(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-19
(45)【発行日】2023-07-27
(54)【発明の名称】光源ユニットの取付具、および光源ユニット
(51)【国際特許分類】
F21V 21/00 20060101AFI20230720BHJP
F21V 19/00 20060101ALI20230720BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20230720BHJP
【FI】
F21V21/00 140
F21V19/00 510
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2021503990
(86)(22)【出願日】2020-02-26
(86)【国際出願番号】 JP2020007556
(87)【国際公開番号】W WO2020179553
(87)【国際公開日】2020-09-10
【審査請求日】2022-09-21
(31)【優先権主張番号】P 2019037277
(32)【優先日】2019-03-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【氏名又は名称】加藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】高橋 富志雄
【審査官】當間 庸裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-258474(JP,A)
【文献】特開2016-212993(JP,A)
【文献】国際公開第00/058786(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0293269(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 21/00
F21V 19/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
平板状の平板部と、
前記平板部の両端部から、互いに対向して起立する一対の起立部と、
弾性変形可能であり、前記起立部の先端から前記起立部で挟まれた空間側に屈曲する一対の屈曲部と、
前記屈曲部から伸びる一対の保持部と、を備え、
断面が、平坦面を有する平坦部に沿う方向と交差する方向に突出する第1突出部と、前記第1突出部から前記平坦部に沿う方向の両側に突出する一対の第2突出部と、を有する管状の光源ユニットを装着した際
に、前記保持部が前記光源ユニットの前記第2突出部と当接
し、
前記平板部は、前記起立部が起立する方向に突起する突起部を備え、
前記光源ユニットを装着した際に、前記突起部が、前記光源ユニットの前記平坦部の溝に当接する、光源ユニットの取付具。
【請求項2】
前記一対の起立部が、前記光源ユニットの前記第2突出部と当接する、請求項1に記載の光源ユニットの取付具。
【請求項3】
前記屈曲部は、開口部を有する、請求項1
又は2に記載の光源ユニットの取付具。
【請求項4】
前記屈曲部は、前記平板部よりも肉薄である、請求項1~
3のいずれか1項に記載の光源ユニットの取付具。
【請求項5】
断面が、平坦面を有する平坦部に沿う方向と交差する方向に突出する第1突出部と、前記第1突出部が突出する方向と交差し、前記第1突出部から前記平坦部に沿う方向の両側に突出する一対の第2突出部と、を有する管状のハウジングと、
前記第1突出部に収納された光源基板と、を備え、
平板状の平板部と、前記平板部の両端部から、互いに対向して起立する一対の起立部と、弾性変形可能であり、前記起立部の先端から前記起立部で挟まれた空間側に屈曲する一対の屈曲部と、前記屈曲部から伸びる一対の保持部と、を備える取付具に装着した際
に、前記第2突出部が前記取付具の前記保持部と当接し、
前記平板部は、前記起立部が起立する方向に突起する突起部を備え、
前記取付具を装着した際に、前記突起部が、前記平坦部の溝に当接する、光源ユニット。
【請求項6】
前記第2突出部は、前記第1突出部から前記平坦部に沿う方向に拡がるように傾斜する傾斜部を有し、前記取付具に装着した際に、前記傾斜部が前記取付具の前記保持部と当接する、請求項
5に記載の光源ユニット。
【請求項7】
前記光源基板は、前記取付具に装着した際に、前記取付具の前記平板部から前記屈曲部までの高さと略同一またはそれ以上の高さに設けられている、請求項
5または
