IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シャープ株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-画像形成システム 図1
  • 特許-画像形成システム 図2
  • 特許-画像形成システム 図3
  • 特許-画像形成システム 図4
  • 特許-画像形成システム 図5
  • 特許-画像形成システム 図6
  • 特許-画像形成システム 図7
  • 特許-画像形成システム 図8
  • 特許-画像形成システム 図9
  • 特許-画像形成システム 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-03
(45)【発行日】2023-07-11
(54)【発明の名称】画像形成システム
(51)【国際特許分類】
   G07F 17/26 20060101AFI20230704BHJP
   G07F 9/00 20060101ALI20230704BHJP
【FI】
G07F17/26
G07F9/00 D
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019186100
(22)【出願日】2019-10-09
(65)【公開番号】P2021060920
(43)【公開日】2021-04-15
【審査請求日】2022-09-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100065248
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100159385
【弁理士】
【氏名又は名称】甲斐 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100163407
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 裕輔
(74)【代理人】
【識別番号】100166936
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100174883
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 雅己
(72)【発明者】
【氏名】時重 正人
【審査官】中村 泰二郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-52762(JP,A)
【文献】特開平10-63919(JP,A)
【文献】特開平10-91815(JP,A)
【文献】特開2000-163630(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07F 5/00- 9/10
G07F 17/26,17/42
G07B 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷に係るサービスについてユーザーの操作を受付ける操作ユニットと、
前記サービスを実行する画像形成ユニットと、
前記サービスに係る対価の支払いを受付ける金銭処理ユニットと、
前記対価に係る領収証を領収証用紙に印刷する領収証発行ユニットと、
前記操作ユニットと異なる態様でユーザーの操作を受付ける操作支援ユニットと、
前記操作ユニット、前記画像形成ユニット、前記金銭処理ユニット、前記領収証発行ユニットおよび前記操作支援ユニットを制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記操作ユニットが受付けたサービスに係る領収証を前記領収証発行ユニットに印刷させ、前記操作支援ユニットが受付けたサービスに係る領収証を前記画像形成ユニットに印刷させる画像形成システム。
【請求項2】
前記印刷に係るサービスは、1以上の予め定められたサイズのうちからユーザーに選択された何れかのサイズの印刷用紙に印刷を行うものであり、
前記制御部は、実行されたサービスに係る領収証を前記画像形成ユニットに印刷させる場合、実行されたサービスと同じサイズの印刷用紙に前記領収証を印刷させる請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記印刷用紙は何れも、前記領収証用紙に印刷される領収証より大きなサイズであり、
前記制御部は、実行されたサービスに係る領収証を前記画像形成ユニットに印刷させる場合、前記領収証発行ユニットが印刷する領収証と同じサイズの領収証を前記印刷用紙の一部に印刷させる請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記領収証発行ユニットが印刷する領収証と同じサイズを示す枠線の付いた領収証を前記印刷用紙に印刷させる請求項3に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記印刷用紙は何れも、前記領収証用紙に印刷される領収証より大きなサイズであり、
