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特許7315371表示制御装置、それを備えた画像形成装置および表示制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-18
(45)【発行日】2023-07-26
(54)【発明の名称】表示制御装置、それを備えた画像形成装置および表示制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0482 20130101AFI20230719BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20230719BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20230719BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20230719BHJP
【FI】
G06F3/0482
G03G21/00 386
B41J29/42 F
H04N1/00 350
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019087618
(22)【出願日】2019-05-07
(65)【公開番号】P2020184153
(43)【公開日】2020-11-12
【審査請求日】2022-03-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100065248
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100159385
【弁理士】
【氏名又は名称】甲斐 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100163407
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 裕輔
(74)【代理人】
【識別番号】100166936
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100174883
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 雅己
(72)【発明者】
【氏名】井戸 一彦
(72)【発明者】
【氏名】森岡 宏仁
【審査官】塩屋 雅弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-035562(JP,A)
【文献】特開2012-029012(JP,A)
【文献】国際公開第2018/025527(WO,A1)
【文献】特開2007-251314(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0482
G03G 21/00
B41J 29/42
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
受付ける操作のメニューとともに装置に係る情報を表示する表示ユニットと、
前記メニューに含まれる少なくとも一つの項目について全部表示と短縮表示とを切替えて表示させる画面制御部と、
前記メニューに対する操作を含むユーザからの操作を受付ける操作ユニットと、を備え、
前記画面制御部は、前記操作ユニットが前記メニューに対する操作を受付けた場合はその操作に応答して前記メニューの項目に係る短縮表示を全部表示に切替え、前記操作ユニットが前記メニュー以外の表示に係る操作を受付けた場合は前記メニューの項目に係る全部表示を短縮表示に切替える表示制御装置。
【請求項2】
前記画面制御部は、前記メニューに対する操作として短縮表示指示を前記操作ユニットが受付けた場合は全部表示されている項目を短縮表示に切替える請求項に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記画面制御部は、前記操作ユニットが前記メニューに対する操作を受付けてから予め定められた期間が経過するまでに前記メニューに対する次の操作を受付けなかったことに応答して全部表示されている項目を短縮表示に切替える請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
請求項1~の何れか一つに記載の表示制御装置を備える画像形成装置。
【請求項5】
前記表示ユニットは装置に係る情報として画像形成に用いる印刷シートの有無を表示し、
更新すべき表示は印刷シートがなくなったことを示す表示である請求項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記表示ユニットは装置に係る情報として印刷ジョブが実行中の状態を表示し、
更新すべき表示は印刷ジョブの開始を示す表示である請求項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
機器が受付ける操作のメニューとともに機器に係る情報を表示ユニットに表示させ、かつ、前記メニューに含まれる一つの項目について短縮表示を表示させるステップと、
前記メニューに対する操作を受付けて前記メニューの項目に係る短縮表示を全部表示に切替えるステップと、
