(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-04
(45)【発行日】2023-07-12
(54)【発明の名称】デバイス情報監視装置及びデバイス情報監視方法
(51)【国際特許分類】
H04L 67/50 20220101AFI20230705BHJP
【FI】
H04L67/50
(21)【出願番号】P 2018210764
(22)【出願日】2018-11-08
【審査請求日】2021-09-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【氏名又は名称】加藤 浩二
(74)【代理人】
【識別番号】100166372
【氏名又は名称】山内 博明
(72)【発明者】
【氏名】濱本 真範
【審査官】羽岡 さやか
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-232058(JP,A)
【文献】特開2009-157599(JP,A)
【文献】特表2009-500704(JP,A)
【文献】特開2013-037655(JP,A)
【文献】特開2016-162367(JP,A)
【文献】特開2018-073218(JP,A)
【文献】特開2007-310469(JP,A)
【文献】特開2003-044374(JP,A)
【文献】TWSNMP マネージャ Ver.4 操作マニュアル,2010年01月05日,P.1-133,<URL> http://www.twise.co.jp/download/TWSNMP.pdf
【文献】転ばぬ先のネットワーク監視術,日経NETWORK 第124号 ,日本,日経BP社 Nikkei Business Publications,Inc.,P.27-31
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/00-69/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスに関連した複数の項目のデバイス情報を監視するためのデバイス情報監視装置であって、
1以上のタイムスケジュールと各タイムスケジュールに割り当てる1以上の項目を入力に従って設定する設定手段と、
1以上のタイムスケジュールに含まれる各タイムスケジュール毎に、そのタイムスケジュールに割り当てられた1以上の項目のデバイス情報をそのタイムスケジュールに従って前記デバイスから取得するデバイス情報取得手段と、
前記デバイス情報取得手段により取得された1以上の項目のデバイス情報を画面に表示するデバイス情報表示手段と、
を備え、
前記デバイス情報表示手段は、1以上のタイムスケジュールに各々対応する1以上の画面であって、タイムスケジュールに対応するタブが付けられた画面のうちの選択されたタブが付けられた画面を、前記1以上の画面に共通な領域に表示することを特徴とするデバイス情報監視装置。
【請求項2】
請求項1に記載のデバイス情報監視装置であって、
時間的な内容が同一の複数のタイムスケジュールをマージするマージ手段を更に備え、
前記デバイス情報取得手段と前記デバイス情報表示手段は、前記マージ手段によりマージされたタイムスケジュールを処理の対象にすることを特徴とするデバイス情報監視装置。
【請求項3】
請求項2に記載のデバイス情報監視装置であって、
前記マージ手段は、マージ元の何れかのタイムスケジュールをマージ先とすることを特徴とするデバイス情報監視装置。
【請求項4】
請求項2に記載のデバイス情報監視装置であって、
前記マージ手段は、新たなタイムスケジュールをマージ先とすることを特徴とするデバイス情報監視装置。
【請求項5】
請求項1に記載のデバイス情報監視装置であって、
前記デバイス情報表示手段は、利用者により設定された文字列又はタイムスケジュールを表す文字列が付いた前記タブを表示することを特徴とするデバイス情報監視装置。
【請求項6】
請求項1又は5に記載のデバイス情報監視装置であって、
前記デバイス情報表示手段は、直近に更新された項目のデバイス情報が表示される画面に対応するタブを、そうでない画面に対応するタブと区別がつくように表示することを特徴とするデバイス情報監視装置。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか1項に記載のデバイス情報監視装置であって、
入力により前記タイムスケジュールを設定でき、設定されたタイムスケジュールに割り当てる1以上の項目を複数の項目の一覧から設定できる設定用画面を表示する設定用画面表示手段を更に備え、
前記設定手段は、前記設定用画面
表示手段により表示された設定用画面に対する入力に従って設定を行うことを特徴とするデバイス情報監視装置。
【請求項8】
デバイスに関連した複数の項目のデバイス情報を監視するためのデバイス情報監視装置であって、
1以上のタイムスケジュールと各タイムスケジュールに割り当てる1以上の項目を入力に従って設定する設定手段と、
1以上のタイムスケジュールに含まれる各タイムスケジュール毎に、そのタイムスケジュールに割り当てられた1以上の項目のデバイス情報をそのタイムスケジュールに従って前記デバイスから取得するデバイス情報取得手段と、
前記デバイス情報取得手段により取得された1以上の項目のデバイス情報を画面に表示するデバイス情報表示手段と、
入力により前記タイムスケジュールを設定でき、設定されたタイムスケジュールに割り当てる1以上の項目を複数の項目の一覧から設定できる設定用画面を表示する設定用画面表示手段とを備え、
前記設定手段は、前記設定用画面
表示手段により表示された設定用画面に対する入力に従って設定を行うデバイス情報監視装置であって、
前記設定用画面表示手段は、何れかのタイムスケジュールに既に割り当てられている項目を割り当てられていない項目と区別がつき且つ選択されないように前記設定用画面に表示することを特徴とするデバイス情報監視装置。
【請求項9】
デバイスに関連した複数の項目のデバイス情報を監視するためのデバイス情報監視方法であって、
1以上のタイムスケジュールと各タイムスケジュールに割り当てる1以上の項目を入力に従って設定する設定ステップと、
1以上のタイムスケジュールに含まれる各タイムスケジュール毎に、そのタイムスケジュールに割り当てられた1以上の項目のデバイス情報をそのタイムスケジュールに従って前記デバイスから取得するデバイス情報取得ステップと、
前記デバイス情報取得ステップにより取得された1以上の項目のデバイス情報を画面に表示するデバイス情報表示ステップと、
を含み、
前記デバイス情報表示ステップでは、1以上のタイムスケジュールに各々対応する1以上の画面であって、タイムスケジュールに対応するタブが付けられた画面のうちの選択されたタブが付けられた画面を、前記1以上の画面に共通な領域に表示することを特徴とするデバイス情報監視方法。
