14は、外枠15に対して開閉可能である。図1に示す状態では、中枠14は、外枠15に対して閉じている。中枠14は、遊技機11が枠12の内部に備える各種構成を搭載する。
【0014】
外枠15は、遊技場に設けられる島設備に固定される。外枠15は、中枠14を囲うように、中枠14を保持する。
図1に示すように、遊技機11は、ハンドル17を備える。ハンドル17は、前枠13に取り付けられる。ハンドル17は、遊技者によって操作される。ハンドル17が操作されると、遊技機11において遊技球が打ち出される。遊技機11は、ハンドル17の操作量に応じた速度で遊技球を打ち出すように構成される。本例では、ハンドル17の回転量が大きいほど、速い速度で遊技球が打ち出される。
【0015】
遊技機11は、装飾ランプ18を備える。装飾ランプ18は、前枠13に取り付けられる。本例では、装飾ランプ18は、前枠13において、露出口16の周囲に位置する。装飾ランプ18は、点灯、点滅、消灯することによって、遊技の演出を行う。
【0016】
遊技機11は、スピーカー19を備える。スピーカー19は、前枠13に取り付けられる。本例では、スピーカー19は、前枠13において、露出口16よりも上方に位置する。スピーカー19は、露出口16よりも下方に位置してもよい。スピーカー19は、例えば、音声、音楽などの音を出力することによって、遊技の演出を行う。
【0017】
図2に示すように、遊技機11は、保護カバー21を備える。保護カバー21は、中枠14に搭載される各種構成を保護するカバーである。保護カバー21は、中枠14に搭載される各種構成を後方から保護する。保護カバー21は、中枠14に取り付けられる。保護カバー21は、中枠14に対して開閉可能である。図2に示す状態では、保護カバー21は、中枠14に対して閉じている。そのため、中枠14に搭載される各種構成は、遊技機11において、前枠13と保護カバー21との間に収められる。
【0018】
次に、中枠14に搭載される各種構成の一例について説明する。
図3に示すように、遊技機11は、遊技盤26と、演出ユニット27と、ディスプレイユニット28と、基板ユニット29とを備える。遊技盤26、演出ユニット27、ディスプレイユニット28、及び、基板ユニット29は、遊技機11の後方に向かってこの順で並ぶ。遊技盤26及び演出ユニット27は、中枠14の前方に位置する。ディスプレイユニット28及び基板ユニット29は、中枠14の後方に位置する。
【0019】
図1に示すように、遊技盤26は、露出口16を通じて遊技者に視認される。本例では、遊技盤26は、中枠14に取り付けられる。遊技盤26は、演出ユニット27に取り付けられてもよい。遊技盤26は、透明なプラスチックで構成されてもよい。この場合、遊技者は、遊技盤26越しに、演出ユニット27を視認できる。遊技盤26は、木製でもよい。
【0020】
遊技盤26には、遊技領域31が形成されている。遊技領域31は、遊技盤26において、遊技者がハンドル17を操作することによって打ち出された遊技球が落下する領域である。
【0021】
遊技盤26には、複数の入球口32が形成されている。複数の入球口32は、遊技領域31に位置する。入球口32は、遊技球が入ることによって、遊技者に特典が付与される開口である。特典は、例えば、図柄変動ゲーム、遊技球の払い出しなどである。複数の入球口32は、例えば、始動口、大入賞口、普通入賞口などを含む。
【0022】
遊技盤26は、複数の衝突部材33を有する。複数の衝突部材33は、遊技領域31に位置する。衝突部材33は、遊技領域31を落下する遊技球が衝突することによって遊技球の動きを変化させる。本例では、衝突部材33は、釘、風車などである。
【0023】
遊技盤26には、視認口34が形成されている。視認口34は、遊技機11を前方から見た場合に、露出口16と重なる。
図3に示すように、演出ユニット27は、遊技盤26よりも後方に位置する。演出ユニット27は、装飾ランプ18及びスピーカー19と同様に、遊技の演出を行う。演出ユニット27は、中枠14に取り付けられる。
【0024】
本例では、演出ユニット27は、導光板ユニット41と、1以上の可動体ユニットとを有する。本例では、演出ユニット27は、2つの可動体ユニットを有する。すなわち、演出ユニット27は、第1可動体ユニット42と、第2可動体ユニット43とを有する。導光板ユニット41、第1可動体ユニット42、及び、第2可動体ユニット43は、遊技機11の後方に向かってこの順で並ぶ。
【0025】
導光板ユニット41は、例えば、透明なプラスチックで構成される。導光板ユニット41は、入射した光を拡散させるように構成される。導光板ユニット41には、例えば、第1可動体ユニット42、第2可動体ユニット43、ディスプレイユニット28などが発する光が入射する。導光板ユニット41は、自身に入射した光を拡散させることによって、面発光する。導光板ユニット41は、面発光することによって、遊技の演出を行う。導光板ユニット41には、貫通口44が形成されている。貫通口44は、遊技機11を前方から見た場合に、露出口16及び視認口34と重なる。
【0026】
第1可動体ユニット42は、1以上の第1可動体45を有する。第1可動体45が動くことによって、第1可動体ユニット42は、遊技の演出を行う。第1可動体45は、例えば、露出口16、視認口34、及び、貫通口44を通じて、遊技者が視認可能な位置に飛び出すように動く。第1可動体ユニット42は、発光素子を有してもよい。発光素子は、例えば、LEDである。この発光素子が発光することによって、導光板ユニット41が面発光する。第1可動体ユニット42には、第1開口46が形成されている。第1開口46は、遊技機11を前方から見た場合に、露出口16、視認口34、及び、貫通口44と重なる。
【0027】
第2可動体ユニット43は、1以上の第2可動体47を有する。第2可動体47が動くことによって、第2可動体ユニット43は、遊技の演出を行う。第2可動体47は、例えば、露出口16、視認口34、貫通口44、及び、第1開口46を通じて、遊技者が視認可能な位置に飛び出すように動く。第2可動体ユニット43は、発光素子を有してもよい。この発光素子が発光することによって、導光板ユニット41が面発光する。第2可動体ユニット43には、第2開口48が形成されている。第2開口48は、遊技機11を前方から見た場合に、露出口16、視認口34、貫通口44、及び、第1開口46と重なる。
【0028】
遊技機11が演出ユニット27を備えることによって、装飾ランプ18、スピーカー19、ディスプレイユニット28だけで遊技の演出を行う場合と比べ、遊技の演出が多様化する。特に、本例のように、演出ユニット27が可動体ユニットを2つ有する場合には、演出ユニット27が可動体ユニットを1つだけ有する場合と比べ、遊技の演出が一層多様化する。遊技の演出が多様化することは、遊技者にとって好ましい。
【0029】
遊技機11が演出ユニット27を備えることによって、遊技の演出が多様化する一方、遊技機11の設置面積が大きくなりやすい。特に、遊技機11が演出ユニット27を備えることによって、遊技機11の奥行が大きくなりやすい。これは、演出ユニット27が、遊技機11において遊技盤26、ディスプレイユニット28、及び、基板ユニット29に対して積層されるためである。
【0030】
遊技機11が設置される遊技場のスペースには限りがある。遊技場には多数の遊技機11が設置される。そのため、遊技機11の設置面積が大きくなることは好ましくない。したがって、遊技機11においては、設置面積が大きくなることを抑制しつつ、遊技の演出が多様であることが求められる。このことから、遊技盤26、演出ユニット27、ディスプレイユニット28、基板ユニット29などは、薄型であることが求められている。
【0031】
中枠14には、取付口49が形成されている。取付口49は、遊技機11を前方から見た場合に、露出口16、視認口34、貫通口44、第1開口46、及び、第2開口48と重なる。そのため、遊技者は、露出口16、視認口34、貫通口44、第1開口46、第2開口48、及び、取付口49を通じて、ディスプレイユニット28を視認できる。
【0032】
ディスプレイユニット28は、中枠14に取り付けられる。ディスプレイユニット28は、液晶ディスプレイ51と、ディスプレイケース52とを有する。液晶ディスプレイ51は、画像を表示することによって、遊技の演出を行う。液晶ディスプレイ51に表示される画像は、露出口16、視認口34、貫通口44、第1開口46、第2開口48、及び、取付口49を通じて遊技者に視認される。液晶ディスプレイ51については、後で詳しく説明する。
【0033】
ディスプレイケース52は、液晶ディスプレイ51を収容する。ディスプレイケース52は、例えば、透明なプラスチックで構成される。ディスプレイケース52は、中枠14に対して後方から取り付けられる。
【0034】
図4に示すように、本例では、ディスプレイケース52は、第1取付部53と、第2取付部54とを有する。第1取付部53及び第2取付部54は、基板ユニット29がディスプレイケース52に取り付けられるための機能部である。第1取付部53及び第2取付部54は、基板ユニット29の一部分が挿入される凹部でもよいし、基板ユニット29の一部分に挿入される凸部でもよい。
【0035】
基板ユニット29は、ディスプレイユニット28に取り付けられる。詳しくは、基板ユニット29は、ディスプレイケース52に取り付けられる。基板ユニット29は、中枠14に取り付けられてもよい。基板ユニット29は、遊技機11を後方から見た場合に、保護カバー21が開くことによって露出される。
【0036】
基板ユニット29は、主基板ユニット61を有する。主基板ユニット61は、主基板62と、主基板ケース63とを有する。主基板62は、主制御回路64が実装された基板である。主制御回路64は、CPU、メモリを有する。主制御回路64は、遊技に関する処理を実行する回路である。
【0037】
主制御回路64は、入球口32に遊技球が入ることによって、遊技に関する処理を実行する。本例では、入球口32に遊技球が入った場合に、主制御回路64に検知信号が入力される。検知信号は、入球口32に遊技球が入ったことを示す信号である。遊技に関する処理は、例えば、図柄変動ゲームに関する処理、遊技球の払い出しに関する処理などである。
【0038】
主基板ケース63は、主基板62を収容する。主基板ケース63は、例えば、透明なプラスチックで構成される。主基板ケース63は、ディスプレイケース52に取り付けられる。主基板ケース63は、第1装着部65を有する。第1装着部65は、主基板ユニット61がディスプレイケース52に取り付けられるための機能部である。第1装着部65は、第1取付部53に挿入される凸部でもよいし、第1取付部53が挿入される凹部でもよい。すなわち、第1装着部65は、第1取付部53と対応する。主基板ケース63は、第1装着部65が第1取付部53に取り付けられることによって、ディスプレイケース52に取り付けられる。
