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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-07
(45)【発行日】2023-07-18
(54)【発明の名称】データ伝送の方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/08 20090101AFI20230710BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20230710BHJP
   H04W 48/16 20090101ALI20230710BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20230710BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20230710BHJP
【FI】
H04W48/08
H04W92/18
H04W48/16 132
H04W4/40
H04W72/0453
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021522053
(86)(22)【出願日】2019-11-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-01
(86)【国際出願番号】 US2019063043
(87)【国際公開番号】W WO2020112654
(87)【国際公開日】2020-06-04
【審査請求日】2021-04-22
(31)【優先権主張番号】62/773,163
(32)【優先日】2018-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/692,530
(32)【優先日】2019-11-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】520353802
【氏名又は名称】テンセント・アメリカ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】レイ,イシュエ
【審査官】田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/071094(WO,A1)
【文献】特開2017-175296(JP,A)
【文献】特表2020-501392(JP,A)
【文献】国際公開第2018/182591(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第108024199(CN,A)
【文献】LG Electronics, Samsung,Conclusion on KI#2 [online],SA WG2 Meeting #129bis S2-1811964, [検索日: 2022年5月2日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_129BIS_West_Palm_Beach/Docs/S2-1811964.zip>,2018年11月20日
【文献】CATT,Solution for Key Issue: 3GPP PC5 RAT selection for a V2X application [online],SA WG2 Meeting #122bis S2-175753, [検索日: 2022年5月2日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_122BIS_Sophia_Antipolis/Docs/S2-175753.zip>,2017年08月15日
【文献】Huawei, HiSilicon, InterDigital Inc., Lenovo, Motorola Mobility,Discussion on V2X Architecture and Wayforward [online],SA WG2 Meeting #129 S2-1810780, [検索日: 2022年5月2日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_129_Dongguan/Docs/S2-1810780.zip>,2018年10月09日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
DB名 3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー装置(UE)が実行する、サービスに関連するサービス・データを受信装置に送信する方法であって: ネットワークから受信される一組の構成パラメータに従って、複数の利用可能なRATから、サイドリンクを実装するための無線アクセス技術(RAT)を選択する段階と;
前記一組の構成パラメータに含まれる、サービス品質(QoS)またはサービス要件関連パラメータに基づいて、選択されたRATのための通信パラメータを決定する段階と;
前記通信パラメータに従って、選択されたRATによって実装されるサイドリンクを通じて前記サービス・データを送信する段階とを含
記一組の構成パラメータは、サイドリンクを実装するための前記複数の利用可能なRATのスペクトル・セグメント分割を含み、前記スペクトル・セグメント分割は、前記UEの地理的位置に従って識別可能な領域に関連して指定される、
法。
【請求項2】
前記一組の構成パラメータを、前記UEからの要求に応答してネットワーク側装置から受信する段階をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記一組の構成パラメータを、前記UEからの要求なしにネットワーク側装置から受信する段階をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記一組の構成パラメータは、主要リンクのための一つまたは複数のネットワークとの、ユーザー加入情報、ユーザー会員情報、およびサービス契約情報に従って提供される、
請求項1ないしのうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記QoSまたはサービス要件関連パラメータは、ジッタ、スループット、パケット損失率、ライセンスされるまたはライセンスなしのスペクトルの利用可能性、コスト情報、またはインテリジェント交通システム(ITS)スペクトルが使用されるかどうかのうちの少なくとも1つに対応する、
請求項1ないしのうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
当該方法が:
前記UEの処理回路によって実装されるアプリケーション層によって、前記QoSまたはサービス要件関連パラメータに従った前記サービス・データのサービス要件を、前記UEの前記処理回路によって実装される適応層に送る段階をさらに含み、
前記一組の構成パラメータに従ってサイドリンクを実装するためのRATを選択する段階が、前記UEの前記処理回路によって実装される前記アプリケーション層において実行され、
前記通信パラメータを決定する段階が、前記UEの前記処理回路によって実装される前記適応層によって、前記サービス要件に基づいて、前記選択されたRATのための前記通信パラメータを決定することを含む、
請求項1ないしのうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記サービス要件はRAT固有ではない、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
当該方法が:
前記UEの処理回路によって実装されるアプリケーション層によって、前記QoSまたはサービス要件関連パラメータに従った前記複数の利用可能なRATのための前記サービス・データの複数のRAT固有のサービス要件を、前記UEの前記処理回路によって実装される適応層に送る段階をさらに含み、