【請求項10】
コンピュータを請求項1乃至8の何れか1項に記載のデバイス情報監視装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デバイス情報を監視するためのデバイス情報監視装置及びデバイス情報監視方法に関し、特に、情報をデバイスから取得して画面に表示するためのデバイス情報監視装置及びデバイス情報監視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来よりデバイス情報をデバイスから取得して表示するためのデバイス情報監視装置が存在する。このようなデバイス情報監視装置は、例えば、デバイス(複合機(MFP;Multi-Function Peripheral)など)からデバイス情報を定期的に取得し、それを画面に表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-319084号公報
【文献】特開2005-346352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、監視センタが複合機から異常事態又は異常事前事象を示す通報情報を各複合機から受信して、その通報情報を各複写機毎に蓄積し、所定の条件が成立したならば通報情報をWEBページに掲載する発明が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、情報端末から管理情報の取得要求を受けたとき、ネットワークを介して管理対象機器から取得した管理情報全体から情報端末が属する管理区分に対応する管理項目及び設定項目に該当する管理情報を抽出して画面に表示する発明が開示されている。
【0006】
しかし、これらの文献には、複合機又は管理対象機器から通報情報又は管理情報を取得するタイミングに関する開示はないし、タイミングを考慮した表示方法に関する開示もない。
【0007】
近年、IoT(Internet of Things)の言葉の通り、ネットワークに接続されるデバイスはますます増加しており、管理装置が置かれる環境によっては、ネットワーク負荷や、サーバー負荷の軽減が課題となる場合がある。それにより、ただデバイスからすべての情報を取得し、表示するだけでなく、複合機を例に挙げれば、ステータス情報は数分ごとに常に最新情報を取得したいが、トナー情報は一日に一回に更新で問題ないなど、適切な情報を適切なタイミングで取得することも重要となっている。
【0008】
その解決策として、デバイス情報を複数のカテゴリに分類して、カテゴリ毎に異なった頻度でデバイス情報を取得するものがあるが、あらかじめ定義されたカテゴリにデバイス情報を分類するだけでは利用者の細やかな要求に応えられないという課題があり、また、表示上異なる更新頻度のデバイス情報が画面上に混在するため混乱を招くなどの課題もあった。
【0009】
そこで、本発明は、利用者の細やかな要求に答えた態様でデバイス情報を取得し、デバイス情報を混乱させずに表示するためのデバイス情報監視装置及びデバイス情報監視方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、
デバイスに関連した複数の項目のデバイス情報を監視するためのデバイス情報監視装置であって、
1以上のタイムスケジュールと各タイムスケジュールに割り当てる1以上の項目を入力に従って設定する設定手段と、
1以上のタイムスケジュールに含まれる各タイムスケジュール毎に、そのタイムスケジュールに割り当てられた1以上の項目のデバイス情報をそのタイムスケジュールに従って前記デバイスから取得するデバイス情報取得手段と、
前記デバイス情報取得手段により取得された1以上の項目のデバイス情報を画面に表示するデバイス情報表示手段と、
を備えることを特徴とするデバイス情報監視装置が提供される。
【0011】
また、本発明によれば、
デバイスに関連した複数の項目のデバイス情報を監視するためのデバイス情報監視方法であって、
1以上のタイムスケジュールと各タイムスケジュールに割り当てる1以上の項目を入力に従って設定する設定ステップと、
1以上のタイムスケジュールに含まれる各タイムスケジュール毎に、そのタイムスケジュールに割り当てられた1以上の項目のデバイス情報をそのタイムスケジュールに従って前記デバイスから取得するデバイス情報取得ステップと、
前記デバイス情報取得ステップにより取得された1以上の項目のデバイス情報を画面に表示するデバイス情報表示ステップと、
を有することを特徴とするデバイス情報監視方法が提供される。
【0012】
更に、本発明によれば、コンピュータを上記のデバイス情報監視装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、利用者の細やかな要求に答えた態様でデバイス情報を取得し、デバイス情報を混乱させずに表示することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の第1の実施の形態によるデバイス監視装置の機能構成、監視対象となる複合機及びこれらを接続するネットワークを示すブロック図である。
【
図2】本発明の第1の実施の形態によるデバイス監視装置により表示される設定画面の例を示す図である。
【
図3】本発明の第1の実施の形態によるデバイス監視装置により表示される設定画面の他の例を示す図である。
【
図4】本発明の第1の実施の形態によるデバイス監視装置により表示されるデバイス情報表示画面の例を示す図である。
【
図5】本発明の第1の実施の形態によるデバイス監視装置により表示される他のデバイス情報表示画面の例を示す図である。
【
図6】本発明の第1の実施の形態によるデバイス監視装置により表示されるさらに他のデバイス情報表示画面の例を示す図である。
【
図7】本発明の第1の実施の形態によるデバイス監視装置により表示されるさらに他のデバイス情報表示画面の例を示す図である。
【
図8】本発明の第1の実施の形態によるデバイス監視装置により実行されるタイムスケジュール設定方法を説明するためのフローチャートである。
【
図9】本発明の第1の実施の形態によるデバイス監視装置により実行されるタブ画面の作成方法を説明するためのフローチャートである。
【
図10】本発明の第1の実施の形態によるデバイス監視装置により実行されるタブ画面の切替え方法を説明するためのフローチャートである。
【
図11】本発明の第4の実施の形態によるタイムスケジュールのマージ方法を説明するためのフローチャートである。
【
図12】本発明の第5の実施の形態によるタイムスケジュールのマージ方法を説明するためのフローチャートである。
【
図13】本発明の第6の実施の形態による複合機の概念的断面図である。