前記メニュー以外の表示に係る操作を受付けて前記メニューの項目に係る全部表示を短縮表示に切替えるステップと、を備え、
コンピュータが各ステップを実行する表示制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、表示制御装置、それを備えた画像形成装置および表示制御方法に関し、特に操作のメニューに係る項目について全部表示と短縮表示とを切替える制御に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば画像形成装置等の機器は一般に、その機器が受付けるユーザの操作に係る表示や機器の状態等を表示する表示部を備える。表示すべき内容をすべて同時に表示できるような広い表示領域を表示部が有していればよいが、廉価な機器等では限られた表示領域に多くの情報を表示しなければならない傾向にある。
狭い表示領域に文字表示で語や文を表示する場合、全部が表示できれば容易に理解できる内容であっても、限られた表示領域に収めるために少ない文字数の省略形に置き換えたり(短縮表示)、アイコン表示にしたりする工夫が必要であった。そのような工夫をしても、全部表示に比べて表示内容がユーザに正しく理解されない可能性が高くなることは避けられない。
【0003】
また、階層構造を有するメニューの表示であれば、階層を深くすることで一画面の最大表示数を減らすことが可能である。反面、操作に必要なステップ数が増加し、操作性の低下につながる。
このような課題に関して、短縮名称で表示されたメニュー項目を選択すると、正式名称を表示できるまで短縮可能項目の表示領域を拡大し、正式名称で表示された短縮可能項目の選択が解除されると、短縮名称に戻す電子機器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-84084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
表示部に表示する内容が主として操作のメニューの場合であれば、特許文献1のように項目の選択の有無に応じて短縮表示と全部表示とを切替える表示制御が有効である。しかし、例えばデジタル複合機のような多機能な機器においては、ユーザの操作と同期せずに、あるいはユーザの操作に直接関連せずに機器の状態が変化することがある。そのような機器においては、ユーザの操作に係る表示と、機器の状態等に係る表示を限られた表示領域にわかり易く表示することが重要である。特に、漢字を用いる中国語や日本語よりも一語の表示が長い傾向にある英語やドイツ語等アルファベット圏で重要である。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、限られた表示領域に、操作のメニューと装置に係る情報とをユーザに分かり易く提供できる表示制御装置、画像形成装置および表示制御方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、
(1)受付ける操作のメニューとともに装置に係る情報を表示する表示ユニットと、前記メニューに含まれる少なくとも一つの項目について全部表示と短縮表示とを切替えて表示させる画面制御部と、前記メニューに対する操作を含むユーザからの操作を受付ける操作ユニットと、を備え、前記画面制御部は、前記操作ユニットが前記メニューに対する操作を受付けた場合はその操作に応答して前記メニューの項目に係る短縮表示を全部表示に切替え、前記メニュー以外の表示を更新する場合に前記メニューの項目が全部表示されていれば短縮表示に切替える表示制御装置を提供する。
【0007】
(2)前記表示制御装置を備える画像形成装置を提供する。
(3)機器が受付ける操作のメニューとともに機器に係る情報を表示ユニットに表示させ、かつ、前記メニューに含まれる一つの項目について短縮表示を表示させるステップと、前記メニューに対する操作を受付けて前記メニューの項目に係る短縮表示を全部表示に切替えるステップと、前記メニュー以外の表示の更新の際に前記メニューの項目に係る全部表示を短縮表示に切替えるステップと、を備え、コンピュータが各ステップを実行する表示制御方法を提供する。
【発明の効果】
【0008】
この発明による表示制御装置において、画面制御部は、操作ユニットがメニューに対する操作を受付けた場合はその操作に応答してメニューの項目に係る短縮表示を全部表示に切替え、メニュー以外の表示を更新する場合にメニューの項目が全部表示されていれば短縮表示に切替えるので、限られた表示領域に、操作のメニューと装置に係る情報とをユーザに分かり易く提供できる。
即ち、ユーザがメニューに対する操作に必要な時のみメニューの項目の表示領域を動的に拡張し全部表示することで、ユーザに伝達したい表示文のすべてを表示することができ、ユーザは表示された内容を正しく理解することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】この実施形態による画像形成装置の構成を示すブロック図である。
図2図1に示すデジタル複合機の外観を示す斜視図である。
図3図2に示すデジタル複合機の操作ユニットおよび表示ユニットの配置を示す説明図である。
図4】この実施形態において、基本画面に表示するメニューの制御に係る第1の例を示す説明図である。(メニューに対する操作を受付けた場合、実施の形態1)
図5】この実施形態において、基本画面に表示するメニューの制御に係る第2の例を示す説明図である。(メニュー以外の表示を更新する場合、実施の形態1)