6に記載の光源ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源ユニットの取付具、および光源ユニットに関する。本願は、2019年3月1日に、日本に出願された特願2019-37277号に基づく優先権を主張するものであり、その内容をここに援用する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、断面形状が三角形である光源ユニットを取り付けるための取付具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された光源ユニットの取付具は、光源ユニットが装着された際、取付具の光源ユニットを保持するための保持部材の先端が光源ユニットから離れる方向に向いている。そのため、取付具に装着されたれた光源ユニットは、脱落しやすくなってしまう。本発明の一形態は、装着された光源ユニットが脱落しにくい光源ユニットの取付具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一形態の光源ユニットの取付具は、平板状の平板部と、前記平板部の両端部から、互いに対向して起立する一対の起立部と、弾性変形可能であり、前記起立部の先端から前記起立部で挟まれた空間側に屈曲する一対の屈曲部と、前記屈曲部から伸びる一対の保持部と、を備え、断面が、平坦面を有する平坦部に沿う方向と交差する方向に突出する第1突出部と、前記第1突出部から前記平坦部に沿う方向の両側に突出する一対の第2突出部と、を有する管状の光源ユニットを装着した際に、前記平板部が前記光源ユニットの前記平坦部と当接し、前記保持部が前記光源ユニットの前記第2突出部と当接する。
【0006】
本発明の他の形態の光源ユニットは、断面が、平坦面を有する平坦部に沿う方向と交差する方向に突出する第1突出部と、前記第1突出部が突出する方向と交差し、前記第1突出部から前記平坦部に沿う方向の両側に突出する一対の第2突出部と、を有する管状のハウジングと、前記第1突出部に収納された光源基板と、を備え、平板状の平板部と、前記平板部の両端部から、互いに対向して起立する一対の起立部と、弾性変形可能であり、前記起立部の先端から前記起立部で挟まれた空間側に屈曲する一対の屈曲部と、前記屈曲部から伸びる一対の保持部と、を備える取付具に装着した際に、前記平坦部が前記取付具の前記平板部と当接し、前記第2突出部が前記取付具の前記保持部と当接する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1の実施形態にかかる取付具に装着された光源ユニットの例を示す図である。
【
図3】第1の実施形態にかかる取付具の例を示す斜視図である。
【
図4】取付具に光源ユニットを装着する手順の例を示す図である。
【
図5】第1の実施形態にかかる光源ユニットを連結した例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る光源ユニットを、取付具を介して取り付け対象Wに取り付けた状態の一例を示す図である。
図2は、
図1におけるII-II矢視断面図である。
図3は、
図1における取付具の斜視図である。
【0010】
まず、光源ユニット100について説明する。
【0011】
図1、
図2に示すように、光源ユニット100は、例えば、管状のハウジング101と、ハウジング101の一方の端部である第1端部102と、ハウジング101の他方の端部である第2端部103とを有する。また、光源ユニット100は、内部にLED等の光源となる発光素子222が設けられた光源基板221を収納している。そして、光源ユニット100は、例えば、3つの取付具150により保持され、取付具150により取り付け対象Wに固定される。この取り付け対象Wは、例えば、天井、看板、ショーケース等に用いられる照明等である。なお、第1端部102および第2端部103の詳細については、2つの光源ユニット100の連結についての説明にて後述する。
【0012】
ハウジング101は、例えば、平坦部201と、第1突出部202と、第2突出部203a・203bと、を有する。平坦部201、第1突出部202、第2突出部203a・203bは、それぞれ、ハウジング101の長手方向に伸びている。なお、ハウジング101の外形は、光源ユニット100の外形ともみなすことができる。
【0013】
平坦部201は、例えば、ハウジング101の外周面側が平坦面となっている。さらに、平坦部201の平坦面には、例えば、長手方向に伸びる溝208が設けられている。
【0014】
第1突出部202は、例えば、
図2に示すように、断面が、平坦部201に沿う方向と交差する方向に突出している。また、第1突出部202は、その頂部から