【0039】
基板ユニット29は、副基板ユニット71を有する。副基板ユニット71は、副基板72と、副基板ケース73とを有する。副基板72は、副制御回路74が実装された基板である。副基板72は、主基板62と接続される。すなわち、副制御回路74が、主制御回路64と接続される。副制御回路74は、CPU、メモリを有する。副制御回路74は、例えば、遊技の演出に関する処理を実行する回路である。
【0040】
副制御回路74は、主制御回路64から出力される信号に基づいて、遊技の演出に関する処理を実行する。そのため、例えば、副制御回路74は、装飾ランプ18を制御する回路を含む。例えば、副制御回路74は、スピーカー19を制御する回路を含む。例えば、副制御回路74は、演出ユニット27を制御する回路を含む。例えば、副制御回路74は、液晶ディスプレイ51を制御する回路を含む。したがって、副基板72は、装飾ランプ18と接続される。副基板72は、スピーカー19と接続される。副基板72は、演出ユニット27と接続される。副基板72は、液晶ディスプレイ51と接続される。
【0041】
副基板ケース73は、副基板72を収容する。副基板ケース73は、例えば、透明なプラスチックで構成される。副基板ケース73は、ディスプレイケース52に取り付けられる。本例では、副基板ケース73は、主基板ケース63よりも上方に位置する。副基板ケース73は、第2装着部75を有する。第2装着部75は、副基板ユニット71がディスプレイケース52に取り付けられるための機能部である。第2装着部75は、第2取付部54に挿入される凸部でもよいし、第2取付部54が挿入される凹部でもよい。すなわち、第2装着部75は、第2取付部54と対応する。副基板ケース73は、第2装着部75が第2取付部54に取り付けられることによって、ディスプレイケース52に取り付けられる。
【0042】
次に、液晶ディスプレイ51について説明する。
図5及び図6に示すように、液晶ディスプレイ51は、例えば、矩形の平面型ディスプレイである。本例では、液晶ディスプレイ51は、19型のスクエアディスプレイであるが、その他のサイズでもよいし、ワイドディスプレイでもよい。
【0043】
液晶ディスプレイ51は、液晶モジュール81を有する。液晶モジュール81は、液晶パネル82と、光源83とを有する。
液晶パネル82は、偏光フィルター、透明電極、液晶層、カラーフィルターなどを有する。液晶パネル82は、偏光フィルター、透明電極、液晶層、カラーフィルターなどが積層されることによって構成される。透明電極に電圧が印加されると、液晶層の配向が変化する。これにより、液晶パネル82を透過する光の透過率が変化する。その結果、液晶パネル82に画像が表示される。
【0044】
光源83は、いわゆるバックライトである。本例では、光源83は、エッジライト方式で構成される。光源83は、直下型方式で構成されてもよい。光源83は、発光体84と、導光板85とを有する。
【0045】
本例では、発光体84は、複数のLEDが一列に並ぶように実装されたLED基板である。発光体84は、冷陰極管でもよい。発光体84は、導光板85と隣り合うように位置する。
【0046】
導光板85は、液晶パネル82と積層される。導光板85は、液晶パネル82よりも後方に位置する。導光板85は、発光体84から入射する光を拡散させるように構成される。そのため、導光板85は、発光体84が発光することによって、面発光する。導光板85が面発光することによって、液晶パネル82全体が導光板85によって照らされる。このようにして、光源83は、液晶パネル82に光を照射する。
【0047】
液晶ディスプレイ51は、ケース91を有する。ケース91は、液晶モジュール81を収容する。ケース91は、例えば、金属で構成される。ケース91は、前面92と、後面93と、側面とを有する。本例では、液晶ディスプレイ51が平面型ディスプレイであるため、ケース91は、4つの側面を有する。詳しくは、ケース91は、第1側面94と、第2側面95と、第3側面96と、第4側面97とを有する。本例では、図6に示すように、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、ケース91の中心位置を中心点A1として示す。
【0048】
図7に示すように、本例では、ケース91は、フレーム101と、ホルダー102とを有する。ケース91は、フレーム101とホルダー102とで液晶モジュール81を挟むように、液晶モジュール81を収容する。
【0049】
本例では、フレーム101は、前壁103を有する。前壁103は、フレーム101において液晶モジュール81よりも前方に位置する壁である。前壁103は、前面92を構成する。前壁103において、液晶モジュール81と対向する面とは反対の面が前面92である。
【0050】
前壁103には、表示口104が形成されている。表示口104は、液晶モジュール81を露出させる開口である。詳しくは、表示口104は、液晶パネル82を露出させる。表示口104を通じて、液晶パネル82が表示する画像が遊技者に視認される。
【0051】
前壁103は、液晶パネル82の縁を押さえる。前壁103は、液晶ディスプレイ51において、いわゆるベゼルを構成する。本例では、液晶ディスプレイ51を前方から見た場合に、前壁103は矩形である。そのため、液晶ディスプレイ51を前方から見た場合に、前壁103は、4つの辺を有している。
【0052】
本例では、フレーム101は、側壁を有する。側壁は、前壁103から延びる壁である。詳しくは、側壁は、前壁103の縁から延びる。本例では、側壁は、前壁103が有する4つの辺からそれぞれ延びる。そのため、本例では、フレーム101は、4つの側壁を有する。詳しくは、フレーム101は、第1側壁106、第2側壁107、第3側壁108、及び、第4側壁109を有する。
【0053】
第1側壁106は、前壁103の上辺から延びる。第2側壁107は、液晶ディスプレイ51を前方から見た場合に、前壁103の左辺から延びる。第3側壁108は、液晶ディスプレイ51を前方から見た場合に、前壁103の右辺から延びる。第4側壁109は、前壁103の下辺から延びる。
【0054】
第1側壁106、第2側壁107、第3側壁108、及び、第4側壁109は、液晶ディスプレイ51を前方から見た場合に、ホルダー102の四方を囲うように位置する。第1側壁106、第2側壁107、第3側壁108、及び、第4側壁109のそれぞれは、ケース91の側面を構成する。詳しくは、第1側壁106は第1側面94を構成し、第2側壁107は第2側面95を構成し、第3側壁108は第3側面96を構成し、第4側壁109は第4側面97を構成する。第1側壁106、第2側壁107、第3側壁108、及び、第4側壁109において、ケース91の外方を向く面がケース91の側面である。
【0055】
ケース91の外方は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、中心点A1から放射状に延びる方向である。ケース91の内方は、ケース91の外方と反対の方向であり、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、中心点A1に向かう方向である。
【0056】
第1側壁106と第4側壁109とは、ホルダー102を挟むように位置する。第1側壁106と第4側壁109とは、上下に並ぶ。第2側壁107と第3側壁108とは、ホルダー102を挟むように位置する。第2側壁107と第3側壁108とは、左右に並ぶ。
【0057】
第1側壁106は、フレーム101において上方に位置する側壁である。第4側壁109は、フレーム101において下方に位置する側壁である。第2側壁107と第3側壁108とは、上下において第1側壁106と第4側壁109との間に位置する側壁である。第2側壁107は、液晶ディスプレイ51を前方から見た場合に、フレーム101において左方に位置する側壁である。第3側壁108は、液晶ディスプレイ51を前方から見た場合に、フレーム101において右方に位置する側壁である。
【0058】
図8及び図9に示すように、第1側壁106には、段差111が形成されている。すなわち、第1側壁106は、階段状に形成されている。本例では、第1側壁106は、2段に分かれるように構成される。段差111によって、第1側面94は、第1面112と、第2面113と、連続面114とを有する。なお、第1側壁106と異なり、第2側壁107、第3側壁108、及び、第4側壁109には、段差111が形成されていない。
【0059】
第1面112は、前壁103の縁から延びる面である。すなわち、第1面112は、前面92と連続する。本例では、第1面112は、前壁103の上辺から延びる。第1面112は、ケース91の外方を向く。本例では、第1面112は、上方を向く。
【0060】
第2面113は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、第1面112と中心点A1との間に位置する面である。そのため、第2面113は、第1面112よりもケース91の内方に位置する。本例では、第2面113は、第1面112よりも下方に位置する。第2面113は、ケース91の外方を向く。本例では、第2面113は、上方を向く。
【0061】
連続面114は、第1面112と第2面113とに連続する面である。本例では、連続面114は、第1面112と第2面113とに対して垂直な面である。連続面114は、後方を向く。
【0062】
第1側壁106には、1以上の固定穴116が形成されている。固定穴116は、フレーム101をホルダー102に取り付けるための穴である。固定穴116は、第1側壁106に限らず、第2側壁107、第3側壁108、及び、第4側壁109にも形成されている。本例では、第1側壁106には、4つの固定穴116が形成されている。第2側壁107には、2つの固定穴116が形成されている。第3側壁108には、2つの固定穴116が形成されている。第4側壁109には、4つの固定穴116が形成されている。
【0063】
第1側壁106においては、第1側面94に固定穴116が開口する。詳しくは、第1側壁106においては、第1面112に固定穴116が開口する。第2側壁107においては、第2側面95に固定穴116が開口する。第3側壁108においては、第3側面96に固定穴116が開口する。第4側壁109においては、第4側面97に固定穴116が開口する。
【0064】