前記制御部は、実行されたサービスに係る領収証を前記画像形成ユニットに印刷させる場合、前記領収証発行ユニットが印刷する領収証より大きな文字の領収証を前記印刷用紙に印刷させる請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記印刷用紙は何れも、前記領収証用紙に印刷される領収証より大きなサイズであり、
前記制御部は、実行されたサービスに係る領収証を前記画像形成ユニットに印刷させる場合、前記領収証発行ユニットが印刷する領収証と同じサイズの領収証と、前記領収証発行ユニットが印刷する領収証より大きな文字で前記領収証の少なくとも一部の内容が記されたものを同一の前記印刷用紙に並置して印刷させる請求項2に記載の画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像形成システムに関し、より詳細には、印刷を行うユニット、それと別に所定の用紙に領収証を印刷するユニット、視覚障がい者などに対する操作を支援するユニットを備える画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンビニエンスストアや官公庁等、公共の場で印刷に係るコピー、プリント、行政機関による証明書類の発行等のサービスを提供する画像形成システムが普及している。
このような公共の場に設置される画像形成システムは、オフィス等で固定的なユーザーに使用されるものと異なり、サービスを提供する毎にそのサービスを享受するユーザーに対価の支払いを求める金銭処理を行うものが一般的である。
また、公共の場に設置される画像形成システムは、オフィス等に設置される画像形成装置に比べて様々な人々に使用されることから、いわゆるユニバーサルデザインへの配慮がより一層求められる。具体的には、若齢者、高齢者や障がい者が操作し易いように、充実した操作案内や単純な操作手順で使用できることが求められる。
【0003】
これに関して、画像形成装置に接続された課金装置において、有価物(紙幣)投入口と、有価物返却口との間の位置に領収書発行口を設けることで、領収証が出てくるところをわかりやすくする画像形成装置用課金装置および画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、プリンタユニットと現金扱いユニットなどから構成され、住民票や印鑑登録証明書を自動交付する自動発行装置において、通常の操作部とは別に、点字ブロック、ハンドセット、テンキーからなる障害者ユニットを設ける。これによって車いすや視覚障害者でも使い易くする情報自動処理機が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2008-269093号公報
【文献】特開平11-53622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、サービスや設置場所が拡充するにつれてより広範なユーザーに使用されるものとなり、広範なユーザーが操作し易いようにより一層の配慮が求められている。
そこで発明者は、以下の点に着目した。
従来、視覚障がい者などに対する操作支援用の装置を使用する、しないに係わらず、領収証を印刷して発行する装置は同一であった。一般的には、キャッシュレジスタで使用されるものと同様、感熱ロール紙に印刷するものが用いられる。
【0006】
そのために、コピーやプリントなどのサービスを提供する画像形成システムから印刷された用紙が出力される場所と異なる場所から領収証が出力される。ユーザーは、印刷出力された用紙と異なる場所から領収証を取りだす必要がある。
さらに、一般的な感熱ロール紙の領収証は、コピーやプリント等で一般に使用される用紙に比べて小さなサイズであるために、領収証が出力される場所はコピーやプリントの用紙が出力される場所よりも小さい。ユーザーにとって、領収証が出力される場所はわかり難く、それを見つけて領収証を取り出す作業は煩わしいものとなる。
【0007】
しかし、コピーやプリント等で一般に使用される一般的な用紙サイズ(例えば、A4サイズ等)に印刷された領収証は、感熱ロール紙に印刷された一般的な領収証に慣れたユーザーにとってはサイズの差異が大きくて一概に扱いやすいものとはいえない。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、操作支援装置を使用するユーザーとそうでないユーザーとで領収証の印刷態様を変え、それぞれのユーザーに適した態様の領収証を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、印刷に係るサービスについてユーザーの操作を受付ける操作ユニットと、前記サービスを実行する画像形成ユニットと、前記サービスに係る対価の支払いを受付ける金銭処理ユニットと、前記対価に係る領収証を領収証用紙に印刷する領収証発行ユニットと、前記操作ユニットと異なる態様でユーザーの操作を受付ける操作支援ユニットと、前記操作ユニット、前記画像形成ユニット、前記金銭処理ユニット、前記領収証発行ユニットおよび前記操作支援ユニットを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記操作ユニットが受付けたサービスに係る領収証を前記領収証発行ユニットに印刷させ、前記操作支援ユニットが受付けたサービスに係る領収証を前記画像形成ユニットに印刷させる画像形成システムを提供する。