図6図2に示すデジタル複合機の用紙トレイが引き出された状態を示す斜視図である。
図7】この実施形態において、基本画面に表示するメニューの制御に係る第3の例を示す説明図である。(所定の期間内にメニューに対する次の操作がない場合、実施の形態2)
図8】この実施形態において、基本画面に表示するメニューの制御に係る第4の例を示す説明図である。(所定の短縮表示指示を受付けた場合、実施の形態3)
図9】この実施形態において、メニューの短縮表示と全部表示との切替え制御を示す状態遷移図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
【0011】
(実施の形態1)
≪画像形成装置の構成≫
まず、この実施形態における表示制御装置および画像形成装置について述べる。
図1は、この実施形態における表示制御装置を備えた画像形成装置の一態様として、デジタル複合機の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示すデジタル複合機の外観を示す斜視図である。
なお、この実施形態では画像形成装置の例としてデジタル複合機を挙げているが、これに限るものでない。例えば、スキャナー装置、コピー装置、ファクシミリ装置、プリンター装置などであってもよい。
また、この実施形態による表示制御装置を備える機器の例として画像形成装置を挙げているが、これに限るものでない。図1における表示制御ユニット101は、表示制御装置に相当する。
【0012】
図1に示すように、画像形成装置100は、表示制御ユニット101、画像形成制御回路11、印刷ユニット13、通信インタフェース回路24、スキャナーユニット15および画像処理回路20を備える。表示制御ユニット101は、操作ユニット10、表示ユニット12および表示制御回路21を備える。そして、表示制御回路21は、ハードウェア資源としてCPU(Central Processing Unit)あるいはMPU(Micro Processing Unit、以下、簡単のためこの明細書ではCPU、MPUをまとめてCPUと呼ぶ)およびメモリを含んで構成される。そのCPUがメモリに格納された制御プログラムを実行することによって、画面制御部22の機能が実現される。
また、表示ユニット12の画面制御だけでなく、広くは操作および表示に係る制御プログラムを前記CPUが実行することにより操作ユニット10および表示ユニット12の制御が実現される。言い換えると、画面制御部22の機能は、表示制御回路21の表示制御機能の一部である。
【0013】
画面制御部22は、制御プログラムに従って、ユーザインタフェースに係る表示を表示ユニット12に表示させる。そして、ユーザが操作ユニット10に対して行う操作入力を受付けて処理する。
図2に示すように、操作ユニット10は、画像形成装置100の筐体上に設けられ、ユーザの操作を受付ける複数の操作ボタンから構成される。なお、後述する表示ユニット12の表示面上にタッチパネルが配置され、そのタッチパネルが操作ユニット10に含まれてもよい。
表示制御回路21のCPUは、操作ユニット10に対する入力操作を示す信号を認識する。
【0014】
表示ユニット12は、例えば、液晶ディスプレイ装置で構成される。表示ユニット12は、操作ユニット10が受付ける操作のメニューを表示する。また、操作ユニット10が受付けた入力や、画像形成装置100の状態に基づいて各種の情報を表示する。表示制御回路21は、表示ユニット12に表示するべき内容を生成して表示する。また、その表示を更新する。
【0015】
画像形成制御回路11は、画像形成装置100の各部の状態を検出し動作を制御する。具体的には、CPUを中心に、メモリ、入出力インタフェース回路、タイマ回路等のハードウェア資源で構成される。そのCPUがメモリに格納された画像処理プログラムを実行することによって画像形成装置100の画像形成に係る機能が実現される。
より詳細には、前述メモリとして画像形成制御回路11は、RAMおよびROMを備える。ROMの少なくとも一部が、書き換え可能な不揮発性メモリであってもよい。CPUは、ROMに格納された制御プログラムを読み出して適宜、RAMに展開する。そして、RAMに展開された制御プログラムに従った処理を実行し、画像形成装置100が備えるハードウェアの制御を行う。即ち、ソフトウェア資源とハードウェア資源とが協働して印刷処理等の画像形成に係る機能を実現する。
【0016】
なお、図1において、表示制御ユニット101と画像形成制御回路11とは、個別のCPUおよびメモリを備えるハードウェア構成としているが、共通のハードウェア資源を用いてそれぞれの機能が実現されてもよい。
画像形成制御回路11と印刷ユニット13、画像形成制御回路11とスキャナーユニット15とはそれぞれデータ転送可能に接続されている。
図2に示すように、画像形成装置100は、原稿台14および原稿搬送ユニット16を備える。
【0017】
スキャナーユニット15は、画像形成制御回路11の制御下で原稿搬送ユニット16により搬送される原稿あるいは原稿台14に置かれた原稿の画像を読取って、画像信号に変換する。即ち、コピー、ファックスおよびスキャナーのジョブにおける画像読取の処理を実行する。
画像処理回路20は、スキャナーユニット15が出力する画像信号に基づいて画像データを生成する。
【0018】
図2に示すように、画像形成装置100は、用紙トレイ17a、17bおよび排出トレイ18を備える。