【
図14】本発明の第6の実施の形態による複合機の機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
【0016】
本発明の実施の形態では、複合機をデバイスの一例としている。但し、監視対象のデバイスとして、複合機以外のデバイスを採用してもよい。
【0017】
[第1の実施の形態]
図1を参照すると、デバイス情報監視装置101が、LAN163を介して、複合機#1(161#1)乃至複合機#N(161#N)に関する情報を監視するための接続関係が示されている。ここで、このような情報のことを、デバイス情報監視装置101が監視の対象としているデバイスに関する情報という意味で「デバイス情報」ということにする。デバイス情報には、後述するようにデバイスに関連した複数の項目についてのものが含まれる。
【0018】
デバイス情報監視装置101は、入出力インターフェース111、ネットワークインターフェース113、設定部115、デバイス情報取得部117、デバイス情報表示部119、設定用画面表示部121及び設定保持部123を含む。
【0019】
入出力インターフェース111は、入力装置151及び表示装置153とデバイス情報監視装置101とのインターフェースをとるものである。入力装置151は、例えば、キーボード、コンピュータマウスである。表示装置153は、例えば、液晶表示装置である。入力装置と出力装置が入出力装置として一体化されていてもよい。
【0020】
ネットワークインターフェース113は、LAN163とデバイス情報監視装置101とのインターフェースをとるものである。デバイス情報監視装置101は、ネットワークインターフェース113に接続されたLAN163を介して複合機#1(161#1)乃至複合機#N(161#N)と所定の通信用プロトコル(例えば、SNMP (Simple Network Management Protocol))により通信可能に接続されている。LAN163は、グローバルネットワーク又はグローバルネットワーク及びLANが接続されたものに置き換わってもよい。
【0021】
設定用画面表示部121は、後述する設定用画面を生成し、これを入出力インターフェース111を介して表示装置153に表示させる。
【0022】
設定部115は、1以上のタイムスケジュールと各タイムスケジュールに割り当てる1以上の項目を入力に従って設定する。ここで、入力とは、設定用画面に対する入力であるが、このためには、利用者は、入力装置151を操作する。設定用画面の内容及び入力装置151に対する操作に基づいて入出力インターフェース111及び設定部115により設定された設定内容が設定用画面に表示される。また、設定部115により設定された設定内容は設定保持部123に保持される。
【0023】
なお、設定部115は、例えば、LAN163に接続された他の装置(図示せず。)からの入力に従って設定内容を設定してもよいし、記録媒体から読み出したデータに従って設定内容を設定してもよい。
【0024】
デバイス情報取得部117は、設定保持部123に保持されている設定内容に従って、1以上のタイムスケジュールに含まれる各タイムスケジュール毎に、そのタイムスケジュールに割り当てられた1以上の項目のデバイス情報をそのタイムスケジュールに従って複合機#1(161#1)乃至複合機#N(161#N)のうちの指定された複合機から取得する。複合機を指定する情報をタイムスケジュールの設定に含ませて設定保持部123に保存してもよいが、外部(入力装置151、LAN163など)から与えるようにしてもよい。
【0025】
デバイス情報表示部119は、デバイス情報取得部117により取得された1以上の項目のデバイス情報を表示するためのデバイス情報表示画面を生成し、これを入出力インターフェース111を介して表示装置153に表示させる。
【0026】
図2、
図3に示す設定用画面201の一例は、タイムスケジュール設定領域201a、項目設定領域201b及び名称設定領域201cを含む。
【0027】
図2の設定用画面では、タイムスケジュール設定領域201aは、更新間隔を設定するためのコンボボックス201d、更新頻度を設定するためのコンボボックス201eを含む。
図2の設定画面では、毎日20分毎にデバイス情報を更新するような設定がされている。
図2の設定用画面では、この他に例えば、毎日〇〇時間毎にデバイス情報を更新するような設定、毎日〇〇時間〇〇分毎にデバイス情報を更新するような設定、毎週○○曜日にデバイス情報を更新するような設定、毎月○○日にデバイス情報を更新するような設定もできる。
【0028】
図2の設定用画面では、項目設定領域201bは、複数の項目のうちの任意の項目を個々に選択できるように、各項目名とチェックボックスのペアを複数含む。項目としては、図示のもの(基本情報、サプライ情報、デバイスの送信枚数など)が挙げられているが、項目設定領域201bは、
図2に示す項目の一部の項目を含んでいなくてもよいし、他の項目を含んでいてもよい。選択状態について説明すると、
図2の設定用画面では、「デバイスステータス」、「給紙トレイ情報」が選択されている。
【0029】
図2の設定用画面では、名称設定領域201cは、タイムスケジュールの名称を表示するために用いられるエディットボックス201g、タイムスケジュールの名称を利用者が設定するか否かを決めるためのチェックボックス201h及びタブに付ける名称を入力するためのエディットボックス201jを含む。
図2の設定画面では、チェックボックス201hがチェックされているので、入力可能になったエディットボックス201jに文字列「紙情報」が入力されている。また、エディットボックス201jに入力された文字列「紙情報」に文字列「更新」を追加して得られる文字列「紙情報更新」がスケジュール名としてエディットボックス201gに表示されている。なお、エディットボックス201gに表示された文字列が、タイムスケジュールに従って取得されたデバイス情報を表示する画面に付けられるタブの名称として利用される。
【0030】
従って、
図2の設定用画面では、毎日20分毎というタイムスケジュールと、このタイムスケジュールに割り当てる「デバイスステータス」、「給紙トレイ情報」という項目と、「紙情報更新」というタイムスケジュールの名称と、「紙情報」というタブに付ける名称が設定される。
【0031】
図3の設定用画面では、タイムスケジュール設定領域201aは、更新間隔を設定するためのコンボボックス201d、更新時刻を設定するためのコンボボックス201k及び設定された1以上の更新時刻を表示するための表示領域201mを含む。
図3の設定画面では、毎日2時30分にデバイス情報を更新するような設定がされている。