【発明の効果】
【0009】
この発明による画像形成システムにおいて、制御部は、操作ユニットが受付けたサービスに係る領収証を領収証発行ユニットに印刷させ、操作支援ユニットが受付けたサービスに係る領収証を画像形成ユニットに印刷させるので、操作支援装置を使用するユーザーとそうでないユーザーとで領収証の印刷態様を変え、それぞれのユーザーに適した態様の領収証を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】この実施形態における画像形成システムの構成を示すブロック図である。
図2図1に示す画像形成システムの外観を示す説明図である。
図3図1に示す操作ユニットの表示素子に表示される内容の一例を示す説明図である。
図4】この実施形態におけるハンドセットの外観を示す説明図である。
図5】この実施形態において、制御部が実行する処理の例を示す第1のフローチャートである。
図6】この実施形態において、制御部が実行する処理の例を示す第2のフローチャートである。
図7】この実施形態において、領収証プリンターが印刷する領収証の例を示す説明図である。
図8】実施の形態1において、画像形成ユニットが印刷する領収証の例を示す説明図である。
図9】実施の形態2において、画像形成ユニットが印刷する領収証の例を示す説明図である。
図10】実施の形態3において、画像形成ユニットが印刷する領収証の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
(実施の形態1)
≪画像形成システムの構成≫
まず、この実施形態における画像形成システムについて述べる。
図1は、この実施形態における画像形成システムの一態様として、複合機、ハンドセット、金銭処理機および領収証プリンターを備えてなるシステムの構成を示すブロック図である。図2は、図1に示す画像形成システムの外観を示す説明図である。
図1に示すように、画像形成システム100の一部を構成する複合機101は、操作ユニット102、スキャナーユニット15、制御部11、データ格納ユニット30、通信インターフェース回路24および画像形成ユニット13を備える。操作ユニット102は、操作検出素子10、表示素子12および操作制御回路21を備える。データ格納ユニット30は、ROM30mおよびRAM30dを備える。画像形成ユニットは、画像処理回路20、画像形成部13dおよび用紙搬送部13tを備える。
【0012】
図2に示すように、操作ユニット102は、複合機101の筐体上に設けられる。また、操作ユニット102は、表示素子12および表示素子12上でのユーザーの操作を受付けるタッチパネル等からなる操作検出素子10を備える。
制御部11は、操作検出素子10に対する入力操作を示す信号を認識する。
表示素子12は、例えば、液晶ディスプレイ装置で構成される。表示素子12は、複合機101の状態や操作検出素子10が受付けた操作に基づいて各種の情報を表示する。操作制御回路21は、制御部11の指示に従って、表示素子12に表示するべき内容を生成して表示する。また、操作検出素子10が検出した操作を制御部11に知らせる。
【0013】
図3は、操作ユニット102の表示素子12に表示される内容の一例を示す説明図である。画像形成システム100が実行可能なサービスを表示してユーザーが選択するための画面(ホーム画面)の例である。
図3に示すように、画像形成システム100は、コピー、プリント、ファックス、スキャン、写真および行政サービスの合計6種類のサービスを実行できる。「1」のボタンは原稿の画像を複写するコピーサービスを選択するものである。「2」のボタンは、USB、PC、スマートフォンあるいはネットワークを介してアクセス可能なサーバー等に格納された印刷データを出力するプリンターのサービスを選択するものである、「3」のボタンは、原稿を読み取り相手方のファクシミリ装置へ送信するファクシミリのサービスを選択するものである。「4」のボタンは、原稿の画像を読み取り画像データをUSBやネットワークを介してアクセス可能なサーバー等へ出力するスキャナーとしてのサービスを選択するものである。「5」のボタンは、USB等に格納された写真のデータを出力する写真プリントのサービスである。「6」のボタンは、行政機関が発行する書類、例えば、住民票や戸籍謄本等を出力するサービスである。
【0014】
画像形成システム100は、ホーム画面に表示された「1」~「6」の何れかのボタンをユーザーがタッチする操作に応答して、選択されたサービスを実行する。即ち、操作検出素子10がユーザーのタッチ操作を検出し、制御部11がそのタッチ操作を認識して画像形成ユニット13、スキャナーユニット15、通信インターフェース回路24等を制御し、選択されたサービスを実行する。
【0015】
複合機101の説明に戻る。
制御部11は、複合機101の各部の状態を認識して動作を制御する。具体的には、CPU(Central Processing Unit)あるいはMPU(Micro Processing Unit、以下、簡単のためこの明細書ではCPU、MPUをまとめてCPUと呼ぶ)を中心に、内蔵メモリ、入出力インターフェース回路、タイマ回路等のハードウェア資源で構成される。前記CPUがメモリに格納された画像処理プログラムを実行することによって原稿の画像の読取りや画像の印刷等、複合機101の画像形成に係る機能が実現される。また、制御部11は、操作検出素子10に対するユーザーの操作を受付け、表示素子12の画面制御を行う。