用紙トレイ17a、17bは、各種サイズの用紙を個別に収容する。
図1および図2に図示しない給紙機構は、画像形成制御回路11の制御下で、指定された用紙トレイの用紙を印刷装置内部へ給送して印刷ユニット13へ搬送する、
印刷ユニット13は、画像形成制御回路11の制御下で、用紙トレイ17a、17bの何れかから給送された用紙に、指定された画像データを印刷する。
【0019】
図1および図2に図示しない排紙機構は、印刷ユニット13で印刷された用紙を排出トレイ18へ排出する。
通信インタフェース回路24は、ネットワークを介して外部の機器とデータの通信を行うためのインタフェースである。
【0020】
≪操作ユニットおよび表示ユニットの配置≫
図3は、図2に示す画像形成装置100の操作ユニット10および表示ユニット12の詳細を示す説明図である。
図3に示すように、操作ユニット10は、画像形成装置100が実行するジョブの選択を受付ける[ファックス]キー31、[スキャナー]キー32および[コピー]キー33を有する。それらのキーは自照式であって、表示制御回路21のCPUは、選択されたジョブに対応するキーのランプを点灯させる。
【0021】
それらのキーの手前側の領域には、種々の設定を受付けるキーが配置されている。それらのキーの1つに、クリアオールキー38が含まれる。ジョブの実行中にクリアオールキー38の操作を受付けた場合、表示制御回路21のCPUは実行中のジョブを中止する指示を画像形成制御回路11へ送る。ジョブの待機状態でクリアオールキー38の操作を受付けた場合は、初期状態に設定を戻す。初期状態の設定(初期設定)は予め定められている。ユーザが初期設定を変更できてもよい。
また、[ファックス]キー31、[スキャナー]キー32および[コピー]キー33の奥側には、表示ユニット12が配置されている。この実施形態における表示ユニット12は、5行に渡って文字やアイコンで操作のメニューや画像形成装置100の状態を表示可能な液晶表示装置である。ただし、これに限るものでない。
【0022】
表示ユニット12の右隣には、方向キー34が配置されている。方向キー34は、上下左右何れかの方向へ選択項目を切替える操作を受付ける。方向キー34の中央には、[OK]キーが配置されている。[OK]キーは、選択された項目あるいは設定を確定する操作を受付ける。
また、操作ユニット10の右端部には、[カラースタート]キー36および[モノクロスタート]キー37が奥側と手前側に隣り合って配置されている。[カラースタート]キー36は、カラーコピーやカラースキャナーのジョブをスタートさせる操作を受付ける。[モノクロスタート]キー37は、モノクロコピーやモノクロスキャナーのジョブをスタートさせる操作を受付ける。
さらに、[モノクロスタート]キー37の手前側には、ファックスやプリンターのデータ通信に関する状態を表示する複数の通信状態表示ランプ39が配置されている。
【0023】
≪表示制御≫
続いて、画面制御部22が表示ユニット12に表示させる内容、特に操作のメニューに係る表示制御について述べる。
図4および図5は、この実施形態において、画面制御部22が表示ユニット12に表示させる基本画面(階層化された操作のメニューの最上位層の画面)の例を示す説明図である。
図4には、4つの基本画面12a~12dを示している。操作ユニット10が受付けた操作に応じて、画面制御部22は一つの基本画面から他の基本画面へ表示を切替える。
【0024】
画面制御部22は、基本画面12aの右端部をメニュー表示用のメニュー表示域41(この明細書で、コマンドウィンドウともいう)とする。残る左側の領域をメッセージ表示域43および状態表示域44とする。詳細には、さらにメニュー表示域41の右上部に枚数表示域42を表示させ、状態表示域44の上方にメッセージ表示域43を表示させる。
画面制御部22は、基本画面12a~12dに示すそれぞれの基本画面に、状況に応じて全部表示(全文表示とも記す)と短縮表示(省略表示とも記す)とを切替えて表示させる。さらにメニュー表示域41の右上部に枚数表示域42を表示させ、残る画面左側の領域にメッセージ表示域43および状態表示域44を表示させる。
【0025】
図4に示す4つの基本画面のうち基本画面12aは、コピージョブが選択された初期設定に係る基本画面の一例である。初期設定に係る基本画面12aにおいて、画面制御部22はメニューを短縮表示でメニュー表示域41に表示させる。この実施形態における短縮表示は、表示すべきメニューの項目がメニュー表示域41に収まりきらずにはみ出す場合に、末尾の何文字かを“…”に置き換えて表示する態様である。メニューを短縮表示させた場合、状態表示域44の全てがメニュー表示域41に隠されることのないように各項目の短縮表示が定められる。これに対して全文表示は、各項目が短縮されず全てが表示される。
基本画面12aにおいて、メニューの最も上の項目である“Origin…”(全文表示では“Original Size”、原稿サイズの項目)が選択されていることを反転表示で示している。なお、枚数表示域42に表示されるコピー枚数は「1」に設定されている。
【0026】
左側のメッセージ表示域43および状態表示域44は上下5行に渡る。最も上の行はメッセージを表示するメッセージ表示域43である。なお、長文のメッセージを表示する場合、メッセージ表示域43が複数行に拡張され、状態表示域44の上部が拡張されたメッセージ表示域43に隠されてもよい。図4に示す例では、メッセージ表示域43に“Ready to Copy.”が表示されて、コピージョブが即座に開始できる状態であることをユーザに示している。