図3の設定画面では、毎日複数の時刻にデバイス情報を更新するような設定もできる。例えば、毎日2時30分及び18時30分にデバイス情報を更新するような設定もできる。
【0032】
図3の設定用画面では、
図2の設定用画面と同様に、項目設定領域201bは、複数の項目のうちの任意の項目を個々に選択できるように、各項目名とチェックボックスのペアを複数含む。項目としては、図示のもの(基本情報、サプライ情報、デバイスの送信枚数など)が挙げられているが、項目設定領域201bは、
図3に示す項目のうち一部の項目を含んでいなくてもよいし、他の項目含んでいてもよい。
図3の設定用画面では、「排紙トレイ情報」、「サプライ情報」、「ドラム情報」、「デベロッパー情報」及び「デバイスの送信枚数」が選択されている。なお、同一の項目を複数のタイムスケジュールに割り当てないというポリシーの下、「デバイスステータス」、「給紙トレイ情報」、「デバイス印刷枚数」、「A3以上カウント」及び「はがきカウント」は、既に、他のタイムスケジュールに割り当てられているので、
図3の設定用画面では特殊表示され、この設定用画面で設定中のタイムスケジュールに設定することができないようになっている。
【0033】
図3の設定用画面では、
図2の設定用画面と同様に、名称設定領域201cは、タイムスケジュールの名称を表示するために用いられるエディットボックス201g、タイムスケジュールの名称を利用者が設定するか否かを決めるためのチェックボックス201h及びタブに付ける名称を入力するためのエディットボックス201jを含む。
図3の設定画面では、チェックボックス201hがチェックされていないので、エディットボックス201jは、入不可能になっている。チェックボックス201hがチェックされていないこの例では、タイムスケジュール設定領域201aで設定されたタイムスケジュールを表す文字列「1日1回」に文字列「更新」を追加して得られる文字列「1日1回更新」がスケジュール名として設定され、エディットボックス201gに表示されている。なお、タイムスケジュール設定領域201aで設定されたタイムスケジュールを表す文字列「1日1回」がタブに付ける名称として設定されるが、エディットボックス201jには表示されていない。
【0034】
従って、
図3の設定用画面では、毎日2時30分というタイムスケジュールと、このタイムスケジュールに割り当てる「排紙トレイ情報」、「サプライ情報」、「ドラム情報」、「デベロッパー情報」及び「デバイスの送信枚数」という項目と、「1日1回更新」というタイムスケジュールの名称及び「1日1回」というタブに付ける名称が設定される。
【0035】
図4に示すデバイス情報表示画面211は、タブ「紙情報」211aが付けられた画面とタブ「デバイス情報」211bが付けられた画面を含む。なお、
図4に示すデバイス情報表示画面211においては、タブ「紙情報」211aが付けられた画面が表示され、タブ「デバイス情報」211bが付けられた画面はその裏の同一領域に隠れているが、タブ「デバイス情報」211bが選択されれば、タブ「紙情報」211aが付けられた画面と同一の領域にタブ「デバイス情報」211bが付けられた画面が表示される。
【0036】
タブ「紙情報」211aが付けられた画面は、
図2の設定用画面に示すような設定に対応したものである。つまり、タブ「紙情報」211aが付けられた画面は、
図3の設定用画面で設定された「デバイスステータス」及び「給紙トレイ情報」のデバイス情報を
図2の設定用画面で設定された毎日20分毎というタイムスケジュールに従って指定された複合機からLAN163を介して取得した結果を表示するものである。なお、
図3に示すように、「デバイスステータス」は、詳細項目として「デバイスステータス」、「メンテナンスコード」及び「エラーコード」を含む。また、「給紙トレイ情報」は、詳細項目として「手差し」、「給紙トレイ1」、、「給紙トレイ2」、「給紙トレイ3」、「給紙トレイ4」及び「自動給紙」を含む。
【0037】
タブ「デバイス情報」211bが付けられた画面は、
図5のデバイス情報表示画面211に表示されている。この画面に表示されるデバイス情報は、複合機のシリアル番号、名称、機種名、設置場所、IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ、MACアドレス、説明、デバイス発見日時、機能情報といった不変又は固定の項目に関するデバイス情報であり、複合機の設置の時から不変である。従って、
図2又は
図3に示すような設定用画面において、これらの項目を選択することはできない。タブ「デバイス情報」211bが付けられた画面はディフォルト画面として常に存在する。
【0038】
図6に示すデバイス情報表示画面211は、タブ「紙情報」211cが付けられた画面、タブ「2時間に1回」211dが付けられた画面、タブ「1日に1回」211eが付けられた画面及びタブ「デバイス情報」211bが付けられた画面を含む。
【0039】
タブ「紙情報」211cが付けられた画面は、
図2に示す設定用画面において、上記のような設定がされた結果生成された画面である。
【0040】
タブ「2時間に1回」211dが付けられた画面は、
図3の設定用画面と同様な設定画面において、2時間に1回というタイムスケジュールと、このタイムスケジュールに割り当てる1以上の項目が設定された結果生成されたものである。
【0041】
タブ「1日に1回」211eが付けられた画面は、
図3の設定用画面に示すような設定に対応したものである。つまり、タブ「1日に1回」211eが付けられた画面は、
図3の設定用画面で設定された「排紙トレイ情報」、「サプライ情報」、「ドラム情報」、「デベロッパー情報」及び「デバイスの送信枚数」のデバイス情報を
図3の設定用画面で設定された1日に1回というタイムスケジュールに従って指定された複合機からLAN163を介して取得した表示するものである。
【0042】
タブ「デバイス情報」211bが付けられた画面についての重複する説明は省略する。
【0043】
図7に示すデバイス情報表示画面211は、タブ「紙情報」211cが付けられた画面、タブ「2時間に1回」211dが付けられた画面、タブ「1日に1回」211e2が付けられた画面及びタブ「デバイス情報」211bが付けられた画面を含む。
【0044】
図7に示すタブ「紙情報」211cが付けられた画面、タブ「2時間に1回」211dが付けられた画面及びタブ「デバイス情報」211bが付けられた画面のタブは、
図6のものと同様である。他方で、タブ「1日に1回」211e2が付けられた画面におけるタブは、
図6に示すタブ「1日に1回」211eが付けられた画面におけるタブものとは異なり、目立つようになっている。
【0045】