【0016】
CPUが実行する処理に係る機能的観点から、制御部11は画像の読取りに関する制御を実行する読取りジョブ制御部11r、画像の印刷に関する制御を実行する印刷ジョブ制御部11pおよび操作ユニット102の表示と操作に関する制御を行うユーザーインターフェース制御部11uを含む。
また、内蔵メモリと別に、制御部11はデータ格納ユニット30のROM30mおよびRAM30dにアクセスする。ROM30mを構成するハードウェアの一例として、フラッシュメモリが挙げられる。CPUは、不揮発性メモリ11mに格納された制御プログラムを読み出して適宜、RAM30dに展開する。そして、RAM30dに展開された制御プログラムに従った処理を実行する。そして、複合機101が備えるハードウェアの制御を行う。また、操作および表示に係る制御を行う。さらに、通信インターフェース回路24を介した外部の機器との通信を制御する。即ち、ソフトウェア資源とハードウェア資源とが協働して印刷処理等の画像形成に係る機能を実現する。
【0017】
制御部11と画像形成ユニット13、制御部11とスキャナーユニット15とはそれぞれデータ転送可能に接続されている。
図2に示すように、複合機101は、スキャナーユニット15を備える。スキャナーユニット15は、制御部11の制御下で図2に図示しない原稿台に置かれた原稿の画像を読取って、画像信号に変換する。即ち、コピー、ファックスおよびスキャナーのジョブにおける画像読取の処理を実行する。
画像処理回路20は、スキャナーユニット15が出力する画像信号に基づいて画像データを生成する。あるいは、通信インターフェース回路24を介して受信した印刷データに基づいて印刷用の画像データを生成する。そして、生成された画像データは、画像形成ユニット13で印刷され、あるいは通信インターフェース回路24を介して外部の機器へ送信される。
【0018】
図2に示すように、複合機101は、4つの用紙トレイ17a、17b、17c、17dおよび排出トレイ18を備える。
用紙トレイ17a、17b、17c、17dは、各種サイズのシートを個別に収容する。例えば、A4、A3、B5、B4の各サイズの用紙を収容する。
用紙搬送部13tは、制御部11の制御下で、何れかの用紙トレイに収容されたシートを給送し搬送する。
【0019】
画像形成部13dは、制御部11の制御下で、用紙トレイ17a、17b、17c、17dの何れかから給送されたシートに、指定された画像データを印刷する。印刷に係る印刷ジョブは、例えばプリンターとして印刷に係るもの、コピーとしての印刷に係るものあるいはファックス受信の印刷に係るもの等が挙げられる。
用紙搬送部13tは、画像形成部13dで印刷されたシートを排出トレイ18へ搬送して排出する。
通信インターフェース回路24は、ネットワークを介して外部の機器とデータの通信を行うためのインターフェースである。
【0020】
続いて、画像形成システム100の一部を構成するハンドセット103について述べる。この実施形態において、ハンドセット103は、例えば視覚障がい者や操作ユニット102に表示される文字が小さくて読みにくいと感じる高齢者などのユーザーに対する操作支援の手段として設けられている。
図4は、この実施形態におけるハンドセットの外観を示す説明図である。図2の例では、ハンドセットは複合機101の図4に示すように、ハンドセット103は主として受話器103rと置台103bから構成される。置台103bは、ハンドセット103が使用されないときに受話器103rが掛けられ、その状態で置台103bに設けられたフックスイッチ103fが受話器103rによって押下されハンドセット103は非動作(オンフック)の状態になる。
【0021】
受話器103rの受話口と送話口に挟まれた部分に、ハンドセットキー103kが配置されている。ハンドセット103を使用するユーザーは、操作ユニット102の表示素子12と操作検出素子10に代えて、ハンドセットキー103kを用いて音声に従って操作を行うことができる。制御部11は、操作検出素子10と同様に、ハンドセットキー103kに対するユーザーの操作を認識する。
ハンドセットキー103kは、「1」~「9」の9個の数字キーと、「*」、「0」および「#」の3つのキーを有している。数字キーの中央の「5」のキーは、他のキーと異なり表面に突起が設けられている。視覚障がい者などが、キーに触れると指先の感触によって「5」のキーの位置を容易に認識できるようになっている。「5」のキーに対する他のキーの位置関係を覚えることによって、ユーザーは他のキーも容易に認識できる。
【0022】
例えば、図3に示すホーム画面が表示素子12に表示されるのと同様に、サービスの選択肢が音声で案内される。その案内に従ってユーザーがハンドセットキー103kの「1」~「6」の何れかのキーを操作すると、ハンドセットキー103kがユーザーの操作を検出する。制御部11は、そのキー操作を認識して画像形成ユニット13、スキャナーユニット15、通信インターフェース回路24等を制御し、選択されたサービスを実行する。ホーム画面に表示された「1」~「6」の何れかのボタンをユーザーがタッチする場合と同様である。