第1側壁106において、4つの固定穴116は、所定の間隔をあけて一列に並ぶように形成されている。第2側壁107において、2つの固定穴116は、所定の間隔をあけて一列に並ぶように形成されている。第3側壁108において、2つの固定穴116は、所定の間隔をあけて一列に並ぶように形成されている。第4側壁109において、4つの固定穴116は、所定の間隔をあけて一列に並ぶように形成されている。
【0065】
第1側壁106には、1以上の取付穴117が形成されている。取付穴117は、第1側面94に開口する。本例では、取付穴117は、第1側壁106において、固定穴116よりも後方に位置する。本例では、取付穴117は、第2面113に開口する。取付穴117は、第1面112のみに開口してもよいし、連続面114のみに開口してもよい。取付穴117は、第1面112と連続面114とにわたって開口してもよいし、第2面113と連続面114とにわたって開口してもよいし、第1面112と第2面113と連続面114とにわたって開口してもよい。
【0066】
取付穴117は、後述するカバー181をケース91に取り付けるための穴である。本例では、取付穴117は、第1側壁106に形成されるのみで、第2側壁107、第3側壁108、及び、第4側壁109には形成されていない。本例では、4つの取付穴117が、第1側壁106において一列に並ぶように形成されている。
【0067】
図6及び図7に示すように、本例では、ホルダー102は、後壁121を有する。後壁121は、ホルダー102において液晶モジュール81よりも後方に位置する壁である。後壁121は、後面93を構成する。後壁121において、液晶モジュール81と対向する面とは反対の面が後面93である。
【0068】
本例では、後壁121は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、前壁103と同様に矩形である。そのため、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、後壁121は、4つの辺を有している。
【0069】
後壁121には、通過口122が形成されている。本例では、通過口122は、後壁121において角に位置する。通過口122は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、発光体84と重なる位置に位置する。
【0070】
図6に示すように、後壁121は、1以上の受け部を有する。本例では、後壁121は、3つの受け部を有する。詳しくは、後壁121は、第1受け部123と、第2受け部124と、第3受け部125とを有する。液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、第1受け部123、第2受け部124及び第3受け部125は、左右に並ぶように位置する。
【0071】
本例では、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、第1受け部123は、中心線B1よりも右方に位置する。液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、第2受け部124と第3受け部125とは、中心線B1よりも左方に位置する。液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、第3受け部125は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、第2受け部124よりも左方に位置する。中心線B1は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、ケース91を左右に2分する仮想線である。中心線B1は、中心点A1を通過し、且つ、上下に延びる。
【0072】
第1受け部123、第2受け部124及び第3受け部125は、後面93に形成される。本例では、第1受け部123、第2受け部124及び第3受け部125は、後面93において、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、中心点A1よりも上方に位置する。
【0073】
第1受け部123、第2受け部124及び第3受け部125は、カバー181を受けるように構成される。本例では、第1受け部123、第2受け部124及び第3受け部125は、カバー181に対して下方から接触する。これにより、第1受け部123、第2受け部124及び第3受け部125は、カバー181を下方から支持する。
【0074】
図10に示すように、第1受け部123は、第1受け部分126と、第2受け部分127とを有する。本例では、第1受け部123に限らず、第2受け部124及び第3受け部125も、第1受け部分126と第2受け部分127とを有する。
【0075】
第1受け部分126は、後面93から後方に向かって突出する。第2受け部分127は、第1受け部分126の先端から延びる。第2受け部分127は、第1受け部分126から屈曲するように延びる。本例では、第2受け部分127は、第1受け部分126から上方に向かって延びる。このように、第1受け部123、第2受け部124及び第3受け部125は、第1受け部分126と第2受け部分127とによってフック状に構成される。
【0076】
図7に示すように、本例では、ホルダー102は、保護壁を有する。保護壁は、後壁121から延びる壁である。詳しくは、保護壁は、後壁121の縁から延びる。本例では、保護壁は、後壁121が有する4つの辺からそれぞれ延びる。そのため、本例では、ホルダー102は、4つの保護壁を有する。詳しくは、ホルダー102は、第1保護壁131、第2保護壁132、第3保護壁133、及び、第4保護壁134を有する。
【0077】
第1保護壁131は、後壁121の上辺から延びる。第2保護壁132は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、後壁121の右辺から延びる。第3保護壁133は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、後壁121の左辺から延びる。第4保護壁134は、後壁121の下辺から延びる。
【0078】
第1保護壁131と第4保護壁134とは、液晶モジュール81を挟むように位置する。第1保護壁131と第4保護壁134とは、上下に並ぶ。第2保護壁132と第3保護壁133とは、液晶モジュール81を挟むように位置する。第2保護壁132と第3保護壁133とは、左右に並ぶ。
【0079】
第1保護壁131、第2保護壁132、第3保護壁133、及び、第4保護壁134は、液晶ディスプレイ51を前方から見た場合に、液晶モジュール81の四方を囲うように位置する。これにより、第1保護壁131、第2保護壁132、第3保護壁133、及び、第4保護壁134は、液晶モジュール81を保護する。
【0080】
第1保護壁131は、ホルダー102において上方に位置する保護壁である。第4保護壁134は、ホルダー102において下方に位置する保護壁である。第2保護壁132と第3保護壁133とは、上下において第1保護壁131と第4保護壁134との間に位置する保護壁である。第2保護壁132は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、ホルダー102において右方に位置する保護壁である。第3保護壁133は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、ホルダー102において左方に位置する保護壁である。
【0081】
第1保護壁131は、第1側壁106と対向する。第1保護壁131は、第1側壁106よりもケース91の内方に位置する。本例では、第1保護壁131は、第1側壁106よりも下方に位置する。
【0082】
第2保護壁132は、第2側壁107と対向する。第2保護壁132は、第2側壁107よりもケース91の内方に位置する。本例では、第2保護壁132は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、第2側壁107よりも左方に位置する。
【0083】
第3保護壁133は、第3側壁108と対向する。第3保護壁133は、第3側壁108よりもケース91の内方に位置する。本例では、第3保護壁133は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、第3側壁108よりも右方に位置する。
【0084】
第4保護壁134は、第4側壁109と対向する。第4保護壁134は、第4側壁109よりもケース91の内方に位置する。本例では、第4保護壁134は、第4側壁109よりも上方に位置する。本例では、第4保護壁134に、発光体84が取り付けられている。詳しくは、第4保護壁134において、第4側壁109と対向する面とは反対の面、すなわちケース91の内方を向く面に、発光体84が取り付けられている。
【0085】
図8及び図9に示すように、第1保護壁131は、1以上の突起135を有する。突起135は、フレーム101をホルダー102に取り付けるための部材である。第1保護壁131に限らず、第2保護壁132、第3保護壁133、及び、第4保護壁134は、1以上の突起135をそれぞれ有する。
【0086】
第1保護壁131において、突起135は、第1側壁106と対向する面に形成される。第1保護壁131において、突起135は、上方に向かって延びる。第2保護壁132において、突起135は、第2側壁107と対向する面に形成される。第2保護壁132において、突起135は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、右方に向かって延びる。第3保護壁133において、突起135は、第3側壁108と対向する面に形成される。第3保護壁133において、突起135は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、左方に向かって延びる。第4保護壁134において、突起135は、第4側壁109と対向する面に形成される。第4保護壁134において、突起135は、下方に向かって延びる。まとめると、突起135は、ケース91の外方に向かって延びる。換言すると、突起135は、保護壁から側壁に向かって延びる。
【0087】
突起135は、固定穴116に挿入される。これにより、フレーム101がホルダー102に取り付けられる。各保護壁に形成されている突起135の数は、各側壁に形成されている固定穴116の数と対応する。すなわち、第1保護壁131には、4つの突起135が形成されている。第2保護壁132には、2つの突起135が形成されている。第3保護壁133には、2つの突起135が形成されている。第4保護壁134には、4つの突起135が形成されている。
【0088】