図7に示すデバイス情報表示画面211は、タブ「紙情報」211cに対応した項目のデバイス情報がタブ「紙情報」211cに対応したタイムスケジュールに従って取得された時刻、タブ「2時間に1回」211dに対応した項目のデバイス情報がタブ「2時間に1回」211dに対応したタイムスケジュールに従って取得された時刻、タブ「1日に1回」211e2に対応した項目のデバイス情報がタブ「1日に1回」211e2に対応したタイムスケジュールに従って取得された時刻のうちの、タブ「1日に1回」211e2に対応した項目のデバイス情報がタブ「1日に1回」211e2に対応したタイムスケジュールに従って取得された時刻が現在の時刻に対して直近である。この状況が視覚的にわかるように、タブ「1日に1回」211e2が他のタブ「紙情報」211c、タブ「2時間に1回」211d及びタブ「デバイス情報」211bと区別がつくように(特に目立つように)表示されている。なお、タブ「1日に1回」211e2が付けられた画面が選択されているときと選択されていないときとでタブの表示態様が異なるとしても、このタブが他のタブと区別がつくように(特に目立つように)表示されることには変わりない。
【0046】
なお、時間が経過して他のタイムスケジュールに従ってそれに割り当てられた項目のデバイス情報が更新されたならば、他のタブと区別がつくように表示されるタブは、それを表示するための画面のタブに切り替わる。
【0047】
次に、
図8、
図9及び
図10を参照してデバイス監視装置により行われるデバイス監視方法について説明する。
【0048】
まず、
図8を参照して、デバイス監視方法のうちの設定に関連した方法を説明する。
【0049】
まず、設定保持部123から現在ある設定を読み出す(ステップS301)。
【0050】
次に、設定画面のうちの設定項目領域201bを表示する(ステップS301)。この際、ステップS301で読みだした設定に基づいて、既に何れかのタイムスケジュールに割り当てられている項目を確認して、そのような項目をそうでない項目と区別がつくように表示し、また、そのような項目を選択できないようにする。
【0051】
次に、タイムスケジュール設定領域201aを表示する(ステップS305)。
【0052】
次に、名称設定領域201cを表示する(ステップS307)。
【0053】
次に、ボタンなどの他の部分を表示する(ステップS309)。
【0054】
次に、項目設定領域201bに対する入力があるならば(ステップS311でYES)、その入力が反映されるように項目設定領域201bを再表示する(ステップS313)。つまり、或る項目のチェックボックスが選択されたならば、そのチェックボックスの現在の状態をOFFからONに又はONからOFFに反転させる。
【0055】
次に、タイムスケジュール領域201aに対する入力があるならば(ステップS315でYES)、その入力が反映されるようにタイムスケジュール領域201aを再表示し、必要に応じて名称設定領域201cを再表示する(ステップS317)。つまり、更新間隔201dの表示、時間間隔201eの表示又は時刻の表示201mを更新する。
【0056】
タイムスケジュールの名称を利用者が設定するか否かを決めるためのチェックボックス201hがチェックされていない状態においてタイムスケジュールが設定された場合には、名称設定領域201cも再表示する。その場合には、設定されたタイムスケジュールに基づいてタブにつける名称の文字列及びスケジュール名の文字列を生成して、それらを該当するエディットボックス201j、201gに代入する。但し、タブにつける名称の生成をステップS325まで持ち越してもよい。
【0057】
次に、名称設定領域201cに対する入力があるならば(ステップS319でYES)、その入力が反映されるように名称設定領域201cを再表示する(ステップS321)。また、タイムスケジュールの名称を利用者が設定するか否かを決めるためのチェックボックス201hがOFFであるときにチェックされたならば、これをONにして、タブに付ける名称を入力するためのエディットボックス201jを入力可能にする。入力可能になったエディットボックス201jに文字列が入力されたならば、その文字列に基づいてスケジュール名を生成してそれをエディットボックス201gに代入する。
【0058】
これらのことを、「OK」ボタン又は「キャンセル」ボタンが押されるまで繰り返す(ステップS311からステップS329までのループを繰り返す)。
【0059】
「OK」ボタンが押されたならば(ステップS323でYES)、設定画面における現在の表示に従って、タイムスケジュール、これに割り当てる1以上の項目、タブにつける名称、スケジュール名の設定をして(ステップS325)、その設定を設定保持部123に保存する(ステップS327)。
【0060】
「キャンセル」ボタンが押されたならば(ステップS329でYES)、設定と設定の保存を省略して、終了する。
【0061】
別のタイムスケジュールを設定するときには、
図8の方法を再度実行する。
【0062】
次に、
図9を参照して、デバイス情報表示画面を表示する方法のうちタブ画面を生成する方法を説明する。
【0063】
ステップS361SからステップS361Eまでの間にあるステップを所定時間間隔(例えば1分間隔)で繰り返す。
【0064】
繰り返しの最初のステップS363では、現在時刻を取得する。
【0065】
次に、ステップS365SからステップS365Eまでの間にあるステップを全てのタブ画面について繰り返す。なお、各タイムスケジュールに対応したタブ画面が少なくともある。
【0066】
各繰り返しにおいては、現在時刻が現在の繰り返しにおけるタブ画面に対応するタイムスケジュールに基づいた取得時刻であるならば(ステップS367でYES)、現在の繰り返しにおけるタブ画面に対応する項目のデバイス情報を取得し(ステップS369)、取得したデバイス情報を現在のタブ画面に割り当て(ステップS371)、更に、他のタブと異なった態様で表示するタブを現在のタブ画面のタブに切り替える(ステップS373)。
【0067】
なお、
図9に示す方法は、指定された複合機のみについて行ってもよいし、設定保持部123に設定が保存されている全てのタイムスケジュールについて複数の複合機を対象として行ってもよい。後者の場合には、LAN163につながっている複数の複合機161に跨りデバイス情報を取得することになる。従って、このような場合には、デバイス情報表示画面でデバイス情報を表示する複合機を切り替えた直後においても、切替え後の複合機に関するデバイス情報をすべて表示できるようになる。
【0068】
次に、
図10を参照して、デバイス情報表示画面を表示する方法を説明する。
【0069】
まず、初期のデバイス情報表示画面を表示する(ステップS381)。初期のデバイス情報表示画面において表示するタブ画面は、所定の規則に基づいたものにする。例えば、直近にデバイス情報を取得したタイムスケジュールのタブ画面としてもよいし、利用者により最初に表示することが指定されたタブ画面であってもよいし、最後に終了した時に表示していたタブ画面であってもよい。