これは一例であって、他の操作についても、表示素子12と操作検出素子10に代えてハンドセットキー103kを用いて音声の案内に従った操作が可能である。
【0023】
なお、ハンドセット103は、操作支援ユニットの一態様であって、視覚障がい者や小さな文字が読み取りにくいと感じる高齢者を対象として操作を支援するものに過ぎない。操作支援ユニットとしては、それと異なる種々のユーザーを対象とした、異なる態様のものが考えられる。例えば、肢体の一部が不自由であって車椅子で移動するユーザーが携帯して手元で操作する携帯型の情報処理装置(タブレットやスマートフォン等)を操作支援ユニットとして用いる態様が考えられる。その場合、複合機101の傍にきたユーザーは、通信インターフェース回路24を介してユーザーが携帯する情報処理装置から画像形成システム100へアクセスできるようにする。そして、画像形成システム100が提供する操作用のアプリをユーザーの情報処理装置にダウンロードできるようにすればよい。情報処理装置にダウンロードされた操作用のアプリをユーザーが実行すると、制御部11と通信する状態になって、情報処理装置が操作ユニット102と同様に機能する。あるいは、ハンドセット103と同様に機能する。
【0024】
次に、画像形成システム100の一部を構成する金銭処理機105および領収証プリンター110について述べる。
金銭処理機105は、複合機101が提供するサービスに対する対価を受付ける。金銭処理機105は、硬貨および紙幣を受付ける。また、硬貨による釣銭の払出しを行う。金銭処理機105は、図2に示す硬貨投入口106から硬貨を受け入れ、紙幣挿入口107から紙幣を受け入れる。硬貨による釣銭の払出しは硬貨返却口108へ行う。
なお、図2に図示しないが、貨幣に限らず電子マネー、クレジットカード、デビットカード等電子的な支払い手段で対価を受付ける手段を有している。
領収証プリンター110は、受付けた対価に係る領収証を発行する。この実施形態において、領収証プリンター110は感熱ロール紙に印刷を行うプリンターである。領収証プリンター110が印刷した領収証は、領収証プリンター排出口111に排出される(図2参照)。
【0025】
≪領収証の印刷に係る処理≫
以下、フローチャートを参照しながらこの実施形態における領収証の印刷に係る処理について述べる。
図5および図6は、この実施形態において、画像形成システムが実行するサービス、特に領収証の印刷に係る処理について制御部11が実行する処理を示すフローチャートである。
画像形成システム100の電源が投入されて動作を開始すると、ユーザーインターフェース制御部11uとして制御部11はユーザーからサービスに係る操作が行われるのを待つ(図5のステップS11)。
【0026】
操作ユニット102あるいはハンドセット103がユーザーの操作を受付けたら(ステップS11のYes)、制御部11はその操作が何れかのサービスを選択する操作か否かを判定する(ステップS13)。何れかのサービスを選択する操作とは、例えば操作ユニット102についていえば、図3に示すホーム画面でユーザーが「1」から「6」の何れかのボタンを選択する操作に対応する。ハンドセット103についていえば、図3のホーム画面に対応する音声ガイダンスが流れ、その音声ガイダンスに従ってユーザーが「1」から「6」の何れかのキーを押す操作に対応する。
【0027】
受付けた操作が、何れかのサービスを選択する操作でなくそれ以外の操作である場合(ステップS13のNo)、制御部11は、受付けた操作に応じた処理を行い(ステップS15)、続いて、何れかのサービスを選択する操作がされるのを待つ(ステップS13へ戻る)。
処理の流れを分かり易くするためにステップS13のNoを「それ以外の操作」としているが、一例としてユーザーが操作ユニット102に操作説明を表示させたり、先に金銭の支払いを行おうと硬貨投入口106に硬貨を投入したり紙幣挿入口107に紙幣を挿入したりする操作等が挙げられる。
【0028】
一方、受付けた操作が、何れかのサービスを選択する操作である場合(ステップS13のYes)、制御部11は、選択されたサービスの設定に係るメニューをユーザーに提供する。即ち、操作ユニット102でサービスの選択を受付けた場合は、操作ユニット102に設定の画面を表示させる。ハンドセット103でサービスの選択を受付けた場合は、ハンドセット103から設定に係る音声ガイダンスを流す。
そして、ユーザーによる設定の操作を受付ける(ステップS19のNoを経てステップS21のループ)。プリンターのサービスであれば、印刷すべきデータの選択を選択する操作も設定の操作に含まれる。行政機関による証明書類等の発行に係るサービスであれば、印刷すべき証明書類の指定や認証に係る操作も設定の操作に含まれる。
【0029】
また、サービスの設定外の操作を受付けた場合についても、受付けた操作に応じた処理を行う。設定以外の操作の一例として、選択したサービスをキャンセルして最初の段階に戻す操作や、先に金銭の支払いを行おうと硬貨投入口106に硬貨を投入したり紙幣挿入口107に紙幣を挿入したりする操作等が挙げられる。