図2の下方に向かって、徐々に広がるようになっている。さらに、第1突出部202の内部には、例えば、光源基板221が、ハウジング101の長手方向に伸びるように設けられている。光源基板221には、例えば、複数の発光素子222が光源基板221の長手方向に並ぶように設けられている。発光素子222は、第1突出部202に面するように設けられている。さらに、第1突出部202の内周面には、例えば、光源基板221を支持する基板支持部221a・221bが長手方向に伸びるように設けられている。この221a・221bは、例えば凹部となっており、光源基板221の端縁が着脱可能に挿入され、光源基板221を第1突出部202内に固定する。第1突出部202は、発光素子222からの光を外部に透過する。これにより、光源ユニット100は、照明として機能する。
【0015】
第2突出部203a・203bは、例えば、長手方向から見た断面が、第1突出部202から平坦部201に沿う方向の両側(
図2の左右方向)に突出する。より具体的には、第2突出部203a・203bは、第1突出部202の下部から更に平坦部201に沿う方向(
図2の左右方向)に広がって傾斜する傾斜面231a・231bと、平坦部201の両端部から起立した側面部232a・232bと、を有する。
【0016】
次いで、取付具150について、
図1、
図2、
図3に基づいて説明する。
【0017】
取付具150は、例えば、光源ユニット100が装着され、取り付け対象Wに取り付けるための部材である。取付具150は、例えば、
図1に示すように、光源ユニット100の第1端部102側、第2端部103側、中央部の3つ取り付けられる。なお、この取付具150の取付位置および数は、これに限定されるものではない。取付具150は、例えば、板状の金属から打ち抜き、曲げ加工等により形成される。
【0018】
取付具150は、平板部251と、起立部252a・252bと、屈曲部253a・253bと、保持部254a・254bと、接続部356a・356bと、を有する。
【0019】
平板部251は、例えば、光源ユニット100が装着された際に、光源ユニット100の平坦部201と当接して、光源ユニット100を支持する。そして、平板部251は、取り付け対象Wに取り付けられた際に、取り付け対象Wと接触する。
【0020】
また、平板部251は、光源ユニット100が装着される面側に突起する突起部258を有する。この突起部258は、平板部251の長手方向に伸びるように設けられている。なお、光源ユニット100の長手方向と、取付具150(平板部251)の長手方向とは、光源ユニット100を取付具150に装着した際に略平行となるものであり、本実施形態においては同方向として説明する。
【0021】
そして、この突起部258は、光源ユニット100が取付具150に装着された際に、光源ユニット100における平坦部201の溝208と嵌め込まれ、光源ユニット100を支持する。なお、突起部258を設けない場合には、平板部251が平坦部201と当接することにより、光源ユニット100を支持する。
【0022】
起立部252a・252bは、例えば、互いに対向し、平板部251の両端部から起立している。より具体的には、起立部252a・252bは、平板部251における長手方向と直交する方向の両端部から起立している。この起立部252a・252bは、例えば平板状である。
【0023】
そして、起立部252a・252bは、光源ユニット100が取付具150に装着された際に、光源ユニット100の第2突出部203a・203bと当接し、光源ユニット100を支持する。より具体的には、起立部252a・252bは、第2突出部203a・203bの側面部232a・232bに当接し、光源ユニット100を支持する。つまり、起立部252a・252b間の距離は、光源ユニット100の側面部232a・232b間(平坦部201の長手方向と直交する方向の幅)と略等しくなっている。
【0024】
屈曲部253a・253bは、起立部252a・252bの平板部251から起立した先端から両起立部252a・252bで挟まれた空間側に屈曲している。また、屈曲部253a・253bは、弾性変形可能となっている。また、この屈曲部253a・253bには、開口部355a・355bが設けられている。この開口部355a・355bを設けることにより、屈曲部253a・253bの弾性力が調整され、例えば、屈曲部253a・253bを弾性変形させることができる。また、この開口部355a・355bを設けず、この屈曲部253a・253bを、平板部251や起立部252a・252b等よりも肉薄にしたり、屈曲部253a・253bに複数のスリット等を設けたりすることによっても開口部355a・355bと同様に屈曲部253a・253bの弾性力を調整することができる。