第1保護壁131において、4つの突起135は、所定の間隔をあけて一列に並ぶように形成されている。第2保護壁132において、2つの突起135は、所定の間隔をあけて一列に並ぶように形成されている。第3保護壁133において、2つの突起135は、所定の間隔をあけて一列に並ぶように形成されている。第4保護壁134において4つの突起135は、所定の間隔をあけて一列に並ぶように形成されている。
【0089】
図11に示すように、液晶ディスプレイ51は、駆動部141を有する。駆動部141は、液晶モジュール81を駆動させるように構成される。駆動部141は、ケース91に取り付けられる。詳しくは、駆動部141は、後壁121に取り付けられる。
【0090】
駆動部141は、1つ又は2つの駆動基板142を有する。本例では、駆動部141は、パネル回路143及び光源回路144の双方が実装された1つの駆動基板142を有する。駆動基板142は、副基板72と接続される。
【0091】
駆動基板142は、ケース91に取り付けられる。詳しくは、駆動基板142は、後面93に取り付けられる。本例では、駆動基板142は、後壁121の上辺に沿うように位置する。
【0092】
駆動基板142は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、複数の辺を有する多角形である。本例では、駆動基板142は、6つの辺を有する。本例では、駆動基板142の形状は、1つ以上の内角が180度より大きい凹多角形である。詳しくは、駆動基板142において、1つの内角が180度より大きい。本例では、駆動基板142の形状は、凹六角形である。
【0093】
駆動基板142は、第1辺151と、第2辺152と、第3辺153と、第4辺154と、第5辺155と、第6辺156とを有する。
第1辺151は、後壁121の上辺に沿うように延びる。本例では、第1辺151は、駆動基板142において、複数の辺のうち最も上方に位置する辺である。本例では、第1辺151は、駆動基板142において、最も長い。本例では、第1辺151の長さが、駆動基板142の幅である。駆動基板142の幅は、ケース91の幅よりも小さい。すなわち、第1辺151の長さは、後壁121の上辺の長さよりも小さい。
【0094】
第2辺152は、第1辺151と連なる。第2辺152は、第1辺151と垂直である。
第3辺153は、第2辺152と連なる。第3辺153は、第2辺152と垂直であり、第1辺151と平行である。
【0095】
第4辺154は、第3辺153と連なる。第4辺154は、第1辺151と第3辺153とに垂直であり、第2辺152と平行である。
第5辺155は、第4辺154と連なる。第5辺155は、第2辺152と第4辺154とに垂直であり、第1辺151と第3辺153とに平行である。
【0096】
第6辺156は、第5辺155と第1辺151とに連なる。第6辺156は、第1辺151と第3辺153と第5辺155とに垂直であり、第2辺152と第4辺154とに平行である。
【0097】
駆動基板142において、第3辺153と第4辺154とによって形成される内角は、270度である。その他の5つの内角は、それぞれ90度である。
駆動基板142には、切り欠き157が形成されている。切り欠き157は、駆動基板142の縁に形成されている。本例では、切り欠き157は、第3辺153に形成されている。切り欠き157は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、第3辺153から凹むように形成されている。切り欠き157の形状は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、矩形である。
【0098】
駆動基板142には、駆動基板142をケース91に取り付けるための複数の貫通穴158が形成されている。そのため、ケース91には、貫通穴158と重なる位置に穴が形成されている。貫通穴158には、例えば、ねじが挿入される。本例では、駆動基板142に、5つの貫通穴158が形成されている。
【0099】
貫通穴158は、駆動基板142において回路が実装されていない部分に形成されている。本例では、第2辺152と第3辺153とによる角部分と、第4辺154と第5辺155とによる角部分と、第5辺155と第6辺156とによる角部分と、第5辺155と第6辺156とによる角部分と、駆動基板142の中心近傍とに、貫通穴158が形成されている。
【0100】
図9に示すように、駆動基板142は、回路が実装された部品面161と、部品面161とは反対の半田面162とを有する。部品面161は、駆動基板142において、パネル回路143が実装された面、及び、光源回路144が実装された面である。本例では、部品面161は、パネル回路143及び光源回路144の双方が実装された面である。本例では、駆動基板142は、半田面162が後面93と接触する状態で、ケース91に取り付けられる。そのため、本例では、半田面162は前方を向き、部品面161は後方を向く。
【0101】
図11に示すように、本例では、パネル回路143は、光源回路144よりも上方に位置する。パネル回路143は、液晶パネル82を駆動させる回路である。パネル回路143は、CPU、メモリを有する。パネル回路143は、例えば、タイミングコントローラ、いわゆるT-Conである。パネル回路143は、副制御回路74と接続される。パネル回路143は、副制御回路74から受信した信号に基づいて、画素ごとに液晶層の配向を変化させる。パネル回路143は、後述するパネルケーブル171によって、液晶パネル82と接続される。
【0102】
光源回路144は、光源83を駆動させる回路である。光源回路144は、CPU、メモリを有する。光源回路144は、例えば、LEDドライバである。光源回路144は、副制御回路74と接続される。光源回路144は、副制御回路74から受信した信号に基づいて、例えばPWM制御することによって発光体84の光量を制御する。
【0103】
駆動部141は、複数のコネクタを有する。複数のコネクタは、駆動基板142に取り付けられる。複数のコネクタは、駆動基板142に実装された回路、すなわちパネル回路143又は光源回路144と接続される。複数のコネクタは、駆動基板142の縁に位置する。本例では、駆動基板142が縁として6つの辺を含むため、複数のコネクタは、第1辺151、第2辺152、第3辺153、第4辺154、第5辺155、第6辺156の何れかの辺に位置する。本例では、複数のコネクタのうち少なくとも2つのコネクタは、駆動基板142において同一の辺に位置する。
【0104】
駆動部141は、複数のコネクタの一部として、パネルコネクタ163を有する。パネルコネクタ163は、パネル回路143と副制御回路74とを接続するためのコネクタである。すなわち、パネルコネクタ163は、駆動基板142と副基板72とを接続するためのコネクタである。
【0105】
パネルコネクタ163は、パネル回路143と接続される。パネルコネクタ163は、第3辺153に位置する。本例では、パネルコネクタ163は、切り欠き157に嵌め込まれるように駆動基板142に取り付けられている。これにより、パネルコネクタ163が部品面161上に実装される場合と比べ、駆動部141の厚みを小さくできる。すなわち、液晶ディスプレイ51を薄型にできる。
【0106】
パネルコネクタ163は、副基板72から延びるケーブルと接続される。パネルコネクタ163は、そのケーブルが差し込まれる差込口164を有する。本例では、差込口164は、下方を向く。差込口164は、上方を向いていてもよい。
【0107】
遊技機11においては、液晶ディスプレイ51の大型化が著しい。そのため、液晶ディスプレイ51の幅が、遊技機11の幅に近しい。この場合、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、差込口164が右方又は左方を向いていると、パネルコネクタ163に接続されたケーブルは、折り返されるように屈曲されるおそれがある。こうした場合、パネルコネクタ163に負荷がかかりやすい。この点、差込口164が上方又は下方を向いていると、パネルコネクタ163にかかる負荷を低減できる。さらには、パネルコネクタ163に接続されるケーブルを引き回しやすくなる。
【0108】
駆動部141は、複数のコネクタの一部として、光源コネクタを有する。駆動部141は、2つの光源コネクタを有する。詳しくは、駆動部141は、入力光源コネクタ165と、出力光源コネクタ166とを有する。本例では、入力光源コネクタ165と出力光源コネクタ166とは、駆動基板142において同一の辺に位置する。詳しくは、入力光源コネクタ165と出力光源コネクタ166とは、第5辺155に位置する。入力光源コネクタ165は、光源回路144に対する入力用のコネクタである。出力光源コネクタ166は、光源回路144に対する出力用のコネクタである。
【0109】
入力光源コネクタ165は、光源回路144と副制御回路74とを接続するためのコネクタである。すなわち、入力光源コネクタ165は、駆動基板142と副基板72とを接続するためのコネクタである。入力光源コネクタ165は、光源回路144と接続される。本例では、入力光源コネクタ165は、部品面161上に実装される。入力光源コネクタ165は、パネルコネクタ163と同様に、切り欠きに嵌め込まれるように駆動基板142に取り付けられてもよい。この場合、液晶ディスプレイ51を薄型にできる。
【0110】
入力光源コネクタ165は、副基板72から延びるケーブルと接続される。入力光源コネクタ165は、そのケーブルが差し込まれる差込口167を有する。本例では、差込口167は、下方を向く。差込口167は、上方を向いていてもよい。
【0111】
パネルコネクタ163と同様に、入力光源コネクタ165においても、差込口167が上方又は下方を向いていると、入力光源コネクタ165にかかる負荷を低減できる。さらには、入力光源コネクタ165に接続されるケーブルを引き回しやすくなる。
【0112】
出力光源コネクタ166は、光源回路144と発光体84とを接続するためのコネクタである。出力光源コネクタ166は、光源回路144と接続される。出力光源コネクタ166は、後述する光源ケーブル172と接続される。本例では、出力光源コネクタ166は、部品面161上に実装される。出力光源コネクタ166は、パネルコネクタ163と同様に、切り欠きに嵌め込まれるように駆動基板142に取り付けられてもよい。この場合、液晶ディスプレイ51を薄型にできる。
【0113】
出力光源コネクタ166は、光源ケーブル172が差し込まれる差込口168を有する。本例では、差込口168は、下方を向く。差込口168は、上方を向いていてもよい。