設定が完了して、サービスの開始を要求する操作が行われたら(ステップS19のYes)、制御部11は、この時点で金銭処理機105が開始すべきサービスに係る対価の支払いを既に受付けているか否かを確認する(ステップS23)。
【0030】
金銭処理機105が対価の支払いをまだ受付けていない場合(ステップS23のNo)、制御部11は、サービスを開始する前に対価の支払いが必要であることをユーザーに通知する(ステップS25)。即ち、操作ユニット102でサービスの選択を受付けた場合は、操作ユニット102に対価の支払いを求めるメッセージを表示させる。ハンドセット103でサービスの選択を受付けた場合は、ハンドセット103から対価の支払いを求める音声メッセージを流す。
金銭処理機105が対価の支払いをまだ受付けていた場合、またはステップS21の通知に応じて対価の支払いが行われた場合(ステップS23のYes)、印刷ジョブ制御部11pとしての制御部11は、画像形成ユニット13にサービスに係る印刷を実行させる(ステップS27)。例えば、コピーやプリンターに係る印刷であったり、証明書類の印刷であったりする。
【0031】
サービスに係る印刷が終了したら(ステップS29のYes)、制御部11は、金銭処理機105にサービスに係る対価の精算処理を実行させる(ステップS31)。
続いて、制御部11は、領収証の発行に係る処理を行う。その前提として、精算したサービスに係る操作を受付けたのが操作ユニット102かハンドセット103かを判定する(ステップS33)。
操作ユニット102がサービスに係る操作を受付けた場合(ステップS33のYes)、制御部11は、領収証プリンター110に前記サービスの対価に係る領収証を印刷させる。(ステップS35)。
一方、ハンドセット103がサービスに係る操作を受付けた場合(ステップS33のYes)、制御部11は、画像形成ユニット13に前記サービスの対価に係る領収証を印刷させる(ステップS37)。
【0032】
領収証の印刷が終了したら(ステップS39のYes)、制御部11は、印刷された用紙、領収証、釣銭がある場合は釣銭を取り忘れないようにユーザーに通知する(ステップS41)。即ち、操作ユニット102でサービスの選択を受付けた場合は、操作ユニット102に上記のメッセージを所定の期間表示させる。ハンドセット103でサービスの選択を受付けた場合は、ハンドセット103から上記の音声メッセージを流す。
以上で、選択されたサービスに係る一連の処理が終了したので、制御部11は処理の流れを前述のステップS11へ戻して、ユーザーからサービスに係る操作が行われるのを待つ。
【0033】
以上に述べたように、この実施形態において制御部11は、サービスに係る操作を受付けたのが操作ユニット102であるのか、操作支援ユニットとしてのハンドセット103であるのかに応じて、異なる態様で領収証をユーザーに提供する。
ここで例えば、操作ユニット102に図3に示すホーム画面が表示されている状態で、ユーザーが操作ユニット102の「1」のボタンを押さず、ハンドセット103を取り上げた場合を考える。この場合、制御部11は、オフフック状態になったハンドセット103から状況に応じた音声を出力させる。操作ユニット102にホーム画面が表示されている状況においては、例えば「サービスを選択してください。コピーは1、プリントは2、・・・・、行政サービスは6を押してください」という音声ガイダンスをハンドセット103から流すようにする。
ユーザーがその音声ガイダンスを聞き、ハンドセットキー103kの「1」~「6」の何れかのキーを押すと、制御部11はハンドセット103がサービスに係る操作を受付けたと判定する。そして、前記サービスの対価に係る領収証を画像形成ユニット13に印刷させる。
【0034】
なお、異なる一態様として、操作支援ユニットとしてハンドセット103による操作は特定のサービス、例えば図3に示す「6」のボタンで選択される行政サービスに対するものと予め定められていてもよい。制御部11は、ハンドセット103が持ち上げられたら予め決められた「行政サービス」に係る印刷を開始する。この態様によれば、ハンドセット103で操作可能なサービスは限定されるものの、単純な操作でサービスが実行できる。
【0035】
図7は、この実施形態において、領収証プリンター110が印刷する領収証の例を示す説明図である。それに対して図8は、この実施形態において、画像形成ユニット13が印刷する領収証の例を示す説明図である。
図8に示す領収証は、印刷用紙の一部に領収証が印刷されている。印刷された領収証の部分のレイアウト、文字の大きさ、配列は図7に示す領収書と同じである。即ち、画像形成ユニット13は、領収証プリンター110が印刷する領収証と同じサイズの領収証を印刷用紙に印刷する。
【0036】
さらに、印刷用紙に印刷された領収証は枠線が印刷されている。枠線が示す領域の大きさは、図7に示す領収証の大きさに対応する。即ち、枠線に沿って印刷用紙を切り取ると、あるいは折り曲げると、領収証プリンター110が印刷する領収証と同じサイズ、同じ文字、同じレイアウトの領収証が得られる。
なお、図8では印刷された領収証の部分の四方を囲む枠線が印刷されているが、4辺の枠線の少なくとも何れかの辺が、枠線に代えて印刷用紙の縁としてもよい。
【0037】