【0027】
メッセージ表示域43の下は状態表示域44である。
状態表示域44の上から1行目は、原稿に係る表示であって原稿のサイズとしてA4サイズが設定されている状態をユーザに示している。
上から3行目は、選択された用紙トレイに係る表示であって用紙トレイに収容されている用紙の残量の程度、用紙サイズ(基本画面12aではA4サイズ)、選択されたトレイ(基本画面12aではTRAY1、図2に示す用紙トレイ17a)を示している。
上から4行目は、原稿を読取る濃度に係る表示である。基本画面12aでは文字原稿用の自動露出設定が選択されていることをユーザに示している。
上から5行目は、コピー倍率に係る表示である。基本画面12aでは100%が選択されていることをユーザに示している。
【0028】
初期設定に係る基本画面12aが表示された状態で、方向キー34の下方向キーが操作された場合、画面制御部22は基本画面12aから基本画面12bへ表示を切替える。即ち、短縮表示されていたメニューを全文表示に切替えると共に、それまで選択されていたメニュー項目“Origin…”の下隣にある“Paper”(用紙)へ選択を移して反転表示させる。即ち、画面表示制御部22は、メニューに対する操作を受付けた場合、受付けた操作に応答してメニューの短縮表示を全文表示に切替えると共に、操作に応じた処理を行う。
【0029】
メニューを全文表示に切替えた場合、メッセージ表示域43および状態表示域44の右端部は拡張されたメニュー表示域41に隠れる。
一方、基本画面12aで方向キー34の上方向キーの操作を受付けた場合、画面制御部22は基本画面12cへ表示を切替える。即ち、短縮表示されていたメニューを全文表示に切替える。ただし、選択されていた“Original Size”が最上の項目であるので、その項目の選択を維持する。
また、基本画面12aで方向キー34の左方向キーの操作を受付けた場合、画面制御部22は基本画面12dへ表示を切替える。即ち、短縮表示されていたメニューを全文表示に切替える。メニュー項目の選択は維持する。
【0030】
基本画面12aで「OK」キー35の操作を受付けた場合、画面制御部22は選択されているメニュー項目に係る下位層の表示画面に表示を切替える。そして、そのメニュー項目に係る設定を受付ける。ただし、下位層の表示画面に係る処理はこの発明に直接関連しないので、これ以上の説明はしない。
続いて、画面制御部22がメニュー以外の表示を更新する場合の処理について説明する。
【0031】
図5は、メニュー以外の表示の更新に合わせて画面制御部22がメニューを短縮表示に切替える様子を示している。図5では、メニュー以外の表示を変更する2例の例を示している。第1の例は、[カラースタート]キー36または[モノクロスタート]キー37の操作を受付けてコピージョブを開始する場合である。第2の例は、用紙トレイ17aが引き出された場合である。
【0032】
図5に示す基本画面12aおよび12bは、図4と同じである。メニューが全文表示されている基本画面12bで、[カラースタート]キー36または[モノクロスタート]キー37の操作を受付けた場合、画面制御部22はメッセージ表示域43に表示するメッセージを“Copy in progress.”に変更する(基本画面12e参照)。それと同時に、全文表示されているメニューを短縮表示に切替え、メッセージ表示域43がメニューで隠されないようにする。さらに、画面制御部22は、画像形成制御回路11へカラーコピーまたはモノクロコピーに係るジョブを開始するように指示を送る。
コピージョブが終了すると、画面制御部22はメッセージ表示域43の表示を“Ready to Copy.”に変更し、コピージョブ開始前の基本画面12bへ表示を戻す。
【0033】
また、基本画面12bで用紙トレイ17aが引き出された場合(図6参照)、画面制御部22はメッセージ表示域43に表示するメッセージを“Tray1: Add paper”に変更し、状態表示域44の用紙残量の表示を更新する(基本画面12f参照)。それと同時に、全文表示されているメニューを短縮表示に切替えて、更新されたメッセージや用紙トレイに係る状態表示がメニューで隠されないようにする。
引き出されていた用紙トレイ17aが本体に挿入されると、画面制御部22はメッセージ表示域43の表示を“Ready to Copy.”に変更すると共に用紙残量の表示を更新し、用紙トレイが引き出される前の基本画面12bへ表示を戻す。
【0034】
なお、用紙トレイ17aが引き出された状態の基本画面12fで、方向キー34の下方向キーが操作された場合、画面制御部22は基本画面12fから基本画面12gへ表示を切替える。即ち、短縮表示されていたメニューを全文表示に切替えると共に、それまで選択されていたメニュー項目“Paper”の下隣にある“Output”(出力ソート)へ選択を移して反転表示させる。即ち、画面表示制御部22は、メニューに対する操作を受付けた場合、受付けた操作に応答してメニューの短縮表示を全文表示に切替えると共に、操作に応じた処理を行う。
【0035】
以上、コピージョブの基本画面を例に、メニューに対する操作を受付けた場合およびメニュー以外の表示を変更する場合の処理を述べたが、他のジョブに係る基本画面についても同様である。