前記一組の構成パラメータに従ってサイドリンクを実装するためのRATを選択する段階が、前記UEの前記処理回路によって実装される前記適応層において実行され、
前記通信パラメータを決定する段階が、前記UEの前記処理回路によって実装される前記適応層によって、前記選択されたRATのための前記RAT固有のサービス要件の1つに基づいて、前記選択されたRATのための前記通信パラメータを決定することを含む、
請求項1ないしのうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記複数の利用可能なRATは、ロングタームエボリューション(LTE)規格に対応する第1のRAT、第5世代のニューラジオ(5G NR)規格に対応する第2のRAT、および専用短距離通信(DSRC)規格に対応する第3のRATのうちの少なくとも2つを含む、請求項1ないしのうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
当該方法が、前記サービス・データを前記受信装置に、主要リンクを通じて送信するか、またはサイドリンクを通じて送信するかを、前記UEのネットワーク構成、現在、前記UEにサービスしている無線コア・ネットワークのネットワーク構成、および/または前記一組の構成パラメータに従って決定する段階をさらに含み、
前記一組の構成パラメータに従ってサイドリンクを実装するためのRATを選択する前記段階、前記通信パラメータを決定する前記段階、および前記サービス・データを送信する段階は、前記サービス・データがサイドリンクを通じて送信されると決定された場合に実行され、
前記サービス・データが主要リンクを通じて送信されると決定された場合には、当該方法はさらに、主要リンクを通じて前記サービス・データを送信する段階を含む、
請求項1ないしのうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
処理回路を有するユーザー装置(UE)であって、前記処理回路は:
サービスに関連するサービス・データを受信装置に送信するために、 ネットワークから受信される一組の構成パラメータに従って複数の利用可能なRATからサイドリンクを実装するための無線アクセス技術(RAT)を選択する段階と;
前記一組の構成パラメータに含まれる、サービス品質(QoS)またはサービス要件関連パラメータに基づいて、選択されたRATのための通信パラメータを決定する段階と;
前記通信パラメータに従って、選択されたRATによって実装されるサイドリンクを通じて前記サービス・データをアンテナを介して送信する段階とを実行するように構成されており
記一組の構成パラメータは、サイドリンクを実装するための前記複数の利用可能なRATのスペクトル・セグメント分割を含み、前記スペクトル・セグメント分割は、前記UEの地理的位置に従って識別可能な領域に関連して指定される、
UE。
【請求項12】
前記一組の構成パラメータは、主要リンクのための一つまたは複数のネットワークとの、ユーザー加入情報、ユーザー会員情報、およびサービス契約情報に従って提供される、
請求項11に記載のUE。
【請求項13】
前記処理回路はさらに:
当該UEの前記処理回路によって実装されるアプリケーション層によって、前記QoSまたはサービス要件関連パラメータに従った前記サービス・データのサービス要件を、当該UEの前記処理回路によって実装される適応層に送るように構成されており、
前記一組の構成パラメータに従ってサイドリンクを実装するためのRATを選択する段階が、当該UEの前記処理回路によって実装される前記アプリケーション層において実行され、
前記通信パラメータを決定する段階が、当該UEの前記処理回路によって実装される前記適応層によって、前記サービス要件に基づいて、前記選択されたRATのための前記通信パラメータを決定することを含む、
請求項11または12に記載のUE。
【請求項14】
前記サービス要件はRAT固有ではない、請求項13に記載のUE。
【請求項15】
前記処理回路はさらに:
当該UEの前記処理回路によって実装されるアプリケーション層によって、前記QoSまたはサービス要件関連パラメータに従った前記複数の利用可能なRATのための前記サービス・データの複数のRAT固有のサービス要件を、当該UEの前記処理回路によって実装される適応層に送るように構成されており、
前記一組の構成パラメータに従ってサイドリンクを実装するためのRATを選択する段階が、当該UEの前記処理回路によって実装される前記適応層において実行され、
前記通信パラメータを決定する段階が、当該UEの前記処理回路によって実装される前記適応層によって、前記選択されたRATのための前記RAT固有のサービス要件の1つに基づいて、前記選択されたRATのための前記通信パラメータを決定することを含む、
請求項11または12に記載のUE。
【請求項16】
前記処理回路が、前記サービス・データを前記受信装置に、主要リンクを通じて送信するか、またはサイドリンクを通じて送信するかを、当該UEのネットワーク構成、現在、当該UEにサービスしている無線コア・ネットワークのネットワーク構成、および/または前記一組の構成パラメータに従って決定するようにさらに構成されており、
前記一組の構成パラメータに従ってサイドリンクを実装するためのRATを選択する前記段階、前記通信パラメータを決定する前記段階、および前記サービス・データを送信する段階は、前記サービス・データがサイドリンクを通じて送信されると決定された場合に実行され、
前記処理回路は、前記サービス・データが主要リンクを通じて送信されると決定された場合には、主要リンクを通じて前記サービス・データを送信するように構成されている、
請求項11ないし15のうちいずれか一項に記載のUE。
【請求項17】
サービスに関連するサービス・データを受信装置に送信するために、
ネットワークから受信される一組の構成パラメータに従って、複数の利用可能なRATから、サイドリンクを実装するための無線アクセス技術(RAT)を選択する段階と;
前記一組の構成パラメータに含まれる、サービス品質(QoS)またはサービス要件関連パラメータに基づいて、選択されたRATのための通信パラメータを決定する段階と;
前記通信パラメータに従って、選択されたRATによって実装されるサイドリンクを通じて前記サービス・データを送信する段階とを、ユーザー装置(UE)のコンピュータに実行させるための、
コンピュータ・プログラムであって、
記一組の構成パラメータは、サイドリンクを実装するための前記複数の利用可能なRATのスペクトル・セグメント分割を含み、前記スペクトル・セグメント分割は、前記UEの地理的位置に従って識別可能な領域に関連して指定される、
ンピュータ・プログラム。
【請求項18】
当該コンピュータ・プログラムは、前記コンピュータに:
前記コンピュータによって実装されるアプリケーション層によって、前記QoSまたはサービス要件関連パラメータに従った前記サービス・データのサービス要件を、前記UEの前記コンピュータによって実装される適応層に送る段階を実行させるための命令をさらに含んでおり、
前記一組の構成パラメータに従ってサイドリンクを実装するためのRATを選択する段階は、前記UEの前記コンピュータによって実装される前記アプリケーション層において実行されるものであり、
前記通信パラメータを決定する段階が、前記コンピュータによって実装される前記適応層によって、前記サービス要件に基づいて、前記選択されたRATのための前記通信パラメータを決定することを含む、
請求項17に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項19】
当該コンピュータ・プログラムは、前記コンピュータに:
前記コンピュータによって実装されるアプリケーション層によって、前記QoSまたはサービス要件関連パラメータに従った前記複数の利用可能なRATのための前記サービス・データの複数のRAT固有のサービス要件を、前記UEの前記コンピュータによって実装される適応層に送る段階を実行させるための命令をさらに含んでおり、