【0025】
特に、取付具150を、金属板等の板状部材から、打ち抜き加工および曲げ加工により製造した場合、屈曲部253a・253bは、その他の部分を同じ厚さで形成されるため、光源ユニット100を装着する際に剛性が高すぎて弾性変形しにくい場合がある。それに対して、上記のように屈曲部253a・253bに開口部等を設けることにより、弾性力が調整され、光源ユニット100を取付具150に装着しやすくなる。
【0026】
保持部254a・254bは、屈曲部253a・253bから、両起立部252a・252bで挟まれた空間の下方に伸びている。より具体的には、保持部254a・254bは、屈曲部253a・253bから伸びる平板状であり、起立部252a・252bに対して傾斜している。
【0027】
そして、保持部254a・254bは、光源ユニット100が取付具150に装着された際に、光源ユニット100の第2突出部203a・203bと当接し、光源ユニット100を支持する。より具体的には、保持部254a・254bの先端部が光源ユニット100の第2突出部203a・203bにおける傾斜面231a・231bと当接することにより、光源ユニット100を支持する。さらに、この保持部254a・254bは、光源ユニット100が取付具150に装着された状態で、光源ユニット100を取り外そうとした場合、例えば、
図2において光源ユニット100を上方に取り外そうとした場合、保持部254a・254bの先端が第2突出部203a・203bに引っ掛かり光源ユニット100が容易に取り外されることを防止することができる。
【0028】
接続部356a・356bは、例えば、平板部251の長手方向と直交する方向に伸びている。また、接続部356a・356bは互いに平板部251に対して対角線上に設けられる。この接続部356a・356bには、接続孔357a・357bが設けられている。そして、取付具150は、接続孔357a・357bを介して、例えばねじ等により取り付け対象Wに取り付けられる。なお、取付具150を取り付け対象Wに取り付ける構成はこれに限定されるものではなく、例えば、平板部251に設けた接続孔を介して取り付け対象Wに取り付けてもよい。
【0029】
ここで、光源ユニット100が取付具150に装着された状態についてさらに説明する。
【0030】
光源ユニット100が取付具150に装着された状態では、光源ユニット100は、
図2に示すように、少なくとも平坦部201が取付具150の平板部251に当接し、第2突出部203a・203bが取付具150の保持部254a・254bに当接することにより、取付具150に保持される。より具体的には、光源ユニット100は、平坦部201の溝208に平板部251の突起部258が嵌め込められて当接し、第2突出部203a・203bの傾斜面231a・231bに保持部254a・254bの先端部が当接することにより、取付具150に保持される。
【0031】
さらに、光源ユニット100は、第2突出部203a・203bが起立部252a・252bと当接することより、より安定して取付具150に保持される。より具体的には、光源ユニット100は、第2突出部203a・203bの側面部232a・232bが起立部252a・252bの対向面に当接することにより、より安定して取付具150に保持される。特に側面部232a・232bを平面状にすることにより、平板状の起立部252a・252bとより安定して光源ユニット100は取付具150に保持される。
【0032】
さらに、平板部251から屈曲部253a・253bまでの距離と、光源ユニット100を取付具150に装着した際の平板部251から光源基板221までの距離とを略同一とするか、または、平板部251から光源基板221までの距離を平板部251から屈曲部253a・253bまでの距離よりも大きくすることが好ましい。これにより、取付具150に保持された光源ユニット100における発光素子222からの光が、取付具150により遮られることを防止することができる。
【0033】
続いて、光源ユニット100を取付具150に装着する例、および光源ユニット100を取付具150から取り外す場合の例について説明する。
【0034】
まず、
図4(a)に示すように、光源ユニット100における一方の第2突出部203bを、取付具150の保持部254a・254bとの間に挿入する。
【0035】
次いで、
図4(b)に示すように、光源ユニット100におけるもう一方の第2突出部203aを下方に起立部252a・252b間の空間に押し込んでいく。これにより、屈曲部253a・253bが光源ユニット100に押されて弾性変形し、保持部254a・254bが起立部252a・252bの方に押される。