パネルコネクタ163と同様に、出力光源コネクタ166においても、差込口168が上方又は下方を向いていると、出力光源コネクタ166にかかる負荷を低減できる。さらには、光源ケーブル172を引き回しやすくなる。
【0114】
本例では、駆動基板142に取り付けられる複数のコネクタのうち最も広い幅である一のコネクタの幅に相当する距離が、所定距離L1である。すなわち、パネルコネクタ163、入力光源コネクタ165、及び、出力光源コネクタ166のうち、最も幅が大きいコネクタの幅に相当する距離が、所定距離L1である。本例では、パネルコネクタ163、入力光源コネクタ165、及び、出力光源コネクタ166のうち、最も幅が大きいコネクタはパネルコネクタ163である。したがって、本例では、所定距離L1は、パネルコネクタ163の幅に相当する距離である。
【0115】
液晶ディスプレイ51は、複数の接続ケーブルを有する。接続ケーブルは、液晶モジュール81と駆動部141とに接続されるケーブルである。複数の接続ケーブルは、1以上のパネルケーブル171と、1つの光源ケーブル172とを含む。本例では、複数の接続ケーブルは、6つのパネルケーブル171と、1つの光源ケーブル172とを含む。
【0116】
パネルケーブル171は、パネル回路143と液晶パネル82とに接続されるケーブルである。パネルケーブル171は、例えば、フレキシブルフラットケーブルである。本例では、パネルケーブル171は、駆動基板142の縁から延びる。詳しくは、パネルケーブル171は、駆動基板142の第1辺151から延びる。複数のパネルケーブル171は、所定の間隔をあけて第1辺151に並ぶように、駆動基板142に取り付けられる。
【0117】
図9に示すように、パネルケーブル171は、フレーム101とホルダー102との間を通過するように延びる。詳しくは、パネルケーブル171は、第1側壁106と第1保護壁131との間を通過する。これにより、パネルケーブル171は、ケース91の外部からケース91の内部に向かって延びる。フレーム101とホルダー102との間をパネルケーブル171が通過しやすくするために、ケース91は、フレーム101とホルダー102との間に、スペーサを有してもよい。この場合、スペーサによってフレーム101とホルダー102との間の隙間が確保されるため、パネルケーブル171が第1側壁106と第1保護壁131との間を通過しやすくなる。
【0118】
図8に示すように、複数のパネルケーブル171は、第1側面94と対向する位置から液晶ディスプレイ51を見た場合に、突起135同士の間を通過するように延びる。詳しくは、複数のパネルケーブル171のうち、一部のパネルケーブル171が、液晶ディスプレイ51を上方から見た場合に、突起135同士の間を通過するように延びる。本例では、6つのパネルケーブル171のうち、4つのパネルケーブル171が、突起135同士の間を通過する。すなわち、パネルケーブル171は、固定穴116と重ならないように延びる。
【0119】
複数のパネルケーブル171は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、取付穴117同士の間を通過するようにケース91の内部からケース91の外部に延びる。詳しくは、複数のパネルケーブル171のうち、一部のパネルケーブル171が、取付穴117同士の間を通過する。本例では、6つのパネルケーブル171のうち、4つのパネルケーブル171が、取付穴117同士の間を通過する。本例では、取付穴117同士の間を通過する4つのパネルケーブル171は、突起135同士の間を通過する4つのパネルケーブル171と一致する。
【0120】
図6に示すように、光源ケーブル172は、出力光源コネクタ166と発光体84とに接続されるケーブルである。すなわち、光源ケーブル172は、光源回路144と光源83とに接続される。光源ケーブル172は、通過口122を通じて発光体84に接続される。
【0121】
図11に示すように、本例では、差込口168が下方を向き、且つ、後壁121において駆動基板142よりも下方に通過口122が位置するため、光源ケーブル172を引き回しやすい。
【0122】
図12に示すように、液晶ディスプレイ51は、カバー181を有する。カバー181は、ケース91に取り付けられる。詳しくは、カバー181は、後面93に取り付けられる。カバー181は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、後壁121の上辺に沿うように位置する。
【0123】
カバー181は、駆動部141を覆う。カバー181は、駆動部141を覆うことによって駆動基板142を保護する。詳しくは、カバー181は、駆動基板142に実装される回路、すなわちパネル回路143及び光源回路144を保護する。
【0124】
カバー181は、対向部分182を有する。対向部分182は、駆動基板142と対向する部分である。対向部分182は、例えば、平板である。
対向部分182は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、複数の辺を有する多角形である。本例では、対向部分182は、6つの辺を有する。本例では、対向部分182の形状は、1つ以上の内角が180度より大きい凹多角形である。詳しくは、対向部分182において、1つの内角が180度より大きい。本例では、対向部分182の形状は、凹六角形である。本例では、対向部分182は、駆動基板142よりも一回り大きい形状となるように構成されている。
【0125】
対向部分182は、第1辺183、第2辺184、第3辺185、第4辺186、第5辺187、第6辺188を有する。
第1辺183は、後壁121の上辺に沿うように延びる。本例では、第1辺183は、対向部分182において、複数の辺のうち最も上方に位置する辺である。本例では、第1辺183は、対向部分182において、最も長い。本例では、第1辺183の長さが、対向部分182の幅である。対向部分182の幅は、ケース91の幅よりも小さい。すなわち、第1辺183の長さは、後壁121の上辺の長さよりも小さい。
【0126】
第2辺184は、第1辺183と連なる。第2辺184は、第1辺183と垂直である。
第3辺185は、第2辺184と連なる。第3辺185は、第2辺184と垂直であり、第1辺183と平行である。
【0127】
第4辺186は、第3辺185と連なる。第4辺186は、第1辺183と第3辺185とに垂直であり、第2辺184と平行である。
第5辺187は、第4辺186と連なる。第5辺187は、第2辺184と第4辺186とに垂直であり、第1辺183と第3辺185とに平行である。
【0128】
第6辺188は、第5辺187と第1辺183とに連なる。第6辺188は、第1辺183と第3辺185と第5辺187とに垂直であり、第2辺184と第4辺186とに平行である。
【0129】
対向部分182において、第3辺185と第4辺186とによって形成される内角は、270度である。その他の5つの内角は、それぞれ90度である。
カバー181には、1以上の切り欠きが形成されている。本例では、カバー181には、複数の切り欠きが形成されている。複数の切り欠きは、対向部分182の縁に形成されている。複数の切り欠きは、駆動部141が有する複数のコネクタと対応するように形成されている。そのため、本例では、対向部分182に、3つの切り欠きが形成されている。詳しくは、対向部分182に、第1切り欠き191と、第2切り欠き192と、第3切り欠き193とが形成されている。
【0130】
第1切り欠き191は、第3辺185に形成されている。第1切り欠き191は、第3辺185を分断するように形成されている。本例では、第1切り欠き191の形状は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、台形である。第1切り欠き191は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、第3辺185からパネルコネクタ163に向かって凹むように形成されている。そのため、第1切り欠き191は、パネルコネクタ163と対応する。第1切り欠き191は、パネルコネクタ163の位置を示す。
【0131】
第2切り欠き192は、第5辺187に形成されている。第2切り欠き192は、第5辺187を分断するように形成されている。本例では、第2切り欠き192の形状は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、台形である。第2切り欠き192は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、第5辺187から光源コネクタに向かって凹むように形成されている。詳しくは、第2切り欠き192は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、第5辺187から入力光源コネクタ165に向かって凹むように形成されている。
【0132】
第2切り欠き192は、光源コネクタを露出させる。詳しくは、第2切り欠き192は、入力光源コネクタ165を露出させる。このように、第2切り欠き192は、入力光源コネクタ165と対応する。第2切り欠き192は、入力光源コネクタ165の位置を示す。
【0133】
第3切り欠き193は、第5辺187に形成されている。第3切り欠き193は、第5辺187を分断するように形成されている。第3切り欠き193の形状は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、台形である。第3切り欠き193は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、第5辺187から光源コネクタに向かって凹むように形成されている。詳しくは、第3切り欠き193は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、第5辺187から出力光源コネクタ166に向かって凹むように形成されている。
【0134】
第3切り欠き193は、光源コネクタを露出させる。詳しくは、第3切り欠き193は、出力光源コネクタ166を露出させる。このように、第3切り欠き193は、出力光源コネクタ166と対応する。第3切り欠き193は、出力光源コネクタ166の位置を示す。
【0135】
本例では、第1切り欠き191、第2切り欠き192及び第3切り欠き193によって、第1辺183、第2辺184、第3辺185、第4辺186、第5辺187、第6辺188とは異なる辺が対向部分182に形成されている。そのため、本例では、対向部分182は、縁として、第1辺183、第2辺184、第3辺185、第4辺186、第5辺187、第6辺188の他に、第1切り欠き191による辺、第2切り欠き192による辺、第3切り欠き193による辺を有する。