前記一組の構成パラメータに従ってサイドリンクを実装するためのRATを選択する段階は、前記コンピュータによって実装される前記適応層によって実行されるものであり、
前記通信パラメータを決定する段階が、前記コンピュータによって実装される前記適応層によって、前記選択されたRATのための前記RAT固有のサービス要件の1つに基づいて、前記選択されたRATのための前記通信パラメータを決定することを含む、
請求項17または18に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項20】
当該コンピュータ・プログラムが、前記コンピュータに:前記サービス・データを前記受信装置に、主要リンクを通じて送信するか、またはサイドリンクを通じて送信するかを、前記UEのネットワーク構成、現在、前記UEにサービスしている無線コア・ネットワークのネットワーク構成、および/または前記一組の構成パラメータに従って決定する段階を実行させるための命令をさらに含んでおり、
前記一組の構成パラメータに従ってサイドリンクを実装するためのRATを選択する前記段階、前記通信パラメータを決定する前記段階、および前記サービス・データを送信する段階は、前記サービス・データがサイドリンクを通じて送信されると決定された場合に実行されるものであり、
当該コンピュータ・プログラムは、前記サービス・データが主要リンクを通じて送信されると決定された場合、前記コンピュータに、主要リンクを通じて前記サービス・データをアンテナを介して送信する段階を実行させるための命令をさらに含む、
請求項17または18に記載のコンピュータ・プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
引用による組み込み
本願は、2019年11月22日に出願された米国特許出願第16/692,530号「データ伝送の方法および装置」の優先権の利益を主張する。同出願は、2018年11月29日に出願された米国仮出願第62/773,163号「共存する4Gおよび5Gシステムにおけるサービス・データ送達のためのRATおよびインターフェース選択のための方法および装置」の優先権の利益を主張する。先の出願の開示全体は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本明細書で提供される背景説明は、本開示の文脈を概括的に提示するためのものである。この背景セクションに記載されている範囲における本願の発明者の仕事や、他の意味で出願時における先行技術として適格でないかもしれない本稿の諸側面は、明示的にも暗黙的にも本開示に対する先行技術として認められるものではない。
【0003】
無線通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストのようなさまざまな電気通信サービスを提供することができる。無線通信技術の継続的な発展に伴い、異なる通信規格を採用する複数の無線アクセス技術(radio access technology、RAT)が共存する可能性がある。たとえば、第5世代(5G)とも呼ばれるニューラジオ(NR)は、第4世代(4G)とも呼ばれるロングタームエボリューション(LTE)を超える新しいRATである。いくつかの応用では、異なる無線アクセス技術(すなわち、異なるRAT)が共存する場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の諸側面は、データ伝送のための方法、装置、およびシステムを提供する。いくつかの実施形態では、ユーザー装置(UE)が処理回路を含む。UEの処理回路は、サービスに関連するサービス・データを受信装置に送信するのを、主要リンク(たとえば、UEと基地局との間の通信を確立するために使用される4Gおよび5Gのようなセルラー・システムの下りリンクおよび上りリンク)を通じて行なうか、またはサイドリンクを通じて行なうかを決定する。サービス・データがサイドリンクを通じて送信されると決定された場合、処理回路は、ネットワークから受信される一組の構成パラメータに従って複数の利用可能なRATから該サイドリンクを実装するための無線アクセス技術(RAT)を選択し、該一組の構成パラメータに含まれる、サービス品質(QoS)またはサービス要件に関係したパラメータに基づいて、選択されたRATの通信パラメータを決定し、該通信パラメータに従って、選択されたRATによって実装されるサイドリンクを通じてサービス・データを送信する。サービス・データが主要リンクを通じて送信されると決定された場合、処理回路は、主要リンクを通じてサービス・データを送信する。
【0005】
いくつかの実施形態では、前記一組の構成パラメータは、サイドリンクを実装するための前記複数の利用可能なRATのスペクトル・セグメント分割を含み、前記スペクトル・セグメント分割は、UEの地理的位置に従って、または主要リンクを提供するネットワーク・エンティティに従って識別可能な領域に関連して指定される。いくつかの実施形態では、前記一組の構成パラメータは、主要リンクのための一つまたは複数のネットワークとの、ユーザー加入情報、ユーザー会員情報、およびサービス契約情報を含む。
【0006】
いくつかの実施形態では、サービス・データがサイドリンクを通じて送信されると決定された場合、UEの処理回路は、UEの処理回路によって実装されるアプリケーション層によって、QoSまたはサービス要件関連パラメータに従ったサービス・データのサービス要件を、UEの処理回路によって実装された適応層に送り;UEの処理回路によって実装されるアプリケーション層によって、前記一組の構成パラメータに従ってサイドリンクを実装するためのRATを選択し;UEの処理回路によって実装された適応層によって、サービス要件に基づいて、選択されたRATのための通信パラメータを決定する。いくつかの実施形態では、サービス要件はRAT固有ではない。
【0007】
いくつかの実施形態では、サービス・データがサイドリンクを通じて送信されると決定された場合、UEの処理回路は、UEの処理回路によって実装されるアプリケーション層によって、QoSまたはサービス要件関連パラメータに従った前記複数の利用可能なRATのためのサービス・データの複数のRAT固有のサービス要件を、UEの処理回路によって実装される適応層に送り;UEの処理回路によって実装される適応層によって、前記一組の構成パラメータに従ってサイドリンクを実装するためのRATを選択し;UEの処理回路によって実装された適応層によって、選択されたRATのためのRAT固有のサービス要件の1つに基づいて、選択されたRATのための通信パラメータを決定する。
【0008】
いくつかの実施形態では、QoSまたはサービス要件関連パラメータは、ジッタ、スループット、パケット損失率、ライセンスされるまたはライセンスなしのスペクトルの利用可能性、コスト情報、またはインテリジェント交通システム(intelligent transportation system、ITS)スペクトルが使用されるかどうかのうちの少なくとも1つに対応する。
【0009】
いくつかの実施形態では、UEの処理回路は、UEからの要求に応答して、ネットワーク側装置から前記一組の構成パラメータを受信する。いくつかの実施形態では、UEの処理回路は、UEからの要求なしに、ネットワーク側装置から前記一組の構成パラメータを受信する。
【0010】
いくつかの実施形態では、前記複数の利用可能なRATは、ロングタームエボリューション(LTE)規格に対応する第1のRAT、第5世代のニューラジオ(5G NR)規格に対応する第2のRAT、および専用短距離通信(DSRC)規格に対応する第3のRATのうちの少なくとも2つを含む。
【0011】