以上述べたように、表示しようとする文字数が表示領域の表示可能範囲を超える場合、通常は”短縮表示”するが、メニューに対するユーザの操作を受付けた場合、そのイベントをトリガにメニュー表示域41を拡大してメニューの各項目を全文表示する。さらに、メニュー以外の表示の更新がある場合にそのイベントをトリガにメニューを元の短縮表示に戻す。ユーザがメニューに係る操作を行うときにのみメニューの項目の表示を動的に拡張して全文表示させる。
【0036】
(実施の形態2)
この実施形態では、メニューに対する操作を受付けてから所定の期間が経過するまでにそのメニューに対する次の操作を受付けなかった場合の処理について述べる。
図7は、この実施形態において、基本画面に表示するメニューの制御例を示す説明図である。図7に示す基本画面12aおよび12bは、図4と同じである。図4と同様に方向キー34における下方向キーの操作に応答して、画面制御部22が基本画面12aからメニューが全文表示されている基本画面12bへ表示を切替えるものとする。
【0037】
下方向キーの操作を受付けた後、メニューに対する次の操作がなにもなされないまま予め定められた期間(一例では1分間)が経過したとき、画面制御部22は全文表示されているメニューを短縮表示に切替える。
なお、この実施形態においては、前記期間が経過した場合、そのイベントをトリガに画面制御部22は表示画面を初期設定に係る基本画面12aに戻すものとしている。即ち、メニューを短縮表示に切替えるだけでなく、初期設定に戻す。図7では、基本画面12bで選択されたメニュー項目“Paper”を初期状態の選択項目“Origin…”に戻している。この切り替えは、基本画面12bでクリアオールキー38が操作された場合と同様である。図7に示していないが、例えばコピー倍率が70%に変更されていた場合、初期設定の基本画面12aに戻すとコピー倍率は100%に変更される。
ただし、これに限るものでなく、全文表示のメニューを短縮表示に戻すだけとして初期設定へ戻さないようにしてもよい。即ち、所定の第1期間経過後に初期状態へ戻すオートクリアの処理と別に、所定の第2期間経過後に全文表示のメニューを短縮表示に戻すようにしてもよい。
【0038】
(実施の形態3)
この実施形態では、メニュー表示に関する特定の指示として予め短縮表示指示に係る操作が定められている場合の処理について述べる。ここでは、一例として方向キー34の右方向キーに短縮表示指示が割り当てられているものとする。
図8は、この実施形態において、基本画面に表示するメニューの制御例を示す説明図である。図8に示す基本画面12aおよび12cは、図4と同じである。図4と同様に方向キー34における上方向キーの操作を受付けた場合、そのイベントをトリガとして画面制御部22が基本画面12aからメニューが全文表示されている基本画面12cへ表示を切替えるものとする。
【0039】
基本画面12cで、方向キー34の右方向キーの操作を受付けた場合、画面制御部22は受付けた操作に応答して、基本画面12cのメニューを短縮表示に切替える(基本画面12h参照)。これに伴って、拡張されたメニュー表示域41に隠されていたメッセージ表示域43および状態表示域44の右端部がすべて表示される。
短縮表示指示は、メニューを短縮表示に切替えるだけであって、選択項目を変更したりメッセージや状態表示の内容を変更したりはしない。
【0040】
(メニュー表示制御の状態遷移図)
図9は、前述の実施の形態1~3で述べた表示制御を示す状態遷移図である。即ち、図4図5図7および図8に対応する状態遷移を示している。それ以外の表示画面の変更に係るイベントについては、簡単のために省略している。
図9で、角丸矩形は一つの状態を示しており、水平線で上下に区切られた角丸矩形の上部に状態名を示している。また、その状態に遷移した際に実行する処理(入場動作)がある場合は水平線で区切られた角丸矩形の下部に“entry/”で始まる記載を付している。黒丸は最初の状態(開始擬似状態)を示している。状態と状態を結ぶ矢印線は状態遷移を示し、矢印線の傍に状態遷移のきっかけとなるイベントを記している。
【0041】
図9に示すように、画面制御部22は、「コマンドウィンドウ非操作中」状態50と「コマンドウィンドウ操作中」状態60の何れかの状態間を遷移する。
「コマンドウィンドウ非操作中」状態50で、方向キー34のうち上方向、下方向、左方向の何れかのキーが操作されると、画面制御部22はそれに応答して状態を「コマンドウィンドウ操作中」状態60へ遷移させる。遷移の際に入場動作として、コマンドウィンドウを全文表示に切替える。
【0042】
「コマンドウィンドウ操作中」状態60で方向キー34のうち右方向キーが操作されると、画面制御部22はそれに応答して状態を「コマンドウィンドウ非操作中」状態50へ遷移させる。
「コマンドウィンドウ操作中」状態60でコマンドウィンドウに対する操作を受付けてから次の操作がされないまま所定期間が経過し、オートクリア処理を行う場合も同様である。
「コマンドウィンドウ非操作中」状態50に遷移すると、画面制御部22はさらにその下位の状態として、まず「表示ステータス判定」状態51へ状態を遷移させる。
【0043】
「表示ステータス判定」状態51で画面制御部22は待機中のメッセージ表示“Ready to Copy.”以外の特定のメッセージを表示している表示ステータスか否かを判定する。