【0070】
次に、何れかのタブが選択されたならば(ステップS383でYES)、表示するタブ画面を選択されたタブに対応するものに切り替える(ステップS385)。
【0071】
本実施形態によるデバイス情報監視装置によれば、利用者はネットワーク負荷を考慮しつつ、必要なデバイス情報を最適なタイムスケジュール又は更新頻度で取得するような設定をすることができる。また、本実施形態によるデバイス情報監視装置によれば、利用者は、混乱なくデバイス情報を参照することができる。
【0072】
[第2の実施の形態]
設定用画面で何れのタイムスケジュールにも割り当てられなかった項目のデバイス情報を表示するためのタブ画面を設けてもよい。そのような項目のデバイス情報を取得するためのタイムスケジュールとして、利用者又は装置により定められたタイムスケジュールを用いてもよい。
【0073】
[第3の実施の形態]
また、初期状態として、
図2又は
図3に示す設定画面の項目設定領域201bで選択可能な項目として表示される項目毎に、タブ画面を最初から既成タブ画面として設けていてもよい。つまり、「基本情報」のタブ画面、「サプライ情報」のタブ画面、「デバイスの送信枚数」の既成タブ画面などを最初から設けていてもよい。
【0074】
そのようなタブ画面毎にデバイス情報を取得するためのタイムスケジュールとして、利用者又は装置により定められたタイムスケジュールを用いてもよいし、変更可能にしてもよい。既成タブ画面のタブをそれがわかるような態様のものにしてもよい。また、既成タブ画面の表示/非表示を切り替えられるようにしてもよい。
【0075】
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態は、共通するタイムスケジュールをマージするものである。つまり、タイムスケジュール#1(
図2又は
図3に示すような設定用画面201のタイムスケジュール設定領域201aでの設定内容)とタイムスケジュール#2(
図2又は
図3に示すような設定用画面201のタイムスケジュール設定領域201aでの設定内容)が同じならば、タイムスケジュール#1に対して設定されている更新項目(
図2又は
図3に示すような設定用画面201の項目設定領域201bでの設定項目)とタイムスケジュール#2に対して設定されている更新項目(
図2又は
図3に示すような設定用画面201の項目設定領域201bでの設定項目)をマージする。例えば、タイムスケジュール#1に対して設定されている更新項目をタイムスケジュール#2に対して設定されている更新項目に変更し、タイムスケジュール#1を削除する。そして、これを全てのタイムスケジュールに対して行う。例えば、タイムスケジュール#1とタイムスケジュール#2とタイムスケジュール#4が同一ならば、これらをマージしてタイムスケジュール#4に反映させる。
【0076】
そして、
図9に示すタブ画面の作成方法においては、マージ後のタイムタイムスケジュールを処理対象にする。従って、第1の実施の形態では、タイムスケジュールが同一であっても別々に設定されたタイムスケジュールに対しては別々のタブ画面が対応し、これらの別々のタブ画面に各タイムスケジュールに対して設定された更新項目の情報が表示されるのに対して、第4の実施の形態では、別々に設定された複数のタイムスケジュールが同一であると、それらのタイムスケジュールに対して共通のタブ画面が対応し、この共通のタブ画面にそれらのタイムスケジュールに対して設定された更新項目の情報が表示される。
【0077】
図11を参照して、タイムスケジュールのマージ方法の説明をする。
【0078】
ステップS391SからステップS391EまでとステップS393SからステップS393Eまでの二重の繰り返しにおいて、タイムスケジュール#xとタイムスケジュール#yの所定の組合わせ(x=1,2,….,N, y=1,2,…,N, x<y,Nは、タイムスケジュールの数)について、タイムスケジュール#xとタイムスケジュール#yが同一であれば(ステップS397でYES)、マージ元をタイムスケジュール#x、マージ先をタイムスケジュール#yとしてマージする(ステップS399)。従って、タイムスケジュール#xは削除され、タイムスケジュール#yに対しては、元々、タイムスケジュール#xに対して割り当てられていた更新項目とタイムスケジュール#yに割り当てられていた更新項目が合わせて、タイムスケジュール#yに割り当てられる。なお、各二重繰り返しにおいて、これまでにマージ元となったタイムスケジュールについてステップS397以降の処理を省略しても良い(ステップS395でNO)。
【0079】
なお、定期的にマージ処理を実行しても良いし、新たなタイムスケジュールが作成される度に、マージ処理を実行するようにしてもよいし、利用者の操作を契機としてマージ処理を実行するようにしてもよい。
【0080】
マージから除外するタイムスケジュールを利用者などが指定できるようにしてもよい。
【0081】
タイムスケジュールの時間的な内容が僅かに異なっているタイムスケジュールをマージの対象としてもよい。この場合には、タイムスケジュール間で時間的な内容の調整をする。
【0082】
[第5の実施の形態]
第5の実施の形態は、共通するタイムスケジュールを維持したまま、これらをマージした新たなタイムスケジュールを生成するものである。つまり、タイムスケジュール#1の内容(
図2又は
図3に示すような設定用画面201のタイムスケジュール設定領域201aでの設定内容)とタイムスケジュール#2の内容(
図2又は
図3に示すような設定用画面201のタイムスケジュール設定領域201aでの設定内容)が同じならば、タイムスケジュール#1とタイムスケジュール#2をこれらに割り当てられている項目などを含め維持したまま、これらと同一のタイムスケジュール#zを生成し、これにタイムスケジュール#1に対して設定されている更新項目とタイムスケジュール#2に対して設定されている更新項目を割り当てる。つまり、タイムスケジュール#1に対して設定されている更新項目とタイムスケジュール#2に対して設定されている更新項目をタイムスケジュール#zに割り当てる。そして、これを全てのタイムスケジュールに対して行う。例えば、タイムスケジュール#1の内容とタイムスケジュール#2の内容とタイムスケジュール#4の内容が同一ならば、タイムスケジュール#4に割り当てられている項目もタイムスケジュール#zに割り当てる。
【0083】
そして、
図9に示すタブ画面の作成方法においては、マージ後のタイムタイムスケジュールを処理対象にする。従って、第4の実施の形態では、第1の実施の形態で表示することができるタブ画面の他に、第4の実施の形態で生成されたタブ画面も表示することができるようになる。