本開示の諸側面は、データ伝送の方法を提供する。いくつかの実施形態では、ユーザー装置(UE)の処理回路は、サービスに関連するサービス・データを受信装置に、主要リンクを通じて送信するかサイドリンクを通じて送信するかを決定する。サービス・データがサイドリンクを通じて送信されると決定される場合、UEの処理回路は、ネットワークから受信された一組の構成パラメータに従って、複数の利用可能なRATからサイドリンクを実装するための無線アクセス技術(RAT)を選択し、前記一組の構成パラメータに含まれるサービス品質(QoS)またはサービス要件関連パラメータに基づいて、選択されたRATのための通信パラメータを決定し、選択されたRATによって実装されるサイドリンクを通じて、該通信パラメータに従って、サービス・データを送信する。サービス・データが主要リンクを通じて送信されると決定される場合、UEの処理回路は、主要リンクを通じてサービス・データを送信する。
【0012】
本開示の側面はまた、コンピュータによって実行されたときに、該コンピュータにデータ伝送のための前記方法のいずれか1つまたは組み合わせを実行させる命令を記憶する非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
例として提案される本開示のさまざまな実施形態は、以下の図を参照して詳細に記述される。ここで、同様の参照符号は同様の要素を指す。
【0014】
図1】本開示のいくつかの実施形態による通信システムの図を示す。
【0015】
図2】本開示のいくつかの実施形態による、ユーザー装置のためのスペクトル割り当てを指定するスペクトル割り当て図を示す。
【0016】
図3】AおよびBは、本開示のいくつかの実施形態による、異なるRATに従って通信タスクを実行するためのさまざまな処理層の図を示す。
【0017】
図4】本開示のいくつかの実施形態によるデータ通信のプロセスを概説するフローチャートを示す。
【0018】
図5】本開示のいくつかの実施形態による、ユーザー装置のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示の諸側面は、異なるRAT、たとえば、異なるRATに従って実装されたサイドリンクの共存を可能にし、共通のスペクトル帯域において車両対万物(vehicle-to-everything、V2X)通信サービスをサポートすることができる、サービス・データ送達のためのRATおよびインターフェース選択機構を提供する。いくつかの実施形態では、異なるRAT間の相互中断が回避できるように、一組の構成パラメータがユーザー装置(UE)に提供されることができる。さらに、本開示による機構は、サービス品質(QoS)パラメータのようなRAT固有ではないサービス要件を、選択されたRATのための通信パラメータにマッピングすることを可能にすることができ、その結果、共通のアプリケーション層が、異なるRATに従ったサイドリンクをサポートするように構成されることができる。
【0020】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による通信システム(100)の図を示す。通信システム(100)は、第1のRAT(RAT1)に従ってサービスを提供するように構成された第1の無線コア・ネットワーク(110)、第2のRAT(RAT2)に従ってサービスを提供するように構成された第2の無線コア・ネットワーク(150)、およびデータ・ネットワーク(190)が互いに通信上接続されたものを含む。いくつかの実施形態では、第1の無線コア・ネットワーク(110)、第2の無線コア・ネットワーク(150)、およびデータ・ネットワーク(190)は、ネットワーク間での制御信号および/またはデータ通信を可能にするために、たとえばインターネットなどによって好適に接続される。
【0021】
通信システム(100)は、第1の無線コア・ネットワーク(110)に通信上接続され、第1のRAT(RAT1)に従ってサービスを提供するように構成された第1の基地局(120)と、第2の無線コア・ネットワーク(150)に通信上接続され、第2のRAT(RAT2)に従ってサービスを提供するように構成された第2の基地局(160)とをさらに含む。さらに、第1の基地局(120)は、第1の無線通信カバレッジ領域(122)に対応し、該カバレッジ領域において、第1のUE(132)および第2のUE(134)が、第1のRAT(RAT1)に従って第1の基地局(120)を介して第1の無線コア・ネットワーク(110)との通信を確立することができる。また、第2の基地局(160)は、第2の無線通信カバレッジ領域(162)に対応し、該カバレッジ領域においては、第3のUE(172)および第4のUE(174)が、第2のRAT(RAT2)に従って第2の基地局(160)を介して第2の無線コア・ネットワーク(150)との通信を確立することができる。
【0022】
この例では、UE(132、134、172、174)は、第1のRAT(RAT1)および第2のRAT(RAT2)に従って基地局との通信(本開示では「主要リンク」とも呼ばれる)を確立することができる。UE(132、134、172、174)はまた、第1のRAT(RAT1)および/または第2のRAT(RAT2)に従って別のUEとの通信(本開示では「サイドリンク」とも呼ばれる)を確立することができる。たとえば、第1のUE(132)および第2のUE(134)は、第1のRAT(RAT1)に従ってそれらの間にサイドリンク(142)を確立する、または第2のRAT(RAT2)に従ってそれらの間にサイドリンク(144)を確立することができる。別の例では、第3のUE(172)および第4のUE(174)は、第1のRAT(RAT1)に従ってそれらの間にサイドリンク(182)を確立することができ、または第2のRAT(RAT2)に従ってそれらの間にサイドリンク(184)を確立することができる。2つのRAT(RAT1およびRAT2)は、限定しない例として使用されている。他の実施形態では一つまたは複数の他のRATが利用されてもよい。
【0023】
いくつかの実施形態では、第1のRAT(RAT1)および第2のRAT(RAT2)は、ロングタームエボリューション(LTE)規格、第5世代ニューラジオ(5G NR)規格、電気電子技術者協会(IEEE)802.11ファミリーの規格、他の好適な無線通信規格、および/またはそれらの変形を含む規格に準拠するRATのグループから選択されうる。いくつかの例では、UEは、2つより多くのRATに従って、サイドリンクまたは主要(たとえば、上りリンク/下りリンク)リンクを確立することができる。第1のRAT(RAT1)および第2のRAT(RAT2)は、NR Uu、NR PC5、LTE Uu、LTE PC5などといった、同じまたは異なるRATタイプであってもよい。一方、上述のRATタイプのいずれも定期的に更新されることがあり、よって、それらのRATの異なるリリースがある可能性がある。1つのRATの異なるリリースも、本開示において前述のRATとみなされる。
【0024】
第1の無線コア・ネットワーク(110)は、移動性管理(mobility management)ネットワーク要素(MM、112)およびポリシー制御(policy control)ネットワーク要素(PC、114)を含むことができる。本願におけるネットワーク要素は、一つまたは複数のデバイスによって実行される特定のネットワーク機能、または該特定のネットワーク機能を実行するように構成された特定のネットワーク・エンティティ(たとえば、ネットワーク装置)を指すことができる。MM(112)は、第1の無線コア・ネットワーク(110)にアクセスするための移動性およびセキュリティに関連する信号伝達を制御するように構成できる。PC(114)は、ネットワーク・スライシング、ローミング、および/または移動性管理に関する制御情報を提供するように構成できる。例示的な制御情報は、サイドリンクを実装するための構成パラメータを含むことができる。
【0025】
第1の無線コア・ネットワーク(110)が、5G NR規格に対応する第1のRAT(RAT1)に従ってサービスを提供するように構成される場合、第1の無線コア・ネットワーク(110)は、5Gコア・ネットワーク(5GC)と称されることができ、基地局(120)は、次世代ノードB(gNB)と称されることができる。第1の無線コア・ネットワーク(110)、一つまたは複数の基地局(たとえば、120)、および一つまたは複数のUE(たとえば、132、134)は、5Gネットワークを形成する。そのような例では、MM(112)は、コア・アクセスおよび移動性管理機能(AMF)とも呼ばれることができ、PC(114)は、ポリシー制御機能(PCF)とも呼ばれることができる。いくつかの例において、UE(132、134)は、第2の無線コア・ネットワーク(150)との無線通信を確立することも可能である。