特定のメッセージを表示していない状態、即ち待機中のステータスであれば、画面制御部22は下位状態を「コピーレディ表示」状態52へ遷移させる。遷移の際に入場動作として、コマンドウィンドウを短縮表示に切替える。即ち、コマンドウィンドウが全文表示であれば、この処理によって短縮表示になる。既に短縮表示の場合は、コマンドウィンドウは短縮表示を維持する。他の下位状態における短縮表示への入場動作についても同様である。
「表示ステータス判定」状態51でコピージョブ中のメッセージ“Copy in progress.”を表示しているステータスであると判定した場合、画面制御部22は下位状態を「コピージョブ中表示」状態53へ遷移させる。遷移の際に入場動作として、コマンドウィンドウを短縮表示に切替える。
【0044】
また、「表示ステータス判定」状態51で用紙トレイオープン中のメッセージ“Tray1: Add paper” を表示しているステータスであると判定した場合、画面制御部22は下位状態を「トレイオープン中表示」状態54へ遷移させる。遷移の際に入場動作として、コマンドウィンドウを短縮表示に切替える。
「コピーレディ表示」状態52で[カラースタート]キー36または[モノクロスタート]キー37の操作を受付けた場合、画面制御部22は下位状態を「コピージョブ中表示」状態53へ遷移させる。遷移の際に入場動作として、コマンドウィンドウを短縮表示に切替える。
【0045】
コピーが終了すると、画面制御部22は下位状態を「コピーレディ表示」状態52へ遷移させる。遷移の際の入場動作として、コマンドウィンドウが全文表示の場合は短縮表示に切替える。既に短縮表示の場合は短縮表示を維持する。例えば、図5に示すコピー中の基本画面12eでは、コマンドウィンドウが短縮表示であるので、コピー終了後も短縮表示が維持される(図5に示す基本画面12a参照)。
「コピーレディ表示」状態52で用紙トレイが引き出された場合、画面制御部22は下位状態を「トレイオープン中表示」状態54へ遷移させる。遷移の際の入場動作として、コマンドウィンドウが全文表示の場合は短縮表示に切替える(図5に示す基本画面12f参照)。既に短縮表示の場合は短縮表示を維持する。
引き出されていた用紙トレイが挿入されると、画面制御部22は下位状態を「コピーレディ表示」状態52へ遷移させる。遷移の際の入場動作として、コマンドウィンドウが全文表示の場合は短縮表示に切替える。既に短縮表示の場合は短縮表示を維持する(図5に示す基本画面12a参照)。
以上が、図9の状態遷移図が示す内容である。
【0046】
(その他の実施形態)
以上、画面制御部22が操作のメニューに含まれる項目を全文表示と短縮表示に切替えて表示する例を述べたが、実施の形態1~3で述べたイベントに限らず、メニューに含まれる項目の表示を切替える種々のイベントが考えられる。
例えば、図2に示す画像形成装置100の原稿搬送ユニット16がセットされた原稿のサイズを検出する機能を有しており、セットされた原稿のサイズが検出されたことをトリガのイベントとして、画面制御部22がコマンドウィンドウを短縮表示に切替えてもよい。
【0047】
また、画像形成装置100が、特殊な用紙(例えばハガキや厚紙など)をセットできる手差しトレイを有しており、手差しトレイに用紙がセットされたことをトリガのイベントとして、画面制御部22がコマンドウィンドウを短縮表示に切替えてもよい。
さらに、画像形成装置100がUSBメモリなどのUSB機器を接続するインタフェースを有しており、そのインタフェースを介してUSB機器が接続されたことをトリガのイベントとして、画面制御部22がコマンドウィンドウを短縮表示に切替えてもよい。
【0048】
あるいは、方向キー34に代えて表示ユニット12の表示面上に操作ユニットとしてのタッチパネルが配置され、メニュー表示域41の何れかの項目がタッチされた場合、そのイベントをトリガに画面制御部22がメニューを全文表示に切替えてもよい。また、メニュー表示域41以外がタッチされた場合、例えば状態表示域44がタッチされた場合、そのイベントをトリガに画面制御部22がメニューを短縮表示に切替えてもよい。
【0049】
以上に述べたように、
(i)この発明による表示制御装置は、受付ける操作のメニューとともに装置に係る情報を表示する表示ユニットと、前記メニューに含まれる少なくとも一つの項目について全部表示と短縮表示とを切替えて表示させる画面制御部と、前記メニューに対する操作を含むユーザからの操作を受付ける操作ユニットと、を備え、前記画面制御部は、前記操作ユニットが前記メニューに対する操作を受付けた場合はその操作に応答して前記メニューの項目に係る短縮表示を全部表示に切替え、前記メニュー以外の表示を更新する場合に前記メニューの項目が全部表示されていれば短縮表示に切替えることを特徴とする。
【0050】
この発明において、操作のメニューは、設定等に係る操作を体系的、階層的に分類整理し、分類に係る項目を辿って目的とする操作を行えるようにしたものである。前述の実施形態における基本画面は、操作メニューの最上位の下位層に対応する表示画面の例であって、メニュー表示域に表示される項目が分類に係る項目に相当する。
また、装置に係る情報は、装置の設定や状態を示す情報である。前述の実施形態において、メッセージ表示域および状態表示域に表示される内容は、装置に係る情報に相当する。
【0051】
さらにまた、画面制御部は、表示ユニットを制御して表示を行わせるものである。その具体的な一態様として、CPUおよびメモリを中心とする回路で構成されるハードウェア資源と、前記メモリに格納されたプログラムを前記CPUが実行することによるソフトウェア処理(ソフトウェア資源)とが有機的に結合して実現される機能が挙げられる。