【0136】
本例では、対向部分182は、第1切り欠き191による辺として、第7辺194、第8辺195、第9辺196を有する。第7辺194と第9辺196とは、第3辺185と連なる。詳しくは、第1切り欠き191によって分断された2つの第3辺185のうち、一方と第7辺194が連なり、他方と第9辺196が連なる。本例では、第7辺194と第9辺196とは、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、第1辺183、第2辺184、第3辺185、第4辺186、第5辺187、第6辺188の何れに対しても斜めである。第8辺195は、第7辺194と第9辺196とに連なる。第8辺195は、第1辺183と第3辺185と第5辺187とに平行であり、第2辺184と第4辺186と第6辺188とに垂直である。
【0137】
対向部分182は、第1対向部分198と、第2対向部分199とを有する。第1対向部分198は、第1辺183、第2辺184、第3辺185、第4辺186、第5辺187、第6辺188、第7辺194、第8辺195、第9辺196、第2切り欠き192による辺、第3切り欠き193による辺を構成する。第1対向部分198は、対向部分182において、駆動部141に接触しない部分である。そのため、第1対向部分198は、駆動基板142に対して離れている。したがって、第1対向部分198と駆動基板142との間には、空間が形成されている。
【0138】
第1対向部分198に荷重が加わると、第1対向部分198が変形するおそれがある。変形した第1対向部分198が駆動基板142に接触すると、駆動基板142に荷重が加わる。この点、本例では、第1対向部分198が駆動基板142から離れているため、第1対向部分198が駆動基板142に接触するおそれが低減される。すなわち、パネル回路143及び光源回路144に荷重が加わるおそれが低減される。したがって、パネル回路143及び光源回路144が保護される。
【0139】
第1対向部分198が駆動基板142から離れているため、駆動基板142とカバー181とが絶縁されている。第1対向部分198において、駆動基板142と対向する面に、絶縁シートが貼り付けられていてもよい。この場合、駆動基板142とカバー181とが一層絶縁される。
【0140】
第2対向部分199は、第1対向部分198から駆動基板142に向かって凹む部分である。すなわち、第2対向部分199は、第1対向部分198から駆動基板142に向かって突出する部分である。第2対向部分199は、第1切り欠き191と隣り合う。第2対向部分199は、第8辺195を構成する。
【0141】
図10に示すように、第2対向部分199は、パネルコネクタ163と対向する。第2対向部分199は、パネルコネクタ163と接触する。第2対向部分199は、パネルコネクタ163を後面93に押し付けるように、パネルコネクタ163に接触する。これにより、カバー181に荷重が加わった場合に、パネルコネクタ163がカバー181を支持する。これにより、カバー181が変形するおそれが低減される。詳しくは、第1対向部分198に荷重が加わった場合に、第2対向部分199を介してパネルコネクタ163がその荷重を受ける。これにより、第1対向部分198が変形するおそれが低減される。したがって、第1対向部分198が駆動基板142に接触するおそれが低減される。
【0142】
第2対向部分199は、パネルコネクタ163を覆う。すなわち、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合、第2対向部分199によってパネルコネクタ163が遮蔽されている。そのため、パネルコネクタ163にケーブルを接続しにくいおそれがある。この点、本例では、第1切り欠き191によって、パネルコネクタ163の位置が示されている。これにより、第2対向部分199によってパネルコネクタ163が遮蔽されている場合でも、パネルコネクタ163にケーブルを接続しやすい。
【0143】
図12に示すように、カバー181は、脚部201を有する。脚部201は、対向部分182の縁から後面93に向かって延びる。詳しくは、脚部201は、第1対向部分198の縁から後面93に向かって延びる。本例では、脚部201は、第2辺184、第3辺185、第4辺186、第5辺187、第6辺188、第7辺194、第9辺196のそれぞれから延びる。
【0144】
脚部201は、後面93に接触する。これにより、対向部分182と後壁121とが所定の距離だけ離れた状態で維持される。すなわち、カバー181と駆動基板142との間に空間が形成される。詳しくは、第1対向部分198と駆動基板142との間に空間が形成される。
【0145】
脚部201は、受け部と接触する。詳しくは、複数の脚部201のうち一部の脚部201は、第1受け部123、第2受け部124、第3受け部125に接触する。本例では、脚部201は、第1受け部123、第2受け部124、第3受け部125に対して上方から接触する。これにより、カバー181は、受け部に支持される。
【0146】
本例では、複数の脚部201のうち、第1受け部123と接触する脚部201は、第1脚部202である。複数の脚部201のうち、第2受け部124と接触する脚部201は、第2脚部203である。複数の脚部201のうち、第3受け部125と接触する脚部201は、第3脚部204である。
【0147】
第1脚部202は、第3辺185から延びる脚部201である。第1脚部202は、第1切り欠き191によって分断された2つの第3辺185のうち、第2辺184と連なる辺から延びる。
【0148】
第2脚部203は、第5辺187から延びる脚部201である。第2脚部203は、第2切り欠き192及び第3切り欠き193によって分断された3つの第5辺187のうち、第4辺186と連なる辺から延びる。
【0149】
第3脚部204は、第5辺187から延びる脚部201である。第3脚部204は、第2切り欠き192及び第3切り欠き193によって分断された3つの第5辺187のうち、第2切り欠き192と第3切り欠き193との間に位置する辺から延びる。
【0150】
図10に示すように、第1脚部202は、第1脚部分206と、第2脚部分207とを有する。第1脚部202に限らず、第2脚部203及び第3脚部204も、第1脚部分206と、第2脚部分207とを有する。本例では、第2辺184から延びる脚部201と第5辺187から延びる脚部201とを除く他の脚部201は、第1脚部分206と第2脚部分207とを有する。第2辺184から延びる脚部201と第5辺187から延びる脚部201とは、第1脚部分206のみを有し、第2脚部分207を有していない。
【0151】
第1脚部分206は、対向部分182の縁から延びる。詳しくは、第1脚部分206は、第1対向部分198の縁から延びる。第1脚部分206は、対向部分182から前方、すなわち後面93に向かって延びる。
【0152】
第2脚部分207は、第1脚部分206の先端から延びる。第2脚部分207は、第1脚部分206から屈曲するように延びる。第2脚部分207は、後面93に沿うように延びる。本例では、第2脚部分207は、下方に向かって延びる。
【0153】
第1脚部202、第2脚部203及び第3脚部204において、第2脚部分207は、後面93と第2受け部分127との間に挿入される。その結果、第2脚部分207は、第1受け部分126に接触する。第2脚部分207が第1受け部分126に接触することによって、受け部がカバー181を支持する。第2脚部分207が第2受け部分127に接触することによって、ケース91からカバー181が外れるおそれが低減される。
【0154】
第2脚部分207の幅は、第1受け部分126の幅よりも広い。すなわち、第1脚部202及び第1受け部123について、第2脚部分207の幅は、第1受け部分126の幅よりも広い。第2脚部203及び第2受け部124について、第2脚部分207の幅は、第1受け部分126の幅よりも広い。第3脚部204及び第3受け部125について、第2脚部分207の幅は、第1受け部分126の幅よりも広い。これにより、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合にカバー181が左右にずれたとしても、脚部201と受け部との接触が維持される。したがって、受け部が脚部201を支えやすい。
【0155】
図8及び図9に示すように、カバー181は、1以上のフック211を有する。本例では、フック211は、カバー181をケース91に取り付けるための部材である。フック211は、対向部分182の縁から延びる。詳しくは、フック211は、第1対向部分198の縁から延びる。本例では、フック211は、第1辺183から延びる。
【0156】
フック211は、取付穴117に挿入される。これにより、カバー181がケース91に取り付けられる。詳しくは、フック211は、取付穴117に対してケース91の内方に向かうように挿入される。すなわち、本例では、フック211は、取付穴117に対して上方から挿入される。フック211は、段差111を埋めるように取付穴117に挿入される。
【0157】
フック211の数は、取付穴117の数と対応する。そのため、本例では、カバー181は、4つのフック211を有する。4つのフック211は、第1辺183において、所定の間隔をあけて一列に並ぶように位置する。
【0158】
フック211は、第1フック部分212と、第2フック部分213とを有する。第1フック部分212は、対向部分182の縁から前方に向かって延びる。詳しくは、第1フック部分212は、第1対向部分198の縁から延びる。第2フック部分213は、第1フック部分212の先端から延びる。第2フック部分213は、第1フック部分212から屈曲するように延びる。本例では、第2フック部分213は、下方に向かって延びる。第2フック部分213は、取付穴117に挿入される。
【0159】
第2フック部分213の幅は、取付穴117の幅よりも狭い。この場合、第2フック部分213の幅と取付穴117の幅とが一致する場合と比べ、第2フック部分213を取付穴117に挿入しやすくなる。
【0160】
フック211は、フック面214を有する。フック面214は、対向部分182の縁から延びる面である。フック面214は、フック211において外方を向く。本例では、フック面214は、上方を向く。フック面214は、第1面112と面一になる。したがって、対向部分182の縁が第1面112と面一となる。これにより、フック211が第1面112から飛び出さないため、液晶ディスプレイ51をコンパクトに構成できる。
【0161】