【0036】
そして、光源ユニット100をさらに起立部252a・252b間の空間に押し込む。これにより、
図4(c)に示すように、光源ユニット100に押されていた保持部254a・254bが屈曲部253a・253bの弾性力により元の形状に戻り、光源ユニット100が取付具150に装着される。なお、このとき、屈曲部253a・253bが弾性力により元の形状に戻る際には、保持部254a・254bの先端が、第2突出部203a・203bの傾斜面231a・231bに沿って移動するため、保持部254a・254bと第2突出部203a・203bとの当接を維持することができる。
【0037】
また、光源ユニット100を取付具150から取り外す際には、例えば、マイナスドライバーを、
図4(c)に示す、第1突出部202と保持部254bとの間に差し込み、第2突出部203bを下方に押し込む。これにより、突起部258が支点となって、平坦部201と、平板部251との間の隙間401に第2突出部203bが下がり、保持部254bによる光源ユニット100の保持が解除される。このとき、第2突出部203aは、突起部258が支点となって上方に上がる。
【0038】
次に、さらにマイナスドライバーを、例えば起立部252bに沿って隙間401に押し込み、マイナスドライバーの先端を第2突出部203bの下部に引っかけて上方に押し上げる。これにより、突起部258が支点となって、第2突出部203aが下方に下がり、同時に第2突出部203bが上がる。そして、第2突出部203bが保持部254bよりも上方に押し上げられ、光源ユニット100を取付具150から取り外すことができる。
【0039】
このように、特に突起部258を設けることにより、光源ユニット100を取付具150から取り外しやすくすることができる。また、上記のように開口部355a・355bを設け、屈曲部253a・253bの弾性力が調整されているため、より容易に保持部254a・254bを弾性変形させ、保持部254a・254bによる光源ユニット100の保持を解除することができる。なお、突起部258を設けていなくても、同様に例えばマイナスドライバー等を第2突出部203bの下部に差し込むことより、光源ユニット100を取り外すことができる。
【0040】
次いで、光源ユニット100A・100Bを連結する場合について説明する。
図5は、2つの光源ユニット100A・100Bを連結した状態の一例を示す図である。
図6は、
図5におけるVI-VI矢視断面図である。なお、本実施形態においては光源ユニット100Aと光源ユニット100Bとを同様の構成とし、これらを合わせて光源ユニット100とも記載することがある。また、
図6では配線を省略している。
【0041】
光源ユニット100は、
図1、
図5、
図6に示すように、例えば、第1端部102と、第2端部103とを有する。
【0042】
第1端部102は、例えば、第1連結部501と、配線520と、を有する。
【0043】
第2端部103は、例えば、第2連結部510を有する。
【0044】
第1連結部501は、例えば、ハウジング101の端部から、ハウジング101の長手方向に突出した凸部となっている。第2連結部510は、例えば、ハウジング101の端部から、ハウジング101の長手方向に伸びるように、第1連結部501と嵌合する凹部となっている。この第1連結部501と第2連結部510とが嵌合することにより、2つの光源ユニット100A・100Bが連結される。なお、第1連結部501と第2連結部510とは、上記の構成に限定されず、連結できる構成であればよい。
【0045】
また、第1連結部501の内部には、例えば、
図6に示すように、発光素子222が設けられて光源基板221が配置されている。この発光素子222が設けられた光源基板221は、例えば、ハウジング101の内部に設けられた発光素子222が設けられた光源基板221の一部である。一方、第2端部103においては、ハウジング101の端部の近傍まで光源基板221が伸びている。これにより、第1連結部501と第2連結部510とが連結された際には、第1連結部501に配置された光源基板221と、第2端部103の近傍まで伸びた光源基板221とが近接して配置される。そのため、連結された2つの光源ユニット100A・100Bを継ぎ目がないように発光させることができる。なお、第1連結部501および第2連結部502は、例えば、発光素子222からの光を透過する材料で形成されている。
【0046】