【0026】
第2の無線コア・ネットワーク(150)は、MM(152)およびPC(154)のようなネットワーク要素を含むことができる。MM(152)は、第2の無線コア・ネットワーク(150)にアクセスするための移動性およびセキュリティに関連する信号伝達を制御するように構成できる。PC(154)は、ネットワーク・スライシング、ローミング、および/または移動性管理に関する制御情報を提供するように構成できる。例示的な制御情報は、サイドリンクを実装するための構成パラメータを含むことができる。
【0027】
第2の無線コア・ネットワーク(150)が、LTE規格に対応する第2のRAT(RAT2)に従ってサービスを提供するように構成される場合、第2の無線コア・ネットワーク(150)は、進化型パケットコア(EPC)と称することができ、基地局(160)は、進化型ノードB(eNB)と称することができ、第2の無線コア・ネットワーク(150)、一つまたは複数の基地局(たとえば160)、および一つまたは複数のUE(たとえば172,174)が、4Gネットワークを形成する。そのような例では、MM(152)はLTE移動性管理エンティティ(LTE MME)とも呼ばれることができ、PC(154)はV2X制御機能(V2X-CF)とも呼ばれることができる。いくつかの例では、UE(172,174)は、第1の無線コア・ネットワーク(110)との無線通信を確立することもできる。
【0028】
UE(132、134、172、174)は、限定しない例として図1においては車両として描かれている。UE(132、134、172、174)のうちの一つまたは複数は、任意の好適な固定装置またはモバイル装置であることができ、移動局、ユーザー端末、無線装置などといった他の好適な用語を使用して言及されてもよい。さらに、いくつかの例では、UE(132、134、172、174)のうちの一つまたは複数がそれぞれ一つまたは複数の車両に搭載されることができる。よって、本開示では、特定のUEからネットワーク・インフラストラクチャー内の別のUEまたはエンティティへのデータ伝送は、車両対万物(V2X)通信と称することができる。
【0029】
データ・ネットワーク(190)は、アプリケーション・サーバー(192)と接続される。アプリケーション・サーバー(192)は、V2Xアプリケーションを提供することができる。アプリケーション・サーバー(192)は、一つまたは複数のUEまたは一つまたは複数の他のアプリケーション・サーバーとの間でさまざまなメッセージを少なくとも受信、送信、および処理することによって、V2Xアプリケーションの動作を制御する。図1に描かれるように、アプリケーション・サーバー(192)はデータ・ネットワーク(190)に接続されている。アプリケーション・サーバー(192)は、データ・ネットワーク(190)、第1の無線コア・ネットワーク(110)、および/または第2の無線コア・ネットワーク(150)に位置された単一のコンピュータ装置または複数のコンピュータ装置として実装されることができる。いくつかの実施形態では、複数のアプリケーション・サーバーが通信システム(100)に含まれ、アプリケーション・サーバーは、データ・ネットワーク(190)、第1の無線コア・ネットワーク(110)、および/または第2の無線コア・ネットワーク(150)の外部または内部に配置されることができる。
【0030】
一例では、通信システム(100)内の各ネットワーク要素は、一つまたは複数の回路(たとえば、処理回路、メモリ回路、入出力回路など)、ソフトウェア命令に基づいて動作するプロセッサ、またはそれらの組み合わせによって実装されることができる。別の例では、ネットワーク要素は、計算装置として、または計算装置を用いて実装されることができる。それらの計算装置は、同じ位置に配置されることができ、または異なる位置に分散されることができ、単一の計算装置として協働し、かつ、単一の計算装置として見えるように接続される。別の例では、複数のネットワーク要素が、1つの物理的な装置によって実装されることができる。
【0031】
以下の説明において、限定しない例として、第1のRAT(RAT1)は5G NR規格に対応し、第2のRAT(RAT2)はLTE規格に対応する。
【0032】
V2XサービスがUE(たとえば、132、134、172、または174)のために提供されるとき、UEは、送信されるサービス・データを、アプリケーション層のような通信処理層において生成することができる。UEはまた、サービス・データが主要リンク(たとえば、UEと基地局との間の通信、たとえば、「Uuリファレンスポイント」または「無線インターフェース」)を使用して送信されるか、またはサイドリンク(たとえば、UEと他のUEとの間の通信、たとえば、「PC5リファレンスポイント」または「PC5インターフェース」)を使用して送信されるかを決定する。いくつかの実施形態では、限られた無線資源または適用可能な基地局の欠如のためにUuが利用可能でない場合、PC5のみが利用できる。いくつかの実施形態では、UuとPC5の両方が利用可能である場合、UEは、ネットワーク側の装置またはエンティティから受信された制御情報に従って、たとえば、サービス・データを、Uuを使って送信するか、またはPC5を使って送信するかを、アプリケーション層において選択することができる。
【0033】
制御情報は、ネットワーク側から、たとえばアプリケーション・サーバー(192)またはアプリケーション機能を実装するエンティティ、および/または第1の無線コア・ネットワーク(110)または第2の無線コア・ネットワーク(150)のPC(114または154)から、UEに提供されることができる。制御情報は、一組の構成パラメータを含むことができる。ある実施形態では、アプリケーション・サーバー(192)、アプリケーション機能、および/またはPC(114または154)は、UEの地理的位置(またはUEが搭載されている車両/ビークルの地理的位置)、ユーザー加入または会員情報、または上記のような5Gネットワークおよび/または4Gネットワークのような対応する無線通信ネットワークの事業者との、そのUEに適用可能なサービス契約を含む要因に従って、前記一組の構成パラメータを提供する。
【0034】
前記一組の構成パラメータの伝送は、UEからの要求によって開始されるか、またはUEからの要求なしでネットワーク側エンティティによって開始される(たとえば、プッシュされる)。前記一組の構成パラメータは、以下の要素の一つまたは複数を示す情報を含むことができる:(1)現在の領域におけるスペクトル全体についての許容されるRAT(たとえば、NR PC5またはLTE PC5);(2)現在の領域におけるセグメント分割されたスペクトルについての許容されるRAT(たとえば、NR PC5またはLTE PC5)。スペクトル・セグメント分割の一例が図2に示されている。
【0035】
いくつかの実施形態では、制御情報は、たとえば、サービス品質(QoS)または他のサービス要件関連パラメータ、たとえばレイテンシー、ジッタ、スループット、パケット損失率、ライセンスされるまたはライセンスなしのスペクトルの利用可能性、対応するコスト/課金情報、および/またはインテリジェント交通システム(ITS)スペクトルが使用されるかどうかを含むことができる。いくつかの実施形態では、ライセンスされるまたはライセンスなしのスペクトルの利用可能性がQoSレベルに関連する要因であるのは、急速に劣化する干渉レベルを有する可能性は、特定のサイドリンクがライセンスされるスペクトルを使っているかライセンスなしのスペクトルを使っているかに依存しうるからである。たとえば、いくつかの例ではライセンスなしのスペクトルであるITSスペクトルが使用されるとき、干渉は、UE(または、UEを搭載した車両)の密度が増加するにつれて、増加しうる。よって、ITSスペクトルを使用する場合のQoSレベルは、ライセンスされるスペクトルを使用する場合よりも急速に悪化する可能性がある。