メニューに対する操作は、操作のメニューに関連する操作であって、メニューによって体系化された設定等に係る操作だけでなく、メニューの異なる項目や階層へ移動する操作や、メニューの表示態様の変更に係る操作を含む。
【0052】
また、メニュー以外の表示を変更するとは、メニュー以外の表示内容を変更することを第1の目的とするものであり、その変更に伴ってメニューの表示が変更されることを含んでいてもよい。例えば、前述の実施形態において用紙トレイが引き出されたことに応答してメッセージを変更したり用紙残量の表示を変更したりするのは、メニュー以外の表示内容を変更するものである。
【0053】
全部表示は、メニューの項目を例えば文字表示する場合に、全ての文字を表示する態様をいう。これに対して短縮表示は、一部の文字を表示しないかあるいは全部または一部の文字を記号等に置き換えてその項目の表示に必要な領域を全部表示よりも小さくした態様をいう。文字表示に限るものでなく、全部表示あるいは短縮表示の少なくとも何れかにアイコン等の画像や、画像と文字が混在した表示をさせる態様もあり得る。
前述の実施形態では、全部表示をすると表示すべき項目がメニュー表示域に収まりきらずにはみ出す場合に、末尾の何文字かを“…”に置き換えて短縮表示している。
【0054】
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
(ii)前記画面制御部は、前記操作ユニットが前記メニュー以外の表示に係る操作を受付けた場合は前記メニューの項目に係る全部表示を短縮表示に切替えてもよい。
このようにすれば、操作ユニットがメニュー以外の表示に係る操作を受付けたことを契機に装置に係る情報の表示領域を広くし、前記情報をユーザに分かり易く知らせることができる。
【0055】
(iii)前記画面制御部は、前記メニューに対する操作として予め定められた短縮表示指示を前記操作ユニットが受付けた場合は全部表示されている項目を短縮表示に切替えてもよい。
このようにすれば、短縮表示指示を前記操作ユニットが受付けたことを契機に装置に係る情報の表示領域を広く、前記情報をユーザに分かり易く知らせることができる。
【0056】
(iv)前記画面制御部は、前記操作ユニットが前記メニューに対する操作を受付けてから予め定められた期間が経過するまでに前記メニューに対する次の操作を受付けなかったことに応答して全部表示されている項目を短縮表示に切替えてもよい。
このようにすれば、メニューに対する操作を受付けてから予め定められた期間が経過するまでにメニューに対する次の操作を受付けなかったことを契機に装置に係る情報の表示領域を広くできる。
(v)この発明の一態様は、前記表示制御装置を備える画像形成装置を含む。
【0057】
(vi)前記画像装置において前記表示ユニットは装置に係る情報として画像形成に用いる印刷シートの有無を表示し、更新すべき表示は印刷シートがなくなったことを示す表示であってもよい。
このようにすれば、画像形成に用いる印刷シートがなくなったことを契機に装置に係る情報の表示領域を広くし、前記情報をユーザに分かり易く知らせることができる。
【0058】
(vii)前記画像装置において前記表示ユニットは装置に係る情報として印刷ジョブが実行中の状態を表示し、更新すべき表示は印刷ジョブの開始を示す表示であってもよい。
このようにすれば、印刷ジョブの開始を契機に装置に係る情報の表示領域を広くし、前記情報をユーザに分かり易く知らせることができる。
【0059】
(viii)この発明の一態様は、機器が受付ける操作のメニューとともに機器に係る情報を表示ユニットに表示させ、かつ、前記メニューに含まれる一つの項目について短縮表示を表示させるステップと、前記メニューに対する操作を受付けて前記メニューの項目に係る短縮表示を全部表示に切替えるステップと、前記メニュー以外の表示の更新の際に前記メニューの項目に係る全部表示を短縮表示に切替えるステップと、を備え、コンピュータが各ステップを実行する表示制御方法含む。
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
【符号の説明】
【0060】
10:操作ユニット、 11:画像形成制御回路、 12:表示ユニット、 12a,12b、12c,12d,12e,12f,12g,12h:基本画面、 13:印刷ユニット、 14:原稿台、 15:スキャナーユニット、 16:原稿搬送ユニット、 17a,17b:用紙トレイ、 18:排出トレイ 20:画像処理回路、 21:表示制御回路、 22:画面制御部、 24:通信インタフェース回路
31:[ファックス]キー、 32:[スキャナー]キー、 33:[コピー]キー、 34:方向キー、 35:[OK]キー、 36:[カラースタート]キー、 37:[モノクロスタート]キー、 38:クリアオールキー、 39:通信状態表示ランプ
41:メニュー表示域、 42:枚数表示域、 43:メッセージ表示域、 44:状態表示域
50:「コマンドウィンドウ非操作中」状態、 51「表示ステータス判定」状態、 52:「コピーレディ表示」状態、 53:「コピージョブ中表示」状態、 54:「トレイオープン中表示」状態、 60:「コマンドウィンドウ操作中」状態
100:画像形成装置、 101:表示制御ユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9