また、光源ユニット100A・100Bを連結した際に、光源ユニット100Aにおいて光源ユニット100Bに最も近接する発光素子222と、光源ユニット100Bにおいて光源ユニット100Aに最も近接する発光素子222との距離は、所定値以下であることが好ましい。この所定値は、例えば、光源ユニット100A・100Bを連結して、発光させた場合に、第1連結部501と第2連結部502の継ぎ目が、暗くならない程度の距離である。
【0047】
さらに、光源基板221においては、例えば、複数の発光素子222を光源基板221の長手方向に沿うように配列し、隣り合う発光素子222の距離を略等距離に配置すること好ましい。これにより、光源ユニット100Aを長手方向にわたって均一な明るさで発光させることができる。そして、例えば、上記所定値を、上記隣り合う発光素子222間の距離と、略同一に設定することにより、第1連結部501と第2連結部502の継ぎ目を、光源ユニットの他の部分の明るさに近づけることができる。これにより、第1連結部502と第2連結部510との継ぎ目を目立たなくすることができる。特に、光源ユニット100Aにおいて光源ユニット100Bに最も近接する発光素子222と、光源ユニット100Bにおいて光源ユニット100Aに最も近接する発光素子222との距離を、光源基板221に設けた隣り合う発光素子222間の距離と略同一とすることにより、発光ユニット100A・100Bを連結した際に、発光ユニット100A・100B間の明るさが他の部分と同様の明るさにすることができ、より継ぎ目がないように発光させることができる。
【0048】
さらにまた、光源ユニット100A・100Bを連結した際に、光源ユニット100A・100Bの各々に設けられた発光素子222が一列に並ぶように構成することが好ましい。これにより、光源ユニット100A・100Bをより一体的に発光させることができる。
【0049】
配線520は、例えば、光源基板221に設けられた発光素子222に電力を供給するためのものである。そして、例えば、配線520の先端には電源に接続されるコネクターが設けられている。配線520は、例えば、
図5に示すように、連結された光源ユニット100A・100Bにおける第1端部102において、第1連結部501と第2連結部510とが連結された部分、つまり第1連結部501の第2連結部510との接触する部分以外から引き出されているか、または、第1連結部501が突出するハウジング101の端面から引き出されている。言い換えれば、配線520は、例えば、第1連結部501の第2連結部510と接触する部分よりも、ハウジング101の側から引き出されている。より具体的には、配線520は、例えば、引き出し部530を介して引き出される。この引き出し部530は、例えば、第1連結部501の第2連結部510と連結される部分以外の部分、またはハウジング101の端部に設けられる。これにより、配線520は、光源ユニット100A・100Bを連結した際に、発光の邪魔にならず、継ぎ目なく光源ユニット100A・100Bを発光させることができる。また、この引き出し部530は、例えば、光源基板221の発光素子222が設けられた面とは反対側に設けられることが好ましい。これにより、発光素子222の光の照射される方向とは逆方向に配線520が引き出されることになり、配線520が発光素子222の光を妨げることを防止することができる。
【0050】
本実施形態の光源ユニットの取付具によれば、平板部と、平板部の両端部から、互いに対向して起立する一対の起立部と、弾性変形可能であり、起立部の先端から起立部で挟まれた空間側に屈曲する一対の屈曲部と、屈曲部から伸びる一対の保持部と、を備え、平板部が光源ユニットの平坦部と当接し、保持部が光源ユニットの第2突出部と当接する。特に保持部は、光源ユニットの第2突出部と当接し、光源ユニットを取付具から取り外す方向に移動させた場合に、第2突出部に引っかかるように構成している。そのため、取付具から光源ユニットが脱落しにくくすることができる。
【0051】
また、本実施形態の光源ユニットによれば、ハウジングの断面が、平坦面を有する平坦部に沿う方向と交差する方向に突出する第1突出部と、前記第1突出部が突出する方向と交差し、前記第1突出部から前記平坦部に沿う方向の両側に突出する一対の第2突出部と、を有し、平坦部が取付具の平板部と当接し、第2突出部が取付具の保持部と当接する。特に、第2突出部は、取付具の保持部に当接し、光源ユニットを取付具から取り外す方向に移動させた場合に、保持部に引っかかるように構成している。そのため、光源ユニットを取付具から脱落しにくくすることができる。
【0052】
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。