【0036】
いくつかの実施形態では、第1の無線コア・ネットワーク(110、たとえば5GC)に通信上接続されたUEは、PC(114、たとえばPCF)から構成パラメータを得ることができる。第2の無線コア・ネットワーク(150、たとえばEPC)に通信上接続されたUEは、PC(154、たとえばV2X-CF)から構成パラメータを取得することができる。UEは、UEがデータ・ネットワーク(190)に通信上接続されているとき、たとえば、UEが第1または第2の無線コア・ネットワーク(110および150)に接続されていないときは、アプリケーション・サーバー(192)から構成パラメータを得ることができる。少なくとも1つの実施形態では、UEは、光ディスクまたはサムドライブのような記憶媒体を介してアプリケーション・サーバー(192)から構成パラメータを得ることができる。
【0037】
図2は、本開示のいくつかの実施形態に従った、異なるRATについてのスペクトル・セグメント分割を指定するスペクトル割り当て図を示す。スペクトル・セグメント分割は、UEの地理的位置または他の位置情報に従って識別可能な一つまたは複数の領域に関連して記録されることができる。他の位置情報は、位置、トラッキング領域、またはPLMNに関連するマクロセル情報のような、現在、主要リンクでUEにサービスしているネットワーク(たとえばPLMN)に関係付けることができる。
【0038】
図2に示されるように、領域1(210)、領域2(220)、領域3(230)、領域4(240)、領域5(250)について、第1のRAT(RAT1)および第2のRAT(RAT2)に従ってサイドリンクを実装するためのスペクトル・セグメント分割は、これらの領域(210、220、230、240、250)について、同じ割り当てられたスペクトルの異なる部分を使用するように構成されることができる。
【0039】
たとえば、領域1(210)では、UEは、スペクトルの第1の部分(212)内のスペクトル資源を使用して、第1のRAT(RAT1)に従ってサイドリンクを実装することを許容され、スペクトルの第2の部分(216)内のスペクトル資源を使用して、第2のRAT(RAT2)に従ってサイドリンクを実装することを許容される。領域2(220)では、UEは、スペクトルの第3の部分(222)内のスペクトル資源を使用して、第1のRAT(RAT1)に従ってサイドリンクを実装することを許容され、スペクトルの第4の部分(226)内のスペクトル資源を使用して、第2のRAT(RAT2)に従ってサイドリンクを実装することを許容される。領域3(230)では、UEは、スペクトルの第5の部分(232)内のスペクトル資源を使用して、第1のRAT(RAT1)に従ってサイドリンクを実装することを許容され、スペクトルの第6の部分(236)内のスペクトル資源を使用して、第2のRAT(RAT2)に従ってサイドリンクを実装することを許容される。領域4(240)では、UEは、第1のRAT(RAT1)に従ってサイドリンクを実装することを許容されず、スペクトルの全部分(246)内のスペクトル資源を使用して、第2のRAT(RAT2)に従ってサイドリンクを実装することを許容されるだけである。また、領域5(250)では、UEは、スペクトルの第7の部分(252)内のスペクトル資源を使用して、第1のRAT(RAT1)に従ってサイドリンクを実装し、スペクトルの第8の部分(256)内のスペクトル資源を使用して、第2のRAT(RAT2)に従ってサイドリンクを実装することを許容される。
【0040】
図2は、単に、サイドリンクを実装するための例示的なスペクトル・セグメント分割を示している。2つのRAT(たとえば、RAT1およびRAT2)が限定しない例として描かれているが、スペクトルは、他の実施形態では、3つ以上のRATに従って諸サイドリンクを実装するために追加の部分にセグメント分割されることができる。
【0041】
図3のAは、本開示のいくつかの実施形態による、異なるRATに従って通信タスクを実行するためのさまざまな処理層の図を示す。いくつかの実施形態では、通信タスクは、UE(たとえば、132、134、172、または174)によって実装される処理層のさまざまな層によって実行されることができる。
【0042】
UEによって実装される処理層は、少なくともアプリケーション層(310)、適応層(320)、および無線周波数(RF)制御層(330)を含むことができる。RF制御層(330)は、RAT1サイドリンクを制御するための第1の制御モジュール(332)、RAT2サイドリンクを制御するための第2の制御モジュール(334)、およびRAT3サイドリンクを制御するための第3の制御モジュール(336)をさらに含むことができる。さまざまな処理層は、UEの処理回路によって実装されることができる。第1、第2、および第3の制御モジュールは、UEの通信回路を制御する処理回路によって実装することができ、またはUEの通信回路によって実装されることができる。
【0043】
サービス・データがサイドリンクを通じて送信されることが決定されると、アプリケーション層(310)は、QoSまたはサービス要件関連パラメータに従ってサービス・データのサービス要件情報を適応層(320)に送信することができる。いくつかの実施形態では、サービス・データのサービス要件情報はRAT固有ではない。たとえば、アプリケーション層(310)は、共存するRATを認識するが、詳細なRAT固有のパラメータ(たとえば、無線および/または回路設定のためのパラメータ)を認識しないことがありうる。アプリケーション層(310)は、サービス・データのサービス要件、たとえばQoS要件を、適応層(320)に提供することができる。適応層(320)は、サービス要件に基づいて、選択されたRATのための通信パラメータを決定することができる。たとえば、適応層(320)は、RAT固有ではないサービス要件を、選択されたRATのための無線パラメータに変換する層間マッピングを実行することができる。最後に、適応層(320)は、選択されたRATに従ってサイドリンクを実装するために、該通信パラメータを、RF制御層(330)における対応するRAT制御モジュールに転送することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、RAT1はLTEに対応し、RAT2は5G NRに対応し、RAT3は、電気電子技術者協会(IEEE)802.11pを使用する専用短距離通信(DSRC)に対応する。通信回路は、DSRC無線、E-UTRA PC5無線、およびNR PC5無線を含むことができる。いくつかの実施形態では、UEは、2つの異なるRATのみをサポートすることができるか、または3つを超える異なるRATをサポートすることができる。開示された機構は、一つまたは複数の他のRATにも適用可能である。したがって、いくつかの例では、RF制御層(330)は、図3のAに描かれるような3つより多いまたは少ないRF制御モジュールを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、RAT1、RAT2、およびRAT3は、NR PC5、E-UTRA PC5、DSRCなどの同じまたは異なるRATタイプに対応することができる。一方、上述のRATタイプのいずれも定期的に更新される可能性があるため、それらのRATの異なるリリースがある可能性がある。1つのRATの異なるリリースも、本開示における前述のRATとみなされる。
【0045】
図3のBは、本開示のいくつかの実施形態による、異なるRATに従って通信タスクを実行するためのさまざまな処理層の図を示す。図3Bに描かれた構成要素であって、図3Aの構成要素と同じまたは類似のものは、同じ参照符号を与えられている。
【0046】