【0084】
図12を参照して、タイムスケジュールのマージ方法の説明をする。
【0085】
ステップS391SからステップS391EまでとステップS393SからステップS393Eまでの二重の繰り返しにおいて、タイムスケジュール#xとタイムスケジュール#yの所定の組合わせ(x=1,2,….,N, y=1,2,…,N, x<y,Nは、タイムスケジュールの数)について、タイムスケジュール#xとタイムスケジュール#yが同一であれば(ステップS397でYES)、これらと同一なタイムスケジュール#zi(ziはN+1から増加的に新たに生成)を生成し、これに対してタイムスケジュール#xに割り当てられている更新項目とタイムスケジュール#yに割り当てられている更新項目を割り当てる(ステップS399B)。なお、割り当てられている更新項目を含めタイムスケジュール#x及びタイムスケジュール#yの削除は行わない。なお、各二重繰り返しにおいて、これまでにマージ元となったタイムスケジュールについてステップS397以降の処理を省略しても良い(ステップS395でNO)。
【0086】
なお、第4の実施の形態と同様に、定期的にマージ処理を実行しても良いし、新たなタイムスケジュールが作成される度に、マージ処理を実行するようにしてもよいし、利用者の操作を契機としてマージ処理を実行するようにしてもよい。
【0087】
マージから除外するタイムスケジュールを利用者などが指定できるようにしてもよい。
【0088】
タイムスケジュールの時間的な内容が僅かに異なっているタイムスケジュールをマージの対象としてもよい。この場合には、タイムスケジュール間で時間的な内容の調整をする。
【0089】
[第6の実施の形態]
第6の実施の形態は、第1乃至第5の実施の形態においてデバイスの一例とされている複合機800に関するものである。
図13及び
図14は、複合機800の構成などを示すものである。
【0090】
図13及び
図14に示すように、複合機800は、原稿の画像を読み取る原稿読取装置820と、シートに画像を形成する複合機本体(画像形成部本体)830と、原稿読取装置820及び複合機本体830を操作するための操作パネル部843と、操作パネル部843による操作に基づいて原稿読取装置820及び複合機本体830を制御する演算処理部841と、を備えている。
【0091】
画像読取りのために原稿読取装置820を単体で用いること、画像形成のために複合機本体830を単体で用いることの他に、画像を複写するためにこれらを連動させることもできる。また、複合機800は図示しない記憶装置及びファクシミリ装置を含んでいてもよい。記憶装置は、原稿読取装置820により読み取られた画像やファクシミリ装置により受信した画像を格納することができる。ファクシミリ装置は、原稿読取装置820により読み取られた画像や記憶装置に格納されている画像を送信することと、外部から画像を受信することができる。更に、複合機800は、ネットワークを介してパーソナルコンピュータと接続するためのインターフェースを含んでいてもよい。複合機800に接続されたパーソナルコンピュータは、これが管理できるデータについて複合機の機能を利用することができる。
【0092】
原稿読取装置820は、原稿を自動給送する原稿自動給送部SPF(Single Pass Feeder)824と、原稿の画像を読み取る読取装置本体822と、を備えている。なお、原稿読取装置820は、
図14に示す構成要素の他に、
図14は示されないが
図13に示される構成要素も含む。また、
図13に示すように、読取装置本体822には、原稿台826が備わる。
【0093】
複合機本体830は、シートを給送するシート給送部10と、シートを手差し給送可能な手差し給送部20と、シート給送部10又は手差し給送部20により給送されるシートに画像を形成する画像形成部30と、を備えている。
【0094】
シート給送部10は、シートを積載するシート積載部11と、シート積載部11に積載されたシートを1枚ずつ分離給送する分離給送部12と、を備えている。シート積載部11は、回転軸13を中心に回動する中板14を備えており、中板14は、シートを給送する際に回動してシートを上方に持ち上げる。分離給送部12は、中板14により持ち上げられたシートを給送するピックアップローラ15と、ピックアップローラ15により給送されるシートを1枚ずつに分離する分離ローラ対16と、を備えている。
【0095】
手差し給送部20は、シートを積載可能な手差しトレイ21と、手差しトレイ21に積載されたシートを1枚ずつ分離給送する分離給送部22と、を備えている。手差しトレイ21は、複合機本体830に回動自在に支持されており、手差し給送する際には、所定の角度に固定させることでシートを積載可能になる。分離給送部22は、手差しトレイ21に積載されたシートを給送するピックアップローラ23と、ピックアップローラ23により給送されるシートを1枚ずつに分離する分離ローラ24及び分離パッド25と、を備えている。
【0096】
画像形成部30は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する4つのプロセスカートリッジ31Y~31Kと、後述する感光体ドラム740Y~740Kと、これらの表面を露光する露光装置32と、感光体ドラム740Y~740Kの表面に形成されたトナー像をシートに転写する転写部(転写手段)33と、転写したトナー像をシートに定着させる定着部34と、を備えている。なお、符号の最後に付すアルファベット(Y、M、C、K)は、それぞれの色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)を示している。
【0097】
4つのプロセスカートリッジ31Y~31Kのそれぞれは、複合機本体830から取り外し可能に構成されており、交換可能となっている。なお、4つのプロセスカートリッジ31Y~31Kは、形成する画像の色が異なること以外は同様な構成であるため、イエロー(Y)の画像を形成するプロセスカートリッジ31Yの構成のみの説明し、プロセスカートリッジ31M~31Kの説明は省略する。
【0098】
プロセスカートリッジ31Yは、像担持体としての感光体ドラム740Yと、感光体ドラム740Yを帯電させる帯電器741Yと、感光体ドラム740Y上に形成された静電潜像を現像する現像装置742Yと、感光体ドラム740Yの表面に残留するトナーを除去するドラムクリーナ743Yと、を備えている。現像装置742Yは、感光体ドラム740Yを現像する現像装置本体(詳細には図示せず)と、現像装置本体にトナーを供給するトナーカートリッジ(詳細には図示せず)と、を備えている。トナーカートリッジは、現像装置本体に着脱可能に構成されており、収容されたトナーが無くなると、現像装置本体から取り外して、交換することができるようになっている。