(実施の形態2)
実施の形態1で、画像形成ユニット13が印刷する領収証は、領収証プリンター110が印刷する領収証と同じサイズである。
この実施形態において、画像形成ユニット13は、領収証プリンター110が印刷する領収証よりも大きな文字で領収証を印刷する。従って、印刷された領収証のサイズは、領収証プリンター110が印刷する領収証よりも大きなものとなる。
図9は、この実施形態において、画像形成ユニット13が印刷する領収証の例を示す説明図である。
図8と比べてわかるように、印刷された領収証は、図8に示す領収証と同一のレイアウトでサイズが大きい。図8に示す領収証を拡大して印刷したものとなっている。
領収証プリンター110が印刷する領収証よりも大きな文字で読み易い領収証が得られる。ハンドセット103を使用する視覚障がい者や高齢者のユーザーにとって、大きな文字で印刷された領収証はその場で支払いと精算に係る内容を確認しやすい。
【0038】
(実施の形態3)
この実施形態において、画像形成ユニット13は、領収証プリンター110が印刷する領収証と同じレイアウト、同じサイズの部分と、それよりも大きな文字で領収証の少なくとも一部を印刷したもの並置して印刷する。
領収証プリンター110が印刷する領収証と同じレイアウト、同じサイズの領収証は、切り取って保存用とできる一方、大きな文字で領収証の少なくとも一部の内容が読み取りやすく印刷される。
図10は、この実施形態において、画像形成ユニット13が印刷する領収証の例を示す説明図である。
図10に示す領収証は、図8に示す領収証と図9に示す領収証を一枚の印刷用紙に並置した例である。即ち、大きな文字の領収証は領収証の全部の内容を印刷したものとなっている。
【0039】
(実施の形態4)
図3に示すホーム画面において、「5」のボタンの写真プリントのサービスが用意されている。この実施形態において、写真プリントのサービスが選択された場合、写真プリント専用のプリンターエンジン、例えば昇華型のプリンターエンジンを用いて写真プリントを行うものとする。これに対してコピーやプリンターに係るサービスの印刷を行うのは、写真プリント用と別のプリンターエンジン、例えば、電子写真方式のプリンターエンジンである。即ち、この実施形態において、画像形成システムは、第1の画像形成ユニットとして電子写真方式のプリンターエンジンを備え、第2の画像形成ユニットとして昇華型のプリンターエンジンを備えるものとする。
【0040】
そして、第1の画像形成ユニットによって印刷されたものと第2の画像形成ユニットによって印刷されたものとは、別の場所に印刷用紙が排出されるものとする。
制御部11は、サービスに係る操作がハンドセット103によって行われた場合、選択されたサービスが第1の画像形成ユニットによる印刷を行うものである場合は第1の画像形成ユニットに領収証を印刷させる。例えば、電子写真方式のプリンターエンジンで印刷を行うコピーやプリンターのサービスが選択された場合は電子写真方式のプリンターエンジンに領収証を印刷させる。
一方、選択されたサービスが第2の画像形成ユニットによる印刷を行うものである場合は第2の画像形成ユニットに領収証を印刷させる。例えば、昇華型のプリンターエンジンで印刷を行う写真プリントのサービスが選択された場合は昇華型のプリンターエンジンに領収証を印刷させる。
即ち、制御部は、選択されたサービスに係る印刷用紙が排出される場所と同じ場所に領収証が排出されるように領収証を印刷させる画像形成ユニットを決定する。
【0041】
以上に述べたように、
(i)この発明による画像形成システムは、印刷に係るサービスについてユーザーの操作を受付ける操作ユニットと、前記サービスを実行する画像形成ユニットと、前記サービスに係る対価の支払いを受付ける金銭処理ユニットと、前記対価に係る領収証を領収証用紙に印刷する領収証発行ユニットと、前記操作ユニットと異なる態様でユーザーの操作を受付ける操作支援ユニットと、前記操作ユニット、前記画像形成ユニット、前記金銭処理ユニット、前記領収証発行ユニットおよび前記操作支援ユニットを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記操作ユニットが受付けたサービスに係る領収証を前記領収証発行ユニットに印刷させ、前記操作支援ユニットが受付けたサービスに係る領収証を前記画像形成ユニットに印刷させることを特徴とする。
【0042】
この発明において、印刷に係るサービスは、印刷用紙に出力を行う処理を伴うサービスである。その具体的な態様は、例えば、コピー、プリンターあるいは行政機関が発行する証明書類の印刷が挙げられる。ただし、これに限るものでない。画像形成ユニットは、印刷用紙に印刷を行う。
また、金銭処理ユニットは、貨幣や電子マネー等によりサービスに係る対価の支払いを受けて処理するものである。その具体的な態様は、例えば、硬貨や紙幣の入出金を行う金銭処理装置である。前述の実施形態における金銭処理機は、この発明の金銭処理ユニットに相当する。
【0043】
さらにまた、領収証発行ユニットは、サービスの対価に係る領収証を印刷して出力するものであって、画像形成ユニットと別の手段により領収証を印刷する。その具体的な態様は、例えば、感熱ロール紙に印刷を行う感熱プリンターである。前述の実施形態における領収証プリンターは、この発明の領収証発行ユニットに相当する。