ある実施形態では、サービス・データがサイドリンクを通じて送信されると決定される場合、アプリケーション層(310)は、QoSまたはサービス要件関連パラメータに従って、複数のRATのためのサービス・データの複数のRAT固有のサービス要件を、適応層(320)に送ることができる。RAT固有のサービス要件は、それぞれのRATを識別する情報(たとえば、RAT識別子)と一緒に提供されてもよい。他の実施形態では、適応層(320)は、どの要件がそれぞれのRATに関連するかを判別し、選択されたRATのための、RAT固有のサービス要件の1つに基づいて、選択されたRATのための通信パラメータを決定する。いくつかの例において、異なるRATについてのRAT固有のサービス要件は、一つまたは複数の共通パラメータを共有することができる。
【0047】
たとえば、アプリケーション層(310)は、共存するRATを認識するが、どのRATがサイドリンクを実装するために使用されるべきかを認識しないことがありうる。この場合、アプリケーション層(310)は、利用可能なRATの全部または部分集合について、サービス・データの複数のサービス要件、たとえばQoS要件を、適応層(320)に提供することができる。適応層(320)は、それぞれのRATについてのサービス要件、たとえば一組の構成パラメータに応じて、サイドリンクを実装するためのRATを選択することができる。適応層(320)は、選択されたRATについてのRAT固有のサービス要件の1つに基づいて、選択されたRATのための通信パラメータを決定することができる。たとえば、適応層(320)は、RAT固有のサービス要件を、選択されたRATのための無線パラメータに変換する層間マッピングを実行することができる。最後に、適応層(320)は、選択されたRATに従ってサイドリンクを実装するために、RF制御層(330)における対応するRAT制御モジュールに、通信パラメータを転送することができる。
【0048】
ある実施形態では、サービス・データがサイドリンクを通じて送信されると決定された場合、アプリケーション層(310)は、どのRATがサイドリンクを実装するために使用されるべきかを知ることができる。この場合、アプリケーション層(310)は、選択されたRATについてのサービス・データのRAT固有のサービス要件を、適応層(320)に送信することができる。RAT固有のサービス要件は、選択されたRATを識別する情報(たとえば、RAT識別子)と一緒に提供されてもよい。他の実施形態では、RAT固有のサービス要件の一つまたは複数のパラメータが、選択されたRATを識別するために使用されることができる。適応層(320)は、選択されたRATについてのRAT固有のサービス要件に基づいて、選択されたRATのための通信パラメータを決定することができる。選択されたRATは、RAT固有のサービス要件に関連付けられたRAT識別子によって識別されうる。最後に、適応層(320)は、選択されたRATに従ってサイドリンクを実装するために、RF制御層(330)における対応するRAT制御モジュールに、RAT固有のパラメータを転送することができる。
【0049】
図4は、本開示のいくつかの実施形態によるデータ通信のプロセス(400)を概説するフローチャートを示す。いくつかの実施形態において、プロセス(400)は、UE(たとえば、132、134、172、または174)によって実行される。いくつかの例では、プロセス(400)は、処理回路、トランシーバ回路などの回路によって実行される。いくつかの例では、一つまたは複数のプロセッサが、プロセス400を実行するために、一つまたは複数の非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体(たとえば、一つまたは複数のメモリ)に記憶されたソフトウェア命令を実行する。プロセスは(S401)で始まり、(S410)に進む。
【0050】
(S410)において、UEは一組の構成パラメータを受信する。いくつかの実施形態では、UEは、第1のRAT(RAT1)および/または第2のRAT(RAT2)のうちの少なくとも1つに従って、一つまたは複数の基地局との主要リンクを確立することができる。また、UEは、第1のRAT(RAT1)および/または第2のRAT(RAT2)に従って、別のUEとのサイドリンクを確立することができる。いくつかの実施形態では、第1のRAT(RAT1)および第2のRAT(RAT2)は、LTE規格、5G NR規格、IEEE802.11ファミリーの規格、他の好適な無線通信規格、およびそれらの変形を含む規格のグループから選択されてもよい。
【0051】
図1を参照して述べたように、一組の構成パラメータは、ネットワーク側などの外部源からUEに提供されることができる。ある実施形態では、アプリケーション・サーバー(192)、アプリケーション機能、および/またはPC(114または154)は、UE(またはUEが搭載されている車両)の地理的位置、ユーザー加入または会員情報、または上述したような5Gネットワークおよび/または4Gネットワークのような対応する無線通信ネットワークの事業者との、UEに適用可能なサービス契約を含む要因に従って、前記一組の構成パラメータを提供する。
【0052】
いくつかの実施形態では、前記一組の構成パラメータの送信は、UEからの要求によって開始されるか、またはUEからの要求なしにネットワーク側装置によって開始されることができる。いくつかの実施形態では、(S420)が実行される時点で前記一組の構成パラメータが有効である限り、(S410)は、(S420)の直前、または(S420)よりかなり前に実行されることができる。
【0053】
(S420)において、UEは、他のUEまたはアプリケーション・サーバーに送信されるべきサービス・データを取得する。いくつかの実施形態では、サービス・データはV2Xサービスに対応する。いくつかの実施形態では、UEは、アプリケーション層のような通信処理層において、送信されるべきサービス・データを生成することができる。
【0054】
(S430)において、UEは、主要リンクとサイドリンクの両方が、UEがサービス・データを送信するための利用可能なオプションであるかどうかを判定する。UEが主要リンクとサイドリンクの両方がサービス・データを送信するために利用可能であると判断した場合、プロセスは(S440)に進む。そうでない場合、プロセスは(S480)に進む。いくつかの実施形態では、(S430)は、UEによって実装されるアプリケーション層(たとえば、アプリケーション)によって実行される。
【0055】
(S440)において、主要リンクとサイドリンクの両方がサービス・データを送信するために利用可能であると判定した後、UEはさらに、サービス・データを、主要リンクを通じて送信するか、サイドリンクを通じして送信するか決定する。いくつかの実施形態では、(S440)は、UEのネットワーク構成、現在UEにサービスしている無線コア・ネットワークのネットワーク構成、および/または前記一組の構成パラメータに従って実行される。
【0056】
(S440)において、サービス・データが主要リンクを通じて送信されるべきであるとUEが判断した場合、プロセスは(S480)に進む。しかしながら、サービス・データがサイドリンクを通じて送信されるべきであるとUEが判断した場合は、プロセスは(S450)に進む。いくつかの実施側面において、(S440)も、UEによって実装されるアプリケーション層によって実装される。
【0057】
(S450)において、UEは前記一組の構成パラメータに従ってサイドリンクを実装するためのRATを選択する。いくつかの実施形態では、前記一組の構成パラメータは、利用可能なRATのうちの一つまたは複数が、現在の領域でサイドリンクを実装することを許容されているかどうかに関する情報を含む。いくつかの実施形態では、前記一組の構成パラメータは、さまざまなRATを使用してサイドリンクを実装するためのスペクトル・セグメント分割に関する情報を含む。いくつかの実施形態では、前記一組の構成パラメータは、サービス品質(QoS)またはサービス要件関連パラメータ、たとえば、レイテンシー、ジッタ、スループット、パケット損失率、ライセンスされるまたはライセンスなしのスペクトルの利用可能性、および/または対応するコスト/課金情報を含んでいてもよい。