本例では、脚部201が受け部に支持されることと、フック211が取付穴117に挿入されることと、によって、カバー181がケース91に取り付けられる。この場合、脚部201又はフック211の一方だけでカバー181がケース91に取り付けられる場合と比べ、カバー181がケース91から外れにくい。
【0162】
図12及び図13に示すように、カバー181は、1以上の突出部221を有する。突出部221は、対向部分182から突出する。詳しくは、突出部221は、第1対向部分198から駆動基板142に向かって突出する。突出部221は、第1対向部分198から凹むように突出する。突出部221は、第1対向部分198から円錐台状に凹むように突出する。
【0163】
突出部221の先端は、駆動基板142に接触する。突出部221は、部品面161に接触する。突出部221は、部品面161において、回路が実装されていない部分に接触する。すなわち、突出部221は、部品面161に対して、パネル回路143及び光源回路144が実装されていない部分に接触する。突出部221は、例えば、貫通穴158の周辺に接触する。突出部221は、貫通穴158に向かって延びるともいえる。
【0164】
突出部221は、駆動基板142に接触することによって、対向部分182と後壁121とを離す。すなわち、突出部221は、脚部201と同様に、対向部分182と駆動基板142との間に空間を形成する。したがって、カバー181に荷重が加わった場合に、突出部221を介して駆動基板142がその荷重を受ける。これにより、カバー181が変形するおそれが低減される。したがって、カバー181がパネル回路143又は光源回路144と接触するおそれが低減される。
【0165】
本例では、突出部221の数は、貫通穴158の数と対応する。そのため、本例では、カバー181は、5つの突出部221を有する。突出部221は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、貫通穴158と重なる位置に位置する。
【0166】
本例では、5つの突出部221は、カバー181において、第2辺184の近傍、第3辺185と第4辺186との角近傍、第5辺187と第6辺188との角近傍、第6辺188と第1辺183との角近傍、カバー181の中心点C1近傍に位置する。中心点C1は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、カバー181の中心位置を示す点である。
【0167】
複数の突出部221のうち少なくとも1つの突出部221は、液晶ディスプレイ51を前方から見た場合に、駆動部141が有する複数のコネクタのうち一のコネクタから所定距離L1以内の位置に位置してもよい。本例では、第5辺187と第6辺188との角近傍に位置する突出部221と出力光源コネクタ166との間の距離は、特定距離L2である。特定距離L2は、所定距離L1よりも小さい。したがって、第5辺187と第6辺188との角近傍に位置する突出部221は、出力光源コネクタ166から所定距離L1以内に位置する。これに限らず、その他の突出部221が、何れかのコネクタから所定距離L1以内の位置に位置してもよい。
【0168】
駆動基板142において、コネクタ周辺には、コネクタにケーブルが接続される場合に負荷が加わりやすい。そのため、駆動基板142において、コネクタ周辺、すなわちパネルコネクタ163周辺、入力光源コネクタ165周辺、出力光源コネクタ166周辺は、ケーブルの接続時に、変位しやすい。特に、コネクタにケーブルを差し込む場合に、コネクタに負荷がかかることによって、駆動基板142が後面93から浮き上がりやすい。この場合、パネル回路143及び光源回路144がカバー181に接触するおそれがある。
【0169】
この点、コネクタの近傍に突出部221が位置することによって、突出部221が駆動基板142を効果的に押さえることができる。本例では、出力光源コネクタ166の近傍に突出部221が位置するため、出力光源コネクタ166周辺が変位するおそれを低減できる。これにより、駆動基板142とカバー181との間に形成される空間が維持される。
【0170】
複数の突出部221のうち少なくとも1つの突出部221は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、上下において、複数のコネクタのうち一のコネクタと中心線D1との間に位置する。本例では、第4辺186と第5辺187との角近傍に位置する突出部221と、第5辺187と第6辺188との角近傍に位置する突出部221とが、入力光源コネクタ165及び出力光源コネクタ166と中心線D1との間に位置する。詳しくは、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、第4辺186と第5辺187との角近傍に位置する突出部221の中心位置が、光源コネクタよりも上方に位置し、中心線D1よりも下方に位置する。第5辺187と第6辺188との角近傍に位置する突出部221の中心位置が、光源コネクタよりも上方に位置し、中心線D1よりも下方に位置する。中心線D1は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、カバー181を上下に2分する仮想線である。中心線D1は、中心点C1を通過し、且つ、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に左右に延びる。
【0171】
カバー181には、1以上の挿入穴222が形成されている。挿入穴222は、カバー181をケース91に留めるねじ223が挿入される穴である。そのため、挿入穴222は、貫通穴158と重なる。したがって、挿入穴222の数は、貫通穴158の数と対応する。すなわち、本例では、挿入穴222の数は、突出部221の数と対応する。本例では、カバー181に、5つの挿入穴222が形成されている。本例では、挿入穴222は、突出部221に形成されている。挿入穴222は、突出部221の先端に開口する。
【0172】
図13に示すように、ケース91には、ねじ223が挿入される穴であるねじ穴224が形成されている。ねじ穴224は、後壁121に形成されている。挿入穴222は、貫通穴158及びねじ穴224と重なる。ねじ223は、ねじ穴224に留められる。
【0173】
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)第2対向部分199は、パネルコネクタ163と対向し、且つ、パネルコネクタ163に接触する。パネルコネクタ163は、第2対向部分199に接触することによってカバー181を支持する。そのため、カバー181に荷重が加わった場合に、カバー181が変形するおそれが低減される。したがって、カバー181によって、駆動基板142に実装された回路が保護される。
【0174】
(2)カバー181は、脚部201が後面93に接触することによって、駆動基板142と第1対向部分198との間に空間を形成する。すなわち、駆動基板142と第1対向部分198とが離れている。そのため、カバー181に荷重が加わることによってカバー181が変形しても、第1対向部分198が駆動基板142に接触しにくい。
【0175】
(3)突出部221は、駆動基板142においてパネル回路143及び光源回路144が実装されていない部分に接触する。これによれば、突出部221が駆動基板142に接触することによって、カバー181に荷重が加わった場合に、カバー181が変形するおそれが低減される。駆動基板142に対してパネル回路143及び光源回路144に干渉しない部分に突出部221が接触するため、パネル回路143及び光源回路144がカバー181によって保護される。
【0176】
(4)カバー181には、光源コネクタを露出させる切り欠きとして、第2切り欠き192と第3切り欠き193とが形成されている。これによれば、入力光源コネクタ165と出力光源コネクタ166が露出されている。そのため、入力光源コネクタ165に副基板72から延びるケーブルを接続しやすい。また、出力光源コネクタ166に光源ケーブル172を接続しやすい。
【0177】
(5)カバー181は、駆動基板142と対向する対向部分182と、対向部分182の縁から延びるフック211と、対向部分182の縁から後面93に向かって延びる脚部201と、を有する。カバー181は、フック211が取付穴117に挿入され、且つ、脚部201が受け部に接触することによって、ケース91に取り付けられる。この場合、フック211と脚部201との2つの要素でカバー181がケース91に取り付けられる。これによれば、フック211又は脚部201の何れか1つの要素でカバー181がケース91に取り付けられる場合と比べて、カバー181がケース91から外れにくい。したがって、カバー181によって、駆動基板142に実装された回路が保護される。
【0178】
(6)受け部は、後面93から突出し、脚部201と接触することによってカバー181を下方から接触する。フック211は、取付穴117に対してケース91の内方に向かうように挿入される。これによれば、フック211が取付穴117に挿入されることと、脚部201が受け部に接触することと、によって、カバー181がケース91により下方から支持される。すなわち、ケース91は、重力によるカバー181の荷重を受ける。これにより、カバー181がケース91から外れにくい。
【0179】
(7)第2脚部分207の幅は、第1受け部分126の幅よりも広い。これによれば、受け部が脚部201を支持しやすい。これにより、カバー181がケース91から外れにくい。
【0180】
(8)カバー181は、取付穴117に対してケース91の内方に向かうようにフック211が挿入されることによって、対向部分182の縁と第1面112とが面一となる状態でケース91に取り付けられる。これによれば、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、対向部分182の縁がケース91の側面から飛び出さない。そのため、例えば遊技機11の組立時に、対向部分182の縁が他の部材に引っかかることによってカバー181がケース91から外れるおそれが低減される。したがって、カバー181によって、駆動基板142に実装された回路が保護される。
【0181】
(9)取付穴117の幅は、第2フック部分213の幅よりも広い。これによれば、第2フック部分213を取付穴117に挿入しやすい。そのため、カバー181をケース91に取り付けやすい。
【0182】
(10)パネルケーブル171は、第1側面94と対向する位置から液晶ディスプレイ51を見た場合に、取付穴117同士の間を通過するようにケース91の外部からケース91の内部に延びる。これによれば、パネルケーブル171がフック211に干渉しにくい。そのため、パネルケーブル171に負荷がかかりにくい。これにより、パネルケーブル171と接続されるパネル回路143に負荷がかかりにくくなる。したがって、駆動基板142に実装された回路が保護される。