操作支援ユニットは、操作ユニットと別にユーザーの操作を受付けるものである。その具体的な態様は、例えば、視覚が不自由なユーザーの操作を音声と専用の操作キーにより受付けるものである。前述の実施形態におけるハンドセットは、この発明の操作支援ユニットに相当する。ただし、ハンドセットは操作支援ユニットの一態様に過ぎない。例えば、ユーザーが所持するスマートフォンやタブレット等の携帯型の情報処理装置と画像形成ユニットとがネットワークを介して通信し、情報処理装置を操作支援ユニットとして使用する態様が考えられる。その他にも種々の態様があり得る。
【0044】
また、前述の実施形態における複合機は、この発明による画像形成システムのうち操作ユニット、画像形成ユニットおよび制御部を備え、複合機と別にハンドセット、金銭処理機および領収証プリンターを備えるが、システム構成の態様はこれに限るものでない。例えば、操作ユニットと制御部が画像形成ユニットと別体であってもよい。あるいは、操作ユニット、金銭処理機および領収証プリンターが一体の態様もあり得る。他の構成態様もこの発明に含まれる。
【0045】
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
(ii)前記印刷に係るサービスは、1以上の予め定められたサイズのうちからユーザーに選択された何れかのサイズの印刷用紙に印刷を行うものであり、前記制御部は、実行されたサービスに係る領収証を前記画像形成ユニットに印刷させる場合、実行されたサービスと同じサイズの印刷用紙に前記領収証を印刷させてもよい。
このようにすれば、実行されたサービスで出力される印刷用紙と同じサイズの印刷用紙に領収証が出力されるので印刷用紙がまとまりよく出力され、領収証が取り易くなって取り忘れの可能性が低くなる。また、まとめて出力される印刷用紙をユーザーが扱いやすい。領収証の印刷用紙だけが小さいサイズだと他の印刷用紙に紛れて気付き難いし、大きいサイズだと扱いづらい。
【0046】
(iii)前記印刷用紙は何れも、前記領収証用紙に印刷される領収証より大きなサイズであり、前記制御部は、実行されたサービスに係る領収証を前記画像形成ユニットに印刷させる場合、前記領収証発行ユニットが印刷する領収証と同じサイズの領収証を前記印刷用紙の一部に印刷させてもよい。
このようにすれば、このようにすれば、印刷用紙に出力された領収証の部分を切り取ったり印刷用紙を折ったりすることによって領収証用紙に印刷された領収証と同じサイズのものが得られるので、ユーザーが取り扱いやすい領収証が得られる。
【0047】
(iv)前記制御部は、前記領収証発行ユニットが印刷する領収証と同じサイズを示す枠線の付いた領収証を前記印刷用紙に印刷させてもよい。
このようにすれば、枠線を目印に印刷用紙を切り取ったり印刷用紙を折ったりすることによって領収証用紙に印刷された領収証と同じサイズのものが得られるので、ユーザーが取り扱いやすい領収証が得られる。
【0048】
(v)前記印刷用紙は何れも、前記領収証用紙に印刷される領収証より大きなサイズであり、前記制御部は、実行されたサービスに係る領収証を前記画像形成ユニットに印刷させる場合、前記領収証発行ユニットが印刷する領収証より大きな文字の領収証を前記印刷用紙に印刷させてもよい。
このようにすれば、領収証用紙に印刷されたものより大きな文字で読み易い領収証が得られる。
【0049】
(vi)前記印刷用紙は何れも、前記領収証用紙に印刷される領収証より大きなサイズであり、前記制御部は、実行されたサービスに係る領収証を前記画像形成ユニットに印刷させる場合、前記領収証発行ユニットが印刷する領収証と同じサイズの領収証と、前記領収証発行ユニットが印刷する領収証より大きな文字で前記領収証の少なくとも一部の内容が記されたものを同一の前記印刷用紙に並置して印刷させてもよい。
このようにすれば、領収証用紙に印刷された領収証と同じサイズでユーザーが取扱い易い領収証が得られる共に、大きく読み易い文字で領収証の内容が印刷される。
【0050】
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
【符号の説明】
【0051】
10:操作検出素子、 11:制御部、11p:印刷ジョブ制御部、 11r:読取りジョブ制御部、 11u:ユーザーインターフェース制御部、 12:表示素子、 13:画像形成ユニット、 13d:画像形成部、 13t:用紙搬送部、 15:スキャナーユニット、 17a,17b,17c,17d:用紙トレイ、 18:排出トレイ 20:画像処理回路、 21:操作制御回路、 24:通信インターフェース回路、 30:データ格納ユニット、 30d:RAM、 30m:ROM
100:画像形成システム、 101:複合機、 102:操作ユニット、 103:ハンドセット、 103b:置台、 103f:フックスイッチ、 103k:ハンドセットキー、 103r:受話器、 105:金銭処理機、 106:硬貨投入口、 107:紙幣挿入口、 108:硬貨返却口、 110:領収証プリンター、 111:領収証プリンター排出口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10