【0058】
いくつかの実施形態において、(S450)は、図3のAおよびBに示されるような、UEによって実装されるアプリケーション層、または適応層などの下位の通信処理層によって実行されることができる。
【0059】
(S460)において、UEは、前記一組の構成パラメータに含まれるサービス品質(QoS)またはサービス要件関連パラメータに基づいて、選択されたRATのための通信パラメータを決定することができる。いくつかの実施形態では、(S460)は、図3のAおよびBを参照して記載されたような、UEによって実装される適応層によって実行されることができる。
【0060】
(S470)において、UEは、(S460)において決定された通信パラメータに従って、(S450)において選択されたRATに従って、サイドリンクを通じてサービス・データを送信することができる。いくつかの実施形態では、(S470)は、図3のAおよびBに示されるような、UEによって実装されるアプリケーション層または適応層によって実行されることができる。
【0061】
(S480)において、UEは、主要リンクを確立するために、UEにとって利用可能なRATに従って、主要リンクを通じてサービス・データを送信することができる。
【0062】
(S470)および(S480)の後、プロセスは(S499)に進み、終了する。
【0063】
図5は、本開示のいくつかの実施形態によるUE(500)のブロック図を示す。いくつかの実施形態において、UE(132、134、172、174)の一つまたは複数が、UE(500)に従って実装されることができる。UE(500)は、本明細書に記載される一つまたは複数の実施形態または例に従ってさまざまな機能を実行するように構成されることができる。よって、UE 500は、本明細書に記載される技術、プロセス、機能、構成要素、システムの実装のための手段を提供することができる。
【0064】
UE(500)は、いくつかの実施形態においては、汎用コンピュータであってもよく、他の実施形態においては、本明細書に記載されるさまざまな機能、構成要素、またはプロセスを実装するための特別に設計された回路を含む装置であってもよい。UE(500)は、処理回路(510)、メモリ(520)、トランシーバ(530)、およびアンテナ(540)を含むことができる。
【0065】
さまざまな例において、処理回路(510)は、ソフトウェアと組み合わせて、またはソフトウェアなしで、本明細書に記載の機能およびプロセスを実行するように構成された回路を含むことができる。さまざまな例において、処理回路は、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル的に向上された回路、または同等の装置もしくはそれらの組み合わせでありうる。
【0066】
いくつかの他の例では、処理回路(510)は、本明細書に記載されるさまざまな機能およびプロセスを実行するためのプログラム命令を実行するように構成される中央処理装置(CPU)であってもよい。よって、メモリ(520)は、プログラム命令(522)を記憶するように構成されることができる。処理回路(510)は、プログラム命令(522)を実行するときに、それらの機能およびプロセスを実行することができる。メモリ(520)は、さらに、受け取った一組の構成パラメータ(524)、ならびにオペレーティング・システム、アプリケーション・プログラムなどのような他のプログラムまたはデータを記憶することができる。メモリは、一つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。メモリ(520)は、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリ、ハードディスクドライブ、光ディスクドライブなどを含むことができる。
【0067】
トランシーバ(530)、あるいは通信回路は、処理回路(510)と結合され、アンテナ(540)を介して、2つ以上の利用可能なRATに従って無線周波数(RF)信号を送受信する。トランシーバ(530)は、デジタル・アナログ変換器(DAC)、アナログ・デジタル変換器(ADC)、周波数アップ変換器、周波数ダウン変換器、フィルタ、および受信および送信動作のための増幅器を含むことができる。トランシーバ(530)は、ビームフォーミング動作のためのマルチアンテナ回路(たとえば、アナログ信号位相/振幅制御ユニット)を含むことができる。アンテナ(540)は、一つまたは複数のアンテナアレイを含むことができる。
【0068】
UE(500)は、任意的に、入出力装置または他の信号処理回路などの他の構成要素を含むことができる。よって、UE(500)は、アプリケーション・プログラムを実行する、代替的な通信プロトコルを処理するなど、他の追加的な機能を実行することができてもよい。
【0069】
本明細書に記載されるプロセスおよび機能は、一つまたは複数のプロセッサによって実行されるとき、該一つまたは複数のプロセッサにそれぞれのプロセスおよび機能を実行させることができるコンピュータ・プログラムとして実装できる。コンピュータ・プログラムは、他のハードウェアと一緒にまたはその一部として供給される、光記憶媒体または固体媒体のような好適な媒体上で記憶または頒布されることができる。コンピュータ・プログラムは、インターネットまたは他の有線もしくは無線通信システムを介してなど、他の形で頒布されてもよい。たとえば、たとえばインターネットに接続されたサーバーなどから、物理的な媒体または分散システムを通じてコンピュータ・プログラムを取得することを含め、コンピュータ・プログラムは、取得されて装置にロードされることができる。
【0070】
コンピュータ・プログラムは、コンピュータまたは任意の命令実行システムによってまたはそれらとの関連で使用するためのプログラム命令を提供するコンピュータ読み取り可能媒体からアクセス可能であってもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって、またはそれらとの関連で使用するために、コンピュータ・プログラムを記憶する、通信する、伝搬させる、または転送する任意の装置を含みうる。コンピュータ読み取り可能媒体は、磁気式、光学式、電子式、電磁式、赤外線式、または半導体システム(または装置またはデバイス)または伝搬媒体でありうる。コンピュータ読み取り可能媒体は、半導体または固体メモリ、磁気テープ、リムーバブルコンピュータディスケット、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、磁気ディスクおよび光ディスクなどといったコンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体を含んでいてもよい。コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体は、磁気式記憶媒体、光学式記憶媒体、フラッシュ媒体、および固体記憶媒体を含む、あらゆるタイプのコンピュータ読み取り可能媒体を含むことができる。
【0071】
ハードウェアで実装される場合、ハードウェアは、離散コンポーネント、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)などのうちの一つまたは複数を含んでいてもよい。本開示の諸側面は、例として提案されるその個別的な実施形態との関連で記述されてきたが、それらの例に対する代替、修正、および変形がなされてもよい。よって、本明細書に記載される実施形態は、限定するものではなく、例示的であることが意図されている。以下に記載される特許請求の範囲から逸脱することなく、変更を加えることができる。
【0072】
本開示の諸側面が、例として提案されるその個別的な実施形態との関連で記述されてきたが、それらの例に対する代替、修正、および変形がなされてもよい。よって、本明細書に記載される実施形態は、限定するものではなく、例示的であることが意図されている。以下に記載される特許請求の範囲から逸脱することなく、変更を加えることができる。
図1
図2
図3
図4
図5