【0183】
(11)パネルケーブル171は、フレーム101とホルダー102との間を通過することによって、ケース91の外部からケース91の内部に向かって延びる。これによれば、パネルケーブル171が通過するための穴をケース91に設けることなく、ケース91の外部からケース91の内部に向かってパネルケーブル171を引き回すことができる。
【0184】
(12)パネルケーブル171は、第1側面94と対向する位置から液晶ディスプレイ51を見た場合に、固定穴116と重ならないようにフレーム101とホルダー102との間を通過する。これによれば、固定穴116に挿入される突起135にパネルケーブル171が干渉しにくい。そのため、パネルケーブル171に負荷がかかりにくい。
【0185】
(13)複数の突出部221のうち少なくとも1つの突出部221は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、複数のコネクタのうち一のコネクタから所定距離L1以内の位置に位置する。駆動基板142においてコネクタ周辺は、コネクタにケーブルが接続される場合に荷重が加わりやすい。そのため、駆動基板142においてコネクタ周辺は、ケーブルの接続時に変位しやすい。
【0186】
これによれば、突出部221がコネクタから所定距離L1より離れた位置に位置する場合と比べて、突出部221がコネクタから近い位置に位置する。突出部221がコネクタから近い位置に位置することによって、駆動基板142においてコネクタ周辺がケーブルの着脱時に変位するおそれが低減される。本例では、第5辺187と第6辺188との角近傍に位置する突出部221が出力光源コネクタ166から近い位置に位置する。これにより、駆動基板142において出力光源コネクタ166周辺が光源ケーブル172の接続時に変位するおそれが低減される。その結果、部品面161とカバー181との間に形成される空間が維持される。したがって、パネル回路143及び光源回路144が保護される。
【0187】
(14)複数の突出部221のうち少なくとも1つの突出部221は、液晶ディスプレイ51を後方から見た場合に、上下において、複数のコネクタのうち一のコネクタと中心線D1との間に位置する。本例では、第4辺186と第5辺187との角近傍に位置する突出部221と、第5辺187と第6辺188との角近傍に位置する突出部221とが、上下において、光源コネクタと中心線D1との間に位置する。これによれば、突出部221が部品面161とカバー181との間に形成される空間を維持しやすい。これにより、パネル回路143及び光源回路144が保護される。
【0188】
(15)コネクタは、ケーブルが差し込まれる差込口を有する。すなわち、パネルコネクタ163は差込口164を有し、入力光源コネクタ165は差込口167を有し、出力光源コネクタ166は差込口168を有する。差込口164、167、168は、上方又は下方を向く。
【0189】
遊技機11においては、液晶ディスプレイ51の大型化が著しい。そのため、遊技機11の幅と液晶ディスプレイ51の幅との差が小さくなっている。すなわち、液晶ディスプレイ51の幅が遊技機11の幅に近しい。この場合に、差込口164、167、168が左方又は右方を向いていると、そのコネクタに接続されたケーブルが液晶ディスプレイ51の左方又は右方から飛び出しやすくなる。差込口164、167、168が左方又は右方を向く場合、ケーブルを遊技機11の内部に収めるために、ケーブルを折り返すように屈曲させる必要がある。ケーブルを折り返すように屈曲させると、コネクタに負荷がかかる。コネクタに負荷がかかると、パネル回路143及び光源回路144に影響するおそれがある。
【0190】
上記構成によれば、差込口164、167、168が左方又は右方を向く場合と比べて、コネクタに接続されるケーブルが液晶ディスプレイ51の左方又は右方から飛び出しにくい。そのため、ケーブルを折り返すように屈曲させるおそれが小さい。すなわち、コネクタに負荷がかかるおそれが小さい。これにより、パネル回路143及び光源回路144が保護される。したがって、駆動基板142に実装された回路が保護される。
【0191】
(16)複数のコネクタのうち少なくとも2つのコネクタは、駆動基板142において同一の辺に位置する。本例では、入力光源コネクタ165と出力光源コネクタ166とは、第5辺187に位置する。これによれば、駆動基板142においてそれぞれ異なる辺に複数のコネクタが位置する場合と比べ、同一の辺に位置する2つのコネクタに対してケーブルを接続しやすい。
【0192】
上記実施例は、以下のように変更して実施できる。上記実施例及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施できる。
図11に示すように、ケース91は、第1受け部123、第2受け部124及び第3受け部125の他に、第4受け部231と、第5受け部232とを有してもよい。第4受け部231及び第5受け部232は、第1受け部123、第2受け部124及び第3受け部125と同様の構成である。
【0193】
第4受け部231及び第5受け部232は、後壁121から突出する。この変更例では、第4受け部231及び第5受け部232は、第2受け部124及び第3受け部125よりも上方に位置する。
【0194】
第4受け部231及び第5受け部232は、駆動基板142と接触する。詳しくは、第4受け部231及び第5受け部232は、駆動基板142の縁と接触する。この変更例では、第4受け部231及び第5受け部232は、第5辺155と接触する。第4受け部231及び第5受け部232は、駆動基板142と接触することによって、駆動基板142を支持する。これにより、受け部が駆動基板142を下方から支持する状態で、ねじ223を貫通穴158に挿入できる。したがって、この変更例によれば、駆動基板142をケース91に取り付けやすい。
【0195】
図14に示すように、駆動基板142は、部品面161が後面93と対向する状態でケース91に取り付けられてもよい。すなわち、上述した実施例とは部品面161と半田面162とが反対になる状態で、駆動基板142がケース91に取り付けられてもよい。この変更例では、突出部221は、カバー181ではなくケース91が有する。すなわち、後壁121から後方に向かって突出部221が突出する。突出部221によって、部品面161とケース91との間に形成される空間が維持される。突出部221には、ねじ穴224が形成されている。突出部221が駆動基板142に接触することによって、後壁121と駆動基板142との間に空間が形成される。この場合でも、パネル回路143及び光源回路144が保護される。
【0196】
この変更例と上述した実施例とをまとめると、ケース91及びカバー181の一方は、他方に向かって突出する複数の突出部221を有する。突出部221には、カバー181をケース91に留めるねじ223が挿入される穴が形成されている。突出部221は、部品面161においてパネル回路143及び光源回路144が実装されていない部分に接触する。これによれば、突出部221がカバー181に設けられる場合には部品面161とカバー181との間、突出部221がケース91に設けられる場合には部品面161とケース91との間に、空間が形成される。そのため、カバー181に荷重が加わることによってカバー181が変形しても、パネル回路143及び光源回路144がカバー181又はケース91に接触しにくい。これにより、パネル回路143及び光源回路144が保護される。したがって、カバー181によって、駆動基板142に実装された回路が保護される。また、上述した(13)と同様に、駆動基板142においてコネクタ周辺に突出部221が接触することによって、部品面161とカバー181との間に形成される空間が維持される。したがって、パネル回路143及び光源回路144が保護される。
【0197】
図15に示すように、駆動部141は、2つの駆動基板142を有してもよい。この変更例では、駆動部141は、パネル回路143が実装された駆動基板142と、光源回路144が実行された駆動基板142とを有する。すなわち、駆動部141は、パネル回路143と光源回路144とがそれぞれ個別に実装された2つの駆動基板142を有する構成でもよい。この場合、カバー181は、2つの駆動基板142を覆うようにケース91に取り付けられる。
【0198】
・対向部分182は、入力光源コネクタ165と対向し、入力光源コネクタ165に接触する第2対向部分199を有してもよい。
・対向部分182は、出力光源コネクタ166と対向し、出力光源コネクタ166に接触する第2対向部分199を有してもよい。
【0199】
・パネルコネクタ163と入力光源コネクタ165とが、駆動基板142において同一の辺に位置してもよい。パネルコネクタ163と出力光源コネクタ166とが、駆動基板142において同一の辺に位置してもよい。
【0200】
・ケース91に、パネルケーブル171が通過する穴が形成されていてもよい。この場合、パネルケーブル171は、この穴を通過することによって、ケース91の外部からケース91の内部に向かって延びる。
【0201】
・遊技機11は、パチンコ遊技機に限らず、スロットマシンでもよい。
【符号の説明】
【0202】
11…遊技機、51…液晶ディスプレイ、62…主基板、64…主制御回路、72…副基板、74…副制御回路、81…液晶モジュール、82…液晶パネル、83…光源、91…ケース、93…後面、94…第1側面、95…第2側面、96…第3側面、97…第4側面、112…第1面、113…第2面、114…連続面、117…取付穴、123…第1受け部、124…第2受け部、125…第3受け部、141…駆動部、142…駆動基板、143…パネル回路、144…光源回路、161…部品面、163…パネルコネクタ、164…差込口、165…入力光源コネクタ、166…出力光源コネクタ、167…差込口、168…差込口、171…パネルケーブル、172…光源ケーブル、181…カバー、182…対向部分、198…第1対向部分、199…第2対向部分、201…脚部、211…フック、221…突出部、222…挿入穴、223…ねじ、224…ねじ穴。
図1
図2
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図7
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図10
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