【0099】
露光装置32は、レーザ光を照射する光源(図示せず)と、レーザ光を感光体ドラム740Y~740Kに導く複数のミラー(図示せず)等と、を備えている。転写部33は、感光体ドラム740Y~740Kに形成されたトナー像を担持する中間転写ベルト35と、感光体ドラム740Y~740Kに形成されたトナー像を中間転写ベルト35に一次転写する一次転写ローラ36Y~36Kと、中間転写ベルト35に転写されたトナー像をシートに二次転写する二次転写ローラ37と、中間転写ベルト35に残留するトナーを除去するベルトクリーナ38と、を備えている。中間転写ベルト35は、駆動ローラ39a及び従動ローラ39bに掛け渡されており、一次転写ローラ36Y~36Kによって感光体ドラム740Y~740Kに押し付けられている。二次転写ローラ37は、駆動ローラ39aとで中間転写ベルト35をニップ(挟持)しており、ニップ部Nで中間転写ベルト35が担持するトナー像をシートに転写する。定着部34は、シートを加熱する加熱ローラ34aと、加熱ローラ34aに圧接する加圧ローラ34bと、を備えている。
【0100】
操作パネル部843は、所定の情報を表示する表示部845と、利用者が原稿読取装置820及び複合機本体830への指示を入力する入力部847と、を備えている。本実施形態においては、操作パネル部843は、読取装置本体822の正面側に配設されている。なお、正面側は
図13の紙面の手前側に対応し、裏面側は
図13の背面側に対応する。
【0101】
図14に示すように、演算処理部841は、シート給送部10、手差し給送部20、画像形成部30及び原稿読取装置820を駆動制御するCPU841aと、CPU841aを動作させるための各種プログラムとCPU841aが用いる各種情報等を記憶するメモリ841bと、を備えている。演算処理部841は、利用者による操作パネル部843への操作に基づいて、シート給送部10、手差し給送部20、画像形成部30及び原稿読取装置820の動作を統合して制御し、シートに画像を形成させる。
【0102】
次に、上述のように構成された複合機800による画像形成動作(演算処理部841による画像形成制御)について説明する。本実施形態においては、原稿自動給送部824により給送され、読取装置本体822により読み取られた読取原稿の画像を、シート給送部10により給送されるシートに画像形成部30が形成する画像形成動作を例にとり説明する。
【0103】
利用者による操作パネル部843の入力部847への入力により、画像形成開始信号が発信されると、利用者により原稿自動給送部824に載置された読取原稿が原稿読取位置に向けて自動給送され、原稿読取位置で読取装置本体822によって画像が読み取られる。
【0104】
読取装置本体822により原稿の画像が読み取られると、読み取られた原稿の画像情報に基づいて、露光装置32が感光体ドラム740Y~740Kに向けて、それぞれに対応する複数のレーザ光を照射する。このとき、感光体ドラム740Y~740Kは、それぞれ、帯電器741Y~741Kにより予め帯電されており、それぞれに対応するレーザ光が照射されることで感光体ドラム740Y~740K上にそれぞれの静電潜像が形成される。その後、現像装置742Y~742Kにより感光体ドラム740Y~740K上にそれぞれ形成された静電潜像が現像され、感光体ドラム740Y~740K上に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)のトナー像が形成される。感光体ドラム740Y~740K上に形成された各色のトナー像は、一次転写ローラ36Y~36Kによって中間転写ベルト35に重畳転写され、重畳転写されたトナー像(フルカラーのトナー像)は、中間転写ベルト35に担持された状態でニップ部Nまで搬送される。
【0105】
上述の画像形成動作に並行して、シート積載部11に積載されたシートが、分離給送部12によって1枚ずつに分離されながら、ピックアップローラ15によりシート搬送路26に給送される。そして、ニップ部Nのシート搬送方向上流にあるレジストローラ対27で、斜行が補正されると共に、所定の搬送タイミングでニップ部Nに搬送される。ニップ部Nに搬送されたシートは、二次転写ローラ37によって中間転写ベルト35が担持するフルカラーのトナー像が転写される。
【0106】
トナー像が転写されたシートは、定着部34で加熱・加圧されることでトナー像が溶融定着され、排出ローラ対18により装置外に排出される。装置外に排出されたシートは、排出シート積載部19に積載される。
【0107】
なお、シートの両面(第1面及び第2面)に画像を形成する場合には、第1面に画像が形成されたシートが装置外に排出される前に、排出ローラ対18を逆回転させて両面搬送路17に搬送し、両面搬送路17を介して画像形成部30に再搬送する。そして、第1面と同様に、第2面に画像を形成し、装置外に排出する。装置外に排出されたシートは、排出シート積載部19に積載される。
【0108】
なお、上記のデバイス情報監視装置は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組合わせにより実現することができる。また、上記のデバイス情報監視装置により行なわれるデバイス情報監視方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらに組合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
【0109】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0110】
本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の種々の形で実施することができる。そのため、前述した各実施形態は単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるべきではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文にはなんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更はすべて本発明の範囲内のものである。
【産業上の利用可能性】
【0111】
本発明は、デバイスの監視に利用することができる。
【符号の説明】
【0112】
101 デバイス情報監視装置
111 入出力インターフェース
113 ネットワークインターフェース
115 設定部
117 デバイス情報取得部
119 デバイス情報表示部
121 設定用画面表示部
123 設定保持部